JP2018115296A - 洗浄剤組成物及びその洗浄方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明洗浄剤組成物は、(A)成分として安息香酸塩を含む被覆剤で被覆された塩素系漂白剤、(B)成分としてアルカリ剤、(C)成分としてキレート剤を含み、(A)成分と(C)成分の割合が質量比で(A)/(C)=0.002以上、20以下であることを特徴とする。
【選択図】なし
Description
そこで、本発明は上記従来の課題に鑑みなされたもので、従来の課題を解決した被覆された塩素系漂白剤を含有する洗浄剤組成物及びその洗浄方法を提供することを目的とする。
(1)(A)成分として安息香酸塩を含む被覆剤で被覆された塩素系漂白剤、(B)成分としてアルカリ剤、(C)成分としてキレート剤を含み、(A)成分と(C)成分の割合が質量比で(A)/(C)=0.002以上、20以下であることを特徴とする洗浄剤組成物、
(2)(A)成分の塩素系漂白剤が塩素化イソシアヌル酸又はその塩、さらし粉、高度さらし粉から選ばれる少なくとも一種である上記(1)の洗浄剤組成物、
(3)(A)成分の被覆剤が安息香酸ナトリウムであることを特徴とする上記(1)又は(2)の洗浄剤組成物、
(4)(B)成分のアルカリ剤が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、珪酸ナトリウム、珪酸カリウムより選ばれる少なくとも一種である上記(1)から(3)のいずれかの洗浄剤組成物、
(5)(C)成分のキレート剤が、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、グルタミン酸二酢酸、メチルグリシン二酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、トリポリリン酸、又はそれらの塩より選ばれる少なくとも一種である上記(1)から(4)のいずれかの洗浄剤組成物、
(6)さらに、(D)成分としてノニオン界面活性剤を含有する上記(1)から(5)のいずれかの洗浄剤組成物、
(7)さらに、(E)成分として高分子分散剤、有機ホスホン酸、又はそれらの塩から選ばれる少なくとも一種を含有する上記(1)から(6)のいずれかの洗浄剤組成物、
(8)自動食器洗浄機用である上記(1)から(7)のいずれかの洗浄剤組成物、
(9)前記洗浄剤組成物が、溶融固形型洗浄剤組成物であることを特徴とする上記(1)から(7)のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
(10)上記(1)から(9)のいずれかの洗浄剤組成物を下端部分に排出口を有する溶出ホッパーに設置し、給水ノズルから水を供給して洗浄剤組成物を水に溶解させ、洗浄剤組成物濃度を0.01質量%以上、0.09質量%以下に調整した洗浄液を自動食器洗浄機の洗浄液タンク内で加熱保持する工程、洗浄液タンク内の洗浄液を洗浄機庫内に噴射して食器類を洗浄する工程、洗浄後すすぎ液ですすぐ工程、とからなることを特徴とする自動食器洗浄機による食器類の洗浄方法、
(11)前記すすぐ工程において、すすぎ液を洗浄機の平面積2500cm2あたり、1L以上、3L以下噴射して食器類をすすぐ上記(10)の自動食器洗浄機による食器類の洗浄方法、
を要旨とするものである。
A−1:コーティングジクロロイソシアヌル酸ナトリウム1(被覆剤は株式会社ウエノフードテクノ製の安息香酸ナトリウム:製品名 安息香酸ナトリウムウエノ、純分99.0%以上)
A−2:コーティングジクロロイソシアヌル酸ナトリウム2(被覆剤は和光純薬工業株式会社製の安息香酸カリウム:製品名 安息香酸カリウム、純分99.0%以上)
A−3:コーティング次亜塩素酸カルシウム(被覆剤は株式会社ウエノフードテクノ製の安息香酸ナトリウム:製品名 安息香酸ナトリウムウエノ、純分99.0%以上)
A−4:コーティングトリクロロイソシアヌル酸ナトリウム(被覆剤は株式会社ウエノフードテクノ製の安息香酸ナトリウム:製品名 安息香酸ナトリウムウエノ、純分99.0%以上)
