JP2018184241A - Emergency stop device and elevator - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、非常時に乗りかごを停止させる非常停止装置及びこの非常停止装置を備えたエレベーターに関するものである。 The present invention relates to an emergency stop device that stops a car in an emergency and an elevator equipped with the emergency stop device.
一般的に、ロープ式のエレベーターは、乗りかごと釣合おもりを連結する主ロープ及びコンペンロープや、乗りかご又は釣合おもりの速度を検出するために用いられる調速機ロープ等の長尺物を有している。また、エレベーターには、安全装置として、ガイドレールに沿って昇降する乗りかごの速度が規定された値を超えたときに、乗りかごの運転を自動的に停止する非常停止装置を設けることが規定されている。 In general, rope-type elevators are long items such as main ropes and compen- sion ropes that connect the car and the counterweight, and governor ropes that are used to detect the speed of the car or counterweight. have. The elevator is also provided with an emergency stop device that automatically stops the operation of the car when the speed of the car that moves up and down along the guide rail exceeds the specified value as a safety device. Has been.
さらに、エレベーターは、地震による建築構造物が大きく揺れた場合、長尺物が他の機器に引っ掛かっているか否かを検出する自動診断仮復旧運転を行っている。このような、地震発生後の診断運転時に、長尺物の引っ掛かりを検出するために、例えば、特許文献1に記載されているような技術がある。この特許文献1には、ガバナロープが昇降路機器に引っ掛かった場合にのみ引っ張られてガバナロープの引っ掛かりを検出するガバナロープ非常停止装置に関する技術が記載されている。 Furthermore, when the building structure is greatly shaken due to the earthquake, the elevator performs an automatic diagnosis temporary restoration operation for detecting whether or not a long object is caught by another device. In order to detect the catch of a long object at the time of such a diagnostic operation after the occurrence of an earthquake, for example, there is a technique as described in Patent Document 1. This patent document 1 describes a technique related to an emergency stop device for a governor rope that is pulled only when the governor rope is caught by a hoistway device and detects the catch of the governor rope.
また、従来の他の技術としては、地震発生後の自動診断仮復旧運転として乗りかごを通常時よりも低速で運転させて、巻上機のトルクの変化から長尺物の引っ掛かりを検出する技術もある。 In addition, as another conventional technique, as an automatic diagnosis temporary restoration operation after the occurrence of an earthquake, the car is operated at a lower speed than normal, and the catch of a long object is detected from the change in the torque of the hoisting machine. There is also.
しかしながら、長尺物の引っ掛かりを検出してから乗りかごや釣合おもり等の昇降体が完全に停止するまでにある程度の距離を必要としていた。そのため、昇降体が完全に停止するまでに長尺物である調速機機器ロープに連結された非常停止装置には、過大な荷重が加わる、という問題を有していた。 However, a certain amount of distance is required from when the catch of a long object is detected until the elevator or the lifting body such as a counterweight completely stops. Therefore, there has been a problem that an excessive load is applied to the emergency stop device connected to the governor rope, which is a long object, before the lifting body completely stops.
本目的は、上記の問題点を考慮し、調速機ロープに引っ掛かりが発生した際に加わる負荷を軽減することができる非常停止装置及びエレベーターを提供することにある。 In view of the above problems, an object of the present invention is to provide an emergency stop device and an elevator that can reduce the load applied when the governor rope is caught.
上記課題を解決し、目的を達成するため、非常停止装置は、非常停止部と、引き上げレバーと、ソケットと、連結機構と、を備えている。非常停止部は、昇降体に設けられ、昇降体が摺動するガイドレールを挟持するくさび部材を有する。引き上げレバーは、昇降体に設けられて非常停止部を作動させる。ソケットは、昇降路内に配置された調速機ロープに連結される。連結機構は、ソケットに締結され、引き上げレバーとソケットとを連結する。そして、ソケットには、昇降体の移動方向に沿って開口し、連結機構が移動可能に取り付けられる開口部が設けられている。 In order to solve the above problems and achieve the object, the emergency stop device includes an emergency stop portion, a lifting lever, a socket, and a coupling mechanism. The emergency stop portion is provided on the lifting body and has a wedge member that holds a guide rail on which the lifting body slides. The pull-up lever is provided on the lifting body and operates the emergency stop. The socket is connected to a governor rope arranged in the hoistway. The connecting mechanism is fastened to the socket and connects the lifting lever and the socket. The socket is provided with an opening that opens along the moving direction of the lifting body and to which the coupling mechanism is movably attached.
また、エレベーターは、昇降路内を昇降動作する昇降体と、調速機ロープと、非常停止装置と、調速機と、を備えている。調速機ロープは、昇降体に接続され、昇降体と一緒に移動する。非常停止装置は、昇降体を停止させる。調速機は、昇降体の昇降速度が定格速度よりも速い過速度に達した場合に、非常停止装置を動作させて昇降体を停止させる。また、非常停止装置としては、上述した非常停止装置が用いられる。 The elevator also includes a lifting body that moves up and down in the hoistway, a speed governor rope, an emergency stop device, and a speed governor. The governor rope is connected to the lifting body and moves together with the lifting body. The emergency stop device stops the lifting body. When the elevating speed of the elevating body reaches an overspeed faster than the rated speed, the governor operates the emergency stop device to stop the elevating body. Further, as the emergency stop device, the emergency stop device described above is used.
上記構成の非常停止装置及びエレベーターによれば、調速機ロープに引っ掛かりが発生した際に加わる負荷を軽減することができる。 According to the emergency stop device and the elevator configured as described above, it is possible to reduce the load applied when the governor rope is caught.
