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JP2019157905A - 制御弁 - Google Patents

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JP2019157905A JP2018041385A JP2018041385A JP2019157905A JP 2019157905 A JP2019157905 A JP 2019157905A JP 2018041385 A JP2018041385 A JP 2018041385A JP 2018041385 A JP2018041385 A JP 2018041385A JP 2019157905 A JP2019157905 A JP 2019157905A
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Abstract

【課題】弁体の回転軸方向の大型化を抑制することができる制御弁を提供する。【解決手段】本発明に係る制御弁CVは、第1シール部材S1のシール面S11の一部が第2開口部M2とオーバーラップするように構成されている。このため、当該第2開口部M2とオーバーラップするシール面S11の軸方向領域の分だけ、従来と比べて弁体3の回転軸方向の長さを短縮化することが可能となり、これによって弁体3の回転軸方向の大型化を抑制することができる。【選択図】図5

Description

本発明は、制御弁に関する。
従来の制御弁としては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが知られている。
この制御弁は、円筒状のハウジングの周壁に開口形成された主連通口、並びにヒータ、オイルクーラ及びラジエータと連通する連通口と、ハウジング内に回転可能に収容される筒状の弁体の周壁に開口形成された各連通口に対応する開口部と、を有する。各連通口には、弁体に向けて付勢され当該弁体の外周面に摺接するシール部材が設けられている。かかる構成により、この制御弁は、各連通口と各開口部とが重なる状態では、該当するデバイスに対する冷却水の分配を許容し、各連通口と各開口部とが重ならない状態では、前記シール部材によって、該当するデバイスに対する冷却水の分配を規制する。
国際公開第2016/194502号明細書
しかしながら、前記従来の制御弁は、前記シール部材が、弁体の回転軸方向に隣接する開口部と重ならないように構成されていた。このため、弁体が回転軸方向に大型化してしまう問題があった。
本発明は、かかる技術的課題に鑑みて案出されたものであり、弁体の回転軸方向の大型化を抑制することができる制御弁を提供することを目的としている。
本発明は、その一態様として、中空状に形成された弁体の周壁に、この弁体の回転位置に応じてハウジングの第1連通口と重なる範囲が変化する第1開口部と、弁体の回転軸方向において前記第1開口部とは異なる位置に設けられ、弁体の回転位置に応じてハウジングの第2連通口と重なる範囲が変化する第2開口部と、が設けられていて、前記第1連通口には、弁体の外周面に摺接することで前記第1連通口と前記第1開口部との間をシールするシール面を有し、かつこのシール面の一部が前記第2開口部とオーバーラップするようなシール部材が設けられている。
本発明によれば、弁体の回転軸方向の大型化を抑制することができる。
本発明に係る制御弁が適用される自動車用冷却水の循環回路の構成を表したブロック図である。 本発明に係る制御弁が適用される自動車用冷却水の循環回路の他の構成を表したブロック図である。 本発明に係る制御弁の分解斜視図である。 図3に示す制御弁の平面図である。 図4のA−A線断面図である。 図4のB−B線断面図である。 図3に示すシール部材をシール面側から見た斜視図である。 図5の要部拡大図である。 弁体の所定回転位置においてシール部材が第2開口部と重なる状態を表した図であって、(a)は図5の要部拡大図、(b)は同図(a)を弁体の内周側から見た展開図である。 図9の状態から位相が進みシール部材が第2、第3開口部と重なる状態を表した図であって、(a)は図5の要部拡大図、(b)は同図(a)を弁体の内周側から見た展開図である。 図5のC−C線断面図であって、(a)はシール部材の端部が第1開口部と重なった状態、(b)はシール部材の端部が第1開口部から弁体の外周面に乗り上げた状態を表した図である。
以下、本発明に係る制御弁の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、下記の実施形態では、本発明に係る制御弁を従来と同様の自動車用冷却水(以下、単に「冷却水」と略称する。)の循環系に適用したものを例に説明する。
(冷却水の循環回路の構成)
図1は、本発明に係る制御弁CVが適用される冷却水の循環回路の構成を表したブロック図を示している。また、図2は、図1に示す循環回路の変形例を表したブロック図を示している。
