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JP2018203132A - 摺動装置及びサンルーフ装置 - Google Patents

摺動装置及びサンルーフ装置 Download PDF

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JP2018203132A
JP2018203132A JP2017112568A JP2017112568A JP2018203132A JP 2018203132 A JP2018203132 A JP 2018203132A JP 2017112568 A JP2017112568 A JP 2017112568A JP 2017112568 A JP2017112568 A JP 2017112568A JP 2018203132 A JP2018203132 A JP 2018203132A
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崎元 克紀
Katsunori Sakimoto
克紀 崎元
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

【課題】摺動部が摺動するときの摺動抵抗を低減できる摺動装置及びサンルーフ装置を提供する。【解決手段】摺動装置12は、ガイドレール21と、ガイドレール21と摺動する摺動面44が設けられた摺動部42と、を備える。摺動面44には、摺動部42の移動方向における第1端X1に開口する第1のガイド溝51と第2端X2に開口する第2のガイド溝52とを含む一対のガイド溝50が凹み形成される。一対のガイド溝50は、摺動面44において、移動方向(前後方向X)に間隔をあけて形成される。【選択図】図4

Description

本発明は、摺動装置及び摺動装置を備えるサンルーフ装置に関する。
従来から、ガイド部材と、ガイド部材に対して摺動するスライドシューと、を備える摺動装置が知られている。こうした摺動装置は、開閉体の一例としての車両の窓ガラスを上下動させるウインドウレギュレータに適用されることがある(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の摺動装置において、スライドシューの摺動面には、摺動方向に延びるとともに両端が開放されたガイド溝が設けられる。こうして、この摺動装置は、スライドシューがガイド部材と摺動するときに、グリスをガイド溝に誘導し、スライドシューの摺動方向における前端にグリスがかき集められることを抑制している。
特開平9−203267号公報
ところが、上記のような摺動装置では、スライドシューがガイド部材と摺動するときに、グリスがガイド溝に誘導されやすくなる一方で、スライドシューの摺動面とガイド部材との間にグリスが入り込みにくくなる。このため、上記のような摺動装置は、スライドシューがガイド部材と摺動するときの摺動抵抗が大きくなるおそれがある。
なお、こうした実情は、ウインドウレギュレータに適用される摺動装置に限らず、窓ガラス以外の開閉体を開閉する開閉装置に適用される摺動装置においても概ね共通している。本発明の課題は、摺動部が摺動するときの摺動抵抗を低減できる摺動装置及びサンルーフ装置を提供することである。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する摺動装置は、ガイド部材と、前記ガイド部材に対して相対的に移動し、前記ガイド部材と摺動する摺動面を有する摺動部と、を備え、前記摺動部の移動に伴って、開口部を開放する位置と前記開口部を閉塞する位置との間で開閉体を変位させる摺動装置であって、前記摺動面には、前記摺動部の移動方向における第1端に開口する第1のガイド溝と前記第1端とは反対側の第2端に開口する第2のガイド溝とを含む一対のガイド溝が凹み形成され、前記一対のガイド溝は、前記摺動面において、前記移動方向に間隔をあけて形成される。
