JP2018094957A - 乗降システム - Google Patents
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Abstract
【課題】鉄道車両への乗降時の事故の発生を抑え、鉄道の運行の遅延が生じるのを防ぐ。【解決手段】条項システム1は、鉄道車両10に乗車する旅客が待機する待機空間30と、鉄道車両10が入出し停車する停車空間20と、待機空間30と停車空間20とを鉛直方向に隔て、また、開閉自在な開口41を有する隔壁40と、待機空間30から隔壁40の開口を介して停車空間20で停車中の鉄道車両10の乗降口に通ずる昇降構造50と、を備える。【選択図】図1
Description
旅客が鉄道車両に乗降するための乗降システムに関する。
従来、鉄道を利用する旅客の安全を確保するために、プラットホームにおける乗降位置以外の部分に固定柵を設けることや、乗降位置付近にホームドアを設けることが行われている(非特許文献1参照)。ホームドアは、可動式の開口部を持ちプラットホームと線路とを隔てる柵であり、上記開口部は通常閉じており、鉄道車両がプラットホームに対し停車すると鉄道車両の側面に設けられた乗降口と連動して開閉する。
青木俊幸、「駅ホームの快適性を向上する」、RRR、2005年、第62巻、第1号、p.12-15
ところで、鉄道車両がプラットホームに対し停車する際、鉄道車両の側面をプラットホームに当接できないため、鉄道車両の側面に設けられた乗降口とプラットホームの間に隙間が必ず生じる。
したがって、プラットホームにホームドアを設けたとしても、乗降の際、乗降口とプラットホームとの間の隙間に旅客が足を落とし込んだりする事故が発生するおそれがある。このような事故が発生すると鉄道の運行に遅延が生じることがある。
したがって、プラットホームにホームドアを設けたとしても、乗降の際、乗降口とプラットホームとの間の隙間に旅客が足を落とし込んだりする事故が発生するおそれがある。このような事故が発生すると鉄道の運行に遅延が生じることがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、鉄道車両への乗降時の事故の発生を抑え、鉄道の運行の遅延が生じるのを防ぐ乗降システムを提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、鉄道車両に乗車する旅客が待機する待機空間と、鉄道車両が入出し停車する停車空間と、前記待機空間と前記停車空間とを鉛直方向に隔て、また、開閉自在な開口を有する隔壁と、前記待機空間から前記隔壁の開口を介して前記停車空間で停車中の鉄道車両の乗降口に通ずる昇降構造と、を備えることを特徴としている。
本発明の乗降システムは、乗降する場所と鉄道車両との間の隙間がないか、または、非常に小さいため、乗降時の事故が発生しにくく鉄道の運行に遅延が生じにくい。
前記昇降構造は、階段であることが好ましい。
前記昇降構造は、エスカレータであることが好ましい。
前記昇降構造は、エレベータであることが好ましい。
鉄道車両の前記乗降口は、鉛直方向下側に設けられ、前記隔壁は、前記待機空間の天井及び前記停車空間の床を構成することが好ましい。
鉄道車両の前記乗降口は、鉛直方向上側に設けられ、前記隔壁は、前記待機空間の床及び前記停車空間の天井を構成することが好ましい。
前記エレベータの幅は、前記鉄道車両の幅より大きく、前記鉄道車両の車両間は、旅客の乗降時に延長され、前記エレベータの籠は、旅客の乗降時に延長された車両間に出入りすることが好ましい。
本発明によれば、鉄道車両への乗降時の事故の発生を抑え、鉄道の運行遅延の発生を抑えることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る乗降システムについて図1〜図3を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る乗降システムの概略を説明するための図である。図1(A)は側方から視た図であり、鉄道車両についてはその内部の様子を示し、図1(B)は鉄道車両の進行方向から視た図であり、鉄道車両については進行方向における端部の内部の様子を示している。図2は、鉄道車両の長手方向の端部の様子を示す図である。図3は、乗降時の乗降システムを示す図である。
