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JP2019011001A - 車両用シート装置 - Google Patents

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JP2019011001A JP2017129492A JP2017129492A JP2019011001A JP 2019011001 A JP2019011001 A JP 2019011001A JP 2017129492 A JP2017129492 A JP 2017129492A JP 2017129492 A JP2017129492 A JP 2017129492A JP 2019011001 A JP2019011001 A JP 2019011001A
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功太郎 木村
和哉 松枝
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和哉 松枝
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Shigeru Nakagawa
茂 中川
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Abstract

【課題】前傾するシート本体の場合でもフットレスト機構が乗員の足を効果的に支えられるようにして、乗員の負担軽減を図れるようにすることである。【解決手段】シート本体12と、フットレスト機構60と、シート本体12とフットレスト機構60とを車両前向きの着座位置と車両のドア開口部の乗降位置間で移動させるシート移動装置200とを備える車両用シート装置10であって、シート移動装置200は、シート本体12を乗降位置まで移動させる過程で、シート本体12の前側が低くなるように傾斜させる構成であり、フットレスト機構60は、シート前後方向に折り畳み、展開可能に構成された複数枚の足載せ台65,67を有しており、複数枚の足載せ台65,67が展開した状態で、前端側にある足載せ台67は前側が高くなるように傾斜した状態に保持されている。【選択図】図4

Description

本発明は、シート本体と、前記シート本体の前側に設けられたフットレスト機構と、前記シート本体と前記フットレスト機構とを車両前向きの着座位置と車両のドア開口部の乗降位置間で移動させるシート移動装置とを備える車両用シート装置に関する。
フットレスト機構を備える車両用シート装置が特許文献1に記載されている。特許文献1に記載の車両用シート装置100は、図12に示すように、シート本体102と、シート本体102の前側に設けられたフットレスト機構103とを備えている。前記フットレスト機構103は水平な板状の足載せ台103bを備えており、その足載せ台103bが水平な使用位置と縦向きの格納位置間で回動可能に構成されている。
特開2006−142896号公報
前記フットレスト機構103では、足載せ台103bを水平な状態で使用する。このため、例えば、シート本体102を移動させる過程で前記シート本体102を前傾させるような車両用シート装置の場合、前記シート本体102の前傾に伴って前記足載せ台103bも前側が低くなるように傾斜する。このため、前記シート本体102に着座している乗員が足載せ台103bに対して足を踏ん張り難くなる。即ち、水平な足載せ台103bでは、前傾するシート本体102において乗員の足を効果的に支えることができず、乗員の負担が大きくなる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、前傾するシート本体の場合でもフットレスト機構が乗員の足を効果的に支えられるようにして、乗員の負担軽減を図れるようにすることである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。請求項1の発明は、シート本体と、前記シート本体の前側に設けられたフットレスト機構と、前記シート本体と前記フットレスト機構とを車両前向きの着座位置と車両のドア開口部の乗降位置間で移動させるシート移動装置とを備える車両用シート装置であって、前記シート移動装置は、前記シート本体を前記乗降位置まで移動させる過程で、前記シート本体の前側が低くなるように傾斜させる構成であり、前記フットレスト機構は、シート前後方向に折り畳み、展開可能に構成された複数枚の足載せ台を有しており、前記複数枚の足載せ台が展開した状態で、前端側にある足載せ台は前側が高くなるように傾斜した状態に保持されている。
