JP2018105836A - 内面検査装置および内面検査システム - Google Patents
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Abstract
【課題】例えば、検査対象物の内面の検査をより高精度に行うことが可能な内面検査装置および内面検査システムを得る。【解決手段】実施形態の内面検査装置にあっては、内部に導光路が設けられるとともに外部からの光を導光路内に導入する開口部が設けられた検査ロッドと、検査ロッドに設けられ検査対象面を照らす照射光を出す複数の光源と、照射光の検査対象面における反射光のうち開口部を介して導光路内に導入された光によって検査対象面を撮像する撮像部と、複数の光源の照射パターンを切り替える照射切替部と、を備え、開口部は、複数の光源の間に位置される。【選択図】図4
Description
本発明は、内面検査装置および内面検査システムに関する。
従来、筒状の検査対象物の端部から照射された光により検査対象物の内面(検査対象面)を撮像し、当該内面を検査する技術が知られている。また、筒状の検査対象物に挿入されたプリズム等の同軸落射照明から照射された光により検査対象物の内面を撮像し、当該内面を検査する技術も、知られている。
しかしながら、上記従来技術では、検査対象面に対する光の照射方向(照射パターン)を変更することが困難であったため、検査対象面に生じうる異常の形状等によっては、当該異常の有無を判別し難い場合があった。
そこで、本発明の課題の一つは、検査対象物の内面の検査をより高精度に行うことが可能な内面検査装置および内面検査システムを得ることである。
実施形態の内面検査装置にあっては、内部に導光路が設けられるとともに外部からの光を導光路内に導入する開口部が設けられた検査ロッドと、検査ロッドに設けられ検査対象面を照らす照射光を出す複数の光源と、照射光の検査対象面における反射光のうち開口部を介して導光路内に導入された光によって検査対象面を撮像する撮像部と、複数の光源の照射パターンを切り替える照射切替部と、を備え、開口部は、複数の光源の間に位置される。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成や制御、ならびに当該構成や制御によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成や制御以外によっても実現可能である。また、本発明は、基本的な構成や制御によって得られる派生的な効果も含む種々の効果を得ることが可能である。
(実施形態1)
図1は、本実施形態にかかる内面検査システムSの全体構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態にかかる内面検査システムSは、内面検査装置4と、制御装置2と、PC1とを備える。
図1は、本実施形態にかかる内面検査システムSの全体構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態にかかる内面検査システムSは、内面検査装置4と、制御装置2と、PC1とを備える。
PC1は、内面検査装置4のカメラ42が撮像した撮像画像の画像処理と、カメラ42に撮像された検査対象物の内面の不良の判定処理とを行うコンピュータである。また、PC1は、内面検査装置4の検査開始位置の制御を行う。PC1は、本実施形態における情報処理装置の一例である。PC1の構成および機能の詳細については後述する。ケーブル10は、PC1と制御装置2との間で信号およびデータの伝達をする通信線である。
制御装置2は、信号の変換および内面検査装置4への電源供給を行う装置である。制御装置2の構成および機能の詳細については後述する。ケーブル9は、電源8から制御装置2へ電力を供給する電源線である。
図1に示すように、内面検査装置4は、本体部40と、回転コネクタ41と、ステッピングモータ45と、ロータリエンコーダ46とを備える。
また、ケーブル3aは、制御装置2と回転コネクタ41とを接続するケーブルである。ケーブル3aは、内面検査装置4の本体部40への電源を供給する電源線と、制御装置2と内面検査装置4との間で信号およびデータの伝達をする通信線とを含む。
ケーブル3bは、制御装置2とロータリエンコーダ46とを接続するケーブルである。ケーブル3bは、ロータリエンコーダ46への電源を供給する電源線と、ロータリエンコーダ46から制御装置2へ信号の伝達をする通信線とを含む。
ケーブル3cは、制御装置2とステッピングモータ45とを接続するケーブルである。ケーブル3cは、ステッピングモータ45への電源を供給する電源線と、制御装置2からステッピングモータ45へ信号の伝達をする通信線とを含む。
図1に示すように、本体部40は、カメラ42と、LED(Light Emitting Diode)53A〜53Dと、LED制御回路47A〜47Dとを備える。内部ケーブル7は、本体部40の各構成への電源供給と、信号およびデータの伝達とを行う内部ケーブルである。
LED53A〜53Dは、検査対象面に拡散光を照射する複数の光源である。LED53A〜53Dは、本実施形態における複数の光源の一例であり、他の照明装置を採用しても良い。また、LED53C,53Dを複数の第一の光源、LED53A,53Bを複数の第二の光源とも称する。
LED制御回路47A〜47Dは、LED53A〜53Dの点灯および光量をそれぞれ個別に制御する回路である。LED制御回路47A〜47Dは、LED53A〜53Dの点灯を制御することにより、検査対象面に対するLED53A〜53Dの照射パターンを切り替える。なお、LED53A〜53Dは、切り替え点灯に限定せず、全点灯制御としても良い。例えば、LED制御回路47A〜47Dは、LED53A〜53Dをすべて点灯させても良い。
また、本実施形態においては、第一の照射パターンは、複数の第一の光源であるLED53C,53Dが照射光を出し、かつ、複数の第二の光源であるLED53A,53Bが照射光を出さない照射パターンとする。また、第二の照射パターンは、複数の第一の光源であるLED53C,53Dが照射光を出さず、かつ複数の第二の光源であるLED53A,53Bが照射光を出す照射パターンとする。本実施形態のLED制御回路47A〜47Dは、第一の照射パターンと第二の照射パターンとを交互に切り替える。LED制御回路47A〜47Dは、ロータリエンコーダ46が出力したパルス信号を点灯または消灯のトリガとして、制御装置2および回転コネクタ41を介して入力する。LED制御回路47A〜47Dは、当該パルス信号を入力した場合に、LED53A〜53Dを点灯または消灯することで、照射パターンを切り替える。LED制御回路47A〜47Dは、実施形態における照射切替部の一例である。
また、LED制御回路47A〜47Dは、それぞれ可変抵抗器(不図示)を備える。可変抵抗器(不図示)は、ユーザの手動により抵抗値を変更することが可能である。LED制御回路47A〜47Dの可変抵抗器(不図示)の抵抗値が変更されることにより、LED53A〜53Dの光量が変更される。また、LED制御回路47A〜47Dは、ユーザによる手動に限らず、制御装置2から入力された信号によってLED53A〜53Dの光量を変更する構成を採用しても良い。
ステッピングモータ45は、カメラ42等を含む回転部を、一定の角度ずつ回転するための回転駆動機構である。回転部に含まれる構成については、後述する。ステッピングモータ45は、回転の動力を、回転伝達機構(図1には不図示)を介して本体部に伝達することにより、回転部を回転させる。ステッピングモータ45は、本実施形態における回転駆動機構の一例である。本実施形態のステッピングモータ45は、一周(360度)を4000回に分けて、カメラ42等を回転させる。すなわち、本実施形態のステッピングモータ45における「一定の角度」は、0.09度とする。当該回転角度および一周あたりの回転回数は一例であり、これに限定しない。
また、ステッピングモータ45は、内面検査において、ユーザがPC1から任意に指定した回転の開始位置を指定する信号を、制御装置2およびケーブル3cを介して入力する。ステッピングモータ45は、指定された開始位置まで回転をした後に、当該開始位置から一定の角度ずつ、回転をする。
