JP2018031969A - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光学ファインダー像を損なうことなく、位相差検出方式と撮像面位相差検出方式とを組み合わせて焦点検出を行うことが可能な撮像装置及びその制御方法を得る。【解決手段】撮像光学系の異なる瞳部分領域を通過した少なくとも一対の光束を受光する焦点検出画素を有する撮像手段と、撮像光学系の光路上から導かれた光束を利用して焦点検出を行う第1焦点検出手段と、撮像手段が出力する画像信号に基づいて焦点検出を行う第2焦点検出手段と、光路上から退避可能で、光路上の光束を視認手段へ導く第1光学手段と、第1光学手段とは独立に光路上から退避可能で、光路上の光束を第1焦点検出手段へ導く第2光学手段と、第2光学手段を光路上に設置又は光路上から退避することによって、第1焦点検出手段を用いた焦点検出と第2焦点検出手段を用いた焦点検出とを切り替える制御手段と、を備える。【選択図】図1
Description
本発明は、異なる焦点検出手段を組み合わせて合焦動作を行う撮像装置及びその制御方法に関する。
近年の撮像装置は、自動焦点検出機能を備えていることが一般的である。例えばレンズ交換が可能なデジタル一眼レフカメラは、位相差検出方式の自動焦点検出機能を備えていることが多い。
デジタル一眼レフカメラに用いられる位相差検出方式と異なる焦点検出方式として、撮像面位相差検出方式が知られている。例えば特許文献1には、少なくとも一対の焦点検出画素を有する画素を2次元状に配列した撮像素子を備えた撮像装置について記載されている。特許文献1の撮像装置では、撮像光学系の異なる瞳部分領域を通過した一対の光束を、同一のマイクロレンズによって一対の焦点検出画素に投影させ、焦点検出画素から出力される画像信号に基づいて焦点検出を行っている。そして、焦点検出結果に応じて撮像光学系(撮影レンズ)の合焦動作を行っている。
撮像面位相差検出方式は、焦点検出画素が出力する画像信号に基づいて焦点検出を行うため、焦点検出の精度が高いという特徴を有している。一方、位相差検出方式は、焦点検出専用の光学系で射出瞳を分割し、適切に絞った光束から得た像信号から焦点検出しているので、検出できる焦点の範囲が広く合焦動作が高速であるという特徴を有している。
特許文献2には、位相差検出方式と撮像面位相差検出方式を組み合わせて焦点検出を行ういわゆるハイブリッド位相差AFについて記載されている。また、特許文献3には、デジタル一眼レフカメラにおいて、位相差検出方式と撮像面位相差検出方式を交互に用いてハイブリッド位相差AFを行う技術が記載されている。
しかしながら、特許文献2に記載の技術は、光学ファインダー(Optical Viewfinder)を備えないミラーレスデジタル一眼カメラを想定しており、光学ファインダーを好む撮影者にとっては好適でなかった。また、特許文献3に記載の技術では、撮像面位相差焦点検出を行うときに、サブミラーと共にレフレックスミラーを撮像光学系の光路上から退避しなければならない。このため、光学ファインダー像を視認しながらハイブリッド位相差焦点検出を行うことができないという課題があった。
本発明に係る撮像装置は、撮像光学系の異なる瞳部分領域を通過した少なくとも一対の光束を受光する焦点検出画素を有する撮像手段と、撮像光学系の光路上から導かれた光束を利用して焦点検出を行う第1焦点検出手段と、撮像手段が出力する画像信号に基づいて焦点検出を行う第2焦点検出手段と、光路上から退避可能で、光路上の光束を視認手段へ導く第1光学手段と、第1光学手段とは独立に光路上から退避可能で、光路上の光束を第1焦点検出手段へ導く第2光学手段と、第2光学手段を光路上に設置又は光路上から退避することによって、第1焦点検出手段を用いた焦点検出と第2焦点検出手段を用いた焦点検出とを切り替える制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る撮像装置の制御方法は、撮像光学系の異なる瞳部分領域を通過した少なくとも一対の光束を受光する焦点検出画素を有する撮像手段と、撮像光学系の光路上から導かれた光束を利用して焦点検出を行う第1焦点検出手段と、撮像手段が出力する画像信号に基づいて焦点検出を行う第2焦点検出手段と、光路上から退避可能で、光路上の光束を視認手段へ導く第1光学手段と、光路上から退避可能で、光路上の光束を第1焦点検出手段へ導く第2光学手段と、を備える撮像装置の制御方法であって、第1光学手段とは独立に第2光学手段を光路上に設置又は光路上から退避することによって、第1焦点検出手段を用いた焦点検出と第2焦点検出手段を用いた焦点検出とを切り替えるステップを有することを特徴とする。
本発明によれば、光学ファインダー像を損なうことなく、位相差検出方式と撮像面位相差検出方式とを組み合わせて焦点検出を行うことが可能な撮像装置及びその制御方法を得ることができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において例示される構成部品の寸法、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明がそれらの例示に限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る撮像装置の構成を示す概略図である。図1に示す撮像装置は、例えばデジタル一眼レフカメラ等のカメラ本体102と、カメラ本体102に装着可能なレンズ本体101とを備えて構成される。
図1は、第1実施形態に係る撮像装置の構成を示す概略図である。図1に示す撮像装置は、例えばデジタル一眼レフカメラ等のカメラ本体102と、カメラ本体102に装着可能なレンズ本体101とを備えて構成される。
レンズ本体101は、対物レンズ群104、フォーカスレンズ群105、変倍レンズ群106、絞りユニット107等を有する撮像光学系103を備える。フォーカスレンズ駆動部108は、フォーカスレンズ群105を光軸方向に進退駆動して撮像光学系103の合焦動作を行う。絞りユニット駆動部111は、絞りユニット107の開口径を制御して光量を調節するとともに、静止画撮影時の露光期間を制御する。なお、レンズ本体101は、変倍レンズ群106を駆動するためのズーム駆動ユニットや、変倍レンズ群106の位置情報及び絞りユニット107の絞り状態を検出するための検出器等を更に備えてもよい。また、フォーカスレンズ駆動部108には、フォーカスレンズ群105の光軸方向の位置を検出するための、フォーカスレンズ位置検出部等が更に含まれてもよい。
レンズ制御部110は、レンズ本体101の制御を司るCPU等からなる。また、レンズ記憶部109は、ROM(Read Only Memory)等からなり、レンズ本体101の個体識別情報や設計上の合焦補正情報を記憶する。
一方、カメラ本体102は、カメラ制御部117、ROM134、RAM136、操作部137を備える。カメラ制御部117は、カメラ本体102の制御を司るCPU等からなる。また、ROM134はカメラ本体102のFROM(Flash ROM)等からなり、RAM136はカメラ本体102のDRAM(Dynamic Random Access Memory)等からなる。操作部137は、後述のシャッター釦や絞り込み釦等を有する。操作部137のシャッター釦が半押しされると、カメラ本体102は合焦動作を開始し、シャッター釦が全押しされると撮影を開始する。また、操作部137の絞り込み釦が押下されると、カメラ本体102は絞りユニット駆動部111を用いて絞りユニット107を絞り込む。
また、カメラ本体102は、ペリクルミラー140、ペンタプリズム113、接眼レンズ114等を有するファインダー光学系を備える。ペリクルミラー140は、光路上から退避可能に配置されたメインミラーであり、光路上の光束を反射して図1の上方側に導く。ペンタプリズム113は、ペリクルミラー140により反射された光が形成する被写体像を反転する。接眼レンズ114は、ペンタプリズム113によって反転された被写体像を拡大して光学ファインダー像を形成する。
サブミラー150は、ペリクルミラー140の背面側に設けられ、ペリクルミラー140の半透過部を透過した光束を反射して図1の下方側に導く。サブミラー150は、ペリクルミラー140とは独立に光路上から退避可能となるように配置されている。
また、カメラ本体102は、公知の位相差検出方式により焦点検出を行う第1焦点検出手段を備える。第1焦点検出手段は、焦点検出ユニット116及び位相差検出部133を有し、サブミラー150により光路上から導かれた光束を利用して撮像光学系103の焦点状態を検出する。焦点検出ユニット116は、光路を変更するミラー120、2次結像レンズ群121、焦点検出センサ122等を有する。なお、図1の焦点検出ユニット116は概略的に示されており、焦点検出ユニット116の詳細については、図2を用いて後述する。