A−5:コーティングジクロロイソシアヌル酸ナトリウム3(被覆剤は株式会社ウエノフードテクノ製の安息香酸ナトリウム:製品名 安息香酸ナトリウムウエノ、純分99.0%以上と、日本化学工業株式会社製の硫酸ナトリウム:製品名 中性無水芒硝 純分99.0%、を質量比1:1で混合したもの)
(A)成分は、顆粒状の塩素系漂白剤10部に、被覆剤2部を溶解したメタノール液で噴霧し、熱風で乾燥させることによって調製した。
A′−1:ジクロロイソシアヌル酸ナトリウム
B−1:水酸化ナトリウム、商品名:粒状苛性ソーダ、旭硝子社製
B−2:水酸化カリウム、商品名:フレーク苛性カリ、東亞合成社製
B−3:炭酸ナトリウム、商品名:ソーダ灰デンス、トクヤマ社製
B−4:炭酸カリウム、商品名:炭酸カリウム、旭硝子社製
B−5:ネオ―オルソ80粒、化学名:オルソ珪酸ナトリウム(SiO2/Na2O=0.5)、SiO2として28%、有効成分含有量 2Na2O・SiO2として77%以上、広栄化学工業社製
B−6:メタ珪酸ソーダ5水塩、化学名:メタ珪酸ナトリウム5水塩(SiO2/Na2O=1)、SiO2として28.3%、有効成分含有量 99%以上、広栄化学工業社製
B−7:珪酸ソーダ3号、化学名:珪酸ナトリウム(SiO2/Na2O=3.2)、SiO2として29%、有効成分含有量 38.5%、広栄化学工業社製
C−1:ニトリロ三酢酸三ナトリウム塩、商品名:Trilon A92R、BASF社製
C−2:エチレンジアミン四酢酸四ナトリウム塩、商品名:ディゾルビンNA、アクゾノーベル社製
C−3:グルタミン酸二酢酸四ナトリウム塩、商品名:ディゾルビンGL−47−S、アクゾノーベル社製
C−4:メチルグリシン二酢酸三ナトリウム塩、商品名:Trilon M Powder、BASF社製
C−5:トリポリリン酸ナトリウム、商品名:トリポリリン酸ソーダ、下関三井化学社製
D−1:リバースプルロニック型ブロックポリマー1(ポリオキシエチレン鎖の両端にポリオキシプロピレン鎖が結合したブロックポリマー);オキシエチレン鎖の含有率が20%、アデカプルロニック25R−2、ADEKA社製
D−2:リバースプルロニック型ブロックポリマー2(ポリオキシエチレン鎖の両端にポリオキシプロピレン鎖が結合したブロックポリマー);オキシエチレン鎖の含有率が10%、アデカプルロニック25R−1、ADEKA社製
D−3:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル;エチレンオキシドの平均付加モル数が8、プロピレンオキシドの平均付加モル数が3、アルキル基の炭素数が12
E−1: アクリル酸/スルホン酸型モノマー共重合体ナトリウム1(重量平均分子量が5,000)
E−2:アクリル酸/スルホン酸系モノマー共重合体ナトリウム2(重量平均分子量が11,000)
E−3:アクリル酸/マレイン酸共重合体ナトリウム(重量平均分子量が70,000)
E−4:ポリマレイン酸ナトリウム(重量平均分子量が500)
E−5:ポリアクリル酸ナトリウム(重量平均分子量が4,000)
E−6:2−ホスホノブタン−1,2,4−トリカルボン酸[Belclene650(登録商標)、(BWA社製)]
E−7:ビス(ポリ−2−カルボキシエチル)ホスフィン酸[Belsperse164(登録商標)、(BWA社製)]
E−8:ホスフィノカルボン酸共重合物[Belclene400(登録商標)、(BWA社製)]
E−9:1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジホスホン酸[製品名:ディクエスト2010(登録商標)、イタルマッチケミカルズ社製]
F−1:1,2,3−ベンゾトリアゾール、製品名:VERZONE Crystal #120、大和化成社製
G−1:シリコーン1、商品名:DOW CORNING TORAY APW−4248 POWDERED ANTIFOAM、東レ・ダウコーニング社製
G−2:シリコーン2、商品名:DOW CORNING TORAY FSアンチフォーム1266、東レ・ダウコーニング社製
H−1:イオン交換水
表1〜表14に示す配合の洗浄剤組成物を調製し、洗浄性、バイオフィルム防止性、漂白性、仕上がり性、腐食防止性、抑泡性、臭気性、貯蔵安定性を下記条件で行った。結果を表1〜表14に示す。
