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JP2019155253A - 遠心分離装置 - Google Patents

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JP2019155253A
JP2019155253A JP2018044187A JP2018044187A JP2019155253A JP 2019155253 A JP2019155253 A JP 2019155253A JP 2018044187 A JP2018044187 A JP 2018044187A JP 2018044187 A JP2018044187 A JP 2018044187A JP 2019155253 A JP2019155253 A JP 2019155253A
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宏幸 石川
Hiroyuki Ishikawa
宏幸 石川
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Abstract

【課題】少量かつ粘性の高い処理液を効果的に処理する遠心分離装置を提供する。【解決手段】筐体枠2に付設した回転駆動源43と連係し、かつ垂直軸回転自在にして筐体枠に立設保持すると共に軸心に貫通した処理液導入管路を有する支持軸体4と、支持軸体の同軸上に垂下支持されると共に、下方が縮径開口で上底部を有する円筒状の回転容器5と、回転容器内に開口した越流口と容器外側周面に開口した排出口とを連通させた分離液排出管路と、支持軸体に上記導入管路と連通状態で回転容器内の回転軸上に垂下状に連結配置し、かつ下端部に吐出口を有する処理液吐出管6と、この吐出管の下端部に取付けられた円板状の飛翔板と、容器内空形の母線に倣った縁辺を有し、縁辺が内壁面へ接近又は離隔移動する掻き取り板8と、回転容器の外周囲に配置されて排出口からの分離液を受水する受水容器7と、から構成する。【選択図】図1

Description

本願に係る発明(以下、「本願発明」)は、縦型円筒状の回転容器内に取り込まれた処理対象の液体(以下、「処理液」)を遠心分離処理する遠心分離装置に関するものであり、特に、高粘度や高濃度でかつ少量の液体処理に適した遠心分離装置に関する。
従来から、工場廃液やその他各種の液体状物質を処理するため、遠心分離装置が多く用いられていた。従来の遠心分離装置は、例えば、特許文献1〜4で開示されているように、主に縦型の略円筒状(ドラム状)の回転容器と、この回転容器を高速で軸回転させる回転機構と、回転容器の内側空間内に処理液を吐出する吐出機構等を含んで構成されていた。このような構成により、比重の異なる複数成分の液体を発生させた遠心力を利用し、比重の違いに基づいて回転容器の内側空間で各成分に分離していた。
上記構成の遠心分離装置は、処理液を回転体の内部に連続的に供給するため、回転容器の内部には、処理後の比重の大きな固体成分が内壁面側に移動し、内壁面にスラッジとして堆積していた。このようなスラッジの堆積層が厚くなると、遠心分離作用が低下するため、スラッジを除去するスクレーパ(掻き取り板)機構を備える遠心分離装置が開発されていた。
例えば、特許文献1に示す遠心分離装置は、回転容器と、回転容器の内空間遠心力を発生させる回転機構部と、処理液を吐出する吐出部と、堆積したスラッジを除去するスクレーパを有するスクレーパ変位機構部と、から構成し、スクレーパ変位機構部は、回転容器の内壁面に対する角度調整部を有していた。この特許文献1の遠心分離装置は、角度調整されたスクレーパによってスラッジの掻取を安定させることが可能となっていた。
特開2013−94746号公報 特開2008−183506号公報 特開2004−41951号公報 特開2000−140704号公報
上記特許文献1のような従来構成の遠心分離装置は、スラッジ除去の安定性の他にも大きな構成上の課題があった。それは、処理液の供給量が制限されると共に、高粘度の処理ができないことであった。
具体的には、処理液の供給量が少量の場合では、質量が少ないために作用する遠心力が小さくなり、回転容器の内面壁での遠心分離に支障をきたすおそれがあった。また、高粘度の処理液の場合では、粘性が大きくて流動性が悪いため処理液の吐出口が詰まったりする他、大きな塊状となって吐出されることがあり、遠心力が作用するよりも前に重力の影響が大きく作用して回転容器から落下する場合があった。
