JP2019058357A - wheelchair - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、足腰の衰えた老人用の車椅子に係り、特に、背骨が前側に丸く曲がった脊椎後彎症である円背の老人が快適に座ることのできる車椅子に関するものである。 The present invention relates to a wheelchair for elderly people with weakened legs and, more particularly, to a wheelchair in which an elderly person with a circular back who has a scoliosis with a spine with a curled front side can comfortably sit.
車椅子は、病人、老人、障害者などの非健常者が座ったままで移動するために使用されるもので、自動車などに積んで簡単に持ち運べるように、背もたれや座面がその中央で簡単に折りたためる構造になっているものが多い。このため、背もたれや座面の造りは折り畳みやすいように簡単な構造になっており、その結果座り心地が犠牲にされている。 A wheelchair is used to move while a non-healthy person such as a sick person, an old man or a disabled person is sitting, because the backrest and the seat are easily folded in the center so that he can carry it easily on a car etc. Often have a structure that For this reason, the construction of the backrest and the seat surface is a simple structure so as to be easy to fold, and as a result, the sitting comfort is sacrificed.
ところで、背骨が前側に丸く曲がった脊椎後彎症である円背の老人が車椅子に座った場合、車椅子に座った円背の老人の多くは時間の経過に伴い車椅子の座面上の自分の体幹を支えることが困難となる。図9のような背もたれと座面との関係で示すと、その体幹が前屈みに傾いたり捻れたりして、背もたれ下部と円背の老人の骨盤との間に隙間ができ(同図9参照)、骨盤が支えられないため苦痛となり、その結果、一定時間快適に車椅子に座り続けることが困難であった。また傾き捻れて坐骨側が座面上で前方側にずれて車椅子からずり落ちることもあった。 By the way, when an old man with a back curvature who has a spine spinosis with a spine curled forward, many of the old people with a round back who are sitting in a wheelchair have their bodies on the seat of the wheelchair over time It becomes difficult to support the trunk. In the relationship between the backrest and the seat surface as shown in FIG. 9, the trunk leans or twists forward, and a gap is created between the lower backrest and the pelvis of the old man with a circular back (see FIG. 9). ) And pelvis was not supported, and it became painful, and as a result, it was difficult to stay in a wheelchair comfortably for a fixed time. Also, there was a possibility that the skewer side slipped forward on the seat surface and slipped from the wheelchair.
この発明は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたものであって、その目的とするところは、背骨が前側に丸く曲がった脊椎後彎症である円背の老人が車椅子に座った場合に、その者の骨盤を支え、又膝裏側の大腿部を支え、さらに坐骨側が座面上で前方側にずれて車椅子からずり落ちるのを防いで、一定時間快適に車椅子に座り続けることのできる車椅子を提供することにある。 SUMMARY OF THE INVENTION In view of the above problems, the present invention has been made to solve the problems, and an object of the invention is to provide a person with a circular back who has a vertebral gonorrhea, whose spine is curved forward. When sitting in a wheelchair, it supports the person's pelvis and also supports the thighs on the back of the knee, and prevents the seat bone from sliding forward on the seat surface to prevent it from falling off the wheelchair, making the wheelchair comfortable for a certain period of time To provide a wheelchair that can stay seated.
