JP2019028835A - データグループ化装置、データグループ化方法及びデータグループ化プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】設備に生じた異常の診断に用いられる複数のデータをグループ化することができるデータグループ化装置、データグループ化方法及びデータグループ化プログラムを提供することである。【解決手段】実施形態のデータグループ化装置は、取得部と、グループ化部と、出力部とを持つ。取得部は、設備に生じた異常の診断に用いられるデータとして予め定められたデータを取得する。グループ化部は、取得されたデータを所定条件に基づいてグループ化する。出力部は、グループ化されたデータを、診断を実行する装置に出力する。【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、データグループ化装置、データグループ化方法及びデータグループ化プログラムに関する。
ビル等の設備は、室温等を測定する複数のセンサユニットや、空調機及び熱源機等の複数の機器を備える場合がある。ビル等の設備では、複数のセンサユニット及び機器に関するデータは、ビッグデータである。一般的に、相関を持つデータ同士の診断の精度は、グループ化されたデータがグループ単位で分析されることによって向上する。ビッグデータの分析及び診断の精度も、グループ化されたビッグデータがグループ単位で分析及び診断されることで向上する。一方で、データのグループのサイズが大きくなるほど分解能が低下するので、グループ化されたデータに基づく異常個所の特定は困難になる。これらの性質から、診断に用いられるデータのグループのサイズは、最適なサイズである必要がある。しかしながら、従来の装置は、設備に生じた異常の診断に用いられる複数のデータをグループ化することができない場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、設備に生じた異常の診断に用いられる複数のデータをグループ化することができるデータグループ化装置、データグループ化方法及びデータグループ化プログラムを提供することである。
実施形態のデータグループ化装置は、取得部と、グループ化部と、出力部とを持つ。取得部は、設備に生じた異常の診断に用いられるデータとして予め定められたデータを取得する。グループ化部は、取得されたデータを所定条件に基づいてグループ化する。出力部は、グループ化されたデータを、診断を実行する装置に出力する。
以下、実施形態のデータグループ化装置、データグループ化方法及びデータグループ化プログラムを、図面を参照して説明する。
図1は、グループ化システム1の構成の例を示す図である。データグループ化システム1は、ビル等の設備に生じた異常の診断に用いられる複数のデータをグループ化するシステムである。複数のデータは、設備に関するデータであれば特定のデータに限定されないが、例えば、設備の室温等を測定する複数のセンサユニットの出力データ、空調機等の機器の設定値データ、熱源機等の機器の出力を表す動作データである。機器の出力とは、例えば、機器から送り出される水や空気等の流量、機器から出力される電力等である。設定値データは、温度の設定値や出力の設定値等の動作条件を表すデータである。データグループ化システム1は、設備2と、データグループ化装置3と、診断装置4と、表示装置5とを備える。なお、データグループ化装置3は、診断装置4を診断部として含んでもよい。データグループ化装置3は、表示装置5を表示部として含んでもよい。
図2は、設備2の構成の例を示す図である。設備2は、例えば、ビルのフロアに設置される機器や部屋等である。設備2における機器や部屋等の分布は、例えば、フロアに定められたXY座標で表現される。図2では、フロアは、一例として第1から第4までのゾーンに区切られている。例えば、第1のゾーンは、0からx1までのX座標と、y1からy2までのY座標とにより定まる区域である。第2のゾーンは、0からx1までのX座標と、0からy1までのY座標とにより定まる区域である。第3のゾーンは、x1からx2までのX座標と、y1からy2までのY座標とにより定まる区域である。第4のゾーンは、x1からx2までのX座標と、0からy1までのY座標とにより定まる区域である。
