JP2019056461A - ダンパ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ダンパ装置の重量増加、大型化およびコストアップを抑制しつつ、振動減衰性能をより向上させる。
【解決手段】ダンパ装置は、エンジンからのトルクが伝達される入力要素と、変速機に連結される出力要素と、入力要素と出力要素との間でトルクを伝達する弾性体とを含み、入力要素は、1枚の入力プレートを含み、出力要素は、ダンパ装置の軸方向に沿って互いに対向すると共に、入力プレートを挟み込むように互いに連結される2枚の出力プレートを含み、2枚の出力プレートの少なくとも何れか一方の厚みは、入力プレートの厚み以上である。
【選択図】図2
【解決手段】ダンパ装置は、エンジンからのトルクが伝達される入力要素と、変速機に連結される出力要素と、入力要素と出力要素との間でトルクを伝達する弾性体とを含み、入力要素は、1枚の入力プレートを含み、出力要素は、ダンパ装置の軸方向に沿って互いに対向すると共に、入力プレートを挟み込むように互いに連結される2枚の出力プレートを含み、2枚の出力プレートの少なくとも何れか一方の厚みは、入力プレートの厚み以上である。
【選択図】図2
Description
本開示は、エンジンからのトルクが伝達される入力要素と、変速機に連結される出力要素とを含むダンパ装置に関する。
従来、この種のダンパ装置として、内周から延出された複数のバネ押えを有する入力要素としての中央ディスクと、当該中央ディスクを挟み込む出力要素としての2枚のプレートと、中央ディスクの隣り合うバネ押えの間に2本ずつ配置される複数のダンパスプリング(第1および第2弾性体)と、それぞれ対をなす2本のダンパスプリングの間に介設される複数のセパレータを有するリング状の中間部材とを含み、対をなす2本のダンパスプリングを直列に作用させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このダンパ装置では、出力要素としての2枚のプレートの厚みが、入力要素としての中央ディスクの厚みよりも小さく定められている。
特許文献1に記載されたダンパ装置では、中間部材を介して2本のダンパスプリング(第1および第2弾性体)を直列に作用させることで当該ダンパ装置の低剛性化を図っている。しかしながら、上記ダンパ装置では、2枚のプレートがハブ(出力部材)および変速機と一体になって振動する振動モードでの共振の振動数が比較的高くなり、それに起因して低回転数域での振動減衰性能の更なる向上を図ることが困難であった。一方、ダンパ装置の低回転数域における振動減衰性能を向上させるためには、遠心振子式吸振装置やダイナミックダンパといった補助的な吸振装置をダンパ装置に追設することも考えられるが、かかる補助的な吸振装置の追設は、ダンパ装置の重量増加や大型化、コストアップを招いてしまう。
そこで、本開示は、ダンパ装置の重量増加、大型化およびコストアップを抑制しつつ、振動減衰性能をより向上させることを主目的とする。
本開示のダンパ装置は、エンジンからのトルクが伝達される入力要素と、変速機に連結される出力要素と、前記入力要素と前記出力要素との間でトルクを伝達する弾性体とを含むダンパ装置において、前記入力要素は、1枚の入力プレートを含み、前記出力要素は、前記ダンパ装置の軸方向に沿って互いに対向すると共に、前記入力プレートを挟み込むように互いに連結される2枚の出力プレートを含み、前記2枚の出力プレートの少なくとも何れか一方の厚みが、前記入力プレートの厚み以上とされたものである。
このダンパ装置では、出力要素が入力プレート(入力要素)を挟み込むように互いに連結される2枚の出力プレートを含み、当該2枚の出力プレートの少なくとも何れか一方の厚みが入力プレートの厚み以上とされている。これにより、出力要素の慣性モーメント(イナーシャ)をより大きくして、当該出力要素すなわち2枚の出力プレートが変速機と一体になって振動する振動モードでの共振の振動数をより小さくすることが可能となる。この結果、このダンパ装置では、補助的な吸振装置を追設することなく、低回転数域での出力要素の振動レベルをより低下させることができる。そして、出力プレートの厚みの増加による重量増加、大型化およびコストアップは僅かである。従って、重量増加、大型化およびコストアップを抑制しつつ、ダンパ装置の振動減衰性能をより向上させることが可能となる。加えて、出力プレートの厚みの増加により出力要素の耐久性を向上させることができるので、出力プレートの材質や焼入れ等の硬化処理のグレードを下げてダンパ装置の低コスト化を図ることも可能となる。
次に、図面を参照しながら、本開示の発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本開示のダンパ装置10を含む発進装置1を示す概略構成図であり、図2は、ダンパ装置10を示す断面図である。これらの図面に示す発進装置1は、駆動装置としてのエンジンEG(内燃機関)を含む車両に搭載されるものであり、ダンパ装置10に加えて、エンジンEGのクランクシャフトに連結されて当該エンジンEGからのトルクが伝達される入力部材としてのフロントカバー3や、フロントカバー3に固定されるポンプインペラ(入力側流体伝動要素)4、ポンプインペラ4と同軸に回転可能なタービンランナ(出力側流体伝動要素)5、ダンパ装置10に連結されると共に自動変速機(AT)あるいは無段変速機(CVT)である変速機TMの入力軸ISに固定される出力部材としてのダンパハブ7、ロックアップクラッチ8等を含む。
なお、以下の説明において、「軸方向」は、特に明記するものを除いて、基本的に、発進装置1やダンパ装置10の中心軸(軸心)の延在方向を示す。また、「径方向」は、特に明記するものを除いて、基本的に、発進装置1やダンパ装置10、当該ダンパ装置10等の回転要素の径方向、すなわち発進装置1やダンパ装置10の中心軸から当該中心軸と直交する方向(半径方向)に延びる直線の延在方向を示す。更に、「周方向」は、特に明記するものを除いて、基本的に、発進装置1やダンパ装置10、当該ダンパ装置10等の回転要素の周方向、すなわち当該回転要素の回転方向に沿った方向を示す。
ポンプインペラ4は、フロントカバー3に密に固定される図示しないポンプシェルと、ポンプシェルの内面に配設された複数のポンプブレード(図示省略)とを有する。タービンランナ5は、図2に示すように、タービンシェル50と、タービンシェル50の内面に配設された複数のタービンブレード51とを有する。タービンシェル50の内周部は、複数のリベットを介してダンパハブ7に固定される。ポンプインペラ4とタービンランナ5とは、互いに対向し合い、両者の間には、タービンランナ5からポンプインペラ4への作動油(作動流体)の流れを整流するステータ6(図1参照)が同軸に配置される。ステータ6は、複数の図示しないステータブレードを有し、ステータ6の回転方向は、ワンウェイクラッチ60(図1参照)により一方向のみに設定される。これらのポンプインペラ4、タービンランナ5およびステータ6は、作動油を循環させるトーラス(環状流路)を形成し、トルク増幅機能をもったトルクコンバータ(流体伝動装置)として機能する。ただし、発進装置1において、ステータ6やワンウェイクラッチ60を省略し、ポンプインペラ4およびタービンランナ5を流体継手として機能させてもよい。
