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JP2019060311A - 内燃機関の制御装置、及び内燃機関の制御方法 - Google Patents

内燃機関の制御装置、及び内燃機関の制御方法 Download PDF

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JP2019060311A
JP2019060311A JP2017186968A JP2017186968A JP2019060311A JP 2019060311 A JP2019060311 A JP 2019060311A JP 2017186968 A JP2017186968 A JP 2017186968A JP 2017186968 A JP2017186968 A JP 2017186968A JP 2019060311 A JP2019060311 A JP 2019060311A
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torque
valve
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internal combustion
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JP2017186968A
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茂美 大野
Shigemi Ono
茂美 大野
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Hitachi Astemo Ltd
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Hitachi Automotive Systems Ltd
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  • Supercharger (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】トルク変動に対する応答性を向上できるようにする。【解決手段】スロットルバルブの開度603を調整する電制スロットル制御部と、ウェイストゲートバルブの開度605を調整するウェイストゲートバルブ制御部と、エアバイパスバルブの開度606を調整するエアバイパスバルブ制御部とを備え、エンジンの目標トルクを減少させる場合、電制スロットル制御部はスロットルバルブの開度603を小さくし、ウェイストゲートバルブ制御部はウェイストゲートバルブの開度605を大きくすると共に、エアバイパスバルブ制御部は前記エアバイパスバルブの開度606を大きくする。【選択図】図6

Description

本発明は、内燃機関の制御装置等に関する。
例えば、特許文献1には、トルクダウン要求復帰(トルクダウン要求解除)時の応答遅れを抑制するため、過給圧の上昇を許容する要求時に、過給圧を上昇させる技術が開示されている。
特開2016−23607号公報
応答遅れは、上記したトルクダウン要求復帰時だけでなく、トルクダウン要求が発生してトルクダウンする時にも生じる。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、トルク変動に対する応答性を向上することができる技術を提供することにある。
上記する課題を解決するため一の観点に係る内燃機関の制御装置は、内燃機関への吸気量を調整するスロットルバルブと、前記内燃機関からの排気によって回転するタービン及び当該タービンと共に回転するコンプレッサを有して前記内燃機関への過給圧を変更可能な過給器と、前記タービンの上流側と下流側とを連通するバイパスの流量を調整するウェイストゲートバルブと、前記コンプレッサの上流側と下流側とを連通するバイパスの流量を調整するエアバイパスバルブとを備えた内燃機関であって、前記スロットルバルブの開度を調整する電制スロットル制御部と、前記ウェイストゲートバルブの開度を調整するウェイストゲートバルブ制御部と、前記エアバイパスバルブの開度を調整するエアバイパスバルブ制御部とを備え、前記内燃機関の目標トルクを減少させる場合、前記電制スロットル制御部は前記スロットルバルブの開度を小さくし、前記ウェイストゲートバルブ制御部は前記ウェイストゲートバルブの開度を大きくすると共に、前記エアバイパスバルブ制御部は前記スロットルバルブの開度を大きくする。
本発明によれば、トルク変動における応答性を向上することができる。
一実施形態に係る内燃機関システムの全体構成図。 ECU及びECUに関係する各部を示すブロック図。 ECU全体の処理を示す図である。 実施形態に係る処理を示す図である。 従来のトルクダウン要求制御処理によるスロットルバルブ、ウェイストゲートバルブ、及びエアバイパスバルブの動作の一例を示すタイミングチャート。 本実施形態のトルクダウン要求制御処理によるスロットルバルブ、ウェイストゲートバルブ、及びエアバイパスバルブの動作の一例を示すタイミングチャート。 目標スロットル開度及び目標過給圧の算出方法の一例を示す概念図。 エアバイパスバルブの開度の求め方の一例を示す概念図。 本実施形態のトルクダウン要求制御処理のフローチャート。
図面を参照して実施形態を説明する。
図1は、一実施形態に係る内燃機関システムの全体構成図である。なお、図1では、エンジン10の複数の気筒のうちの一つの気筒のみについて示している。
内燃機関システム1は、「内燃機関」の一例としてのエンジン10と、「制御装置」の一例としてのECU(Engine Control Unit)100とを備える。エンジン10は、例えば4つの気筒を備えた火花点火式の多気筒エンジンであって、シリンダヘッド11a及びシリンダブロック11bからなるシリンダ11と、このシリンダ11の各気筒内に摺動自在に嵌挿されたピストン15と、を備えている。各ピストン15は、コンロッド14を介してクランク軸に連結されている。クランク軸は、リングプレート46と同期して回転する。リングプレート46の外周には、所定角度毎に突起部が設けられている。リングプレート46の外周には、クランク角度センサ47が臨設されている。クランク角度センサ47は、リングプレート46に設けられた突起部間の通過時間を計測して、エンジン10の回転数を算出する。