上記構成によれば、摺動部が摺動するときには、摺動部の移動方向前端に開口するガイド溝にグリスが誘導される。ここで、一対のガイド溝は移動方向に間隔をおいて形成されるため、移動方向前端に開口するガイド溝に誘導されたグリスが移動方向後端に開口するガイド溝に直接的に移動できない。このため、摺動部の移動方向前端に開口するガイド溝に誘導されたグリスは、ガイド部材と摺動面との間に入り込みやすくなる。こうして、上記構成の摺動装置は、摺動部が摺動するときの摺動抵抗を低減できる。
前記摺動面において、前記移動方向と直交する方向を幅方向としたとき、上記摺動装置において、前記第1のガイド溝は、前記第1端から前記第2端に進むに連れて、前記幅方向における長さが短くなるように形成され、前記第2のガイド溝は、前記第2端から前記第1端に進むに連れて、前記幅方向における長さが短くなるように形成されることが好ましい。
上記構成によれば、摺動部の移動方向前端に開口するガイド溝は、摺動部の移動方向とは逆方向に進むに連れて幅方向における長さが短くなる。このため、摺動部が摺動するときには、ガイド溝に誘導されたグリスがガイド溝によって幅方向両側から押さえ付けられる。その結果、ガイド溝の内部で移動が制限されたグリスは、ガイド部材と摺動面との間に入り込みやすくなる。こうして、摺動装置は、摺動部が摺動するときの摺動抵抗をより低減できる。
上記摺動装置において、前記第1のガイド溝は、前記第1端から前記第2端に進むに連れて、前記幅方向における中央に向かうように形成され、前記第2のガイド溝は、前記第2端から前記第1端に進むに連れて、前記幅方向における中央に向かうように形成されることが好ましい。
例えば、摺動部の移動方向前端に開口するガイド溝を、摺動部の移動方向とは逆方向に進むに連れて幅方向における一端に向かうように形成する場合、次のような問題が生じるおそれがある。すなわち、この場合には、ガイド部材と幅方向における摺動面の一端寄りの部位との間にグリスが入り込みやすくなる一方、ガイド部材と幅方向における摺動面の他端寄りの部位との間にグリスが入り込みにくくなるおそれがある。
この点、上記構成によれば、摺動部の移動方向前端に開口するガイド溝が、摺動部の移動方向とは逆方向に進むに連れて幅方向における中央に向かうように形成される。このため、ガイド部材と幅方向における摺動面の中央部位との間にグリスが入り込みやすくなる。言い換えれば、ガイド部材と幅方向における摺動面の偏った部位との間のみにグリスが入り込むことを抑制できる。こうして、摺動装置は、摺動部が摺動するときのガイド部材と摺動面全体との摺動抵抗を低減できる。
上記摺動装置において、前記第1のガイド溝及び前記第2のガイド溝は、前記移動方向における長さが前記幅方向における長さよりも短いことが好ましい。
例えば、ガイド溝の移動方向における長さが幅方向における長さよりも長い場合には、移動方向に対するガイド溝の形成角度が小さくなりやすい。この場合には、摺動部が摺動するときにグリスがガイド溝に沿って移動しやすく、ガイド部材と摺動面との間にグリスが入り込みにくい。この点、上記構成によれば、ガイド溝の移動方向における長さが幅方向における長さよりも短くされるため、移動方向に対するガイド溝の形成角度が大きくなりやすい。したがって、摺動部が摺動するときにグリスがガイド溝に沿って移動しにくく、ガイド部材と摺動面との間にグリスが入り込みやすい。その結果、摺動装置は、摺動部が摺動するときの摺動抵抗をさらに低減できる。
上記摺動装置において、前記摺動部の前記第1端及び前記第2端と前記摺動面とが交差する角部は面取りされていることが好ましい。
上記構成によれば、摺動部が摺動するときに、グリスがガイド溝に誘導されやすくなる。このため、ガイド部材と摺動面との間にグリスが入り込みやすくなる。したがって、摺動装置は、摺動部が摺動するときの摺動抵抗をさらに低減できる。
上記課題を解決するサンルーフ装置は、上述した何れかの摺動装置と、前記開閉体と、を備え、前記開閉体は、車両のルーフに設けられる前記開口部を開閉する。
上記構成によれば、サンルーフ装置において、上述した摺動装置の奏する作用効果を得ることができる。
上記の摺動装置及びサンルーフ装置によれば、摺動部が摺動するときの摺動抵抗を低減できる。
