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JP2018186324A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2018186324A JP2017085137A JP2017085137A JP2018186324A JP 2018186324 A JP2018186324 A JP 2018186324A JP 2017085137 A JP2017085137 A JP 2017085137A JP 2017085137 A JP2017085137 A JP 2017085137A JP 2018186324 A JP2018186324 A JP 2018186324A
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北尾 朋之
Tomoyuki Kitao
朋之 北尾
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Abstract

【課題】画像形成装置の設置場所に赴いて画像形成装置に自身の通信端末を接続しようとしているユーザーの利便性を向上させる。【解決手段】画像形成装置は、通信部と、通信部に既に無線接続されている既接続端末の台数が上限台数に達している状態で、所定の近距離無線通信規格に基づく通信が必要な接続方式または画像形成装置に対する直接操作が必要な接続方式である特定接続方式による接続要求があったとき、いずれかの既接続端末と通信部との無線接続を切断する切断処理を行い、特定接続方式で接続を要求した通信端末の無線接続を確立する制御部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、通信端末との間で通信を行うことが可能な画像形成装置に関する。
従来、スマートフォンやタブレット端末のような通信端末との間で無線通信を行うことが可能な画像形成装置が知られている。このような画像形成装置は、たとえば、特許文献1に開示されている。
特許文献1の画像形成装置は、無線通信部を備えており、画像形成装置にジョブを実行させるためのアプリケーションがインストールされた通信端末との無線通信が可能となっている。この画像形成装置は、たとえば、通信端末から印刷データを受信すると、印刷データに基づくジョブを実行する。なお、画像形成装置にジョブを実行させるには、通信端末にインストールされたアプリケーションを起動させる必要がある。
また、特許文献1の画像形成装置は、接続要求を受けたとき、画像形成装置に現在接続されている通信端末の台数が上限台数に達していれば、画像形成装置に現在接続されている通信端末のうち、アプリケーションが終了している通信端末の無線接続を切断する。そして、接続を要求した通信端末との無線接続を確立する。
特開2015−23538号公報
たとえば、画像形成装置には、NFC(Near Field Communication)機能を搭載するものがある。画像形成装置にNFC機能が搭載されている場合には、画像形成装置に通信端末を近づけるだけで、画像形成装置と通信端末との無線接続を確立することができるので、ユーザーの利便性が向上する。ただし、NFC機能を用いる接続方式で無線接続を確立する場合には、画像形成装置の設置場所にユーザーが赴かなければならない。
ここで、NFC機能を用いて自身の通信端末を画像形成装置に無線接続しようとしているユーザーが画像形成装置の設置場所に赴いたとき、画像形成装置に既に無線接続されている通信端末が上限台数に達している場合がある。この場合、画像形成装置の設置場所にまで赴いたにもかかわらず、画像形成装置に通信端末を接続することができないので、ユーザーに不利益が生じる。
仮に、特許文献1のような制御(アプリケーションが終了している通信端末の無線接続を切断するという制御)が行われるよう構成しても、画像形成装置に現在接続されている全ての通信端末のアプリケーションが起動中であれば、無線接続の切断は行われず、接続台数が上限台数に達している状態が継続する。したがって、画像形成装置に通信端末を新規に接続することはできない。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、画像形成装置の設置場所に赴いて画像形成装置に自身の通信端末を接続しようとしているユーザーの利便性を向上させることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、通信端末を複数台同時に無線接続することが可能な通信部と、通信部に既に無線接続されている通信端末である既接続端末の台数が予め定められた上限台数に達している状態で、通信部との無線接続を確立していない通信端末から、所定の近距離無線通信規格に基づく通信が必要な接続方式または画像形成装置に対するユーザーの直接操作が必要な接続方式である特定接続方式による接続要求があったとき、いずれかの既接続端末と通信部との無線接続を切断する切断処理を行い、特定接続方式で接続を要求した通信端末と通信部との無線接続を確立する制御部と、を備える。
