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JP2018139328A - 固体撮像装置および撮像システム - Google Patents

固体撮像装置および撮像システム Download PDF

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JP2018139328A
JP2018139328A JP2018107831A JP2018107831A JP2018139328A JP 2018139328 A JP2018139328 A JP 2018139328A JP 2018107831 A JP2018107831 A JP 2018107831A JP 2018107831 A JP2018107831 A JP 2018107831A JP 2018139328 A JP2018139328 A JP 2018139328A
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森山 孝志
Takashi Moriyama
孝志 森山
雅章 箕輪
Masaaki Minowa
雅章 箕輪
市川 武史
Takeshi Ichikawa
武史 市川
昌洋 小川
Masahiro Ogawa
昌洋 小川
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Abstract

【課題】光電変換により生じた電荷の転送効率の向上に有利な技術を提供する。【解決手段】固体撮像装置は、基板の上に、下側から上側に向かって不純物濃度が低くなるように、エピタキシャル成長法により設けられた第1導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域の上に設けられた前記第1導電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域に、前記第2半導体領域との間でPN接合を形成するように設けられた第2導電型の第3半導体領域と、を備え、前記第2半導体領域は、その不純物濃度分布がイオン注入法により調整されたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、固体撮像装置、その製造方法及び撮像システムに関する。
固体撮像装置は、基板に形成された光電変換部(PN接合ダイオード)を備え、該光電変換部に入射した光により生じた電荷を読み出す。特許文献1には、基板上に設けられたP型エピタキシャル層と、該P型エピタキシャル層の上に設けられたN型エピタキシャル層とで構成された光電変換部が開示されている。P型エピタキシャル層は、下側から上側に向かってP型の不純物濃度が低くなるように形成され、N型エピタキシャル層は、下側から上側に向かってN型の不純物濃度が高くなるように形成されている。特許文献1の構造によると、例えば、光電変換により生じた電荷の水平方向への移動が抑制され、画素間のクロストークが防止される。
特開2008−034836号公報
光電変換により生じた電荷は、光電変換部の不純物濃度分布(即ち、ポテンシャル分布)の影響を受けて移動しうる。上述のN型ないしP型の各エピタキシャル層は、エピタキシャル成長用チャンバ内のドーパント濃度を調整しながらエピタキシャル成長を行うことにより形成され、不純物濃度分布を正確に制御することが容易ではない。そのため、エピタキシャル成長法によって形成された光電変換部によると、光電変換により生じた電荷を読み出すための電荷転送効率を向上させることが難しい。
本発明の目的は、光電変換により生じた電荷の転送効率の向上に有利な技術を提供することにある。
本発明の一つの側面は固体撮像装置にかかり、前記固体撮像装置は、基板の上に、下側から上側に向かって不純物濃度が低くなるように、エピタキシャル成長法により設けられた第1導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域の上に設けられた前記第1導電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域に、前記第2半導体領域との間でPN接合を形成するように設けられた第2導電型の第3半導体領域と、を備え、前記第2半導体領域は、その不純物濃度分布がイオン注入法により調整されたことを特徴とする。
本発明によれば、光電変換により生じた電荷の転送効率の向上に有利である。
固体撮像装置の構成例を説明する図。 固体撮像装置における各層の不純物濃度分布を説明する図。 固体撮像装置におけるP型ウェルの不純物濃度分布を説明する図。 半導体基板に対する光の吸収率を説明する図。 固体撮像装置の製造方法の例を説明する図。 固体撮像装置の構成例を説明する図。