ロックアップクラッチ8は、ダンパ装置10を介してフロントカバー3とダンパハブ7とを連結するロックアップを実行すると共に当該ロックアップを解除するものである。本実施形態において、ロックアップクラッチ8は、摩擦材が貼着されたロックアップピストンを含む油圧式単板クラッチである。ロックアップクラッチ8のロックアップピストンは、フロントカバー3の内部でダンパ装置10を基準としてタービンランナ5の反対側に位置するようにダンパハブ7に対して軸方向に移動自在に嵌合され、フロントカバー3のエンジンEG側の内壁面と対向する。ただし、ロックアップクラッチ8は、油圧式多板クラッチであってもよい。
ダンパ装置10は、図1および図2に示すように、回転要素として、ドライブプレート(入力要素)11と、中間部材(中間要素)12と、ドリブン部材(出力要素)15とを含む。更に、ダンパ装置10は、トルク伝達要素(トルク伝達弾性体)として、ドライブプレート11と中間部材12との間でトルクを伝達する複数(本実施形態では、例えば3個)の第1スプリング(第1弾性体)SP1と、それぞれ対応する第1スプリングSP1と直列に作用して中間部材12とドリブン部材15との間でトルクを伝達する複数(本実施形態では、例えば3個)の第2スプリング(第2弾性体)SP2と、ドライブプレート11とドリブン部材15との間でトルクを伝達する複数(本実施形態では、例えば3個)の第3スプリングSP3とを含む。
本実施形態では、第1および第2スプリングSP1,SP2並びに第3スプリングSP3として、荷重が加えられてないときに真っ直ぐに延びる軸心を有するように螺旋状に巻かれた金属材からなる直線型コイルスプリングが採用されている。これにより、アークコイルスプリングを用いた場合に比べて、第1および第2スプリングSP1,SP2並びに第3スプリングSP3を軸心に沿ってより適正に伸縮させることができる。この結果、ドライブプレート11(入力要素)とドリブン部材15(出力要素)との相対変位が増加していく際に第2スプリングSP2等からドリブン部材15に伝達されるトルクと、ドライブプレート11とドリブン部材15との相対変位が減少していく際に第2スプリングSP2等からドリブン部材15に伝達されるトルクとの差すなわちヒステリシスを低減化することが可能となる。ただし、第1および第2スプリングSP1,SP2並びに第3スプリングSP3の少なくとも何れかとして、アークコイルスプリングが採用されてもよい。また、第1および第2スプリングSP1,SP2のばね定数は、互いに異なっていてもよく、同一であってもよい。
図2に示すように、ダンパ装置10のドライブプレート(入力プレート)11は、金属板をプレス加工することにより形成された1枚の環状の板体(プレス加工品)であり、当該ドライブプレート11の外周部は、ロックアップクラッチ8のロックアップピストンに連結される。これにより、ロックアップクラッチ8の係合によりフロントカバー3(エンジンEG)とダンパ装置10のドライブプレート11とが連結されることになる。また、ドライブプレート11は、それぞれ円弧状に延びる複数(本実施形態では、例えば3個)の内側スプリング収容窓11wiと、複数(本実施形態では、例えば3個)の内側スプリング当接部11ciと、それぞれ円弧状に延びる複数(本実施形態では、例えば3個)の外側スプリング収容窓11woと、複数(本実施形態では、例えば6個)の外側スプリング当接部11coとを有する。
複数の内側スプリング収容窓11wiは、それぞれドライブプレート11の内周側で開口しており、ドライブプレート11に周方向に間隔をおいて(等間隔に)配設される。内側スプリング当接部11ciは、隣り合う内側スプリング収容窓11wiの周方向における間に1個ずつ形成される。複数の外側スプリング収容窓11woは、それぞれ第3スプリングSP3の自然長に応じた周長を有し、内側スプリング収容窓11wiの径方向外側に周方向に間隔をおいて(等間隔に)配設される。外側スプリング当接部11coは、各外側スプリング収容窓11woの周方向における両側に1個ずつ形成される。
中間部材12は、金属板をプレス加工することにより形成された1枚の環状の板体(プレス加工品)であり、ダンパハブ7の外周面により回転自在に支持される。中間部材12は、外周面から周方向に間隔をおいて(等間隔に)径方向外側に突出する複数(本実施形態では、例えば3個)のスプリング当接部(図示省略)を有する。
ドリブン部材15は、複数のリベットを介してタービンランナ5のタービンシェル50と共にダンパハブ7に固定される第1出力プレート16と、当該第1出力プレート16よりも小さい内径を有すると共にタービンランナ5から離間するように配置される第2出力プレート17とを含む。第1および第2出力プレート16,17は、金属板をプレス加工することにより形成された環状の板体(プレス加工品)である。本実施形態において、第1および第2出力プレート16,17は、同一の厚みを有する板材をプレス加工することにより形成され、当該第1および第2出力プレート16,17の母材の厚み(例えば、3.2−3.4mm程度)は、ドライブプレート11の母材の厚み(例えば3.0−3.2mm程度)よりも大きく定められている。これにより、ダンパ装置10の径方向に延びる第1および第2出力プレート16,17のストレート部S(図2における破線部参照)の厚みは、ドライブプレート11のストレート部Sの厚みより大きくなる。なお、第1および第2出力プレート16,17において、ストレート部Sの厚みは実質的に一定であり、それぞれの母材の厚みと実質的に同一である。同様に、ドライブプレート11において、ストレート部Sの厚みは実質的に一定であり、当該ドライブプレート11の母材の厚みと実質的に同一である。
図2に示すように、第1出力プレート16は、それぞれ円弧状に延びる複数(本実施形態では、例えば3個)の内側スプリング収容窓16wiと、複数(本実施形態では、例えば3個)の内側スプリング当接部16ciと、それぞれ円弧状に延びる複数(本実施形態では、例えば3個)の外側スプリング収容窓(入力側収容窓)16woと、複数(本実施形態では、例えば6個)の外側スプリング当接部(弾性体当接部)16coとを有する。複数の内側スプリング収容窓16wiは、第1出力プレート16に周方向に間隔をおいて(等間隔に)配設され、内側スプリング当接部16ciは、隣り合う内側スプリング収容窓16wiの周方向における間に1個ずつ形成される。複数の外側スプリング収容窓16woは、それぞれ第3スプリングSP3の自然長よりも長い周長を有し、内側スプリング収容窓16wiの径方向外側に周方向に間隔をおいて(等間隔に)配設される。外側スプリング当接部16coは、各外側スプリング収容窓16woの周方向における両側に1個ずつ形成される。
更に、第1出力プレート16は、各内側スプリング収容窓16wiの内周縁に沿って延びる複数(本実施形態では、例えば3個)のスプリング支持部161と、各内側スプリング収容窓16wiの外周縁に沿って延びる複数(本実施形態では、例えば3個)のスプリング支持部162と、各外側スプリング収容窓16woの内周縁に沿って延びる複数(本実施形態では、例えば3個)のスプリング支持部163と、各外側スプリング収容窓16woの外周縁に沿って延びる複数(本実施形態では、例えば3個)のスプリング支持部164とを有する。
