JP2018016672A - グリース状エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
また、塗り床材、目止め材、目地材、注入材等に用いられる、2液硬化型のエポキシ樹脂組成物として、主剤と硬化剤とからなる2液硬化型のエポキシ樹脂組成物において、上記主剤が、揺変性付与剤としての微粉状フィラーを含有していると共に、硬化剤が、高分子ポリカルボン酸塩を主成分とするたれ防止剤を含有していることを特徴とするエポキシ樹脂組成物が提案されている(特許文献2参照)。
また、揺変性に優れたエポキシ樹脂組成物として、(A)成分:エポキシ樹脂、(B)成分:エポキシ硬化剤、(C)成分:微粉末ケイ酸化合物、(D)成分:カルボン酸,カルボン酸亜鉛及びカルボン酸鉛よりなる群から選ばれた1種以上の化合物、を含有することを特徴とする揺変性持続型エポキシ樹脂組成物が提案されている(特許文献3参照)。
また、垂直面あるいは傾斜面に塗布した場合、たれを生じることがない塗面が得られるエポキシ樹脂組成物として、エポキシ樹脂、エポキシ硬化剤及び揺変性付与剤を含有するエポキシ樹脂組成物において、たれ防止剤としてポリイミン類、ポリオール類あるいはこれらの両者を配合したことを特徴とするエポキシ樹脂組成物が提案されている(特許文献4参照)。
本発明に係るグリース状エポキシ樹脂組成物に使用するエポキシ樹脂とは、ビスフェノールA型エポキシ樹脂化合物、ビスフェノールF型エポキシ樹脂化合物、ビスフェノールS型エポキシ樹脂化合物、ビフェニル型エポキシ樹脂化合物、ナフタレン型エポキシ樹脂化合物、ノボラック型エポキシ樹脂化合物、フルオレン骨格を有するエポキシ樹脂化合物、フェノール化合物とジシクロペンタジエンの共重合体を原料とするエポキシ樹脂化合物等、従来公知の種々のエポキシ樹脂化合物とエポキシ樹脂希釈剤の混合物を言う。エポキシ樹脂化合物としては、主剤部と硬化剤部との混合が容易で硬化物として高い強度得ることが出来るビスフェノールA型エポキシ樹脂化合物を使用することが好ましく、また主剤部と硬化剤部を所定の配合比で混合する作業を容易にするために主剤部を低粘度とするためにビスフェノールF型エポキシ樹脂化合物や、例えばC12−C13のアルキルグリシジルエーテル等の1官能エポキシ樹脂希釈剤や、1,6ヘキサンジオールジグリシジルエーテル等の2官能エポキシ樹脂希釈剤を使用することが好ましい。
本発明に使用するアミン化合物としては、ポリアミドアミンや脂肪族アミン化合物を使用することが出来る。ポリアミドアミンは、主として硬化物の脆性を抑え可撓性を付与するために用いるもので、合成脂肪酸、天然脂肪酸のカルボン酸とポリエチレンポリアミン等に代表されるエチレンアミンとの反応生成物であり、これらは原料の種類や合成時の温度勾配、反応時間により種々のものが得られ、本発明に係るアミン化合物の一つとして使用することが出来る。
本発明に使用する微粉シリカは、乾式法あるいは湿式法で得られる球状の二酸化ケイ素の微粒子である。該微粉シリカの比表面積(BET法)は、乾式法では50〜400m2/g程度であり、湿式法では50〜1000m2/g程度であるが、どちらの微粉シリカも本発明に使用することができる。微粉シリカには、表面を処理していない親水性タイプのものと、表面を処理した疎水性タイプのものとがあり、本発明では、疎水性タイプの疎水性微粉シリカはエポキシ樹脂と混練して主剤部として使用し、親水性タイプの親水性微粉シリカは上記アミン化合物と以下に示すポリカルボン酸塩と混練して硬化剤部として使用する。
本発明に使用するポリカルボン酸塩は、硬化剤部に配合され、アミン化合物と混練される親水性微粉シリカによって発現される揺変性を安定したものとする効果がある。該ポリカルボン酸塩は高分子量であり、例えば高沸点の芳香族化合物やメトキシプロパノール等の有機溶媒中に溶解させた液状のものを使用することが出来る。該液状のポリカルボン酸塩の市販品としてはANTI−TERRA−204(商品名、BYK CHEMIE社製)がある。ポリカルボン酸塩の配合量は親水性微粉シリカ100重量部に対して30〜100重量部が好ましい。