制御弁CVは、エンジンEG(具体的には図示外のシリンダヘッド)の側部に配置される。そして、この制御弁CVは、図1に示すように、ヒータHTと、オイルクーラOCと、ラジエータRDとの間に配置されている。ヒータHTは、図示外のエアコンの温風を作り出すために熱交換を行う暖房熱交換器である。オイルクーラOCは、エンジンEG内部の摺動部分を潤滑するためのオイルを冷却する。ラジエータRDは、エンジンEGの冷却に供する冷却水を冷却する。
ここで、図中の符号WPは、冷却水の循環に供するウォータポンプである。また、符号WTは、制御弁CVの駆動制御に供する水温センサであって、当該水温センサWTの検出結果に応じて制御弁CVが駆動制御される。また、符号TCは、エンジンEG内で燃焼される燃料と混合される空気の流量を制御するスロットルチャンバーであり、符号ECは、エンジンEGの燃焼後の排気ガスを冷却するEGRクーラである。
具体的には、ウォータポンプWPから吐出された冷却水が、導入通路L0を通じて制御弁CVへと導かれる。そして、水温センサWTによる検出結果などエンジンEGの運転状態に基づき制御弁CV内のロータRTが駆動制御される。これにより、導入通路L0を介して制御弁CVへと導かれた冷却水が、第1〜第3配管L1〜L3を介して、ヒータHT、オイルクーラOC及びラジエータRDへとそれぞれ分配される。
また、制御弁CVには、導入通路L0をバイパスすることによって冷却水をエンジンEGからスロットルチャンバーTCへと直接導くためのバイパス通路BLが設けられている。これにより、バイパス通路BLを介して制御弁CVへと導かれた冷却水が、スロットルチャンバーTCへと常時供給される。なお、スロットルチャンバーTCに供給された冷却水は、ヒータHTと同様、EGRクーラECへと導かれて、EGRクーラEC及びウォータポンプWPを介してエンジンEG側へと還流される。
このように、制御弁CVは、いわゆる1in−3Out形式の分配デバイスとして適用され、導入通路L0より流入した冷却水を第1〜第3配管L1〜L3へと分配すると共に、当該分配時の冷却水の流量を制御する。
図2は、本発明に係る制御弁CVが適用される冷却水の循環回路の他の構成を表したブロック図を示している。
制御弁CVは、図1に示す形式のほか、例えば図2に示すように、ウォータポンプWPの直前に配置され、いわゆる3in−1Out形式の集合デバイスとして適用することも可能である。すなわち、このような集合デバイスとして用いる場合は、制御弁CVは、第1〜第3配管L1〜L3より流入する冷却水を集合し、排出通路L4を通じてエンジンEG側へ還流すると共に、当該集合時の冷却水の流量を制御する。
(制御弁の構成)
図3は、本発明に係る制御弁CVの分解斜視図を示している。また、図4は、図3に示す制御弁CVを組み立てた状態を表した、当該制御弁CVの平面図を示している。なお、本図の説明では、駆動軸2の回転軸線Zに平行な方向を「軸方向」、駆動軸2の回転軸線Zに直交する方向を「径方向」、駆動軸2の回転軸線Z周りの方向を「周方向」として説明する。また、前記「軸方向」については、図3中の上方を「一端側」、下方を「他端側」として説明する。
図3に示すように、制御弁CVは、ハウジング1内において駆動軸2を介して回転可能に支持された筒状の弁体3と、ハウジング1に収容され、弁体3を回転駆動する電動モータ4と、ハウジング1に収容され、電動モータ4の回転を減速して伝達する減速機構5と、を有する。
ハウジング1は、軸方向に2分割に形成されていて、弁体3及び電動モータ4を収容する第1ハウジング11と、第1ハウジング11の一端側の開口部を閉塞するように設けられ、減速機構5を収容する第2ハウジング12と、から構成される。第1ハウジング11と第2ハウジング12とは、それぞれアルミニウム合金材料でもって鋳造により成型されていて、複数のボルト13により固定されている。
なお、本実施形態では、第1ハウジング11及び第2ハウジング12として、アルミニウム合金材料で製造されたものを例示するが、これ以外にも、耐熱性及び耐薬品性を有する合成樹脂、例えばエンジニアリングプラスチックの一種であるポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)によって製造されてもよい。
第1ハウジング11は、弁体3を収容する中空円筒状の弁体収容部111と、弁体収容部111に並列して付設され、電動モータ4のモータ本体41を収容する中空円筒状のモータ収容部112と、を有する。そして、この第1ハウジング11は、後述するフランジ部114を介して図示外のシリンダブロックに、図示外の固定手段、例えば複数のボルトにより固定される。