一実施形態に係るサンルーフ装置の斜視図。 上記サンルーフ装置の平面図。 上記サンルーフ装置の側面図。 上記サンルーフ装置の摺動シューを示し、(a)は側面図、(b)は底面図、(c)は背面図。 上記サンルーフ装置の側面図であって、(a)はチルトアップ動作を示し、(b)はチルトダウン動作を示す。 駆動部の摺動面におけるグリスの流れを説明する模式図であって、(a),(b)は比較例の摺動部を示し、(c)は本実施形態の摺動部を示す。 (a)〜(d)は、変形例に係る摺動部の摺動面を示す底面図。
以下、サンルーフ装置の一実施形態を図面にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、車両1は、略矩形状のルーフ開口部3が設けられたルーフ2と、ルーフ開口部3を開閉するサンルーフ装置10を備える。
サンルーフ装置10は、ルーフ開口部3を開放する位置とこれを閉塞する位置との間を変位する可動パネル11と、ルーフ開口部3の車両1の幅方向における両縁部3a,3bに設けられる左右一対の摺動装置12と、モータ13を駆動源として各摺動装置12を駆動させるアクチュエータ15と、を備える。本実施形態において、可動パネル11は、ルーフ開口部3を開閉する「開閉体」の一例に相当する。
図2に示すように、摺動装置12は、車両1の前後方向に延びる「ガイド部材」の一例としてのガイドレール21と、このガイドレール21に対して摺動(移動)する移動体22と、を備える。移動体22は、ルーフ開口部3の前方に位置するフロントハウジング23に設けられる駆動ベルト25に接続される。駆動ベルト25は、可撓性を有し且つ延伸方向にガイドレール21及びフロントハウジング23と摺動可能な駆動ベルト25により接続される。
アクチュエータ15は、フロントハウジング23に設けられている。アクチュエータ15は、駆動ベルト25の往復動を通じて、ガイドレール21に配置される移動体22を車両1の前後方向に移動させる。移動体22が車両1の前後方向に移動することで、可動パネル11が開閉する。
詳しくは、サンルーフ装置10は、可動パネル11の後端を上昇させるチルトアップ動作及び後端を下降させるチルトダウン動作を含むチルト開閉動作と、可動パネル11を前後移動させるスライド開閉動作と、が可能とされている。アクチュエータ15は、車両1の利用者が選択する開閉動作(チルト開閉動作及びスライド開閉動作)に対応するように、駆動ベルト25を駆動する。
図3に示すように、移動体22は、ガイドレール21上を移動可能に設けられた駆動シュー31及び従動シュー32と、駆動シュー31及び従動シュー32に連結された機能ブラケット33と、を備える。可動パネル11は、機能ブラケット33の上部に支持されている。
従動シュー32は、駆動シュー31の前方に設けられている。また、従動シュー32は、機能ブラケット33の前端部33aを回動可能に支持する。駆動シュー31は、従動シュー32の後方に設けられ、駆動ベルト25に連結されている。駆動シュー31は、駆動ベルト25の往復動により車両1の前後方向に変位する。なお、駆動シュー31は、車両1の幅方向に突設されたガイドピン35を有する。
機能ブラケット33は、車両1の前後方向に延在している。機能ブラケット33には、当該機能ブラケット33の長手方向に延びるガイド孔34が設けられる。ガイド孔34には、駆動シュー31に設けられるガイドピン35が挿入されている。ガイド孔34は、全体として前端部34aから後端部34bに進むに連れて鉛直上方に向かう傾斜が設定されている。
次に、図4(a)〜(c)を参照して、本実施形態のガイドレール21及び駆動シュー31について詳しく説明する。以降の説明では、摺動装置12(ガイドレール21)の長手方向を「前後方向X」とし、摺動装置12の高さ方向及び長手方向の両方向と直交する方向を「幅方向Y」とする。また、前後方向Xにおける一端を「第1端X1」とし、第1端X1とは反対側となる他端を「第2端X2」とする。なお、前後方向Xは、駆動シュー31の移動方向であり、車両1の前後方向でもある。また、幅方向Yは、車両1の幅方向でもある。
