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JP2018093253A - 端末装置、mme、pgw、及び通信制御方法 - Google Patents

端末装置、mme、pgw、及び通信制御方法 Download PDF

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JP2018093253A JP2015078106A JP2015078106A JP2018093253A JP 2018093253 A JP2018093253 A JP 2018093253A JP 2015078106 A JP2015078106 A JP 2015078106A JP 2015078106 A JP2015078106 A JP 2015078106A JP 2018093253 A JP2018093253 A JP 2018093253A
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雄大 河崎
陽子 増田
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陽子 増田
真史 新本
Masashi Niimoto
真史 新本
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Abstract

【課題】端末装置のマルチアクセスPDNコネクション確立要求に伴う通信制御方法等を提供する。【解決手段】端末装置による第1の識別情報を含めたPDN Connectivity RequestメッセージをMoblity Management Entity(MME)に送信し、MMEから第2の識別情報を含むPDN Connectivity Acceptメッセージを受信し、マルチアクセスPDNコネクションの確立、又はマルチアクセスPDNコネクションの確立の拒絶に伴う通信制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、端末装置、MME、PGW、及び通信制御方法に関する。
近年の移動通信システムの標準化活動を行う3GPP(The 3rd Generation Partnership Project)では、オールIP化を実現する、非特許文献1に記載のEPS(Evolved Packet System)の仕様化を行っている。EPSは、移動通信事業者等が携帯電話サービスを提供するための移動通信システムであり、EPC(Evolved Packet Core)と呼ばれるコアネットワークやLTE(Long Term Evolution)とよばれる無線通信規格に基づくアクセスネットワーク等を含めて構成されている。
更に、3GPPのEPSの仕様化の中で、NBIFOM(Network−based IP Flow Moblity)の検討が行われている(非特許文献1)。NBIFOMは、1つのデバイスが3GPPのインターフェースと、3GPP以外のインターフェース(例えばWLAN)を同時に利用できることを目的とした、技術項目である。
従来より、1つのPDNコネクションには、3GPPのアクセスネットワーク(例えばLTEアクセスネットワーク)と3GPP以外のアクセスネットワーク(例えばWLANアクセスネットワーク)のうちいずれか1つのアクセスネットワークを介する通信路又はベアラ又は転送路が収容される。
NBIFOMでは、1つのPDNコネクションに3GPPを介したベアラ又は通信路又は転送路と3GPP以外のベアラ又は通信路又は転送路を同時に収容している状態を維持できる。このようなPDNコネクションをマルチアクセスPDNコネクションとする。
更に、NBIFOMでは、通信路の切り替えの主導機能をもつ端点を示すオペレーションモードを規定する事が検討されている。具体的にはオペレーションモードは端末装置主導のUE−Initiated modeと、ネットワーク主導のNetwork−Initiated modeに分類されることが検討されている。
端末装置及びコアネットワーク及びアクセスネットワークに含まれる各装置はNBIFOM機能を用いる事で、アプリケーションごとに適切なアクセスネットワークを介した通信路を用いてデータの送受信ができる。
更に、NBIFOM機能を用いて確立されたマルチアクセスPDNコネクションのフロー切り替えを主導する端点はオペレーションモードにより設定されることができる。
3GPP TR 23.861 Technical Specification Group Services and System Aspects、Network based IP flow mobility(Release 13)
NBIFOMでは、マルチアクセスPDNコネクションを確立するための詳細な手続きが規定されていない。具体的には、マルチアクセスPDNコネクション確立手続きにおける、成功手続き及び失敗手続きの詳細が規定されていない。
より具体的には、端末装置がNBIFOM機能をサポートしたマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求に対する、ネットワークからの受諾(accept)手段及び拒絶(reject)手続きの詳細が明らかになっていない。
本発明は、このような事情を鑑みてなされたもので、その目的は、端末装置のPDNコネクション確立要求に伴う通信制御手続きの好適な実現手段を提供することである。
本実施形態の端末装置は、少なくとも第1の識別情報を含めてPDN Connectivity RequestメッセージをMoblity Management Entity(MME)に送信し、第1の識別情報は、端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードを識別する情報であり、PDN Connectivity Requestメッセージの応答であり、少なくとも第2の識別情報を含むPDN Connectivity Acceptメッセージを受信し、第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、第2の識別情報の示すNBIFOMのオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを特徴とする。
本実施形態の端末装置は、第1の識別情報と同一のNBIFOMオペレーションモードを示す第2の識別情報を受信することを特徴とする。
本実施形態の端末装置は、第1の識別情報とは異なるNBIFOMオペレーションモードを示す第2の識別情報を受信することを特徴とする。
本実施形態の端末装置は、第1の識別情報が端末装置主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、PDN Connectivity Requestに少なくともフロー識別情報を含め、第1の識別情報がネットワーク主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、PDN Connectivity Requestにフロー識別情報を含めないことを特徴とする。
本実施形態の端末装置は、少なくとも第1の識別情報を含めてPDN Connectivity RequestメッセージをMoblity Management Entity(MME)に送信し、第1の識別情報は、端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードであり、PDN Connectivity Requestメッセージの応答であり、少なくとも端末装置が要求するNBIFOMのオペレーションモードを許可しないことを示す拒絶理由を含めたPDN Connectivity Rejectメッセージを受信することを特徴とする。
本実施形態の端末装置は、PDN Connectivity Rejectメッセージに含まれる第2の識別情報を受信し、第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、且つ、第1の識別情報と異なるNBIFOMオペレーションモードであり、少なくとも第2の識別情報を含めてPDN Connectivity Requestメッセージを送信することを特徴とする。
本実施形態のMoblity Management Entity(MME)は、少なくとも第1の識別情報が含まれたPDN Connectivity Requestメッセージを受信し、第1の識別情報は、端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードを識別する情報であり、PDN Connectivity Requestメッセージの応答であり、少なくとも第2の識別情報を含むPDN Connectivity Acceptメッセージを送信し、第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、PDN Connectivity Acceptメッセージを送信することにより、第2の識別情報の示すNBIFOMのオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを許諾することを通知することを特徴とする。
本実施形態のMMEは、第2の識別情報を第1の識別情報と同一のNBIFOMオペレーションモードとすることを特徴とする。
本実施形態のMMEは、第2の識別情報を第1の識別情報は異なるNBIFOMオペレーションモードとすることを特徴とする。
本実施形態のMMEは、第2の識別情報がネットワーク主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、PDN Connectivity Acceptメッセージに少なくともフロー識別情報を含め、第2の識別情報が端末装置主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、PDN Connectivity Acceptメッセージにフロー識別情報を含ないことを特徴とする。
本実施形態のMMEは、少なくとも第1の識別情報を含めてPDN Connectivity Requestメッセージを受信し、第1の識別情報は、端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードであり、PDN Connectivity Requestメッセージの応答であり、少なくとも端末装置が要求するNBIFOMのオペレーションモードを許可しないことを示す拒絶理由を含めたPDN Connectivity Rejectメッセージを送信することを特徴とする。
本実施形態のMMEは、第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、且つ、第1の識別情報と異なるNBIFOMオペレーションモードであり、PDN Connectivity Rejectメッセージに少なくとも第2の識別情報を含めることを特徴とする。
本実施形態の端末装置の通信制御方法は、少なくとも第1の識別情報を含めてPDN Connectivity RequestメッセージをMoblity Management Entity(MME)に送信するステップと、第1の識別情報は、端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードを識別する情報であり、PDN Connectivity Requestメッセージの応答であり、少なくとも第2の識別情報を含むPDN Connectivity Acceptメッセージを受信するステップと、第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、第2の識別情報の示すNBIFOMのオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションを確立するするステップとを有することを特徴とする。
本実施形態の端末装置の通信制御方法は、第2の識別情報は、第1の識別情報と同一のNBIFOMオペレーションモードを示す情報であることを特徴とする。
本実施形態の端末装置の通信制御方法は、第2の識別情報は第1の識別情報とは異なるNBIFOMオペレーションモードを示す情報であることを特徴とする。
本実施形態の端末装置の通信制御方法は、第1の識別情報が端末装置主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、PDN Connectivity Requestに少なくともフロー識別情報を含めるステップを更に有し、第1の識別情報がネットワーク主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、PDN Connectivity Requestにフロー識別情報を含めないことを特徴とする。
本実施形態の端末装置の通信制御方法は、少なくとも第1の識別情報を含めてPDN Connectivity RequestメッセージをMoblity Management Entity(MME)に送信するステップと、第1の識別情報は、端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードであり、PDN Connectivity Requestメッセージの応答であり、少なくとも端末装置が要求するNBIFOMのオペレーションモードを許可しないことを示す拒絶理由を含めたPDN Connectivity Rejectメッセージを受信するステップを有することを特徴とする。
本実施形態の端末装置の通信制御方法は、PDN Connectivity Rejectメッセージに含まれる第2の識別情報を受信するステップと、第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、且つ、第1の識別情報と異なるNBIFOMオペレーションモードであり、少なくとも第2の識別情報を含めてPDN Connectivity Requestメッセージを送信するステップを有することを特徴とする請求項17に記載の端末装置の通信制御方法。
本実施形態のMoblity Management Entity(MME)の通信制御方法は、少なくとも第1の識別情報が含まれたPDN Connectivity Requestメッセージを受信するステップと、第1の識別情報は、端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードを識別する情報であり、第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、第2の識別情報の示すNBIFOMのオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを許諾することを通知するために、PDN Connectivity Requestメッセージの応答であり、少なくとも第2の識別情報を含むPDN Connectivity Acceptメッセージを送信するステップを有することを特徴とする。
本実施形態のMMEの通信制御方法は、第2の識別情報を第1の識別情報と同一のNBIFOMオペレーションモードとするステップとを更に有することを特徴とする。
本実施形態のMMEの通信制御方法は、第2の識別情報を第1の識別情報は異なるNBIFOMオペレーションモードとするステップを更に有することを特徴とする。
本実施形態のMMEの通信制御方法は、第2の識別情報がネットワーク主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、PDN Connectivity Acceptメッセージに少なくともフロー識別情報を含めるステップを更に有し、第2の識別情報が端末装置主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、PDN Connectivity Acceptメッセージにフロー識別情報を含ないことを特徴とする。
本実施形態のMMEの通信制御方法は、少なくとも第1の識別情報を含めてPDN Connectivity Requestメッセージを受信するステップと、第1の識別情報は、端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードであり、PDN Connectivity Requestメッセージの応答であり、少なくとも端末装置が要求するNBIFOMのオペレーションモードを許可しないことを示す拒絶理由を含めたPDN Connectivity Rejectメッセージを送信するステップを有することを特徴とする。
本実施形態のMMEの通信制御方法は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、且つ、第1の識別情報と異なるNBIFOMオペレーションモードであり、PDN Connectivity Rejectメッセージに少なくとも第2の識別情報を含めるステップを更に有することを特徴とする。
本実施形態のPacket Data Gateway(PGW)は、少なくとも第1の識別情報が含まれたセッション生成要求メッセージをMoblity Management Entity(MME)から受信し、第1の識別情報は、端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードを識別する情報であり、セッション生成要求メッセージの応答であり、少なくとも第2の識別情報を含むセッション生成応答メッセージを送信し、第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、セッション生成応答メッセージの送信に基づいて、第2の識別情報の示すNBIFOMのオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションを端末装置と確立することを特徴とする。
本実施形態のPGWは、第2の識別情報を第1の識別情報と同一のNBIFOMオペレーションモードとすることを特徴とする。
本実施形態のPGWは、第2の識別情報を第1の識別情報は異なるNBIFOMオペレーションモードとすることを特徴とする。
本実施形態のPGWは、第2の識別情報がネットワーク主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、セッション生成応答メッセージに少なくともフロー識別情報を含め、第2の識別情報が端末装置主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、セッション生成応答メッセージにフロー識別情報を含めないことを特徴とする。
本発明によれば、端末装置のマルチアクセスPDNコネクション確立要求に伴う通信制御手続きを実現できる。
具体的には、本発明によれば、マルチアクセスPDNコネクションの確立成功手続き、及び又はマルチアクセスPDNコネクション確立失敗手続きをサポートすることができる。
移動通信システムの概略を説明するための図である。 IP移動通信ネットワークの構成等を説明するための図である。 TWAGの機能構成を説明するための図である。 TWAGの記憶部の構成を説明するための図である。 HSSの機能構成を説明するための図である。 HSSの記憶部の構成を説明するための図である。 UEの機能構成を説明するための図である。 UEの記憶部の構成を説明するための図である。 PGWの機能構成を説明するための図である。 PGWの記憶部の構成を説明するための図である。 PCRF60の機能構成を説明するための図である。 PCRF60の記憶部の構成を説明するための図である。 第1の初期状態からPDN接続手続き完了後の状態を説明するための図である。 第2の初期状態からPDN接続手続き完了後の状態を説明するための図である。 初期状態に至る手続きを説明するための図である。 第1及び第3のPDN接続手続きを説明するための図である。 第2のPDN接続手続きを説明するための図である。 第4のPDN接続手続きを説明するための図である。
[1.第1の実施形態]
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態による無線通信技術について詳細に説明する。
[1.1.システム概要]
図1は、本実施形態における移動通信システムの概略を説明するための図である。本図に示すように、移動通信システム9は、移動端末装置UE10とアクセスネットワークAに含まれるLTEの基地局eNB45と、アクセスネットワークBに含まれるゲートウェイTWAG74(Trusted WLAN Access Gateway)74と、コアネットワーク90に含まれるMME(Mobility Management Entity)40とSGW(Serving Gateway)35とPGW(PDN Gateway)30により構成される。
ここで、UE10は移動端末装置であればよく、UE(User equipment)10又は、ME(Mobile equipment)又はMS(Mobile Station)であってもよい。
また、アクセスネットワークAはLTEのアクセスネットワークであってよく、アクセスネットワークAに含まれるeNB45はLTEの無線基地局であってもよい。なお、アクセスネットワークAには複数の無線基地局が含まれていてもよい。
また、アクセスネットワークBはWLANのアクセスネットワークであってもよい。TWAG74は、コアネットワーク90内のPGW30と接続する、コアネットワーク90とWLANアクセスネットワーク間を接続するゲートウェイであってもよい。
本実施形態において、UE10はアクセスネットワークAを介してEPSベアラを用いたPDNコネクションを確立できる。
また、UE10はPGW30とUE10間のGTP/PMIPv6転送路を用いてPDNコネクションを確立することができる。なお、転送路はベアラであってもよい。
ここで、コアネットワーク90は、移動通信事業者(Mobile Operator)が運用するIP移動通信ネットワークのことである。
例えば、コアネットワーク90は移動通信システム9を運用、管理する移動通信事業者のためのコアネットワーク90であってもよい、又はMVNO(Mobile Virtual Network Operator)等の仮想移動通信事業者のためのコアネットワーク90であってもよい。
MME40は、アクセスネットワークAを介してUE10の位置管理及びアクセス制御を行う制御装置である。MME40の詳細は後に説明する。
また、SGW35はコアネットワーク90とアクセスネットワークA間のゲートウェイ装置であり、UE10とPGW30間のユーザデータの転送を行う。
PGW30はUE10に通信サービスを提供するパケットデータサービス網(PDN:Packet Data Network)のゲートウェイ装置である。
本実施形態では、UE10は、第1のPDNコネクション及び又は第2のPDNコネクションを確立することができる。
また、本実施形態においてNBIFOMとはマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる技術である。
また、本実施形態においてマルチアクセスPDNコネクションとは、1つのPDNコネクションに3GPPアクセス及び又はWLANアクセスによる転送路及び又はベアラを収容する事ができるPDNコネクションである。言い換えれば、マルチアクセスPDNコネクションは3GPPアクセスとWLANアクセスを介した転送路を両方収容する事ができる。なお、マルチアクセスPDNコネクションは3GPPアクセスを介したベアラのみを収容したPDNコネクションであってもよく、又はWLANアクセスを介した転送路のみを収容したPDNコネクションであってもよい。言い換えれば、マルチアクセスPDNコネクションは、1又は複数の転送路を構成する事が可能なPDNコネクションである。
またマルチアクセスPDNコネクションが複数の転送路で構成される場合、各転送路は同じIPアドレスを利用できる。つまり、マルチアクセスPDNコネクションフローに対して各通信路が対応付けられており、フローごとに通信路を切り替えることが可能である。
本実施形態では、IFOM(IP Flow Moblity)に基づいて確立するPDNコネクションと明確に区別するために、NBIFOMに基づいて特定のフローの転送路を選択可能なPDNコネクションをマルチアクセスPDNコネクションとする。
なお、IFOMとは、DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことであり、本実施形態においては、IFOMに基づいて特定のIPフローの通信路を切り替えることが可能なPDNコネクションは、IFOMのためのPDNコネクションとして説明する。
また、第1のPDNコネクションは上述したマルチアクセスPDNコネクションであってもよい。
詳細には、第1のPDNコネクションはアクセスネットワークAを介した通信路EPSベアラと、アクセスネットワークBを介したGTP/PMIPv6トンネルによる通信路を、一つのPDNコネクションとして用いる事ができるPDNコネクションである。つまり、このPDNコネクションは3GPPアクセスや、WLANアクセス、又は両方のアクセスを介してデータを送受信できる。第1のPDNコネクションはマルチアクセスPDNコネクションであってもよい。
また、第2のPDNコネクションは、マルチアクセスPDNコネクションではなく従来のPDNコネクションであってもよい。なお、第2のPDNコネクションはシングルアクセスPDNコネクションであってもよい。
ここで、シングルアクセスPDNコネクションとはマルチアクセスPDNコネクションと異なり、3GPPアクセスとWLANアクセスのいずれかの転送路のみを構成する1つのPDNコネクションである。詳細には、シングルアクセスPDNコネクションは従来のアタッチにより確立するPDNコネクションである。
つまり、第2のPDNコネクションはアクセスネットワークAを介したEPSベアラにより構成されるPDNコネクション、又はアクセスネットワークBを介したGTP/PMIPv6転送路により構成されるPDNコネクションである。第2のPDNコネクションにはどちらか一方のアクセスネットワークを介した転送路及び又は通信路が収容される。
このように、シングルアクセスPDNコネクションは、マルチアクセスPDNコネクションやIFOMのためのPDNコネクションとは異なるPDNコネクションである。さらに、シングルアクセスPDNコネクションは、LIPA(Local IP Access)用のPDNコネクションとも異なるPDNコネクションである。ここで、LIPAとは、ホームネットワークへのオフロードを行うための通信制御である。より具体的には、端末装置が接続する基地局は、従来コアネットワーク90へ配送するユーザデータを、基地局が接続するホームネットワークへ送信することによりオフロードを実行する。LIPA用のPDNコネクションとは、こうしたLIPAに基づいた通信を行うためのPDNコネクションである。
次に、コアネットワーク90の構成例を説明する。図2(a)はIP移動通信ネットワークの構成の一例を示す。図2(a)に示すように、コアネットワーク90は、HSS(Home Subscriber Server)50、AAA(Authentication、 Authorization、 Accounting)55、PCRF(Policy and Charging Rules Function)60、PGW30、ePDG(enhanced Packet Data Gateway)65、SGW35、MME40、SGSN(Serving GPRS Support Node)45により構成される。
また、コアネットワーク90は、複数の無線アクセスネットワーク(LTE AN80、WLAN ANb75、WLAN ANa70、UTRAN20、GERAN25)に接続することができる。
無線アクセスネットワークは、複数の異なるアクセスネットワークに接続して構成してもよいし、いずれか一つのアクセスネットワークに接続した構成であってもよい。さらに、UE10は無線アクセスネットワークに無線接続することができる。
さらに、WLANアクセスシステムで接続可能なアクセスネットワークは、ePDG65を介してコアネットワーク90へ接続するWLANアクセスネットワークb(WLAN ANb75)と、PGW30とPCRF60とAAA55とに接続するWLANアクセスネットワークa(WLAN ANa75)とが構成可能である。
なお、各装置はEPSを利用した移動通信システムにおける従来の装置と同様に構成されるため、詳細な説明は省略する。以下、各装置の簡単な説明をする。
PGW30はPDN100とSGW35とePDG65とWLAN ANa70と、PCRF60とAAA55とに接続されており、PDN100とコアネットワーク90のゲートウェイ装置としてユーザデータの転送を行う中継装置である。
SGW35は、PGW30とMME40とLTE AN80とSGSN45とUTRAN20とに接続されており、コアネットワーク90と3GPPのアクセスネットワーク(UTRAN20、GERAN25、LTE AN80)とのゲートウェイ装置としてユーザデータの転送を行う中継装置である。
MME40は、SGW35とLTE AN80とHSS50に接続されており、LTE AN80を経由してUE10の位置情報管理と、アクセス制御を行うアクセス制御装置である。また、コアネットワーク90には、複数の位置管理装置が含まれて構成されてもよい。例えば、MME40とは異なる位置管理装置が構成されてもよい。MME40とは異なる位置管理装置はMME40と同様にSGW35とLTE AN80と、HSS50と接続されてもよい。
また、コアネットワーク90内に複数のMME40が含まれている場合、MME40同士が接続されてもよい。これにより、MME40間で、UE10のコンテキストの送受信が行われてもよい。
HSS50はMME40とAAA55とに接続されており、加入者情報の管理を行う管理ノードである。HSS50の加入者情報は、例えばMME40のアクセス制御の際に参照される。さらに、HSS50は、MME40とは異なる位置管理装置と接続されていてもよい。
AAA55は、PGW30と、HSS50と、PCRF60と、WLAN ANa70とに接続されており、WLAN ANa70を経由して接続するUE10のアクセス制御を行う。
PCRF60は、PGW30と、WLAN ANa75と、AAA55と、PDN100に接続されており、データ配送に対するQoS管理を行う。例えば、UE10とPDN100間の通信路のQoSの管理を行う。
ePDG65は、PGW30と、WLAN ANb75とに接続されており、コアネットワーク90と、WLAN ANb75とのゲートウェイ装置としてユーザデータの配送を行う。
SGSN45は、UTRAN20とGERAN25とSGW35と接続されており、3G/2Gのアクセスネットワーク(UTRAN/GERAN)とLTEのアクセスネットワーク(E−UTRAN)間の位置管理のための制御装置である。更に、SGSN45は、PGW30及びSGW35の選択機能、UE10のタイムゾーンの管理機能、及びE−UTRANへのハンドオーバー時のMME40の選択機能を持つ。
また、図2(b)に示すように、各無線アクセスネットワークには、UE10が実際に接続される装置(例えば、基地局装置やアクセスポイント装置)等が含まれている。接続に用いられる装置は、無線アクセスネットワークに適応した装置が考えられる。
本実施形態においては、LTE AN80はeNB45を含んで構成される。eNB45はLTEアクセスシステムでUE10が接続する無線基地局であり、LTE AN80には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。
WLAN ANa70はWLAN APa72と、TWAG74とが含まれて構成される。WLAN APa72はコアネットワーク90を運営する事業者に対して信頼性のあるWLANアクセスシステムでUE10が接続する無線基地局であり、WLAN ANa70には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。TWAG74はコアネットワーク90とWLAN ANa70のゲートウェイ装置である。また、WLAN APa72とTWAG74とは、単一の装置で構成されてもよい。
コアネットワーク90を運営する事業者とWLAN ANa70を運営する事業者が異なる場合でも、事業者間の契約や規約によりこのような構成での実現が可能となる。
また、WLAN ANb75はWLAN APb76を含んで構成される。WLAN APb76はコアネットワーク90を運営する事業者に対して信頼関係が結ばれていない場合に、WLANアクセスシステムでUE10が接続する無線基地局であり、WLAN ANb75には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。
このように、WLAN ANb75はコアネットワーク90に含まれる装置であるePDG65をゲートウェイとしてコアネットワーク90に接続される。ePDG65は安全性を確保するためのセキュリティー機能を持つ。
UTRAN20は、RNC(Radio Network Controller)24とeNB(UTRAN)22を含んで構成される。eNB(UTRAN)22は、UTRA(UMTS Terrestrial Radio Access)でUE10が接続する無線基地局であり、UTRAN20には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。またRNC24は、コアネットワーク90とeNB(UTRAN)22を接続する制御部であり、UTRAN20には1又は複数のRNCが含まれて構成されてもよい。また、RNC24は1つ又は複数のeNB(UTRAN)22と接続されてもよい。更に、RNC24は、GERAN25に含まれる無線基地局(BSS(Base Station Subsystem)26)と接続されてもよい。
GERAN25は、BSS26を含んで構成される。BSS26は、GERA(GSM/EDGE Radio Access)でUE10が接続する無線基地局であり、GERAN25には1又は複数の無線基地局BSSで構成されてもよい。また、複数のBSS26は互いに接続しあっていてもよい。またBSS26はRNC24と接続してもよい。
なお、本明細書において、UE10が各無線アクセスネットワークに接続されるという事は、各無線アクセスネットワークに含まれる基地局装置やアクセスポイント等に接続される事であり、送受信されるデータや信号等も、基地局装置やアクセスポイントを経由している。
[1.2.装置構成]
以下、各装置の構成について説明する。
[1.2.1.TWAG構成]
図3はTWAG74の装置構成を示す。図に示すように、TWAG74はIP移動通信ネットワークインターフェース部320と、制御部300と記憶部340で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部320と記憶部340は制御部300と、バスを介して接続されている。
制御部300はTWAG74を制御するための機能部である。制御部300は、記憶部340に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部320はTWAG74が、PGW30と接続するための機能部である。
記憶部340は、TWAG74の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部340は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
図3に示すように、記憶部340はTWAG capability342と、Network capability344とEPSベアラコンテキスト346を記憶する。以下、記憶部340で記憶される情報要素について説明する。
図4に、記憶部340で記憶される情報要素を示す。図4(a)はTWAG74が記憶するTWAG capabilityの一例を示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
図に示すように、NBIFOM capabilityは、TWAG74の識別情報TWAG IDと対応づけられて記憶されてもよい。TWAG IDと対応づけられていない場合、NBIFOM Capabilityは、記憶するTWAG74の能力を意味してもよい。
TWAG IDとNBIFOM capabilityが対応付けて記憶されている場合、TWAG74は複数のTWAG74のTWAG capabilityを記憶してもよい。
この場合、UE10が他のTWAG74へハンドオーバーする際に、TWAG74がTWAG Capabilityに基づきハンドオーバー先のTWAG74を選択してもよい。
次に、Network capability344について説明する。図4(b)はTWAG74が記憶するNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、PGW30がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。言い換えれば、NBIFOM capabilityはNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30がNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
図4(b)に示すように、TWAG74は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、図に示すように、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されてもよい。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報であればよく、例えばAPN(Access Point Name)であってもよい。
次に、EPSベアラコンテキストについて説明する。EPSベアラコンテキストは、UE10ごとに記憶されるUE10ごとのEPSベアラコンテキストと、PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストとベアラ及び又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストに分類されてもよい。
図4(c)はUE10ごとのEPSベアラコンテキストに含まれる情報要素を示す。図から分かるように、TWAG74はUE10ごとにUE NBIFOM capability、NBIFOM allowedを記憶する。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE NBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートするか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、UE NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にUE NBIFOM capabilityが存在することでUE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味してもよい。
また、NBIFOM allowedはNBIFOMを用いたPDNコネクションを確立することが許可されたAPNを示す識別情報である。NBIFOMは少なくともAPNと対応付けられていてよい。NBIFOM allowedは複数のAPNと対応付けられていてもよい。
本実施形態ではAPN1はNBIFOM allowedに対応付けられている。つまり、APN1はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。言い換えれば、本実施形態ではUE10はAPN1を用いてマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。なお、APN1はマルチアクセスPDNコネクションではなく、従来のPDNコネクションを確立する事も許可されている。
更に、本実施形態ではAPN2はNBIFOM allowedに対応付けられていない。つまり、本実施形態ではAPN2はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されていない。つまり、本実施形態ではUE10はAPN2を用いて、マルチアクセスPDNコネクションを確立することはできない。
NBIFOM allowedはPDNコネクション確立前に記憶されていてよい。
TWAG74は、PDNコネクション確立前及び又は確立手続き中に、HSS50にアクセスしNBIFOM allowedを取得してもよい。
また、UE10ごとのEPSベアラコンテキストにはUE10の識別情報が含まれていてもよい。UE10の識別情報はIMSIであってもよい。
また、図4(d)にPDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストを示す。PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストは、PDN connection IDとNetwork allowed modeとOperation modeとUser plane connection IDとTWAG MAC address、NBIFOM Permissionを含める。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とTWAG74とPGW30が同じ識別情報を記憶していてもよい。
Operation modeは、PDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのか、ネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるOperation modeはUE−Initiated modeであってもよい。
また、ネットワーク及び又はPGW30及び又はPCRF60から通信制御を開始できるOperation modeはNetwork Initiated modeであってもよい。
Network allowed modeは、ネットワークが許可するOperation modeを示す。Network allowed modeはUE Initiated mode、又はNetwork Initiated mode、又はこれら両方を含めてもよい。
User plane connection IDは、UE10がTWAG74を介した転送路を確立した場合のユーザデータの伝送に用いる接続を識別する識別情報である。
TWAG MAC addressはTWAG74の物理アドレスである。

NBIFOM permissionは、このPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションを確立した事を示す情報である。言い換えれば、NBIFOM permissionは、第1のPDNコネクションを確立したことを示す。
つまり、TWAG74がNBIFOM permissionを記憶することで、このPDNコネクションは第1のPDNコネクションであることを意味する。
NBIFOM permissionは、PDNコネクションを確立することにより、TWAG74が記憶する識別情報である。
TWAG74はPDNコネクション確立中に、HSS50にアクセスしNBIFOM permissionを取得してもよい。又は、マルチアクセスPDNコネクションが確立されたことに基づき、TWAG74はNBIFOM Permissionを記憶してもよい。
次に、ベアラ及び又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。図4(e)に示すように、ベアラ及び又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストには、転送路識別情報とRouting Ruleがふくまれてもよい。
転送路識別情報は転送路及び又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであってもよい。
Routing RuleはRouting Filterと、Routing address又はRouting access typeの対応付けを示す。この対応付けに基づき、3GPPのアクセスネットワークを介した通信路を用いるか、WLANのアクセスネットワークを介した通信路を用いるかが決定される。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであってもよい。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されてもよいし、UE10から通知されてもよい。又はTWAG74が事前にデフォルト値として記憶していた値であってもよい。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、アプリケーションごとにフローを切り替えてもよい。又は、TFTを含めてもよい。
Routingu Ruleには複数のルールが記憶されていてよい。更に、Routing ruleは、各ルールに優先順位が含まれていてもよい。
TWAG capabilityとNetwork capabilityはEPSベアラコンテキストに含まれていてもよい。
[1.2.2.HSS構成]
次に、HSS50の構成について説明する。図5はHSS50の装置構成を示す。図に示すように、HSS50はIP移動通信ネットワークインターフェース部520と、制御部500と記憶部540で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部520と記憶部540は制御部500と、バスを介して接続されている。
制御部500はHSS50を制御するための機能部である。制御部500は、記憶部540に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部520はHSS50が、MME40及び又はその他のMME40と、AAA55と接続するための機能部である。
記憶部540は、HSS50の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部540は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
図5に示すように、記憶部540はHSSデータ542を記憶する。以下、記憶部540で記憶される情報要素について説明する。
図6に、記憶部540で記憶される情報要素を示す。図6(a)はHSS50が記憶するUE10ごとのHSSデータの一例を示す。
図から分かるように、UE10ごとのHSSデータには、IMSI、MSISDN、IMEI/IMEISV、Access Restriction、UE NBIFOM Capability、NBIFOM allowedが含まれる。
IMSIはUE10を使用するユーザ(加入者)に割り当てられる、識別情報である。
MSISDNは、UE10の電話番号を表す。
IMEI/IMISVは、UE10に割り当てられている識別情報である。
Access Restrictionは、アクセス制限の登録情報を示す。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
また、NBIFOM allowedはNBIFOMを用いたPDNコネクションを確立することが許可されたAPNを示す識別情報である。NBIFOMは少なくともAPNと対応付けられていてよい。NBIFOM allowedは複数のAPNと対応付けられていてもよい。
本実施形態ではAPN1はNBIFOM allowedに対応付けられている。つまり、APN1はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。言い換えれば、本実施形態ではUE10はAPN1を用いてマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。なお、APN1はマルチアクセスPDNコネクションではなく、従来のPDNコネクションを確立する事も許可されている。
更に、本実施形態ではAPN2はNBIFOM allowedに対応付けられていない。つまり、本実施形態ではAPN2はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されていない。つまり、本実施形態ではUE10はAPN2を用いて、マルチアクセスPDNコネクションを確立することはできない。
NBIFOM allowedはPDNコネクション確立前に記憶されていてよい。
図6(b)はHSS50が記憶するPDNコネクションごとのHSSデータの一例を示す。図から分かるように、PDNコネクションごとのHSSデータには、少なくともContext ID、PDN address、PDN Type、APN(Access Point Name)、WLAN offlaod ability、PDN GW ID、NBIFOM Permissionが含まれる。
Context IDは、PDNコネクションごとのHSSデータを記憶するコンテキストの識別情報である。
PDN Addressは、登録されたIPアドレスを示す。PDN AddressはUE10のIPアドレスである。
PDN Typeは、PDN Addressのタイプを示す。つまり、例えばIPv4又はIPv6又はIPv4v6を識別するための識別情報である。
APNは、DNSの命名規則に従い、ネットワークのアクセス先を示すラベルである。
WLAN offload abilityは、このAPNで接続されたトラフィックは、WLANと3GPP間の連携機能を用いて、WLANにオフロードできるか、又は3GPPの接続を維持するのかを示す識別情報である。WLAN offload abilityは、RATタイプごとに分かれていてもよい。具体的には、LTE(E−UTRA)と3G(UTRA)で異なっていてもよい。
PDN GW identityは、このAPNで利用されるPGW30を識別する識別情報である。この識別情報は、FQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名)か、IPアドレスであってもよい。
NBIFOM permissionは、このPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションを確立した事を示す情報である。言い換えれば、NBIFOM permissionは、第1のPDNコネクションを確立したことを示す。
つまり、TWAG74がNBIFOM permissionを記憶することで、このPDNコネクションは第1のPDNコネクションであることを意味する。
NBIFOM permissionは、PDNコネクションを確立することにより、TWAG74が記憶する識別情報である。
具体的には、例えばAPN1が含まれるPDNコネクションごとのHSSデータにはNBIFOM Permissionが含まれ、APN2が含まれるPDNコネクションごとのHSSデータにはNBIFOM Permissionが含まれなくてもよい。
言い換えれば、APN1によるPDNコネクションは第1のPDNコネクションであってもよく、APN2は第1のPDNコネクションであってはならない。
[1.2.3.UE構成]
次に、UE10の構成について説明する。図7はUE10の装置構成を示す。図に示すように、UE10はLTEインターフェース部720と、WLANインターフェース部740と、制御部700と記憶部750で構成されている。
LTEインターフェース部720とWLANインターフェース部740と記憶部750は制御部700と、バスを介して接続されている。
制御部700はUE10を制御するための機能部である。制御部700は、記憶部750に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
LTEインターフェース部720は、UE10がLTE基地局に接続し、IPアクセスネットワークへ接続するための機能部である。また、LTEインターフェース部720には、外部アンテナ710が接続されている。
WLANインターフェース部740は、UE10がWLAN APに接続し、IPアクセスネットワークへ接続するための機能部である。また、WLANインターフェース部740には、外部アンテナ730が接続されている。
制御部700はUE10を制御するための機能部である。制御部700は、記憶部750に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
記憶部740は、UE10の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部750は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
図7に示すように、記憶部750はUEコンテキスト752を記憶する。以下、記憶部750で記憶される情報要素について説明する。なお、UEコンテキスト752は、UE10ごとのUEコンテキストとPDNコネクションごとのUEコンテキストと、転送路及び又はベアラごとのUEコンテキストに分類される。
図8(a)は、UE10ごとに記憶されるUEコンテキストの一例である。図に示すように、UE10ごとのUEコンテキストは、IMSI、EMM State、GUTI、ME Identity、UE NBIFOM capabilityが含まれる。
IMSIはUE10を使用するユーザ(加入者)に割り当てられる、識別情報である。
EMM Stateは、UE10の移動管理状態を示す。例えば、UE10がネットワークに登録されているEMM−REGISTERED(登録状態、registered状態)、又はUE10がネットワークに登録されていないEMM−DEREGISTERD(非登録状態、deregistered状態)であってもよい。
GUTIは、Globally Unique Temporary Identityの略であり、UE10の一時的な識別情報である。GUTIはMME40の識別情報(GUMMEI:Globally Unique MME Identifier)と特定MME40内でのUE10の識別情報(M−TMSI)により構成される。
ME Identityは、MEのIDであり、例えば、IMEI/IMISVであってもよい。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとにNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE10の記憶部にUE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
言い換えれば、UE NBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE10の記憶部にUE NBIFOM capabilityが存在することで、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味してもよい。
図8(b)はPDNコネクションごとのUEコンテキストの一例を示す。図に示すように、PDNコネクションごとのUEコンテキストには、少なくともPDN connection ID、APN in Use、IP address、Default Bearer、WLAN offload ability、UE allowed mode、Operation modeが含まれる。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とTWAG74とPGW30が同じ識別情報を記憶していてもよい。
APN in Useは、UE10が直前に利用したAPNである。このAPNは、ネットワークの識別情報と、デフォルトのオペレータの識別情報とで構成されてもよい。
IP Addressは、PDNコネクションでUE10に割り当てられたIPアドレスであり、IPv4アドレス、又はIPv6 プレフィックスであってもよい。
Default Bearerは、このPDNコネクションでのデフォルトベアラを識別するEPSベアラ識別情報である。
WLAN offloadabilityは、このPDNコネクションに関連付けられた通信はWLANと3GPP間のインターワーキング機能を用いてWLANへオフロードすることを許可するか、又は3GPPアクセスを維持するか否かを示すWLANオフロードの許可情報である。
UE allowed modeは、UE10が許可するOperation modeである。この識別情報は、UE intiated modeを示してもよいし、Network Initiated modeを示してもよいし、これら両方を示してもよい。
Operation modeは、現在のPDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのかネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