ロータリエンコーダ46は、ステッピングモータ45の回転を検出する回転検出機構である。ロータリエンコーダ46は、ステッピングモータ45が一定の角度回転したことを検出すると、ケーブル3bを介して制御装置2に対してパルス信号を出力する。当該パルス信号は、カメラ42が撮像を行うトリガとなり、かつ、LED制御回路47A〜47Dが照射パターンを切り替えるトリガとなる信号である。本実施形態においては、ロータリエンコーダ46は、1周あたり4000回分のトリガとなるパルス信号を出力する。ロータリエンコーダ46は、回転検出機構の一例であり、内面検査装置4は、他の構成によってステッピングモータ45の回転を検出しても良い。
カメラ42は、例えば、時間遅延積算型であるTDI(Time Delayed Integration)型のセンサ素子を2つ備えたデュアルラインカメラである。カメラ42は、例えば、後述のロータリエンコーダ46が出力したパルス信号を、制御装置2、回転コネクタ41および内部ケーブル7を介して入力する。当該パルス信号を入力した場合に、検査対象面を撮像する。カメラ42は、第一のセンサ素子と第二のセンサ素子とによって、交互に画像を撮像する。
例えば、カメラ42は、第一の照射パターンで照射された検査対象面を、第一のセンサ素子で撮像し、次に、第二の照射パターンで照射された検査対象面を、第二のセンサ素子で撮像する。本実施形態では、カメラ42は、ステッピングモータ45によって0.09度ずつ回転されているので、カメラ42は、第一のセンサ素子で撮像した後に、0.09度回転した後、第二のセンサ素子で撮像する。カメラ42は、このように回転しながら2つのセンサ素子で交互に撮像することで、検査対象物62内を一周回転するごとに、2種類の照射パターンで照射された撮像画像を撮像することができる。また、第一のセンサ素子で撮像された撮像画像を第一の撮像画像と、第二のセンサ素子で撮像された撮像画像を第二の撮像画像とでは、撮像領域に一定の差異が生じるが、当該差異は、後述の画像処理において調整される。
カメラ42は、撮像した撮像画像のデータを、内部ケーブル7を介して回転コネクタ41へ出力する。カメラ42は、本実施形態における撮像部の一例である。
回転コネクタ41は、正逆360度無限回転が可能なコネクタである。具体的には、回転コネクタ41は、無限回転する回転側と、固定側を非接触で電気的に接続する。本実施形態の回転コネクタ41では、本体部40に接している側が回転側、ケーブル3aと接続している側が固定側である。本体部40が、ステッピングモータ45によって回転されても、回転コネクタ41のケーブル3aと接続している側は回転しない。
具体的には、回転コネクタ41は、制御装置2からケーブル3aを介して入力された電力およびカメラ42への制御信号を、非接触で本体部40へ入力する。また、回転コネクタ41は、ロータリエンコーダ46が出力したパルス信号を、制御装置2およびケーブル3aを介して取得し、非接触で本体部40のカメラ42およびLED制御回路47A〜47Dに入力する。また、回転コネクタ41は、カメラ42が撮像した撮像画像データを、本体部40から非接触で取得し、ケーブル3aを介して制御装置2へ出力する。
次に、本実施形態における内面検査装置4の詳細について説明する。図2は、本実施形態にかかる内面検査装置4の模式的かつ例示的な外観図である。カバー403A〜403Bは、内面検査装置4の外側を覆う。図1で説明した内面検査装置4のカメラ42と、LED制御回路(照射切替部)47A〜47Dとは、カバー403Aの内側に位置される。また、回転コネクタ41は、カバー403Bの内側に位置される。また、ステッピングモータ45と、ロータリエンコーダ46とは、カバー403Cの内側に位置される。
また、図2に示すように、内面検査装置4は、カバー403Aの外側に露出した内面検査ロッド5を備える。内面検査ロッド5は、図1の本体部40に含まれる。内面検査ロッド5の先端部にLED53A〜53Dが設けられている。内面検査において、内面検査ロッド5は、検査対象物の内側に位置される。内面検査ロッド5は、検査ロッド、棒状部材、支持部材、通路部材とも称されうる。内面検査ロッド5の先端部の構成の詳細については、後述する。
図3は、本実施形態にかかる内面検査装置4の概略構成の模式的かつ例示的な図である。なお、図3において、互いに平行な中心軸Ax1および中心軸Ax2の軸方向であって内面検査ロッド5からレンズ43に向かう方向は、B方向と記される。
図2で説明したように、回転コネクタ41は、カバー403Bの内側に位置される。また、ステッピングモータ45およびロータリエンコーダ46は、カバー403Cの内側に位置される。ステッピングモータ45に接続するケーブル3cと、ロータリエンコーダ46に接続するケーブル3bとは、カバー403Cの外側に延出する。
図3に示すように、本体部40は、カメラ42と、レンズ43と、アダプタ44と、内面検査ロッド5と、複数の軸受400A、Bと、固定部401と、接続部材404と、を有する。カバー403Aの内側に、内部カバー402が位置される。内部カバー402は、内面検査装置4のカメラ42およびレンズ43を覆う保護壁である。
レンズ43は、例えば、テレセントリックレンズである。レンズ43は、カメラ42と接続する。レンズ43は、中心軸Ax1の軸方向に延びている。
アダプタ44は、内面検査ロッド5とレンズ43とを接続する接続部材である。例えば、アダプタ44は、内面検査ロッド5を把持する。内面検査ロッド5は、中心軸Ax1の軸方向に延びている。
カメラ42と、レンズ43と、アダプタ44と、内面検査ロッド5とは、接続部材404によって接続および固定される。カメラ42と、レンズ43と、アダプタ44と、内面検査ロッド5と、ボード405と、カップリング406とは、一体化されており、中心軸Ax1を中心として回転可能に、複数の軸受400A、Bを介して固定部401に支持される。固定部401は、例えばベアリングホルダであるが、これに限定しない。カメラ42と、レンズ43と、アダプタ44と、内面検査ロッド5と、ボード405と、カップリング406と、接続部材404とは、本実施形態における回転部の一例である。すなわち、本実施形態の回転部は、内面検査ロッド5とカメラ42とを含み、固定部401に内面検査ロッド5の長手方向に沿った中心軸Ax1回りに回転可能に支持される。中心軸Ax1は、本実施形態における回転中心の一例である。
ステッピングモータ45は、中心軸Ax1と平行な中心軸Ax2周りにシャフト45aを回転させる。シャフト45aの回転は、回転伝達機構49を介して回転部に伝達される。すなわち、ステッピングモータ45は、回転部を中心軸Ax1回りに回転させる回転機構の一例である。なお、回転伝達機構49は、本実施形態では、例えば、2つのプーリと、2つのプーリにかかるベルトとを有し、ベルトによって2つのプーリ間で回転を伝達するが、これには限定されず、例えば、互いに噛み合う複数のギア等によって回転を伝達する構成であっても良い。
次に、本実施形態にかかる内面検査ロッド5の詳細について説明する。図4は、本実施形態にかかる内面検査ロッド5の先端部の模式的かつ例示的な外観図である。図4に示すように、内面検査ロッド5には、外部からの光を、内面検査ロッド5の内部の導光路内に導入する開口部50が設けられる。また、図4に示すように、内面検査ロッド5において、LED53C,53D(複数の第一の光源)は、中心軸Ax1の周方向に互いに離れて位置される。また、内面検査ロッド5において、LED53A,53B(複数の第二の光源)は、中心軸Ax1の軸方向に互いに離れて位置される。内面検査ロッド5は、LED53A〜53Dを支持する支持部材とも称されうる。
開口部50は、例えば、内面検査ロッド5の外壁を貫通した貫通孔であり、外部からの光を、内面検査ロッド5の内部の導光路内に導入する。開口部50は、LED53C,53Dの間に位置されるとともにLED53A,53Bの光源の間に位置される。開口部50は、例えば内面検査ロッド5の長手方向に長い、長方形(矩形)とする。開口部50の形状は、これに限定されるものではない。また、開口部50には、ガラスやアクリル樹脂等の透光性の材料のパネルが嵌められてもよい。開口部50は、スリット、あるいは撮像窓とも称されうる。
