JP2018519483A - エアフォイルベアリング - Google Patents
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Abstract
Description
エアフォイルベアリングは、ロータが高速回転する時に、ロータまたはベアリングディスクと接するフォイルの間に粘性を有する流体である空気が流入されて圧力を形成することで、軸の荷重を支持する。
エアフォイルベアリングは高速で回転する回転軸を支持する効果があるため、ターボ圧縮機やターボクーラ、ターボ発電機、空気圧縮機などの回転機器内で高速で回転する回転軸に適用可能である。
通常、エアフォイルベアリングは、一対の円板状のプレートの間にバンプフォイル及びトップフォイルが配置される構造を有する。エアフォイルベアリングの荷重支持能力は、ベアリングの内部に形成される空気の全体圧力によって決定されるため、全体圧力を高める必要がある。しかしながら、従来のエアフォイルベアリングは、空気の圧力を高めることができる構造でないため、荷重支持力を向上させることが困難であるという問題がある。
単一バンプの各列の幅が、プレートの外径側に向かって次第に大きくなるか、単一バンプの幅が、プレートの内径側の複数個に比べて外径側の複数個が大きいように形成されることがよい。
単一バンプのバンプ山の長さは、プレートの内径側から外径側に向かって大きくなることができる。
バンプフォイルは、プレートの半径方向に傾斜して配置される第1〜第5単一バンプを含み、第1〜第5単一バンプは第1〜第4列を成して互いに離隔しており、単一バンプの剛性は、プレートの内径側から外径側に向かって次第に大きくなるか等しいことが好ましい。
単一バンプの第1〜第4列の幅が、プレートの外径側に向かって次第に大きくなることができる。
単一バンプのバンプ山の長さが、プレートの内径側から外径側に向かって大きくなることがよい。
単一バンプの第1及び第4列の弧の長さが、第2及び第3列の弧の長さに比べて長く形成されることができる。
第1フォイルは、第2フォイルに比べて大きい剛性を有することが好ましい。
第1フォイルと第2フォイルは、互いに異なる材質からなることができる。
第1フォイルと第2フォイルは、同一の材質からなることができる。
第1フォイルのバンプ幅が、第2フォイルのバンプ幅に比べて小さいことが好ましい。
第2フォイルの内側には幅を二等分するスリットが形成されており、第1フォイルと第2フォイルとの間のスリットの幅が、第2フォイルのスリットの幅に対応することができる。
第2フォイルの内側には幅を二等分するスリットが形成されており、第1フォイルと第2フォイルとの間のスリットの幅が、第2フォイルのスリットの幅に比べて大きいことがよい。
第1フォイルと第2フォイルとの間の第1スリットは、一端部から他端部まで同一の幅に形成されることができる。
第2フォイルの間の第2スリットは、ロータの回転方向側の端部で第1フォイルと第2フォイルとを連結するトレーリングエッジ側からトレーリングエッジの反対側に向かってその幅が大きくなる形状を有することができる。
第2フォイルは、トレーリングエッジの反対側の端部の幅が、トレーリングエッジ側の端部の幅に比べて小さいことがよい。
第2フォイルは、互いに向かい合う一側に階段状に折り曲げられた少なくとも1つの段差部と、ロータの回転方向に沿って延びて段差部を連結する連結部と、を含むことが好ましい。
第1フォイルのバンプの高さが、第2フォイルのバンプの高さに比べて小さいことが好ましい。
スリットのトレーリングエッジ側の端部からトレーリングエッジまでの距離が、バンプピッチの2倍値より小さいか等しいことができる。
それぞれの第1フォイル〜第4フォイルのロータの回転方向の反対方向側の端部に隣接して備えられた一番目のバンプ山の高さと、隣合う他のバンプ山の高さが異なることがよい。
第1フォイル〜第4フォイルの一番目のバンプ山の高さが、隣合う他のバンプ山の高さに比べて低いことが好ましい。
トップフォイルは、プレートとの離隔間隔が次第に大きくなる傾斜区間と、プレートとの離隔間隔が均一な平面区間と、を有することがよい。
第1フォイル〜第4フォイルの一番目のバンプ山は、トップフォイルの平面区間が始まる位置に対応することができる。
第1フォイル及び第4フォイルの一番目のバンプ山に隣接した端部は、プレートにスポット溶接(spot welding)されることが好ましい。