以上の課題を達成するために、請求項1の発明は、車椅子の背部側から座部側にわたって取り付けられる背座部ベースシートを備え、上記背部側から座部側に変わる箇所となるベースシート曲がり部の位置を前後に調整して上記背座部ベースシートを上記車椅子に取り付け、下端側に骨盤サポートを備えた背もたれクッションを上記背座部ベースシートの上記背部側の表面に取り付けて、当該背もたれクッション下端側の上記骨盤サポートを上記ベースシート曲がり部に対応させ、前部側の座面表面に上向きに凸状の膨らみ部を備えた座面クッションを上記背座部ベースシートの上記座部側の表面に取り付け、車椅子に座る背中が曲がった円背者の骨盤を上記背もたれクッションの下端側の骨盤サポートで支え、当該円背者の座骨の前方への滑りを上記座面クッションの前部側の膨らみ部で防ぐ手段よりなるものである。
In order to achieve the above problems, the invention according to
また、請求項1の好ましい態様として、請求項2では、座面クッションの前端とその前方のキャスターとの間の下方に、足載せ用のフットレストが設けられる。請求項3では、骨盤サポートは、クッション材と、該クッション材に取り付けられた骨盤支持プレートからなる。また、請求項4では、座面クッションは、クッション材と、座面クッションの前部側のクッション材の下面側に取り付けられた骨盤支持プレートからなる。
According to a preferred aspect of the present invention, a footrest for footrest is provided below the space between the front end of the seat cushion and the caster in front thereof. In
この発明に係る請求項1の車椅子によれば、車椅子の背部側から座部側にわたって背座部ベースシートを取り付けるにあたり、背座部ベースシートのベースシート曲がり部の位置を調整して、下端側に骨盤サポートを備えた背もたれクッションを背部側の表面に取り付けることにより、車椅子に座る背中が曲がった円背者の骨盤を背もたれクッションの下端側の骨盤サポートで支えることができる。これにより、背中が曲がった円背者は、骨盤サポートで支えられて押し上げられる骨盤を支点として、重力を利用し、テコの原理により、円背者の体幹が後ろ方向に伸びて、顔もあがり、車椅子に座る姿勢を改善することができる。
しかも、座面クッションの前部側の表面に膨らみ部が形成されているため、車椅子に座る背中が曲がった円背者の臀部がこの膨らみ部に係止されて、車椅子に座る円背者の坐骨が前方側にずれるのを防ぐことができる。
さらに、前方に張り出す座面クッションの前部側で、車椅子の前端からはみ出す膝裏側の大腿部を、支持することができる。これにより、背中が曲がった円背者の膝裏側近くの大腿部が支持されないことに伴う、円背者の苦痛を解消することができる。
このように、車椅子に座る背中が曲がった円背者が車椅子に座る場合に、その者の骨盤を支え、膝裏側の大腿部を支え、さらに座骨が座面クッション上で前方側に滑り出して車椅子から滑り落ちるのを防ぐことで、円背者は一定時間快適に車椅子に座り続けることができる等、極めて新規的有益なる効果を奏するものである。
According to the wheelchair of
In addition, since the bulging portion is formed on the front surface of the seat cushion, the buttocks of a person with a bent back who sits in a wheelchair is locked to the bulging portion, and the person of the person who is seated in a wheelchair can It is possible to prevent the ischial from shifting forward.
In addition, on the front side of the seat cushion that projects forward, it is possible to support the thigh behind the knee that protrudes from the front end of the wheelchair. In this way, it is possible to eliminate the pain of the person behind the back of the person who is not supported by the thigh near the back of the knee.
Thus, when a person with a bent back who sits in a wheelchair sits in a wheelchair, he / she supports the person's pelvis, supports the thigh behind the knee, and the ischium slides forward on the seat cushion By preventing the wheelchair from sliding down, the circular person can have a very novel and beneficial effect, such as being able to sit comfortably in the wheelchair for a certain period of time.