第2出力プレート17は、図2に示すように、それぞれ円弧状に延びる複数(本実施形態では、例えば3個)の内側スプリング収容窓17wiと、複数(本実施形態では、例えば3個)の内側スプリング当接部17ciと、それぞれ円弧状に延びる複数(本実施形態では、例えば3個)の外側スプリング収容窓(入力側収容窓)17woと、複数(本実施形態では、例えば6個)の外側スプリング当接部(弾性体当接部)17coとを有する。複数の内側スプリング収容窓17wiは、第2出力プレート17に周方向に間隔をおいて(等間隔に)配設され、内側スプリング当接部17ciは、隣り合う内側スプリング収容窓17wiの周方向における間に1個ずつ形成される。複数の外側スプリング収容窓17woは、それぞれ第3スプリングSP3の自然長よりも長い周長を有し、内側スプリング収容窓17wiの径方向外側に周方向に間隔をおいて(等間隔に)配設される。外側スプリング当接部17coは、各外側スプリング収容窓17woの周方向における両側に1個ずつ形成される。
更に、第2出力プレート17は、各内側スプリング収容窓17wiの内周縁に沿って延びる複数(本実施形態では、例えば3個)のスプリング支持部171と、各内側スプリング収容窓17wiの外周縁に沿って延びる複数(本実施形態では、例えば3個)のスプリング支持部172と、各外側スプリング収容窓17woの内周縁に沿って延びる複数(本実施形態では、例えば3個)のスプリング支持部173と、各外側スプリング収容窓17woの外周縁に沿って延びる複数(本実施形態では、例えば3個)のスプリング支持部174とを有する。
図2に示すように、第1および第2出力プレート16,17は、ダンパ装置10の軸方向に沿って互いに対向すると共に、ドライブプレート11および中間部材12を挟み込むように図示しない複数のリベットを介して連結される。すなわち、ドライブプレート11は、第1および第2出力プレート16,17の軸方向における間の外周側領域に配置される。また、中間部材12は、各スプリング当接部がドライブプレート11の対応する内側スプリング収容窓11wi内に位置するように第1および第2出力プレート16,17の軸方向における間の内周側領域、すなわちドライブプレート11の径方向内側に配置される。
第1および第2スプリングSP1,SP2は、ダンパ装置10の周方向に沿って交互に並ぶようにドライブプレート11の内側スプリング収容窓11wi内に配置されると共に、第1および第2出力プレート16,17により支持される。すなわち、ダンパ装置10の軸方向に並ぶ内側スプリング収容窓11wi,16wiおよび17wiには、第1および第2スプリングSP1,SP2が対をなすように(直列に作用するように)1個ずつ配置される。また、各内側スプリング収容窓11wi内の第1および第2スプリングSP1,SP2は、第1および第2出力プレート16,17の対応するスプリング支持部161,171により径方向内側から支持(ガイド)される。更に、各内側スプリング収容窓11wi内の第1および第2スプリングSP1,SP2は、第1および第2出力プレート16,17の対応するスプリング支持部162,172により径方向外側から支持(ガイド)される。
また、ダンパ装置10の取付状態(ドライブプレート11とドリブン部材15との間でトルクが伝達されていない状態)において、ドライブプレート11の各内側スプリング当接部11ciは、それぞれ互いに異なる内側スプリング収容窓11wi内に配置されて対をなさない(直列に作用しない)第1および第2スプリングSP1,SP2の間で両者の端部に当接する。すなわち、ダンパ装置10の取付状態において、各第1スプリングSP1の一端部および各第2スプリングSP2の他端部は、ドライブプレート11の対応する内側スプリング当接部11ciに当接する。更に、ダンパ装置10の取付状態において、中間部材12の各スプリング当接部は、対応する内側スプリング収容窓11wi,16wiおよび17wi内に配置されて互いに対をなす第1および第2スプリングSP1,SP2の間で両者の端部に当接する。すなわち、各第1スプリングSP1の他端部および各第2スプリングSP2の一端部は、中間部材12の対応するスプリング当接部に当接する。
ドリブン部材15(第1および第2出力プレート16,17)の互いに対向する内側スプリング当接部16ci,17ciも、ドライブプレート11の内側スプリング当接部11ciと同様に、対をなさない(直列に作用しない)第1および第2スプリングSP1,SP2の間で両者の端部に当接する。これにより、ダンパ装置10の取付状態において、各第1スプリングSP1の上記一端部は、ドリブン部材15の対応する内側スプリング当接部16ci,17ciとも当接し、各第2スプリングSP2の上記他端部は、ドリブン部材15の対応する内側スプリング当接部16ci,17ciとも当接する。この結果、ドリブン部材15は、複数の第1スプリングSP1と、中間部材12と、複数の第2スプリングSP2とを介してドライブプレート11に連結され、互いに対をなす第1および第2スプリングSP1,SP2は、ドライブプレート11とドリブン部材15との間で、中間部材12(スプリング当接部)を介して直列に連結される。なお、本実施形態において、それぞれ複数の第1および第2スプリングSP1,SP2は、同一円周上に配列され、発進装置1やダンパ装置10の軸心と各第1スプリングSP1の軸心との距離と、発進装置1等の軸心と各第2スプリングSP2の軸心との距離とが等しくなっている。
また、各第3スプリングSP3は、ドライブプレート11の対応する外側スプリング収容窓11wo内に配置(嵌合)されると共に、第1および第2出力プレート16,17により支持される。すなわち、ダンパ装置10の取付状態において、各第3スプリングSP3の両端部は、ドライブプレート11の対応する外側スプリング当接部11coに当接し、各第3スプリングSP3は、第1および第2出力プレート16,17の対応する外側スプリング収容窓16wo,17woの周方向における中央部付近に位置する。更に、各外側スプリング収容窓11wo内の第3スプリングSP3は、第1および第2出力プレート16,17の対応するスプリング支持部163,173により径方向内側から支持(ガイド)される。また、各外側スプリング収容窓11wo内の第3スプリングSP3は、第1および第2出力プレート16,17の対応するスプリング支持部164,174により径方向外側から支持(ガイド)される。本実施形態において、各第3スプリングSP3は、第1および第2スプリングSP1,SP2よりも径方向外側に当該第1および第2スプリングSP1,SP2と径方向からみて重なるように配置される。これにより、ダンパ装置10ひいては発進装置1の軸長をより短縮化することが可能となる。
ダンパ装置10の取付状態において、各第3スプリングSP3と、その両側に位置するドリブン部材15(第1および第2出力プレート16,17)の外側スプリング当接部16co,17coとの間には、予め定められた周方向の間隔が形成され、両者が当接することはない。そして、各第3スプリングSP3の両側に位置する外側スプリング当接部16co,17coの一方は、ドライブプレート11とドリブン部材15との間でトルクが伝達されているときに当該ドライブプレート11およびドリブン部材15の相対捩れ角が増加するのに伴って第3スプリングSP3の一方の端部に当接することになる。本実施形態において、ダンパ装置10の取付状態における第3スプリングSP3の端部とドリブン部材15の外側スプリング当接部16co,17coとの周方向における間隔は、エンジンEGからドライブプレート11に伝達される入力トルクがダンパ装置10の最大捩れ角θmaxに対応したトルクT2(第2の値)よりも小さい予め定められたトルク(第1の値)T1に達した段階で、ドライブプレート11等の主回転方向(車両前進時(エンジンEG)の回転方向)における前側に位置する第3スプリングSP3の一方の端部が、当該主回転方向における前側の外側スプリング当接部16co,17coに当接するように定められる。
