JP2018090938A - 生地 - Google Patents
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Abstract
【課題】 細かい図案のプリントに不向きなフェルト又は不織布において、細かい図案を内包するフエルト又は不織布のなどの生地を提供する。【解決手段】 内包物と、繊維質基材を含み、前記繊維質基材は、羊毛、羊毛以外の獣毛繊維、コットン又はポリエステル、ポリプロピレン若しくはレーヨンなどの化学繊維であり、前記内包物は、紙、新聞紙又は高分子フィルムであり、前記内包物は文字、図柄、模様又は写真などが記載されており、前記内包物は複数の穴を有し、前記内包物の一方の面及び他方の面に接している繊維質基材の繊維同志が上記穴を介して絡み合うことにより前記内包物と前記繊維質基材が固定化さていることを特徴とする生地。【選択図】図2
Description
本発明は、フェルト又は不織布などの生地に関するものである。
縫製の技術分野において、複数の異なる繊維生地をニードルパンチ等による交絡一体化する方法が知られている(特許文献1)。
また、ニードルパンチ不織布とプリント不織布をニードリングにより一体化する方法が知られている(特許文献2)。
また、ニードルパンチ不織布とプリント不織布をニードリングにより一体化する方法が知られている(特許文献2)。
フェルトや不織布にプリント(シルクスクリーンプリントやインクジェットプリントなど)しようとする場合、繊細な細いラインや細い文字などは、繊維が毛羽立っているフラットな面ではないので、細い図案を綺麗にプリントすることが困難である。そして、プリント技法でそのような細い図案の表現を行おうとすればそれによる加工代がかかる。
特許文献2では車内の内装に用いるのが目的であり、特許文献2の中のプリントの不織布というのは、新聞紙に代表されるよな細かい文字、図柄ではなく、大きな図柄を表していると考えられる。また、細かな図案の表現を試みた場合でも、プリントされているものが不織布なので、本発明のように細い図案の綺麗に表現することが困難である。
また、役割を終えたら捨てられてしまうもの、ここでは新聞紙やチラシなどの印刷された紙。または、ビニル素材であるポリ塩化ビニルや軟質プラスチック、ポリエチレンとナイロンをラミネートしたフィルムやポリプロピレンの袋などの食品パッケージやコンビニエンスストアなどのビニル製の買い物袋など、使用後は捨ててしまうようなものを、新たな役割を与えることでリサイクルやエコ活動にもつながる。
本発明は、このような課題を解決したものであり、かつフェルトや不織布の分野で新規性のある技法とデザインを提供するものである。
本発明は、以上の課題を達成するために、内包物と、繊維質基材を含み、前記繊維質基材は、羊毛、羊毛以外の獣毛繊維、コットン又はポリエステル、ポリプロピレン若しくはレーヨンなどの化学繊維であり、前記内包物は、紙、新聞紙又は高分子フィルムであり、前記内包物は文字、図柄、模様又は写真などが記載されており、前記内包物は複数の穴を有し、前記内包物の一方の面及び他方の面に接している前記繊維質基材の繊維同志が前記穴を介して絡み合うことにより前記内包物と前記繊維質基材が固定化さていることを特徴とする生地を提供する。
また、前記複数の穴はニードルパンチ加工により形成されており、前記内包物は紙又は新聞紙であり、前記紙又は新聞紙の前記繊維質基材が接している領域はパンチ密度が10本/cm2〜400本/cm2の特徴とする請求項1に記載の生地を提供する。
また、前記複数の穴はニードルパンチ加工により形成されており、前記内包物は高分子フィルムであり、前記高分子フィルムの前記繊維質基材が接している領域はパンチ密度が10本/cm2〜500本/cm2の特徴とする請求項1に記載の生地を提供する。
また、内包物と、繊維質基材を含み、前記繊維質基材は、羊毛、羊毛以外の獣毛繊維、コットン又はポリエステル、ポリプロピレン若しくはレーヨンなどの化学繊維であり、前記内包物は、紙、新聞紙、高分子フィルムであり、前記内包物は文字、図柄、模様又は写真などが記載されており、前記内包物と前記内包物の全面を覆っている前記繊維質基材は縮絨技巧により固定化さていることを特徴とする生地を提供する。
また、これらの発明は、前記内包物に記載されている文字、写真、図案又は模様の一部がその表面に配置された前記繊維質基材を介して外部から見える状態であることが望ましい。
一般に、フェルトや不織布にプリント(シルクスクリーンプリントやインクジェットプリントなど)しようとする場合、繊維が毛羽立っているフラットな面ではないので、繊細な細いラインや細い文字など細い図案を綺麗にプリントすることが困難である。しかし、本発明においては、文字、図柄、模様又は写真などの細かい図案が記載された紙、新聞紙又は高分子フィルムなどの内包物と羊毛等の繊維質基材をニードルパンチ技法又は縮絨技法により一体化し(フェルト化し)、内包物の両面を繊維質基材で覆うようにすることで、文字、図柄、模様又は写真などの細かい図案を有するフェルト又は不織布などの生地を提供する。