図4(a)〜(c)に示すように、ガイドレール21は、底壁21aと、底壁21aと交差する方向に延びる一対の側壁21bと、側壁21bと交差する方向に延びる一対の上壁21cと、を備える。底壁21a、側壁21b及び上壁21cは、略矩形板状をなしている。側壁21bは、底壁21aの幅方向Yにおける両端から上方に延び、上壁21cは、側壁21bの先端から幅方向Yにおける内側に向かって延びている。幅方向Yにおいて、一対の上壁21cの間には隙間が形成される。こうして、ガイドレール21には、上方に開口し、底壁21a、側壁21b及び上壁21cに囲まれる空間が形成される。この空間は、駆動シュー31の一部を収容する空間となる。また、ガイドレール21の底壁21aには、底壁21aと駆動シュー31との摺動を円滑とするためにグリスが塗布される。
図4(a)〜(c)に示すように、駆動シュー31は、基部41と、ガイドレール21と摺動する摺動部42と、ガイドピン35を支持する支持部43と、を有する。
摺動部42は、基部41の幅方向Yにおける両側に対をなすように設けられている。摺動部42は、ガイドレール21に対して相対的に移動する際に、ガイドレール21の底壁21aと摺動する摺動面44と、ガイドレール21の側壁21b及び上壁21cと摺動する摺動突部45,46と、を有する。また、摺動部42は、摺動面44に向けてグリスを案内する傾斜面47を有する。
図4(b),(c)に示すように、摺動面44は、摺動部42の底面である。摺動面44は、前後方向Xを長手方向とし、幅方向Yを短手方向とする略矩形状をなしている。図4(a),(b)に示すように、摺動面44には、摺動部42の前後方向Xにおける第1端X1に開口する第1のガイド溝51と、摺動部42の前後方向Xにおける第2端X2に開口する第2のガイド溝52と、を含む一対のガイド溝50が凹み形成されている。
図4(b)に示すように、第1のガイド溝51は、摺動部42の前後方向Xにおける両端及び幅方向Yにおける両端のうち、前後方向Xにおける第1端X1にのみ開口するように形成される。第2のガイド溝52は、摺動部42の前後方向Xにおける両端及び幅方向Yにおける両端のうち、前後方向Xにおける第2端X2にのみ開口するように形成される。
また、第1のガイド溝51は、摺動部42の前後方向Xにおける第1端X1寄りの位置に形成され、第2のガイド溝52は、摺動部42の前後方向Xにおける第2端X2寄りの位置に形成される。すなわち、第1のガイド溝51及び第2のガイド溝52は、前後方向Xに重ならないように分離している。こうして、一対のガイド溝50は、摺動面44において、前後方向Xに間隔をあけて形成されている。つまり、摺動面44は、前後方向Xにおいて、一対のガイド溝50の間に形成されていると言うこともできる。
一対のガイド溝50は、摺動部42の前後方向Xにおける端部から中央部に進むに連れて、幅方向Yにおける長さが次第に短くなる。詳しくは、第1のガイド溝51は、第1端X1から第2端X2に向かう方向に進むに連れて幅方向Yにおける長さが次第に短くなるように形成される。また、第2のガイド溝52は、第2端X2から第1端X1に向かう方向に進むに連れて幅方向Yにおける長さが次第に短くなるように形成される。
さらに、一対のガイド溝50は、摺動部42の前後方向Xにおける端部から中央部に進むに連れて、幅方向Yにおける中央に向かうように形成される。詳しくは、第1のガイド溝51は、第1端X1から第2端X2に向かう方向に進むに連れて幅方向Yにおける中央に向かうように形成される。また、第2のガイド溝52は、第2端X2から第1端X1に向かう方向に進むに連れて幅方向Yにおける中央に向かうように形成される。
こうして、本実施形態では、摺動面44を正面から視たときに、一対のガイド溝50が略二等辺三角形状をなしている。このとき、一対のガイド溝50の前後方向Xにおける長さL1は、一対のガイド溝50の幅方向Yにおける長さL2未満とされる。なお、本実施形態において、一対のガイド溝50の深さは一定とすればよい。
図4(a),(c)に示すように、摺動突部45は、摺動部42の幅方向Yにおける外側面から突出し、摺動突部46は、摺動部42の上面から突出している。摺動突部45,46は、摺動部42において、前後方向Xに亘って形成される。摺動突部45,46は、ガイドレール21の側壁21b及び上壁21cと摺動部42との接触面積を低減する目的で形成される。
