JP2019027919A - 内燃機関 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジンブロックの上面の凹部に取り付けられたノッキングセンサの劣化を抑制した内燃機関を提供する。【解決手段】内燃機関のエンジンブロック100の上面の凹部100rにノッキングを検出するノッキングセンサ1が取り付けられてなり、ノッキングセンサがPPS樹脂でモールドされてなる内燃機関である。【選択図】図3
Description
本発明は、エンジンブロックの上面の凹部にノッキングセンサが取り付けられた内燃機関に関する。
自動車等の内燃機関のノッキング現象を検出するノッキングセンサが知られており、ノッキングセンサの検出に応じて点火プラグの点火時期の遅角制御が行われている。
上記したノッキングセンサの一例として、内燃機関のシリンダブロック等へ取付けるための取付孔を中心部に有する、いわゆるセンターホール式非共振型のノッキングセンサが知られている。このノッキングセンサは、主体金具に絶縁部材、圧電素子、ウェイト等を組み付けた内部部品全体がポリアミド樹脂によってモールド被覆されて構成されている(特許文献1)。
上記したノッキングセンサの一例として、内燃機関のシリンダブロック等へ取付けるための取付孔を中心部に有する、いわゆるセンターホール式非共振型のノッキングセンサが知られている。このノッキングセンサは、主体金具に絶縁部材、圧電素子、ウェイト等を組み付けた内部部品全体がポリアミド樹脂によってモールド被覆されて構成されている(特許文献1)。
一方、図3に示すように、内燃機関のエンジン形式(例えば水平対向エンジン)によっては、エンジンブロック100の上面に凹部100rが形成されており、この凹部100rから立ち上がる脚部100sの上にノッキングセンサ1000が取付けられている。
ところで、エンジンブロック100に凹部100rを備えた内燃機関を冬季に運転した場合、凹部100rに雨水や融雪水等の水Wが溜まり、さらに融雪剤に含まれる塩化カルシウムが水Wに溶解する。そして、この塩化カルシウムがノッキングセンサを被覆するポリアミド樹脂に高湿度下で接すると、カルシウムイオンを含んだ水Wをポリアミドが吸水し、ポリアミド内部に浸透したカルシウムイオンがポリアミドの分子間の水素結合を切断して脆化するという問題がある。ポリアミドが脆化するとクラックが入り、ノッキングセンサの内部部品が被水して動作不良を起こしたり、劣化するおそれがある。
そこで、本発明は、エンジンブロックの上面の凹部に取り付けられたノッキングセンサの劣化を抑制した内燃機関の提供を目的とする。
そこで、本発明は、エンジンブロックの上面の凹部に取り付けられたノッキングセンサの劣化を抑制した内燃機関の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の内燃機関は、内燃機関のエンジンブロックの上面の凹部にノッキングを検出するノッキングセンサが取り付けられてなり、該ノッキングセンサがPPS樹脂でモールドされてなる。
この内燃機関によれば、ノッキングセンサがPPS樹脂でモールドされてなり、このPPSは融雪剤に含まれる塩化カルシウムによる脆化が抑制される。このため、ノッキングセンサのモールドが脆化してクラックが入ることも抑制され、ノッキングセンサの内部部品が被水して動作不良を起こしたり、劣化することが抑制される。
この内燃機関によれば、ノッキングセンサがPPS樹脂でモールドされてなり、このPPSは融雪剤に含まれる塩化カルシウムによる脆化が抑制される。このため、ノッキングセンサのモールドが脆化してクラックが入ることも抑制され、ノッキングセンサの内部部品が被水して動作不良を起こしたり、劣化することが抑制される。
この発明によれば、エンジンブロックの上面の凹部に取り付けられたノッキングセンサの劣化を抑制した内燃機関が得られる。
以下、図1〜図3を参照し、本発明の実施形態に係る内燃機関について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る内燃機関に取り付けられるノッキングセンサの外観を示し、図2はノッキングセンサを軸方向に破断した断面図を示し、図3は内燃機関の構成を示す断面図を示している。なお、本発明の実施形態に係る内燃機関は、ノッキングセンサ1の構成以外は、エンジンブロック100を有する従来の内燃機関と同一の構成となるので、従来技術の説明に用いた図3を流用する。