図8(c)はベアラごとのUEコンテキストである。ベアラごとのUEコンテキストには転送路識別情報、Routing Ruleが含まれている。
転送路識別情報は転送路及び又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであってもよい。
また、転送路識別情報はTFTと対応付けられていてもよい。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであってもよい。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されてもよい。又は、UE10が事前にデフォルト値として記憶していた値であってもよい。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、UE10はアプリケーションごとにフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにTFTを含めてもよい。
Routingu Ruleには複数のルール(規則)が記憶されていてよい。更に、Routing ruleは、各ルールに優先順位が含まれていてもよい。
図8(d)にTWAG Capabilityを示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
UE10はNBIFOM CapabilityはTWAG IDと対応付けて記憶してもよい。また、複数のTWAG74のNBIFOM Capabilityを記憶してもよい。
図8(e)にNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、NBIFOM capabilityが存在することでPGW30及び又はネットワークが第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。
図8(e)に示すように、TWAG74は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、図に示すように、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されてもよい。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報である。PGW IDは、例えばAPNであってもよい。
図8(f)にMME capabilityを示す。MME capabilityでは、MME40ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、MME40がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでMME40が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、MME40はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
UE10はNBIFOM capabilityはMME IDと対応付けて記憶してもよい。
図8(g)にSGW capabilityを示す。SGW capabilityでは、SGW35ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、SGW35がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでSGW35が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、SGW35はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
UE10はNBIFOM capabilityはSGW IDと対応付けて記憶してもよい。
TWAG capabilityとNetwork capabilityとMME capabilityとSGW capabilityはUEコンテキストに含まれていてもよいし、UEコンテキストから独立した情報であってもよい。
つまり、UE10はTWAG CapabilityとNetwork capabilityをUEコンテキストに含めて記憶してもよく、又はTWAG CapabilityとNetwork capabilityをUEコンテキストから独立して記憶してもよい。
[1.2.4.PGW構成要素]
次に、PGW30の構成要素について説明する。図9はPGW30の装置構成を示す。図に示すように、PGW30はIP移動通信ネットワークインターフェース部920と、制御部900と記憶部940で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部920と記憶部940は制御部900と、バスを介して接続されている。
制御部900はPGW30を制御するための機能部である。制御部900は、記憶部940に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部920は、PGW30が、SGW35及び又はPCRF60及び又はePDG65と及び又はAAA55及び又はGW74と接続するための機能部である。
記憶部940は、PGW30の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部940は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
記憶部940は、図に示すように、EPSベアラコンテキスト942を記憶する。なお、EPSベアラコンテキストの中には、UE10ごとに記憶されるものと、APNごとに記憶されるものと、PDNコネクションごとに記憶されるものと、転送路及び又はベアラごとに記憶されるものが含まれる。
まず、UE10ごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。図10(a)は、UE10ごとのEPSベアラコンテキストの一例を示す。図に示すようにEPSベアラコンテキストには、少なくともIMSIとME IdentityとMSISDNとUE NBIFOM Capabilityが含まれる。
IMSIはUE10のユーザを識別する情報である。
ME Identityは、MEのIDであり、例えば、IMEI/IMISVであってもよい。
MSISDNは、UE10の電話番号を表す。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
次に、PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。図10(b)はPDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストの一例を示す。
図に示すように、コンテキストには少なくともPDN connection ID、IP address、PDN type、APN、Network allowed mode、Operation modeを含める。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とTWAG74とMME40とPGW30が同じ識別情報を記憶していてもよい。
IP Addressは、このPDNコネクションに対してUE10が割り当てられたIPアドレスを示す。IPアドレスはIPv4及び又はIPv6 プレフィックスであってもよい。
PDN typeは、IPアドレスの種類を示す。PDN typeは例えば、IPv4又はIPv6又はIPv4v6を示す。
APNは、DNSの命名規則に従い、ネットワークのアクセス先を示すラベルである。
Network allowed modeは、ネットワークが許可するOperation modeを示す。Network allowed modeはUE Initiated mode、又はNetwork Initiated mode、又はこれら両方を含めてもよい。
Operation modeは、現在のPDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのかネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるUE Initiated modeや、ネットワークから通信制御を開始できるNetwork Initiated modeを識別してもよい。
次に、転送路及び又はベアラごとのEPSベアラコンテキストの一例を、図10(c)を用いて説明する。図に示すように、コンテキストには少なくとも転送路識別情報とRouting Ruleが含まれる。
転送路識別情報は転送路及び又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであってもよい。
また、転送路識別情報はTFTと対応付けられていてもよい。
Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであってもよい。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されてもよい。又は、UE10が事前にデフォルト値として記憶していた値であってもよい。
Routing FilterにIPヘッダーを含めることで、PGW30はIPフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、PGW30はアプリケーションごとにフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにTFTを含めてもよい。
Routingu Ruleには複数のルールが記憶されていてよい。更に、Routing ruleは、各ルールに優先順位が含まれていてもよい。
図10(d)にTWAG Capabilityを示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
PGW30はNBIFOM capabilityはTWAG IDと対応付けて記憶してもよい。
図10(e)にNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、NBIFOM capabilityが存在することでPGW30及び又はネットワークが第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。
図10(e)に示すように、PGW30は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、図に示すように、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されてもよい。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報であればよく、例えばAPNであってもよい。
図10(f)にMME capabilityを示す。MME capabilityでは、MME40ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、MME40がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでMME40が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、MME40はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
PGW30はNBIFOM CapabilityはMME IDと対応付けて記憶してもよい。
図10(g)にSGW capabilityを示す。SGW capabilityでは、SGW35ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、SGW35がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでSGW35が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、SGW35はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
PGW30はNBIFOM CapabilityはSGW IDと対応付けて記憶してもよい。
TWAG capabilityとNetwork capabilityとMME capabilityとSGW capabilityはEPSベアラコンテキストに含まれていてもよいし、UEコンテキストから独立した情報であってもよい。
[1.2.5.PCRF構成要素]
次に、PCRF60の構成要素について説明する。図11はPCRF60の装置構成を示す。図に示すように、PCRF60はIP移動通信ネットワークインターフェース部1120と、制御部1100と記憶部1140で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部1120と記憶部1140は制御部1100と、バスを介して接続されている。
制御部1100はPCRF60を制御するための機能部である。制御部1100は、記憶部1140に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部1120は、PCRF60が、PGW30及び又はTWAG74及び又はAAA55と接続するための機能部である。
記憶部1140は、PCRF60の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部940は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
記憶部1140は、図に示すように、UEコンテキスト1142を記憶する。なお、UEコンテキストの中には、UE10ごとに記憶されるものと、PDNコネクションごとに記憶されるもので分けられてもよい。
図12(a)にUE10ごとのUEコンテキストを示す。図に示すように、コンテキストには少なくともSubscriber IDとUE NBIFOM Capabilityを含める。
Subscriber IDは、ユーザの識別情報である。例えばIMSIであってもよい。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE NBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートするか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にUE NBIFOM capabilityが存在することでUE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味してもよい。
次に、PDNコネクションごとのUEコンテキストを説明する。図12(b)はPDNコネクションごとのUEコンテキストの一例である。図に示すように、コンテキストには少なくともAPN、Operation mode、Network Policy、Charging Rule、PCC Rule、QoS Ruleを含めてもよい。
APNは、DNSの命名規則に従い、ネットワークのアクセス先を示すラベルである。
Operation modeは、PDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのか、ネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるOperation modeはUE Initiated modeであってもよい。
また、ネットワーク及び又はPGW30及び又はPCRF60から通信制御を開始できるOperation modeはNetwork Initiated modeであってもよい。
Network Policyは、ネットワーク側での通信制御ポリシーであり、Network allowed modeが含まれていてもよい。又は、PCRF60はNetwork allowed modeをNetwork Policyとは別に記憶してもよい。
Charging Ruleは課金に関する規則である。PCRF60が決定したCharging Ruleに基づきPCEF60が課金を行う。
PCC RuleはNetwork PolicyとCharging Ruleの制御にかかわる規則である。PCC Ruleに基づき、PCEFは通信制御及び課金を行う。
QoS Ruleは、フローのQoSに関わる規則である。QoS RuleはPCC Ruleと対応付けられていてもよい。
図12(c)は、転送路及び又はベアラごとのUEコンテキストを示す。図に示すように、転送路及び.又はベアラごとのUEコンテキストは、少なくともRouting Ruleを含める。
Routing RuleはRouting Filterと、Routing address又はRouting access typeの対応付けを示す。この対応付けに基づき、3GPPのアクセスネットワークを介した通信路を用いるか、WLANのアクセスネットワークを介した転送路を用いるかが決定される。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであってもよい。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはUE10及び又はTWAG74及び又はPGW30から通知されてもよい。又はPCRF60が事前にデフォルト値として記憶していた値であってもよい。その場合、PCRF60はPCC Ruleに基づいてRouting Ruleのデフォルト値を決定してもよい。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、アプリケーションごとにフローを切り替えてもよい。又は、TFTを含めてもよい。
Routingu Ruleには複数のルールが記憶されていてよい。更に、Routing ruleは、各ルールに優先順位が含まれていてもよい。
図12(d)はTWAG74が記憶するTWAG capabilityの一例を示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
図に示すように、NBIFOM capabilityは、TWAG74の識別情報TWAG IDと対応づけられて記憶されてもよい。TWAG IDと対応づけられていない場合、NBIFOM Capabilityは、記憶するTWAG74の能力を意味してもよい。
TWAG IDとNBIFOM capabilityが対応付けて記憶されている場合、PCRF60は複数のTWAG74のTWAG capabilityを記憶してもよい。
図12(e)はPCRF60が記憶するNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、PGW30がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。言い換えれば、NBIFOM capabilityはNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30がNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
図12(f)にMME capabilityを示す。MME capabilityでは、MME40ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、MME40がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでMME40が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、MME40はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
PCRF60はNBIFOM CapabilityはMME IDと対応付けて記憶してもよい。
図12(g)にSGW capabilityを示す。SGW capabilityでは、SGW35ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、SGW35がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでSGW35が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、SGW35はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
PCRF60はNBIFOM CapabilityはSGW IDと対応付けて記憶してもよい。
[1.2.6.MME構成]
MME40の装置構成を説明する。MME40はIP移動通信ネットワークインターフェース部320と、制御部300と記憶部340で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部320と記憶部340は制御部300と、バスを介して接続されている。
制御部300はMME40を制御するための機能部である。制御部300は、記憶部340に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部320はMME40が、PGW30と接続するための機能部である。
記憶部340は、MME40の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部340は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
記憶部340はMME capability342と、Network capability344とEPSベアラコンテキスト346を記憶する。以下、記憶部340で記憶される情報要素について説明する。
記憶部340で記憶される情報要素を説明する。MME40が記憶するMME capabilityの一例を示す。MME capabilityでは、MME40ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、MME40がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでMME40が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、MME40はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
NBIFOM capabilityは、MME40の識別情報MME IDと対応づけられて記憶されてもよい。MME IDと対応づけられていない場合、NBIFOM Capabilityは、記憶するMME40の能力を意味してもよい。
MME IDとNBIFOM capabilityが対応付けて記憶されている場合、MME40は複数のMME40のMME capabilityを記憶してもよい。
この場合、UE10が他のMME40へハンドオーバーする際に、MME40がMME Capabilityに基づきハンドオーバー先のMME40を選択してもよい。
次に、Network capability344について説明する。MME40が記憶するNetwork capabilityの一例を説明する。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、PGW30がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。言い換えれば、NBIFOM capabilityはNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30がNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
MME40は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されてもよい。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報であればよく、例えばAPN(Access Point Name)であってもよい。
次に、EPSベアラコンテキストについて説明する。EPSベアラコンテキストは、UE10ごとに記憶されるUE10ごとのEPSベアラコンテキストと、PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストとベアラ及び又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストに分類されてもよい。
UE10ごとのEPSベアラコンテキストに含まれる情報要素を説明する。MME40はUE10ごとにUE NBIFOM capability、NBIFOM allowedを記憶する。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE NBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートするか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、UE NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にUE NBIFOM capabilityが存在することでUE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味してもよい。
また、NBIFOM allowedはNBIFOMを用いたPDNコネクションを確立することが許可されたAPNを示す識別情報である。NBIFOMは少なくともAPNと対応付けられていてよい。NBIFOM allowedは複数のAPNと対応付けられていてもよい。
本実施形態ではAPN1はNBIFOM allowedに対応付けられている。つまり、APN1はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。言い換えれば、本実施形態ではUE10はAPN1を用いてマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。なお、APN1はマルチアクセスPDNコネクションではなく、従来のPDNコネクションを確立する事も許可されている。
更に、本実施形態ではAPN2はNBIFOM allowedに対応付けられていない。つまり、本実施形態ではAPN2はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されていない。つまり、本実施形態ではUE10はAPN2を用いて、マルチアクセスPDNコネクションを確立することはできない。
NBIFOM allowedはPDNコネクション確立前に記憶されていてよい。
MME40は、PDNコネクション確立前及び又は確立手続き中に、HSS50にアクセスしNBIFOM allowedを取得してもよい。
また、UE10ごとのEPSベアラコンテキストにはUE10の識別情報が含まれていてもよい。UE10の識別情報はIMSIであってもよい。
PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストを説明する。PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストは、PDN connection IDとNetwork allowed modeとOperation modeとUser plane connection IDとMME MAC address、NBIFOM Permissionを含める。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とMME40とPGW30が同じ識別情報を記憶していてもよい。
Operation modeは、PDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのか、ネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるOperation modeはUE Initiated modeであってもよい。
また、ネットワーク及び又はPGW30及び又はPCRF60から通信制御を開始できるOperation modeはNetwork Initiated modeであってもよい。
Network allowed modeは、ネットワークが許可するOperation modeを示す。Network allowed modeはUE Initiated mode、又はNetwork Initiated mode、又はこれら両方を含めてもよい。
User plane connection IDは、UE10がMME40を介した転送路を確立した場合のユーザデータの伝送に用いる接続を識別する識別情報である。
NBIFOM permissionは、このPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションを確立した事を示す情報である。言い換えれば、NBIFOM permissionは、第1のPDNコネクションを確立したことを示す。
つまり、MME40がNBIFOM permissionを記憶することで、このPDNコネクションは第1のPDNコネクションであることを意味する。
NBIFOM permissionは、PDNコネクションを確立することにより、MME40が記憶する識別情報である。
MME40はPDNコネクション確立中に、HSS50にアクセスしNBIFOM permissionを取得してもよい。又は、マルチアクセスPDNコネクションが確立されたことに基づき、MME40はNBIFOM Permissionを記憶してもよい。
次に、ベアラ及び又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。ベアラ及び又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストには、転送路識別情報とRouting Ruleがふくまれてもよい。
転送路識別情報は転送路及び又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであってもよい。
Routing RuleはRouting Filterと、Routing address又はRouting access typeの対応付けを示す。この対応付けに基づき、3GPPのアクセスネットワークを介した通信路を用いるか、WLANのアクセスネットワークを介した通信路を用いるかが決定される。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであってもよい。又はMME40のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されてもよいし、UE10から通知されてもよい。又はMME40が事前にデフォルト値として記憶していた値であってもよい。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、アプリケーションごとにフローを切り替えてもよい。又は、TFTを含めてもよい。
Routingu Ruleには複数のルールが記憶されていてよい。更に、Routing ruleは、各ルールに優先順位が含まれていてもよい。
SGW capabilityでは、SGW35ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、SGW35がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、マルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでSGW35が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、SGW35はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
MME40はNBIFOM capabilityはSGW IDと対応付けて記憶してもよい。
MME CapabilityとNetwork capabilityはEPSベアラコンテキストに含まれていてもよい。
[1.3.初期状態の説明]
本実施形態における初期状態について説明する。本実施形態における初期状態は、後述する第1の初期状態であってもよい。
なお、本実施形態における初期状態は第1の初期状態に限らなくてもよい。
[1.3.1.第1の初期状態の説明]
第1の初期状態を説明する。第1の状態では、UE10はコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクションを確立していない状態である。しかし、UE10は第2のPDNコネクションを既に確立している状態である。より詳細には、UE10は、PGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立していない。しかし、UE10はPGW_B1320との間に第2のPDNコネクションを確立している。
なお、PGW_A1310は、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。PGW_B1320は、APN2を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。更に、PGW_A1310及びPGW_B1320はPGW30であってもよい。また、APN1及び又はAPN2を用いたゲートウェイの選択は、アクセスネットワークBに含まれて配置されているTWAG74及び又はコアネットワーク90に含まれて配置されているMME40によって実行されてもよい。
さらに、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置とAPN2を用いて選択されるゲートウェイ装置は同一のゲートウェイ装置であってもよい。その場合は、PGW_A1310とPGW_B1320は同一の装置であってもよい。
なお、第2のPDNコネクションは、アクセスネットワークAを介したUE10とPGW30との間の転送路で構成されてもよい。したがって、UE10とeNB45との間の転送路と、eNB45とSGW35との間の転送路と、SGW35とPGW_B1320との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであってもよい。
このように、第1の初期状態では、UE10はアクセスネットワークAを経由してコアネットワーク90に接続している状態であってもよい。
なお、UE10は、アクセスネットワークBを経由してコアネットワーク90に接続していなくてもよい。言い換えると、UE10はWLANアクセスネットワークを介してアタッチしていなくてもよい。
もしくは、UE10はアクセスネットワークBを経由してコアネットワーク90に接続している状態であってもよい。その場合、UE10はUE10が主導して開始するアタッチ手続きを実行し、第3のPDNコネクションを確立してもよい。
なお、第3のPDNコネクションは、APN2を用いて選択されるゲートウェイとの間に確立してもよい。もしくは、APN1やAPN2とは異なる他のAPNを用いて選択されるゲートウェイとの間に確立してもよい。
以上、第1の初期状態を説明してきたが、第1の初期状態はこれに限らず、例えばアクセスネットワークAを介してマルチアクセスPDNコネクションを確立していない状態であればよい。
[1.3.2.第1の初期状態に至るための手続きの説明]
第1の初期状態に至るための手続きを、図15を用いて説明する。第1の初期状態に至るための手続きでは、少なくとも、図15の(A)で示すアクセスネットワークAを介したコアネットワーク90へのPDN接続手続きを実行する。第1の初期状態は、少なくとも図15の(A)のアクセスネットワークAを介したコアネットワーク90へのアタッチ手続きを実行した後の状態である。
次に、アクセスネットワークAを介したコアネットワーク90へのアタッチ手続きの詳細を説明する。
UE10は、アクセスネットワークAを介してコアネットワーク90との間に第2のPDNコネクションを確立するアタッチ手続きを実行する。より詳細には、UE10はアクセスネットワークAに配置されるeNB45とコアネットワーク90に配置されるSGW35を介してコアネットワーク90に配置されるPGW_B1320との間にPDNコネクションを確立する。なお、PDNコネクションの確立、管理は、コアネットワーク90に配置されるMME40が担う。また、MME40は、SGW35の選択、APNを用いたPGW30の選択も実行する。
第2のPDNコネクションの確立では、具体的には、UE10はeNB45を介してMME40に、アタッチ要求(Attach request)を送信する。MME40は、UE10が送信したアタッチ要求を受信する。MME40は、アタッチ要求の受信をもとに、UE10との間でセキュリティアソシエーションを確立する手続きを実行する。
ここで、UE10はAPN2を含めてアタッチ要求を送信してもよい。若しくは、UE10は、後述のUE10とMME40との間のセキュリティアソシエーション手続きが完了した後に、APN2をMME40に送信してもよい。
MME40は、セキュリティアソシエーション手続きの完了をもとに、eNB45を介してUE10にアタッチ受諾(Attach accept)を送信する。MME40は、APN2を含めてデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求(Activate default EPS bearer context request)を送信してもよい。
UE10は、MME40が送信したアタッチ受諾を受信する。UE10は、アタッチ受諾に基づき、eNB45を介してMME40にアタッチ完了(Attach complete)を送信する。
MME40は、UE10が送信したアタッチ要求を受信する。
[1.3.3.マルチアクセスPDNコネクション確立手続きの説明]
次に、第1のPDNコネクションの確立手続きを説明する。ここで、初期状態は第1の初期状態であってもよい。本実施形態では、UE10は、初期状態確立後、アクセスネットワークAを介してコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクションを確立するためのPDN接続手続きを実行する。より詳細には、UE10はアクセスネットワークAに配置されるeNB45、コアネットワーク90に配置されるSGW35を介してコアネットワーク90に配置されるPGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立する。
なお、第1のPDNコネクションは、UE10とeNB45との間の転送路と、eNB45とSGW35との間の転送路と、eNB45とPGW_A1310との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであってもよい。
図15に示すように、第1のPDNコネクションを確立する手続きは、APN1を用いたPDN接続手続きであってもよい。
以下、PDN接続手続きの具体例を説明する。
[1.4.PDN接続手続き例]
第1のPDNコネクションを確立するための第1〜第4のPDN接続手続き例を、図16から図18を用いて説明する。
[1.4.1.第1のPDN接続手続き例]
第1のPDN接続手続き例について図16を用いて説明する。
UE10は、まず、eNB45を介してMME40にPDN接続要求(PDN connectivity request)を送信する(S1902)。UE10は、少なくともPDN接続要求メッセージID(PDN connectivity request message identity)及びプロシージャトランザクションID(Procedure transaction identity)及びリクエストタイプ(Request type)及びPDNタイプ(PDN type)及びプロトコル識別子(Protocol discriminator)及びEPSベアラID(EPS bearer identity)を含めてPDN接続要求を送信してもよい。さらに、UE10は、少なくとも第1の識別情報及び又は第5の識別情報をPDN接続要求に含めてもよい。さらに、UE10は、APN(Access Point Name)及び又はPCO(Protocol Configuration Options)及び又はTFT(Traffic Flow Templates)をPDN接続要求に含めてもよい。なお、UE10は、第1の識別情報及び又は第5の識別情報及び又はTFTをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、第1の識別情報は、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表すUE NBIFOM Capabilityであってもよい。なお、NBIFOM Capabilityとは、マルチアクセスPDNコネクションを確立する機能を有することを示す情報であってもよい。
また、第5の識別情報は、UE10が確立を要求するマルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを表すMode Indicationであってもよい。なお、UE10は、第5の識別情報に、UE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めてもよい。
なお、第1の識別情報は第5の識別情報であってもよい。より具体的には、UE10はMode Indicationを送信することにより、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表してもよい。
このように、UE10は、第1の識別情報及び又は第5の識別情報を含めてPDN接続要求を送信することにより、マルチアクセスPDNコネクションの確立を要求してもよい。
PDN接続要求メッセージIDは、PDN接続要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってもよい。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。UE10は、マルチアクセスPDNコネクションを確立するために、APN1を含めてもよい。ここで、APN1はマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されたAPNで、及び又はNBIFOMに基づく通信が許可されたAPNであってもよい。
リクエストタイプは、要求するPDN接続手続きの種類を識別する情報であってもよい。例えば、UE10はAPN1を用いて初期接続を行うことから、リクエストタイプは、ハンドオーバーを示すタイプではなくアタッチを示すタイプであってもよい。
PDNタイプは、利用可能なIPバージョンを示すもであってもよい。例えば、PDNタイプはIPv4であってよく、IPv6であってもよく、IPv4v6であってもよい。
プロトコル識別子は、PDN接続要求の送受信に使用しているプロトコルの種類を表す識別子であってもよい。
EPSベアラIDは、EPSベアラを識別する情報であってもよい。EPSベアラIDはMME40によって割り当てられてもよい。
PCOは、PDNコネクションと関連付けられたプロトコル情報であってもよい。また、PCOは、要求の識別情報を含めてもよい。なお、UE10は第1の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてよい。
UE10は、UE−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをPDN接続要求に含めてもよい。もしくは、Network−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをPDN接続要求に含めなくてもよい。
言い換えると、UE10は、第5の識別情報にUE−Initiated modeを含める場合には、TFTをPDN接続要求に含めてもよい。もしくは、第5の識別情報にNetwork−Initiated modeを含める場合には、TFTをPDN接続要求に含めなくてもよい。
なお、従来より、UE10はPCOにIFOM supportを示す情報を含めて送信することができる。ここで、IFOM supportとはIFOM(IP Flow Moblity)をサポートしていることを表す識別情報である。さらに、IFOMとは、間DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。したがって、PCOにIFOMサポートを示す情報を含めることにより、UE10は、特定のIPフローの通信を行うアクセスネットワークを切り替えることができる。
本実施形態では、UE10はPCOに第1の識別情報及び又は第5の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、UE10はPCOにIFOM supportを含める場合には、第1の識別情報及び第5の識別情報を含めない。このように、第1の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
これにより、UE10は、単一のPDNコネクション確立手続きにより、IFOMをサポートしたPDNコネクションもしくはNBIFOMをサポートしたPDNコネクションのいずれか一方を確立することができる。言い換えると、単一のPDNコネクションは、NBIFOMをサポートしたPDNコネクションか、IFOMをサポートしたPDNコネクションか、シングルアクセスPDNコネクションかのいずれかである。
MME40は、UE10が送信したPDN接続要求を受信する。MME40はPDN接続要求の受信、及び又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報、及び又はPDN接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、SGW35にセッション生成要求を送信する(S1904)。
MME40は、PDN接続要求の受信及び又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。
MME40は、PDN接続要求の受信及び又はPDN接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、少なくとも第5の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。MME40は、UE10が送信するTFTの受信に基づいて、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてよい。
MME40は、UE−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。もしくは、Network−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをセッション生成要求に含めなくてもよい。
言い換えると、MME40は、PDN接続要求に含まれる第5の識別情報にUE−Initiated modeが含まれている場合には、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。もしくは、PDN接続要求に含まれる第5の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれている場合には、TFTをセッション生成要求に含めなくてもよい。
ここで、MME40は、UE−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合か、Network−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合かの判定を、第5の識別情報に基づいて判定してもよい。
なお、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報が含まれない場合は第1の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。さらに、MME40は、PDN接続要求に第5の識別情報が含まれない場合は第5の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。また、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報と第5の識別情報のいずれも含まれない場合は、シングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行してもよい。
SGW35は、MME40が送信したセッション生成要求を受信する。SGW35は、セッション接続要求の受信及び又はセッション接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、PGW30にセッション生成要求を送信する(S1906)。
SGW35は、セッション接続要求の受信及び又はセッション接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、少なくとも第5の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。さらに、SGW35は、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてよい。
SGW35は、UE−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。もしくは、Network−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをセッション生成要求に含めなくてもよい。
言い換えると、SGW35は、セッション生成要求に含まれる第5の識別情報にUE−Initiated modeが含まれている場合には、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。もしくは、セッション生成要求に含まれる第5の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれている場合には、TFTをセッション生成要求に含めなくてもよい。
ここで、SGW35は、UE−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合か、Network−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合かの判定を、第5の識別情報に基づいて判定してもよい。
なお、SGW35は、セッション生成要求に第1の識別情報が含まれない場合は第1の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。さらに、SGW35は、セッション生成要求に第5の識別情報が含まれない場合は第5の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。また、SGW35は、セッション生成要求に第1の識別情報と第5の識別情報のいずれも含まれない場合は、シングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行してもよい。
PGW30は、SGW35が送信したセッション生成要求を受信する。PGW30は、セッション生成要求の受信及び又はセッション生成要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、PCRF60との間でのIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい(S1908)。
PGW30は、確立するPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであるか、シングルアクセスPDNコネクションであるかを示す情報及び又は第1の識別情報及び又は第5の識別情報をIP−CANセッション手続き内の制御メッセージに含めてPCRF60に送信してもよい。
より具体的には、マルチアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションID(PDN connection ID)と、PDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報と、第1の識別情報及び又は第5の識別情報をPCRF60に送信する。もしくは、シングルアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションIDと、PDNコネクションがシングルアクセスPDNコネクションであることを示す情報とをPCRF60に送信する。
なお、PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってもよい。
なお、PGW30はPCRF60にUE10及び又はeNB45及び又はMME40及び又はSGW35の情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
さらに、PCRF60は、第5の識別情報の受信に基づいて、PGW30との間でIP−CANセッション更新手続き内の制御メッセージに少なくとも第7の識別情報を含めてPGW30に送信してもよい。なお、第7の識別情報の詳細説明は後述する。
なお、PCRF60はPGW30に課金情報及び又はQoS制御情報及び又はルーティング情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
PGW30はセッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び又は、セッション生成要求に含まれる第5の識別情報及び又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、SGW35にセッション生成応答を送信する(S1910)。
PGW30は、セッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び又は、セッション生成要求に含まれる第5の識別情報及び又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信してもよい。
なお、PGW30が第7の識別情報を取得する方法は、これまで説明したIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得する方法に限らず、別の例であってもよい。例えば、PGW30はIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得せず、第7の識別情報を生成し、セッション生成応答に含めて送信してもよい。
ここで、第7の識別情報は、確立するマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されたNBIFOMオペレーションモードを表すAllowed Modeであってもよい。言い換えると、第5の識別情報はUE10が要求するオペレーションモードであったのに対し、第7の識別情報はオペレータによって許可されたオペレーションモードであってもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeをオペレータポリシーに基づいて第7の識別情報を決定してもよい。例えば、UE−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、Newtork−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を禁止するポリシー等を管理してもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、オペレータポリシーをHSS等から取得してもよい。もしくは、オペレータポリシーは管理者により生成されたものを保存してもよい。
さらに、オペレータポリシーは、加入者毎に異なるポリシーを管理してもよい。もしくは、APN毎に異なるポリシーを管理してもよい。例えば、APN毎に確立するPDNコネクションに対して異なるAllowed Modeが管理されていてもよい。
本例では、Allowed Modeに基づいて、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されている場合を説明する。
したがって、PCRF60又はPGW30は、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードによるPDNコネクションの確立を許可し、第7の識別情報には、第5の識別情報と同じオペレーションモードを含める。