設備2は、特定の設備に限定されないが、例えば、空調機20及び熱源機21の機器群と、部屋22−1と、部屋22−2を備える。設備2の機器は、ポンプ等のアクチュエータを更に備えてもよい。空調機20は、空気を調整する機器である。空調機20は、第1のゾーンに設置されている。以下、部屋22−1及び22−2に共通する事項については、符号の一部を省略して「部屋22」と表記する。空調機20は、部屋22の空気を調整する。
空調機20(外調機)は、例えば、温水ユニット200と、冷水ユニット201とを、設備ユニットとして備える。温水ユニット200は、室温の設定値データを含む制御信号に応じて、温められた外気を部屋22に送る。温水ユニット200は、自ユニットの出力を表す動作データを、データグループ化装置3に出力する。例えば、温水ユニット200は、温風の流量を表す動作データを、データグループ化装置3に出力する。冷水ユニット201は、室温の設定値を含む制御信号に応じて、冷やされた外気を部屋22に送る。冷水ユニット201は、自ユニットの出力を表す動作データを、データグループ化装置3に出力する。例えば、冷水ユニット201は、冷風の流量を表す動作データを、データグループ化装置3に出力する。
熱源機21は、部屋22の水設備の水温を調整する。熱源機21は、第2のゾーンに設置されている。熱源機21は、例えば、熱源ユニット210と、冷却ユニット211とを、設備ユニットとして備える。熱源ユニット210は、温度の設定値データを含む制御信号に応じて、温水を部屋22に送る。熱源ユニット210は、自ユニットの出力を表す動作データを、データグループ化装置3に出力する。例えば、熱源ユニット210は、温水の流量を表す動作データを、データグループ化装置3に出力する。冷却ユニット211は、温度の設定値データを含む制御信号に応じて、冷水を部屋22に送る。冷却ユニット211は、自ユニットの出力を表す動作データを、データグループ化装置3に出力する。例えば、冷却ユニット211は、冷水の流量を表す動作データを、データグループ化装置3に出力する。
部屋22−1は、第3のゾーンに設置されている。部屋22−2は、第4のゾーンに設置されている。部屋22は、例えば、1個以上のセンサユニット220を設備ユニットとして備える。部屋22は、水設備を更に備えてもよい。複数のセンサユニット220は、部屋22の天井又は床等の2次元平面や、部屋22の3次元空間に分布している。センサユニット220は、部屋22の室温等である室内負荷を測定する。センサユニット220は、室温等の測定結果を表すセンサデータを、データグループ化装置3に出力する。なお、センサユニット220は、空調機20及び熱源機21に備えられていてもよい。センサユニット220は、空調機20及び熱源機21の温度等を測定してもよい。
図1に戻り、グループ化システム1の構成の例の説明を続ける。データグループ化装置3は、設備2に生じた異常の診断に用いられる複数のデータをグループ化する情報処理装置である。データグループ化装置3は、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ装置、タブレット端末、スマートフォン端末である。データグループ化装置3は、診断対象の設備2に関する複数のデータを、設備2の入力及び出力から取得する。複数のデータは、例えば、設備2の機器の出力を表す動作データと、設備2の機器のオン又はオフ等を表す設定値データと、室温等の測定結果を表すセンサデータとである。データグループ化装置3は、データ同士の相関関係等に基づいて複数のデータを分類することによって、複数のデータをグループ化する。
診断装置4は、データグループ化装置3によってグループ化されたデータに基づいて、設備2の各機器や部屋22に生じた異常の度合い(異常度)を定量化する情報処理装置である。診断装置4は、異常度を表す情報を、表示装置5に出力する。異常度を表す情報とは、例えば、データのグループごとの異常度を表すグラフ、データのグループごとの異常度の順位である。
表示装置5は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスを備える装置である。表示装置5は、設備2に生じた異常の度合いを表す情報を表示する。表示装置5は、所定のグラフィック定義ファイルに基づいて、設備2に関する画像を表示する。
次に、データグループ化装置3の構成の例を説明する。
