JP2018144612A - Vehicular wheel - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両用ホイールに関する。 The present invention relates to a vehicle wheel.
大径幅狭と言われるタイヤは、燃費(燃料消費率)に効果的であることが知られているが、気柱共鳴音と言われるノイズが大きくなる傾向にある。このようなノイズに対応するものとして、背高幅狭のレゾネータを装着した車両用ホイールが提案されている(例えば、特許文献1参照)。 A tire that is said to have a large diameter and a narrow width is known to be effective in fuel efficiency (fuel consumption rate), but there is a tendency for noise called air column resonance to increase. As a countermeasure against such noise, a vehicle wheel equipped with a narrow resonator having a narrow width has been proposed (for example, see Patent Document 1).
しかしながら、特許文献1に記載の車両用ホイールでは、ホイールの剛性が低下して、走行時の快適性が損なわれる虞があった。 However, in the vehicle wheel described in Patent Document 1, there is a possibility that the rigidity of the wheel is lowered and the comfort during traveling is impaired.
本発明は、前記した従来の課題を解決するものであり、走行時の快適性を高めるようにした車両用ホイールを提供することを目的とする。 The present invention solves the above-described conventional problems, and an object of the present invention is to provide a vehicle wheel that enhances comfort during traveling.
本発明は、ヘルムホルツレゾネータとしての副気室をリムの外周面に設けた車両用ホイールであって、前記リムは、幅方向の断面視において、径方向外側に突出する第1ハンプ部および第2ハンプ部と、前記第1ハンプ部と前記第2ハンプ部との間に形成される凹み部と、前記凹み部を前記リムの外周側から塞ぐことで前記副気室を形成する蓋部と、を備えることを特徴とする。 The present invention relates to a vehicle wheel in which a sub air chamber as a Helmholtz resonator is provided on an outer peripheral surface of a rim. The rim includes a first hump portion and a second hump that project radially outward in a cross-sectional view in the width direction. A hump, a recess formed between the first hump and the second hump, and a lid that forms the auxiliary air chamber by closing the recess from the outer periphery of the rim; It is characterized by providing.
本発明によれば、走行時の快適性を高めるようにした車両用ホイールを提供することができる。 ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, the vehicle wheel which improved the comfort at the time of driving | running | working can be provided.
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る車両用ホイールの斜視図である。
図1に示すように、第1実施形態の車両用ホイール1Aは、ヘルムホルツレゾネータとしての副気室SC1,SC2,SC3,SC4をリム11の外周面11sに設けたものである。
Next, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings as appropriate.
(First embodiment)
FIG. 1 is a perspective view of a vehicle wheel according to the first embodiment.
As shown in FIG. 1, the vehicle wheel 1 </ b> A according to the first embodiment is provided with auxiliary air chambers SC <b> 1, SC <b> 2, SC <b> 3, SC <b> 4 as Helmholtz resonators on the outer
車両用ホイール1Aは、タイヤ20を取り付けるためのリム11と、このリム11をハブ(図示省略)に連結するためのディスク12と、を備えている。なお、車両用ホイール1Aは、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の軽金属製のもので構成することができる。
The
リム11は、ハンプ部H1(第1ハンプ部)およびハンプ部H2(第2ハンプ部)と、ホイール径方向Z(以下、径方向Zとする)の内側Z2に向かって凹んだ形状となる凹み部31と、を有している。また、凹み部31には、ハンプ部H1とハンプ部H2とを繋ぐようにして蓋部41がリム11の外周側から取り付けられている。
The
また、リム11は、ホイール幅方向Y(以下、幅方向Yとする)の両端部にビードシート11a,11bが形成されている。なお、本実施形態では、ビードシート11aおよびハンプ部H1は、車両用ホイール1Aのインナ側(内側)とし、ビードシート11bおよびハンプ部H2は、車両用ホイール1Aのアウタ側(外側)として説明する。なお、図1では、リム11に組み付けられるタイヤ20のビード21a,21b近傍を部分的に仮想線(二点鎖線)で描いている。
The
ハンプ部H1は、ビードシート11aの凹み部31側に幅方向Yの断面視(幅方向断面視)において、径方向Zの外側Z1に突出して形成されている。ハンプ部H2は、ビードシート11bの凹み部31側に幅方向Yの断面視(幅方向断面視)において径方向Zの外側Z1に突出して形成されている。すなわち、リム11は、ハンプ部H1とハンプ部H2とを繋ぐようにして凹み部31がリム11と一体に形成されている。
The hump portion H1 is formed on the
凹み部31は、凹面が径方向Zの外側Z1に向くように形成され、ホイール周方向X(以下、周方向Xとする。図2参照)に延びて、ホイール回転軸O(以下、回転軸Oとする。図2参照)を中心に環状に形成されている。
The
また、凹み部31は、ハンプ部H1とハンプ部H2との間に位置している。また、凹み部31は、幅方向Yの断面視において、幅方向Yに延びる底面部31aと、底面部31aのインナ側の端部からハンプ部H1に向けて延びる側面部(立ち上がり部)31bと、底面部31aのアウタ側の端部からハンプ部H2に向けて延びる側面部(立ち上がり部)31cと、を有している。
Moreover, the
