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JP2019032011A - 溝付きボルト - Google Patents

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JP2019032011A JP2017152362A JP2017152362A JP2019032011A JP 2019032011 A JP2019032011 A JP 2019032011A JP 2017152362 A JP2017152362 A JP 2017152362A JP 2017152362 A JP2017152362 A JP 2017152362A JP 2019032011 A JP2019032011 A JP 2019032011A
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山田 邦男
Kunio Yamada
邦男 山田
裕史 桐生
Hiroshi Kiryu
裕史 桐生
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【課題】雌ネジへの取付作業の負担を軽減することができる溝付きボルトを提供する。【解決手段】溝付きボルト100は、金属材料を丸棒状に形成し軸体101を備えている。軸体101には、軸方向における一方の端部から他方の端部側に向かって同他方の端部に達しない長さで雄ネジ104および溝部105がそれぞれ形成されている。また、軸体101には、他方の端部に頭部103が形成されるとともに、この頭部103と前記雄ネジ104との間に首下部102が形成されている。溝部105には、雄ネジ104が分断された端面に突起部110が形成されている。突起部110は、溝部105の両端部にそれぞれ露出する雄ネジ104の端面の縁部に沿って凸状に突出して形成されている。この場合、突起部110は、溝部105に露出する雄ネジ104における谷部から山部に掛けて連続する縁部が溝部105の表面から突出して形成されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、雄ネジが形成された軸体に油や流体の流路となる溝部が形成された溝付きボルトに関する。
従来から、雄ネジが形成された軸体に油や流体の流路となる溝部が形成された溝付きボルトがある。例えば、下記特許文献1には、流路となる溝部に面して露出する雄ネジの山形端面を凸弧状曲面に形成した溝付きボルトが開示されている。
特開平09−4622号公報
しかしながら、上記特許文献1に示された溝付きボルトにおいては、溝部に面する雄ネジの山形端面に凸弧状曲面が形成されていても溝部に露出する雄ネジの縁部が鋭利に形成されているため、溝付きボルトを捩じ込む際の傾きや雌ネジとの間のガタツキによって雌ネジの一部を削った切粉の発生を完全に防ぐことはできない。このため、溝付きボルトを雌ネジにネジ嵌合させる際においては、溝付きボルトを雌ネジに嵌合させた状態で溝部内に油などの流体を流すことで溝部内に生じた切粉を溝部内から排出する洗浄作業が必要であり、溝付きボルトの取付作業の負担が大きいという問題があった。
本発明は上記問題に対処するためなされたもので、その目的は、雌ネジへの取付作業の負担を軽減することができる溝付きボルトを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の特徴は、軸体の外表面に雄ネジが形成されるとともに同雄ネジを軸体の軸方向に沿って分断した状態で同軸方向に沿って凹状に延びる溝部が形成された溝付きボルトであって、溝部に露出する雄ネジの縁部自体または同縁部に隣接して同溝部の表面から凸状に突出す突起部を備えることにある。
このように構成した本発明の特徴によれば、溝付きボルトは、溝部に露出する雄ネジの縁部自体または同縁部に隣接して同溝部の表面から凸状に突出す突起部を備えているため、溝付きボルトを雌ネジに嵌合させた状態で溝部内に油や空気などの流体を流した際に前記突起部によって雄ネジの縁部周辺に乱流を生じさせることで切粉の排出が促されて排出性を向上させることができる。これにより、本願発明に係る溝付きボルトにおいては、溝部内に生じた切粉を溝部内から排出する洗浄作業を効果的かつ効率的に行うことでき、溝付きボルトの取付作業の負担を軽減することができる。