また、ロータの回転軸の方向に加えられる衝撃を安定してダンピングし、支持力を向上させ、且つダンピングによる衝撃を最小化することができ、エアフォイルベアリングの耐久性が向上する効果がある。
図1は本発明のエアフォイルベアリングが設けられた空気圧縮機の例を示した断面図である。
図1に示したとおり、本発明の一実施形態によるエアフォイルベアリングは、高速で回転する回転軸が備えられた機械装置に設けられる。本明細書では、便宜上、空気圧縮機10に装着されたブロアーモータ600の回転軸650を支持するためにエアフォイルベアリング700が設けられたことを例として説明する(しかし、このような説明は1つの実施形態に過ぎず、回転する軸を有する機械装置であれば何れに適用されてもよい)。
インペラハウジング300の前方中央には外部空気が流入される空気流入口310が形成され、前方両側には空気吐出口330が形成される。インペラ400はインペラハウジング300の内部に設けられており、インペラ400を貫通する中空に後述のブロアーモータ600の回転軸650が結合される。すなわち、インペラ400は回転軸650によって支持される。インペラ400によって空気流入口310を介して吸入された空気は、インペラ400によって圧縮されて空気吐出口330を介して排出される。
回転軸650は、一端がインペラ400の中空に結合された状態で、インペラ400の後方に設けられるスラストベアリング(thrust bearing)700及びジャーナルベアリング750によってハウジング100の内側に回転可能に支持されており、後方端部も後方ベアリング800によって回転可能に支持される。
図2は本発明の第1実施形態によるエアフォイルベアリングを示した平面図であり、図3は図2におけるバンプフォイルを示した模式図である。
回転軸650の前方側には円板状のロータディスク(図示しない)が形成されており、ロータディスクの前方側の一面及び後方側の他面に隣接してスラストベアリング700が挿入される(図1参照)。
トップフォイル704は、一端がプレート702に固定され、他端がプレート702と離隔して変形される自由端に形成される。バンプフォイル706は扇形の板状に形成され、トップフォイル704の固定端と自由端との間でトップフォイル704と接触される。トップフォイル704とバンプフォイル706は溶接によってプレート702に付着される。
ロータ610の高速回転によって、ロータディスクとエアフォイルとの間に粘性を有する流体である空気が流入され、圧力を形成することで、回転時における荷重を支持する。
各単一バンプフォイル706が有する剛性は、平面上に投影されたバンプの面積によって決定されるが、バンプフォイル706の剛性は、プレート702の内径側から外径側の方向に向かって(1列から4列の方向に向かって)全て均一であるように構成するか、次第に大きくなるようにすることが好ましい。その理由は、4列の方向に行くに従って、回転時に荷重が集中されて摩耗が激しくなるため、4列の方向に向かって剛性が大きくなることが耐久性の点で有利である。
したがって、これを解決するために、単一バンプ1〜5の対角線の長さ(単一バンプの側面視において、凸状にバンプ山を成す部分)Lを調節すべきであり、対角線の長さLは、単一バンプ1〜5の各列の幅A〜Dを調節することで変更することができる(この際、単一バンプのバンプ山の高さは何れも同一に設計する)。
上記のように単一バンプの幅を構成すると、バンプ山Lの長さが1列から4列に向かって大きくなり、単一バンプの面積も大きくなるため、荷重支持力が大きくなる。
このような構成とともに、単一バンプ1〜5の長さ(ロータの回転方向による1列〜4列の弧の長さ)を調節することで、油膜を形成する空気の損失(leak)を防止する楔効果を実現することができる。
すなわち、単一バンプ1〜5の長さを、1列と4列の内側に2列と3列が凹入されるように構成することで、トップフォイル704とバンプフォイル706との間に空気を閉じ込めることのできるエアポケットPの面積が大きくなる。したがって、楔効果(流体が貯蔵される空間が楔状に細くなると、流体の粘性によって流体が引っ張られ楔状の隙間に押し込まれながら動圧(圧力)が発生し、この圧力によって荷重が支持される効果)によって油膜の損失を防止することができる。また、エアポケットPの面積が大きくなることでダンピング力が向上し、トップフォイル704の非接触面積が広くなるため、トップフォイル704に加えられる摩擦が減少される効果がある。
