従来技術における前述の技術的問題を考慮して、本開示の実施形態の目的は、従来技術における上記及び他の技術的問題を解決すべく、ユーザ機器の方法及びサービング基地局の方法と、さらにそれらの対応するユーザ機器及びサービング基地局とを提供することである。
本開示の第1の態様によると、サービング基地局を介してセルラ送信を実行し得るユーザ機器の方法を提供する。方法は、デバイス間(D2D)検出送信に対するリソースの割当てをリクエストするようにサービング基地局にリクエストメッセージを送信するステップ、割り当てられたリソースを示すための表示メッセージをサービング基地局から受信するステップ、及びセルラ送信が実行される間に、割り当てられたリソース上でD2D検出送信を実行するステップを備え得る。
ある実施形態では、方法は、リソースがサービング基地局によって割り当てられるのか又は非サービング基地局によって割り当てられるのかをサービング基地局が判定するように、D2D検出送信に対する周波数をリクエストメッセージに含めるステップをさらに備え得る。
ある実施形態では、方法は、その周波数で測定を実行するようにサービング基地局から測定構成を受信するステップ、及びどの非サービング基地局がリソースを割り当てるかをサービング基地局が特定するように、サービング基地局に測定報告を送信するステップをさらに備え得る。
ある実施形態では、方法は、所定の条件を満たし所定の閾値より高い信号品質を有するセルがその周波数で検出される場合のみ、サービング基地局にリクエストメッセージを送信するステップをさらに備え得る。
ある実施形態では、方法は、ユーザ機器がさらなる公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)においてD2D検出送信を実行する必要がある場合に、サービング基地局が属するPLMNとは異なるさらなるPLMNのアイデンティティをリクエストメッセージに含めるステップをさらに備え得る。
ある実施形態では、方法は、所定の優先規則に従ってセルラ送信とD2D検出送信の間で電力を割り当てるステップをさらに備え得る。
ある実施形態では、所定の優先規則は、セルラ送信がD2D検出送信よりも高い優先度を常時有することを備え得る。
ある実施形態では、所定の優先規則は、D2D検出送信がサブフレームにおいてセルラ送信よりも早い場合に、D2D検出送信がプライマリセル又はセカンダリセルにおいて、セルラ送信よりも高い優先度を有するが物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)送信よりも低い優先度を有することを備え得る。
ある実施形態では、所定の優先規則は、D2D検出送信がサブフレームにおいてセルラ送信よりも早い場合に、D2D検出送信がプライマリセルにおいてはセルラ送信よりも低い優先度を有するがセカンダリセルにおいてはセルラ送信よりも高い優先度を有すること備え得る。
ある実施形態では、所定の優先規則は、D2D検出送信がサブフレームにおいてセルラ送信よりも早い場合に、利用可能な最大送信電力がD2D検出送信に対して設定されること、及びD2D検出送信電力の実際の電力が利用可能な最大送信電力以下であることを備え得る。
本開示の第2の態様によると、ユーザ機器のセルラ送信をサービングするサービング基地局の方法が提供される。方法は、デバイス間(D2D)検出送信に対するリソースの割当てをリクエストするためのリクエストメッセージをユーザ機器から受信するステップ、及びセルラ送信が実行される間に、ユーザ機器は割り当てられたリソース上でD2D検出送信を実行するように、割り当てられたリソースを示すための表示メッセージをユーザ機器に送信するステップを備え得る。
ある実施形態では、方法は、ユーザ機器のD2D検出送信に対する周波数をリクエストメッセージから取得するステップ、及び取得された周波数に基づいて、リソースがサービング基地局によって割り当てられるのか又は非サービング基地局によって割り当てられるのかを判定するステップをさらに備え得る。
ある実施形態では、方法は、リソースが非サービング基地局によって割り当てられると判定された場合に、ユーザ機器がその周波数で測定を実行するように、ユーザ機器に測定構成を送信するステップ、ユーザ機器から測定報告を受信するステップ、及び測定報告に基づいて、どの非サービング基地局がリソースを割り当てるかを特定するステップをさらに備え得る。
ある実施形態では、方法は、リクエストメッセージがさらなる公衆陸上移動体ネットワーク(PLMN)のアイデンティティを含む場合に、サービング基地局が属するPLMNとは異なるさらなるPLMNにおいて、リソースが非サービング基地局によって割り当てられると判定するステップをさらに備え得る。これらの実施形態では、方法は、ユーザ機器がD2D検出送信を実行する必要がある周波数をリクエスト情報が含まない場合に、ユーザ機器のD2D検出送信に対する周波数をさらなるPLMNの周波数から選択するステップ、及び選択された周波数に基づいて、どの非サービング基地局がリソースを割り当てるかを特定するステップをさらに備え得る。
ある実施形態では、方法は、特定された非サービング基地局にリソースを割り当てるようにリクエストするステップ、割り当てられたリソースを示すためのメッセージを非サービング基地局から受信するステップ、及び割り当てられたリソースをユーザ機器に示すステップをさらに備え得る。
ある実施形態では、方法は、測定報告を非サービング基地局に送信するステップをさらに備え得る。
ある実施形態では、方法は、ユーザ機器からリクエストメッセージを受信するステップに応じて、セルラ送信が実行される間に、ユーザ機器はD2D検出送信を実行することが許容されるかを判定するステップ、及びセルラ送信が実行される間に、ユーザ機器はD2D検出送信を実行することが許容される場合のみ、ユーザ機器に表示メッセージを送信するステップをさらに備え得る。