また、本発明の他の特徴は、前記溝付きボルトにおいて、突起部は、溝部に露出する雄ネジの縁部に沿って連続的に延びて形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、溝付きボルトは、突起部が溝部に露出する雄ネジの縁部に沿って連続的に延びて形成されているため、溝部に露出する雄ネジの縁部の全域に亘って効果的かつ効率的に切粉を排出させることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記溝付きボルトにおいて、突起部は、表面が凸凹に形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、溝付きボルトは、突起部の表面が凸凹に形成されているため、突起部付近を流れる流体に対してより激しい乱流生じさせることができるため、雌ネジに付着したまたは分離しきれていない切粉をより効果的かつ効率的に切粉を排出させることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記溝付きボルトにおいて、突起部は、溝部における軸体の周方向の両側にそれぞれ露出する雄ネジの各縁部自体にそれぞれ形成されていることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、溝付きボルトは、突起部が溝部における軸体の周方向の両側にそれぞれ露出する雄ネジの各縁部自体にそれぞれ形成されているため、両縁部でそれぞれ乱流を発生させて切粉を排出させることができるとともに、突起部が縁部自体に直接形成されることで雄ネジが雌ネジにネジ嵌合する部分が溝部内に延びるため溝部が形成された溝付きボルトにおいて両者の結合力を向上させることができる。
また、本発明の他の特徴は、前記溝付きボルトにおいて、突起部は、塑性加工によって加工硬化した状態であることにある。
このように構成した本発明の他の特徴によれば、溝付きボルトは、突起部が塑性加工によって加工硬化した状態で形成されて剛性が向上しているため、溝付きボルトを雌ネジに捩じ込む際に同雌ネジとの接触によって損傷することを防止することができる。
本発明の一実施形態に係る溝付きボルトの外観構成を概略的に示す斜視図である。 図1に示した溝付きボルトの外観構成を概略的に示す底面図である。 図1に示した破線円A内における溝付きボルトに形成される突起部を拡大して示す一部拡大斜視図である。 本発明の変形例に係る溝付きボルトに形成される突起部を拡大して示す一部拡大斜視図である。 本発明の他の変形例に係る溝付きボルトに形成される突起部を拡大して示す一部拡大斜視図である。 本発明の他の変形例に係る溝付きボルトに形成される突起部を拡大して示す一部拡大斜視図である。
以下、本発明に係る溝付きボルトの一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る溝付きボルト100の外観構成を概略的に示す斜視図である。また、図2は、図1に示した溝付きボルト100の外観構成を概略的に示す底面図である。なお、本明細書において参照する各図は、本発明の理解を容易にするために一部の構成要素を誇張して表わすなど模式的に表していることがあるため、各構成要素間の寸法や比率などは異なっていることがある。
溝付きボルト100は、流体を導く配管、例えば、自走式車両のエンジンにおける潤滑油の配管などにおいて、潤滑油の供給または排出が行なわれるシリンダブロックやクランクケースなどの流体使用対象物(図示せず)に潤滑油を導くホースなどの配管を取り付ける継手部品として機能する機械要素である。この場合、流体使用対象物には、前記配管の一部を構成して流体使用対象物の表面に開口する部分に溝付きボルト100が捩じ込まれて嵌合(以降、「ネジ嵌合」ともいう)する雌ネジ(図示せず)が形成されている。
(溝付きボルト100の構成)
溝付きボルト100は、軸体101を備えている。軸体101は、雄ネジ104および溝部105がそれぞれ形成される部分であり、金属材料(例えば、炭素鋼)を丸棒状に形成して構成されている。より具体的には、軸体101には、軸方向における一方(図示下側)の端部から他方(図示上側)の端部側に向かって同他方の端部に達しない長さで雄ネジ104および溝部105がそれぞれ形成されている。また、軸体101には、前記他方の端部に頭部103が形成されるとともに、この頭部103と前記雄ネジ104との間に首下部102が形成されている。なお、軸体101における前記一方の端部を「先端部」、前記他方の端部を「後端部」とそれぞれいうことがある。
首下部102は、軸体101において雄ネジ104が形成されていないとともに溝部105の一部が形成された丸棒状の部分である。頭部103は、軸体101に回転力を与えるための工具が着脱自在に嵌合される部分であり、軸体101と一体的に形成されている。本実施形態においては、頭部103は、軸体101の後端部にフランジ状に広がった後、軸体101の軸線方向に六角柱状に延びて形成されている。すなわち、溝付きボルト100は、本実施形態においては、所謂フランジ付き六角ボルトで構成されている。