このような問題を避けるため、従来構成の遠心分離装置は、処理液の供給量はある一定量以上を必要とすると共に、高粘度の処理液であれば吐出口に別途圧力を付加する必要があり、ある程度粘性を限定する必要があった。
また、特許文献4に開示されているように、導入路(58)の下端に振切り板(55)を設けて、未処理液を筒体(回転容器)30に導く構成を採用しているものがあった。しかし、この振切り板(55)はスクレーパ(50)と一体となって高速回転するものでないため、未処理液に働く遠心力は小さく、少ない量や高粘度の処理液に対しては不十分なものであった。
そこで、本願発明は、これらの課題の解決を目的として創出されたものであり、少量かつ粘性の高い処理液であっても効果的な遠心分離処理を可能とする新規な遠心分離装置を提供するものである。
上記課題を解決するため、本願発明に係る遠心分離装置は、以下のように構成している。
すなわち、筐体枠に付設した回転駆動源と連係し、かつ垂直軸回転自在にして該筐体枠に立設保持すると共に軸心に貫通した処理液導入管路を有する支持軸体と、該支持軸体と同軸上に垂下支持されると共に、下方が縮径開口で上底部を有する円筒状の回転容器と、該回転容器の上底部に形成されて容器内に開口した越流口と容器外側周面に開口した排出口とを連通させた分離液排出管路と、前記支持軸体に前記処理液導入管路と連通させた状態で回転容器内の回転軸上に垂下状に連結配置し、かつ下端部に吐出口を有する処理液吐出管と、該処理液吐出管の下端部に取付けられて前記吐出口に連なる水平上面をもった円板状の飛翔板と、前記回転容器内に配置されて容器内空形の母線に倣った縁辺を有し、かつ該縁辺が回動手段により適宜に内壁面へ接近又は離隔移動する掻き取り板と、前記回転容器の外周囲に配置されて前記排出口からの分離液を受水する受水容器と、から成ることを特徴とするとしている。
前記筐体枠に付設した回転容器の駆動源は、遠心分離処理時の高速回転用と、掻き取り作業時の低速回転用の2種のモータで構成しても良い。遠心分離処理と掻き取り作業の確実性と機器保守の管理性から、2種のモータとすることが好ましいからである。
また、前記掻き取り板は、前記回転容器の下方開口の縁と飛翔板との間を通過して容器内外を昇降移動する構成としても良い。この昇降移動させる構成は、掻き取り板が通常の遠心分離処理時に回転容器内に位置した場合、飛翔板から噴射される一部処理液の飛散を妨害することになり、これを避けるために配置することが好適である。
さらに、回転容器内に堆積したスラッジの量を荷重変化により検知するための重量測定機構を配置したことを特徴としている。この重量測定機構による検知は、前記回転駆動源、前記支持軸体、前記回転容器、及び前記受水容器を保持する基台枠を片持ち保持し、反片持ち側の基台枠に取り付けたロードセルからの情報入手に拠るものとしたものである。
かかる遠心分離装置の構成により、処理液導入管路から供給された固形物が混濁した状態の処理液は、処理液吐出管を介して吐出口から吐出すると共に、回転容器と共に高速回転する飛翔板の遠心力によって放射方向に勢いをもって噴射されることとなる。この噴射された処理液は、少量又は高粘度であっても、回転容器の内壁面に到達して遠心分離されることとなる。遠心分離によって固形分は容器内壁面に張り付けられて固相と液相の2相に分離される。この液相となる分離液は、固相と異なって流動性があるため遠心力によって容器側面に開口した排出口に発生する負圧によって越流口から吸引され、分離液排出管路を流通して容器外側に排出される。そして、排出口から回転容器の外側周囲を囲む受水容器に受水されることとなる。
一方、回転容器の内壁面に固相として堆積したスラッジは、高速回転にしたがってその密度を高めその重量が漸次増していく。この荷重増加の変化をロードセルからの情報(電気信号)を基に堆積量を演算し、予め設定しておいたタイミングを図り、回転容器の回転を低速回転させると共に、掻き取り板を回転容器内の定位置まで進入させる。
次に、その縁辺を内壁面に接近作動させて、回転容器の回転との相対移動によってスラッジ堆積層を掻き取るようにして削除して行く。なお前記駆動源を高速回転用と、低速回転用の2種モータを別個に付設した場合は、一方を停止又は伝達連係を解除して行う。
本願発明の遠心分離装置を上記のように構成することにより、以下の効果を奏する。
