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JP2018177769A - 1−[(4−メチル−キナゾリン−2−イル)メチル]−3−メチル−7−(2−ブチン−1−イル)−8−(3−(r)−アミノ−ピペリジン−1−イル)−キサンチンの新規結晶形及びその製造方法 - Google Patents

1−[(4−メチル−キナゾリン−2−イル)メチル]−3−メチル−7−(2−ブチン−1−イル)−8−(3−(r)−アミノ−ピペリジン−1−イル)−キサンチンの新規結晶形及びその製造方法 Download PDF

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JP2018177769A JP2018039772A JP2018039772A JP2018177769A JP 2018177769 A JP2018177769 A JP 2018177769A JP 2018039772 A JP2018039772 A JP 2018039772A JP 2018039772 A JP2018039772 A JP 2018039772A JP 2018177769 A JP2018177769 A JP 2018177769A
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Ji Sook Kwon
ジソク クウォン
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Jin Young Yoon
ジンユン ヨン
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Jae Wook Kwon
ジェウ クウォン
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Myongwon Seo
ミョンウォン ソ
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Jae Hoon Kang
ジュホン カン
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Abstract

【課題】公知のリナグリプチン多形体Aより温度、湿度及び光に安定している新規なリナグリプチン多形体を提供し、また、新規なリナグリプチン多形体の商業的な大量生産が容易な製造方法を提供する。【解決手段】X線粉末回折分光度において、2θ値が4.7゜、6.3゜、8.6゜、9.5゜、10.9゜、12.5゜、14.6゜及び16.8゜(2θ±0.2゜)であるピークを含むリナグリプチン多形体Fを構成する。【選択図】図1