言い換えると、PCRF60又はPGW30は、第5の識別情報にUE−Initiated modeが含まれる場合には、第7の識別情報にUE−Initiated modeを含めてもよい。若しくは、第5の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合には、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeを含めてもよい。
このように、Allowed Modeに基づいて、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されている場合には、Allowed Modeに基づいて一つ又は複数の許可されたオペレーションモードのうち、UE10が要求するモードを第7の識別情報としてもよい。
PGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)及び又はPDNコネクションID及び又はTFTを含めてもよい。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのIPv6プレフィックスとインターフェースIDであってもよい。ここで、PGW30はUE10のIPアドレスを割り当ててもよい。さらに、PGW30は、UE10に割り当てたIPアドレスをPDNアドレスに含めてもよい。
また、PDNコネクションIDは、UE10とPGW30の間で確立するPDNコネクションを一意に識別するための情報であってもよい。PDNコネクションIDは、PGW30によって割り当てられてもよく、MME40によって割り当てられてもよい。言い換えると、PGW30がPDNコネクションIDを割り当ててもよい。
SGW35は、PGW30が送信したセッション生成応答を受信する。SGW35はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にセッション生成応答を送信する(S1912)。
SGW35はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信してもよい。
さらに、SGW35はセッション要求応答にPDNアドレス(PDN Address)及び又はPDNコネクションID及び又はTFTを含めてもよい。
MME40は、SGW35が送信したセッション生成応答を受信する。MME40はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、eNB45にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求(Activate default EPS bearer context request)を送信する(S1914)。
MME40は、セッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージID(Activate default EPS bearer context request message identity)及びプロシージャトランザクションID及びAPN及びPDNアドレス及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びEPS QoSをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めて送信してもよい。さらに、MME40は、少なくとも第7の識別情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。さらに、MME40は、PCO及び又はESM Cause及び又はTFT、及び又はPDNコネクションID、及び又はPDNコネクション属性情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。なお、MME40は第7の識別情報及び又はTFT及び又はPDNコネクションIDをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
APNはUE10が接続を許可されたAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。APN1は、マルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されたAPNであってもよい。MME40はAPN1をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのインターフェースIDであってもよい。
EPS QoSは、EPSベアラのQoSを表す状態であってもよい。
PDNコネクション属性情報は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報、及び又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションを用いて送受信するユーザデータが、アクセスネットワークA及びアクセスネットワークBを介して送受信することが許可されたことを示す情報、及び又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションが第7の識別情報の示すオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報であってもよい。
なお、UE10は、PDNコネクションのタイプを示すコネクティビティタイプ及び又はWLANオフロードの可否を示すWLANオフロード許可情報(WLAN offload acceptablity)をさらに含めてデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを送信してもよい。さらに、MME40は、PDNコネクション属性情報を、コネクティビティタイプ又はWLANオフロード許可情報に含めて送信してもよい。
ESM Causeは、UE10に割り当てられたPDNアドレスのPDNタイプが、PDN接続要求でUE10が要求したPDNタイプと異なることを表す情報であってもよい。
なお、MME40及び又はPGW30は、PCOに第7の識別情報を含めてもよい。ただし、MME40及び又はPGW30はPCOに第7の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、MME40及び又はPGW30は、PCOにIFOM supportを含める場合には、第7の識別情報を含めない。このように、第7の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
eNB45は、MME40が送信したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。eNB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信に基づいて、UE10にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を転送する。
eNB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求と共に、少なくとも、UE10にRRC接続設定要求(RRC Connection Reconfiguration)を送信してもよい(S1916)。
UE10は、eNB45が送信したRRC接続設定要求を受信する。さらに、UE10は、MME40が送信し、eNB45が転送したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。
UE10はRRC接続設定要求の受信に基づいて、eNB45にRRC接続設定完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)を送信する(S1918)。
eNB45は、UE10が送信したRRC接続設定完了を受信する。eNB45は、RRC接続設定完了に基づいて、MME40にベアラ設定を送信する(S1920)。
MME40は、eNB45が送信したベアラ設定を受信する。
UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾(Activate default EPS bearer context accept)を送信する(S1922)(S1924)。
UE10は、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージID(Activate default EPS bearer context accept message identity)及びプロシージャトランザクションID及びプロトコル識別子及びEPSベアラIDをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めて送信してもよい。
さらに、PCOをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めてもよい。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
第1のPDN接続手続きの完了により、UE10とPGW30は、UE10が要求したNBIFOMオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する。UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信、及び又はPDNコネクション属性情報、及び又は第7の識別情報に基づいて、確立したPDNコネクションがUE10が要求したNBIFOMオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションであることを識別してもよい。第1のPDNコネクションの確立に基づき、UE10及びPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信する。より具体的には、UE10及びPGW30は、TFTで識別されるフローを第1のPDNコネクションを用いて送受信する。
なお、第1のPDN接続手続きの例では、TFTの送受信をPDN接続手続きに含める場合について説明したが、これに限らず、TFTの送受信は、マルチアクセスPDNコネクションの確立後に実行してもよい。
したがって、UE10及びMME40は、TFTをPDN接続要求及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めずに送受信し、マルチアクセスPDNコネクションを確立してもよい。言い換えると、PDNコネクションを確立した時点では、PDNコネクションを用いてユーザデータを送受信するIPフローは無い状態であってよい。その場合UE10及びMME40は、マルチアクセスPDNコネクションを確立後にTFTを送信する
より具体的には、UE−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、UE10はeNB45を介してMME40にTFTを送信してもよい。さらに、MME40は、TFTをUE10から受信し、SGW35を介してPGW30に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
一方で、Network−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信してもよい。ここで、PGW30は、オペレータポリシーに基づいて決定されるTFTをPCRF60から受信してもよい。さらに、MME40は、TFTをSGW35を介してPGW30から受信し、eNB45を介してUE10に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
なお、マルチPDNコネクションが確立できた場合には、新たな転送路を追加する手続きを実行する事ができる。一方、シングルアクセスPDNコネクションが確立された場合には、転送路を変更することは可能だが、転送路を追加する手続きは実行できない。
[1.4.2.第2のPDN接続手続き例]
第2のPDN接続手続き例について図17を用いて説明する。
UE10は、まず、eNB45を介してMME40にPDN接続要求(PDN connectivity request)を送信する(S2002)。UE10は、少なくともPDN接続要求メッセージID(PDN connectivity request message identity)及びプロシージャトランザクションID(Procedure transaction identity)及びリクエストタイプ(Request type)及びPDNタイプ(PDN type)及びプロトコル識別子(Protocol discriminator)及びEPSベアラID(EPS bearer identity)を含めてPDN接続要求を送信してもよい。さらに、UE10は、少なくとも第1の識別情報及び又は第5の識別情報をPDN接続要求に含めてもよい。さらに、UE10は、APN(Access Point Name)及び又はPCO(Protocol Configuration Options)及び又はTFT(Traffic Flow Templates)をPDN接続要求に含めてもよい。なお、UE10は、第1の識別情報及び又は第5の識別情報及び又はTFTをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、第1の識別情報は、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表すUE NBIFOM Capabilityであってもよい。なお、NBIFOM Capabilityとは、マルチアクセスPDNコネクションを確立する機能を有することを示す情報であってもよい。
ここで、第5の識別情報は、UE10が確立を要求するマルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを表すMode Indicationであってもよい。なお、UE10は、第5の識別情報に、UE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めてもよい。
なお、第1の識別情報は第5の識別情報であってもよい。より具体的には、UE10はMode Indicationを送信することにより、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表してもよい。
このように、UE10は、第1の識別情報及び又は第5の識別情報を含めてPDN接続要求を送信することにより、マルチアクセスPDNコネクションの確立を要求してもよい。
PDN接続要求メッセージIDは、PDN接続要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってもよい。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。UE10は、マルチアクセスPDNコネクションを確立するために、APN1を含めてもよい。ここで、APN1はマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されたAPNで、及び又はNBIFOMに基づく通信が許可されたAPNであってもよい。あってもよい。
リクエストタイプは、要求するPDN接続手続きの種類を識別する情報であってもよい。例えば、UE10はAPN1を用いて初期接続を行うことから、リクエストタイプは、ハンドオーバーを示すタイプではなくアタッチを示すタイプであってもよい。
PDNタイプは、利用可能なIPバージョンを示すもであってもよい。例えば、PDNタイプはIPv4であってよく、IPv6であってもよく、IPv4v6であってもよい。 プロトコル識別子は、PDN接続要求の送受信に使用しているプロトコルの種類を表す識別子であってもよい。
EPSベアラIDは、EPSベアラを識別する情報であってもよい。EPSベアラIDはMME40によって割り当てられてもよい。
PCOは、PDNコネクションと関連付けられたプロトコル情報であってもよい。また、PCOは、要求の識別情報を含めてもよい。なお、UE10は第1の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてよい。
UE10は、UE−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをPDN接続要求に含めてもよい。もしくは、Network−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをPDN接続要求に含めなくてもよい。
言い換えると、UE10は、第5の識別情報にUE−Initiated modeを含める場合には、TFTをPDN接続要求に含めてもよい。もしくは、第5の識別情報にNetwork−Initiated modeを含める場合には、TFTをPDN接続要求に含めなくてもよい。
なお、従来より、UE10はPCOにIFOM supportを示す情報を含めて送信することができる。ここで、IFOM supportとはIFOM(IP Flow Moblity)をサポートしていることを表す識別情報である。さらに、IFOMとは、間DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。したがって、PCOにIFOMサポートを示す情報を含めることにより、UE10は、特定のIPフローの通信を行うアクセスネットワークを切り替えることができる。
本実施形態では、UE10はPCOに第1の識別情報及び又は第5の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、UE10はPCOにIFOM supportを含める場合には、第5の識別情報を含めない。このように、第1の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
これにより、UE10は、単一のPDNコネクション確立手続きにより、IFOMをサポートしたPDNコネクションもしくはNBIFOMをサポートしたPDNコネクションのいずれか一方を確立することができる。言い換えると、単一のPDNコネクションは、NBIFOMをサポートしたPDNコネクションか、IFOMをサポートしたPDNコネクションか、シングルアクセスPDNコネクションかのいずれかである。
MME40は、UE10が送信したPDN接続要求を受信する。
MME40は、UE10から受信したPDN接続要求に対し、eNB45を介してUE10にPDN接続拒絶(PDN connectivity reject)を送信してもよい(S2004)。
MME40は、オペレータポリシーに基づいて、PDN接続拒否を送信することを決定してもよい。例えば、オペレータポリシーがUE10のマルチアクセスPDNコネクションの確立を許可しない場合や、UE10が要求するNBIFOMオペレーションモードを許さない場合には、UE10にPDN接続拒絶を送信してもよい。
より具体的には、UE10がUE−Initiated modeのPDNコネクションの確立を要求し、オペレータポリシーがUE−Initiated modeでのPDNコネクションの確立を許可しない場合には、UE10にPDN接続拒絶を送信してもよい。さらに、UE10がNetwork−Initiated modeのPDNコネクションの確立を要求し、オペレータポリシーがNetwork−Initiated modeでのPDNコネクションの確立を許可しない場合には、UE10にPDN接続拒絶を送信してもよい。
MME40は、PDN接続要求の受信及び又はPDN接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、少なくともPDN接続拒絶メッセージID(PDN connectivity reject message identity)及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びプロシージャトランザクションID及びESM CauseをPDN接続拒絶に含めて送信してもよい。さらに、MME40は、少なくとも第7の識別情報及び又は第8の識別情報をPDN接続拒絶に含めてもよい。さらに、MME40は、PCO及び又はT3396バリュー(T3396 value)をPDN接続拒絶に含めてもよい。なお、MME40は第7の識別情報及び又は第8の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
ここで、第7の識別情報は、確立するマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されたNBIFOMオペレーションモードを表すAllowed Modeであってもよい。言い換えると、第5の識別情報はUE10が要求するオペレーションモードであったのに対し、第7の識別情報はオペレータによって許可されたオペレーションモードであってもよい。
なお、MME40は、Allowed Modeをオペレータポリシーに基づいて第7の識別情報を決定してもよい。例えば、UE−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、Newtork−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を禁止するポリシー等を管理してもよい。
なお、MME40は、オペレータポリシーをAAA55やHSS等から取得してもよい。もしくは、オペレータポリシーは管理者により生成されたものを保存してもよい。
さらに、オペレータポリシーは、加入者毎に異なるポリシーを管理してもよい。もしくは、APN毎に異なるポリシーを管理してもよい。例えば、APN毎に確立するPDNコネクションに対して異なるAllowed Modeが管理されていてもよい。
本例では、Allowed Modeに基づいて、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されていない場合を説明する。
したがって、MME40は、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードによるPDNコネクションの確立を不許可とし、第7の識別情報には、Allowed Modeで許可されているモードであり、且つ、第5の識別情報とは異なるオペレーションモードを含める。
言い換えると、MME40は、第5の識別情報にUE−Initiated modeが含まれており、且つ、Network−Initiated modeが許可されている場合には、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeを含めてもよい。若しくは、第5の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれ、且つUE−Initiated modeが許可されている場合には、第7の識別情報にUE−Initiated modeを含めてもよい。
なお、第5の識別情報とは異なるオペレーションモードによるPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、MME40は、第7の識別情報を含めなくてもよい。その際には、MME40はPDN接続拒否に、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)を含めて送信してもよい。
このように、Allowed Modeに基づいて、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されていない場合には、Allowed Modeに基づいて、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモード以外のオペレーションモードであり、且つ、PDNコネクションの確立が許可されたオペレーションモードを、第7の識別情報としてもよい。
さらに、第8の識別情報は、MME40が拒絶するマルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを表すRejected Modeであってもよい。なお、MME40は、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードと同じモードを第8の識別情報に含めてもよい。
言い換えると、PGW30及び又はPCRF60は、第5の識別情報にUE−Initiated modeが含まれる場合には、第8の識別情報にUE−Initiated modeを含めてもよい。若しくは、第5の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合には、第8の識別情報にNetwork−Initiated modeを含めてもよい。
PDN接続拒絶メッセージIDはPDN接続拒絶メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
ESM Causeは、PDN接続要求が拒絶された理由を表す情報であってもよい。
T3396バリューはESM Causeがリソース不足(insufficient resources)又はAPNが不適切(missing or unknown APN)を表す場合に含まれる、T3396タイマーの値であってもよい。
UE10は、MME40が送信したPDN接続拒絶を受信する。UE10は、PDN接続拒絶の受信及び又はPDN接続拒絶に含まれる第7の識別情報及び又は第8の識別情報に基づいて、PDN接続手続きを新たに実行してもよい(S2006)。
UE10は、PDN接続要求で第5の識別情報に含めたNBIFOMオペレーションモードとは異なるモードを含めてPDN接続手続きを実行してもよい。
なお、UE10は、MME40から受信した第7の識別情報を第5の識別情報としてもよい。
もしくは、UE10は、MME40から受信した第8の識別情報を第5の識別情報としてもよい。
言い換えると、UE10は、一度目のPDN接続要求で第5の識別情報にUE−Initiated modeを含めた場合は、Network−Initiated modeを含めてPDN接続手続きを実行してもよい。若しくは、一度目のPDN接続要求で第5の識別情報にUE−Initiated modeを含めた場合は、Network−Initiated modeを含めてPDN接続手続きを実行してもよい。
又は、UE10は、PDN接続拒絶に含まれる第7の識別情報がUE−Initiated modeの場合は、UE−Initiated modeを含めてPDN接続手続きを実行してもよい。若しくは、PDN接続拒絶に含まれる第7の識別情報がNetwork−Initiated modeの場合は、Network−Initiated modeを含めてPDN接続手続きを実行してもよい。
又は、UE10は、PDN接続拒絶に含まれる第8の識別情報がUE−Initiated modeの場合は、Network−Initiated modeを含めてPDN接続手続きを実行してもよい。若しくは、PDN接続拒絶に含まれる第7の識別情報がNetwork−Initiated modeの場合は、UE−Initiated modeを含めてPDN接続手続きを実行してもよい。
なお、UE10は第7の識別情報を受信しなかった場合、及び又はPDNコネクションの許可されたオペレーションモードが他に無い場合、及び又は、他のオペレーションモードのPDNコネクションの確立を要求しない場合には、新たにPDNコ接続手続きを開始しなくてもよい。
なお、PDN接続手続きの詳細は、1.4.1の第1のPDN接続手続き例において図16を用いて説明したPDN接続手続きと同様であってもよい。そのため、詳細説明は省略する。
第2のPDN接続手続きの完了により、UE10とPGW30は、UE10が最初に要求したNBIFOMオペレーションモードとは異なるモードの第1のPDNコネクションを確立する。第1のPDNコネクションの確立に基づき、UE10及びPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信する。より具体的には、UE10及びPGW30は、TFTで識別されるフローを第1のPDNコネクションを用いて送受信する。
なお、第2のPDN接続手続きの例では、TFTの送受信をPDN接続手続きに含める場合について説明したが、これに限らず、TFTの送受信は、マルチアクセスPDNコネクションの確立後に実行してもよい。
したがって、UE10及びMME40は、TFTをPDN接続要求及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めずに送受信し、マルチアクセスPDNコネクションを確立してもよい。言い換えると、PDNコネクションを確立した時点では、PDNコネクションを用いてユーザデータを送受信するIPフローは無い状態であってよい。その場合、UE10及びMME40は、マルチアクセスPDNコネクションを確立後にTFTを送信する
より具体的には、UE−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、UE10はeNB45を介してMME40にTFTを送信してもよい。さらに、MME40は、TFTをUE10から受信し、SGW35を介してPGW30に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
一方で、Network−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信してもよい。ここで、PGW30は、オペレータポリシーに基づいて決定されるTFTをPCRF60から受信してもよい。さらに、MME40は、TFTをSGW35を介してPGW30から受信し、eNB45を介してUE10に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
なお、マルチPDNコネクションが確立できた場合には、新たな転送路を追加する手続きを実行する事ができる。一方、シングルアクセスPDNコネクションが確立された場合には、転送路を変更することは可能だが、転送路を追加する手続きは実行できない。
[1.4.3.第3のPDN接続手続き例]
第3のPDN接続手続き例について図16を用いて説明する。
UE10は、まず、eNB45を介してMME40MME40にPDN接続要求(PDN connectivity request)を送信する(S1902)。UE10は、少なくともPDN接続要求メッセージID(PDN connectivity request message identity)及びプロシージャトランザクションID(Procedure transaction identity)及びリクエストタイプ(Request type)及びPDNタイプ(PDN type)及びプロトコル識別子(Protocol discriminator)及びEPSベアラID(EPS bearer identity)を含めてPDN接続要求を送信してもよい。さらに、UE10は、少なくとも第1の識別情報及び又は第5の識別情報をPDN接続要求に含めてもよい。さらに、UE10は、APN(Access Point Name)及び又はPCO(Protocol Configuration Options)及び又はTFT(Traffic Flow Templates)をPDN接続要求に含めてもよい。なお、UE10は、第1の識別情報及び又は第5の識別情報及び又はTFTをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、第1の識別情報は、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表すUE NBIFOM Capabilityであってもよい。なお、NBIFOM Capabilityとは、マルチアクセスPDNコネクションを確立する機能を有することを示す情報であってもよい。
また、第5の識別情報は、UE10が確立を要求するマルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを表すMode Indicationであってもよい。なお、UE10は、第5の識別情報に、UE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めてもよい。
なお、第1の識別情報は第5の識別情報であってもよい。より具体的には、UE10はMode Indicationを送信することにより、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表してもよい。
このように、UE10は、第1の識別情報及び又は第5の識別情報を含めてPDN接続要求を送信することにより、マルチアクセスPDNコネクションの確立を要求してもよい。
PDN接続要求メッセージIDは、PDN接続要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってもよい。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。UE10は、マルチアクセスPDNコネクションを確立するために、APN1を含めてもよい。ここで、APN1はマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されたAPNで、及び又はNBIFOMに基づく通信が許可されたAPNであってもよい。
リクエストタイプは、要求するPDN接続手続きの種類を識別する情報であってもよい。例えば、UE10はAPN1を用いて初期接続を行うことから、リクエストタイプは、ハンドオーバーを示すタイプではなくアタッチを示すタイプであってもよい。
PDNタイプは、利用可能なIPバージョンを示すもであってもよい。例えば、PDNタイプはIPv4であってよく、IPv6であってもよく、IPv4v6であってもよい。 プロトコル識別子は、PDN接続要求の送受信に使用しているプロトコルの種類を表す識別子であってもよい。
EPSベアラIDは、EPSベアラを識別する情報であってもよい。EPSベアラIDはMME40によって割り当てられてもよい。
PCOは、PDNコネクションと関連付けられたプロトコル情報であってもよい。また、PCOは、要求の識別情報を含めてもよい。なお、UE10は第1の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてよい。
UE10は、UE−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをPDN接続要求に含めてもよい。もしくは、Network−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをPDN接続要求に含めなくてもよい。
言い換えると、UE10は、第5の識別情報にUE−Initiated modeを含める場合には、TFTをPDN接続要求に含めてもよい。もしくは、第5の識別情報にNetwork−Initiated modeを含める場合には、TFTをPDN接続要求に含めなくてもよい。
なお、従来より、UE10はPCOにIFOM supportを示す情報を含めて送信することができる。ここで、IFOM supportとはIFOM(IP Flow Moblity)をサポートしていることを表す識別情報である。さらに、IFOMとは、間DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。したがって、PCOにIFOMサポートを示す情報を含めることにより、UE10は、特定のIPフローの通信を行うアクセスネットワークを切り替えることができる。
本実施形態では、UE10はPCOに第1の識別情報及び又は第5の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、UE10はPCOにIFOM supportを含める場合には、第1の識別情報及び第5の識別情報を含めない。このように、第1の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
これにより、UE10は、単一のPDNコネクション確立手続きにより、IFOMをサポートしたPDNコネクションもしくはNBIFOMをサポートしたPDNコネクションのいずれか一方を確立することができる。言い換えると、単一のPDNコネクションは、NBIFOMをサポートしたPDNコネクションか、IFOMをサポートしたPDNコネクションか、シングルアクセスPDNコネクションかのいずれかである。
MME40は、UE10が送信したPDN接続要求を受信する。MME40はPDN接続要求の受信、及び又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報、及び又はPDN接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、SGW35にセッション生成要求を送信する(S1904)。
MME40は、PDN接続要求の受信及び又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。
MME40は、PDN接続要求の受信及び又はPDN接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、少なくとも第5の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。MME40は、UE10が送信するTFTの受信に基づいて、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてよい。
MME40は、UE−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。もしくは、Network−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをセッション生成要求に含めなくてもよい。
言い換えると、MME40は、PDN接続要求に含まれる第5の識別情報にUE−Initiated modeが含まれている場合には、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。もしくは、PDN接続要求に含まれる第5の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれている場合には、TFTをセッション生成要求に含めなくてもよい。
ここで、MME40は、UE−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合か、Network−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合かの判定を、第5の識別情報に基づいて判定してもよい。
なお、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報が含まれない場合は第1の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。さらに、MME40は、PDN接続要求に第5の識別情報が含まれない場合は第5の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。また、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報と第5の識別情報のいずれも含まれない場合は、シングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行してもよい。
SGW35は、MME40が送信したセッション生成要求を受信する。SGW35は、セッション接続要求の受信及び又はセッション接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、PGW30にセッション生成要求を送信する(S1906)。
SGW35は、セッション接続要求の受信及び又はセッション接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、少なくとも第5の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。さらに、SGW35は、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてよい。
SGW35は、UE−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。もしくは、Network−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをセッション生成要求に含めなくてもよい。
言い換えると、SGW35は、セッション生成要求に含まれる第5の識別情報にUE−Initiated modeが含まれている場合には、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。もしくは、セッション生成要求に含まれる第5の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれている場合には、TFTをセッション生成要求に含めなくてもよい。
ここで、SGW35は、UE−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合か、Network−Initiated modeのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合かの判定を、第5の識別情報に基づいて判定してもよい。
なお、SGW35は、セッション生成要求に第1の識別情報が含まれない場合は第1の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。さらに、SGW35は、セッション生成要求に第5の識別情報が含まれない場合は第5の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。また、SGW35は、セッション生成要求に第1の識別情報と第5の識別情報のいずれも含まれない場合は、シングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行してもよい。
PGW30は、SGW35が送信したセッション生成要求を受信する。PGW30は、セッション生成要求の受信及び又はセッション生成要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、PCRF60との間でのIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい(S1908)。
PGW30は、確立するPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであるか、シングルアクセスPDNコネクションであるかを示す情報及び又は第5の識別情報をIP−CANセッション手続き内の制御メッセージに含めてPCRF60に送信してもよい。
より具体的には、マルチアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションID(PDN connection ID)と、PDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報と、第1の識別情報及び又は第5の識別情報をPCRF60に送信する。もしくは、シングルアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションIDと、PDNコネクションがシングルアクセスPDNコネクションであることを示す情報とをPCRF60に送信する。
なお、PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってもよい。
なお、PGW30はPCRF60にUE10及び又はeNB45及び又はMME40及び又はSGW35の情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
さらに、PCRF60は、第5の識別情報の受信に基づいて、PGW30との間でIP−CANセッション更新手続き内の制御メッセージに少なくとも第7の識別情報を含めてPGW30に送信してもよい。なお、第7の識別情報の詳細説明は後述する。
なお、PCRF60はPGW30に課金情報及び又はQoS制御情報及び又はルーティング情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
PGW30はセッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び又は、セッション生成要求に含まれる第5の識別情報及び又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にセッション生成応答を送信する(S1910)。
PGW30は、セッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び又は、セッション生成要求に含まれる第5の識別情報及び又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信してもよい。
なお、PGW30が第7の識別情報を取得する方法は、これまで説明したIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得する方法に限らず、別の例であってもよい。例えば、PGW30はIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得せず、第7の識別情報を生成し、セッション生成応答に含めて送信してもよい。
ここで、第7の識別情報は、確立するマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されたNBIFOMオペレーションモードを表すAllowed Modeであってもよい。言い換えると、第5の識別情報はUE10が要求するオペレーションモードであったのに対し、第7の識別情報はオペレータによって許可されたオペレーションモードであってもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeをオペレータポリシーに基づいて第7の識別情報を決定してもよい。例えば、UE−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、Newtork−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を禁止するポリシー等を管理してもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、オペレータポリシーをHSS等から取得してもよい。もしくは、オペレータポリシーは管理者により生成されたものを保存してもよい。
さらに、オペレータポリシーは、加入者毎に異なるポリシーを管理してもよい。もしくは、APN毎に異なるポリシーを管理してもよい。例えば、APN毎に確立するPDNコネクションに対して異なるAllowed Modeが管理されていてもよい。
本例では、Allowed Modeに基づいて、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されていない場合を説明する。
したがって、PCRF60又はPGW30は、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードによるPDNコネクションの確立を不許可とし、第7の識別情報には、Allowed Modeで許可されているモードであり、且つ、第5の識別情報とは異なるオペレーションモードを含める。
言い換えると、PCRF60又はPGW30は、第5の識別情報にUE−Initiated modeが含まれており、且つ、Network−Initiated modeが許可されている場合には、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeを含めてもよい。若しくは、第5の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれ、且つUE−Initiated modeが許可されている場合には、第7の識別情報にUE−Initiated modeを含めてもよい。
第5の識別情報とは異なるオペレーションモードによるPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PCRF60は、第7の識別情報をPGW30に通知しなくてもよい。
第5の識別情報とは異なるオペレーションモードによるPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PCRF60は、許可されたオペレーションが無いことをPGW30に通知してもよい。
第5の識別情報とは異なるオペレーションモードによるPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PCRF60は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)をPGW30に送信してもよい。
第5の識別情報とは異なるオペレーションモードによるPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、第7の識別情報をSGW35を介してMME40に通知しなくてもよい。
第5の識別情報とは異なるオペレーションモードによるPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)をセッション生成応答に含めてSGW35を介してMME40に送信してもよい。
第5の識別情報とは異なるオペレーションモードによるPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、許可されたオペレーションが無いことをMME40に通知してもよい。
このように、Allowed Modeに基づいて、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されていない場合には、Allowed Modeに基づいて、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモード以外のオペレーションモードであり、且つ、PDNコネクションの確立が許可されたオペレーションモードを、第7の識別情報としてもよい。
さらに、PGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)及び又はPDNコネクションID及び又はTFTを含めてもよい。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのIPv6プレフィックスとインターフェースIDであってもよい。ここで、PGW30はUE10のIPアドレスを割り当ててもよい。さらに、PGW30は、UE10に割り当てたIPアドレスをPDNアドレスに含めてもよい。
また、PDNコネクションIDは、UE10とPGW30の間で確立するPDNコネクションを一意に識別するための情報であってもよい。PDNコネクションIDは、PGW30によって割り当てられてもよく、MME40によって割り当てられてもよい。言い換えると、PGW30がPDNコネクションIDを割り当ててもよい。
SGW35は、PGW30が送信したセッション生成応答を受信する。SGW35はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にセッション生成応答を送信する(S1912)。
SGW35はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信してもよい。
さらに、SGW35はセッション要求応答にPDNアドレス(PDN Address)及び又はPDNコネクションID及び又はTFTを含めてもよい。
MME40は、SGW35が送信したセッション生成応答を受信する。MME40はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、eNB45にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求(Activate default EPS bearer context request)を送信する(S1914)。
MME40は、セッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージID(Activate default EPS bearer context request message identity)及びプロシージャトランザクションID及びAPN及びPDNアドレス(PDN Address)及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びEPS QoSをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めて送信してもよい。さらに、MME40は、少なくとも第7の識別情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。さらに、MME40は、PCO及び又はESM Cause及び又はTFT、及び又はPDNコネクションID、及び又はPDNコネクション属性情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。なお、MME40は第7の識別情報及び又はTFT及び又はPDNコネクションIDをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
APNはUE10が接続を許可されたAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。APN1は、マルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されたAPNであってもよい。MME40はAPN1をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのインターフェースIDであってもよい。
EPS QoSは、EPSベアラのQoSを表す状態であってもよい。
PDNコネクション属性情報は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報、及び又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションを用いて送受信するユーザデータが、アクセスネットワークA及びアクセスネットワークBを介して送受信することが許可されたことを示す情報、及び又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションが第7の識別情報の示すオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報であってもよい。
なお、UE10は、PDNコネクションのタイプを示すコネクティビティタイプ及び又はWLANオフロードの可否を示すWLANオフロード許可情報(WLAN offload acceptablity)をさらに含めてデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを送信してもよい。さらに、MME40は、PDNコネクション属性情報を、コネクティビティタイプ又はWLANオフロード許可情報に含めて送信してもよい。
ESM Causeは、UE10に割り当てられたPDNアドレスのPDNタイプが、PDN接続要求でUE10が要求したPDNタイプと異なることを表す情報を含めてもよい。及び又は、EMS Causeは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションが、UE10の要求したNBIFOMオペレーションモードとは異なるNBIFOMオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションであることを表す情報を含めてもよい。
なお、MME40及び又はPGW30は、PCOに第7の識別情報を含めてもよい。ただし、MME40及び又はPGW30はPCOに第7の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、MME40及び又はPGW30は、PCOにIFOM supportを含める場合には、第7の識別情報を含めない。このように、第7の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