処理液吐出管から吐出した処理液は、飛翔板が高速回転するため、この上面に当たって(又は沿って)移動し、かつ遠心力が付加されて勢いをもって放射方向に飛散し、回転容器の内壁面に確実に到達させることができる。
これにより、少量の高粘度、さらには比重の大きい高濃度の処理液であっても、回転容器の内壁面に確実に到達させることができ、効果的な遠心分離処理を行うことができる。処理液の供給量を少なくした場合、回転容器内での滞留時間を長くできるため、高い分離精度が得られ、清浄度をより向上させることができる。
また、回転容器内のスラッジ堆積量を、重量の変化過程によって検出するため、スラッジの低含水率を可能な限り高めることができ、よりベストな掻き取りタイミングを判断することかできる。この結果、より低含水率のスラッジを回収できることとなる。
本実施例の遠心分離装置の概観を示す要部縦断面図である。 本実施例の遠心分離装置の重量測定機構を示す要部縦断面図(A)、及びP矢視図(B)である。 本実施例の遠心分離装置の回転容器廻りを示す縦断面図である。 本実施例の遠心分離装置の掻き取り板を示す側面図(A)と平面図(B)である。 本実施例の遠心分離装置の低速回転機構を示す平面図(A)と縦断面図(B)である。
以下に、本願発明に係る遠心分離装置の最良の実施例を、図面に基づき詳細に説明する。なお、各構成要素の名称は、本願発明での機能を考慮して定義したものであって、本願発明の技術的構成要素を限定する意味のものではない。また、各構成要素に定義されたそれぞれの名称は、当業界では他の名称で称することがある。
図1の図符号1は、本実施例に係る遠心分離装置(以下、「本装置」と称する。)である。本装置1は、単独型の遠心分離装置であって、分離対象の混濁液L(以下、「処理液」)を遠心分離するための主要機素である回転容器5を筐体枠2の所定高さ位置に配設している。回転容器5は、この筐体枠2の所定高さ位置から垂下状にして、かつ支持軸体4によって垂直軸回転自在に保持している。また、該回転容器5に回転力を伝達する駆動源と、遠心分離後に液相部分となる分離液Wを受ける受水容器7と、遠心分離後に回転容器内に堆積して固相となるスラッジSを除去するための掻き取り板8と、を主要構成要素として設けている。
上記筐体枠2は、四隅に所定高さの4本の脚柱21と、その下端部を結ぶ基台枠22と、上端部を結ぶ梁枠23とで、箱枠状に構築している。
また筐体枠2の天面部には、重量測定機構3を配置している。
この重量測定機構3は、筐体枠2の天面に配置した矩形状の枠体31と、この枠体31の上面側に載置するように設置した支持基台32と、枠体31の一辺側(図面上では左側)の上記筐体枠2の梁枠23との間の2箇所に取り付けたヒンジ33と、このヒンジ33の対向位置の梁枠23と前記枠体31によって挟持された位置にロードセル34を配置して構成している。上記支持基台32は、後述する駆動源の各機構、これと連係した支持軸体4、回転容器5、受水容器7、掻き取り板8を取り付けて保持するための基台となるものである。
この構成により、枠体31及び支持基台32は、筐体枠2の上部においてヒンジ33を支点とする片持ち状に構成している。そして枠体31や支持基台32に係る重量変化をロードセル34の変位で検知するようにしている。
重量測定機構3の支持基台32の中央には、柱状で垂直に立設させた支持軸体4を貫通状態で配設している。この支持軸体4は、支持基台32への固定部位となる外筒体41で外周側を覆うと共に、その軸心上に回転自在にして、かつその上端側を上方に露出延長させた処理液Lを供給する処理液導入管42(以下、「導入管」と略称。)を保持している。この導入管42には、軸心を貫通させた処理液導入管路42a(以下、「管路」と略称。)を形成している。
上記導入管42には、外筒体41から露出延長した部分に遠心分離処理時の高速回転用のモータ43(以下、「高速用モータ」と略称。)からの高速回転力が伝達される高速受動プーリ43aと、その上位に掻き取り工程時の低速回転用のモータ91(以下、「低速用モータ」と略称。)からの低速回転力が伝達される低速受動プーリ91aとを外嵌状態で取り付けている。また、その上端部には、処理液Lを供給するために外部管路と連結するロータリージョイント44を取り付けている。前記高速受動プーリ43aは、支持基台32の上位側にブラケット43cをもって出力軸を下側にして配置した高速用モータ43の高速出力プーリ43bと、Vベルト43dをもって連係している。なお、前記低速受動プーリ91aは、後述する低速用モータ91の低速出力プーリ91bとVベルト91dを介して連係している。
