[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2019149114A - データ処理装置、画像解析方法、およびプログラム - Google Patents

データ処理装置、画像解析方法、およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2019149114A
JP2019149114A JP2018034931A JP2018034931A JP2019149114A JP 2019149114 A JP2019149114 A JP 2019149114A JP 2018034931 A JP2018034931 A JP 2018034931A JP 2018034931 A JP2018034931 A JP 2018034931A JP 2019149114 A JP2019149114 A JP 2019149114A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
steel pipe
luminance
unit
still
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018034931A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7210142B2 (ja
Inventor
暢浩 岸垣
Nobuhiro Kishigaki
暢浩 岸垣
勝広 大内
Katsuhiro Ouchi
勝広 大内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electric Power Co Holdings Inc filed Critical Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Priority to JP2018034931A priority Critical patent/JP7210142B2/ja
Publication of JP2019149114A publication Critical patent/JP2019149114A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7210142B2 publication Critical patent/JP7210142B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
  • Image Analysis (AREA)

Abstract

【課題】鋼管内部の劣化状態を診断する作業の効率を向上させる。【解決手段】本発明の代表的な実施の形態に係るデータ処理装置(100)は、複数の時系列の静止画(400)を含む画像データ(40)を取得する画像データ取得部(1)と、前記画像データ取得部によって取得した画像データから前記静止画を抽出する画像抽出部(2)と、前記画像抽出部によって抽出した前記静止画の輝度のばらつきに基づいて、当該静止画が鋼管内部を撮影した画像であるか否かを判定する判定部(3)と、を備えることを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、データ処理装置、画像解析方法、およびプログラムに関し、例えば鋼管鉄塔の鋼管内部の劣化状態を診断するためのデータ処理装置、画像解析方法、およびプログラムに関する。
鋼管鉄塔の鋼管内部の劣化状態を診断する方法として、工業用内視鏡を鋼管内に挿入して鋼管内部の画像を撮影し、撮影した画像を解析することで鋼管内部の腐食の有無を判定する方法が知られている。
従来、鋼管内部の劣化状態の診断を行う場合には、工業用内視鏡によって撮影した画像を目視で確認することにより鋼管内部の腐食の有無を判定していたが、近年は、工業用内視鏡によって撮影した画像をコンピュータの画像処理によって解析することにより、鋼管内部の腐食の有無を判定する腐食解析装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−13675号公報
一般に、鋼管内部の劣化状態の診断の際に撮影された画像には、鋼管内部のみならず鋼管の外部も撮影されていることが多い。例えば、鉄塔の所望の鋼管について点検を行う場合、先ず、点検対象の鋼管が鉄塔のどの部分の鋼管であるかを特定するために、点検対象の鋼管に付与された識別番号を工業用内視鏡で撮影する。例えば、点検対象の鋼管の識別番号を記載したホワイトボードや識別番号が記載された鋼管の外周面等を撮影する。その後、撮影を継続した状態で工業用内視鏡を鋼管内部に挿入して鋼管内部を移動させる。そして、鋼管内部を一通り撮影したら、工業用内視鏡を鋼管内部から取り出して撮影を終了する。工業用内視鏡を鋼管内部から取り出したとき、空や地面、鉄塔の外観等の鋼管外部の風景が撮影される。
このような手順で撮影された一連の動画には、上述したように鋼管内部以外の画像が含まれている。このような動画を従来の腐食解析装置にそのまま入力した場合、鋼管内部以外の画像に対しても腐食の有無を判定する解析処理が行われ、鋼管内部以外の場所においても腐食があるという誤判定が行われる虞がある。
そのため、腐食解析装置を用いて鋼管内部の劣化状態を診断する場合には、予め作業者が工業用内視鏡で撮影された一連の動画を目視で確認して、その動画における鋼管内部の撮影開始点と鋼管内部の撮影終了点を指定してから、腐食解析装置に解析処理を実行させる必要がある。一般に鋼管鉄塔における点検対象の鋼管は、一基あたり数十本から数百本にも及ぶため、点検対象の全ての鋼管の動画について目視による確認作業を行った場合、多大な作業時間が必要となる。
このように、腐食解析装置を用いて診断作業を行う場合であっても、作業者による動画の確認作業が必要になるため、作業効率の十分な向上が見込めないという課題がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、鋼管内部の劣化状態の診断時の作業効率を向上させることを目的とする。
本発明の代表的な実施の形態に係るデータ処理装置は、複数の時系列の静止画を含む画像データを取得する画像データ取得部と、前記画像データ取得部によって取得した画像データから前記静止画を抽出する画像抽出部と、前記画像抽出部によって抽出した前記静止画の輝度のばらつきに基づいて、当該静止画が鋼管内部を撮影した画像であるか否かを判定する判定部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係るデータ処理装置によれば、鋼管内部の劣化状態の診断時の作業効率を向上させることが可能となる。
本発明の一実施の形態に係るデータ処理装置の機能ブロック構成を示す図である。 データ処理装置のハードウェア構成を示す図である。 画像データから静止画を抽出する方法を説明するための図である。 判定部の機能ブロック構成を示す図である。 ブロック分割部による画像分割の一例を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る鋼管内部の劣化状態を診断するための画像解析方法の全体的な流れを示すフローチャートである。 鋼管内部判定処理(ステップS2)の流れを示すフローチャートである。 鋼管内部を撮影した動画の輝度分散の時間的変化を示す図である。 図8に示す動画の時刻t1における1フレームの画像を示す図である。 図8に示す動画の時刻t3における1フレームの画像を示す図である。 図8に示す動画の時刻t4における1フレームの画像を示す図である。 図8に示す動画の時刻t6における1フレームの画像を示す図である。
1.実施の形態の概要
先ず、本願において開示される発明の代表的な実施の形態について概要を説明する。なお、以下の説明では、一例として、発明の構成要素に対応する図面上の参照符号を、括弧を付して記載している。