また、請求項2の発明では、上記の効果に加えて、座面クッションの前端とその前方のキャスターとの間の下方に、足載せ用のフットレストが設けられるので、従来のように、背中が曲がった円背者は前方にあるフットレストに足を乗せることができないことが多く、前方のフットレストに足を乗せようとすると坐骨を前に滑り出さざるを得なくなり、つまりお尻を前に出すことで対応することになって、さらに厳しく辛い姿勢になってしまい、背中で坐るような、いわゆるズッコケ坐りになってしまうことがあったが、これに対して、本願発明ではフットレストが足下近くにくるようになっているため、背中が曲がった円背者は坐骨を前に滑り出すことなくその両足をフットレストに乗せることができる。しかも、フットレストに足を乗せたままいきなり立ち上がっても、キャスターがフットレストの前方側に位置するため、車椅子が転倒することを防ぐことが可能となる。
Further, in the invention of
また、請求項3の発明では、上記の効果に加えて、骨盤サポートは、クッション材と、該クッション材に取り付けられた骨盤支持プレートからなるので、背中が曲がった円背者の骨盤をクッション材で優しく下側から支えることができるうえ、骨盤支持プレートにより変形することなく、円背者の骨盤をしっかりと支えることができる。
Further, in the invention of
また、請求項4の発明では、上記の効果に加えて、座面クッションは、クッション材と、座面クッションの前部側のクッション材の下面側に取り付けられた骨盤支持プレートからなるので、座面クッション前部側支持プレートにより変形することなく、前方に一部張り出した座面クッションの前部側が下向きに曲がらないようにしっかりと支えることができる。このため、座面クッションの前部側の膨らみ部が下向きに沈み込むことはなく、車椅子に座る円背者の坐骨が前方側に移動するのを、座面クッションの前部側の膨らみ部によって、確実に防ぐことができる。しかも、骨盤支持プレートがない場合、たるんだシートで太ももが中央に寄せられ窮屈な坐りになってしまうが、この骨盤支持プレートにより、この問題も解消できる。
Further, in the invention of
以下、図面に記載の発明を実施するための形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。 Hereinafter, the present invention will be more specifically described based on the embodiments for carrying out the invention described in the drawings.
図において、車椅子1には、これに座る背中が曲がった円背者aの背中側となる背部側2には上下方向に延びる左右一対の背部フレーム21が設けられ、これに座る背中が曲がった円背者aの臀部側となる座部側3には左右の各背部フレーム21の下部側から前方に略水平に延びる一対の側部フレーム31が設けられている。
In the figure, the
左右の各背部フレーム21は、左右の側部フレーム31の後部側に、それぞれ上向きに後方に向けて少し傾いた状態で取り付けられている。左右の背部フレーム21の上部側は後方に向けて水平状に折り曲げられて把手22が取り付けられている。左右の把手22は介護者がこの車椅子1を操作する場合に手で握る箇所である。
The left and
左右の上向きに傾斜する背部フレーム21の上部間には、背もたれシート23が取り付けられている。即ち、背もたれシート23の左端側は左側の背部フレーム21に取り付けられ、同様に背もたれシート23の右端側は右側の背部フレーム21に取り付けられている。背もたれシート23はその両端が左右の背部フレーム21によって支持されている。
A
背もたれシート23は、その上側に取り付けられる背座部ベースシート4の背部側2、及び背もたれクッション5を支え、これを通じて車椅子1に座る背中が曲がった円背者aの背中側を支える。背もたれシート23は、車椅子1が折り畳まれるとき、中央が屈曲するように柔軟性のある屈曲自在なシートが使用されている。
The
左右の側部フレーム31の上方には肘掛け32がそれぞれ取り付けられている。左右の各肘掛け32は、例えば側部フレーム31の前後から上向きに取り付けられた前後の各肘掛け支持フレーム32aにより、前後側の下部が支持されている。
左右の前後向きに略水平な側部フレーム31の間には、座面シート33が取り付けられている。即ち、座面シート33の左端側は左側の側部フレーム31に取り付けられ、同様に座面シート33の右端側は右側の側部フレーム31に取り付けられている。座面シート33はその両端が左右の側部フレーム31によって支持されている。
A
座面シート33は、その上側に取り付けられる背座部ベースシート4の座部側3、及び座面クッション6を支え、これを通じて車椅子1に座る背中が曲がった円背者aの臀部側を支える。座面シート33は、車椅子1が折り畳まれるとき、中央が屈曲するように柔軟性のある屈曲自在なシートが使用されている。
The