図5は、本実施形態にかかる内面検査ロッド5の先端部の模式的かつ例示的な下面図である。図5に示すように、内面検査ロッド5の外面は、4つの面を含む。内面検査ロッド5の外面のうち、開口部50が設けられた面を第一の外面55aとする。また、内面検査ロッド5の外面のうち、第一の外面55aと交差する(例えば直交する)2つの面を、それぞれ第二の外面55b、第三の外面55cとする。また、内面検査ロッド5の外面のうち、第一の外面55aの反対側の面を、第四の外面55dとする。また、第一から第四の外面を総称する場合は、外面55と称する。第一の外面55aは内面検査ロッド5の正面と称されうる。また、第二の外面55bおよび第三の外面55cは、内面検査ロッド5の側面と称されうる。第四の外面55dは、内面検査ロッド5の背面と称されうる。
LED53AおよびLED53Bは、第一の外面55aに位置される。また、LED53Cは、第二の外面55bに位置される。また、LED53Dは、第三の外面55cに位置される。言い換えれば、LED53AおよびLED53Bは内面検査ロッド5の正面に位置され、LED53CとLED53Dとは、内面検査ロッド5の側面に位置される。
LED53CとLED53Dとが、第二の外面55bと第三の外面55cにそれぞれ位置されることにより、全てのLED53A〜53Dが第一の外面55aに位置された場合よりも、第1の外面55aと直交する方向から見た場合のLED53A〜53Dを含む内面検査ロッド5の幅を小さくすることができる。なお、LED53A〜53Dの制御回路(不図示)は、ボード405に設けられ、当該制御回路とLED53A〜53Dとの間は不図示の配線を介して電気的に接続される。
次に、本実施形態にかかる内面検査ロッド5の内部構成について説明する。図6は、本実施形態にかかる内面検査ロッド5の先端部の模式的かつ例示的な断面図である。図6に示すように、内面検査ロッド5は、内面57と、第一の外面55aと、ミラー52と、第一の外面55aに取り付けられたLED53A,53Bとを備える。LED53C,53Dは、図6では不図示である。
内面検査ロッド5の内部空間54は、導光路、通路、筒内と称されうる。外面55は、中心軸Ax1に沿って延びた、すなわちB方向に延びた筒状に構成されている。開口部50は、内面検査ロッド5の内面57および第一の外面55aを貫通して設けられる。
ミラー52は、開口部50から導入された光を反射(偏向)させる光学部品である。
検査対象物62は、例えば、中心軸Ax1を中心とする円筒状に構成され、検査対象面62Aは、例えば、円筒面である。検査対象面62Aは、検査対象物62の内面とも称されうる。検査対象物62は、円筒状の物体には限定されない。
照射光56Aは、LED53Aが照射した拡散光に含まれる光の一例である。また、照射光56Bは、LED53Bが照射した拡散光に含まれる光の一例である。図6に示すように、照射光56Aと照射光56Bとは、検査対象面62Aに対してそれぞれ異なる角度で照射される。反射光56Cは、照射光56Aが検査対象面62Aに反射した反射光の一例である。また、反射光56Dは、照射光56Bが検査対象面62Aに反射した反射光の一例である。屈折光56Eは、反射光56Cおよび反射光56Dが、ミラー52によって屈折した屈折光の一例である。
内面検査ロッド5では、検査対象面62Aからの反射光56C,56Dが、開口部50を経て内面検査ロッド5の内部空間54に導入される。内部空間54に導入された反射光56C,56Dは、ミラー52によって反射されて屈折し、屈折光56Eとなる。屈折光56Eは、内部空間54をB方向に向かう。すなわち、内面検査ロッド5の内部空間54を、ミラー52からのB方向に向かう光が通過する。
内部空間54を通過した屈折光56Eは、レンズ43およびカメラ42へ到達する。カメラ42は、内部空間54およびレンズ43を通った屈折光56Eによって、検査対象面62Aにおいて開口部50と対面する領域を撮像する。言い換えれば、カメラ42は、開口部50から導入された光によって検査対象物62の内面(検査対象面62A)を撮像する。内面検査ロッド5は、ミラー52で反射された光が漏れるのを防ぐ遮蔽壁として機能する。内面検査ロッド5は、光を通さない金属材料や合成樹脂材料等によって筒状に構成されてもよいし、あるいは、内面57および外面55に光を通さない材料によるコーティングが施されてもよい。
次に、本実施形態における制御装置2について説明する。図7は、本実施形態にかかる制御装置2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図7に示すように、本実施形態にかかる制御装置2は、電源変圧回路21と、信号変換回路22と、非常停止スイッチ23と、通信インタフェース24とを備える。
電源変圧回路21は、電源8から入力された電力の電圧を、回転コネクタ41、ステッピングモータ45、ロータリエンコーダ46のそれぞれに入力可能な電圧に変圧する回路である。電源変圧回路21は、変圧した電力を、ケーブル3a〜cを介して、回転コネクタ41、ステッピングモータ45、ロータリエンコーダ46にそれぞれ入力する。電源変圧回路21は、変換する電圧の種類に合わせて、複数設けられても良い。
信号変換回路22は、ロータリエンコーダ46からケーブル3bを介して入力されたパルス信号を、回転コネクタ41に入力可能な信号に変換する回路である。例えば、信号変換回路22は、パルス信号の電圧を変更することで、変換する。信号変換回路22は、変換したパルス信号を、ケーブル3aを介して、回転コネクタ41に入力する。
非常停止スイッチ23は、回転コネクタ41、ステッピングモータ45、ロータリエンコーダ46への電源供給を停止するスイッチである。非常停止スイッチ23は、例えば、制御装置2の外側に設けられたボタン等であり、ユーザによって押下され得る。
通信インタフェース24は、回転コネクタ41およびPC1との間で信号およびデータの入出力を行うインタフェースである。例えば、通信インタフェース24は、ケーブル3aを介して、回転コネクタ41からカメラ42が撮像した撮像画像のデータを入力する。通信インタフェース24は、入力した撮像画像のデータを、ケーブル10を介してPC1へ出力する。図7に示す制御装置2の構成は一例であり、これに限定しない。
次に、本実施形態におけるPC1について説明する。図8は、本実施形態にかかるPC1のハードウェア構成の一例を示す図である。図8に示すように、PC1は、入力装置11と、CPU12と、メモリ13と、HDD(Hard Disk Drive)14と、ディスプレイ15と、インタフェース16と、バス17とを備える。
入力装置11は、例えばキーボードやマウス、タッチパネル等であり、ユーザの操作を受け付ける装置である。
CPU12は、PC1の全体的な制御を行う制御装置である。例えば、CPU12は、メモリ13に記憶されているプログラム等を実行することで、様々な構成を実現する。メモリ13は、読み出し可能なデータを記憶するメモリであり、例えばROMである。また、PC1は、書込み可能なRAM等のメモリをさらに備える構成を採用しても良い。
HDD14は、外部記憶装置(補助記憶装置)である。PC1は、HDD14の代わりに、フラッシュメモリ等の記憶媒体を備える構成を採用しても良い。
ディスプレイ15は、液晶パネル等からなる表示装置であり、本実施形態における表示部の一例である。インタフェース16は、ケーブル10を介して制御装置2との間で信号およびデータの送受信を行うためのインタフェースである。バス17は、PC1の内部のデータ伝送路である。図8に示すPC1のハードウェア構成は一例であり、これに限定しない。PC1は、通常のコンピュータの構成を備えるものであれば良い。
図9は、本実施形態にかかるPC1の機能的構成の一例を示すブロック図である。本実施形態にかかるPC1は、図9に示すように、受付部100と、検査位置設定部101と、入力部102と、画像調整部103と、画像合成部104と、異常検出部105と、判定部106と、表示制御部107と、記憶部150とを備える。