以下、実施の形態例にかかる非常停止装置及びエレベーターについて、図1〜図10を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。 Hereinafter, an emergency stop device and an elevator according to an embodiment will be described with reference to FIGS. In addition, the same code | symbol is attached | subjected to the common member in each figure.
1.第1の実施の形態例
1−1.エレベーターの構成例
まず、第1の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかるエレベーターの構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本例のエレベーターの構成例を示す概略構成図である。
1. First embodiment example 1-1. Configuration Example of Elevator First, a configuration of an elevator according to a first embodiment (hereinafter referred to as “this example”) will be described with reference to FIG.
FIG. 1 is a schematic configuration diagram illustrating a configuration example of the elevator according to the present example.
図1に示すように、本例のエレベーター1は、建築構造物内に形成された昇降路110内を昇降動作する。エレベーター1は、人や荷物を載せる昇降体の一例を示す乗りかご120と、主ロープ130と、昇降体の他の例を示す釣合おもり140と、を備えている。また、エレベーター1は、巻上機100と、かご側調速機180と、かご側非常停止装置190と、おもり側調速機280と、おもり側非常停止装置290とを備えている。
As shown in FIG. 1, the elevator 1 of this example moves up and down in a
また、エレベーター1は、制御部170と、コンペンロープ131と、テールコード171と、中間ボックス172と、反らせ車150と、を備えている。なお、昇降路110は、建築構造物内に形成され、その頂部には機械室160が設けられている。
In addition, the elevator 1 includes a
機械室160には、巻上機100と、反らせ車150が配置されている。巻上機100には、主ロープ130が巻き掛けられている。主ロープ130の一端には、乗りかご120の上部が接続され、主ロープ130の他端には、釣合おもり140の上部が接続されている。
In the
巻上機100は、主ロープ130が巻き掛けられた不図示の綱車を回転駆動させる巻上機駆動部210(図6参照)を有している。巻上機100の巻上機駆動部210が駆動することで、乗りかご120及び釣合おもり140が昇降路110を昇降する。また、巻上機100の近傍には、主ロープ130が装架される反らせ車150が設けられている。
The hoisting
また、エレベーター1は、乗りかご120及び釣合おもり140の昇降方向の移動距離が長くなると、主ロープ130における巻上機100から乗りかご120までの長さが乗りかご120の位置により変化する。その結果、主ロープ130自体の重さにより、主ロープ130における巻上機100に対して乗りかご120側の張力と、釣合おもり140側の張力の差が大きくなる。そのため、図1に示すように、主ロープ130における乗りかご120側の張力と、釣合おもり140側の張力の作を小さくするため、コンペンロープ131が設けられている。
Further, in the elevator 1, when the moving distance of the
コンペンロープ131の一端は、乗りかご120の下部に接続され、コンペンロープ131の他端は、釣合おもり140の下部に接続されている。そして、コンペンロープ131は、乗りかご120の下部及び釣合おもり140の下部から、昇降路110の昇降方向の下方に向けて垂れ下がっている。また、昇降路110の昇降方向の下部には、コンペンプーリ132が設置されている。そして、コンペンロープ131は、コンペンプーリ132に巻き掛けられている。
One end of the
また、昇降路110の最下部における乗りかご120の下方には、緩衝部材155が配置されている。緩衝部材155は、乗りかご120が昇降路110の最下部に衝突した場合の衝撃を緩和させるための部材である。なお、昇降路110の最下部における釣合おもりの下方にも不図示の緩衝部材が配置されている。
A
さらに、機械室160には、制御部170が設置されている。制御部170は、接続配線173を介して中間ボックス172に接続されている。中間ボックス172は、昇降路110の壁面における乗りかご120が昇降動作する間隔の中間位置に設置されている。
Furthermore, a
また、中間ボックス172と乗りかご120は、テールコード171を介して接続されている。テールコード171の一端は、中間ボックス172に接続されており、テールコード171の他端は、コンペンロープ131と同様に、乗りかご120の下部に接続されている。また、テールコード171は、制御部170からの制御信号を乗りかご120に伝達し、乗りかご120からの信号を制御部170に伝達する。
The
さらに、機械室160には、かご側調速機180と、おもり側調速機280が設置されている。かご側調速機180には、かご側調速機ロープ181が巻き掛けられている。かご側調速機ロープ181は、その軸方向の両端が連結された、いわゆる無端状に形成されている。また、かご側調速機ロープ181における軸方向の両端部の連結箇所には、後述するかご側非常停止装置190のソケット11が設けられている。
Further, in the
おもり側調速機280には、同様に、おもり側調速機ロープ281が巻き掛けられている。おもり側調速機ロープ281は、その軸方向の両端が連結された、いわゆる無端状に形成されている。また、おもり側調速機ロープ281における軸方向の両端部の連結箇所には、非常時に釣合おもり140を停止させるおもり側非常停止装置290のソケット51が設けられている。そして、ソケット51は、おもり側非常停止装置290の非常停止部53を作動させる引き上げレバー52に連結されている。
Similarly, a weight
また、昇降路110の昇降方向の下部には、かご側調速機プーリ183と、おもり側調速機プーリ283が設置されている。そして、かご側調速機ロープ181は、かご側調速機プーリ183に巻き掛けられており、おもり側調速機ロープ281は、おもり側調速機プーリ283に巻き掛けられている。
In addition, a car
