JP2019061834A - 蓄電モジュールの製造方法及び蓄電モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】電極板及び樹脂部材の反りを抑制できる蓄電モジュールの製造方法及び蓄電モジュールを提供する。【解決手段】電極板34と電極板34の第1面34cに設けられた正極36と電極板34の第2面34dに設けられた負極38とをそれぞれ含む複数のバイポーラ電極32が積層された蓄電モジュール12を製造する。まず、電極板34の周縁部34aに、レーザ光Lを透過可能な枠体60を配置する。次に、枠体60にレーザ光Lを照射することによって、枠体60を電極板34の周縁部34aに接合する。【選択図】図3
Description
本発明の一側面は、蓄電モジュールの製造方法及び蓄電モジュールに関する。
二次電池として、特許文献1に記載されたバイポーラ電池が知られている。このバイポーラ電池では、集電体の一方の面に正極が形成され、他方の面に負極が形成されたバイポーラ電極が、電解質層を介して積層されている。集電体同士の間には、絶縁性のシール部が設けられている。このシール部は、集電体の周縁部にシールフィルムを熱融着することによって形成される。
しかしながら、熱融着により集電体(電極板)の周縁部にシールフィルム(樹脂部材)を接合する場合、電極板の線膨張係数と樹脂部材の熱膨張係数との差に起因して、電極板及び樹脂部材に反りが発生するおそれがある。
本発明の一側面は、電極板及び樹脂部材の反りを抑制できる蓄電モジュールの製造方法及び蓄電モジュールを提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る蓄電モジュールの製造方法は、電極板と前記電極板の第1面に設けられた正極と前記電極板の第2面に設けられた負極とをそれぞれ含む複数のバイポーラ電極が積層された蓄電モジュールの製造方法であって、前記電極板の周縁部に、レーザ光を透過可能な樹脂部材を配置する工程と、前記樹脂部材に前記レーザ光を照射することによって、前記樹脂部材を前記電極板の前記周縁部に接合する工程と、を含む。
この蓄電モジュールの製造方法によれば、樹脂部材に照射されたレーザ光が樹脂部材と電極板の周縁部との界面近傍に到達する。その結果、樹脂部材が溶けて電極板に接合される。レーザ光による接合では、熱融着による接合に比べて、電極板及び樹脂部材に与えるエネルギー量を小さくできる。そのため、電極板及び樹脂部材の反りを抑制できる。
前記樹脂部材を接合する工程では、前記レーザ光を透過可能な押圧部材を用いて前記樹脂部材を前記電極板の前記周縁部に押圧しながら前記押圧部材に前記レーザ光を照射してもよい。この場合、樹脂部材と電極板の周縁部との間に隙間が生じ難い。その結果、樹脂部材と電極板の周縁部との間の接合強度が向上する。
本発明の一側面に係る蓄電モジュールは、電極板と前記電極板の第1面に設けられた正極と前記電極板の第2面に設けられた負極とをそれぞれ含む複数のバイポーラ電極が積層された蓄電モジュールであって、前記電極板の周縁部に接合された樹脂部材を有し、前記樹脂部材は、前記樹脂部材を前記電極板の前記周縁部に接合するためのレーザ光を透過可能である。
この蓄電モジュールによれば、樹脂部材にレーザ光を照射することによって、樹脂部材を電極板の周縁部に接合することができる。樹脂部材に照射されたレーザ光は樹脂部材と電極板の周縁部との界面近傍に到達する。その結果、樹脂部材が溶けて電極板に接合される。レーザ光による接合では、熱融着による接合に比べて、電極板及び樹脂部材に与えるエネルギー量を小さくできる。そのため、電極板及び樹脂部材の反りを抑制できる。
本発明の一側面によれば、電極板及び樹脂部材の反りを抑制できる蓄電モジュールの製造方法及び蓄電モジュールが提供され得る。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態が詳細に説明される。図面の説明において、同一又は同等の要素には同一符号が用いられ、重複する説明は省略される。図面には必要に応じてXYZ直交座標系が示される。
図1を参照して、蓄電装置の実施形態について説明する。図1に示される蓄電装置10は、例えばフォークリフト、ハイブリッド自動車、電気自動車等の各種車両のバッテリとして用いられる。蓄電装置10は、複数(本実施形態では3つ)の蓄電モジュール12を備えるが、単一の蓄電モジュール12を備えてもよい。蓄電モジュール12は、バイポーラ電池である。蓄電モジュール12は、例えばニッケル水素二次電池、リチウムイオン二次電池等の二次電池であるが、電気二重層キャパシタであってもよい。以下の説明では、ニッケル水素二次電池を例示する。
