JP2019025393A - 水処理装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このような水処理装置では、上記石英管内に設置されたランプはその石英管の外側を流れる被処理水の温度によって影響され、これに伴いランプ内の水銀蒸気圧が変動し、紫外線の照射出力が変動してしまうことがある。上水や下水などの被処理水の温度の変動範囲は特に地域や季節変動により大きく異なり、一般の上水の場合、この温度範囲は10〜30℃となる。
このため、従来の紫外線ランプとして低圧水銀ランプを用いた場合には、この温度範囲での水温変化によって波長254nmの光出力がピークに対して60〜80%となってしまい、大きく変動するという欠点があった。
このアマルガムランプでは、水銀蒸気圧の変動が低圧水銀ランプよりも小さく抑えられるため、水温変化に対する出力変動が少ないという利点があるが、それもある温度範囲内に限られたことであり、前述したような10〜30°といった大きな温度変化のある被処理水に対しては十分な対応ができていないというのが現状である。
しかしながら、紫外線ランプとしてアマルガムランプを用いた場合、入力電力を大きくすると、ランプ自体の発熱が大きくなり、貯留部でのアマルガムが全て蒸発しきってしまうことになり、今度は、水銀蒸気による紫外線の自己吸収が起こって、発光光量が減少してしまう事態になる。しかもランプの温度上昇に伴い、水銀蒸気自体の温度が高くなると、この自己吸収は更に大きくなって一層の発光光量の減少を招くことになる。
このように、入力電力を大きくすると、アマルガムランプが最適な温度範囲を外れて上昇してしまうことで、ランプの発光効率が低下するという問題がある。
ランプ自体の製造条件や点灯条件で、点灯時に最冷点が最適温度範囲に収まるようにすることも可能ではあるが、それも水温が一定範囲の場合に可能であって、水温が一定とならないような被処理水を対象とした水処理装置であった場合には、そのような設計は困難となる。
また、近年は水処理装置に対しても省エネルギー化の要請があることから、水冷装置や空冷装置、ペルチェ素子等の電子式冷却装置の使用も可能な限り控えることが望ましい。
また、前記温度測定器が、前記アマルガムランプの発光管の端部に設けられていることを特徴とする。
また、前記アマルガムランプには、その発光管の端部にアマルガム貯留部が形成されており、前記温度測定器は、前記アマルガム貯留部が形成された側の端部に設けられていることを特徴とする。
また、前記温度測定器が、前記アマルガムランプの発光管の端部のランプベースに設けられていることを特徴とする。
また、前記保護管が石英ガラス製であることを特徴とする。
また、ランプの端部に設けられるアマルガム貯留部に対応した位置で温度測定して入力電力を制御するので、ランプの最冷点を形成するアマルガム貯留部での温度を最適な温度範囲とすることができる。
発光管11内に対向配置された一対の電極12、12はそれぞれランプ電源13に接続されている。
発光管11の一端部には、アマルガム貯留部14が形成されており、この貯留部14内には液状のアマルガムが貯留されていて、点灯とともにこのアマルガムが蒸発していく。
アマルガムランプ1の発光管11の両端部にはランプベース15、15が接着剤などの適宜手段によって取り付けられている。
通水管3の両端部には蓋体32、32が設けられ、これにより通水管3と保護管2とが位置決め支持されている。
こうして、保護管2と通水管3の間には環状の通水路4が形成されている。
この通水管3には、その両端部近傍に給水口33と排水口34が設けられていて、これらを介して通水路4に被処理水が供給・排出されている。
図1の実施例では、この温度測定器5は、発光管11のアマルガム貯留部14が形成された方の端部に取付けられている。
つまり、図3の制御フローに示すように、制御部17は、測定された温度が当該制御部17のメモリに記録された上限温度Aを上回った場合、アマルガムランプ1に入力される電力量を減らすように、ランプ電源13を制御する。
また、制御部17は、測定された温度が当該制御部17のメモリに記録された下限温度Bを下回った場合、アマルガムランプ1に入力される電力量を増やすように、ランプ電源13を制御する。
所定の温度の時に適合したランプ電力となるように設定されたアマルガムランプを用意し、一方のランプには本発明に従った温度測定して入力電力を制御する機構を備え、比較例として他方のランプには、このような機構を備えていないものを用意して、それぞれ被処理水の温度を変化させて照度を測定した。その結果が、図4に示されている。
図4で分かるように、本発明では、水温の変動に拘わらず所定の照度が維持されている。一方で、比較例では、水温が上昇するとともに照度の低下がみられる。
また、ランプのアマルガム貯留部が設けられた端部の温度を測定することで、最冷点となるアマルガム貯留部の温度を適正範囲に保ち、安定した水銀の蒸発がなされて、所定の水銀蒸気圧が得られて紫外線照射出力が安定維持される。
11 :発光管
12 :電極
13 :ランプ電源
14 :アマルガム貯留部
15 :ランプベース
16 :接着剤
17 :制御部
2 :保護管
3 :通水管
31 :シール部材
32 :蓋体
33 :給水口
34 :排水口
4 :通水路
5 :温度測定器
Claims (5)
- アマルガムランプと、該アマルガムランプが挿入される保護管と、該保護管が挿入される通水管とを有する紫外線を利用する水処理装置であって、
前記通水管と前記保護管との間に形成される通水路に被処理水が流され、
前記アマルガムランプには、その温度を測定する温度測定器が設けられていて、測定したランプ温度に応じてランプへの供給電力を制御することを特徴とする水処理装置。 - 前記温度測定器が、前記アマルガムランプの発光管の端部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の水処理装置。
- 前記アマルガムランプには、その発光管の端部にアマルガム貯留部が形成されており、
前記温度測定器は、前記アマルガム貯留部が形成された側の端部に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の水処理装置。 - 前記温度測定器が、前記アマルガムランプの発光管の端部のランプベースに設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の水処理装置。
- 前記保護管が石英ガラス製であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の水処理装置。
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JP2017144856A JP7069516B2 (ja) | 2017-07-26 | 2017-07-26 | 水処理装置 |
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JP2017144856A JP7069516B2 (ja) | 2017-07-26 | 2017-07-26 | 水処理装置 |
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Family Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09503432A (ja) * | 1993-10-06 | 1997-04-08 | ウォーター・リカバリー・ピーエルシー | 流体処理のための紫外線装置 |
JP2004232944A (ja) * | 2003-01-30 | 2004-08-19 | Fujitsu General Ltd | 紫外線放電管の制御方法およびその装置 |
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JP2012205975A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Panasonic Corp | 水処理装置 |
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- 2017-07-26 JP JP2017144856A patent/JP7069516B2/ja active Active
Patent Citations (4)
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