弁体収容部111は、軸方向の一端側が端壁113により閉塞され、他端側が開口形成される。弁体収容部111の軸方向の他端部には、第1ハウジング11の図示外のシリンダブロックへの取り付けに供するフランジ部114が、径方向の外側へ延びるように設けられている。また、弁体収容部111の端壁113には、有蓋円筒状のボス部115が、第2ハウジング12側へ突出形成されている。ボス部115の端壁には、駆動軸2が貫通する軸貫通孔116が貫通形成されている。また、弁体収容部111の端壁113には、径方向(長手方向)の両側端部に、後述する減速機構5の支持軸51,52を軸受けする平板状の1対の軸受部117,117が、直立形成されている。1対の軸受部117,117には、それぞれ支持軸51,52を回転可能に支持する軸受孔117a,117aが貫通形成されている。
第2ハウジング12は、弁体収容部111とモータ収容部112とに跨ってこれら弁体収容部111とモータ収容部112とを被覆可能に開口する縦断面凹形状に形成されている。そして、この凹形状の内部空間によって、減速機構5を収容する減速機構収容部121が形成される。
電動モータ4は、出力軸42が第2ハウジング12側へ臨むかたちでモータ本体41がモータ収容部112内に収容される。そして、この電動モータ4は、モータ本体41の出力軸42側の端部に径方向の外側へと延びるように設けられたフランジ部43を介して、モータ収容部112の開口縁部に複数のボルト44により固定される。なお、電動モータ4は、図示しない車載の電子コントローラによって制御され、車両の運転状態に応じて弁体3を回転駆動することで、ラジエータRD等(図1参照)に対する冷却水の適切な分配が実現される。
減速機構5は、2組の食い違い歯車である第1歯車G1及び第2歯車G2により構成された駆動機構である。第1歯車G1は、電動モータ4の出力軸42と同軸上に設けられ、出力軸42と一体となって回転する第1ねじ歯車WG1と、電動モータ4の出力軸42と直交するように配置される第1支持軸51によって回転支持され、第1ねじ歯車WG1と噛み合う第1斜歯歯車HG1と、で構成される。第2歯車G2は、第2支持軸52によって回転支持され、第1斜歯歯車HG1と一体となって回転する第2ねじ歯車WG2と、駆動軸2に固定され、第2ねじ歯車WG2と噛み合う第2斜歯歯車HG2と、で構成される。ここで、第1斜歯歯車HG1と第2斜歯歯車HG2とは、筒状の両歯車HG1,HG2が直列状に並んで一体に構成された複合歯車部材であって、この複合歯車部材の両端部に挿入される第1、第2支持軸51,52を介して、第1ハウジング11の1対の軸受部117,117に回転支持される。このような構成から、電動モータ4の出力軸42から出力された回転駆動力が、第1歯車G1及び第2歯車G2を介して2段階に減速されて弁体3へと伝達される。
図5は、図4のA−A線に沿って切断した制御弁CVの断面図を示している。また、図6は、図4のB−B線に沿って切断した制御弁CVの断面図を示している。なお、本図の説明では、駆動軸2の回転軸線Zに平行な方向を「軸方向」、駆動軸2の回転軸線Zに直交する方向を「径方向」、そして駆動軸2の回転軸線Z周りの方向を「周方向」として説明する。また、前記「軸方向」については、図5、図6中の上方を「一端側」、下方を「他端側」として説明する。
図5、図6に示すように、第1ハウジング11には、軸方向の一端側が端壁113により閉塞され、かつ他端側が外部に開口する有底円筒状の弁体収容部111が形成されている。また、弁体収容部111の端壁113に設けられたボス部115には、駆動軸2が貫通する軸貫通孔116が、弁体収容部111と後述の減速機構収容部121とを連通するように、軸方向に沿って形成されている。また、第1ハウジング11には、弁体収容部111に隣接するかたちで、内部に電動モータ4のモータ本体41を収容する有底円筒状のモータ収容部112が、軸方向の一端側に向けて開口形成されている(図4参照)。
また、第1ハウジング11は、弁体収容部111の軸方向の他端部の外周縁に設けられたフランジ部114を介して、図示外のシリンダヘッドの側部に、図示外の固定手段、例えば複数のボルトによって固定される(図4参照)。フランジ部114の内周側には、図示外のシリンダブロックの内部と連通してシリンダブロック側から冷却水を導入するための主連通口としての導入口E0が開口形成されている。すなわち、この導入口E0が弁体収容部111の他端側の開口部と通じていて、当該導入口E0を介して、弁体収容部111内に冷却水が導入可能となっている。
また、弁体収容部111の周壁には、外部と弁体収容部111を連通する横断面ほぼ円形状の複数の貫通孔が、第1〜第3排出口E1〜E3として形成されていて、これら各排出口E1〜E3に、対応する第1〜第3配管L1〜L3が接続されている。第1排出口E1は、第1配管L1を介して、例えばヒータHTに接続される。第2排出口E2は、第2配管L2を介して、例えばオイルクーラOCに接続される。第3排出口E3は、第3配管L3を介して、例えばラジエータRDに接続される。
ここで、第1〜第3排出口E1〜E3は、それぞれ第1ハウジング11の周壁上において異なる軸方向位置であって、かつ後述する第1〜第3シール部材S1〜S3が弁体3上においてそれぞれ隣接する軸方向位置に配置される第1〜第3開口部M1〜M3とオーバーラップ可能な軸方向間隔で配置されている。また、第1〜第3排出口E1〜E3は、それぞれ第1ハウジング11の周壁上において異なる周方向位置、具体的には、約90°ずつ位相をずらした位置に配置されている(図4参照)。