また、カメラ本体102は、公知の撮像面位相差検出方式により焦点検出を行う第2焦点検出手段を備える。第2焦点検出手段は、撮像素子118及び撮像面位相差検出部135を有し、撮像素子118が出力する画像信号に基づいて、撮像光学系103の焦点状態を検出する。撮像素子118は、例えばCCDやCMOS等であり、撮像光学系103の射出瞳の全域を通る光を受光して画像を生成する撮像画素を有する。また、撮像素子118は、射出瞳の異なる部分領域を通過した一対の光束をそれぞれ受光する焦点検出画素を有する。典型的には、撮像画素は一対の焦点検出画素を備えて構成される。なお、撮像素子118の受光部には、光学的ローパスフィルタや、赤外カットフィルタ等の光学部材119を設けてもよい。撮像素子118の詳細については、図3を用いて後述する。
カメラ本体102とレンズ本体101とは、接点129、132を介して相互に各種情報の送受信を行う。接点129は、レンズ本体101側のマウント130の近傍に設けられ、接点132は、カメラ本体102側のマウント131の近傍に設けられる。接点129、132は、カメラ本体102からレンズ本体101へ電源を供給する手段としても利用される。
本実施形態では、第1焦点検出手段を用いて合焦動作の粗調整を行い、第2焦点検出手段を用いて合焦動作の微調整を行う。具体的には、まず、位相差検出部133及び焦点検出ユニット116は、サブミラー150により導かれた光束を利用して、フォーカスレンズ群105の焦点外れ量とその方向を求める。カメラ制御部117は、位相差検出部133から出力される焦点外れ量を含む情報に基づいて、フォーカスレンズ駆動部108を用いてフォーカスレンズ群105を合焦位置近傍まで駆動させる。この際、フォーカスレンズ群105を駆動する際に必要となるフォーカスレンズ群105のフォーカス敏感度等の値は、レンズ本体101のレンズ記憶部109に格納されており、接点129、132を介してカメラ制御部117へ送信される。
次に、カメラ制御部117は、例えば許容像面深度の5〜6倍程度の合焦範囲に入ったことを、図示しないフォーカスレンズ位置検出部により確認すると、サブミラー150を撮像光学系103の光路上から退避させる。そして、第1焦点検出手段を用いた合焦動作の粗調整を終了し、第2焦点検出手段を用いて合焦動作の微調整を行う。
具体的には、撮像面位相差検出部135は、撮像素子118が出力する画像信号に基づいて、フォーカスレンズ群105の焦点外れ量とその方向を求める。カメラ制御部117は、撮像面位相差検出部135から出力される焦点外れ量を含む情報に基づいて、フォーカスレンズ駆動部108を用いてフォーカスレンズ群105を合焦位置まで駆動させる。
この際、本実施形態では、サブミラー150をペリクルミラー140とは独立に光路上から退避可能であるため、ペリクルミラー140を光路上に設置したまま、位相差検出方式と撮像面位相差検出方式とを組み合わせた焦点検出を行うことができる。なお、機械的なシャッター機構を更に備えていてもよい。この場合、少なくとも第2焦点検出手段によって焦点検出を行っている間は、機械的なシャッター機構を開状態とする。
カメラ制御部117は、撮像素子118上での像面深度が最終許容範囲内であることを確認すると、フォーカスレンズ群105を停止する。そして、撮像素子118の露光を開始する。この際、ペリクルミラー140は光路上に設置したままでもよいし、光路上から退避させてもよい。
図2は、第1実施形態に係る撮像装置における焦点検出ユニット116の光学系部分の構成を示す概略図である。焦点検出ユニット116は、撮像光学系103の瞳の異なる領域を通過した光を利用して、一対の被写体像の光量分布の相対的なずれ量を、光電変換素子291、292により求める。そして、像ずれ量から撮像光学系103の焦点外れ量を求める。
図2に示す光軸200は、ペリクルミラー140のハーフミラー面を透過して撮像素子118の撮像面210に至る。近軸的結像面230は、サブミラー150によって撮像面210と共役となっている。焦点検出センサ122は、一対の光電変換素子291、292を有しており、2次結像レンズ群121は、光電変換素子291、292に対応する一対のレンズ271、272を有している。また、絞り260は、レンズ271、272に対応する一対の開口部261、262を有している。
サブミラー150は曲率を有し、絞り260の一対の開口部261、262を、撮像光学系103の射出瞳付近に投影する収束性を有している。サブミラー150は、必要な領域のみが光を反射するように、ガラス基板の表面にアルミニウムや銀等の金属膜が蒸着されており、焦点検出を行う範囲を制限する視野マスクの働きを兼ねている。また、反射鏡240、280も同様に、焦点検出センサ122に入射する迷光を減少させるため、必要最低限の領域のみにアルミニウムや銀等の金属膜が蒸着されている。なお、反射鏡240、208の反射面として機能しない領域には、光吸収性の塗料等を塗布するのがよい。
撮像光学系103から焦点検出ユニット116へ導かれた光束201、202は、ペリクルミラー140のハーフミラー面を透過した後、サブミラー150によって概ねペリクルミラー140の傾きに沿った方向に反射される。そして、反射鏡240によって後方に向きを変えられた後、赤外カットフィルタ250を通過し、絞り260の2つの開口部261、262を通過して、2次結像レンズ群121のレンズ271、272により集光される。更に、反射鏡280で下方に向きを変えられ、焦点検出センサ122の光電変換素子291、292において被写体像をそれぞれ形成する。
図2に示す光束201、202は、撮像面210の中央に結像する光束であるが、他の位置に結像する光束についても同様の経路を経て、焦点検出センサ122に達する。この結果、全体として、撮像素子118の撮像面210に形成される被写体像と同一の被写体像が、光電変換素子291、292上にもそれぞれ形成される。なお、図2では、光束201、202が絞り260により遮断されているが、このような場合でも、絞り260により絞られた光束によって、光電変換素子291、292上に被写体像が形成される。
位相差検出部133は、光電変換素子291、292が出力する一対の被写体像の光量分布に対して、位相差検出方式の検出原理を適用することにより、撮像光学系103の焦点検出を行う。具体的には、一対の被写体像の像ずれ量から焦点外れ量を求めて、カメラ制御部117に出力する。
レンズ本体101のレンズ制御部110は、カメラ本体102のカメラ制御部117から焦点外れ量を受信する。レンズ記憶部109には、予め、レンズ本体101の焦点位置誤差補正値が記憶されている。これにより、焦点外れ量に応じて求められる焦点調節レンズの合焦位置を、レンズ本体101の機種及び個体差毎に高精度に求めることができる。カメラ本体102では焦点位置誤差補正値を用いて撮影時における最良結像位置と撮像面210とを一致させるための補正を行う。本実施形態では、第1焦点検出手段は、合焦動作の粗調整に用いるので、予めレンズ本体101側に記憶する焦点位置誤差補正値は、理想的なカメラ本体102に合わせた値であってもよい。
図3は、第1実施形態に係る撮像装置における撮像素子118の焦点検出画素301、302の配列を示す概略図である。図3には4列×4行の画素300を示しているが、実際の撮像素子118は更に多くの列及び行の画素300を有している。画素群310は、異なるカラーフィルタを有する2列×2行の画素300R、300G、300Bを有して構成される。図3に示す画素群310では、R(赤)の分光感度を有する画素300Rが左上に、G(緑)の分光感度を有する画素300Gが右上と左下に、B(青)の分光感度を有する画素300Bが右下に配置されている。
各画素300は、一対の焦点検出画素301、302に分割されている。焦点検出画素301、302は、光学系の互いに異なる瞳部分領域を通過した光束を、同一のマイクロレンズを介して受光して、異なる視点情報を有する一対の画像信号を出力する。なお、焦点検出画素301、302の分割数や各画素300のレイアウトは、図3に示す構成には限定されず、適宜変更することが可能である。
図4は、第1実施形態に係る撮像装置における焦点外れ量dと像ずれ量pとの関係を示す図である。以下、図4を参照しながら、画像から算出される焦点外れ量d及び像ずれ量pについて説明する。瞳部分領域401、402を通過した光束は、図4に示す撮像素子118の撮像面400に配置された画素300に入射し、それぞれ、焦点検出画素301、302により受光される。