また、各ピストン15の上方には、所定形状の天井部を有する燃焼室17が画成され、各燃焼室17には、点火コイル34から高電圧化された点火信号が供給される点火プラグ39が臨設されている。また、燃焼室17は、吸気通路20と連通している。吸気通路20は、エアクリーナ19、コンプレッサ41、スロットルバルブ70、インタークーラ18、コレクタ27、吸気マニホールド28、及び吸気ポート29を備えている。燃料の燃焼に必要な空気は、吸気通路20を通り、その吸気通路20の下流端となる吸気ポート29の端部に配設された吸気カム軸23により開閉駆動される吸気バルブ21を介して、各燃焼室17に吸入される。吸気カム軸23には、カム角センサ25が配置されている。
吸気通路20の吸気マニホールド28には、吸気ポート29へ向けて燃料を噴射する燃料噴射弁30が気筒毎に臨設されている。
スロットルバルブ70は、運転者のアクセル開度を検出するアクセル開度センサ71の検出信号と、運転状態とに応じて適切なスロットル開度となるように、電制スロットルモータ72によって駆動される。スロットルバルブ70の開度は、スロットル開度センサ73によってECU100に送信される。
コレクタ27には、吸気通路20内の圧力を検出する吸気管圧力センサ48が配置されている。シリンダブロック11bには、エンジン10の冷却水温を検出する水温センサ49が配置されている。
吸気通路20のコンプレッサ41の上流には、吸入空気の流量を検出するエアフローセンサ(熱式空気流量計)50が配設されている。エアフローセンサ50は、ブリッジ回路を有する。ブリッジ回路は、吸入空気量(質量流量)が大きくなるに従って、測定対象となる吸入空気流に配置されたホットワイヤ(発熱抵抗体)に流れる電流値が増加させ、吸入空気量が小さくなるに従ってホットワイヤに流れる電流値が減少させる。そして、エアフローセンサ50のホットワイヤに流れる発熱抵抗電流値は、電圧信号として抽出され、ECU100へ送信される。
吸気通路20を介して吸入された空気と、燃料噴射弁30から噴射された燃料との混合気は、吸気バルブ21を介して燃焼室17へ吸入され、点火コイル34に電気的に接続された点火プラグ39による火花点火によって燃焼される。燃焼室17での燃焼後の排気ガスは、排気カム軸24によって開閉駆動される排気バルブ22を介して燃焼室17から排気され、排気ポート、排気マニホールド、及び排気管(不図示)を備えた排気通路40を通って外部の大気中へ排出される。
排気通路40には、タービン42が配設されている。タービン42は、共通軸45を介して吸気通路20に配設されたコンプレッサ41と連結されている。タービン42は、燃焼室17から排出される排気ガスの圧力が所定値以上になって、コンプレッサ41と共に回転することによって、コンプレッサ41が過給を開始して、圧縮した吸入空気が燃焼室17の内部へ供給される。ここで、圧縮された高温の空気は、インタークーラ18によって冷却される。なお、ECU100は、コンプレッサ41による過給圧の目標値を算出し、算出した過給圧の目標値に基づき、吸気通路20に配設されたエアバイパスバルブ43と、排気通路40に配設されたウェイストゲートバルブ44との開閉を制御する。
排気通路40のタービン42の下流側には、例えば、アルミナやセリア等の担体に白金やパラジウム等を塗布した排気ガス浄化用の三元触媒60が配設されている。三元触媒60の上流側には、触媒前空燃比に対して線形の出力特性を有するリニア空燃比センサ51が配設されている。三元触媒60の下流側には、触媒後空燃比がストイキ(理論空燃比)よりもリッチ側かリーン側かを識別するためのスイッチング信号を出力するO2センサ52が配設されている。
エンジン10の各気筒に対して配設された燃料噴射弁30は、燃料タンク53と連接されている。燃料タンク53内の燃料は、燃料ポンプ54及び燃圧レギュレータ55を備えた燃料供給機構によって所定燃圧に調圧されて、燃料噴射弁30に供給される。燃料噴射弁30は、ECU100から供給されるエンジン負荷等の運転状態に応じたデューティ(パルス幅:開弁時間に相当する)を有する燃料噴射パルス信号によって開弁駆動され、その開弁時間に応じた量の燃料を吸気ポート29に向けて噴射する。
ECU100は、車両に搭載されている他のコントロールユニット、例えばトランスミッションの変速を制御するAT C/U90との通信機能を備える。A/T C/U90は、例えば、変速の際、変速ショックを軽減するために、一時的にエンジン10の発生トルクを低減するトルクダウン要求をECU100に対して行う。ECU100は、通信機能によって他のコントロールユニットとデータ送受信することにより、コントロールユニット間で協調してエンジン10を制御する。なお、ECU100は、エンジン10の種々の制御、例えば、燃料噴射弁30による燃料噴射制御(空燃比制御)と、点火プラグ39による点火時期制御とを行なうためのマイクロコンピュータを内蔵している。
図2は、ECU及びECUに関係する各部を示すブロック図である。
ECU100には、CPU201と、出力信号ドライバ203とが内蔵されている。CPU201の内部には、I/O部202が設けられている。I/O部202は、エンジン10に配設された各センサの電気的信号をデジタル演算処理用の制御信号に変換すると共に、デジタル演算処理用の制御信号を実際のアクチュエータの駆動信号に変換する。
I/O部202には、水温センサ49、カム角センサ25、リニア空燃比センサ51、O2センサ52、エアフローセンサ50、スロットル開度センサ73、アクセル開度センサ71、吸気管圧力センサ48、及びクランク角センサ47による検出信号が入力される。さらに、I/O部202は、AT C/U90との間で通信信号が入出力される。I/O部202は、入力された各種信号を、制御データとして出力信号ドライバ203に送る。出力信号ドライバ203は、送られた制御データがセットされると、第1燃料噴射弁30〜第4燃料噴射弁33、第1点火コイル34〜第4点火コイル37、電制スロットルモータ72、エアバイパスバルブ43、ウェイストゲートバルブ44へ出力信号を出力する。