データグループ化装置3は、記憶部30と、取得部31と、グループ化部32と、出力部33とを備える。各機能部のうち一部又は全部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、プログラムを実行することにより実現される。各機能部のうち一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。
データグループ化装置3は、記憶部30と、取得部31と、グループ化部32と、出力部33とを備える。各機能部のうち一部又は全部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサが、プログラムを実行することにより実現される。各機能部のうち一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。
記憶部30は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)などの不揮発性の記憶媒体(非一時的な記憶媒体)を有する。記憶部30は、例えば、RAM(Random Access Memory)やレジスタなどの揮発性の記憶媒体を有していてもよい。記憶部30は、プログラムや各種データを記憶する。
取得部31は、設備2に生じた異常の診断に用いられる複数のデータを取得する。例えば、取得部31は、設備2の機器群に設定される設定値データを含む制御信号を、外部の情報処理装置から取得する。例えば、取得部31は、設備2の機器の出力を表す動作データを、設備2の機器群から取得する。例えば、取得部31は、室温等の測定結果を表すセンサデータを、設備2の各センサユニット220から取得する。
図3は、グループ化の対象となる複数のデータの例を示す図である。複数のデータは、例えば、BEMS(Building Energy Management System)等のエネルギー管理システムや、BAS(Building Automation System)等の制御システムの規格において定められたフォーマットで表現される。図3では、複数のデータは、時系列データ(ヒストリカル・トレンドデータ)である。図3では、グループ化の対象となる複数のデータ(ポイントデータ)は、一例として、第1設定値データから第8設定値データまでの各設定値データと、第1センサデータから第8センサデータまでの各センサデータとである。グループ化の対象となる複数のデータ(ポイントデータ)は、例えば、センサ計測値(アナログ値)や機器のオン・オフなどの状態等を表す動作データを含んでもよい。
取得部31は、例えば、第1設定値データを温水ユニット200−1から取得する。取得部31は、例えば、第8設定値データを冷却ユニット211−2から取得する。取得部31は、例えば、第1センサデータをセンサユニット220−1から取得する。取得部31は、例えば、第8センサデータをセンサユニット220−8から取得する。これらのデータの取得先は、一例である。
図1に戻り、データグループ化装置3の構成の例の説明を続ける。グループ化部32は、取得されたデータを所定条件に基づいてグループ化する。例えば、グループ化部32は、取得された複数のデータに関して、設備2における空間方向の所定条件による分割結果と時間方向の所定条件による分割結果との少なくとも一方に基づいて、グループを構成するデータの数(グループのサイズ)を決定する。空間方向の所定条件による分割結果は、設備2の2次元平面の分割結果でもよいし、設備2の3次元空間の分割結果でもよい。空間方向の2次元平面の分割結果とは、設備2が設置されたフロアが分割される場合における、例えば、フロアよりも小さい区域(ゾーン)の単位の分割結果、区域よりも小さい設備ユニットの単位の分割結果である。例えば、グループ化部32は、設備2における同一の区域に分布する設備ユニットが入力先又は出力元であるデータから、データのグループを構成する。
グループ化部32は、同一の設備ユニットが入力先又は出力元である時系列データを時間方向で所定条件による分割をした結果であるデータから、データのグループを構成してもよい。時間方向で所定条件による分割をした結果とは、時系列データが分割される場合、例えば、1年間の時系列データを半年間ごとの時系列データに分割した結果である。
なお、グループ化部32は、予め定められた個数のデータからグループを構成することによって、複数のデータをグループ化してもよい。グループを構成するデータの数には、上限が定められていてもよい。