また、単一バンプの形状が全て同一である場合、単一バンプの幅が大きくなると剛性も増加することになる。したがって、単一バンプの形状が同一である状態の条件で、単一バンプの幅を可変することで剛性を調節することができる。
図4に示したとおり、本発明の第2実施形態によるスラストベアリング700はエアフォイル(air foil)ベアリングであって、円板状のプレート702に複数の扇形状のバンプフォイル706を載置させ、さらにトップフォイル704で覆った形態である。スラストベアリング700の中央には、回転軸650が挿入される円形の孔が形成される。回転軸650がスラストベアリング700の孔に挿入された状態で、バンプフォイル706の一面はトップフォイル704がスラストディスク652(図示しない)の一面と隣接し、他面はプレート702に載置される。
トップフォイル704は、一端がプレート702に固定され、他端がプレート702と離隔して変形される自由端に形成される。トップフォイル704の固定端は溶接によってプレート702に付着される。
より詳細に説明すると、バンプフォイル706は、扇形状の半径方向の縁を構成する連結フォイル706aと、扇形状の外径側の縁を構成する第1フォイル706bと、扇形状の内径側の縁を構成する第2フォイル706cと、第1フォイル706bと第2フォイル706cとの間に各スリットC1〜C3を挟んで離隔して形成される第3フォイル706d及び第4フォイル706eと、で構成される。また、第3フォイル706d及び第4フォイル706eの自由端も、スリットC4を挟んで連結フォイル706aと離隔して配置される。第3フォイル706dの端部は、角の一部が斜めに切開されており、第1フォイル706bと連結フォイル706aとの間が、斜めに切開された部分に対応して同一に斜めに切開される。斜めに切開された部分は切開スリット704aを挟んで互いに離隔している。第1〜第4フォイル706b、706c、706d、706eは、一端がプレート702に溶接結合(溶接部位については後述する)され、他端は扇形の弧方向に沿って延びて形成される。
第1フォイル706b及び第2フォイル706cに比べて第3フォイル706d及び第4フォイル706eが低い剛性を有すると、第3フォイル706d及び第4フォイル706eの部分の変形量が大きいため、多くの空気を閉じ込めることができることとなり、荷重支持力が向上する効果がある。
第4スリットC4は、バンプフォイル706の変形時に第3及び第4フォイル706d、706eのバンプ山が加圧されて第3及び第4フォイル706d、706eが引張されても、連結フォイル706aに接触されない程度の間隔を有することが好ましい。また、ロータが回転されながら流体が流入される方向は、軸方向とロータの回転方向にそれぞれ流入されるが、この際、第4スリットC4と第1〜第3スリットC1〜C3に流入された流体が同時にまたはランダムに流入される場合、流体の安定した移動を提供する空間を形成することができるため、安定したダンピング能力を向上させることができる。
第1〜第3スリットC1〜C3は全てプレート702の円周方向に形成され、第4スリットC4は半径方向に向かって形成されるため、流体の流入及び流出による振動ダンピングを安定して行うことができる。
すなわち、第1〜第3スリットC1〜C3の間隔が第4スリットC4と同一に設計されることができる。
この際、第3フォイル706d´及び第4フォイル706e´の幅が、第1フォイル706b´及び第2フォイル706c´の幅に比べて相対的に小さい幅に形成される。これは、第3フォイル706d´及び第4フォイル706e´が第1フォイル706b´及び第2フォイル706c´とは異なるダンピングを行い、これによって、ロータに加えられる軸方向における応力を安定して支持、分散することで破損を防止するためである。
これにより、ダンピング量が変わり、第2実施形態に比べて第3フォイル706d´及び第4フォイル706e´の変形量が大きくなるため、流体の流入及び移動による軸方向における応力の集中及び荷重を最小化することができる。
したがって、ロータに加えられる振動が最小化されるため、軸方向における振動ダンピングの効率が向上する。また、圧縮機またはエアブロアーに伝達される振動及び衝撃が最小化され、耐久性と振動ダンピング能力がともに向上して、長期間使用時にも安定して用いることができる。