複数の蓄電モジュール12は、例えば金属板等の導電板14を介して積層され得る。積層方向から見て、蓄電モジュール12及び導電板14は例えば矩形形状を有する。各蓄電モジュール12の詳細については後述する。導電板14は、蓄電モジュール12の積層方向(Z方向)において両端に位置する蓄電モジュール12の外側にもそれぞれ配置される。導電板14は、隣り合う蓄電モジュール12と電気的に接続される。これにより、複数の蓄電モジュール12が積層方向に直列に接続される。積層方向において、一端に位置する導電板14には正極端子24が接続されており、他端に位置する導電板14には負極端子26が接続されている。正極端子24は、接続される導電板14と一体であってもよい。負極端子26は、接続される導電板14と一体であってもよい。正極端子24及び負極端子26は、積層方向に交差する方向(X方向)に延在している。これらの正極端子24及び負極端子26により、蓄電装置10の充放電を実施できる。
導電板14は、蓄電モジュール12において発生した熱を放出するための放熱板としても機能し得る。導電板14の内部に設けられた複数の空隙14aを空気等の冷媒が通過することにより、蓄電モジュール12からの熱を効率的に外部に放出できる。各空隙14aは例えば積層方向に交差する方向(Y方向)に延在する。積層方向から見て、導電板14は、蓄電モジュール12よりも小さいが、蓄電モジュール12と同じかそれより大きくてもよい。
蓄電装置10は、交互に積層された蓄電モジュール12及び導電板14を積層方向に拘束する拘束部材16を備え得る。拘束部材16は、一対の拘束プレート16A,16Bと、拘束プレート16A,16B同士を連結する連結部材(ボルト18及びナット20)とを備える。各拘束プレート16A,16Bと導電板14との間には、例えば樹脂フィルム等の絶縁フィルム22が配置される。各拘束プレート16A,16Bは、例えば鉄等の金属によって構成されている。積層方向から見て、各拘束プレート16A,16B及び絶縁フィルム22は例えば矩形形状を有する。絶縁フィルム22は導電板14よりも大きくなっており、各拘束プレート16A,16Bは、蓄電モジュール12よりも大きくなっている。積層方向から見て、拘束プレート16Aの縁部には、ボルト18の軸部を挿通させる挿通孔16A1が蓄電モジュール12よりも外側となる位置に設けられている。同様に、積層方向から見て、拘束プレート16Bの縁部には、ボルト18の軸部を挿通させる挿通孔16B1が蓄電モジュール12よりも外側となる位置に設けられている。積層方向から見て各拘束プレート16A,16Bが矩形形状を有している場合、挿通孔16A1及び挿通孔16B1は、拘束プレート16A,16Bの角部に位置する。
一方の拘束プレート16Aは、負極端子26に接続された導電板14に絶縁フィルム22を介して突き当てられ、他方の拘束プレート16Bは、正極端子24に接続された導電板14に絶縁フィルム22を介して突き当てられている。ボルト18は、例えば一方の拘束プレート16A側から他方の拘束プレート16B側に向かって挿通孔16A1及び挿通孔16B1に通される。他方の拘束プレート16Bから突出するボルト18の先端には、ナット20が螺合されている。これにより、絶縁フィルム22、導電板14及び蓄電モジュール12が挟持されてユニット化されると共に、積層方向に拘束荷重が付加される。
図2を参照して、蓄電装置を構成する蓄電モジュールについて説明する。図2に示される蓄電モジュール12は、複数のバイポーラ電極32が積層された積層体30を備える。バイポーラ電極32の積層方向から見て、積層体30は、例えば矩形形状を有する。隣り合うバイポーラ電極32間にはセパレータ40が配置され得る。
各バイポーラ電極32は、電極板34と、電極板34の第1面34cに設けられた正極36と、電極板34の第2面34dに設けられた負極38とを含む。積層体30において、一のバイポーラ電極32の正極36は、セパレータ40を挟んで積層方向に隣り合う一方のバイポーラ電極32の負極38と対向し、一のバイポーラ電極32の負極38は、セパレータ40を挟んで積層方向に隣り合う他方のバイポーラ電極32の正極36と対向している。
積層方向において、積層体30の一端には、内側面(図示下側の面)に負極38が配置された電極板34が配置される。この電極板34は負極側終端電極に相当する。積層方向において、積層体30の他端には、内側面(図示上側の面)に正極36が配置された電極板34が配置される。この電極板34は正極側終端電極に相当する。負極側終端電極の負極38は、セパレータ40を介して最上層のバイポーラ電極32の正極36と対向している。正極側終端電極の正極36は、セパレータ40を介して最下層のバイポーラ電極32の負極38と対向している。これら終端電極の電極板34はそれぞれ隣り合う導電板14(図1参照)に接続される。