また、ダンパ装置10は、ドライブプレート11とドリブン部材15との相対回転を規制するストッパ18(図1参照)を含む。本実施形態において、ストッパ18は、ドライブプレート11への入力トルクが最大捩れ角θmaxに対応したトルクT2に達した段階でドライブプレート11とドリブン部材15との相対回転を規制するように構成される。この結果、ダンパ装置10では、ドライブプレート11への入力トルクが上記トルクT1に達するまで、第1および第2スプリングSP1,SP2が直列に作用する。また、ドライブプレート11への入力トルクがトルクT1からトルクT2までの範囲に含まれる間、第3スプリングSP3は、直列に作用する第1および第2スプリングSP1,SP2と並列に作用する。従って、ダンパ装置10は、2段階(2ステージ)の減衰特性を有することになる。
続いて、図1、図3および図4を参照しながら、上述のように構成される発進装置1の動作について説明する。
発進装置1では、ロックアップクラッチ8によるロックアップが解除されている際、図1からわかるように、エンジンEGからフロントカバー3に伝達されたトルク(動力)が、ポンプインペラ4、タービンランナ5、ドリブン部材15およびダンパハブ7という経路を介して変速機TMの入力軸ISへと伝達される。これに対して、発進装置1のロックアップクラッチ8によりロックアップが実行されると、エンジンEGからフロントカバー3およびロックアップクラッチ8を介してドライブプレート11に伝達されたトルクは、ドライブプレート11への入力トルクが上記トルクT1に達するまで、複数の第1スプリングSP1、中間部材12および複数の第2スプリングSP2を介してドリブン部材15およびダンパハブ7に伝達される。この間、直列に作用する第1および第2スプリングSP1,SP2により、エンジンEGからのトルクの変動が減衰(吸収)される。
また、ドライブプレート11への入力トルクが上記トルクT1になると、上述のように、第3スプリングSP3の主回転方向における前側の端部が、当該主回転方向における前側の外側スプリング当接部16co,17coに当接する。これにより、各第3スプリングSP3は、ドライブプレート11の上記主回転方向における後側の外側スプリング当接部11coとドリブン部材15(第1および第2出力プレート16,17)の上記主回転方向における前側の外側スプリング当接部16co,17coとの間で伸縮しながら、直列に作用する第1および第2スプリングSP1,SP2と並列に作用してドライブプレート11と中間部材12との間でトルクを伝達する。
この結果、ドライブプレート11への入力トルクがトルクT1からトルクT2までの範囲に含まれる間、エンジンEGからのトルクは、フロントカバー3、ロックアップクラッチ8、ドライブプレート11、中間部材12を介して直列に作用する第1および第2スプリングSP1,SP2並びに両者と並列に作用する第3スプリングSP3、ドリブン部材15およびダンパハブ7という経路を介して変速装置の入力軸ISへと伝達される。そして、ドライブプレート11への入力トルクがトルクT1からトルクT2までの範囲に含まれる間、フロントカバー3に入力されるトルクの変動は、第1から第3スプリングSP1,SP2,SP3により減衰(吸収)される。これにより、当該第1から第3スプリングSP1,SP2,SP3によって、ドライブプレート11に伝達された大きなトルク変動を吸収することが可能となる。
ここで、上述のように構成されるダンパ装置10は、ドリブン部材15すなわち第1および第2出力プレート16,17、タービンランナ5、ダンパハブ7および変速機TMが一体になって振動する振動モードを有する。また、かかる振動モードにおける共振(以下、「主共振MR」という)の振動数fは、次式(1)のように表すことができる。ただし、“Ne”は、エンジンEG(ドライブプレート11)の回転数であり、“n”は、エンジンEGの気筒数であり、“kD”は、ダンパ装置10全体の剛性(合成ばね定数)であり、“kD/S”は、図示しないドライブシャフトの捩り剛性(ばね定数)であり、“J2”は、ドリブン部材15の慣性モーメントであり、“JTM”は、変速機TM全体の慣性モーメントである。ドリブン部材15の慣性モーメントは、一体になって回転する第1および第2出力プレート16,17、両者を連結するリベット、当該ドリブン部材15が連結されるタービンランナ5およびダンパハブ7を単一の部材としてみなしたときの慣性モーメントとして算出される。
f=Ne・60/n/π・√[(kD+kD/S)/(J2+JTM)] …(1)
そして、ダンパ装置10では、上述のように、第1および第2出力プレート16,17(ストレート部S)の厚みが、ドライブプレート11(ストレート部S)の厚みより大きくなっている。これにより、ダンパ装置10では、ドリブン部材15の慣性モーメントJ2(イナーシャ)をより大きくすることができるので、上記式(1)からわかるように、ドリブン部材15が変速機TM(およびダンパハブ7)と一体になって振動する振動モードでの共振の振動数fをより小さくすることが可能となる。すなわち、ダンパ装置10では、図3において実線で示すように、第1および第2出力プレート16,17(ストレート部S)の厚みをドライブプレート11(ストレート部S)の厚みよりも小さくした場合(図3における破線参照)に比べて、主共振MRをロックアップクラッチ8の非ロックアップ領域における低回転側(低周波側)にシフトさせることができる。
この結果、ダンパ装置10では、遠心振子式吸振装置やダイナミックダンパといった補助的な吸振装置を追設することなく、ロックアップクラッチ8のロックアップ回転数Nlup(エンジンEGの始動後に最初に当該エンジンEGとダンパ装置10とを連結する際の回転数であり、例えば900−1500rpm付近)を含む低回転数域でのドリブン部材15のトルク変動TFluc(振動レベル)をより低下させることが可能となる(図3参照)。また、図4に示すように、ダンパ装置10では、ドリブン部材15のトルク変動TFluc(振動レベル)が許容範囲内(図4における一点鎖線参照)に収まるようにしつつ、第1および第2出力プレート16,17(ストレート部S)の厚みをドライブプレート11(ストレート部S)の厚みよりも小さくした場合(図4における破線参照)に比べて、ロックアップ回転数Nlupを低くすることもできる。更に、第1および第2出力プレート16,17の厚みの増加による重量増加、大型化およびコストアップは僅かである。従って、ダンパ装置10では、重量増加、大型化およびコストアップを抑制しつつ、振動減衰性能をより向上させることが可能となる。加えて、第1および第2出力プレート16,17の厚みの増加によりドリブン部材15の耐久性を向上させることができるので、第1および第2出力プレート16,17の材質や焼入れ等の硬化処理のグレードを下げてダンパ装置10の低コスト化を図ることも可能となる。