図6及び図7は、それぞれ他の実施形態によるエアフォイルベアリングの溶接部位を示した平面図である。
図6及び図7に示したとおり、バンプフォイル706、706´は、扇形状の縁を構成する略「コ」字状の第1フォイル706a、706a´と、第1フォイル706a、706a´の内側に配置され、第1フォイル706a、706a´とスリット706c、706c´を挟んで離隔して形成される第2フォイル706b、706b´と、で構成される。第1フォイル706a、706a´及び第2フォイル706b、706b´は、一端がプレート702に溶接結合され、他端は扇形の弧方向に沿って延びて形成されることができる(図6及び図7の構成は、図4及び図5の実施形態と図面符号のみが異なって、同一の構造を有するため、各構成についての詳細な説明を省略する)。
溶接部位(図4及び図5の706f、706f´に対応する部分)はロータの回転方向側に配置される。溶接部位は、幅が第1フォイル706a、706a´及び第2フォイル706b、706b´に比べて相対的に狭く形成され、固定された状態が維持される程度に設けられる。また、溶接部位にはバンプ山のような凹凸部位が形成されないため、流体の流入及び排出に応じて溶接部位がダンピングを行うことはなく、固定された状態を安定して維持させる。
図8に示したとおり、バンプフォイル706の剛性が均一である場合における、プレート702の半径方向(図2の任意点において、プレートの中心側をd1、外径側をd2と定義する)によるバンプフォイル706の圧力をP1とする。P2は、本発明の実施形態による第1フォイル706a及び第2フォイル706bが備えられた場合における、プレート702の半径方向によるバンプフォイル706の圧力である。P1は、半径方向内側(d1)と外側(d2)との間に圧力が集中される現象が起こるのに対し、P2は、半径方向内側(d1)と外側(d2)との間に比較的均一に圧力が分布されることが分かる。
圧力が1つの部分に集中されると、該当部分のバンプフォイル706とトップフォイル704の接触が多くなり、トップフォイル704の摩耗が増加する恐れがある。また、半径方向内側(d1)と外側(d2)に近いバンプフォイル706の縁は、荷重支持力が低くて十分な圧力を受けていないという意味にもなる。
上記の構成を有する本発明の一実施形態によるエアフォイルベアリングは、バンプフォイルの形状及び剛性を変更することで、荷重支持力を向上させ、且つダンピング効果を増加させる効果がある。また、ダンピング力の向上により、ベアリングの耐久性が向上する効果がある。
上記の実施形態によるエアフォイルベアリングにおいて、バンプフォイルの形状及びスリットの形状を変更することで、バンプフォイルの変形時にバンプフォイルの端部が鋭く突出することを防止することができる。以下では、バンプフォイル及びスリットの形状を変更した実施形態について詳細に説明する。このような形状は、上記の実施形態に適用可能である(上記の実施形態と同一の構成については詳細な説明を省略する。便宜上、図9を基準として、扇形状の外側弧を外径側、内側弧を内径側の方向と定義する)。
図9に示したとおり、エアフォイルベアリングのトップフォイル704´´とプレート702´´との間にはバンプフォイル706a´´、706b´´が備えられる。
バンプフォイル706a´´、706b´´は、ロータの回転方向(図5の矢印方向)を基準としてトップフォイルの外径及び内径側に配置された第1フォイル706a´´と、第1フォイル706a´´の間に配置された第2フォイル706b´´と、で構成される(本実施形態では、第1フォイルが2つ、第2フォイルが2つで構成されたことを例として説明する)。トレーリングエッジFは、ロータの回転方向側の端部で第1フォイル706a´´及び第2フォイル706b´´を連結する部分である。
バンプフォイル706a´´、706b´´は、上記の実施形態と同様に、スリット706c´´、706d´´の幅(間隔)及びバンプフォイル706a´´、706b´´のバンプ幅B〜B´´を調節することで、第1フォイル706a´´及び第2フォイル706b´´のそれぞれの剛性を調節することができる。本実施形態では、第2フォイル706b´´のバンプ幅B〜B´´をより細かく調節して剛性を調節することができる。
