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JP2018033733A - パンツタイプ吸収性物品 - Google Patents

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【課題】本発明は、通気性や、不織布シートの肌触りの良好な、パンツタイプ吸収性物品を提供する。【解決手段】本発明は、トップシート、バックシート、並びに吸収体、から構成される吸収性本体と、外装不織布シート、及び内装不織布シート、から構成される外装体と、を有し、ウエスト開口部の周縁、脚開口部の周縁、前側胴回り領域、後側胴回り領域、及び股領域においては、外装不織布シート及び内装不織布シートの間に、複数の伸縮性弾性部材が配置されて、外装不織布シート及び内装不織布シートに接合されており、内装不織布シートは、凹凸のエンボスパターンを有する不織布であり、内装不織布シートと、伸縮性弾性部材とは、伸縮性弾性部材が伸長した状態において、内装不織布シートの凹凸のエンボスパターンの底部に接合されている、パンツタイプ吸収性物品を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、通気性が良好で、不織布シートの肌触りの良好な、パンツタイプ吸収性物品に関する。
従来、幼児、成人、及び病人の排泄物を吸収するため、パンツ型の紙おむつ(パンツタイプ吸収性物品)が使用されている。パンツタイプ吸収性物品は、ウエスト開口部と一対の脚開口部とを形成するとともに、排泄物を吸収する吸収性本体とその支持部材である外装体を有し、吸収性本体が前後から着用者の股間部を覆っている。そして、脚開口部に着用者の両足を入れ、紙おむつ本体を胴回りへ引っ張り上げて着用する。
このようなパンツタイプ吸収性物品においては、前後のウエスト周り、前後の胴周り、左右脚周り、股領域等において、外装体を構成する不織布シートの間に伸縮性弾性部材が配置されている。そして、各部位に配置された伸縮性弾性部材がギャザーを構成し、着用者の身体に吸収性物品をフィットさせることによって、体液の漏れを防止したり、快適な着用感を付与したりしている。しかしながら、これらの伸縮性弾性部材は、場合によっては、身体を締め付けすぎることがあり、これにより、吸収性物品から外部への通気性を阻害したり、ギャザーのひだにより皮膚がこすれて肌触りの不快感を招いたりすることがあった。
このような問題に対処した発明として、例えば、特許文献1には、2枚のシート材と、これら両シート材間に配された複数本の弾性部材とからなる伸縮部を有する複合伸縮部材であって、2枚のシート材は、伸縮部の伸縮方向及びそれに直行する方向において間欠的に互いに接合されており、弾性部材は、両シート同士の接合部を通らないように伸縮部に配されており且つその両端部において両シート材に固定されており、両シート材のそれぞれが、各々複数本の弾性部材に亘って連続して延びる複数本のひだを形成している複合伸縮性部材が開示されている。
また、特許文献2には、前身頃と後身頃の両方又はいずれか一方に、クッション部が形成された使い捨ておむつであって、このクッション部は、内側シートと、この内側シートの肌非対向面側に位置する外側シートと、使い捨ておむつの幅方向に沿って伸長した状態で、内側シートと外側シートの間に挟んで固定される一又は複数のウエスト伸縮部材と、内側シートと外側シートの両方又はいずれか一方に重ねられて、幅方向に接合部と非接合部が交互に連続するように間欠的に接合されたクッション形成シートと、を含み、接合部は、それぞれ、長手方向に沿って延びる直線状の接合線が2列以上に並んで形成されたものであり、接合部同士の間の間隔を第1の間隔と定義し、接合部内の接合線の列の間の間隔を第2の間隔と定義した場合に、第2の間隔は、第1の間隔よりも狭い、使い捨ておむつが開示されている。
特開2005−080859号公報 特開2016−042917号公報
しかしながら、特許文献1及び2に記載の発明を利用したパンツタイプ吸収性物品における通気性や、不織布シートの肌触りは、依然として満足のいくものではなかった。したがって、本発明は、以上の課題に鑑みてなされたものであり、通気性や、不織布シートの肌触りの良好な、パンツタイプ吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った。その結果、外装体の身体測に位置する内装不織布シートを、凹凸のエンボスパターンを有する不織布とし、内装不織布シートと外装不織布シートの間に配置される伸縮性弾性部材を、これが伸長した状態において、内装不織布シートの凹凸のエンボスパターンの底部に接合した、パンツタイプ吸収性物品によれば、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は、以下のものを提供する。