なお、UE10は、PDNコネクションのタイプを示すコネクティビティタイプ及び又はWLANオフロードの可否を示すWLANオフロード許可情報(WLAN offload acceptablity)をさらに含めてデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを送信してもよい。さらに、MME40は、PDNコネクション属性情報を、コネクティビティタイプ又はWLANオフロード許可情報に含めて送信してもよい。
eNB45は、MME40が送信したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。eNB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信に基づいて、UE10にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を転送する。
eNB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求と共に、少なくとも、UE10にRRC接続設定要求(RRC Connection Reconfiguration)を送信してもよい(S1916)。
UE10は、eNB45が送信したRRC接続設定要求を受信する。さらに、UE10は、MME40が送信し、eNB45が転送したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。
UE10はRRC接続設定要求の受信に基づいて、eNB45にRRC接続設定完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)を送信する(S1918)。
eNB45は、UE10が送信したRRC接続設定完了を受信する。eNB45は、RRC接続設定完了に基づいて、MME40にベアラ設定を送信する(S1920)。
MME40は、eNB45が送信したベアラ設定を受信する。
UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾(Activate default EPS bearer context accept)を送信してもよい(S1922)(S1924)。
UE10は、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージID(Activate default EPS bearer context accept message identity)及びプロシージャトランザクションID及びプロトコル識別子及びEPSベアラIDをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めて送信してもよい。
さらに、PCOをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含めてもよい。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
第3のPDN接続手続きの完了により、UE10とPGW30は、UE10が要求したNBIFOMオペレーションモードとは異なるモードの第1のPDNコネクションを確立する。UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信、及び又はPDNコネクション属性情報、及び又は第7の識別情報、及び又はESM Causeに基づいて、確立したPDNコネクションが,UE10が要求したNBIFOMオペレーションモードとはことなるオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションであることを識別してもよい。第1のPDNコネクションの確立に基づき、UE10及びPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信する。より具体的には、UE10及びPGW30は、TFTで識別されるフローを第1のPDNコネクションを用いて送受信する。
なお、第3のPDN接続手続きの例では、TFTの送受信をPDN接続手続きに含める場合について説明したが、これに限らず、TFTの送受信は、マルチアクセスPDNコネクションの確立後に実行してもよい。
したがって、UE10及びMME40は、TFTをPDN接続要求及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めずに送受信し、マルチアクセスPDNコネクションを確立してもよい。言い換えると、PDNコネクションを確立した時点では、PDNコネクションを用いてユーザデータを送受信するIPフローは無い状態であってよい。その場合、UE10及びMME40は、マルチアクセスPDNコネクションを確立後にTFTを送信する。
より具体的には、UE−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、UE10はeNB45を介してMME40にTFTを送信してもよい。さらに、MME40は、TFTをUE10から受信し、SGW35を介してPGW30に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
一方で、Network−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信してもよい。ここで、PGW30は、オペレータポリシーに基づいて決定されるTFTをPCRF60から受信してもよい。さらに、MME40は、TFTをSGW35を介してPGW30から受信し、eNB45を介してUE10に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
また、第3のPDN接続手続きの例では、UE10とPGW30とが、UE10が要求したNBIFOMオペレーションモードとは異なるモードの第1のPDNコネクションを確立する場合について説明したが、これに限らず、UE10は、要求とは異なるNBIFOMオペレーションモードの第1のPDNコネクションの確立を拒絶してもよい。
例えば、UE10が、確立された第1のPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードをサポートしていない場合、及び又は、確立された第1のPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードがUE10のポリシーに沿わない場合に、UE10は、要求とは異なるNBIFOMオペレーションモードの第1のPDNコネクションの確立を拒絶してもよい。
より詳細には、UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報及び又はPDNコネクション属性情報及び又はUE10のポリシーに基づいて、eNB45を介してMME40にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶(Activate default EPS bearer context reject)を送信してもよい。
UE10は、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージID(Activate default EPS bearer context reject message identity)及びプロシージャトランザクションID及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びESM CauseをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含めて送信してもよい。さらに、UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に第4の識別情報をさらに含めてもよい。さらに、UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶にPCOをさらに含めてもよい。なお、UE10は第4の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
第4の識別情報は、UE10が確立された第1のPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードをサポートしていないことを表す情報及び又は確立された第1のPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードがUE10のポリシーに沿わないことを表す情報であってもよい。
デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
ESM Causeは、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求が拒絶された理由を表す情報であってもよい。ここで、UE10は、第4の識別情報をESM Causeに含めてもUE10に通知してもよい。
MME40は、UE10が送信したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶を受信してもよい。MME40は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶の受信及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含まれる第4の識別情報をもとに、MME40が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。さらに、MME40は、SGW35にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含まれる第4の識別情報を送信してもよい。
SGW35は、MME40が送信した第4の識別情報を受信してもよい。SGW35は、第4の識別情報の受信及び又はオペレータポリシーに基づいて、SGW35が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。さらに、SGW35は、PGW30にMME40から受信した第4の識別情報を送信してもよい。
PGW30は、SGW35が送信した第4の識別情報を受信してもよい。PGW30は、第4の識別情報の受信及び又はオペレータポリシーに基づいて、PGW30が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。
また、PGW30は第4の識別情報の受信をもとに、PCRF60との間でIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。PGW30は、IP−CANセッション更新手続きに第4の識別情報を含めてもよい。
PCRF60は、IP−CANセッション更新手続きに基づいて、オペレータポリシーを変更してもよい。なお、PGW30は、オペレータポリシーの変更に基づき、PGW30が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。
なお、マルチPDNコネクションが確立できた場合には、新たな転送路を追加する手続きを実行する事ができる。一方、シングルアクセスPDNコネクションが確立された場合には、転送路を変更することは可能だが、転送路を追加する手続きは実行できない。
[1.4.4.第4のPDN接続手続き例]
第4のPDN接続手続き例について図18を用いて説明する。
UE10は、まず、eNB45を介してMME40にPDN接続要求(PDN connectivity request)を送信する(S2102)。UE10は、少なくともPDN接続要求メッセージID(PDN connectivity request message identity)及びプロシージャトランザクションID(Procedure transaction identity)及びリクエストタイプ(Request type)及びPDNタイプ(PDN type)及びプロトコル識別子(Protocol discriminator)及びEPSベアラID(EPS bearer identity)を含めてPDN接続要求を送信してもよい。さらに、UE10は、少なくとも第1の識別情報及び又は第6の識別情報をPDN接続要求に含めてもよい。さらに、UE10は、APN(Access Point Name)及び又はPCO(Protocol Configuration Options)及び又はTFT(Traffic Flow Templates)をPDN接続要求に含めてもよい。なお、UE10は、第1の識別情報及び又は第6の識別情報及び又はTFTをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、第1の識別情報は、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表すUE NBIFOM Capabilityであってもよい。なお、NBIFOM Capabilityとは、マルチアクセスPDNコネクションを確立する機能を有することを示す情報であってもよい。
さらに、第6の識別情報は、マルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを決定することを要求することを表すRequest NBIFOMであってもよい。及び又は、第6の識別情報は、確立するマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されるNBIFOMオペレーションモードを要求することを表す情報であってもよい。
このように、UE10は、第1の識別情報及び又は第6の識別情報を含めてPDN接続要求を送信することにより、UE10が特定のNBIFOMオペレーションモードを要求することなくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求してもよい。
PDN接続要求メッセージIDは、PDN接続要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってもよい。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。UE10は、マルチアクセスPDNコネクションを確立するために、APN1を含めてもよい。ここで、APN1はマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されたAPNで、及び又はNBIFOMに基づく通信が許可されたAPNであってもよい。
リクエストタイプは、要求するPDN接続手続きの種類を識別する情報であってもよい。例えば、UE10はAPN1を用いて初期接続を行うことから、リクエストタイプは、ハンドオーバーを示すタイプではなくアタッチを示すタイプであってもよい。
PDNタイプは、利用可能なIPバージョンを示すもであってもよい。例えば、PDNタイプはIPv4であってよく、IPv6であってもよく、IPv4v6であってもよい。
プロトコル識別子は、PDN接続要求の送受信に使用しているプロトコルの種類を表す識別子であってもよい。
EPSベアラIDは、EPSベアラを識別する情報であってもよい。EPSベアラIDはMME40によって割り当てられてもよい。
PCOは、PDNコネクションと関連付けられたプロトコル情報であってもよい。また、PCOは、要求の識別情報を含めてもよい。なお、UE10は第1の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてよい。
なお、本例では、PDN接続要求の送信に伴い、UE10は特定のNBIFOMオペレーションモードを要求していないため、UE10はPDN接続要求にTFTを含めずに送信してもよい。言い換えると、UE10が特定のNBIFOMオペレーションモードを要求することなくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求する場合には、UE10はPDN接続要求にTFTを含めずに送信してもよい。より具体的には、UE10は第1の識別情報及び又は第6の識別情報を含める場合には、TFTを含めずにPDN接続要求を送信してもよい。
なお、従来より、UE10はPCOにIFOM supportを示す情報を含めて送信することができる。ここで、IFOM supportとはIFOM(IP Flow Moblity)をサポートしていることを表す識別情報である。さらに、IFOMとは、間DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。したがって、PCOにIFOMサポートを示す情報を含めることにより、UE10は、特定のIPフローの通信を行うアクセスネットワークを切り替えることができる。
本実施形態では、UE10はPCOに第1の識別情報及び第6の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、UE10はPCOにIFOM supportを含める場合には、第1の識別情報及び又は第6の情報を含めない。このように、第1の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
これにより、UE10は、単一のPDNコネクション確立手続きにより、IFOMをサポートしたPDNコネクションもしくはNBIFOMをサポートしたPDNコネクションのいずれか一方を確立することができる。言い換えると、単一のPDNコネクションは、NBIFOMをサポートしたPDNコネクションか、IFOMをサポートしたPDNコネクションか、シングルアクセスPDNコネクションかのいずれかである。
MME40は、UE10が送信したPDN接続要求を受信する。MME40はPDN接続要求の受信及び又は、及び又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報及び又は第6の識別情報に基づいて、SGW35にセッション生成要求を送信する(S2104)。
MME40は、PDN接続要求の受信及び又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報及び又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報及び又は第6の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。
さらに、MME40は、UE10が送信するTFTの受信に基づいて、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてよい。
なお、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報と第6の識別情報のいずれの識別情報も含まれない場合は、第1の識別情報及び又は第6の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。また、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報及び又は第6の識別情報が含まれない場合はシングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行してもよい。
SGW35は、MME40が送信したセッション生成要求を受信する。SGW35は、セッション接続要求の受信及び又はセッション接続要求に含まれる第1の識別情報及び又は第6の識別情報に基づいて、PGW30にセッション生成要求を送信する(S2106)。
SGW35は、セッション接続要求の受信及び又はセッション接続要求に含まれる第1の識別情報及び又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報及び又は第6の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。
さらに、SGW35は、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてよい。
なお、SGW35は、PDN接続要求に第1の識別情報と第6の識別情報のいずれの識別情報も含まれない場合は、第1の識別情報及び又は第6の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。また、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報及び又は第6の識別情報が含まれない場合はシングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行してもよい。
PGW30は、SGW35が送信したセッション生成要求を受信する。PGW30は、セッション生成要求の受信及び又はセッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び又は第6の識別情報に基づいて、PCRF60との間でのIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい(S2108)。
PGW30は、セッション生成要求の受信及び又はセッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報及び又は第6の識別情報をIP−CANセッション更新手続きに含めて実行してもよい。
なお、PGW30はPCRF60にUE10及び又はeNB45及び又はMME40及び又はSGW35の情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
PGW30は、確立するPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであるか、シングルアクセスPDNコネクションであるかを示す情報及び又は第1の識別情報及び又は第6の識別情報をIP−CANセッション手続き内の制御メッセージに含めてPCRF60に送信してもよい。
より具体的には、マルチアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションID(PDN connection ID)と、PDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報と、第1の識別情報及び又は第6の識別情報をPCRF60に送信する。もしくは、シングルアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションIDと、PDNコネクションがシングルアクセスPDNコネクションであることを示す情報とをPCRF60に送信する。
なお、PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってもよい。
さらに、PCRF60は、第1の識別情報及び又は第6の識別情報の受信に基づいて、PGW30との間でIP−CANセッション更新手続き内の制御メッセージに少なくとも第7の識別情報を含めてPGW30に送信してもよい。なお、第7の識別情報の詳細説明は後述する。
なお、PCRF60はPGW30に課金情報及び又はQoS制御情報及び又はルーティング情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
PGW30はセッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び又は、セッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び又は第6の識別情報及び又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、SGW35にセッション生成応答を送信する(S2110)。
PGW30は、セッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び又は、セッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び又は第6の識別情報及び又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信してもよい。
さらに、PGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)及び又はPDNコネクションID及び又はTFTを含めてもよい。
なお、PGW30が第7の識別情報を取得する方法は、これまで説明したIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得する方法に限らず、別の例であってもよい。例えば、PGW30はIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得せず、第7の識別情報を生成し、セッション生成応答に含めて送信してもよい。
ここで、第7の識別情報は、確立するマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されたNBIFOMオペレーションモードを表すAllowed Modeであってもよい。言い換えると、第7の識別情報はオペレータによって許可されたオペレーションモードであってもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeをオペレータポリシーに基づいて第7の識別情報を決定してもよい。例えば、UE−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、Newtork−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を禁止するポリシー等を管理してもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、オペレータポリシーをHSS等から取得してもよい。もしくは、オペレータポリシーは管理者により生成されたものを保存してもよい。
さらに、オペレータポリシーは、加入者毎に異なるポリシーを管理してもよい。もしくは、APN毎に異なるポリシーを管理してもよい。例えば、APN毎に確立するPDNコネクションに対して異なるAllowed Modeが管理されていてもよい。
PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeに基づいて、許可されているオペレーションモードを第7の識別情報に含めてもよい。
言い換えると、PCRF60又はPGW30はNetwork−Initiated modeのみが許可されている場合には、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeを含めてもよい。若しくは、UE−Initiated modeのみ許可されている場合には、第7の識別情報にUE−Initiated modeを含めてもよい。
なお、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeの両方が許可されている場合には、第7の識別情報は両方のオペレーションモードを含めてもよい。若しくは、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeの両方が許可されており、且つデフォルトのオペレーションモードが設定されている場合には、第7の識別情報はデフォルトのオペレーションモードのみ含めてもよい。なお、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeのどちらをデフォルトのオペレーションモードとするかは、オペレータポリシーに基づいて設定されてもよい。
なお、全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PCRF60は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)をPGW30に送信してもよい。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、第7の識別情報をSGW35を介してMME40に通知しなくてもよい。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)をセッション生成応答に含めてSGW35を介してMME40に送信してもよい。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、許可されたオペレーションが無いことをSGW35を介してMME40に通知してもよい。
このように、Allowed Modeに基づいて、PCRF60又はPGW30は,PDNコネクションの確立が許可されたオペレーションモードを、第7の識別情報としてもよい。
なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれない場合には、PCRF60はPGW30にTFTを送信しなくてもよい。
言い換えると、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合にのみ、PCRF60はPGW30にTFTを送信してもよい。
なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれない場合には、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信しなくてもよい。したがって、この場合には、PGW30はTFTをセッション生成応答に含めなくてもよい。
言い換えると、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合にのみ、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信してもよい。したがって、この場合には、PGW30はTFTをセッション生成応答に含めてもよい。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのIPv6プレフィックスとインターフェースIDであってもよい。ここで、PGW30はUE10のIPアドレスを割り当ててもよい。さらに、PGW30は、UE10に割り当てたIPアドレスをPDNアドレスに含めてもよい。
また、PDNコネクションIDは、UE10とPGW30の間で確立するPDNコネクションを一意に識別するための情報であってもよい。PDNコネクションIDは、PGW30によって割り当てられてもよく、MME40によって割り当てられてもよい。言い換えると、PGW30がPDNコネクションIDを割り当ててもよい。
SGW35は、PGW30が送信したセッション生成応答を受信する。SGW35はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にセッション生成応答を送信する(S2112)。
SGW35はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信してもよい。
さらに、SGW35はセッション要求応答にPDNアドレス(PDN Address)及び又はPDNコネクションID及び又はTFTを含めてもよい。
MME40は、SGW35が送信したセッション生成応答を受信する。MME40はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、eNB45にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求(Activate default EPS bearer context request)を送信する(S2114)。
MME40は、セッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージID(Activate default EPS bearer context request message identity)及びプロシージャトランザクションID及びAPN及びPDNアドレス及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びEPS QoSをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めて送信してもよい。さらに、MME40は、少なくとも第7の識別情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。さらに、MME40は、PCO及び又はESM Cause及び又はTFT、及び又はPDNコネクションID、及び又はPDNコネクション属性情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。なお、MME40は第7の識別情報及び又はTFT及び又はPDNコネクションIDをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
APNはUE10が接続を許可されたAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。APN1は、マルチアクセスPDNコネクションを確立ことが許可されたAPNであってもよい。MME40はAPN1をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのインターフェースIDであってもよい。
EPS QoSは、EPSベアラのQoSを表す状態であってもよい。
PDNコネクション属性情報は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報、及び又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションを用いて送受信するユーザデータが、アクセスネットワークA及びアクセスネットワークBを介して送受信することが許可されたことを示す情報、及び又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションが第7の識別情報の示すオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報であってもよい。
なお、UE10は、PDNコネクションのタイプを示すコネクティビティタイプ及び又はWLANオフロードの可否を示すWLANオフロード許可情報(WLAN offload acceptablity)をさらに含めてデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを送信してもよい。さらに、MME40は、PDNコネクション属性情報を、コネクティビティタイプ又はWLANオフロード許可情報に含めて送信してもよい。
ESM Causeは、UE10に割り当てられたPDNアドレスのPDNタイプが、PDN接続要求でUE10が要求したPDNタイプと異なることを表す情報であってもよい。
なお、MME40及び又はPGW30は、PCOに第7の識別情報を含めてもよい。ただし、MME40及び又はPGW30はPCOに第7の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、MME40及び又はPGW30は、PCOにIFOM supportを含める場合には、第7の識別情報を含めない。このように、第7の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
eNB45は、MME40が送信したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。eNB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信に基づいて、UE10にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を転送する。
eNB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求と共に、少なくとも、UE10にRRC接続設定要求(RRC Connection Reconfiguration)を送信してもよい(S2116)。
UE10は、eNB45が送信したRRC接続設定要求を受信する。さらに、UE10は、MME40が送信し、eNB45が転送したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。
UE10はRRC接続設定要求の受信に基づいて、eNB45にRRC接続設定完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)を送信する(S2118)。
eNB45は、UE10が送信したRRC接続設定完了を受信する。eNB45は、RRC接続設定完了に基づいて、MME40にベアラ設定を送信する。
MME40は、eNB45が送信したベアラ設定を受信する(S2120)。
UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾(Activate default EPS bearer context accept)を送信する(S2122)(S2124)。
UE10は、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージID(Activate default EPS bearer context accept message identity)及びプロシージャトランザクションID及びプロトコル識別子及びEPSベアラIDをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めて送信してもよい。
さらに、PCOをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めてもよい。
さらに、第7の識別情報に複数のINFOMオペレーションモードが含まれている場合には、UE10は、少なくとも第5の識別情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めてもよい。言い換えると、複数のINFOMオペレーションモードが許可されている場合には、UE10は、許可されているモードのうちの一つを選択し、第5の識別情報に含めて送信してもよい。
具体的には、UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報にUE−Initiated mode及びNetwork−Initiated modeが含まれている場合、第5の識別情報にUE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めてもよい。
UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeのどちらを第5の識別情報に含めるかは、UEポリシーに基づいて決定してもよい。
なお、UEポリシーは、UE10に設定された情報であればよい。例えば、UEポリシーはユーザによって設定された情報であってもよい。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
第4のPDN接続手続きの完了により、UE10とPGW30は、オペレータポリシーによって決定されたオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する。もしくは、UE10は、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードのうちの一つから選択したオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する。なお、UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信、及び又はPDNコネクション属性情報、及び又は第7の識別情報、及び又は第7の識別情報に基づいて選択するオペレーションモードに基づいて、確立したPDNコネクションに対するNBIFOMオペレーションモードを識別してもよい。第1のPDNコネクションの確立に基づき、UE10及びPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信する。より具体的には、UE10及びPGW30は、TFTで識別されるフローを第1のPDNコネクションを用いて送受信する。
なお、第4のPDN接続手続きの例では、TFTの送受信をPDN接続手続きに含める場合について説明したが、これに限らず、TFTの送受信は、マルチアクセスPDNコネクションの確立後に実行してもよい。
したがって、UE10及びMME40は、TFTをPDN接続要求及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めずに送受信し、マルチアクセスPDNコネクションを確立してもよい。言い換えると、PDNコネクションを確立した時点では、PDNコネクションを用いてユーザデータを送受信するIPフローは無い状態であってよい。その場合、UE10及びMME40は、マルチアクセスPDNコネクションを確立後にTFTを送信する
より具体的には、UE−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、UE10はeNB45を介してMME40にTFTを送信してもよい。さらに、MME40は、TFTをUE10から受信し、SGW35を介してPGW30に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
一方で、Network−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信してもよい。ここで、PGW30は、オペレータポリシーに基づいて決定されるTFTをPCRF60から受信してもよい。さらに、MME40は、TFTをSGW35を介してPGW30から受信し、eNB45を介してUE10に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
また、第4のPDN接続手続きの例では、UE10とPGW30とが、オペレータポリシーによって決定されたオペレーションモード、もしくは、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードのうちの一つからUE10が選択したオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する場合について説明したが、これに限らず、UE10は、第1のPDNコネクションの確立を拒絶してもよい。
例えば、UE10が、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードをサポートしていない場合、及び又は、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードがUE10のポリシーに沿わない場合に、UE10は、第1のPDNコネクションの確立を拒絶してもよい。
より詳細には、UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報及び又はPDNコネクション属性情報及び又はUE10のポリシーに基づいて、eNB45を介してMME40にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶(Activate default EPS bearer context reject)を送信してもよい。
UE10は、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージID(Activate default EPS bearer context reject message identity)及びプロシージャトランザクションID及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びESM CauseをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含めて送信してもよい。さらに、UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に第4の識別情報をさらに含めてもよい。さらに、UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶にPCOをさらに含めてもよい。なお、UE10は第4の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
第4の識別情報は、UE10がオペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードをサポートしていないことを表す情報及び又はオペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードがUE10のポリシーに沿わないことを表す情報であってもよい。
デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
ESM Causeは、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求が拒絶された理由を表す情報であってもよい。ここで、UE10は、第4の識別情報をESM Causeに含めてもUE10に通知してもよい。
MME40は、UE10が送信したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶を受信してもよい。MME40は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶の受信及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含まれる第4の識別情報をもとに、MME40が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。sらに、MME40は、SGW35にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含まれる第4の識別情報を送信してもよい。
SGW35は、MME40が送信した第4の識別情報を受信してもよい。SGW35は、第4の識別情報の受信及び又はオペレータポリシーに基づいて、SGW35が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。さらに、SGW35は、PGW30にMME40から受信した第4の識別情報を送信してもよい。
PGW30は、SGW35が送信した第4の識別情報を受信してもよい。PGW30は、第4の識別情報の受信及び又はオペレータポリシーに基づいて、PGW30が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。
また、PGW30は第4の識別情報の受信をもとに、PCRF60との間でIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。PGW30は、IP−CANセッション更新手続きに第4の識別情報を含めてもよい。
PCRF60は、IP−CANセッション更新手続きに基づいて、オペレータポリシーを変更してもよい。なお、PGW30は、オペレータポリシーの変更に基づき、PGW30が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。
なお、マルチPDNコネクションが確立できた場合には、新たな転送路を追加する手続きを実行する事ができる。一方、シングルアクセスPDNコネクションが確立された場合には、転送路を変更することは可能だが、転送路を追加する手続きは実行できない。
[1.4.5.PDNコネクション確立手続き後の状態の説明]
前記で説明した第1〜第4のPDN接続手続きを実行すると、後述の第1の状態及び、第2の状態となる。
なお、追加アタッチ手続きでの初期状態は、第2の状態であってもよい。なお、追加アタッチ手続きにおける初期状態は第2の状態に限らなくてもよい。
[1.4.6.第1の状態の説明]
第1の状態を図13を用いて説明する。第1の状態では、UE10はコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクションを確立している状態である。しかし、UE10は第2のPDNコネクションを既に確立していない状態である。より詳細には、UE10は、PGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立している。しかし、UE10はPGW_B1320との間に第2のPDNコネクションを確立していない。
なお、PGW_A1310は、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。PGW_B1320は、APN2を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。更に、PGW_A1310及びPGW_B1320はPGW30であってもよい。また、APN1及び又はAPN2を用いたゲートウェイの選択は、アクセスネットワークBに含まれて配置されているTWAG74及び又はコアネットワーク90に含まれて配置されているMME40によって実行されてもよい。
さらに、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置とAPN2を用いて選択されるゲートウェイ装置は同一のゲートウェイ装置であってもよい。その場合は、PGW_A1310とPGW_B1320は同一の装置であってもよい。
なお、第1のPDNコネクションは、アクセスネットワークAを介したUE10とPGW30との間の転送路で構成されてもよい。したがって、UE10とeNB45との間の転送路と、eNB45とSGW35との間の転送路と、SGW35とPGW_A1310との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであってもよい。
このように、第1の状態では、UE10はアクセスネットワークAを経由してマルチアクセスPDNコネクションを確立している状態であってもよい。さらに、第1の状態では、UE10はアクセスネットワークBを経由してコアネットワーク90に接続していない状態であってもよい。
なお、UE10は、アクセスネットワークAを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立していなくてもよい。
もしくは、UE10はアクセスネットワークAを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立している状態であってもよい。その場合、UE10はUE10が主導して開始するシングルアクセスPDNコネクションでのアタッチ手続き又はPDN接続手続きをLTEアクセスネットワークで実行し、第3のPDNコネクションを確立してもよい。
なお、第3のPDNコネクションは、APN2を用いて選択されるゲートウェイとの間に確立してもよい。もしくは、APN1やAPN2とは異なる他のAPNを用いて選択されるゲートウェイとの間に確立してもよい。
以上、第1の状態を説明してきたが、第1の状態はこれに限らず、例えばアクセスネットワークAを介してマルチアクセスPDNコネクションを確立している、且つ、アクセスネットワークBを介してPDNコネクションを確立していない状態であればよい。
[1.4.7.第2の状態の説明]
第2の状態を図14を用いてを説明する。第2の状態では、UE10はコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクションを確立している状態である。さらに、UE10はコアネットワーク90との間に第2のPDNコネクションを確立している状態である。より詳細には、UE10は、PGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立している。さらに、UE10はPGW_B1320との間に第2のPDNコネクションを確立している。
なお、PGW_A1310は、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。PGW_B1320は、APN2を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。更に、PGW_A1310及びPGW_B1320はPGW30であってもよい。また、APN1及び又はAPN2を用いたゲートウェイの選択は、アクセスネットワークBに含まれて配置されているTWAG74及び又はコアネットワーク90に含まれて配置されているMME40によって実行されてもよい。
さらに、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置とAPN2を用いて選択されるゲートウェイ装置は同一のゲートウェイ装置であってもよい。その場合は、PGW_A1310とPGW_B1320は同一の装置であってもよい。
なお、第1のPDNコネクションは、アクセスネットワークAを介したUE10とPGW30との間の転送路で構成されてもよい。したがって、UE10とeNB45との間の転送路と、eNB45とSGW35との間の転送路と、SGW35とPGW_A1310との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであってもよい。
また、第2のPDNコネクションは、アクセスネットワークBを介したUE10とPGW30との間の転送路で構成されてもよい。したがって、UE10とTWAG74との間の転送路と、TWAG74とPGW_B1320との間の転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであってもよい。
このように、第1の状態では、UE10はアクセスネットワークAを経由してマルチアクセスPDNコネクションを確立している状態であってもよい。さらに、UE10はアクセスネットワークBを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立している状態であってもよい。
なお、UE10は、アクセスネットワークAを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立していなくてもよい。
もしくは、UE10はアクセスネットワークAを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立している状態であってもよい。その場合、UE10はUE10が主導して開始するシングルアクセスPDNコネクションでのアタッチ手続き又はPDN接続手続きをLTEアクセスネットワークで実行し、第3のPDNコネクションを確立してもよい。
なお、第3のPDNコネクションは、APN2を用いて選択されるゲートウェイとの間に確立してもよい。もしくは、APN1やAPN2とは異なる他のAPNを用いて選択されるゲートウェイとの間に確立してもよい。
以上、第2の状態を説明してきたが、第2の状態はこれに限らず、例えばアクセスネットワークBを介してマルチアクセスPDNコネクションを確立している、且つ、アクセスネットワークAを介してシングルアクセスPDNコネクションを確立している状態であればよい。
[2.第2の実施形態]
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態による無線通信技術について詳細に説明する。
[2.1.システム概要]
図1は、本実施形態における移動通信システムの概略を説明するための図である。本図に示すように、移動通信システム9は、移動端末装置UE10とアクセスネットワークAに含まれるLTEの基地局eNB45と、アクセスネットワークBに含まれるゲートウェイTWAG74(Trusted WLAN Access Gateway)74と、コアネットワーク90に含まれるMME(Mobility Management Entity)40とSGW(Serving Gateway)35とPGW(PDN Gateway)30により構成される。
ここで、UE10は移動端末装置であればよく、UE10(User equipment)又は、ME(Mobile equipment)又はMS(Mobile Station)であってもよい。
また、アクセスネットワークAはLTEのアクセスネットワークであってよく、アクセスネットワークAに含まれるeNB45はLTEの無線基地局であってもよい。なお、アクセスネットワークAには複数の無線基地局が含まれていてもよい。
また、アクセスネットワークBはWLANのアクセスネットワークであってもよい。TWAG74は、コアネットワーク90内のPGW30と接続する、コアネットワーク90とWLANアクセスネットワーク間を接続するゲートウェイであってもよい。
本実施形態において、UE10はアクセスネットワークAを介してEPSベアラを用いたPDNコネクションを確立できる。