記憶部150は、例えばHDD14によって構成される。記憶部150は、合否基準データを記憶する。合否基準データは、検査対象物62が良品か否かの基準を定めたデータである。合否基準データは、例えば、傷等の異常個所が合成画像に占める面積、縦横の寸法の上限値を定義する。また、合否基準データは、例えば、検査対象面62Aにおける傷等の異常個所の位置によって、異なる基準を定義するものとしても良い。
受付部100は、ユーザの操作を、入力装置11を介して受け付ける。例えば、受付部100は、ユーザが入力したステッピングモータ45の回転開始位置の座標を、受け付ける。
検査位置設定部101は、受付部100が受け付けたステッピングモータ45の回転開始位置の座標を取得する。検査位置設定部101は、ユーザの入力した座標に基づいて、ステッピングモータ45の回転開始位置を指定する信号を、インタフェース16を介して制御装置2に送出する。
入力部102は、カメラ42が撮像した撮像画像のデータを、ケーブル10を介して制御装置2から入力する。
画像調整部103は、カメラ42の第一のセンサ素子が撮像した第一の撮像画像と、カメラ42の第二のセンサ素子が撮像した第二の撮像画像とについて、表示される位置(範囲)が合うように調整する。例えば、前述したように、第一の撮像画像と第二の撮像画像とは、検査対象面62Aにおける撮像領域に一定の差異がある。このため、画像調整部103は、第一の撮像画像と第二の撮像画像との位置の差異を修正して位置を合わせる。画像調整部103が行う画像調整は、第一の撮像画像と第二の撮像画像とを合成するための前処理である。画像調整部103は、調整後の第一の撮像画像および第二の撮像画像を、画像合成部104に送出する。
画像合成部104は、カメラ42が撮像した複数の撮像画像を合成する。例えば、画像合成部104は、画像調整部103によって調整された第一の撮像画像と、第二の撮像画像とを合成する。図10は、本実施形態にかかる画像合成の一例を模式的に示す図である。
図10に示す画像900は、LED53C,53Dが照射光を出し、かつ、LED53A,53Bが照射光を出さない状態(第一の照射パターン)において、カメラ42が検査対象面62Aを撮像した第一の撮像画像を模式的に表した画像である。また、図10に示す画像901は、LED53C,53Dが照射光を出さず、かつ、LED53A,53Bが照射光を出す状態(第二の照射パターン)において、カメラ42が検査対象面62Aを撮像した第二の撮像画像を模式的に表した画像である。図10に示す画像900、901は共に、画像調整部103によって位置調整されたものとする。
また、画像903は、画像合成部104が第一の撮像画像と第二の撮像画像とを合成した合成画像を、模式的に表した画像である。画像900〜903における白色の範囲は、検査対象面62Aに入った筋状の傷を示し、黒色の範囲は検査対象面62Aの素地を示す。傷は、検査対象面62Aにおける異常個所の一例であり、これに限定するものではない。
第一の照射パターンにおいては、検査対象面62Aの軸方向(中心軸Ax1に沿った方向)の傷が、LED53C,53Dから照射された照射光を反射する。このため、第一の撮像画像では、検査対象面62Aの軸方向の傷に相当する撮像画像の範囲の輝度が高くなり、画像900に示すように、検査対象面62Aの軸方向の傷が、より明確に表される。
また、第二の照射パターンにおいては、検査対象面62Aの周方向の傷が、LED53A,53Bから照射された照射光を反射する。このため、第二の撮像画像では、検査対象面62Aの周方向の傷に相当する撮像画像の範囲の輝度が高くなり、画像901に示すように、検査対象面62Aの周方向(中心軸Ax1と交差する方向)の傷が、より明確に表される。
画像合成部104は、第一の撮像画像と第二の撮像画像とを合成し、合成画像を生成する。本実施形態における画像の合成は、既知の技術が用いられる。画像903に示すように、合成画像は、第一の撮像画像で明確に表された傷と、第二の撮像画像で明確に表された傷の両方を明確に表し、検査対象面62Aにおける傷の全体像をより明確に表示する。すなわち、合成画像では異常個所に相当する特徴量が、第一の撮像画像と第二の撮像画像よりも増加するため、検査対象面62Aにおける異常個所が判別されやすい状態となる。画像合成部104は、生成した合成画像を、異常検出部105に送出する。
図9に戻り、異常検出部105は、画像合成部104が合成した合成画像から、傷等の異常個所を検出する。例えば、異常検出部105は、輝度値が所定の閾値を超えている範囲を、異常個所として検出する。異常検出部105による異常検出の手法は、これに限定しない。異常検出部105は、異常個所の面積、寸法、位置等を検出し、判定部106に送出する。
判定部106は、検査対象物62の合否、すなわち良品か、不良品かを判定する。例えば、判定部106は、異常検出部105から取得した異常個所の面積、長さ、位置等の情報を、記憶部150に記憶された合否基準データと比較し、当該異常個所が合格基準を満たさないと判断した場合に、検査対象物62を不良品と判定する。また、判定部106は、当該異常個所が合格基準を満たすと判断した場合に、検査対象物62を良品と判定する。
異常個所の面積、長さ、位置等は、一例であり、判定部106は、その他の情報によって合否を判定する構成を採用しても良い。判定部106は、検査対象物62の合否の判定結果を、表示制御部107に送出する。
表示制御部107は、検査対象物62の合否の判定結果を、ディスプレイ15に表示する。また、表示制御部107は、第一の撮像画像、第二の撮像画像および合成画像をディスプレイ15に表示する構成を採用しても良い。
次に、以上のように構成された本実施形態の内面撮像処理について説明する。図11は、本実施形態にかかる内面撮像処理の手順の一例を示すフローチャートである。当該フローチャートの処理は、検査対象物62の内面に、内面検査ロッド5が差し込まれた後に、開始される。
まず、検査位置設定部101は、ユーザの入力した座標に基づいて、ステッピングモータ45の回転開始位置を指定する信号を、インタフェース16を介して制御装置2に送出する。ステッピングモータ45は、回転することによって、内面検査ロッド5の開口部50を検査開始位置まで移動する(S1)。
ステッピングモータ45は、検査開始位置を始点として、所定の角度回転する(S2)。本実施形態においては所定の角度は0.09度であるので、ステッピングモータ45は、0.09度回転する。ステッピングモータ45の回転が回転伝達機構49を介して伝達されることにより、カメラ42と、レンズ43と、アダプタ44と、内面検査ロッド5と、ボード405と、カップリング406と、接続部材404とが、中心軸Ax1回りに0.09度回転する。
ロータリエンコーダ46は、ステッピングモータ45の回転を検出し、1つめのトリガであるパルス信号、すなわちトリガ1の信号を出力する(S3)。制御装置2の信号変換回路22は、ケーブル3bを介して入力したトリガ1の信号を入力し、回転コネクタ41に入力可能な信号形式に変換する。信号変換回路22は、ケーブル3aを介して回転コネクタ41に対してトリガ1の信号を出力する。回転コネクタ41は、ケーブル3aを介して入力したトリガ1の信号を、内部ケーブル7を介してLED制御回路47A〜47Dおよびカメラ42に入力する。
トリガ1の信号を入力したLED制御回路47A〜47Dは、LED53A〜53Dを制御して第一の照射パターンで照射させる(S4)。すなわち、S4では、第一の光源(LED53C,53D)が照射光を出し、かつ、第二の光源(LED53A,53B)が照射光を出さない。第一の光源(LED53C,53D)が照射した照射光は、検査対象面62Aで反射して反射光となり、ミラー52で偏向して屈折光56Eとなる。図6で示したように、屈折光56Eは、内面検査ロッド5の内部空間54をB方向へ向かう。内部空間54を通過した屈折光56Eは、レンズ43およびカメラ42へ到達する。