(第1実施形態)
図1〜5を参照しながら第1実施形態を説明する。図1は、本実施形態の固体撮像装置100の構造を説明する模式図である。固体撮像装置100は、画素が配列された画素領域R1と、各画素との間で信号の授受を行うためのユニットが配された周辺領域R2とを有する。ここでは説明の容易化のため、画素領域R1に1画素を示している。周辺領域R2のユニットは、例えば、各画素を駆動するための駆動部、各画素から読み出された信号を処理するための信号処理部、各画素から読み出された信号を出力するための出力部のうちの1つまたは複数を含む。
固体撮像装置100は、P型(第1導電型)の基板1と、基板1の上部に設けられたP型半導体領域2と、P型半導体領域2の上に設けられたP型半導体領域3と、P型半導体領域3の上に設けられたN型(第2導電型)半導体領域4とを備えている。P型半導体領域2は、基板1に対してP型の不純物を注入することにより形成された高濃度不純物領域である。P型半導体領域3は、エピタキシャル成長法によって基板1の上方(P型半導体領域2の上)に形成された第1のエピタキシャル層である。P型半導体領域3は、下側から上側に向かって、P型の不純物濃度が低くなるように形成されている。N型半導体領域4は、エピタキシャル成長法によってP型半導体領域3の上に形成された第2のエピタキシャル層である。N型半導体領域4は、P型半導体領域3に接しつつ、後述のP型半導体領域5と隣接するように設けられる。
固体撮像装置100は、画素領域R1において、N型半導体領域4に隣接するP型半導体領域5をさらに備えている。P型半導体領域5は、P型半導体領域3の上に形成された領域(N型半導体領域4と同時に形成された領域)にイオン注入法により形成されたP型ウェルである。又は、P型半導体領域5は、P型半導体領域3の上部に設けられてもよい。画素を構成する各素子はP型半導体領域5に形成される。ここでは、N型半導体領域6と、P型半導体領域7と、N型半導体領域8と、ゲート電極14とが例示されている。ゲート電極14は、P型半導体領域5の上に絶縁膜(不図示)を介して形成される。なお、各素子は素子分離部13により分離されている。その他、画素を構成する各トランジスタのソース領域およびドレイン領域(共に不図示)が、P型半導体領域5に形成される。
N型半導体領域6は、P型半導体領域5との間でPN接合を形成している。これにより、P型半導体領域5とN型半導体領域6とはフォトダイオードを形成している。また、P型半導体領域7は、フォトダイオードの電荷蓄積領域であるN型半導体領域6が、半導体−絶縁膜の界面から隔離されるように形成され、これによって暗電流成分が低減される。このような構造により光電変換部が形成されており、該光電変換部に入射した光量に応じた量の電荷が生じる。
N型半導体領域8はフローティングディフュージョン領域とも称され、その電位は、光電変換部で生じた電荷を読み出す前に、例えばリセットトランジスタ(不図示)により初期化される。光電変換部で生じた電荷は、ゲート電極14に所定の電圧が印加されることによりP型半導体領域5の表面付近に形成されたN型チャネルを介して、N型半導体領域8に転送される。そして、N型半導体領域8の電位の変動量に応じた信号が画素信号として読み出される。
周辺領域R2には、前述のユニットを構成する1以上のPMOSトランジスタ及びNMOSトランジスタが形成されている。これらのトランジスタは、N型半導体領域4に形成されるか、あるいは、N型半導体領域4に形成されたウェルに形成される。この構成により、周辺領域R2で生じたノイズ成分が画素領域R1のP型半導体領域5に混入することによるノイズが低減される。
PMOSトランジスタは、N型半導体領域4の上部に設けられたN型半導体領域9と、その上に絶縁膜を介して設けられたゲート電極14と、N型半導体領域9に設けられた2つのP型半導体領域11と、で形成される。N型半導体領域9はイオン注入法により形成されたN型ウェルであり、2つのP型半導体領域11は該PMOSトランジスタのP型ソース領域及びP型ドレイン領域である。
また、NMOSトランジスタは、N型半導体領域4の上部に設けられたP型半導体領域10と、その上に絶縁膜を介して設けられたゲート電極14と、P型半導体領域10に設けられた2つのN型半導体領域12と、で形成される。P型半導体領域10はイオン注入法により形成されたP型ウェルであり、2つのN型半導体領域12は該NMOSトランジスタのN型ソース領域及びN型ドレイン領域である。
なお、ここでは、上述の図1の構造を用いるが、本発明はこの構造に限られるものではなく、例えば各半導体領域の極性(P型/N型)を逆にした構造でもよい。また、P型半導体領域2が省略され、基板1とP型半導体領域3とが互いに接するように配されてもよい。また、N型半導体領域4の導電型は必ずしもN型にしなくてもよく、図1の構造において、N型半導体領域4の導電型だけをP型やイントリンジック型に変更してもよい。