また、UE10はPGW30とUE10間のGTP/PMIPv6転送路を用いてPDNコネクションを確立することができる。なお、転送路はベアラであってもよい。
ここで、コアネットワーク90は、移動通信事業者(Mobile Operator)が運用するIP移動通信ネットワークのことである。
例えば、コアネットワーク90は移動通信システム9を運用、管理する移動通信事業者のためのコアネットワーク90であってもよい、又はMVNO(Mobile Virtual Network Operator)等の仮想移動通信事業者のためのコアネットワーク90であってもよい。
MME40は、アクセスネットワークAを介してUE10の位置管理及びアクセス制御を行う制御装置である。MME40の詳細は後に説明する。
また、SGW35はコアネットワーク90とアクセスネットワークA間のゲートウェイ装置であり、UE10とPGW30間のユーザデータの転送を行う。
PGW30はUE10に通信サービスを提供するパケットデータサービス網(PDN:Packet Data Network)のゲートウェイ装置である。
本実施形態では、UE10は、第1のPDNコネクション及び又は第2のPDNコネクションを確立することができる。
また、本実施形態においてNBIFOMとはマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる技術である。
また、本実施形態においてマルチアクセスPDNコネクションとは、1つのPDNコネクションに3GPPアクセス及び又はWLANアクセスによる転送路及び又はベアラを収容する事ができるPDNコネクションである。言い換えれば、マルチアクセスPDNコネクションは3GPPアクセスとWLANアクセスを介した転送路を両方収容する事ができる。なお、マルチアクセスPDNコネクションは3GPPアクセスを介したベアラのみを収容したPDNコネクションであってもよく、又はWLANアクセスを介した転送路のみを収容したPDNコネクションであってもよい。言い換えれば、マルチアクセスPDNコネクションは、1又は複数の転送路を構成する事が可能なPDNコネクションである。
なお、本実施形態では、第1の実施形態と異なり、マルチアクセスPDNコネクションは、NBIFOMに基づいて確立されるPDNコネクション又はIFOM(IP Flow Moblity)に基づいて確立するPDNコネクションであってもよい。したがって、本実施形態では、マルチアクセスPDNコネクションとは、NBIFOMに基づいて特定のフローの転送路を選択可能なPDNコネクションをマルチアクセスPDNコネクションと、IFOMに基づいて特定のフローの転送路を選択可能なPDNコネクションをマルチアクセスPDNコネクションのいずれかであってもよい。
なお、IFOMとは、DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。一方で、NBIFOMとは、GTP(General Packet Radio System Tunneling Protocol)やPMIP(Proxy Mobile IP)等のネットワークベースの移動管理プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。
また、第1のPDNコネクションは上述したマルチアクセスPDNコネクションであってもよい。
詳細には、第1のPDNコネクションはアクセスネットワークAを介した通信路EPSベアラと、アクセスネットワークBを介したGTP/PMIPv6トンネルによる通信路を、一つのPDNコネクションとして用いる事ができるPDNコネクションである。つまり、このPDNコネクションは3GPPアクセスや、WLANアクセス、又は両方のアクセスを介してデータを送受信できる。第1のPDNコネクションはマルチアクセスPDNコネクションであってもよい。
また、第2のPDNコネクションは、マルチアクセスPDNコネクションではなく従来のPDNコネクションであってもよい。なお、第2のPDNコネクションはシングルアクセスPDNコネクションであってもよい。
ここで、シングルアクセスPDNコネクションとはマルチアクセスPDNコネクションと異なり、3GPPアクセスとWLANアクセスのいずれかの転送路のみを構成する1つのPDNコネクションである。詳細には、シングルアクセスPDNコネクションは従来のアタッチにより確立するPDNコネクションである。
つまり、第2のPDNコネクションはアクセスネットワークAを介したEPSベアラにより構成されるPDNコネクション、又はアクセスネットワークBを介したGTP/PMIPv6転送路により構成されるPDNコネクションである。第2のPDNコネクションにはどちらか一方のアクセスネットワークを介した転送路及び又は通信路が収容される。
このように、シングルアクセスPDNコネクションは、マルチアクセスPDNコネクションとは異なるPDNコネクションである。さらに、シングルアクセスPDNコネクションは、LIPA(Local IP Access)用のPDNコネクションとも異なるPDNコネクションである。ここで、LIPAとは、ホームネットワークへのオフロードを行うための通信制御である。より具体的には、端末装置が接続する基地局は、従来コアネットワーク90へ配送するユーザデータを、基地局が接続するホームネットワークへ送信することによりオフロードを実行する。LIPA用のPDNコネクションとは、こうしたLIPAに基づいた通信を行うためのPDNコネクションである。
次に、コアネットワーク90の構成例を説明する。図2(a)はIP移動通信ネットワークの構成の一例を示す。図2(a)に示すように、コアネットワーク90は、HSS(Home Subscriber Server)50、AAA(Authentication、 Authorization、 Accounting)55、PCRF(Policy and Charging Rules Function)60、PGW30、ePDG(enhanced Packet Data Gateway)65、SGW35、MME40、SGSN(Serving GPRS Support Node)45により構成される。
また、コアネットワーク90は、複数の無線アクセスネットワーク(LTE AN80、WLAN ANb75、WLAN ANa70、UTRAN20、GERAN25)に接続することができる。
無線アクセスネットワークは、複数の異なるアクセスネットワークに接続して構成してもよいし、いずれか一つのアクセスネットワークに接続した構成であってもよい。さらに、UE10は無線アクセスネットワークに無線接続することができる。
さらに、WLANアクセスシステムで接続可能なアクセスネットワークは、ePDG65を介してコアネットワーク90へ接続するWLANアクセスネットワークb(WLAN ANb75)と、PGW30とPCRF60とAAA55とに接続するWLANアクセスネットワークa(WLAN ANa75)とが構成可能である。
なお、各装置はEPSを利用した移動通信システムにおける従来の装置と同様に構成されるため、詳細な説明は省略する。以下、各装置の簡単な説明をする。
PGW30はPDN100とSGW35とePDG65とWLAN ANa70と、PCRF60とAAA55とに接続されており、PDN100とコアネットワーク90のゲートウェイ装置としてユーザデータの転送を行う中継装置である。
SGW35は、PGW30とMME40とLTE AN80とSGSN45とUTRAN20とに接続されており、コアネットワーク90と3GPPのアクセスネットワーク(UTRAN20、GERAN25、LTE AN80)とのゲートウェイ装置としてユーザデータの転送を行う中継装置である。
MME40は、SGW35とLTE AN80とHSS50に接続されており、LTE AN80を経由してUE10の位置情報管理と、アクセス制御を行うアクセス制御装置である。また、コアネットワーク90には、複数の位置管理装置が含まれて構成されてもよい。例えば、MME40とは異なる位置管理装置が構成されてもよい。MME40とは異なる位置管理装置はMME40と同様にSGW35とLTE AN80と、HSS50と接続されてもよい。
また、コアネットワーク90内に複数のMME40が含まれている場合、MME40同士が接続されてもよい。これにより、MME40間で、UE10のコンテキストの送受信が行われてもよい。
HSS50はMME40とAAA55とに接続されており、加入者情報の管理を行う管理ノードである。HSS50の加入者情報は、例えばMME40のアクセス制御の際に参照される。さらに、HSS50は、MME40とは異なる位置管理装置と接続されていてもよい。
AAA55は、PGW30と、HSS50と、PCRF60と、WLAN ANa70とに接続されており、WLAN ANa70を経由して接続するUE10のアクセス制御を行う。
PCRF60は、PGW30と、WLAN ANa75と、AAA55と、PDN100に接続されており、データ配送に対するQoS管理を行う。例えば、UE10とPDN100間の通信路のQoSの管理を行う。
ePDG65は、PGW30と、WLAN ANb75とに接続されており、コアネットワーク90と、WLAN ANb75とのゲートウェイ装置としてユーザデータの配送を行う。
SGSN45は、UTRAN20とGERAN25とSGW35と接続されており、3G/2Gのアクセスネットワーク(UTRAN/GERAN)とLTEのアクセスネットワーク(E−UTRAN)間の位置管理のための制御装置である。更に、SGSN45は、PGW30及びSGW35の選択機能、UE10のタイムゾーンの管理機能、及びE−UTRANへのハンドオーバー時のMME40の選択機能を持つ。
また、図2(b)に示すように、各無線アクセスネットワークには、UE10が実際に接続される装置(例えば、基地局装置やアクセスポイント装置)等が含まれている。接続に用いられる装置は、無線アクセスネットワークに適応した装置が考えられる。
本実施形態においては、LTE AN80はeNB45を含んで構成される。eNB45はLTEアクセスシステムでUE10が接続する無線基地局であり、LTE AN80には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。
WLAN ANa70はWLAN APa72と、TWAG74とが含まれて構成される。WLAN APa72はコアネットワーク90を運営する事業者に対して信頼性のあるWLANアクセスシステムでUE10が接続する無線基地局であり、WLAN ANa70には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。TWAG74はコアネットワーク90とWLAN ANa70のゲートウェイ装置である。また、WLAN APa72とTWAG74とは、単一の装置で構成されてもよい。
コアネットワーク90を運営する事業者とWLAN ANa70を運営する事業者が異なる場合でも、事業者間の契約や規約によりこのような構成での実現が可能となる。
また、WLAN ANb75はWLAN APb76を含んで構成される。WLAN APb76はコアネットワーク90を運営する事業者に対して信頼関係が結ばれていない場合に、WLANアクセスシステムでUE10が接続する無線基地局であり、WLAN ANb75には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。
このように、WLAN ANb75はコアネットワーク90に含まれる装置であるePDG65をゲートウェイとしてコアネットワーク90に接続される。ePDG65は安全性を確保するためのセキュリティー機能を持つ。
UTRAN20は、RNC(Radio Network Controller)24とeNB(UTRAN)22を含んで構成される。eNB(UTRAN)22は、UTRA(UMTS Terrestrial Radio Access)でUE10が接続する無線基地局であり、UTRAN20には1又は複数の無線基地局が含まれて構成されてもよい。またRNC24は、コアネットワーク90とeNB(UTRAN)22を接続する制御部であり、UTRAN20には1又は複数のRNCが含まれて構成されてもよい。また、RNC24は1つ又は複数のeNB(UTRAN)22と接続されてもよい。更に、RNC24は、GERAN25に含まれる無線基地局(BSS(Base Station Subsystem)26)と接続されてもよい。
GERAN25は、BSS26を含んで構成される。BSS26は、GERA(GSM/EDGE Radio Access)でUE10が接続する無線基地局であり、GERAN25には1又は複数の無線基地局BSSで構成されてもよい。また、複数のBSS26は互いに接続しあっていてもよい。またBSS26はRNC24と接続してもよい。
なお、本明細書において、UE10が各無線アクセスネットワークに接続されるという事は、各無線アクセスネットワークに含まれる基地局装置やアクセスポイント等に接続される事であり、送受信されるデータや信号等も、基地局装置やアクセスポイントを経由している。
[2.2.装置構成]
以下、各装置の構成について説明する。
[2.2.1.TWAG構成]
図3はTWAG74の装置構成を示す。図に示すように、TWAG74はIP移動通信ネットワークインターフェース部320と、制御部300と記憶部340で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部320と記憶部340は制御部300と、バスを介して接続されている。
制御部300はTWAG74を制御するための機能部である。制御部300は、記憶部340に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部320はTWAG74が、PGW30と接続するための機能部である。
記憶部340は、TWAG74の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部340は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
図3に示すように、記憶部340はTWAG capability342と、Network capability344とEPSベアラコンテキスト346を記憶する。以下、記憶部340で記憶される情報要素について説明する。
図4に、記憶部340で記憶される情報要素を示す。図4(a)はTWAG74が記憶するTWAG capabilityの一例を示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
図に示すように、NBIFOM capabilityは、TWAG74の識別情報TWAG IDと対応づけられて記憶されてもよい。TWAG IDと対応づけられていない場合、NBIFOM Capabilityは、記憶するTWAG74の能力を意味してもよい。
TWAG IDとNBIFOM capabilityが対応付けて記憶されている場合、TWAG74は複数のTWAG74のTWAG capabilityを記憶してもよい。
この場合、UE10が他のTWAG74へハンドオーバーする際に、TWAG74がTWAG Capabilityに基づきハンドオーバー先のTWAG74を選択してもよい。
次に、Network capability344について説明する。図4(b)はTWAG74が記憶するNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、PGW30がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。言い換えれば、NBIFOM capabilityはNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30がNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
図4(b)に示すように、TWAG74は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、図に示すように、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されてもよい。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報であればよく、例えばAPN(Access Point Name)であってもよい。
次に、EPSベアラコンテキストについて説明する。EPSベアラコンテキストは、UE10ごとに記憶されるUE10ごとのEPSベアラコンテキストと、PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストとベアラ及び又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストに分類されてもよい。
図4(c)はUE10ごとのEPSベアラコンテキストに含まれる情報要素を示す。図から分かるように、TWAG74はUE10ごとにUE NBIFOM capability、NBIFOM allowedを記憶する。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE NBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートするか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、UE NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にUE NBIFOM capabilityが存在することでUE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味してもよい。
また、NBIFOM allowedはNBIFOMを用いたPDNコネクションを確立することが許可されたAPNを示す識別情報である。NBIFOMは少なくともAPNと対応付けられていてもよい。NBIFOM allowedは複数のAPNと対応付けられていてもよい。
本実施形態ではAPN1はNBIFOM allowedに対応付けられている。つまり、APN1は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。言い換えれば、本実施形態ではUE10はAPN1を用いてNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。なお、APN1は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションではなく、従来のPDNコネクションを確立する事も許可されている。
更に、本実施形態ではAPN2はNBIFOM allowedに対応付けられていない。つまり、本実施形態ではAPN2は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されていない。つまり、本実施形態ではUE10はAPN2を用いて、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することはできない。
NBIFOM allowedはPDNコネクション確立前に記憶されていてもよい。
TWAG74は、PDNコネクション確立前及び又は確立手続き中に、HSS50にアクセスしNBIFOM allowedを取得してもよい。
また、UE10ごとのEPSベアラコンテキストにはUE10の識別情報が含まれていてもよい。UE10の識別情報はIMSIであってもよい。
また、図4(d)にPDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストを示す。PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストは、PDN connection IDとNetwork allowed modeとOperation modeとUser plane connection IDとTWAG MAC address、NBIFOM Permissionを含める。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とTWAG74とPGW30が同じ識別情報を記憶していてもよい。
Operation modeは、PDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのか、ネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるOperation modeはUE−Initiated modeであってもよい。
また、ネットワーク及び又はPGW30及び又はPCRF60から通信制御を開始できるOperation modeはNetwork Initiated modeであってもよい。
Network allowed modeは、ネットワークが許可するOperation modeを示す。Network allowed modeはUE Initiated mode、又はNetwork Initiated mode、又はこれら両方を含めてもよい。
User plane connection IDは、UE10がTWAG74を介した転送路を確立した場合のユーザデータの伝送に用いる接続を識別する識別情報である。
TWAG MAC addressはTWAG74の物理アドレスである。

NBIFOM permissionは、このPDNコネクションがNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立した事を示す情報である。言い換えれば、NBIFOM permissionは、第1のPDNコネクションを確立したことを示す。
つまり、TWAG74がNBIFOM permissionを記憶することで、このPDNコネクションは第1のPDNコネクションであることを意味する。
NBIFOM permissionは、PDNコネクションを確立することにより、TWAG74が記憶する識別情報である。
TWAG74はPDNコネクション確立中に、HSS50にアクセスしNBIFOM permissionを取得してもよい。又は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションが確立されたことに基づき、TWAG74はNBIFOM Permissionを記憶してもよい。
次に、ベアラ及び又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。図4(e)に示すように、ベアラ及び又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストには、転送路識別情報とRouting Ruleがふくまれてもよい。
転送路識別情報は転送路及び又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであってもよい。
Routing RuleはRouting Filterと、Routing address又はRouting access typeの対応付けを示す。この対応付けに基づき、3GPPのアクセスネットワークを介した通信路を用いるか、WLANのアクセスネットワークを介した通信路を用いるかが決定される。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであってもよい。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されてもよいし、UE10から通知されてもよい。又はTWAG74が事前にデフォルト値として記憶していた値であってもよい。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、アプリケーションごとにフローを切り替えてもよい。又は、TFTを含めてもよい。
Routingu Ruleには複数のルールが記憶されていてもよい。更に、Routing ruleは、各ルールに優先順位が含まれていてもよい。
TWAG capabilityとNetwork capabilityはEPSベアラコンテキストに含まれていてもよい。
[2.2.2.HSS構成]
次に、HSS50の構成について説明する。図5はHSS50の装置構成を示す。図に示すように、HSS50はIP移動通信ネットワークインターフェース部520と、制御部500と記憶部540で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部520と記憶部540は制御部500と、バスを介して接続されている。
制御部500はHSS50を制御するための機能部である。制御部500は、記憶部540に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部520はHSS50が、MME40及び又はその他のMME40と、AAA55と接続するための機能部である。
記憶部540は、HSS50の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部540は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
図5に示すように、記憶部540はHSSデータ542を記憶する。以下、記憶部540で記憶される情報要素について説明する。
図6に、記憶部540で記憶される情報要素を示す。図6(a)はHSS50が記憶するUE10ごとのHSSデータの一例を示す。
図から分かるように、UE10ごとのHSSデータには、IMSI、MSISDN、IMEI/IMEISV、Access Restriction、UE NBIFOM Capability、NBIFOM allowedが含まれる。
IMSIはUE10を使用するユーザ(加入者)に割り当てられる、識別情報である。
MSISDNは、UE10の電話番号を表す。
IMEI/IMISVは、UE10に割り当てられている識別情報である。
Access Restrictionは、アクセス制限の登録情報を示す。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
また、NBIFOM allowedはNBIFOMを用いたPDNコネクションを確立することが許可されたAPNを示す識別情報である。NBIFOMは少なくともAPNと対応付けられていてもよい。NBIFOM allowedは複数のAPNと対応付けられていてもよい。
本実施形態ではAPN1はNBIFOM allowedに対応付けられている。つまり、APN1は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。言い換えれば、本実施形態ではUE10はAPN1を用いてNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。なお、APN1は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションではなく、従来のPDNコネクションを確立する事も許可されている。
更に、本実施形態ではAPN2はNBIFOM allowedに対応付けられていない。つまり、本実施形態ではAPN2は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されていない。つまり、本実施形態ではUE10はAPN2を用いて、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することはできない。
NBIFOM allowedはPDNコネクション確立前に記憶されていてもよい。
図6(b)はHSS50が記憶するPDNコネクションごとのHSSデータの一例を示す。図から分かるように、PDNコネクションごとのHSSデータには、少なくともContext ID、PDN address、PDN Type、APN(Access Point Name)、WLAN offlaod ability、PDN GW ID、NBIFOM Permissionが含まれる。
Context IDは、PDNコネクションごとのHSSデータを記憶するコンテキストの識別情報である。
PDN Addressは、登録されたIPアドレスを示す。PDN AddressはUE10のIPアドレスである。
PDN Typeは、PDN Addressのタイプを示す。つまり、例えばIPv4又はIPv6又はIPv4v6を識別するための識別情報である。
APNは、DNSの命名規則に従い、ネットワークのアクセス先を示すラベルである。
WLAN offload abilityは、このAPNで接続されたトラフィックは、WLANと3GPP間の連携機能を用いて、WLANにオフロードできるか、又は3GPPの接続を維持するのかを示す識別情報である。WLAN offload abilityは、RATタイプごとに分かれていてもよい。具体的には、LTE(E−UTRA)と3G(UTRA)で異なっていてもよい。
PDN GW identityは、このAPNで利用されるPGW30を識別する識別情報である。この識別情報は、FQDN(Fully Qualified Domain Name:完全修飾ドメイン名)か、IPアドレスであってもよい。
NBIFOM permissionは、このPDNコネクションがNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立した事を示す情報である。言い換えれば、NBIFOM permissionは、第1のPDNコネクションを確立したことを示す。
つまり、TWAG74がNBIFOM permissionを記憶することで、このPDNコネクションは第1のPDNコネクションであることを意味する。
NBIFOM permissionは、NBIFOMに基づくPDNコネクションを確立することにより、TWAG74が記憶する識別情報である。
具体的には、例えばAPN1が含まれるPDNコネクションごとのHSSデータにはNBIFOM Permissionが含まれ、APN2が含まれるPDNコネクションごとのHSSデータにはNBIFOM Permissionが含まれなくてもよい。
言い換えれば、APN1によるPDNコネクションは第1のPDNコネクションであってもよく、APN2は第1のPDNコネクションであってはならない。
[2.2.3.UE構成]
次に、UE10の構成について説明する。図7はUE10の装置構成を示す。図に示すように、UE10はLTEインターフェース部720と、WLANインターフェース部740と、制御部700と記憶部750で構成されている。
LTEインターフェース部720とWLANインターフェース部740と記憶部750は制御部700と、バスを介して接続されている。
制御部700はUE10を制御するための機能部である。制御部700は、記憶部750に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
LTEインターフェース部720は、UE10がLTE基地局に接続し、IPアクセスネットワークへ接続するための機能部である。また、LTEインターフェース部720には、外部アンテナ710が接続されている。
WLANインターフェース部740は、UE10がWLAN APに接続し、IPアクセスネットワークへ接続するための機能部である。また、WLANインターフェース部740には、外部アンテナ730が接続されている。
制御部700はUE10を制御するための機能部である。制御部700は、記憶部750に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
記憶部740は、UE10の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部750は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
図7に示すように、記憶部750はUEコンテキスト752を記憶する。以下、記憶部750で記憶される情報要素について説明する。なお、UEコンテキスト752は、UE10ごとのUEコンテキストとPDNコネクションごとのUEコンテキストと、転送路及び又はベアラごとのUEコンテキストに分類される。
図8(a)は、UE10ごとに記憶されるUEコンテキストの一例である。図に示すように、UE10ごとのUEコンテキストは、IMSI、EMM State、GUTI、ME Identity、UE NBIFOM capabilityが含まれる。
IMSIはUE10を使用するユーザ(加入者)に割り当てられる、識別情報である。
EMM Stateは、UE10の移動管理状態を示す。例えば、UE10がネットワークに登録されているEMM−REGISTERED(登録状態、registered状態)、又はUE10がネットワークに登録されていないEMM−DEREGISTERD(非登録状態、deregistered状態)であってもよい。
GUTIは、Globally Unique Temporary Identityの略であり、UE10の一時的な識別情報である。GUTIはMME40の識別情報(GUMMEI:Globally Unique MME Identifier)と特定MME40内でのUE10の識別情報(M−TMSI)により構成される。
ME Identityは、MEのIDであり、例えば、IMEI/IMISVであってもよい。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとにNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE10の記憶部にUE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
言い換えれば、UE NBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE10の記憶部にUE NBIFOM capabilityが存在することで、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味してもよい。
図8(b)はPDNコネクションごとのUEコンテキストの一例を示す。図に示すように、PDNコネクションごとのUEコンテキストには、少なくともPDN connection ID、APN in Use、IP address、Default Bearer、WLAN offload ability、UE allowed mode、Operation modeが含まれる。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とTWAG74とPGW30が同じ識別情報を記憶していてもよい。
APN in Useは、UE10が直前に利用したAPNである。このAPNは、ネットワークの識別情報と、デフォルトのオペレータの識別情報とで構成されてもよい。
IP Addressは、PDNコネクションでUE10に割り当てられたIPアドレスであり、IPv4アドレス、又はIPv6 プレフィックスであってもよい。
Default Bearerは、このPDNコネクションでのデフォルトベアラを識別するEPSベアラ識別情報である。
WLAN offloadabilityは、このPDNコネクションに関連付けられた通信はWLANと3GPP間のインターワーキング機能を用いてWLANへオフロードすることを許可するか、又は3GPPアクセスを維持するか否かを示すWLANオフロードの許可情報である。
UE allowed modeは、UE10が許可するOperation modeである。この識別情報は、UE intiated modeを示してもよいし、Network Initiated modeを示してもよいし、これら両方を示してもよい。
Operation modeは、現在のPDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのかネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
図8(c)はベアラごとのUEコンテキストである。ベアラごとのUEコンテキストには転送路識別情報、Routing Ruleが含まれている。
転送路識別情報は転送路及び又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであってもよい。
また、転送路識別情報はTFTと対応付けられていてもよい。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであってもよい。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されてもよい。又は、UE10が事前にデフォルト値として記憶していた値であってもよい。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、UE10はアプリケーションごとにフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにTFTを含めてもよい。
Routingu Ruleには複数のルール(規則)が記憶されていてもよい。更に、Routing ruleは、各ルールに優先順位が含まれていてもよい。
図8(d)にTWAG Capabilityを示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
UE10はNBIFOM CapabilityはTWAG IDと対応付けて記憶してもよい。また、複数のTWAG74のNBIFOM Capabilityを記憶してもよい。
図8(e)にNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、NBIFOM capabilityが存在することでPGW30及び又はネットワークが第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。
図8(e)に示すように、TWAG74は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、図に示すように、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されてもよい。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報である。PGW IDは、例えばAPNであってもよい。
図8(f)にMME capabilityを示す。MME capabilityでは、MME40ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、MME40がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでMME40が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、MME40はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
UE10はNBIFOM capabilityはMME IDと対応付けて記憶してもよい。
図8(g)にSGW capabilityを示す。SGW capabilityでは、SGW35ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、SGW35がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでSGW35が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、SGW35はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
UE10はNBIFOM capabilityはSGW IDと対応付けて記憶してもよい。
TWAG capabilityとNetwork capabilityとMME capabilityとSGW capabilityはUEコンテキストに含まれていてもよいし、UEコンテキストから独立した情報であってもよい。
つまり、UE10はTWAG CapabilityとNetwork capabilityをUEコンテキストに含めて記憶してもよく、又はTWAG CapabilityとNetwork capabilityをUEコンテキストから独立して記憶してもよい。
[2.2.4.PGW構成要素]
次に、PGW30の構成要素について説明する。図9はPGW30の装置構成を示す。図に示すように、PGW30はIP移動通信ネットワークインターフェース部920と、制御部900と記憶部940で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部920と記憶部940は制御部900と、バスを介して接続されている。
制御部900はPGW30を制御するための機能部である。制御部900は、記憶部940に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部920は、PGW30が、SGW35及び又はPCRF60及び又はePDG65と及び又はAAA55及び又はGW74と接続するための機能部である。
記憶部940は、PGW30の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部940は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
記憶部940は、図に示すように、EPSベアラコンテキスト942を記憶する。なお、EPSベアラコンテキストの中には、UE10ごとに記憶されるものと、APNごとに記憶されるものと、PDNコネクションごとに記憶されるものと、転送路及び又はベアラごとに記憶されるものが含まれる。
まず、UE10ごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。図10(a)は、UE10ごとのEPSベアラコンテキストの一例を示す。図に示すようにEPSベアラコンテキストには、少なくともIMSIとME IdentityとMSISDNとUE NBIFOM Capabilityが含まれる。
IMSIはUE10のユーザを識別する情報である。
ME Identityは、MEのIDであり、例えば、IMEI/IMISVであってもよい。
MSISDNは、UE10の電話番号を表す。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
次に、PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。図10(b)はPDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストの一例を示す。
図に示すように、コンテキストには少なくともPDN connection ID、IP address、PDN type、APN、Network allowed mode、Operation modeを含める。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とTWAG74とMME40とPGW30が同じ識別情報を記憶していてもよい。
IP Addressは、このPDNコネクションに対してUE10が割り当てられたIPアドレスを示す。IPアドレスはIPv4及び又はIPv6 プレフィックスであってもよい。
PDN typeは、IPアドレスの種類を示す。PDN typeは例えば、IPv4又はIPv6又はIPv4v6を示す。
APNは、DNSの命名規則に従い、ネットワークのアクセス先を示すラベルである。
Network allowed modeは、ネットワークが許可するOperation modeを示す。Network allowed modeはUE Initiated mode、又はNetwork Initiated mode、又はこれら両方を含めてもよい。
Operation modeは、現在のPDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのかネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるUE Initiated modeや、ネットワークから通信制御を開始できるNetwork Initiated modeを識別してもよい。
次に、転送路及び又はベアラごとのEPSベアラコンテキストの一例を、図10(c)を用いて説明する。図に示すように、コンテキストには少なくとも転送路識別情報とRouting Ruleが含まれる。
転送路識別情報は転送路及び又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであってもよい。
また、転送路識別情報はTFTと対応付けられていてもよい。
Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであってもよい。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されてもよい。又は、UE10が事前にデフォルト値として記憶していた値であってもよい。
Routing FilterにIPヘッダーを含めることで、PGW30はIPフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、PGW30はアプリケーションごとにフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにTFTを含めてもよい。
Routingu Ruleには複数のルールが記憶されていてもよい。更に、Routing ruleは、各ルールに優先順位が含まれていてもよい。
図10(d)にTWAG Capabilityを示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
PGW30はNBIFOM capabilityはTWAG IDと対応付けて記憶してもよい。
図10(e)にNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、NBIFOM capabilityが存在することでPGW30及び又はネットワークが第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。
図10(e)に示すように、PGW30は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、図に示すように、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されてもよい。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報であればよく、例えばAPNであってもよい。
図10(f)にMME capabilityを示す。MME capabilityでは、MME40ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、MME40がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでMME40が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、MME40はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
PGW30はNBIFOM CapabilityはMME IDと対応付けて記憶してもよい。
図10(g)にSGW capabilityを示す。SGW capabilityでは、SGW35ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、SGW35がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでSGW35が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、SGW35はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
PGW30はNBIFOM CapabilityはSGW IDと対応付けて記憶してもよい。
TWAG capabilityとNetwork capabilityとMME capabilityとSGW capabilityはEPSベアラコンテキストに含まれていてもよいし、UEコンテキストから独立した情報であってもよい。
[2.2.5.PCRF構成要素]
次に、PCRF60の構成要素について説明する。図11はPCRF60の装置構成を示す。図に示すように、PCRF60はIP移動通信ネットワークインターフェース部1120と、制御部1100と記憶部1140で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部1120と記憶部1140は制御部1100と、バスを介して接続されている。
制御部1100はPCRF60を制御するための機能部である。制御部1100は、記憶部1140に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部1120は、PCRF60が、PGW30及び又はTWAG74及び又はAAA55と接続するための機能部である。
記憶部1140は、PCRF60の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部940は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
記憶部1140は、図に示すように、UEコンテキスト1142を記憶する。なお、UEコンテキストの中には、UE10ごとに記憶されるものと、PDNコネクションごとに記憶されるもので分けられてもよい。
図12(a)にUE10ごとのUEコンテキストを示す。図に示すように、コンテキストには少なくともSubscriber IDとUE NBIFOM Capabilityを含める。
Subscriber IDは、ユーザの識別情報である。例えばIMSIであってもよい。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE NBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートするか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にUE NBIFOM capabilityが存在することでUE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味してもよい。
次に、PDNコネクションごとのUEコンテキストを説明する。図12(b)はPDNコネクションごとのUEコンテキストの一例である。図に示すように、コンテキストには少なくともAPN、Operation mode、Network Policy、Charging Rule、PCC Rule、QoS Ruleを含めてもよい。
APNは、DNSの命名規則に従い、ネットワークのアクセス先を示すラベルである。
Operation modeは、PDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのか、ネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるOperation modeはUE Initiated modeであってもよい。
また、ネットワーク及び又はPGW30及び又はPCRF60から通信制御を開始できるOperation modeはNetwork Initiated modeであってもよい。
Network Policyは、ネットワーク側での通信制御ポリシーであり、Network allowed modeが含まれていてもよい。又は、PCRF60はNetwork allowed modeをNetwork Policyとは別に記憶してもよい。
Charging Ruleは課金に関する規則である。PCRF60が決定したCharging Ruleに基づきPCEF60が課金を行う。
PCC RuleはNetwork PolicyとCharging Ruleの制御にかかわる規則である。PCC Ruleに基づき、PCEFは通信制御及び課金を行う。
QoS Ruleは、フローのQoSに関わる規則である。QoS RuleはPCC Ruleと対応付けられていてもよい。
図12(c)は、転送路及び又はベアラごとのUEコンテキストを示す。図に示すように、転送路及び.又はベアラごとのUEコンテキストは、少なくともRouting Ruleを含める。
Routing RuleはRouting Filterと、Routing address又はRouting access typeの対応付けを示す。この対応付けに基づき、3GPPのアクセスネットワークを介した通信路を用いるか、WLANのアクセスネットワークを介した転送路を用いるかが決定される。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであってもよい。又はTWAG74のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはUE10及び又はTWAG74及び又はPGW30から通知されてもよい。又はPCRF60が事前にデフォルト値として記憶していた値であってもよい。その場合、PCRF60はPCC Ruleに基づいてRouting Ruleのデフォルト値を決定してもよい。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、アプリケーションごとにフローを切り替えてもよい。又は、TFTを含めてもよい。
Routingu Ruleには複数のルールが記憶されていてもよい。更に、Routing ruleは、各ルールに優先順位が含まれていてもよい。
図12(d)はTWAG74が記憶するTWAG capabilityの一例を示す。TWAG capabilityでは、TWAG74ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、TWAG74がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでTWAG74が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、TWAG74はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
図に示すように、NBIFOM capabilityは、TWAG74の識別情報TWAG IDと対応づけられて記憶されてもよい。TWAG IDと対応づけられていない場合、NBIFOM Capabilityは、記憶するTWAG74の能力を意味してもよい。
TWAG IDとNBIFOM capabilityが対応付けて記憶されている場合、PCRF60は複数のTWAG74のTWAG capabilityを記憶してもよい。
図12(e)はPCRF60が記憶するNetwork capabilityの一例を示す。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、PGW30がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。言い換えれば、NBIFOM capabilityはNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30がNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
図12(f)にMME capabilityを示す。MME capabilityでは、MME40ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、MME40がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでMME40が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、MME40はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
PCRF60はNBIFOM CapabilityはMME IDと対応付けて記憶してもよい。
図12(g)にSGW capabilityを示す。SGW capabilityでは、SGW35ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、SGW35がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでSGW35が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、SGW35はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