本発明によると、フットレスト機構の複数枚の足載せ台が展開した状態で、前端側にある足載せ台は前側が高くなるように傾斜した状態に保持されている。このため、シート本体を乗降位置まで移動させる過程で、前記シート本体が前傾しても前端側の足載せ台は前側が低くなるように傾斜し難くなる。したがって、前記シート本体102に着座している乗員は前記足載せ台に対して足を踏ん張り易くなる。即ち、前傾するシート本体の場合でもフットレスト機構が乗員の足を効果的に支えられるようになり、乗員の負担軽減を図れる。なお、複数枚の足載せ台はシート前後方向に折り畳めるため、スペースを取らない。
請求項2の発明によると、フットレスト機構は、前記シート本体の前側に配置される縦向きの格納部を備えており、前記複数枚の足載せ台が折り畳まれて起立させられた状態で前記格納部に格納される構成である。このため、フットレスト機構をシート本体の前側にコンパクトに収納できる。
請求項3の発明によると、フットレスト機構は、手前側にある第1足載せ台と、前記第1足載せ台の前端縁に相対回動可能な状態で連結された前端側の第2足載せ台とを備えており、前記第1足載せ台と第2足載せ台とが展開された状態で、前記第1足載せ台と第2足載せ台との成す角が鈍角になる。
請求項4の発明によると、フットレスト機構の第1足載せ台の後端縁が上下回動可能な状態で前記格納部の下端部に連結されており、展開された状態の前記第1足載せ台に対して上から前記第2足載せ台が重ねられ、さらに前記第1足載せ台が前記格納部に対して上方に回動することで、前記第1足載せ台と第2足載せ台とが前記格納部に格納される。
請求項5の発明によると、フットレスト機構は、シート本体と共にシート移動装置の移動フレームに支持されている。
請求項6の発明によると、シート移動装置は、シート本体を乗降位置まで移動させる過程で、前記シート本体をシート前方向に移動させながら下降させ、前記シート本体の前側が低くなるように傾斜させる構成である。
本発明によると、前傾するシート本体の場合でもフットレスト機構が乗員の足を効果的に支えられるようになり、乗員の負担軽減を図れるようになる。
本発明の実施形態1に係る車両用シート装置においてシート本体が車両前向きの着座位置にある状態の模式斜視図である。 前記車両用シート装置においてシート本体がドア開口部の乗降位置にある状態の模式側面図である。 前記車両用シート装置の全体側面図である。 前記車両用シート装置の動作側面図である。 前記車両用シート装置の動作側面図である。 前記車両用シート装置の4節リンク機構の分解斜視図である。 前記車両用シート装置の4節リンク機構における駆動装置の分解斜視図である。 前記車両用シート装置のフットレスト機構の格納状態を表す斜視図である。 前記フットレスト機構の展開状態を表す斜視図である。 前記フットレスト機構の格納途中を表す側面図である。 前記フットレスト機構の展開状態を表す側面図である。 従来の車両用シート装置の斜視図である。
[実施形態1]
以下、図1〜図11に基づいて、本発明の実施形態1に係る車両用シート装置の説明を行なう。本実施形態に係る車両用シート装置は、図1等に示すように、乗用車Cの助手席等に使用されるシート装置である。ここで、図中に示す前後左右及び上下は、車両用シート装置10を備える乗用車Cの前後左右及び上下に対応している。また、図中のシート前後、シート左右は、車両用シート装置10のシート本体12における前後左右に対応している。
<車両用シート装置10の概要について>
車両用シート装置10は、図1から図5に示すように、シート本体12と、シート本体12に着座している乗員が足を載せるフットレスト機構60と、そのシート本体12、フットレスト機構60を車室内の着座位置とドア開口部Dの乗降位置間で移動させるシート移動装置200とから構成されている。なお、図2では、フットレスト機構60は省略されている。シート本体12は、シートクッション14とシートバック16とを備えており、前記シートクッション14とシートバック16との連結位置にシートバック16の傾斜角度(リクライニング角度)を調整するリクライナ18が設けられている。シート移動装置200は、図3〜図5に示すように、車両フロアF上に設置された前後スライド機構20と、その前後スライド機構20の前後スライドベース21上に設置された回転機構30と、その回転機構30の回転テーブル35上に設置された4節リンク機構40とを備えている。そして、4節リンク機構40の支持リンク45等によってシート本体12とフットレスト機構60とが支持されている。即ち、4節リンク機構40の支持リンク45等が本発明の移動フレームに相当する。