本開示の第3の態様によると、サービング基地局を介してセルラ送信を実行するユーザ機器が提供される。ユーザ機器は、デバイス間(D2D)検出送信に対するリソースの割当てをリクエストするリクエストメッセージをサービング基地局に送信するように構成された送信部、割り当てられたリソースを示すための表示メッセージをサービング基地局から受信するように構成された受信部、及びセルラ送信が実行される間に、割り当てられたリソース上でD2D検出送信を実行するように構成されたD2D検出部を備え得る。
本開示の第4の態様によると、ユーザ機器のセルラ送信をサービングするサービング基地局が提供される。サービング基地局は、デバイス間(D2D)検出送信に対するリソースの割当てをリクエストするためのリクエストメッセージをユーザ機器から受信するように構成された受信部、及びセルラ送信が実行される間に、ユーザ機器が割り当られたリソース上でD2D検出送信を実行するように、割り当てられたリソースを示すための表示メッセージをユーザ機器に送信するように構成された送信部を備え得る。
本開示の実施形態は、非プライマリセルにおいて検出送信リソースを取得するユーザ機器に対する技術的解決手段、及び非プライマリセルにおいて検出送信をサポートする実現可能な電力割当てメカニズムを提供する。本開示の実施形態は、セルラサービング周波数以外の周波数でD2D検出送信を実行するようにキャリアアグリゲーション又はデュアル接続性のシナリオをサポートするユーザ機器のために、リソース割当て処理を実現する。その上、電力の割当てには、3つの異なるシナリオが考えられる。3つのシナリオでは、特に、D2D検出送信がサブフレームにおいてセルラ送信よりも早い場合に、セルラ送信とD2D検出送信の間で優先度を設定するためのいくつかの異なる選択肢が提示される。本開示の実施形態により、非サービングセルの周波数で良好なD2D検出性能が取得可能である。さらに、本開示の実施形態はまた、キャリアアグリゲーション又はデュアル接続性のシナリオをサポートしないユーザ機器も検討する。この状況では、ユーザ機器は、非プライマリセルにおいて検出を実行するためのスケジューリングギャップで構成され得る。
本開示の実施形態の上記及び他の目的、構成及び効果は、添付図面を参照して以下の詳細な説明を通じてより深く理解できる。図面では、本開示のいくつかの実施形態は、例示的なものであって限定的なものではない。
これ以降、図面に示すいくつかの例示的実施形態は、本開示の原理及び趣旨を説明するのに参照される。これらの実施形態の説明は、単に当業者が本開示をより良く理解及び実施できるようにするものであり、いずれの形式においても本開示の範囲を限定的な意味でとらえられるべきではない。
上記のように、本開示の実施形態の目的の1つは、PLMN内又はPLMN間シナリオで、プライマリセルにおいてセルラ送信を実行する間に、非プライマリセルにおいてD2D検出送信を実行することである。この課題を達成するためには、2つの問題を解決する必要がある。1つは非プライマリセルにおいて検出送信リソースをどのように取得するかであり、もう1つは、ユーザ機器がセルラ送信及びD2D検出送信を同時に実行する必要がある場合に、電力をどのように割り当てるかである。この2つの問題に関して、本開示の実施形態は、2つの問題を解決するように、ユーザ機器の方法及びサービング基地局の方法と、さらに対応するユーザ機器及びサービング基地局とを提供する。これ以降、本開示の実施形態は、図面を参照して詳述される。
図1は、本開示の実施形態によるユーザ機器のための方法100についてのフローチャートを概略的に示す。方法100は無線通信でユーザ機器によって実行され、ユーザ機器はサービング基地局を介してセルラ送信を実行し得る。具体的には、方法100は、図6を参照して以下で説明するユーザ機器600によって実行され得る。
図1に示すように、方法100は、開始後にステップ101に進むことになる。ステップ101では、方法100を実行するユーザ機器は、D2D検出送信に対するリソースの割当てをリクエストするリクエストメッセージをサービング基地局に送信し得る。特定の通信シナリオでは、サービング基地局を通じてセルラ通信を実行するユーザ機器は、非サービング周波数でD2D検出送信を実行して隣接する他のユーザ機器がそれを検出できることにより、D2D送信を実行するように隣接するユーザ機器の間にD2D通信チャネルを確立する必要があり得ることは、当業者には分かるはずである。しかしながら、そのようなシナリオでは、ユーザ機器には、他の周波数でD2D検出送信を実行するためのリソースは割り付けられない。したがって、D2D検出送信を実行するために、UEはその周波数のD2D検出送信に対するリソースの割当てをリクエストするようにサービング基地局にリクエストメッセージを送信し得る。
ある実施形態では、方法100を実行するユーザ機器は、リソースがサービング基地局によって割り当てられるのか又は非サービング基地局によって割り当てられるのかをサービング基地局が判定するように、D2D検出送信に対する周波数をリクエストメッセージに含めることができる。これらの実施形態では、ユーザ機器は、リクエストメッセージにおいて、D2D検出送信を実行するために必要とする周波数を明確に示すことができる。リクエストメッセージから周波数を取得した後に、サービング基地局は、リソースがその周波数でサービング基地局によって割り当てられ得るかを判定することができる。サービング基地局がその周波数でリソースを割り当てる場合には、ユーザ機器に割り当てられたリソースを通知し得る。サービング基地局がその周波数でリソースを割り当てることができない場合には、周波数リソースを支配する非サービング基地局にリソースを割り当てるようにリクエストし得る。