また、トリガ1の信号を入力したカメラ42は、第一のセンサ素子により、検査対象面62Aを撮像する(S5)。すなわち、カメラ42は、内部空間54およびレンズ43を通った屈折光56Eによって、検査対象面62Aにおいて開口部50と対面する領域を撮像する。カメラ42とLED制御回路47A〜47Dとは同一のトリガ信号により動作を開始するが、LED53A〜53Dによる照射のタイミングが、カメラ42による撮像よりも遅れないように、必要に応じてカメラ42の撮像を遅延させるようにカメラ42に設定を行っても良い。
一定時間経過後、ステッピングモータ45は、さらに、所定の角度、すなわち0.09度回転する(S6)。カメラ42と、レンズ43と、アダプタ44と、内面検査ロッド5と、ボード405と、カップリング406と、接続部材404とは、中心軸Ax1回りに0.09度回転する。
ロータリエンコーダ46は、ステッピングモータ45の回転を検出し、2つめのトリガであるパルス信号、すなわちトリガ2の信号を出力する(S7)。制御装置2の信号変換回路22は、ケーブル3bを介して入力したトリガ2の信号を入力し、回転コネクタ41に入力可能な信号形式に変換する。信号変換回路22は、ケーブル3aを介して回転コネクタ41に対してトリガ2の信号を出力する。回転コネクタ41は、ケーブル3aを介して入力したトリガ2の信号を、内部ケーブル7を介してLED制御回路47A〜47Dおよびカメラ42に入力する。
トリガ2の信号を入力したLED制御回路47A〜47Dは、LED53A〜53Dを制御して第二の照射パターンで照射させる(S8)。すなわち、S8では、第一の光源(LED53C,53D)が照射光を出さず、かつ、第二の光源(LED53A,53B)が照射光を出す。
また、トリガ2の信号を入力したカメラ42は、第二のセンサ素子により、検査対象面62Aを撮像する(S9)。
一定時間経過後、ステッピングモータ45は、さらに、所定の角度、すなわち0.09度回転し(S10)、S3〜9と同様に、第一の照明パターンと第二の照明パターンによる撮像が交互に繰り返される。ステッピングモータ45は、所定の角度ずつn回に分けて回転すると、360度回転する。
ロータリエンコーダ46は、ステッピングモータ45の回転を検出し、n回目のトリガであるパルス信号、すなわちトリガnの信号を出力する(S11)。本実施形態では、ステッピングモータ45は0.09度ずつ4000回回転すると、360度回転する。ステッピングモータ45が360度回転する間に出力するパルス信号は4000回分であるので、n=4000である。
S8と同様に、LED制御回路47A〜47Dは、LED53A〜53Dを制御して第二の照射パターンで照射させる(S12)。また、S9と同様に、カメラ42は、第二のセンサ素子により、検査対象面62Aを撮像する(S13)。
ここで、検査対象面62Aを円周方向に一周分の撮像が完了する。カメラ42の第一のセンサ素子が検査対象面62Aを円周方向に一周分撮像した画像は、第一の撮像画像であり、第二のセンサ素子が検査対象面62Aを円周方向に一周分撮像した画像は、第二の撮像画像である。一周分の撮像が完了すると、当該フローチャートの処理は終了する。
図11のフローチャートでは、LED制御回路47A〜47Dは先に第一の照射パターンで照射をし、次に第二の照射パターンで照射をするが、これに限らない。例えば、第二の照射パターンが先で、第一の照射パターンが後であっても良い。
次に、本実施形態における画像処理および合否判定の処理について説明する。図12は、本実施形態にかかる画像処理および合否判定の処理の手順の一例を示すフローチャートである。当該フローチャートの処理は、PC1において実行される。
入力部102は、カメラ42が撮像した第一の撮像画像および第二の撮像画像のデータを、制御装置2を介して入力する(S11)。
画像調整部103は、第一の撮像画像および第二の撮像画像の位置を調整する(S12)。
画像合成部104は、画像調整部103が位置を合わせた第一の撮像画像および第二の撮像画像を合成し、図10で説明したように、合成画像を生成する(S13)。
異常検出部105は、画像合成部104が生成した合成画像から、異常個所、例えば傷を検出する(S14)。異常検出部105は、検出した異常個所の面積、寸法、位置等を検出し、判定部106に送出する。
判定部106は、検査対象物62の合否、すなわち良品か、不良品かを判定する(S15)。例えば、判定部106は、異常検出部105から取得した異常個所の面積、長さ、位置等の情報を、記憶部150に記憶された合否基準データと比較し、当該異常個所が合格基準を満たさないと判断した場合に、検査対象物62を不良品と判定する。また、判定部106は、当該異常個所が合格基準を満たすと判断した場合に、検査対象物62を良品と判定する。判定部106は、検査対象物62の合否の判定結果を、表示制御部107に送出する。
表示制御部107は、検査対象物62の合否の判定結果を、ディスプレイ15に表示する(S16)。ここで、当該フローチャートの処理は終了する。
従来技術では、検査対象面に対する光の照射方向(照射パターン)を変更することが困難であったため、検査対象面に生じうる異常の形状等によっては、当該異常の有無を判別し難い場合があった。例えば、筒状の検査対象物の端部から光を照射する従来の内面検査装置では、検査対象物の軸方向に沿った筋状(線状)の不良を高精度に検出することが困難であった。また、このような従来の内面検査装置では、検査対象物の内面に段差や凹凸がある場合に影が生じるため、検査面の形状により、高精度に内面の検査を行うことが困難な場合があった。あるいは、同軸落射照明を用いた従来の内面検査装置では、検査対象面に対する照射光の照射パターンを切り替えることが困難であったため、照射光に対する検査対象面の傷の方向によっては、高精度に検出することが困難な場合があった。
これに対して、本実施形態における内面検査装置4は、内面検査ロッド5に設けられ検査対象面62Aを照らす照射光を出すLED53A〜53Dと、LED53A〜53Dの照射パターンを切り替えるLED制御回路47A〜47Dを備え、開口部50がLED53A〜53Dの間に位置されるため、検査対象面62Aに対して様々な方向から光を照射することができる。このため、本実施形態における内面検査装置4によれば、検査対象面62Aに生じうる異常の様々な形状等に対応して、検査対象物62の内面の検査を、より高精度に行うことができる。
また、筒状の検査対象物の端部から光を照射する従来の内面検査装置では、筒状の検査対象物の端部からの距離によって、検査対象面の明るさに差異が生じ、撮像条件を均一に保つことが困難な場合があった。これに対して、本実施形態における内面検査装置4は、LED53A〜53Dが内面検査ロッド5に設けられ、開口部50がLED53A〜53Dの間に位置されるため、LED53A〜53Dと開口部50との位置関係が一定であり、撮像条件を均一に保つことができる。
また、本実施形態における内面検査装置4によれば、内面検査ロッド5と、カメラ42とは、内面検査ロッド5の長手方向に沿った中心軸Ax1回りに回転可能であるため、検査対象物62を回転させなくとも、検査対象面62Aの一周分の撮像画像を撮像することができる。このため、本実施形態における内面検査装置4によれば、例えば、検査対象物62が形状的または重量的に回転が困難な場合であっても、検査対象物62の内面検査をすることができる。
また、本実施形態における内面検査装置4によれば、回転軸Ax1の周方向に互いに離れた第一の光源であるLED53C,53Dを備え、開口部50はLED53CとLED53Dの間に位置されるため、検査対象面62A上の、検査対象物62の軸方向に沿った筋状(線状)の不良を、高精度に検出することができる。
また、本実施形態における内面検査装置4では、LED制御回路47A〜47Dが、第一の光源であるLED53C,53Dが照射光を出し、かつ第二の光源であるLED53A,53Bが照射光を出さない第一の照射パターンと、第一の光源が照射光を出さずかつ第二の光源が照射光を出す第二の照射パターンと、を交互に切り替える。このため、本実施形態における内面検査装置4によれば、検査対象物62の軸方向に沿った不良と、周方向に沿った不良の両方を高精度に検出することができる。