〔1〕本発明の代表的な実施の形態に係るデータ処理装置(100)は、複数の時系列の静止画(400)を含む画像データ(40)を取得する画像データ取得部(1)と、前記画像データ取得部によって取得した画像データから前記静止画を抽出する画像抽出部(2)と、前記画像抽出部によって抽出した前記静止画の輝度のばらつきに基づいて、当該静止画が鋼管内部を撮影した画像であるか否かを判定する判定部(3)と、を備えることを特徴とする。
〔2〕上記データ処理装置において、前記判定部は、前記画像抽出部によって抽出した前記静止画の領域を複数のブロック(401)に分割するブロック分割部(31)と、前記ブロック毎に輝度の分散を算出する分散算出部(32)と、前記分散算出部によって算出した前記ブロック毎の輝度の分散に基づいて、前記画像抽出部によって抽出した前記静止画が鋼管内部を撮影した画像であるか否かを判定する画像判定部(33)と、を有していてもよい。
〔3〕上記データ処理装置において、前記分散算出部は、前記ブロックの輝度の分散を表す第1輝度分散値(43)を算出する第1輝度分散算出部(321)と、前記ブロックの前記第1輝度分散値の分散を表す第2輝度分散値(44)を算出する第2輝度分散算出部(322)とを含み、前記画像判定部は、少なくとも一つの前記ブロックの前記第1輝度分散値が第1閾値(41)よりも大きい場合に、前記画像抽出部によって抽出した前記静止画が鋼管内部以外を撮影した画像であると判定し、全ての前記ブロックの前記第1輝度分散値が前記第1閾値よりも小さい場合に、前記画像抽出部によって抽出した前記静止画が鋼管内部を撮影した画像であると判定する第1鋼管内部判定部(331)と、前記第1鋼管内部判定部によって鋼管内部の画像と判定した前記静止画における少なくとも一つの前記ブロックの前記第2輝度分散値が第2閾値(42)よりも大きい場合に、当該静止画が鋼管内部以外の画像であると判定し、前記第1鋼管内部判定部によって鋼管内部の画像と判定した前記静止画における全ての前記ブロックの前記第2輝度分散値が前記第2閾値よりも小さい場合に、当該静止画が鋼管内部を撮影した画像であると判定する第2鋼管内部判定部(332)と、を含んでいてもよい。
〔4〕上記データ処理装置において、前記判定部は、前記画像抽出部によって抽出した複数の連続する前記静止画に対する前記画像判定部の判定結果に基づいて、前記画像データにおける鋼管内部の撮影開始点と鋼管内部の撮影終了点を検出する撮影範囲検出部(34)を、更に有していてもよい。
〔5〕上記データ処理装置において、前記撮影範囲検出部は、前記複数の連続する前記静止画のそれぞれが鋼管内部の画像であると判定された場合に、当該複数の連続する前記静止画の少なくとも一つを鋼管内部の撮影開始点の画像とし、前記撮影開始点の判定後に、前記複数の連続する前記静止画のそれぞれが鋼管外部の画像であると判定された場合に、当該複数の連続する前記静止画よりも前に撮影された前記静止画を鋼管内部の撮影終了点の画像としてもよい。
〔6〕本発明の代表的な実施の形態に係るプログラム(1021)は、複数の時系列の静止画を含む画像データを取得する画像データ取得ステップ(S1)と、前記画像データ取得ステップによって取得した画像データから前記静止画を抽出する画像抽出ステップ(S2,S21)と、前記画像抽出ステップによって抽出した前記静止画の輝度のばらつきに基づいて、当該静止画が鋼管内部を撮影した画像であるか否かを判定する判定ステップ(S2,S22〜S30)と、を含むことを特徴とする。
〔7〕上記画像解析方法において、前記判定ステップは、前記画像抽出ステップによって抽出した前記静止画の領域を複数のブロック(401)に分割するブロック分割ステップ(S23)と、前記ブロック毎に輝度の分散を算出する分散算出ステップ(S24,S28)と、前記分散算出ステップによって算出した前記ブロック毎の輝度の分散に基づいて、前記画像抽出ステップによって抽出した前記静止画が鋼管内部を撮影した画像であるか否かを判定する画像判定ステップ(S25,S29)とを含んでもよい。
〔8〕上記画像解析方法において、前記分散算出ステップは、前記ブロックの輝度の分散を表す第1輝度分散値(43)を算出する第1輝度分散算出ステップ(S24)と、前記ブロックの前記第1輝度分散値の分散を表す第2輝度分散値(44)を算出する第2輝度分散算出ステップ(S28)と、を含み、前記画像判定ステップは、少なくとも一つの前記ブロックの前記第1輝度分散値が第1閾値(41)よりも大きい場合に、前記画像抽出ステップによって抽出した前記静止画が鋼管内部以外を撮影した画像であると判定し、全ての前記ブロックの前記第1輝度分散値が前記第1閾値よりも小さい場合に、前記画像抽出ステップによって抽出した前記静止画が鋼管内部を撮影した画像であると判定する第1鋼管内部判定ステップ(S25,S27,S26)と、前記第1鋼管内部判定ステップによって鋼管内部の画像と判定した前記静止画における少なくとも一つの前記ブロックの前記第2輝度分散値が第2閾値(42)よりも大きい場合に、当該静止画が鋼管内部以外の画像であると判定し、前記第1鋼管内部判定ステップによって鋼管内部の画像と判定した前記静止画における全ての前記ブロックの前記第2輝度分散値が前記第2閾値よりも小さい場合に、当該静止画が鋼管内部を撮影した画像であると判定する第2鋼管内部判定ステップ(S29,S30,S26)とを含んでもよい。
〔9〕上記画像解析方法において、前記判定ステップは、前記画像抽出ステップによって抽出した複数の連続する前記静止画に対する前記画像判定ステップの判定結果に基づいて、前記画像データにおける鋼管内部の撮影開始点と鋼管内部の撮影終了点を検出する撮影範囲検出ステップ(S31〜S36)を更に含んでもよい。
〔10〕上記画像解析方法において、前記撮影範囲検出ステップは、前記複数の連続する前記静止画のそれぞれが鋼管内部の画像であると判定された場合に、当該複数の連続する前記静止画の少なくとも一つを鋼管内部の撮影開始点の画像とするステップ(S31,S32)と、前記撮影開始点の判定後に、前記複数の連続する前記静止画のそれぞれが鋼管外部の画像であると判定された場合に、当該複数の連続する前記静止画よりも前に撮影された前記静止画を鋼管内部の撮影終了点の画像とするステップ(S34,S35,S36)とを含む。
〔11〕本発明の代表的な実施の形態に係るプログラム(1021)は、上記画像解析方法における各ステップ(S1〜S3,S21〜S36)をコンピュータに実行させることを特徴とする。
2.実施の形態の具体例
以下、本発明の実施の形態の具体例について図を参照して説明する。なお、以下の説明において、各実施の形態において共通する構成要素には同一の参照符号を付し、繰り返しの説明を省略する。
〈データ処理装置の構成〉
図1は、本発明の一実施の形態に係るデータ処理装置の機能ブロック構成を示す図である。
同図に示されるデータ処理装置100は、例えば鋼管鉄塔を構成する各鋼管の内部の劣化状態を診断するための診断装置である。具体的に、データ処理装置100は、工業用内視鏡によって鋼管内部を撮影した画像を解析することにより、鋼管内部の腐食の有無を判定する。
データ処理装置100は、例えば鋼管内部の腐食の有無を判定するための画像解析処理を実行する前に、診断対象の画像データから鋼管内部の画像の有無を判定して、鋼管内部の撮影開始点と鋼管内部の撮影終了点とを自動的に検出する画像解析処理を実行する。
図1に示すように、データ処理装置100は、鋼管内部の劣化状態を診断するための画像解析方法を実現するための機能部として、画像データ取得部1、画像抽出部2、判定部3、記憶部4、および腐食判定処理部5を備えている。
データ処理装置100は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、サーバ、およびタブレット端末等の情報処理装置である。画像データ取得部1、画像抽出部2、判定部3、記憶部4、および腐食判定処理部5は、情報処理装置内のCPU等のプロセッサが、情報処理装置内のRAMやROM等の記憶装置に記憶されたプログラムに従って各種演算を実行して周辺回路を制御することにより、実現される。