第1フォイル706a´´と第2フォイル706b´´との間に位置する第1スリット706c´´は、ロータの回転方向に沿って同一の幅を有するように形成される。すなわち、第1フォイル706a´´及び第2フォイル706b´´の一側端部からトレーリングエッジF方向側の端部までの第1スリット706c´´の幅が一定に形成される。また、第1フォイル706a´´と第2フォイル706b´´との間の第1スリット706c´´は、トレーリングエッジF側の端部が閉塞しており、反対側が開放された形態を有する。
しかし、2つの第2フォイル706b´´の間に位置した第2スリット706d´´は、一側端部からトレーリングエッジFに向かう側の端部までの幅が異なる(第2スリットの間のスリットも、トレーリングエッジの反対側の端部が開放された形態である)。
これにより、相対的に長さが長い第2フォイル706b´´は、トレーリングエッジFに隣接した一側端部に第1段差部7060が形成されており、第1段差部7060からトレーリングエッジFの反対側方向に第1連結部7061が延びて形成される。第1連結部7061が所定長さに延びた後、さらに第2段差部7062が形成されて、第2段差部7062からトレーリングエッジFの反対側の端部に向かって第2連結部7063が延びる。段差の方向が外径側方向に向かっているため、第1連結部7061のバンプ幅B´は第2連結部7063のバンプ幅Bより大きい。
第2連結部7063のバンプ幅Bと第4連結部7066のバンプ幅B´´は、設計仕様に応じて、同一でも異なってもよい。
第1フォイル706a´´のトレーリングエッジFの反対側の端部はそれぞれスポット溶接(spot welding)され、第1フォイル706a´´の高さ(断面形状においてバンプフォイルのバンプピッチの最高点の高さ)は、第2フォイル706b´´に比べて最大50%まで低く構成することができる。これにより、中央部(E領域)の剛性が第1フォイル706a´´に比べて相対的に低くなることができる。より詳細には、溶接された第1フォイル706a´´は、溶接されていない第2フォイル706b´´に比べて2倍の剛性を有することができる。
上記の第4実施形態のエアフォイルベアリングにおいて、荷重支持力及びダンピング効果を向上させるために、バンプ山の高さ及びバンプ幅を変更させることができる。図面を参照して詳細な構造を説明する(本実施形態のバンプフォイルは、第4実施形態と図面符号のみが異なって、同一の構造を有するため、バンプフォイルの詳細な説明は省略する)。
図10に示したとおり、トップフォイル704は、一端が固定端であり、プレート702との間にバンプフォイル706が挿入されてトップフォイル704の自由端である他端がプレート702と離隔している構造である。したがって、トップフォイル704は、固定端側から自由端側の方向に向かってプレート702との間隔が次第に大きくなる傾斜区間L1が形成される。傾斜区間L1を経て所定位置になると、トップフォイル704とプレート702の間隔が均一な平面区間L2が形成される。
平面区間L2が形成される部分は、ロータの回転方向を基準としてバンプフォイル706の一番目の山(leading edge)Aの部分に該当する。すなわち、第1フォイル〜第4フォイル706a〜706dの一番目のバンプ山Aの部分が、平面区間L2が始まる位置になる。
ロータ610の回転数が増加したり、荷重負荷が増加すると、バンプフォイル706に加えられる荷重が益々大きくなって、油膜の圧力が上昇することになる。この際、スラストベアリング700の変形が一定水準以上に増加すると、高さが低くなった一番目のバンプ山Aがトップフォイル704に接触して変形されながら、荷重を支持することになる(活性化)。一番目のバンプ山Aが活性化される時に均一に加圧されるように、一番目のバンプ山Aをトップフォイル704の平面区間L2に位置させるのである。一番目のバンプ山Aが荷重を支持することで、平面区間L2が増加してスラストベアリング700はさらに高い荷重支持能力を有することになる。
そのために、一番目のバンプ山Aの高さは、他のバンプ山の高さの最大30%まで低く構成することが好ましい。すなわち、一番目のバンプ山Aの高さが、他のバンプ山の高さの70%以内の高さとなるように形成される。
すなわち、バンプフォイル706が加圧されて押された後、復元されることを繰り返すが、バンプフォイル706が最大に押される変位と最大に復元される変位を調べると、バンプフォイル706のバンプ山の略30%水準に加圧及び復元されることが分かる(時間によるロータの変位測定)。