蓄電モジュール12は、バイポーラ電極32の積層方向に延在し、積層体30を収容する筒状の樹脂部50を備える。樹脂部50は、複数の電極板34の周縁部34aを保持する。樹脂部50は、積層体30を取り囲むように構成されている。樹脂部50は、バイポーラ電極32の積層方向から見て例えば矩形形状を有している。すなわち、樹脂部50は例えば角筒状である。
樹脂部50は、電極板34の周縁部34aに接合されて、その周縁部34aを保持する第1シール部52と、積層方向に交差する方向(X方向及びY方向)において第1シール部52の外側に設けられた第2シール部54とを有する。
樹脂部50の内壁を構成する第1シール部52は、複数のバイポーラ電極32(すなわち積層体30)における電極板34の周縁部34aの全周にわたって設けられている。第1シール部52は、電極板34の周縁部34aに例えば溶着されており、その周縁部34aをシールする。すなわち、第1シール部52は、電極板34の周縁部34aに接合されている。各バイポーラ電極32の電極板34の周縁部34aは、第1シール部52に埋没した状態で保持されている。積層体30の両端に配置された電極板34の周縁部34aも、第1シール部52に埋没した状態で保持されている。これにより、積層方向に隣り合う電極板34,34間には、当該電極板34,34と第1シール部52とによって気密に仕切られた内部空間Vが形成されている。すなわち、内部空間Vはバイポーラ電極32と樹脂部50との間に形成されている。内部空間Vには、例えば水酸化カリウム水溶液等のアルカリ溶液からなる電解液(不図示)が収容されている。
第1シール部52は、複数の枠体60(樹脂部材)が積層方向に積層されたシール部である。各枠体60は、電極板34の周縁部34aに接合される。枠体60は、積層方向から見て例えばリング状である。枠体60は、枠体60を電極板34の周縁部34aに接合するためのレーザ光L(図3(b)参照)を透過可能である。
樹脂部50の外壁を構成する第2シール部54は、バイポーラ電極32の積層方向に延在する第1シール部52の外周面52aを覆っている。第2シール部54の内周面54aは、第1シール部52の外周面52aに例えば溶着されており、その外周面52aをシールする。すなわち、第2シール部54は、第1シール部52の外周面52aに接合されている。第1シール部52に対する第2シール部54の溶着面(接合面)は、例えば4つの矩形平面をなす。
電極板34は、例えばニッケルからなる矩形の金属箔である。電極板34の周縁部34aは、正極活物質及び負極活物質の塗工されない未塗工領域となっている。未塗工領域では、電極板34が露出している。その未塗工領域が、樹脂部50の内壁を構成する第1シール部52に埋没して保持されている。正極36を構成する正極活物質としては、例えば水酸化ニッケルが挙げられる。負極38を構成する負極活物質としては、例えば水素吸蔵合金が挙げられる。電極板34の第2面34dにおける負極38の形成領域は、電極板34の第1面34cにおける正極36の形成領域に対して一回り大きくてもよい。
セパレータ40は、例えばシート状に形成されている。セパレータ40は、例えば矩形形状を有する。セパレータ40を形成する材料としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂からなる多孔質フィルムや織布又は不織布等が例示される。また、セパレータ40は、フッ化ビニリデン樹脂化合物で補強されたものであってもよい。なお、セパレータ40は、シート状に限られず、袋状のものを用いてもよい。
樹脂部50(第1シール部52及び第2シール部54)は、例えば絶縁性の樹脂を用いた射出成形によって矩形の筒状に形成されている。樹脂部50を構成する樹脂材料としては、例えばポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、又は変性ポリフェニレンエーテル(変性PPE)等が挙げられる。
次に、図3を参照して、実施形態に係る蓄電モジュールの製造方法について説明する。この方法により、上述の蓄電モジュール12を製造することができる。
(配置工程)
まず、図3(a)に示されるように、バイポーラ電極32を準備し、電極板34の周縁部34aに枠体60(樹脂部材)を配置する。枠体60は、電極板34の第1面34c上に載置される。枠体60の外周端60eは電極板34の外周端34eよりも外側に位置している。積層方向に沿った枠体60の断面形状は例えば矩形である。枠体60は、後述のレーザ光Lを透過可能である。