かご側調速機ロープ181は、乗りかご120の昇降動作に合わせて、かご側調速機180とかご側調速機プーリ183の間を循環移動する。そのため、かご側調速機ロープ181の循環速度と、乗りかご120の循環速度は、互いに連動している。そして、かご側調速機180は、かご側調速機ロープ181の循環速度から乗りかご120の昇降速度を検出する。また、かご側調速機180は、かご側調速機ロープ181の循環速度、すなわち乗りかご120の昇降速度が所定の速度以上に達した際には、かご側調速機ロープ181を把持し、かご側調速機ロープ181の循環移動を停止させる。そして、かご側調速機180は、後述するかご側非常停止装置190を動作させて、乗りかご120を停止させる。
The car
おもり側調速機ロープ281は、釣合おもり140の昇降動作に合わせて、おもり側調速機280とおもり側調速機プーリ283の間を循環移動する。そして、おもり側調速機280は、おもり側調速機ロープ281の循環速度から釣合おもり140の昇降速度を検出する。また、おもり側調速機280は、おもり側調速機ロープ281の循環速度、すなわち釣合おもり140の昇降速度が所定の速度以上に達した際には、おもり側調速機ロープ281を把持し、おもり側調速機ロープ281の循環移動を停止させる。そして、おもり側調速機280は、おもり側非常停止装置290を動作させて、釣合おもり140を停止させる。
The weight
1−2.かご側非常停止装置の構成
次に、図2〜図5を参照してかご側非常停止装置の構成について説明する。なお、おもり側非常停止装置290の構成は、かご側非常停止装置190の構成と同様であるため、その説明は省略する。
図2は、かご側非常停止装置190を示す正面図、図3は、かご側非常停止装置190のソケット11を示す側面図である。また、図4は、かご側非常停止装置190の引き上げ部 を拡大して示す正面図、図5は、図4に示すA−A線断面図である。なお、昇降体である乗りかご120の移動方向を上下方向とする。
1-2. Configuration of Car Side Emergency Stop Device Next, the configuration of the car side emergency stop device will be described with reference to FIGS. The configuration of the weight-side
FIG. 2 is a front view showing the car-side
図2に示すように、かご側非常停止装置190は、ソケット11と、引き上げレバー12と、非常停止部13A、13Bと、連結軸14と、引き上げ棒15A、15Bと、第1作動レバー16と、第2作動レバー17とを有している。また、かご側非常停止装置190は、第1回動軸18と、第2回動軸19と、誤動作防止部材23とを有している。
As shown in FIG. 2, the car-side
引き上げレバー12は、略T字状に形成されている。引き上げレバー12は、回動片12aと、接続片12bとを有している。回動片12aは、接続片12bの長手方向の中間部から略垂直に突出している。回動片12aにおける接続片12bとは反対側の端部は、連結機構25を介してソケット11に連結されている。接続片12bにおける上下方向の下端部には、連結軸14の軸方向の一端部が接続されている。そして、引き上げレバー12には、回動片12aと接続片12bが接続する箇所において、第1回動軸18が設けられている。
The lifting
第1回動軸18は、乗りかご120の上部に設けられた支持ブラケット20に回動可能に支持されている。第1回動軸18には、第1作動レバー16が設けられている。第1作動レバー16は、引き上げレバー12が回動することにより、第1回動軸18と共に回動する。また、第1作動レバー16には、引き上げ棒15Aが接続されている。
The first
また、支持ブラケット20には、第1ストッパー21と、第2ストッパー22とを有している。第1ストッパー21は、支持ブラケット20における上下方向の下端部に設けられており、第2ストッパー22は、支持ブラケット20における上下方向の上端部に設けられている。
Further, the
引き上げレバー12の回動片12aが上下方向の下方に向けて回動した際、回動片12aは、第1ストッパー21に当接する。これにより引き上げレバー12における回動片12aが上下方向の下方への回動動作が、所定の回動角度で規制される。また、引き上げレバー12の回動片12aが上下方向の上方に向けて回動した際、回動片12aは、第2ストッパー22に当接する。これにより、引き上げレバー12における回動片12aが上下方向の上方への回動動作が、所定の回動角度で規制される。
When the
また、連結軸14は、乗りかご120の上部に配置されている。連結軸14の軸方向の中間部には、誤動作防止部材23が設けられている。誤動作防止部材23は、例えば、コイルばねにより構成されている。誤動作防止部材23は、連結軸14を軸方向の他側に向けて付勢している。そのため、引き上げレバー12は、誤動作防止部材23の付勢力より回動片12aが上下方向の下方に回動するように付勢されている。すなわち、誤動作防止部材23は、引き上げレバー12を後述する非常停止部13A、13Bが作動しない方向に所定の力で付勢している。その結果、乗りかご120から乗客が乗り降りする際の振動により、引き上げレバー12が意図に反して回動することを誤動作防止部材23で防ぐことができる。
Further, the connecting
さらに、連結軸14の軸方向の他端部には、第2作動レバー17が連結されている。第2作動レバー17は、引き上げレバー12と同様に、略T字状に形成されている。第2作動レバー17は、第2回動軸19に回動可能に支持されている。また、第2作動レバー17には、引き上げ棒15Bが接続されている。
Further, a
引き上げ棒15Aにおける第1作動レバー16とは反対側の端部は、非常停止部13Aのくさび部材13aに接続されている。同様に、引き上げ棒15Bにおける第2作動レバー17とは反対側の端部は、非常停止部13Bのくさび部材13aに接続されている。非常停止部13A、13Bは、それぞれ乗りかご120の上下方向の下端部に配置されている。
The end of the lifting
第1作動レバー16及び第2作動レバー17が回動し、引き上げ棒15A、15Bが上下方向の上方に引き上げられると、非常停止部13A、13Bのくさび部材13aも上方に引き上げられる。そして、非常停止部13A、13Bのくさび部材は、上方に引き上げられることで、乗りかご120が摺動する不図示のガイドレールを挟持する。これにより、乗りかご120の昇降動作が停止される。
When the
次に、ソケット11及び連結機構25の構成について説明する。
図3及び図4に示すように、ソケット11は略矩形状をなす平板状に形成されている。ソケット11の長手方向の一端部には、第1ロープ固定部11bが設けられており、ソケット11の長手方向の他端部には、第2ロープ固定部11cが設けられている。第1ロープ固定部11bには、かご側調速機ロープ181の一端部が固定されており、第2ロープ固定部11cには、かご側調速機ロープ181の他端部が固定されている。そのため、ソケット11は、その長手方向が上下方向と略平行に配置される。
Next, the configuration of the