また、本実施形態における内面検査システムSによれば、内面検査装置4と、カメラ42による複数の撮像画像を合成する画像合成部104とを備えるため、検査対象面62Aにおける異常個所をより高精度に判別することができる。
(実施形態1の変形例1)
実施形態1の内面検査装置4では、第一の照射パターンと第二の照射パターンとを交互に切り替えて検査対象面62Aを照射したが、照射パターンはこれに限定するものではない。
実施形態1の内面検査装置4では、第一の照射パターンと第二の照射パターンとを交互に切り替えて検査対象面62Aを照射したが、照射パターンはこれに限定するものではない。
例えば、LED制御回路47A〜47Dは、LED53Aが点灯し、かつ、LED53B〜Dが消灯した状態である第三の照射パターンと、LED53Bが点灯し、かつ、LED53A、CおよびDが消灯した状態である第四の照射パターンとを交互に切り替える構成を採用しても良い。当該構成を採用する場合、検査対象面62Aに、LED53Aからの照射光と、LED53Bからの照射光とに対して異なる反射をする傷等の異常をより高精度に検出することができる。
図13A、Bは、本変形例にかかる撮像画像の一例を示す図である。図13Aは、LED53Aが点灯し、かつ、LED53B〜Dが消灯した状態である第三の照射パターンによって照射された検査対象面62Aを、カメラ42が撮像した撮像画像である。また、図13Bは、LED53Bが点灯し、かつ、LED53A、CおよびDが消灯した状態である第四の照射パターンによって照射された検査対象面62Aを、カメラ42が撮像した撮像画像である。
第三の照射パターンと第四の照射パターンでは共に、検査対象物62の周方向に沿った傷が照射光を反射するため、周方向に沿った傷を精度良く検出することができる。しかしながら、同一の傷であっても、図13Aに示す第三の照射パターンと、図13Bに示す第四の照射パターンとでは、異なる反射をする場合がある。このような場合に、LED制御回路47A〜47Dが第三の照射パターンと第四の照射パターンとを交互に照射することで、検査対象面62Aの傷等の異常個所の形状や面積等を、より精度良く検出することができる。
また、LED制御回路47A〜47Dは、LED53Dが点灯し、かつ、LED53A〜Cが消灯した状態である第五の照射パターンと、LED53Cが点灯し、かつ、LED53A,53BおよびDが消灯した状態である第六の照射パターンとを交互に切り替える構成を採用しても良い。図13C、Dは、本変形例にかかる撮像画像の一例を示す図である。図13Cは、LED53Dが点灯し、かつ、LED53A〜Cが消灯した状態である第五の照射パターンよって照射された検査対象面62Aを、カメラ42が撮像した撮像画像である。また、図13Dは、LED53Cが点灯し、かつ、LED53A,53BおよびDが消灯した状態である第六の照射パターンを、カメラ42が撮像した撮像画像である。
第五の照射パターンと第六の照射パターンでは共に、検査対象物62の軸方向に沿った傷が照射光を反射するため、軸方向に沿った傷を精度良く検出することができる。しかしながら、同一の傷であっても、図13Cに示す第五の照射パターンと、図13Dに示す第六の照射パターンとでは、異なる反射をする場合がある。このような場合に、LED制御回路47A〜47Dが第五の照射パターンと第六の照射パターンとを交互に照射することで、検査対象面62Aの傷等の異常個所の形状や面積等を、より精度良く検出することができる。
本変形例において、画像合成部104は、第三から第五の照射パターンにおいて撮像された撮像画像を組み合わせて合成画像を生成するものとしても良い。
本変形例の内面検査装置4によれば、実施形態1と同様の効果を奏する他、検査対象面62Aの傷等の異常個所の形状や面積等を、より精度良く検出することができる。図13A〜Dに示す照射パターンは一例であり、これに限定するものではない。
(実施形態1の変形例2)
実施形態1では、カメラ42は、TDI型のデュアルラインカメラであるとしたが、これに限定しない。例えば、カメラ42は、シングルラインカメラを採用しても良い。
実施形態1では、カメラ42は、TDI型のデュアルラインカメラであるとしたが、これに限定しない。例えば、カメラ42は、シングルラインカメラを採用しても良い。
当該構成を採用する場合、カメラ42は、LED制御回路47A〜47Dが第一の照射パターンで検査対象面62Aを照射している間に、検査対象面62Aを一周分撮像する。そして、カメラ42は、LED制御回路47A〜47Dが第二の照射パターンで検査対象面62Aを照射している間に、検査対象面62Aを一周分撮像する。すなわち、照射パターンごとに一周分ずつ撮像することで、カメラ42は、実施形態1と同様に第一の撮像画像と第二の撮像画像とを撮像する。
本変形例の内面検査装置4によれば、カメラ42としてシングルラインカメラを採用することで、より簡易な構成の内面検査装置4を提供することができる。また、本変形例の内面検査装置4によれば、照射パターンごとに分けて一周分ずつ撮像することにより、第一の撮像画像と第二の撮像画像との撮像位置は同一であるため、画像調整部103による
位置調整は必須ではない。このため、本変形例の内面検査装置4によれば、画像処理のフローを簡素化することができる。
位置調整は必須ではない。このため、本変形例の内面検査装置4によれば、画像処理のフローを簡素化することができる。
(実施形態1の変形例3)
実施形態1では、内面検査装置4の内面検査ロッド5は、4つのLED53A〜53Dを備えているが、光源の数はこれに限定するものではない。内面検査装置4はさらに多くの光源を備え、より多様な照射パターンで検査対象面62Aを照射する構成を採用しても良い。
実施形態1では、内面検査装置4の内面検査ロッド5は、4つのLED53A〜53Dを備えているが、光源の数はこれに限定するものではない。内面検査装置4はさらに多くの光源を備え、より多様な照射パターンで検査対象面62Aを照射する構成を採用しても良い。
図14は、本変形例にかかる内面検査ロッド5の先端部の概略構成の模式的かつ例示的な図である。図14に示すように、複数のLED(光源)153が、内面検査ロッド5に互いに間隔をあけてリング状に並べられている。複数のLED153は、一例として12個とするが、これに限らない。また、複数のLED153は、内面検査ロッド5の第一の外面55aに設けられている。また、開口部50は、リング状に並べられた複数のLED153の、リング内に位置される。複数のLED153は、それぞれ拡散光を検査対象面62Aに照射する。複数のLED(光源)153は不図示の複数のLED制御回路によって個別に点灯有無および光量が制御される。不図示の複数のLED制御回路は、本変形例における照射切替部の一例である。
本変形例の内面検査装置4によれば、不図示の複数のLED制御回路が12個のLED153をそれぞれ個別に制御することにより、多様な照射パターンを切り替えることができる。特に、検査対象物62の軸に対して斜めに交差する方向の傷が、検査対象面62Aに存在する場合であっても、当該傷が反射する角度で照射光を照射することができる。このため、本変形例の内面検査装置4によれば、実施形態1と同様の効果を奏する他、傷等の異常個所の角度や位置に関わらず、より高精度に内面検査をすることができる。
(実施形態1の変形例4)
また、実施形態1では、回転コネクタ41とPC1とは、制御装置2を介して信号およびデータの伝達を行っているが、これに限定しない。例えば、回転コネクタ41とPC1とは、制御装置2を介さずに、直接ケーブル等により互いに入出力可能に接続されても良い。あるいは、カメラ42は、回転コネクタ41を解さずに、無線通信手段によって、PC1に撮像画像のデータ等を送信する構成を採用しても良い。
また、実施形態1では、回転コネクタ41とPC1とは、制御装置2を介して信号およびデータの伝達を行っているが、これに限定しない。例えば、回転コネクタ41とPC1とは、制御装置2を介さずに、直接ケーブル等により互いに入出力可能に接続されても良い。あるいは、カメラ42は、回転コネクタ41を解さずに、無線通信手段によって、PC1に撮像画像のデータ等を送信する構成を採用しても良い。