図3は、ECU全体の処理を示す図である。以下、各機能ブロックの詳細について説明する。
ECU100は、運転操作量検出部301と、エンジン回転数計算部302と、外部要求トルク検出部303と、シリンダ流入空気量計算部304と、ドライバ要求トルク計算部305と、目標トルク計算部306と、推定発生トルク計算部307と、トルク低減要求値計算部308と、基本燃料量計算部309と、目標空燃比計算部310と、空燃比補正係数計算部311と、基本点火時期計算部312と、ISC制御部313と、目標スロットル開度計算部314と、目標過給圧計算部315と、燃料噴射量計算部316と、最終点火時期計算部317と、電制スロットル制御部318と、燃料噴射制御部320と、点火制御部321と、ウェイストゲートバルブ制御部322と、エアバイパスバルブ制御部323と、エアバイパスバルブ開度計算部324とを備えている。
運転操作量検出部301には、アクセル開度センサ71の検出信号が入力される。運転操作量検出部301は、入力されたアクセル開度センサ71の検出信号に基づいて、運転者のアクセル開度を計算し、計算した運転者のアクセル開度を、ドライバ要求トルク計算部305に出力する。
エンジン回転数計算部302には、クランク角度センサ47の検出信号が入力される。エンジン回転数計算部302は、クランク角度センサ47の電気的な信号、主にパルス信号の変化の単位時間当たりの入力数をカウントして演算処理することによって、エンジン10の単位時間当りの回転数を計算する。エンジン回転数計算部302は、計算したエンジン10の単位時間当りの回転数を、シリンダ流入空気量計算部304と、ドドライバ要求トルク計算部305、推定発生トルク計算部307と、基本燃料量計算部309と、目標空燃比計算部310と、空燃比補正係数計算部311と、基本点火時期計算部312と、ISC制御部313と、目標スロットル開度計算部314と、目標過給圧計算部315と、及びエアバイパスバルブ開度計算部324に出力する。
外部要求トルク検出部303には、AT C/U90のデータが入力される。外部要求トルク検出部303は、AT C/U90との通信による受信データに基づいて、外部要求トルクを計算して、計算した外部要求トルクを目標トルク計算部306に出力する。
シリンダ流入空気量計算部304には、エンジン10の吸気系上流に設定されたエアフローセンサ50の検出信号と、吸気通路20に設定された吸気管圧力センサ48の検出信号とが入力される。シリンダ流入空気量計算部304は、エアフローセンサ50の検出信号と、吸気管圧力センサ48の検出信号とに基づいて、シリンダ流入空気量を計算する。さらに、シリンダ流入空気量計算部304は、シリンダ流入空気量と、エンジン回転数とに基づいて、エンジン10の負荷を計算する。シリンダ流入空気量計算部304は、計算したエンジン10の負荷を、推定発生トルク計算部307と、基本燃料量計算部309と、目標空燃比計算部310と、空燃比補正係数計算部311と、基本点火時期計算部312とに出力する。
ドライバ要求トルク計算部305は、運転操作量検出部301が計算した運転者のアクセル開度と、エンジン回転数計算部302が計算したエンジン回転数とに基づいて、運転者が要求しているドライバ要求トルク(指令値)を計算する。ドライバ要求トルク計算部305は、計算したドライバ要求トルクを目標トルク計算部に出力する。
目標トルク計算部306は、ドライバ要求トルク計算部305から入力されるドライバ要求トルクと、外部要求トルク検出部303から入力される外部要求トルクとに基づいて、目標トルクを計算する。目標トルクには、目標SLOWトルクと、目標FASTトルクとの2つがある。目標SLOWトルクは、主に電制スロットルモータ72の制御に用いられる。目標FASTトルクは、燃料カット気筒数の算出と、点火時期の制御とに用いられる。目標トルク計算部306は、目標SLOWトルクを、目標スロットル開度計算部314と、目標過給圧計算部315とに出力すると共に、目標FASTトルクをトルク低減要求値計算部308に出力する。
推定発生トルク計算部307は、エンジン回転数計算部302から入力されるエンジン回転数と、シリンダ流入空気量計算部304から入力されるエンジン負荷とに基づいて、推定発生トルクを計算する。なお、推定発生トルクは、エンジン10が発生しているトルクを推定している。推定発生トルク計算部307は、計算した推定発生トルクをトルク低減要求値計算部308に出力する。
トルク低減要求値計算部308は、目標トルク計算部306から入力される目標FASTトルクと、推定発生トルク計算部307から入力される推定発生トルクとに基づいて、トルク低減要求値を計算する。さらに、トルク低減要求値計算部308は、計算したトルク低減要求値に基づいて、燃料カット気筒数と、点火リダクション量(リタード補正量)とを計算する。トルク低減要求値計算部308は、計算した燃料カット気筒数を燃料噴射量計算部316に出力すると共に、計算した点火リダクション量を最終点火時期計算部317に出力する。
基本燃料量計算部309は、エンジン回転数計算部302から入力されるエンジン回転数と、シリンダ流入空気量計算部304から入力されるエンジン負荷とに基づいて、各運転領域におけるエンジン10の要求する基本燃料量を計算する。基本燃料量計算部309は、計算した各運転領域におけるエンジン10の要求する基本燃料量を、燃料噴射量計算部316に出力する。
目標空燃比計算310は、エンジン回転数計算部302から入力されるエンジン回転数と、シリンダ流入空気量計算部304から入力されるエンジン負荷とに基づいて、エンジン10の目標空燃比を決定する。目標空燃比計算310は、決定した目標空燃比を空燃比補正係数計算部311に出力する。