<洗浄条件>
洗浄機:ホシザキ社製、電気製自動食器洗浄機JWE−680AJ
洗浄温度:66℃
洗浄時間:40秒
すすぎ温度:82℃
すすぎ時間:6秒
すすぎ1回当たりの水量:2L
インターバル:5秒
洗浄液:洗浄剤組成物の0.07質量%希釈液
洗浄剤組成物希釈用及びすすぎ用の使用水:炭酸カルシウム換算で、ドイツ硬度3°DHの硬水
<被洗浄物>
直径20cmのガラス皿にマヨネーズ(キューピー社製)2gを均一に塗布し、室温で乾燥させた汚染皿を被洗浄物とした。
<試験方法>
被洗浄物を洗浄機内にセットし洗浄、すすぎ、インターバルを1サイクルとして繰り返し洗浄した。50サイクル目の皿を室温で乾燥後、暗室において蛍光灯を照射、反射させて汚れやスケールの残存状況(ウォータースポット、フィルム)を目視判定により以下の基準で評価した。ここで、ウォータースポットとは、水に含まれるミネラル分が蒸発し、乾燥後のガラス表面にしみ状に付着する現象である。フィルムとは、固形物(タンパク質、脂質及びデンプン等)を含有する洗浄水が蒸発し、ガラス表面上に形成される現象である。
◎:ウォータースポットやフィルムがみられない。
○:ウォータースポットやフィルムがほぼみられない。
△:ウォータースポットやフィルムがややみられる。
×:ウォータースポットやフィルムがみられる。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
<試験方法>
各洗浄剤組成物5gを滅菌済みのミューラーヒントン培地〔日本ベクトン・ディッキンソン株式会社製〕を用いて全量を100gにして、各洗浄剤組成物の5質量%コンク溶液を調製した。本コンク溶液を更に滅菌済みミューラーヒントン培地を用いて洗浄剤組成物の濃度として0.07質量%となるように希釈調製し、それぞれ24穴マイクロプレート〔旭テクノグラス株式会社製〕に2mL量りとった。
緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa NBRC13275)、クレブシェラ菌(Klebsiella pneumoniae ATCC13883)をそれぞれLB培地〔日本ベクトン・ディッキンソン株式会社製〕を用いて、37℃で18時間前培養して増殖した菌液を、ピペットマンを用いて当該マイクロプレート内の試験溶液に100μL接種した。これを37℃で48時間培養後に培養液を廃棄し、滅菌精製水2mLで各ウェル内を5回洗浄した。マイクロプレート壁に付着したバイオフィルムを0.1質量%クリスタルバイオレット液で染色し、滅菌水でリンス後、バイオフィルムの形成状態を目視によって観察した。
◎:バイオフィルムがプレート壁面の20%未満を覆う状態。
○:バイオフィルムがプレート壁面の20%以上、40%未満を覆う状態。
△:バイオフィルムがプレート壁面の40%以上、60%未満を覆う状態。
×:バイオフィルムがプレート壁面の60%以上、100%以下を覆う状態。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
<洗浄条件>
使用洗浄機:HOBART製自動食器洗浄機(機種AM−14型)
洗浄温度:66℃
洗浄時間:40秒
すすぎ温度:82℃
すすぎ時間:9秒
洗浄液:洗浄剤組成物の0.07質量%希釈液
洗浄剤組成物希釈用及びすすぎ用の使用水:炭酸カルシウム換算で、ドイツ硬度3°DHの硬水
すすぎ1回当たりの水量:2L
<被洗浄物の調整>
白色磁器皿(直径12cm)を80℃の紅茶に5分間浸漬した後、100℃で30分間加温し、褐色化させた汚染皿を漂白性試験用被洗浄物とした。
<試験方法>
上記の方法で調整した汚染皿10枚を食器洗浄機の洗浄ラックに設置し、上記洗浄条件にて洗浄、すすぎ後、室温にて乾燥させた。茶渋の残存状況を目視判定により以下の基準で評価した。
◎:茶渋が除去されている。
○:茶渋がほとんど除去されている。
△:茶渋は除去されているが、茶渋の残存が認められる。
×:茶渋が除去されていない。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
<試験方法>