図2は、図1におけるカットラインA−A’上の半導体領域1〜7の不純物濃度分布を説明する図である。
P型半導体領域2は、前述のとおり、P型の基板1に対してP型の不純物を注入することにより形成された高濃度不純物領域である。イオン注入法によるとエピキタシャル成長法よりも容易に高い不純物濃度分布を形成することが可能であり、P型半導体領域2に例示される埋め込み型の高濃度不純物領域を形成することができる。P型の高濃度不純物領域は、電荷(ここでは電子)にとって高いポテンシャル障壁を形成するため、P型半導体領域2は、光電変換部で生じた電荷が基板1側にリークすることを防止する。
P型半導体領域3は、前述のとおり、エピタキシャル成長法によってP型半導体領域2の上に形成されたエピタキシャル層である。P型半導体領域3は、下側(基板1ないしP型半導体領域2の側)から上側に向かって不純物濃度が低くなるように形成される。このことは、エピタキシャル成長用チャンバ内に基板を設置した後、該チャンバ内のドーパント濃度を調整しつつエピタキシャル成長を行えばよい。この不純物濃度分布によると、上記下側から上側に向かってポテンシャル障壁が低くなる。そのため、基板の深い位置で生じた電荷が、半導体領域の表面(上側)に向かって効率的に集められる。また、エピタキシャル成長法によると格子欠陥密度の低い半導体領域を形成することができる。
半導体領域5〜7のそれぞれは、P型半導体領域3の上に設けられたN型半導体領域4(エピタキシャル層)の一部にイオン注入法により形成された、P型ウェル、N型高濃度不純物領域、及びP型高濃度不純物領域である。なお、N型半導体領域4(エピタキシャル層)が形成されず、半導体領域5〜7のそれぞれがP型半導体領域3の上部に形成されてもよい。
図3は、図2の不純物濃度分布のうち半導体領域5〜7の部分を詳細に説明する図である。図中において、実線は、P型不純物の不純物濃度分布、つまり、アクセプタの濃度分布を示しており、破線は、N型不純物の不純物濃度分布、つまり、ドナーの濃度分布を示している。よって、実線が破線よりも大きい領域はP型を形成しており(半導体領域5及び7)、破線が実線よりも大きい領域はN型を形成している(半導体領域6)。
P型半導体領域5は、上側(N型半導体領域6の側)から順に領域301〜303を含む。領域302の不純物濃度のピークは、領域303の不純物濃度のピークよりも低くなっている。この不純物濃度分布により、P型半導体領域3からの電荷が半導体領域の表面(上側)に向かって効率的に集められる。イオン注入法によるP型半導体領域5の形成は、P型半導体領域3とP型半導体領域5との境界領域にポテンシャル障壁が生じないようにイオン注入条件を設定して為されるとよい。なお、イオン注入は、複数回にわたってそれぞれ異なる注入条件で為されてもよい。
また、P型半導体領域5の領域301の不純物濃度のピークは領域302の不純物濃度のピークよりも高くなっている。領域301は、フォトダイオードの電荷蓄積領域であるN型半導体領域6に接するように形成されている。領域302は、領域301の下に設けられる。この構造によると、領域301とN型半導体領域6とで形成されるPN接合における空乏層の幅が狭くなり、また、電荷蓄積領域であるN型半導体領域6が略完全に空乏化するための空乏化電圧が小さくなる。
ここで、領域301の不純物濃度が低い構造では、P型半導体領域5とN型半導体領域6とで形成されるPN接合における空乏層の幅が広くなってしまい、また、上述の空乏化電圧が高くなってしまう。また、領域301の不純物濃度のピーク位置が深い(P型半導体領域3の側)と、光電変換により生じた電荷をN型半導体領域6に集めるのに際してポテンシャル障壁となってしまう。また、領域302と領域303との不純物濃度の大小関係が逆になっても、ポテンシャル障壁となってしまう。これらは、N型半導体領域8への電荷転送効率の低下をもたらしうる。
そこで、本実施形態では、P型半導体領域5の各領域301〜303を、図3に例示されるような不純物濃度分布が形成されるようにイオン注入法で形成する。具体的には、光電変換により生じた電荷をP型半導体領域3からN型半導体領域6に効率的に集めつつ上述の空乏化電圧を小さくする不純物濃度分布を形成している。この構造により、光電変換により生じた電荷は、電荷蓄積領域であるN型半導体領域6に適切に蓄積される。その結果、N型半導体領域8への電荷転送効率が向上される。
ここでは図3に例示された不純物濃度分布を有する半導体領域5〜7をイオン注入法で形成した構造を例示したが、本発明はこの構造に限られるものではない。例えば、固体撮像装置の仕様等に応じて、他の不純物濃度分布を有する半導体領域をイオン注入法で形成してもよい。