<前後スライド機構20について>
前後スライド機構20は、車室内でシート本体12を車両前後方向に移動させる機構である。前後スライド機構20は、図3等に示すように、車両フロアFの固定ベース23上で車両前後方向に延びる左右一対の固定側レール22と、左右一対の固定側レール22に沿って摺動する左右の摺動体22sとを備えている。そして、左右の摺動体22sが前後スライドベース21の下面に固定されている。また、固定ベース23と前後スライドベース21間には、固定ベース23に対して前後スライドベース21を前後スライドさせるための駆動部(図示省略)が設けられている。
<回転機構30について>
回転機構30は、シート本体12を車両前向きの着座位置とドア開口部D側を向く横向き位置との間で約100°水平回転させる機構である。回転機構30は、図3等に示すように、前後スライドベース21上に固定された内輪31と、内輪31に対して回転可能に支持された外輪33と、外輪33上に固定された回転テーブル35とを備えている。そして、前後スライドベース21上に内輪31に対して外輪33を回転させる駆動部(図示省略)が設けられている。
<4節リンク機構40について>
4節リンク機構40は、シート本体12を前記横向き位置とドア開口部Dの乗降位置間で移動させる機構であり、回転テーブル35の幅方向両側(シート左側と右側)とにそれぞれ設けられている。4節リンク機構40は、図3〜図5に示すように、シート本体12をシート前方向に移動させながら下降させ、さらにシート本体12を徐々に前傾させられるように構成されている。回転テーブル35上には、図6に示すように、幅方向両側(シート左右)にシート前側が低くシート後側高い山形の側壁部35wが設けられており、左右の側壁部35wが4節リンク機構40の固定リンクを構成している。
そして、回転テーブル35における左右の側壁部35wのシート前端部35fには、図6に示すように、前側リンク44の一端部44dが上下回動可能な状態で連結されている。また、左右の側壁部35wの後部位置の頂部35tには後側リンク43の一端部43dが上下回動可能な状態で連結されている。即ち、前側リンク44と回転テーブル35の側壁部35wとの連結位置は、図3に示すように、後側リンク43と回転テーブル35の側壁部35wとの連結位置よりも低い位置にある。さらに、前側リンク44の長さ寸法は後側リンク43の長さ寸法よりも大きく設定されており、両リンク43,44が起立した状態で前側リンク44と後側リンク43との回動自由端側(他端部)はほぼ等しい高さになる。
前側リンク44の他端部44u(回動自由端側)は、図3、図6に示すように、支持リンク45の中央部45cに上下回動可能な状態で連結されており、後側リンク43の他端部43u(回動自由端側)が前記支持リンク45の後端部45bに上下回動可能な状態で連結されている。そして、図3に示すように、前側リンク44が回転テーブル35に対して直角に起立した状態で、後側リンク43が回転テーブル35に対して後方に傾斜した状態で起立し、支持リンク45が水平に保持される。左右の支持リンク45の後端部は、図6に示すように、後梁部46によって連結されており、これにより平面コ字形の架台が形成される。そして、平面コ字形に形成された左右の支持リンク45と後梁部46とによってシート本体12が下方から支持されている。また、左右の支持リンク45の前端部にフットレスト機構60が連結されている。
<4節リンク機構40の駆動装置50について>
回転テーブル35上には、左右の4節リンク機構40の後側リンク43を同時に上下回動させる駆動装置50が設置されている。駆動装置50は、図7に示すように、回転テーブル35上を横断するように配置された直線状のドライブシャフト51を備えており、前記ドライブシャフト51の一端側と他端側とがそれぞれ左右の後側リンク43の係合溝43mと係合している。ドライブシャフト51は、補強ブラケット52によって補強されている。補強ブラケット52は、ドライブシャフト51と平行に設けられた補強板52bと、補強板52bとドライブシャフト51とを長さ方向において複数箇所で連結する連結板52cとから構成されている。