なお、図2において二点鎖線で示すように、第1および第2出力プレート16,17の少なくとも何れか一方の外周部には、ドライブプレート11から離間するように軸方向に延びる環状の延出部16e,17eが形成されてもよい。これにより、ドリブン部材15の慣性モーメントJ2(イナーシャ)をより一層大きくすることが可能となる。また、ドリブン部材15に要求される慣性モーメントJ2の大きさによっては、図5に示すダンパ装置10Bのように、ダンパハブ7に固定される第1出力プレート16のストレート部S(母材)の厚みのみをドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みよりも大きくしてもよい。これにより、ドライブプレート11からのトルクをダンパハブ7に伝達する第1出力プレート16の耐久性をより向上させることが可能となる。この場合、第2出力プレート17のストレート部S(母材)の厚みは、ドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みと同一であってもよく、ドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みよりも小さくてもよい。更に、図6に示すダンパ装置10Cのように、第2出力プレート17のストレート部S(母材)の厚みのみをドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みよりも大きくしてもよい。この場合、第1出力プレート16のストレート部S(母材)の厚みは、ドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みと同一であってもよく、ドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みよりも小さくてもよい。
また、ダンパ装置10において、第1出力プレート16のストレート部S(母材)の厚み、第2出力プレート17のストレート部S(母材)の厚み、およびドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みがすべて同一とされてもよい。更に、第1出力プレート16のストレート部S(母材)の厚みをドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みと同一にすると共に、第2出力プレート17のストレート部S(母材)の厚みをドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みよりも小さくしてもよい。また、第2出力プレート17のストレート部S(母材)の厚みをドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みと同一にすると共に、第1出力プレート16のストレート部S(母材)の厚みをドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みよりも小さくしてもよい。そして、第1および第2出力プレート16,17の母材(ストレート部S)の厚みは、プレス成形時の加工性等を考慮して最大で5mm程度にするとよい。
図7は、本開示の他のダンパ装置10Dを示す断面図である。なお、ダンパ装置10Dの構成要素のうち、上述のダンパ装置10と同一の要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図7に示すダンパ装置10Dでは、ドリブン部材15の第1出力プレート16に、ドライブプレート11から離間するように(タービンランナ5に向けて)軸方向に延びる環状の延出部16eが形成されている。また、ダンパ装置10Dのドリブン部材15には、第1および第2出力プレート16,17を連結するリベット90を用いて複数の質量体19が周方向に間隔をおいて固定されている。図7の例において、各質量体19は、略L字状の断面形状を有し、第1出力プレート16の互いに隣り合う外側スプリング収容窓16wo(図7では図示省略)の周方向における間に配置される。そして、各質量体19の軸方向に突出する外周部19eは、第1出力プレート16の外周部に形成された延出部16eの内周面により径方向外側から支持される。
このように、ドリブン部材15に延出部16eおよび複数の質量体19を設けることで、当該ドリブン部材15の慣性モーメントJ2(イナーシャ)をより一層大きくして、ドリブン部材15が変速機TMと一体になって振動する振動モードでの共振の振動数fをより一層小さくすることができる。すなわち、ダンパ装置10Dにおいても、上記主共振MRをロックアップクラッチ8の非ロックアップ領域における低回転側(低周波側)にシフトさせることができる。この結果、ダンパ装置10Dにおいても、遠心振子式吸振装置やダイナミックダンパといった補助的な吸振装置を追設することなく、ロックアップ回転数Nlupを含む低回転数域でのドリブン部材15のトルク変動TFluc(振動レベル)をより低下させることが可能となる。また、ダンパ装置10Dにおいても、ドリブン部材15のトルク変動TFluc(振動レベル)が許容範囲内に収まるようにしつつ、ロックアップ回転数Nlupを低くすることができる。従って、ダンパ装置10Dでは、重量増加、大型化およびコストアップを抑制しつつ、振動減衰性能をより向上させることが可能となる。加えて、ダンパ装置10Dでは、各質量体19を第1出力プレート16の延出部16eにより径方向外側から支持することで、ドリブン部材15の回転に伴って各質量体19に作用する遠心力を延出部16eで受けることができる。これにより、ドリブン部材15と各質量体19との固定部、特に、第1出力プレート16に形成されたリベット90の挿通孔付近に作用する応力を低減化し、当該固定部ひいてはダンパ装置10Dの耐久性をより向上させることが可能となる。なお、質量体19は、必ずしも断面L字状に形成される必要はなく、平板状に形成されてもよい。
また、ダンパ装置10Dでは、第2出力プレート17のストレート部S(母材)の厚みのみがドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みよりも大きくされ、かつ第1出力プレート16のストレート部S(母材)の厚みがドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みと同一またはそれによりも小さく定められるが、これに限られるものではない。すなわち、ダンパ装置10Dにおいても、第1出力プレート16のストレート部S(母材)の厚みのみがドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みよりも大きくされ、かつ第2出力プレート17のストレート部S(母材)の厚みがドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みと同一またはそれによりも小さく定められてもよい。
更に、ダンパ装置10Dにおいて、第1出力プレート16のストレート部S(母材)の厚み、第2出力プレート17のストレート部S(母材)の厚み、およびドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みがすべて同一とされてもよい。また、ダンパ装置10Dにおいて、第1出力プレート16のストレート部S(母材)の厚みをドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みと同一にすると共に、第2出力プレート17のストレート部S(母材)の厚みをドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みよりも小さくしてもよい。更に、ダンパ装置10Dにおいて、第2出力プレート17のストレート部S(母材)の厚みをドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みと同一にすると共に、第1出力プレート16のストレート部S(母材)の厚みをドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みよりも小さくしてもよい。