ある実施形態では、方法100を実行するユーザ機器は、所定の条件を満たしかつ所定の閾値よりも高い信号品質を有するセルがこの周波数で検出される場合のみ、サービング基地局にリクエストメッセージを送信し得る。これらの実施形態では、ユーザ機器は、特定の周波数でD2D検出送信を実行する必要性を判定する前に、その周波数で検出を実行し得る。所定の条件を満たしかつ所定の閾値よりも高い信号品質を有するセルが検出される場合には、ユーザ機器はリクエストメッセージをサービング基地局に送信する。そのようにして、ユーザ機器がリクエストメッセージをサービング基地局に盲目的に送信するのを少なくとも阻止し、それによってシステムのリソースを節約する。当業者であれば、ここで所定の条件が特定の技術的環境に従って予め決定され得ることを理解できる。例えば、所定の条件は、それに限定することなく、3GPP TS36.304に従って適切なセルを規定するような条件を含み得る。
ある実施形態では、方法100を実行するユーザ機器は、サービング基地局が属するPLMN以外の他のPLMNにおいてD2D検出送信を実行する必要がある場合には、他のPLMNのアイデンティティがリクエストメッセージに含まれ得る。これらの実施形態では、ユーザ機器は、セルラ送信とは異なる他のPLMNの周波数でD2D検出送信を実行する必要がある。そのような場合には、ユーザ機器は、D2D検出送信に対する周波数が属する他のPLMNのアイデンティティを、リクエストメッセージを介してサービング基地局に送信し得る。サービング基地局は、リクエストメッセージにおけるアイデンティティに基づいて、リソースが他のPLMNの非サービング基地局によって割り当てられると判定し得る。さらに、ユーザ機器がリクエストメッセージにおいてPLMNのアイデンティティを示さない場合には、サービング基地局は、ユーザ機器が現行のPLMN内でD2D送信を実行する必要があるとみなす。
次に、方法100は、ステップ102に進むことになる。ステップ102では、方法100を実行するユーザ機器は、割り当てられたリソースを示すための表示メッセージをサービング基地局から受信し得る。サービングされたユーザ機器からリクエストメッセージを受信した後に、サービング基地局は、異なる状況の異なる要因によりユーザ機器にD2D検出送信リソースを割り当てるための異なる形式を対応して採用し得ることが分かる。その後は、サービング基地局は、表示メッセージを通じて割り当てられたリソースをユーザ機器に通知することができる。
ある実施形態では、方法100を実行するユーザ機器は、どの非サービング基地局がリソースを割り当てるかをサービング基地局が特定するように、サービング基地局から測定構成を受信して、その周波数で測定を実行し、測定報告をサービング基地局に送信し得る。これらの実施形態では、サービング基地局が、その周波数でリソースを割り当てることができないと分かった場合には、リソースを割り当てるように非サービング基地局にリクエストする必要がある。したがって、サービング基地局は、その周波数で測定を実行するための測定構成をユーザ機器に送信し得る。ユーザ機器は、測定構成に従ってその周波数で測定を実行し、そして、測定報告をサービング基地局に送信し得る。引き続き、測定報告に基づいて、サービング基地局は、どの非サービング基地局がその周波数でリソースを割り当てるかを知ることができる。これらの実施形態では、サービング基地局は、非プライマリセルにおいてユーザ機器による測定結果から最強のセルを知り、そして、サービング基地局は、非プライマリセルにおいてD2D検出送信に対する送信リソースをユーザ機器に割り当てるように、X2インタフェースを介して非サービング基地局にリクエストし得る。
次に、方法100は、ステップ103に進むことになる。ステップ103では、方法100を実行するユーザ機器は、セルラ送信が実行される間に、割り当てられたリソース上でD2D検出送信を実行し得る。ステップ103が完了した後に、方法100は終了し得る。
上記のように、非プライマリセルにおいて検出送信リソースをどのように取得するかについての第1の問題を解決した後に、ユーザ機器の同時のセルラ送信とD2D検出送信の間で電力をどのように割り当てるかについての第2の問題をさらに解決する必要がある。この問題に対する本開示の解決手段を、図2を参照して詳述する。
図2は、本開示の実施形態によるセルラ送信とD2D検出送信の間に異なる関係性が存在するシナリオを概略的に示す。図2に示すように、符号201はサブフレーム内のプライマリセル上のセルラ送信を示し、符号202−204は同じサブフレーム内の非プライマリセルの周波数のD2D検出送信を示す。
同じサブフレーム内のセルラ送信とD2D検出送信の経時的関係性によると、電力割当て中には以下の3つのシナリオが考えられる。第1のシナリオは早期D2D検出送信を含み、すなわち、D2D検出送信は同じサブフレーム内でセルラ送信より早い。第2のシナリオは同期D2D検出送信を含み、すなわち、D2D検出送信及びセルラ送信は同じサブフレーム内で同期している。第3のシナリオは後期D2D検出送信を含み、すなわち、D2D検出送信は同じサブフレーム内でセルラ送信より遅い。
第1のシナリオについて、本開示の実施形態は、D2D検出送信とセルラ送信の間の電力割当ての優先度を設定するためのいくつかの選択肢を提供する。
第1の選択肢では、セルラ送信は、D2D検出送信よりも高い優先度を常時有し得る。
第2の選択肢では、D2D検出送信は、プライマリセル又はセカンダリセルにおいて、D2D検出送信が物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)よりも低い優先度を有する以外は、セルラ送信よりも高い優先度を有する。この選択肢は、送信リソースが非サービング基地局によって割り当てられるので、特にタイプ2の検出に対して適用可能であり、ユーザ機器がこのリソースを利用しない場合には、リソースは無駄になる。