本発明の制作方法としての一つが、ニードルパンチ加工である。多数のニードルパンチ専用の針のついた機械で 圧縮してフェルトまたは不織布にする方法である。従来のニードルパンチ加工では、特許文献1,2のように2つの繊維質基材を重ねて加工していくのだが、本発明は繊維質基材と紙、新聞紙又は高分子フィルムなどの内包物を一緒にして加工する。本発明の内包物は紙、新聞紙又は高分子フィルムであり、繊維ではないため繊維質基材と直接くっつくことや絡み合うことははないが、ニードル針で内包物に穴を開け、その穴から繊維質基材が内包物の上下に運ばれ、内包物の表裏で繊維質基材同士が絡み合い、フェルト化または不織布化していくことができる。すなわち、内包物の一方の面及び他方の面に接している前記繊維質基材の繊維同志がニードルパンチ加工で開けられた複数の穴を介して絡み合うことにより前記内包物と前記繊維質基材が固定化さている。内包物は文字、図柄、模様又は写真など(以下「文字など」)が記載されており、内包物がよく見える面ができるように制作するため、細かい図柄表現が可能な意匠性を持つフェルト又は不織布などの生地を提供することができる。
図16は、ニードルパンチ用針の形状の説明図である。上部は円柱形で下部は三角柱の形状で先端部分が細くなっていくような形状になっている。すなわち、三角柱の部分の断面は三角形になっている。下部の三角柱は部分的にくぼみと突起があり、その形状により繊維が絡まってニードルパンチ加工を行うことができる。
一方、縮絨技法でも制作することも可能である。縮絨技法の場合は羊毛やその他の獣毛繊維を、水や弱アルカリ性溶液(セッケン液など)を含ませたり、熱、圧力、振動などを加え、繊維が互いに密にからみ合い離れなくなるするものである。まず、シート状の羊毛やその他の獣毛繊維である繊維質基材を任意の厚さで置く。その上に紙、新聞紙又は高分子フィルムなどの内包物を置き、さらにその上に薄い羊毛やその他の獣毛繊維である繊維質基材をおき、熱、圧力、振動などを加えてフェルト化して、内包物を上下に置いた羊毛などの繊維質基材同士で挟んで、繊維質基材同士が密に絡み合いパックするような加工である。
ここでも、内包物は文字、図柄、模様又は写真などが記載されており、内包物がよく見える面ができるように制作するため、細かい図柄表現できる本発明のように意匠性を持つフェルト又は不織布などの生地を提供することができる。
ここでも、内包物は文字、図柄、模様又は写真などが記載されており、内包物がよく見える面ができるように制作するため、細かい図柄表現できる本発明のように意匠性を持つフェルト又は不織布などの生地を提供することができる。
フェルトや不織布といった、細かい図案のプリントに不向きな素材でも、内包物である紙、新聞紙又は高分子フィルムに記載された文字、図柄、模様又は写真などが表面に見えてくるので、細かな図柄の表現が可能になる。なおかつ、内包物それぞれの素材感、光沢感などの質感を保つこともでき、今までにないフェルト又は不織布などの生地のあらたな表現の幅を広げうる可能性をもっている。
また、従来技術のようにプリントで表現する場合はフェルト又は不織布などの生地を一度制作し、あと加工として行われるものであるが、本発明は、フェルト又は不織布などの生地の生産と同時進行で行われるものであるから、効率性、コスト面、時間面でも大いに効果のあるものである。
役割を終えたら捨てられてしまうもの、ここでは新聞紙やチラシなどの印刷された紙。または、食品パッケージやコンビニエンスストアなどのビニル製の買い物袋など、使用後は捨ててしまうようなものを、新たに生地としての役割を与えることができ、リサイクルやエコ活動にもつながる。
(本発明の制作方法)
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を説明する。
ニードルパンチ技法を用いた本発明の制作方法について説明する。小型ニードルパンチミシン機(株式会社タナカアンドカンパニーリミテッド「NPl−7R NPl−36S」等)での加工と大型ニードルパンチミシン機(安田工機株式会社「ニードルロッカー(不織布製造機)」等)での加工では、基本は一緒であるが若干手間数が異なる。小型ニードルパンチ機と大型ニードルパンチ機の違いは大きく二点ある。一つはニードル針の本数である。小型機の場合1本〜1000本程であるが、大型機の場合は1平方メートルに2000本〜20000本程である。二つ目は、小型ニードルパンチ機の場合は手動で繊維質基材と内包物を動かし、上下に動いているニードル針の中を通しニードルパンチ加工していくが、大型ニードルパンチ機の場合はローラーにより設置台が自動的に上下に動いているニードル針の中を通っていき加工される。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例を説明する。
ニードルパンチ技法を用いた本発明の制作方法について説明する。小型ニードルパンチミシン機(株式会社タナカアンドカンパニーリミテッド「NPl−7R NPl−36S」等)での加工と大型ニードルパンチミシン機(安田工機株式会社「ニードルロッカー(不織布製造機)」等)での加工では、基本は一緒であるが若干手間数が異なる。小型ニードルパンチ機と大型ニードルパンチ機の違いは大きく二点ある。一つはニードル針の本数である。小型機の場合1本〜1000本程であるが、大型機の場合は1平方メートルに2000本〜20000本程である。二つ目は、小型ニードルパンチ機の場合は手動で繊維質基材と内包物を動かし、上下に動いているニードル針の中を通しニードルパンチ加工していくが、大型ニードルパンチ機の場合はローラーにより設置台が自動的に上下に動いているニードル針の中を通っていき加工される。