また、凹み部31内には、底面部31aから径方向Zの外側Z1に向けて延びる仕切壁31d,31e,31fが凹み部31(リム11)と一体に形成されている。仕切壁31d〜31fは、幅方向Yに間隔を空けて形成されている。これにより、凹み部31は、4つの凹部32a,32b,32c,32dに区画されている。
In addition,
また、インナ側の仕切壁31dは、底面部31aからの高さが最も高く形成されている。アウタ側の仕切壁31fは、底面部31aからの高さが最も低く形成されている。中央の仕切壁31eは、仕切壁31dと仕切壁31fとの間の高さに形成されている。すなわち、仕切壁31d〜31fは、インナ側からアウタ側に向けて、高さが低くなるように構成されている。
Further, the
蓋部41は、幅方向Yの断面視(幅方向断面視)において板状の部材で構成され、ハンプ部H1とハンプ部H2とを繋ぐとともに、凹み部31をリム11の外周側から塞ぐことで副気室SC1,SC2,SC3,SC4を形成するように構成されている。また、蓋部41は、周方向X(図2参照)に延びて、回転軸O(図2参照)を中心に環状に形成されている。
The
また、蓋部41の材質としては、例えば、CFRP(炭素繊維強化プラスチック/Carbon Fiber Reinforced Plastics)によって形成されている。CFRPは、比強度・比剛性が高いので、車両用ホイール1Aの軽量化を図ることができる。しかも、凹み部31の剛性を高めることができ、走行時の快適性を高めることができる。また、蓋部41に加わる遠心力は、蓋部41の質量に比例するので、蓋部41が軽量であれば、蓋部41を凹み部31に留め易くなる。
Moreover, as a material of the
なお、蓋部41の材質としては、CFRPに限定されるものではなく、他の繊維強化プラスチックであってもよい。また、蓋部41のプラスチックの材質としては、繰り返しの曲げ疲労にも強いポリプロピレン、耐熱性の高いナイロンなどの熱可塑性樹脂であってもよい。強化繊維の材質としては、炭素繊維以外にアラミド繊維、ガラス繊維であってもよい。
In addition, as a material of the
また、レゾネータを装着するものにおいては、リム11に凹み部31が形成されている。このため、実走行時にタイヤ20に横方向の力が作用すると、通常のノーマルリムに比べて、底面部31aと側面部31bとの境界の湾曲部R1、および底面部31aと側面部31cとの境界の湾曲部R2における屈曲変形が大きくなる。このため、リム11が左右(幅方向Y)に開く方向で変形する虞があった。しかし、本実施形態では、蓋部41で凹み部31を塞ぐことで、リム11の左右に開く変形を抑えることができ、走行時の快適性を高めることが可能になる。また、蓋部41をCFRPで構成することで、強度が高くなることによって、リム11が左右(幅方向Y)に変形するのを安定して抑えることが可能になる。また、CFRPの軽量化によって蓋部41に作用する遠心力を小さくでき、蓋部41をリム11に留め易くなる効果とともに、走行時の快適性を高めることが可能になる。
Further, in the case where the resonator is mounted, a
また、蓋部41は、幅方向Yにおいて、ハンプ部H1側からハンプ部H2側に向けて下り勾配となるように傾斜している。これにより、蓋部41のハンプ部H2側に、径方向Zの内側Z2に向けて略凹形状の凹状部34が形成される。この凹状部34を、タイヤ20の着脱を容易にするためのウェル部として機能させることができる。
Moreover, the
なお、蓋部41は、ハンプ部H1と凹み部31のインナ側の上端との境界部33a、仕切壁31d〜31fの上端33c,33d,33e、およびハンプ部H2と凹み部31のアウタ側の上端との境界部33bにおいて、接着剤を介して固定されている。なお、接着剤としては、例えば、エポキシ樹脂系のものを使用することができる。なお、CFRPと金属(アルミニウム合金など)とを接着できるものであれば、前記した接着材に限定されるものではない。また、蓋部41が軽量であれば、蓋部41に働く遠心力が小さくなるので、蓋部41の接着が剥がれ難くなる。
The
図2は、第1実施形態に係る車両用ホイールの一部切欠斜視図である。
図2に示すように、リム11の凹み部31には、仕切壁31d〜31fが幅方向に間隔を空けて形成されている。なお、図2では、蓋部41の一部が切り欠かれて、仕切壁31d〜31fによって区画された凹部32a〜32dの一部が露出した状態を図示している。また、凹部32a〜32d(仕切壁31d〜31f)は、リム11の外周面11s(図1参照)に360度に渡って円環状に形成されている。
FIG. 2 is a partially cutaway perspective view of the vehicle wheel according to the first embodiment.
As shown in FIG. 2,
このような車両用ホイール1Aにおける凹部32a〜32dの加工方法としては、例えば、切削加工を採用できる。このように切削加工を採用することで、凹み部31内の形状変更が容易になり、設計変更が容易になる。なお、凹部32a〜32dの加工方法としては、切削加工に限定されるものではなく、鋳造加工であってもよい。鋳造加工であれば、切削加工を省略することができる。
As a processing method of the
このようにして構成された車両用ホイール1Aでは、それぞれの副気室SC1,SC2,SC3,SC4(図1参照)が周方向Xに沿って360度に渡って環状に形成されている。このため、それぞれの副気室SC1,SC2,SC3,SC4の容量を大きく確保することができる。 In the vehicle wheel 1 </ b> A configured as described above, the auxiliary air chambers SC <b> 1, SC <b> 2, SC <b> 3, SC <b> 4 (see FIG. 1) are formed in an annular shape along the circumferential direction X over 360 degrees. For this reason, the capacity | capacitance of each sub-air chamber SC1, SC2, SC3, SC4 can be ensured large.
また、切削加工や鋳造加工などによって、凹み部31と仕切壁31d〜31fとを金属で一体に形成できるので、副気室SC1,SC2,SC3,SC4の剛性を合成樹脂で形成する場合に比べて高めることができる。これにより、副気室SC1,SC2,SC3,SC4内に補強用の柱を形成することが不要になる。その結果、副気室SC1,SC2,SC3,SC4の容量を多く確保することができ、気柱共鳴音(ロードノイズ)をより効果的に低減することができる。
Further, since the
図3は、第1実施形態に係る車両用ホイールの正面図である。なお、図3では、副気室SC1,SC2,SC3,SC4の位置を実線で概略的に示し、その他の部分を二点鎖線で示している。
図3に示すように、蓋部41には、副気室SC1とタイヤ空気室MC(図1参照)とを連通させる連通孔42a(図1参照、図3の矢印A1参照)が形成されている。また、蓋部41には、副気室SC2とタイヤ空気室MC(図1参照)とを連通させる連通孔42b(矢印A2参照)が形成されている。また、蓋部41には、副気室SC3とタイヤ空気室MC(図1参照)とを連通させる連通孔42c(矢印A3参照)が形成されている。また、蓋部41には、副気室SC4とタイヤ空気室MC(図1参照)とを連通させる連通孔42d(矢印A4参照)が形成されている。
FIG. 3 is a front view of the vehicle wheel according to the first embodiment. In FIG. 3, the positions of the sub air chambers SC1, SC2, SC3, and SC4 are schematically shown by solid lines, and the other portions are shown by two-dot chain lines.