図4に示す焦点外れ量dの大きさ|d|は、被写体像の結像位置から撮像面400までの距離として定義される。焦点外れ量dの符号は、被写体像の結像位置が撮像面400よりも被写体403、404の側にある前ピン状態において負(d<0)となり、被写体像の結像位置が撮像面400よりも被写体403、404の反対側にある後ピン状態において正(d>0)となる。また、被写体像の結像位置が撮像面400にある合焦状態においてはd=0となる。図4では、被写体403の像は合焦状態(d=0)となっており、被写体404の像は前ピン状態(d<0)となっている。以下では、前ピン状態又は後ピン状態のことを、デフォーカス状態(|d|>0)という。
前ピン状態(d<0)である被写体404からの光束のうち、瞳部分領域401を通過した光束は一度集光した後、撮像面400において光束の重心位置G1を中心として幅w1だけ広がり、ボケた像となる。ボケた像は、撮像面400に配列された画素300の焦点検出画素301により受光され、撮像面400上の重心位置G1を中心として幅w1だけ広がった被写体像として記録される。瞳部分領域402を通過した光束についても同様に、撮像面400に配列された画素300の焦点検出画素302により受光され、撮像面400上の重心位置G2を中心として幅w2だけ広がったボケた被写体像として記録される。
被写体像の幅w1、w2は、焦点外れ量dの大きさ|d|に概ね比例する。従って、焦点検出画素301が出力する第1焦点検出信号と焦点検出画素302が出力する第2焦点検出信号との間の被写体像の像ずれ量p(=G1−G2)の大きさ|p|も、焦点外れ量dの大きさ|d|に概ね比例する。後ピン状態(d>0)の場合も、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号間の被写体像の像ずれ方向が前ピン状態と反対となることを除いて同様である。
このように、第1焦点検出信号及び第2焦点検出信号から算出される焦点外れ量の大きさ|d|は、第1焦点検出信号及び第2焦点検出信号から算出される像ずれ量の大きさ|p|に概ね比例する。本実施形態では、第1焦点検出信号と第2焦点検出信号の焦点外れ量と像ずれ量の関係性を用いて、第2焦点検出手段による焦点検出を行う。
図5は、第1実施形態に係る撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。以下、図5を参照しながら、位相差検出方式及び撮像面位相差検出方式を組み合わせて焦点検出を行う方法について説明する。なお、以下の説明では、焦点検出ユニット116を用いた位相差検出方式による焦点検出手段を第1焦点検出手段といい、撮像素子118を用いた撮像面位相差検出方式による焦点検出手段を第2焦点検出手段という。
カメラ本体102にレンズ本体101が新たに装着されたり、レンズ本体101が交換されると、カメラ制御部117は、まず、第1焦点検出手段を用いて合焦動作の粗調整を行う。その後、第2焦点検出手段を用いて合焦動作の微調整を行う。具体的には、以下の処理を実行する。
カメラ本体102の操作部137のシャッター釦が撮影者等によって半押しされると(ステップS501)、カメラ制御部117は、合焦動作を開始する。まず、カメラ制御部117は、撮像光学系103の機種、焦点位置誤差補正値、及びフォーカス敏感度等の情報を含むレンズ情報を、カメラ本体102から取得する(ステップS502)。なお、レンズ情報には、レンズ本体101に関する他の情報が更に含まれていてもよい。次に、カメラ制御部117は、フォーカスレンズ群105の位置、レンズ情報、及び焦点外れ量に基づいて、フォーカスレンズ群105をフォーカスレンズ駆動部108により駆動する(ステップS503)。
次に、カメラ制御部117は、第1焦点検出手段を用いて焦点検出を行う(ステップS504)。そして、焦点検出により得られた焦点外れ量が所定の第1閾値未満であるか否かを判定する(ステップS505)。焦点外れ量が第1閾値未満である場合(YES)は、ステップS506へ進み、サブミラー150を光路上から退避させて、第1焦点検出手段を用いた合焦動作を終了する。一方、焦点外れ量が第1閾値以上である場合(NO)は、ステップS503に戻って、第1焦点検出手段を用いて合焦動作の粗調整を繰り返す。
次に、カメラ制御部117は、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行い(ステップS507)、フォーカスレンズ群105をフォーカスレンズ駆動部108により駆動する(ステップS508)。そして、焦点検出により得られた焦点外れ量が、第1閾値よりも小さい所定の第2閾値未満であるか否かを判定する(ステップS509)。焦点外れ量が第2閾値未満である場合(YES)は、撮像光学系103が合焦していると判定し、ステップS510へ進み、ペリクルミラー140を光路上から退避させて、撮影(露光)を開始する(ステップS510)。一方、焦点外れ量が第2閾値以上である場合(NO)は、撮像光学系103は合焦していないと判定し、ステップS507に戻って、第2焦点検出手段を用いて合焦動作の微調整を繰り返す。
以上のように、本実施形態の撮像装置は、ペリクルミラー140(第2光学手段)とは独立に光路上から退避可能で、光路上の光束を第1焦点検出手段へ導くサブミラー150(第1光学手段)を備えている。また、第2光学手段を光路上に設置又は光路上から退避することによって、第1焦点検出手段を用いた焦点検出と第2焦点検出手段を用いた焦点検出とを切り替えるカメラ制御部117(制御手段)を備えている。これにより、光学ファインダー像を損なうことなく、光学ファインダー(視認手段)で像を視認しながら、位相差検出方式と撮像面位相差検出方式とを組み合わせて焦点検出を行うことが可能な撮像装置及びその制御方法を得ることができる。
(第2実施形態)
次に、図6及び図7を参照しながら第2実施形態に係る撮像装置について説明する。図6は、第2実施形態に係る撮像装置における、第1焦点検出手段を用いた焦点検出が可能な焦点検出領域601〜609を示す概略図である。本実施形態でも、第1焦点検出手段を用いて合焦動作の粗調整を行い、第2焦点検出手段を用いて合焦動作の微調整を行うことについては第1実施形態と同じである。但し、本実施形態では、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う範囲を、第1焦点検出手段を用いて合焦動作を行った焦点検出領域が収まるように設定する。
次に、図6及び図7を参照しながら第2実施形態に係る撮像装置について説明する。図6は、第2実施形態に係る撮像装置における、第1焦点検出手段を用いた焦点検出が可能な焦点検出領域601〜609を示す概略図である。本実施形態でも、第1焦点検出手段を用いて合焦動作の粗調整を行い、第2焦点検出手段を用いて合焦動作の微調整を行うことについては第1実施形態と同じである。但し、本実施形態では、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う範囲を、第1焦点検出手段を用いて合焦動作を行った焦点検出領域が収まるように設定する。
図6には、撮像素子118を用いて撮像が可能な領域600と、焦点検出ユニット116を用いて焦点検出が可能な焦点検出領域601〜609が示されている。なお、図6には9つの焦点検出領域が示されているが、焦点検出領域601〜609の個数、配置、大きさ等は適宜変更することが可能である。
本実施形態の撮像装置は、まず、第1焦点検出手段を用いて、焦点検出ユニット116の全ての焦点検出領域601〜609において焦点検出を行う。そして、焦点検出領域601〜609のうち、焦点検出センサ122の面に対して最も至近側に焦点を検出した焦点検出領域605を、第1検出領域として選択する。その後、選択した第1検出領域において、第1焦点検出手段を用いて合焦動作の粗調整を行う。選択した第1検出領域は、RAM136に記憶しておく。
次に、第1検出領域に対応する撮像面210上の領域を、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う第2検出領域として設定する。例えば、図6に示す焦点検出領域605を第1検出領域として選択した場合には、焦点検出領域605が収まるように、第2検出領域610を設定する。そして、設定した第2検出領域において、第2焦点検出手段を用いて合焦動作の微調整を行う。
図7は、第2実施形態に係る撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。本実施形態のフローチャートは、図5に示す第1実施形態のフローチャートに加えて、更にステップS701〜S704を有している。以下、第1実施形態と異なる構成について説明する。