図7は本発明における小型ニードルパンチ機を用いた技法の工程図(拡大図)である。中に入れたい内包物を任意の配置、大きさでミシン台に置く。それから、繊維質基材を量のムラをなるべく少なくし、内包物を覆い隠す大きさで内包物の上に覆い被せる。繊維質基材の厚さに関しては完成品の希望の厚さに合わせて調整する。そして、これを小型ニードルパンチ機でパンチ加工し、内包物を貫通して繊維質基材が内包物の裏面に運ばれる。ニードルパンチ加工を何度も繰り返し、別々の穴からでてきた羊毛が裏面で絡み合って、それにより繊維質基材と内包物を一体化させる。その際、繊維質基材と内包物が浮いて悪い仕上がりや針の破損にならないよう手で抑えながらニードルパンチミシン機に通していく。針の断面の三角形の一辺が0.2mm〜1.5mm程が望ましく。より望ましくは0.45mm〜1mm程である。針が断面の三角形が大きすぎると、内包物に開く穴も必然的に大きくなり、最適なパンチ密度を保とうとすれば、一つ一つの穴が大きいゆえ内包物の破損に繋がる。また、パンチ加工によって開かれた穴が目立ってしまい見栄えも悪くなるので注意が必要である。
次に、図8である大型のニードルパンチ機で制作する場合を説明する。大型機の場合、針の量が多く繊維質基材と内包物の浮きを抑えながら一体化することができないため、先に仮止めをするという作業が増える。まず初めにシート状の繊維質基材を置く。厚さは、完成品の厚さを考慮する。そして内包物を任意の配置と大きさでその上に置く。その際に下の繊維質基材からはみ出ないように注意する。そして、その上に透けるくらいのとても薄い繊維質基材を上に被せる。ここで厚い繊維質基材を上に置いてしまうと、パンチ加工後内包物がその厚い繊維質基材に隠れてしまい最適ではない。そして、この状態でパンチミシンに通していき、この状態が仮止めである。この仮止めされた生地をひっくり返して再度ニードルパンチ機械に通していく。この際も針の断面の三角形の一辺が0.2mm〜1.5mm程が望ましく。より望ましくは0.45mm〜1mm程である。
(実施例1)
図1は、本発明の生地の断面図である。内包物に記載された文字などが表面に見える面を上面とする。裏面は繊維質基材が多く占める面である。図1では内包物1の上側が表面で、下側が裏面になる。内包物1の上側に文字などが記載されており、その表面に配置された繊維質基材を介して文字や図柄などを認識することができる。
また、図5は本発明の実施例で表と裏の実際の画像である。表面は裏面と比較して繊維質基材の量が少なく内包物に記載された文字や図柄などが表面に見えるように現れている。本発明の実施例はどれも前述の上面が製品の上面になり、本発明の特徴の一つである、内包物の表層のデザイン性を見せるのが目的である。それによって、細かな図柄をデザイン要素として生地に反映することができる。
本発明の繊維質基材として実施例では羊毛を用いているが、羊毛以外の獣毛繊維、コットンなども適当できる。さらには、ポリエステル、ポリプロピレン又はレーヨンなどの化学繊維でもかまわない。ニードルパンチ加工に適用できる繊維質基材であれば種々適用することができる。
繊維質基材の量は、目的の製品に合わせて変更するが、例えば内包物が新聞紙であるとき、0.03g/cm2〜10g/cm2程が望ましい。少なすぎると繊維質基材との一体化に不十分であるし、多すぎると機械に入らないまたは、針の破損に繋がる可能性がある。また、内包物が高分子フィルムで厚さ0.3mmの場合、0.03g/cm2〜8g/cm2程が望ましい。
図1は、本発明の生地の断面図である。内包物に記載された文字などが表面に見える面を上面とする。裏面は繊維質基材が多く占める面である。図1では内包物1の上側が表面で、下側が裏面になる。内包物1の上側に文字などが記載されており、その表面に配置された繊維質基材を介して文字や図柄などを認識することができる。
また、図5は本発明の実施例で表と裏の実際の画像である。表面は裏面と比較して繊維質基材の量が少なく内包物に記載された文字や図柄などが表面に見えるように現れている。本発明の実施例はどれも前述の上面が製品の上面になり、本発明の特徴の一つである、内包物の表層のデザイン性を見せるのが目的である。それによって、細かな図柄をデザイン要素として生地に反映することができる。
本発明の繊維質基材として実施例では羊毛を用いているが、羊毛以外の獣毛繊維、コットンなども適当できる。さらには、ポリエステル、ポリプロピレン又はレーヨンなどの化学繊維でもかまわない。ニードルパンチ加工に適用できる繊維質基材であれば種々適用することができる。
繊維質基材の量は、目的の製品に合わせて変更するが、例えば内包物が新聞紙であるとき、0.03g/cm2〜10g/cm2程が望ましい。少なすぎると繊維質基材との一体化に不十分であるし、多すぎると機械に入らないまたは、針の破損に繋がる可能性がある。また、内包物が高分子フィルムで厚さ0.3mmの場合、0.03g/cm2〜8g/cm2程が望ましい。
(実施例2)
