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JP2018090961A - ドアハンドル装置 - Google Patents

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JP2018090961A JP2016232629A JP2016232629A JP2018090961A JP 2018090961 A JP2018090961 A JP 2018090961A JP 2016232629 A JP2016232629 A JP 2016232629A JP 2016232629 A JP2016232629 A JP 2016232629A JP 2018090961 A JP2018090961 A JP 2018090961A
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Abstract

【課題】ハンドルグリップの位置を検出するスイッチ等を削減できるドアハンドル装置を提供することを目的とする。【解決手段】本発明のドアハンドル装置1は、車体のドアに設けられたベース部材20と、ドアの外面に略同一面をなすように没入した収納位置と、ドアの外面から突出した展開位置と、前記展開位置から突出した操作位置とに揺動可能なハンドルグリップ10と、ハンドルグリップ10を操作する操作部材30と、操作部材30を駆動する駆動部40と、駆動部40からの駆動力を伝達して操作部材30を作動させる伝達機構50と、を備え、伝達機構50は、雄ネジ部53と、雄ネジ部53に対して螺合自在な雌ネジ部54とを有し、ハンドルグリップ10が収納位置から展開位置まで揺動するように操作部材を作動させたときに、雄ネジ部53と雌ネジ部54との噛み合いが外れるように構成した。【選択図】 図3

Description

本発明は、ドアハンドル装置に関するものである。
従来、車両用のドアハンドルをドアのアウターパネルの外表面に面一で収納するフラッシュサーフェスドアハンドル装置がある(特許文献1参照)。
従来のドアハンドル装置では、アウターハンドルの一端部がベース部材に支持されたピボットによって軸支されている。アウターハンドルにおけるピボットから他端部までは、ユーザが把持するための把持部となっている。
また、従来のドアハンドル装置は、アウターハンドルに設けられた作動部材の一方側に位置して駆動機構によって操作されるレバーアームと、作動部材の他方側に位置してラッチ機構に連結された第2レバーアームとを備える。
そして、駆動機構が作動するとレバーアームが揺動し、アウターハンドルの一端部に設けられた作動部材を一方側から他方側に向けて押すことで、アウターハンドルが格納位置から配置位置に揺動する。また、ユーザがアウターハンドルを配置位置から作動位置まで操作すると、作動部材が第2レバーアームに係合し、第2レバーアームを介してラッチ機構が操作され、ドアが開放可能となる。
特表2015−534615号公報
しかしながら、従来のドアハンドル装置では、アウターハンドルが格納位置から配置位置に移動した時点で駆動機構の作動を停止する必要があるため、アウターハンドル、または、レバーアームの位置を検出するためのスイッチを設ける必要があった。このように、スイッチを設けると製造コストが上昇し、また、スイッチが故障した場合、アウターハンドルが配置位置に移動したにもかかわらず、駆動機構は停止しないため、駆動機構に過負荷がかかり、駆動機構のモータの低寿命化や故障につながる恐れがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、アウターハンドルの位置を検出するスイッチを削減できるドアハンドル装置を提供することを課題とする。
上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本発明のドアハンドル装置は、車体のドアに設けられたベース部材と、前記ドアの外面に略同一面をなすように没入した収納位置と、前記ドアの外面から突出した展開位置と、前記展開位置から突出した操作位置とに揺動可能なハンドルグリップと、前記ハンドルグリップを操作する操作部材と、前記操作部材を駆動する駆動部と、前記駆動部からの駆動力を伝達して前記操作部材を作動させる伝達機構と、を備え、前記伝達機構は、雄ネジ部と、前記雄ネジ部に対して螺合自在な雌ネジ部とを有し、前記ハンドルグリップが前記収納位置から前記展開位置まで揺動するように前記操作部材を作動させたときに、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部との噛み合いが外れるように構成したことを特徴とするドアハンドル装置。