前記支持軸体4の支持基台32から下側に露出させた外筒体41の下端部においては、処理液Lを遠心分離するための回転容器5を垂下状態で固定支持している。この回転容器5は、円筒状の容器内空間径より下方に漸次縮径させた開口縁51をもって下方開口させた上有底の円筒体を成し、下方の開口縁51と上下対向した上底部52には、円周当分の複数カ所に越流口53を形成している。この越流口53は、遠心分離した低比重の分離液Wを越流させて排出させる排出管路54を介して、回転容器5の外側周面に開口させた排出口55と連通させている。
回転容器5の上底部52の軸心部には、上底部52を貫通すると共に導入管42の下端部と同軸上で連結固定する処理液吐出管6(以下、「吐出管」と略称。)を配置している。この吐出管6は、回転容器5の空間内の開口縁付近まで垂下した長さを有し、その上端側を導入管42の管路42aと連通接続すると共に、下端部に側面に開口した吐出口61を形成している。
また、この吐出口61は、吐出管6の下端に取り付けた上面を水平面とした円板状の飛翔板62の上面に連なるように開口させている。この飛翔板62の直径は、回転容器5の開口縁51の口径よりも小径に形成している。この径差は、後述する掻き取り板8の形状を考慮して適宜に設定される。
上記構成により、支持軸体4の導入管42、回転容器5、及び吐出管6は、高速受動プーリ43aを介して伝達された高速用モータ43の駆動力をもって、支持基台32に対して一体となって軸回転(矢印r)することになる。本装置1は、供給された処理液Lを遠心分離処理時には、高速用モータ43からの回転力によって回転容器5を高速軸回転させる。なお、本実施例では、この遠心分離時の回転速度を3700rmp〜4500rpmに設定している。
次に、上記回転容器5の外側周囲には、前記排出口55から排出された分離液W(低比重物混入液)を受ける受水容器7を配置している。この受水容器7は、前記回転容器5の外側全周を囲むようにして支持基台32の下面に固定設置している。また、この受水容器7は、側面下部の1箇所又は複数箇所に下方開口の排水管71を配置している。そして、排水管71の下方の筐体枠内には、前記受水容器7で受けた分離液Wを排水管71から落下させて一旦貯留するための、上方開口の排水槽72を配置している。
さらに、回転容器5の開口縁51の下側には、回転容器5の開口縁51と吐出管6に取り付けた飛翔板62の間を通って、回転容器5の内部に進入及び退出する湾曲板状の掻き取り板8を配置している。この掻き取り板8は、長手方向の一辺側を立設した支柱81に片持ち状にして取り付けており、そして反支柱側の縁辺82は回転容器5の内壁面形の母線に倣った形状に形成している。また上記掻き取り板8は、上面視で、飛翔板62の外周曲率及び回転容器5の内壁面の曲率に一致させた2次元湾曲面状に形成している。前記掻き取り板8の支柱81は、水平配置の支持アーム83の先端部に取り付けている。
支持アーム83には、水平方向に直動させて掻き取り板8を回動させるための回動用シリンダ装置84を配置している。この回動用シリンダ装置84は、そのシリンダ後端部で取付部材を介して支持アーム83にヒンジ支持しており、ロッドの先端部はリンク片84aを介して掻き取り板8の支柱81にリンク結合している。また、支持アーム83の全体は、前記支持基台32の下面から鉛直下向きに配置したブラケット85aで保持した垂直方向に直動する昇降用シリンダ装置85の先端部に取り付けて保持している。
上記のように構成した掻き取り板8は、昇降用シリンダ装置85の垂直方向の作動により、回転容器5の開口縁51と飛翔板62との間を通って、回転容器5の内部空間内に進入(矢印a)と退出する構成としている。進入後においては、回動用シリンダ装置84のロッドの伸縮動によって掻き取り板8を片持ち回動させて(矢印b)、縁辺82を回転容器5の内壁面に近接又は離隔させる。この近接作動により、内壁面に倣わせると共に、回転容器5の低速回転と相俟って堆積したスラッジ層と接触して掻き落しを行う。この掻き落とされたスラッジSは、回転容器5の開口縁51と飛翔板62の間から落下し、その下部に配置したスラッジ槽86に一旦貯め置くこととしている。掻き取り板8の退出は、進入とは逆に片持ち回動させた後に、回転容器5の開口縁51と飛翔板62との間を通過して行う。