図2は本発明の実施例で、チラシなどの印刷された紙を複数枚重ねたものを内包物として制作した本発明の画像である。また、加工後はその内包物の輪郭に沿って繊維質基材をカットしたものである。このような印刷された紙の内包物の具体例としては、チラシやレシート(領収書)、雑誌や漫画、写真や製品の説明書、ポスターや広告紙、メモや自分で描いたイラスト、紙封筒や紙袋、切手やハガキ、地図なども含まれる。文字や図柄(デザイン)が見えるているのは、内包物が見えているためであり、配置の仕方や内包物の内容に関しては任意で決める。また、図2のように内包物の紙を一枚だけでなく、複数枚重ねた状態で加工することもできる。内包物が紙又は新聞紙の場合の厚さはニードルパンチ加工の仕上がりを鑑み0.01mm〜10mmが望ましい。さらに望ましくは0.03mm〜6mmが望ましく、さらに望ましくは0.05mm〜4mmが望ましい。
図2は本発明の実施例で、チラシなどの印刷された紙を複数枚重ねたものを内包物として制作した本発明の画像である。また、加工後はその内包物の輪郭に沿って繊維質基材をカットしたものである。このような印刷された紙の内包物の具体例としては、チラシやレシート(領収書)、雑誌や漫画、写真や製品の説明書、ポスターや広告紙、メモや自分で描いたイラスト、紙封筒や紙袋、切手やハガキ、地図なども含まれる。文字や図柄(デザイン)が見えるているのは、内包物が見えているためであり、配置の仕方や内包物の内容に関しては任意で決める。また、図2のように内包物の紙を一枚だけでなく、複数枚重ねた状態で加工することもできる。内包物が紙又は新聞紙の場合の厚さはニードルパンチ加工の仕上がりを鑑み0.01mm〜10mmが望ましい。さらに望ましくは0.03mm〜6mmが望ましく、さらに望ましくは0.05mm〜4mmが望ましい。
(実施例3)
図3は内包物を新聞紙で行った本発明の生地で、新聞紙を複数枚重ねてあるものである。新聞紙一枚を任意の形に折り、その形状を残して加工していったものであり、加工後はその輪郭に沿って繊維質基材をカットしていったものである。内包物である新聞紙を折らずに綺麗な矩形での加工も可能であるが、デザイン性を考え新聞紙を折って自由な形に加工することもできる。また、図3のようにそれぞれ作成した本発明の生地を重ねた状態で再度加工し、つなぎ合わせることも可能である。これにより、デザインのバリエーションを増やすことにつながり、さらに発展性のある本発明の生地を生み出すことができる。
図3は内包物を新聞紙で行った本発明の生地で、新聞紙を複数枚重ねてあるものである。新聞紙一枚を任意の形に折り、その形状を残して加工していったものであり、加工後はその輪郭に沿って繊維質基材をカットしていったものである。内包物である新聞紙を折らずに綺麗な矩形での加工も可能であるが、デザイン性を考え新聞紙を折って自由な形に加工することもできる。また、図3のようにそれぞれ作成した本発明の生地を重ねた状態で再度加工し、つなぎ合わせることも可能である。これにより、デザインのバリエーションを増やすことにつながり、さらに発展性のある本発明の生地を生み出すことができる。
(実施例4)
図6は繊維質基材そのものの色を変えて制作した物である。これにより同じ内包物でも異なるデザインに仕立てることができる。どちらも内包物は新聞紙であるが、左は無着色の白い羊毛を用い、右側は着色した羊毛を用いている。また、繊維質基材と内包物が一体化するにあたり、表面の繊維質基材の厚さまたはニードルパンチの加工の度合いにより、繊維質基材が表面にどのくらい出てくるかで見えてくる内包物に濃淡が生まれる。このように内包物の配置の仕方や、繊維質基材の表面の量による濃淡、繊維質基材の色は本発明生地のデザインの肝となり、本発明を多様なバリエーションを持って制作することができる。
図6は繊維質基材そのものの色を変えて制作した物である。これにより同じ内包物でも異なるデザインに仕立てることができる。どちらも内包物は新聞紙であるが、左は無着色の白い羊毛を用い、右側は着色した羊毛を用いている。また、繊維質基材と内包物が一体化するにあたり、表面の繊維質基材の厚さまたはニードルパンチの加工の度合いにより、繊維質基材が表面にどのくらい出てくるかで見えてくる内包物に濃淡が生まれる。このように内包物の配置の仕方や、繊維質基材の表面の量による濃淡、繊維質基材の色は本発明生地のデザインの肝となり、本発明を多様なバリエーションを持って制作することができる。
(実施例5)
また、図4は内包物に文字、図柄、模様又は写真などが印字されてる、高分子フィルムであるポリプロピレン素材のポテトチップスの袋で行った例の画像である。印刷されている細かな文字などをデザインの要素としてる。また、加工後はその輪郭に沿って繊維質基材をカットしていったものである。他にも、菓子パンの袋や、コンビニエンスストアなどの買い物袋やゴミ袋などにも応用可能である。本件発明に適用できる高分子フィルムは、ポリ塩化ビニル、軟質プラスチック、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン又はナイロンポリなどのフィルムやシート状のものである。さらに、ポリ袋で使われるような、高圧(LDPE)低密度ポリエチレン若しくは中低圧(HDPE)高密度ポリエチレン、又は食品の袋で使われるような二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、アルミ蒸着ポリエステル(VMPET)若しくは無延伸ポリプロピレン(CPP)など適用できる。同じ材質の高分子フィルム又は異なる材質の高分子フィルムを複数枚重ねて用いることもできる。本発明の内包物として用いる高分子フィルムの厚さはニードルパンチ加工の仕上がりを鑑み0.01mm〜8mmが望ましい。さらに望ましくは0.03mm〜6mmが望ましく、さらに望ましくは0.05mm〜4mmが望ましい。