上記プログラムは、本実施の形態に係る鋼管内部の劣化状態を診断するための画像解析方法を実現するためのプログラムであって、例えば、予めデータ処理装置100内の記憶装置にインストールされている。
なお、上記プログラムは、ネットワークを介して流通可能であってもよいし、CD−ROM等のコンピュータが読み取り可能な記憶媒体(Non−transitory computer readable medium)に書き込まれて流通可能であってもよい。
図2は、データ処理装置100のハードウェア構成を示す図である。
図2に示すように、データ処理装置100は、演算装置101、記憶装置102、入力装置103、I/F(Interface)装置104、出力装置105、およびバス106を主要なハードウェア構成要素として備えている。
演算装置101は、CPU(Central Processing Unit)やDSP(Digital Signal Processor)等のプロセッサによって構成されている。記憶装置102は、演算装置101に各種のデータ処理を実行させるためのプログラム1021と、演算装置101によるデータ処理で利用されるパラメータや演算結果等のデータ1022とを記憶する記憶領域を有し、例えばROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD、およびフラッシュメモリ等から構成されている。
本実施の形態に係る鋼管内部の劣化状態を診断するための画像解析方法を実現するためのプログラムは、例えばプログラム1021として記憶装置102に記憶されている。
入力装置103は、外部から情報の入力を検出する機能部であり、例えばキーボード、マウス、ポインティングデバイス、ボタン、またはタッチパネル等から構成されている。I/F装置104は、外部との情報の送受を行う機能部であり、有線または無線によって通信を行うための通信制御回路や入出力ポート、アンテナ等から構成されている。
出力装置105は、演算装置101によるデータ処理によって得られた情報等を出力する機能部である。出力装置105としては、例えば、SSDやHDD等の外部記憶装置や、LCD(Liquid Crystal Display)および有機EL(Electro Luminescence)等の表示装置等である。バス106は、演算装置101、記憶装置102、入力装置103、I/F装置104、および出力装置105を相互に接続し、これらの装置間でデータの授受を可能にする機能部である。
データ処理装置100は、演算装置101が記憶装置102に記憶したプログラム1021に従って演算を実行して、記憶装置102、入力装置103、I/F(Interface)装置104、出力装置105、およびバス106を制御することにより、図1に示した各種機能部、すなわち、画像データ取得部1、画像抽出部2、判定部3、記憶部4、および腐食判定処理部5が実現される。
なお、データ処理装置100は、図2に示すように一台のコンピュータによって実現されてもよいし、クライアントサーバシステムのように、有線または無線によって互いに通信可能に接続された複数台のコンピュータによって実現されていてもよく、データ処理装置100は、図2に示したハードウェア構成に限定されない。
以下、データ処理装置100を構成する各機能部について説明する。
画像データ取得部1は、画像データ40を取得する機能部である。例えば、画像データ取得部1は、後述する記憶部4から、劣化診断対象の鋼管の画像データ40を取得する。
ここで、画像データ40は、複数の時系列の静止画データを含むデータであり、例えば動画のデータである。
なお、画像データ取得部1は、例えば、USBメモリ等のフラッシュメモリやCD−ROM等の外部記憶媒体、またはデータ処理装置100と無線または有線の通信ネットワークを介して接続された外部の情報処理装置(例えばサーバやPC等)から、画像データ40を取得してもよい。
画像抽出部2は、画像データ取得部1によって取得した画像データ40から静止画を抽出する機能部である。画像抽出部2は、例えば画像データ40としての動画から、所定の時間毎に、1フレームの静止画を順次抽出する。
図3は、画像データ40から静止画を抽出する方法を説明するための図である。
画像抽出部2は、所定のフレームレートの画像データ40から、jフレーム毎に1フレームの静止画400_1〜400_kを抽出する。ここで、jは2以上の整数であり、例えば、jは、10〜50の範囲の整数である。また、kは1以上の整数である。
例えば、画像抽出部2は、30fps(frame per second)の動画(画像データ40)から、30(j=30)フレーム毎に1フレームの静止画400_1〜400_kを順次抽出する。
判定部3は、画像データ40の中から鋼管内部を撮影した画像と鋼管内部以外(鋼管外部)を撮影した画像とを判別する機能部である。具体的に、判定部3は、画像抽出部2によって抽出した画像の輝度のばらつきに基づいて、当該画像が鋼管内部の画像であるか否かを判定する。更に、判定部3は、画像データ40から鋼管内部の撮影開始点と鋼管内部の撮影終了点を検出する。判定部3の詳細については後述する。
記憶部4は、鋼管の内部の劣化状態を診断するための各種プログラムやパラメータ等を記憶するための機能部である。例えば、記憶部4は、UフラッシュメモリやCD−ROM等の記憶媒体または他の情報処理装置から取得した画像データ40を記憶する。また、記憶部4は、後述する判定部3による判定処理に必要なパラメータとしての第1閾値41および第2閾値42や、後述する第1輝度分散値43および第2輝度分散値44等の判定部3による演算結果等を記憶する。
腐食判定処理部5は、画像データ取得部1によって取得した画像データ40に基づいて、鋼管内部の腐食の有無を判定する腐食判定処理を行う機能部である。腐食判定処理部5は、例えば、画像データ40(動画データ)のうち、判定部3によって検出された鋼管内部の撮影開始点から鋼管内部の撮影終了点までの画像に基づいて、鋼管内部の腐食の有無を判定する。腐食の有無の判定手法としては、例えば特許文献1に開示されているような従来技術を採用することができる。
〈判定部3の構成〉
次に、判定部3について詳細に説明する。
図4は、判定部3の機能ブロック構成を示す図である。
同図に示すように、判定部3は、機能ブロックとして、画像変換部30、ブロック分割部31、分散算出部32、画像判定部33、および撮影範囲検出部34を有する。
画像変換部30は、画像抽出部2によって抽出した静止画400をグレースケールに変換する機能部である。画像変換部30は、例えば、公知の輝度保存変換技術等によって、カラーの静止画400をグレースケールに変換する。
ブロック分割部31は、画像抽出部2によって抽出した静止画の領域を複数に分割する機能部である。ブロック分割部31は、画像抽出部2によって抽出され、画像変換部30によってグレースケールに変換された1フレームの静止画400を、(n×m)個の小領域(以下、「ブロック」とも称する。)401にそれぞれ分割する。ここで、n,mは2以上の整数である。
図5は、ブロック分割部31による画像分割の一例を示す図である。
同図に示すように、ブロック分割部31は、画像抽出部2によって抽出した静止画400を、(n×m)個のブロック401にそれぞれ分割する。同図には、静止画400_1を25(=5×5)個のブロック401_1〜401_25にそれぞれ分割した場合が一例として示されている。
分散算出部32は、画像抽出部2によって抽出した静止画400(グレースケール)のブロック401毎に輝度の分散を算出する機能部である。図4に示すように、分散算出部32は、第1輝度分散算出部321と第2輝度分散算出部322とを含む。
第1輝度分散算出部321は、ブロック401の分散を表す第1輝度分散値43を算出する。例えば、図5に示す例の場合、第1輝度分散算出部321は、先ず、グレースケールの静止画400_1の各ブロック401_1〜401_25の輝度を算出するとともに、ブロック401_1〜401_25の輝度の平均値を算出する。次に、第1輝度分散算出部321は、各ブロック401_1〜401_25の輝度と、ブロック401_1〜401_25の輝度の平均値とに基づいて、ブロック401_1〜401_25毎に輝度の分散を算出し、第1輝度分散値43として記憶部4に記憶する。