(1)本発明の第1の態様は、前側胴回り領域及び後側胴回り領域の上部にウエスト開口部を形成し、前側胴回り領域及び後側胴回り領域の間の股領域の左右両側に脚開口部を形成した、パンツタイプ吸収性物品であって、前記パンツタイプ吸収性物品は、液透過性のトップシート、液不透過性のバックシート、並びにトップシート及びバックシートの間に配置される吸収体、から構成される吸収性本体と、パンツタイプ吸収性物品の外形形状を構成する外装不織布シート、及び外装不織布シートに対して身体側に設けられる内装不織布シート、から構成される外装体と、を有し、前記ウエスト開口部の周縁、前記脚開口部の周縁、前記前側胴回り領域、前記後側胴回り領域、及び前記股領域においては、前記外装不織布シート及び前記内装不織布シートの間に、複数の伸縮性弾性部材が配置されて、前記外装不織布シート及び前記内装不織布シートに接合されており、前記内装不織布シートは、凹凸のエンボスパターンを有する不織布であり、前記内装不織布シートと、前記伸縮性弾性部材とは、前記伸縮性弾性部材が伸長した状態において、前記内装不織布シートの凹凸のエンボスパターンの底部に接合されている、パンツタイプ吸収性物品である。
(2)本発明の第2の態様は、(1)に記載のパンツタイプ吸収性物品であって、前記内装不織布シートの、凹凸のエンボスパターンの凸部の高さは、前記外装体を吸収性物品の幅方向に200%伸長した状態で、1.0mm以上3.0mm以下であり、前記外装体を伸長していない状態で、2.0mm以上6.0mm以下であることを特徴とするものである。
(3)本発明の第3の態様は、(1)又は(2)に記載のパンツタイプ吸収性物品であって、前記内装不織布シートの、凹凸のエンボスパターンは、前記外装体を吸収性物品の幅方向に200%伸長した状態で、幅方向の寸法が長手方向の寸法よりも大きいことを特徴とするものである。
(4)本発明の第4の態様は、(1)から(3)のいずれかに記載のパンツタイプ吸収性物品であって、前記内装不織布シートは、エアースルー不織布又はスパンボンド不織布であることを特徴とするものである。
(5)本発明の第5の態様は、(1)から(4)のいずれかに記載のパンツタイプ吸収性物品であって、前記内装不織布シートと、前記伸縮性弾性部材とは、前記伸縮性弾性部材にのみ介在するホットメルト接着剤を介して接着されていることを特徴とするものである。
(6)本発明の第6の態様は、(1)から(5)のいずれかに記載のパンツタイプ吸収性物品であって、前記内装不織布シートと、前記外装不織布シートとは、前記伸縮性弾性部材が存在しない部位において、熱又は超音波で接合されていることを特徴とするものである。
本発明のパンツタイプ吸収性物品においては、着用者の肌に直接触れる内装不織布シートとして、凹凸のエンボスパターンを有する不織布を使用する。凹凸のエンボスパターンを有する不織布は、柔らかな肌触りを有するので、このような不織布を内装不織布シートとして用いることにより、パンツタイプ吸収性物品の肌触りが良好なものとなる。また、本発明のパンツタイプ吸収性物品においては、外装不織布シート及び内装不織布シートの間に複数の伸縮性弾性部材が配置されて、伸縮性弾性部材が伸長した状態において、内装不織布シートの凹凸のエンボスパターンの底部に接合される状態で、内装不織布シートと伸縮性弾性部材が接合されている。これにより、パンツタイプ吸収性物品の着用時において、内装不織布シートと着用者の肌の間に空隙が形成され、パンツタイプ吸収性物品の通気性が良好に維持される。
本発明のパンツタイプ吸収性物品の斜視図である。 本発明のパンツタイプ吸収性物品の展開図である。 (a1)外装体を200%伸長した時の内装不織布シートの平面図、(a2)外装体を200%伸長した時の内装不織布シート、伸縮性弾性部材、及び外装不織布シートの状態を示す断面図、(b1)非伸長時の内装不織布シートの平面図、(b2)非伸長時の内装不織布シート、伸縮性弾性部材、及び外装不織布シートの状態を示す断面図である。 従来のパンツタイプ吸収性物品の、(a)外装体を200%伸長した時の内装不織布シート、伸縮性弾性部材、及び外装不織布シートの状態を示す断面図、(b)外装体が非伸長時の内装不織布シート、伸縮性弾性部材、及び外装不織布シートの状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態に係るパンツタイプ吸収性物品1について説明する。なお、パンツタイプ吸収性物品1を着用したときに着用者の腹側となる位置を「前」又は「前側」と称し、着用者の背側となる位置を「後」又は「後側」と称する。また、パンツタイプ吸収性物品1を着用したときに着用者の肌側となる面を「内側」と称する。