また、図4は内包物に文字、図柄、模様又は写真などが印字されてる、高分子フィルムであるポリプロピレン素材のポテトチップスの袋で行った例の画像である。印刷されている細かな文字などをデザインの要素としてる。また、加工後はその輪郭に沿って繊維質基材をカットしていったものである。他にも、菓子パンの袋や、コンビニエンスストアなどの買い物袋やゴミ袋などにも応用可能である。本件発明に適用できる高分子フィルムは、ポリ塩化ビニル、軟質プラスチック、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン又はナイロンポリなどのフィルムやシート状のものである。さらに、ポリ袋で使われるような、高圧(LDPE)低密度ポリエチレン若しくは中低圧(HDPE)高密度ポリエチレン、又は食品の袋で使われるような二軸延伸ポリプロピレン(OPP)、アルミ蒸着ポリエステル(VMPET)若しくは無延伸ポリプロピレン(CPP)など適用できる。同じ材質の高分子フィルム又は異なる材質の高分子フィルムを複数枚重ねて用いることもできる。本発明の内包物として用いる高分子フィルムの厚さはニードルパンチ加工の仕上がりを鑑み0.01mm〜8mmが望ましい。さらに望ましくは0.03mm〜6mmが望ましく、さらに望ましくは0.05mm〜4mmが望ましい。
(実施例6)
また、図9は本発明のさらに別の実施例の断面図である。図1のように内包物すべてを繊維質基材で覆わなくても良い。
図13はその実際の画像である。内包物(新聞紙)が表面に見える面を上面とする。写真の左側が内包物(新聞紙)がそのまま見えており、写真の右側は内包物と繊維質基材が一体化している。本実施例では、その異なる表情が同時に共存しているのが最大の魅力であり、デザイン性の幅を広げるものである。製造に関して、内包物と繊維質基材との加工部分との境目の境界領域であるが、二つの加工方法が考えられる。
図10は加工箇所を俯瞰し、その違いを示した説明図である。図10(a)は、任意の境界線までニードルパンチ加工を行い、加工部分とそうでない部分がはっきりと分けるようにする方法である。一方、図10(b)はニードルパンチ加工を徐々に減らし、フェードイン/アウトするような形で内包物と繊維質基材が一体化していく方法である。
また、図9は本発明のさらに別の実施例の断面図である。図1のように内包物すべてを繊維質基材で覆わなくても良い。
図13はその実際の画像である。内包物(新聞紙)が表面に見える面を上面とする。写真の左側が内包物(新聞紙)がそのまま見えており、写真の右側は内包物と繊維質基材が一体化している。本実施例では、その異なる表情が同時に共存しているのが最大の魅力であり、デザイン性の幅を広げるものである。製造に関して、内包物と繊維質基材との加工部分との境目の境界領域であるが、二つの加工方法が考えられる。
図10は加工箇所を俯瞰し、その違いを示した説明図である。図10(a)は、任意の境界線までニードルパンチ加工を行い、加工部分とそうでない部分がはっきりと分けるようにする方法である。一方、図10(b)はニードルパンチ加工を徐々に減らし、フェードイン/アウトするような形で内包物と繊維質基材が一体化していく方法である。
(実施例7)
図15はスーパーの買い物袋(レジ袋)を内包物として、買い物袋の上部の入り口側を周状にニードルパンチ加工した画像である。この実施例は図2,3,4などの内包物として用いる素材を潰して平面的に加工した実施例とは異なり、内包物の素材の形状や機能を維持している実施例である。スーパーの買い物袋としての元々の形状をある程度残し、取っ手部分も片方ずつ加工し、完成形が立体的で袋状になるように加工していった例である。このように袋状のものに部分的にニードルパンチ加工をつけることでデザイン性を高めつつもモノを入れるという機能を残し、ニードルパンチ加工を施しても実際に使用することができるようにした作例である。このように部分的に本発明を使用することは、半分が元々の素材で半分が本発明の生地にすることができる。また、現存する物の後加工としても可能なため、新規性のあるデザインを提供することができる。
また、この作例では上部が無地の買い物袋を用いた作例のため図柄はないが、用いる買い物袋の外側に文字や図柄が印刷されていものを利用すれば、文字や図柄を表面に見せることも可能である。その場合、ニードル針は袋の内側から外側に向けて刺すことになる。
図15はスーパーの買い物袋(レジ袋)を内包物として、買い物袋の上部の入り口側を周状にニードルパンチ加工した画像である。この実施例は図2,3,4などの内包物として用いる素材を潰して平面的に加工した実施例とは異なり、内包物の素材の形状や機能を維持している実施例である。スーパーの買い物袋としての元々の形状をある程度残し、取っ手部分も片方ずつ加工し、完成形が立体的で袋状になるように加工していった例である。このように袋状のものに部分的にニードルパンチ加工をつけることでデザイン性を高めつつもモノを入れるという機能を残し、ニードルパンチ加工を施しても実際に使用することができるようにした作例である。このように部分的に本発明を使用することは、半分が元々の素材で半分が本発明の生地にすることができる。また、現存する物の後加工としても可能なため、新規性のあるデザインを提供することができる。