したがって、一番目のバンプ山Aの高さを、他のバンプ山の高さの30%以内に設定することで、スラストベアリング700に一定以上の圧力が加えられる際に該当圧力による荷重を適切に支持することができる。
すなわち、第2フォイル706b´及び第3フォイル706c´の溶接されていない端部Eは、第1フォイル706a´及び第4フォイル706d´の溶接された端部Bを連結する仮想の線と同一線上に配置される形態を有することができる。
上記の構成を有する本発明の一実施形態によるエアフォイルベアリングは、バンプフォイルの形状及び剛性を変更することで、荷重支持力を向上させ、ダンピング効果を増加させる効果がある。また、ダンピング力の向上により、ベアリングの耐久性が向上する効果がある。
100:ハウジング
200:インペラ収容部
300:インペラハウジング
310:空気流入口
330:空気吐出口
400:インペラ
500:リアカバー
600:ブロアーモータ
600a:モータハウジング
610:ロータ
630:ステータ
650:回転軸
700:エアフォイルベアリング、スラストベアリング
700’:スラストベアリング
702、702´、702´´:(円板状の)プレート
704、704´、704´´:トップフォイル
704a、704b:切開スリット
706、706´、706´´、:バンプフォイル
706a:連結フォイル、第1フォイル
706a´:第1フォイル
706a´´:第1フォイル、バンプフォイル
706b、706b´:第1フォイル、第2フォイル
706b´´:第2フォイル、バンプフォイル
706c:第2フォイル、スリット
706c´:第2フォイル、第3フォイル、スリット
706c´´:(第1)スリット
706d:第3フォイル
706d´:第3フォイル、第4フォイル
706d´´:(第2)スリット
706e、706e´:第4フォイル
706f、706f´:溶接部位
750:ジャーナルベアリング
800:後方ベアリング
7060:第1段差部
7061:第1連結部
7062:第2段差部
7063:第2連結部
7064:第3連結部
7065:第3段差部
7066:第4連結部
A:(単一バンプの)第1列の幅,一番目のバンプ山(A)の高さ
B:(単一バンプの)第2列の幅、一番目のバンプ山(A)に隣接した端部、
(第2連結部の)バンプ幅、(バンプフォイルの)バンプ幅
B´:(バンプフォイルの)バンプ幅:
B´´:(第4連結部の)バンプ幅、(バンプフォイルの)バンプ幅
C:(単一バンプの)第3列の幅、パンプピッチ
C1、C2、C3、C4:スリット
D:(単一バンプの)第4列の幅
d1:半径方向内側
d2:半径方向外側
E:中央部(E領域)、(第2及び第3フォイルの溶接されていない)端部
F:トレーリングエッジ
L:単一バンプのバンプ山(L)の長さ,(単一バンプの)対角線の長さ
L1:傾斜区間
L2:平面区間
P:エアポケット
P1:(バンプフォイルの)圧力
P2:(バンプフォイルの)圧力,圧力分布
Claims (36)
- 回転軸を回転可能に支持するエアフォイルベアリングであって、
円板状のプレートと、
前記プレート上に結合される複数のバンプフォイルと、
前記バンプフォイルの上部に配置され、一端が前記プレートに結合されて他端が自由端であるトップフォイルと、を含むことを特徴とするエアフォイルベアリング。 - 前記バンプフォイルは、互いに離隔した複数の列に配置された複数の単一バンプを含み、
前記単一バンプの剛性は、前記プレートの内径側から外径側に向かって次第に大きくなるか等しいことを特徴とする請求項1に記載のエアフォイルベアリング。 - 前記単一バンプの各列の幅が、前記プレートの外径側に向かって次第に大きくなるか、前記単一バンプの幅が、前記プレートの内径側の複数個に比べて外径側の複数個が大きいように形成されることを特徴とする請求項2に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記単一バンプのバンプ山の長さは、前記プレートの内径側から外径側に向かって大きくなることを特徴とする請求項1に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記プレートの内径及び外径側に配置された前記単一バンプの弧の長さが、内側に配置された前記単一バンプの弧の長さに比べて長く形成されることを特徴とする請求項2乃至4の何れか一項に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記バンプフォイルは、前記プレートの半径方向に傾斜して配置される第1〜第5単一バンプを含み、