また、第1〜第3排出口E1〜E3の内周側には、当該各排出口E1〜E3と弁体3との間を気密にシールするシール手段が設けられている。このシール手段は、合成樹脂材料からなる円筒状の第1〜第3シール部材S1〜S3と、これら第1〜第3シール部材S1〜S3を弁体3側へ付勢する金属製の第1〜第3コイルスプリングSP1〜SP3と、から構成される。また、第1〜第3シール部材S1〜S3の外周側には、第1〜第3排出口E1〜E3と摺接可能な第1〜第3シールリングSR1〜SR3が取り付けられている。
第1〜第3シール部材S1〜S3は、所定のフッ素樹脂(本実施形態では、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン))により形成され、第1〜第3排出口E1〜E3の内周側に収容されて、それぞれ弁体3側へ向けて進退移動可能に設けられている。第1〜第3コイルスプリングSP1〜SP3は、第1〜第3シール部材S1〜S3と第1〜第3配管L1〜L3との間に所定のセット荷重をもって配置され、それぞれシール部材S1〜S3を弁体3側へ付勢する付勢部材である。
駆動軸2は、一定外径の棒状を呈し、軸貫通孔116を貫通して弁体収容部111と減速機構収容部121とに跨って配置され、ボス部115の内周側に収容保持された軸受B1によって回転可能に支持される。また、駆動軸2と軸貫通孔116の間は、環状のシール部材20によって気密にシールされている。すなわち、このシール部材20によって、軸貫通孔116を通じた弁体収容部111内の冷却水の第2ハウジング12側への流出が抑止されている。
弁体3は、一定の外径を有する有底のほぼ円筒状を呈し、他端側の開口部が導入口E0側へ臨むように設けられることによって、内周側に形成される内部通路118内に冷却水を導くようになっている。そして、この弁体3は、一端部の内周側に埋設された金属製のインサート部材30を介して駆動軸2に圧入固定され、導入口E0側へと臨む他端部が、導入口E0の内周側に保持される軸受B2によって回転可能に支持されている。
また、弁体3の周壁には、第1ハウジング11の第1〜第3排出口E1〜E3に対応する軸方向位置に、これら第1〜第3排出口E1〜E3と連通可能な第1〜第3開口部M1〜M3が、それぞれ径方向に沿って貫通形成されている。すなわち、第1〜第3開口部M1〜M3は、それぞれ隣接する軸方向位置に配置される第1〜第3シール部材S1〜S3とオーバーラップ可能な軸方向間隔をもって配置されている。
具体的には、第1開口部M1は、隣接する軸方向位置にそれぞれ配置され、かつ弁体3の回転に伴い当該弁体3の外周面に摺接する第2、第3シール部材S2,S3の第2、第3シール面S21,S31の一部とオーバーラップ可能な軸方向位置に設けられる。第1開口部M1の軸方向の一方に配置される第2開口部M2は、隣接する軸方向位置に配置され、かつ弁体3の回転に伴い当該弁体3の外周面に摺接する第1シール部材S1の第1シール面S11の一部とオーバーラップ可能な軸方向位置に設けられる。同様に、第1開口部M1の軸方向の他方に配置される第3開口部M3は、隣接する軸方向位置に配置され、かつ弁体3の回転に伴い当該弁体3の外周面に摺接する第1シール部材S1の第1シール面S11の一部とオーバーラップ可能な軸方向位置に設けられる。
以上のように構成された制御弁CVは、第1開口部M1と第1排出口E1の少なくとも一部が重なる周方向位置に弁体3が制御されることによって、第1配管L1に冷却水を分配する。同様に、制御弁CVは、第2開口部M2と第2排出口E2の少なくとも一部が重なる周方向位置に弁体3が制御されることにより第2配管L2に冷却水を分配し、第3開口部M3と第3排出口E3の少なくとも一部が重なる周方向位置に弁体3が制御されることにより第3配管L3に冷却水を分配する。また、この冷却水の分配に際し、第1〜第3開口部M1〜M3と第1〜第3排出口E1〜E3との重なり具合(重なり合う面積)が変化することで、当該分配時の冷却水の流量が変化する。
図7は、図3に示す第1〜第3シール部材S1〜S3をそれぞれ第1、第2、第3シール面S11,S21,S31側から見た斜視図を示している。なお、これら第1〜第3シール部材S1〜S3は、いずれも大きさ違いで同一の形状を有するものであることから、本図では、便宜上、第1シール部材S1についてのみ説明し、第2、第3シール部材S2,S3については、具体的な説明を省略する。また、本図の説明においては、第1シール部材S1の中心軸線Pに平行な方向を「軸方向」、第1シール部材S1の中心軸線Pに直交する方向を「径方向」、そして第1シール部材S1の中心軸線P周りの方向を「周方向」として説明する。