また、この作例では上部が無地の買い物袋を用いた作例のため図柄はないが、用いる買い物袋の外側に文字や図柄が印刷されていものを利用すれば、文字や図柄を表面に見せることも可能である。その場合、ニードル針は袋の内側から外側に向けて刺すことになる。
(実施例8(比較例))
図12はニードルパンチ加工のやりすぎにより内包物が破損している例である。パンチ密度は500本/cm2である。内包物の破損は、見栄えが悪くなり、その砕けた物が完成したフェルトまたは不織布の上面にも出てきてしまい、それがボロボロと取れていってしまうため望ましくない。
前述の特許文献1、2の技術のように繊維生地同志、不織布同志をニードルパンチ加工する場合と異なり、本件発明で用いる内包物は紙、新聞紙又は高分子フィルムなどの薄い素材でありニードルパンチ加工に対して壊れやすいため、ニードルパンチ加工の加工数について十分注意する必要がある。パンチ密度が少なすぎると繊維質基材と内包物を一体化させるのに不十分であるし、多すぎると内包物が破けてしまう。
本発明のニードルパンチ加工に伴うパンチ密度とは、1cm2(平方センチメートル)あたりのニードルの合計通過回数をいい、本/cm2で表す。
内包物が紙又は新聞紙の場合、紙又は新聞紙における繊維質基材が接している領域(ニードルパンチ加工が施されている領域)の最適なパンチ密度は、10本/cm2〜400本/cm2であることが望ましく、より望ましくは20本/cm2〜300本/cm2である。またその際、紙又は新聞紙の厚さは0.01mm〜10mmが望ましい。さらに望ましくは0.03mm〜6mmが望ましく、さらに望ましくは0.05mm〜4mmが望ましい。
内包物が高分子フィルムの場合、高分子フィルムにおける繊維質基材が接している領域(ニードルパンチ加工が施されている領域)の最適なパンチ密度は10本/cm2〜500本/cm2であることが望ましく、より望ましくは20本/cm2〜300本/cm2である。またその際、高分子フィルムの厚さは0.01mm〜8mmが望ましい。さらに望ましくは0.03mm〜6mmが望ましく、さらに望ましくは0.05mm〜4mmが望ましい。
図12はニードルパンチ加工のやりすぎにより内包物が破損している例である。パンチ密度は500本/cm2である。内包物の破損は、見栄えが悪くなり、その砕けた物が完成したフェルトまたは不織布の上面にも出てきてしまい、それがボロボロと取れていってしまうため望ましくない。
前述の特許文献1、2の技術のように繊維生地同志、不織布同志をニードルパンチ加工する場合と異なり、本件発明で用いる内包物は紙、新聞紙又は高分子フィルムなどの薄い素材でありニードルパンチ加工に対して壊れやすいため、ニードルパンチ加工の加工数について十分注意する必要がある。パンチ密度が少なすぎると繊維質基材と内包物を一体化させるのに不十分であるし、多すぎると内包物が破けてしまう。
本発明のニードルパンチ加工に伴うパンチ密度とは、1cm2(平方センチメートル)あたりのニードルの合計通過回数をいい、本/cm2で表す。
内包物が紙又は新聞紙の場合、紙又は新聞紙における繊維質基材が接している領域(ニードルパンチ加工が施されている領域)の最適なパンチ密度は、10本/cm2〜400本/cm2であることが望ましく、より望ましくは20本/cm2〜300本/cm2である。またその際、紙又は新聞紙の厚さは0.01mm〜10mmが望ましい。さらに望ましくは0.03mm〜6mmが望ましく、さらに望ましくは0.05mm〜4mmが望ましい。
内包物が高分子フィルムの場合、高分子フィルムにおける繊維質基材が接している領域(ニードルパンチ加工が施されている領域)の最適なパンチ密度は10本/cm2〜500本/cm2であることが望ましく、より望ましくは20本/cm2〜300本/cm2である。またその際、高分子フィルムの厚さは0.01mm〜8mmが望ましい。さらに望ましくは0.03mm〜6mmが望ましく、さらに望ましくは0.05mm〜4mmが望ましい。
(実施例9)
図11は本発明における縮絨技法の工程図である。縮絨技法の場合は羊毛やその他の獣毛繊維(以下、羊毛など)を、水や弱アルカリ性溶液(セッケン液など)を含ませたり、熱、圧力、振動などを加え、羊毛などの繊維質基材が互いに密にからみ合い離れなく性質を利用するものである。ニードルパンチ加工同様に、新聞紙、紙又は高分子フィルムの内包物と繊維質基材が直接くっつくことはないため、羊毛などの繊維質基材が内包物を挟んでパックするような状態である。
まず、基材となる羊毛などを薄く均一にしたシート状のものを置く。また、羊毛などの繊維質基材を目的の製品の希望の厚さに応じてその厚さを決める(以下、下層繊維質基材)。下層繊維質基材の上に内包物を任意の配置と大きさで置く。この時に内包物が羊毛などの下層繊維質基材からはみ出ないように注意する。その上に薄い羊毛などの繊維質基材を薄いシート状にして、下層繊維質基材と同等の面積分を内包物の上に置く(以下、上層繊維質基材)。上層繊維質基材は内包物を下層繊維質基材と挟んでパックするような働きになる。この上層繊維質基材は内包物を覆ってしまうように置くのだが、厚すぎると内包物が隠れてしまい結果見えなくなってしまうので、内包物が隠れない程度の厚さにする必要がある。
