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JP2018016373A - 包装用箱 - Google Patents

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JP2018016373A JP2016149619A JP2016149619A JP2018016373A JP 2018016373 A JP2018016373 A JP 2018016373A JP 2016149619 A JP2016149619 A JP 2016149619A JP 2016149619 A JP2016149619 A JP 2016149619A JP 2018016373 A JP2018016373 A JP 2018016373A
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Abstract

【課題】収容物を確実に保持し、緩衝効果が高い包装用箱を提供する。
【解決手段】一枚の箱体形成片から成り、互いに連接される側面14,16,18,20と、側面14に連接し他の側面20に糊付されて筒体とする糊付片22を備える。筒体の内側には、収容物を保持する仕切り片50を有する。仕切り片50には、組立状態で互いに対面する一対の側面16,18の各々裏面に沿って側面16,18から各々離間する一対の保持片52,60を備える。保持片52,60の間に、収容物の側周面を面で挟持する一対の側面支持部64,84と、側面支持部64,84の下方に位置し収容物の底面を端部で保持する複数の底面支持部68,88を備える。複数の底面支持部68,88の間隔は、一対の側面保持部64,84の間隔より短い。
【選択図】図1

Description

この発明は、内側に緩衝用仕切りが一体に設けられ、瓶などの収容物を保護する緩衝機能付の包装用箱に関する。
従来、ブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片を折り曲げて糊付けし、ワンタッチで引き起こして組み立てられる包装用箱がある。また、ガラス瓶等の衝撃に弱い収容物を包装する包装用箱の場合、収容物を保持するための緩衝用の仕切り片も箱体形成片に一体に設けられている場合がある。
例えば、特許文献1に開示されている包装用箱は、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片からなり、連接された第一側面板、正面板、第二側面板、背面板で外側筒状体を構成している。外側筒状態の内側には、背面板の端辺から第三側面板を介して連接された正面仕切板、第二仕切板、背面仕切板及び第一仕切部で囲まれた収容部が、外側筒状体と隙間を開けて対面して設けられている。さらに、収容部の下側開口部に、収容物支持部が横切るように位置している。
特開2012−6646号公報
上記背景技術の場合、収容部を形成する周壁は、各部材が1重で形成しているため、薄く、収容物の側周面を保護する緩衝機能が十分ではない。また、収容物の底面を保護する収容支持部は1枚しか設けられておらず、緩衝機能が十分ではない。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、収容物を確実に保持し、緩衝効果が高い包装用箱を提供することを目的とする。
本発明は、一枚の箱体形成片から成り、互いに連接される側面と、前記側面の1つに連接して設けられ他の前記側面に糊付けして筒体とする糊付片と、組立状態で連接された側面で形成される一開口端部を閉鎖する底部が設けられている包装用箱である。前記筒体の内側には収容物を保持する仕切り片が設けられ、前記仕切り片には、前記箱体形成片の組立状態で互いに対面する前記一対の側面の各々裏面に沿って前記側面から各々離間する一対の保持片が設けられ、前記一対の保持片の間には、収容物の側周面を面で挟持する一対の側面支持部と、前記側面支持部の下方に位置し収容物の底面を端部で保持する複数の底面支持部が設けられている。前記複数の底面支持部の間隔は、前記一対の側面保持部の間隔より短い。
前記一対の保持片は互いに平行に設けられ、前記保持片の少なくとも一方は、複数の部材が重ねられて多層構造となっている。また、前記一対の側面支持部と前記一対の前記底面支持部は、前記一対の保持片に対して略直角に位置している。前記仕切り片の下方の端部は、箱体の前記底部付近に達し、上方の端部は前記底部と反対側の上方の開口部付近に達するものである。