PCRF60はNBIFOM CapabilityはSGW IDと対応付けて記憶してもよい。
[2.2.6.MME構成]
MME40の装置構成を説明する。MME40はIP移動通信ネットワークインターフェース部320と、制御部300と記憶部340で構成されている。IP移動通信ネットワークインターフェース部320と記憶部340は制御部300と、バスを介して接続されている。
制御部300はMME40を制御するための機能部である。制御部300は、記憶部340に記憶されている各種プログラムを読みだして実行することにより各種処理を実現する。
IP移動通信ネットワークインターフェース部320はMME40が、PGW30と接続するための機能部である。
記憶部340は、MME40の各動作に必要なプログラムや、データ等を記憶する機能部である。記憶部340は、例えば、半導体メモリや、HDD(Hard Disk Drive)等により構成されている。
記憶部340はMME capability342と、Network capability344とEPSベアラコンテキスト346を記憶する。以下、記憶部340で記憶される情報要素について説明する。
記憶部340で記憶される情報要素を説明する。MME40が記憶するMME capabilityの一例を示す。MME capabilityでは、MME40ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、MME40がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでMME40が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つ位置管理装置であることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、MME40はNBIFOM機能をサポートする位置管理装置であることを意味してもよい。
NBIFOM capabilityは、MME40の識別情報MME IDと対応づけられて記憶されてもよい。MME IDと対応づけられていない場合、NBIFOM Capabilityは、記憶するMME40の能力を意味してもよい。
MME IDとNBIFOM capabilityが対応付けて記憶されている場合、MME40は複数のMME40のMME capabilityを記憶してもよい。
この場合、UE10が他のMME40へハンドオーバーする際に、MME40がMME Capabilityに基づきハンドオーバー先のMME40を選択してもよい。
次に、Network capability344について説明する。MME40が記憶するNetwork capabilityの一例を説明する。Network capabilityでは、ネットワークごと、つまりPGW30ごとのNBIFOM capabilityを記憶する。
ここで、NBIFOM capabilityは、ネットワークごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、PGW30がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。言い換えれば、NBIFOM capabilityはNBIFOM機能をサポートする位置管理装置であることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでPGW30がNBIFOM機能をサポートする位置管理装置であることを意味してもよい。
MME40は、PGW IDと対応付けてNBIFOM capabilityを記憶する。更に、複数のPGW30に対応づけて、それぞれNBIFOM capabilityが記憶されてもよい。
PGW IDは、PGW30を識別するための情報であればよく、例えばAPN(Access Point Name)であってもよい。
次に、EPSベアラコンテキストについて説明する。EPSベアラコンテキストは、UE10ごとに記憶されるUE10ごとのEPSベアラコンテキストと、PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストとベアラ及び又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストに分類されてもよい。
UE10ごとのEPSベアラコンテキストに含まれる情報要素を説明する。MME40はUE10ごとにUE NBIFOM capability、NBIFOM allowedを記憶する。
UE NBIFOM capabilityは、UE10のNBIFOM capabilityである。UE NBIFOM capabilityは、UE10ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報である。言い換えれば、UE NBIFOM capabilityは、UE10がNBIFOM機能をサポートするか否かを示す識別情報である。より具体的には、例えば、UE NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、UE NBIFOM capabilityは、UE10が第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、UE NBIFOM capabilityが存在することでUE10が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つことを意味してもよい。
言い換えれば、UE10がNBIFOM機能をサポートすることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にUE NBIFOM capabilityが存在することでUE10がNBIFOM機能をサポートすることを意味してもよい。
また、NBIFOM allowedはNBIFOMを用いたPDNコネクションを確立することが許可されたAPNを示す識別情報である。NBIFOMは少なくともAPNと対応付けられていてもよい。NBIFOM allowedは複数のAPNと対応付けられていてもよい。
本実施形態ではAPN1はNBIFOM allowedに対応付けられている。つまり、APN1はマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。言い換えれば、本実施形態ではUE10はAPN1を用いてNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されている。なお、APN1はマルチアクセスPDNコネクションではなく、従来のPDNコネクションを確立する事も許可されている。
更に、本実施形態ではAPN2はNBIFOM allowedに対応付けられていない。つまり、本実施形態ではAPN2はNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されていない。つまり、本実施形態ではUE10はAPN2を用いて、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することはできない。
NBIFOM allowedはPDNコネクション確立前に記憶されていてもよい。
MME40は、PDNコネクション確立前及び又は確立手続き中に、HSS50にアクセスしNBIFOM allowedを取得してもよい。
また、UE10ごとのEPSベアラコンテキストにはUE10の識別情報が含まれていてもよい。UE10の識別情報はIMSIであってもよい。
PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストを説明する。PDNコネクションごとのEPSベアラコンテキストは、PDN connection IDとNetwork allowed modeとOperation modeとUser plane connection IDとMME MAC address、NBIFOM Permissionを含める。
PDN connection IDは、PDNコネクションを識別するための識別情報である。UE10とMME40とPGW30が同じ識別情報を記憶していてもよい。
Operation modeは、PDNコネクションが第1のPDNコネクションである場合、データの送受信を主導する、又は通信制御を開始できるのがUE10であるのか、ネットワークであるのかを示すモードの識別情報である。
より具体的には、例えば、UE10から通信制御を開始できるOperation modeはUE−Initiated modeであってもよい。
また、ネットワーク及び又はPGW30及び又はPCRF60から通信制御を開始できるOperation modeはNetwork Initiated modeであってもよい。
Network allowed modeは、ネットワークが許可するOperation modeを示す。Network allowed modeはUE−Initiated mode、又はNetwork Initiated mode、又はこれら両方を含めてもよい。
User plane connection IDは、UE10がMME40を介した転送路を確立した場合のユーザデータの伝送に用いる接続を識別する識別情報である。
NBIFOM permissionは、このPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションを確立した事を示す情報である。言い換えれば、NBIFOM permissionは、第1のPDNコネクションを確立したことを示す。
つまり、MME40がNBIFOM permissionを記憶することで、このPDNコネクションは第1のPDNコネクションであることを意味する。
NBIFOM permissionは、PDNコネクションを確立することにより、MME40が記憶する識別情報である。
MME40はPDNコネクション確立中に、HSS50にアクセスしNBIFOM permissionを取得してもよい。又は、マルチアクセスPDNコネクションが確立されたことに基づき、MME40はNBIFOM Permissionを記憶してもよい。
次に、ベアラ及び又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストについて説明する。ベアラ及び又は転送路ごとのEPSベアラコンテキストには、転送路識別情報とRouting Ruleがふくまれてもよい。
転送路識別情報は転送路及び又はベアラを識別する情報である。転送路識別情報は、例えばEPSベアラIDであってもよい。
Routing RuleはRouting Filterと、Routing address又はRouting access typeの対応付けを示す。この対応付けに基づき、3GPPのアクセスネットワークを介した通信路を用いるか、WLANのアクセスネットワークを介した通信路を用いるかが決定される。
ここで、Routing access typeは、フローが経由するアクセスネットワークを示す。例えば、これは3GPP、又はWLANを示す。
また、Routing addressは経由可能なIPアドレスを示す。例えば、SGW35のIPアドレスであってもよい。又はMME40のIPアドレスであってもよい。又はMAG(Mobile Access Gateway)のIPアドレスであってもよい。
Routing RuleはPGW30やPCRF60から通知されてもよいし、UE10から通知されてもよい。又はMME40が事前にデフォルト値として記憶していた値であってもよい。
Routing FilterにはIPヘッダーを含めることでIPフローを切り替えてもよい。又は、Routing FilterにアプリケーションIDを含めることで、アプリケーションごとにフローを切り替えてもよい。又は、TFTを含めてもよい。
Routingu Ruleには複数のルールが記憶されていてもよい。更に、Routing ruleは、各ルールに優先順位が含まれていてもよい。
SGW capabilityでは、SGW35ごとに第1のPDNコネクションを確立する能力をサポートしているか否かを示す識別情報(NBIFOM Capability)を記憶する。言い換えれば、SGW35がNBIFOM機能をサポートしているか否かを示す識別情報である。具体的には、NBIFOM Capabilityには、“allowed”又は”Not allowed”が含まれてもよい。
なお、NBIFOM機能とは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することができる機能を有する事を示す情報であってもよい。
又は、NBIFOM capabilityは、第1のPDNコネクションを確立する能力があることを示す識別情報であってもよい。つまり、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することでSGW35が第1のPDNコネクションを確立する機能を持つゲートウェイであることを意味してもよい。言い換えれば、記憶部にNBIFOM capabilityが存在することで、SGW35はNBIFOM機能をサポートするゲートウェイであることを意味してもよい。
MME40はNBIFOM capabilityはSGW IDと対応付けて記憶してもよい。
MME CapabilityとNetwork capabilityはEPSベアラコンテキストに含まれていてもよい。
[2.3.初期状態の説明]
本実施形態における初期状態について説明する。本実施形態における初期状態は、後述する第1の初期状態であってもよい。
なお、本実施形態における初期状態は第1の初期状態に限らなくてもよい。
[2.3.1.第1の初期状態の説明]
第1の初期状態を説明する。第1の状態では、UE10はコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクションを確立していない状態である。しかし、UE10は第2のPDNコネクションを既に確立している状態である。より詳細には、UE10は、PGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立していない。しかし、UE10はPGW_B1320との間に第2のPDNコネクションを確立している。
なお、PGW_A1310は、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。PGW_B1320は、APN2を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。更に、PGW_A1310及びPGW_B1320はPGW30であってもよい。また、APN1及び又はAPN2を用いたゲートウェイの選択は、アクセスネットワークBに含まれて配置されているTWAG74及び又はコアネットワーク90に含まれて配置されているMME40によって実行されてもよい。
さらに、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置とAPN2を用いて選択されるゲートウェイ装置は同一のゲートウェイ装置であってもよい。その場合は、PGW_A1310とPGW_B1320は同一の装置であってもよい。
なお、第2のPDNコネクションは、アクセスネットワークAを介したUE10とPGW30との間の転送路で構成されてもよい。したがって、UE10とeNB45との間の転送路と、eNB45とSGW35との間の転送路と、SGW35とPGW_B1320との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであってもよい。
このように、第1の初期状態では、UE10はアクセスネットワークAを経由してコアネットワーク90に接続している状態であってもよい。
なお、UE10は、アクセスネットワークBを経由してコアネットワーク90に接続していなくてもよい。言い換えると、UE10はWLANアクセスネットワークを介してアタッチしていなくてもよい。
もしくは、UE10はアクセスネットワークBを経由してコアネットワーク90に接続している状態であってもよい。その場合、UE10はUE10が主導して開始するアタッチ手続きを実行し、第3のPDNコネクションを確立してもよい。
なお、第3のPDNコネクションは、APN2を用いて選択されるゲートウェイとの間に確立してもよい。もしくは、APN1やAPN2とは異なる他のAPNを用いて選択されるゲートウェイとの間に確立してもよい。
以上、第1の初期状態を説明してきたが、第1の初期状態はこれに限らず、例えばアクセスネットワークAを介してNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立していない状態であればよい。
[2.3.2.第1の初期状態に至るための手続きの説明]
第1の初期状態に至るための手続きを、図15を用いて説明する。第1の初期状態に至るための手続きでは、少なくとも、図15の(A)で示すアクセスネットワークAを介したコアネットワーク90へのPDN接続手続きを実行する。第1の初期状態は、少なくとも図15の(A)のアクセスネットワークAを介したコアネットワーク90へのアタッチ手続きを実行した後の状態である。
次に、アクセスネットワークAを介したコアネットワーク90へのアタッチ手続きの詳細を説明する。
UE10は、アクセスネットワークAを介してコアネットワーク90との間に第2のPDNコネクションを確立するアタッチ手続きを実行する。より詳細には、UE10はアクセスネットワークAに配置されるeNB45とコアネットワーク90に配置されるSGW35を介してコアネットワーク90に配置されるPGW_B1320との間にPDNコネクションを確立する。なお、PDNコネクションの確立、管理は、コアネットワーク90に配置されるMME40が担う。また、MME40は、SGW35の選択、APNを用いたPGW30の選択も実行する。
第2のPDNコネクションの確立では、具体的には、UE10はeNB45を介してMME40に、アタッチ要求(Attach request)を送信する。MME40は、UE10が送信したアタッチ要求を受信する。MME40は、アタッチ要求の受信をもとに、UE10との間でセキュリティアソシエーションを確立する手続きを実行する。
ここで、UE10はAPN2を含めてアタッチ要求を送信してもよい。若しくは、UE10は、後述のUE10とMME40との間のセキュリティアソシエーション手続きが完了した後に、APN2をMME40に送信してもよい。
MME40は、セキュリティアソシエーション手続きの完了をもとに、eNB45を介してUE10にアタッチ受諾(Attach accept)を送信する。MME40は、APN2を含めてデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求(Activate default EPS bearer context request)を送信してもよい。
UE10は、MME40が送信したアタッチ受諾を受信する。UE10は、アタッチ受諾に基づき、eNB45を介してMME40にアタッチ完了(Attach complete)を送信する。
MME40は、UE10が送信したアタッチ要求を受信する。
[2.3.3.マルチアクセスPDNコネクション確立手続きの説明]
次に、第1のPDNコネクションの確立手続きを説明する。ここで、初期状態は第1の初期状態であってもよい。本実施形態では、UE10は、初期状態確立後、アクセスネットワークAを介してコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクションを確立するためのPDN接続手続きを実行する。より詳細には、UE10はアクセスネットワークAに配置されるeNB45、コアネットワーク90に配置されるSGW35を介してコアネットワーク90に配置されるPGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立する。
なお、第1のPDNコネクションは、UE10とeNB45との間の転送路と、eNB45とSGW35との間の転送路と、eNB45とPGW_A1310との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであってもよい。
図15に示すように、第1のPDNコネクションを確立する手続きは、APN1を用いたPDN接続手続きであってもよい。
以下、PDN接続手続きの具体例を説明する。
[2.4.PDN接続手続き例]
第1のPDNコネクションを確立するための第1〜第4のPDN接続手続き例を、図16から図18を用いて説明する。
[2.4.1.第1のPDN接続手続き例]
第1のPDN接続手続き例について図16を用いて説明する。
UE10は、まず、eNB45を介してMME40にPDN接続要求(PDN connectivity request)を送信する(S1902)。UE10は、少なくともPDN接続要求メッセージID(PDN connectivity request message identity)及びプロシージャトランザクションID(Procedure transaction identity)及びリクエストタイプ(Request type)及びPDNタイプ(PDN type)及びプロトコル識別子(Protocol discriminator)及びEPSベアラID(EPS bearer identity)を含めてPDN接続要求を送信してもよい。さらに、UE10は、少なくとも第1の識別情報及び又は第5の識別情報をPDN接続要求に含めてもよい。さらに、UE10は、APN(Access Point Name)及び又はPCO(Protocol Configuration Options)及び又はTFT(Traffic Flow Templates)をPDN接続要求に含めてもよい。なお、UE10は、第1の識別情報及び又は第5の識別情報及び又はTFTをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、第1の識別情報は、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表すUE NBIFOM Capabilityであってもよい。なお、NBIFOM Capabilityとは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立する機能を有することを示す情報であってもよい。
また、第5の識別情報は、UE10が確立を要求するNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを表すMode Indicationであってもよい。なお、UE10は、第5の識別情報に、UE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めてもよい。
なお、第1の識別情報は第5の識別情報であってもよい。より具体的には、UE10はMode Indicationを送信することにより、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表してもよい。
このように、UE10は、第1の識別情報及び又は第5の識別情報を含めてPDN接続要求を送信することにより、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求してもよい。
PDN接続要求メッセージIDは、PDN接続要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってもよい。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。UE10は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立するために、APN1を含めてもよい。ここで、APN1はNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されたAPNで、及び又はNBIFOMに基づく通信が許可されたAPNであってもよい。
リクエストタイプは、要求するPDN接続手続きの種類を識別する情報であってもよい。例えば、UE10はAPN1を用いて初期接続を行うことから、リクエストタイプは、ハンドオーバーを示すタイプではなくアタッチを示すタイプであってもよい。
PDNタイプは、利用可能なIPバージョンを示すもであってもよい。例えば、PDNタイプはIPv4であってよく、IPv6であってもよく、IPv4v6であってもよい。
プロトコル識別子は、PDN接続要求の送受信に使用しているプロトコルの種類を表す識別子であってもよい。
EPSベアラIDは、EPSベアラを識別する情報であってもよい。EPSベアラIDはMME40によって割り当てられてもよい。
PCOは、PDNコネクションと関連付けられたプロトコル情報であってもよい。また、PCOは、要求の識別情報を含めてもよい。なお、UE10は第1の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
UE10は、UE−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをPDN接続要求に含めてもよい。もしくは、Network−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをPDN接続要求に含めなくてもよい。
言い換えると、UE10は、第5の識別情報にUE−Initiated modeを含める場合には、TFTをPDN接続要求に含めてもよい。もしくは、第5の識別情報にNetwork−Initiated modeを含める場合には、TFTをPDN接続要求に含めなくてもよい。
なお、従来より、UE10はPCOにIFOM supportを示す情報を含めて送信することができる。ここで、IFOM supportとはIFOM(IP Flow Moblity)をサポートしていることを表す識別情報である。さらに、IFOMとは、間DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。したがって、PCOにIFOMサポートを示す情報を含めることにより、UE10は、特定のIPフローの通信を行うアクセスネットワークを切り替えることができる。
本実施形態では、UE10はPCOに第1の識別情報及び又は第5の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、UE10はPCOにIFOM supportを含める場合には、第1の識別情報及び第5の識別情報を含めない。このように、第1の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
これにより、UE10は、単一のPDNコネクション確立手続きにより、IFOMをサポートしたPDNコネクションもしくはNBIFOMをサポートしたPDNコネクションのいずれか一方を確立することができる。言い換えると、単一のPDNコネクションは、NBIFOMをサポートしたPDNコネクションか、IFOMをサポートしたPDNコネクションか、シングルアクセスPDNコネクションかのいずれかである。
MME40は、UE10が送信したPDN接続要求を受信する。MME40はPDN接続要求の受信、及び又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報、及び又はPDN接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、SGW35にセッション生成要求を送信する(S1904)。
MME40は、PDN接続要求の受信及び又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。
MME40は、PDN接続要求の受信及び又はPDN接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、少なくとも第5の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。MME40は、UE10が送信するTFTの受信に基づいて、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
MME40は、UE−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。もしくは、Network−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをセッション生成要求に含めなくてもよい。
言い換えると、MME40は、PDN接続要求に含まれる第5の識別情報にUE−Initiated modeが含まれている場合には、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。もしくは、PDN接続要求に含まれる第5の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれている場合には、TFTをセッション生成要求に含めなくてもよい。
ここで、MME40は、UE−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合か、Network−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合かの判定を、第5の識別情報に基づいて判定してもよい。
なお、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報が含まれない場合は第1の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。さらに、MME40は、PDN接続要求に第5の識別情報が含まれない場合は第5の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。また、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報と第5の識別情報のいずれも含まれない場合は、シングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行してもよい。
SGW35は、MME40が送信したセッション生成要求を受信する。SGW35は、セッション接続要求の受信及び又はセッション接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、PGW30にセッション生成要求を送信する(S1906)。
SGW35は、セッション接続要求の受信及び又はセッション接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、少なくとも第5の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。さらに、SGW35は、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
SGW35は、UE−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。もしくは、Network−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをセッション生成要求に含めなくてもよい。
言い換えると、SGW35は、セッション生成要求に含まれる第5の識別情報にUE−Initiated modeが含まれている場合には、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。もしくは、セッション生成要求に含まれる第5の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれている場合には、TFTをセッション生成要求に含めなくてもよい。
ここで、SGW35は、UE−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合か、Network−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合かの判定を、第5の識別情報に基づいて判定してもよい。
なお、SGW35は、セッション生成要求に第1の識別情報が含まれない場合は第1の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。さらに、SGW35は、セッション生成要求に第5の識別情報が含まれない場合は第5の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。また、SGW35は、セッション生成要求に第1の識別情報と第5の識別情報のいずれも含まれない場合は、シングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行してもよい。
PGW30は、SGW35が送信したセッション生成要求を受信する。PGW30は、セッション生成要求の受信及び又はセッション生成要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、PCRF60との間でのIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい(S1908)。
PGW30は、確立するPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであるか、シングルアクセスPDNコネクションであるかを示す情報及び又は第1の識別情報及び又は第5の識別情報をIP−CANセッション手続き内の制御メッセージに含めてPCRF60に送信してもよい。
より具体的には、マルチアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションID(PDN connection ID)と、PDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報と、第1の識別情報及び又は第5の識別情報をPCRF60に送信する。もしくは、シングルアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションIDと、PDNコネクションがシングルアクセスPDNコネクションであることを示す情報とをPCRF60に送信する。
なお、PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってもよい。
なお、PGW30はPCRF60にUE10及び又はeNB45及び又はMME40及び又はSGW35の情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
さらに、PCRF60は、第5の識別情報の受信に基づいて、PGW30との間でIP−CANセッション更新手続き内の制御メッセージに少なくとも第7の識別情報を含めてPGW30に送信してもよい。なお、第7の識別情報の詳細説明は後述する。
なお、PCRF60はPGW30に課金情報及び又はQoS制御情報及び又はルーティング情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
PGW30はセッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び又は、セッション生成要求に含まれる第5の識別情報及び又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、SGW35にセッション生成応答を送信する(S1910)。
PGW30は、セッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び又は、セッション生成要求に含まれる第5の識別情報及び又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信してもよい。
なお、PGW30が第7の識別情報を取得する方法は、これまで説明したIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得する方法に限らず、別の例であってもよい。例えば、PGW30はIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得せず、第7の識別情報を生成し、セッション生成応答に含めて送信してもよい。
ここで、第7の識別情報は、確立するマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されたNBIFOMオペレーションモードを表すAllowed Modeであってもよい。言い換えると、第5の識別情報はUE10が要求するオペレーションモードであったのに対し、第7の識別情報はオペレータによって許可されたオペレーションモードであってもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeをオペレータポリシーに基づいて第7の識別情報を決定してもよい。例えば、UE−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、Newtork−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を禁止するポリシー等を管理してもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、オペレータポリシーをHSS等から取得してもよい。もしくは、オペレータポリシーは管理者により生成されたものを保存してもよい。
さらに、オペレータポリシーは、加入者毎に異なるポリシーを管理してもよい。もしくは、APN毎に異なるポリシーを管理してもよい。例えば、APN毎に確立するPDNコネクションに対して異なるAllowed Modeが管理されていてもよい。
本例では、Allowed Modeに基づいて、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されている場合を説明する。
したがって、PCRF60又はPGW30は、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードによるPDNコネクションの確立を許可し、第7の識別情報には、第5の識別情報と同じオペレーションモードを含める。
言い換えると、PCRF60又はPGW30は、第5の識別情報にUE−Initiated modeが含まれる場合には、第7の識別情報にUE−Initiated modeを含めてもよい。若しくは、第5の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合には、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeを含めてもよい。
このように、Allowed Modeに基づいて、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されている場合には、Allowed Modeに基づいて一つ又は複数の許可されたオペレーションモードのうち、UE10が要求するモードを第7の識別情報としてもよい。
PGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)及び又はPDNコネクションID及び又はTFTを含めてもよい。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのIPv6プレフィックスとインターフェースIDであってもよい。ここで、PGW30はUE10のIPアドレスを割り当ててもよい。さらに、PGW30は、UE10に割り当てたIPアドレスをPDNアドレスに含めてもよい。
また、PDNコネクションIDは、UE10とPGW30の間で確立するPDNコネクションを一意に識別するための情報であってもよい。PDNコネクションIDは、PGW30によって割り当てられてもよく、MME40によって割り当てられてもよい。言い換えると、PGW30がPDNコネクションIDを割り当ててもよい。
SGW35は、PGW30が送信したセッション生成応答を受信する。SGW35はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にセッション生成応答を送信する(S1912)。
SGW35はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信してもよい。
さらに、SGW35はセッション要求応答にPDNアドレス(PDN Address)及び又はPDNコネクションID及び又はTFTを含めてもよい。
MME40は、SGW35が送信したセッション生成応答を受信する。MME40はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、eNB45にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求(Activate default EPS bearer context request)を送信する(S1914)。
MME40は、セッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージID(Activate default EPS bearer context request message identity)及びプロシージャトランザクションID及びAPN及びPDNアドレス及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びEPS QoSをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めて送信してもよい。さらに、MME40は、少なくとも第7の識別情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。さらに、MME40は、PCO及び又はESM Cause及び又はTFT、及び又はPDNコネクションID、及び又はPDNコネクション属性情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。なお、MME40は第7の識別情報及び又はTFT及び又はPDNコネクションIDをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
APNはUE10が接続を許可されたAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。APN1は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されたAPNであってもよい。MME40はAPN1をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのインターフェースIDであってもよい。
EPS QoSは、EPSベアラのQoSを表す状態であってもよい。
PDNコネクション属性情報は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報、及び又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションを用いて送受信するユーザデータが、アクセスネットワークA及びアクセスネットワークBを介して送受信することが許可されたことを示す情報、及び又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションが第7の識別情報の示すオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報であってもよい。
なお、UE10は、PDNコネクションのタイプを示すコネクティビティタイプ及び又はWLANオフロードの可否を示すWLANオフロード許可情報(WLAN offload acceptablity)をさらに含めてデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを送信してもよい。さらに、MME40は、PDNコネクション属性情報を、コネクティビティタイプ又はWLANオフロード許可情報に含めて送信してもよい。
ESM Causeは、UE10に割り当てられたPDNアドレスのPDNタイプが、PDN接続要求でUE10が要求したPDNタイプと異なることを表す情報であってもよい。
なお、MME40及び又はPGW30は、PCOに第7の識別情報を含めてもよい。ただし、MME40及び又はPGW30はPCOに第7の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、MME40及び又はPGW30は、PCOにIFOM supportを含める場合には、第7の識別情報を含めない。このように、第7の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
eNB45は、MME40が送信したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。eNB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信に基づいて、UE10にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を転送する。
eNB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求と共に、少なくとも、UE10にRRC接続設定要求(RRC Connection Reconfiguration)を送信してもよい(S1916)。
UE10は、eNB45が送信したRRC接続設定要求を受信する。さらに、UE10は、MME40が送信し、eNB45が転送したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。
UE10はRRC接続設定要求の受信に基づいて、eNB45にRRC接続設定完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)を送信する(S1918)。
eNB45は、UE10が送信したRRC接続設定完了を受信する。eNB45は、RRC接続設定完了に基づいて、MME40にベアラ設定を送信する(S1920)。
MME40は、eNB45が送信したベアラ設定を受信する。
UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾(Activate default EPS bearer context accept)を送信する(S1922)(S1924)。
UE10は、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージID(Activate default EPS bearer context accept message identity)及びプロシージャトランザクションID及びプロトコル識別子及びEPSベアラIDをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めて送信してもよい。
さらに、PCOをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めてもよい。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
第1のPDN接続手続きの完了により、UE10とPGW30は、UE10が要求したNBIFOMオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する。UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信、及び又はPDNコネクション属性情報、及び又は第7の識別情報に基づいて、確立したPDNコネクションがUE10が要求したNBIFOMオペレーションモードのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションであることを識別してもよい。第1のPDNコネクションの確立に基づき、UE10及びPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信する。より具体的には、UE10及びPGW30は、TFTで識別されるフローを第1のPDNコネクションを用いて送受信する。
なお、第1のPDN接続手続きの例では、TFTの送受信をPDN接続手続きに含める場合について説明したが、これに限らず、TFTの送受信は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立後に実行してもよい。
したがって、UE10及びMME40は、TFTをPDN接続要求及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めずに送受信し、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立してもよい。言い換えると、PDNコネクションを確立した時点では、PDNコネクションを用いてユーザデータを送受信するIPフローは無い状態であってもよい。その場合UE10及びMME40は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立後にTFTを送信する
より具体的には、UE−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、UE10はeNB45を介してMME40にTFTを送信してもよい。さらに、MME40は、TFTをUE10から受信し、SGW35を介してPGW30に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
一方で、Network−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信してもよい。ここで、PGW30は、オペレータポリシーに基づいて決定されるTFTをPCRF60から受信してもよい。さらに、MME40は、TFTをSGW35を介してPGW30から受信し、eNB45を介してUE10に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
なお、マルチPDNコネクションが確立できた場合には、新たな転送路を追加する手続きを実行する事ができる。一方、シングルアクセスPDNコネクションが確立された場合には、転送路を変更することは可能だが、転送路を追加する手続きは実行できない。
[2.4.2.第2のPDN接続手続き例]
第2のPDN接続手続き例について図17を用いて説明する。
UE10は、まず、eNB45を介してMME40にPDN接続要求(PDN connectivity request)を送信する(S2002)。UE10は、少なくともPDN接続要求メッセージID(PDN connectivity request message identity)及びプロシージャトランザクションID(Procedure transaction identity)及びリクエストタイプ(Request type)及びPDNタイプ(PDN type)及びプロトコル識別子(Protocol discriminator)及びEPSベアラID(EPS bearer identity)を含めてPDN接続要求を送信してもよい。さらに、UE10は、少なくとも第1の識別情報及び又は第5の識別情報をPDN接続要求に含めてもよい。さらに、UE10は、APN(Access Point Name)及び又はPCO(Protocol Configuration Options)及び又はTFT(Traffic Flow Templates)をPDN接続要求に含めてもよい。なお、UE10は、第1の識別情報及び又は第5の識別情報及び又はTFTをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、第1の識別情報は、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表すUE NBIFOM Capabilityであってもよい。なお、NBIFOM Capabilityとは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立する機能を有することを示す情報であってもよい。
ここで、第5の識別情報は、UE10が確立を要求するNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを表すMode Indicationであってもよい。なお、UE10は、第5の識別情報に、UE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めてもよい。
なお、第1の識別情報は第5の識別情報であってもよい。より具体的には、UE10はMode Indicationを送信することにより、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表してもよい。
このように、UE10は、第1の識別情報及び又は第5の識別情報を含めてPDN接続要求を送信することにより、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求してもよい。
PDN接続要求メッセージIDは、PDN接続要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってもよい。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。UE10は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立するために、APN1を含めてもよい。ここで、APN1はNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されたAPNで、及び又はNBIFOMに基づく通信が許可されたAPNであってもよい。あってもよい。
リクエストタイプは、要求するPDN接続手続きの種類を識別する情報であってもよい。例えば、UE10はAPN1を用いて初期接続を行うことから、リクエストタイプは、ハンドオーバーを示すタイプではなくアタッチを示すタイプであってもよい。
PDNタイプは、利用可能なIPバージョンを示すもであってもよい。例えば、PDNタイプはIPv4であってよく、IPv6であってもよく、IPv4v6であってもよい。 プロトコル識別子は、PDN接続要求の送受信に使用しているプロトコルの種類を表す識別子であってもよい。
EPSベアラIDは、EPSベアラを識別する情報であってもよい。EPSベアラIDはMME40によって割り当てられてもよい。
PCOは、PDNコネクションと関連付けられたプロトコル情報であってもよい。また、PCOは、要求の識別情報を含めてもよい。なお、UE10は第1の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
UE10は、UE−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをPDN接続要求に含めてもよい。もしくは、Network−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをPDN接続要求に含めなくてもよい。
言い換えると、UE10は、第5の識別情報にUE−Initiated modeを含める場合には、TFTをPDN接続要求に含めてもよい。もしくは、第5の識別情報にNetwork−Initiated modeを含める場合には、TFTをPDN接続要求に含めなくてもよい。
なお、従来より、UE10はPCOにIFOM supportを示す情報を含めて送信することができる。ここで、IFOM supportとはIFOM(IP Flow Moblity)をサポートしていることを表す識別情報である。さらに、IFOMとは、間DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。したがって、PCOにIFOMサポートを示す情報を含めることにより、UE10は、特定のIPフローの通信を行うアクセスネットワークを切り替えることができる。
本実施形態では、UE10はPCOに第1の識別情報及び又は第5の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、UE10はPCOにIFOM supportを含める場合には、第5の識別情報を含めない。このように、第1の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