第3の選択肢では、D2D検出送信はプライマリセル上ではセルラ送信よりも低い優先度を有するがセカンダリセル上ではセルラ送信よりも高い優先度を有し、又はD2D検出送信はサウンディング基準信号(SRS)よりも高い優先度を有する。通常、プライマリセル上のセルラ送信は、RRC接続を維持するのに重要であるため、電力割当てでは高い優先度を有し得る。セカンダリセル上のセルラ送信については、ある観点からそれはさほど重要ではない。その結果として、ユーザ機器が他の周波数でD2D検出送信を実行する必要がある場合には、D2D検出送信に対する電力割当ては、セカンダリセル上のセルラ送信よりも高い優先度を有し得る。
第4の選択肢では、利用可能な最大送信電力は、ユーザ機器がD2D検出送信を実行する必要がある周波数のD2D検出送信に対して設定されればよく、D2D検出送信の実際の電力は利用可能な最大送信電力以下である。ユーザ機器が同時のセルラ送信及び検出送信に対して十分な電力がない場合には、D2D検出送信には利用可能な最大送信電力を割り付け可能であり、セルラ送信には残りの電力を割り付け可能である。この選択肢は、その周波数におけるD2D検出送信に対して良好な性能を見込むことができる。
第2及び第3のシナリオについて、セルラ送信は、D2D検出送信よりも電力割当てに対して高い優先度を有する。ユーザ機器はまず、セルラ送信に対して電力を割り当てることができ、残りの電力はD2D検出送信に用いられ得る。この電力割当ては、残りの電力が制限され得るので、不十分なD2D検出性能をもたらすことがある。
さらに、ユーザ機器が、サービング基地局が属するPLMNにおいてセルラ信号を送信し他のPLMNにおいて検出メッセージを同時に送信する場合には、ユーザ機器は、サービング基地局が属するPLMNよりも他のPLMNの方が高い優先度を有すると分かれば、D2D検出送信を行うことはセルラ送信よりも電力割当てに対して高い優先度を有するとみなすことができる。提示される電力割当てメカニズムにより、本開示の実施形態は、PLMN内のシナリオ又はPLMN間のシナリオに属する非プライマリセルにおいてD2D検出送信をサポートすることができる。
したがって、ある実施形態では、方法100を実行するユーザ機器は、異なるシナリオの異なる選択肢に応じて、所定の優先規則に従いセルラ送信とD2D検出送信の間で電力を割り当てることができる。種々の実施形態では、所定の規則は、以下の、セルラ送信は、D2D検出送信よりも高い優先度を常時有していてもよいこと、D2D検出送信がサブフレームにおいてセルラ送信よりも早い場合には、D2D検出送信は、プライマリセル又はセカンダリセル上でセルラ送信よりも高い優先度を有するがPRACH送信よりも低い優先度を有し得ること、D2D検出送信がサブフレームにおいてセルラ送信よりも早い場合には、D2D検出送信は、プライマリセル上ではセルラ送信よりも低い優先度を有するがセカンダリセル上ではセルラ送信よりも高い優先度を有し得ること、及びD2D検出送信がサブフレームにおいてセルラ送信よりも早い場合には、利用可能な最大送信電力はD2D検出送信に対して設定されればよく、D2D検出送信の実際の電力は利用可能な最大送信電力以下であることを含み得る。
図3は、本開示の実施形態によるサービング基地局のための方法300についてのフローチャートを概略的に示す。方法300は無線通信でサービング基地局によって実行され、サービング基地局はユーザ機器のセルラ送信をサービングし得る。具体的には、方法300は、図7を参照して以下に説明するサービング基地局700によって実行され得る。
図3に示すように、方法300は、開始後に、ステップ301に進むことになる。ステップ301では、方法300を実行するサービング基地局は、D2D検出送信に対するリソースの割当てをリクエストするためのリクエストメッセージをユーザ機器から受信し得る。サービングセルによってサービングされるユーザ機器が非サービングセルにおいてD2D検出送信を実行する必要がある場合、D2D検出送信を実行するためのリソースを割り当てるようにサービング基地局にリクエストする必要があることは、当業者には明らかである。
ある実施形態では、方法300を実行するサービング基地局は、ユーザ機器のD2D検出送信に対する周波数をリクエストメッセージから取得し、取得された周波数に基づいて、リソースがサービング基地局によって割り当てられるのか又は非サービング基地局によって割り当てられるのかを判定し得る。これらの実施形態では、ユーザ機器は、リクエストメッセージにおいて、D2D検出送信を実行する必要がある周波数をサービング基地局に明確に通知し得る。リクエストメッセージから周波数を取得した後に、サービング基地局は、その周波数でリソースがサービング基地局によって割り当てられ得るかを判定することができる。サービング基地局が、その周波数でリソースを割り当てることができる場合には、ユーザ機器に割り当てられたリソースを通知し得る。サービング基地局は、その周波数でリソースを割り当てることができない場合には、周波数リソースを支配する非サービング基地局にこのリソースを割り当てるようにリクエストしてもよい。これらの実施形態では、サービング基地局は非プライマリセルにおいてユーザ機器による測定結果から最強のセルを知ることができ、そして、サービング基地局は、非プライマリセルにおいてD2D検出送信に対してユーザ機器に送信リソースを割り当てるように、X2インタフェースを通じて非サービング基地局にリクエストし得る。