テストピース[ステンレス(SUS430)、ねずみ鋳鉄(FC200)]は、予め中性洗剤で洗浄しアセトン処理して乾燥させたもの使用する。炭酸カルシウム換算で、75mg/L[ドイツ硬度4.2°DH]の硬水で各洗浄剤組成物を0.07質量%に希釈し、60mLを70mL容量の蓋付ガラス瓶に入れ、その中にテストピースを浸漬し、70℃の恒温器内で5日間保存した。保存後のテストピースを取り出し、イオン交換水にてすすぎ乾燥させて、テストピース表面の状態を目視により外観観察し、下記基準で腐食性を判定した。
<金属腐食防止性評価基準>
◎:腐食がない。
○:ほとんど腐食がない。
△:やや腐食がみられるが、使用上問題ないレベル。
×:ひどく腐食した。
とし、△、○、◎を実用性のあるものとして判定した。
<洗浄機及び洗浄剤濃度>
洗浄機:業務用食器洗浄機SANYO DW−DR62洗浄濃度:洗浄機タンク内水量50リットルに対して試験洗浄剤組成物を50g添加した。
<試験方法>
清浄なガラス製のコップに卵黄3gを均一に塗布して室温で2時間乾燥した後、上記の業務用食器洗浄機を使用して、汚れを付着させたコップ3つを40℃で5分間連続運転させ、その間のスプレーアームの回転数を測定した。洗浄機にはスプレーアームが取り付けてあり、スプレー噴射圧によってスプレーアームが回転するが、洗浄液中に泡が発生するとスプレー噴射圧が低下して回転数が少なくなり、物理的洗浄力が阻害される。運転初期の回転数と運転終了間際の回転数を比較し、下記の基準で評価した。
<評価基準>
○:回転数がほぼ変わらない。
△:回転数の低下がやや認められる。
×:ポンプが泡をかんで運転困難になる。
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
<洗浄条件>
洗浄機:ホシザキ社製、電気製自動食器洗浄機JWE−680AJ
洗浄温度:66℃
洗浄時間:40秒
すすぎ温度:82℃
すすぎ時間:6秒
すすぎ1回当たりの水量:2L
洗浄液:洗浄剤組成物の0.1質量%希釈液
洗浄剤組成物希釈用及びすすぎ用の使用水:炭酸カルシウム換算で、ドイツ硬度3°DHの硬水
<被洗浄物>
直径20cmのガラス皿にマヨネーズ(キューピー社製)2gを均一に塗布し、室温で乾燥させた汚染皿を被洗浄物とした。
<試験方法>
被洗浄物を洗浄機内にセットし洗浄及びすすぎをおこない、洗浄機のドアを開けて、洗浄機内の雰囲気中の臭気を5人のパネラーにて5段階の評価(5:臭わない、4:ほとんど臭わない、3:わずかに臭う、2:臭う、1:臭いが強い)をおこない、全パネラーの評価の平均点より、以下の基準で評価した。
<評価基準>
○:平均点が3.5以上、5以下。
△:平均点が2.5以上、3.5未満。
×:平均点が1以上、2.5未満。
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
<試験方法>
洗浄剤組成物を加熱溶融した溶融スラリーを、1L容積のポリエチレン瓶に入れ、24時間25℃にて放置し固化させた後、恒温恒湿器(HIFLEX FX214C、楠本化成株式会社製)により温度40℃、湿度70%の雰囲気下に置き、その状態で1カ月保管した。そして、その外観を目視により観察し、下記の評価基準で評価した。
<評価基準>
○:1カ月後、表面の潮解は認められなかった。
△:1カ月後、表面の潮解はほとんど認められなかった。
×:1カ月後、表面の潮解が顕著に認められた。
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
<試験方法>
洗浄剤組成物を加熱溶融して溶融スラリーを1kg作成し、溶融スラリーの一部(10g程度)を採取して、キレート力を測定した。その後スラリーの全量を65℃にて充填し1L容積のポリエチレン瓶に入れ、24時間25℃にて放置し固化させた後、洗浄剤組成物の容器上部、容器底部の固化物を30g以上採取し、キレート力を測定した。溶融スラリーのキレート力の測定値を理論値として、以下の評価基準にて評価した。
<キレート力の測定法>