グループ化部32は、グループ化部32が複数のデータを空間に関してグループ化する場合、第1センサデータ、第2センサデータ等の位置の単位でグループを定める。すなわち、グループ化部32は、グループ化部32が複数のデータを空間に関してグループ化する場合、第1センサデータ、第2センサデータ等のデータの数の単位で、グループを定める。グループ化部32は、グループ化部32が複数のデータを時間に関してグループ化する場合、時系列データである複数のデータにおける期間の長さの単位で、グループを定める。
出力部33は、グループ化部32によってグループ化されたデータを、診断装置4に出力する。出力部33は、グループ化されたデータをグループごとに表示装置5に表示する。出力部33は、異常度と、複数のグループにおける異常度の順位と、設備2におけるデータの入力先及び出力元の分布とのうち少なくとも一つを、表示装置5に表示する。
次に、グループ化部32の詳細を説明する。
グループ化部32は、空間グループ化部320と、時間グループ化部321とを備える。空間グループ化部320は、設備2から取得されたデータの物理的な因果関係を表すデータを取得する。物理的な因果関係を表すデータとは、機器やセンサユニット等の配置又は系統を表すデータである。配置又は系統を表すデータとは、例えば、設備2の平面図、立面図、空調系統図、BIM(Building Information Modeling)である。したがって、物理的な因果関係を表すデータは、設備2における各機器や部屋22の配置又は系統を表す座標情報を含む。
グループ化部32は、空間グループ化部320と、時間グループ化部321とを備える。空間グループ化部320は、設備2から取得されたデータの物理的な因果関係を表すデータを取得する。物理的な因果関係を表すデータとは、機器やセンサユニット等の配置又は系統を表すデータである。配置又は系統を表すデータとは、例えば、設備2の平面図、立面図、空調系統図、BIM(Building Information Modeling)である。したがって、物理的な因果関係を表すデータは、設備2における各機器や部屋22の配置又は系統を表す座標情報を含む。
空間グループ化部320は、設備2における空間方向の所定条件による分割結果に基づいて、設備2における同一の区域に分布する設備ユニットが入力先又は出力元であるデータから、データのグループを構成する。空間グループ化部320は、熱源機21から取得された設定値データ及び動作データと、空調機20から取得された設定値データ及び動作データと、複数のセンサユニット220から取得されたセンサデータとについて、データのグループを決定する。
図4は、空間単位で階層化されたグループの構成の例を示す図である。空間グループ化部320は、グループを構成するデータの数(グループのサイズ)を、設備2における物理的な因果関係に基づいて階層的に決定する。例えば、空間グループ化部320は、複数のセンサユニット220のセンサデータと空調機20等である各機器の設定値データとを、第1階層のグループ40と、第2階層のグループ41と、第3階層のグループ42とにグループ化する。第1階層は、所定条件の一つであるフロア単位のグループを表す階層である。第2階層は、所定条件の一つであるゾーン単位のグループを表す階層である。第3階層は、所定条件の一つである設備ユニット単位のグループを表す階層である。
空間グループ化部320は、設備2における物理的な因果関係を表すデータを取得していない場合には、取得された複数のデータの相関行列を生成してもよい。空間グループ化部320は、設備2から取得された複数のデータの相互相関係数等である相関関係に基づくクラスタリング手法によって、複数のデータをグループ化してもよい。空間グループ化部320は、取得された複数のデータの相関関係(相関行列)に基づいて、グループを構成する空間方向のデータの数(空間サイズ)を決定する。空間グループ化部320は、取得された複数のデータの散布図行列に基づいて、グループを構成する空間方向のデータの数(空間サイズ)を決定してもよい。
