JP2018142072A - 情報端末の制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の画像症例を同時に比較する際、簡単に病変の形状比較を行い、診断時間を短縮可能な制御方法を提供する。【解決手段】医用情報管理システム200は、複数の類似医用画像を情報端末200のディスプレイに表示させる。複数の第1の類似医用画像は、第1の症例に対応する病変を含む医用画像を含み、複数の第2の類似医用画像は、第2の症例に対応する病変を含む医用画像を含む。複数の第1の類似医用画像の枚数と複数の第2の医用類似画像の枚数とは異なる。表示画面が表示された後に、ディスプレイに表示される第1及よび第2の類似医用画像の夫々の選択を検知し、選択を検知した第1及よび第2の類似医用画像の少なくとも一方に、限局性病変が含まれている場合、第1の症例に対応する病変の医用画像を含む複数の第1の類似医用画像と、第2の症例に対応する病変の医用画像を含む複数の第2の類似医用画像とを同一の時間で連続的に表示させる。【選択図】図2
Description
本発明は、読影対象の医用画像と類似する類似医用画像を検索するための情報端末の制御方法及びプログラムに関する。
近年、例えば、CT(Computed Tomography)、MRI(Magnetic Resonance Imaging)等の医用画像装置が発達および普及している。これらCT又はMRIなどは、デジタル化された高精細な医用画像を大容量で取得することを可能にした。また、医師が読影した医用画像は読影レポートと共にPACS(Picture Archiving and Communication Systems)に順次蓄積されつつある。ここで、例えば特許文献1、2、3に開示されるように、新たな読影の参考とするため、読影対象の医用画像と類似した過去の医用画像を、PACSに蓄積済の過去症例から検索する技術が開発され始めている。
特許文献1には、複数の超音波動画像を比較して閲覧する際に、任意の1つの動画像の再生時間に合わせて、他の動画の表示速度を調整する技術が開示されている。
また、特許文献2には、異なる2つのマンモグラフィ画像群を比較して閲覧する際に、両画像群のスライス厚を用いて、スライス数を同じ枚数に調整して表示する技術が開示されている。
また、特許文献3には、異なる複数の肺野動画像を比較して閲覧する際に、動画像から呼気と吸気の位相情報用いて、呼吸サイクルを合致させて表示する技術が開示されている。
しかし、特許文献1から特許文献3では、複数の医用動画を同時に再生する際に、動画中の病変部分の再生開始時刻と再生終了時刻が合致するように各動画の表示速度を調整することについての記載は一切ない。また、このような速度調整が限局性病変の場合にのみに必要である等の工夫をも開示していない。
医師は読影の際に医用画像を連続再生して病変の状態を確認する。複数の症例を比較する際は、複数の症例を同時に再生しながら病変の状態を比較する。この際、比較しやすくするために、再生開始位置を各症例の病変位置に設定する等の煩雑な作業が必要になる。
このような課題を解決するための従来技術は、個人内の動画比較を対象としていた。個人内比較では、臓器の大きさや病変位置には大きな違いが生じることがない。そのため、病変部分を動画で比較するにあたっては、画像枚数や呼吸等の周期的なズレを考慮するだけでよく、病変位置を考慮に入れた速度調整を行う必要が無かった。
一方、大量に蓄積された医用画像データベースの中から類似した医用画像症例を参照して診断を行う場合、検索された医用画像の比較は個人内ではなく個人間の比較になる。個人間の比較では、病変位置が異なる条件で病変を比較することになる。この際、従来技術の方法をそのまま適用すると、動画再生時に病変の再生開始位置が異なってしまうため、病変の比較が困難になる。特に、画像診断において限局性病変に対する病変の立体形状の確認は必須項目であり、病変の再生開始時刻が異なる動画で形状比較を行った場合には、誤った形状認識に繋がり、誤診が生じる恐れがある。このような個人間の症例比較は、類似医用画像を参照するシステムを利用した際に生じる特有の課題である。
このような場合であっても、前記読影対象の医用画像を診断する上で参考となる類似医用画像を効果的に医師に提示することが望まれる。
以上の考察により、本願発明者らは、以下の発明の各態様を想到するに至った。
本開示の一態様は、医用画像を登録する医用画像データベースを参照して医用画像を検索する症例検索システムに接続されており、ディスプレイを有する情報端末の制御方法であって、記情報端末のコンピュータに対して、対象医用画像と所定以上の類似度を有する複数の類似医用画像を前記症例検索システムから受信させ、ここで、前記複数の類似医用画像は、複数の第1の類似医用画像と、複数の第2の類似医用画像とを含み、前記複数の第1の類似医用画像は、第1の症例に対応する病変を含む医用画像を含み、前記複数の第2の類似医用画像は、第2の症例に対応する病変を含む医用画像を含み、前記複数の第1の類似医用画像の枚数と前記複数の第2の医用類似画像の枚数とは異なり、前記対象医用画像を表示する第1表示領域と、前記第1の類似医用画像および前記第2の類似医用画像を含む複数の類似医用画像を表示する第2表示領域とを含む表示画面を前記ディスプレイに表示させ、前記表示画面が表示された後に、前記第2表示領域に表示される前記第1の類似医用画像および前記第2の類似医用画像のそれぞれの選択を検知し、前記選択を検知した前記第1の類似医用画像および前記第2の類似医用画像の少なくとも一方に、限局性病変が含まれている場合、前記第1の症例に対応する病変の医用画像を含む複数の第1の類似医用画像と、前記第2の症例に対応する病変の医用画像を含む複数の第2の類似医用画像とを同一の時間で連続的に表示させる。
上記態様により、医用画像データベースに登録されている複数の画像症例を同時に比較する際、限局性病変が含まれる症例に対しては、病変部分の動画表示を同一の開始終了時刻で再生することができるため、ユーザは簡単に病変の形状比較を行うことができ、診断時間を短縮することが可能になる。
本開示の一態様は、医用画像を登録する医用画像データベースを参照して医用画像を検索する症例検索システムに接続されており、ディスプレイを有する情報端末の制御方法であって、(a)前記情報端末のコンピュータに対して、対象医用画像と所定以上の類似度を有する複数の類似医用画像を前記症例検索システムから受信させ、ここで、前記複数の類似医用画像は、複数の第1の類似医用画像と、複数の第2の類似医用画像とを含み、前記複数の第1の類似医用画像は、第1の症例に対応する病変を含む医用画像を含み、前記複数の第2の類似医用画像は、第2の症例に対応する病変を含む医用画像を含み、前記複数の第1の類似医用画像の枚数と前記複数の第2の医用類似画像の枚数とは異なり、(b)前記対象医用画像を表示する第1表示領域と、前記第1の類似医用画像および前記第2の類似医用画像を含む複数の類似医用画像を表示する第2表示領域とを含む表示画面を前記ディスプレイに表示させ、(c)前記表示画面が表示された後に、前記第2表示領域に表示される前記第1の類似医用画像および前記第2の類似医用画像のそれぞれの選択を検知し、(d)前記選択を検知した前記第1の類似医用画像および前記第2の類似医用画像の少なくとも一方に、限局性病変が含まれている場合、前記第1の症例に対応する病変の医用画像を含む複数の第1の類似医用画像と、前記第2の症例に対応する病変の医用画像を含む複数の第2の類似医用画像とを同一の時間で連続的に表示させる。
これにより、医用画像データベースに登録されている複数の画像症例を同時に比較する際、限局性病変が含まれる症例に対しては、病変部分の動画表示を同一の開始終了時刻で再生することができるため、ユーザは簡単に病変の形状比較を行うことができ、診断時間を短縮することが可能になる。
また、前記複数の第1の類似医用画像は、前記第1の症例に対応する病変を含む医用画像と、前記第1の症例に対応する病変を含まない医用画像とを含み、前記複数の第2の類似医用画像は、前記第2の症例に対応する病変を含む医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含まない医用画像とを含み、前記工程(d)において、前記第1の症例に対応する病変の医用画像と、前記第2の症例に対応する病変の医用画像とを同一の時間で連続的に表示させる。
これにより、動画表示の際に病変部分のみを比較できるため、病変の形状比較をより簡単に行うことができ、診断時間を短縮することが可能になる。