本発明の構成では、ユーザーが自身の通信端末の通信部への無線接続を要求するのに際して、特定接続方式で接続要求を行ったとき(通信部との無線接続を確立していない通信端末から特定接続方式による接続要求があったとき)、その時点で通信部に接続されている通信端末(既接続端末)の台数が上限台数に達していても、いずれかの既接続端末と通信部との無線接続が切断され、特定接続方式で接続要求を行ったユーザーの通信端末が通信部に無線接続される。すなわち、特定接続方式で接続要求を行ったユーザーの通信端末の無線接続の確立が優先される。ここで、特定接続方式による接続要求を行うには、画像形成装置の設置場所にユーザーが赴かなければならない。したがって、特定接続方式で接続を要求した通信端末を優先的に無線接続するようにすると、画像形成装置の設置場所にユーザーが赴いたにもかかわらず当該ユーザーの通信端末が通信部に無線接続されない、という不都合が生じるのを抑制することができる。これにより、ユーザーの利便性が向上する。
本発明によれば、画像形成装置の設置場所に赴いて画像形成装置に自身の通信端末を接続しようとしているユーザーの利便性を向上させることができる。
本発明の一実施形態による画像形成装置の構成を示す図 本発明の一実施形態による画像形成装置と対象通信端末との無線接続を確立するときに制御部が行う処理の流れを示すフローチャート 本発明の一実施形態による画像形成装置に対して接続要求があったときに制御部が行う処理の流れを示すフローチャート 本発明の一実施形態による画像形成装置と接続済対象端末との無線接続を自動的に切断するときに制御部が行う処理の流れを示すフローチャート
<画像形成装置の構成>
図1に示すように、本実施形態の画像形成装置100は、画像読取部1および印刷部2を備える。画像読取部1は、画像形成装置100にセットされた原稿を読み取り、当該読み取った原稿の画像データを生成する読取ジョブを実行する。印刷部2は、画像データに基づき画像を形成し、当該形成した画像を用紙に印刷する印刷ジョブを実行する。印刷部2の印刷方式は、レーザ方式であってもよいし、インクジェット方式であってもよい。
また、画像形成装置100は、操作パネル3を備える。操作パネル3は、タッチパネルディスプレイ31およびハードウェアボタン32を含む。タッチパネルディスプレイ31は、ソフトウェアボタンを配した画面を表示し、表示画面に対するタッチ操作をユーザーから受け付ける。ハードウェアボタン32は、操作パネル3に複数設けられる。たとえば、ジョブの実行指示をユーザーから受け付けるスタートボタンやジョブのキャンセル指示をユーザーから受け付けるキャンセルボタン、設定内容のリセット指示をユーザーから受け付けるリセットボタンなどがある。
なお、画像形成装置100にWPS(Wi−Fi Protected Setup)機能が搭載されてもよい。画像形成装置100にWPS機能が搭載される場合には、たとえば、WPS機能を起動するためのWPSボタンがハードウェアボタン32として操作パネル3に設けられる。あるいは、WPSボタンに相当するソフトウェアボタンが操作パネル3(タッチパネルディスプレイ31)に表示されてもよい。
また、画像形成装置100は、制御部4を備える。制御部4は、画像読取部1、印刷部2および操作パネル3と接続され、これらの制御を行う。すなわち、制御部4は、画像読取部1の読取動作および印刷部2の印刷動作をそれぞれ制御する。また、制御部4は、操作パネル3(タッチパネルディスプレイ31)の表示動作を制御するとともに、操作パネル3に対する操作(タッチパネルディスプレイ31に対するタッチ操作およびハードウェアボタン32に対する押下操作)を検知する。
さらに、制御部4は、濃度変換処理、拡大縮小処理、および、画像データのデータ形式変換処理など、種々の画像処理を行う。また、制御部4は、外部機器との間の通信を制御するための通信処理(外部機器との無線接続を確立する処理など)を行う。
制御部4は、CPU41、ROM42、RAM43およびASIC44を含む。CPU41は、制御用のプログラムおよびデータに基づき動作し、画像形成装置100の各部を制御するための処理を行う。CPU41を動作させるプログラムおよびデータは、ROM42に記憶され、RAM43に展開される。ASIC44は、たとえば、画像処理や通信処理など特定処理の一部または全部をハード的に行う。
また、画像形成装置100は、外部機器と通信可能に接続される通信部5を備える。通信部5は、制御部4と接続される。制御部4は、通信部5を介して外部機器と通信する。