Description

本発明は、下記の化学式1の1−[(4−メチル−キナゾリン−2−イル)メチル]−3−メチル−7−(2−ブチン−1−イル)−8−(3−(R)−アミノ−ピペリジン−1−イル)−キサンチン(リナグリプチン、Linagliptin)の新規結晶形及び商業的に大規模生産が可能な新規結晶形の製造方法に関する。
前記化学式1の化合物は、韓国登録特許第0883277号公報、韓国登録特許第1150449号公報及び国際公開第2002/068420号、国際公開第2004/018467号に開示されたDPP−4抑制剤であって、第2型糖尿病疾患を治療するのに治療学的価値を有する。
一つ以上の結晶形態で存在する物質の能力を多形性(Polymorphism)と定義し、これらの異なる結晶形態は多形体と呼ばれる。一般に、物質の多形体形態は、度々結晶の習性及び結晶性固体上の特性において異なっており、これによって、物質の安定性、純度、吸湿性、流動性、圧縮性、溶解度などの異なる物理的及び薬剤学的特性を有し得る。多形性は多くの有機化合物で発見され得る。
前記化学式1の化合物の結晶形態として、国際公開第2007/128721号に多形体A〜Eが公知となっているが、そのうち、多形体A及びBが好ましい結晶であると記述されている。より詳細に説明すると、前記特許では、多形体AとBが2つのエナンチオトロピック(enantiotropic)多形体の混合物として存在し、多形体A、Bの熱力学的安定性の交差点は25±15℃であって、前記交差点を超える温度では、A型がB型に比べて熱力学的により安定しており、前記交差点より低い温度では、B型がA型に比べて熱力学的により安定していると記述されている。このように、多形体AとBの熱力学的交差点は25±15℃であって、この交差点には常温の温度条件が含まれており、医薬品を加工する間、一つの結晶形態から他の結晶形態への転換可能性を排除することができない。そのため、多形体AとBは、一定の品質を維持しなければならない医薬品の製造に使用するのに適していない多形体である。
韓国登録特許第0883277号公報 韓国登録特許第1150449号公報 国際公開第2002/068420号 国際公開第2004/018467号 国際公開第2007/128721号
本発明の目的は、公知のリナグリプチン多形体Aより温度、湿度及び光に安定している新規なリナグリプチン多形体を提供することにあり、また、新規なリナグリプチン多形体の商業的な大量生産が容易な製造方法を提供することにある。
前記課題を解決するために、本発明者らは、多様な有機溶媒(エタノール、メタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール性溶媒、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、ジメチルスルホキシド、トルエンなど)及びこれらの多様な組み合わせでリナグリプチン多形体Aより安定している新規な多形体を得るために研究を繰り返し進めてきたが、新規なリナグリプチン多形体を収得することができず、むしろ、ほとんどの場合にリナグリプチン多形体Aが収得されることを確認した。
そこで、本発明者らは、追加の研究で適切な良溶媒(good solvent)及び貧溶媒(antisolvent)の選択、各溶媒の投入方法、段階別温度条件及び結晶熟成時間などの各条件を細密に調節し、新規多形体の形成が可能であるかどうかを綿密に研究した結果、新規多形体を収得することができた。
本発明者らが研究した新規多形体の一般的な製造方法は、次の通りである。
リナグリプチンをアルコール性溶媒と常水との混合溶媒下で加温して溶解させた後、特定の温度で常水を追加して加温・撹拌する。その次に、これを常温に冷却し、生成された結晶を12時間以上熟成して撹拌した後、ろ過することによって新規多形体Fを得ることができる。
その一方、比較実施例1、2のように、同一の量及び同一の種類の溶媒を使用した場合にも、溶媒投入方法が異なったり段階別温度条件が変わると、リナグリプチン新規多形体Fではなく、公知の多形体Aが得られるという事実を確認した。これは、本発明が、通常の技術者が単純に結晶化実験を繰り返すことによって容易に発見できるものではなく、前記のように非常に特定の条件でのみリナグリプチン多形体Fが製造され得ることを意味する。
本発明は、下記の段階を含むリナグリプチン多形体Fの製造方法を提供する。
段階1)リナグリプチンをアルコール性溶媒と常水との混合溶媒で加温して溶解させる段階;
段階2)段階1で製造した溶液に特定の温度で常水を追加する段階;
段階3)段階2で製造した懸濁液を加温した後で撹拌する段階;
段階4)段階3で製造した懸濁液を常温に冷却した後、撹拌してろ過する段階;を含むリナグリプチン多形体Fの製造方法。
一具現例において、段階1)で使用されるアルコール性溶媒は、メタノール、エタノール及びイソプロパノールであり、このうち、エタノールであることが好ましい。
一具現例において、段階2)は、40℃〜60℃(好ましくは45℃〜55℃)の特定の温度条件で行われる。
一具現例において、段階3)は、70℃〜90℃(好ましくは70℃〜80℃)の範囲の温度で1時間以内に行われる。
一具現例において、段階4)において、懸濁液を12時間以上熟成して撹拌した後でろ過する。
本発明に使用された1−[(4−メチル−キナゾリン−2−イル)メチル]−3−メチル−7−(2−ブチン−1−イル)−8−(3−(R)−アミノ−ピペリジン−1−イル)−キサンチン(リナグリプチン)は、韓国登録特許第0883277号公報、韓国登録特許第1150449号公報及び国際公開第2002/068420号、国際公開第2004/018467号に開示された方法によって製造して使用することができ、特にこれに制限されない。
また、本発明は、X−線粉末回折(X−Ray powder diffraction)パターン4.7゜、6.3゜、8.6゜、9.5゜、10.9゜、12.5゜、14.6゜及び16.8゜ 2θ±0.2゜ 2θで特徴的なピークを有する化学式1で表示される化合物の多形体Fを提供する。さらに、多形体Fは、4.1゜、7.0゜、15.7゜、22.3゜、23.0゜及び23.8゜ 2θ±0.2゜ 2θでピークを含んでもよい。
本発明によって提供されるリナグリプチン多形体Fは、カールフィッシャー(Karl
fischer)水分計を使用して測定したとき、2.0%〜4.0%の水分を含有し、熱重量分析(Thermal Gravimetric Analysis)時、図4のように、特徴的に100℃未満で脱水による2.0%〜3.0%水準の重さの減少を示す。
本発明に係る化学式1の化合物である1−[(4−メチル−キナゾリン−2−イル)メチル]−3−メチル−7−(2−ブチン−1−イル)−8−(3−(R)−アミノ−ピペリジン−1−イル)−キサンチン(リナグリプチン)の新規多形体Fは、多形体A及び水和物形態の多形体C(国際公開第2007/128721号の請求項3に記載の物質)と比較したとき、光苛酷条件で非常に安定しており、温度及び水分に対する安定性にも優れるので、薬剤学的組成物の有効成分として高品質を長期間維持できるという長所を有する。
また、本発明のリナグリプチン多形体Fは、少量のエタノール及び常水を用いて製造することによって、エタノールと3級−ブチルメチルエーテルとの組み合わせで収得される多形体Aの製造方法(国際公報第2007/128721号の実施例1)より遥かに経済的で、且つ環境にやさしく製造できるという長所を有する。
すなわち、本発明は、安定したリナグリプチン新規多形体F、及び商業的な大量生産が容易で、且つ経済的なリナグリプチン新規多形体Fの製造方法を提供する。