これにより、UE10は、単一のPDNコネクション確立手続きにより、IFOMをサポートしたPDNコネクションもしくはNBIFOMをサポートしたPDNコネクションのいずれか一方を確立することができる。言い換えると、単一のPDNコネクションは、NBIFOMをサポートしたPDNコネクションか、IFOMをサポートしたPDNコネクションか、シングルアクセスPDNコネクションかのいずれかである。
MME40は、UE10が送信したPDN接続要求を受信する。
MME40は、UE10から受信したPDN接続要求に対し、eNB45を介してUE10にPDN接続拒絶(PDN connectivity reject)を送信してもよい(S2004)。
MME40は、オペレータポリシーに基づいて、PDN接続拒否を送信することを決定してもよい。例えば、オペレータポリシーがUE10のNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立を許可しない場合や、UE10が要求するNBIFOMオペレーションモードを許さない場合には、UE10にPDN接続拒絶を送信してもよい。
より具体的には、UE10がUE−Initiated modeのPDNコネクションの確立を要求し、オペレータポリシーがUE−Initiated modeでのPDNコネクションの確立を許可しない場合には、UE10にPDN接続拒絶を送信してもよい。さらに、UE10がNetwork−Initiated modeのPDNコネクションの確立を要求し、オペレータポリシーがNetwork−Initiated modeでのPDNコネクションの確立を許可しない場合には、UE10にPDN接続拒絶を送信してもよい。
MME40は、PDN接続要求の受信及び又はPDN接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、少なくともPDN接続拒絶メッセージID(PDN connectivity reject message identity)及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びプロシージャトランザクションID及びESM CauseをPDN接続拒絶に含めて送信してもよい。さらに、MME40は、少なくとも第7の識別情報及び又は第8の識別情報をPDN接続拒絶に含めてもよい。さらに、MME40は、PCO及び又はT3396バリュー(T3396 value)をPDN接続拒絶に含めてもよい。なお、MME40は第7の識別情報及び又は第8の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
ここで、第7の識別情報は、確立するNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されたNBIFOMオペレーションモードを表すAllowed Modeであってもよい。言い換えると、第5の識別情報はUE10が要求するオペレーションモードであったのに対し、第7の識別情報はオペレータによって許可されたオペレーションモードであってもよい。
なお、MME40は、Allowed Modeをオペレータポリシーに基づいて第7の識別情報を決定してもよい。例えば、UE−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、Newtork−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を禁止するポリシー等を管理してもよい。
なお、MME40は、オペレータポリシーをAAA55やHSS等から取得してもよい。もしくは、オペレータポリシーは管理者により生成されたものを保存してもよい。
さらに、オペレータポリシーは、加入者毎に異なるポリシーを管理してもよい。もしくは、APN毎に異なるポリシーを管理してもよい。例えば、APN毎に確立するPDNコネクションに対して異なるAllowed Modeが管理されていてもよい。
本例では、Allowed Modeに基づいて、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されていない場合を説明する。
したがって、MME40は、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードによるPDNコネクションの確立を不許可とし、第7の識別情報には、Allowed Modeで許可されているモードであり、且つ、第5の識別情報とは異なるオペレーションモードを含める。
言い換えると、MME40は、第5の識別情報にUE−Initiated modeが含まれており、且つ、Network−Initiated modeが許可されている場合には、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeを含めてもよい。若しくは、第5の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれ、且つUE−Initiated modeが許可されている場合には、第7の識別情報にUE−Initiated modeを含めてもよい。
なお、第5の識別情報とは異なるオペレーションモードによるPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、MME40は、第7の識別情報を含めなくてもよい。その際には、MME40はPDN接続拒否に、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)を含めて送信してもよい。
このように、Allowed Modeに基づいて、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されていない場合には、Allowed Modeに基づいて、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモード以外のオペレーションモードであり、且つ、PDNコネクションの確立が許可されたオペレーションモードを、第7の識別情報としてもよい。
さらに、第8の識別情報は、MME40が拒絶するマルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを表すRejected Modeであってもよい。なお、MME40は、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードと同じモードを第8の識別情報に含めてもよい。
言い換えると、PGW30及び又はPCRF60は、第5の識別情報にUE−Initiated modeが含まれる場合には、第8の識別情報にUE−Initiated modeを含めてもよい。若しくは、第5の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合には、第8の識別情報にNetwork−Initiated modeを含めてもよい。
PDN接続拒絶メッセージIDはPDN接続拒絶メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
ESM Causeは、PDN接続要求が拒絶された理由を表す情報であってもよい。
T3396バリューはESM Causeがリソース不足(insufficient resources)又はAPNが不適切(missing or unknown APN)を表す場合に含まれる、T3396タイマーの値であってもよい。
UE10は、MME40が送信したPDN接続拒絶を受信する。UE10は、PDN接続拒絶の受信及び又はPDN接続拒絶に含まれる第7の識別情報及び又は第8の識別情報に基づいて、PDN接続手続きを新たに実行してもよい(S2006)。
UE10は、PDN接続要求で第5の識別情報に含めたNBIFOMオペレーションモードとは異なるモードを含めてPDN接続手続きを実行してもよい。
なお、UE10は、MME40から受信した第7の識別情報を第5の識別情報としてもよい。
もしくは、UE10は、MME40から受信した第8の識別情報を第5の識別情報としてもよい。
言い換えると、UE10は、一度目のPDN接続要求で第5の識別情報にUE−Initiated modeを含めた場合は、Network−Initiated modeを含めてPDN接続手続きを実行してもよい。若しくは、一度目のPDN接続要求で第5の識別情報にUE−Initiated modeを含めた場合は、Network−Initiated modeを含めてPDN接続手続きを実行してもよい。
又は、UE10は、PDN接続拒絶に含まれる第7の識別情報がUE−Initiated modeの場合は、UE−Initiated modeを含めてPDN接続手続きを実行してもよい。若しくは、PDN接続拒絶に含まれる第7の識別情報がNetwork−Initiated modeの場合は、Network−Initiated modeを含めてPDN接続手続きを実行してもよい。
又は、UE10は、PDN接続拒絶に含まれる第8の識別情報がUE−Initiated modeの場合は、Network−Initiated modeを含めてPDN接続手続きを実行してもよい。若しくは、PDN接続拒絶に含まれる第7の識別情報がNetwork−Initiated modeの場合は、UE−Initiated modeを含めてPDN接続手続きを実行してもよい。
なお、UE10は第7の識別情報を受信しなかった場合、及び又はPDNコネクションの許可されたオペレーションモードが他に無い場合、及び又は、他のオペレーションモードのPDNコネクションの確立を要求しない場合には、新たにPDNコ接続手続きを開始しなくてもよい。
なお、PDN接続手続きの詳細は、2.4.4の第1のPDN接続手続き例において図16を用いて説明したPDN接続手続きと同様であってもよい。そのため、詳細説明は省略する。
第2のPDN接続手続きの完了により、UE10とPGW30は、UE10が最初に要求したNBIFOMオペレーションモードとは異なるモードの第1のPDNコネクションを確立する。第1のPDNコネクションの確立に基づき、UE10及びPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信する。より具体的には、UE10及びPGW30は、TFTで識別されるフローを第1のPDNコネクションを用いて送受信する。
なお、第2のPDN接続手続きの例では、TFTの送受信をPDN接続手続きに含める場合について説明したが、これに限らず、TFTの送受信は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立後に実行してもよい。
したがって、UE10及びMME40は、TFTをPDN接続要求及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めずに送受信し、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立してもよい。言い換えると、PDNコネクションを確立した時点では、PDNコネクションを用いてユーザデータを送受信するIPフローは無い状態であってもよい。その場合、UE10及びMME40は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立後にTFTを送信する
より具体的には、UE−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、UE10はeNB45を介してMME40にTFTを送信してもよい。さらに、MME40は、TFTをUE10から受信し、SGW35を介してPGW30に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
一方で、Network−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信してもよい。ここで、PGW30は、オペレータポリシーに基づいて決定されるTFTをPCRF60から受信してもよい。さらに、MME40は、TFTをSGW35を介してPGW30から受信し、eNB45を介してUE10に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
なお、マルチPDNコネクションが確立できた場合には、新たな転送路を追加する手続きを実行する事ができる。一方、シングルアクセスPDNコネクションが確立された場合には、転送路を変更することは可能だが、転送路を追加する手続きは実行できない。
[2.4.3.第3のPDN接続手続き例]
第3のPDN接続手続き例について図16を用いて説明する。
UE10は、まず、eNB45を介してMME40MME40にPDN接続要求(PDN connectivity request)を送信する(S1902)。UE10は、少なくともPDN接続要求メッセージID(PDN connectivity request message identity)及びプロシージャトランザクションID(Procedure transaction identity)及びリクエストタイプ(Request type)及びPDNタイプ(PDN type)及びプロトコル識別子(Protocol discriminator)及びEPSベアラID(EPS bearer identity)を含めてPDN接続要求を送信してもよい。さらに、UE10は、少なくとも第1の識別情報及び又は第5の識別情報をPDN接続要求に含めてもよい。さらに、UE10は、APN(Access Point Name)及び又はPCO(Protocol Configuration Options)及び又はTFT(Traffic Flow Templates)をPDN接続要求に含めてもよい。なお、UE10は、第1の識別情報及び又は第5の識別情報及び又はTFTをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、第1の識別情報は、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表すUE NBIFOM Capabilityであってもよい。なお、NBIFOM Capabilityとは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立する機能を有することを示す情報であってもよい。
また、第5の識別情報は、UE10が確立を要求するNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを表すMode Indicationであってもよい。なお、UE10は、第5の識別情報に、UE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めてもよい。
なお、第1の識別情報は第5の識別情報であってもよい。より具体的には、UE10はMode Indicationを送信することにより、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表してもよい。
このように、UE10は、第1の識別情報及び又は第5の識別情報を含めてPDN接続要求を送信することにより、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求してもよい。
PDN接続要求メッセージIDは、PDN接続要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってもよい。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。UE10は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立するために、APN1を含めてもよい。ここで、APN1はNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されたAPNで、及び又はNBIFOMに基づく通信が許可されたAPNであってもよい。
リクエストタイプは、要求するPDN接続手続きの種類を識別する情報であってもよい。例えば、UE10はAPN1を用いて初期接続を行うことから、リクエストタイプは、ハンドオーバーを示すタイプではなくアタッチを示すタイプであってもよい。
PDNタイプは、利用可能なIPバージョンを示すもであってもよい。例えば、PDNタイプはIPv4であってよく、IPv6であってもよく、IPv4v6であってもよい。 プロトコル識別子は、PDN接続要求の送受信に使用しているプロトコルの種類を表す識別子であってもよい。
EPSベアラIDは、EPSベアラを識別する情報であってもよい。EPSベアラIDはMME40によって割り当てられてもよい。
PCOは、PDNコネクションと関連付けられたプロトコル情報であってもよい。また、PCOは、要求の識別情報を含めてもよい。なお、UE10は第1の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
UE10は、UE−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをPDN接続要求に含めてもよい。もしくは、Network−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをPDN接続要求に含めなくてもよい。
言い換えると、UE10は、第5の識別情報にUE−Initiated modeを含める場合には、TFTをPDN接続要求に含めてもよい。もしくは、第5の識別情報にNetwork−Initiated modeを含める場合には、TFTをPDN接続要求に含めなくてもよい。
なお、従来より、UE10はPCOにIFOM supportを示す情報を含めて送信することができる。ここで、IFOM supportとはIFOM(IP Flow Moblity)をサポートしていることを表す識別情報である。さらに、IFOMとは、間DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。したがって、PCOにIFOMサポートを示す情報を含めることにより、UE10は、特定のIPフローの通信を行うアクセスネットワークを切り替えることができる。
本実施形態では、UE10はPCOに第1の識別情報及び又は第5の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、UE10はPCOにIFOM supportを含める場合には、第1の識別情報及び第5の識別情報を含めない。このように、第1の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
これにより、UE10は、単一のPDNコネクション確立手続きにより、IFOMをサポートしたPDNコネクションもしくはNBIFOMをサポートしたPDNコネクションのいずれか一方を確立することができる。言い換えると、単一のPDNコネクションは、NBIFOMをサポートしたPDNコネクションか、IFOMをサポートしたPDNコネクションか、シングルアクセスPDNコネクションかのいずれかである。
MME40は、UE10が送信したPDN接続要求を受信する。MME40はPDN接続要求の受信、及び又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報、及び又はPDN接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、SGW35にセッション生成要求を送信する(S1904)。
MME40は、PDN接続要求の受信及び又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。
MME40は、PDN接続要求の受信及び又はPDN接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、少なくとも第5の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。MME40は、UE10が送信するTFTの受信に基づいて、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
MME40は、UE−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。もしくは、Network−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをセッション生成要求に含めなくてもよい。
言い換えると、MME40は、PDN接続要求に含まれる第5の識別情報にUE−Initiated modeが含まれている場合には、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。もしくは、PDN接続要求に含まれる第5の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれている場合には、TFTをセッション生成要求に含めなくてもよい。
ここで、MME40は、UE−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合か、Network−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合かの判定を、第5の識別情報に基づいて判定してもよい。
なお、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報が含まれない場合は第1の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。さらに、MME40は、PDN接続要求に第5の識別情報が含まれない場合は第5の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。また、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報と第5の識別情報のいずれも含まれない場合は、シングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行してもよい。
SGW35は、MME40が送信したセッション生成要求を受信する。SGW35は、セッション接続要求の受信及び又はセッション接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、PGW30にセッション生成要求を送信する(S1906)。
SGW35は、セッション接続要求の受信及び又はセッション接続要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、少なくとも第5の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。さらに、SGW35は、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
SGW35は、UE−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。もしくは、Network−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合には、TFTをセッション生成要求に含めなくてもよい。
言い換えると、SGW35は、セッション生成要求に含まれる第5の識別情報にUE−Initiated modeが含まれている場合には、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。もしくは、セッション生成要求に含まれる第5の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれている場合には、TFTをセッション生成要求に含めなくてもよい。
ここで、SGW35は、UE−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合か、Network−Initiated modeのNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することを要求する場合かの判定を、第5の識別情報に基づいて判定してもよい。
なお、SGW35は、セッション生成要求に第1の識別情報が含まれない場合は第1の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。さらに、SGW35は、セッション生成要求に第5の識別情報が含まれない場合は第5の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。また、SGW35は、セッション生成要求に第1の識別情報と第5の識別情報のいずれも含まれない場合は、シングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行してもよい。
PGW30は、SGW35が送信したセッション生成要求を受信する。PGW30は、セッション生成要求の受信及び又はセッション生成要求に含まれる第5の識別情報に基づいて、PCRF60との間でのIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい(S1908)。
PGW30は、確立するPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであるか、シングルアクセスPDNコネクションであるかを示す情報及び又は第5の識別情報をIP−CANセッション手続き内の制御メッセージに含めてPCRF60に送信してもよい。
より具体的には、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションID(PDN connection ID)と、PDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報と、第1の識別情報及び又は第5の識別情報をPCRF60に送信する。もしくは、シングルアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションIDと、PDNコネクションがシングルアクセスPDNコネクションであることを示す情報とをPCRF60に送信する。
なお、PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってもよい。
なお、PGW30はPCRF60にUE10及び又はeNB45及び又はMME40及び又はSGW35の情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
さらに、PCRF60は、第5の識別情報の受信に基づいて、PGW30との間でIP−CANセッション更新手続き内の制御メッセージに少なくとも第7の識別情報を含めてPGW30に送信してもよい。なお、第7の識別情報の詳細説明は後述する。
なお、PCRF60はPGW30に課金情報及び又はQoS制御情報及び又はルーティング情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
PGW30はセッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び又は、セッション生成要求に含まれる第5の識別情報及び又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にセッション生成応答を送信する(S1910)。
PGW30は、セッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び又は、セッション生成要求に含まれる第5の識別情報及び又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信してもよい。
なお、PGW30が第7の識別情報を取得する方法は、これまで説明したIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得する方法に限らず、別の例であってもよい。例えば、PGW30はIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得せず、第7の識別情報を生成し、セッション生成応答に含めて送信してもよい。
ここで、第7の識別情報は、確立するマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されたNBIFOMオペレーションモードを表すAllowed Modeであってもよい。言い換えると、第5の識別情報はUE10が要求するオペレーションモードであったのに対し、第7の識別情報はオペレータによって許可されたオペレーションモードであってもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeをオペレータポリシーに基づいて第7の識別情報を決定してもよい。例えば、UE−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、Newtork−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を禁止するポリシー等を管理してもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、オペレータポリシーをHSS等から取得してもよい。もしくは、オペレータポリシーは管理者により生成されたものを保存してもよい。
さらに、オペレータポリシーは、加入者毎に異なるポリシーを管理してもよい。もしくは、APN毎に異なるポリシーを管理してもよい。例えば、APN毎に確立するPDNコネクションに対して異なるAllowed Modeが管理されていてもよい。
本例では、Allowed Modeに基づいて、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されていない場合を説明する。
したがって、PCRF60又はPGW30は、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードによるPDNコネクションの確立を不許可とし、第7の識別情報には、Allowed Modeで許可されているモードであり、且つ、第5の識別情報とは異なるオペレーションモードを含める。
言い換えると、PCRF60又はPGW30は、第5の識別情報にUE−Initiated modeが含まれており、且つ、Network−Initiated modeが許可されている場合には、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeを含めてもよい。若しくは、第5の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれ、且つUE−Initiated modeが許可されている場合には、第7の識別情報にUE−Initiated modeを含めてもよい。
第5の識別情報とは異なるオペレーションモードによるPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PCRF60は、第7の識別情報をPGW30に通知しなくてもよい。
第5の識別情報とは異なるオペレーションモードによるPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PCRF60は、許可されたオペレーションが無いことをPGW30に通知してもよい。
第5の識別情報とは異なるオペレーションモードによるPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PCRF60は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)をPGW30に送信してもよい。
第5の識別情報とは異なるオペレーションモードによるPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、第7の識別情報をSGW35を介してMME40に通知しなくてもよい。
第5の識別情報とは異なるオペレーションモードによるPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)をセッション生成応答に含めてSGW35を介してMME40に送信してもよい。
第5の識別情報とは異なるオペレーションモードによるPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、許可されたオペレーションが無いことをMME40に通知してもよい。
このように、Allowed Modeに基づいて、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されていない場合には、Allowed Modeに基づいて、第5の識別情報に含まれるNBIFOMオペレーションモード以外のオペレーションモードであり、且つ、PDNコネクションの確立が許可されたオペレーションモードを、第7の識別情報としてもよい。
さらに、PGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)及び又はPDNコネクションID及び又はTFTを含めてもよい。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのIPv6プレフィックスとインターフェースIDであってもよい。ここで、PGW30はUE10のIPアドレスを割り当ててもよい。さらに、PGW30は、UE10に割り当てたIPアドレスをPDNアドレスに含めてもよい。
また、PDNコネクションIDは、UE10とPGW30の間で確立するPDNコネクションを一意に識別するための情報であってもよい。PDNコネクションIDは、PGW30によって割り当てられてもよく、MME40によって割り当てられてもよい。言い換えると、PGW30がPDNコネクションIDを割り当ててもよい。
SGW35は、PGW30が送信したセッション生成応答を受信する。SGW35はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にセッション生成応答を送信する(S1912)。
SGW35はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信してもよい。
さらに、SGW35はセッション要求応答にPDNアドレス(PDN Address)及び又はPDNコネクションID及び又はTFTを含めてもよい。
MME40は、SGW35が送信したセッション生成応答を受信する。MME40はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、eNB45にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求(Activate default EPS bearer context request)を送信する(S1914)。
MME40は、セッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージID(Activate default EPS bearer context request message identity)及びプロシージャトランザクションID及びAPN及びPDNアドレス(PDN Address)及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びEPS QoSをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めて送信してもよい。さらに、MME40は、少なくとも第7の識別情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。さらに、MME40は、PCO及び又はESM Cause及び又はTFT、及び又はPDNコネクションID、及び又はPDNコネクション属性情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。なお、MME40は第7の識別情報及び又はTFT及び又はPDNコネクションIDをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
APNはUE10が接続を許可されたAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。APN1は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立することが許可されたAPNであってもよい。MME40はAPN1をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのインターフェースIDであってもよい。
EPS QoSは、EPSベアラのQoSを表す状態であってもよい。
PDNコネクション属性情報は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報、及び又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションを用いて送受信するユーザデータが、アクセスネットワークA及びアクセスネットワークBを介して送受信することが許可されたことを示す情報、及び又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションが第7の識別情報の示すオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報であってもよい。
なお、UE10は、PDNコネクションのタイプを示すコネクティビティタイプ及び又はWLANオフロードの可否を示すWLANオフロード許可情報(WLAN offload acceptablity)をさらに含めてデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを送信してもよい。さらに、MME40は、PDNコネクション属性情報を、コネクティビティタイプ又はWLANオフロード許可情報に含めて送信してもよい。
ESM Causeは、UE10に割り当てられたPDNアドレスのPDNタイプが、PDN接続要求でUE10が要求したPDNタイプと異なることを表す情報を含めてもよい。及び又は、EMS Causeは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションが、UE10の要求したNBIFOMオペレーションモードとは異なるNBIFOMオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションであることを表す情報を含めてもよい。
なお、MME40及び又はPGW30は、PCOに第7の識別情報を含めてもよい。ただし、MME40及び又はPGW30はPCOに第7の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、MME40及び又はPGW30は、PCOにIFOM supportを含める場合には、第7の識別情報を含めない。このように、第7の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
なお、UE10は、PDNコネクションのタイプを示すコネクティビティタイプ及び又はWLANオフロードの可否を示すWLANオフロード許可情報(WLAN offload acceptablity)をさらに含めてデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを送信してもよい。さらに、MME40は、PDNコネクション属性情報を、コネクティビティタイプ又はWLANオフロード許可情報に含めて送信してもよい。
eNB45は、MME40が送信したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。eNB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信に基づいて、UE10にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を転送する。
eNB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求と共に、少なくとも、UE10にRRC接続設定要求(RRC Connection Reconfiguration)を送信してもよい(S1916)。
UE10は、eNB45が送信したRRC接続設定要求を受信する。さらに、UE10は、MME40が送信し、eNB45が転送したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。
UE10はRRC接続設定要求の受信に基づいて、eNB45にRRC接続設定完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)を送信する(S1918)。
eNB45は、UE10が送信したRRC接続設定完了を受信する。eNB45は、RRC接続設定完了に基づいて、MME40にベアラ設定を送信する(S1920)。
MME40は、eNB45が送信したベアラ設定を受信する。
UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾(Activate default EPS bearer context accept)を送信してもよい(S1922)(S1924)。
UE10は、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージID(Activate default EPS bearer context accept message identity)及びプロシージャトランザクションID及びプロトコル識別子及びEPSベアラIDをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めて送信してもよい。
さらに、PCOをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含めてもよい。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
第3のPDN接続手続きの完了により、UE10とPGW30は、UE10が要求したNBIFOMオペレーションモードとは異なるモードの第1のPDNコネクションを確立する。UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信、及び又はPDNコネクション属性情報、及び又は第7の識別情報、及び又はESM Causeに基づいて、確立したPDNコネクションが,UE10が要求したNBIFOMオペレーションモードとはことなるオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションであることを識別してもよい。第1のPDNコネクションの確立に基づき、UE10及びPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信する。より具体的には、UE10及びPGW30は、TFTで識別されるフローを第1のPDNコネクションを用いて送受信する。
なお、第3のPDN接続手続きの例では、TFTの送受信をPDN接続手続きに含める場合について説明したが、これに限らず、TFTの送受信は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立後に実行してもよい。
したがって、UE10及びMME40は、TFTをPDN接続要求及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めずに送受信し、マルチアクセスPDNコネクションを確立してもよい。言い換えると、PDNコネクションを確立した時点では、PDNコネクションを用いてユーザデータを送受信するIPフローは無い状態であってもよい。その場合、UE10及びMME40は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立後にTFTを送信する。
より具体的には、UE−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、UE10はeNB45を介してMME40にTFTを送信してもよい。さらに、MME40は、TFTをUE10から受信し、SGW35を介してPGW30に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
一方で、Network−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信してもよい。ここで、PGW30は、オペレータポリシーに基づいて決定されるTFTをPCRF60から受信してもよい。さらに、MME40は、TFTをSGW35を介してPGW30から受信し、eNB45を介してUE10に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
また、第3のPDN接続手続きの例では、UE10とPGW30とが、UE10が要求したNBIFOMオペレーションモードとは異なるモードの第1のPDNコネクションを確立する場合について説明したが、これに限らず、UE10は、要求とは異なるNBIFOMオペレーションモードの第1のPDNコネクションの確立を拒絶してもよい。
例えば、UE10が、確立された第1のPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードをサポートしていない場合、及び又は、確立された第1のPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードがUE10のポリシーに沿わない場合に、UE10は、要求とは異なるNBIFOMオペレーションモードの第1のPDNコネクションの確立を拒絶してもよい。
より詳細には、UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報及び又はPDNコネクション属性情報及び又はUE10のポリシーに基づいて、eNB45を介してMME40にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶(Activate default EPS bearer context reject)を送信してもよい。
UE10は、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージID(Activate default EPS bearer context reject message identity)及びプロシージャトランザクションID及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びESM CauseをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含めて送信してもよい。さらに、UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に第4の識別情報をさらに含めてもよい。さらに、UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶にPCOをさらに含めてもよい。なお、UE10は第4の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
第4の識別情報は、UE10が確立された第1のPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードをサポートしていないことを表す情報及び又は確立された第1のPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードがUE10のポリシーに沿わないことを表す情報であってもよい。
デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
ESM Causeは、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求が拒絶された理由を表す情報であってもよい。ここで、UE10は、第4の識別情報をESM Causeに含めてもUE10に通知してもよい。
MME40は、UE10が送信したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶を受信してもよい。MME40は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶の受信及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含まれる第4の識別情報をもとに、MME40が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。さらに、MME40は、SGW35にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含まれる第4の識別情報を送信してもよい。
SGW35は、MME40が送信した第4の識別情報を受信してもよい。SGW35は、第4の識別情報の受信及び又はオペレータポリシーに基づいて、SGW35が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。さらに、SGW35は、PGW30にMME40から受信した第4の識別情報を送信してもよい。
PGW30は、SGW35が送信した第4の識別情報を受信してもよい。PGW30は、第4の識別情報の受信及び又はオペレータポリシーに基づいて、PGW30が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。
また、PGW30は第4の識別情報の受信をもとに、PCRF60との間でIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。PGW30は、IP−CANセッション更新手続きに第4の識別情報を含めてもよい。
PCRF60は、IP−CANセッション更新手続きに基づいて、オペレータポリシーを変更してもよい。なお、PGW30は、オペレータポリシーの変更に基づき、PGW30が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。
なお、マルチPDNコネクションが確立できた場合には、新たな転送路を追加する手続きを実行する事ができる。一方、シングルアクセスPDNコネクションが確立された場合には、転送路を変更することは可能だが、転送路を追加する手続きは実行できない。
[2.4.4.第4のPDN接続手続き例]
第4のPDN接続手続き例について図18を用いて説明する。
UE10は、まず、eNB45を介してMME40にPDN接続要求(PDN connectivity request)を送信する(S2102)。UE10は、少なくともPDN接続要求メッセージID(PDN connectivity request message identity)及びプロシージャトランザクションID(Procedure transaction identity)及びリクエストタイプ(Request type)及びPDNタイプ(PDN type)及びプロトコル識別子(Protocol discriminator)及びEPSベアラID(EPS bearer identity)を含めてPDN接続要求を送信してもよい。さらに、UE10は、少なくとも第1の識別情報及び又は第6の識別情報をPDN接続要求に含めてもよい。さらに、UE10は、APN(Access Point Name)及び又はPCO(Protocol Configuration Options)及び又はTFT(Traffic Flow Templates)をPDN接続要求に含めてもよい。なお、UE10は、第1の識別情報及び又は第6の識別情報及び又はTFTをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、第1の識別情報は、UE10がNBIFOMをサポートしていることを表すUE NBIFOM Capabilityであってもよい。なお、NBIFOM Capabilityとは、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立する機能を有することを示す情報であってもよい。
さらに、第6の識別情報は、マルチアクセスPDNコネクションのNBIFOMオペレーションモードを決定することを要求することを表すRequest NBIFOMであってもよい。及び又は、第6の識別情報は、確立するNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されるNBIFOMオペレーションモードを要求することを表す情報であってもよい。
このように、UE10は、第1の識別情報及び又は第6の識別情報を含めてPDN接続要求を送信することにより、UE10が特定のNBIFOMオペレーションモードを要求することなくNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求してもよい。
PDN接続要求メッセージIDは、PDN接続要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
プロシージャトランザクションIDはPDN接続手続きを識別する情報であってもよい。
APNはUE10が接続を要求するAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。UE10は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立するために、APN1を含めてもよい。ここで、APN1はNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立が許可されたAPNで、及び又はNBIFOMに基づく通信が許可されたAPNであってもよい。
リクエストタイプは、要求するPDN接続手続きの種類を識別する情報であってもよい。例えば、UE10はAPN1を用いて初期接続を行うことから、リクエストタイプは、ハンドオーバーを示すタイプではなくアタッチを示すタイプであってもよい。
PDNタイプは、利用可能なIPバージョンを示すもであってもよい。例えば、PDNタイプはIPv4であってよく、IPv6であってもよく、IPv4v6であってもよい。
プロトコル識別子は、PDN接続要求の送受信に使用しているプロトコルの種類を表す識別子であってもよい。
EPSベアラIDは、EPSベアラを識別する情報であってもよい。EPSベアラIDはMME40によって割り当てられてもよい。
PCOは、PDNコネクションと関連付けられたプロトコル情報であってもよい。また、PCOは、要求の識別情報を含めてもよい。なお、UE10は第1の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
なお、本例では、PDN接続要求の送信に伴い、UE10は特定のNBIFOMオペレーションモードを要求していないため、UE10はPDN接続要求にTFTを含めずに送信してもよい。言い換えると、UE10が特定のNBIFOMオペレーションモードを要求することなくNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立を要求する場合には、UE10はPDN接続要求にTFTを含めずに送信してもよい。より具体的には、UE10は第1の識別情報及び又は第6の識別情報を含める場合には、TFTを含めずにPDN接続要求を送信してもよい。
なお、従来より、UE10はPCOにIFOM supportを示す情報を含めて送信することができる。ここで、IFOM supportとはIFOM(IP Flow Moblity)をサポートしていることを表す識別情報である。さらに、IFOMとは、間DSMIPv6(Dual Stack Mobile IPv6)プロトコルを用いて、特定のIPフローの通信路を切り替える技術のことである。したがって、PCOにIFOMサポートを示す情報を含めることにより、UE10は、特定のIPフローの通信を行うアクセスネットワークを切り替えることができる。
本実施形態では、UE10はPCOに第1の識別情報及び第6の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、UE10はPCOにIFOM supportを含める場合には、第1の識別情報及び又は第6の情報を含めない。このように、第1の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
これにより、UE10は、単一のPDNコネクション確立手続きにより、IFOMをサポートしたPDNコネクションもしくはNBIFOMをサポートしたPDNコネクションのいずれか一方を確立することができる。言い換えると、単一のPDNコネクションは、NBIFOMをサポートしたPDNコネクションか、IFOMをサポートしたPDNコネクションか、シングルアクセスPDNコネクションかのいずれかである。