N型半導体領域4の厚さは、不純物濃度分布をイオン注入によって高精度で制御することが可能な厚さであればよく、例えば1μm以上かつ10μm以下の範囲内とすればよい。また、P型半導体領域3の厚さは、エピタキシャル成長法で形成するのに適切な厚さであればよく、例えば5μm以上かつ500μm以下の範囲内とすればよい。
図4は、シリコンで構成された基板における光の吸収率を示しており、縦軸は光の吸収率を示し、横軸は該基板の厚さを示し、光の波長λをパラメータとして示している。図4によると、例えば、波長λ=800nmの光は、厚さ50μmの基板によってほぼ100%吸収される。よって、P型半導体領域3の厚さを50μm程度とすると、例えば赤色光や赤外光により生じた電荷が半導体領域の表面(上側)に向かって効率的に集められ、例えば、深さ3〜5μm程度の光電変換部を用いた構造と比較すると、感度が3〜4倍向上する。
図5は、固体撮像装置100の製造方法を工程ごとに示す模式図である。まず、図5(a)に例示されるように、P型の基板1に、P型の不純物(例えばホウ素)をイオン注入法により注入し、P型半導体領域2を形成する。P型半導体領域2は、不純物濃度が例えば1×1017〜1×1018[cm−3]程度になるように形成されればよい。なお、この工程は実施されなくてもよい。
次に、図5(b)に例示されるように、P型半導体領域2の上にP型半導体領域3を、例えば気相エピタキシャル成長法で形成する。この方法によると、格子欠陥の少ない結晶構造が得られ、ノイズ成分が低減され、固体撮像装置100の高精度化に有利である。P型半導体領域3は、下側A(基板1ないしP型半導体領域2の側)から上側Bに向かって不純物濃度が低くなるように形成され、例えば1×1015〜1×1018[cm−3]の範囲内の不純物濃度分布にする。なお、不純物濃度分布は、電荷(ここでは電子)にとってのポテンシャル障壁が生じないように形成されればよく、略一次曲線の勾配でもよいし、階段状に変化させてもよい。本実施形態では、不純物濃度が、下側Aから上側Bに向かって2×1017、9×1016、4×1016、2×1016、1×1016[cm−3]と変化するような分布を形成した。
次に、図5(c)に例示されるように、P型半導体領域3の上に、N型半導体領域4を、例えば気相エピタキシャル成長法で形成する。N型半導体領域4は、例えばリンやヒ素のようなN型不純物を用いて、不純物濃度が1×1014〜1×1015[cm−3]程度になるように形成される。ここでは、N型不純物としてリンを用いて、不純物濃度を5×1014[cm−3]とした。
次に、図5(d)では、N型半導体領域4に酸化膜(不図示)を形成し、さらに素子分離領域13を形成する。その後、画素領域R1に開口を有するフォトレジスト51dを形成し、イオン注入法によりP型不純物を注入してP型半導体領域5(P型ウェル)を形成する。前述のとおり、P型半導体領域5は図3に例示されるような不純物濃度分布を有する。P型半導体領域5を形成するためのイオン注入は、複数回にわたってそれぞれ異なる注入条件で為され、P型半導体領域5は、複数段のP型領域により形成されてもよい。P型半導体領域5は、前述のとおり、P型半導体領域3とP型半導体領域5との境界領域にポテンシャル障壁が生じないように形成されるとよい。
次に、図5(e)に例示されるように、周辺領域R2のうちNMOSトランジスタが形成されるべき領域に開口を有するフォトレジスト51eを形成し、イオン注入法によりP型不純物を注入してP型半導体領域10(P型ウェル)を形成する。なお、P型半導体領域5の不純物濃度ピークがP型半導体領域10よりも高くなるようにしてもよく、上述の空乏化電圧を小さくし、フローティングディフュージョンであるN型半導体領域8のリセット時の電圧(転送電圧)を下げてもよい。
同様にして、図5(f)に例示されるように、周辺領域R2のうちPMOSトランジスタが形成されるべき領域に開口を有するフォトレジスト51fを形成し、イオン注入法によりN型不純物を注入してN型半導体領域9(N型ウェル)を形成する。
その後、公知の半導体製造プロセスを用いて各素子を形成すればよい。具体的には、半導体領域5、9及び10の上に、ゲート絶縁膜を介して各ゲート電極14を形成する。ゲート電極14の形成後、さらに、N型半導体領域6、8及び12、並びに、P型半導体領域7及び11をそれぞれ形成する。
以上のような手順で、光電変換部や各MOSトランジスタ等の各素子が形成され、図1に例示した構造が完成する。
以上、本実施形態によると、P型半導体領域5がイオン注入法によって形成される。イオン注入法によると、エピタキシャル成長法と比べて、P型半導体領域5の不純物濃度分布を高い精度で調整することが可能である。そのため、P型半導体領域3からの電荷を半導体領域の表面(上側)に向かって効率的に集めつつ電荷蓄積領域であるN型半導体領域6に蓄積することが可能であり、その結果、N型半導体領域8への電荷転送効率を向上させることができる。