(2)上記(1)の構成において、前記雌ネジ部は、前記操作部材と一体となって作動する。
(3)上記(1)又は(2)の構成において、前記雌ネジ部は、雌ネジが設けられた螺合部と、前記螺合部に隣接し、前記雄ネジ部の外径よりも大きい内径を有し、前記雄ネジ部を支持するガイド部と、を有する。
(4)上記(1)から(3)のいずれかの構成において、前記噛み合いが外れた状態から前記噛み合いが再開するように、前記雌ネジ部と前記雄ネジ部とが互いに近接する方向に付勢する付勢部材を備える。
(5)上記(4)の構成において、前記付勢部材は、前記ハンドルグリップを、操作位置から収納位置に向けて付勢する。
本発明によれば、小型化されたドアハンドル装置を提供できる。
収納位置におけるドアハンドル装置の正面図である。 収納位置におけるドアハンドル装置の背面図である。 収納位置におけるドアハンドル装置の背面図である。 図3のA矢視断面図である。 展開位置におけるドアハンドル装置の背面図である。 図5のB矢視断面図である。 操作位置におけるドアハンドル装置の背面図である。 図7のC矢視断面図である。
(実施形態)
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。なお、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号を付している。また、以下では、特に説明がない限り、ドアハンドル装置1が車体のドアに取り付けられた状態で、車体の進行方向を前方とし、その反対方向を後方とする。また、車体の外側から内側に向けた方向を表裏方向と呼ぶ場合がある。実施形態は車体の進行方向左側に設けられたドアハンドル装置1を代表として示すが、車体の進行方向右側に設けられたドアハンドル装置1は、左側に設けられたドアハンドル装置1を左右反転したものである。
図1は、収納位置におけるドアハンドル装置1の正面図である。図2は、収納位置におけるドアハンドル装置1の背面図である。図3は、収納位置におけるドアハンドル装置1の背面図であり、雌ネジ部54の断面が示されている。図4は、図3のA矢視断面図である。図5は、展開位置におけるドアハンドル装置1の背面図である。図6は、図5のB矢視断面図である。図7は、操作位置におけるドアハンドル装置1の背面図である。図8は、図7のC矢視断面図である。なお、図2から図8において、ベース部材20の裏側の開口部を覆うカバーは図示が省略されている。
ドアハンドル装置1は、空気抵抗を減らすために車体のドア(不図示)の外面から極力段差をなくすようにデザインされたフラッシュサーフェスドアハンドルである。
そして、ドアハンドル装置1のハンドルグリップ10が収納位置にある状態において、ハンドルグリップ10は、ハンドルグリップ10の外面10Sがドアの外面に略同一面をなすようにして、ドアの内部に没入している。
ドアハンドル装置1は、車体のドアに設けられたベース部材20と、ドアの外面に略同一面をなすように没入した収納位置(図4参照)と、ドアの外面から突出した展開位置(図6参照)と、展開位置から更に突出した操作位置(図8参照)とに揺動可能なハンドルグリップ10と、を備える。
図4に示すように、ハンドルグリップ10は、ベース部材20に軸支される被軸支部11Bが設けられた軸支端部11と、軸支端部11とは反対側に操作端部12と、ドアの内面側に突出する突出部13と、を有する。これにより、ハンドルグリップ10は、ベース部材20に対して被軸支部11Bを中心として、収納位置と、展開位置と、操作位置とに揺動可能となっている。
また、図3に示すように、ドアハンドル装置1は、突出部13の軸支端部11側に係合してハンドルグリップ10が収納位置から展開位置まで揺動するように突出部13を操作する操作部材30と、操作部材30を駆動する駆動部40と、駆動部40からの駆動力を伝達して操作部材30を作動させる伝達機構50と、ドアを車体に対して閉鎖状態に保持可能なラッチ機構(不図示)に連結される出力部材60であって、突出部13の操作端部12側に係合可能な出力部材60と、を備える。