本装置1は、上述のように遠心分離処理時において、高速用モータ43の駆動力によって導入管42、回転容器5、及び吐出管6を回転させているが、上記構成の掻き取り板8によるスラッジ除去作業時には、別駆動源としての低速回転機構9を用いている。
以下に、この低速回転機構9の構成について説明する。
低速回転機構9は、支持基台32の上面側にブラケット91cで保持した低速用モータ91の出力軸に取り付けた低速出力プーリ91bと、導入管42に外装した低速受動プーリ91aと、これら両プーリ91a、91bに巻回して架け渡したVベルト91dと、この架け渡したVベルト91dに接触して押圧して張力を発生させるクラッチ機構92と、から構成している。
このクラッチ機構92は、水平移動してVベルト91dの弛みを取るテンションプーリ92cと、テンションプーリ92cを回動自在に一端部側で保持すると共に、他端部を回動自在にかつ低速用モータ91のブラケット91cに形成した長孔で直動及び回動可能に保持したリンク片92bと、リンク片92bのほぼ中間部分に回動自在に先端側を結合したクラッチ用シリンダ装置92aと、上記ブラケット91cを足場としてVベルト91dの外周側をテンションプーリ92cの接触側を除き覆うベルトカバー92dと、から構成している。
なお、上記ベルトカバー92dは、Vベルト91dが前記各プーリ91a、91bから脱落のおそれがあり、それを防止するために配置している。これは、ここで使用するVベルト91dの長さが、前記低速出力プーリ91bと低速受動プーリ91aとを周回して架け渡した最短距離(長楕円形の周回距離)より長いものを用いているからであり、そのままでは弛んだ状態となっているからである。
上記のように構成したクラッチ機構92の作動を説明すると、クラッチ用シリンダ装置92aがロッドを伸ばしてテンションプーリ92cが接触しない所謂フリーの弛んだ状態では、Vベルト91dが低速出力プーリ91b及び低速受動プーリ91aと係合していないため摩擦が発生せず、駆動力の伝達は行われない。
一方、クラッチ用シリンダ装置92aのロッドを短縮移動させて、テンションプーリ92cを水平移動(矢印c)させると、Vベルト91dが撓んで両プーリ91a、91bとVベルト91dが係合して張力が発生する。これにより、接触面に摩擦力が発生して、低速出力プーリ91bの回転力が低速受動プーリ91aへ伝達されることとなる。
[作用]
次に、本装置1の作用について、以下に説明する。
まず、本装置1は、高速用モータ43を起動させて導入管42、回転容器5、及び吐出管6を回転させる。本実施例では、このときの回転数を、3700〜4500rpmとしている。
次に、外部の送水ポンプ等の供給手段によってロータリージョイント44を介して処理液Lを回転容器内に供給する。
吐出管6の内部を流下した処理液L、特に、粘性がある処理液Lは、吐出口61からの遠心力に加えて、飛翔板62の水平面に付着し易くなるため、面の回転の影響を受けて更なる遠心力(放射方向)が作用し、回転が早くなるほど、又は比重が大きいほど、遠心力が大きく作用して放射方向に飛散することとなる。
飛散した処理液Lは回転容器5の内壁面に到達して、そこで遠心分離されることになる。処理液Lは遠心分離により、スラッジSのような固形物はより外側に移動する一方、分離液Wは内側に移動する。移動後の分離液Wは、遠心力及び回転容器5の下底が縮径した内空形状によって上昇して越流口53に至った後に排出管路54を介して排出口55から受水容器内に排出される。受水容器7に排出された分離液Wは、円環状の底部を周回した後に排水管71を介して排水槽72に落下して集水されることになる。
一方で、本装置1による遠心分離処理の実施を進めると、回転容器内部にはスラッジSが堆積して重量が増してくる。このスラッジSの重量変化は重量測定機構3のロードセル34で検知している。ここで、スラッジSの重量が所定量に達したことを検知したら、以下の作用によってスラッジSの掻き取り除去を行う。
まずは、処理液Lの供給を停止すると共に高速用モータ43も停止し、通常の遠心分離処理を停止する。次に、回転容器内部に掻き取り板8を昇降用シリンダ装置85の作動によって進入させる。掻き取り板8を所定位置まで進入させた後には、回動用シリンダ装置84の作動(本実施例ではロッドの収縮)によって縁辺82を回転容器5の内空形の母線に倣う方向に片持ち回動させる。