以上、本実施形態によると、電荷転送効率を向上するのに有利である。特に、半導体基板の深い領域で光電変換が生じうる波長の大きい光、例えば赤色光や赤外光によって生じた電荷を効率的に蓄積し、電荷転送を行うのに有利である。
(第2実施形態)
図6を参照しながら第2実施形態を説明する。本実施形態は、P型半導体領域10の下にN型半導体領域101が設けられている点で第1実施形態と異なる。N型半導体領域101は、N型半導体領域4の不純物濃度よりも高い。第1実施形態(図1)の構造によると、周辺領域R2において、P型半導体領域10とN型半導体領域4とP型半導体領域3とによるPNPの寄生バイポーラトランジスタが形成されている。一方、本実施形態の構造によると、高不純物濃度領域であるN型半導体領域101により、該寄生バイポーラトランジスタがオンすることが防止される。よって、本実施形態によると、第1実施形態と同様の効果が得られる他、固体撮像装置100の動作の安定化にさらに有利である。
以上の2つの実施形態を述べたが、本発明はこれらに限られるものではなく、目的等に応じて、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各構成を変更することが可能であり、他の実施形態によっても為されうる。
(撮像システム)
また、以上の実施形態は、カメラ等に代表される撮像システムに含まれる固体撮像装置について述べた。撮像システムの概念には、撮影を主目的とする装置のみならず、撮影機能を補助的に備える装置(例えば、パーソナルコンピュータ、携帯端末)も含まれる。撮像システムは、上記の実施形態として例示された本発明に係る固体撮像装置と、この固体撮像装置から出力される信号を処理する処理部とを含みうる。この処理部は、例えば、A/D変換器、および、このA/D変換器から出力されるデジタルデータを処理するプロセッサを含みうる。
以上の実施形態の固体撮像装置は、近赤外光による撮像と可視光による撮像との両方を行う撮像システムに用いられてもよい。この撮像システムは、近赤外光の画像と可視光の画像とを重ね合わせて出力するように構成された表示部を含む。このような構成によれば、通常の可視画像で被写体の視認しつつ、赤外光の情報を得ることができる。
3:第1半導体領域、5:第2半導体領域、6:第3半導体領域
本発明は、固体撮像装置および撮像システムに関する。
本発明の1つの側面は、固体撮像装置に係り、前記固体撮像装置は、基板の上に設けられた第1導電型の第1半導体領域と、前記第1半導体領域の上に設けられた前記第1導電型の第2半導体領域と、前記第2半導体領域に、前記第2半導体領域との間でPN接合を形成するように設けられた第2導電型の第3半導体領域と、前記第1半導体領域の上に設けられた前記第2導電型の第4半導体領域と、前記第1導電型のウェルに設けられた前記第2導電型のソース領域および前記第2導電型のドレイン領域を有するMOSトランジスタと、を備え、前記第2半導体領域と前記第4半導体領域とは、深さ方向に直交する横方向に配置され、前記第1半導体領域は、第1部分および第2部分を含み、前記ウェル、前記第4半導体領域のうち前記ウェルの下に配置された部分、前記第1半導体領域の前記第1部分、および、前記第1半導体領域の前記第2部分は、この順で前記基板に向かって配置され、前記第1半導体領域の前記第1部分の不純物濃度は、前記第1半導体領域の前記第2部分の不純物濃度より低い。

Claims (18)

  1. 基板の上に、下側から上側に向かって不純物濃度が低くなるように、エピタキシャル成長法により設けられた第1導電型の第1半導体領域と、
    前記第1半導体領域の上に設けられた前記第1導電型の第2半導体領域と、
    前記第2半導体領域に、前記第2半導体領域との間でPN接合を形成するように設けられた第2導電型の第3半導体領域と、を備え、
    前記第2半導体領域は、その不純物濃度分布がイオン注入法により調整された、
    ことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 前記第2半導体領域は、前記第3半導体領域に隣接する領域である第1領域と、前記第1領域の下に設けられた第2領域と、を含み、
    前記第1領域は、前記第1導電型の不純物濃度が前記第2領域よりも高い、
    ことを特徴とする請求項1に記載の固体撮像装置。
  3. 前記第1半導体領域の上に、前記第1半導体領域に接しつつ前記第2半導体領域と隣接するように設けられた前記第2導電型の第4半導体領域を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記第4半導体領域はエピタキシャル成長法により設けられた、
    ことを特徴とする請求項3に記載の固体撮像装置。