図7に示すように、第1シール部材S1は、所定のフッ素樹脂、例えばPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)によって、軸方向の両端が開口するほぼ円筒状に形成されていて、内周側に、中心軸線Pに沿って貫通する貫通孔S12を有する。また、第1シール部材S1の軸方向中間部の外周面には、外周側から第1シールリングSR1が嵌め込まれる横断面凹状の環状溝S13が、周方向に沿って連続して設けられている。そして、第1シール部材S1の外端面には、第1コイルスプリングSP1が着座可能なほぼ平坦状のスプリング着座面S14が形成されている。他方、この第1シール部材S1の内端面には、弁体3の外周面の曲率に対応する所定の曲率に設定された縦断面円弧凹状をなす曲面であって、かつ弁体3の外周面にほぼ密着して摺接可能なシール面S11が形成されている。
また、シール面S11の外周縁部には、円筒状素材の平坦面に当該シール面S11を形成することにより残存する1対の平坦部S15,S15が、径方向に対向するかたちで配置されている。この平坦部S15,S15は、弁体3の外周面に4点で接触する1対のエッジ部S16,S16を有する。すなわち、このエッジ部S16,S16の両端部S161,S162がそれぞれ弁体3の外周面に接触することで、シール部材S1の組み付け時にシール面S11と弁体3の外周面とが合致していない場合でも、第1シール部材S1の自動調心を行うことができる。具体的には、第1コイルスプリングSP1の付勢力に基づいて第1シール部材S1が弁体3の外周面へと押しつけられることによって、エッジ部S16,S16の両端部S161,S162を介して第1シール部材S1に回転力が作用して、シール面S11と弁体3の外周面とを自動的に合致させることができる。
図8は、図5に示された第1シール部材S1と弁体3との摺接部近傍を拡大して表示した図5の要部拡大図を示している。なお、本図の説明においては、第1シール部材S1の中心軸線Pに平行な方向を「軸方向」、第1シール部材S1の中心軸線Pに直交する方向を「径方向」、そして第1シール部材S1の中心軸線P周りの方向を「周方向」として説明する。
図8に示すように、弁体3の第2、第3開口部M2,M3の外周側の孔縁、すなわち弁体3の外周面と第2、第3開口部M2,M3との境界部には、横断面凸R形状に形成された面取り部M20,M30が、それぞれ第2、第3開口部M2,M3の外周側の開口縁に沿って連続して設けられている。
一方、第1シール部材S1のシール面S11の外周縁部には、当該シール面S11と外周面とを滑らかに接続させる、横断面凸R形状に形成された面取り部S10が、周方向に沿って連続して設けられている。
また、第1シール部材S1は、弁体3に摺接するシール面S11の外周側の一部が、第2、第3開口部M2,M3とオーバーラップ可能に構成されている。換言すれば、弁体3では、第1開口部M1に隣接する第2、第3開口部M2,M3が、シール面S11の外周側の一部とオーバーラップ可能な軸方向位置に形成されていて、第1開口部M1に対して、第2、第3開口部M2,M3が軸方向に近接して配置されている。
図9は、図5に示された所定の回転位相におけるシール面S11と第2開口部M2との重なり状態を示している。そして、(a)は、図5に示された位相における第1シール部材S1と弁体3との摺接部近傍を拡大して表示した図5の要部拡大図、(b)は、同図(a)をD方向から見た矢視図を示している。なお、図9(a)中に太実線で示す矢印は、第2開口部M2を通流する冷却水の流れを示している。また、本図の説明においては、第1シール部材S1の中心軸線Pに平行な方向を「軸方向」、第1シール部材S1の中心軸線Pに直交する方向を「径方向」、そして第1シール部材S1の中心軸線P周りの方向を「周方向」として説明する。
図9に示すように、本実施形態では、弁体3が所定の回転位相にあるとき、シール面S11の一部(図9中にハッチングにより表示した領域X)が第2開口部M2とオーバーラップする。そして、このように、シール面S11の一部が第2開口部M2とオーバーラップすることで、第2開口部M2を通流する冷却水により、弁体3の外周面とシール面S11との間に噛み込んだコンタミを除去することが可能となっている。
換言すれば、従来は、シール面S11と第2開口部M2とがオーバーラップせず、シール面S11が冷却水に晒されることがなかった。このため、弁体3の外周面とシール面S11との間に噛み込んでしまったコンタミは、除去されることなく、弁体3の外周面とシール面S11との間に噛み込んだままの状態となっていた。
これに対して、本実施形態では、シール面S11の一部が第2開口部M2とオーバーラップすることで、当該シール面S11の一部が、第2開口部M2を通流する冷却水に晒されることになる。その結果、この第2開口部M2を通流する冷却水の水流により、弁体3の外周面とシール面S11との間に噛み込んだコンタミを除去することができる。