この片持ち回動と共に、クラッチ機構92を作動させて起動させた低速用モータ91からの低速回転駆動力を回転容器5に伝達できる状態とする。その後、回転容器5を低速回転させると、掻き取り板8の縁辺82が堆積したスラッジSの上層と接触しながら切削して行く。そして、スラッジSの切削量にしたがって掻き取り板8の片持ち回動角度を漸次大きくして回転容器5の内壁面により接近させていき、スラッジSの完全削除を行う。
掻き取り除去されたスラッジSは、スラッジ槽86の内部に落下して堆積する。なお、上記スラッジ除去工程時には、高速用モータ43は所謂つれ回り状態であり、回転容器5の回転駆動には寄与していない。
スラッジ除去後は、クラッチ機構92を作動させて低速用モータ91の駆動力伝達を遮断する。その後、回動用シリンダ装置84を作動して掻き取り板8を片持ち回動させて飛翔板62と干渉しない位置に設定した後、昇降用シリンダ装置85の下方伸張作動によって回転容器5の開口縁51と飛翔板62との間を通って回転容器内から退出(退避)させる。
その後、再度高速用モータ43の起動及び処理液Lの供給を開始して遠心分離処理の実施を再開させ、スラッジSが適宜の重量になったら上記除去作用を繰り返して遠心分離処理を継続実施する。
1 本装置
2 筐体枠
21 脚柱
22 基台枠
23 梁枠
3 重量測定機構
31 枠体
32 支持基台
33 ヒンジ
34 ロードセル
4 支持軸体
41 外筒体
42 導入管
42a 管路
43 高速用モータ
43a 高速受動プーリ
43b 高速出力プーリ
43c ブラケット
43d Vベルト
44 ロータリージョイント
5 回転容器
51 開口縁
52 上底部
53 越流口
54 排出管路
55 排出口
6 吐出管
61 吐出口
62 飛翔板
7 受水容器
71 排水管
72 排水槽
8 掻き取り板
81 支柱
82 縁辺
83 支持アーム
84 回動用シリンダ装置
84a リンク片
85 昇降用シリンダ装置
85a ブラケット
86 スラッジ槽
9 低速回転機構
91 低速用モータ
91a 低速受動プーリ
91b 低速出力プーリ
91c ブラケット
91d Vベルト
92 クラッチ機構
92a クラッチ用シリンダ装置
92b リンク片
92c テンションプーリ
92d ベルトカバー
S スラッジ
L 処理液
W 分離液

Claims (5)

  1. 筐体枠に付設した回転駆動源と連係し、かつ垂直軸回転自在にして該筐体枠に立設保持すると共に軸心に貫通した処理液導入管路を有する支持軸体と、
    該支持軸体と同軸上に垂下支持されると共に、下方が縮径開口で上底部を有する円筒状の回転容器と、
    該回転容器の上底部に形成されて容器内に開口した越流口と容器外側周面に開口した排出口とを連通させた分離液排出管路と、
    前記支持軸体に前記処理液導入管路と連通させた状態で回転容器内の回転軸上に垂下状に連結配置し、かつ下端部に吐出口を有する処理液吐出管と、
    該処理液吐出管の下端部に取付けられて前記吐出口に連なる水平上面をもった円板状の飛翔板と、
    前記回転容器内に配置されて容器内空形の母線に倣った縁辺を有し、かつ該縁辺が回動手段により適宜に内壁面へ接近又は離隔移動する掻き取り板と、
    前記回転容器の外周囲に配置されて前記排出口からの分離液を受水する受水容器と、
    から成ることを特徴とする遠心分離装置。
  2. 前記筐体枠に付設した回転容器の駆動源が、
    遠心分離処理時の高速回転用と、掻き取り作業時の低速回転用の2種のモータであることを特徴とする請求項1記載の遠心分離装置。
  3. 前記掻き取り板が、
    前記回転容器の下方開口の縁と飛翔板との間を通過して容器内外を昇降移動することを特徴とする請求項1、又は2記載の遠心分離装置。
  4. 前記回転容器内に堆積したスラッジの量を荷重変化により検知するための重量測定機構を配置したことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の遠心分離装置。
  5. 前記重量測定機構による検知が、
    前記回転駆動源、前記支持軸体、前記回転容器、及び前記受水容器を保持する基台枠を片持ち保持し、反片持ち側の基台枠に取り付けたロードセルからの情報入手に拠ることを特徴とする請求項4記載の遠心分離装置。
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