  5. 前記第4半導体領域と同時に設けられた領域に対して、前記イオン注入法による前記不純物濃度分布の調整が行われることにより、前記第2半導体領域が形成された、
    ことを特徴とする請求項4に記載の固体撮像装置。
  6. 各々が前記光電変換部を含む複数の画素と、該複数の画素との間で信号の授受を行うユニットと、を備えており、
    前記ユニットは、前記第4半導体領域に設けられている、
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  7. 前記ユニットは、MOSトランジスタを有しており、
    前記第4半導体領域には、前記第1導電型のウェルが設けられ、
    前記MOSトランジスタの前記第2導電型のソース領域及び前記第2導電型のドレイン領域は前記ウェルに設けられ、
    前記ウェルと前記第4半導体領域との間には、前記第4半導体領域よりも不純物濃度が高い前記第2導電型の第5半導体領域が設けられている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の固体撮像装置。
  8. 前記第1半導体領域の厚さは、5μm以上かつ500μm以下の範囲内である、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  9. 前記第2半導体領域の厚さは、1μm以上かつ10μm以下の範囲内である、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  10. 前記基板と前記第1半導体領域との間に設けられた前記第1導電型の第6半導体領域をさらに備え、前記第6半導体領域は、前記第1導電型の不純物濃度が前記第1半導体領域よりも高い、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の固体撮像装置。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の固体撮像装置と、
    前記固体撮像装置によって得られた近赤外光の画像と可視光の画像とを重ね合わせて出力する表示部と、を備える、
    ことを特徴とする撮像システム。
  12. 基板の上に、エピタキシャル成長法により、第1導電型の第1半導体領域を、前記第1導電型の不純物濃度が下側から上側に向かって低くなるように形成する工程と、
    前記第1半導体領域の上部、あるいは、前記第1半導体領域の上に形成された領域にイオン注入を行って、前記第1導電型の第2半導体領域を形成する工程と、
    前記第2半導体領域に、前記第2半導体領域との間でPN接合を形成するように、前記第2導電型の第3半導体領域を形成する工程と、を有する、
    ことを特徴とする固体撮像装置の製造方法。
  13. 前記第1半導体領域の上に、エピタキシャル成長法により、第2導電型の第4半導体領域を形成する工程をさらに有し、
    前記イオン注入は、前記第4半導体領域の一部に対して行われる
    ことを特徴とする請求項12に記載の固体撮像装置の製造方法。
  14. 前記第2半導体領域は、前記光電変換部に隣接する領域である第1領域と、前記第1領域の下の第2領域と、を含んでおり、
    前記第2半導体領域を形成する工程では、前記第1領域の不純物濃度が前記第2領域の不純物濃度より高くなるように前記第2半導体領域を形成する、
    ことを特徴とする請求項12または請求項13に記載の固体撮像装置の製造方法。
  15. 前記第1領域を形成するためのイオン注入と、前記第2領域を形成するためのイオン注入とが互いに異なる条件でなされる
    ことを特徴とする請求項14に記載の固体撮像装置の製造方法。
  16. 前記第1半導体領域を形成する工程では、前記第1半導体領域の厚さが5μm以上かつ500μm以下の範囲内になるように前記第1半導体領域を形成する、
    ことを特徴とする請求項12乃至15のいずれか1項に記載の固体撮像装置の製造方法。
  17. 前記第2半導体領域を形成する工程では、前記第2半導体領域の厚さが1μm以上かつ10μm以下の範囲内になるように前記第2半導体領域を形成する、
    ことを特徴とする請求項12乃至16のいずれか1項に記載の固体撮像装置の製造方法。
  18. 前記第1半導体領域を形成する工程の前に、前記基板に対して前記第1導電型の不純物を注入して前記第1導電型の第6半導体領域を形成する工程をさらに有し、
    前記第6半導体領域は、前記第1導電型の不純物濃度が前記第1半導体領域よりも高い、
    ことを特徴とする請求項12乃至17のいずれか1項に記載の固体撮像装置の製造方法。
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