図10は、図9に示す状態からさらに位相が進んだ状態でのシール面S11と第2開口部M2及び第3開口部M3との重なり状態を示している。そして、(a)は、当該位相における第1シール部材S1と弁体3との摺接部近傍を拡大して表示した要部拡大断面図、(b)は、同図(a)をE方向から見た矢視図を示している。なお、図9(a)と同様、図10(a)中に太実線で示す矢印は、第2開口部M2を通流する冷却水の流れを示している。また、本図の説明においては、第1シール部材S1の中心軸線Pに平行な方向を「軸方向」、第1シール部材S1の中心軸線Pに直交する方向を「径方向」、そして第1シール部材S1の中心軸線P周りの方向を「周方向」として説明する。
図9に示す状態から弁体3の回転位相がさらに進むと、図10に示すように、シール面S11の一部(図10中にハッチングにより表示した領域X)が第2開口部M2とオーバーラップすると共に、シール面S11の他の一部(図10中にハッチングにより表示した領域Y)が第3開口部M3とオーバーラップする。これにより、シール面S11の一部が、第2開口部M2を通流する冷却水に晒されると共に、シール面S11の他の一部が、第3開口部M3を通流する冷却水にも晒されることになる。その結果、弁体3の外周面とシール面S11との間に噛み込んでしまったコンタミが、第3開口部M3を通流する冷却水の水流によっても除去可能となる。
図11は、図5のC−C線に沿って切断した断面図であって、(a)は、所定位相における弁体3と第1シール部材S1との関係を示し、(b)は、同図(a)の状態から位相が進んだ状態における弁体3と第1シール部材S1との関係を示している。なお、本図の説明においては、第1シール部材S1の中心軸線Pに平行な方向を「軸方向」、第1シール部材S1の中心軸線Pに直交する方向を「径方向」、そして第1シール部材S1の中心軸線P周りの方向を「周方向」として説明する。
第1シール部材S1のシール面S11の周方向の先端部S17が第1開口部M1に臨んだ状態(図11(a)に示す状態)から弁体3の回転位相が進むと、シール面S11の周方向の先端部S17が、第1開口部M1の周方向の後端部から弁体3の外周面に乗り上げる。この際、弁体3の外周面と第1開口部M1との境界部には面取り部M10が設けられているため、シール面S11は、第1開口部M1の周方向端部における外周側の開口縁との摺接によって損傷することなく、弁体3の外周面に乗り上げることになる。さらに、本実施形態では、シール面S11の外周縁部にも面取り部S10が設けられていることから、第1シール部材S1が第1開口部M1の開口縁に引っかかることなく、シール面S11が、より滑らかに弁体3の外周面に乗り上げることになる。
(本実施形態の作用効果)
従来の制御弁においては、シール部材のシール面が、弁体の回転軸方向に隣接する開口部(本実施形態でいう第2、第3開口部M2,M3)と重ならないように構成されていた。換言すれば、弁体3の開口部の回転軸方向の両側に形成される被シール部が、比較的広く確保されていた。このため、当該被シール部の分だけ、弁体が回転軸方向に大型化してしまう問題があった。
これに対して、本実施形態に係る制御弁CVでは、以下の効果が奏せられることで、前記従来の制御弁の課題を解決することができる。
すなわち、前記制御弁CVは、駆動軸2を有する駆動機構(本実施形態では電動モータ4及び減速機構5)と、有底の筒状に形成され、内部に駆動軸2が挿入される弁体収容部111と、弁体収容部111において駆動軸2の回転軸線Zに沿う軸方向に開口し、流体の導入又は排出に供する主連通口(本実施形態では導入口E0)と、弁体収容部111の前記軸方向に直交する径方向に開口し、流体の排出又は導入に供する第1連通口(本実施形態では第1排出口E1)及び第2連通口(本実施形態では第2排出口E2)とを有するハウジング1と、中空状を呈し、弁体収容部111内において駆動軸2と一体回転可能に支持され、駆動軸2の回転に応じて第1排出口E1と重なる範囲が変化する第1開口部M1と、前記軸方向において第1開口部M1と異なる位置に設けられ、駆動軸2の回転に応じて第2排出口E2と重なる範囲が変化する第2開口部M2と、を有する弁体3と、第1排出口E1に設けられ、弁体3の外周面に摺接することによって第1排出口E1と弁体3との間をシールするシール面S11を有し、シール面S11の一部が第2開口部M2とオーバーラップするシール部材(本実施形態では第1シール部材S1)と、第1シール部材S1を弁体3の外周面に向けて付勢する付勢部材(本実施形態では第1コイルスプリングSP1)と、を備えている。
このように、本実施形態に係る制御弁CVは、第1シール部材S1のシール面S11の一部が第2開口部M2とオーバーラップするように構成されている。このため、当該第2開口部M2とオーバーラップするシール面S11の軸方向領域の分だけ、従来よりも弁体3の軸方向長さを短縮化することが可能となり、弁体3の軸方向の大型化を抑制することができる。
また、本実施形態では、第1、第2開口部M1,M2からは、導入口E0から導入された流体が排出され、シール面S11は、第2開口部M2と重なったときに、第2開口部M2を通流する流体の圧力を受ける。
このように、本実施形態では、シール面S11が第2開口部M2と重なった際に、シール面S11に対して、第2開口部M2から排出される流体の圧力が作用する。これにより、弁体3と第1シール部材S1との間のフリクションが低減され、駆動機構の負荷を低減することができる。