ある実施形態では、リソースが非サービング基地局によって割り当てられると判定された場合には、方法300を実行するサービング基地局は、ユーザ機器がその周波数で測定を実行できるようにユーザ機器に測定構成を送信することができ、そして、方法300を実行するサービング基地局は、ユーザ機器から測定報告を受信し、その測定報告に基づいてどの非サービング基地局がリソースを割り当てるかを特定し得る。これらの実施形態では、サービング基地局がその周波数でリソースを割り当てることができないと分かった場合には、非サービング基地局にリソースを割り当てるようにリクエストする必要がある。したがって、サービング基地局は、その周波数で測定を実行するための測定構成をユーザ機器に送信し得る。ユーザ機器は、その測定構成に従ってその周波数で測定を実行し、そして、測定報告をサービング基地局に送信し得る。その後、サービング基地局は、測定報告に基づいて、どの非サービング基地局がその周波数でリソースを割り当てることができるかを知ることができる。
ある実施形態では、サービング基地局が属するPLMNとは異なる他のPLMNのアイデンティティをリクエストメッセージが含む場合には、方法300を実行するサービング基地局は、他のPLMNにおいてリソースが非サービング基地局によって割り当てられると判定し得る。これらの実施形態では、ユーザ機器は、セルラ送信のものとは異なるPLMNの周波数でD2D検出送信を実行する必要がある。この場合には、ユーザ機器は、D2D検出送信が実行される必要がある周波数が属する他のPLMNのアイデンティティを、リクエストメッセージを介してサービング基地局に送信することができる。サービング基地局は、リクエストメッセージにおけるアイデンティティに基づいて、リソースが他のPLMNの非サービング基地局によって割り当てられると判定し得る。さらに、ユーザ機器がリクエストメッセージにおいてPLMNのアイデンティティを示さない場合には、サービング基地局は、ユーザ機器が現行のPLMN内でD2D検出送信を実行する必要があるとみなす。
上記実施形態のさらなる実施形態では、ユーザ機器がD2D検出送信を実行する必要がある周波数をリクエストメッセージが含まない場合には、方法300を実行するサービング基地局は、他のPLMNの周波数からユーザ機器のD2D検出送信に対する周波数を選択し、選択された周波数に基づいてどの非サービング基地局がリソースを割り当てるのかを特定し得る。これらの実施形態では、リクエストメッセージは、他のPLMNのアイデンティティを含むが、D2D検出送信が実行される必要がある周波数を示すことはできない。この場合には、サービング基地局は、ユーザ機器のD2D検出送信に対する周波数を他のPLMNの周波数範囲から自発的に選択し、そして、選択された周波数に従ってリソースを割り当てるように、他のPLMNにおける特定の基地局にリクエストし得る。
ある実施形態では、方法300を実行するサービング基地局は、特定された非サービング基地局にリソースを割り当てるようにリクエストし、割り当てられたリソースを示すメッセージを非サービング基地局から受信し、割り当てられたリソースをユーザ機器に示し得る。これらの実施形態では、どの非サービング基地局がリソースを割り当てるようにリクエストされるかを特定した後に、サービング基地局は、リソースを割り当てるように非サービング基地局にリクエストし、そして、割り当てられたリソースについての表示を非サービング基地局から受信し、その後に割り当てられたリソースをユーザ機器に通知する。ある実施形態では、サービング基地局は、非プライマリセルにおけるD2D検出送信に用いられるユーザ機器に対する送信リソースを割り当てるように、X2インタフェースを通じて非サービング基地局にリクエストし得る。
ある実施形態では、方法300を実行するサービング基地局は、測定報告を非サービング基地局に送信し得る。これらの実施形態では、ユーザ機器がD2D検出送信を実行する必要がある周波数で非サービング基地局が測定報告を受信した後に、その周波数でリソースを割り当てることは特定の動作にとって有利である。
次に、方法300は、ステップ302に進むことになる。ステップ302では、方法300を実行するサービング基地局は、セルラ送信が実行される間にユーザ機器が割り当てられたリソース上でD2D検出送信を実行するように、割り当てられたリソースを示す表示メッセージをユーザ機器に送信し得る。
ある実施形態では、方法300を実行するサービング基地局は、ユーザ機器からリクエストメッセージを受信するステップに応じて、セルラ送信が実行される間にユーザ機器はD2D検出送信に対して許容されるかを決定し、セルラ送信が実行される間にユーザ機器がD2D検出送信の実行を許容される場合のみ、ユーザ機器に表示メッセージを送信し得る。これらの実施形態では、サービング基地局は、セルラ送信が実行される間にユーザ機器がD2D検出送信を実行するかを制御し得る。例えば、セルラ送信に影響及ぼさないことを保証する必要がある特定の場合には、サービング基地局は、セルラ送信が実行される間にユーザ機器がD2D検出送信の実行を許容されないと決定し得る。
ステップ302が完了した後に、方法300は終了し得る。
図4は、本開示の一実施形態によるD2D検出送信リソースを割り当てるシグナリング相互作用処理を概略的に示す。例として、図4は、同じPLMNのシナリオ内でセルラ信号が送信される間にD2D検出信号を送信するために、ユーザ機器と、サービング基地局と、非サービング基地局との間のシグナリング相互作用処理を示す。図4に示すようなシグナリング相互作用処理は、本開示の実施形態の単なる具体的例示であり、図示される詳細によって本開示の範囲が限定されないことは当業者には明らかである。
この具体例では、ユーザ機器は、異なるセル内の同時のセルラ送信及びD2D検出送信をサポートするアップリンクキャリアアグリゲーティング又はデュアル接続性の性能を有していればよく、ユーザ機器は、サービスを実行するように、プライマリセルにアクセスしてRRC接続を確立している。ユーザ機器が高処理性能の要件を有する場合には、サービング基地局はユーザ機器に対して1つ又は複数のセカンダリセルを構成し得る。