As shown in FIGS. 3 and 4, the
さらに、ソケット11には、開口部27が形成されている。開口部27は、ソケット11の長手方向に沿って長さLで開口した長孔である。この開口部27には、連結機構25を介して引き上げレバー12の回動片12aが取り付けられる。連結機構25及び引き上げレバー12は、開口部27に沿って移動可能にソケット11に取り付けられている。
Further, an
開口部27は、上部開口部27aと、下部開口部27bとを有している。ここで、通常時では、連結機構25及び引き上げレバー12は、開口部27における長手方向の中間部に配置されている。上部開口部27aは、通常時の連結機構25からソケット11の長手方向の一端部、すなわち上下方向の上端部にかけて開口している。また、下部開口部27bは、通常時の連結機構25からソケット11の長手方向の他端部、すなわち上下方向の下端部にかけて開口している。
The
上部開口部27aの長さL1は、後述するエレベーター1の自動診断仮復旧運転時における長尺物であるかご側調速機ロープ181の引っ掛かりを検出してから乗りかご120が完全に停止するまでの距離(以下、「停止距離」という)よりも長く設定されている。また、下部開口部27bの長さL2は、上部開口部27aの長さL1と同様に、エレベーター1の自動診断仮復旧運転時における乗りかご120の停止距離よりも長く設定されている。
The length L1 of the
なお、ソケット11が上下方向の上方に移動し、連結機構25が開口部27の下端部に移動する場合、連結機構25に接続された引き上げレバー12の回動片12aが上下方向の上方に回動する。そのため、非常停止部13A、13Bが作動し、乗りかご120の昇降動作が停止する。したがって、下部開口部27bの長さL2は、エレベーター1の自動診断仮復旧運転時における乗りかご120の停止距離よりも短く設定してもよい。または、開口部27には、上部開口部27aのみを設け、下部開口部27bを設けなくてもよい。
When the
図5に示すように、連結機構25は、固定ボルト31と、固定ナット32と、脱落防止部材の一例を示す割りピン33と、締結力規定部材の一例を示す板ばね34と、座金35と、カラー36とを有している。
As shown in FIG. 5, the
固定ボルト31は、頭部31aと、頭部31aから突出する軸部31bと、雄ねじ部31cとを有している。雄ねじ部31cは、軸部31bにおける頭部31aとは反対側の端部から突出している。また、雄ねじ部31cの外径は、軸部31bの外径よりも小さく設定されている。軸部31bは、ソケット11の開口部27を貫通する。また、固定ボルト31の軸部31b及び雄ねじ部31cの一部は、カラー36の回動片12aに設けた貫通孔36bに挿入される。また、固定ボルト31の雄ねじ部31cには、固定ナット32が締結固定される。
The fixing
また、固定ボルト31の雄ねじ部31cにおける固定ナット32から突出する部分には、割りピン33が設けられている。これにより、固定ボルト31と固定ナット32の締結が緩んだ場合でも、固定ボルト31が抜け落ちることを防ぐことができる。
Further, a
カラー36は、略円柱状に形成されている。カラー36は、フランジ部36aを有している。フランジ部36aは、カラー36の軸方向の一端部に形成されている。フランジ部36aは、カラー36の外周面から半径方向の外側に向けて突出している。そして、カラー36は、引き上げレバー12の回動片12aに設けた連結孔12cに挿入される。
The
また、カラー36の軸方向の他端部がソケット11の一面に当接し、カラー36のフランジ部36aには固定ナット32が当接する。そのため、カラー36は、ソケット11と固定ナット32により挟持される。
Further, the other end portion of the
カラー36の外径D1は、回動片12aにおける連結孔12cの内径d1よりも大きく設定されている。そのため、カラー36の外周面36cと、回動片12aの連結孔12cの内壁面との間には、隙間が形成される。また、カラー36における連結孔12cに挿入される部分、すなわち軸方向の他端部からフランジ部36aまでの長さH1は、回動片12aの厚さ方向の長さh1よりも長く設定されている。そのため、フランジ部36aと回動片12aとの間には、隙間が形成される。
The outer diameter D1 of the
これにより、連結機構25及びソケット11は、引き上げレバー12の連結孔12cの内壁面により回動可能に支持される。その結果、引き上げレバー12が回動する際に、カラー36と引き上げレバー12の連結孔12cが固渋し、引き上げレバー12がスムーズに回動しなくなることを防ぐことができる。
Thereby, the
また、フランジ部36aの外径は、連結孔12cの内径d1よりも大きく設定されている。そして、引き上げレバー12の回動片12aは、カラー36のフランジ部36aとソケット11の間に介在される。これにより、固定ボルト31と固定ナット32を締結固定した後に、引き上げレバー12がカラー36から抜け落ちることを防ぐことができる。
The outer diameter of the
また、カラー36には、固定ボルト31の軸部31bが挿入され、雄ねじ部31cが貫通する貫通孔36bが設けられている。貫通孔36bの内壁には、段差部36dが形成されている。段差部36dは、貫通孔36bの内壁におけるフランジ部36aとは反対側に形成されている。この段差部36dは、固定ボルト31の軸部31bの端部に接触する。
Further, the
また、固定ボルト31の頭部31aとソケット11との間には、座金35と板ばね34が介在されている。板ばね34は、固定ボルト31の締め付けにより、固定ボルト31の頭部31aにより圧縮される。これにより、板ばね34には、反発力が生じる。この板ばね34の反発力により、座金35及びカラー36がソケット11に付勢される。そして、座金35及びカラー36とソケット11との摩擦力が、連結機構25のソケット11に対する締結力となる。
A
また、連結機構25におけるソケット11に対する締結力は、誤動作防止部材23(図4参照)の付勢力よりも大きく設定されている。そのため、乗りかご120の速度が規定値を超えてかご側調速機ロープ181の循環移動が停止した場合、連結機構25が開口部27に沿って移動する前に、引き上げレバー12が回動する。そして、引き上げ棒15A、15Bにより非常停止部13A、13Bのくさび部材13aが上方に引き上げられ、乗りかご120の昇降動作が停止される。すなわち、連結機構25がかご側非常停止装置190が作動するよりも先に開口部27に沿って移動することがなく、かご側非常停止装置190が作動する時間に遅れが生じることを防ぐことができる。
Moreover, the fastening force with respect to the
1−3.エレベーターの制御系
次に、図6を参照して、上述した構成を有するエレベーター1の制御系について説明する。
図6は、制御系を示すブロック図である。
1-3. Next, the control system of the elevator 1 having the above-described configuration will be described with reference to FIG.