まず、図3(a)に示されるように、バイポーラ電極32を準備し、電極板34の周縁部34aに枠体60(樹脂部材)を配置する。枠体60は、電極板34の第1面34c上に載置される。枠体60の外周端60eは電極板34の外周端34eよりも外側に位置している。積層方向に沿った枠体60の断面形状は例えば矩形である。枠体60は、後述のレーザ光Lを透過可能である。
(接合工程)
次に、図3(b)に示されるように、枠体60にレーザ光Lを照射することによって、枠体60を電極板34の周縁部34aに接合する。すなわち、枠体60は電極板34の周縁部34aにレーザ溶着される。これにより、枠体60と電極板34の周縁部34aとの間がシールされる。レーザ光Lは、レーザ光源70から出射され、積層方向に沿って進む。レーザ光Lは、枠体60を透過して枠体60と電極板34との界面近傍で熱を発生させる。レーザ光Lの波長は例えば800〜1100nmである。レーザ光Lのパワーは例えば10〜500Wである。レーザ光LはCWレーザ光であってもよいし、パルスレーザ光であってもよい。レーザ光LがCWレーザ光であると、積層方向から見て枠体60の全周にわたってレーザ光Lを照射することによって、枠体60を電極板34の周縁部34a全周に接合することができる。レーザ光Lの波長に対する枠体60の透過率は例えば20%以上である。枠体60の透過率は、枠体60に含まれる色素の含有量を調整することによって変更可能である。電極板34の第1面34cは粗化面であってもよい。庇部を有する凹部が第1面34cに形成されていると、当該凹部内に溶けた枠体60の樹脂材料が入り込む。その結果、庇部が抜け止め部として作用するので、枠体60と電極板34との間の接合強度が向上する。
次に、図3(b)に示されるように、枠体60にレーザ光Lを照射することによって、枠体60を電極板34の周縁部34aに接合する。すなわち、枠体60は電極板34の周縁部34aにレーザ溶着される。これにより、枠体60と電極板34の周縁部34aとの間がシールされる。レーザ光Lは、レーザ光源70から出射され、積層方向に沿って進む。レーザ光Lは、枠体60を透過して枠体60と電極板34との界面近傍で熱を発生させる。レーザ光Lの波長は例えば800〜1100nmである。レーザ光Lのパワーは例えば10〜500Wである。レーザ光LはCWレーザ光であってもよいし、パルスレーザ光であってもよい。レーザ光LがCWレーザ光であると、積層方向から見て枠体60の全周にわたってレーザ光Lを照射することによって、枠体60を電極板34の周縁部34a全周に接合することができる。レーザ光Lの波長に対する枠体60の透過率は例えば20%以上である。枠体60の透過率は、枠体60に含まれる色素の含有量を調整することによって変更可能である。電極板34の第1面34cは粗化面であってもよい。庇部を有する凹部が第1面34cに形成されていると、当該凹部内に溶けた枠体60の樹脂材料が入り込む。その結果、庇部が抜け止め部として作用するので、枠体60と電極板34との間の接合強度が向上する。
レーザ光Lを透過可能な押圧部材80を用いて枠体60を電極板34の周縁部34aに押圧しながら押圧部材80にレーザ光Lを照射してもよい。枠体60は、積層方向において圧縮される。押圧部材80は、例えば電極板34の第1面34cに対向配置される板状部材である。押圧部材80は、積層方向から見て枠体60の全周にわたって枠体60を押圧している。レーザ光Lは、押圧部材80及び枠体60を透過して電極板34の第1面34cに到達する。押圧部材80を用いない場合、レーザ光Lは枠体60に直接照射され得る。
このようにして、図3(c)に示されるように、枠体60が電極板34の周縁部34aに接合される。レーザ光Lの照射によって枠体60を構成する樹脂材料が溶けて下方に垂れるので、接合後の枠体60は、下方に突出する突起60pを有する。突起60pは、積層方向から見て枠体60の全周にわたって電極板34の外周端34eの外側に位置する。
(積層工程)
次に、図2に示されるように、セパレータ40を介して複数のバイポーラ電極32を積層して、積層体30を得る。複数の枠体60が積層方向に積層されることによって、第1シール部52が構成される。
次に、図2に示されるように、セパレータ40を介して複数のバイポーラ電極32を積層して、積層体30を得る。複数の枠体60が積層方向に積層されることによって、第1シール部52が構成される。
(シール工程)