空燃比補正係数計算部311は、リニア空燃比センサ51の出力と目標空燃比との差分と、エンジン回転数計算部302から入力されるエンジン回転数と、シリンダ流入空気量計算部304から入力されるエンジン負荷とに基づいて、空燃比フィードバック補正係数を計算する。空燃比補正係数計算部311は、計算した空燃比フィードバック補正係数を最終点火時期計算部317に出力する。
基本点火時期計算部312は、エンジン回転数計算部302から入力されるエンジン回転数と、シリンダ流入空気量計算部304から入力されるエンジン負荷とに基づいて、エンジン10の各運転領域における最適な基本点火時期を決定する。基本点火時期計算部312は、決定したエンジン10の各運転領域における最適な基本点火時期を、最終点火時期計算部317に出力する。
ISC制御部313は、エンジン10のアイドリング回転数を一定に保つために、エンジン回転数計算部302から入力されるエンジン回転数と、水温センサ49の検出信号とに基づいて、アイドリング時の目標回転数と、目標流量とを計算する。ISC制御部313は、計算した目標流量を目標スロットル開度計算部314に出力する。
目標スロットル開度計算部314は、ISC制御部313から入力される目標流量に相当する負荷トルクと、目標トルク計算部306から入力される目標SLOWトルクと、エンジン回転数計算部302から入力されるエンジン回転数とに基づいて、目標スロットル開度(指令値)を計算する。目標スロットル開度計算部314は、計算した目標スロットル開度を電制スロットル制御部318に出力する。
目標過給圧計算部315は、目標トルク計算部306から入力される目標SLOWトルクと、エンジン回転数計算部302から入力されるエンジン回転数とに基づいて、目標過給圧と、目標ウェイストゲートバルブ開度とを計算する。目標過給圧計算部315は、計算した目標過給圧をエアバイパスバルブ開度計算部324に出力すると共に、目標ウェイストゲートバルブ開度をウェイストゲートバルブ制御部322に出力する。
エアバイパスバルブ開度計算部324は、目標過給圧計算部315から入力される目標過給圧と、エンジン回転数計算部302から入力されるエンジン回転数とに基づいて、目標エアバイパスバルブ開度を計算する。エアバイパスバルブ開度計算部324は、計算した目標エアバイパスバルブ開度をエアバイパスバルブ制御部323に出力する。
燃料噴射量計算部316は、基本燃料量計算部309から入力される基本燃料量を、トルク低減要求値計算部308から入力される燃料カット気筒数と、エンジン10の水温とに基づいて補正して、燃料噴射量を計算する。燃料噴射量計算部316は、計算した燃料噴射量を燃料噴射制御部320に出力する。
最終点火時期計算部317は、基本点火時期計算部312から入力される基本点火時期を、エンジン10の水温と、トルク低減要求値計算部308から入力される点火リダクション量と、空燃比補正係数計算部311から入力される空燃比フィードバック係数とに基づいて補正して、エンジン10が要求する最終点火時期を計算する。最終点火時期計算部317は、計算した最終点火時期を点火制御部321に出力する。
電制スロットル制御部318は、目標スロットル開度計算部314から入力される目標スロットル開度となるように電制スロットルモータ72を駆動して、スロットルバルブ70の開度を制御する。
ウェイストゲートバルブ制御部322は、目標過給圧計算部315から入力される目標ウェイストゲートバルブ開度に基づいて、ウェイストゲートバルブ44の開度を制御する。
エアバイパスバルブ制御部323は、エアバイパスバルブ開度計算部ブロック324から入力される目標エアバイパスバルブ開度に基づいて、エアバイパスバルブ43の開度を制御する。
燃料噴射制御部320は、燃料噴射量計算部316から入力される燃焼燃料量に基づいて、エンジン10への燃料供給を制御する。
点火制御部321は、最終点火時期計算部317から入力される最終点火時期に応じて、各気筒の燃焼室17に流入した燃料混合気を点火するよう制御する。
図4は、実施形態に係る処理を示す図である。
ECU100は、ドライバ要求トルク計算処理401と、外部要求トルク計算処理402と、無過給時最大トルク計算処理403と、目標SLOWトルク計算処理404と、トルクダウン判定処理405と、トルク比計算処理406と、開度率計算処理407と、目標スロットル開度計算処理408と、目標過給圧計算処理409と、目標ウェイストゲートバルブ開度計算処理410と、目標エアバイパスバルブ開度計算処理411とを実行する。
ドライバ要求トルク計算処理401は、ドライバ要求トルク計算部305によって実行される。ドライバ要求トルク計算処理401では、ドライバ要求トルクを計算し、計算されたドライバ要求トルクが、目標SLOWトルク計算処理404及びトルクダウン判定処理405に出力される。
外部要求トルク計算処理402は、外部要求トルク検出部303によって実行される。外部要求トルク計算処理402では、外部要求トルクを算出し、計算された外部要求トルクが目標SLOWトルク計算処理404及びトルクダウン判定処理405に出力される。
目標SLOWトルク計算処理404は、目標トルク計算部306によって実行される。目標SLOWトルク計算処理404では、ドライバ要求トルク計算処理401後のドライバ要求トルクと、外部要求トルク計算処理402後の外部要求トルクとに基づいて、目標SLOWトルクを算出し、算出した目標SLOWトルクがトルク比計算処理406に出力される。
トルクダウン判定処理405では、ドライバ要求トルク計算処理401後のドライバ要求トルクと、外部要求トルク計算処理402後の外部要求トルクとに基づいて、トルクダウン要求が発生しているかを判断され、判断されたトルクダウン要求が開度率計算処理407に出力される。具体的には、トルクダウン判定処理405は、外部要求トルクよりもドライバ要求トルクが大きければ、トルクダウン要求が発生したと判定し、ドライバ要求トルクよりも外部要求トルクが大きければ、トルクダウン要求が発生していないと判定する。
無過給時最大トルク計算処理403では、エンジン回転数に基づいて、コンプレッサ41による過給が無い状態でのエンジン10の最大トルクを算出し、算出した無過給時最大トルクがトルク比計算処理406に出力される。