(実施形態2)
実施形態1の内面検査システムSでは、内面検査装置4による検査開始位置の設定において、検査対象物62の周方向の位置(座標)を設定していたが、軸方向の位置(座標)の設定はしていなかった。本実施形態では、内面検査装置4に検査対象物62を移動する移動機構を備え、検査開始位置の設定において、検査対象物62の軸方向の位置を設定する。
実施形態1の内面検査システムSでは、内面検査装置4による検査開始位置の設定において、検査対象物62の周方向の位置(座標)を設定していたが、軸方向の位置(座標)の設定はしていなかった。本実施形態では、内面検査装置4に検査対象物62を移動する移動機構を備え、検査開始位置の設定において、検査対象物62の軸方向の位置を設定する。
本実施形態における内面検査システムSは、図1で説明した実施形態1と同様に、内面検査装置4と、制御装置2と、PC1とを備える。制御装置2の構成は、実施形態1と同様である。本実施形態における内面検査装置4は、実施形態1と同様の構成を備えた上で、検査対象物62を移動する移動機構を備える。
図15は、本実施形態にかかる内面検査装置4の模式的かつ例示的な外観図である。図15に示すように、本実施形態の内面検査装置4は、架台6を備える。架台6は、安全扉64を備える。安全扉64は開閉可能な扉であり、ユーザは、安全扉64を開けて、架台6の内部に検査対象物62を設置する。架台6の四隅には、それぞれボルトやナットを有した調整機構61が設けられる。図15に示す調整機構61A〜Cは、架台6に設置された内面検査装置4の本体部40の位置を、調整することができる。
図16は、本実施形態にかかる内面検査システムSの概略構成の模式的かつ例示的な図である。図16に示すように、内面検査装置4は本体部40と架台6とを備える。架台6は、図15で説明した安全扉64の他、調整機構61A、Bと、検査物把持機構63と、検査物昇降機構65とを備える。図16に示すアダプタ44に接続された内面検査ロッド5は、検査対象物62の内面に差し込まれた状態である。
検査物把持機構63は、検査対象物62を把持し、着脱可能に固定する。検査対象物62の保持方法は把持に限定しない。検査物把持機構63は、本実施形態における保持部の一例である。
検査物昇降機構65は、検査物把持機構63の位置を、中心軸Ax1の軸方向に沿って動かす。例えば、検査物昇降機構65は、不図示のモータ等の駆動機構を備え、検査物把持機構63をレールに沿って昇降させて上下に移動する。検査物昇降機構65は、検査物把持機構63の位置を、中心軸Ax1の軸方向に沿って動かすことによって、検査対象物62を、内面検査ロッド5に対して垂直に昇降させる。検査物昇降機構65は、本実施形態における移動機構の一例である。移動機構は、検査物把持機構63を中心軸Ax1の軸方向に沿って動かすものであれば良く、移動の方向は「昇降」に限定しない。
検査物昇降機構65は、PC1との間で信号の伝達をする不図示のケーブルを備える。検査物昇降機構65は、PC1から入力された信号によって、昇降位置を移動する。また、検査物昇降機構65は、ロータリエンコーダ46との間で信号の伝達をする不図示のケーブルを備える。検査物昇降機構65は、ロータリエンコーダ46からステッピングモータ45の回転を伝えるパルス信号を取得する。実施形態1と同様に、ロータリエンコーダ46は、ステッピングモータ45の360度回転あたりに、4000回のパルス信号を伝達する。また、検査物昇降機構65は、制御装置2を介してPC1およびロータリエンコーダ46と接続する構成を採用しても良い。
検査物昇降機構65は、不図示の駆動機構を備えるため、不図示の非常停止ボタンを別途備えることで安全性を担保する構成を採用しても良い。
また、検査物把持機構63および検査物昇降機構65は、さらに、検査対象物62を回転させる機能を有する構成を採用しても良い。当該構成を採用する場合、内面検査装置4のカメラ42、レンズ43、アダプタ44および内面検査ロッド5は必ずしも回転しなくとも良い。また、図15、16に示す架台6の設置位置は一例であり、これに限定しない。
次に、本実施形態にかかるPC1の構成について説明する。本実施形態のPC1のハードウェア構成は、図8で説明した実施形態1の構成と同様である。
次に、本実施形態にかかるPC1の機能的構成について説明する。図17は、本実施形態にかかるPCの機能的構成の一例を示すブロック図である。本実施形態にかかるPC1は、図17に示すように、受付部1100と、検査位置設定部1101と、入力部102と、画像調整部103と、画像合成部104と、異常検出部105と、判定部106と、表示制御部107と、記憶部150とを備える。
入力部102と、画像調整部103と、画像合成部104と、異常検出部105と、判定部106と、表示制御部107と、記憶部150とは、図9で説明した実施形態1の構成と同様である。
本実施形態の受付部1100は、ユーザが入力したステッピングモータ45の回転開始位置の座標に加えて、検査対象物62の軸方向の検査開始位置を受け付ける。すなわち本実施形態においては、受付部1100は、検査開始位置の設定において、検査対象物62の周方向の位置だけではなく、軸方向の位置も受け付ける。ステッピングモータ45の回転開始位置の座標と、検査対象物62の軸方向の検査開始位置とは、本実施形態における検査位置に含まれるものとする。また、受付部1100は、検査終了位置もまた、受け付けるものとしても良い。受付部1100は、ユーザが入力した検査開始位置を、検査位置設定部1101に送出する。
本実施形態の検査位置設定部1101は、受付部1100から検査開始位置を取得する。検査位置設定部1101は、ユーザの入力した検査開始位置に基づいて、ステッピングモータ45の回転開始位置を指定する信号を、インタフェース16を介して制御装置2に送出する。また、検査位置設定部1101は、検査開始時点の検査物昇降機構65の昇降位置を指定する信号を、インタフェース16を介して検査物昇降機構65に送出する。また、受付部1100が検査終了位置を受け付けた場合、検査位置設定部1101は、さらに、検査終了時点の検査物昇降機構65の昇降位置を指定する信号を、インタフェース16を介して検査物昇降機構65に送出する。
次に、以上のように構成された本実施形態の内面撮像処理について説明する。図18は、本実施形態にかかる内面撮像処理の手順の一例を示すフローチャートである。当該フローチャートの処理は、検査対象物62が架台6の検査物把持機構63に固定された後に開始される。
まず、検査位置設定部1101は、ユーザの入力した座標に基づいて、ステッピングモータ45の回転開始位置を指定する信号を、インタフェース16を介して制御装置2に送出する。また、検査位置設定部1101は、検査開始時点および検査終了時点の検査物昇降機構65の昇降位置を指定する信号を、インタフェース16を介して検査物昇降機構65に送出する。
ステッピングモータ45は、回転することによって、内面検査ロッド5の開口部50を検査開始位置まで移動する。また、検査物昇降機構65は、検査物把持機構63を昇降させて、設定された検査開始位置に検査対象物62を移動する(S21)。
S2の回転から、S13の撮像処理までは、図11で説明した実施形態1のフローチャートのS2〜S13と同様の処理である。S13で検査対象面62Aの一周(360度)分の撮像が完了すると、検査物昇降機構65は、トリガ信号の回数から、一周分の撮像が完了したことを判断する。
そして、検査物昇降機構65は、検査位置設定部1101によって設定された検査終了時点の検査物昇降機構65の昇降位置、すなわち終了位置に達したか否かを判断する。終了位置に達していない場合(S24“No”)、検査物昇降機構65は、検査物把持機構63を昇降させて、検査対象物62を中心軸Ax1に沿った方向に移動する(S25)。検査物昇降機構65は、検査物把持機構63を検査開始位置から検査終了位置へ向かう方向に移動すれば良く、移動の向きは限定しない。