第2輝度分散算出部322は、第1輝度分散値43の分散を表す第2輝度分散値44を算出する機能部である。例えば、図5に示す例の場合、第2輝度分散算出部322は、先ず、第1輝度分散算出部321によって算出された静止画400_1の各ブロック401_1〜401_25の第1輝度分散値43の平均値を算出する。次に、第2輝度分散算出部322は、各ブロック401_1〜401_25の第1輝度分散値43と、ブロック401_1〜401_25の第1輝度分散値43の平均値とに基づいて、各ブロック401_1〜401_25の輝度の分散値の分散を算出し、第2輝度分散値44として記憶部4に記憶する。
画像判定部33は、分散算出部32によって算出したブロック401毎の輝度の分散に基づいて、画像抽出部2によって抽出した静止画400が鋼管内部の画像であるか否かを判定する機能部である。図4に示すように、画像判定部33は、第1鋼管内部判定部331と第2鋼管内部判定部332とを含む。
第1鋼管内部判定部331は、各ブロック401の第1輝度分散値43と第1閾値41とを比較する。
ここで、第1閾値41は、判定対象の静止画400が鋼管内部の画像であるか否かを判定するための基準となる分散値である。第1閾値41は、データ処理装置100のユーザが任意に設定可能な値である。本実施の形態では、一例として、第1閾値41を“20”とする。
例えば、静止画400に地面や木々等の全体的に濃淡差が大きい被写体が映っている場合(第1のケース)、静止画400の各ブロック401の輝度のバラつき、すなわち各ブロック401の輝度の分散(第1輝度分散値43)は、小さくなる傾向がある。同様に、静止画400の全体に空や劣化の無い鋼管内部が映っている場合(第2のケース)、静止画400の各ブロック401の輝度の分散は、小さくなる傾向がある。一方、静止画400の半分に木々が映り、静止画400の残り半分に空が映っているような場合(第3のケース)、静止画400の各ブロック401の輝度の分散は、大きくなる傾向がある。
そこで、第1鋼管内部判定部331は、各ブロック401の第1輝度分散値43と第1閾値41とを比較することにより、上述した第1乃至第3のケースを判別する。
具体的に、少なくとも一つのブロック401の第1輝度分散値43が第1閾値41よりも大きい場合(上記第3のケース)、第1鋼管内部判定部331は、画像抽出部2によって抽出した静止画400が鋼管内部以外(鋼管外部)の画像であると判定する。
一方、全てのブロック401の第1輝度分散値43が第1閾値41よりも小さい場合(上記第1のケースおよび上記第2のケース)、第1鋼管内部判定部331は、画像抽出部2によって抽出した静止画400が鋼管内部の画像であると判定する。
第1鋼管内部判定部331によれば、上述した第3のケースの静止画400と、上述した第1のケースおよび第2のケースの静止画400とを判別することができる。
その一方で、第1鋼管内部判定部331は、上述した第1のケースの静止画400と第2のケースの静止画400とを判別することはできない。そのため、全てのブロック401の第1輝度分散値43が第1閾値41よりも小さい場合(上記第1のケースおよび上記第2のケース)、第1鋼管内部判定部331は、判定対象の静止画400が鋼管内部の画像であると、“仮に”判定する。
第2鋼管内部判定部332は、各ブロック401の第2輝度分散値44と第2閾値42とを比較する。
ここで、第2閾値42は、上述した第1閾値41と同様に、判定対象の静止画400が鋼管内部の画像であるか否かを判定するための基準となる分散値であり、ユーザが任意に設定可能な値である。本実施の形態では、一例として、第2閾値42を“20”とする。なお、第1閾値41と第2閾値42とは互いに異なる値であってもよい。
例えば、静止画400に地面や木々等の全体的に濃淡差が大きい被写体が映っている場合(第1のケース)、静止画400の各ブロック401の輝度のバラつき、すなわち各ブロック401の輝度の分散値の分散(第2輝度分散値44)は、大きくなる傾向がある。また、静止画400の全体に空や劣化の無い鋼管内部が映っている場合(第2のケース)、静止画400の各ブロック401の輝度の分散値の分散は、小さくなる傾向がある。また、静止画400の半分に木々が映り、静止画400の残り半分に空が映っているような場合(第3のケース)、静止画400の各ブロック401の輝度の分散値の分散は、第1のケースにおける分散と第2のケースにおける分散の間の値となる傾向がある。
そこで、第2鋼管内部判定部332は、各ブロック401の第2輝度分散値44と第2閾値42とを比較することにより、上述した第1のケースと第2のケースを判別する。
具体的に、第1鋼管内部判定部331によって鋼管内部と(仮)判定された静止画400の少なくとも一つのブロック401の第2輝度分散値44が第2閾値42よりも大きい場合(第1のケース)、第2鋼管内部判定部332は、当該静止画400が鋼管内部以外の画像であると判定する。
一方、第1鋼管内部判定部331によって鋼管内部と判定された静止画400の全てのブロック401の第2輝度分散値44が第2閾値42よりも小さい場合(第2のケース)、第2鋼管内部判定部332は、当該静止画400が鋼管内部の画像であると判定する。
第2鋼管内部判定部332によれば、上述した第1のケースの静止画400と、上述した第2のケースの静止画400とを判別することができる。
撮影範囲検出部34は、画像抽出部2によって抽出した複数の連続する静止画400(フレーム)に対する画像判定部33の判定結果に基づいて、鋼管内部の撮影開始点STと鋼管内部の撮影終了点EDを検出する。
具体的に、撮影範囲検出部34は、画像抽出部2によって抽出したh(hは2以上の整数)枚の連続する静止画400(フレーム)が鋼管内部の画像であると判定された場合に、当該h枚の連続する静止画400の少なくとも一つを鋼管内部の撮影開始点STの画像とし、撮影開始点STの情報を記憶部4に記憶する。
また、撮影範囲検出部34は、撮影開始点STの決定後に、画像抽出部2によって抽出したg(gは2以上の整数)枚の連続する静止画400(フレーム)が鋼管外部の画像であると判定された場合に、当該g枚の連続する静止画400より前に撮影された静止画400を鋼管内部の撮影終了点EDの画像とし、撮影終了点EDの情報を記憶部4に記憶する。
〈データ処理装置100による画像解析方法〉
次に、本実施の形態に係るデータ処理装置100による、鋼管内部の劣化状態を診断するための画像解析方法の全体的な流れについて説明する。
図6は、本発明の一実施の形態に係る鋼管内部の劣化状態を診断するための画像解析方法の全体的な流れを示すフローチャートである。
先ず、データ処理装置100は、診断対象の鋼管の画像データ40を取得する(ステップS1)。例えば、画像データ取得部1が、記憶部4、フラッシュメモリ等の外部記憶媒体、または外部の情報処理装置から、劣化診断対象の鋼管の画像データ40(例えば動画データ)を取得する。
次に、データ処理装置100は、ステップS1で取得した画像データ40の中から鋼管内部が撮影されている範囲を特定する鋼管内部判定処理を実行する(ステップS2)。具体的に、データ処理装置100は、画像データ40中の複数のフレームの中から鋼管内部を撮影した静止画400を特定するとともに、画像データ40における鋼管内部の撮影開始点STと鋼管内部の撮影終了点EDを特定する。なお、ステップS2の詳細については後述する。
次に、データ処理装置100は、ステップS1で取得した画像データ40に基づいて、腐食判定処理を行う(ステップS3)。具体的には、腐食判定処理部5が、ステップS1で取得した画像データ40における、ステップS2で特定した鋼管内部の撮影開始点STから鋼管内部の撮影終了点EDまでの範囲の画像に対して、上述した手法により、鋼管の腐食の有無を判定する。
以上の手順でデータ処理装置100がデータ処理を実行することにより、鋼管の劣化診断が行われる。
〈鋼管内部判定処理〉
次に、上述した鋼管内部判定処理(ステップS2)について詳細に説明する。