次に、その状態で熱、圧力、振動などを加えフェルト化していく。そして出来上がったものを乾燥させる。ここでも、内包物が表面に見えてくる上層繊維質基材の面が表面になり、下層繊維質基材側が裏面になる。
この加工の場合は内包物を覆い被せるような全面での利用は向いているが、上記に示したような、部分的な加工の利用は不向きである。
図11は本発明における縮絨技法の工程図である。縮絨技法の場合は羊毛やその他の獣毛繊維(以下、羊毛など)を、水や弱アルカリ性溶液(セッケン液など)を含ませたり、熱、圧力、振動などを加え、羊毛などの繊維質基材が互いに密にからみ合い離れなく性質を利用するものである。ニードルパンチ加工同様に、新聞紙、紙又は高分子フィルムの内包物と繊維質基材が直接くっつくことはないため、羊毛などの繊維質基材が内包物を挟んでパックするような状態である。
まず、基材となる羊毛などを薄く均一にしたシート状のものを置く。また、羊毛などの繊維質基材を目的の製品の希望の厚さに応じてその厚さを決める(以下、下層繊維質基材)。下層繊維質基材の上に内包物を任意の配置と大きさで置く。この時に内包物が羊毛などの下層繊維質基材からはみ出ないように注意する。その上に薄い羊毛などの繊維質基材を薄いシート状にして、下層繊維質基材と同等の面積分を内包物の上に置く(以下、上層繊維質基材)。上層繊維質基材は内包物を下層繊維質基材と挟んでパックするような働きになる。この上層繊維質基材は内包物を覆ってしまうように置くのだが、厚すぎると内包物が隠れてしまい結果見えなくなってしまうので、内包物が隠れない程度の厚さにする必要がある。
次に、その状態で熱、圧力、振動などを加えフェルト化していく。そして出来上がったものを乾燥させる。ここでも、内包物が表面に見えてくる上層繊維質基材の面が表面になり、下層繊維質基材側が裏面になる。
この加工の場合は内包物を覆い被せるような全面での利用は向いているが、上記に示したような、部分的な加工の利用は不向きである。
(実施例10)
また、この縮絨方法はニードルパンチ加工した本発明の生地を、二次加工として縮絨させるということにも適用できる。本発明のニードルパンチで加工したものをより強固なもの、繊維質基材の厚さをもっと増やしたい場合などは、この工程を踏むことにより、良い結果を得られることが可能である。ここで利用可能なニードルパンチ加工した本発明の生地は繊維質基材に羊毛やその他の獣毛繊維を用いた場合のみである。
まず、任意の厚さの羊毛などの繊維質基材を用意する。大きさはニードルパンチ加工した本発明の生地よりはみ出る量にする。その状態で熱、圧力、振動などを加えフェルト化していく。この場合は上層繊維質基材は必要としない。その理由は、ニードルパンチ加工によって繊維質基材と一体化しているため、内包物をパックする必要がないからである。
また、この縮絨方法はニードルパンチ加工した本発明の生地を、二次加工として縮絨させるということにも適用できる。本発明のニードルパンチで加工したものをより強固なもの、繊維質基材の厚さをもっと増やしたい場合などは、この工程を踏むことにより、良い結果を得られることが可能である。ここで利用可能なニードルパンチ加工した本発明の生地は繊維質基材に羊毛やその他の獣毛繊維を用いた場合のみである。
まず、任意の厚さの羊毛などの繊維質基材を用意する。大きさはニードルパンチ加工した本発明の生地よりはみ出る量にする。その状態で熱、圧力、振動などを加えフェルト化していく。この場合は上層繊維質基材は必要としない。その理由は、ニードルパンチ加工によって繊維質基材と一体化しているため、内包物をパックする必要がないからである。
(実施例11)
さらに本発明の生地を用いた具体的製品の実施例について説明する。
さらに本発明の生地を用いた具体的製品の実施例について説明する。
本発明は「ラグ」「マット」「鍋敷き」「コースター」「テーブルクロス」「インソール」などの敷物類に適用することができる(図14参照)。フェルトまたは不織布は細かい繊維の集合体なので弾力性に豊み、キズや破損から保護する性質をもちます。断熱、保温、などの性質もあるため、敷物として利用されることが多いが、本発明でもそれらの性質は保つことができるため、高い芸術性を備えたものとして提供することができる。
本発明は「トートバック」「ポーチ」「ケース」「リュック」「ハンドバック」などの鞄類に適用することができる。フェルトまたは不織布は、断熱、保温、クッション性に優れているため、衝撃や物と物の接触から守るために用いられる。本発明の生地も高いデザイン性とともに、同様に高いクッション性があるため、上記の分野でも利用することができる。
本発明は「クッションカバー」「カーテン」「ソファーカバー」「椅子やソファーの張り生地」「ブランケット」「タペストリー」「マルチカバー」などのインテリアファブリック類に適用することができる。フェルトまたは不織布は、インテリアの中でも色々な場面で使われている。様々な機能を持つフェルトまたは不織布は、ヴィジュアルのデザイン性での部分ではなく、その製品の機能を支える部分で使われることもしばしばである。しかし、本発明は今までにない表現でヴィジュアル的にも革新的なため、機能の部分だけで使っていて裏方の役割を担っていたものを、表に前面に出すということも可能にすることができる。それにより、現状にない様々なデザイン性のある製品類を市場に提供することができる。