検査物昇降機構65による検査物把持機構63および検査対象物62の移動後に、S2〜S13の処理が再度実行される。検査物把持機構63が終了位置に達するまで、S2〜S25の処理は繰り返される。
検査物昇降機構65は、検査物把持機構63が終了位置に達した場合(S24“Yes”)、検査物把持機構63および検査対象物62を検査開始位置に戻す(S26)。ここで、当該フローチャートの処理は終了する。
本実施形態における画像処理および合否判定の処理は、図12で説明した実施形態1と同様である。
このように、本実施形態の内面検査装置4では、検査対象物62を保持する検査物把持機構63と、検査物把持機構63の位置を中心軸Ax1の軸方向に沿って動かす検査物昇降機構65とを備える。このため、任意の位置に検査対象物62を軸方向に移動させて検査対象面62Aにおける任意の範囲を撮像することができる。すなわち、本実施形態の内面検査装置4によれば、実施形態1と同様の効果を奏する他、検査対象物62の内面の検査をより都合よく行うことができる。
(実施形態2の変形例1)
内面検査装置4は、架台6の代わりに、内面検査装置4を、中心軸Ax1に沿って移動可能に保持する、第二の移動機構(不図示)を備えても良い。当該構成を採用した場合、第二の移動機構は、検査対象物62を移動するのではなく、内面検査装置4のカメラ42、レンズ43、アダプタ44および内面検査ロッド5を含む本体部40を移動する。このため、本変形例の内面検査装置4によれば、実施形態1と同様の効果を奏する他、検査対象物62が形状的または重量的に軸方向の移動が困難な場合であっても、検査対象物62の軸方向の任意の範囲について、内面検査をすることができる。
内面検査装置4は、架台6の代わりに、内面検査装置4を、中心軸Ax1に沿って移動可能に保持する、第二の移動機構(不図示)を備えても良い。当該構成を採用した場合、第二の移動機構は、検査対象物62を移動するのではなく、内面検査装置4のカメラ42、レンズ43、アダプタ44および内面検査ロッド5を含む本体部40を移動する。このため、本変形例の内面検査装置4によれば、実施形態1と同様の効果を奏する他、検査対象物62が形状的または重量的に軸方向の移動が困難な場合であっても、検査対象物62の軸方向の任意の範囲について、内面検査をすることができる。
上記の各実施形態のPC1で実行される内面撮像処理、画像処理および合否判定処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、上記の各実施形態のPC1で実行される内面撮像処理、画像処理および合否判定処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上記の各実施形態のPC1で実行される内面撮像処理、画像処理および合否判定処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。また、上記の各実施形態の内面撮像処理、画像処理および合否判定処理プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
上記の各実施形態のPC1で実行される内面撮像処理、画像処理および合否判定処理プログラムは、上述した各部(受付部、検査位置設定部、入力部、画像調整部、画像合成部、異常検出部、判定部、表示制御部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から内面撮像処理、画像処理および合否判定処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、受付部、検査位置設定部、入力部、画像調整部、画像合成部、異常検出部、判定部、表示制御部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
1…PC(情報処理装置、コンピュータ)、2…制御装置、3a〜c,9,10…ケーブル、4…内面検査装置、5…内面検査ロッド(検査ロッド、棒状部材、支持部材、通路部材)、6…架台、15…ディスプレイ(表示部)、42…カメラ(撮像部)、45…ステッピングモータ(回転駆動機構、回転機構)、46…ロータリエンコーダ(回転検出機構)、47A〜D…LED制御回路(照射切替部)、49…回転伝達機構、50…開口部(スリット、撮像窓)、52…ミラー(光学部品)、53A〜D…LED(複数の光源、複数の第一の光源:53C,53D、複数の第二の光源:53A,53B)、54…内部空間(導光路、通路)、62…検査対象物、62A…検査対象面(内面)、63…検査物把持機構(保持部)、65…検査物昇降機構(移動機構)、100,1100…受付部、101,1101…検査位置設定部、102…入力部、103…画像調整部、104…画像合成部、105…異常検出部、106…判定部、107…表示制御部、150…記憶部、S…内面検査システム、Ax1…中心軸(回転中心)、Ax2…中心軸
Claims (6)
- 内部に導光路が設けられるとともに外部からの光を導光路内に導入する開口部が設けられた検査ロッドと、
前記検査ロッドに設けられ検査対象面を照らす照射光を出す複数の光源と、
前記照射光の前記検査対象面における反射光のうち前記開口部を介して前記導光路内に導入された光によって前記検査対象面を撮像する撮像部と、
前記複数の光源の照射パターンを切り替える照射切替部と、
を備え、
前記開口部は、前記複数の光源の間に位置された、内面検査装置。 - 固定部と、
前記検査ロッドと前記撮像部とを含み前記固定部に前記検査ロッドの長手方向に沿った回転中心回りに回転可能に支持された回転部と、
前記回転部を前記回転中心回りに回転させる回転機構と、
を備えた、請求項1に記載の内面検査装置。 - 前記複数の光源は、前記回転中心の周方向に互いに離れた複数の第一の光源を含み、
前記開口部は、前記複数の第一の光源の間に位置された、請求項2に記載の内面検査装置。 - 前記複数の光源は、前記回転中心の周方向に互いに離れた複数の第一の光源と、前記回転中心の軸方向に互いに離れた複数の第二の光源と、を含み、
前記開口部は、前記複数の第一の光源の間に位置されるとともに前記複数の第二の光源の間に位置され、
前記照射切替部は、前記複数の第一の光源が前記照射光を出しかつ前記複数の第二の光源が前記照射光を出さない第一の照射パターンと、前記複数の第一の光源が前記照射光を出さずかつ前記複数の第二の光源が前記照射光を出す第二の照射パターンと、を交互に切り替える、請求項2または3に記載の内面検査装置。 - 検査対象物を保持する保持部と、
前記保持部の位置を前記回転中心の軸方向に沿って動かす移動機構と、
を備えた、請求項2〜4のうちいずれか一つに記載の内面検査装置。 - 請求項1〜5のうちいずれか一つに記載の内面検査装置と、
前記撮像部による複数の撮像画像を合成する画像合成部と、
を備えた、内面検査システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016255850A JP2018105836A (ja) | 2016-12-28 | 2016-12-28 | 内面検査装置および内面検査システム |
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JP6482710B1 (ja) * | 2018-09-06 | 2019-03-13 | 五洋商事株式会社 | 外観検査装置及び検査システム |
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- 2016-12-28 JP JP2016255850A patent/JP2018105836A/ja active Pending
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JP2020041800A (ja) * | 2018-09-06 | 2020-03-19 | 五洋商事株式会社 | 外観検査装置及び検査システム |
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