トルク比計算処理406では、無過給時最大トルク計算処理403後の無過給時最大トルクと、目標SLOWトルク計算処理404後の目標SLOWトルクとに基づいて、トルク比を算出し、算出したトルク比が開度率計算処理407に出力される。
開度率計算処理407では、トルク比計算処理406後のトルク比と、トルクダウン判定処理405の結果とに基づいて、スロットルバルブ70の開度率を算出し、目標スロットル開度計算処理408に出力される。
目標スロットル開度計算処理408は、目標スロットル開度計算部314によって実行される。目標スロットル開度計算処理408では、開度率計算処理407後のスロットルバルブ70の開度率と、エンジン回転数と、ISC制御部313から入力される目標流量に相当するトルク分とに基づいて、目標スロットル開度を算出する。
目標過給圧計算処理で409は、目標過給圧計算部315によって実行される。目標過給圧計算処理409では、開度率計算処理407後のスロットルバルブ70の開度率と、目標SLOWトルク計算処理404後の目標SLOWトルクと、エンジン回転数とに基づいて、目標過給圧を算出する。
目標ウェイストゲートバルブ開度計算処理410は、目標過給圧計算部315によって実行される。目標ウェイストゲートバルブ開度計算処理410では、目標過給圧計算処理409後の目標過給圧と、目標SLOWトルク計算処理404後の目標SLOWトルクと、トルクダウン判定処理405の結果と、エンジン回転数と、吸気管圧力とに基づいて、目標ウェイストゲートバルブ開度を算出する。
目標エアバイパスバルブ開度計算処理411は、エアバイパスバルブ開度計算部324によって実行される。目標エアバイパスバルブ開度計算処理411では、目標過給圧計算処理409後の目標過給圧と、目標ウェイストゲートバルブ開度計算処理410後の目標ウェイストゲートバルブ開度と、トルクダウン判定処理405の結果と、エンジン回転数と、吸気管圧力とに基づいて、目標エアバイパスバルブ開度を算出する。
図5は、従来のトルクダウン要求制御処理によるスロットルバルブ、ウェイストゲートバルブ、及びエアバイパスバルブの動作の一例を示すタイミングチャートである。
図5では、時点t1から時点t2までの間にドライバがアクセル開度501を増加させて車両を加速させた後、時点t2以降にアクセル開度501が一定に保たれているときに、トルクダウン要求が発生した状態について説明する。
目標トルク502は、車両の加速に伴って、時点t1から時点t2までの間に増加し、時点t2以降は一定に保たれる。時点t2以降、目標トルク502は、例えば、AT C/U90から変速ショックの軽減のためにトルクダウン要求が発生すると、そのトルクダウン要求が発生したt3時点で減少し、所定時間経過後、トルクダウン要求が解除されたt4時点で元に戻る。
スロットルバルブ70の開度503は、トルクダウン要求が発生したt3時点以降の目標トルク502が、過給が無い状態でコンプレッサ41が発生可能なトルク未満の場合、時点t1から時点t2までの間にスロットルバルブ70が全開となるまで大きくされ、時点t2以降は一定に保たれる。これは、トルクダウン量(Dtrq)は、スロットルバルブ70を全開にした状態でタービン42による過給によって調整されるためである。
目標過給圧504は、車両の加速に伴って、時点t1から時点t2までの間に増加し、時点t2以降は一定に保たれる。時点t2以降、目標過給圧504は、トルクダウン要求が発生すると、そのトルクダウン要求が発生したt3時点で減少し、所定時間経過後、トルクダウン要求が解除されたt4時点で元に戻る。
ウェイストゲートバルブ44の開度505は、目標過給圧504の増加に応じて、時点t1から時点t2までの間に小さくされ、時点t2以降は一定に保たれる。時点t2以降、トルクダウン要求が発生すると、ウェイストゲートバルブ44の開度505は、トルクダウン要求が発生したt3時点で大きくされ、所定時間経過後、トルクダウン要求が解除されたt4時点で元の開度まで戻される。ここで、ウェイストゲートバルブ44の開度505が小さくなると、タービン42への排気ガスが増加して、過給圧が上昇し、ウェイストゲートバルブ44の開度505が大きくなると、タービン42への排気ガスが減少して、過給圧が下がる。
エアバイパスバルブ43の開度506は、小さい状態のままである。この場合、タービン42がウェイストゲートバルブ44を開けても慣性によって回り続けることと、空気応答の遅れと、コレクタ27及び吸気マニホールド28内に空気があることとにより、実際の吸気管圧(実過給圧)507は、ウェイストゲートバルブ44の開度505を大きくしても直には減少せず、ウェイストゲートバルブ44の開度505を小さくしても直には増加しない。実際のトルク(実トルク)508も、目標トルク502よりも遅れた動きとなるため、ドライバに対する違和感となることがある。
図6は、本実施形態のトルクダウン要求制御処理によるスロットルバルブ、ウェイストゲートバルブ、及びエアバイパスバルブの動作の一例を示すタイミングチャートである。
アクセル開度601と、目標トルク602とは、図5のアクセル開度501と、目標トルク502とにそれぞれ対応している。図6では、図5と同様に、時点t1から時点t2までの間にドライバがアクセル開度501を増加させて車両を加速させた後、時点t2以降にアクセル開度が一定に保たれているときに、トルクダウン要求が発生した状態について説明する。
スロットルバルブ70の開度603は、車両の加速に伴って、電制スロットル制御部318によって、時点t1から時点t2までの間に全開となるまで大きくされ、時点t2以降は一定に保たれる。時点t2以降、トルクダウン要求が発生すると、スロットルバルブ70の開度603は、電制スロットル制御部318によって、トルクダウン要求が発生したt3時点で、トルクダウン要求の要求トルクに応じて予め決められた第3量となる開度(THa)まで小さくされ、所定時間経過後、目標トルク602に応じて予め決められ第4量となる開度(THb。但し、THb>THa)まで大きくされる。これにより、トルクダウン要求が発生する直前にコレクタ27及び吸気マニホールド28内に充填されていた空気によって応答遅れが生じるのを抑制することができる。