<パンツタイプ吸収性物品>
図1は、本発明のパンツタイプ吸収性物品の斜視図であり、図2は、本発明のパンツタイプ吸収性物品の展開図である。パンツタイプ吸収性物品1は、着用者の股間部を前後から覆う前後方向に細長い形態を有する吸収性本体20と、吸収性本体20の外側に重なりつつ吸収性本体20の周囲に延びてパンツタイプ吸収性物品1の外形形状を構成する外装体30と、を有している。そして、図1に示すように、外装体30によりその外形形状が構成されるパンツタイプ吸収性物品1は、前側胴回り領域13及び後側胴回り領域15の上部にウエスト開口部11が、前側胴回り領域13及び後側胴回り領域15の間の股領域14の左右両側に脚開口部12が形成されており、大きく区分して、着用者の腹部に当接する前側胴回り領域13、着用者の背部に当接する後側胴回り領域15、及び吸収性本体20が配置された股領域14に区分される。
[吸収性本体]
図2に示すように、吸収性本体20は、液透過性のトップシート24と、液不透過性のバックシート25と、トップシート24及びバックシート25の間に配置される吸収体29とを含む。
(トップシート)
トップシート24は、体液が吸収体へと移動するような液透過性を備えた基材から形成すればよく、例えば、サーマルボンド不織布、スパンボンド不織布等の不織布、サーマルボンド/スパンボンドを積層した複合不織布等の親水性の不織布材料等、感触が柔らかで肌に刺激を与えない材料から構成される。また、トップシート24には、液透過性を向上させるために、表面にエンボス加工や穿孔加工を施してもよい。これらのエンボス加工や穿孔加工を施すための方法としては、公知の方法を制限なく実施することができる。また、肌への刺激を低減させるため、トップシート24には、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を含有させてもよい。さらに、強度及び加工性の点から、トップシート24の坪量は、18g/m以上40g/m以下であることが好ましい。トップシート24の形状としては特に制限はないが、漏れがないように体液を吸収体29へと誘導するために必要とされる、吸収体29を覆う形状であればよい。
(バックシート)
バックシート25は、吸収体29が保持している体液が衣類を濡らさないような液不透過性を備えた基材を用いて形成すればよく、通気性又は非通気性の樹脂フィルムから形成される。ここで、使用できる樹脂フィルムとしては、例えば、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンとポリプロピレンの複合フィルム等が挙げられる。強度及び加工性の点から、バックシート25の坪量は、15g/m以上40g/m以下であることが好ましい。また、装着時の蒸れを防止するため、通気性を有する樹脂フィルムをバックシート25として使用することが好ましい。バックシート25に通気性を備えさせるためには、例えば、基材の樹脂フィルムにフィラーを配合したり、バックシート25にエンボス加工を施したりすればよい。なお、フィラーとしては炭酸カルシウムを挙げることができ、その配合方法は、公知の方法を制限なく行うことができる。
(吸収体)
吸収性本体20は、トップシート24及びバックシート25の間に配置される吸収体29を有している。吸収体29は、基材としての吸収性繊維と、高吸水性ポリマー(SAP)と、を含有する。吸収性繊維は、一般に生理用ナプキンやおむつ、尿取りパッド等の吸収性物品に使用されるものであれば特に制限はなく、例えば、フラッフパルプ、コットン、レーヨン、アセテート、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等を挙げることができる。これらの中でも、吸収性の観点から、フラッフパルプを使用することが好ましい。斯かるフラッフパルプとしては、木材パルプ、合成繊維、ポリマー繊維、非木材パルプ等を綿状に解繊したものを挙げることができる。吸収体29の吸収性繊維は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、100g/m以上800g/m以下の坪量とすることが好ましい。