さらに、シール面S11に第2開口部M2から排出される流体の圧力が作用することで、この流体圧をもって、弁体3の外周面とシール面S11との間に噛み込んだコンタミを除去することができる。
また、本実施形態では、ハウジング1は、弁体収容部111の前記径方向に開口する第3連通口(本実施形態では第3排出口E3)を有し、弁体3は、前記軸方向において第1開口部M1とは異なる位置に設けられ、駆動軸2の回転に応じて第3排出口E3と重なる範囲が変化する第3開口部M3を有し、第2開口部M2は、第1開口部M1に対して前記軸方向の一方に設けられ、第3開口部M3は、第1開口部M1に対して前記軸方向の他方に設けられ、かつ前記軸方向において一部が第2開口部M2とオーバーラップする。
このように、本実施形態では、第2開口部M2が第1開口部M1の軸方向の一方に設けられると共に、第3開口部M3が第1開口部M1の軸方向の他方に設けられ、かつ軸方向において一部が第2開口部M2とオーバーラップする構成となっている。すなわち、シール面S11が、第2、第3開口部M2,M3とオーバーラップするように構成されている。これにより、シール面S11が、第2、第3開口部M2,M3より排出される流体の圧力を受けることになる。このため、弁体3と第1シール部材S1との間に生ずるフリクションを、より効果的に低減することができると共に、弁体3の外周面とシール面S11との間に噛み込んだコンタミを、より効果的に除去することができる。
また、本実施形態では、第2開口部M2には、シール面S11と摺接する側の開口端に、面取り部M20が設けられている。
かかる構成から、本実施形態では、面取り部M20により、第1シール部材S1の一部が第2開口部M2とオーバーラップした状態(第2開口部M2に脱落した状態)から弁体3の外周面へと滑らかに復帰させることができる。これにより、シール面S11の損傷が抑制され、制御弁CVの耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態では、第1シール部材S1には、第2開口部M2と摺接する側の開口端に、面取り部S10が設けられている。
かかる構成から、本実施形態では、面取り部S10により、第1シール部材S1が第1開口部M1の開口縁に引っかかることなく、シール面S11を弁体3の外周面へとより滑らかに復帰させることができる。
また、本実施形態では、面取り部M20は、R状に面取りされている。
このように、本実施形態では、このR状の面取り部M20によって、弁体3の外周面と第2開口部M2とが、断面ほぼ円弧状に滑らかに接続されている。これにより、シール面S11の損傷を、より効果的に抑制することができる。
同様に、面取り部S10についても、R状に面取りされている。
このように、本実施形態では、このR状の面取り部S10によって、第1シール部材S1の外周面とシール面S11とが、断面ほぼ円弧状に滑らかに接続されている。これにより、前記第1シール部材S1の引っかかりを、より効果的に抑制することができる。
また、本実施形態では、第1シール部材S1は、PTFEからなるフッ素系樹脂によって形成されている。
かかる構成から、本実施形態では、高い硬度を有するシール面S11により、弁体3の外周面とシール面S11との間のコンタミの噛み込みを抑制しつつ、弁体3の外周面とシール面S11とのフリクションを低減することができる。
本発明に係る制御弁CVは前記実施形態の構成に限定されるものではなく、本発明の作用効果を奏し得る形態であれば、適用する内燃機関(エンジン)の仕様等に応じて自由に変更可能である。
特に、前記実施形態においては、制御弁CVの適用の一例として、冷却水の循環系への適用を例示したが、当該制御弁CVは、冷却水のみならず、例えば潤滑油など様々な流体について適用可能であることは言うまでもない。
また、本実施形態では、弁体3に第1〜第3開口部M1〜M3である3つの開口部を設けたものを例示したが、当該開口部の数量は2以上であればよく、第1〜第3開口部M1〜M3の3つに限定されるものではない。
以上説明した実施形態に基づく制御弁としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
すなわち、当該制御弁は、その1つの態様において、駆動軸を有する駆動機構と、有底の筒状に形成され、内部に前記駆動軸が挿入される弁体収容部と、前記弁体収容部において前記駆動軸の回転軸線に沿う軸方向に開口し、流体の導入又は排出に供する主連通口と、前記弁体収容部の前記軸方向に直交する径方向に開口し、流体の排出又は導入に供する第1連通口及び第2連通口とを有するハウジングと、中空状を呈し、前記弁体収容部内において前記駆動軸と一体回転可能に支持され、前記駆動軸の回転に応じて前記第1連通口と重なる範囲が変化する第1開口部と、前記軸方向において前記第1開口部と異なる位置に設けられ、前記駆動軸の回転に応じて前記第2連通口と重なる範囲が変化する第2開口部と、を有する弁体と、前記第1連通口に設けられ、前記弁体の外周面に摺接することによって前記第1連通口と前記弁体との間をシールするシール面を有し、前記シール面の一部が前記第2開口部とオーバーラップするシール部材と、前記シール部材を前記弁体の外周面に向けて付勢する付勢部材と、を備えている。