また、前記複数の第1の類似医用画像は、前記第1の症例に対応する病変の医用画像と、前記第1の症例に対応する病変を含まない医用画像とを含み、前記複数の第2の類似医用画像は、前記第2の症例に対応する病変を含む医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含まない医用画像とを含み、前記工程(d)において、前記第1の症例に対応する病変を含む医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含む医用画像とを同一の時間で連続的に表示させ、かつ、前記第1の症例に対応する病変を含まない医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含まない医用画像とを同一の時間で連続的に表示させる。
これにより、非病変を含む全スライス画像を確認しながら病変部分の再生開始終了時刻を同一にすることができるため、限局性病変の診断に必要な病変形状の比較を容易に行うことができ、かつ、非病変スライス画像の再生速度の比較により、直感的に病変位置の違いを把握することができ、診断時間の短縮や診断精度の向上が可能になる。
また、前記工程(d)において、前記選択を検知した前記第1の類似医用画像および前記第2の類似医用画像に、限局性病変が含まれていない場合、前記第1の症例に対応する病変を含む複数の第1の類似医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含む複数の第2の類似医用画像とを同一の時間で連続的に表示させない。
これにより、限局性病変が含まれない症例を比較する際に、限局性病変以外では不要な病変の形状比較を避けることができ、診断時間の短縮が可能になる。
また、前記工程(d)において、(d1)前記選択を検知した前記第1の類似医用画像または前記第2の類似医用画像が1枚である場合、前記第1の症例に対応する病変を含む複数の第1の類似医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含む複数の第2の類似医用画像とを同一の時間で連続的に表示させない。
病変領域または非病変領域の画像枚数が1枚の場合、その画像が長時間表示された際には、複数の同じ画像が表示されているのか、1枚の画像が表示され続けているのかの判別が困難になる。そのため、病変領域、非病変領域の画像枚数が1枚の場合は、同一時間の連続表示を行わないことで、誤った読影を防止することができ、診断精度の向上が可能になる。
また、前記工程(d)において、前記複数の第1の類似医用画像の枚数および前記複数の第2の医用類似画像の枚数の少なくとも一方が第1の閾値以下である場合、前記複数の第1の類似医用画像の枚数および前記複数の第2の医用類似画像の枚数の少なくとも一方が閾値以下であることを示す通知情報を前記ディスプレイに表示させる。
病変が扁平な場合は病変フレーム数が少なくなる。少ない病変フレームを遅い再生速度で表示した場合、扁平な病変を誤って丸く錯覚させる可能性がある。そのため、病変フレームが小さい場合は、動画再生時に画像枚数を表示したり、「奥行き小」等の表示を行うことで、このような誤った読影を防止することができ、診断精度の向上が可能になる。
なお、前記通知情報とは、前記複数の第1の類似医用画像の枚数および前記複数の第2の医用類似画像の枚数の少なくとも一方であることを示す。
また、前記工程(c)において、前記複数の第1の類似医用画像の枚数および前記複数の第2の医用類似画像の枚数の少なくとも一方が第1の閾値以下である場合、前記第1の症例に対応する病変を含む複数の第1の類似医用画像又は前記第2の症例に対応する病変を含む複数の第2の類似医用画像を強調表示し、かつ同一の時間で連続的に表示させる。
なお、前記第1の症例に対応する病変を含む複数の第1の類似医用画像又は前記第2の症例に対応する病変を含む複数の第2の類似医用画像を点滅することによって強調表示し、かつ同一の時間で連続的に表示させてもよい。
上述した通り、病変が扁平な場合は病変フレーム数が少なくなる。少ない病変フレームを遅い再生速度で表示した場合、扁平な病変を誤って丸く錯覚させる可能性がある。そのため、病変フレームが小さい場合には、動画再生時に画像フレームを点滅させたり、強調させたりする等の表示を行うことで、このような誤った読影を防止することができ、診断精度の向上が可能になる。
また、前記工程(c)において、前記選択を検知した前記第1の類似医用画像および前記第2の類似医用画像の少なくとも一方に、限局性病変が含まれている場合、前記第1の症例に対応する病変を含む複数の第1の類似医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含む複数の第2の類似医用画像とを同一の時間で連続的に表示させ、前記選択を検知した前記第1の類似医用画像および前記第2の類似医用画像に、限局性病変が含まれていない場合、前記第1の症例に対応する病変を含む複数の第1の類似医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含む複数の第2の類似医用画像とを同一の時間で連続的に表示させない。
限局性病変ではなく、びまん性病変を診断する際には、病変の形状ではなく病変の範囲を比較する必要がある。しかし、病変スライス画像の再生時間を合致させてしまうと、病変範囲を正しく比較することができなくなり、誤った診断を行ってしまう可能性がある。そのため、限局性病変以外では、動画再生速度を同一の時間で再生させないことで、診断精度の向上が可能になる。
さらに、(d)前記第1の症例に対応する病変を含む複数の第1の類似医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含む複数の第2の類似医用画像とを、前記工程(c)で表示した順番と逆の順番で、同一の時間で連続的に表示させる。
医師は見落としや誤認識を防止するために同じ症例を複数回確認する。この際、通常は症例の再生方向を交互に変えて確認を行う。再生方向を交互に変えるとは、例えば肺のスライス画像を頭から足の方向に連続表示し、続いて足から頭方向に向けて同じ画像を連続表示させることを示す。このような確認方法では臓器位置の連続性が担保されるため、誤認識や見落としが起こりにくい。そのため、動画表示を繰り返し行う際は、医師の確認方法と合致させた再生方法を行うことにより、不連続な症例表示による誤診を避けることができ、診断精度の向上が可能になる。
(実施の形態)
以下本開示の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、同じ構成要素については同じ符号が用いられている。
以下本開示の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、各図面において、同じ構成要素については同じ符号が用いられている。
図1は、本実施の形態における情報端末が適用された病院情報システムの全体構成図である。図1に示すように、病院情報システムは、情報端末100、医用情報管理システム200、症例検索システム300を備えている。なお、医用情報管理システム200や症例検索システム300は必ずしも病院の中に配置される必要はなく、病院外のデータセンター、プライベートクラウドサーバ、パブリッククラウドサーバなどの上で動作するソフトウェアであってもよい。
情報端末100としては、パーソナルコンピュータやタブレット端末などの情報端末が採用される。医用情報管理システム200としては、PACS(Picture Archiving and Communication Systems)や電子カルテシステムなどが採用される。
図2は、情報端末100、医用情報管理システム200、および症例検索システム300の構成を示すブロック図である。図2に示すように、情報端末100は、ディスプレイ101、操作部102、入力制御部103、表示制御部104、ROI管理部105、病名リスト管理部106、通信制御部107、表示速度制御部108を備える。
ディスプレイ101は、例えば、液晶モニタにより構成され、ユーザが画像診断を行う対象の医用画像及びカルテ情報や、画像診断の結果を記入するレポート入力画面などを表示する。なお、ディスプレイ101は最低1台必要だが、通常、画像診断においては2〜3台が用いられる。本実施の形態では2台を用いる例を示し、それぞれ第1ディスプレイ101a、第2ディスプレイ101bとする。また、第1ディスプレイ101aの表示画面を第1表示画面、第2ディスプレイ101bの表示画面を第2表示画面と呼ぶ。2台構成の様子を図3に示す。図3では、第1ディスプレイ101aには、医用画像ビューワの画面が表示されており、第2ディスプレイ101bに症例検索システム300の画面が表示されている。