図8は、本開示の他のダンパ装置10Eを示す断面図である。なお、ダンパ装置10Eの構成要素のうち、上述のダンパ装置10,10D等と同一の要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図8に示すダンパ装置10Eにおいても、ドリブン部材15の第1出力プレート16は、複数のリベットを介してタービンランナ5のタービンシェル50と共にダンパハブ7に固定される。また、第1出力プレート16には、ドライブプレート11から離間するように(タービンランナ5に向けて)軸方向に延びる環状の延出部16eが形成されている。更に、タービンランナ5のタービンシェル50には、環状の第1質量体55が溶接により接合(固定)されている。第1質量体55の外周部には、タービンシェル50から離間するようにタービンランナ5の軸方向に延びる延出部55eが形成されている。そして、第1質量体55の延出部55eは、第1出力プレート16の外周部に形成された延出部16eの内周面により径方向外側から支持される。
このように第1出力プレート16に延出部16eを設けると共にタービンランナ5を連結し、更にタービンランナ5に第1質量体55を付加することで、ドリブン部材15の慣性モーメントJ2(イナーシャ)をより一層大きくして、当該ドリブン部材15が変速機TMと一体になって振動する振動モードでの共振の振動数fをより一層小さくすることが可能となる。この結果、ダンパ装置10Eにおいても、遠心振子式吸振装置やダイナミックダンパといった補助的な吸振装置を追設することなく、ロックアップ回転数Nlupを含む低回転数域でのドリブン部材15のトルク変動TFluc(振動レベル)をより低下させることが可能となる。また、ダンパ装置10Eにおいても、ドリブン部材15のトルク変動TFluc(振動レベル)が許容範囲内に収まるようにしつつ、ロックアップ回転数Nlupを低くすることができる。従って、ダンパ装置10Eでは、重量増加、大型化およびコストアップを抑制しつつ、振動減衰性能をより向上させることが可能となる。加えて、タービンランナ5やドリブン部材15の回転に伴って第1質量体55に作用する遠心力を第1出力プレート16の延出部16eで受けることができるので、タービンシェル50(タービンランナ5)と第1質量体55との溶接部(固定部)に作用する応力を低減化し、当該溶接部ひいてはダンパ装置10Eの耐久性をより向上させることが可能となる。
また、図8に示すダンパ装置10Eでは、タービンランナ5とドリブン部材15の第1出力プレート16との軸方向における間に位置するように、板状の環状部材である第2質量体57がダンパハブ7に固定されている。そして、第2質量体57の外周面は、第1質量体55の外周部に形成された延出部55eの内周面により径方向外側から支持される。このようにドリブン部材15に対して第2質量体57を付加することで、当該ドリブン部材15の慣性モーメントJ2(イナーシャ)をより一層大きくして、ドリブン部材15が変速機TMと一体になって振動する振動モードでの共振の振動数fをより一層小さくすることが可能となる。加えて、タービンランナ5やドリブン部材15の回転に伴って第2質量体57に作用する遠心力を第1質量体55の延出部16eで受けることができるので、第2質量体57と第1出力プレート16等との固定部、特に第2質量体57に形成されたリベットの挿通孔付近)に作用する応力を低減化し、当該固定部ひいてはダンパ装置10Eの耐久性をより向上させることが可能となる。
ただし、ダンパ装置10Eにおいて、第2質量体57の外周面は、第1出力プレート16の延出部16eの内周面により径方向外側から支持されてもよい。また、第2質量体57の外周面は、第1質量体55の延出部16eや第1出力プレート16の延出部16eによって径方向に支持されなくてもよい。更に、タービンランナ5の慣性モーメントを増加させるために、タービンシェル50の外周部から他の部材と干渉しないように延出部50eが延出されてもよい。また、タービンランナ5の慣性モーメントを増加させるために、タービンシェル50の厚みを増加させてもよい。
更に、ダンパ装置10Eにおいても、第2出力プレート17のストレート部S(母材)の厚みのみがドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みよりも大きくされ、かつ第1出力プレート16のストレート部S(母材)の厚みがドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みと同一またはそれによりも小さく定められるが、これに限られるものではない。すなわち、ダンパ装置10Eにおいても、第1出力プレート16のストレート部S(母材)の厚みのみがドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みよりも大きくされ、かつ第2出力プレート17のストレート部S(母材)の厚みがドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みと同一またはそれによりも小さく定められてもよい。
また、ダンパ装置10Eにおいても、第1出力プレート16のストレート部S(母材)の厚み、第2出力プレート17のストレート部S(母材)の厚み、およびドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みがすべて同一とされてもよい。また、ダンパ装置10Eにおいても、第1出力プレート16のストレート部S(母材)の厚みをドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みと同一にすると共に、第2出力プレート17のストレート部S(母材)の厚みをドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みよりも小さくしてもよい。更に、ダンパ装置10Eにおいても、第2出力プレート17のストレート部S(母材)の厚みをドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みと同一にすると共に、第1出力プレート16のストレート部S(母材)の厚みをドライブプレート11のストレート部S(母材)の厚みよりも小さくしてもよい。
なお、上述のダンパ装置10−10Eは、ドライブプレート11への入力トルクがトルクT1からトルクT2までの範囲に含まれる間、第3スプリングSP3が第1および第2スプリングSP1,SP2の何れか一方と並列に作用するように構成されてもよい。また、上記ダンパ装置10−10Eから第3スプリングSP3が省略されてもよい。更に、ドライブプレート11と第1および第2出力プレート16,17とは、回転要素として、入力要素、第1中間要素、第2中間部材、および出力要素を含むと共に、トルク伝達要素として、入力要素と第1中間要素との間に配置される第1弾性体、第1中間要素と第2中間要素との間に配置される第2弾性体、および第2中間要素と出力要素との間に配置される第3弾性体を含むダンパ装置に適用されてもよい。また、ドライブプレート11と第1および第2出力プレート16,17とは、回転要素として入力要素および出力要素を含むと共に、トルク伝達要素として入力要素と出力要素との間に配置される弾性を含み、中間要素を含まないダンパ装置に適用されてもよい。更に、ドライブプレート11と第1および第2出力プレート16,17とは、入力要素と出力要素との間に並列に設けられた2つのトルク伝達経路を含むダンパ装置に適用されてもよい。加えて、ダンパ装置10−10Eの入力要素は、少なくとも1枚のドライブプレート11を含むものであればよく、例えば、第2のプレート部材や油圧式多板クラッチのクラッチドラムといった当該ドライブプレート11に連結される他の部材を含むものであってもよい。