前記仕切り片は、前記糊付片の側縁部に連接して設けられ、前記仕切り片は箱体形成片の展開状態で、各側面の連接方向に沿って反対側に、前記一側面の裏面に沿う前記保持面である第1保持片と、前記第1保持片に交差する他の前記側面に糊付けされる糊付部と、前記第1保持片に対して略平行に位置する前記保持面である第2保持片と、前記第2保持片に対して直角に連続する前記一方の側面支持部と、前記第1保持片に糊付けされる糊付部と、前記第1保持片と前記糊付部の間に糊付けされる前記保持片である第3保持片と、前記第3保持片に対して略直角に連続する前記他方の側面支持部と、前記第2保持片に糊付けされる糊付部が順に連接して折罫線で区切られて設けられている。前記一対の側面支持部の下方には、前記底面支持部が各々設けられ、連接方向に対して直角な方向に二段になっている。
前記箱体形成片の展開状態では、前記側面支持部と前記底面支持部の間には透孔が形成され、前記側面支持部の両側縁部に位置する前記折罫線と、前記底面支持部の両側縁部に位置する前記折罫線は、前記透孔を挟んで、他の部材との連接方向にずれて設けられている。
本発明の包装用箱は、収容物を確実に保持し、緩衝効果が高いものである。さらに、収容物の側周面を保持する周壁は、各部材が重なる多層構造となって厚みがあり、緩衝効果が高く、強度も高い。収容物の底面を保持する底面支持部は複数個設けられているため、緩衝効果が高く、破損を防ぎ、安全に包装することができる。
この発明の一実施形態の包装用箱の斜視図である。 この実施形態の包装用箱の上面図である。 この実施形態の包装用箱の展開図である。 この実施形態の包装用箱の組立工程の途中の状態を示す展開図である。 この実施形態の包装用箱の組立工程の途中の状態を示す展開図である。 この実施形態の包装用箱の組立工程の途中の状態を示す展開図である。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図3はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態の包装用箱10は、紙製等の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された箱体形成片12を組み立てて設けられている。
図3は、箱体形成片12を表面から見た展開図であり、箱体形成片12は、側面14,16,18,20が、互いに平行に連接して形成されている。側面14,16,18,20は、連接方向と直交する幅方向は互いに等しい矩形であり、連接方向の長さは、側面14,18が長く、側面16,20は短い。側面14の側縁部には、包装用箱10の組立状態で側面20の裏面に糊付けされ筒体とする糊付片22が設けられている。糊付片22、側面14,16,18,20は、各々折罫線24,26,28,30で区切られている。
側面14の、側面同士の連接方向に対して直角な方向の両端部には、矩形の内蓋片32が折罫線34で区切られて設けられている。側面16の、側面同士の連接方向に対して直角な方向の両端部には、内蓋片32よりも小さい矩形のフラップ36が折罫線38で区切られて設けられている。
側面18の、側面同士の連接方向に対して直角な方向の両端部には、内蓋片32よりも大きい矩形の外蓋片40が折罫線42で区切られて設けられている。折罫線42は、中心部分は押し罫線で形成され、両端部分は破断線で形成されている。側面18には、折罫線42に連続する部分に、コの字の開封用の切断線44が設けられている。切断線44の両端部は、折罫線42の破断線に連続し、切断線44と、折罫線42の中心部分で囲まれた矩形の部分は、開封する時に押して切断線44と折罫線42を切断する開封口となる。切断線44は、コの字形ではなく半円形状等でもよい。
側面20の、側面同士の連接方向に対して直角な方向の両端部には、フラップ36と同形状のフラップ46が折罫線48で区切られて設けられている。