図1は本発明の実施形態に係る内燃機関に取り付けられるノッキングセンサの外観を示し、図2はノッキングセンサを軸方向に破断した断面図を示し、図3は内燃機関の構成を示す断面図を示している。なお、本発明の実施形態に係る内燃機関は、ノッキングセンサ1の構成以外は、エンジンブロック100を有する従来の内燃機関と同一の構成となるので、従来技術の説明に用いた図3を流用する。
図1において、ノッキングセンサ1は、内燃機関のシリンダブロック等へ取付けるためのねじ挿通孔11(図2参照)を中心部に有する、いわゆるセンターホール式非共振型のノッキングセンサである。ノッキングセンサ1は、PPS(ポリフェニレンサルファイド)樹脂をモールド材料に用いたケース3により覆われている。このケース3は、上部がテーパ状に成形された円柱形状の素子収納部5と、図示しない点火時期制御装置からのコネクタを接続するコネクタ部7とから構成されている。
図2に示すように、ノッキングセンサ1は、金属材料(例えばSPHD、SWCH25K)からなる主体金具9を備えており、主体金具9は、ねじ部材(六角ボルト)を挿通するためのねじ挿通孔11を有する円筒形状の筒状部13と、筒状部13の一端側(図1の下側)にて外周面から周方向外側に張り出す鍔部15とを有している。
この主体金具9の鍔部15の厚み方向の一面(図1の上面)側には、筒状部13の外周に嵌められる環状(円筒形状)で、圧電セラミックス(例えばPZT)からなる圧電素子17が載置されている。
また、圧電素子17の上面側には、筒状部13の外周に嵌められる環状(円筒形状)で、錘としての効果を発揮する比重を有する金属材料(例えばSMF4050)からなるウェイト19が載置されている。
図2に示すように、ノッキングセンサ1は、金属材料(例えばSPHD、SWCH25K)からなる主体金具9を備えており、主体金具9は、ねじ部材(六角ボルト)を挿通するためのねじ挿通孔11を有する円筒形状の筒状部13と、筒状部13の一端側(図1の下側)にて外周面から周方向外側に張り出す鍔部15とを有している。
この主体金具9の鍔部15の厚み方向の一面(図1の上面)側には、筒状部13の外周に嵌められる環状(円筒形状)で、圧電セラミックス(例えばPZT)からなる圧電素子17が載置されている。
また、圧電素子17の上面側には、筒状部13の外周に嵌められる環状(円筒形状)で、錘としての効果を発揮する比重を有する金属材料(例えばSMF4050)からなるウェイト19が載置されている。
鍔部15と圧電素子17との間、及びウェイト19と圧電素子17との間、即ち圧電素子17の厚み方向の両側には、導電材料(例えば黄銅)からなる出力端子21、23が、それぞれ圧電素子17と接するように配置されている。なお、出力端子21、23のうち圧電素子17と接する部分は環状である。
また、鍔部15と出力端子21との間、及び出力端子23とウェイト19との間には、絶縁性を有するフィルム状の合成樹脂(例えばPET)からなる環状の絶縁体25、27がそれぞれ配置され、出力端子21、23が主体金具9の鍔部15やウェイト19と短絡しないようにされている。
なお、圧電素子17とウェイト19と出力端子21、23(環状部分)と絶縁体25、27との内周面と、筒状部13の外周面との間には、環状の空間20が形成されており、この環状の空間20にも上記合成樹脂が充填されている。更に、主体金具9には、金属材料(例えばSK−5M)からなり、ウェイト19を鍔部15方向(同図下方)へ押圧する環状の板バネ29が取り付けられている。
また、鍔部15と出力端子21との間、及び出力端子23とウェイト19との間には、絶縁性を有するフィルム状の合成樹脂(例えばPET)からなる環状の絶縁体25、27がそれぞれ配置され、出力端子21、23が主体金具9の鍔部15やウェイト19と短絡しないようにされている。
なお、圧電素子17とウェイト19と出力端子21、23(環状部分)と絶縁体25、27との内周面と、筒状部13の外周面との間には、環状の空間20が形成されており、この環状の空間20にも上記合成樹脂が充填されている。更に、主体金具9には、金属材料(例えばSK−5M)からなり、ウェイト19を鍔部15方向(同図下方)へ押圧する環状の板バネ29が取り付けられている。
