JP2018033733A - パンツタイプ吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本発明のパンツタイプ吸収性物品の斜視図であり、図2は、本発明のパンツタイプ吸収性物品の展開図である。パンツタイプ吸収性物品1は、着用者の股間部を前後から覆う前後方向に細長い形態を有する吸収性本体20と、吸収性本体20の外側に重なりつつ吸収性本体20の周囲に延びてパンツタイプ吸収性物品1の外形形状を構成する外装体30と、を有している。そして、図1に示すように、外装体30によりその外形形状が構成されるパンツタイプ吸収性物品1は、前側胴回り領域13及び後側胴回り領域15の上部にウエスト開口部11が、前側胴回り領域13及び後側胴回り領域15の間の股領域14の左右両側に脚開口部12が形成されており、大きく区分して、着用者の腹部に当接する前側胴回り領域13、着用者の背部に当接する後側胴回り領域15、及び吸収性本体20が配置された股領域14に区分される。
図2に示すように、吸収性本体20は、液透過性のトップシート24と、液不透過性のバックシート25と、トップシート24及びバックシート25の間に配置される吸収体29とを含む。
トップシート24は、体液が吸収体へと移動するような液透過性を備えた基材から形成すればよく、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布等の親水性の不織布材料等、感触が柔らかで肌に刺激を与えない材料から構成される。また、トップシート24には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート24には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。さらに、強度及び加工性の点から、トップシート24の坪量は、18g/m2以上40g/m2以下であることが好ましい。トップシート24の形状としては特に制限はないが、漏れがないように体液を吸収体29へと誘導するために必要とされる、吸収体29を覆う形状であればよい。
バックシート25は、吸収体29が保持している体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成すればよく、通気性又は非通気性の樹脂フィルムから形成される。ここで、使用できる樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。強度及び加工性の点から、バックシート25の坪量は、15g/m2以上40g/m2以下であることが好ましい。また、装着時の蒸れを防止するため、通気性を有する樹脂フィルムをバックシート25として使用することが好ましい。バックシート25に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート25にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。
吸収性本体20は、トップシート24及びバックシート25の間に配置される吸収体29を有している。吸収体29は、基材としての吸収性繊維と、高吸水性ポリマー(SAP)と、を含有する。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンやおむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体29の吸収性繊維は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、100g/m2以上800g/m2以下の坪量とすることが好ましい。
外装体30は、パンツタイプ吸収性物品1の外形形状を構成し、ウエスト開口部11及び脚開口部12を形成し、パンツタイプ吸収性物品1の外形形状を構成する外装不織布シート301と、外装不織布シート301の身体側の内装不織布シート302から構成される。
外装不織布シート301は、股領域14となる中心線を中心としてほぼ対称な前側胴回り領域13と後側胴回り領域15とを有し、吸収性本体20も上記中心線を中心としてほぼ対称に配置されている。そして、吸収性本体20が内側となるように外装不織布シート301(及び吸収性本体20)が上記中心線で二つ折りにされ、前側胴回り領域13及び後側胴回り領域15の両側縁が重なり部を有して接続されている。これにより、外装不織布シート301は、伸縮性のウエスト開口部11と、一対の脚開口部12とを形成し、パンツタイプ吸収性物品1を全体として着脱可能なパンツ状に構成する。そして、パンツタイプ吸収性物品1を着用すると、前側胴回り領域13が着用者の腹側で腰部及び股間部を覆い、後側胴回り領域15が着用者の背側で腰部及び股間部を覆うようになっている。
本発明のパンツタイプ吸収性物品1には、ウエスト開口部11の周縁、脚開口部12の周縁、前側胴回り領域13、後側胴回り領域15、及び股領域14において、外装不織布シート301及び内装不織布シート302の間に、複数の伸縮性弾性部材31が配置されており、これが、外装不織布シート301及び内装不織布シート302に接合されている。そして、図4に示す、従来のパンツタイプ吸収性物品とは異なり、この伸縮性弾性部材31が伸長した状態で、内装不織布シート302の凹凸のエンボスパターンの底部に接合されている。このような構成を採用することにより、パンツタイプ吸収性物品1を着用した状態において、内装不織布シート302対して、凹凸のエンボスパターンに沿った襞が形成され、着用者とパンツタイプ吸収性物品1の内装不織布シート302の間に間隙が保持されるので、パンツタイプ吸収性物品1の通気性が良好に維持される。なお、内装不織布シート302と伸縮性弾性部材31とは、伸縮性弾性部材31にのみ介在するホットメルト接着剤を介して互いに接着されていることが好ましい。
11 ウエスト開口部
12 脚開口部
13 前側胴回り領域
14 股領域
15 後側胴回り領域
20 吸収性本体
24 トップシート
25 バックシート
29 吸収体
30 外装体
301 外装不織布シート
302 内装不織布シート
31 伸縮性弾性部材
Claims (6)
- 前側胴回り領域及び後側胴回り領域の上部にウエスト開口部を形成し、前側胴回り領域及び後側胴回り領域の間の股領域の左右両側に脚開口部を形成した、パンツタイプ吸収性物品であって、
前記パンツタイプ吸収性物品は、
液透過性のトップシート、液不透過性のバックシート、並びにトップシート及びバックシートの間に配置される吸収体、から構成される吸収性本体と、
パンツタイプ吸収性物品の外形形状を構成する外装不織布シート、及び外装不織布シートに対して身体側に設けられる内装不織布シート、から構成される外装体と、を有し、
前記ウエスト開口部の周縁、前記脚開口部の周縁、前記前側胴回り領域、前記後側胴回り領域、及び前記股領域においては、前記外装不織布シート及び前記内装不織布シートの間に、複数の伸縮性弾性部材が配置されて、前記外装不織布シート及び前記内装不織布シートに接合されており、
前記内装不織布シートは、凹凸のエンボスパターンを有する不織布であり、
前記内装不織布シートと、前記伸縮性弾性部材とは、前記伸縮性弾性部材が伸長した状態において、前記内装不織布シートの凹凸のエンボスパターンの底部に接合されている、パンツタイプ吸収性物品。 - 前記内装不織布シートの、凹凸のエンボスパターンの凸部の高さは、前記外装体を幅方向に200%伸長した状態で、1.0mm以上3.0mm以下であり、前記外装体を伸長していない状態で、2.0mm以上6.0mm以下である、請求項1に記載のパンツタイプ吸収性物品。
- 前記内装不織布シートの、凹凸のエンボスパターンは、前記外装体を吸収性物品の幅方向に200%伸長した状態で、幅方向の寸法が長手方向の寸法よりも大きい、請求項1又は2に記載のパンツタイプ吸収性物品。
- 前記内装不織布シートは、エアースルー不織布又はスパンボンド不織布である、請求項1から3のいずれかに記載のパンツタイプ吸収性物品。
- 前記内装不織布シートと、前記伸縮性弾性部材とは、前記伸縮性弾性部材にのみ介在するホットメルト接着剤を介して接着されている、請求項1から4のいずれかに記載のパンツタイプ吸収性物品。
- 前記内装不織布シートと、前記外装不織布シートとは、前記伸縮性弾性部材が存在しない部位において、熱又は超音波で接合されている、請求項1から5のいずれかに記載のパンツタイプ吸収性物品。
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