ステップS502までの処理は、図5に示す第1実施形態の処理と同じであるので説明は省略する。まず、カメラ制御部117は、第1焦点検出手段を用いて、焦点検出ユニット116の全ての焦点検出領域601〜609において焦点検出を行う(ステップS701)。次に、カメラ制御部117は、焦点検出センサ122の面に対して最も至近側に焦点位置を示す焦点検出領域を、第1検出領域として選択する(ステップS702)。その後、カメラ制御部117は、選択した第1検出領域において、第1焦点検出手段を用いて合焦動作の粗調整を行う(ステップS503〜ステップS505)。
次に、カメラ制御部117は、ステップS702で選択した第1検出領域をRAM136に記憶する(ステップS703)。そして、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う第2検出領域を、第1検出領域が収まるように設定する(ステップS704)。その後、カメラ制御部117は、設定した第2検出領域において、第2焦点検出手段を用いて合焦動作の微調整を行う(ステップS507〜ステップS509)。その後の処理は、図5に示す第1実施形態の処理と同じであるので説明は省略する。
以上のように、本実施形態の撮像装置では、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う第2検出領域を、第1焦点検出手段を用いて合焦動作を行った第1検出領域が収まるように設定している。これにより、第1焦点検出手段と第2焦点検出手段とで検出範囲が概ね一致するので、第1焦点検出手段と第2焦点検出手段とを組み合わせて焦点検出する際に、両者で焦点検出結果が大きく異なることを避けることができる。
(第3実施形態)
次に、図8及び図9を参照しながら第3実施形態に係る撮像装置について説明する。図8は、第3実施形態に係る撮像装置における、第2焦点検出手段を用いた焦点検出を行う際に読み出す画素の範囲801、802を示す概略図である。図8には、図6に示した焦点検出領域601〜609、及び第2検出領域610に加えて、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行うときに、撮像素子118から読み出す画素の範囲801、802を示している。
次に、図8及び図9を参照しながら第3実施形態に係る撮像装置について説明する。図8は、第3実施形態に係る撮像装置における、第2焦点検出手段を用いた焦点検出を行う際に読み出す画素の範囲801、802を示す概略図である。図8には、図6に示した焦点検出領域601〜609、及び第2検出領域610に加えて、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行うときに、撮像素子118から読み出す画素の範囲801、802を示している。
本実施形態では、第2焦点検出手段を用いた焦点検出を行う際に読み出す画素の範囲を、第2検出領域610が収まる範囲に限定する。例えば、図8に示すように第2検出領域610を設定した場合は、撮像素子118から焦点検出信号を読み出す画素を、第2検出領域610が収まるように、範囲801又は範囲802に限定する。あるいは、範囲801及び範囲802の両方を含む範囲に限定してもよい。これにより、焦点検出信号を処理する垂直方向及び水平方向の画素範囲が限定されるため、カメラ制御部117の処理負荷を軽減することができる。
図9は、第3実施形態に係る撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。本実施形態のフローチャートは、図7に示す第1実施形態のフローチャートに加えて、更にステップS901を有している。以下、第2実施形態と異なる構成について説明する。
ステップS704までの処理は、図7に示す第2実施形態の処理と同じであるので説明は省略する。次に、カメラ制御部117は、第2焦点検出手段を用いた焦点検出を行うために、撮像素子118から焦点検出信号を読み出す画素の範囲を、ステップS704で設定した第2検出領域が収まる範囲に限定する(ステップS901)。
次に、カメラ制御部117は、第2検出領域において、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う(ステップS507)。この際、カメラ制御部117は、撮像素子118から焦点検出信号を読み出す画素の範囲を、ステップS901で限定した範囲に限定する。その後の処理は、図7に示す第2実施形態の処理と同じであるので説明は省略する。
以上のように、本実施形態の撮像装置では、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行うときに、撮像素子(撮像手段)から読み出す画素の範囲を、第2検出領域が収まる範囲に限定している。これにより、カメラ制御部の処理負荷を軽減することができる。なお、本実施形態において追加したステップは、第2実施形態のフローチャートに対してだけでなく、その他の実施形態のフローチャートに対しても追加することが可能である。
(第4実施形態)
次に、図10及び図11を参照しながら第4実施形態に係る撮像装置について説明する。図10は、第4実施形態に係る撮像装置の制御方法を示す第1のフローチャートである。本実施形態のフローチャートは、図9に示す第3実施形態のフローチャートに加えて、更にステップS1001〜S1002を有している。
次に、図10及び図11を参照しながら第4実施形態に係る撮像装置について説明する。図10は、第4実施形態に係る撮像装置の制御方法を示す第1のフローチャートである。本実施形態のフローチャートは、図9に示す第3実施形態のフローチャートに加えて、更にステップS1001〜S1002を有している。
本実施形態では、第3実施形態と同様にして、第1焦点検出手段と第2焦点検出手段を組み合わせて合焦動作を行う。そして、一度合焦した後も、シャッター釦が半押しされている間(或いはシャッター釦が全押しされるまで)は、第1焦点検出手段と第2焦点検出手段を組み合わせた合焦動作を継続する。以下、第3実施形態と異なる構成について説明する。
ステップS508までの処理は、図9に示す第3実施形態の処理と同じであるので説明は省略する。次に、カメラ制御部117は、ステップS507で検出した焦点外れ量が、第1閾値よりも小さい所定の第2閾値未満であるか否かを判定する(ステップS509)。焦点外れ量が第2閾値未満である場合(YES)は、撮像光学系103が合焦していると判定し、ステップS1001へ進む。一方、焦点外れ量が第2閾値以上である場合(NO)は、撮像光学系103は合焦していないと判定し、ステップS507に戻って、第2焦点検出手段を用いて合焦動作の微調整を繰り返す。
次に、カメラ制御部117は、シャッター釦の状態をチェックし、シャッター釦が全押しされているか否かを判定する(ステップS1001)。シャッター釦が全押しされている場合(YES)は、ステップS510へ進み、ペリクルミラー140を光路上から退避させて、撮影(露光)を開始する。一方、シャッター釦が半押しされたままの場合(NO)は、ステップS1002へ進み、サブミラー150を光路上に設置する。そして、ステップS504に戻って、第1焦点検出手段と第2焦点検出手段を組み合わせた合焦動作を繰り返す。
なお、ステップS1001において、シャッター釦が半押しされたままの場合(NO)は、ステップS507で検出した焦点外れ量を再度チェックして、次の焦点検出に用いる焦点検出手段を判定するようにしてもよい。図11は、第4実施形態に係る撮像装置の制御方法を示す第2のフローチャートである。図11に示すフローチャートは、図10に示すフローチャートに加えて、更にステップS1101を有している。
図11に示すステップS1001において、シャッター釦が半押しされたままの場合(NO)には、カメラ制御部117は、ステップS1101へ進み、ステップS507で検出した焦点外れ量が所定の第1閾値未満であるか否かを判定する。焦点外れ量が第1閾値未満である場合(YES)は、ステップS507に戻って、第2焦点検出手段を用いて合焦動作の微調整を繰り返す。一方、焦点外れ量が第1閾値以上である場合(NO)は、ステップS1002へ進み、サブミラー150を光路上に設置する。そして、ステップS504に戻って、第1焦点検出手段と第2焦点検出手段を組み合わせた合焦動作を繰り返す。なお、図11に示すように、ステップS509において、焦点外れ量が第2閾値以上であった場合(NO)にも、同様の処理を行ってよい。