次に、図2に示されるように、第1シール部52の外側に第2シール部54を形成する。第2シール部54によって、隣り合う枠体60間がシールされる。第2シール部54は、例えば射出成形等により形成される。例えば、モールド内に、流動性を有する第2シール部54の樹脂材料を流し込むことによって、第2シール部54が形成され得る。第2シール部54は、例えば筒状の樹脂部材を第1シール部52に溶着することによって形成されてもよい。溶着では、例えば第1シール部52と第2シール部54との間に熱板を挟んで第1シール部52及び第2シール部54を加熱した後、熱板を抜いて第1シール部52と第2シール部54とが溶着される。あるいは、隣り合う枠体60同士を互いに溶着することによって第2シール部54を形成してもよい。溶着方法としては、例えば熱板溶着、熱風溶着、レーザ溶着等が挙げられる。熱板溶着では、例えば枠体60に熱板を押し付けることによって、第2シール部54が形成される。
次に、図2に示されるように、第1シール部52の外側に第2シール部54を形成する。第2シール部54によって、隣り合う枠体60間がシールされる。第2シール部54は、例えば射出成形等により形成される。例えば、モールド内に、流動性を有する第2シール部54の樹脂材料を流し込むことによって、第2シール部54が形成され得る。第2シール部54は、例えば筒状の樹脂部材を第1シール部52に溶着することによって形成されてもよい。溶着では、例えば第1シール部52と第2シール部54との間に熱板を挟んで第1シール部52及び第2シール部54を加熱した後、熱板を抜いて第1シール部52と第2シール部54とが溶着される。あるいは、隣り合う枠体60同士を互いに溶着することによって第2シール部54を形成してもよい。溶着方法としては、例えば熱板溶着、熱風溶着、レーザ溶着等が挙げられる。熱板溶着では、例えば枠体60に熱板を押し付けることによって、第2シール部54が形成される。
(注液及び封止工程)
次に、注液口等を通じて、樹脂部50内に電解液を注入する。電解液を注入した後、注液口を封止することによって、蓄電モジュール12が製造される。
次に、注液口等を通じて、樹脂部50内に電解液を注入する。電解液を注入した後、注液口を封止することによって、蓄電モジュール12が製造される。
その後、図1に示されるように、導電板14を介して複数の蓄電モジュール12を積層する。積層方向の両端に位置する導電板14にはそれぞれ正極端子24及び負極端子26が予め接続されている。その後、積層方向の両端に、絶縁フィルム22を介して一対の拘束プレート16A,16Bをそれぞれ配置し、ボルト18及びナット20を用いて、拘束プレート16A,16B同士を連結する。このようにして、図1に示される蓄電装置10が製造される。
以上説明したように、上述した蓄電モジュール12の製造方法によれば、枠体60に照射されたレーザ光Lが枠体60と電極板34の周縁部34aとの界面近傍に到達する。その結果、枠体60を構成する樹脂材料が溶けて電極板34に接合される。レーザ光Lによる接合では、熱融着による接合に比べて、電極板34及び枠体60に与えるエネルギー量を小さくできる。そのため、電極板34の線膨張係数と枠体60の線膨張係数との差に起因する電極板34及び枠体60の反りを抑制できる。
押圧部材80を用いて枠体60を電極板34の周縁部34aに押圧しながら押圧部材80にレーザ光Lを照射すると、枠体60と電極板34の周縁部34aとの間に隙間が生じ難い。その結果、枠体60と電極板34の周縁部34aとの間の接合強度が向上する。
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明されたが、本発明は上記実施形態に限定されない。
12…蓄電モジュール、32…バイポーラ電極、34…電極板、34a…周縁部、34c…第1面、34d…第2面、36…正極、38…負極、60…枠体(樹脂部材)、80…押圧部材、L…レーザ光。
Claims (3)
- 電極板と前記電極板の第1面に設けられた正極と前記電極板の第2面に設けられた負極とをそれぞれ含む複数のバイポーラ電極が積層された蓄電モジュールの製造方法であって、
前記電極板の周縁部に、レーザ光を透過可能な樹脂部材を配置する工程と、
前記樹脂部材に前記レーザ光を照射することによって、前記樹脂部材を前記電極板の前記周縁部に接合する工程と、
を含む、蓄電モジュールの製造方法。 - 前記樹脂部材を接合する工程では、前記レーザ光を透過可能な押圧部材を用いて前記樹脂部材を前記電極板の前記周縁部に押圧しながら前記押圧部材に前記レーザ光を照射する、請求項1に記載の蓄電モジュールの製造方法。
- 電極板と前記電極板の第1面に設けられた正極と前記電極板の第2面に設けられた負極とをそれぞれ含む複数のバイポーラ電極が積層された蓄電モジュールであって、
前記電極板の周縁部に接合された樹脂部材を有し、
前記樹脂部材は、前記樹脂部材を前記電極板の前記周縁部に接合するためのレーザ光を透過可能である、蓄電モジュール。
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