糊付片22は、折罫線24に対して直角な長さは、組立状態で糊付けされる側面20より短く形成されている。折罫線24に対して平行な長さは、折罫線24に連続する部分では側面14と同じであり、側面14と反対側の側縁部22aは、それより短く形成され、糊付片22は変形した6角形に形成されている。糊付片22の、折罫線24に交差する一方の端部22bは、包装用箱10の組立状態で、箱体の底部側に位置するものであり、側面14の折罫線34の下端部から、折罫線34の延長線上よりもわずかに糊付片22の中心へ移動する方向に傾斜し、途中で折り曲げられて折罫線34に対して平行となり、側縁部22aの下端部に連続する。端部22bと反対側の端部22cは、包装用箱10の組立状態で、箱体の上方の開口部側に位置するものであり、側面14の折罫線34の上端部から、折罫線34の延長線上よりもわずかに糊付片22の中心へ移動する方向に傾斜し、途中で折り曲げられてさらに折罫線34から離れる角度が大きい傾斜になり、側縁部22aの上端部に連続する。
糊付片22の側縁部22aには、緩衝用の仕切り片50が設けられている。仕切り片50は、包装用箱10の組立状態で箱体の内側に立体的に組み立てられるものである。仕切り片50は、各側面の連接方向に沿って反対側に、第1保持片52、糊付部56、第2保持片60、側面支持部64、糊付部74、第3保持片80、側面支持部84、糊付部94が順に連接して設けられている。連接方向は、各側面が互いに連接する方向に対して、平行である。なお、側面支持部64の下方には底面支持部68が設けられ、側面支持部84の下方には底面支持部88が設けられ、この2か所は二段になっている。各部材の、互いに連続する端部は、箱体の底部側は端部22bの延長線上に位置している。反対側の箱体の上方の開口部側は、部材により異なるものである。
次に、仕切り片50の各部材について詳しく説明する。糊付片22の側縁部22aに隣接する部分には、第1保持片52が折罫線54で区切られて位置している。第1保持片52は、折罫線54に対して直角な長さは折罫線54より長く、折罫線54に対して平行な長さは側面14,18とほぼ同じである。上方に位置する端部52aは、折罫線54の上端部よりも高い位置に設けられ、側面14の折罫線34の延長線の近傍に達している。第1保持片52の下方に位置する端部52bは糊付片22の端部22bの延長線に一致している。
第1保持片52の、折罫線54と反対側の側縁部には、糊付部56が折罫線58で区切られて位置している。糊付部56は、折罫線58に対して直角な長さは組立状態で糊付けされる側面16より短く、さらに糊付片22より少し短く、折罫線58に対して平行な長さは糊付片22の側縁部22aと同じである長方形である。第1保持片52の上方の端部52aが側面14の折罫線34の延長線付近に位置していることと比較して、糊付部56の上方の端部56aは低い位置にある。糊付部56の下方の端部56bは、端部52bの延長線に一致している。
糊付部56の、折罫線58と反対側の側縁部には、第2保持片60が折罫線62で区切られて位置している。第2保持片60の、上方の端部60aは糊付部56の端部56aの延長線上に位置し、下方の端部60bは糊付部56の下方の端部56bの延長線上に位置する直線である。折罫線62とは反対側の側縁部は2か所で折り曲げられた3本の直線で形成され、第2保持片60は6角形となっている。折罫線62とは反対側の側縁部のうち、端部60aに連続する側縁部60cは、折罫線62に対して平行で折罫線62の半分より少し長い直線である。側縁部60cの下端部に連続する側縁部60dは、側縁部60cから離れるにつれて第2保持片60の内側へ向かう傾斜した短い直線である。側縁部60dの下端部に連続する側縁部60eは、折罫線62に対して平行で側縁部60cより短く側縁部60dより長い直線であり、端部60bの端部に連続している。第2保持片60は、折罫線62に対して直角な長さは、折罫線62から側縁部60cまで、つまり端部60aの長さが、組立状態で平行に位置する第1保持片52よりも短く、折罫線62から側縁部60eまで、つまり端部60bの長さはそれより短い。
第2保持片60の側縁部60cには、側面支持部64が折罫線66で区切られて設けられている。側面支持部64は、側縁部60c、つまり折罫線66を一辺とする小さい矩形である。折罫線66に対して直角な長さは、組立状態で平行に位置する糊付部56と同じである。第2保持片60の側縁部60eには、底面支持部68が折罫線70で区切られて設けられている。底面支持部68は、側縁部60e、つまり折罫線70を一辺とする小さい矩形である。折罫線70に対して直角な長さは、側面支持部64と同じである。第2保持片60の側縁部60dには、透孔72が設けられている。透孔72は、側面支持部64の下端部と、底面支持部68の上端部を平行な2辺とする平行四辺形状に形成されている。側縁部60dは側面支持部64の下端に交差する辺であり、側縁部60dと反対側の辺は、透孔72の内側へ膨出するようにわずかにくの字形に折り曲げられている。なお、底面支持部68の上端部は、透孔72により僅かに台形状の凹部になっている。