ここで、ユーザ機器は、非プライマリセルにおいてD2D検出メッセージを送信する必要があり、特定の周波数F1で送信リソースの割付けをリクエストするように、サービング基地局にリクエストメッセージを送信し得る。リクエストメッセージとしては、サイドリンクUE情報メッセージがある。リクエストメッセージを受信するステップの後に、サービング基地局は、セルラサービスが実行される間にユーザ機器がD2D検出送信を実行可能であるかをチェックし、そして、リクエストメッセージをどのように取り扱うかを判定し得る。図4の実施形態では、サービング基地局は、周波数F1でのD2D検出送信とプライマリセル上のセルラ送信(TX/RX)とを同時にサポート可能であると判定し、ユーザ機器が2つの送信を同時に実行できるようにする。サービング基地局は周波数F1においてユーザ機器に対する送信リソースを構成し得るので、セルラ送信が実行されている間にユーザ機器がD2D検出送信を実行することができる。ただし、サービング基地局が周波数F1においてD2D検出送信リソースを割り当てる権限を有していない場合には、サービング基地局は、周波数F1においてユーザ機器に対するD2D検出送信のリソースを割り当てるように他の非サービング基地局にリクエストする必要がある。また、ユーザ機器は、周波数F1において測定を実行するとともに周波数F1において測定報告を取得することができ、それによりサービング基地局がどのセルのカバレッジにユーザ機器があるかを特定することができる。次に、セルのカバレッジ範囲を担当する非サービング基地局は、ユーザ機器に対するD2D検出送信のリソースを割り当てることができる。以下の特定の処理では、ユーザ機器の自発的なリソースの選択又はスケジューリングされたリソースの割当てが適用され得る。
ステップ401では、ユーザ機器は、周波数F1においてD2D検出送信リソースの割当てをリクエストするように、サービング基地局にリクエストメッセージを送信し得る。ステップ402では、サービング基地局は、周波数F1において測定を実行するようにユーザ機器を構成し得る。ステップ403では、ユーザ機器は、周波数F1において実行された測定の測定報告をサービング基地局に送信し得る。この測定報告では、ユーザ機器は、どのセルのRSRP/RSRQが最強であるかを示し得る。ステップ404では、サービング基地局は、現行のセルラサービスが維持されることを許容するために、同時のセルラ送信及びD2D検出送信が採用されるかを判定し得る。図4の具体例では、サービング基地局はユーザ機器が同時送信(すなわち、プライマリセル上のセルラ送信及び周波数F1におけるD2D検出送信)をサポートできると判定し、サービング基地局はユーザ機器が同時送信を実行することを決定し得る。ステップ405では、サービング基地局は、周波数F1においてユーザ機器に対するD2D検出送信リソースをどのように割り当てるかを決定し得る。図4の具体例では、非サービング基地局が周波数F1においてD2D検出リソースの割当てを担当しているものとする(ユーザ機器によって報告されるように周波数F1における最強のセルは非サービング基地局に属し、最強のセルはユーザ機器によって報告されるように最高のRSRP測定結果を有するセルを示す)。サービング基地局が周波数F1においてD2D検出送信リソースを割り当てることができる場合には、ユーザ機器へのリソース割当てを直接示し得る。ステップ406では、サービング基地局は、周波数F1におけるユーザ機器に対するD2D検出送信リソース割当てのためのリクエストを非サービング基地局に送信し得る。ステップ407では、非サービング基地局は、周波数F1においてユーザ機器にD2D検出送信に対するリソースを割り当てることができる。ステップ408では、サービング基地局は、周波数F1におけるD2D検出送信リソースの表示をユーザ機器に送信し得る。
ユーザ機器は、周波数F1においてD2D検出送信リソースを受信した後に、周波数F1におけるD2D検出メッセージを送信し得る。ユーザ機器は、セルラ信号が送信される間に検出信号を送信する必要があるので、電力割当てがセルラ送信とD2D検出送信の間で要求される。そのような電力割当て処理は、図2を参照して上記で詳述した電力割当ての解決手段と同様であればよい。
図5は、本開示の他の実施形態によるD2D検出送信リソースを割り当てるシグナリング相互作用処理を概略的に示す。例として、図5は、サービング基地局が位置するPLMNとは異なる他のPLMNにおいてD2D検出信号送信を実行するために、ユーザ機器と、サービング基地局と、非サービング基地局との間のシグナリング相互作用処理を示す。図5に示すシグナリング相互作用処理は本開示の実施形態の単なる具体的例示であり、上記の詳細事項によって本開示の範囲が限定されないことは、当業者には明らかである。
この具体例では、ユーザ機器は、他のPLMNの非プライマリセルにおいてD2D検出メッセージを送信することが許容される。ここでは、ユーザ機器は、他のPLMNの非プライマリセルにおいて検出メッセージを送信する権限を与えられるものとする。この態様では、D2D機能は、ユーザ機器がD2D検出信号を送信することが許容されるすべてのPLMNを示すように、ユーザ機器に権限情報を提供し得る。図5の具体例では、ユーザ機器はサービスを実行するようにプライマリセルにアクセスしRRC接続を確立し、プライマリセルの現行のPLMNはPLMN1である。
ここで、ユーザ機器は、他のPLMN(例えば、PLMN2)の非プライマリセルにおいてD2D検出メッセージを送信する必要があり、D2D検出送信に対するリソースの割当てをリクエストするようにサービング基地局にサイドリンクUE情報メッセージとなり得るリクエストメッセージを送信することができる。具体的な動作処理を以下に詳細に説明する。