図5は、相関行列の例を示す図である。図5では、相関行列は、センサデータ及び設定値データ等である複数のデータ同士の相互相関係数を含む行列である。空間グループ化部320は、相関関係又は因果関係の強いデータ同士の組み合わせを、相互相関係数に基づいて複数のデータから抽出する。すなわち、空間グループ化部320は、相互相関係数が閾値以上であるデータを複数のデータから抽出し、抽出結果に基づいて複数のデータをグループ化する。図5では、空間グループ化部320は、相互相関係数の閾値が0.3である場合、取得された全てのデータを含むグループを定める。この結果として、空間グループ化部320は、図4の第1階層に示すように設備2について1個のグループ40を定める。
図5では、空間グループ化部320は、相互相関係数の閾値が0.6である場合、相互相関係数が閾値以上である第1設定値データ、第1センサデータ、第2設定値データ及び第2センサデータをグループ化する。他のデータについても同様である。この結果として、空間グループ化部320は、図4の第2階層に示すように設備2について4個のグループ41を更に定める。
図5では、空間グループ化部320は、相互相関係数の閾値が1.0である場合、グループに含まれるデータの数が1個となるようにグループ化する。例えば、空間グループ化部320は、第1設定値データから構成されるグループを定める。例えば、空間グループ化部320は、第1センサデータから構成されるグループを定める。他のデータについても同様である。この結果として、空間グループ化部320は、図4の第3階層に示すように設備2について16個のグループ42を更に定める。
このようにして、空間グループ化部320は、設備2における物理的な因果関係を表すデータを取得していない場合でも、設備2における2次元平面又は3次元空間の分割を決定し、各グループのサイズを決定することができる。
図1に戻り、グループ化システム1の構成の例の説明を続ける。空間グループ化部320は、出力部33及び診断装置4を介して、設備2の平面図、立面図、空調系統図又はBIMを表示装置5に表示する。例えば、空間グループ化部320は、設備2の平面図、立面図、空調系統図又はBIMを、グループの階層ごとに表示装置5に表示する。
図6は、空間単位の第1階層のグループの表示の例を示す図である。空間単位の第1階層は、空調機20と熱源機21と部屋22の室内負荷との各データを含むグループを表す階層である。枠画像100は、空間単位の第1階層のグループのデータの入力先又は出力元を表す画像である。空間グループ化部320は、枠画像100が重畳された平面図等を、表示装置5に表示する。
図7は、空間単位の第2階層のグループの表示の例を示す図である。空間単位の第2階層は、空調機20のデータを含むグループと、熱源機21のデータを含むグループと、部屋22の室内負荷のデータを含むグループを表す階層である。枠画像110は、空間単位の第2階層のグループのデータの入力先又は出力元を表す画像である。空間グループ化部320は、枠画像110が重畳された平面図等を、表示装置5に表示する。
図8は、空間単位の第3階層のグループの表示の例を示す図である。空間単位の第3階層は、設備ユニットのデータを含むグループを表す階層である。枠画像120は、空間単位の第3階層のグループのデータの入力先又は出力元を表す画像である。空間グループ化部320は、枠画像120が重畳された平面図等を、表示装置5に表示する。
空間グループ化部320は、データグループ化装置3のユーザの操作に応じて、図6から図8までの図を表示装置5に順次表示する。例えば、図6における所定の座標がユーザの操作に応じて指定された場合、空間グループ化部320は、指定された座標の設備ユニットに対応する第2階層のグループを表す図7を、表示装置5に表示する。例えば、図7における所定の座標がユーザの操作に応じて指定された場合、空間グループ化部320は、指定された座標の設備ユニットに対応する第3階層のグループを表す図8を、表示装置5に表示する。
図1に戻り、グループ化システム1の構成の例の説明を続ける。時間グループ化部321は、データの収集期間を分割する。すなわち、時間グループ化部321は、グループを構成する時間方向のデータの数(時間サイズ)を決定する。時間グループ化部321は、熱源機21から取得された設定値データ及び動作データと、空調機20から取得された設定値データ及び動作データと、複数のセンサユニット220から取得されたセンサデータとについて、グループを構成する時間方向のデータの数を決定する。