側面支持部64、底面支持部68、透孔72の、第2保持片60とは反対側の側縁部には、糊付部74が設けられている。糊付部74は、側面支持部64との間は折罫線76で区切られ、底面支持部68との間は折罫線78で区切られている。糊付部74の、上方の端部74aは側面支持部64の上方の端部よりも高い位置に設けられ、第1保持片52の端部52aの延長線とほぼ同じか僅かに低い位置にある。下方の端部74bは底面支持部68の下方の端部の延長線に一致している。折罫線76,78とは反対側の側縁部74cは、折罫線76,78に対して平行な直線である。糊付部74は、折罫線76に対して直角な長さは、組立状態で糊付けされる第1保持片52より短く、第1保持片52から、第2保持片60の、折罫線62と折罫線66の間隔を引いたものである。折罫線78に対して直角な長さは、それよりも長く、第1保持片52から、第2保持片60の、折罫線62と折罫線70の間隔を引いたものである。
糊付部74の側縁部74cには、第3保持片80が、折罫線82で区切られて設けられている。第3保持片80の、上方の端部80aは、糊付部74の端部74aの延長線上に位置し、下方の端部80bは、糊付部74の端部74bの延長線上に位置する直線である。折罫線82とは反対側の側縁部は2か所で折り曲げられた3本の直線で形成され、第3保持片80は6角形となっている。折罫線82とは反対側の側縁部のうち、端部80aに連続する側縁部80cは、折罫線82に対して平行で折罫線82の半分より少し長い直線である。側縁部80cの下端部に連続する側縁部80dは、側縁部80cから離れるにつれて第3保持片80の内側へ向かう傾斜した短い直線である。側縁部80dの下端部に連続する側縁部80eは、折罫線82に対して平行で側縁部80cより短く側縁部80dより長い直線であり、端部80bの端部に連続している。第3保持片80は、折罫線82に対して直角な長さは、折罫線82から側縁部80cまで、つまり端部80aの長さが、組立状態で平行に位置する第1保持片52よりも短く、折罫線82から側縁部80eまで、つまり端部80bの長さはそれより短い。
第3保持片80の側縁部80cには、側面支持部64と同形状の側面支持部84が折罫線86で区切られて設けられている。第3保持片80の側縁部80eには、底面支持部68と同形状の底面支持部88が折罫線90で区切られて設けられている。第3保持片80の側縁部80dには、透孔72と同形状の透孔92が設けられている。
側面支持部84、底面支持部88、透孔92の、第3保持片80とは反対側の側縁部には、糊付部74とほぼ同形状の糊付部94が設けられている。糊付部94の上方の端部94aは、側面支持部84の上方の端部の延長線上に位置し、糊付部74の上方の端部74aが第1保持片52の端部52aの延長線付近に位置していることと比較して、低い位置にある。糊付部94下方の端部は、底面支持部88の下方の端部の延長線上に位置している。
なお、上記の各折罫線には、折り曲げやすくするために、破断線が設けられてもよい。また、各部材に複数本の押し罫線が互いに平行に設けられて、補強されてもよい。
次に、この実施形態の包装用箱10の組立方法の一例について説明する。ここでは、図3が包装用箱10の箱体形成片12の表面を見たものであり、箱体形成片12の表面が凸になる折り方を正折り、そして、裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、糊付部94の裏面に糊100を塗布し、糊付部74の裏面に糊102を塗布し、折罫線82を正折りする。これにより、糊付部94は第2保持片60の、折罫線62近傍の裏面に糊付けされ、また、糊付部74は、第3保持片80の、折罫線82近傍の裏面に糊付けされ、図4に示す状態となる。なお、図4は箱体形成片12の裏面を見たものであり、折り返された糊付部94、側面支持部84、底面支持部88、第3保持片80は、表面が見えている。そして、第3保持片80の表面の折罫線82近傍に糊104を塗布し、折罫線62を正折りする。