以上説明したように、本開示のダンパ装置は、エンジン(EG)からのトルクが伝達される入力要素(11)と、変速機(TM)に連結される出力要素(15)と、前記入力要素(11)と前記出力要素(15)との間でトルクを伝達する弾性体(SP1,SP2、SP3)とを含むダンパ装置(10,10B,10C,10D,10E)において、前記入力要素(11)は、1枚の入力プレートを含み、前記出力要素(15)は、前記ダンパ装置(10,10B,10C,10D,10E)の軸方向に沿って互いに対向すると共に、前記入力プレート(11)を挟み込むように互いに連結される2枚の出力プレート(16,17)を含み、前記2枚の出力プレート(16,17)の少なくとも何れか一方の厚みが、前記入力プレート(11)の厚み以上とされたものである。
このダンパ装置では、出力要素が入力プレート(入力要素)を挟み込むように互いに連結される2枚の出力プレートを含み、当該2枚の出力プレートの少なくとも何れか一方の厚みが入力プレートの厚み以上とされている。これにより、出力要素の慣性モーメント(イナーシャ)をより大きくして、当該出力要素すなわち2枚の出力プレートが変速機と一体になって振動する振動モードでの共振の振動数をより小さくすることが可能となる。この結果、このダンパ装置では、補助的な吸振装置を追設することなく、低回転数域での出力要素の振動レベルをより低下させることができる。そして、出力プレートの厚みの増加による重量増加、大型化およびコストアップは僅かである。従って、重量増加、大型化およびコストアップを抑制しつつ、ダンパ装置の振動減衰性能をより向上させることが可能となる。加えて、出力プレートの厚みの増加により出力要素の耐久性を向上させることができるので、出力プレートの材質や焼入れ等の硬化処理のグレードを下げてダンパ装置の低コスト化を図ることも可能となる。
また、前記入力プレート(11)および前記2枚の出力プレート(16,17)は、それぞれ一定の厚みを有して前記ダンパ装置(10,10B,10C,10D,10E)の径方向に延びるストレート部(S)を含んでもよく、前記2枚の出力プレート(16,17)の少なくとも何れか一方の前記ストレート部(S)の厚みが、前記入力プレート(11)の前記ストレート部(S)の厚み以上であってもよい。
更に、前記入力プレート(11)および前記2枚の出力プレート(16,17)は、プレス加工品であってもよく、前記2枚の出力プレート(16,17)の少なくとも何れか一方の母材の厚みが、前記入力プレート(11)の母材の厚み以上であってもよい。
また、前記2枚の出力プレート(16,17)の一方は、前記変速機(TM)に連結されるハブ(7)に固定されると共に、前記入力プレート(11)の厚み以上の厚みを有してもよい。これにより、出力要素の慣性モーメント(イナーシャ)をより大きくすると共に、入力要素からのトルクをハブに伝達する一方の出力プレートの耐久性をより向上させることが可能となる。
更に、前記2枚の出力プレート(16,17)の厚みは、前記入力プレート(11)の厚みよりも大きくてもよい。これにより、出力要素の慣性モーメント(イナーシャ)をより大きくすると共に、当該出力要素の耐久性をより向上させることが可能となる。
本開示の他のダンパ装置は、エンジン(EG)からのトルクが伝達される入力要素(11)と、変速機(TM)に連結される出力要素(15)と、前記入力要素(11)と前記出力要素(15)との間でトルクを伝達する弾性体(SP1,SP2、SP3)とを含むダンパ装置(10D)において、前記入力要素(11)は、1枚の入力プレートを含み、前記出力要素(15)は、前記ダンパ装置(10D)の軸方向に沿って互いに対向すると共に、前記入力プレート(11)を挟み込むように互いに連結される2枚の出力プレート(16,17)を含み、前記2枚の出力プレート(16,17)の少なくとも何れか一方は、外周部から軸方向に延出された延出部(16e)を含み、前記出力要素(15)には、前記延出部(16e)により径方向外側から支持されるように質量体(19)が固定されるものである。
このダンパ装置では、出力要素が入力プレート(入力要素)を挟み込むように互いに連結される2枚の出力プレートを含み、当該2枚の出力プレートの少なくとも何れか一方は、外周部から軸方向に延出された延出部を含む。そして、出力要素には、前記延出部により径方向外側から支持されるように質量体が固定される。このように、出力要素に延出部および質量体を設けることで、当該出力要素の慣性モーメント(イナーシャ)をより大きくして、出力要素が変速機と一体になって振動する振動モードでの共振の振動数をより小さくすることが可能となる。これにより、このダンパ装置では、補助的な吸振装置を追設することなく、低回転数域での出力要素の振動レベルをより低下させることができる。従って、重量増加、大型化およびコストアップを抑制しつつ、ダンパ装置の振動減衰性能をより向上させることが可能となる。加えて、質量体を上記延出部により径方向外側から支持することで、出力要素の回転に伴って質量体に作用する遠心力を延出部で受けることができる。これにより、出力要素と質量体との固定部に作用する応力を低減化し、当該固定部ひいてはダンパ装置の耐久性をより向上させることが可能となる。
本開示の更に他のダンパ装置は、エンジン(EG)からのトルクが伝達される入力要素(11)と、変速機(TM)に連結される出力要素(15)と、前記入力要素(11)と前記出力要素(15)との間でトルクを伝達する弾性体(SP1,SP2、SP3)とを含むダンパ装置(10E)において、前記入力要素(11)は、1枚の入力プレートを含み、前記出力要素(15)は、前記ダンパ装置(10E)の軸方向に沿って互いに対向すると共に、前記入力プレート(11)を挟み込むように互いに連結される2枚の出力プレート(16,17)を含み、前記2枚の出力プレート(16,17)の一方は、流体伝動装置のタービンランナ(5)に連結されると共に、外周部から軸方向に延出された延出部(16e)を含み、前記タービンランナ(5)には、前記延出部(16e)により径方向外側から支持されるように質量体(55)が固定されるものである。
このダンパ装置では、出力要素が入力プレート(入力要素)を挟み込むように互いに連結される2枚の出力プレートを含み、2枚の出力プレートの一方は、流体伝動装置のタービンランナに連結されると共に、外周部から軸方向に延出された延出部を含む。更に、タービンランナには、延出部により径方向外側から支持されるように質量体が固定される。このように2枚の出力プレートの一方に延出部を設けると共にタービンランナを連結し、更にタービンランナに質量体を付加することで、出力要素の慣性モーメント(イナーシャ)をより大きくして、当該出力要素が変速機と一体になって振動する振動モードでの共振の振動数をより小さくすることが可能となる。これにより、このダンパ装置では、補助的な吸振装置を追設することなく、低回転数域での出力要素の振動レベルをより低下させることができる。従って、重量増加、大型化およびコストアップを抑制しつつ、ダンパ装置の振動減衰性能をより向上させることが可能となる。加えて、出力要素の回転に伴って質量体に作用する遠心力を延出部で受けることができるので、タービンランナと質量体との固定部に作用する応力を低減化し、当該固定部ひいてはダンパ装置の耐久性をより向上させることが可能となる。