また、駆動装置50は、軸心が水平になるように配置された円板部54と、その円板部54を軸心回りに回動させるモータ55、及び歯車機構56とからなる駆動源を備えている。円板部54には、円周方向における一箇所にU字形の切欠54cが形成されており、その切欠54cにドライブシャフト51の長さ方向における中央部が径方向から嵌合している。これにより、駆動装置50の駆動源のモータ55が回転すると、円板部54が軸心回りに回動し、水平に保持されたドライブシャフト51が円板部54の軸心を中心に円弧運動するようになる。ここで、円板部54の軸心と後側リンク43の一端部43d(回転中心43d)とは同軸に保持されている。
駆動装置50のドライブシャフト51が係合する後側リンク43の係合溝43mは、図7に示すように、ドライブシャフト51が径方向から嵌め込まれるようにU字形の切欠状に形成されている。そして、係合溝43mは、後側リンク43の回動中心43dの近傍でその回動中心43dを通る直線に沿って形成されており、前記回動中心43dと反対側が開放されている。ここで、後側リンク43の幅寸法は、係合溝43mの深さ寸法を考慮して前側リンク44の幅寸法の約2倍程度に設定されている。
そして、図3に示す状態から駆動装置50の円板部54が左回動すると、ドライブシャフト51が円板部54の軸心回りに左回動方向に円弧運動して後側リンク43を回動中心43d回りに左回動させる。これにより、図4に示すように、4節リンク機構40の前側リンク44と後側リンク43とが前方に徐々に倒伏し、支持リンク45及びシート本体12がシート前方向に移動しながら下降し、さらに徐々に前傾するようになる。そして、図5に示すように、4節リンク機構40の前側リンク44と後側リンク43とが支持リンク45とほぼ一直線になる位置まで倒伏した段階で、駆動装置50が停止し、4節リンク機構40の左回動が止められる。
また、図5に示す状態から駆動装置50の円板部54が右回動すると、ドライブシャフト51が円板部54の軸心回りに右回動方向に円弧運動して後側リンク43を回動中心43d回りに右回動させる。これにより、図4に示すように、4節リンク機構40の前側リンク44と後側リンク43とが徐々に起立し、支持リンク45及びシート本体12がシート後方向に移動しながら上昇する。さらに、シート本体12は前傾の状態から徐々に水平状態まで戻るようになる。
<フットレスト機構60について>
フットレスト機構60は、シート本体12に着座している乗員が足を載せる機構であり、図3等に示すように、4節リンク機構40の支持リンク45の先端部に取付けられて、シート本体12の前側に配置されている。フットレスト機構60は、図8、図9に示すように、左右の4節リンク機構40の支持リンク45の先端部に取付けられる左右の支持架台62を備えている。そして、左右の支持架台62間にそれらの支持架台62をつなぐように配置された格納部64が設けられている。格納部64は、右側板部64rと、左側板部64fと、左右の側板部64r,64fの後端縁をつなぐ中央縦板部64sとから平面略コ字形に形成されている。即ち、格納部64は、前面側と上面側、下面側が開放されている。そして、格納部64の右側板部64rが右側の支持架台62に固定されており、格納部64の左側板部64fが左側の支持架台62に固定されている。
左右の支持架台62の下端部には、第1足載せ台65の後端縁の左側と右側とが上下回動可能な状態で連結されている。第1足載せ台65は、図9に示すように、左右方向に長い長方形状に形成されており、格納部64の中央縦板部64sとほぼ等しいサイズに設定されている。また、左右の支持架台62間には、図9〜図11に示すように、第1足載せ台65を展開(下回動(左回動))したときの第1足載せ台65の傾斜角度を決める展開ストッパ65rが左右方向に延びるように設けられている。即ち、第1足載せ台65は展開ストッパ65rに当接するまで下回動(左回動)が可能であり、第1足載せ台65が展開ストッパ65rに当接する展開状態で、第1足載せ台65は前側が低くなるように水平面に対して約20°程度傾斜する。
第1足載せ台65の前端縁には、図9〜図11に示すように、第2足載せ台67の後端縁が上下回動可能な状態で連結されている。第2足載せ台67は、左右方向に長い長方形状に形成されており、第1足載せ台65よりも若干小さなサイズに設定されている。第2足載せ台67は、図10に示すように、第1足載せ台65に対して上から重なる位置まで右回動可能に構成されている。また、第2足載せ台67は、図11に示すように、第1足載せ台65に対して角度α(α=約140°)だけ左回動可能に構成されている。即ち、第2足載せ台67は、図11に示すように、第1足載せ台65に対して角度αだけ左回動した状態で、第1足載せ台65の前側に展開され、前側が高くなるように水平面に対して約20°程度傾斜するようになる。