以上のように、本実施形態の撮像装置によれば、一度合焦した後も、シャッター釦が半押しされている間(或いはシャッター釦が全押しされるまで)は、第1焦点検出手段と第2焦点検出手段を組み合わせた合焦動作を継続することができる。また、合焦動作を継続する際に焦点外れ量を再度チェックすることで、サブミラー150を退避又は設置する回数を低減することができる。なお、本実施形態において追加したステップは、第3実施形態のフローチャートに対してだけでなく、その他の実施形態のフローチャートに対しても追加することが可能である。
(第5実施形態)
次に、図12を参照しながら第5実施形態に係る撮像装置について説明する。図12は、第5実施形態に係る撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。本実施形態のフローチャートは、図11に示す第4実施形態のフローチャートに加えて、更にステップS1201〜S1207を有している。
次に、図12を参照しながら第5実施形態に係る撮像装置について説明する。図12は、第5実施形態に係る撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。本実施形態のフローチャートは、図11に示す第4実施形態のフローチャートに加えて、更にステップS1201〜S1207を有している。
本実施形態では、第4実施形態と同様に、第1焦点検出手段と第2焦点検出手段を組み合わせた合焦動作を行った後、撮影(露光)を開始する。そして、撮影直後に焦点検出を行う際には、撮影中に撮像素子118から読み出した画像信号に基づいて、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う。その後は、第2焦点検出手段を用いた焦点検出により得られた焦点外れ量に応じて、第1焦点検出手段と第2焦点検出手段のどちらを用いるかを判定する。以下、第4実施形態と異なる構成について説明する。
ステップS510までの処理は、図11に示す第4実施形態の処理と同じであるので説明は省略する。次に、カメラ制御部117は、ステップS510で開始した露光期間が終了すると(ステップS1201)、撮影中に読み出した第1焦点検出信号及び第2焦点検出信号から画像信号を生成する(ステップS1202)。
次に、カメラ制御部117は、直近のステップS704と同等の領域を第2検出領域として設定する(ステップS1203)。そして、設定した第2検出領域において、撮影中に読み出した第1焦点検出信号及び第2焦点検出信号から焦点検出信号を生成する(ステップS1204)。
次に、カメラ制御部117は、ステップS1204で生成した焦点検出信号に基づいて、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う(ステップS1205)。そして、焦点検出により得られた焦点外れ量が、所定の第1閾値未満であるか否かを判定する(ステップS1206)。焦点外れ量が第1閾値未満である場合(YES)は、ステップS507に戻って、第2焦点検出手段を用いた合焦動作の微調整を行う。一方、焦点外れ量が第1閾値以上である場合(NO)は、サブミラー150を光路上に設置し(ステップS1207)、ステップS701に戻って、第1焦点検出手段と第2焦点検出手段を組み合わせた合焦動作を繰り返す。
以上のように、本実施形態の撮像装置では、撮影直後に焦点検出を行うときには、撮影中に撮像手段から読み出した画像信号に基づいて、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行うようにしている。これにより、撮影を開始した後でも、シャッター釦が半押しされている間は、第1焦点検出手段と第2焦点検出手段を組み合わせた合焦動作を継続することができる。なお、本実施形態において追加したステップは、第4実施形態のフローチャートに対してだけでなく、その他の実施形態のフローチャートに対しても追加することが可能である。
(第6実施形態)
次に、図13を参照しながら第6実施形態に係る撮像装置について説明する。図13は、第6実施形態に係る撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。本実施形態のフローチャートは、図12に示す第5実施形態のフローチャートに加えて、更にステップS1301〜S1302を有している。
次に、図13を参照しながら第6実施形態に係る撮像装置について説明する。図13は、第6実施形態に係る撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。本実施形態のフローチャートは、図12に示す第5実施形態のフローチャートに加えて、更にステップS1301〜S1302を有している。
本実施形態では、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行うときに、撮像素子118から画像信号を読み出す頻度(以下「フレームレート」という)を、撮像素子118の撮像面210に投影された被写体像の輝度に応じて調整する。例えば、撮像素子118から読み出した画像信号の輝度が所定値よりも低い場合は、フレームレートを下げて撮像素子118の露光期間を長くすることで、第2焦点検出手段を用いた焦点検出の精度を向上させる。以下、第5実施形態と異なる構成について説明する。
ステップS901までの処理は、図12に示す第5実施形態の処理と同じであるので説明は省略する。次に、カメラ制御部117は、第2検出領域において読み出した画像信号の輝度が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS1301)。輝度が所定値以上である場合(YES)は、ステップS507へ進み、第2焦点検出手段を用いて合焦動作を行う。一方、輝度が所定値未満である場合(NO)は、ステップS1302へ進んでフレームレートを下げる。そして、ステップS1301に戻って、画像信号の輝度が所定値以上であるか否かの判定を繰り返す。その後の処理は、図12に示す第5実施形態の処理と同じであるので説明は省略する。なお、ステップS1301においては、現在のフレームレートが通常であるか否かを合わせて判定するようにしてもよい。この場合、現在のフレームレートが通常であるときにだけ、フレームレートを下げるようにする。
以上のように、本実施形態の撮像装置では、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行うときに、撮像素子(撮像手段)から画像信号を読み出すフレームレートを、被写体像の輝度に応じて調整している。これにより、被写体像の輝度が減少した場合でも露光期間が長く調整されるため、第2焦点検出手段を用いた焦点検出の精度を向上させることができる。なお、本実施形態において追加したステップは、第5実施形態のフローチャートに対してだけでなく、その他の実施形態のフローチャートに対しても追加することが可能である。
(第7実施形態)
次に、図14A及び図14Bを参照しながら第7実施形態に係る撮像装置について説明する。本実施形態では、撮像光学系103の開放F値が大きく、第1焦点検出手段では焦点検出が十分に行えない場合には、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う。
次に、図14A及び図14Bを参照しながら第7実施形態に係る撮像装置について説明する。本実施形態では、撮像光学系103の開放F値が大きく、第1焦点検出手段では焦点検出が十分に行えない場合には、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う。
第1焦点検出手段の焦点検出ユニット116は、絞り260の異なる瞳部分領域を通過した一対の光束が形成する一対の像を比較して焦点検出を行う。このため、撮像光学系103の開放F値が絞り260の想定する開放F値よりも大きく、所望の像が得られない場合には、第1焦点検出手段では焦点検出の精度が低下したり焦点検出が行えなくなる場合がある。一方、第2焦点検出手段では、射出瞳を絞ることなく瞳分割するため、撮像光学系103の開放F値の違いによる焦点検出の精度への影響は小さい。
一般に、撮像光学系103は、焦点距離が長くなるほど開放F値が大きくなる。また、ズームレンズの場合は、倍率が大きくなるほど開放F値が大きくなり、テレコンバーター等のコンバージョンレンズを装着した場合も開放F値が大きくなる。従って、これらの撮影レンズを装着する場合は、前述のように、第1焦点検出手段では焦点検出の精度が低下したり焦点検出が行えなくなる場合がある。