吸収体29に使用される高吸水性ポリマーとしては、体液を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであれば特に制限はなく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。吸収体29のSAP量は、吸収性能及び肌触りを損なわないよう、50g/m以上500g/m以下の坪量とすることが好ましく、15質量%以上50質量%以下の含有量とすることが好ましい。
吸収体29における吸収性繊維及びSAPの形態は、吸収性繊維中にSAP粒子を混合して形成した積層マットの形態であることが好ましい。また、SAP粒子の漏洩防止や吸収体29の形状の安定化の目的から、吸収体29をキャリアシートに包むことが好ましい。キャリアシートの基材としては親水性を有するものであればよく、ティシュ、吸収紙、エアレイド不織布等の親水性不織布を挙げることができる。キャリアシートを複数備える場合は、キャリアシートの基材は同一のものであっても異なるものであってもよい。
吸収体29は、2層以上の吸収体からなるものであってもよく、例えば、上層吸収体と下層吸収体とを積層してなるものであってもよい。この場合、上層吸収体と下層吸収体の長手方向及び幅方向の寸法は、上層吸収体の寸法が下層吸収体の寸法より大きくてもよく、上層吸収体の寸法が下層吸収体の寸法と同じであってもよく、上層吸収体の寸法が下層吸収体の寸法より小さくてもよい。
[外装体]
外装体30は、パンツタイプ吸収性物品1の外形形状を構成し、ウエスト開口部11及び脚開口部12を形成し、パンツタイプ吸収性物品1の外形形状を構成する外装不織布シート301と、外装不織布シート301の身体側の内装不織布シート302から構成される。
(外装不織布シート及び内装不織布シート)
外装不織布シート301は、股領域14となる中心線を中心としてほぼ対称な前側胴回り領域13と後側胴回り領域15とを有し、吸収性本体20も上記中心線を中心としてほぼ対称に配置されている。そして、吸収性本体20が内側となるように外装不織布シート301(及び吸収性本体20)が上記中心線で二つ折りにされ、前側胴回り領域13及び後側胴回り領域15の両側縁が重なり部を有して接続されている。これにより、外装不織布シート301は、伸縮性のウエスト開口部11と、一対の脚開口部12とを形成し、パンツタイプ吸収性物品1を全体として着脱可能なパンツ状に構成する。そして、パンツタイプ吸収性物品1を着用すると、前側胴回り領域13が着用者の腹側で腰部及び股間部を覆い、後側胴回り領域15が着用者の背側で腰部及び股間部を覆うようになっている。
外装不織布シート301の内側には、内装不織布シート302が積層されており、外装体30の強度を高めるようになっている。また、外装体30には、外装不織布シート301及び内装不織布シート302に加えて、吸収性本体20の周縁を覆う補助シートが設けられ、これが内装不織布シート302に積層されていてもよい。外装不織布シート301及び内装不織布シート302には、サーマルボンド不織布、エアースルー不織布、スパンボンド不織布等の不織布、好ましくはエアースルー不織布又はスパンボンド不織布であって、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂からなる不織布を用いることができる。これらの不織布を用いる場合、その坪量は、18g/m以上40g/m以下とすればよい。
本発明のパンツタイプ吸収性物品1においては、内装不織布シート302は、凹凸のエンボスパターンを有する不織布である。内装不織布シート302が凹凸のエンボスパターンを有することにより、パンツタイプ吸収性物品1の着用時の肌触りが良好なものとなる。内装不織布シート302に形成されるエンボスパターンとしては、丸形、及び三角形、四角形、五角形、六角形、七角形、八角形、九角形、十角形等の多角形のエンボスパターンを挙げることができ、長手方向の寸法と幅方向の寸法が同一であっても、異なっていてもよいが、外装体30を吸収性物品の幅方向に200%伸長した状態で、幅方向の寸法が長手方向の寸法よりも大きいことが好ましい。なお、ここで、「200%伸長した状態」とは、伸長していない状態での寸法を100%とし、伸長していない状態の寸法から2倍に伸長させた状態と指すものとする。より具体的には、図3に示すように、外装体30を吸収性物品の幅方向に200%伸長した状態で、エンボスパターンの長手方向の寸法は、3.0mm以上7.0mm以下であることが好ましく、幅方向の寸法は、7.0mm以上13.0mm以下であることが好ましく、外装体30を吸収性物品の幅方向に伸長していない状態で、長手方向及び幅方向の寸法は、3.0mm以上7.0mm以下であることが好ましい。また、凹凸のエンボスパターンの凸部の高さは、外装体30を吸収性物品の幅方向に200%伸長した状態で、1.0mm以上3.0mm以下であることが好ましく、外装体30を吸収性物品の幅方向に伸長していない状態で、2.0mm以上6.0mm以下であることが好ましい。なお、内装不織布シート302と外装不織布シート301とは、後述する伸縮性弾性部材31が存在しない部位において、熱又は超音波で接合されていることが好ましい。