As shown in FIG. 3, a
連通孔42a〜42dは、周方向Xに90度間隔で形成されている。副気室SC1,SC2,SC3,SC4は、タイヤ空気室MCの共鳴周波数と副気室SC1,SC2,SC3,SC4の共鳴周波数とを一致させる。これにより、逆位相の共鳴を形成できるため、タイヤ空気室MCの共鳴を低減させることができる。なお、図1では、連通孔42a〜42dの形状を簡略化して図示しているが、連通孔42a〜42dの形状(直径、長さなど)は、共鳴周波数に応じて適宜変更することができる。 The communication holes 42a to 42d are formed at intervals of 90 degrees in the circumferential direction X. The sub air chambers SC1, SC2, SC3, and SC4 match the resonance frequency of the tire air chamber MC with the resonance frequency of the sub air chambers SC1, SC2, SC3, and SC4. Thereby, since an antiphase resonance can be formed, the resonance of the tire air chamber MC can be reduced. In FIG. 1, the shapes of the communication holes 42 a to 42 d are illustrated in a simplified manner, but the shapes (diameter, length, etc.) of the communication holes 42 a to 42 d can be appropriately changed according to the resonance frequency. .
以上説明したように、第1実施形態の車両用ホイール1Aは、ヘルムホルツレゾネータとしての副気室SC1,SC2,SC3,SC4をリム11の外周面11sに設けた車両用ホイール1Aである。リム11は、幅方向Yの断面視(幅方向断面視)において、径方向Zの外側Z1(径方向外側)に突出するハンプ部H1およびハンプ部H2と、ハンプ部H1とハンプ部H2との間に形成される凹み部31と、凹み部31をリム11の外周側から塞ぐことで副気室SC1,SC2,SC3,SC4を形成する蓋部41と、を備えている。これにより、凹み部31を蓋部41で塞ぐようにして副気室SC1,SC2,SC3,SC4を形成するので、副気室SC1,SC2,SC3,SC4の容量を大きく確保することができ、気柱共鳴音(ロードノイズ)を低減することが可能になる。また、ハンプ部H1とハンプ部H2との間を蓋部41で橋渡しするようにして固定することで、車両用ホイール1Aの剛性が高められ、凹み部31の湾曲部R1,R2(図1参照)の撓み変形を低減することができるので、車両の走行時の快適性を高めることができる。
As described above, the
また、第1実施形態では、タイヤ空気室MCと副気室SC1,SC2,SC3,SC4とを連通する連通孔42a〜42dが蓋部41に形成されている(図1参照)。ところで、幅方向Yに4つの副気室SC1,SC2,SC3,SC4が並んで形成されている場合、副気室SC1,SC2間、副気室SC2,SC3間、副気室SC3,SC4間に連通孔を形成しにくくなる。そこで、第1実施形態では、連通孔42a〜42dを蓋部41に形成することで、それぞれの副気室SC1,SC2,SC3,SC4に連通孔42a〜42dを形成することが容易になる。
Further, in the first embodiment,
また、第1実施形態では、蓋部41が、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)によって形成されている。これによれば、蓋部41の剛性(強度)を高めることができるので、タイヤ20を装着する車両用ホイール1Aに適用した場合、車両用ホイール1Aの剛性を向上でき、車両の走行時の快適性を高めることができる。また、蓋部41をさらに軽量化することができ、蓋部41に作用する遠心力が小さくなり、蓋部41がリム11に留め易くなる。
In the first embodiment, the
また、第1実施形態では、蓋部41が略円筒状に形成されている(図2および図3参照)。これによれば、蓋部41を分割して形成する場合よりも、蓋部41を凹み部31に取り付けたときに、車両用ホイール1Aの剛性を高めることができ、走行時の快適性をさらに高めることができる。
Moreover, in 1st Embodiment, the
また、第1実施形態では、凹み部31には、仕切壁31d〜31fがリム11と一体に形成されている(図1参照)。これによれば、アルミニウム合金などの金属によって一体に形成できるので、樹脂で形成する場合のように内部に多くの支柱を形成する必要がなくなる。これにより、副気室SC1,SC2,SC3,SC4の容量を増やすことができ、ホイールにおいて気柱共鳴音(ロードノイズ)をさらに効果的に低減できる。
Moreover, in 1st Embodiment, the
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態に係る車両用ホイールの断面図、図5は、第2実施形態に係る車両用ホイールの正面図である。なお、第2実施形態において、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図4に示すように、第2実施形態の車両用ホイール1Bは、凹み部31の底面部31aから径方向Zの外側Z1に向けて延びる仕切壁31gがリム11と一体に形成されている。仕切壁31gは、凹み部31の幅方向Yの略中央に形成されている。これにより、凹み部31は、2つの凹部32e,32fに区画されている。
(Second Embodiment)
FIG. 4 is a cross-sectional view of the vehicle wheel according to the second embodiment, and FIG. 5 is a front view of the vehicle wheel according to the second embodiment. Note that in the second embodiment, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and redundant description is omitted.