目標過給圧604は、目標過給圧計算部315が、トルクダウン後の目標トルク602及びスロットルバルブ70の開度603に基づいて算出する。具体的には、目標過給圧504は、車両の加速に伴って、時点t1から時点t2までの間に増加し、時点t2以降は一定に保たれる。時点t2以降、目標過給圧604は、トルクダウン要求が発生すると、そのトルクダウン要求が発生したt3時点で減少する。
ウェイストゲートバルブ44の開度605は、目標過給圧504の増加に応じて、ウェイストゲートバルブ制御部322によって、時点t1から時点t2までの間に小さくされ、時点t2以降は一定に保たれる。時点t2以降、トルクダウン要求が発生すると、ウェイストゲートバルブ44の開度605は、ウェイストゲートバルブ制御部322によって、トルクダウン要求が発生したt3時点で、目標トルク602及び目標過給圧604に従って予め決められた第1量となる開度(WGa)まで大きくされ、所定時間経過後、目標過給圧604に応じて予め決められた開度(WGb。但し、WGb<WGa)まで小さくされる。これにより、トルクダウン要求が発生する直前にコレクタ27及び吸気マニホールド28内に充填されていた空気によって応答遅れが生じるのを抑制することができる。
エアバイパスバルブ43の開度606は、トルクダウン要求が発生したt3時点で、エアバイパスバルブ制御部323によって、目標過給圧604及びウェイストゲートバルブ44の開度605に応じて予め決められた開度(ABa)まで大きくされる。
これにより、スロットルバルブ70の開度603が小さくされると共にエアバイパスバルブ43の開度606が大きくされた際に、コレクタ27及び吸気マニホールド28内に充填されていた空気によって応答遅れが生じるのを抑制することができる。この結果、目標過給圧604と実際の吸気管圧(実過給圧)607との乖離が減少し、実際の発生トルク(実トルク)608も、目標トルク602に追従するようになる。これにより、トルクダウン要求が発生したt3時点の応答性を高めることができると共に、変速の際には、変速ショックを軽減でき、ドライバに対する違和感が無くなり、運転性が向上する。
次に、トルクダウン要求が発生したt3時点から所定時間が経過した後の、トルクダウン要求を解除するt4時点について説明する。スロットルバルブ70の開度603は、電制スロットル制御部318によって、トルクダウン要求を解除するt4時点の要求トルクに従って決まる値(ここではトルクダウン要求が発生するt3時点の直前の開度)まで大きくされる。目標過給圧604は、目標過給圧計算部315によって、トルクダウン要求を解除するt4時点の要求トルクに従って決まる値(ここではトルクダウン要求が発生するt3時点の直前の過給圧)に切替える。エアバイパスバルブ43の開度606は、エアバイパスバルブ制御部323によって、トルクダウン要求を解除するt4時点の要求トルクに従って決まる値(ここではトルクダウン要求が発生するt3時点の直前の開度)まで小さくされる。
ここで、ウェイストゲートバルブ44の開度605は、ウェイストゲートバルブ制御部322によって、トルクダウン要求が発生したt3時点の直前の開度よりも小さい第2量となる開度(Wc。但し、WGc<WGb<WGa)まで小さくされ、所定時間が経過後、目標過給圧604に基づいて決まる開度まで大きくされる。これにより、スロットルバルブ70の開度603が大きくされると共に、エアバイパスバルブ43の開度606が小さくされた際に、コレクタ27及び吸気マニホールド28内に充填されていた空気によって応答遅れが生じるのを抑制することができる。この結果、目標過給圧604と実際の吸気管圧(実過給圧)607との乖離が減少し、実際の発生トルク(実トルク)608も、目標トルク602に追従するようになる。これにより、トルクダウン要求を解除するt4時点での応答性を高めることができると共に、変速の際には、変速ショックを軽減でき、ドライバに対する違和感が無くなり、運転性が向上する。
図7は、目標スロットル開度及び目標過給圧の算出方法の一例を示す概念図である。
トルクダウン判定されていない場合、図7(a)に示すように、トルク比が1.0以上の時、電制スロットル制御部318は、スロットルバルブ70を、スロットル開度率が1.0となる全開状態(THw)にする。
目標過給圧は、トルク比1.0までは大気圧に相当する(過給無し)状態となる。一方、目標過給圧は、トルク比1.0以上になると、大気圧よりも増加する。したがって、コンプレッサ41によって空気を送り込むことによって、目標トルクに目標過給圧を追従させることができる。
一方、トルクダウン要求が発生した場合、図7(b)に示すように、電制スロットル制御部318は、トルク比が1.0以上になっても、スロットル開度率を1.0未満(THbの開度に相当する)にする。その代わりに、目標過給圧計算部315は、目標過給圧を高くする。このとき、ウェイストゲートバルス制御部322は、ウェイストゲートバルブ44の目標開度をWGbとする。これにより、コンプレッサ41及びタービン42の回転数が落ちないため、トルクダウンのレスポンスを維持しつつ、トルクダウン要求を解除する時点の応答性を向上させることができる。さらに、エアバイパスバルス制御部323が、エアバイパスバルブ43の開度を大きくすることによって、コンプレッサ41及びタービン42の回転数を下げることなくコントロール可能となる。
図8は、エアバイパスバルブの開度の求め方の一例を示す概念図である。
同一過給圧の場合、エアバイパスバルブ43の開度が大きくなる程、タービン42の回転数が高くなり、過給器のレスポンスは向上する。そのため、コンプレッサ41及びタービン42の回転数が、過給器が破損しない程度(Max回転数未満)で相対的に高い回転数であり、且つ目標過給圧が相対的に低い領域(図中A領域)とするため、まずA領域の範囲内の目標過給圧を決定した後、エアバイパスバルブ開度計算部324が、決定した目標過給圧に基づいて、エアバイパスバルブ43の開度を決める。
なお、上記図7及び図8に示した内容を、エンジン10の回転数毎に設定してマップを作ることによって、各回転数におけるトルクダウン及びトルクアップのレスポンスの向上を図ることができる。また、図7の(a)と(b)とに示された設定による制御を、例えばドライバが切替えスイッチを操作することによって、切り替えても良い。