時間グループ化部321は、グループを構成するデータの時間長(グループのサイズ)を、データ同士の時間方向に関する自己相関係数又は相互相関係数等である相関係数に基づいて階層的に決定する。時間グループ化部321は、設備2から取得された複数のデータの時間方向の相関関係又は因果関係に基づくクラスタリング手法によって、複数のデータをグループ化する。時間グループ化部321は、時間方向の相関関係又は因果関係の強いデータ同士の組み合わせを、時間方向の自己相関係数又は相互相関係数に基づいて複数のデータから抽出する。すなわち、時間グループ化部321は、時間方向の自己相関係数又は相互相関係数が閾値以上である複数のデータをグループ化する。
図9は、時間単位で階層化されたグループの表示の第1例を示す図である。時間グループ化部321は、データを時間方向に階層的に分割することによって、時間方向にグループを定める。第1階層は、1年間のうち異なる半年間のデータのグループ43を表す階層である。時間グループ化部321は、診断モデルの学習期間(1年間の前半)と診断期間(1年間の後半)とに、1年間のデータを分割する。診断装置4は、学習期間のデータと診断期間のデータとの差に基づいて、設備2の機器等に生じた変化及び異常を定量的に評価する。
第2階層は、3か月間のデータのグループ44を表す階層である。時間グループ化部321は、1年間のデータを3か月間ごとに分割する。診断装置4は、グループ44同士の差に基づいて、設備2の機器等に生じた変化及び異常を定量的に評価する。第3階層は、1.5か月間のデータのグループ45を表す階層である。時間グループ化部321は、1年間のデータを1.5か月間ごとに分割する。診断装置4は、グループ45同士の差に基づいて、設備2の機器等に生じた変化及び異常を定量的に評価する。
時間グループ化部321は、時間方向に分割された時系列データのグラフ(トレンドグラフ)を、表示装置5に表示する。時間グループ化部321は、時間方向に階層化されたデータの階層をデータグループ化装置3のユーザの操作に応じて切り替えながら、階層が異なる時系列データのグラフを表示装置5に順次表示する。時間グループ化部321は、安定したデータの挙動を1年間のデータに基づいて診断装置4が分析できるように、第1階層の長期データのグループ43を表示装置5に表示する。
例えば、図9における時間単位の第2階層がユーザの操作に応じて指定された場合、時間グループ化部321は、第1階層のグループ43の時系列データのグラフの代わりに、指定された第2階層のグループ44の時系列データのグラフを、表示装置5に表示する。例えば、図9における時間単位の第3階層がユーザの操作に応じて指定された場合、時間グループ化部321は、指定された第3階層のグループ45の時系列データのグラフを、表示装置5に表示する。
図10は、時間単位で階層化されたグループの表示の第2例を示す図である。時間グループ化部321は、ローパスフィルタ(低周波数帯域通過フィルタ)処理を、時系列データに施す。第1階層は、ローパスフィルタ処理によって平滑化されたデータのグループ46を表す階層である。診断装置4は、安定したデータにおける長期傾向を、グループ46に基づいて分析する。
時間グループ化部321は、ミドルパスフィルタ(中間周波数帯域通過フィルタ)処理を、時系列データに施す。第2階層は、ミドルパスフィルタ処理によって抽出されたデータのグループ47を表す階層である。時間グループ化部321は、ハイパスフィルタ(高周波数帯域通過フィルタ)処理を、時系列データに施す。第3階層は、ハイパスフィルタ処理によって抽出されたデータのグループ48を表す階層である。診断装置4は、変化率の大きいデータにおける短期傾向を、グループ48に基づいて分析する。
図11は、空間単位及び時間単位で階層化されたグループの表示の第1例を示す図である。各階層における縦軸は、グループを構成するデータの数(空間サイズ)を表す。横軸は時間を表す。各グループのサイズは、グループを構成するデータの数(空間サイズ)と、グループを構成するデータの時間長(時間サイズ)とに応じて定まる。図11では、グループ49とグループ50とグループ51とグループ52とのうち、グループ49の空間サイズが最も大きい。各グループのうちグループ51の空間サイズとグループ52の空間サイズとが最も小さい。図11では、グループ49とグループ50とグループ51とグループ52とのうち、グループ52の時間サイズが最も大きい。各グループのうちグループ51の時間サイズが最も小さい。診断装置4は、各グループのサイズごとに、表示装置5に表示する対象のグループを切り替えてもよい。