前記制御弁の好ましい態様において、前記第1、第2開口部からは、前記主連通口から導入された流体が排出され、前記シール面は、前記第2開口部と重なったときに、前記第2開口部を通流する流体の圧力を受ける。
別の好ましい態様では、前記制御弁の態様のいずれかにおいて、前記ハウジングは、前記弁体収容部の前記径方向に開口する第3連通口を有し、前記弁体は、前記軸方向において前記第1開口部とは異なる位置に設けられ、前記駆動軸の回転に応じて前記第3連通口と重なる範囲が変化する第3開口部を有し、前記第2開口部は、前記第1開口部に対して前記軸方向の一方に設けられ、前記第3開口部は、前記第1開口部に対して前記軸方向の他方に設けられ、かつ前記軸方向において一部が前記第2開口部とオーバーラップする。
さらに別の好ましい態様では、前記制御弁の態様のいずれかにおいて、前記第2開口部には、前記シール面と摺接する側の開口端に、面取り部が設けられている。
さらに別の好ましい態様では、前記制御弁の態様のいずれかにおいて、前記シール部材には、前記第2開口部と摺接する側の開口端に、面取り部が設けられている。
さらに別の好ましい態様では、前記制御弁の態様のいずれかにおいて、前記面取り部は、R状に面取りされてなる。
さらに別の好ましい態様では、前記制御弁の態様のいずれかにおいて、前記シール部材は、PTFEからなるフッ素系樹脂によって形成されている。
1…ハウジング、10…導入口(主連通口)、11…第1ハウジング、111…弁体収容部、12…第2ハウジング、E1…第1排出口(第1連通口)、E2…第2排出口(第2連通口)、2…駆動軸、3…弁体、M1…第1開口部、M2…第2開口部、4…電動モータ(駆動機構)、5…減速機構(駆動機構)、S1…第1シール部材(シール部材)、S11…シール面、SP1…第1コイルスプリング(付勢部材)、

Claims (7)

  1. 駆動軸を有する駆動機構と、
    有底の筒状に形成され、内部に前記駆動軸が挿入される弁体収容部と、前記弁体収容部において前記駆動軸の回転軸線に沿う軸方向に開口し、流体の導入又は排出に供する主連通口と、前記弁体収容部の前記軸方向に直交する径方向に開口し、流体の排出又は導入に供する第1連通口及び第2連通口とを有するハウジングと、
    中空状を呈し、前記弁体収容部内において前記駆動軸と一体回転可能に支持され、前記駆動軸の回転に応じて前記第1連通口と重なる範囲が変化する第1開口部と、前記軸方向において前記第1開口部と異なる位置に設けられ、前記駆動軸の回転に応じて前記第2連通口と重なる範囲が変化する第2開口部と、を有する弁体と、
    前記第1連通口に設けられ、前記弁体の外周面に摺接することによって前記第1連通口と前記弁体との間をシールするシール面を有し、前記シール面の一部が前記第2開口部とオーバーラップするシール部材と、
    前記シール部材を前記弁体の外周面に向けて付勢する付勢部材と、
    を備えたことを特徴とする制御弁。
  2. 請求項1に記載の制御弁において、
    前記第1、第2開口部からは、前記主連通口から導入された流体が排出され、
    前記シール面は、前記第2開口部と重なったときに、前記第2開口部を通流する流体の圧力を受けることを特徴とする制御弁。
  3. 請求項2に記載の制御弁において、
    前記ハウジングは、前記弁体収容部の前記径方向に開口する第3連通口を有し、
    前記弁体は、前記軸方向において前記第1開口部とは異なる位置に設けられ、前記駆動軸の回転に応じて前記第3連通口と重なる範囲が変化する第3開口部を有し、
    前記第2開口部は、前記第1開口部に対して前記軸方向の一方に設けられ、
    前記第3開口部は、前記第1開口部に対して前記軸方向の他方に設けられ、かつ前記軸方向において一部が前記第2開口部とオーバーラップすることを特徴とする制御弁。
  4. 請求項1に記載の制御弁において、
    前記第2開口部には、前記シール面と摺接する側の開口端に、面取り部が設けられていることを特徴とする制御弁。
  5. 請求項1に記載の制御弁において、
    前記シール部材には、前記第2開口部と摺接する側の開口端に、面取り部が設けられていることを特徴とする制御弁。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の制御弁において、
    前記面取り部は、R状に面取りされてなることを特徴とする制御弁。
  7. 請求項1に記載の制御弁において、
    前記シール部材は、PTFEからなるフッ素系樹脂によって形成されていることを特徴とする制御弁。
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