背座部ベースシート4は、車椅子1の背部側2から座部側3にわたって取り付けられる。この背座部ベースシート4の背部側2の表面には背もたれクッション5が取り付けられ、背座部ベースシート4の座部側3の表面には座面クッション6が取り付けられる。背座部ベースシート4は背もたれクッション5の傾き、骨盤サポートの位置、それに座面クッション6の前後位置を調整する機能を果たす。
The back
背座部ベースシート4は、その一端側41が、車椅子1の左右の背部フレーム21の上部間に取り付けられた背もたれシート23に取り付けられて保持されている。背部側2から座部側3にわたって取り付けられる背座部ベースシート4は、座部側3に延びる他端側42が座部側3の座面シート33に保持されている。
The back
座面シート33の前部側にはその表面に面ファスナー33aが取り付けられている。また背座部ベースシート4の他端側42の裏面側には座面シート33の面ファスナー33aと止着する図示しない面ファスナー或いはカバーが取り付けられている。これにより背座部ベースシート4の他端側42は座面シート33に保持されている。
A
背座部ベースシート4は、その幅は左右の背部フレーム21の間隔より狭く、長さは背部側2と座部側3の合計長さ近くあり、座部側3の前部側になるその他端側42は中央に切れ目があり左右に分かれていて、背座部ベースシート4の他端側42を手前側に引き出すときに、左右に分かれている部分をそれぞれ掴んで引き出し易いようになっている。
The width of the back
車椅子1に取り付けられる背座部ベースシート4は、側面からみて、車椅子1の背部側2の上部側に一端側41が保持され、背部側2を前方に向けて斜め下向きに傾斜し、背部側2と座部側3との境界付近で略水平に曲がって座部側3の前部付近に延びて保持される構造になる。そして背部側2から座部側3に変わる箇所となる背座部ベースシート4のベースシート曲がり部4aが、車椅子1に座る背中が曲がった円背者aの骨盤を支持する位置になる。
The back
この円背者aの骨盤を支持する位置に対応するベースシート曲がり部4aは、背座部ベースシート4の他端側42の引き出し状態を調整することで、その曲がり部分4aの前後位置を調整することができる。例えば、背座部ベースシート4の他端側42をより手前側つまり座部側3の前部側に引き出すことで、ベースシート曲がり部4aは座部側3の前部側寄りの位置に移動させることができる。
The base
前記したように、背座部ベースシート4の表面には、背もたれクッション5及び座面クッション6がそれぞれ取り付けられる。このため、背もたれクッション5が取り付けられる背部側2の背座部ベースシート4の表面には背部面ファスナー43がその左右にそれぞれ取り付けられている。同様に、座部側3の背座部ベースシート4の左右に別れた他端側42の表面には座部面ファスナー44がその左右両側にそれぞれ取り付けられている。
As described above, the
背もたれクッション5は、車椅子1に座る背中が曲がった円背者aの背中側を支えるもので、前記の背座部ベースシート4の背部側2の表面に取り付けられている。背もたれクッション5の幅は左右の背部フレーム21の間にちょうど収まる長さで、又背もたれクッション5の上下高さは背座部ベースシート4のベースシート曲がり部4aから背座部ベースシート4の一端側41までの長さほどである。この背もたれクッション5の裏面側には背部面ファスナー43と止着する面ファスナー5aが取り付けられている。これにより背もたれクッション5は背座部ベースシート4の背部側2に保持されている。
The
背もたれクッション5の下部側の内部には、車椅子1に座る背中が曲がった円背者aの骨盤を支える骨盤サポート51が設けられている。背もたれクッション5の下部側の骨盤サポート51が、車椅子1に座る背中が曲がった円背者aの骨盤を支える位置に、つまり背座部ベースシート4のベースシート曲がり部4aにくるように、背もたれクッション5は背座部ベースシート4に取り付けられる。このとき、背座部ベースシート4も背部側2と座部側3との間に背もたれクッション5の骨盤サポート51がそのような位置にくるように調整して取り付けられる。背座部ベースシート4の取り付け位置はその他端側42を引き出すことで調整される。
Inside the lower side of the
骨盤サポート51は、背中が曲がった円背者aの骨盤を優しく下側から支えることができるように、例えばウレタン製のクッション材で構成されている。骨盤サポート51の幅は背もたれクッション5の幅と同程度であり、骨盤サポート51の上下高さは背もたれクッション5の高さの半分程度である。骨盤サポート51は背もたれクッション5の下端側から背もたれクッション5の半分の高さ程度までの範囲に設けられている。
The
骨盤サポート51は円背者aの骨盤に対応する箇所の下端側が最もクッション材の厚みがあるように構成されて、背中が曲がった円背者aの骨盤を優しく下側から支えることができるように配慮されている。骨盤サポート51のクッション材は背中の上側に向かって徐々にその厚みが薄くなりながら、背もたれクッション5の高さ方向の中間付近まで延びている。
The