操作部102は、例えば、キーボードやマウスにより構成され、ディスプレイに表示する医用画像やカルテ情報における表示内容の選択、画像診断結果の入力など、情報端末100に種々の情報を入力することができる。
入力制御部103は、操作部102へのユーザの操作入力を認識すると、その操作の内容を解釈し、他の構成要素に操作内容を通知する。例えば、入力制御部103は、操作部102よりマウス座標を受け取り、表示制御部104で生成されたGUIの座標と比較することにより、GUIにおけるボタンオブジェクトが選択された状態などを判定し、他の構成要素に操作内容を通知する。
表示制御部104は、情報端末100のGUI(Graphical User Interface)を生成し、ディスプレイ101に表示させる。
ROI管理部105は、類似症例検索を行う際の関心領域(Region Of Interest)の管理を行う。
病名リスト管理部106は、類似症例サムネイル表示領域710に表示された類似症例サムネイルの病名リストの管理を行う。
通信制御部107は、情報端末100及び医用情報管理システム200間の通信や、情報端末100及び症例検索システム300間の通信を制御する。また、通信制御部107は、他のブロックから種々のデータの送信依頼を受け付けて、医用情報管理システム200又は症例検索システム300に送信すると共に、医用情報管理システム200又は症例検索システム300から送信されたデータを受信し、該当するブロックに渡す。
表示速度制御部108は、入力制御部から受け取った操作内容を用いて検索結果を表示する際に各症例を動画表示するか否かを判定し、動画表示を行う症例に対しては、該当症例の再生速度を算出して表示制御部104に通知する。処理の詳細については後述する。
図2に示すように、医用情報管理システム200は、患者情報蓄積部201、患者情報管理部202、医用画像データ蓄積部203、医用画像データ管理部204、診断レポート管理部205、通信制御部206を備える。
患者情報蓄積部201は、患者の性別・年齢・既往歴などの臨床情報、血液検査などの検査情報を蓄積する。
患者情報管理部202は、患者情報蓄積部201に蓄積された情報の入力・更新・出力について管理する。医用画像データ蓄積部203は、患者の検査画像を蓄積する。
医用画像データ管理部204は、患者の検査画像を表示する。
診断レポート管理部205は、患者の診断結果であるレポートの入力および表示の管理を行う。
また通信制御部206は、他のブロックから種々のデータの送信依頼を受け付けて、情報端末100又は症例検索システム300に送信すると共に、情報端末100又は症例検索システム300から送信されたデータを受信し、該当するブロックに渡す。
図2に示すように、症例検索システム300は、類似症例データ蓄積部301、画像特徴抽出部302、類似症例検索部303、画像所見体系格納部304を備える。
類似症例データ蓄積部301は、予め、医用情報管理システム200に管理されている症例のうち、類似症例検索の対象データとして選定された複数の症例について、それぞれから抽出された画像特徴、それぞれに付与された画像所見、それぞれのサムネイル画像などを蓄積する。
画像特徴抽出部302は、情報端末100の通信制御部110から送信されたスライス画像のID(スライスID)およびROI情報と、医用情報管理システム200の医用画像データ蓄積部203に蓄積された前記スライスIDに対応する医用画像データを基にして、画像特徴を抽出する。
類似症例検索部303は、画像特徴抽出部302で抽出された画像特徴と、類似症例データ蓄積部301に蓄積された複数の類似症例の画像特徴とをそれぞれ比較することで類似症例検索結果を生成する。
通信制御部304は、他のブロックから種々のデータの送信依頼を受け付けて、情報端末100又は医用情報管理システム200に送信すると共に、情報端末100又は医用情報管理システム200から送信されたデータを受信し、該当するブロックに渡す。
図4は、情報端末100の実装形態の構成例を示す図である。図4に示すように、情報端末100は、アプリケーション501、OS(Operating System)502、メモリ503、及び図示しないその他のハードウェアを備えている。
アプリケーション501は、パーソナルコンピュータやタブレット端末を情報端末100として機能させるためのアプリケーションソフトウェアであり、情報端末100のプロセッサにより実行される。情報端末100は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体からアプリケーション501を読み出してアプリケーション501を実装してもよいし、ネットワークからダウンロードすることでアプリケーション501を実装してもよい。OS502は、携帯情報端末の基本ソフトウェアであり、情報端末100のプロセッサにより実行される。メモリ503は、情報端末100が備えるRAM、ROM等の記憶装置により構成され、アプリケーション501に含まれるデータ群を記憶する。情報端末100のプロセッサがアプリケーション501を実行することで、図2に示す入力制御部103、表示制御部104、ROI管理部105、病名リスト管理部106、通信制御部107の機能が実現される。
但し、本実施の形態では、情報端末100は、アプリケーション501のみ単独で実装されてもよいし、アプリケーション501及びOS502で実装されてもよいし、アプリケーション501、OS502、及びメモリ503で実装されてもよいし、アプリケーション501、OS502、メモリ503、及びその他の図示しないハードウェアで実装されてもよい。いずれの実装形態においても本実施の形態の情報端末100を実現することは可能である。
図5、図6は、情報端末100にて類似症例検索を起動した直後の画面構成を示す図である。なお、図5はディスプレイ101a、図6はディスプレイ101bの画面をそれぞれ表す。
図5に示すように、ディスプレイ101aに表示された情報端末100の基本画面は、4医用画像ビューワ610で構成されている。医用画像は通常DICOM(Digital Imaging and COmmunication in Medicine)フォーマットで記録されており、医用画像ビューワ610はDICOMを扱えるビューワである。本実施の形態で扱う医用画像は、多数の断層画像(スライス画像ともいう)からなる胸部CT画像とする。医用画像ビューワに表示された胸部CT画像は、マウスやキーボードの操作により、スライス送りをすることができる。なお、胸部CT画像ではなく、MRI(Magnetic Resonance Imaging)画像や単純X線画像であってもよい。
医用画像ビューワ610には、類似症例検索を起動する元となった症例の画像が表示されている。胸部CT画像のうち、読影者が類似症例検索を起動したスライス位置の画像(すなわち、検索クエリ画像)が初期表示されている。なお、画像上に類似症例検索を行う対象の関心領域(ROI:Region Of Interest)を重畳表示していてもよい。
図6は、情報端末100にて類似症例検索アプリケーションを起動した直後にディスプレイ101bに表示される基本画面K2の一例を示す図である。図6に示す基本画面K2は、症例表示領域710、診断対象症例表示領域720、病名リスト表示領域730を備える。
症例表示領域710は、検索クエリ画像に類似した類似症例のサムネイル画像を類似度順に表示する領域である。ここで、類似症例のサムネイル画像は、類似医用画像の一例である。
症例表示領域710には多数の類似症例が表示されるため、解像度や画素値の変換をその場で行うと処理に時間がかかってしまう。よって、サムネイル画像は、オリジナルのスライス画像から予め作成され、症例検索システム300に保存されている。
以下、解像度や画素値の変換について少し補足する。オリジナルのスライス画像の解像度は512×512画素であるが、サムネイル画像はより低解像であるため、解像度変換を行う必要がある。そこで、サムネイル画像は、元となるスライス画像に対して低解像度処理及び階調変換処理が行われて生成される。