本発明に係るリナグリプチン新規多形体Fの粉末X−線粉末回折分光度(Powder X−ray Diffraction pattern)を示した図である。 リナグリプチン多形体Aの粉末X−線粉末回折分光度(Powder X−ray Diffraction pattern)を示した図である。 リナグリプチン多形体Cの粉末X−線粉末回折分光度(Powder X−ray Diffraction pattern)を示した図である。 本発明に係るリナグリプチン新規多形体Fの熱重量分析(Thermo Gravimetric Analysis)を示した図である。 本発明に係るリナグリプチン新規多形体F、リナグリプチン多形体A及びCの光安定性を確認するために、光の照射前後による含量(%)の変化及び結晶の色相変化を比較して示した図である。 本発明に係るリナグリプチン新規多形体F、リナグリプチン多形体A及びCの加速条件での時間による含量(%)の変化を比較して示した図である。 本発明に係るリナグリプチン新規多形体F、リナグリプチン多形体A及びCの熱安定性を確認するために、苛酷条件での時間による含量(%)の変化を比較して示した図である。 本発明に係るリナグリプチン新規多形体Fの加速条件での結晶安定性を示した図である。
以下、本発明の理解を促進させるために、好ましい実施例、比較実施例及び実験例を提示する。しかし、下記の実施例、参考例、比較実施例及び実験例は本発明をより理解しやすくさせるために提供するものに過ぎなく、これらによって本発明の内容が限定されることはない。
[参考例1]リナグリプチン多形体Aの合成
国際公開第2007/128721号の実施例1に開示された方法でリナグリプチン多形体Aを製造した。
[参考例2]リナグリプチン多形体Cの合成
国際公開第2007/128721号の実施例3に開示された方法でリナグリプチン多形体Cを製造した。
[実施例1]リナグリプチン多形体Fの合成−I
1−[(4−メチル−キナゾリン−2−イル)メチル]−3−メチル−7−(2−ブチン−1−イル)−8−(3−(R)−アミノ−ピペリジン−1−イル)−キサンチン(リナグリプチン)1gを95%のエタノール1ml及び常水1mlの混合溶媒下で加温して
溶解した後、反応液が50℃に到逹したとき、常水19mlを徐々に追加する。その次に、これを強く撹拌して70℃まで昇温させた後、この温度で1時間にわたって追加的に撹拌した後で常温に冷却する。析出された結晶を一日撹拌してろ過した後、真空下で常温で20時間にわたって乾燥させることによって白色のリナグリプチン多形体Fを0.85g収得した。
[実施例2]リナグリプチン多形体Fの合成−II
1−[(4−メチル−キナゾリン−2−イル)メチル]−3−メチル−7−(2−ブチン−1−イル)−8−(3−(R)−アミノ−ピペリジン−1−イル)−キサンチン(リナグリプチン)100gを95%のエタノール200ml及び常水200mlの混合溶媒下で加温して溶解した後、反応液が50℃に到逹したとき、常水1,800mlを徐々に追加する。その次に、これを強く撹拌して70℃まで昇温させた後、この温度で1時間にわたって追加的に撹拌した後で常温に冷却する。析出された結晶を一日撹拌してろ過した後、真空下で常温で20時間にわたって乾燥させることによって白色のリナグリプチン多形体Fを87g収得した。
[比較実施例1]
1−[(4−メチル−キナゾリン−2−イル)メチル]−3−メチル−7−(2−ブチン−1−イル)−8−(3−(R)−アミノ−ピペリジン−1−イル)−キサンチン(リナグリプチン)1gを95%のエタノール2ml及び常水20mlの混合溶媒下で70℃で1時間にわたって加温・撹拌した後で常温に冷却する。結晶を一日撹拌してろ過した後、真空下で常温で20時間にわたって乾燥させる。収得した結晶をXRDで分析した結果、多形体Aであることが確認された。
[比較実施例2]
1−[(4−メチル−キナゾリン−2−イル)メチル]−3−メチル−7−(2−ブチン−1−イル)−8−(3−(R)−アミノ−ピペリジン−1−イル)−キサンチン(リナグリプチン)1gを95%のエタノール2mlに加温して溶解した後、常水20mlを徐々に追加する。その次に、これを強く撹拌して70℃まで昇温させた後、この温度で1時間にわたって追加的に撹拌した後で常温に冷却する。結晶を一日撹拌してろ過した後、真空下で常温で20時間にわたって乾燥させる。収得した結晶をXRDで分析した結果、多形体Aであることが確認された。
<実験例1>光安定性試験
リナグリプチン多形体F、リナグリプチン多形体A及びCを100mgずつそれぞれ透明なガラス容器に入れ、光安定性チャンバーで光源に露出させた状態で6日間保管した。CARON光度安定度テストチャンバーモデル(Photostability Chamber Model)6545を使用し、光露出量は、全体照明が240万lux−hr/mで、近紫外線が400W・hr/mである。参考までに、ICHガイドラインでは、全体照明が120万lux−hr/m、近紫外線が200W・hr/m以上を充足しなければならない。光源に露出させてから6日後、試料を5mgずつ採集してHPLCを用いて分析した。その結果を下記の表1及び図5に示した。
前記表1の結果から、リナグリプチン多形体Fは、光に露出した場合にも多形体A及びCに比べて遥かに高い安定性を示すことを確認することができる。
<実験例2>熱及び水分に対する安定性比較実験(加速試験、40±2℃、75±5%RH)
リナグリプチン多形体F、リナグリプチン多形体A及びCをそれぞれ50mgずつガラス容器に入れ、40±2℃、75±5%RHで保管した。1週、2週、4週及び8週後に試料を5mgずつ採集してHPLCを用いて分析した。その結果を下記の表2及び図6に示した。
前記表2の結果から分かるように、リナグリプチン多形体Fは、多形体A及びCに比べて、加速試験で8週間の間に柔軟物質がほとんど生成されない非常に安定した物質であることを確認することができる。
<実験例3>固体状態の苛酷安定性比較実験(温度苛酷試験、60℃)
リナグリプチン多形体F、リナグリプチン多形体A及びCをそれぞれ50mgずつガラス容器に入れて60℃で保管した。3日、1週、2週、4週及び8週後に試料を5mgずつ採集してHPLCを用いて分析した。その結果を下記の表3及び図7に示した。
前記表3の結果から分かるように、リナグリプチン多形体Fは、60℃で多形体A及びCより優れた熱安定性を示すことを確認することができる。これは、リナグリプチン多形体Fにおいて、他の多形体に比べて物理化学的安定性が大きく改善されたことを示す。
<実験例4>多形体Fの結晶安定性試験
結晶形自体の安定性を確認するために、結晶安定性試験を加速条件(40℃/75%R
H)で8週間行い、その結果をXRDで分析して下記の図8に示した。
図8の結果から分かるように、リナグリプチン多形体Fは、加速条件で8週間保管した後でも結晶安定性を示すことを確認することができる。
<実験例5>X−線粉末回折測定
リナグリプチン多形体FをX−線粉末回折装置(BRUKER D8 ADVANCE
Xray Diffractometer(XRD))を用いて測定した。放射線としてはCuK α(40kv、40mA)を使用し、常温(25℃)で2θが4度〜40度で、段階の大きさは0.0200度、段階別係数時間は0.1000秒であるという条件でデータを収集した。その結果は図1に示した。
<実験例6>熱重量分析
リナグリプチン多形体Fを、熱重量分析機(Thermo Gravimetric Analyzer)であるTA INSTRUMENTS社のTGA Q50を使用して10℃/分の速度で常温から400℃まで加熱する条件で分析した。その結果、100℃未満で2.0%〜3.0%の重さ減少が示され、200℃以降に物質が分解されることを確認することができた。その結果は図4に示した。