通信部5は、無線LAN(Local Area Network)規格に基づく無線LAN通信を外部機器との間で行うための通信インターフェースである。通信部5は、無線LAN通信を行うための無線LANボードを含み、LANアクセスポイント(AP)200と無線LAN接続される。AP200は、たとえば、画像形成装置100のユーザーにより使用されるパーソナルコンピューター(PC)300と接続される。そして、制御部4は、通信部5を介してAP200にアクセスし、PC300との間で通信を行う(インフラストラクチャモードで通信を行う)。
たとえば、画像形成装置100をプリンターとして使用するジョブでは、PC300から画像形成装置100に対してジョブデータ(印刷すべき画像の画像データ、印刷条件およびジョブ実行指示などを含むデータ)が送信される。PC300からのジョブデータは通信部5が受信する。制御部4は、通信部5がジョブデータを受信すると、ジョブデータに含まれる画像データに各種画像処理を施し、画像処理済みの画像データに基づく画像の用紙への印刷を印刷部2に行わせる。
また、画像形成装置100からPC300に画像データ(たとえば、画像読取部1が読み取った原稿の画像データ)を送信するジョブでは、操作パネル3が送信先の指定をユーザーから受け付ける。制御部4は、ユーザー指定の送信先(アドレス)を認識し、送信先に指定されたPC300への画像データの送信を通信部5に行わせる。
ここで、通信部5は、AP200を介さずに外部機器との間で直接通信する機能(Wi−Fiダイレクト(登録商標)など)を有する。画像形成装置100との間で直接通信が可能な外部機器としては、一例を挙げると、スマートフォンやタブレット端末などの携帯型の通信端末がある。以下の説明では、画像形成装置100との間で直接通信が可能な外部機器を通信端末400と称する。通信端末400は、画像形成装置100のユーザーが所有する端末である。
画像形成装置100(通信部5)と通信端末400とを直接通信可能に無線接続(直接接続)した場合には、画像形成装置100と通信端末400との間で画像データの送受信が可能となる。このため、たとえば、通信端末400から画像形成装置100に送信した画像データに基づく印刷ジョブ(ダイレクト印刷ジョブ)を画像形成装置100に実行させることができる。あるいは、画像形成装置100から通信端末400に画像データ(たとえば、画像読取部1が読み取った原稿の画像データ)を送信することができる。
また、通信部5は、NFCモジュール51を含む。NFCモジュール51は、NFCの通信規格(近距離無線通信規格)に基づくNFC通信(近距離無線通信)を外部機器との間で行うための通信インターフェースである。すなわち、画像形成装置100は、NFC機能を搭載する。
NFCモジュール51は、ICチップおよびアンテナを含む。ICチップは、メモリーを有する。NFCモジュール51は、外部機器から受信した情報をメモリーに書き込む。また、NFCモジュール51は、制御部4から指示を受け、外部機器に情報を送信する。たとえば、NFCモジュール51にNFC対応機器を数cm程度まで近づけると、画像形成装置100とNFC対応機器との間での情報の送受信を非接触で行える。
画像形成装置100(NFCモジュール51)との間でNFC通信が可能なNFC対応機器としては、一例を挙げると、スマートフォンやタブレット端末、ノート型PCなどが挙げられる。なお、通信端末400はNFC対応機器であり、画像形成装置100との間でNFC通信を行うこともできる。
<接続確立処理の概要>
画像形成装置100と通信端末400との間で直接通信する場合には、画像形成装置100の通信部5と通信端末400との無線接続(直接接続)を所定の接続方式で事前に確立しておく必要がある。接続方式としては、たとえば、NFC機能を用いる方式やWPS機能を用いる方式などがある。
NFC機能を用いる場合には、画像形成装置100のNFCモジュール51と通信端末400との間でのNFC通信が必要となる。WPS機能を用いる場合には、画像形成装置100のWPSボタンに対する直接的な操作によりWPS機能を起動する必要がある。NFC機能やWPS機能を用いる場合には、いずれにしても、画像形成装置100の設置場所までユーザーが赴く必要がある。
以下に、図2に示すフローチャートを参照し、画像形成装置100(通信部5)と通信端末400との無線接続(直接接続)を確立するときに制御部4が行う処理の流れを説明する。以下の説明では、NFC機能を用いる場合を例にとる。この場合には、通信部5との無線接続を現在確立していない通信端末400が画像形成装置100に近づけられ、当該通信端末400がNFCモジュール51の通信可能範囲内(NFCモジュール51から数cm程度の範囲内)に入ったとき、図2に示すフローチャートがスタートする。ここでは、通信部5との無線接続が確立されていない状態でNFCモジュール51の通信可能範囲内に入った通信端末400を対象通信端末400と称する。
ステップS1において、NFCモジュール51は、対象通信端末400との間でNFC通信を開始する。そして、ステップS2において、NFCモジュール51は、対象通信端末400との間で、無線接続の確立に必要な所定情報(識別情報など)を送受信する。