階調変換処理は例えば、下記のように行われる。CTで取得したスライス画像は各画素値(CT値)が−1000〜+1000(単位HU:Hounsfield Unit)の2000階調の値をとり、そのままでは通常の8ビット階調のディスプレイに表示できない。また、表示できたとしても、2000階調の中で、肺気腫領域(CT値:−1000HU)、肺野の正常組織(CT値:約−900HU)、すりガラス領域(CT値:−800HU)、軟部組織(CT値:−100〜−50HU)、水(CT値:0HU)、及び骨(CT値:1000HU)を人間が肉眼で区別することは難しい。
よって、通常、スライス画像は、各画素値に対してウィンドウレベル及びウィンドウ幅が設定され、8ビットの画素値に再構成されて、ディスプレイに表示される。ここで、ウは、ウィンドウの中心となるCT値を示し、ウィンドウ幅は、ウィンドウ中心の上下の幅を示す。
例えば、肺野条件でDICOM画像が再構成される場合、ウィンドウレベルが−550〜−800に設定され、ウィンドウ幅が1000〜1600に設定される。したがって、サムネイル画像も、元となるスライス画像から上記の処理によって画素値が8ビットに落とされることで生成される。
なお、症例表示領域710に表示されるサムネイル画像は、診断対象症例の特徴ベクトルに対する距離が所定の閾値以下の類似症例を示すサムネイル画像である。ここでは距離としては、例えば、ユークリッド距離が用いられる。なお、距離としては、市街地距離等の別の距離尺度が採用されてもよい。比較対象となる2つの画像は、距離が近いほど類似している。また、特徴ベクトルは、サムネイル画像から得られたものではなく、元画像であるスライス画像から得られたものが採用される。
図7は、症例表示領域710に表示されるある1つの類似症例の表示領域(個別領域の一例)を取り出して示した図である。類似症例の表示領域には、サムネイル画像が表示されており、このサムネイル画像の下部には、確定診断病名表示領域711及び距離表示領域712が配置されている。確定診断病名表示領域711には、対象となる類似症例の確定診断病名が表示される。確定診断病名とは、対象となる類似症例に対して診断が確定された病名を指す。距離表示領域712には、対象となる類似症例のスライス画像の特徴ベクトルと、検索クエリ画像の特徴ベクトルとの距離が表示される。図7の例では、確定診断病名表示領域711には、「非結核性抗酸菌症」と表示されているため、このサムネイル画像は「非結核性抗酸菌症」と確定診断がされた類似症例のサムネイル画像を示す。また、距離表示領域712には、「0.05」と表示されているため、この類似症例のスライス画像と検索クエリ画像との距離が「0.05」であることが示されている。
さらに、類似症例サムネイル表示領域710に表示する症例を、病名リスト表示領域730の操作により絞り込むことができる。現在表示されている症例の絞り込み条件は、検索件数領域713に表示される。図6の類似症例検索直後の状態では、何も絞り込みがされていないため、検索件数表示領域713には「全疾患」と表示される。
病名リスト表示領域730は、類似症例サムネイル表示領域710に表示された全ての類似症例の確定診断病名が表示される。類似症例検索対象の症例は、確定診断後の症例を用いるため、確定診断病名は予め各症例に付与されている。図8に病名リストの拡大図を示す。図8では、病名は、大分類の病名(731、734、737、741、744)と詳細分類の病名(732,733、735、736、738、739、740、742,743、745)とに分けて表示されている。また、大分類病名および詳細分類病名の横には、その病名の症例数が表示されている。ユーザは、この病名リストにおける大分類病名または詳細分類病名の任意の行を選択することで、類似症例サムネイル表示領域710に表示される症例を限定することができる。図6のように類似症例検索直後の状態では、多様な疾患を含む62症例が表示対象になっているが、図8の行731をマウスでクリックした場合は、図9のように大分類病名が真菌症(全14件)の症例のみの表示になる。この時、表示条件表示領域714は、現在表示されている症例がどのような絞り込み条件であるか分かるように、図9では「真菌症」という表示に変わる。この機能により、例えば、画像診断を行う医師が想起した病名について、その疾患の類似症例を複数表示することで、診断対象の症例が想起した病名との整合性を確認しやすくなる。
図10は、患者情報1000の構成を示す図である。患者情報1000は、医用情報管理システム200における患者情報蓄積部201で患者ごとに管理される。図10に示すように、患者情報1000は、患者ID1100、氏名1200、年齢1300、性別1400、既往歴1500、家族歴1600、主訴1700、検査情報1800、確定診断1900を備える。患者ID1100は、患者に固有の識別番号である。氏名1200、年齢1300、性別1400、既往歴1500、家族歴1600、主訴1700は、それぞれ、患者ID1100の患者の氏名、年齢、性別、既往歴、家族歴、主訴である。また、検査情報1800は、図11に示すように、当該患者が過去に受けた複数の検査に関する情報を表す。それぞれの検査は、検査ID1810、検査日時1820、検査種1830、検査結果1840を備える。検査ID1810は、検査に固有の識別番号である。検査日時1820は、当該検査が行われた日時である。検査種1820は、当該検査の種類である。例えば、血液検査、呼吸機能検査、内視鏡検査、単純X線撮影、CT撮影などがある。検査結果1840は、血液検査であれば、白血球数、LDH,GPTなど各種指標の値や、それを基に医師が下した判断などである。また、単純X線撮影やCT撮影などの画像検査であれば、撮影された画像そのものへのポインタ情報や画像診断結果のレポートへのポインタ情報も含まれる。画像そのものは、DICOMフォーマットにて、医用情報管理システム200における医用画像データ蓄積部203に蓄積される。
また、検査種1830が単純X線、CT,MRI,PETなど画像検査の場合、医用情報管理システム200における医用画像データ蓄積部203に、医用画像データ2000が、図12に示すように蓄積される。医用画像データ2000は、検査ID1810(図11の検査IDと共通)およびシリーズIDを持つ。1回の検査で、複数の種類の画像撮影(例えば、単純CTと造影CTなど)を行う場合があるので、1つの検査IDに対し、複数のシリーズID2100が対応する場合もある。また、CT検査やMRI検査などの場合、1回の撮影で複数スライス画像を取得するので1つのシリーズIDには、複数のスライスIDが対応する。
検査種1830が単純X線、CT,MRI,PETなど画像検査の場合、医用情報管理システム200における診断レポート管理部205に、図13に示すような診断レポート3000が、蓄積される。診断レポート3000は、検査ID1810(図11の検査IDと共通)、所見3100、診断3200を備える。
図14は、類似症例データ4000のデータ構成の一例を示す図である。類似症例データ4000は、診断対象症例に対して類似する症例の検索時に参照されるデータであり、症例検索システム300の類似症例データ蓄積部301に蓄積されている。類似症例データ4000は、図14に示すように、類似症例ID4100、関心領域数4200、確定診断数4300、及び確定診断数4300の個数分の疾患ID4400を備える。
類似症例ID4100は、類似症例データ4000の識別子である。図14の例では、類似症例ID4100は、「SIM」とそれに続く番号とで構成される記号列で構成されている。