図4(a),(b)に示すように、傾斜面47は、摺動面44の前後方向Xにおける両外側に形成される。摺動面44は、摺動部42において、前後方向Xにおける第1端X1と摺動面44とが交差する角部を面取りしたり、前後方向Xにおける第2端X2と摺動面44とが交差する角部を面取りしたりすることで形成される。図4(b)に示すように、本実施形態において、傾斜面47は、一対のガイド溝50の幅方向Yにおける両外側にも形成される。
そして、図4(c)に示すように、摺動部42は、ガイドレール21の内部に形成される空間に配置される。このとき、摺動面44は、ガイドレール21の底壁21aと接し、摺動突部45は、ガイドレール21の側壁21bと接し、摺動突部46は、ガイドレール21の上壁21cと接する。こうして、摺動部42は、ガイドレール21の長手方向と直交する方向における移動が制限された状態で、ガイドレール21の長手方向に移動可能とされる。
図4(a),(b)に示すように、支持部43は、基部41から上方に向かって延設される。支持部43は、対をなすように幅方向Yに間隔をあけて設けられる。一対の支持部43の間隔は、機能ブラケット33の幅方向Yにおける厚みに応じた間隔とされる。支持部43の先端には、ガイドピン35を支持する支持孔(不図示)が幅方向Yに貫通形成される。
次に、図3及び図5を参照して、本実施形態のサンルーフ装置10(摺動装置12)の作用について説明する。
図3に示すように、可動パネル11がルーフ開口部3を閉塞している状態にあるとき、駆動シュー31は、ガイド孔34の中央部34cに位置する。
そして、図5(a)に示すように、可動パネル11をチルトアップ動作させる場合には、アクチュエータ15の駆動により、駆動シュー31がガイド孔34の中央部34cから前端部34a側(第1端X1側)に移動する。すると、前方に向かって移動するガイドピン35がガイド孔34の内壁を上方に向かって押し上げる。機能ブラケット33の前端部33aは、従動シュー32により回動可能に支持されているので、機能ブラケット33は、後端部33bが上昇するように前端部33aを中心として回動する。こうして、可動パネル11は、チルトアップ動作することで、ルーフ開口部3を開放する位置に変位する。
一方、図5(b)に示すように、可動パネル11をチルトダウン動作させる場合には、アクチュエータ15の駆動により、駆動シュー31がガイド孔34の中央部34cから後端部34b側(第2端X2側)に移動する。すると、ガイドピン35がガイド孔34の内壁を下方に向かって押し下げる。機能ブラケット33の前端部33aは、従動シュー32により回動可能に支持されているので、機能ブラケット33は、後端部33bが下降するように前端部33aを中心として回動する。こうして、可動パネル11は、チルトダウン動作する。
また、可動パネル11をスライド開動作させる場合には、可動パネル11がチルトダウン動作した状態において、アクチュエータ15の駆動により、駆動シュー31がガイド孔34の後端部34bに位置する状態からさらに後方に移動する。すると、機能ブラケット33は、従動シュー32とともに駆動シュー31に連れ動きして後方に移動する。つまり、機能ブラケット33に支持される可動パネル11は、ルーフ2の下方に潜り込むように収容される。こうして、可動パネル11は、スライド開動作することで、ルーフ開口部3を開放する位置に変位する。
続いて、図6を参照して、駆動シュー31が前後方向Xに移動するときの摺動部42の作用について説明する。
図6において、(a),(b)は比較例の摺動部42A,42Bを有する駆動シューの底面の一部を示し、(c)は本実施形態の駆動シュー31の底面の一部を示している。また、図6では、駆動シュー31の移動を白抜矢印で示し、ガイドレール21の底壁21aに塗布されるグリスの移動を実線矢印で示している。
図6(a)を参照して、摺動面44Aにガイド溝を形成しない第1の比較例について説明する。