エポキシ樹脂としてビスフェノールA型エポキシ樹脂化合物 エピクロン850(商品名、DIC社製、エポキシ当量 190)、ビスフェノールF型エポキシ樹脂化合物 エピクロン830(商品名、DIC社製、エポキシ当量171)、C12−C13のアルキルグリシジルエーテルAED−9(商品名、PTIジャパン、エポキシ当量290)、1、6ヘキサンジオールジグリシジルエーテルED503(商品名、ADEKA社製、エポキシ当量165)を使用し、親水性微粉シリカとしてHDK−N20(商品名、比表面積(BET法)170〜230m2/g、旭化性ワッカーシリコーン社製)を、疎水性微粉シリカとしてREOLOSIL PM−20L(商品名、比表面積(同)80〜120m2/g、トクヤマ社製)を使用し、表1に示す配合にて均一に混合し実施例又は比較例の主剤部とした。
実施例又は比較例に係るグリース状エポキシ樹脂組成物は、各々の主剤部と硬化剤部を100/50(重量部)で均一に混合し、以下に示す評価方法によって評価した。
主剤部及び硬化剤及び主剤部と硬化剤部を混合した混合物について、23℃においてBH型回転粘度計 7号ローター20rpmにて粘度を測定した。
主剤部及び硬化剤及び取材部と硬化剤部を混合した混合物について、23℃においてBH型回転粘度計 7号ローター2rpmにて粘度を測定し、該粘度を上記20rpm時の粘度で除した値を揺変値として算出した。
主剤部60gと硬化剤部30gをカップに取ってへらにて1分間混合して混合物とする。該混合物のうち6gを、水平状態の鋼板上に直径約3cmに塗り付け、直ちに鋼板を垂直に保持する。塗り付けたものにタレが生じるものを×、わずかにタレが生じるものを△、タレが無いものを○として評価した。また混合直後のほか、混合後30分、60分、75分、90分、105分、120分後に、それぞれカップ内の混合物を都度100回(約30秒)へらにて混合し直して、同様に水平状態の鋼板上に直径約3cmに塗り付け、直ちに鋼板を垂直に保持する。塗り付けたものにタレが生じるものを×、わずかにタレが生じるものを△、タレが無いものを○として評価した。
23℃タレ性と同様の方法で35℃にてタレ性を評価した。評価は主剤部と硬化剤部の混合直後、15分、30分、45分、60分後のタレ性を評価した。
評価結果を表3に示す。
Claims (4)
- エポキシ樹脂と疎水性微粉シリカとから成る主剤部と、アミン化合物と親水性微粉シリカとポリカルボン酸塩とから成る硬化剤部と、から成ることを特徴とするグリース状エポキシ樹脂組成物。
- アミン化合物は、ポリアミドアミンと、脂肪族アミン化合物とから成ることを特徴とする請求項1に記載のグリース状エポキシ樹脂組成物。
- 脂肪族アミン化合物は、変性脂肪族ポリアミンとポリエーテルポリアミンを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のグリース状エポキシ樹脂組成物。
- エポキシ樹脂はビスフェノールA型液状エポキシ樹脂化合物と反応性エポキシ樹脂希釈剤から成ることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のグリース状エポキシ樹脂組成物。
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WO2019225186A1 (ja) * | 2018-05-24 | 2019-11-28 | 三菱瓦斯化学株式会社 | 水系エポキシ樹脂用硬化剤、水系エポキシ樹脂組成物及びその硬化物 |
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