As shown in FIG. 4, in the vehicle wheel 1 </ b> B of the second embodiment, a
蓋部41は、幅方向Yの断面視(幅方向断面視)において板状の部材で構成され、ハンプ部H1とハンプ部H2とを繋ぐとともに、凹み部31をリム11の外周側から塞ぐことで副気室SC5,SC6を形成するように構成されている。また、蓋部41は、周方向Xに延びて、回転軸O(図5参照)を中心に環状に形成されている。
The
また、蓋部41は、幅方向Yにおいて、ハンプ部H1側からハンプ部H2側に向けて下り勾配となるように傾斜している。これにより、蓋部41のハンプ部H2側に、径方向Zの内側Z2に向けて略凹形状の凹状部34が形成される。この凹状部34を、タイヤ20の着脱を容易にするためのウェル部として機能させることができる。
Moreover, the
図5に示すように、蓋部41には、副気室SC5とタイヤ空気室MCとを連通させる連通孔42e(図4参照)、副気室SC5とタイヤ空気室MCとを連通させる連通孔42fが形成されている。連通孔42eが図5の矢印A5で示す位置に形成されている場合、連通孔42fは、図5の矢印A6で示すように、連通孔42eに対して周方向Xに90°回転した位置、換言すると位相が90°ずれた位置に形成されている。このように、副気室SC5,SC6を設けて、連通孔42e,42fを90度位相で設けた場合においても、第1実施形態と同様に、タイヤ空気室MCの共鳴を低減させることができる。
As shown in FIG. 5, the
このように構成された第2実施形態の車両用ホイール1Bは、ヘルムホルツレゾネータとしての副気室SC5,SC6がリム11の外周面11sに設けられている。リム11は、幅方向Yの断面視(幅方向断面視)において、径方向Zの外側Z1(径方向外側)に突出するハンプ部H1およびハンプ部H2と、ハンプ部H1とハンプ部H2との間に形成される凹み部31と、凹み部31をリム11の外周側から塞ぐことで副気室SC5,SC6を形成する蓋部41と、を備えている(図4参照)。これにより、凹み部31を蓋部41で塞ぐようにして副気室SC5,SC6を形成するので、副気室SC5,SC6の容量を十分に確保することができ、気柱共鳴音(ロードノイズ)を効果的に低減できる。また、ハンプ部H1とハンプ部H2との間を蓋部41で橋渡しするようにして固定することで、剛性が高められ、凹み部31の湾曲部R1,R2(図4参照)の撓み変形を低減することができるので、走行時の快適性を高めることができる。
In the vehicle wheel 1 </ b> B according to the second embodiment configured as described above, auxiliary air chambers SC <b> 5 and SC <b> 6 as Helmholtz resonators are provided on the outer
また、第2実施形態では、タイヤ空気室MCと副気室SC5,SC6とを連通する連通孔42e,42fが蓋部41に形成されている(図4および図5参照)。これによれば、連通孔42e,41fを、リム11側の金属に形成する場合よりも容易に形成することができる。
In the second embodiment,
また、第2実施形態では、凹み部31には仕切壁31gがリム11と一体に形成されている(図4参照)。これにより、副気室SC5,SC6の剛性を高めることができ、しかも第1実施形態の仕切壁31d〜31fの場合よりも製造工程を簡略化できる。
In the second embodiment, a
また、第2実施形態では、2つの副気室SC5,SC6で形成されているので(図4参照)、第1実施形態のように4つの副気室SC1,SC2,SC3,SC4の場合に比べて、一つの副気室の容量をさらに増やすことができる。これにより、気柱共鳴音(ロードノイズ)を効果的に低減できる。 In the second embodiment, since the two auxiliary air chambers SC5 and SC6 are formed (see FIG. 4), the four auxiliary air chambers SC1, SC2, SC3 and SC4 are used as in the first embodiment. In comparison, the capacity of one auxiliary air chamber can be further increased. Thereby, air column resonance sound (road noise) can be effectively reduced.
また、第2実施形態では、第1実施形態と同様に、蓋部41を軽量化でき、蓋部41に働く遠心力を小さくできるので、蓋部41がリム11に留め易くなる。
In the second embodiment, similarly to the first embodiment, the
(第3実施形態)
図6は、第3実施形態に係る車両用ホイールの断面図、図7は、第3実施形態に係る車両用ホイールの正面図である。
図6に示すように、第3実施形態の車両用ホイール1Cは、ヘルムホルツレゾネータとしての副気室SC7,SC8,SC8,SC10をリム11の内周面11tに設けたものである。
(Third embodiment)
FIG. 6 is a cross-sectional view of the vehicle wheel according to the third embodiment, and FIG. 7 is a front view of the vehicle wheel according to the third embodiment.
As shown in FIG. 6, the vehicle wheel 1 </ b> C of the third embodiment is provided with auxiliary air chambers SC <b> 7, SC <b> 8, SC <b> 8, SC <b> 10 as Helmholtz resonators on the inner
リム11は、ハンプ部H1(第1ハンプ部)およびハンプ部H2(第2ハンプ部)と、径方向Zの外側Z1に向かって凹んだ形状となる凹み部51と、を有している。この凹み部51には、凹み部51をリム11の内周側から塞ぐように蓋部61が取り付けられている。
The
凹み部51は、凹面が径方向Zの内側Z2に向くように形成され、周方向Xに延びて、回転軸O(図7参照)を中心に環状に形成されている。
The
また、凹み部51は、ハンプ部H1とハンプ部H2との間に位置している。また、凹み部51は、幅方向Yの断面視において、幅方向Yに延びる底面部(天面部)51aと、底面部51aのインナ側の端部からハンプ部H1に向けて延びる側面部51bと、底面部51aのアウタ側の端部からハンプ部H2に向けて延びる側面部51cと、を有している。
Further, the recessed
また、凹み部51には、底面部51aから径方向Zの内側Z2に向けて延びる仕切壁51d,51e,51fがリム11と一体に形成されている。仕切壁51d〜51fは、幅方向Yに向けて間隔を空けて形成されている。これにより、凹み部51は、4つの凹部52a,52b,52c,52dに区画されている。
Further,
また、インナ側の仕切壁51dは、底面部51aからの高さが最も低く(長さが最も短く)形成されている。アウタ側の仕切壁51fは、底面部31aからの高さが最も高く(長さが最も長く)形成されている。中央の仕切壁51eは、仕切壁51dと仕切壁51fとの間の高さ(長さ)に形成されている。すなわち、仕切壁51d〜51fは、インナ側からアウタ側に向けて、高さが高くなるように構成されている。
Further, the inner side partition wall 51d is formed with the lowest height (the shortest length) from the
蓋部61は、幅方向Yの断面視において板状の部材で構成され、凹み部51の凹部52a〜52dの全体をリム11の内周側から塞ぐことで副気室SC7,SC8,SC9,SC10を形成するように構成されている。副気室SC7,SC8,SC9,SC10は、幅方向Yに並んで形成されている。また、蓋部61は、周方向X(図7参照)に延びて、回転軸O(図7参照)を中心に環状に形成されている。
The