FIG. 6 is a block diagram showing the control system.
図6に示すように、エレベーター1は、制御部170と、巻上機駆動部210と、揺れ検知部211と、トルク検出部212とを有している。巻上機駆動部210は、巻上機100に設けられており、制御部170によりその動作が制御されている。また、巻上機駆動部210には、トルク検出部212が接続されている。トルク検出部212は、巻上機100における巻上機駆動部210に加わるトルクを検出している。そして、トルク検出部212が検出したトルク情報は、制御部170に出力される。
As shown in FIG. 6, the elevator 1 includes a
また、制御部170には、揺れ検知部211が接続されている。揺れ検知部211は、地震動の揺れを検知する。そして、揺れ検知部211が検知した揺れ情報は、制御部170に出力される。制御部170は、揺れ検知部211から受信した揺れ情報に基づいて、エレベーター1全体の動作を制御する。
In addition, a
1−4.地震発生後の自動診断仮復旧運転
次に、図7を参照して、地震発生後の自動診断仮復旧運転の動作例について説明する。
図7は、自動診断仮復旧運転の動作例を示すフローチャートである。
1-4. Next, referring to FIG. 7, an operation example of the automatic diagnosis temporary restoration operation after the occurrence of the earthquake will be described.
FIG. 7 is a flowchart showing an operation example of the automatic diagnosis temporary restoration operation.
図7に示すように、制御部170は、揺れ検知部211が地震からなる揺れを検知したか否か地震が発生したか否かを判断する(ステップS11)。ステップS11の処理において、制御部170は、揺れ検知部211が揺れを検知したと判断した場合(ステップS11のYES判定)、制御部170は、巻上機駆動部210を制御して、乗りかご120を最寄り階に停止させる(ステップS12)。そして、乗りかご120が最寄り階に停止すると、乗りかご120のドアを開き、乗客に対して乗りかご120から降りるように促す。乗りかご120が最寄り階に所定の時間に停止し、乗りかご120から乗客が降りると、制御部170は、巻上機駆動部210を制御して、乗りかご120を最下階に移動させる(ステップS13)。
As illustrated in FIG. 7, the
ステップS13の処理において、乗りかご120が最下階に移動すると、制御部170は、診断運転を開始する(ステップS14)。まず、制御部170は、巻上機駆動部210を制御して、通常運転時の速度よりも遅い低速度で、乗りかご120を上昇移動させる(ステップS15)。
In the process of step S13, when the
次に、制御部170は、かご側調速機ロープ181や主ロープ130等の長尺物に引っ掛かりが発生していないか判断する(ステップS16)。具体的には、低速度で乗りかご120を上昇移動させている際に、トルク検出部212を用いて巻上機駆動部210に加わる単位時間あたりのトルクの変化量を検出する。そして、トルク検出部212が検出した単位時間あたりのトルクの変化量が、予め設定された閾値を超えた際に、制御部170は、長尺物に引っ掛かりが発生したと判断する。
Next, the
また、ステップS15の低速度運転処理では、乗りかご120を各階に停止させて、ドアの開閉動作を行い、乗りかご120の位置検出部やドアに故障が発生していないかの判断も同時に行ってもよい。
Further, in the low-speed driving process in step S15, the
ステップS16の処理において、制御部170がロープ引っ掛かりを検出した場合(ステップS16のYES判定)、制御部170は、異常検出運転を行う(ステップS18)。すなわち、制御部170は、巻上機駆動部210を制御し、乗りかご120の上昇動作を停止させる。このとき、乗りかご120は、停止距離を移動してから完全に停止する。そして、制御部170は、エレベーター1に異常が検出されたことを外部のオペレーターに出力する。
In the process of step S16, when the
また、ステップS16の処理において、乗りかご120が低速度で最下階から最上階まで移動する際に、制御部170がロープ引っ掛かりを検出しなかった場合(ステップS16のNO判定)、制御部170は、高速度運転を行う(ステップS17)。
Further, in the process of step S16, when the
すなわち、制御部170は、巻上機駆動部210を制御し、乗りかご120を再び最下階に移動させる。次に、制御部170は、ステップS15の処理で行った低速度運転よりも速い速度で乗りかご120を上昇移動させる。そして、制御部170は、乗りかご120の上昇移動時に異常を検出したか否かを判断する(ステップS19)。
That is, the
ステップS19の処理において、制御部170が異常を検出した場合(ステップS19のYES判定)、制御部170は、異常検出運転を行う(ステップS18)。そして、巻上機駆動部210の駆動を停止させて、乗りかご120の昇降動作を停止する。制御部170は、エレベーター1に異常が検出されたことを外部のオペレーターに出力する。
In the process of step S19, when the
また、ステップS19の処理において、制御部170が異常を検出しなかった場合(ステップS19のNO判定)、制御部170は、診断運転を終了させて、通常運転を行う(ステップS20)。これにより、エレベーター1の地震発生後の自動診断仮復旧運転の動作が完了する。
Moreover, in the process of step S19, when the
なお、ステップS15及びステップS16の処理における低速度運転時のロープ引っ掛かり検出処理や、ステップS17及びステップS19の処理における高速度運転時の異常検出処理は、1回に限定されるものではなく、最下階から最上階までの往復移動を複数回行ってもよい。 Note that the rope catching detection process at the time of low speed operation in the processes of Step S15 and Step S16 and the abnormality detection process at the time of high speed operation in the processes of Step S17 and Step S19 are not limited to one time. The reciprocating movement from the lower floor to the top floor may be performed a plurality of times.