関心領域数4200は、類似症例IDで示される症例に対して事前に設定された関心領域の数である。なお、類似症例データ4000は、この関心領域数4200の個数分だけ、関心領域ID4210、スライスID4220、画像所見ID4230、関心領域座標4240、及び画像特徴データ4250、サムネイル画像データ4260、動画表示用スライスID4270、病変フラグ4280の情報を持つ。関心領域ID4210は、類似症例ID4100で示される類似症例に付与された関心領域のIDである。そのため、関心領域ID4210は、類似症例ID4100で示す記号列の後に連番を付与して表現される。スライスID4220は、関心領域が設定されたスライス画像の識別子であり、図12に示すスライスID2200と同一である。画像所見ID4230は、後で説明する画像所見体系の中から設定された画像所見のIDである。関心領域座標4240は、スライス画像に設定された関心領域の位置を示す情報である。図15は、スライス画像に設定された関心領域を模式的に示した図である。図15の例では、関心領域は矩形状に設定されている。したがって、関心領域座標4240は、関心領域の左上の頂点の座標(xl、yt)と、右下の頂点の座標(xr、yb)との4値で構成される。もちろん、関心領域は矩形以外の形状でもよく、その場合は、領域を一意に特定可能なパラメータが関心領域座標4240として採用される。例えば、関心領域が円形であれば、円の中心座標と半径とが関心領域座標4240として採用される。画像特徴データ4250は、関心領域座標4240で定義される関心領域から抽出された所定次元(ここではN次元)の特徴値である。サムネイル画像データ4260は、スライスIDで特定されるDICOMフォーマットのスライス画像を基に、症例表示領域710に表示するために生成されたサムネイル画像の画像データである。本開示では、関心領域は、異なるスライス画像にまたがって複数設定可能である。そのため、類似症例ID4100に対し、サムネイル画像の候補は複数存在する。ここでは、関心領域が付与されたスライス画像毎に、サムネイル画像が作成及び保持されているものとする。サムネイル画像データ4260は、例えば、サムネイル画像の左上の頂点から右下の頂点に向かうラスタ走査順にサムネイル画像の画素値が配置されている。先に説明を行ったが、CT検査で得られたDICOM画像は、512×512画素の11ビット(画素値:−1000〜+1000)画像である。そこで、本実施の形態では、サムネイル画像の表示を高速化するために、サムネイル画像の元となるDICOM画像に対して低解像度処理及び階調変換処理が行われて8ビットの画素値を持つサムネイル画像が予め作成され、類似症例データ4000に登録されている。なお、サムネイル画像の作成は、例えば、医用情報管理システム200が作成し、症例検索システム300に送信するようにしてもよいし、症例検索システム300が医用情報管理システム200からDICOM画像を取得して作成してもよい。動画表示用スライスID4270は、関心領域ID4210に関する症例を動画表示する際に必要となるスライスIDの集合である。例えば、スライスID4220が含まれるシリーズIDの全てのスライスIDが登録されている。病変フラグ4280は、動画表示用スライスID4270に登録されている各スライスが、限局性病変を含むスライスか、びまん性病変を含むスライスか、病変が含まれないスライスかを示すフラグが登録されている。
確定診断数4300は、確定診断として付与された病名の数である。この例では、類似症例ID4100で示される症例に2つの病名が付与されたので、確定診断数4300には「2」が登録されている。
疾患ID4400は、確定診断数4300の個数分だけ、疾患体系5000(図16)で定義された疾患IDを格納する。図14の例では、類似症例IDで示される症例に「DIS012_007」で示される病名と、「DIS015_019」で示される病名が付与されたので、疾患ID4400には、「DIS012_007」及び「DIS012_019」が登録されている。
次に、情報端末100が医用画像管理システム200と症例検索システム300と連携して読影作業開始から類似症例検索を開始するまでの流れを説明する。
図17は、情報端末100が、医用情報管理システム200から読影対象症例を取得した後、症例検索システム300に対して類似症例検索の要求を行い、症例検索システム300が類似症例検索の要求を受け取るまでの流れを示すシーケンス図である。まず情報端末100は、操作部102を通してユーザ(読影を行う医師)の読影対象検査リスト表示要求を受け付け、入力制御部103および通信制御部110を通して、医用画像管理システム200の通信制御部206へ読影対象検査リスト表示要求を送信する(ステップS510)。通信制御部206は、患者情報管理部202へ読影対象検査リスト表示要求を送信する。患者情報管理部202は、画像検査が実施後で読影が未終了の検査をリスト化し、通信制御部206を通して、情報端末100の通信制御部110に読影対象検査リストとして送信する(ステップS520)。情報端末100の表示制御部104は、読影対象検査リストを受け、読影対象検査リストを表示する(ステップS530)。例えば、図18のような画面が表示される。図18の画面は、読影が未終了の検査リストを表示する領域800と、検査IDが含むシリーズ情報を表示する領域810とで構成される。ここでは、検査リスト800の検査(行に対応)が選択されていないために、領域810には何も表示されていない。
ユーザは、リストの中から、これから読影を行う検査を選択する。選択が行われると、通信制御部110は、対象の検査IDの検査画像の表示要求を、医用情報管理システム200へ送信する(ステップS540)。医用情報管理システム200は、患者情報管理部202で指定された検査IDに含まれる全シリーズ画像(検査とシリーズの関係は図12参照)を医用画像データ蓄積部203から取得し、通信制御部206を通して、情報端末100に送信する(ステップS550)。情報端末100の表示制御部104は、指定された検査IDが含む全シリーズの情報を図19の領域810のように表示し、ユーザにシリーズの選択を促す(ステップS560)。図19の領域800では選択された行が網掛け表示になっている。ユーザは、読影対象のシリーズを選択すると、表示制御部104により図20のように医用画像ビューワが表示され、指定されたシリーズIDのシリーズ画像が全スライスをページ送りできる状態で表示される(ステップS570)。ユーザは、スライス送りをしながら画像診断を行う。画像診断に迷った場合は、類似症例検索を起動する。
類似症例検索の起動は、操作部102のキーボードでの予め定めたショートカットキーでもよいし、マウスで右クリックすることで医用画像ビューワのメニューを表示させ、その中から類似症例検索メニューを指定してもよい。類似症例検索の起動が指示されると、情報端末100の管理はROI管理部105に渡され、関心領域(ROI)の受け付け状態になる。ユーザは、操作部102を通して、注目するスライス上の病変に関心領域(ROI)を設定する(ステップS580)。ここでは、マウスドラッグにより矩形を設定し、入力された矩形情報(例えば、左上の点と右下の点の座標)は、ROI管理部が受け取った後、通信制御部110を通して、症例検索システム300の通信制御部304に送信される(ステップS590)。同時に、医用情報管理システム100からステップS550にて受け取った全シリーズ画像のうち、類似症例検索を行う対象のスライス画像も、症例検索システム300の通信制御部304に送信される(ステップS600)。なお、類似症例検索を行う対象のスライス画像そのものではなく、スライスIDでも構わない。その場合は、症例検索システム300が、そのスライスIDを基に、医用情報管理システム200からスライス画像を取得すればよい。
次に、症例検索システム300が類似症例検索を行い、情報端末100に類似症例検索結果を初期表示するまでの流れを説明する。
図21は、症例検索システム300が類似症例検索の要求を受け取った後、類似症例検索結果を情報端末に返し、検索結果の初期画面表示までの流れを示すシーケンス図である。
症例検索システム300の画像特徴抽出部302は、予め定めた複数次元の画像特徴を抽出する(ステップS610)。
「画像特徴量」としては、医用画像における臓器もしくは病変部分の形状に関するもの、または輝度分布に関するものなどがある。画像特徴量として、例えば、非特許文献:「根本,清水,萩原,小畑,縄野,“多数の特徴量からの特徴選択による乳房X線像上の腫瘤影判別精度の改善と高速な特徴選択法の提案”,電子情報通信学会論文誌D−II,Vol.J88−D−II,No.2,pp.416−426,2005年2月」に490次元の特徴量を用いることが記載されている。本実施の形態においては、この画像特徴を用いる。もちろん、他の画像特徴でもよい。
類似症例検索部303は、画像特徴抽出部302で抽出した画像特徴と、類似症例データ蓄積部301に関心領域ID毎に蓄積された画像特徴(図14における画像特徴データ4250)のそれぞれを比較し、距離を算出する(ステップS620)。そして、距離が所定の閾値以下の類似症例を、距離が小さい順にソートし、送信対象の症例として決定する(ステップS630)。次に、通信制御部304は、類似症例データ蓄積部に蓄積された類似症例データのうち、送信対象症例の関心領域ID4210、スライスID4220、画像所見ID4230、関心領域座標4240、サムネイル画像データ4260、確定診断数4300分だけの疾患ID4400及び、類似症例検索部303で算出された距離を、送信対象として決定された関心領域IDの数の分だけ、関心領域ID毎に送信する(ステップS640)。