また、蓋部61は、幅方向Yにおいて、アウタ側(ディスク12側)の端部61aが、径方向Zにおいてハンプ部H2と略重なる位置に形成されている。また、蓋部61は、幅方向Yにおいて、インナ側の端部61bが、径方向Zにおいてハンプ部H1と重なる位置よりもインナ側(ディスク12とは反対側)に長く形成されている。つまり、車両用ホイール1Cは、アウタ側のディスク12で剛性が高く、インナ側で支えがない分剛性が低くなる。そこで、CFRPなどからなる蓋部61をアウタ側よりもインナ側に長く延ばして固定することで、車両用ホイール1Cの剛性を高めることが可能になる。このように車両用ホイール1Bの剛性が高められることで、車両の走行時の快適性を高めることができる。
The
なお、蓋部61は、ビードシート11aに対応するリム11の内周面11tと、仕切壁51d〜51fの下端(先端)53c〜53eと、ハンプ部H2に対応するリム11の内周面11tとにおいて、接着剤を介して固定されている。
The
図7に示すように、凹み部51には、副気室SC7とタイヤ空気室MC(図6参照)とを連通させる連通孔52a(図6参照、図7の矢印A7参照)が形成されている。また、凹み部51には、副気室SC8とタイヤ空気室MC(図6参照)とを連通させる連通孔52b(図7の矢印A8参照)が形成されている。また、凹み部51には、副気室SC9とタイヤ空気室MC(図6参照)とを連通させる連通孔52c(図7の矢印A9参照)が形成されている。また、凹み部51には、副気室SC10とタイヤ空気室MC(図6参照)とを連通させる連通孔52d(図7の矢印A10参照)が形成されている。なお、連通孔52b〜52dも、図6に示す連通孔52aと同様にして形成されている。
As shown in FIG. 7, a
連通孔52a〜52dは、周方向Xに90度間隔で形成されている。副気室SC7,SC8,SC9,SC10は、タイヤ空気室MC(図6参照)の共鳴周波数と副気室SC7,SC8,SC9,SC10の共鳴周波数とを一致させる。これにより、逆位相の共鳴を形成でき、タイヤ空気室MCの共鳴を低減させることができる。なお、図6では、連通孔52a〜52dの形状を簡略化して図示しているが、連通孔52a〜52dの形状(直径、長さなど)は、共鳴周波数に応じて適宜変更することができる。 The communication holes 52a to 52d are formed at intervals of 90 degrees in the circumferential direction X. The auxiliary air chambers SC7, SC8, SC9, and SC10 match the resonance frequency of the tire air chamber MC (see FIG. 6) with the resonance frequency of the auxiliary air chambers SC7, SC8, SC9, and SC10. Thereby, an antiphase resonance can be formed and the resonance of the tire air chamber MC can be reduced. In FIG. 6, the shapes of the communication holes 52 a to 52 d are illustrated in a simplified manner, but the shapes (diameter, length, etc.) of the communication holes 52 a to 52 d can be appropriately changed according to the resonance frequency. .
以上説明したように、第3実施形態の車両用ホイール1Cは、ヘルムホルツレゾネータとしての副気室SC7,SC8,SC9,SC10がリム11の内周面11tに設けられている。リム11は、幅方向Yの断面視(幅方向断面視)において、径方向Zの外側Z1(径方向外側)に突出するハンプ部H1およびハンプ部H2と、ハンプ部H1とハンプ部H2との間に形成される凹み部51と、凹み部51をリム11の内周側から塞ぐことで副気室SC7,SC8,SC9,SC10を形成する蓋部61と、を備えている(図6参照)。これにより、凹み部51を蓋部61で塞ぐようにして副気室SC7,SC8,SC9,SC10を形成したので、副気室SC7,SC8,SC9,SC10の容量を十分に確保することができ、タイヤ20に適用した場合、気柱共鳴音(ロードノイズ)を効果的に低減することが可能になる。また、凹み部51を蓋部61で橋渡しするようにして固定することで、車両用ホイール1Cの剛性が高められて凹み部51の湾曲部R3,R4(図6参照)の撓み変形を低減することができるので、走行時の快適性を高めることができる。
As described above, in the
また、第3実施形態では、蓋部61が、ディスク12側(ディスク面の側)よりもディスク12とは反対側(ディスク面とは反対側)が幅方向Yに長く延びて形成されている(図6参照)。これによれば、剛性の弱くなるディスク12とは反対側の蓋部61を長く形成することで、ホイールの剛性を高めることができ、走行時の快適性をさらに高めることができる。
In the third embodiment, the
また、第3実施形態では、タイヤ空気室MC(図6参照)と副気室SC7,SC8,SC9,SC10とを連通する連通孔52a〜52dが凹み部51(リム11)に形成されている(図6参照)。これによれば、連通孔52a〜52dを、金属部分に形成することで、加工の精度を高めることができ、周波数に効果のある孔の長さや断面などの加工がやり易くなる。また、蓋部61をCFRPなどで形成した場合、CFRPに連通孔52a〜52dを形成することによる蓋部61の強度低下を防止できる。
In the third embodiment,
また、第3実施形態では、蓋部61が、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で形成されている。これによれば、蓋部61の剛性(強度)を高めることができるので、タイヤ20を装着した車両用ホイール1Cに適用したとしても、車両用ホイール1Cの剛性を向上でき、車両の走行時の快適性を高めることができる。
In the third embodiment, the
また、第3実施形態では、蓋部61が略円筒状に形成されている(図7参照)。これによれば、蓋部61を分割して形成する場合よりも、車両用ホイール1Cの剛性を高めることができ、車両の操縦安定性をさらに高めることができる。
Moreover, in 3rd Embodiment, the
また、第3実施形態では、凹み部51をリム11の内周側から蓋部61で塞ぐことで、蓋部61に対して遠心力が作用した場合に、蓋部61を塞ぐ方向に遠心力が作用するので、第1実施形態や第2実施形態のように凹み部31をリム11の外周側から蓋部41で塞いだ場合に比べて、蓋部61がリム11から外れ難くなる。
Moreover, in 3rd Embodiment, when the centrifugal force acts with respect to the
さらに、第3実施形態では、車両用ホイール1Cの外側にCFRPを露出させることができるので、意匠性を向上させることが可能になる。
Furthermore, in the third embodiment, the CFRP can be exposed to the outside of the
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態に係る車両用ホイールの断面図、図9は、第4実施形態に係る車両用ホイールの正面図である。
図8に示すように、第4実施形態の車両用ホイール1Dは、凹み部51の底面部51aから径方向Zの内側Z2に向けて延びる仕切壁51gがリム11と一体に形成されている。仕切壁51gは、凹み部51の幅方向Yの略中央に形成されている。これにより、凹み部51は、2つの凹部32e,32fに区画されている。
(Fourth embodiment)
FIG. 8 is a cross-sectional view of the vehicle wheel according to the fourth embodiment, and FIG. 9 is a front view of the vehicle wheel according to the fourth embodiment.