MME40は、UE10が送信したPDN接続要求を受信する。MME40はPDN接続要求の受信及び又は、及び又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報及び又は第6の識別情報に基づいて、SGW35にセッション生成要求を送信する(S2104)。
MME40は、PDN接続要求の受信及び又はPDN接続要求に含まれる第1の識別情報及び又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報及び又は第6の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。
さらに、MME40は、UE10が送信するTFTの受信に基づいて、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
なお、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報と第6の識別情報のいずれの識別情報も含まれない場合は、第1の識別情報及び又は第6の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。また、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報及び又は第6の識別情報が含まれない場合はシングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行してもよい。
SGW35は、MME40が送信したセッション生成要求を受信する。SGW35は、セッション接続要求の受信及び又はセッション接続要求に含まれる第1の識別情報及び又は第6の識別情報に基づいて、PGW30にセッション生成要求を送信する(S2106)。
SGW35は、セッション接続要求の受信及び又はセッション接続要求に含まれる第1の識別情報及び又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報及び又は第6の識別情報をセッション生成要求に含めて送信してもよい。
さらに、SGW35は、TFTをセッション生成要求に含めてもよい。
また、TFTは、本PDN接続手続きで確立するPDNコネクションを用いて通信を行うIPフローを識別するための情報であってもよい。なお、識別するIPフローは、アプリケーション単位で異なるものであってもよい。したがって、TFTにより、特定のアプリケーションのユーザデータを識別することができる。
より具体的には、TFTは、5タプルで構成されてもよいし、アプリケーションID等の識別情報で構成されてもよい。なお。5タプルは、送信元IPアドレス、送信先IPアドレス、送信元ポート番号、送信先ポート番号、プロトコル番号のいずれか一つ以上の情報を組み合わせて構成されてもよい。
なお、SGW35は、PDN接続要求に第1の識別情報と第6の識別情報のいずれの識別情報も含まれない場合は、第1の識別情報及び又は第6の識別情報を含めずにセッション生成要求を送信してもよい。また、MME40は、PDN接続要求に第1の識別情報及び又は第6の識別情報が含まれない場合はシングルアクセスPDNコネクションを確立する手続きを実行してもよい。
PGW30は、SGW35が送信したセッション生成要求を受信する。PGW30は、セッション生成要求の受信及び又はセッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び又は第6の識別情報に基づいて、PCRF60との間でのIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい(S2108)。
PGW30は、セッション生成要求の受信及び又はセッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び又は第6の識別情報に基づいて、少なくとも第1の識別情報及び又は第6の識別情報をIP−CANセッション更新手続きに含めて実行してもよい。
なお、PGW30はPCRF60にUE10及び又はeNB45及び又はMME40及び又はSGW35の情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
PGW30は、確立するPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであるか、シングルアクセスPDNコネクションであるかを示す情報及び又は第1の識別情報及び又は第6の識別情報をIP−CANセッション手続き内の制御メッセージに含めてPCRF60に送信してもよい。
より具体的には、マルチアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションID(PDN connection ID)と、PDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報と、第1の識別情報及び又は第6の識別情報をPCRF60に送信する。もしくは、シングルアクセスPDNコネクションを確立する場合には、PGW30は、アクセスネットワークAを示す情報と、PDNコネクションIDと、PDNコネクションがシングルアクセスPDNコネクションであることを示す情報とをPCRF60に送信する。
なお、PDNコネクションIDは、PDN接続手続きにおいてPGW30がPDNコネクションを確立する際に割り当てたIDであってよく、UE10がPGW30と確立するPDNコネクションを一意に識別する情報であってもよい。
さらに、PCRF60は、第1の識別情報及び又は第6の識別情報の受信に基づいて、PGW30との間でIP−CANセッション更新手続き内の制御メッセージに少なくとも第7の識別情報を含めてPGW30に送信してもよい。なお、第7の識別情報の詳細説明は後述する。
なお、PCRF60はPGW30に課金情報及び又はQoS制御情報及び又はルーティング情報を通知するためにIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。
PGW30はセッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び又は、セッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び又は第6の識別情報及び又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、SGW35にセッション生成応答を送信する(S2110)。
PGW30は、セッション生成要求の受信又はIP−CANセッション更新手続きの完了及び又は、セッション生成要求に含まれる第1の識別情報及び又は第6の識別情報及び又は、IP−CANセッション更新手続きに含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信してもよい。
さらに、PGW30はセッション生成応答にPDNアドレス(PDN Address)及び又はPDNコネクションID及び又はTFTを含めてもよい。
なお、PGW30が第7の識別情報を取得する方法は、これまで説明したIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得する方法に限らず、別の例であってもよい。例えば、PGW30はIP−CANセッション更新手続きにおいてPCRF60から取得せず、第7の識別情報を生成し、セッション生成応答に含めて送信してもよい。
ここで、第7の識別情報は、確立するNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションに対して許可されたNBIFOMオペレーションモードを表すAllowed Modeであってもよい。言い換えると、第7の識別情報はオペレータによって許可されたオペレーションモードであってもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeをオペレータポリシーに基づいて第7の識別情報を決定してもよい。例えば、UE−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、Newtork−Initiated modeのPDNコネクションのみ確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を許すポリシーや、両方のモードの確立を禁止するポリシー等を管理してもよい。
なお、PCRF60又はPGW30は、オペレータポリシーをHSS等から取得してもよい。もしくは、オペレータポリシーは管理者により生成されたものを保存してもよい。
さらに、オペレータポリシーは、加入者毎に異なるポリシーを管理してもよい。もしくは、APN毎に異なるポリシーを管理してもよい。例えば、APN毎に確立するPDNコネクションに対して異なるAllowed Modeが管理されていてもよい。
PCRF60又はPGW30は、Allowed Modeに基づいて、許可されているオペレーションモードを第7の識別情報に含めてもよい。
言い換えると、PCRF60又はPGW30はNetwork−Initiated modeのみが許可されている場合には、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeを含めてもよい。若しくは、UE−Initiated modeのみ許可されている場合には、第7の識別情報にUE−Initiated modeを含めてもよい。
なお、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeの両方が許可されている場合には、第7の識別情報は両方のオペレーションモードを含めてもよい。若しくは、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeの両方が許可されており、且つデフォルトのオペレーションモードが設定されている場合には、第7の識別情報はデフォルトのオペレーションモードのみ含めてもよい。なお、UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeのどちらをデフォルトのオペレーションモードとするかは、オペレータポリシーに基づいて設定されてもよい。
なお、全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PCRF60は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)をPGW30に送信してもよい。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、第7の識別情報をSGW35を介してMME40に通知しなくてもよい。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、要求したオペレーションモードは許可されないモードであることを示す理由情報(Requested Operation Mode is not allowed)をセッション生成応答に含めてSGW35を介してMME40に送信してもよい。
全てのオペレーションモードのPDNコネクションの確立が許可されてない場合には、PGW30は、許可されたオペレーションが無いことをSGW35を介してMME40に通知してもよい。
このように、Allowed Modeに基づいて、PCRF60又はPGW30は,PDNコネクションの確立が許可されたオペレーションモードを、第7の識別情報としてもよい。
なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれない場合には、PCRF60はPGW30にTFTを送信しなくてもよい。
言い換えると、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合にのみ、PCRF60はPGW30にTFTを送信してもよい。
なお、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれない場合には、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信しなくてもよい。したがって、この場合には、PGW30はTFTをセッション生成応答に含めなくてもよい。
言い換えると、第7の識別情報にNetwork−Initiated modeが含まれる場合にのみ、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信してもよい。したがって、この場合には、PGW30はTFTをセッション生成応答に含めてもよい。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのIPv6プレフィックスとインターフェースIDであってもよい。ここで、PGW30はUE10のIPアドレスを割り当ててもよい。さらに、PGW30は、UE10に割り当てたIPアドレスをPDNアドレスに含めてもよい。
また、PDNコネクションIDは、UE10とPGW30の間で確立するPDNコネクションを一意に識別するための情報であってもよい。PDNコネクションIDは、PGW30によって割り当てられてもよく、MME40によって割り当てられてもよい。言い換えると、PGW30がPDNコネクションIDを割り当ててもよい。
SGW35は、PGW30が送信したセッション生成応答を受信する。SGW35はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にセッション生成応答を送信する(S2112)。
SGW35はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくとも第7の識別情報をセッション生成応答に含めて送信してもよい。
さらに、SGW35はセッション要求応答にPDNアドレス(PDN Address)及び又はPDNコネクションID及び又はTFTを含めてもよい。
MME40は、SGW35が送信したセッション生成応答を受信する。MME40はセッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、eNB45にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求(Activate default EPS bearer context request)を送信する(S2114)。
MME40は、セッション生成応答の受信及び又はセッション生成応答に含まれる第7の識別情報に基づいて、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージID(Activate default EPS bearer context request message identity)及びプロシージャトランザクションID及びAPN及びPDNアドレス及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びEPS QoSをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めて送信してもよい。さらに、MME40は、少なくとも第7の識別情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。さらに、MME40は、PCO及び又はESM Cause及び又はTFT、及び又はPDNコネクションID、及び又はPDNコネクション属性情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。なお、MME40は第7の識別情報及び又はTFT及び又はPDNコネクションIDをPCOに含めて送信してもよい。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
APNはUE10が接続を許可されたAPNであってもよい。より具体的には、APNは、APN1であってもよい。APN1は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立ことが許可されたAPNであってもよい。MME40はAPN1をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めてもよい。
PDNアドレスは、UE10に割り当てられたIPアドレスであってもよい。例えば、IPv4アドレスであってよく、IPv6アドレスを構築するためのインターフェースIDであってもよい。
EPS QoSは、EPSベアラのQoSを表す状態であってもよい。
PDNコネクション属性情報は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションがマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報、及び又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションを用いて送受信するユーザデータが、アクセスネットワークA及びアクセスネットワークBを介して送受信することが許可されたことを示す情報、及び又は、本PDN接続手続きで確立したPDNコネクションが第7の識別情報の示すオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションであることを示す情報であってもよい。
なお、UE10は、PDNコネクションのタイプを示すコネクティビティタイプ及び又はWLANオフロードの可否を示すWLANオフロード許可情報(WLAN offload acceptablity)をさらに含めてデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求メッセージを送信してもよい。さらに、MME40は、PDNコネクション属性情報を、コネクティビティタイプ又はWLANオフロード許可情報に含めて送信してもよい。
ESM Causeは、UE10に割り当てられたPDNアドレスのPDNタイプが、PDN接続要求でUE10が要求したPDNタイプと異なることを表す情報であってもよい。
なお、MME40及び又はPGW30は、PCOに第7の識別情報を含めてもよい。ただし、MME40及び又はPGW30はPCOに第7の識別情報を含める場合には、IFOM supportを含めない。逆に、MME40及び又はPGW30は、PCOにIFOM supportを含める場合には、第7の識別情報を含めない。このように、第7の識別情報とIFOM supportの両方を有効に設定しないことにより、NBIFOMに基づいた通信路の切り替えと、IFOMに基づいた通信路の切り替えのどちらを用いるかを明確にするよう設定してもよい。
eNB45は、MME40が送信したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。eNB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信に基づいて、UE10にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を転送する。
eNB45は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求と共に、少なくとも、UE10にRRC接続設定要求(RRC Connection Reconfiguration)を送信してもよい(S2116)。
UE10は、eNB45が送信したRRC接続設定要求を受信する。さらに、UE10は、MME40が送信し、eNB45が転送したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求を受信する。
UE10はRRC接続設定要求の受信に基づいて、eNB45にRRC接続設定完了(RRC Connection Reconfiguration Complete)を送信する(S2118)。
eNB45は、UE10が送信したRRC接続設定完了を受信する。eNB45は、RRC接続設定完了に基づいて、MME40にベアラ設定を送信する。
MME40は、eNB45が送信したベアラ設定を受信する(S2120)。
UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報に基づいて、MME40にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾(Activate default EPS bearer context accept)を送信する(S2122)(S2124)。
UE10は、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージID(Activate default EPS bearer context accept message identity)及びプロシージャトランザクションID及びプロトコル識別子及びEPSベアラIDをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めて送信してもよい。
さらに、PCOをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めてもよい。
さらに、第7の識別情報に複数のINFOMオペレーションモードが含まれている場合には、UE10は、少なくとも第5の識別情報をデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾に含めてもよい。言い換えると、複数のINFOMオペレーションモードが許可されている場合には、UE10は、許可されているモードのうちの一つを選択し、第5の識別情報に含めて送信してもよい。
具体的には、UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報にUE−Initiated mode及びNetwork−Initiated modeが含まれている場合、第5の識別情報にUE−Initiated mode又はNetwork−Initiated modeを含めてもよい。
UE−Initiated modeとNetwork−Initiated modeのどちらを第5の識別情報に含めるかは、UEポリシーに基づいて決定してもよい。
なお、UEポリシーは、UE10に設定された情報であればよい。例えば、UEポリシーはユーザによって設定された情報であってもよい。
ここで、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化受諾メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
第4のPDN接続手続きの完了により、UE10とPGW30は、オペレータポリシーによって決定されたオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する。もしくは、UE10は、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードのうちの一つから選択したオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する。なお、UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信、及び又はPDNコネクション属性情報、及び又は第7の識別情報、及び又は第7の識別情報に基づいて選択するオペレーションモードに基づいて、確立したPDNコネクションに対するNBIFOMオペレーションモードを識別してもよい。第1のPDNコネクションの確立に基づき、UE10及びPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信する。より具体的には、UE10及びPGW30は、TFTで識別されるフローを第1のPDNコネクションを用いて送受信する。
なお、第4のPDN接続手続きの例では、TFTの送受信をPDN接続手続きに含める場合について説明したが、これに限らず、TFTの送受信は、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションの確立後に実行してもよい。
したがって、UE10及びMME40は、TFTをPDN接続要求及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含めずに送受信し、NBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立してもよい。言い換えると、PDNコネクションを確立した時点では、PDNコネクションを用いてユーザデータを送受信するIPフローは無い状態であってもよい。その場合、UE10及びMME40は、マルチアクセスPDNコネクションを確立後にTFTを送信する
より具体的には、UE−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、UE10はeNB45を介してMME40にTFTを送信してもよい。さらに、MME40は、TFTをUE10から受信し、SGW35を介してPGW30に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
一方で、Network−Initiated modeのPDNコネクションを確立した場合には、PGW30はSGW35を介してMME40にTFTを送信してもよい。ここで、PGW30は、オペレータポリシーに基づいて決定されるTFTをPCRF60から受信してもよい。さらに、MME40は、TFTをSGW35を介してPGW30から受信し、eNB45を介してUE10に送信する。これにより、UE10とPGW30は、TFTを用いてIPフローを送受信するPDNコネクション及び又はEPSベアラ等の転送路を決定し、TFTで識別されるIPフローに対応するユーザデータを送受信することができる。
また、第4のPDN接続手続きの例では、UE10とPGW30とが、オペレータポリシーによって決定されたオペレーションモード、もしくは、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードのうちの一つからUE10が選択したオペレーションモードの第1のPDNコネクションを確立する場合について説明したが、これに限らず、UE10は、第1のPDNコネクションの確立を拒絶してもよい。
例えば、UE10が、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードをサポートしていない場合、及び又は、オペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードがUE10のポリシーに沿わない場合に、UE10は、第1のPDNコネクションの確立を拒絶してもよい。
より詳細には、UE10は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求の受信及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求に含まれる第7の識別情報及び又はPDNコネクション属性情報及び又はUE10のポリシーに基づいて、eNB45を介してMME40にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶(Activate default EPS bearer context reject)を送信してもよい。
UE10は、少なくともデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージID(Activate default EPS bearer context reject message identity)及びプロシージャトランザクションID及びプロトコル識別子及びEPSベアラID及びESM CauseをデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含めて送信してもよい。さらに、UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に第4の識別情報をさらに含めてもよい。さらに、UE10はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶にPCOをさらに含めてもよい。なお、UE10は第4の識別情報をPCOに含めて送信してもよい。
第4の識別情報は、UE10がオペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードをサポートしていないことを表す情報及び又はオペレータポリシーによって許可されたオペレーションモードがUE10のポリシーに沿わないことを表す情報であってもよい。
デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージIDはデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶メッセージを表すメッセージタイプであってもよい。
ESM Causeは、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化要求が拒絶された理由を表す情報であってもよい。ここで、UE10は、第4の識別情報をESM Causeに含めてもUE10に通知してもよい。
MME40は、UE10が送信したデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶を受信してもよい。MME40は、デフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶の受信及び又はデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含まれる第4の識別情報をもとに、MME40が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。sらに、MME40は、SGW35にデフォルトEPSベアラコンテキストアクティブ化拒絶に含まれる第4の識別情報を送信してもよい。
SGW35は、MME40が送信した第4の識別情報を受信してもよい。SGW35は、第4の識別情報の受信及び又はオペレータポリシーに基づいて、SGW35が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。さらに、SGW35は、PGW30にMME40から受信した第4の識別情報を送信してもよい。
PGW30は、SGW35が送信した第4の識別情報を受信してもよい。PGW30は、第4の識別情報の受信及び又はオペレータポリシーに基づいて、PGW30が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。
また、PGW30は第4の識別情報の受信をもとに、PCRF60との間でIP−CANセッション更新手続きを実行してもよい。PGW30は、IP−CANセッション更新手続きに第4の識別情報を含めてもよい。
PCRF60は、IP−CANセッション更新手続きに基づいて、オペレータポリシーを変更してもよい。なお、PGW30は、オペレータポリシーの変更に基づき、PGW30が保有する確立したPDNコネクションに関してのEPSベアラコンテキストを削除してもよい。
なお、マルチPDNコネクションが確立できた場合には、新たな転送路を追加する手続きを実行する事ができる。一方、シングルアクセスPDNコネクションが確立された場合には、転送路を変更することは可能だが、転送路を追加する手続きは実行できない。
[2.4.5.PDNコネクション確立手続き後の状態の説明]
前記で説明した第1〜第4のPDN接続手続きを実行すると、後述の第1の状態及び、第2の状態となる。
なお、追加アタッチ手続きでの初期状態は、第2の状態であってもよい。なお、追加アタッチ手続きにおける初期状態は第2の状態に限らなくてもよい。
[2.4.6.第1の状態の説明]
第1の状態を図13を用いて説明する。第1の状態では、UE10はコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクションを確立している状態である。しかし、UE10は第2のPDNコネクションを既に確立していない状態である。より詳細には、UE10は、PGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立している。しかし、UE10はPGW_B1320との間に第2のPDNコネクションを確立していない。
なお、PGW_A1310は、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。PGW_B1320は、APN2を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。更に、PGW_A1310及びPGW_B1320はPGW30であってもよい。また、APN1及び又はAPN2を用いたゲートウェイの選択は、アクセスネットワークBに含まれて配置されているTWAG74及び又はコアネットワーク90に含まれて配置されているMME40によって実行されてもよい。
さらに、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置とAPN2を用いて選択されるゲートウェイ装置は同一のゲートウェイ装置であってもよい。その場合は、PGW_A1310とPGW_B1320は同一の装置であってもよい。
なお、第1のPDNコネクションは、アクセスネットワークAを介したUE10とPGW30との間の転送路で構成されてもよい。したがって、UE10とeNB45との間の転送路と、eNB45とSGW35との間の転送路と、SGW35とPGW_A1310との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであってもよい。
このように、第1の状態では、UE10はアクセスネットワークAを経由してNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立している状態であってもよい。さらに、第1の状態では、UE10はアクセスネットワークBを経由してコアネットワーク90に接続していない状態であってもよい。
なお、UE10は、アクセスネットワークAを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立していなくてもよい。
もしくは、UE10はアクセスネットワークAを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立している状態であってもよい。その場合、UE10はUE10が主導して開始するシングルアクセスPDNコネクションでのアタッチ手続き又はPDN接続手続きをLTEアクセスネットワークで実行し、第3のPDNコネクションを確立してもよい。
なお、第3のPDNコネクションは、APN2を用いて選択されるゲートウェイとの間に確立してもよい。もしくは、APN1やAPN2とは異なる他のAPNを用いて選択されるゲートウェイとの間に確立してもよい。
以上、第1の状態を説明してきたが、第1の状態はこれに限らず、例えばアクセスネットワークAを介してNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立している、且つ、アクセスネットワークBを介してPDNコネクションを確立していない状態であればよい。
[2.4.7.第2の状態の説明]
第2の状態を図14を用いてを説明する。第2の状態では、UE10はコアネットワーク90との間に第1のPDNコネクションを確立している状態である。さらに、UE10はコアネットワーク90との間に第2のPDNコネクションを確立している状態である。より詳細には、UE10は、PGW_A1310との間に第1のPDNコネクションを確立している。さらに、UE10はPGW_B1320との間に第2のPDNコネクションを確立している。
なお、PGW_A1310は、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。PGW_B1320は、APN2を用いて選択されるゲートウェイ装置であってもよい。更に、PGW_A1310及びPGW_B1320はPGW30であってもよい。また、APN1及び又はAPN2を用いたゲートウェイの選択は、アクセスネットワークBに含まれて配置されているTWAG74及び又はコアネットワーク90に含まれて配置されているMME40によって実行されてもよい。
さらに、APN1を用いて選択されるゲートウェイ装置とAPN2を用いて選択されるゲートウェイ装置は同一のゲートウェイ装置であってもよい。その場合は、PGW_A1310とPGW_B1320は同一の装置であってもよい。
なお、第1のPDNコネクションは、アクセスネットワークAを介したUE10とPGW30との間の転送路で構成されてもよい。したがって、UE10とeNB45との間の転送路と、eNB45とSGW35との間の転送路と、SGW35とPGW_A1310との間の転送路を組み合わせた転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであってもよい。
また、第2のPDNコネクションは、アクセスネットワークBを介したUE10とPGW30との間の転送路で構成されてもよい。したがって、UE10とTWAG74との間の転送路と、TWAG74とPGW_B1320との間の転送路で構成されてもよい。ここで、転送路はベアラであってもよい。
このように、第1の状態では、UE10はアクセスネットワークAを経由してNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立している状態であってもよい。さらに、UE10はアクセスネットワークBを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立している状態であってもよい。
なお、UE10は、アクセスネットワークAを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立していなくてもよい。
もしくは、UE10はアクセスネットワークAを経由してシングルアクセスPDNコネクションを確立している状態であってもよい。その場合、UE10はUE10が主導して開始するシングルアクセスPDNコネクションでのアタッチ手続き又はPDN接続手続きをLTEアクセスネットワークで実行し、第3のPDNコネクションを確立してもよい。
なお、第3のPDNコネクションは、APN2を用いて選択されるゲートウェイとの間に確立してもよい。もしくは、APN1やAPN2とは異なる他のAPNを用いて選択されるゲートウェイとの間に確立してもよい。
以上、第2の状態を説明してきたが、第2の状態はこれに限らず、例えばアクセスネットワークBを介してNBIFOMに基づくマルチアクセスPDNコネクションを確立している、且つ、アクセスネットワークAを介してシングルアクセスPDNコネクションを確立している状態であればよい。
[3.変形例]
また、各実施形態において各装置で動作するプログラムは、上述した実施形態の機能を実現するように、CPU等を制御するプログラム(コンピュータを機能させるプログラム)である。そして、これら装置で取り扱われる情報は、その処理時に一時的に一時記憶装置(例えば、RAM)に蓄積され、その後、各種ROMやHDDの記憶装置に格納され、必要に応じてCPUによって読み出し、修正・書き込みが行なわれる。
ここで、プログラムを格納する記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROMや、不揮発性のメモリカード等)、光記録媒体・光磁気記録媒体(例えば、DVD(Digital Versatile Disc)、MO(Magneto Optical Disc)、MD(Mini Disc)、CD(Compact Disc)、BD等)、磁気記録媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク等)等のいずれであってもよい。また、ロードしたプログラムを実行することにより、上述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、オペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションプログラム等と共同して処理することにより、本発明の機能が実現される場合もある。
また、市場に流通させる場合には、可搬型の記録媒体にプログラムを格納して流通させたり、インターネット等のネットワークを介して接続されたサーバコンピュータに転送したりすることができる。この場合、サーバコンピュータの記憶装置も本発明に含まれるのは勿論である。
また、上述した実施形態における各装置の一部又は全部を典型的には集積回路であるLSI(Large Scale Integration)として実現してもよい。各装置の各機能ブロックは個別にチップ化してもよいし、一部、又は全部を集積してチップ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いることも可能であることは勿論である。
また、上述した実施形態においては、無線アクセスネットワークの例としてLTEと、WLAN(例えば、IEEE802.11a/b/n等)とについて説明したが、WLANの代わりにWiMAXによって接続されてもよい。
7 コアネットワーク
9 通信システム
10 UE
30 PGW
35 SGW
40 MME
45 eNB
50 HSS
55 AAA
60 PCRF
65 ePDG
70 WLAN ANa
74 TWAG
75 WLAN ANb
80 LTE AN
100 PDN

Claims (28)

  1. 端末装置であって、
    少なくとも第1の識別情報を含めてPDN Connectivity RequestメッセージをMoblity Management Entity(MME)に送信し、
    前記第1の識別情報は、前記端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードを識別する情報であり、
    前記PDN Connectivity Requestメッセージの応答であり、少なくとも第2の識別情報を含むPDN Connectivity Acceptメッセージを受信し、
    前記第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、
    前記第2の識別情報の示すNBIFOMのオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションを確立する
    ことを特徴とする端末装置。
  2. 前記第1の識別情報と同一のNBIFOMオペレーションモードを示す前記第2の識別情報を受信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記第1の識別情報とは異なるNBIFOMオペレーションモードを示す前記第2の識別情報を受信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  4. 前記第1の識別情報が端末装置主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、前記PDN Connectivity Requestに少なくともフロー識別情報を含め、
    前記第1の識別情報がネットワーク主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、前記PDN Connectivity Requestに前記フロー識別情報を含めない
    ことを特徴とする請求項1〜3に記載の端末装置。
  5. 端末装置であって、
    少なくとも第1の識別情報を含めてPDN Connectivity RequestメッセージをMoblity Management Entity(MME)に送信し、
    前記第1の識別情報は、前記端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードであり、
    前記PDN Connectivity Requestメッセージの応答であり、少なくとも前記端末装置が要求するNBIFOMのオペレーションモードを許可しないことを示す拒絶理由を含めたPDN Connectivity Rejectメッセージを受信する
    ことを特徴とする端末装置。
  6. 前記PDN Connectivity Rejectメッセージに含まれる第2の識別情報を受信し、
    前記第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、且つ、前記第1の識別情報と異なるNBIFOMオペレーションモードであり、
    少なくとも前記第2の識別情報を含めてPDN Connectivity Requestメッセージを送信する
    ことを特徴とする請求項5に記載の端末装置。
  7. Moblity Management Entity(MME)であって、
    少なくとも第1の識別情報が含まれたPDN Connectivity Requestメッセージを受信し、
    前記第1の識別情報は、端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードを識別する情報であり、
    前記PDN Connectivity Requestメッセージの応答であり、少なくとも第2の識別情報を含むPDN Connectivity Acceptメッセージを送信し、
    前記第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、
    前記PDN Connectivity Acceptメッセージを送信することにより、前記第2の識別情報の示すNBIFOMのオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを許諾することを通知する
    ことを特徴とするMME。
  8. 前記第2の識別情報を前記第1の識別情報と同一のNBIFOMオペレーションモードとする
    ことを特徴とする請求項7に記載のMME。
  9. 前記第2の識別情報を前記第1の識別情報は異なるNBIFOMオペレーションモードとする
    ことを特徴とする請求項7に記載のMME。
  10. 前記第2の識別情報がネットワーク主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、前記PDN Connectivity Acceptメッセージに少なくともフロー識別情報を含め、
    前記第2の識別情報が端末装置主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、
    前記PDN Connectivity Acceptメッセージに前記フロー識別情報を含ないことを特徴とする請求項7〜9に記載のMME。
  11. Moblity Management Entity(MME)であって、
    少なくとも第1の識別情報を含めてPDN Connectivity Requestメッセージを受信し、
    前記第1の識別情報は、端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードであり、
    前記PDN Connectivity Requestメッセージの応答であり、少なくとも前記端末装置が要求するNBIFOMのオペレーションモードを許可しないことを示す拒絶理由を含めたPDN Connectivity Rejectメッセージを送信する
    ことを特徴とするMME。
  12. 第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、且つ、前記第1の識別情報と異なるNBIFOMオペレーションモードであり、
    前記PDN Connectivity Rejectメッセージに少なくとも前記第2の識別情報を含める
    ことを特徴とする請求項11に記載のMME。
  13. 端末装置の通信制御方法であって、
    少なくとも第1の識別情報を含めてPDN Connectivity RequestメッセージをMoblity Management Entity(MME)に送信するステップと、
    前記第1の識別情報は、前記端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードを識別する情報であり、
    前記PDN Connectivity Requestメッセージの応答であり、少なくとも第2の識別情報を含むPDN Connectivity Acceptメッセージを受信するステップと、
    前記第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、
    前記第2の識別情報の示すNBIFOMのオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションを確立するするステップと
    を有することを特徴とする端末装置の通信制御方法。
  14. 前記第2の識別情報は、前記第1の識別情報と同一のNBIFOMオペレーションモードを示す情報である
    ことを特徴とする請求項13に記載の端末装置の通信制御方法。
  15. 前記第2の識別情報は前記第1の識別情報とは異なるNBIFOMオペレーションモードを示す情報である
    ことを特徴とする請求項13に記載の端末装置の通信制御方法。
  16. 前記第1の識別情報が端末装置主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、前記PDN Connectivity Requestに少なくともフロー識別情報を含めるステップを更に有し、
    前記第1の識別情報がネットワーク主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、前記PDN Connectivity Requestに前記フロー識別情報を含めない
    ことを特徴とする請求項13〜15に記載の端末装置の通信制御方法。
  17. 端末装置の通信制御方法であって、
    少なくとも第1の識別情報を含めてPDN Connectivity RequestメッセージをMoblity Management Entity(MME)に送信するステップと、
    前記第1の識別情報は、前記端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードであり、
    前記PDN Connectivity Requestメッセージの応答であり、少なくとも前記端末装置が要求するNBIFOMのオペレーションモードを許可しないことを示す拒絶理由を含めたPDN Connectivity Rejectメッセージを受信するステップと
    を有することを特徴とする端末装置の通信制御方法。
  18. 前記PDN Connectivity Rejectメッセージに含まれる第2の識別情報を受信するステップと、
    前記第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、且つ、前記第1の識別情報と異なるNBIFOMオペレーションモードであり、
    少なくとも前記第2の識別情報を含めてPDN Connectivity Requestメッセージを送信するステップと
    を有することを特徴とする請求項17に記載の端末装置の通信制御方法。
  19. Moblity Management Entity(MME)の通信制御方法であって、
    少なくとも第1の識別情報が含まれたPDN Connectivity Requestメッセージを受信するステップと、
    前記第1の識別情報は、端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードを識別する情報であり、
    第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、
    前記第2の識別情報の示すNBIFOMのオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションを確立することを許諾することを通知するために、前記PDN Connectivity Requestメッセージの応答であり、少なくとも前記第2の識別情報を含むPDN Connectivity Acceptメッセージを送信するステップと
    を有することを特徴とするMMEの通信制御方法。
  20. 前記第2の識別情報を前記第1の識別情報と同一のNBIFOMオペレーションモードとするステップと
    を更に有することを特徴とする請求項19に記載のMMEの通信制御方法。
  21. 前記第2の識別情報を前記第1の識別情報は異なるNBIFOMオペレーションモードとするステップと
    を更に有することを特徴とする請求項19に記載のMMEの通信制御方法。
  22. 前記第2の識別情報がネットワーク主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、前記PDN Connectivity Acceptメッセージに少なくともフロー識別情報を含めるステップを更に有し、
    前記第2の識別情報が端末装置主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、
    前記PDN Connectivity Acceptメッセージに前記フロー識別情報を含ないことを特徴とする請求項19〜21に記載のMMEの通信制御方法。
  23. Moblity Management Entity(MME)の通信制御方法であって、
    少なくとも第1の識別情報を含めてPDN Connectivity Requestメッセージを受信するステップと、
    前記第1の識別情報は、端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードであり、
    前記PDN Connectivity Requestメッセージの応答であり、少なくとも前記端末装置が要求するNBIFOMのオペレーションモードを許可しないことを示す拒絶理由を含めたPDN Connectivity Rejectメッセージを送信するステップと
    を有することを特徴とするMMEの通信制御方法。
  24. 第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、且つ、前記第1の識別情報と異なるNBIFOMオペレーションモードであり、
    前記PDN Connectivity Rejectメッセージに少なくとも前記第2の識別情報を含めるステップと
    を更に有することを特徴とする請求項23に記載のMMEの通信制御方法。
  25. Packet Data Gateway(PGW)であって、
    少なくとも第1の識別情報が含まれたセッション生成要求メッセージをMoblity Management Entity(MME)から受信し、
    前記第1の識別情報は、端末装置が要求するNetwork−based IP Flow Moblity(NBIFOM)のオペレーションモードを識別する情報であり、
    前記セッション生成要求メッセージの応答であり、少なくとも第2の識別情報を含むセッション生成応答メッセージを送信し、
    前記第2の識別情報は、PDNコネクションに対して許可されたNBIFOMのオペレーションモードであり、
    前記セッション生成応答メッセージの送信に基づいて、前記第2の識別情報の示すNBIFOMのオペレーションモードのマルチアクセスPDNコネクションを前記端末装置と確立する
    ことを特徴とするPGW。
  26. 前記第2の識別情報を前記第1の識別情報と同一のNBIFOMオペレーションモードとする
    ことを特徴とする請求項25に記載のPGW。
  27. 前記第2の識別情報を前記第1の識別情報は異なるNBIFOMオペレーションモードとする
    ことを特徴とする請求項25に記載のPGW。
  28. 前記第2の識別情報がネットワーク主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、前記セッション生成応答メッセージに少なくともフロー識別情報を含め、
    前記第2の識別情報が端末装置主導の通信路切り替えを行うNBIFOMオペレーションモードである場合には、
    前記前記セッション生成応答メッセージに前記フロー識別情報を含めないことを特徴とする請求項25〜27に記載のPGW。
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