これにより、第3保持片80は、第1保持片52の、折罫線54近傍の裏面に糊付けされ、図5に示す状態となる。なお、図5は箱体形成片12の裏面を見たものであり、折り返された糊付部74、側面支持部64、底面支持部68、第2保持片60は、表面が見えている。次に、折罫線54を正折りし、糊付部56の表面に糊106を塗布し、図6に示す状態にする。そして、折罫線26を正折りして糊付部56は側面16の、折罫線26近傍の裏面に糊付けされる。糊付片22の、折罫線24近傍の表面に糊108を塗布し、折罫線30を正折りし、糊付片22は、側面20の、折罫線30と反対側の側縁部近傍の裏面に、糊付けされる。これにより箱体形成片12は折り畳み状態となり、この折り畳んだ状態で出荷される。
次に、収容物を収容し包装する工場等において、折罫線24,26,28,30を各々90°に正折りして四角形の筒体にする。この時、仕切り片50は自動的に引き起こされ、図2に示すように、折罫線54,58,62,66,70,86,90が90°に正折りされ、折罫線76,78,96,98が90°に逆折りされる。なお、折罫線82は正折りで糊付けされているため、折り畳まれたままである。これにより第1保持片52は、側面18の裏面側に離間して側面18に対して平行に位置し、第2保持片60は、側面14の裏面側に離間して側面14に対して平行に位置する。つまり、第1保持片52と第2保持片60は、互いに離間して平行となる。第1保持片52と第2保持片60の間には、上側に、側面支持部64,84が互いに離間して平行となり、第1保持片52と第2保持片60に対して直角となる。側面支持部64,84の下側には、底面支持部68,88が、側面支持部64,84の間隔よりも狭い間隔で互いに離間して平行となり、第1保持片52と第2保持片60に対して直角となる。図2に示すように、上から見て、側面支持部64,84の間に底面支持部68,88が位置している。第2保持片60、側面支持部64、第3保持片80、側面支持部84で形成された筒体は、収容物を収容する周壁となる。周壁の一部である第3保持片80は、第1保持片52と糊付部74に挟まれて両面が糊付けされ、多層構造になっている。
側面14,16,18,20で作られた筒体の底部側の端部で、折罫線38,48でフラップ36,46を正折りし、その後折罫線34で内蓋片32を正折りし、外蓋片40の裏面に糊112を塗布し、折罫線42で外蓋片40を正折りし、内蓋片32の表面に外蓋片40の裏面を糊付けして底部を形成する。この状態で、図示しない収容物を包装用箱10の中に入れる。収容物は、第2保持片60、側面支持部64、第3保持片80、側面支持部84で形成された筒体に上方から差し込み、底面支持部68,88の、上方の端部に当接してセットされる。なお、第2保持片60、側面支持部64、第3保持片80、側面支持部84で形成された筒体は、収容物の側周面を僅かなゆとりを有して嵌合する大きさである。一対の底面支持部68,88の間隔は、収容物の底面よりも狭い幅で対面し、収容物の底面が落下することがない。また、底面支持部68,88の上方の端部は台形状に僅かに切り欠かれているため、両端部が傾斜しており、収容物の底部の周縁部を斜め下方から当接し、安定させる。
次に、側面14,16,18,20で作られた筒体の、上方の開口部で、折罫線38,48でフラップ36,46を正折りし、その後折罫線34で内蓋片32を正折りし、外蓋片40の裏面に糊114を塗布し、折罫線42で外蓋片40を正折りし、内蓋片32の表面に外蓋片40の裏面を糊付けし閉鎖する。
この実施形態の包装用箱10によれば、収容物を確実に保持し、緩衝効果が高いものである。収容物の側周面を保持する周壁である第3保持片80が、第1保持片52と糊付部74に挟まれて糊付けされ、多層構造になって厚みがあり、保形性が高く耐久性があり、緩衝効果が高い。収容物の底面を保持する底面支持部68,88は、収容物の底面よりも狭い幅で設けられているため、2個で確実に保持して収容物の底面が落下することがなく、破損を防ぎ、安全に包装することができる。収容物の側周面を保持する周壁は、各側面の内側に空間を設けて位置するため、外部からの衝撃に強い。また、各側面を立体形状に引き起こす時に仕切り片50も自動的に引き起こされ、簡単に立体形状とすることができる。