雄ネジ104は、流体使用対象物に形成された前記雌ネジにネジ嵌合する部分であり、軸体101の外表面に螺旋状の延びる突起および溝で構成されている。この雄ネジ104は、軸体101の先端部から首下部102までの範囲で形成されている。すなわち、雄ネジ104は、従来の雄ネジの形状と同じである。本実施形態においては、雄ネジ104はM10で構成されている。
溝部105は、この溝付きボルト100が流体使用対象物の雌ネジに取り付けられた際に流体を流通させる流路を構成する部分であり、軸体101の外表面に凹状に窪んで形成されている。より具体的には、溝部105は、軸体101の首下部102における軸方向中央部から雄ネジ104を軸方向に貫通して軸体101の先端部まで凹状に凹んだ状態で延びて形成されており、同先端部に開口している。この場合、溝部105は、頭部103側から雄ネジ104に向かって徐々に深さが深くなるように形成されるとともに、雄ネジ104と平行に延びる部分の深さが一定で断面形状が円弧状に凹んで形成されている。また、溝部105は、本実施形態においては、軸体101における径方向に対向する2か所にそれぞれ形成されている。
これにより、各溝部105は、軸体101の外表面に形成された雄ネジ104を周方向における2か所で軸方向に沿って分断している。そして、これらの各溝部105には、前記分断されている雄ネジ104の端面の一部に突起部110がそれぞれ形成されている。
突起部110は、図3に示すように、雄ネジ104を流体使用対象物の雌ネジにネジ嵌合させた際に生じる削り屑である切粉の排出性を向上させるための部分であり、溝部105における軸体101の周方向の両端部にそれぞれ凸状に突出して形成されている。より具体的には、突起部110は、溝部105の両端部にそれぞれ露出する雄ネジ104の端面の縁部に沿って凸状に突出して形成されている。
この場合、突起部110は、溝部105に露出する雄ネジ104における谷部から山部に掛けて連続する縁部が溝部105の表面から突出する形状、換言すれば、1つの谷部に沿うU字状に突出した部分が軸体101の軸方向に連続的に繋がった形状に形成されている。また、突起部110の形成方向に直交する方向における断面形状は、方形、台形、三角形または円形(楕円形)のほか、規則性のない異形形状に形成することができる。
また、突起部110の溝部105の表面からの突出量は、本発明者らの実験によれば、溝部105の表面から0.01mm〜0.5mm以下が好ましく、より好ましくは0.01mm〜0.3mm以下、さらに好ましく0.01mm〜0.1mm以下である。本実施形態においては、突起部110の溝部105の表面からの突出量は、溝部105の表面から0.05mmに設定されている。また、突起部110の上面は、滑らかな平面ではなく凸凹状に形成されている。本実施形態においては、突起部110の上面は、溝部105の表面から0.03mm〜0.1mmの範囲で凸凹に形成されている。
ここで、この溝付きボルト100の製造方法について説明しておく。作業者は、まず、第1工程として溝付きボルト100を構成する材料を用意する。具体的には、作業者は、炭素鋼製の線材を溝付きボルト100の長さに対応する長さで切断して溝付きボルト100の材料とする。
次に、作業者は、第2工程として、前記第1工程で取得した材料に対して頭部103、首下部102および溝部105を成形する。具体的には、作業者は、図示しない鍛造装置を用いて前記第1工程で取得した材料に対して鍛造加工を行うことによって頭部103、首下部102および溝部105をそれぞれ成形する。この場合、作業者は、1回の鍛造加工によって頭部103、首下部102および溝部105をそれぞれ成形してよいが、複数の鍛造加工によって材料に対して徐々に頭部103、首下部102および溝部105をそれぞれ成形するとよい。
次に、作業者は、第3工程として、前記第2工程で頭部103、首下部102および溝部105をそれぞれ成形した材料に対して雄ネジ104および突起部110をそれぞれ成形する。具体的には、作業者は、図示しない転造装置を用いて前記第2工程で頭部103、首下部102および溝部105をそれぞれ成形した材料に対して鍛造加工を行うことによって雄ネジ104および突起部110をそれぞれ成形する。
この場合、転造加工を行うための図示しない金型には、雄ネジ104および突起部110の各形状を反転した形状がそれぞれ形成されている。これにより、雄ネジ104および突起部110は、それぞれ加工硬化した状態で形成される。次いで、作業者は、別途の洗浄工程、鍍金工程および検査工程などを経て溝付きボルト100を完成させることができるが、これらの各工程については本発明に直接関わらないためその説明は省略する。