前記第1〜第5単一バンプは第1〜第4列を成して互いに離隔しており、前記単一バンプの剛性は、前記プレートの内径側から外径側に向かって次第に大きくなるか等しいことを特徴とする請求項1に記載のエアフォイルベアリング。 - 前記単一バンプの前記第1〜第4列の幅が、前記プレートの外径側に向かって次第に大きくなることを特徴とする請求項6に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記単一バンプの前記第3及び第4列の幅が、前記プレートの前記第1及び第2列の幅に比べて大きく形成されることを特徴とする請求項6に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記単一バンプのバンプ山の長さが、前記プレートの内径側から外径側に向かって大きくなることを特徴とする請求項6に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記単一バンプの前記第1及び第4列の弧の長さが、前記第2及び第3列の弧の長さに比べて長く形成されることを特徴とする請求項7乃至9の何れか一項に記載のエアフォイルベアリング。
- 回転軸を回転可能に支持するエアフォイルベアリングであって、
円板状のプレートと、
前記プレート上に結合される複数のバンプフォイルと、
前記バンプフォイルの上部に配置され、一端が前記プレートに結合されて他端が自由端であるトップフォイルと、を含み、
前記バンプフォイルは、第1フォイルと、前記第1フォイルの内側に配置される第2フォイルと、を含むことを特徴とするエアフォイルベアリング。 - 前記第1フォイルと前記第2フォイルはスリットを挟んで互いに離隔していることを特徴とする請求項11に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第1フォイルは、前記第2フォイルに比べて大きい剛性を有することを特徴とする請求項12に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第1フォイルと前記第2フォイルは、互いに異なる材質からなることを特徴とする請求項13に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第1フォイルと前記第2フォイルは、同一の材質からなることを特徴とする請求項13に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第1フォイルの厚さが、前記第2フォイルの厚さに比べて厚いことを特徴とする請求項15に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第1フォイルのバンプ幅が、前記第2フォイルのバンプ幅に比べて小さいことを特徴とする請求項15に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第2フォイルの内側には幅を二等分するスリットが形成されており、前記第1フォイルと第2フォイルとの間の前記スリットの幅が、前記第2フォイルの前記スリットの幅に対応することを特徴とする請求項12に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第2フォイルの内側には幅を二等分するスリットが形成されており、前記第1フォイルと第2フォイルとの間の前記スリットの幅が、前記第2フォイルの前記スリットの幅に比べて大きいことを特徴とする請求項12に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第1フォイル及び第2フォイルは複数個が備えられ、前記第1フォイル及び第2フォイルは、互いに異なる幅及び形状を有する第2スリットを挟んで配置されることを特徴とする請求項11に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第1フォイルと第2フォイルとの間の第1スリットは、一端部から他端部まで同一の幅に形成されることを特徴とする請求項20に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