図12は、空間単位及び時間単位で階層化されたグループの表示の第2例を示す図である。診断装置4は、設備2の機器等の正常度又は異常度である評価値を、診断結果に応じて表示装置5に表示する。診断装置4は、異常度が高いデータを含むグループを、異常度に応じて色分け又はハッチング処理して表示装置5に表示してもよい。これによって、診断装置4は、設備2の管理者に注意を促すことができる。
図13は、設備2に生じた異常の診断結果の表示の例を示す図である。縦軸は、異常度を示す。横軸はグループを示す。グループ化部32又は出力部33は、グループごとの異常度の順位を、正常度又は異常度である評価値に基づいて算出してもよい。グループ化部32又は出力部33は、グループごとの異常度の順位を表示装置5に表示してもよい。グループ化部32又は出力部33は、グループごとの異常度の順位を表すグラフを、表示装置5に表示してもよい。
次に、データグループ化装置3の動作の例を説明する。
図14は、データグループ化装置3の動作の例を示すフローチャートである。取得部31は、設備2に生じた異常の診断に用いられるデータとして予め定められたデータを取得する(ステップS101)。空間グループ化部320は、設備2における空間方向の分割結果に基づいて、データのグループを構成する。例えば、空間グループ化部320は、設備2における同一の区域に分布する設備ユニットが入力先又は出力元であるデータから、データのグループを構成する。例えば、空間グループ化部320は、取得された複数のデータのうち相関関係の強いデータから、データのグループを構成してもよい(ステップS102)。時間グループ化部321は、取得されたデータの時間方向の分割結果に基づいて、同一の期間に含まれているデータから、データのグループを構成する(ステップS103)。出力部33は、グループ化部32によってグループ化されたデータを、診断装置4に出力する(ステップS104)。
図14は、データグループ化装置3の動作の例を示すフローチャートである。取得部31は、設備2に生じた異常の診断に用いられるデータとして予め定められたデータを取得する(ステップS101)。空間グループ化部320は、設備2における空間方向の分割結果に基づいて、データのグループを構成する。例えば、空間グループ化部320は、設備2における同一の区域に分布する設備ユニットが入力先又は出力元であるデータから、データのグループを構成する。例えば、空間グループ化部320は、取得された複数のデータのうち相関関係の強いデータから、データのグループを構成してもよい(ステップS102)。時間グループ化部321は、取得されたデータの時間方向の分割結果に基づいて、同一の期間に含まれているデータから、データのグループを構成する(ステップS103)。出力部33は、グループ化部32によってグループ化されたデータを、診断装置4に出力する(ステップS104)。
以上のように、実施形態のデータグループ化装置3は、取得部31と、グループ化部32と、出力部33とを持つ。取得部31は、設備に生じた異常の診断に用いられるデータとして予め定められたデータを取得する。グループ化部32は、取得されたデータを所定条件に基づいてグループ化する。出力部33は、グループ化されたデータを、診断装置4に出力する。これにより、実施形態のデータグループ化装置3は、設備に生じた異常の診断に用いられる複数のデータをグループ化することができる。
実施形態のデータグループ化装置3は、2次元平面又は3次元空間に分布している多数のセンサユニット220に対し、空間的な相関関係又は因果関係を考慮した最適なグループの大きさ並びに組み合わせを決定することができる。
経年変化要因、外的要因又は季節要因等によって変化する複数のデータに対し、長期間の傾向監視と短時間の急変の検知との多様な診断を必要とする場合、実施形態のデータグループ化装置3は、グループのデータの時間長を適切に決めることができる。実施形態のデータグループ化装置3は、短時間のデータのグループから長時間のデータのグループまで、最適な時間長のグループを決定することができる。実施形態のデータグループ化装置3は、ノイズや外的要因の混入によって質が低下したデータをグループに含めないので、診断装置4の診断性能を維持することができる。