さらに、板バネ29の上側の位置において、筒状部13の外周面には、筒状部13の内面13aから周方向外側に向かって塑性変形して突出する突出部13pが設けられている。そして、突出部13pが板バネ29の上面に接することによって、板バネ29が下方に押圧され、さらに板バネ29の弾性力によりウェイト19が係止され、ウェイト19と鍔部15との間の積層構造体(圧電素子17、出力端子21、23、絶縁体25、27)が主体金具9に固定される。
そして、図示しないねじ部材をノッキングセンサ1の板バネ29側からねじ挿通孔11に挿通し、エンジンブロック100の脚部100sの上面にねじ部材をネジ留めすることで、ノッキングセンサ1がエンジンブロック100に取付けられている。
このように、本発明の実施形態に係る内燃機関においては、ノッキングセンサ1がPPS樹脂でモールドされてなり、このPPSは分子構造にアミド基を有しないため、融雪剤に含まれる塩化カルシウムによって水素結合が切断されず脆化が抑制される。このため、ノッキングセンサ1のモールドが脆化してクラックが入ることも抑制され、ノッキングセンサの内部部品が被水して動作不良を起こしたり、劣化することが抑制される。
特に、ノッキングセンサ1を樹脂モールドする際に金型内で流動した樹脂が線状に結合するウェルド部は最も強度が弱く、脆化によりクラックが入り易いが、このウェルド部の脆化も抑制できる。
特に、ノッキングセンサ1を樹脂モールドする際に金型内で流動した樹脂が線状に結合するウェルド部は最も強度が弱く、脆化によりクラックが入り易いが、このウェルド部の脆化も抑制できる。
なお、エンジンブロック100の上面には、凹部100rより高い脚部100を設け、この脚部100sにノッキングセンサ1を取付けることが一般的である。これにより、凹部100rに多少の水Wが溜まっても、脚部100までは到達せず、ノッキングセンサ1の被水を少なくすることができる。但し、脚部100は必須の構成ではなく、凹部100rに直接ノッキングセンサ1を取付ける場合も排除するものではない。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
ノッキングセンサはセンターホール式に限らず、PPS樹脂でモールドされるものであればよい。
エンジンブロックや凹部の形状も上記に限定されない。
ノッキングセンサはセンターホール式に限らず、PPS樹脂でモールドされるものであればよい。
エンジンブロックや凹部の形状も上記に限定されない。
1 ノッキングセンサ
3 モールド(ケース)
100 エンジンブロック
100r 凹部
3 モールド(ケース)
100 エンジンブロック
100r 凹部
Claims (1)
- 内燃機関のエンジンブロックの上面の凹部にノッキングを検出するノッキングセンサが取り付けられてなり、
該ノッキングセンサがPPS樹脂でモールドされてなる内燃機関。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017147526A JP2019027919A (ja) | 2017-07-31 | 2017-07-31 | 内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2017147526A JP2019027919A (ja) | 2017-07-31 | 2017-07-31 | 内燃機関 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2017147526A Pending JP2019027919A (ja) | 2017-07-31 | 2017-07-31 | 内燃機関 |
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Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2017
- 2017-07-31 JP JP2017147526A patent/JP2019027919A/ja active Pending
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