As shown in FIG. 8, in the vehicle wheel 1 </ b> D of the fourth embodiment, a
蓋部61は、幅方向Yの断面視(幅方向断面視)において板状の部材で構成され、ハンプ部H1とハンプ部H2とを繋ぐとともに、凹み部51をリム11の内周側から塞ぐことで副気室SC11,SC12を形成するように構成されている。副気室SC11,SC12は、幅方向Yに並んで形成されている。また、蓋部61は、周方向Xに延びて、回転軸O(図9参照)を中心に環状に形成されている。また、蓋部61は、幅方向Yにおいて、ハンプ部H1側からハンプ部H2側に向けて下り勾配となるように傾斜している。
The
図9に示すように、蓋部61には、副気室SC11とタイヤ空気室MCとを連通させる連通孔52e(図8参照、図9の矢印A11参照)、副気室SC12とタイヤ空気室MCとを連通させる連通孔52f(図9の矢印A12参照)が形成されている。連通孔52eが図9の矢印A11で示す位置に形成されている場合、連通孔52fは、図9の矢印A12で示すように、連通孔52eに対して周方向Xに90°回転した位置、換言すると位相が90°ずれた位置に形成されている。
As shown in FIG. 9, the
このように構成された第4実施形態の車両用ホイール1Dは、ヘルムホルツレゾネータとしての副気室SC11,SC12がリム11の内周面11tに設けられている。リム11は、幅方向Yの断面視(幅方向断面視)において、径方向Zの外側Z1(径方向外側)に突出するハンプ部H1およびハンプ部H2と、ハンプ部H1とハンプ部H2との間に形成される凹み部51と、凹み部51をリム11の内周側から塞ぐことで副気室SC11,SC12を形成する蓋部61と、を備えている。これにより、凹み部51を蓋部61で塞ぐようにして副気室SC11,SC12を形成するので、副気室SC11,SC12の容量を十分に確保することができ、気柱共鳴音(ロードノイズ)を効果的に低減できる。また、凹み部51の幅方向Yの両端を蓋部61で橋渡しするようにして固定することで、剛性が高められ、凹み部51の湾曲部R3,R4(図8参照)の撓み変形を低減することができるので、走行時の快適性を高めることができる。
In the
また、第4実施形態では、タイヤ空気室MCと副気室SC11,SC12とを連通する連通孔52e,52fが凹み部51(リム11)に形成されている。これによれば、連通孔52e,52fを、リム11側に形成する場合よりも容易に形成することができる。また、連通孔52e,52fを、金属部分に形成することで、加工の精度を高めることができ、周波数に効果のある孔の長さや断面などの加工がやり易くなる。また、蓋部61をCFRPなどで形成した場合、CFRPに連通孔を形成することによる蓋部61の強度低下を防止できる。
In the fourth embodiment,
(第5実施形態)
図10は、第5実施形態に係る車両用ホイールの断面図、図11は、第5実施形態に係る車両用ホイールを示す正面図、図12は、図11のB方向矢視図である。
図10に示すように、第5実施形態の車両用ホイール1Eは、ヘルムホルツレゾネータとしての副気室SC13をリム11の外周面11sに設けたものである。
(Fifth embodiment)
FIG. 10 is a cross-sectional view of the vehicle wheel according to the fifth embodiment, FIG. 11 is a front view showing the vehicle wheel according to the fifth embodiment, and FIG. 12 is a view in the direction of arrow B in FIG.
As shown in FIG. 10, the vehicle wheel 1 </ b> E according to the fifth embodiment has a secondary air chamber SC <b> 13 as a Helmholtz resonator provided on the outer
凹み部31は、凹面が径方向Zの外側Z1に向くように形成され、周方向X(図11参照)に延びて、回転軸O(図11参照)を中心に環状に形成されている。なお、第5実施形態では、凹み部31に周方向Xに延びる仕切壁が形成されていない。
The recessed
蓋部81は、幅方向Yの断面視(幅方向断面視)において板状の部材で構成され、ハンプ部H1とハンプ部H2とを繋ぐとともに、凹み部31を塞ぐことで副気室SC13を形成するように構成されている。
The
図11に示すように、蓋部81は、周方向に延びる円弧部81aと、この円弧部81aの両端において周方向に直交する方向に延びて、円弧部81aと凹み部31とで略閉空間を形成する端面部81b,81cと、を有して構成されている。
As shown in FIG. 11, the
また、蓋部81は、周方向に間隔を空けて4箇所に形成されている。また、蓋部81は、略90度の角度を成して形成されている。また、周方向において隣り合う蓋部81は、互いに近接して(周方向に隙間を空けて)配置されている。
Moreover, the
図12に示すように、蓋部81の端面部81bには切欠部82が形成されている。端面部81bと凹み部31との間に形成された隙間が、副気室SC13とタイヤ空気室MCとを連通させる連通孔83として構成されている。この切欠部82の形状を変えることで、連通孔83の大きさが変わり、共鳴周波数の変更が可能になる。
As shown in FIG. 12, a
また、図11のB1方向矢視の車両用ホイール1Eは、図12と同様に、副気室SC14とタイヤ空気室MCとを連通させる連通孔83が形成されている。同様にして、図11のB2方向矢視の車両用ホイール1Eは、副気室SC15とタイヤ空気室MCとを連通させる連通孔83が形成されている。また、同様にして、図11のB3方向矢視の車両用ホイール1Eは、副気室SC16とタイヤ空気室MCとを連通させる連通孔83が形成されている。
Further, the
このように構成された第5実施形態の車両用ホイール1Eは、ヘルムホルツレゾネータとしての副気室SC13,SC14,SC15,SC16がリム11の外周面11sに設けられている。リム11は、幅方向Yの断面視(幅方向断面視)において、径方向Zの外側Z1(径方向外側)に突出するハンプ部H1およびハンプ部H2と、ハンプ部H1とハンプ部H2との間に形成される凹み部31と、凹み部31をリム11の外周側から塞ぐことで副気室SC13,SC14,SC15,SC16を形成する蓋部81と、を備えている。これにより、凹み部31を蓋部81で塞ぐようにして副気室SC13,SC14,SC15,SC16を形成するので、副気室SC13,SC14,SC15,SC16の容量を十分に確保することができ、気柱共鳴音(ロードノイズ)を効果的に低減できる。また、凹み部31の幅方向Yの両端を蓋部81で橋渡しするようにして固定することで、剛性が高められて凹み部31の湾曲部R1,R2(図10参照)の撓み変形を低減することができるので、走行時の快適性を高めることができる。
In the