本発明は「コート」「ブルゾン」「ジャケット」「シャツ」「パンツ」「トップス」「スカート」「ベスト」などのファッションファブリック類に適用することができる。本発明の生地で制作されたフェルトまたは不織布は細かな文字や模様などのデザインを表現できるため、ファッション性の高い生地を生み出すことができる。本発明の生地を全面または部分的な使用で今までにない衣服を提供できる。
本発明は「アクセサリー」「ヘアバンド」「ヘアゴム」「ワッペン」「ボタン」「帽子」「マフラー」「ストール」「スカーフ」「チーフ」「ネクタイ」「アップリケ」「キーホルダー」「財布」「名刺入れ」「スリッパ」「スリッポン」「スニーカー」などのファッションアクセサリー類に適用することができる。フェルトまたは不織布は、柔らかく肌触りも良い。それゆえ身につけるものに利用されることも多い。また、ファッション小物はあらゆるデザインの製品が特にひしめき合う分野であるが、本発明の生地は高いデザイン性を要しているため、この分野にも大きく利用価値がある。
本発明は「ぬいぐるみ」「玩具」などの子供向け製品類に適用することができる。本発明の生地で制作されたフェルトまたは不織布は柔らかく、子供にとっても安全であるといえる。その上、細かなデザインを表現でき、上記の製品類にも多くのデザイン性の幅が広げることができる。
本発明で制作された生地を別素材に縫い付け、貼り付けなどによって、本発明で制作された生地が付け加えられたものを用いても良い。
本発明を全面ではなく部分的に加工したもの。部分的に本発明の技術を用いたものであれば、半分が元々の素材で半分が本発明の生地にすることもでき、現存する物の後加工として色々な物に可能なため、新規性のあるデザインを提供することができる。(図15参照)
本発明は様々な用途に用いることができる。例えば、インテリアとして敷物類、ソファカバーやタペストリーなどのインテリアファブリック類。トートバックなどの鞄類やスリッパなどの履物類、マフラーやコートなど、ファッションファブリックとしても利用可能である。また、内包物を不要品として出された物を利用することにより、エコ、リサイクルの側面からアプローチすることも可能である。
1内包物
2繊維質基材
3ニードルパンチ用針
4ニードルパンチを行い、内包物が貫通された穴
2繊維質基材
3ニードルパンチ用針
4ニードルパンチを行い、内包物が貫通された穴
Claims (6)
- 内包物と、繊維質基材を含み、
前記繊維質基材は、羊毛、羊毛以外の獣毛繊維、コットン又はポリエステル、ポリプロピレン若しくはレーヨンなどの化学繊維であり、
前記内包物は、紙、新聞紙又は高分子フィルムであり、
前記内包物は文字、図柄、模様又は写真などが記載されており、
前記内包物は複数の穴を有し、
前記内包物の一方の面及び他方の面に接している前記繊維質基材の繊維同志が前記穴を 介して絡み合うことにより前記内包物と前記繊維質基材が固定化さていることを特徴と する生地。 - 前記複数の穴はニードルパンチ加工により形成されており、
前記内包物は紙又は新聞紙であり、前記紙又は新聞紙の前記繊維質基材が接している領域はパンチ密度が10本/cm2〜400本/cm2であることを特徴とする請求項1に記載の生地。 - 前記複数の穴はニードルパンチ加工により形成されており、
前記内包物は高分子フィルムであり、前記高分子フィルムの前記繊維質基材が接している領域はパンチ密度が10本/cm2〜500本/cm2であることを特徴とする請求項1に記載の生地。 - 内包物と、繊維質基材を含み、
前記繊維質基材は、羊毛、羊毛以外の獣毛繊維、コットン又はポリエステル、ポリプロピレン若しくはレーヨンなどの化学繊維であり、
前記内包物は、紙、新聞紙、高分子フィルムであり、
前記内包物は文字、図柄、模様又は写真などが記載されており、
前記内包物と前記内包物の全面を覆っている前記繊維質基材は縮絨技巧により固定化さ ていることを特徴とする生地。 - 前記内包物に記載されている文字、写真、図案又は模様の一部はその表面に配置された前記繊維質基材を介して外部から見える状態であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の生地。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の生地を用いたラグ、マット、鍋敷き、コースター、テーブルクロス若しくはインソールなどの敷物、トートバック、ポーチ、ケース、リュック若しくはハンドバックなどの鞄、クッションカバー、カーテン、ソファーカバー、椅子やソファーの張り生地、ブランケット、タペストリー若しくはマルチカバーなどのインテリアファブリック、コート、ブルゾン、ジャケット、シャツ、パンツ、トップス、スカート若しくはベストなどのファッションファブリック、アクセサリー、ヘアバンド、ヘアゴム、ワッペン、ボタン、帽子、マフラー、ストール、スカーフ、チーフ、ネクタイ、アップリケ、キーホルダー、財布、名刺入れ、スリッパ、スリッポン若しくはスニーカーなどのファッションアクセサリー又はぬいぐるみ若しくは玩具などの製品。
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