そこで、本実施形態の撮像装置は、撮像光学系103の開放F値が大きく、第1焦点検出手段では焦点検出が十分に行えない場合は、サブミラー150を光路上から退避し、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う。本実施形態のサブミラー150は、ペリクルミラー140とは独立に光路上から退避可能であるため、光学ファインダー像を損なうことなく、あるいは撮影者にそのことを意識させることなく、焦点検出を行うことができる。以下、本実施形態の構成について説明する。
図14A及び図14Bは、第7実施形態に係る撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。まず、カメラ制御部117は、撮像光学系103の機種、焦点位置誤差補正値、及びフォーカス敏感度等の情報を含むレンズ情報を、カメラ本体102から取得する(ステップS1401)。なお、レンズ情報には、レンズ本体101に関する他の情報が更に含まれていてもよい。
次に、カメラ制御部117は、シャッター釦の状態をチェックし、シャッター釦が半押しされているか否かを判定する(ステップS1410)。シャッター釦が半押しされている場合(YES)は、ステップS1411へ進み、第1焦点検出手段の使用を許可する。一方、シャッター釦が半押しされていない場合(NO)は、合焦動作を終了する。
次に、カメラ制御部117は、撮像光学系103の絞り値が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS1420)。撮像光学系103の絞り値が所定値以上の場合(YES)は、ステップS1430へ進む。一方、撮像光学系103の絞り値が所定値未満の場合(NO)は、ステップS1421へ進み、第1焦点検出手段の使用を禁止する。
次に、カメラ制御部117は、第1焦点検出手段の使用が禁止されているか否かを判定する(ステップS1430)。第1焦点検出手段の使用が禁止されている場合(YES)は、ステップS1434へ進み、サブミラー150を光路上から退避する。一方、第1焦点検出手段の使用が許可されている場合(NO)は、ステップS1431へ進み、サブミラー150を光路上に設置する。
第1焦点検出手段の使用が許可されている場合には、カメラ制御部117は、第1焦点検出手段を用いて、焦点検出ユニット116の全ての焦点検出領域601〜609において焦点検出を行う(ステップS1432)。そして、各焦点検出領域601〜609において焦点外れ量を算出する(ステップS1433)。
一方、第1焦点検出手段の使用が禁止されている場合には、カメラ制御部117は、焦点検出ユニット116の焦点検出領域601〜609のうちの少なくとも1つに対応する撮像面210上の領域を、第2検出領域として設定する(ステップS1435)。そして、第2焦点検出手段を用いた焦点検出を行うために、撮像素子118から焦点検出信号を読み出す画素の範囲を、ステップS1435で設定した第2検出領域が収まる範囲に限定する(ステップS1436)。その後、ステップS1440へ進む。
次に、カメラ制御部117は、第2検出領域において読み出した画像信号の輝度が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS1440)。輝度が所定値以上である場合(YES)は、ステップS1442へ進む。一方、輝度が所定値未満である場合(NO)は、フレームレートを下げてから(ステップS1441)、ステップS1442へ進む。その後、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行い(ステップS1442)、ステップS11437へ進む。なお、ステップS1440においては、現在のフレームレートが通常であるか否かを合わせて判定するようにしてもよい。この場合、現在のフレームレートが通常であるときにだけ、フレームレートを下げるようにする。
次に、カメラ制御部117は、焦点検出領域601〜609、又は対応する第2検出領域において得られた焦点外れ量の中から、最至近の焦点外れ量を選択する(ステップS1437)。そして、最至近の焦点外れ量が所定の第1閾値未満であるか否かを判定する(ステップS1450)。
最至近の焦点外れ量が第1閾値未満である場合(YES)は、ステップS1451へ進み、ステップS1437で選択した最至近の焦点外れ量を示す焦点検出領域を、第1検出領域としてRAM136に記憶する(ステップS1451)。そして、サブミラー150を光路上から退避させる(ステップS1452)。一方、焦点外れ量が第1閾値以上である場合(NO)は、ステップS1481へ進み、フォーカスレンズ群105を駆動する。そして、ステップS1410へ戻って、合焦動作を繰り返す。
次に、カメラ制御部117は、ステップS1451で記憶した第1検出領域に対応する撮像面210上の領域を、第2焦点検出手段を用いた焦点検出を行う第2検出領域として設定する(ステップS1453)。そして、カメラ制御部117は、第2焦点検出手段を用いた焦点検出を行うために、撮像素子118から焦点検出信号を読み出す画素の範囲を、ステップS1453で設定した第2検出領域が収まる範囲に限定する(ステップS1454)。
次に、カメラ制御部117は、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う(ステップS1455)。そして、焦点検出により得られた焦点外れ量が、第1閾値よりも小さい所定の第2閾値未満であるか否かを判定する(ステップS1460)。焦点外れ量が第2閾値未満である場合(YES)は、撮像光学系103が合焦していると判定し、ステップS1470へ進む。一方、焦点外れ量が第2閾値以上である場合(NO)は、撮像光学系103は合焦していないと判定し、ステップS1481へ進んでフォーカスレンズ群105を駆動する。そして、ステップS1410へ戻って、合焦動作を繰り返す。
次に、カメラ制御部117は、シャッター釦の状態をチェックし、シャッター釦が全押しされているか否かを判定する(ステップS1470)。シャッター釦が全押しされている場合(YES)は、ステップS1471へ進み、撮影(露光)を開始する。一方、シャッター釦が半押しされたままの場合(NO)は、ステップS1410へ戻って、合焦動作を繰り返す。
次に、カメラ制御部117は、ステップS1471で開始した露光期間が終了すると(ステップS1472)、撮影中に読み出した第1焦点検出信号及び第2焦点検出信号から画像信号を生成する(ステップS1473)。次に、カメラ制御部117は、直近のステップS1435で設定した焦点検出領域と同等の第2検出領域を設定する(ステップS1474)。そして、設定した第2検出領域において、読み出した第1焦点検出信号及び第2焦点検出信号から焦点検出信号を生成する(ステップS1475)。
次に、カメラ制御部117は、ステップS1475で生成した焦点検出信号に基づいて、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う(ステップS1476)。そして、焦点検出により得られた焦点外れ量が、所定の第1閾値未満であるか否かを判定する(ステップS1480)。焦点外れ量が第1閾値未満である場合(YES)は、ステップS1410へ戻って、合焦動作を繰り返す。一方、焦点外れ量が第1閾値以上である場合(NO)は、ステップS1481へ進み、フォーカスレンズ群105を駆動する。そして、ステップS1410へ戻って、合焦動作を繰り返す。
以上のように、本実施形態の撮像装置では、撮像光学系の絞り値が所定値以上であるときは、サブミラーを光路上から退避して、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行うようにしている。本実施形態のサブミラーは、ペリクルミラーとは独立に光路上から退避可能であるため、光学ファインダー像を損なうことなく、あるいは撮影者にそのことを意識させることなく、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行うことができる。なお、本実施形態において追加したステップは、第6実施形態のフローチャートに対してだけでなく、その他の実施形態のフローチャートに対しても追加することが可能である。
(第8実施形態)
次に、図15を参照しながら第8実施形態に係る撮像装置について説明する。図15は、第8実施形態に係る撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。本実施形態のフローチャートは、図14Aに示す第7実施形態のフローチャートに加えて、更にステップS1501〜S1503を有している。