図7は、鋼管内部判定処理(ステップS2)の流れを示すフローチャートである。
先ず、データ処理装置100は、ステップS1で取得した画像データ40から1フレームの静止画400を抽出する(ステップS21)。具体的には、上述したように、画像抽出部2が、ステップS1で取得した画像データ40の中から、所定の時間毎に一つの静止画400を抽出する。例えば、図3に示すように、画像抽出部2が、画像データ40の中から、jフレーム毎に、静止画400_1〜400_kを順次抽出する。
次に、データ処理装置100は、ステップS21で抽出したカラーの静止画400をグレースケールに変換する(ステップS22)。具体的には、上述の図3の場合、画像変換部30が、ステップS21で抽出した静止画400_1〜400_kをグレースケールに変換する。
次に、データ処理装置100は、ステップS21で抽出した静止画400_1〜400_kから一つの静止画400を判定対象として選択し、選択した静止画400の領域を複数のブロック401に分割する(ステップS23)。具体的には、ブロック分割部31が、ステップS22でグレースケールに変換された静止画400を、(n×m)個のブロック401に分割する。例えば、図5のように、ブロック分割部31が、静止画400_1を25個のブロック401_1〜401_25に分割する。
次に、データ処理装置100は、ステップS23で分割された複数のブロック401の輝度の分散を算出する(ステップS24)。具体的には、第1輝度分散算出部321が、上述した手法により、ブロック401毎に第1輝度分散値43を算出して記憶部4に記憶する。上述の図5の例の場合、第1輝度分散算出部321は、静止画400_1の各ブロック401_1〜401_25の第1輝度分散値43をそれぞれ算出する。
次に、データ処理装置100は、第1鋼管内部判定処理として、ステップS24で算出した第1輝度分散値43と第1閾値41とを比較する(ステップS25)。具体的には、第1鋼管内部判定部331が、全てのブロック401の第1輝度分散値43が第1閾値41(例えば、分散値:20)よりも小さいか否かを判定する。
ステップS25において、全てのブロック401の第1輝度分散値43が第1閾値41よりも小さくない場合、すなわち、少なくとも一つのブロック401の第1輝度分散値43が第1閾値41よりも大きい場合、第1鋼管内部判定部331は、判定対象の静止画400が鋼管内部以外の画像であると判定する(ステップS26)。
例えば、上述の図5において、静止画400_1のブロック401_1〜401_25のうち、ブロック401_1の第1輝度分散値43が第1閾値41よりも大きく、ブロック401_2〜401_25の第1輝度分散値43が第1閾値41よりも小さい場合、第1鋼管内部判定部331は、静止画400_1が鋼管外部の画像であると判定する。
一方、ステップS25において、全てのブロック401の第1輝度分散値43が第1閾値41よりも小さい場合、第1鋼管内部判定部331は、判定対象の静止画400が鋼管内部の画像であると仮判定する(ステップS27)。
例えば、上述の図5において、静止画400_1の全てのブロック401_1〜401_25の第1輝度分散値43が第1閾値41よりも小さい場合、第1鋼管内部判定部331は、静止画400_1が鋼管内部の画像であると仮判定する。
ステップS27において、判定対象の静止画400が鋼管内部の画像であると仮判定された場合、ステップS23で分割された複数のブロック401の輝度の分散値の分散を算出する(ステップS28)。具体的には、第2輝度分散算出部322が、上述した手法により、ブロック401毎に第2輝度分散値44を算出して記憶部4に記憶する。上述の図5の例の場合、第2輝度分散算出部322は、静止画400_1の各ブロック401_1〜401_25の第2輝度分散値44を算出する。
ステップS28の後、データ処理装置100は、第2鋼管内部判定処理として、ステップS28で算出した第2輝度分散値44と第2閾値42とを比較する(ステップS29)。具体的には、第2鋼管内部判定部332が、全てのブロック401の第2輝度分散値44が第2閾値42(例えば、分散値:20)よりも小さいか否かを判定する。
ステップS29において、全てのブロック401の第2輝度分散値44が第2閾値42よりも小さくない場合、すなわち、少なくとも一つのブロック401の第2輝度分散値44が第2閾値42よりも大きい場合、第2鋼管内部判定部332は、判定対象の静止画400が鋼管外部の画像であると判定する(ステップS26)。
例えば、上述の図5において、静止画400_1のブロック401_1〜401_25のうち、ブロック401_1の第2輝度分散値44が第2閾値42(例えば、20)よりも大きく、ブロック401_2〜401_25の第2輝度分散値44が第2閾値42よりも小さい場合、第2鋼管内部判定部332は、静止画400_1が鋼管外部の画像であると判定する。
一方、ステップS29において、全てのブロック401の第2輝度分散値44が第2閾値42よりも小さい場合、第2鋼管内部判定部332は、判定対象の静止画400が鋼管内部の画像であると判定する(ステップS30)。例えば、上述の図5において、静止画400_1の全てのブロック401_1〜401_25の第2輝度分散値44が第2閾値42よりも小さい場合、第2鋼管内部判定部332は、静止画400_2が鋼管内部の画像であると判定する。
ステップS30の後、データ処理装置100は、ステップS30と同一の判定結果がh回連続したか否かを判定する(ステップS31)。具体的には、撮影範囲検出部34が、ステップS21で抽出したh枚の連続する全ての静止画400が鋼管内部の画像であると判定されたか否かを判定する。
ステップS31において、ステップS21で抽出したh枚の連続する全ての静止画400が鋼管内部の画像であると判定された場合には、撮影範囲検出部34が、h枚の連続するフレームの少なくとも一つを鋼管内部の撮影開始点STの画像とする(ステップS32)。
例えば、上述した図3において、画像抽出部2によって抽出した3(h=3)枚の静止画400_2〜400_4のそれぞれが鋼管内部の画像であると判定された場合、撮影範囲検出部34は、静止画400_2〜400_4のうち、最も早い時刻に撮影された静止画400_2を鋼管内部の撮影開始点STの画像とする。
ステップS32の後、または、ステップS31においてステップS21で抽出した連続するh枚の静止画400のうち少なくとも一枚が鋼管内部の画像でないと判定された場合には、データ処理装置100は、ステップS23に戻り、次の判定対象の静止画400に対して上述の処理を実行する。
一方、ステップS26において、判定対象の静止画400が鋼管外部の画像であると判定された場合には、データ処理装置100は、鋼管内部の撮影開始点STが決定済みか否かを判定する(ステップS34)。
ステップS34において、鋼管内部の撮影開始点STが既に決定済みである場合には、データ処理装置100は、ステップS26と同一の判定結果がg回連続したか否かを判定する(ステップS35)。具体的には、撮影範囲検出部34が、ステップS21で抽出したg枚の連続する全ての静止画400が鋼管外部の画像であると判定されたか否かを判定する。
ステップS35において、ステップS21で抽出した連続するg枚の静止画400のうち少なくとも一枚が鋼管内部の画像であると判定された場合、または、ステップS34において、鋼管内部の撮影開始点STが決定されていない場合には、データ処理装置100は、ステップS23に戻り、次の判定対象の静止画400に対して上述の処理を実行する。
一方、ステップS35において、ステップS21で抽出したg枚の連続する全ての静止画400が鋼管外部の画像であると判定された場合には、撮影範囲検出部34が、連続するg枚の静止画400(フレーム)よりも前の静止画400(フレーム)を鋼管内部の撮影終了点EDの画像とする(ステップS36)。
例えば、上述した図3において、静止画400_1が鋼管内部の撮影開始点STの画像と検出された後に、連続する3(g=3)枚の静止画400_9〜400_11の全てが鋼管外部の画像であると判定された場合、撮影範囲検出部34は、静止画400_9の直前に撮影された静止画400_8を鋼管内部の撮影終了点EDの画像とする。