本発明の第1の実施形態に係る乗降システムについて図1〜図3を参照して説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る乗降システムの概略を説明するための図である。図1(A)は側方から視た図であり、鉄道車両についてはその内部の様子を示し、図1(B)は鉄道車両の進行方向から視た図であり、鉄道車両については進行方向における端部の内部の様子を示している。図2は、鉄道車両の長手方向の端部の様子を示す図である。図3は、乗降時の乗降システムを示す図である。
まず、図1の乗降システム1において、旅客が乗降する鉄道車両10について説明する。
鉄道車両10は、図1(A)及び図1(B)に示すように、箱型の車体11を備え、また、長手方向すなわち進行方向(図のX方向)における両端に車輪12を備える。
車体11の長手方向の中間部には、複数の座席13が設けられており、長手方向の両端部(以下、車端部)には機器室14が設けられている。
機器室14は、車端部それぞれに2つ設けられており、また、車端部において、機器室14は、幅方向(図のZ方向)の両端に設けられている。車体11の車端部において、2つの機器室14の間のスペースが、旅客等が通る通路スペース15となる。
鉄道車両10は、図1(A)及び図1(B)に示すように、箱型の車体11を備え、また、長手方向すなわち進行方向(図のX方向)における両端に車輪12を備える。
車体11の長手方向の中間部には、複数の座席13が設けられており、長手方向の両端部(以下、車端部)には機器室14が設けられている。
機器室14は、車端部それぞれに2つ設けられており、また、車端部において、機器室14は、幅方向(図のZ方向)の両端に設けられている。車体11の車端部において、2つの機器室14の間のスペースが、旅客等が通る通路スペース15となる。
機器室14には、発電機や制御機、冷暖房/空調用ユニット等の重量のある装備(重量装備)14aが鉛直方向(図のY方向)の下方に載置され、水素(H2)タンク等の軽量な装備(計量装備)14bが鉛直方向の上方に載置されている。
このように機器室14を通路の床下に設けずに通路スペース15の両側に設け、また、機器室14内において各装備を適正に配置することで、鉄道車両10は低重心化されている。
なお、鉄道車両10の車体11の全長L1は25000mm、車体11において機器室14等が設けられる車端部の長さL2は、3500mmである。また、車体11の幅W、高さHはそれぞれ、3400mm、2200mmである。
このように機器室14を通路の床下に設けずに通路スペース15の両側に設け、また、機器室14内において各装備を適正に配置することで、鉄道車両10は低重心化されている。
なお、鉄道車両10の車体11の全長L1は25000mm、車体11において機器室14等が設けられる車端部の長さL2は、3500mmである。また、車体11の幅W、高さHはそれぞれ、3400mm、2200mmである。
この鉄道車両10は、図2に示すように、両端の通路スペース15の床には、乗降口15aが設けられ、乗降口15aには当該乗降口15aを開閉する扉として引き戸15bが設けられている。
次いで、乗降システム1について説明する。図1の乗降システム1は、上述の鉄道車両10に旅客Pが乗車するためのものであり、停車空間20と、待機空間30と、隔壁40と、昇降構造50を備えている。
停車空間20は、鉄道車両10が入出し停車する空間である。この停車空間20には、鉄道車両10が走行する1対の軌条21が、該軌条21を介して鉄道車両10からの荷重を受ける主桁22上に、一体的に直接設けられている。言い換えると、軌条21間に枕木や軌道スラブ等が不要な線路構造が停車空間20には設けられている。この線路構造を達成するため、軌条21や主桁22には剛性の高い材料、例えば炭素繊維強化プラスチック(CFRP:Carbon Fiber Reinforced Plastics)等が使用される。
待機空間30は、鉄道車両10に乗車する旅客Pが待機する空間であり、停車空間20から鉛直方向に離間したフロアに位置する。