1−5.引っ掛かり時の非常停止装置の動作例
次に、図8及び図9を参照してかご側調速機ロープに引っ掛かりが発生した際の非常停止装置の動作例について説明する。
図8は、乗りかご120が上昇動作した際の動作を示す説明図、図9は、乗りかご120が下降動作した際の動作を示す説明図である。
1-5. Example of operation of emergency stop device during catching Next, an example of operation of the emergency stop device when a car side governor rope is caught will be described with reference to FIGS. 8 and 9.
FIG. 8 is an explanatory diagram showing an operation when the
かご側調速機ロープ181に引っ掛かりが発生している場合、かご側調速機ロープ181の移動が停止する。しかしながら、乗りかご120は、制御部170が引っ掛かりを検出してから完全に停止するまでに上昇移動する。そのため、ソケット11と連結機構25には、かご側調速機ロープ181からの引張力が加わる。
When the car
そして、かご側調速機ロープ181の引張力が、ソケット11と連結機構25との締結力を超えると、図8に示すように、連結機構25が、ソケット11の開口部27の上部開口部27aに沿って移動する。これにより、連結機構25を介して引き上げレバー12や連結軸14等に加わる負荷を軽減することができる。
When the tensile force of the car-
上述したように、上部開口部27aの長さL1は、乗りかご120の停止距離よりも長く設定されている。そのため、連結機構25が開口部27の上部開口部27aの端部に到達する前に乗りかご120が停止する。これにより、引き上げレバー12や連結軸14等に加わる負荷を軽減することができ、かご側非常停止装置190が損傷するリスクを低減することができる。
As described above, the length L1 of the
次に、乗りかご120が下降動作した際の動作について図9を参照して説明する。
自動診断仮復旧運転時において乗りかご120が低速度運転で下降動作を行っている際に、かご側調速機ロープ181に引っ掛かりが発生すると、かご側調速機ロープ181の移動が停止する。このとき、乗りかご120は、停止距離を下降移動してから停止する。
Next, the operation when the
If the car-
なお、かご側調速機ロープ181の引張力のベクトルの方向が、かご側調速機ロープ181の移動方向と平行な場合、引き上げレバー12の回動片12aが上下方向の上方に向けて回動する。その結果、非常停止部13A、13Bが作動し、乗りかご120が停止するため、かご側調速機ロープ181の引張力によって引き上げレバー12や連結軸14等に加わる負荷は小さくなる。
When the direction of the tensile force vector of the car
しかしながら、かご側調速機ロープ181の引っ掛かりによる引張力のベクトルの方向が、図9に示すように、引き上げレバー12の回動方向と異なる方向を向いている場合、引き上げレバー12が回動しないおそれがある。そして、かご側調速機ロープ181の引張力がソケット11と連結機構25との締結力を超えると、連結機構25がソケット11における開口部27の下部開口部27bに沿って移動する。これにより、乗りかご120が下降移動する際でも、引き上げレバー12や連結軸14等に加わる負荷を軽減することができる。その結果、かご側非常停止装置190が損傷するリスクを低減することができる。
However, when the direction of the tensile force vector caused by the catch of the car-
2.第2の実施の形態例
次に、図10を参照して非常停止装置の第2の実施の形態例について説明する。
図10は、第2の実施の形態例にかかる非常停止装置の連結機構を示す断面図である。
2. Second Embodiment Next, a second embodiment of the emergency stop device will be described with reference to FIG.
FIG. 10 is a cross-sectional view showing the connection mechanism of the emergency stop device according to the second embodiment.