図9は、本実施形態のトルクダウン要求制御処理のフローチャートである。なお、この制御処理のフローは、各制御ロジックを簡略化して示す。
ステップ901において、運転操作量検出部301は、アクセル開度センサ71の出力電圧をアクセル開度割合に換算して読み込む。
ステップ902において、エンジン回転数計算部302は、クランク角度センサ47の電気的な信号、主にパルス信号変化の単位時間当たりの入力数をカウントして演算処理することによってエンジン10の回転数を計算する。
ステップ903において、外部要求トルク検出部303は、AT C/U90との通信による受信データに基づいて、外部要求トルクを計算する。
ステップ904において、シリンダ流入空気量計算部304は、エアフローセンサ50の出力電圧が電圧−流量換算された空気流量と、吸気管圧力センサ48の検出信号とに基づいて、シリンダ流入空気量を計算すると共に、計算されたシリンダ流入空気量と、エンジン回転数とに基づいて、エンジン10の負荷を計算する。
ステップ905において、ドライバ要求トルク計算部305は、運転者のアクセル開度割合と、エンジン回転数とに基づいて、運転者が要求しているドライバ要求トルク(指令値)を計算する。
ステップ906において、目標トルク計算部306は、ドライバ要求トルクと、外部要求トルクとに基づいて、目標SLOWトルク及び目標FASTトルクを算出する。
ステップ907において、推定発生トルク計算部307は、エンジン回転数と、エンジン負荷とに基づいて、推定発生トルクを計算する。
ステップ908において、トルクダウン判定処理405は、目標SLOWトルクの変化量に基づいて、トルクダウン判定を行う。
ステップ909において、トルク低減要求値計算部308は、推定発生トルクと、目標FASTトルクとに基づいて、トルク低減要求値を計算し、計算したトルク低減要求値に基づいて、燃料カット気筒数と、点火リダクション量とを計算する。
ステップ910において、ISC制御部313は、エンジン回転数と、水温センサ49の検出信号とに基づいて、アイドリング時の目標回転数と、その目標回転数を実現できるISCの目標流量とを計算する。
ステップ911において、目標過給圧計算処理409は、目標SLOWトルクと、エンジン回転数とに基づいて、目標過給圧を計算する。
ステップ912において、目標スロットル開度計算部314は、目標SLOWトルクと、ISCの目標流量と、エンジン回転数とに基づいて、目標スロットル開度(指令値)を計算する。
ステップ913において、目標過給圧計算部315は、目標SLOWトルクと、エンジン回転数とに基づいて、目標過給圧を計算し、計算した目標過給圧に基づいて、目標ウェイストゲートバルブ開度を計算する。
ステップ914において、エアバイパスバルブ開度計算部324は、目標過給圧と、目標ウェイストゲートバルブ開度と、エンジン回転数とに基づいて、目標エアバイパスバルブの開度を計算する。
ステップ915において、目標スロットル開度計算部314は、計算した目標スロットル開度を電制スロットル制御部318へ出力する。
ステップ916において、目標過給圧計算部315は、計算した目標ウェイストゲートバルブ開度をウェイストゲートバルス制御部322へ出力する。
ステップ917において、エアバイパスバルブ開度計算部324は、計算した目標エアバイパスバルブ開度をエアバイパスバルス制御部323へ出力する。
ステップ918において、基本燃料量計算部309は、エンジン回転数と、吸入空気量(エンジン負荷)とに基づいて、基本燃料量を計算する。
ステップ919において、目標空燃比計算310は、エンジン回転数と、エンジン負荷とに基づいて、目標空燃比をマップ検索する。
ステップ920において、空燃比補正係数計算部311は、空燃比センサ51の出力電圧を空燃比変換した実空燃比を読み込む。
ステップ921において、空燃比補正係数計算部311は、目標空燃比と、実空燃比とに基づいて、目標空燃比へのフィードバック制御を実施し、空燃比フィードバック補正係数を算出する。
ステップ922において、燃料噴射量計算部316は、燃料カット気筒数と、フィードバック制御による空燃比フィードバック補正係数と、エンジン10の水温から求めた水温補正係数とに基づいて、基本燃料量を補正して、燃料噴射量を計算する。
ステップ923において、燃料噴射量計算部316は、計算した燃料噴射量を燃料噴射制御部へ出力する。
ステップ924において、基本点火時期計算部312は、エンジン回転数と、エンジン負荷とに基づいて、基本点火時期を計算する。
ステップ925において、最終点火時期計算部317は、基本点火時期を、エンジン10の水温と、点火リダクション量と、空燃比フィードバック係数とに基づいて補正して、最終点火時期を計算する。
ステップ926において、最終点火時期計算部317は、最終点火時期を点火制御部321へ出力する。
以上説明したように、本実施形態では、エンジン10への吸気量を調整するスロットルバルブ70と、エンジン10からの排気によって回転するタービン42及びタービン42と共に回転するコンプレッサ41を有する過給器と、タービン42への排気量を調整するウェイストゲートバルブ44と、コンプレッサ41が圧縮した吸気を当該コンプレッサ41の上流に還流させるエアバイパスバルブ43と、を備えたエンジン10のECU100であって、エンジン10の目標トルクを減少させる場合、電制スロットル制御部318がスロットルバルブ70を閉じ、ウェイストゲートバルブ制御部322がウェイストゲートバルブ44を開くと共に、エアバイパスバルブ制御部323がエアバイパスバルブ43を開く。
これにより、トルクダウン要求が発生したt3時点における過給圧及びトルクの応答遅れを適切に抑制することができる。また、変速の際に、変速ショックを軽減することができる。
さらに、トルクダウン要求を解除するt4時点で、減少させた目標トルクを増加させる場合、電制スロットル制御部318がスロットルバルブ70を開き、ウェイストゲートバルブ制御部322がウェイストゲートバルブ44を閉じると共に、エアバイパスバルブ制御部323がエアバイパスバルブ43を閉じる。これにより、トルクダウン要求を解除するt4時点の過給圧及びトルクの応答遅れを適切に抑制することができる。