実施形態のデータグループ化装置3は、空間方向のサイズと時間方向のサイズとが適切に定められたグループを決定するので、エンジニアリングの手間をかけずに診断装置4の診断性能を維持することができる。実施形態のデータグループ化装置3は、グループのサイズに関して空間方向のサイズと時間方向のサイズを変えるので、どのような診断結果が得られたかを可視化することができる。設備2の管理者は、設備2に生じた異常の診断結果を理解しやすいので、対応を適切に判断することができる。
実施形態のデータグループ化装置3は、物理的因果関係等に基づいて適切なサイズのグループを定めるので、診断装置4の診断性能を維持することができる。実施形態のデータグループ化装置3は、経年劣化や突発的な故障により、機能低下、消費エネルギーロス、効率低下、顧客サービス品質低下によるコスト増加などの各種経済損失が発生することを防ぐことができる。
以上述べた少なくともひとつの実施形態によれば、設備に生じた異常の診断に用いられるデータとして予め定められたデータを取得する取得部と、取得されたデータをグループ化するグループ化部とを持つことにより、設備に生じた異常の診断に用いられる複数のデータをグループ化することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…データグループ化システム、2…設備、3…データグループ化装置、4…診断装置、5…表示装置、20…空調機、21…熱源機、22…部屋、30…記憶部、31…取得部、32…グループ化部、33…出力部、40〜52…グループ、100…枠画像、110…枠画像、120…枠画像、200…温水ユニット、201…冷水ユニット、210…熱源ユニット、211…冷却ユニット、220…センサユニット、320…空間グループ化部、321…時間グループ化部
Claims (10)
- 設備に生じた異常の診断に用いられるデータとして予め定められたデータを取得する取得部と、
取得されたデータを所定条件に基づいてグループ化するグループ化部と、
グループ化されたデータを、前記診断を実行する装置に出力する出力部と
を備えるデータグループ化装置。 - 前記グループ化部は、前記設備における空間方向の分割結果に基づいて、取得されたデータをグループ化する、請求項1に記載のデータグループ化装置。
- 前記グループ化部は、取得されたデータの時間方向の分割結果に基づいて、取得されたデータをグループ化する、請求項1又は請求項2に記載のデータグループ化装置。
- 前記グループ化部は、グループを構成するデータの数が異なるように複数のグループを定める、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のデータグループ化装置。
- 前記グループ化部は、取得された複数のデータの相関関係に基づいて、取得されたデータをグループ化する、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のデータグループ化装置。
- 前記出力部は、グループ化されたデータをグループごとに表示装置に表示する、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のデータグループ化装置。
- グループ化されたデータに基づいて、前記設備に生じた異常の度合いを定める診断部
を更に備える、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のデータグループ化装置。 - 前記出力部は、前記異常の度合いと、複数のグループにおける前記異常の度合いの順位と、前記設備におけるデータの入力先及び出力元の分布とのうち少なくとも一つを、表示装置に表示する、請求項7に記載のデータグループ化装置。
- データをグループ化するデータグループ化装置が実行するデータグループ化方法であって、
設備に生じた異常の診断に用いられるデータとして予め定められたデータを取得するステップと、
取得されたデータを所定条件に基づいてグループ化するステップと、
グループ化されたデータを、前記診断を実行する装置に出力するステップと
を含むデータグループ化方法。 - コンピュータに、
設備に生じた異常の診断に用いられるデータとして予め定められたデータを取得する手順と、
取得されたデータを所定条件に基づいてグループ化する手順と、
グループ化されたデータを、前記診断を実行する装置に出力する手順と
を実行させるためのデータグループ化プログラム。
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