以上の手順により、鋼管内部の撮影開始点STと鋼管内部の撮影終了点EDが検出され、ステップS1で取得した画像データ40における鋼管内部の撮影範囲を特定することができる。
次に、鋼管内部判定処理(ステップS2)の具体例を示す。
図8は、鋼管内部を撮影した動画の輝度分散の時間的変化を示す図である。
同図には、最初に診断対象の鋼管の識別番号が記載されている鋼管の外周面(鋼管外部)を工業用内視鏡によって撮影し、次に、工業用内視鏡を鋼管内部に挿入して、工業用内視鏡を移動させながら鋼管内部を撮影し、その後、工業用内視鏡を鋼管内部から取り出すまでの一連の動画における輝度分散の時間的変化が示されている。同図において、縦軸は輝度分散(例えば、第2輝度分散値44)を表し、横軸は時間を表している。
図9A〜図9Dは、図8に示す動画の所定の時刻における1フレームの画像を示す図である。図9Aは、図8における時刻t1での画像(鋼管の外周面を撮影した画像)を表し、図9Bは、図8における時刻t3での画像(鋼管内部を撮影した画像)を表し、図9Cは、図8における時刻t4での画像(鋼管内部を撮影した画像)を表し、図9Dは、図8における時刻t6での画像(鋼管外部の風景を撮影した画像)を表している。
図8に示すように、時刻t0において工業用内視鏡による撮影を開始する。時刻t0から時刻t1までの期間は、鋼管の識別番号が記載されている鋼管の外周面(鋼管外部)を撮影しているため、輝度分散が大きくなる傾向となる。その後、時刻t2において、工業用内視鏡を鋼管内部に挿入して鋼管内部の撮影を開始すると、鋼管外部を撮影した場合に比べて輝度分散が小さくなる傾向となる。その後、時刻t5において、工業用内視鏡を鋼管内部から外部に取り出すと、再び輝度分散が大きくなる傾向となる。
図8に示す動画の場合、鋼管内部の撮影を開始した時刻t2の直後に輝度分散が低い値で安定し始める。そのため、データ処理装置100は、上述したステップS2の処理により、時刻t2付近の静止画400を鋼管内部の撮影開始点STの画像と判定する。
その後、時刻t5において輝度分散が上昇し、輝度分散が高い値で安定し始める。そのため、データ処理装置100は、上述したステップS2の処理により、時刻t5付近の静止画400を鋼管内部の撮影終了点EDの画像と判定する。
このように、データ処理装置100によれば、画像データ(動画)における鋼管内部が撮影されている範囲を特定することができる。
〈本実施の形態に係るデータ処理装置100の効果〉
以上、本実施の形態に係るデータ処理装置100は、複数の時系列の静止画を含む画像データ40から抽出した静止画400の輝度のばらつきに基づいて、当該静止画400が鋼管内部の画像であるか否かを判定するので、診断対象の鋼管を撮影した画像データ40(動画)における鋼管内部が撮影されている範囲を、作業者の目視によらず、自動的に特定することが可能となる。これにより、鋼管内部と鋼管外部が撮影された一連の動画の中から鋼管内部が撮影されている部分だけを特定して、鋼管の腐食の有無を判定する画像解析処理を実行することが可能となるので、鋼管の劣化状態を診断する診断作業の効率を向上させることが可能となる。
また、データ処理装置100は、画像データ40から抽出した静止画400の領域を複数のブロック401に分割し、各ブロック401の輝度の分散に基づいて、抽出した画像が鋼管内部の画像であるか否かを判定する。
これによれば、静止画400全体の輝度のばらつきを適切に把握することができるので、抽出した画像が鋼管内部の画像であるか否かを高精度に判定することが可能となる。
また、データ処理装置100は、第1鋼管内部判定処理として、少なくとも一つのブロック401の輝度の分散を表す第1輝度分散値43が第1閾値41よりも大きい場合に、抽出した画像が鋼管内部以外の画像であると判定し、全てのブロック401の第1輝度分散値43が第1閾値41よりも小さい場合に、抽出した画像が鋼管内部の画像であると仮判定する。これにより、画像データ40の中から、上述した第3のケースの静止画400と、上述した第1および第2のケースの静止画400とを判別することが可能となる。
更に、データ処理装置100は、第2鋼管内部判定処理として、第1鋼管内部判定処理によって鋼管内部と判定された画像の少なくとも一つのブロック401の第1輝度分散値43の分散を表す第2輝度分散値44が第2閾値42よりも大きい場合に、当該画像が鋼管内部以外の画像であると判定し、第1鋼管内部判定処理によって鋼管内部と判定された画像の全てのブロック401の第2輝度分散値44が第2閾値42よりも小さい場合に、当該画像が鋼管内部の画像であると判定する。これにより、画像データ40の中から、上述した第1のケースの静止画400と上述した第2のケースの静止画400とを判別することが可能となる。
このように、データ処理装置100は、第1鋼管内部判定処理および第2鋼管内部判定処理の二段階の判定を行うので、鋼管内部の画像であるか否かを、より高精度に判定することが可能となる。
また、データ処理装置100は、抽出した複数の連続するフレームに対する判定結果に基づいて、鋼管内部の撮影開始点STと鋼管内部の撮影終了点EDを検出する。これによれば、画像データ40から抽出した各静止画400の輝度分散の時間的な変化を把握することができるので、鋼管内部の撮影開始点および鋼管内部の撮影終了点を、より高精度に検出することが可能となる。
また、データ処理装置100は、複数の連続するフレームが鋼管内部の画像であると判定された場合に、当該複数の連続するフレームの少なくとも一つを鋼管内部の撮影開始点の画像とし、撮影開始点の判定後に、複数の連続するフレームが鋼管外部の画像であると判定された場合に、当該複数の連続するフレームより前のフレームを鋼管内部の撮影終了点の画像とする。これによれば、複雑なデータ処理を行うことなく、鋼管内部の撮影開始点および撮影終了点を検出することが可能となる。
≪実施の形態の拡張≫
以上、本発明者らによってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記実施の形態では、画像データ40が動画である場合を例示したが、これに限られない。例えば、画像データ40は、複数の時系列の静止画を含むデータであってもよい。この場合、画像抽出部2は、時系列の複数の静止画の中から、所定の時間毎に、一つの静止画を順次抽出する。
また、上述のフローチャートは、動作を説明するための一例を示すものであって、これに限定されない。すなわち、フローチャートの各図に示したステップは具体例であって、このフローに限定されるものではない。具体的には、一部の処理の順番が変更されてもよいし、各処理間に他の処理が挿入されてもよいし、一部の処理が並列に行われてもよい。
例えば、図7に示したフローチャートにおいて、画像をグレースケールに変換する処理(ステップS22)は、ステップS1で画像データ40を取得した直後に、画像データ40全体に対して行ってもよい。
また、ステップS21、S22において複数の静止画400_1〜400_kを抽出してグレースケールに変換した後に、判定対象の静止画400を一つ選択して、ステップS23〜S36までの処理を実行する場合を例示したが、これに限られない。例えば、一つの静止画400毎に、ステップS21〜S36までの処理を連続して実行してもよい。
また、画像データ40がグレースケールのデータである場合には、ステップS22の処理を省略してもよい。
1…画像データ取得部、2…画像抽出部、3…判定部、4…記憶部、5…腐食判定処理部、30…画像変換部、31…ブロック分割部、32…分散算出部、33…画像判定部、34…撮影範囲検出部、40…画像データ、41…第1閾値、42…第2閾値、43…第1輝度分散値、44…第2輝度分散値、100…データ処理装置、321…第1輝度分散算出部、322…第2輝度分散算出部、331…第1鋼管内部判定部、332…第2鋼管内部判定部、400、400_1〜400k…静止画、401,401_1〜401_25…ブロック、1021…プログラム、ED…撮影終了点、ST…撮影開始点。