隔壁40は、停車空間20と待機空間30とを鉛直方向に隔てるものである。乗降システム1において、この隔壁40は、停車空間20の床を構成すると共に待機空間30の天井を構成している。
また、隔壁40は、開閉自在な開口41を有しており、開口41には、当該開口41を開閉する扉42が設けられている。なお、開口41は、軌条21間に位置する。
また、隔壁40は、開閉自在な開口41を有しており、開口41には、当該開口41を開閉する扉42が設けられている。なお、開口41は、軌条21間に位置する。
昇降構造50は、鉄道車両10に旅客が乗降するために旅客が当該昇降構造50を介して昇降するためのものであり、例えば階段である。
この昇降構造50は伸縮式であるものが好ましい。
この昇降構造50は伸縮式であるものが好ましい。
乗降システム1では、鉄道車両10が停車空間20に停車すると、隔壁40に設けられた扉42が開かれ、それまで閉じていた隔壁40の開口41が開く。
そして、図3に示すように、昇降構造50が、鉄道車両10の乗降口15a付近まで伸長される。その後、鉄道車両10の車端部に設けられた引き戸15bが開かれ、鉄道車両10の乗降口15aが開く。これにより、昇降構造50によって、待機空間30から隔壁40の開口41を介して停車空間20で停車中の鉄道車両10の乗降口15aに通ずるようになる。
その結果、開口41、昇降構造50及び乗降口15aを介して、待機空間30で待機していた旅客が、鉄道車両10に乗車したり、鉄道車両10に乗車していた旅客が降車したりすることができる。
そして、図3に示すように、昇降構造50が、鉄道車両10の乗降口15a付近まで伸長される。その後、鉄道車両10の車端部に設けられた引き戸15bが開かれ、鉄道車両10の乗降口15aが開く。これにより、昇降構造50によって、待機空間30から隔壁40の開口41を介して停車空間20で停車中の鉄道車両10の乗降口15aに通ずるようになる。
その結果、開口41、昇降構造50及び乗降口15aを介して、待機空間30で待機していた旅客が、鉄道車両10に乗車したり、鉄道車両10に乗車していた旅客が降車したりすることができる。
この乗降システム1では、上述のように、乗降する部分に隙間がないので、鉄道車両10への乗降時の事故の発生を抑制し、鉄道の運行遅延の発生を防ぐことができる。
昇降構造50を介した乗降の際に、旅客が線路上に物を落下させたりすることがないよう、昇降構造50の開口41から乗降口15aに至る部分の周囲を覆う貫通幌(不図示の)を設けてもよい。この貫通幌は、乗降時以外の時は、例えば鉄道車両10の床下に収納することができる。
また、昇降構造50は、伸長したときにその上端部が鉄道車両10の乗降口15aに臨むものであればよく、伸長したときにその一部が鉄道車両10の車体11内に位置してもよい。
上述の例では、昇降構造50が伸縮式の階段であったが、移動式の階段であってもよく、また、伸縮式且つ移動式の階段であってもよい。
昇降構造50は、階段に限定されず、エスカレータ、特に移動式のエスカレータであってもよい。また、昇降構造50はスロープであってもよい。さらに、昇降構造50は、階段、エスカレータ及びスロープのいずれか2つ以上を組み合わせたものであってもよい。
昇降構造50は、階段に限定されず、エスカレータ、特に移動式のエスカレータであってもよい。また、昇降構造50はスロープであってもよい。さらに、昇降構造50は、階段、エスカレータ及びスロープのいずれか2つ以上を組み合わせたものであってもよい。
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係る乗降システムの概略を説明するための図であり、図4(A)では、鉄道車両についてはその内部を側方から視た様子を示し、図4(B)では、鉄道車両についてはその中間部の内部を該進行方向から視た様子を示している。
図4は、本発明の第2の実施形態に係る乗降システムの概略を説明するための図であり、図4(A)では、鉄道車両についてはその内部を側方から視た様子を示し、図4(B)では、鉄道車両についてはその中間部の内部を該進行方向から視た様子を示している。
図1の乗降システム1では、鉄道車両10の車端部における通路スペース15の床に乗降口15aが設けられていた。