次に、図15を参照しながら第8実施形態に係る撮像装置について説明する。図15は、第8実施形態に係る撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。本実施形態のフローチャートは、図14Aに示す第7実施形態のフローチャートに加えて、更にステップS1501〜S1503を有している。
本実施形態の操作部137は、撮影者が設定F値の被写界深度を確認する際に操作する絞り込み釦を有している。そして、絞り込み釦が押下されて撮影レンズが絞り込まれたときの絞り値が所定量よりも大きければ、サブミラー150を光路上から退避して第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う。なお、絞り込み釦は、物理的に存在する釦やレバー等であってもよいし、タッチパネル上に表示された仮想的な釦であってもよい。以下、第7実施形態と異なる構成について説明する。
まず、カメラ制御部117は、撮像光学系103の機種、焦点位置誤差補正値、及びフォーカス敏感度等の情報を含むレンズ情報を、カメラ本体102から取得する(ステップS1401)。なお、レンズ情報には、レンズ本体101に関する他の情報が更に含まれていてもよい。
次に、カメラ制御部117は、絞り込み釦の状態をチェックし、絞り込み釦が押下されているか否かを判定する(ステップS1501)。絞り込み釦が押下されている場合(YES)は、ステップS1502へ進み、絞りユニット107を設定F値まで絞り込む。その後、ステップS1410へ進む。一方、絞り込み釦が押下されていない場合(NO)は、ステップS1503へ進み、絞りユニット107を開放する。
その後、ステップS1420において、カメラ制御部117は、撮像光学系103の絞り値が所定値以上であるか否かを判定する。撮像光学系103の絞り値が所定値以上の場合(YES)は、ステップS1430へ進む。一方、撮像光学系103の絞り値が所定値未満の場合(NO)は、ステップS1421へ進み、第1焦点検出手段の使用を禁止する。その後の処理は、図14に示す第7実施形態の処理と同じであるので説明は省略する。
以上のように、本実施形態の操作部は、撮像光学系を通過する光量を制限する絞りユニット(第3光学手段)を備えている。そして、第3光学手段により制限された撮像光学系の絞り値が所定値以上であるときは、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行うようにしている。これにより、撮影者は、光学ファインダーで被写界深度を確認しながら合焦動作を行うことができる。なお、本実施形態において追加したステップは、第7実施形態のフローチャートに対してだけでなく、その他の実施形態のフローチャートに対しても追加することが可能である。
(第9実施形態)
次に、図16を参照しながら第9実施形態に係る撮像装置について説明する。図16は、第9実施形態に係る撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。本実施形態のフローチャートは、図15に示す第8実施形態のフローチャートに加えて、更にステップS1601を有している。
次に、図16を参照しながら第9実施形態に係る撮像装置について説明する。図16は、第9実施形態に係る撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。本実施形態のフローチャートは、図15に示す第8実施形態のフローチャートに加えて、更にステップS1601を有している。
本実施形態では、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行うときに、撮像素子118から画像信号を読み出す頻度(以下「フレームレート」という)を、絞りユニット107により制限された撮像光学系103の絞り値に応じて調整する。以下、第8実施形態と異なる構成について説明する。
ステップS1502までの処理は、図15に示す第8実施形態の処理と同じであるので説明は省略する。次に、カメラ制御部117は、ステップS1502で設定F値まで絞り込んだ絞り値に応じてフレームレートを算出し、RAM136に記憶する(ステップS1601)。例えば撮像光学系103の射出瞳の大きさが、絞り開放時に比べて半分になる場合は、フレームレートも半分にする。
その後、ステップS1441において、カメラ制御部117は、RAM136に記憶したフレームレートの値までフレームレートを下げる。その後の処理は、図15に示す第8実施形態の処理と同じであるので説明は省略する。
以上のように、本実施形態の撮像装置では、第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行うときに、撮像素子(撮像手段)から画像信号を読み出すフレームレートを、撮像光学系の絞り値に応じて調整している。これにより、被写体像の輝度が減少した場合でも露光期間が長く調整されるため、第2焦点検出手段を用いた焦点検出の精度を向上させることができる。なお、本実施形態において追加したステップは、第8実施形態のフローチャートに対してだけでなく、その他の実施形態のフローチャートに対しても追加することが可能である。
(第10実施形態)
次に、図17を参照しながら第10実施形態に係る撮像装置について説明する。図17は、第10実施形態に係る撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。本実施形態のフローチャートは、図16に示す第9実施形態のフローチャートに加えて、更にステップS1701を有している。
次に、図17を参照しながら第10実施形態に係る撮像装置について説明する。図17は、第10実施形態に係る撮像装置の制御方法を示すフローチャートである。本実施形態のフローチャートは、図16に示す第9実施形態のフローチャートに加えて、更にステップS1701を有している。
一般的に、画像を高速に連続撮影する際は、撮影レンズの絞り値は固定しておくことが望ましい。これは、撮影レンズの絞り羽の開閉動作が連写速度を律する要因となり得るからである。一方で、設定F値は撮影者により好適な値が設定されるが、前述のように、撮像光学系103の絞り値を設定F値まで絞り込むと、第1焦点検出手段では焦点検出が十分に行えない場合がある。そこで、本実施形態では、画像を連続して撮影するときには、撮像光学系103の絞り値を設定F値に固定したまま、前記第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行うようにする。以下、第9実施形態と異なる構成について説明する。
ステップS1501までの処理は、図16に示す第9実施形態の処理と同じであるので説明は省略する。次に、カメラ制御部117は、撮像装置が高速連写モードか否かを判定する(ステップS1701)。高速連写モードである場合(YES)は、ステップS1502へ進み、絞りユニット107を設定F値まで絞り込む。その後、ステップS1601へ進む。一方、高速連写モードでない場合(NO)は、ステップS1503へ進む。その後の処理は、図16に示す第9実施形態の処理と同じであるので説明は省略する。
以上のように、本実施形態の撮像装置では、画像を連続して撮影するときには、撮像光学系の絞り値を設定F値に固定したまま、前記第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行うようにしている。これにより、画像を高速に連続撮影することができる。なお、本実施形態において追加したステップは、第9実施形態のフローチャートに対してだけでなく、その他の実施形態のフローチャートに対しても追加することが可能である。
[変形実施形態]
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態に記載の撮像装置の構成は一例を示したものであり、本発明を適用可能な撮像装置は上記実施形態の構成に限定されるものではない。
本発明は、上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態に記載の撮像装置の構成は一例を示したものであり、本発明を適用可能な撮像装置は上記実施形態の構成に限定されるものではない。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
なお、上記実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
101 :レンズ本体
102 :カメラ本体
103 :撮像光学系
104 :対物レンズ群
105 :フォーカスレンズ群
107 :絞りユニット
116 :焦点検出ユニット