Claims (11)

  1. 複数の時系列の静止画を含む画像データを取得する画像データ取得部と、
    前記画像データ取得部によって取得した画像データから前記静止画を抽出する画像抽出部と、
    前記画像抽出部によって抽出した前記静止画の輝度のばらつきに基づいて、当該静止画が鋼管内部を撮影した画像であるか否かを判定する判定部と、
    を備えるデータ処理装置。
  2. 請求項1に記載のデータ処理装置において、
    前記判定部は、
    前記画像抽出部によって抽出した前記静止画の領域を複数のブロックに分割するブロック分割部と、
    前記ブロック毎に輝度の分散を算出する分散算出部と、
    前記分散算出部によって算出した前記ブロック毎の輝度の分散に基づいて、前記画像抽出部によって抽出した前記静止画が鋼管内部を撮影した画像であるか否かを判定する画像判定部と、を有する
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  3. 請求項2に記載のデータ処理装置において、
    前記分散算出部は、
    前記ブロックの輝度の分散を表す第1輝度分散値を算出する第1輝度分散算出部と、
    前記ブロックの前記第1輝度分散値の分散を表す第2輝度分散値を算出する第2輝度分散算出部と、を含み、
    前記画像判定部は、
    少なくとも一つの前記ブロックの前記第1輝度分散値が第1閾値よりも大きい場合に、前記画像抽出部によって抽出した前記静止画が鋼管内部以外を撮影した画像であると判定し、全ての前記ブロックの前記第1輝度分散値が前記第1閾値よりも小さい場合に、前記画像抽出部によって抽出した前記静止画が鋼管内部を撮影した画像であると判定する第1鋼管内部判定部と、
    前記第1鋼管内部判定部によって鋼管内部の画像と判定した前記静止画における少なくとも一つの前記ブロックの前記第2輝度分散値が第2閾値よりも大きい場合に、当該静止画が鋼管内部以外の画像であると判定し、前記第1鋼管内部判定部によって鋼管内部の画像と判定した前記静止画における全ての前記ブロックの前記第2輝度分散値が前記第2閾値よりも小さい場合に、当該静止画が鋼管内部を撮影した画像であると判定する第2鋼管内部判定部と、を含む
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  4. 請求項3に記載のデータ処理装置において、
    前記判定部は、
    前記画像抽出部によって抽出した複数の連続する前記静止画に対する前記画像判定部の判定結果に基づいて、前記画像データにおける鋼管内部の撮影開始点と鋼管内部の撮影終了点を検出する撮影範囲検出部を、更に有する
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  5. 請求項4に記載のデータ処理装置において、
    前記撮影範囲検出部は、前記複数の連続する前記静止画のそれぞれが鋼管内部の画像であると判定された場合に、当該複数の連続する前記静止画の少なくとも一つを鋼管内部の撮影開始点の画像とし、前記撮影開始点の判定後に、前記複数の連続する前記静止画のそれぞれが鋼管外部の画像であると判定された場合に、当該複数の連続する前記静止画よりも前に撮影された前記静止画を鋼管内部の撮影終了点の画像とする
    ことを特徴とするデータ処理装置。
  6. 複数の時系列の静止画を含む画像データを取得する画像データ取得ステップと、
    前記画像データ取得ステップによって取得した画像データから前記静止画を抽出する画像抽出ステップと、
    前記画像抽出ステップによって抽出した前記静止画の輝度のばらつきに基づいて、当該静止画が鋼管内部を撮影した画像であるか否かを判定する判定ステップと、
    を有する画像解析方法。
  7. 請求項6に記載の画像解析方法において、
    前記判定ステップは、
    前記画像抽出ステップによって抽出した前記静止画の領域を複数のブロックに分割するブロック分割ステップと、
    前記ブロック毎に輝度の分散を算出する分散算出ステップと、
    前記分散算出ステップによって算出した前記ブロック毎の輝度の分散に基づいて、前記画像抽出ステップによって抽出した前記静止画が鋼管内部を撮影した画像であるか否かを判定する画像判定ステップと、を有する
    ことを特徴とする画像解析方法。
  8. 請求項7に記載の画像解析方法において、
    前記分散算出ステップは、
    前記ブロックの輝度の分散を表す第1輝度分散値を算出する第1輝度分散算出ステップと、
    前記ブロックの前記第1輝度分散値の分散を表す第2輝度分散値を算出する第2輝度分散算出ステップと、を含み、
    前記画像判定ステップは、
    少なくとも一つの前記ブロックの前記第1輝度分散値が第1閾値よりも大きい場合に、前記画像抽出ステップによって抽出した前記静止画が鋼管内部以外を撮影した画像であると判定し、全ての前記ブロックの前記第1輝度分散値が前記第1閾値よりも小さい場合に、前記画像抽出ステップによって抽出した前記静止画が鋼管内部を撮影した画像であると判定する第1鋼管内部判定ステップと、
    前記第1鋼管内部判定ステップによって鋼管内部の画像と判定した前記静止画における少なくとも一つの前記ブロックの前記第2輝度分散値が第2閾値よりも大きい場合に、当該静止画が鋼管内部以外の画像であると判定し、前記第1鋼管内部判定ステップによって鋼管内部の画像と判定した前記静止画における全ての前記ブロックの前記第2輝度分散値が前記第2閾値よりも小さい場合に、当該静止画が鋼管内部を撮影した画像であると判定する第2鋼管内部判定ステップと、を含む
    ことを特徴とする画像解析方法。
  9. 請求項8に記載の画像解析方法において、
    前記判定ステップは、
    前記画像抽出ステップによって抽出した複数の連続する前記静止画に対する前記画像判定ステップの判定結果に基づいて、前記画像データにおける鋼管内部の撮影開始点と鋼管内部の撮影終了点を検出する撮影範囲検出ステップを、更に有する
    ことを特徴とする画像解析方法。
  10. 請求項9に記載の画像解析方法において、
    前記撮影範囲検出ステップは、前記複数の連続する前記静止画のそれぞれが鋼管内部の画像であると判定された場合に、当該複数の連続する前記静止画の少なくとも一つを鋼管内部の撮影開始点の画像とし、前記撮影開始点の判定後に、前記複数の連続する前記静止画のそれぞれが鋼管外部の画像であると判定された場合に、当該複数の連続する前記静止画よりも前に撮影された前記静止画を鋼管内部の撮影終了点の画像とする
    ことを特徴とする画像解析方法。
  11. 請求項6乃至10の何れか一項に記載の画像解析方法における各ステップをコンピュータに実行させる
    プログラム。
JP2018034931A 2018-02-28 2018-02-28 データ処理装置、画像解析方法、およびプログラム Active JP7210142B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018034931A JP7210142B2 (ja) 2018-02-28 2018-02-28 データ処理装置、画像解析方法、およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018034931A JP7210142B2 (ja) 2018-02-28 2018-02-28 データ処理装置、画像解析方法、およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019149114A true JP2019149114A (ja) 2019-09-05
JP7210142B2 JP7210142B2 (ja) 2023-01-23