ステップ501では、ユーザ機器は、他のPLMN上でD2D検出送信リソースの割当てをリクエストするように、サービング基地局にリクエストメッセージを送信し得る。この態様では、現行のサイドリンクUE情報は他のPLMN上でD2D検出送信リソースの割当てをリクエストするステップをサポートしないことがあるが、メッセージはこれに関して本開示の実施形態において強化され得る。さらに、新たな情報要素は、他のPLMNのアイデンティティを表示するようにリクエストメッセージ(例えば、サイドリンクUE情報)に加えられ得るので、サービング基地局がユーザ機器は他のPLMN上でD2D検出送信を実行する必要があることを知ることができる。図5の具体例では、ユーザ機器は、リクエストメッセージにおいてPLMN2を示す。ユーザ機器がリクエストメッセージにおいてPLMNのアイデンティティを示さない場合には、サービング基地局は、ユーザ機器が現行のPLMN(すなわち、PLMN1)においてD2D検出メッセージを送信する必要があるとみなすことができる。
その上、ユーザ機器は、D2D検出送信がリクエストメッセージにおいて実行される必要がある周波数を示すこともあれば、リクエストメッセージにその周波数を示さないこともある。ユーザ機器がリクエストメッセージにおいて周波数を示さない場合には、サービング基地局は、ユーザ機器がD2D検出メッセージを送信するのにPLMN2のどの周波数が適しているかを特定し得る。
引き続き、ステップ502〜505は、図4を参照して示す動作処理における対応するステップと同様であればよい。ステップ506では、サービング基地局は、PLMN2の周波数F1においてユーザ機器に対するD2D検出送信リソースの割当てについてのリクエストを非サービング基地局に送信し得る。ユーザ機器は、周波数F1においてD2D検出送信に対するリソースを受信した後に、周波数F1におけるD2D検出メッセージを送信し得る。
ユーザ機器は、セルラ信号が送信される間にD2D検出信号を送信する必要があるので、電力割当てが、セルラ送信とD2D検出送信の間で実行されるように要求される。この態様では、図2を参照して示す電力割当ての解決手段が用いられてもよいし、異なるPLMNにおいて同時にセルラ送信及びD2D検出送信を取り扱うように新たな選択肢が導入されてもよい。PLMNの選択では、ユーザ機器の非アクセス(NAS)層はユーザ機器のアクセス(AS)層に各PLMNの優先度を示す必要があるので、ユーザ機器はPLMN1とPLMN2の間の優先順位を知る。図5の具体例では、PLMN2がPLMN1よりも高い優先度を有するものとする。この状況下では、ユーザ機器は、PLMN2上のD2D検出送信がPLMN1上のセルラ送信よりも高い優先度を有するとみなすことができる。したがって、ユーザ機器が同時のセルラ送信及びD2D検出送信に対して十分な電力がない場合には、D2D検出送信にまず電力が割り付けられればよく、セルラ送信には残りの電力が割付けられ得る。
図6は、本開示の実施形態によるユーザ機器600のブロック図を概略的に示す。図6のブロック図では、任意の各部又は構成要素を示すのに点線ブロックが用いられる。図6に示すように、ユーザ機器600は、送信部601、受信部602及びD2D検出送信部603を含み得る。図6は本開示の実施形態と密接に関連したユーザ機器600の各部又は構成要素を単に示し、実際にはユーザ機器がその正常な機能を可能とする他の機能的な各部又は構成要素を含み得ることは、当業者には明らかである。
ある実施形態では、送信部601は、サービング基地局にリクエストメッセージを送信して、D2D検出送信に対するリソースの割当てをリクエストするように構成され得る。受信部602は、割り当てられたリソース示すための表示メッセージをサービング基地局から受信するように構成され得る。D2D検出送信部603は、セルラ送信が実行される間に、割り当てられたリソース上でD2D検出送信を実行するように構成されればよい。
ある実施形態では、送信部601はさらに、リソースがサービング基地局によって割り当てられるのか又は非サービング基地局によって割り当てられるのかをサービング基地局が判定するように、D2D検出送信に対する周波数をリクエストメッセージに含める構成され得る。
ある実施形態では、受信部602は、その周波数で測定を実行するようにサービング基地局から測定構成を受信するように構成されてもよく、送信部601はさらに、どの非サービング基地局がリソースを割り当てるかをサービング基地局が特定するように、サービング基地局に測定報告を送信するように構成され得る。
ある実施形態では、送信部601は、所定の条件を満たしかつ所定の閾値よりも高い信号品質を有するセルがその周波数で検出される場合のみ、サービング基地局にリクエストメッセージを送信するように構成され得る。
ある実施形態では、送信部601は、サービング基地局が属するPLMNとは異なるさらなるPLMNにおいてユーザ機器がD2D検出送信を実行する必要がある場合には、さらなるPLMNのアイデンティティをリクエストメッセージに含めるように構成され得る。
ある実施形態では、ユーザ機器600は、電力割当て部604をさらに含み得る。電力割当て部604は、所定の優先規則に従ってセルラ送信とD2D検出送信との間で電力を割り当てるように構成され得る。
ある実施形態では、所定の優先規則は、セルラ送信はD2D検出送信よりも高い優先度を常時有すること、D2D検出送信がサブフレームにおいてセルラ送信よりも早い場合には、D2D検出送信はプライマリセル又はセカンダリセルにおいてセルラ送信よりも高い優先度を有するがPRACH送信よりも低い優先度を有すること、D2D検出送信がサブフレームにおいてセルラ送信よりも早い場合には、D2D検出送信はプライマリセル上ではセルラ送信よりも低い優先度を有するがセカンダリセル上ではセルラ送信よりも高い優先度を有すること、及びD2D検出送信がサブフレームにおいてセルラ送信よりも早い場合には、利用可能な最大送信電力はD2D検出送信に対して設定され、D2D検出送信の実際の電力は利用可能な最大送信電力以下であることを含み得る。