また、第5実施形態では、タイヤ空気室MCと副気室SC13,SC14,SC15,SC16とを連通する連通孔83が形成されている(図12参照)。これによれば、連通孔83を凹み部31に開ける必要がないので連通孔の製造工程が簡略され、また連通孔83を蓋部81に開ける必要がないので、蓋部81がCFRPの場合に孔を開けることによる強度低下が生じることがない。
Further, in the fifth embodiment, a
なお、第5実施形態では、蓋部81によって副気室SC13,SC14,SC15,SC16を離間して配置した場合を例に挙げて説明したが、図13の変形例に示すように、蓋部81の円弧部81aを円環状に形成し、隣り合う副気室SC13,SC14(SC14,SC15/SC15,SC16/SC16,SC13)を区画する端面部81dを形成するようにしてもよい。このように、蓋部81を、円弧状から円環状に形成することで、車両用ホイール1Eの剛性が高められて凹み部31の湾曲部R1,R2(図10参照)の撓み変形を低減することができるので、車両の走行時の快適性を高めることができる。
In the fifth embodiment, the case where the auxiliary air chambers SC13, SC14, SC15, and SC16 are separated from each other by the
また、第5実施形態では、蓋部81をCFRPなどで構成することで、蓋部81を軽量化できるので、蓋部81に作用する遠心力を小さくすることができ、蓋部81がリム11から剥がれ難くなる。
In the fifth embodiment, since the
(第6実施形態)
図14は、第6実施形態に係る車両用ホイールの断面図、図15は、第6実施形態に係る車両用ホイールの正面図である。
図14に示すように、第6実施形態の車両用ホイール1Fは、ヘルムホルツレゾネータとしての副気室SC17,SC18,SC19,SC20をリム11の外周面11sに設けたものである。
(Sixth embodiment)
FIG. 14 is a cross-sectional view of the vehicle wheel according to the sixth embodiment, and FIG. 15 is a front view of the vehicle wheel according to the sixth embodiment.
As shown in FIG. 14, the vehicle wheel 1 </ b> F according to the sixth embodiment includes auxiliary air chambers SC <b> 17, SC <b> 18, SC <b> 19, SC <b> 20 as Helmholtz resonators provided on the outer
凹み部31には、副気室SC17,SC18,SC19,SC20を構成する容器91が収容されている。なお、容器91の断面形状は、凹み部31の断面形状に沿った形状にすることで、副気室SC17,SC18,SC19,SC20の容量を最大に確保することができる。ただし、容器91の断面形状は、凹み部31に沿う形状に限定されるものではなく、図14に示すように、矩形状など他の形状であってもよい。
The
容器91は、合成樹脂材料をブロー成型することにより形成することができる。なお、容器91は、樹脂成形品に限定されるものではなく金属等の他の材料で形成することもできる。なお、樹脂製の場合は、その軽量化や量産性の向上、製造コストの削減、副気室SC17,SC18,SC19,SC20の気密性の確保等を考慮すると、軽量で高剛性のブロー成形可能な樹脂が望ましい。中でも、繰り返しの曲げ疲労にも強いポリプロピレンが特に望ましい。
The
また、容器91には、副気室SC17,SC18,SC19,SC20とタイヤ空気室MCとを連通させる連通孔93が形成されている。この連通孔93は、容器91における周方向の一方の側面91aに形成されている。これにより、連通孔93を蓋部92に形成する必要がないので、蓋部92(例えばCFRP製)の剛性が低下することがない。
Further, the
なお、連通孔93は、副気室SC17,SC18,SC19,SC20とタイヤ空気室MCとを連通させることができる位置であれば他の位置であってもよい。例えば、容器91の他の(周方向ではい)側面や、底面などであってもよく、あるいは蓋部92であってもよい。
The
蓋部92は、幅方向Yの断面視(幅方向断面視)において板状の部材で構成され、ハンプ部H1とハンプ部H2とを繋ぐとともに、凹み部31をリム11の外周側から塞いでいる。また、蓋部92は、CFRPによって形成することで、軽量かつ高強度にでき、車両用ホイール1Fの軽量化を図ることができる。
The
図15に示すように、前記した容器91と蓋部92とを一体成型した成形体とし、この成形体を、凹み部31に周方向Xに間隔を開けて4箇所に配置する。また、成形体は、図15の正面視において略70度の角度を成す円弧状に形成されている。
As shown in FIG. 15, a molded body in which the
また、蓋部92の周方向Xの長さは、容器91の周方向Xの長さよりも長く形成されている。これにより、蓋部92を長く形成することにより、凹み部31の撓み変形を低減することができ、操縦安定性を向上できる。
In addition, the length of the
このように構成された第6実施形態の車両用ホイール1Fは、ヘルムホルツレゾネータとしての副気室SC17,SC18,SC19,SC20がリム11の外周面11sに設けられている。リム11は、幅方向Yの断面視(幅方向断面視)において、径方向Zの外側Z1(径方向外側)に突出するハンプ部H1およびハンプ部H2と、ハンプ部H1とハンプ部H2との間に形成される凹み部31と、凹み部31に配置され、副気室SC17,SC18,SC19,SC20を形成する容器91と、凹み部31を塞ぐことで副気室SC17,SC18,SC19,SC20を形成する蓋部92と、を備えている。これにより、凹み部31をリム11の外周側から蓋部92で塞ぐようにして副気室SC17,SC18,SC19,SC20を形成するので、副気室SC17,SC18,SC19,SC20の容量を十分に確保することができ、気柱共鳴音(ロードノイズ)を効果的に低減できる。また、凹み部31の幅方向Yの両端を蓋部92で橋渡しするようにして固定することで、剛性が高められて凹み部31の湾曲部R1,R2の撓み変形を低減することができるので、走行時の快適性を高めることができる。
In the
また、第6実施形態では、これまで(通常)の車両用ホイールの凹み部31(ウエル部)に適用でき、副気室SC17,SC18,SC19,SC20を簡単に構成することができる。 Further, in the sixth embodiment, the present invention can be applied to the recess portion 31 (well portion) of a conventional (ordinary) vehicle wheel, and the auxiliary air chambers SC17, SC18, SC19, and SC20 can be easily configured.