Family

ID=67849445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018034931A Active JP7210142B2 (ja) 2018-02-28 2018-02-28 データ処理装置、画像解析方法、およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7210142B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001264260A (ja) * 2000-03-16 2001-09-26 Tomoe Corp 管内面腐食点検における劣化度合評価方法
JP2006223377A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Olympus Corp 管腔画像処理装置、管腔画像処理方法及びそのためのプログラム
JP2010019807A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 輝度及び色差を用いた管路点検用画像解析方法、画像解析装置、管路点検システム及びプログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5058183B2 (ja) 2009-01-16 2012-10-24 シャープ株式会社 画像処理装置、ならびにそれを備える画像形成装置、画像処理プログラムおよび記録媒体
WO2010137387A1 (ja) 2009-05-27 2010-12-02 シャープ株式会社 画像処理装置及びプログラム
JP6301775B2 (ja) 2014-08-01 2018-03-28 株式会社椿本チエイン ケーブル類保護案内装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001264260A (ja) * 2000-03-16 2001-09-26 Tomoe Corp 管内面腐食点検における劣化度合評価方法
JP2006223377A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Olympus Corp 管腔画像処理装置、管腔画像処理方法及びそのためのプログラム
JP2010019807A (ja) * 2008-07-14 2010-01-28 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 輝度及び色差を用いた管路点検用画像解析方法、画像解析装置、管路点検システム及びプログラム

Non-Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
ATSUSHI KAKOGAWA ET AL.: ""Anisotropic shadow-based operationassistant for a pipeline-inspection robot using a single illumina", 2017 IEEE/RSJ INTERNATIONAL CONFERENCE ONINTELLIGENT ROBOTS AND SYSTEMS (IROS), JPN6022001475, 24 September 2017 (2017-09-24), US, pages 1305 - 1310, ISSN: 0004687848 *
堤 富士雄、中島 慶人: ""巡視点検ビデオを迅速にデータベース化"", 電子情報通信学会技術研究報告, vol. 101, no. 205, JPN6022001477, 12 July 2001 (2001-07-12), JP, pages 1 - 8, ISSN: 0004687847 *

Also Published As

Publication number Publication date
JP7210142B2 (ja) 2023-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9875409B2 (en) Abnormality detection apparatus, abnormality detection method, and recording medium storing abnormality detection program
US8976242B2 (en) Visual inspection apparatus and visual inspection method
US9367734B2 (en) Apparatus, control method, and storage medium for setting object detection region in an image
CN110572642B (zh) 显示设备的自动测试方法、显示设备及存储介质
JP4689518B2 (ja) 火災検出装置
JP2012089929A (ja) 物体検知装置、物体検知方法、監視カメラシステム、およびプログラム
CN110049310B (zh) 视频图像获取、视频质量检测方法和装置
JP2020087312A (ja) 行動認識装置、行動認識方法及びプログラム
JP2014033429A (ja) 画像処理プログラムおよび画像処理装置
JP2018077637A (ja) 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法およびプログラム
CN106682676A (zh) 一种图像测试方法及装置
JPH09293141A (ja) 移動物体検出装置
JP2016139317A (ja) ステータス判定システム
JP2008009938A (ja) 動画像データ処理装置、動画像データ処理方法、動画像データ処理プログラム、およびこれを記録した記録媒体
JP2019149114A (ja) データ処理装置、画像解析方法、およびプログラム
CN112528854A (zh) 振动对象监测方法、装置、计算机设备和存储介质
JP4751871B2 (ja) 撮像対象検出装置および方法
JP4853657B2 (ja) 画像処理装置
CN112703725A (zh) 合成处理系统、合成处理装置以及合成处理方法
US20180150966A1 (en) System and method for estimating object size
CN112073713B (zh) 视频漏录测试方法、装置、设备及存储介质
JP7305509B2 (ja) 情報処理装置、その制御方法、プログラム、及び記憶媒体
JP2016099633A (ja) 携帯端末を利用した保全点検システム
CN114359166A (zh) 屏幕颜色检测方法、装置、设备及存储介质
JP4628851B2 (ja) 物体検出方法および物体検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220124

RD07 Notification of extinguishment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7427

Effective date: 20220204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20220204

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220308

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20220412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220608

C60 Trial request (containing other claim documents, opposition documents)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C60

Effective date: 20220608

C11 Written invitation by the commissioner to file amendments

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C11

Effective date: 20220628

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220617

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20220706

C21 Notice of transfer of a case for reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C21

Effective date: 20220713

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20220722

C211 Notice of termination of reconsideration by examiners before appeal proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C211

Effective date: 20220726

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20220830

C22 Notice of designation (change) of administrative judge

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C22

Effective date: 20221108

C23 Notice of termination of proceedings

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C23

Effective date: 20221206

C03 Trial/appeal decision taken

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C03

Effective date: 20230105

C30A Notification sent

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: C3012

Effective date: 20230105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230111

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7210142

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150