第1の比較例の場合、摺動部42Aが第2端X2から第1端X1に向かう方向に移動するに連れて、摺動部42Aの移動方向における前端にグリスがかき集められる。さらに、摺動部42Aの移動方向における前端にかき集められたグリスは、摺動部42Aの幅方向Yにおける外側に移動しやすくなる。このため、摺動部42A(摺動面44A)とガイドレール21との間にグリスが入り込みにくく、摺動部42Aとガイドレール21との摺動抵抗が大きくなりやすい。
次に、図6(b)に示すように、前後方向Xに延びるガイド溝50Bを摺動面44Bに凹み形成した第2の比較例について説明する。第2の比較例において、ガイド溝50Bは、摺動部42Bの前後方向Xにおける第1端X1及び第2端X2に開口している。
第2の比較例の場合、摺動部42Bが第2端X2から第1端X1に向かう方向に移動するに連れて、ガイド溝50Bの内部にグリスが誘導される。このため、摺動部42Bの移動方向における前端にグリスがかき集められにくい。すなわち、グリスが摺動部42Bの幅方向Yにおける外側に移動しにくい。
ところが、ガイド溝50Bの内部に移動したグリスは、前後方向Xに延びるガイド溝50Bの内部を移動しやすく、摺動部42B(摺動面44B)とガイドレール21との間に入り込みにくい。このため、摺動部42Bとガイドレール21との摺動抵抗が大きくなりやすい。また、前後方向Xに延びるガイド溝50Bを形成した分、摺動面44Bの面積が小さくなりやすく、摺動面44Bの面圧が大きくなりやすい。このため、摺動部42Bとガイドレール21の間に、砂及び埃などのダストが混入すると、大きな振動が発生しやすい。
次に、図6(c)に示すように、本実施形態について説明する。
本実施形態の場合、摺動部42が第2端X2から第1端X1に向かう方向に移動するに連れて、ガイド溝50の内部にグリスが誘導される。このため、第2の比較例と同様に、グリスが、摺動部42の移動方向における前端にかき集められにくい。
そして、ガイド溝50の内部に移動したグリスは、摺動部42の移動方向とは逆方向に先細りするガイド溝50によって幅方向Yにおける両側から押さえ付けられる。すると、ガイド溝50の内部に移動する先を失ったグリスは、摺動部42(摺動面44)とガイドレール21との間に入り込む。その後、グリスは、摺動部42とガイドレール21との間を、摺動部42の移動方向とは逆方向に移動する。
また、本実施形態の場合、幅方向Yにおけるガイド溝50の長さが前後方向Xにおけるガイド溝50の長さよりも長くされるため、移動方向に対するガイド溝50の形成角度θが比較的大きくなる。このため、前後方向Xに対するガイド溝50の形成角度θが小さい場合と比較して、摺動部42とガイドレール21との間にグリスが入り込みやすくなる。
こうして、本実施形態によれば、摺動部42とガイドレール21との間にグリスが積極的に入り込むため、摺動部42が摺動するときの摺動抵抗が低減される。その結果、可動パネル11の開閉時に振動(異音)が発生することが抑制される。
以上説明した実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)上記実施形態において、一対のガイド溝50は前後方向Xに間隔をおいて形成されるため、移動方向前端に開口するガイド溝50に誘導されたグリスが移動方向後端に開口するガイド溝50に直接的に移動しにくい。このため、摺動部42の移動方向前端に開口するガイド溝50に誘導されたグリスは、ガイドレール21と摺動面44との間に入り込みやすくなる。こうして、摺動装置12は、摺動部42が摺動するときの摺動抵抗を低減できる。その結果、サンルーフ装置10は、可動パネル11を円滑に動作させることが可能となり、振動(異音)の発生を抑制できる。
(2)摺動部42の移動方向前端に開口するガイド溝50は、摺動部42の移動方向とは逆方向に進むに連れて幅方向Yにおける長さが短くなる。このため、摺動部42が摺動するときには、ガイド溝50に誘導されたグリスがガイド溝50によって幅方向Yにおける両側から押さえ付けられる。その結果、ガイド溝50の内部で移動が制限されたグリスは、ガイドレール21と摺動面44との間に入り込みやすくなる。こうして、摺動部42が摺動するときの摺動抵抗をより低減できる。