[伸縮性弾性部材]
本発明のパンツタイプ吸収性物品1には、ウエスト開口部11の周縁、脚開口部12の周縁、前側胴回り領域13、後側胴回り領域15、及び股領域14において、外装不織布シート301及び内装不織布シート302の間に、複数の伸縮性弾性部材31が配置されており、これが、外装不織布シート301及び内装不織布シート302に接合されている。そして、図4に示す、従来のパンツタイプ吸収性物品とは異なり、この伸縮性弾性部材31が伸長した状態で、内装不織布シート302の凹凸のエンボスパターンの底部に接合されている。このような構成を採用することにより、パンツタイプ吸収性物品1を着用した状態において、内装不織布シート302対して、凹凸のエンボスパターンに沿った襞が形成され、着用者とパンツタイプ吸収性物品1の内装不織布シート302の間に間隙が保持されるので、パンツタイプ吸収性物品1の通気性が良好に維持される。なお、内装不織布シート302と伸縮性弾性部材31とは、伸縮性弾性部材31にのみ介在するホットメルト接着剤を介して互いに接着されていることが好ましい。
伸縮性弾性部材31を構成する弾性部材としては、例えば、天然ゴム、合成ゴム、ポリウレタン等の糸状、紐状、平型形状のものを適宜使用することができ、その太さは、620dtex以下であることが好ましい。
1 パンツタイプ吸収性物品
11 ウエスト開口部
12 脚開口部
13 前側胴回り領域
14 股領域
15 後側胴回り領域
20 吸収性本体
24 トップシート
25 バックシート
29 吸収体
30 外装体
301 外装不織布シート
302 内装不織布シート
31 伸縮性弾性部材

Claims (6)

  1. 前側胴回り領域及び後側胴回り領域の上部にウエスト開口部を形成し、前側胴回り領域及び後側胴回り領域の間の股領域の左右両側に脚開口部を形成した、パンツタイプ吸収性物品であって、
    前記パンツタイプ吸収性物品は、
    液透過性のトップシート、液不透過性のバックシート、並びにトップシート及びバックシートの間に配置される吸収体、から構成される吸収性本体と、
    パンツタイプ吸収性物品の外形形状を構成する外装不織布シート、及び外装不織布シートに対して身体側に設けられる内装不織布シート、から構成される外装体と、を有し、
    前記ウエスト開口部の周縁、前記脚開口部の周縁、前記前側胴回り領域、前記後側胴回り領域、及び前記股領域においては、前記外装不織布シート及び前記内装不織布シートの間に、複数の伸縮性弾性部材が配置されて、前記外装不織布シート及び前記内装不織布シートに接合されており、
    前記内装不織布シートは、凹凸のエンボスパターンを有する不織布であり、
    前記内装不織布シートと、前記伸縮性弾性部材とは、前記伸縮性弾性部材が伸長した状態において、前記内装不織布シートの凹凸のエンボスパターンの底部に接合されている、パンツタイプ吸収性物品。
  2. 前記内装不織布シートの、凹凸のエンボスパターンの凸部の高さは、前記外装体を幅方向に200%伸長した状態で、1.0mm以上3.0mm以下であり、前記外装体を伸長していない状態で、2.0mm以上6.0mm以下である、請求項1に記載のパンツタイプ吸収性物品。
  3. 前記内装不織布シートの、凹凸のエンボスパターンは、前記外装体を吸収性物品の幅方向に200%伸長した状態で、幅方向の寸法が長手方向の寸法よりも大きい、請求項1又は2に記載のパンツタイプ吸収性物品。
  4. 前記内装不織布シートは、エアースルー不織布又はスパンボンド不織布である、請求項1から3のいずれかに記載のパンツタイプ吸収性物品。
  5. 前記内装不織布シートと、前記伸縮性弾性部材とは、前記伸縮性弾性部材にのみ介在するホットメルト接着剤を介して接着されている、請求項1から4のいずれかに記載のパンツタイプ吸収性物品。
  6. 前記内装不織布シートと、前記外装不織布シートとは、前記伸縮性弾性部材が存在しない部位において、熱又は超音波で接合されている、請求項1から5のいずれかに記載のパンツタイプ吸収性物品。
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