それに対し、図4の乗降システム1では、鉄道車両10の長手方向の中間部における通路スペース16の床に、図3のものと同様の不図示の乗降口及び引き戸が設けられている。なお、鉄道車両10の中間部においては、座席13の間のスペースが通路スペース16となる。
そして、隔壁40の開口41は、停車空間20に鉄道車両10が停止された際に、鉄道車両10の中間部に設けられた上記乗降口の鉛直方向下方となる位置に設けられている。
また、図1の乗降システム1では、昇降構造50が伸縮式の階段であったが、図4の乗降システム1では、昇降構造60がエレベータである。昇降構造60に用いられるエレベータは、例えば、不図示の油圧ジャッキにより、旅客が搭乗する籠61が昇降される油圧式のエレベータである。
それに対し、図4の乗降システム1では、鉄道車両10の長手方向の中間部における通路スペース16の床に、図3のものと同様の不図示の乗降口及び引き戸が設けられている。なお、鉄道車両10の中間部においては、座席13の間のスペースが通路スペース16となる。
そして、隔壁40の開口41は、停車空間20に鉄道車両10が停止された際に、鉄道車両10の中間部に設けられた上記乗降口の鉛直方向下方となる位置に設けられている。
また、図1の乗降システム1では、昇降構造50が伸縮式の階段であったが、図4の乗降システム1では、昇降構造60がエレベータである。昇降構造60に用いられるエレベータは、例えば、不図示の油圧ジャッキにより、旅客が搭乗する籠61が昇降される油圧式のエレベータである。
本実施形態の乗降システム1では、鉄道車両10が停車空間20に停車すると、鉄道車両10の長手方向の中間部に設けられた引き戸と、隔壁40に設けられた不図示の扉が開かれ、それまで閉じていた鉄道車両10の乗降口と隔壁40の開口41が開く。
そして、昇降構造の籠61が上昇され、開口41と乗降口を介して、鉄道車両10の車体11内に至る。車体11内まで上昇した籠61に、鉄道車両10内にいた旅客が乗り、その籠61が下降され乗降口と開口41を介して待機空間30内に至ることにより、旅客が降車することができる。その後、待機空間30内に至った籠61に旅客が乗ると、該籠61が上昇され開口41と乗降口を介して鉄道車両10の車体11内に至ることにより、旅客が乗車することができる。これを繰り返すことにより、鉄道車両10への乗降が完了する。
そして、昇降構造の籠61が上昇され、開口41と乗降口を介して、鉄道車両10の車体11内に至る。車体11内まで上昇した籠61に、鉄道車両10内にいた旅客が乗り、その籠61が下降され乗降口と開口41を介して待機空間30内に至ることにより、旅客が降車することができる。その後、待機空間30内に至った籠61に旅客が乗ると、該籠61が上昇され開口41と乗降口を介して鉄道車両10の車体11内に至ることにより、旅客が乗車することができる。これを繰り返すことにより、鉄道車両10への乗降が完了する。
この乗降システム1であっても、上述のように、乗降する部分に隙間がないので、鉄道車両への乗降時の事故の発生を抑制し、鉄道の運行遅延の発生を防ぐことができる。
第1の実施形態の上述の例では、鉄道車両の乗降口は車端部に設けられていたが、第1の実施形態のように昇降構造として階段やエスカレータを用いる場合でも、昇降口を鉄道車両の長手方向の中間部に設けてもよい。
同様に、第2の実施形態の上述の例では、鉄道車両の乗降口は鉄道車両の長手方向の中間部に設けられていたが、第2の実施形態のように昇降構造としてエレベータを用いる場合でも、鉄道車両の昇降口を車端部に設けてもよい。
さらに、鉄道車両の乗降口を長手方向の中間部と車端部の両方に設けてもよい。その際、各乗降口に対する昇降構造は共通であってもよいし、異なってもよい。
同様に、第2の実施形態の上述の例では、鉄道車両の乗降口は鉄道車両の長手方向の中間部に設けられていたが、第2の実施形態のように昇降構造としてエレベータを用いる場合でも、鉄道車両の昇降口を車端部に設けてもよい。
さらに、鉄道車両の乗降口を長手方向の中間部と車端部の両方に設けてもよい。その際、各乗降口に対する昇降構造は共通であってもよいし、異なってもよい。