たとえば、制御部4は、対象通信端末400とNFCモジュール51との間で所定情報の送受信が行われると、対象通信端末400と通信部5との無線接続の確立を要求する接続要求があったと判断する。なお、WPS機能を用いる接続方式では、画像形成装置100のWPS機能がWPSボタンに対する操作によって起動される。その後、WPS機能を有する通信端末400のWPS機能も起動され、当該通信端末400と画像形成装置100との間で所定情報の送受信が行われる。そして、このとき、制御部4は、当該通信端末400と通信部5との無線接続の確立を要求する接続要求があったと判断する。
続いて、ステップS3において、制御部4は、対象通信端末400から受信した情報に基づき、対象通信端末400と通信部5との無線接続を確立する処理を行う。その後、ステップS4において、制御部4は、ジョブの実行が可能なレディ状態で待機する。
たとえば、対象通信端末400と通信部5との無線接続が確立して以降、対象通信端末400から画像形成装置100に対してジョブデータが送信される。制御部4は、通信部5がジョブデータを受信すると、ダイレクト印刷ジョブの実行要求を受けたと判断する。そして、制御部4は、対象通信端末400からのジョブデータに含まれる画像データに各種画像処理を施し、画像処理済みの画像データに基づく画像の用紙への印刷を印刷部2に行わせる。
このように、MFC機能を用いる接続方式では、ユーザーが自身の通信端末400を画像形成装置400に近づけるだけで、ダイレクト印刷ジョブの実行が可能な状態となる。したがって、ユーザーの利便性が向上する。
<接続台数が上限台数に達している場合の接続確立処理>
画像形成装置100の通信部5には、通信端末400を複数台同時に無線接続(直接接続)することができる。ただし、通信部5に同時接続可能な通信端末400の上限台数は予め定められており、上限台数を超える通信端末400を通信部5に同時に無線接続することはできない。なお、上限台数は複数台である。
したがって、理想的には、通信端末400を通信部5に無線接続した後、必要な作業が終われば、無線接続の切断をユーザー自身に行ってもらうのが好ましい。しかし、ユーザーによっては、無線接続の切断をし忘れる場合がある。あるいは、意図的に無線接続を維持したまま放置する場合がある。
ここで、ダイレクト印刷ジョブなど通信端末400を用いるジョブの実行をユーザーが画像形成装置100に指示するのに際し、ユーザーの通信端末400と画像形成装置100との無線接続が確立されていなければ、ユーザーは通信端末400と画像形成装置100との無線接続を確立するための作業を行う。たとえば、NFC機能やWPS機能を用いる場合には、ユーザーは画像形成装置100の設置場所に赴く。しかし、画像形成装置100に既に無線接続されている通信端末400が上限台数に達していれば、画像形成装置100の設置場所にまで赴いたにもかかわらず、画像形成装置100に所望のジョブを実行させることができないので、ユーザーに不利益が生じる。
この不都合を解消するため、制御部4は、予め定められた接続方式(以下、特定接続方式と称する)による接続要求が画像形成装置100に対してあったとき、特定接続方式で接続を要求した通信端末400と通信部5との無線接続を優先的に確立する優先接続処理を接続確立処理として行う。たとえば、NFC機能を用いる接続方式(所定の近距離無線通信規格に基づく通信が必要な方式)およびWPS機能を用いる接続方式(画像形成装置100に対するユーザーの直接操作が必要な方式)が特定接続方式とされる。
以下に、図3に示すフローチャートを参照し、画像形成装置100に対して接続要求があったときに制御部4が行う処理の流れを説明する。図3に示すフローチャートは、画像形成装置100に対して接続要求があったときにスタートする。ここでは、通信部5に対する無線接続を新規に要求した通信端末400を対象通信端末400と称する。また、通信部5に既に無線接続されている通信端末400を既接続端末400と称する。
ステップS11において、制御部4は、既接続端末400の台数を確認する。また、ステップS12において、制御部4は、既接続端末400の台数が上限台数に到達しているか否かを判断する。その結果、既接続端末400の台数が上限台数に到達していると制御部4が判断した場合には、ステップS13に移行する。
ステップS13に移行すると、制御部4は、接続方式を認識するとともに、当該認識した接続方式が特定接続方式であるか否かを判断する。その結果、特定接続方式であると判断した場合、制御部4は、複数台の既接続端末400のうちいずれか1つの既接続端末400と通信部5との無線接続を切断する切断処理を行う。この場合には、ステップS14に移行する。