第2フォイルの間の第2スリットは、ロータの回転方向側の端部で前記第1フォイルと第2フォイルとを連結するトレーリングエッジ側から前記トレーリングエッジの反対側に向かってその幅が大きくなる形状を有することを特徴とする請求項21に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第2フォイルの間の第2スリットは、前記トレーリングエッジの反対側に向かってその幅が段差状に大きくなることを特徴とする請求項22に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第2フォイルは、前記トレーリングエッジの反対側の端部の幅が、前記トレーリングエッジ側の端部の幅に比べて小さいことを特徴とする請求項23に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第2フォイルは、互いに向かい合う一側に階段状に折り曲げられた少なくとも1つの段差部と、前記ロータの回転方向に沿って延びて前記段差部を連結する連結部と、を含むことを特徴とする請求項24に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第1フォイルは、前記トレーリングエッジの反対側の端部がスポット溶接(spot welding)されることを特徴とする請求項25に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第1フォイルのバンプの高さが、前記第2フォイルのバンプの高さに比べて小さいことを特徴とする請求項26に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記スリットの前記トレーリングエッジ側の端部から前記トレーリングエッジまでの距離が、バンプピッチの2倍値より小さいか等しいことを特徴とする請求項27に記載のエアフォイルベアリング。
- 回転軸を回転可能に支持するエアフォイルベアリングであって、
円板状のプレートと、
前記プレート上に結合される複数のバンプフォイルと、
前記バンプフォイルの上部に配置され、一端が前記プレートに結合されて他端が自由端であるトップフォイルと、を含み、
前記バンプフォイルは、ロータの回転方向の反対方向に向かって延びて形成された第1フォイル〜第4フォイルを含むことを特徴とするエアフォイルベアリング。 - 前記第1フォイル〜第4フォイルは、前記ロータの回転方向に対応する端部が1つに連結されていることを特徴とする請求項29に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記それぞれの第1フォイル〜第4フォイルの前記ロータの回転方向の反対方向側の端部に隣接して備えられた一番目のバンプ山の高さと、隣合う他のバンプ山の高さが異なることを特徴とする請求項30に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第1フォイル〜第4フォイルの前記一番目のバンプ山の高さが、前記隣合う他のバンプ山の高さに比べて低いことを特徴とする請求項31に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第1フォイル〜第4フォイルの前記一番目のバンプ山の高さが、前記隣合う他のバンプ山の高さの70%以内であることを特徴とする請求項32に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記トップフォイルは、前記プレートとの離隔間隔が次第に大きくなる傾斜区間と、前記プレートとの離隔間隔が均一な平面区間と、を有することを特徴とする請求項33に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第1フォイル〜第4フォイルの前記一番目のバンプ山は、前記トップフォイルの前記平面区間が始まる位置に対応することを特徴とする請求項34に記載のエアフォイルベアリング。
- 前記第1フォイル及び第4フォイルの前記一番目のバンプ山に隣接した端部は、前記プレートにスポット溶接(spot welding)されることを特徴とする請求項33に記載のエアフォイルベアリング。
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