また、前記ダンパ装置(10,10B,10C,10D,10E)は、中間要素(12)を含んでもよく、前記弾性体は、前記入力要素(11)と前記中間要素(12)との間に配置される第1弾性体(SP1)と、前記中間要素(12)と前記出力要素(15)との間に配置されて前記第1弾性体(SP1)と直列に作用する第2弾性体(SP2)とを含んでもよい。
更に、前記ダンパ装置(10,10B,10C,10D,10E)は、少なくとも前記入力要素(11)と前記出力要素(15)との間でトルクが伝達されていないときに前記出力要素(15,16,17)により保持されると共に、前記入力要素(11)と前記出力要素)(15)との間でトルクが伝達されているときに前記入力要素(11)と前記出力要素(15)との相対捩れ角が増加するのに伴って前記第1および第2弾性体(SP1,SP2)の少なくとも何れか一方と並列に作用する第3弾性体(SP3)を更に含んでもよい。
そして、本開示の発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の外延の範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。更に、上記発明を実施するための形態は、あくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の要素を限定するものではない。
本開示の発明は、ダンパ装置の製造分野等において利用可能である。
1 発進装置、3 フロントカバー、4 ポンプインペラ、5 タービンランナ、50 タービンシェル、51 タービンブレード、6 ステータ、7 ダンパハブ、8 ロックアップクラッチ、10,10B,10C,10D,10E ダンパ装置、11 ドライブプレート、11ci 内側スプリング当接部、11co 外側スプリング当接部、11wi 内側スプリング収容窓、11wo 外側スプリング収容窓、12 中間部材、15 ドリブン部材、16 第1出力プレート、16ci 内側スプリング当接部、16co 外側スプリング当接部、16e,17e 延出部、16wi 内側スプリング収容窓、16wo 外側スプリング収容窓、17 第2出力プレート、17ci 内側スプリング当接部、17co 外側スプリング当接部、17wi 内側スプリング収容窓、17wo 外側スプリング収容窓、17wo 外側スプリング収容窓、18 ストッパ、19 質量体、19e 外周部、50 タービンシェル、50e 延出部、51 タービンブレード、55 第1質量体、55e 延出部、57 第2質量体、60 ワンウェイクラッチ、90 リベット、161,162,163,164,171,172,173,174 スプリング支持部、EG エンジン、IS 入力軸、S ストレート部、SP1 第1スプリング、SP2 第2スプリング、SP3 第3スプリング,TM 変速機。
Claims (9)
- エンジンからのトルクが伝達される入力要素と、変速機に連結される出力要素と、前記入力要素と前記出力要素との間でトルクを伝達する弾性体とを含むダンパ装置において、
前記入力要素は、1枚の入力プレートを含み、
前記出力要素は、前記ダンパ装置の軸方向に沿って互いに対向すると共に、前記入力プレートを挟み込むように互いに連結される2枚の出力プレートを含み、
前記2枚の出力プレートの少なくとも何れか一方の厚みが、前記入力プレートの厚み以上であるダンパ装置。 - 請求項1に記載のダンパ装置において、
前記入力プレートおよび前記2枚の出力プレートは、それぞれ一定の厚みを有して前記ダンパ装置の径方向に延びるストレート部を含み、
前記2枚の出力プレートの少なくとも何れか一方の前記ストレート部の厚みが、前記入力プレートの前記ストレート部の厚み以上であるダンパ装置。 - 請求項1または2に記載のダンパ装置において、
前記入力プレートおよび前記2枚の出力プレートは、プレス加工品であり、
前記2枚の出力プレートの少なくとも何れか一方の母材の厚みが、前記入力プレートの母材の厚み以上であるダンパ装置。 - 請求項1から3の何れか一項に記載のダンパ装置において、
前記2枚の出力プレートの一方は、前記変速機に連結されるハブに固定されると共に、前記入力プレートの厚み以上の厚みを有するダンパ装置。 - 請求項1から4の何れか一項に記載のダンパ装置において、
前記2枚の出力プレートの厚みは、前記入力プレートの厚みよりも大きいダンパ装置。 - エンジンからのトルクが伝達される入力要素と、変速機に連結される出力要素と、前記入力要素と前記出力要素との間でトルクを伝達する弾性体とを含むダンパ装置において、
前記入力要素は、1枚の入力プレートを含み、
前記出力要素は、前記ダンパ装置の軸方向に沿って互いに対向すると共に、前記入力プレートを挟み込むように互いに連結される2枚の出力プレートを含み、
前記2枚の出力プレートの少なくとも何れか一方は、外周部から軸方向に延出された延出部を含み、
前記出力要素には、前記延出部により径方向外側から支持されるように質量体が固定されるダンパ装置。 - エンジンからのトルクが伝達される入力要素と、変速機に連結される出力要素と、前記入力要素と前記出力要素との間でトルクを伝達する弾性体とを含むダンパ装置において、
前記入力要素は、1枚の入力プレートを含み、
前記出力要素は、前記ダンパ装置の軸方向に沿って互いに対向すると共に、前記入力プレートを挟み込むように互いに連結される2枚の出力プレートを含み、
前記2枚の出力プレートの一方は、流体伝動装置のタービンランナに連結されると共に、外周部から軸方向に延出された延出部を含み、
前記タービンランナには、前記延出部により径方向外側から支持されるように質量体が固定されるダンパ装置。 - 請求項1から7の何れか一項に記載のダンパ装置において、
中間要素を更に含み、
前記弾性体は、前記入力要素と前記中間要素との間に配置される第1弾性体と、前記中間要素と前記出力要素との間に配置されて前記第1弾性体と直列に作用する第2弾性体とを含むダンパ装置。 - 請求項8に記載のダンパ装置において、
少なくとも前記入力要素と前記出力要素との間でトルクが伝達されていないときに前記出力要素により保持されると共に、前記入力要素と前記出力要素との間でトルクが伝達されているときに前記入力要素と前記出力要素との相対捩れ角が増加するのに伴って前記第1および第2弾性体の少なくとも何れか一方と並列に作用する第3弾性体を更に含むダンパ装置。
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JP2017182353A JP2019056461A (ja) | 2017-09-22 | 2017-09-22 | ダンパ装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020200908A (ja) * | 2019-06-12 | 2020-12-17 | 株式会社ユタカ技研 | 動力伝達装置 |
CN113811702A (zh) * | 2019-05-09 | 2021-12-17 | 爱信艾达工业株式会社 | 减震器装置 |
US11767899B2 (en) | 2019-06-12 | 2023-09-26 | Yutaka Giken Co., Ltd. | Power transmission device |
-
2017
- 2017-09-22 JP JP2017182353A patent/JP2019056461A/ja not_active Withdrawn
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