ステップS14に移行すると、制御部4は、通信部5を介して複数台の既接続端末400の全てに所定の信号(パケット)を送信する処理を切断処理の一処理として行う。これにより、全ての既接続端末400から、送信信号に対する応答信号(パケット)が返信される。既接続端末400からの応答信号は通信部5が受信する。
また、ステップS15において、制御部4は、全ての既接続端末400からの各応答信号に基づき、所定条件を満たす既接続端末400を判別する処理を切断処理の一処理として行う。たとえば、制御部4は、送信信号の送信から応答信号の受信までにかかった時間が最も長い既接続端末400(応答時間が最も長い既接続端末400)が所定条件を満たす既接続端末400であると判断する。あるいは、制御部4は、応答信号の信号強度が最も弱い既接続端末400(信号強度が最も弱い応答信号を発信した既接続端末400)が所定条件を満たす既接続端末400であると判断する。
この後、ステップS16において、制御部4は、所定条件を満たす既接続端末400と通信部5との無線接続を切断する。そして、ステップS17において、制御部4は、対象通信端末400と通信部5との無線接続を確立する処理を行う。なお、ステップS12において、既接続端末400の台数が上限台数に達していないと制御部4が判断した場合には、制御部4による切断処理は行われず、ステップS17に移行する。
ステップS13において、特定接続方式でないと制御部4が判断した場合には、ステップS18に移行する。ステップS18に移行すると、制御部4は、対象通信端末400と通信部5との無線接続を確立する処理は行わない。代わりに、制御部4は、接続台数が上限台数に達している旨を対象通信端末400に通知する。当該通知を受けた対象通信端末400には、たとえば、時間を置いてから接続要求を行うよう促すメッセージが表示される。
たとえば、制御部4は、特定接続方式で接続を要求した通信端末400と通信部5との無線接続を確立して以降、当該通信端末400(ここでは、接続済対象端末400と称する)と通信部5との無線接続を自動的に切断する処理を行う。以下に、図4に示すフローチャートを参照して具体的に説明する。
ステップS21において、制御部4は、接続済対象端末400と通信部5との通信が終了したか否かを判断する。たとえば、接続済対象端末400と通信部5との通信では、接続済対象端末400から通信部5に対して、ダイレクト印刷用のジョブデータが送信される。あるいは、通信部5から接続済対象端末400に対して、画像読取部1によって生成されたスキャンデータ(画像読取部1が読み取った原稿の画像データ)が送信される。これらの場合、接続済対象端末400から通信部5へのジョブデータの送信が完了すると、接続済対象端末400と通信部5との通信が終了したと制御部4が判断する。また、通信部5から接続済対象端末400へのスキャンデータの送信が完了すると、接続済対象端末400と通信部5との通信が終了したと制御部4が判断する。
ステップS21において、接続済対象端末400と通信部5との通信が終了したと制御部4が判断した場合には、ステップS22に移行し、接続済対象端末400と通信部5との通信が終了していないと制御部4が判断した場合には、ステップS21の判断処理が制御部4によって繰り返される。
ステップS22に移行すると、制御部4は、接続済対象端末400と通信部5との通信が終了してから所定時間が経過したか否かを判断する。その結果、所定時間が経過したと制御部4が判断した場合には、ステップS23に移行し、所定時間が未だ経過していないと制御部4が判断した場合には、ステップS22の判断処理が制御部4によって繰り返される。
ステップS23に移行すると、制御部4は、接続済対象端末400と通信部5との無線接続を切断する。なお、ステップS22の判断処理は省略されてもよい。この場合、ステップS21において、接続済対象端末400と通信部5との通信が終了したと制御部4が判断したとき、ステップS23に移行する。すなわち、接続済対象端末400と通信部5との通信が終了すると、直ちに、接続済対象端末400と通信部5との無線接続が切断される。
本実施形態の画像形成装置100は、上記のように、通信端末400を複数台同時に無線接続(直接接続)することが可能な通信部5と、通信部5に既に無線接続されている通信端末400である既接続端末400の台数が予め定められた上限台数に達している状態で、通信部5との無線接続を確立していない通信端末400から、所定の近距離無線通信規格に基づく近距離無線通信が必要な接続方式(NFC機能を用いる方式)または画像形成装置100に対するユーザーの直接操作が必要な接続方式(WPS機能を用いる方式)である特定接続方式による接続要求があったとき、いずれかの既接続端末400と通信部5との無線接続を切断する切断処理を行い、特定接続方式で接続を要求した通信端末400と通信部5との無線接続を確立する制御部4と、を備える。