また、図11に示す状態から第2足載せ台67を右回動させて、第2足載せ台67を第1足載せ台65に対して上から重ね(図10参照)、さらに第1足載せ台65を上方に回動させることで、図8に示すように、第1足載せ台65と第2足載せ台67とを格納部64に格納することができる。
<車両用シート装置10の動作について>
次に、車両用シート装置10の動作について説明する。先ず、車室内の着座位置(図1参照)にあるシート本体12をドア開口部Dの乗降位置(図2参照)まで移動させる場合について説明する。ここで、シート本体12が車室内にある状態では、フットレスト機構60の第1足載せ台65と第2足載せ台67とは格納部64に格納されている(図8参照)。また、4節リンク機構40は、図3に示すように、前側リンク44が回転テーブル35に対して直角に起立した状態で、後側リンク43が回転テーブル35に対して後方に傾斜した状態で起立し、支持リンク45、及びシート本体12が水平に保持されている。
この状態で、図1に示すように、乗用車Cのドア(図示省略)が開放され、降車スイッチ(図示省略)が操作されると、先ず、前後スライド機構20が動作して回転テーブル35及びシート本体12が回転位置まで車両前後方向にスライドする。次に、回転機構30が動作して回転テーブル35が水平回転し、シート本体12が車両前向きの着座位置からドア開口部D側を向いた横向き位置(図3参照)まで回転する。そして、この状態で、図9に示すように、フットレスト機構60の第1足載せ台65と第2足載せ台67とが展開される。
次に、4節リンク機構40の駆動装置50が駆動され、ドライブシャフト51が左回動方向に円弧運動して後側リンク43を回動中心43d回りに左回動させる。これにより、図4、図5に示すように、4節リンク機構40の前側リンク44と後側リンク43とが前方に徐々に倒伏し、支持リンク45及びシート本体12がシート前方に移動しながら下降し、さらに徐々に前傾するようになる。このとき、フットレスト機構60の第2足載せ台67は前側が高くなるように傾斜しているため、シート本体12が前傾しても第2足載せ台67により乗員の足を安定的に支持できる。そして、シート本体12の前傾に伴って、リクライナ18が動作してシートバック16がシートクッション14に対して後方に傾斜する。このようにして、図5に示すように、4節リンク機構40の前側リンク44と後側リンク43とが支持リンク45とほぼ一直線になる位置まで倒伏すると、駆動装置50が停止してシート本体12は乗降位置に保持される。
ドア開口部Dの乗降位置にあるシート本体12を車室内の着座位置まで移動させる場合には、乗車スイッチ(図示省略)を操作する。これにより、図5の状態から駆動装置50のドライブシャフト51が右回動方向に円弧運動して後側リンク43を回動中心43d回りに右回動させる。これにより、図4等に示すように、4節リンク機構40の前側リンク44と後側リンク43とが徐々に起立し、支持リンク45及びシート本体12がシート後方に移動しながら上昇し、さらにシート本体12が前傾の状態から徐々に水平に戻される。そして、シート本体12が水平に戻されるのに伴って、リクライナ18が動作してシートバック16がシートクッション14に対して徐々に起立する。
そして、図3に示すように、シート本体12が水平な横向き位置まで戻された状態で、4節リンク機構40の右回動が止められる。次に、フットレスト機構60の第1足載せ台65と第2足載せ台67とが格納部64に格納される(図8参照)。そして、回転機構30、及び前後スライド機構20が動作することでシート本体12が着座位置まで戻される。
<本実施形態に係る車両用シート装置10の長所について>
本実施形態に係る車両用シート装置10によると、フットレスト機構60の複数枚(二枚)の足載せ台65,67が展開した状態で、前端位置にある第2足載せ台67は前側が高くなるように傾斜し、手前側にある第1足載せ台65は前側が低くなるように傾斜している。このため、シート本体12を乗降位置まで移動させる過程で、シート本体12が前傾しても前端位置にある第2足載せ台67は前側が低くなるように傾斜しなくなる。したがって、シート本体102に着座している乗員は第2足載せ台67に対して足を踏ん張り易くなる。即ち、前傾するシート本体12の場合でもフットレスト機構60が乗員の足を効果的に支えられるようになり、乗員の負担軽減を図れる。また、フットレスト機構60は、シート本体12の前側に配置される縦向きの格納部64を備えており、第1,第2足載せ台65,67が折り畳まれて起立させられた状態で格納部64に格納される。このため、フットレスト機構60をシート本体12の前側にコンパクトに収納できる。