117 :カメラ制御部
118 :撮像素子
133 :位相差検出部
135 :撮像面位相差検出部
137 :操作部
140 :ペリクルミラー
150 :サブミラー
102 :カメラ本体
103 :撮像光学系
104 :対物レンズ群
105 :フォーカスレンズ群
107 :絞りユニット
116 :焦点検出ユニット
117 :カメラ制御部
118 :撮像素子
133 :位相差検出部
135 :撮像面位相差検出部
137 :操作部
140 :ペリクルミラー
150 :サブミラー
Claims (14)
- 撮像光学系の異なる瞳部分領域を通過した少なくとも一対の光束を受光する焦点検出画素を有する撮像手段と、
前記撮像光学系の光路上から導かれた光束を利用して焦点検出を行う第1焦点検出手段と、
前記撮像手段が出力する画像信号に基づいて焦点検出を行う第2焦点検出手段と、
前記光路上から退避可能で、前記光路上の光束を視認手段へ導く第1光学手段と、
前記第1光学手段とは独立に前記光路上から退避可能で、前記光路上の光束を前記第1焦点検出手段へ導く第2光学手段と、
前記第2光学手段を前記光路上に設置又は前記光路上から退避することによって、前記第1焦点検出手段を用いた焦点検出と前記第2焦点検出手段を用いた焦点検出とを切り替える制御手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。 - 前記第1焦点検出手段を用いて合焦動作の粗調整を行い、前記第2焦点検出手段を用いて合焦動作の微調整を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う第2検出領域を、前記第1焦点検出手段を用いて合焦動作を行った第1検出領域が収まるように設定する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。 - 前記第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行うときに、前記撮像手段から読み出す画素の範囲を、前記第2検出領域が収まる範囲に限定する
ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。 - 合焦動作を連続して行う際に、焦点検出により得られた焦点外れ量が第1閾値以上である場合は前記第1焦点検出手段に切り替えて焦点検出を行い、前記焦点外れ量が前記第1閾値未満である場合は前記第2焦点検出手段に切り替えて焦点検出を行う
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 撮影直後に焦点検出を行うときには、撮影中に前記撮像手段から読み出した画像信号に基づいて、前記第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行うときに、前記撮像手段から画像信号を読み出すフレームレートを、被写体像の輝度に応じて調整する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記撮像光学系の絞り値が所定値以上であるときは、前記第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記撮像光学系を通過する光量を制限する第3光学手段を更に備え、
前記第3光学手段により制限された前記撮像光学系の絞り値が所定値以上であるときは、前記第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う
ことを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。 - 前記第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行うときに、前記撮像手段から画像信号を読み出すフレームレートを、前記撮像光学系の絞り値に応じて調整する
ことを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。 - 画像を連続して撮影するときには、前記撮像光学系の絞り値を所定の設定F値に固定したまま、前記第2焦点検出手段を用いて焦点検出を行う
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の撮像装置。 - 撮像光学系の異なる瞳部分領域を通過した少なくとも一対の光束を受光する焦点検出画素を有する撮像手段と、
前記撮像光学系の光路上から導かれた光束を利用して焦点検出を行う第1焦点検出手段と、
前記撮像手段が出力する画像信号に基づいて焦点検出を行う第2焦点検出手段と、
前記光路上から退避可能で、前記光路上の光束を視認手段へ導く第1光学手段と、
前記光路上から退避可能で、前記光路上の光束を前記第1焦点検出手段へ導く第2光学手段と、
を備える撮像装置の制御方法であって、
前記第1光学手段とは独立に前記第2光学手段を前記光路上に設置又は前記光路上から退避することによって、前記第1焦点検出手段を用いた焦点検出と前記第2焦点検出手段を用いた焦点検出とを切り替えるステップ
を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 撮像光学系の異なる瞳部分領域を通過した少なくとも一対の光束を受光する焦点検出画素を有する撮像手段と、
前記撮像光学系の光路上から導かれた光束を利用して焦点検出を行う第1焦点検出手段と、
前記撮像手段が出力する画像信号に基づいて焦点検出を行う第2焦点検出手段と、
前記光路上から退避可能で、前記光路上の光束を視認手段へ導く第1光学手段と、
前記光路上から退避可能で、前記光路上の光束を前記第1焦点検出手段へ導く第2光学手段と、
を備える撮像装置において、コンピュータを、
前記第1光学手段とは独立に前記第2光学手段を前記光路上に設置又は前記光路上から退避することによって、前記第1焦点検出手段を用いた焦点検出と前記第2焦点検出手段を用いた焦点検出とを切り替える制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。 - 請求項13に記載のプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016165821A JP2018031969A (ja) | 2016-08-26 | 2016-08-26 | 撮像装置及びその制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016165821A JP2018031969A (ja) | 2016-08-26 | 2016-08-26 | 撮像装置及びその制御方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2018031969A true JP2018031969A (ja) | 2018-03-01 |
Family
ID=61303300
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JP2016165821A Pending JP2018031969A (ja) | 2016-08-26 | 2016-08-26 | 撮像装置及びその制御方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2018031969A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019197140A (ja) * | 2018-05-09 | 2019-11-14 | キヤノン株式会社 | 撮像装置及びその制御方法並びにプログラム |
JP2020064208A (ja) * | 2018-10-18 | 2020-04-23 | キヤノン株式会社 | 撮像装置およびその制御方法 |
CN117729431A (zh) * | 2024-02-18 | 2024-03-19 | 浙江华感科技有限公司 | 图像聚焦方法、装置、计算机设备和存储介质 |
-
2016
- 2016-08-26 JP JP2016165821A patent/JP2018031969A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019197140A (ja) * | 2018-05-09 | 2019-11-14 | キヤノン株式会社 | 撮像装置及びその制御方法並びにプログラム |
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