この第2の実施の形態例にかかるかご側非常停止装置が、第1の実施の形態例にかかるかご側非常停止装置190と異なる点は、連結機構の締結力規定部材の構成である。そのため、ここでは連結機構の締結力規定部について説明し、第1の実施の形態例にかかるかご側非常停止装置190と共通する部分には、同一の符号を付して重複した説明は省略する。
The car-side emergency stop device according to the second embodiment is different from the car-side
図10に示すように、連結機構60は、固定ボルト31と、固定ナット32と、割りピン33と、カラー36と、座金35と、締結力規定部材を示すコイルばね64、とを有している。コイルばね64は、固定ボルト31の軸部31bに貫通されて、固定ボルト31の頭部31aと座金35の間に介在されている。
As shown in FIG. 10, the connecting
第1の実施の形態例にかかる連結機構25では、所定の締結力を得るために板ばね34を複数枚設置する必要があった。さらに、連結機構25の締結力を許容値に収めるためには、板ばね34の寸法やばね定数に高い精度が求められている。これに対して、第2の実施の形態例にかかる連結機構60では、所定のばね定数を有するコイルばね64を1本配置すればよく、連結機構60の設置作業を容易に行うことができる。
In the
その他の構成は、第1の実施の形態例にかかるかご側非常停止装置190と同様であるため、それらの説明は省略する。このような連結機構60を有する非常停止装置によっても、上述した第1の実施の形態例にかかるかご側非常停止装置190と同様の作用効果を得ることができる。
Since other configurations are the same as those of the car-side
なお、上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。 It should be noted that the present invention is not limited to the embodiment described above and shown in the drawings, and various modifications can be made without departing from the spirit of the invention described in the claims.
上述した実施の形態例では、所定の締結力を得るために締結力規定部材として板ばね34やコイルばね64を設けた例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、締結力規定部材を設けずに、固定ボルト31と固定ナット32を締結固定する際に、所定の締結力に設定されたトルクレンチを用いて締結固定してもよい。
In the above-described embodiment, the example in which the
上述した実施の形態例では、長尺物としてかご側調速機ロープ181を適用した例を説明したが、これに限定されるものではない。例えば、上述した構成を有するかご側非常停止装置190をおもり側非常停止装置290に適用し、長尺物としておもり側調速機ロープ281を適用してもよい。
In the embodiment described above, an example in which the car
また、揺れ検知部211が検知した揺れ情報や、トルク検出部212が検出したトルク情報は、有線によって制御部170に送信される例に限定されるものではない。例えば、揺れ検知部211が検知した揺れ情報や、トルク検出部212が検出したトルク情報を無線によって制御部170に送信してもよい。
Further, the shake information detected by the
さらに、上述した実施の形態例では、トルク検出部212を用いて巻上機100のトルクから長尺物に引っ掛かりを検出する例を説明したが、これに限定されるものではない。乗りかご120を通常の運転速度よりも低速で運転させた状態で引っ掛かり検出を行えばよい。そのため、長尺物の引っ掛かり検出方法としては、例えば、乗りかご120に撮像装置を設け、この撮像装置により昇降路内を撮影することで調速機ロープの引っ掛かりを検出する方法やその他各種方法を適用できるものである。
Furthermore, although the example of embodiment mentioned above demonstrated the example which detects a catch on a long thing from the torque of the winding
なお、本明細書において、「平行」及び「直交」等の単語を使用したが、これらは厳密な「平行」及び「直交」のみを意味するものではなく、「平行」及び「直交」を含み、さらにその機能を発揮し得る範囲にある、「略平行」や「略直交」の状態であってもよい。 In this specification, words such as “parallel” and “orthogonal” are used, but these do not mean only strict “parallel” and “orthogonal”, but include “parallel” and “orthogonal”. Further, it may be in a state of “substantially parallel” or “substantially orthogonal” within a range where the function can be exhibited.
1…エレベーター、 11、51…ソケット、 11b…第1ロープ固定部、 11c…第2ロープ固定部、 12、52…引き上げレバー、 12a…回動片、 12b…接続片、 12c…連結孔、 13A、13B、53…非常停止部、 13a…くさび部材、 14…連結軸、 15A、15B…引き上げ棒、 16…第1作動レバー、 17…第2作動レバー、 18…第1回動軸、 19…第2回動軸、 23…誤動作防止部材、 25、60…連結機構、 27…開口部、 27a…上部開口部、 27b…下部開口部、 31…固定ボルト、 31a…頭部、 31b…軸部、 31c…雄ねじ部、 32…固定ナット、 33…割りピン(脱落防止部材)、 34…板ばね(締結力規定部材)、 35…座金、 36…カラー、 36a…フランジ部、 36b…貫通孔、 36c…外周面、 36d…段差部、 51…ソケット、 64…コイルばね(締結力規定部材)、 100…巻上機、 110…昇降路、 120…乗りかご(昇降体)、 130…主ロープ、 140…釣合おもり、 170…制御部、 173…接続配線、 180…かご側調速機(調速機)、 181…かご側調速機ロープ(長尺物)、 183…かご側調速機プーリ、 190…かご側非常停止装置(非常停止装置)、 210…巻上機駆動部、 211…揺れ検知部、 212…トルク検出部、 280…おもり側調速機(調速機)、 281…おもり側調速機ロープ(長尺物)、 283…おもり側調速機プーリ、 290…おもり側非常停止装置(非常停止装置)
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ...
Claims (8)
前記昇降体に設けられて前記非常停止部を作動させる引き上げレバーと、
昇降路内に配置された調速機ロープに連結されたソケットと、
前記ソケットに締結され、前記引き上げレバーと前記ソケットとを連結する連結機構と、を備え、
前記ソケットには、前記昇降体の移動方向に沿って開口し、前記連結機構が移動可能に取り付けられる開口部が設けられている
非常停止装置。 An emergency stop portion having a wedge member that is provided in the lifting body and sandwiches a guide rail on which the lifting body slides;
A lifting lever provided on the lifting body for operating the emergency stop;
A socket connected to a governor rope arranged in the hoistway;
A coupling mechanism fastened to the socket and coupling the lifting lever and the socket;
The emergency stop device, wherein the socket is provided with an opening that is opened along a moving direction of the lifting body and to which the connecting mechanism is movably attached.