100mLビーカーに洗浄剤組成物を正確に秤量し、蒸留水で約100mLに希釈する。1mol/L NaOHを2mL、1/100mol/L塩化カルシウム2水和物溶液を10mL加える。NN指示薬(1−(2−ヒドロキシ−4−スルホ−1−ナフチルアゾ)−2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸)を約0.1g加えよく撹拌する。1/100mol/L EDTA溶液で滴定し、赤紫から青に変色した点を終点とする。下記式(1)によりキレート力を算出する。洗浄剤を加えないブランクを滴定した時の滴定量と、洗浄剤を加えた時の滴定量より、次式によりキレート力を算出する。
(数1)
キレート力(CaCO3mg/g)=[(a)−(b)]×100.09/(s)・・・(1)
(a): 洗浄剤組成物を加えないときの滴定量(ブランク滴定量)(mL)
(b): 洗浄剤組成物を加えたときの滴定量(mL)
(s): 洗浄剤組成物採取量(g)
<評価基準> キレート力の測定値を理論値と比較して
○:容器上部、容器底部のキレート力のズレが5%未満。
△:容器上部、容器底部のキレート力のズレが5%以上、15%未満。
×:容器上部、容器底部のキレート力のズレが15%以上、100%以下。
とし、△、○を実用性のあるものとして判定した。
Claims (11)
- (A)成分として安息香酸塩を含む被覆剤で被覆された塩素系漂白剤、
(B)成分としてアルカリ剤、
(C)成分としてキレート剤、
を含み、(A)成分と(C)成分の割合が質量比で(A)/(C)=0.002以上、20以下であることを特徴とする洗浄剤組成物。 - (A)成分の塩素系漂白剤が塩素化イソシアヌル酸又はその塩、さらし粉、高度さらし粉から選ばれる少なくとも一種である請求項1記載の洗浄剤組成物。
- (A)成分の被覆剤が安息香酸ナトリウムであることを特徴とする請求項1又は2記載の洗浄剤組成物。
- (B)成分のアルカリ剤が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、珪酸ナトリウム、珪酸カリウムより選ばれる少なくとも一種である請求項1から3のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
- (C)成分のキレート剤が、ニトリロ三酢酸、エチレンジアミン四酢酸、グルタミン酸二酢酸、メチルグリシン二酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、トリポリリン酸、又はそれらの塩より選ばれる少なくとも一種である請求項1から4のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
- さらに、(D)成分としてノニオン界面活性剤を含有する請求項1から5のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
- さらに、(E)成分として高分子分散剤、有機ホスホン酸、又はそれらの塩から選ばれる少なくとも一種を含有する請求項1から6のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
- 自動食器洗浄機用である請求項1から7のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
- 前記洗浄剤組成物が、溶融固形型洗浄剤組成物であることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の洗浄剤組成物。
- 請求項1から9のいずれかに記載の洗浄剤組成物を下端部分に排出口を有する溶出ホッパーに設置し、給水ノズルから水を供給して洗浄剤組成物を水に溶解させ、洗浄剤組成物濃度を0.01質量%以上、0.09質量%以下に調整した洗浄液を自動食器洗浄機の洗浄液タンク内で加熱保持する工程、洗浄液タンク内の洗浄液を洗浄機庫内に噴射して食器類を洗浄する工程、洗浄後すすぎ液ですすぐ工程、とからなることを特徴とする自動食器洗浄機による食器類の洗浄方法。
- 前記すすぐ工程において、すすぎ液を洗浄機の平面積2500cm2あたり、1L以上、3L以下噴射して食器類をすすぐ請求項10に記載の自動食器洗浄機による食器類の洗浄方法。
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