なお、溝付きボルト100は、鍛造加工および転造加工に代えてまたは加えて切削加工や放電加工など他の加工方法を用いても成形できるものである。例えば、溝付きボルト100は、材料に対して突起部110を放電加工によって成形することもできる。この場合、作業者は、材料に対して首下部102、頭部103、雄ネジ104および溝部105をそれぞれ鍛造加工、転造加工および切削加工のうちの少なくとも1つを用いて成形した後、突起部110を放電加工によって成形してもよいし、材料に対して首下部102、頭部103および雄ネジ104をそれぞれ鍛造加工、転造加工および切削加工のうちの少なくとも1つを用いて成形した後、溝部105および突起部110をそれぞれ放電加工によって成形することもできる。
(溝付きボルト100の作動)
次に、このように構成された溝付きボルト100の作動について説明する。まず、作業者は、溝付きボルト100、この溝付きボルト100が締め付けられる雌ネジを備えた流体使用対象物(図示せず)およびこの溝付きボルト100を介して潤滑油を供給または排出する配管(図示せず)をそれぞれ用意する。この場合、配管には、溝付きボルト100に接続するためのコネクタが設けられている。また、この場合、流体使用対象物は、溝付きボルト100と同じ材料で構成されることも考えられるが、流体使用対象物が自走式車両のエンジン部品の場合、溝付きボルト100よりも軟質な材料、具体的には、アルミニウム材で構成されることが多い。
次に、作業者は、溝付きボルト100を流体使用対象物に取り付ける。具体的には、作業者は、溝付きボルト100の雄ネジ104を流体使用対象物に形成された雌ネジにネジ嵌合させることによって溝付きボルト100を流体使用対象物に取り付ける。この場合、作業者は、前記配管のコネクタを介して雄ネジ104を流体使用対象物に形成された雌ネジにネジ嵌合させる。
これにより、溝付きボルト100の溝部105内には、雄ネジ104を雌ネジにネジ嵌合させた際に雌ネジの一部を削り取った切粉のほか、雄ネジ104が鍍金加工されている場合には鍍金の一部が剥がれ落ちた切粉が生じる。この場合、切粉は、溝部105内に露出する雄ネジ104の端面の縁部により多くの切粉が付着または一部が繋がった状態で生じる。
次に、作業者は、流体使用対象物に取り付けられた溝付きボルト100の溝部105内を洗浄する。具体的には、作業者は、溝付きボルト100に繋がった配管を介して溝付きボルト100の溝部105内に潤滑油などの液体または空気などの気体からなる流体を供給する(図2において破線矢印参照)。この場合、溝部105内には、雄ネジ104の端面が露出する縁部に突起部110が溝部105の表面から突出した状態で形成されているため、同縁部付近を流れる流体に流れに乱れが生じる。これにより、溝付きボルト100は、溝部105内における中央部は元より、溝部105における雄ネジ104が露出する部分に生じた切粉を溝部105の外に排出することができる。次いで、作業者は、溝部105内への流体の供給を停止することで溝部105内の洗浄作業を終了することができる。
上記作動説明からも理解できるように、上記実施形態によれば、溝付きボルト100は、溝部105に露出する雄ネジ104の縁部に隣接して同溝部105の表面から凸状に突出す突起部110を備えているため、溝付きボルト100を雌ネジに嵌合させた状態で溝部105内に油や空気などの流体を流した際に前記突起部110によって雄ネジ104の縁部周辺に乱流を生じさせることで切粉の排出が促されて排出性を向上させることができる。これにより、本願発明に係る溝付きボルト100においては、溝部105内に生じた切粉を溝部105内から排出する洗浄作業を効果的かつ効率的に行うことでき、溝付きボルト100の取付作業の負担を軽減することができる。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態においては、突起部110は、溝部105内に露出する雄ネジ104の縁部自体に直接形成した。これにより、溝付きボルト100は、雄ネジ104が雌ネジにネジ嵌合する部分が溝部105内に延びるため溝部105が形成されることでネジ嵌合部が少なくなる溝付きボルトにおいて両者の結合力を向上させることができる。