さらに、トルクダウン要求が発生した場合、エンジン10の回転数に応じて、電制スロットル制御部318はスロットルバルブ70の開度603を小さくし、ウェイストゲートバルブ制御部322はウェイストゲートバルブ44の開度を大きくすると共に、エアバイパスバルブ制御部323はエアバイパスバルブ43の開度を大きくするので、トルクダウン要求が発生したt3時点における過給圧及びトルクの応答遅れをより適切に抑制することができる。
なお、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、スロットルバルブ70と、エアバイパスバルブ43と、ウェイストゲートバルブ44との3つのバルブの開度が制御された。これに限らず、スロットルバルブ70と、エアバイパスバルブ43と、ウェイストゲートバルブ44とのうち、何れか2つのバルブの開度が制御されても良い。
上記実施形態では、トルクダウンの要求が発生した後に、トルクダウンの要求は解除されていた。これに限らずに、トルクダウンの要求が発生した後に、トルクダウンの要求は解除されなくても良い。
上記実施形態では、ECU100は、AT C/U90との通信機能を備えていた。これに限らずに、ECU100は、AT C/U90を備えていても良い。この場合、ECU100は、AT C/U90のデータに基づいて要求トルクを計算し、目標トルク計算部306は、ドライバ要求トルクと、要求トルクとに基づいて、目標トルクを計算する。
さらに、エンジン10の回転数が大きい程、電制スロットル制御部318がスロットルバルブ70の開度603を早く調整し、ウェイストゲートバルブ制御部322がウェイストゲートバルブ44の開度605を早く調整すると共に、エアバイパスバルブ制御部323がエアバイパスバルブ43の開度606を早く調整しても良い。
10:エンジン
41:コンプレッサ
42:タービン
43:エアバイパスバルブ
44:ウェイストゲートバルブ
70:スロットルバルブ
100:ECU
318:電制ストゲートバルブ制御部
322:ウェイストゲートバルブ制御部
323:エアバイパスバルブ制御部

Claims (6)

  1. 内燃機関への吸気量を調整するスロットルバルブと、前記内燃機関からの排気によって回転するタービン及び当該タービンと共に回転するコンプレッサを有して前記内燃機関への過給圧を変更可能な過給器と、前記タービンの上流側と下流側とを連通するバイパスの流量を調整するウェイストゲートバルブと、前記コンプレッサの上流側と下流側とを連通するバイパスの流量を調整するエアバイパスバルブとを備えた内燃機関の制御装置であって、
    前記スロットルバルブの開度を調整する電制スロットル制御部と、
    前記ウェイストゲートバルブの開度を調整するウェイストゲートバルブ制御部と、
    前記エアバイパスバルブの開度を調整するエアバイパスバルブ制御部とを備え、
    前記内燃機関の目標トルクを減少させる場合、前記電制スロットル制御部は前記スロットルバルブの開度を小さくし、前記ウェイストゲートバルブ制御部は前記ウェイストゲートバルブの開度を大きくすると共に、前記エアバイパスバルブ制御部は前記エアバイパスバルブの開度を大きくする内燃機関の制御装置。
  2. 前記減少させた目標トルクを増加させる場合、前記電制スロットル制御部は前記スロットルバルブの開度を大きくし、前記ウェイストゲートバルブ制御部は前記ウェイストゲートバルブの開度を小さくすると共に、前記エアバイパスバルブ制御部は前記エアバイパスバルブの開度を小さくする、
    請求項1に記載の内燃機関の制御装置。
  3. 前記ウェイストゲートバルブ制御部は、前記ウェイストゲートバルブの開度を、前記目標トルクを減少させる場合、第1量まで大きくし、前記減少させた目標トルクを増加させる場合、当該目標トルクを減少させる直前の開度よりも小さい第2量まで小さくする、請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  4. 前記目標トルクを減少させる場合、前記電制スロットル制御部は、前記スロットルバルブの開度を、第3量まで小さくし、所定時間後、前記第3量よりも大きい第4量まで戻す、
    請求項2に記載の内燃機関の制御装置。
  5. 前記目標トルクを減少させる場合、前記内燃機関の回転数に応じて、前記電制スロットル制御部は前記スロットルバルブの開度を小さくし、前記ウェイストゲートバルブ制御部は前記ウェイストゲートバルブの開度を大きくすると共に、前記前記エアバイパスバルブ制御部は前記エアバイパスバルブの開度を大きくする、
    請求項3又は4に記載の内燃機関の制御装置。
  6. 内燃機関への吸気量を調整するスロットルバルブと、前記内燃機関からの排気によって回転するタービン及び当該タービンと共に回転するコンプレッサを有して前記内燃機関への過給圧を変更可能な過給器と、前記タービンの上流側と下流側とを連通するバイパスの流量を調整するウェイストゲートバルブと、前記コンプレッサの上流側と下流側とを連通するバイパスの流量を調整するエアバイパスバルブとを備えた内燃機関の制御方法であって、
    前記内燃機関の目標トルクを減少させる場合、前記スロットルバルブの開度を小さくし、前記ウェイストゲートバルブ及び前記エアバイパスバルブの開度を大きくする、
    内燃機関の制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110332053A (zh) * 2019-06-24 2019-10-15 同济大学 一种混合动力车的发动机进气控制方法
CN114738130A (zh) * 2022-05-11 2022-07-12 潍柴动力股份有限公司 一种发动机空燃比的调节方法及装置
CN115692782A (zh) * 2022-10-11 2023-02-03 北京亿华通科技股份有限公司 一种燃料电池发动机用氢气供气装置

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