(3)例えば、摺動部42の移動方向前端に開口するガイド溝50を、摺動部42の移動方向とは逆方向に進むに連れて幅方向Yにおける一端に向かうように形成する場合、次のような問題が生じるおそれがある。すなわち、この場合には、ガイドレール21と幅方向Yにおける摺動面44の一端寄りの部位との間にグリスが入り込みやすくなる一方、ガイドレール21と幅方向Yにおける摺動面44の他端寄りの部位との間にグリスが入り込みにくくなるおそれがある。
この点、上記実施形態では、摺動部42の移動方向前端に開口するガイド溝50が、摺動部42の移動方向とは逆方向に進むに連れて幅方向Yにおける中央に向かうように形成される。このため、ガイドレール21と幅方向Yにおける摺動面44の中央部位との間にグリスが入り込みやすくなる。言い換えれば、ガイドレール21と幅方向Yにおける摺動面44の偏った部位との間のみにグリスが入ることを抑制できる。こうして、摺動装置12は、摺動部42が摺動するときの摺動抵抗をさらに低減できる。
(4)例えば、ガイド溝50の前後方向Xにおける長さが幅方向Yにおける長さよりも長い場合には、摺動部42の移動方向に対するガイド溝50の形成角度θが小さくなりやすい。この場合には、摺動部42が摺動するときにグリスがガイド溝50に沿って移動しやすく、ガイドレール21と摺動面44との間にグリスが入り込みにくい。この点、上記実施形態によれば、ガイド溝50の前後方向Xにおける長さが幅方向Yにおける長さよりも短くされるため、摺動部42の移動方向に対するガイド溝50の形成角度θが大きくなりやすい。したがって、摺動部42が摺動するときにグリスがガイド溝50に沿って移動しにくく、ガイドレール21と摺動面44との間にグリスが入り込みやすい。その結果、摺動装置12は、摺動部42が摺動するときの摺動抵抗をさらに低減できる。
(5)摺動面44の前後方向Xにおける両外側に傾斜面47を設けたことで、摺動部42が摺動するときに、グリスがガイド溝50に誘導されやすくなる。このため、ガイドレール21と摺動面44との間にグリスが入り込みやすくなる。したがって、摺動装置12は、摺動部42が摺動するときの摺動抵抗をさらに低減できる。
なお、上記実施形態は、以下に示すように変更してもよい。
・一対のガイド溝50は、前後方向Xにおいて摺動面44によって分離され、摺動部42の摺動時にグリスを保持できる形状であれば、例えば、図7(a)〜(d)に示すような形状であってもよい。なお、図7(a)〜(d)は、正面視した摺動面44を示している。
・摺動面44に形成するガイド溝50の形状は平面視三角形でなくてもよい。例えば、図7(a)に示すように、摺動部60の摺動面61に平面視半楕円のガイド溝62を形成してもよいし、図7(b)に示すように、摺動部70の摺動面71に平面視略台形のガイド溝72を形成してもよいし、他の形状のガイド溝を形成してもよい。これらの場合、ガイド溝62,72は、摺動部60,70の前後方向Xにおける端部から中央部に向かうに連れて幅方向Yにおける長さが次第に短くなるように形成されることが好ましい。さらに、ガイド溝62,72は、摺動部60,70の前後方向Xにおける端部から中央部に向かうに連れて幅方向Yにおける中央に向かうように形成されることが好ましい。
・図7(c),(d)に示すように、摺動面にガイド溝を複数形成してもよい。例えば、図7(c)に示すように、摺動部80の摺動面81に平面視略三角形のガイド溝82を形成してもよいし、図7(d)に示すように、摺動部90の摺動面91に平面視略矩形のガイド溝92を形成してもよいし、その他の形状のガイド溝を形成してもよい。さらに、この場合には、摺動部80,90が摺動するときの摺動抵抗を低減するために、摺動部80,90の前後方向Xにおける端部のうちガイド溝82,92が形成されない端部83,93は、面取りされることが好ましい。
・ガイド溝50の深さは、前後方向X又は幅方向Yにおいて一定でなくてもよい。例えば、一対のガイド溝50の深さは、幅方向Yにおける端部から中央部に向かうに連れて次第に浅くなるようにしてもよい。また、一対のガイド溝50の深さは、前後方向Xにおける端部から中央部に向かうに連れて次第に浅くなるようにしてもよい。