しかし、突起部110は、図4に示すように、溝部105内に露出する雄ネジ104の縁部104aに隣接する溝部105の表面に形成することもできる。この場合、雄ネジ104の縁部104aは、溝部105の表面に面一に形成されている。これによれば、溝付きボルト100は、溝部105内に露出する雄ネジ104の縁部104aに隣接する位置に凸状に突出する突起部110が形成されているため、雄ネジ104の縁部104aに向けて乱流による流れを生じさせて切粉の排出を促すことができる。
また、上記実施形態においては、突起部110は、上面にランダムな凹凸を有した凸凹状に形成した。これにより、突起部110は、積極的に乱流を生じさせて切粉の排出を促すことができる。しかし、突起部110は、平滑な曲面状や平面状に形成することもできる。これにより、突起部110は、流体によって流される切粉が長細い繊維状の場合に突起部110に引っ掛かることを抑制することができる。
また、上記実施形態においては、突起部110は、溝部105内に露出する雄ネジ104の縁部に沿って連続的に延びて形成した。しかし、突起部110は、図5および図6にそれぞれ示すように、溝部105内に露出する雄ネジ104の縁部104aに沿って断続的に形成することもできる。この場合、突起部110は、雄ネジ104における軸体101の軸方向に並ぶすべての山部および谷部に形成する必要はなく、山部のみ、谷部のみ、軸体101の軸方向に沿って間欠的に形成してもよい。これらによれば、突起部110は、断続的に形成されているため、溝部105内に流れる流体に乱流が生じることを促して切粉の排出性を高めることができる。
なお、突起部110は、図4〜図6にそれぞれ記載したように、縁部104aに隣接して形成することに加えて、上記実施形態のように雄ネジ104の縁部自体に形成することもできる。また、突起部110は、雄ネジ104の縁部に沿って連続的または断続的に形成する場合、完全ネジ部のみに形成して不完全ネジ部への形成を省略することもできる。また、図4〜図6は、図1における破線円A内の部分に対応した形状をそれぞれ示している。
また、上記実施形態においては、突起部110は、溝部105における軸体101の周方向の両側にそれぞれ露出する雄ネジ104の各縁部にそれぞれ形成した。しかし、突起部110は、溝部105における軸体101の周方向の両端部のうちの一方に露出する雄ネジ104の縁部に形成してもよい。この場合、突起部110は、溝部105内における軸体101の周方向の両端部にそれぞれ露出する2つの縁部のうちの雄ネジ104の捩じ込み方向の前方となる側の縁部に形成することで同縁部で生じる切粉を効果的に排出させることができる。
なお、突起部110における上記した種々のバリエーションは、溝部105内に生じる切粉の形状(繊維状、粉状または小片状)や発生量などに応じて適宜決定されるものである。
また、上記実施形態においては、溝付きボルト100を炭素鋼材で構成した。しかし、溝付きボルト100は、炭素鋼材以外の金属材料、例えば、ステンレス材のほか、金属以外の材料、例えば、樹脂材またはセラミック材で構成することもできる。したがって、溝付きボルト100は、自走式車両におけるエンジン部品以外の部品、例えば、机や椅子などの家具やコンクリートブロックなどに取り付けて用いることができる。
100…溝付きボルト、101…軸体、102…首下部、103…頭部、104…雄ネジ、104a…縁部、105…溝部、
110…突起部。

Claims (5)

  1. 軸体の外表面に雄ネジが形成されるとともに同雄ネジを前記軸体の軸方向に沿って分断した状態で同軸方向に沿って凹状に延びる溝部が形成された溝付きボルトであって、
    前記溝部に露出する前記雄ネジの縁部自体または同縁部に隣接して同溝部の表面から凸状に突出す突起部を備えることを特徴とする溝付きボルト。
  2. 請求項1に記載した溝付きボルトにおいて、
    前記突起部は、
    前記溝部に露出する前記雄ネジの縁部に沿って連続的に延びて形成されていることを特徴とする溝付きボルト。
  3. 請求項1または請求項2に記載した溝付きボルトにおいて、
    前記突起部は、
    表面が凸凹に形成されていることを特徴とする溝付きボルト。
  4. 請求項1ないし請求項3のうちのいずれか1つに記載した溝付きボルトにおいて、
    前記突起部は、
    前記溝部における前記軸体の周方向の両側にそれぞれ露出する前記雄ネジの各縁部自体にそれぞれ形成されていることを特徴とする溝付きボルト。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載した溝付きボルトにおいて、
    前記突起部は、
    塑性加工によって加工硬化した状態であることを特徴とする溝付きボルト。
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