<変更例>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本実施形態では、二枚の足載せ台65,67からなるフットレスト機構60を例示したが、幅寸法の小さい三枚以上の足載せ台からなるフットレスト機構を使用することも可能である。また、本実施形態では、第1,第2足載せ台65,67を展開させた状態で、前側の第2足載せ台67を前側が高くなるように傾斜させ、手前側の第1足載せ台65を前側が低くなるように傾斜させる例を示した。しかし、第1,第2足載せ台65,67を展開させた状態で、手前側の第1足載せ台65を水平に保持することも可能である。また、本実施形態では、4節リンク機構40の支持リンク45の先端部にフットレスト機構60の支持架台62を取付ける例を示した。しかし、例えば、シート本体12のシートフレームにフットレスト機構60の支持架台62を取付けることも可能である。また、本実施形態では、4節リンク機構40を備えるシート移動装置200を例示したが、4節リンク機構40の代わりに外スライド機構、昇降機構を備えるシート移動装置を使用することも可能である。
10・・・・車両用シート装置
12・・・・シート本体
14・・・・シートクッション
16・・・・シートバック
18・・・・リクライナ
200・・・シート移動装置
40・・・・4節リンク機構(シート移動装置)
43・・・・後側リンク
44・・・・前側リンク
45・・・・支持リンク(移動フレーム)
60・・・・フットレスト機構
64・・・・格納部
65・・・・第1足載せ台
67・・・・第2足載せ台(前端側にある足載せ台)

Claims (6)

  1. シート本体と、前記シート本体の前側に設けられたフットレスト機構と、前記シート本体と前記フットレスト機構とを車両前向きの着座位置と車両のドア開口部の乗降位置間で移動させるシート移動装置とを備える車両用シート装置であって、
    前記シート移動装置は、前記シート本体を前記乗降位置まで移動させる過程で、前記シート本体の前側が低くなるように傾斜させる構成であり、
    前記フットレスト機構は、シート前後方向に折り畳み、展開可能に構成された複数枚の足載せ台を有しており、
    前記複数枚の足載せ台が展開した状態で、前端側にある足載せ台は前側が高くなるように傾斜した状態に保持されている車両用シート装置。
  2. 請求項1に記載された車両用シート装置であって、
    前記フットレスト機構は、前記シート本体の前側に配置される縦向きの格納部を備えており、前記複数枚の足載せ台が折り畳まれて起立させられた状態で前記格納部に格納される構成である車両用シート装置。
  3. 請求項1又は請求項2のいずれかに記載された車両用シート装置であって、
    前記フットレスト機構は、手前側にある第1足載せ台と、前記第1足載せ台の前端縁に相対回動可能な状態で連結された前端側の第2足載せ台とを備えており、前記第1足載せ台と第2足載せ台とが展開された状態で、前記第1足載せ台と第2足載せ台との成す角が鈍角になる車両用シート装置。
  4. 請求項3に記載の車両用シート装置であって、
    前記フットレスト機構の前記第1足載せ台の後端縁が上下回動可能な状態で前記格納部の下端部に連結されており、
    展開された状態の前記第1足載せ台に対して上から前記第2足載せ台が重ねられ、さらに前記第1足載せ台が前記格納部に対して上方に回動することで、前記第1足載せ台と第2足載せ台とが前記格納部に格納される車両用シート装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載された車両用シート装置であって、
    前記フットレスト機構は、前記シート本体と共に前記シート移動装置の移動フレームに支持されている車両用シート装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載された車両用シート装置であって、
    前記シート移動装置は、前記シート本体を前記乗降位置まで移動させる過程で、前記シート本体をシート前方向に移動させながら下降させ、前記シート本体の前側が低くなるように傾斜させる構成である車両用シート装置。
JP2017129492A 2017-06-30 2017-06-30 車両用シート装置 Active JP6899045B2 (ja)

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