図7は、本開示の実施形態によるサービング基地局700のブロック図を概略的に示す。図7のブロック図では、任意の各部又は構成要素を示すのに点線ブロックが用いられる。図7に示すように、サービング基地局700は、受信部701及び送信部702を含み得る。図7は本開示の実施形態と密接に関連したサービング基地局700における各部又は構成要素を単に示し、実際にはサービング基地局700がその正常な動作を可能とする他の機能的な各部又は構成要素を含み得ることは、当業者には明らかである。
ある実施形態では、受信部701は、D2D検出送信に対するリソースの割当てをリクエストするためのリクエストメッセージをユーザリクエストから受信するように構成され得る。送信部702は、セルラ送信が実行される間に、割り当てられたリソース上でユーザ機器がD2D検出送信を実行するように、割り当てられたリソース示すための表示メッセージをユーザ機器に送信するように構成され得る。
ある実施形態では、サービング基地局700は、取得部703をさらに含み得る。取得部703は、ユーザ機器のD2D検出送信に対する周波数をリクエストメッセージから取得するように構成され得る。ある実施形態では、サービング基地局700はまた、決定部704も含み得る。決定部704は、取得された周波数に基づいて、リソースがサービング基地局によって割り当てられるのか又は非サービング基地局によって割り当てられるのかを判定するように構成され得る。
ある実施形態では、送信部702はさらに、リソースが非サービング基地局によって割り当てられると決定部704が判定した場合に、ユーザ機器がその周波数で測定を実行するように、ユーザ機器に測定構成を送信するように構成され得る。受信部701はさらに、ユーザ機器から測定報告を受信するように構成され得る。決定部704はさらに、測定報告に基づいて、どの非サービング基地局がリソースを割り当てるかを特定するように構成され得る。
ある実施形態では、決定部704はさらに、サービング基地局が属するPLMNとは異なるさらなるPLMNのアイデンティティをリクエストメッセージが含む場合には、リソースがさらなるPLMNにおいて非サービング基地局によって割り当てられることを特定するように構成され得る。
これらの実施形態では、サービング基地局700はさらに、選択部705を含み得る。選択部705は、ユーザ機器がD2D検出送信を実行する必要がある周波数をリクエストメッセージが含まない場合には、ユーザ機器のD2D検出送信に対する周波数をさらなるPLMNの周波数から選択するように構成され得る。決定部704はさらに、選択された周波数に基づいてどの非サービング基地局がリソースを割り当てるかを特定するように構成され得る。
ある実施形態では、送信部702はさらに、特定された非サービング基地局にリソースを割り当てるリクエストをするように構成され得る。受信部701はさらに、割り当てられたリソースを示すためのメッセージを非サービング基地局から受信するように構成され得る。送信部702はさらに、割り当てられたリソースをユーザ機器に示すように構成され得る。
ある実施形態では、送信部702はさらに、測定報告を非サービング基地局に送信するように構成され得る。
ある実施形態では、決定部704はさらに、ユーザ機器からリクエストメッセージを受信するステップに応じて、セルラ送信が実行される間にユーザ機器がD2D検出送信を実行すると許容されるかを判定するように構成され得る。送信部702はさらに、セルラ送信が実行される間にユーザ機器がD2D検出送信を実行するのを許容される場合のみ、ユーザ機器に表示メッセージを送信するように構成され得る。
本開示の実施形態の説明では、用語の「備える」又は同様の表現は、開放的な意味を伝えるように、すなわち「備えるがそれに限定されない」のように解釈されるべきである。用語の「基づいて」は、「少なくとも部分的に基づいて」として解釈されるべきである。用語の「一実施形態」又は「実施形態」は、「少なくとも1つの実施形態」として解釈されるべきである。
なお、本開示の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア又はハードウェアとソフトウェアの組合せを通じて実施され得ることに留意すべきである。ハードウェア部品は専用のロジックを使用して実現され、ソフトウェア部品は、メモリに記憶され、適切な命令実施システム、例えば、マイクロプロセッサ又は専用の設計ハードウェアによって実施され得る。当業者であれば、上記の装置及び方法がコンピュータ実行可能命令を用いて、及び/又はプロセッサ制御コードに含まれて実現され得るものであり、例えば、そのようなコードが、プログラム可能なメモリ、又は光学的若しくは電子的な信号キャリアなどのデータキャリア上に与えられることを理解するはずである。
さらに、本開示の方法の動作が図面において特定の配列で示されるが、これはそのような動作が図示する特定の配列で完了されるべきであること又は図示するすべての動作が所望の結果を達成するために実行されるべきであることを要求又は示唆するものではない。逆に、フローチャートに示すステップの配列は変更されてもよい。追加的又は代替的に、いくつかのステップは省略されてもよいし、複数のステップが1つのステップとして組み合わされて実施されてもよいし、及び/又は1つのステップが複数のステップに分割されて実施されてもよい。なお、本開示による装置の2以上の構成及び機能が1つの装置に組み込まれ得ることにも留意すべきである。逆に、上記の装置の1つの構成及び機能は、複数の装置によってさらに実施されることもある。
本開示はいくつかの実施形態を参照して説明されるが、本開示は開示された実施形態に限定されないことが分かるはずである。本開示は、添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲内ですべての変形及び均等の構成を網羅することを目的とする。