また、以上の例では、待機空間が停車空間に対し鉛直方向下方に位置し、鉄道車両の車体の下部に乗降口を設け、待機空間の天井及び停車空間の床を構成する隔壁に開口を設けていた。しかし、新幹線などの高速で運転される車両でなければ、待機空間が停車空間に対し鉛直方向上方に位置し、鉄道車両の車体の上部に乗降口を設け、待機空間の床及び停車空間の天井を構成する隔壁に開口を設けてもよい。なぜならば、乗降口やそれを開閉する手段を鉄道車両の上部に設けることにより空気抵抗が大きくなったとしても、影響が少ないからである。
(第3の実施形態)
図5〜図7は、本発明の第3の実施形態に係る乗降システムの概略を説明するための図である。図5は走行中の鉄道車両を示し、図6は乗降時の乗降システムの様子を側方から視た様子を示し、図7、乗降時の鉄道車両の様子を上方から視た様子を示している。
本実施形態において、図5に示すように、鉄道車両70は、車両間が連結器80により連結されている。この連結器80は、車両間の距離を調節可能に連結するものであり、例えば、伸縮可能な連結器から成る。
図5〜図7は、本発明の第3の実施形態に係る乗降システムの概略を説明するための図である。図5は走行中の鉄道車両を示し、図6は乗降時の乗降システムの様子を側方から視た様子を示し、図7、乗降時の鉄道車両の様子を上方から視た様子を示している。
本実施形態において、図5に示すように、鉄道車両70は、車両間が連結器80により連結されている。この連結器80は、車両間の距離を調節可能に連結するものであり、例えば、伸縮可能な連結器から成る。
この連結器80は、走行中は収縮されているが、図6に示すように、停車中は伸長され、車両間の距離が大きくなっている。
本実施形態の乗降システム1は、待機空間30は停車空間20に対し鉛直方向上方に位置する。また、待機空間30の床及び停車空間20の天井を構成する隔壁40により、待機空間30と停車空間20とは隔てられている。
さらに、待機空間30は、昇降構造90を介した乗降がスムーズに行われるよう昇降構造90を仕切りとして区分けされており、一方の区域が乗車用スペース31となっており、他方の区域が降車用スペース32となっている。なお、乗車用スペースにはセキュリティゲートも兼ねる改札31aが設けられている。
さらに、待機空間30は、昇降構造90を介した乗降がスムーズに行われるよう昇降構造90を仕切りとして区分けされており、一方の区域が乗車用スペース31となっており、他方の区域が降車用スペース32となっている。なお、乗車用スペースにはセキュリティゲートも兼ねる改札31aが設けられている。
また、本乗降システム1における昇降構造90はエレベータであり、図7に示すように、乗降する旅客を収容する籠91と、籠91の昇降をガイドするガイドレール92とを有する。籠91は、その幅が、鉄道車両70の車体11の幅より大きく形成され、すなわち、大容量に形成されている。例えば、籠91は、進行方向右側(図7の上側)と進行方向左側(同下側)にそれぞれ約50人分の待機スペース91aが設けられている。そして、この籠91は、旅客の乗降時に、鉄道車両70の延長された車両間に出入りする。
本乗降システム1では、鉄道車両70が停車空間20に停車すると、まず、隔壁40に設けられた不図示の扉が開かれ、それまで閉じていた隔壁40の開口41が開く。
次いで、乗車用スペース31から搭乗した旅客を待機スペース91aに収容した籠91が、待機空間30から下降され、鉄道車両70の車両間の位置に停止され、鉄道車両70の車体11の前後に設けられた不図示の乗降口の近傍に至る。そして、この車体11の乗降口と、籠91の前後に設けられた不図示の乗降口とが開かれ、これら乗降口を介して、鉄道車両70に乗車していた旅客が籠91に搭乗したり、籠91に搭乗していた旅客が鉄道車両70に乗車したりする。
籠91への乗降が終了すると、籠61が上昇され、開口41を介して待機空間30に至る。そして、籠91から旅客が降車用スペース32に降車する。
鉄道車両70への乗降が完了していない場合は、完了するまで上述の動作が繰り返される。
次いで、乗車用スペース31から搭乗した旅客を待機スペース91aに収容した籠91が、待機空間30から下降され、鉄道車両70の車両間の位置に停止され、鉄道車両70の車体11の前後に設けられた不図示の乗降口の近傍に至る。そして、この車体11の乗降口と、籠91の前後に設けられた不図示の乗降口とが開かれ、これら乗降口を介して、鉄道車両70に乗車していた旅客が籠91に搭乗したり、籠91に搭乗していた旅客が鉄道車両70に乗車したりする。