・ガイド溝50の前後方向X及び幅方向Yにおける長さは、摺動面44の大きさに応じて適宜に変更してもよい。この際、ガイド溝50の前後方向Xにおける長さは、幅方向Yにおける長さ以上であってもよい。
・傾斜面47は、丸み面取りされた周面であってもよい。また、傾斜面47を設けなくてもよい。
・駆動ベルト25に代えて、プッシュプルケーブルやギヤードケーブルを採用してもよい。
・可動パネル11によるルーフ開口部3の開閉作動において、チルトアップ動作した状態のままスライド作動する、いわゆるアウタースライディング方式を採用してもよい。
・摺動装置12は、サンルーフ装置10以外に適用してもよい。例えば、開閉体の一例としての窓ガラスを開閉する車両1のウインドウレギュレータに適用してもよいし、開閉体の一例としてのシャッターを開閉するシャッター装置に適用してもよい。
1…車両、2…ルーフ、3…ルーフ開口部、3a…縁部、3b…縁部、10…サンルーフ装置、11…可動パネル(開閉体の一例)、12…摺動装置、13…モータ、15…アクチュエータ、21…ガイドレール(ガイド部材の一例)、21a…底壁、21b…側壁、21c…上壁、22…移動体、23…フロントハウジング、25…駆動ベルト、31…駆動シュー、32…従動シュー、33…機能ブラケット、33a…前端部、33b…後端部、34…ガイド孔、34a…前端部、34b…後端部、34c…中央部、35…ガイドピン、41…基部、42,42A,42B…摺動部、43…支持部、44,44A,44B…摺動面、45…摺動突部、46…摺動突部、47…傾斜面、50…ガイド溝、50B…ガイド溝、51…第1のガイド溝、52…第2のガイド溝、60…摺動部、61…摺動面、62…ガイド溝、70…摺動部、71…摺動面、72…ガイド溝、80…摺動部、81…摺動面、82…ガイド溝、83…端部、90…摺動部、91…摺動面、92…ガイド溝、93…端部、L1,L2…長さ、X…前後方向、X1…第1端、X2…第2端、Y…幅方向。

Claims (6)

  1. ガイド部材と、前記ガイド部材に対して相対的に移動し、前記ガイド部材と摺動する摺動面を有する摺動部と、を備え、前記摺動部の移動に伴って、開口部を開放する位置と前記開口部を閉塞する位置との間で開閉体を変位させる摺動装置であって、
    前記摺動面には、前記摺動部の移動方向における第1端に開口する第1のガイド溝と前記第1端とは反対側の第2端に開口する第2のガイド溝とを含む一対のガイド溝が凹み形成され、
    前記一対のガイド溝は、前記摺動面において、前記移動方向に間隔をあけて形成される
    摺動装置。
  2. 前記摺動面において、前記移動方向と直交する方向を幅方向としたとき、
    前記第1のガイド溝は、前記第1端から前記第2端に進むに連れて、前記幅方向における長さが短くなるように形成され、
    前記第2のガイド溝は、前記第2端から前記第1端に進むに連れて、前記幅方向における長さが短くなるように形成される
    請求項1に記載の摺動装置。
  3. 前記第1のガイド溝は、前記第1端から前記第2端に進むに連れて、前記幅方向における中央に向かうように形成され、
    前記第2のガイド溝は、前記第2端から前記第1端に進むに連れて、前記幅方向における中央に向かうように形成される
    請求項2に記載の摺動装置。
  4. 前記第1のガイド溝及び前記第2のガイド溝は、前記移動方向における長さが前記幅方向における長さよりも短い
    請求項2又は請求項3に記載の摺動装置。
  5. 前記摺動部の前記第1端及び前記第2端と前記摺動面とが交差する角部は面取りされている
    請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の摺動装置。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか一項に記載の摺動装置と、
    前記開閉体と、を備え、
    前記開閉体は、車両のルーフに設けられる前記開口部を開閉する
    サンルーフ装置。
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