なお、検索の結果取得する類似症例として、距離が所定の閾値以下のものとしたが、常に所定の数を取得するようにしても良いし、常に所定の病名数が含まれるような症例数にするなど、別の決定方法でもよい。
次に、類似症例検索結果の初期画面の生成(ステップS650)について図22のフローチャートに従って説明する。
まず、ステップS1000にて、表示制御部104は、図21のS640から受信した類似症例データの数をカウントし、カウント値を検索件数表示領域713に表示する。
次に、ステップS1100にて、検索件数表示領域713に、初期状態として「全疾患」と表示する。
次に、S1200にて、表示制御部104は、図21のS640から受信した類似症例データに対応する類似症例のうち、症例表示領域710にサムネイル画像が表示可能な類似症例の件数分だけ、症例表示領域710に類似症例のサムネイル画像を表示すると共に、各サムネイル画像に対応付けて確定診断及び類似度を表示する。
症例表示領域710に表示可能な類似症例の件数の最大値は、図6の例では20である。この最大値は予め定められている。また、この最大値はユーザが自由に変更できる構成にしてもよい。図21のS640から受信した類似症例データの数が、最大値よりも多い場合、表示制御部104は、症例表示領域710の右端に縦方向に長尺のスクロールバー715を表示する。これにより、ユーザは、スクロールバー715を移動させ、初期の基本画面K2で非表示であった類似症例のサムネイル画像を閲覧できる。
最後にステップS1300において、病名リストの生成・表示を行う。
まず、受信した類似症例(ここではNC件とする)から、病名リストを生成する。病名リスト管理部106が、NC個の類似症例について、それぞれに付属している確定診断(大分類病名)4700、確定診断(詳細分類病名)4800を基に、病名リストを生成する。生成された病名リストは、図23のようなテーブル情報6000として、病名リスト管理部106で管理される。病名リストでは、病名、病名ID(病名毎の固有ID)、件数、対応する類似症例ID(その病名の件数分)が管理される。そして、表示制御部104により、病名リスト表示領域730に表示させる。病名リストの表示の例を図24、図25、図26に示す。図24は、確定診断を詳細分類病名で表現している例、図25は、確定診断を大分類病名で表現している例、図26は、大分類病名毎の件数順に並べた上で、大分類病名ごとにその中に含まれる詳細分類病名の件数毎に表現した例である。この場合は、患者情報蓄積部201の確定診断が、大分類病名と詳細分類病名との階層構造で表現されている。
ステップS1000〜S1300は、表示制御部104によって実行される。
次に、情報端末100に類似症例検索結果が初期表示された後、検索結果画面で選択された複数の症例を動画表示するまでの流れを説明する。
図27は、情報端末100が類似症例検索結果を表示した後、情報端末100で複数の症例を比較表示する要求を受け取った後、該当する複数症例を動画表示する処理を示すシーケンス図である。
情報端末100の表示速度制御部108は、類似症例検索結果の初期表示後の操作から症例を比較表示するか否かを判定する(ステップS710)。具体的には、症例表示領域710で複数の症例が選択された場合には比較表示すると判定し、選択された症例が1つの場合には比較表示しないと判定する。
次に、表示速度制御部108は、ステップS710で比較表示すると判定された際に、ステップS710で選択された類似症例ID4100が保持する動画表示用スライスID4270を医療情報システム200に通知する(ステップS720)。
次に、表示速度制御部108は、ステップS720から受け取ったスライスIDに該当するスライス画像を情報端末100に送付する(ステップS730)。
次に、表示速度制御部108は、ステップS730から受け取ったスライス画像を動画表示する際の表示速度を算出する(ステップS740)。
図28は動画速度算出処理のフローチャートである。また、図29は動画速度算出処理を説明する概念図である。以下、図28および図29を用いてステップS740で動画速度を算出する方法について説明する。
まず、ステップS2100は、医療情報システム200からステップS710で選択された各症例の病変フラグ4280を取得する。病変フラグとは前述した通り、限局性病変か、びまん性病変か、病変が含まれない非病変スライスかを示すフラグである。
次に、ステップS2200は、ステップS2100から取得した病変フラグの中に限局性病変を示すフラグが含まれるか否かを判定する。限局性病変が含まれる場合はステップS2300に処理を進め、限局性病変が含まれない場合はステップS2500に処理を進める。
次に、ステップS2300は、ステップS2100で受け取った病変フラグを用いて各症例に含まれる限局性病変のフラグ数ndiをカウントする。図29の例では、症例1の限局性病変フラグ数ndiは8、症例2の限局性病変フラグ数nd2は4になる。
次に、ステップS2400は、ステップS2300でカウントした限局性病変のフラグ数を用いて、各症例の病変スライス画像の再生速度を算出し、処理を終了する。再生速度は以下の式で算出することができる。
vdi=tc1/ndi
ここで、vdiは症例iの病変スライス画像を再生する速度を示し、tc1はステップS710で選択された症例の病変スライス画像の再生時間を示す。病変スライス画像の再生時間tc1は設計者があらかじめ定めても良いし、ユーザが指定してもよい。図29の例では、病変スライス画像の再生時間tc1を2秒と設定した場合、スライス1枚あたりの再生速度は、vd1=2/8=0.25[秒/枚]、vd2=2/4=0.5[秒/枚]と算出される。上記の式で算出された速度で再生された動画は、病変部分の再生時間が同一になる。そのため、限局性病変の診断に必要な病変の立体形状を複数同時に比較することが可能になり、診断時間の短縮や診断精度の向上が可能になる。
ステップS2500は、病変スライス画像の再生速度viをあらかじめ定められたvc2に設定する。ステップS2500では、びまん性病変の病変スライス画像の再生速度を算出する。びまん性病変を診断するためには、病変の形状ではなく病変の範囲を比較する必要がある。しかし、病変スライス画像の再生時間を合致させてしまうと、病変の範囲を正しく比較することができなくなる。そのため、びまん性病変のスライス画像の再生速度は予め定められた速度vc2を用いることで、正しい比較が可能になる。なお、速度vc2はユーザが設定してもよい。
以上、ステップS2100からステップS2500の処理を行うことにより、表示速度制御部108は、ステップS730から受け取ったスライス画像を動画表示する際の表示速度を算出することができる。
なお、上記では病変スライス画像の再生速度算出について説明したが、非病変スライスの再生速度と病変スライス画像の再生速度を同時に算出してもよい。
図30は非病変スライス画像を含めた動画再生速度算出処理のフローチャートである。また、図31は非病変スライス画像を含めた動画再生速度算出処理を説明する概念図である。以下、図30を用いてステップS740で動画速度を算出する方法について説明する。なお、図30において図28と同じ記号を示す処理については説明を省略する。
ステップS3100では、ステップS2100で取得した病変フラグを用いて非病変フラグの数njをカウントする。図31の例では、症例1の非病変フラグ数nn1は4、症例2の限局性病変フラグ数nn1は6になる。
次に、ステップS3200では、ステップS3200でカウントした非病変フラグ数を用いて、各症例の非病変スライス画像の再生速度を算出し、処理を終了する。再生速度は以下の式で算出することができる。
vni=tc3/nni
ここで、vniは症例iの非病変スライス画像を再生する速度を示し、tc3はステップS710で選択された症例の非病変スライス画像の再生時間を示す。非病変スライス画像の再生時間tc1は設計者があらかじめ定めても良いし、ユーザが指定してもよい。図31の例では、非病変スライス画像の再生時間tc2を2秒と設定した場合、スライス1枚あたりの再生速度は、nn1=2/4=0.5[秒/枚]、vn2=2/6=0.33[秒/枚]と算出される。
上記の式で算出された速度で再生されたシリーズ画像は、非病変部分の再生時間が同一になる。そのため、非病変と病変スライスを合わせた全てのシリーズ画像の再生時間を同一にすることができ、かつ、限局性病変の再生開始時間と終了時間が同一に揃えることが可能になる。