本実施形態の構成では、ユーザーが自身の通信端末400の通信部5への無線接続を要求するのに際して、特定接続方式で接続要求を行ったとき(通信部5との無線接続を確立していない通信端末400から特定接続方式による接続要求があったとき)、その時点で既接続端末400の台数が上限台数に達していても、いずれかの既接続端末400と通信部5との無線接続が切断され、特定接続方式で接続要求を行ったユーザーの通信端末400が通信部5に無線接続される(制御部4による優先接続処理が行われる)。すなわち、特定接続方式で接続要求を行ったユーザーの通信端末400の無線接続の確立が優先される。ここで、特定接続方式による接続要求を行うには、画像形成装置100の設置場所にユーザーが赴かなければならない。したがって、特定接続方式で接続を要求した通信端末400を優先的に無線接続するようにすると、画像形成装置100の設置場所にユーザーが赴いたにもかかわらず当該ユーザーの通信端末400が通信部5に無線接続されない、という不都合が生じるのを抑制することができる。これにより、ユーザーの利便性が向上する。
また、本実施形態では、上記のように、制御部4は、切断処理を行うとき、既接続端末400に信号を送信し、送信信号の送信から送信信号に対する応答信号の受信までにかかった時間が最も長い既接続端末400または応答信号の信号強度が最も弱い既接続端末400と通信部5との無線接続を切断する。これにより、画像形成装置100に現在接続されている通信端末400のうち、画像形成装置100から最も遠い場所にある通信端末400(応答時間が長いあるいは信号強度が弱い通信端末400)の無線接続が優先的に切断される。ここで、画像形成装置100から遠い場所にある通信端末400のユーザーはダイレクト印刷などを行おうとしていないと考えられる。したがって、画像形成装置100から遠い場所にある通信端末400の無線接続を優先的に切断するのが好ましい。
また、本実施形態では、上記のように、制御部4は、特定接続方式による接続要求を受けて無線接続を確立した通信端末400との通信が終了すると、当該通信が終了した通信端末400との無線接続を自動的に切断する。これにより、ユーザーがダイレクト印刷などを行った後、当該ユーザーの通信端末400と画像形成装置100との無線接続が不必要に維持されるのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、既接続端末400の台数が上限台数に達している状態で、特定接続方式以外の接続方式による接続要求があった場合、制御部4は、特定接続方式以外の接続方式で接続を要求した通信端末400と通信部5との無線接続を確立しない。すなわち、画像形成装置100の設置場所にユーザーが赴いて通信端末400の接続作業を行った場合にのみ、制御部4による優先接続処理が行われる。
今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
4 制御部
5 通信部
100 画像形成装置
400 通信端末

Claims (4)

  1. 通信端末を複数台同時に無線接続することが可能な通信部と、
    前記通信部に既に無線接続されている前記通信端末である既接続端末の台数が予め定められた上限台数に達している状態で、前記通信部との無線接続を確立していない前記通信端末から、所定の近距離無線通信規格に基づく通信が必要な接続方式または画像形成装置に対するユーザーの直接操作が必要な接続方式である特定接続方式による接続要求があったとき、いずれかの前記既接続端末と前記通信部との無線接続を切断する切断処理を行い、前記特定接続方式で接続を要求した前記通信端末と前記通信部との無線接続を確立する制御部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、前記切断処理を行うとき、前記既接続端末に信号を送信し、当該送信した送信信号の送信から前記送信信号に対する応答信号の受信までにかかった時間が最も長い前記既接続端末または前記応答信号の信号強度が最も弱い前記既接続端末と前記通信部との無線接続を切断することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記特定接続方式による接続要求を受けて無線接続を確立した前記通信端末との通信が終了すると、当該通信が終了した前記通信端末との無線接続を自動的に切断することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記既接続端末の台数が前記上限台数に達している状態で、前記通信部との無線接続を確立していない前記通信端末から、前記特定接続方式以外の接続方式による接続要求があった場合、前記制御部は、前記特定接続方式以外の接続方式で接続を要求した前記通信端末と前記通信部との無線接続を確立しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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