Claims (7)

  1. X線粉末回折分光度において、2θ値が4.7゜、6.3゜、8.6゜、9.5゜、10.9゜、12.5゜、14.6゜及び16.8゜(2θ±0.2゜)であるピークを含むリナグリプチン多形体F。
  2. X線粉末回折分光度において、2θ値が4.1゜、7.0゜、15.7゜、22.3゜、23.0゜及び23.8゜(2θ±0.2゜)であるピークをさらに含む、請求項1に記載のリナグリプチン多形体F。
  3. 水分2.0%〜4.0%を含有する、請求項1又は2に記載のリナグリプチン多形体F。
  4. 段階1)リナグリプチンをアルコール性溶媒と常水との混合溶媒で加温して溶解させる段階;
    段階2)段階1で製造した溶液に40℃〜60℃の温度で常水を追加する段階;
    段階3)段階2で製造した懸濁液を加温した後で撹拌する段階;
    段階4)段階3で製造した懸濁液を常温に冷却した後、撹拌してろ過する段階;を含むリナグリプチン多形体Fの製造方法。
  5. 段階1において、アルコール性溶媒は、メタノール、イソプロパノール及びエタノールである、請求項4に記載のリナグリプチン多形体Fの製造方法。
  6. 段階3において、懸濁液を70℃〜90℃で1時間以内に撹拌する、請求項4に記載のリナグリプチン多形体Fの製造方法。
  7. 段階4において、懸濁液を12時間以上熟成して撹拌した後でろ過する、請求項4に記載のリナグリプチン多形体Fの製造方法。

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