前記上部開口部の開口の長さは、前記昇降体を通常運転時の移動速度よりも遅い速度で移動させる診断運転時における前記調速機ロープの引っ掛かりを検出してから前記昇降体が停止するまでの距離である停止距離よりも長く設定されている
請求項1に記載の非常停止装置。 The opening has an upper opening that opens from the coupling mechanism upward in the moving direction of the elevating body,
The length of the opening of the upper opening is determined by detecting the catch of the governor rope during diagnostic operation in which the elevator is moved at a speed slower than that during normal operation, and then the elevator stops. The emergency stop device according to claim 1, wherein the emergency stop device is set to be longer than a stop distance that is a distance up to.
請求項2に記載の非常停止装置。 The emergency stop device according to claim 2, wherein the opening has a lower opening that opens from the coupling mechanism downward in a moving direction of the lifting body.
前記連結機構における前記ソケットに対する締結力は、前記誤動作防止部材の付勢力よりも大きく設定されている
請求項1に記載の非常停止装置。 A malfunction preventing member that biases the lifting lever in a direction not to operate the emergency stop,
The emergency stop device according to claim 1, wherein a fastening force with respect to the socket in the coupling mechanism is set larger than a biasing force of the malfunction prevention member.
前記ソケットと前記引き上げレバーとを連結する固定ボルトと、
前記固定ボルトに締結固定される固定ナットと、
前記固定ボルトと前記ソケットの間に介在され、前記連結機構の前記ソケットに対する締結力を規定する締結力規定部材と、を有する
請求項4に記載の非常停止装置。 The coupling mechanism is
A fixing bolt connecting the socket and the lifting lever;
A fixing nut fastened and fixed to the fixing bolt;
The emergency stop device according to claim 4, further comprising: a fastening force defining member that is interposed between the fixing bolt and the socket and defines a fastening force of the coupling mechanism to the socket.
請求項5に記載の非常停止装置。 The emergency stop device according to claim 5, wherein a drop-off preventing member is attached to a portion of the fixing bolt that protrudes from the fixing nut.
前記開口部は、
前記連結機構から前記昇降体の移動方向の上方に向けて開口した上部開口部と、
前記連結機構から前記昇降体の移動方向の下方に向けて開口した下部開口部と、を有し、
前記上部開口部と前記下部開口部の開口の長さは、それぞれ前記昇降体を通常運転時の移動速度よりも遅い速度で移動させる診断運転時における前記調速機ロープの引っ掛かりを検出してから前記昇降体が停止するまでの距離である停止距離よりも長く設定されており、
前記連結機構は、
前記ソケットと前記引き上げレバーとを連結する固定ボルトと、
前記固定ボルトに締結固定される固定ナットと、
前記固定ボルトと前記ソケットの間に介在され、前記連結機構の前記ソケットに対する締結力を規定する締結力規定部材と、
前記固定ボルトにおける前記固定ナットから突出する部分に取り付けられた脱落防止部材と、を有し、
前記締結力規定部材により、前記連結機構における前記ソケットに対する締結力は、前記誤動作防止部材の付勢力よりも大きく設定されている
請求項1に記載の非常停止装置。 A malfunction preventing member that biases the lifting lever in a direction not to operate the emergency stop,
The opening is
An upper opening opened from the coupling mechanism upward in the moving direction of the elevating body;
A lower opening that opens from the coupling mechanism downward in the moving direction of the lifting body,
The lengths of the openings of the upper opening and the lower opening are detected after the hook of the governor rope is detected during the diagnostic operation in which the lifting body is moved at a speed slower than the moving speed during normal operation. It is set longer than the stop distance that is the distance until the lifting body stops,
The coupling mechanism is
A fixing bolt connecting the socket and the lifting lever;
A fixing nut fastened and fixed to the fixing bolt;
A fastening force defining member that is interposed between the fixing bolt and the socket and defines a fastening force of the coupling mechanism to the socket;
A drop-off preventing member attached to a portion protruding from the fixing nut in the fixing bolt,
The emergency stop device according to claim 1, wherein a fastening force for the socket in the coupling mechanism is set larger than a biasing force of the malfunction prevention member by the fastening force defining member.
前記昇降体に接続され、前記昇降体と一緒に移動する調速機ロープと、
前記昇降体を停止させる非常停止装置と、
前記昇降体の昇降速度が定格速度よりも速い過速度に達した場合に、前記非常停止装置を動作させて前記昇降体を停止させる調速機と、を備え、
前記非常停止装置は、
前記昇降体に設けられ、前記昇降体が摺動するガイドレールを挟持するくさび部材を有する非常停止部と、
前記昇降体に設けられて前記非常停止部を作動させる引き上げレバーと、
前記調速機ロープに連結されたソケットと、
前記ソケットに締結され、前記引き上げレバーと前記ソケットとを連結する連結機構と、を備え、
前記ソケットには、前記昇降体の移動方向に沿って開口し、前記連結機構が移動可能に取り付けられる開口部が設けられている
エレベーター。 A lifting body that moves up and down in the hoistway;
A governor rope connected to the lifting body and moving together with the lifting body;
An emergency stop device for stopping the lifting body;
A speed governor that operates the emergency stop device to stop the lifting body when the lifting speed of the lifting body reaches an overspeed that is faster than a rated speed; and
The emergency stop device
An emergency stop having a wedge member provided on the lifting body and sandwiching a guide rail on which the lifting body slides;
A lifting lever provided on the lifting body for operating the emergency stop;
A socket connected to the governor rope;
A coupling mechanism fastened to the socket and coupling the lifting lever and the socket;
The socket is provided with an opening that is opened along a moving direction of the elevating body and to which the connecting mechanism is movably attached. Elevator.
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