また、第6実施形態では、タイヤ空気室MCと副気室SC17,SC18,SC19,SC20とを連通する連通孔93が形成されている。これによれば、連通孔93を凹み部31に開ける必要がないので連通孔の製造工程を簡略化でき、また連通孔93を蓋部92に開ける必要がないので、蓋部92がCFRPの場合に孔を開けることによる強度低下が生じることがない。
In the sixth embodiment, a
以上、本実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、種々の形態で実施することができる。例えば、第1、第2、第5、第6実施形態では、蓋部41,81,92がハンプ部H1とハンプ部H2とを繋ぐように形成されているが、蓋部41,81,92が凹み部31の側面部31bの途中と側面部31cの途中とを繋ぐように形成されていてもよい。
As mentioned above, although this embodiment was described, this invention is not limited to the said embodiment, It can implement with a various form. For example, in the first, second, fifth, and sixth embodiments, the
また、第5実施形態および第6実施形態では、リム11の外周面11sに凹み部31を形成した場合を例に挙げて説明したが、第3実施形態や第4実施形態のように、リム11の内周面11tに蓋部81、容器91と蓋部92で構成された成形体を適用してもよい。
In the fifth embodiment and the sixth embodiment, the case where the
また、第5実施形態および第6実施形態では、副気室SC13,SC14,SC15,SC16(副気室SC17,SC18,SC19,SC20)を4箇所に設けた場合を例に挙げて説明したが、位相を90度ずらして配置した副気室を2箇所に設ける構成であってもよい。 In the fifth and sixth embodiments, the case where the auxiliary air chambers SC13, SC14, SC15, and SC16 (auxiliary air chambers SC17, SC18, SC19, and SC20) are provided at four locations has been described as an example. In addition, a configuration may be adopted in which auxiliary air chambers arranged with the phase shifted by 90 degrees are provided at two locations.
1A,1B,1C,1D,1E,1F 車両用ホイール
11 リム
11a,11b ビードシート
11s 外周面
11t 内周面
12 ディスク
13 本体部
31,51 凹み部
31d,31e,31f,31g,51d,51e,51f,51g 仕切壁
41,61,81,92 蓋部
42a,42b,42c,42d,42e,42f,52a,52b,52c,52d,52e,52f,83,93 連通孔
91 容器
H1 ハンプ部(第1ハンプ部)
H2 ハンプ部(第2ハンプ部)
X ホイール周方向(周方向)
Y ホイール幅方向(幅方向)
Z ホイール径方向(径方向)
SC1,SC2,SC3,SC4,SC5,SC6,SC7,SC8,SC9,SC10,SC11,SC12,SC13,SC14,SC15,SC16,SC17,SC18,SC19,SC20 副気室
MC タイヤ空気室
1A, 1B, 1C, 1D, 1E,
H2 hump part (second hump part)
X Wheel circumferential direction (circumferential direction)
Y Wheel width direction (width direction)
Z Wheel radial direction (radial direction)
SC1, SC2, SC3, SC4, SC5, SC6, SC7, SC8, SC9, SC10, SC11, SC12, SC13, SC14, SC15, SC16, SC17, SC18, SC19, SC20 Secondary air chamber MC Tire air chamber
Claims (9)
前記リムは、幅方向の断面視において、
径方向外側に突出する第1ハンプ部および第2ハンプ部と、
前記第1ハンプ部と前記第2ハンプ部との間に形成される凹み部と、
前記凹み部を前記リムの外周側から塞ぐことで前記副気室を形成する蓋部と、
を備えることを特徴とする車両用ホイール。 A vehicle wheel provided with a secondary air chamber as a Helmholtz resonator on the outer peripheral surface of the rim,
In the cross-sectional view in the width direction, the rim,
A first hump portion and a second hump portion protruding outward in the radial direction;
A recess formed between the first hump portion and the second hump portion;
A lid that forms the auxiliary air chamber by closing the recess from the outer periphery of the rim;
A vehicle wheel comprising:
前記リムは、幅方向の断面視において、
径方向外側に突出する第1ハンプ部および第2ハンプ部と、
前記第1ハンプ部と前記第2ハンプ部との間に形成される凹み部と、
前記凹み部を前記リムの内周側から塞ぐことで前記副気室を形成する蓋部と、
を備えることを特徴とする車両用ホイール。 A vehicle wheel provided with an auxiliary air chamber as a Helmholtz resonator on the inner peripheral surface of the rim,
In the cross-sectional view in the width direction, the rim,
A first hump portion and a second hump portion protruding outward in the radial direction;
A recess formed between the first hump portion and the second hump portion;
A lid that forms the auxiliary air chamber by closing the recess from the inner peripheral side of the rim;
A vehicle wheel comprising:
前記リムは、幅方向の断面視において、
径方向外側に突出する第1ハンプ部および第2ハンプ部と、
前記第1ハンプ部と前記第2ハンプ部との間に形成される凹み部と、
前記凹み部に配置され、前記副気室を形成する容器と、
前記容器が固定され、前記凹み部を前記リムの外周側から塞ぐ蓋部と、
を備えることを特徴とする車両用ホイール。 A vehicle wheel provided with a secondary air chamber as a Helmholtz resonator on the outer peripheral surface of the rim,
In the cross-sectional view in the width direction, the rim,
A first hump portion and a second hump portion protruding outward in the radial direction;
A recess formed between the first hump portion and the second hump portion;
A container disposed in the recess and forming the auxiliary air chamber;
The container is fixed, and a lid for closing the dent from the outer periphery of the rim;
A vehicle wheel comprising:
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DE112018003941T5 (en) | 2017-08-01 | 2020-05-20 | Denso Corporation | Rotating electrical machine, drive system of a rotating electrical machine, magnet, method for producing a magnet, magnetizing device and magnet unit |
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