籠91への乗降が終了すると、籠61が上昇され、開口41を介して待機空間30に至る。そして、籠91から旅客が降車用スペース32に降車する。
鉄道車両70への乗降が完了していない場合は、完了するまで上述の動作が繰り返される。
本乗降システム1では、連結器80により鉄道車両70の車両間の距離は調節可能であるため、鉄道車両70と籠91の間の隙間、すなわち乗降の際の隙間は小さい。したがって、鉄道車両への乗降時の事故の発生を抑制し、鉄道の運行遅延の発生を防ぐことができる。
鉄道車両70から籠91への乗降の際は、例えば、図の上側の待機スペース91aの旅客は前方の鉄道車両70に向かい前方の鉄道車両70の旅客は下側の待機スペース91aに向かい、また、図の下側の待機スペース91aの旅客は方の鉄道車両70に向かい後方の鉄道車両70の旅客は上側の待機スペース91aに向かう。このような旅客の流れが容易にできるよう籠91内の乗降口付近に柵を設けてもよい。
さらに、鉄道車両70の乗降口と籠91の乗降口との間の隙間に物を落としたりすることがないように、上記隙間と両方の乗車口との全体を覆う覆いを籠91に設けてもよい。この覆いは伸縮可能であるものが好ましく、また、乗降時のみ伸長されて用いられる。
なお、以上の例では、連結器80は、伸縮可能な連結器であるとしたが、車両同士を物理的に連結するのではなく、いわゆるソフト連結により車両同士を連結してもよい。
本発明は、車体側面に乗降口を設けることができない鉄道車両からの乗降に適用することができる。
1…乗降システム
10,70…鉄道車両
15a…乗降口
20…停車空間
30…待機空間
40…隔壁
41…開口
50,60,90…昇降構造
61,91…籠
80…連結器
10,70…鉄道車両
15a…乗降口
20…停車空間
30…待機空間
40…隔壁
41…開口
50,60,90…昇降構造
61,91…籠
80…連結器
Claims (7)
- 鉄道車両に乗車する旅客が待機する待機空間と、
鉄道車両が入出し停車する停車空間と、
前記待機空間と前記停車空間とを鉛直方向に隔て、また、開閉自在な開口を有する隔壁と、
前記待機空間から前記隔壁の開口を介して前記停車空間で停車中の鉄道車両の乗降口に通ずる昇降構造と、を備えることを特徴とする乗降システム。 - 前記昇降構造は、階段であることを特徴とする請求項1に記載の乗降システム。
- 前記昇降構造は、エスカレータであることを特徴とする請求項1に記載の乗降システム。
- 前記昇降構造は、エレベータであることを特徴とする請求項1に記載の乗降システム。
- 鉄道車両の前記乗降口は、鉛直方向下側に設けられ、
前記隔壁は、前記待機空間の天井及び前記停車空間の床を構成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の乗降システム。 - 鉄道車両の前記乗降口は、鉛直方向上側に設けられ、
前記隔壁は、前記待機空間の床及び前記停車空間の天井を構成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の乗降システム。 - 前記エレベータの幅は、前記鉄道車両の幅より大きく、
前記鉄道車両の車両間は、旅客の乗降時に延長され、
前記エレベータの籠は、旅客の乗降時に延長された車両間に出入りすることを特徴とする請求項4に記載の乗降システム。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE212018000102U1 (de) | 2017-05-17 | 2019-08-05 | Rohm Co., Ltd. | Halbleitervorrichtung |
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2016
- 2016-12-08 JP JP2016238607A patent/JP2018094957A/ja active Pending
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