また、骨盤サポート51の下端側の最もクッション材の厚みがある部位には、背中が曲がった円背者aの骨盤をしっかりと支えることができるように、簡単には変形しない骨盤支持プレート51aが取り付けられている。骨盤支持プレート51aは円背者aの骨盤に触れる側の反対となるクッション材の裏面側に取り付けられている。つまり、骨盤支持プレート51aは厚みのあるクッション材を介して円背者aの骨盤側を支える構成になっている。この骨盤支持プレート51aには例えば厚み3mmの樹脂板が使用されている。骨盤支持プレート51aはクッション材に接着剤などで接着されている。
In addition, a
座面クッション6は、車椅子1に座る背中が曲がった円背者aが直に座る箇所で、円背者aの臀部及び大腿部側を支える。座面クッション6は前記の背座部ベースシート4の座部側3の表面に取り付けられている。座面クッション6の幅は左右の側部フレーム31の間にちょうど収まる長さで、又座面クッション6の前後長さは座部側3にちょうど収まる長さである。
The
ただ、座面クッション6を前方側にずらした場合には、背座部ベースシート4のベースシート曲がり部4aから背座部ベースシート4の他端側42及び座面シート33の前端より前方に張り出すほどの長さがある。この座面クッション6の裏面側には座部面ファスナー44と止着する面ファスナー6aが取り付けられている。これにより座面クッション6は背座部ベースシート4の座部側3に保持されている。
However, when the
座面クッション6の内部は、車椅子1に座る背中が曲がった円背者aの臀部及び大腿部側を優しく下側から支えることができるように、例えばウレタン製の厚みのあるクッション材で構成されている。円背者aが車椅子1に座る場合の座り心地を高めている。
The inside of the
車椅子1に座った背中が曲がった円背者aは、時間の経過に伴い自分の体幹を支えることが困難となり、また背中が曲がっていて、曲がった背中が背もたれクッション5に当接して支持されるため、必然的に坐骨が前方側にせり出し、背中の曲がり具合が大きくなるほど、坐骨側が前方にずれる。そこで、この座面クッション6には車椅子1に座る円背者aの坐骨側が前方側にずれるのを防ぐための坐骨滑り止め機能が備えられている。
The back of a circle a sitting on the
座面クッション6の坐骨滑り止め機能は、円背者aの臀部が乗らない座面クッション6の前部側が、臀部が乗る後部側よりも少し高くなる膨らみ部61が形成された構造からなっている。座面クッション6の前部側の座面表面には臀部が乗る後部側の座面表面より上向きに凸状の膨らみ部61があることにより、円背者aの臀部はこの膨らみ部61に係止されて、車椅子1に座る円背者aの坐骨が前方側にずれるのが防がれる。
The seat cushion non-slip function of the
また、座面クッション6の膨らみ部61が形成された前部側の下面側の部位には、座面シート33の前端から前方に一部張り出した座面クッション6の前部側が下向きに曲がらないようにしっかりと支えることができるように、簡単には変形しない座面クッション前部側支持プレート61aが取り付けられている。この座面クッション前部側支持プレート61aには例えば厚み3mmの樹脂板が使用されている。座面クッション前部側支持プレート61aは座面クッション6の内部のクッション材の下面側に接着剤などで接着されている。
Moreover, the front side of the
車椅子1を構成する左右の背部フレーム21、側部フレーム31の外側方には、車椅子1を前後方向に移動させるための主車輪7がそれぞれ回転自在に取り付けられている。また、左右の側部フレーム3の前部側の下部には、主車輪7に比べて小さなキャスター71がそれぞれ取り付けられている。左右の各キャスター71はその向きが360度方向に自由に旋回自在になっている。
また、車椅子1の左右の側部フレーム4の前部側には足載せ用のフットレスト8がそれぞれ取り付けられている。図1に示すように、左右の各フットレスト8は、左右の各キャスター71より座面クッション6側に取り付けられている。つまりキャスター71はフットレスト8より前方側に位置する。左右のフットレスト8は座面シート33の前端の真下側に位置するように取り付けられている。
Further,
背中が曲がった円背者aは前方にあるフットレスト8に足を乗せることができないことが多く、前方のフットレストに足を乗せようとすると坐骨を前に滑り出さざるを得なくなり、
つまりお尻を前に出すことで対応することになって、さらに厳しく辛い姿勢になってしまう。背中で坐るような、いわゆるズッコケ坐りになってしまう。
In many cases, it is not possible to put a foot on the
In other words, it comes to cope by putting the butt in front, and it becomes a more severe posture. It becomes a so-called sitting place like sitting on the back.