操作部材30は、突出部13の揺動の接線方向X(図2から図8における左右方向を示す矢印参照)に沿って進退作動するものである。このように、操作部材30を突出部13の揺動の接線方向Xに沿って進退作動するようにしたので、操作部材30はハンドルグリップ10が揺動する接線方向Xに作動し、操作部材30の移動範囲を最小限にでき、ドアハンドル装置1全体の寸法、特に、前後方向の寸法を小さくできる。
駆動部40は、接線方向Xにおいて突出部13よりも操作端部12側に配置されていることが好ましい。このように、駆動部40を配置することで、駆動部40を、操作端部12寄りに配置できる。よって、ドアハンドル装置1全体の寸法、特に、前後方向の寸法をより小さくできる。
次に、ドアハンドル装置1を構成する各部を詳細に説明する。
(ベース部材)
ベース部材20は、ドアに設けられた開口に取り付けられる。
図1から図4に示すように、ベース部材20は、表側に開口する表ケース21と、裏側に開口する裏ケース22とを備える。
表ケース21は、ベース部材20の上部に配置され、表側に開口を有し、全体が箱状であり、内側の空間にハンドルグリップ10を収納できるようになっている。
表ケース21は、ハンドルグリップ10を軸支する軸支部(不図示)と、突出部13及びハンドルグリップ10が収納位置から展開位置を経て操作位置に至るまで揺動する際に、ハンドルグリップ10との干渉を避けるための逃げ穴20aとを、それぞれ有する。
裏ケース22は、ベース部材20の下部に配置され、裏側に開口を有し、全体が箱状であり、内側の空間に駆動部40、伝達機構50及び操作部材30を収納できるようになっている。そして、ベース部材20は、裏側の開口を覆うカバー(不図示)を有するので、カバーにより、駆動部40、伝達機構50及び操作部材30の脱落が阻止されている。
裏ケース22には、裏側に駆動部40及び伝達機構50が取り付けられる。
ベース部材20は、ハンドルグリップ10、操作部材30、駆動部40及び伝達機構50の自重や、ハンドルグリップ10、操作部材30、駆動部40及び伝達機構50からの反力等に耐え得る所望の剛性を有する。
(ハンドルグリップ)
図1から図4に示すように、ハンドルグリップ10は、ベース部材20に軸支される被軸支部11Bが設けられた軸支端部11と、軸支端部11とは反対側に操作端部12と、ドアの内面側に突出する突出部13と、を有する。
ハンドルグリップ10は、棒状又は長板状であり、車体に対して、ベース部材20を介して前後方向に長い状態で取り付けられる。
ハンドルグリップ10における被軸支部11Bから操作端部12までの部分は、ユーザが手を掛けた状態で表側に向けて加える力を受ける把持部である。
ハンドルグリップ10の軸支端部11が、ベース部材20の軸支部に軸支された状態で、ハンドルグリップ10は、ベース部材20に対して揺動可能に軸支される。
ハンドルグリップ10がベース部材20に軸支された状態において、図4、図6及び図8に示すように、突出部13は、ベース部材20の逃げ穴20aに挿通され、更に、操作部材30に設けられた切欠部31に挿通される。
(駆動部、伝達機構及び操作部材)
図2、図3、図5及び図7に示すように、駆動部40、伝達機構50及び操作部材30は、ベース部材20の裏側に配置される。
駆動部40は、モータ41と、モータ出力軸42と、モータ制御部(不図示)と、電源部(不図示)と、を備える。
モータ41は、例えば、DCモータが用いられ、電源部から電源が供給され、モータ制御部によって回転が制御される。モータ41は、モータ出力軸42が前方に突出するような姿勢で、ベース部材20の裏面に固定される。
モータ出力軸42は、図3に示すように、モータ出力軸42の回転軸が操作部材30の作動方向である、突出部13の揺動の接線方向Xと平行となるように設けられる。モータ出力軸42の先端部は、ベース部材20に設けられた軸受により軸支される。
伝達機構50は、雄ネジ部53と、雄ネジ部53に対して螺合自在であり、操作部材30と一体となって作動する雌ネジ部54とを有する。そして、伝達機構50は、駆動部40がハンドルグリップ10を収納位置から展開位置まで揺動するように操作部材30を作動させたときに、雄ネジ部53と雌ネジ部54との噛み合いが外れるように構成されている。