これにより、非病変を含む全スライス画像を確認しながら病変部分の再生開始終了時刻を同一にすることができるため、限局性病変の診断に必要な病変形状の比較を容易に行うことができ、かつ、非病変スライス画像の再生速度の比較により、直感的に病変位置の違いを把握することができ、診断時間の短縮や診断精度の向上が可能になる。
なお、前記ステップS2300又は前記ステップS3100でのカウント数が1の時には、後段の速度算出を行わず、ステップS2500に進んでもよい。病変領域または非病変領域の画像枚数が1枚の場合、その画像が長時間表示された際には、複数の同じ画像が表示されているのか、1枚の画像が表示され続けているのかの判別が困難になる。そのため、病変領域、非病変領域の画像枚数が1枚の場合は、同一時間の連続表示を行わないことで、誤った読影を防止することができ、診断精度の向上が可能になる。
また、前記ステップS2300のカウント数が閾値以下の時には、画像枚数情報を画面に提示しても良い。病変が扁平な場合は病変フレーム数が少なくなる。少ない病変フレームを遅い再生速度で表示した場合、扁平な病変を誤って丸く錯覚させる可能性がある。そのため、病変フレームが小さい場合には、図32に示すように画像枚数を表示したり、「奥行き小」等の表示を行うことで、このような誤った読影を防止することができ、診断精度の向上が可能になる。なお、画像枚数の閾値は、画像のスライス厚によって決めればよい。例えばスライス厚が5mmの場合は1枚で、スライス厚が1mmの場合は5枚と設定すれば良い。また、対象の臓器に応じてユーザが決定してもよい。
また、前記ステップS2300のカウント数の合計が閾値以下の時には、画像フレームを強調表示しても良い。上述したように、病変が扁平な場合は病変フレーム数が少なくなる。少ない病変フレームを遅い再生速度で表示した場合、扁平な病変を誤って丸く錯覚させる可能性がある。そのため、病変フレームが小さい場合には、図33に示すように画像フレームを点滅させたり、強調表示させたりすることで、このような誤った読影を防止することができ、診断精度の向上が可能になる。なお、画像枚数の閾値は、画像のスライス厚によって決めればよい。例えばスライス厚が5mmの場合は1枚で、スライス厚が1mmの場合は5枚と設定すれば良い。また、対象の臓器に応じてユーザが決定してもよい。
ここで、図27のシーケンス図の説明に戻る。
表示速度制御部108は、ステップS740から受け取った動画表示速度を用いてステップS710で選択した症例を動画表示する。
なお、症例の動画表示を繰り返し行う際には、図34に示すように、再生するスライス方向を交互に変化させながら再生しても良い。医師は見落としや誤認識を防止するために同じ症例を複数回確認する。この際、通常は症例の再生方向を交互に変えて確認を行う。再生方向を交互に変えるとは、例えば肺のスライス画像を頭から足の方向に連続表示し、続いて足から頭方向に向けて同じ画像を連続表示させることを示す。このような確認方法では臓器位置の連続性が担保されるため、誤認識や見落としが起こりにくい。そのため、動画表示を繰り返し行う際は、医師の確認方法と合致させた再生方法を行うことにより、不連続な症例表示による誤診を避けることができ、診断精度の向上が可能になる。
なお、上記では、症例検索システム300にて画像特徴抽出する例を示したが、端末側で実施してもよい。
なお、本実施の形態では、肺の医用画像が主体的に用いられていたが、本開示はこれに限定されず、心臓、胃、膵臓等の他の器官の医用画像にも適用可能である。
本開示によれば、読影対象である医用画像を用いて診断するにあたって参考となる類似症例を提示する類似症例検索装置、および研修読影医のための読影教育装置等に利用可能である。
100 情報端末
101 ディスプレイ
102 操作部
103 入力制御部
104 表示制御部
105 ROI管理部
106 病名リスト管理部
107 通信制御部
108 表示速度管理部
200 医用情報管理システム
201 患者情報蓄積部
202 患者情報管理部
203 医用画像データ蓄積部
204 医用画像データ管理部
205 診断レポート管理部
206 通信制御部
300 症例検索システム
301 類似症例データ蓄積部
302 画像特徴抽出部
303 類似症例検索部
304 通信制御部
400 病院ネットワーク
K2 基本画面
501 アプリケーション
502 OS
503 メモリ
610 医用画像ビューワ
710 症例表示領域
711 確定診断病名表示領域
712 距離表示領域
713 検索件数表示領域
714 表示条件表示領域
715 スクロールバー
720 診断対象症例表示領域
730 病名リスト表示領域
800 検査リスト
810 シリーズ情報
1000 患者情報
1100 患者ID
1200 氏名
1300 年齢
1400 性別
1500 既往歴
1600 家族歴
1700 主訴
1800 検査情報
1810 検査ID
1820 検査日時
1830 検査種
1840 検査結果
1900 確定診断
2000 医用画像データ
2100 シリーズID
2200 スライスID
3000 診断レポート
3100 所見
3200 診断
4000 類似症例データ
4100 類似症例ID
4200 関心領域数
4210 関心領域ID
4220 スライスID
4230 画像所見ID
4240 関心領域座標
4250 画像特徴データ
4260 サムネイル画像データ
4270 動画表示用スライスID
4280 病変フラグ
4300 確定診断数
4400 疾患ID
5000 疾患体系
6000 テーブル情報
101 ディスプレイ
102 操作部
103 入力制御部
104 表示制御部
105 ROI管理部
106 病名リスト管理部
107 通信制御部
108 表示速度管理部
200 医用情報管理システム
201 患者情報蓄積部
202 患者情報管理部
203 医用画像データ蓄積部
204 医用画像データ管理部
205 診断レポート管理部
206 通信制御部
300 症例検索システム
301 類似症例データ蓄積部
302 画像特徴抽出部
303 類似症例検索部
304 通信制御部
400 病院ネットワーク
K2 基本画面
501 アプリケーション
502 OS
503 メモリ
610 医用画像ビューワ
710 症例表示領域
711 確定診断病名表示領域
712 距離表示領域
713 検索件数表示領域
714 表示条件表示領域
715 スクロールバー
720 診断対象症例表示領域
730 病名リスト表示領域
800 検査リスト
810 シリーズ情報
1000 患者情報
1100 患者ID
1200 氏名
1300 年齢
1400 性別
1500 既往歴
1600 家族歴
1700 主訴
1800 検査情報
1810 検査ID
1820 検査日時
1830 検査種
1840 検査結果
1900 確定診断
2000 医用画像データ
2100 シリーズID
2200 スライスID
3000 診断レポート
3100 所見
3200 診断
4000 類似症例データ
4100 類似症例ID
4200 関心領域数
4210 関心領域ID
4220 スライスID
4230 画像所見ID
4240 関心領域座標
4250 画像特徴データ
4260 サムネイル画像データ
4270 動画表示用スライスID
4280 病変フラグ
4300 確定診断数
4400 疾患ID
5000 疾患体系
6000 テーブル情報
Claims (11)
- 医用画像を登録する医用画像データベースを参照して医用画像を検索する症例検索システムに接続されており、ディスプレイを有する情報端末の制御方法であって、
(a)前記情報端末のコンピュータに対して、対象医用画像と所定以上の類似度を有する複数の類似医用画像を前記症例検索システムから受信させ、
ここで、前記複数の類似医用画像は、複数の第1の類似医用画像と、複数の第2の類似医用画像とを含み、
前記複数の第1の類似医用画像は、第1の症例に対応する病変を含む医用画像を含み、前記複数の第2の類似医用画像は、第2の症例に対応する病変を含む医用画像を含み、
前記複数の第1の類似医用画像の枚数と前記複数の第2の医用類似画像の枚数とは異なり、
(b)前記対象医用画像を表示する第1表示領域と、前記第1の類似医用画像および前記第2の類似医用画像を含む複数の類似医用画像を表示する第2表示領域とを含む表示画面を前記ディスプレイに表示させ、
(c)前記表示画面が表示された後に、前記第2表示領域に表示される前記第1の類似医用画像および前記第2の類似医用画像のそれぞれの選択を検知し、
(d)前記選択を検知した前記第1の類似医用画像および前記第2の類似医用画像の少なくとも一方に、限局性病変が含まれている場合、前記第1の症例に対応する病変の医用画像を含む複数の第1の類似医用画像と、前記第2の症例に対応する病変の医用画像を含む複数の第2の類似医用画像とを同一の時間で連続的に表示させる、