これに対して、本願発明では座面シート33の前端の真下位置にフットレスト8がくるようになっているため、背中が曲がった円背者aは坐骨を前に滑り出すことなくその両足をフットレスト8に乗せることができる。しかも、フットレスト8に足を乗せたままいきなり立ち上がっても、キャスター71がフットレスト8の前方側に位置するため、車椅子1が転倒することを防ぐことが可能となる。
On the other hand, in the present invention, since the
次に、上記発明を実施するための形態の構成に基づく車椅子の使用方法(図2〜図4参照)及び作用(図7参照)について、以下説明する。
背中が曲がった円背者aが車椅子1に座る前に、図2に示すように、車椅子1の背部側2及び座部側3にわたって背座部ベースシート4を取り付ける。すなわち、背座部ベースシート4の一端側41を、背部側2の上部側の間に設けられた背もたれシート23に取り付ける。これにより、背座部ベースシート4の一端側41は背もたれシート23に保持されることになる。
Next, a method of using the wheelchair (see FIGS. 2 to 4) and an operation (see FIG. 7) based on the configuration of the embodiment for carrying out the invention will be described below.
As shown in FIG. 2, the back
このあと、背座部ベースシート4の他端側42を手前に引いて、車椅子1に座る円背者aの骨盤の位置にベースシート曲がり部4aの位置が対応するように調整する。背座部ベースシート4は背部側2を斜め下向きに傾斜し、ベースシート曲がり部4aで略水平向きに曲がり、座面シート33の表面に載る。座面シート33の表面には面ファスナー33aが取り付けられているので、座面シート33側にくる背座部ベースシート4の裏面側の一部は面ファスナー33aにより止着されて保持され、前後左右にずれることはない。
Thereafter, the
背座部ベースシート4を車椅子1の背部側2及び座部側3にわたって取り付けた後、図3に示すように、背座部ベースシート4の背部側2に、下端側に骨盤サポート51を備えた背もたれクッション5を取り付ける。背もたれクッション5は、その裏面側に取り付けられた面ファスナー5aが背座部ベースシート4の背部側2に取り付けられている背部面ファスナー43に止着されて保持され、前後左右にずれることはない。このとき、背もたれクッション5の下端側の骨盤サポート51は、ベースシート曲がり部4aの箇所に位置することになる。
After attaching the back
続いて、図4に示すように、背座部ベースシート4の座部側3に、座面クッション6を取り付ける。座面クッション6は、その下面側に取り付けられた面ファスナー6aが背座部ベースシート4の座部側3に取り付けられている座部面ファスナー44に止着されて保持され、前後左右にずれることはない。このとき、座面クッション6の前端は一般に座面シート33の前端より前方に張り出す状態になる。これは背座部ベースシート4のベースシート曲がり部4aが座面シート33の前部側寄りに位置するためである。つまり、座面クッション6はその後端がベースシート曲がり部4aに位置し、そこから座面クッション6の前端がその前後長さだけ前方に位置するからである。
Subsequently, as shown in FIG. 4, the
以上のようにして、背もたれクッション5及び座面クッション6を車椅子1に取り付けた後に、背中が曲がった円背者aは車椅子1に座る。車椅子1に座ると、背中が曲がった円背者aの座骨は、背もたれクッション5の下端側に位置することになるが、この箇所には骨盤サポート51が取り付けられているので、骨盤サポート51によって支えられることになる。
As described above, after attaching the
そして、図7の原理説明図に示すように、背中が曲がった円背者aは、骨盤サポート51で支えられて押し上げられる骨盤を支点として、重力を利用し、テコの原理により、円背者aの体幹が後ろ方向に伸びて、顔もあがり、車椅子1に座る姿勢を改善することができる。これと相まって、座面クッション6の前部側の表面に膨らみ部61が形成されているため、円背者aの臀部がこの膨らみ部61に係止されて、車椅子1に座る円背者aの坐骨が前方側にずれるのを防ぐことができる。
And, as shown in the principle explanatory view of FIG. 7, the circular spine a whose back is bent utilizes gravity by using the pelvis supported and pushed up by the