この他、箱体形成片12の展開状態では、側面支持部64と底面支持部68の間には透孔72が設けられ、側面支持部84と底面支持部88の間には透孔92が設けられているため、仕切り片50を立体的に引き起こす時に互いに引っ掛かることがなく、円滑に組み立てられる。また、側面支持部64の両側縁部に位置する折罫線66,76と、底面支持部68の両側縁部に位置する折罫線70,78は、平行方向に互いに所定間隔ずれて設けられているため、立体に組み立てた時に所定距離ずれた位置に確実組み立てられるものである。仕切り片50の各部材は各側面の連接方向に連続して設けられているため、所定の位置に糊付けして所定の折罫線を順番に折るだけで、簡単に糊付けが完了し、折り畳み状態を作ることができ、作業効率が良好である。また、自動包装で製造することができる。仕切り片50の、第1保持片52や糊付部74、第3保持片80の上方の端部52a,74a,80aは、側面14の折罫線34に達するように高く設けられ、収容物がバイアルの場合は、開封時にバイアルのキャップの引っ掛けを防止することができ、取り出す操作が容易である。第1保持片52と側面18の間や、第2保持片60と側面14の空間は、各側面の連接方向に長く設けられ、ここに収容物についての取扱説明書等を入れることができ、便利である。
なお、この発明の包装用箱は、上記実施形態に限定されるものではなく、各部材の形状は収容物の形状や数に合わせて適宜変更可能である。仕切り片の、第1保持片や第3保持片の端部は他の部材の端部より高く設けられているが、その他の部材も高くしてもよい。箱体の底部や蓋部の構造や、開封用の切断線の形状や設ける位置は、自由に変更可能である。
10 包装用箱
12 箱体形成片
13 底部
14,16,18,20 側面
22 糊付片
22a 側縁部
50 仕切り片
52 第1保持片
52a,74a,80a 端部
56,74,94 糊付部
60 第2保持片
64,84 側面支持部
66,70,76,78,86,90,96,98 折罫線
68,88 底面支持部
72,92 透孔
80 第3保持片

Claims (5)

  1. 一枚の箱体形成片から成り、互いに連接される側面と、前記側面の1つに連接して設けられ他の前記側面に糊付けして筒体とする糊付片と、組立状態で連接された側面で形成される一開口端部を閉鎖する底部が設けられ、前記筒体の内側には収容物を保持する仕切り片が設けられ、前記仕切り片には、前記箱体形成片の組立状態で互いに対面する前記一対の側面の各々裏面に沿って前記側面から各々離間する一対の保持片が設けられ、前記一対の保持片の間には、収容物の側周面を面で挟持する一対の側面支持部と、前記側面支持部の下方に位置し収容物の底面を端部で保持する複数の底面支持部が設けられ、前記複数の底面支持部の間隔は、前記一対の側面保持部の間隔より短いことを特徴とする包装用箱。
  2. 前記一対の保持片は互いに平行に設けられ、前記保持片の少なくとも一方は、複数の部材が重ねられて多層構造となっている請求項1記載の包装用箱。
  3. 前記仕切り片の下方の端部は、箱体の前記底部付近に達し、上方の端部は前記底部と反対側の上方の開口部付近に達する請求項1記載の包装用箱。
  4. 前記仕切り片は、前記糊付片の側縁部に連接して設けられ、前記仕切り片は箱体形成片の展開状態で、各側面の連接方向に沿って反対側に、前記一側面の裏面に沿う前記保持面である第1保持片と、前記第1保持片に交差する他の前記側面に糊付けされる糊付部と、前記第1保持片に対して平行に位置する前記保持面である第2保持片と、前記第2保持片に対して略直角に連続する前記一方の側面支持部と、前記第1保持片に糊付けされる糊付部と、前記第1保持片と前記糊付部の間に糊付けされる前記保持片である第3保持片と、前記第3保持片に対して略直角に連続する前記他方の側面支持部と、前記第2保持片に糊付けされる糊付部が順に連接して折罫線で区切られて設けられ、前記一対の側面支持部の下方には、前記底面支持部が各々設けられ、連接方向に対して直角な方向に二段になっている請求項1記載の包装用箱。
  5. 前記箱体形成片の展開状態では、前記側面支持部と前記底面支持部の間には透孔が形成され、前記側面支持部の両側縁部に位置する前記折罫線と、前記底面支持部の両側縁部に位置する前記折罫線は、前記透孔を挟んで、他の部材との連接方向にずれて設けられている請求項1または4記載の包装用箱。
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