制御方法。 - 前記複数の第1の類似医用画像は、前記第1の症例に対応する病変を含む医用画像と、前記第1の症例に対応する病変を含まない医用画像とを含み、
前記複数の第2の類似医用画像は、前記第2の症例に対応する病変を含む医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含まない医用画像とを含み、
前記工程(d)において、前記第1の症例に対応する病変の医用画像と、前記第2の症例に対応する病変の医用画像とを同一の時間で連続的に表示させる、
請求項1に記載の制御方法。 - 前記複数の第1の類似医用画像は、前記第1の症例に対応する病変の医用画像と、前記第1の症例に対応する病変を含まない医用画像とを含み、
前記複数の第2の類似医用画像は、前記第2の症例に対応する病変を含む医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含まない医用画像とを含み、
前記工程(d)において、前記第1の症例に対応する病変を含む医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含む医用画像とを同一の時間で連続的に表示させ、かつ、前記第1の症例に対応する病変を含まない医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含まない医用画像とを同一の時間で連続的に表示させる、
請求項1に記載の制御方法。 - 前記工程(d)において、前記選択を検知した前記第1の類似医用画像および前記第2の類似医用画像に、限局性病変が含まれていない場合、前記第1の症例に対応する病変を含む複数の第1の類似医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含む複数の第2の類似医用画像とを同一の時間で連続的に表示させない、
請求項1に記載の制御方法。 - 前記工程(d)において、(d1)前記選択を検知した前記第1の類似医用画像または前記第2の類似医用画像が1枚である場合、前記第1の症例に対応する病変を含む複数の第1の類似医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含む複数の第2の類似医用画像とを同一の時間で連続的に表示させない、
請求項1に記載の制御方法。 - 前記工程(d)において、前記複数の第1の類似医用画像の枚数および前記複数の第2の医用類似画像の枚数の少なくとも一方が第1の閾値以下である場合、前記複数の第1の類似医用画像の枚数および前記複数の第2の医用類似画像の枚数の少なくとも一方が閾値以下であることを示す通知情報を前記ディスプレイに表示させる、
請求項1に記載の制御方法。 - 前記通知情報とは、前記複数の第1の類似医用画像の枚数および前記複数の第2の医用類似画像の枚数の少なくとも一方であることを示す、
請求項6に記載の制御方法。 - 前記工程(c)において、前記複数の第1の類似医用画像の枚数および前記複数の第2の医用類似画像の枚数の少なくとも一方が第1の閾値以下である場合、前記第1の症例に対応する病変を含む複数の第1の類似医用画像又は前記第2の症例に対応する病変を含む複数の第2の類似医用画像を強調表示し、かつ同一の時間で連続的に表示させる、
請求項1に記載の制御方法。 - 前記第1の症例に対応する病変を含む複数の第1の類似医用画像又は前記第2の症例に対応する病変を含む複数の第2の類似医用画像を点滅することによって強調表示し、かつ同一の時間で連続的に表示させる、
請求項8に記載の制御方法。 - 前記工程(c)において、前記選択を検知した前記第1の類似医用画像および前記第2の類似医用画像の少なくとも一方に、限局性病変が含まれている場合、前記第1の症例に対応する病変を含む複数の第1の類似医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含む複数の第2の類似医用画像とを同一の時間で連続的に表示させ、
前記選択を検知した前記第1の類似医用画像および前記第2の類似医用画像に、限局性病変が含まれていない場合、前記第1の症例に対応する病変を含む複数の第1の類似医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含む複数の第2の類似医用画像とを同一の時間で連続的に表示させない、
請求項1に記載の制御方法。 - さらに、
(d)前記第1の症例に対応する病変を含む複数の第1の類似医用画像と、前記第2の症例に対応する病変を含む複数の第2の類似医用画像とを、前記工程(c)で表示した順番と逆の順番で、同一の時間で連続的に表示させる、
請求項1に記載の制御方法。
Priority Applications (1)
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JP2017034750A JP2018142072A (ja) | 2017-02-27 | 2017-02-27 | 情報端末の制御方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017034750A JP2018142072A (ja) | 2017-02-27 | 2017-02-27 | 情報端末の制御方法及びプログラム |
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JP2018142072A true JP2018142072A (ja) | 2018-09-13 |
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ID=63527983
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017034750A Pending JP2018142072A (ja) | 2017-02-27 | 2017-02-27 | 情報端末の制御方法及びプログラム |
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JP (1) | JP2018142072A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020066115A1 (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 富士フイルム株式会社 | 医用画像表示装置、方法およびプログラム |
CN111539944A (zh) * | 2020-04-28 | 2020-08-14 | 安徽科大讯飞医疗信息技术有限公司 | 肺部病灶统计属性获取方法、装置、电子设备和存储介质 |
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2017
- 2017-02-27 JP JP2017034750A patent/JP2018142072A/ja active Pending
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WO2020066115A1 (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | 富士フイルム株式会社 | 医用画像表示装置、方法およびプログラム |
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JP7059386B2 (ja) | 2018-09-25 | 2022-04-25 | 富士フイルム株式会社 | 医用画像表示装置、方法およびプログラム |
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CN111539944A (zh) * | 2020-04-28 | 2020-08-14 | 安徽科大讯飞医疗信息技术有限公司 | 肺部病灶统计属性获取方法、装置、电子设备和存储介质 |
CN111539944B (zh) * | 2020-04-28 | 2024-04-09 | 讯飞医疗科技股份有限公司 | 肺部病灶统计属性获取方法、装置、电子设备和存储介质 |
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