しかも、この場合において、座面シート33の前端より前方に張り出す座面クッション6の前部側は、その下面側が座面クッション前部側支持プレート61aにより支持されるので、車椅子1に座る円背者aの坐骨が前方側に移動する力が作用しても、下向きに曲がることがない。このため、座面クッション6の前部側の膨らみ部61が下向きに沈み込むことはなく、車椅子1に座る円背者aの坐骨が前方側に移動するのを、座面クッション6の前部側の膨らみ部61によって、確実に防ぐことができる。
Moreover, in this case, the front side of the
さらに、座面シート33の前端より前方に張り出す座面クッション6の前部側で、車椅子1の座面シート33の前端からはみ出す膝裏側の大腿部を、支持することができる。これにより、背中が曲がった円背者aの膝裏側近くの大腿部が支持されないことに伴う、円背者aの苦痛を解消することができる。
Furthermore, on the front side of the
また、座面シート33の前端の真下位置にフットレスト8がくるようになっているため、背中が曲がった円背者aは坐骨を前に滑り出すことなくその両足をフットレスト8に乗せることができ、両足が支持されないことに伴う、円背者aの苦痛を解消することができる。さらにまた、フットレスト8に足を乗せたままいきなり立ち上がっても、キャスター71がフットレスト8の前方側に位置するため、車椅子1が転倒することを防ぐことが可能となる。
Further, since the
ところで、図8に示す他例においては、背中が曲がった円背者aでない者が本願発明の車椅子1に座る場合には、背座部ベースシート4を車椅子1に取り付けるにあたり、ベースシート曲がり部4aが座面シート33の後端に位置するように、背座部ベースシート4の他端側42を手前側に引き寄せないで調整する。すると、背もたれクッション5の下端側の骨盤サポート51は座面シート33の後端に位置することになり、通常の車椅子として、背中が曲がっていない者も、使用することが可能となる。
By the way, in the other example shown in FIG. 8, when a person who is not a person whose back is bent is not seated on the
なお、この発明は上記発明を実施するための形態に限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。 The present invention is not limited to the above-described embodiment, and it goes without saying that various modifications can be made without departing from the spirit of the present invention.
1 車椅子
2 背部側
21 背部フレーム
22 把手
23 背もたれシート
3 座部側
31 側部フレーム
32 肘掛け
32a 肘掛け支持フレーム
33 座面シート
33a 面ファスナー
4 背座部ベースシート
4a ベースシート曲がり部
41 一端側
42 他端側
43 背部面ファスナー
44 座部面ファスナー
5 背もたれクッション
5a 面ファスナー
51 骨盤サポート
51a 骨盤支持プレート
6 座面クッション
6a 面ファスナー
61 膨らみ部
61a 座面クッション前部側支持プレート
7 主車輪
71 キャスター
8 フットレスト
1
Claims (4)
Priority Applications (1)
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JP2017185487A JP2019058357A (en) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | wheelchair |
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JP2017185487A JP2019058357A (en) | 2017-09-26 | 2017-09-26 | wheelchair |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2017
- 2017-09-26 JP JP2017185487A patent/JP2019058357A/en active Pending
Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
KR20220069159A (en) * | 2020-11-19 | 2022-05-27 | 동의대학교 산학협력단 | Smart wheelchair with omni wheel |
KR102486551B1 (en) * | 2020-11-19 | 2023-01-09 | 동의대학교 산학협력단 | Smart wheelchair with omni wheel |
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