具体的には、伝達機構50は、モータ出力軸42と一体となって回転する第1ギヤ51と、第1ギヤ51と噛み合って回転し、第1ギヤ51とは歯数の異なる第2ギヤ52と、第2ギヤ52と一体となって回転する雄ネジ部53と、雄ネジ部53に対して螺合自在な雌ネジ部54とを有する。
雄ネジ部53は、ベース部材20に設けられた軸受により両端部が軸支される。雄ネジ部53は、全体が棒状であり、第2ギヤ52が一体に設けられる後部と、雄ネジ53pが略中央に設けられる前部とを備える。雄ネジ53pには、雌ネジ部54の螺合部54qに設けられた雌ネジが螺着自在に螺合する。
雌ネジ部54は、雌ネジが設けられた螺合部54qと、螺合部54qに隣接し、雄ネジ部53の外径よりも大きい内径を有し、雄ネジ部53を支持するガイド部54gと、を有する。雌ネジ部54は、ガイド部54gを有するので、ハンドルグリップ10を収納位置から展開位置まで揺動するように操作部材30を作動させたときに、雄ネジ部53と雌ネジ部54との噛み合いが外れても、ガイド部54gが操作部材30の姿勢を保持し、操作部材30をガタつくことなく支持できる。
操作部材30は、ハンドルグリップ10に設けられた突出部13に係合する係合部32と、ハンドルグリップ10が収納位置から操作位置まで揺動する際に、突出部13の移動を許容する切欠部31と、雌ネジ部54に連結される連結部35とを備える。
操作部材30は、切欠部31に突出部13を挿通した状態で、ベース部材20の上部に配置される。操作部材30は、操作部材30の外周に設けられた角部(不図示)と、ベース部材20の裏面に設けられた段部28とが雄ネジ部53を中心とする回転方向に係合することで、雄ネジ部53を中心として回転移動することが規制され、接線方向Xに作動できるようにガイドされる。
操作部材30は、連結部35によって雌ネジ部54と一体となっているので、駆動部40からの動力を受け、並進運動をしながら、突出部13の揺動の接線方向Xに沿って進退作動する。操作部材30が突出部13の揺動の接線方向Xに沿って進退作動することで、進退作動する方向がハンドルグリップ10の揺動方向の接線方向となり、ハンドルグリップ10に設けられた突出部13を、最小限の移動量で移動させることができる。よって、操作部材30及び駆動部40を配置するスペースを小さくまとめることができる。
操作部材30は、図2及び図4に示すように、出力部材60と表裏方向に重なる位置に配置される。これにより、ドアハンドル装置1の上下方向及び前後方向の大きさを小さくでき、ドアの内部空間の省スペース化を図れる。
(付勢部材)
ドアハンドル装置1は、雄ネジ部53と雌ネジ部54とが噛み合っている状態から噛み合いが外れ、噛み合いが再開する(再び雄ネジ部53と雌ネジ部54とが噛み合っている状態に戻る)ように、雌ネジ部54と雄ネジ部53とが互いに近接する方向に付勢する付勢部材70(図4参照)を備える。
付勢部材70は、図4に示すように、被軸支部11Bに巻回され、一端部がベース部材20に係合し、他端部がハンドルグリップ10に係合し、ハンドルグリップ10を操作位置から収納位置に向けて付勢している。
付勢部材70は、このように構成されるので、ハンドルグリップ10が収納位置から展開位置に揺動することにより、雄ネジ部53と雌ネジ部54との噛み合いが外れた状態から、ハンドルグリップ10が展開位置から操作位置の間にあるときにユーザが手を離すと、ハンドルグリップ10は展開位置となり(図5及び図6参照)、付勢部材70がハンドルグリップ10を収納位置へ向けて押し、ハンドルグリップ10の突出部13が操作部材30を前方(図5における右側)に押し、操作部材30と一体となった雌ネジ部54が前方に押され、雌ネジ部54の雌ネジの側面が雄ネジ部53の雄ネジ53pの側面を押した状態が維持される。
この状態で、モータ41の回転が伝達された雄ネジ部53は、雄ネジ部53と雌ネジ部54とが噛み合う方向に回転しているので、雄ネジ部53と雌ネジ部54とが噛み合い、螺合が進行し、雌ネジ部54とともに操作部材30が前方に移動し、操作部材30に係合している突出部13が前方に揺動できるようになり、ハンドルグリップ10が付勢部材70の付勢力によって収納位置(図3及び図4参照)に戻る。
なお、付勢部材70は、操作部材30、連結部35又は雌ネジ部54を直接付勢するものでもよく、操作部材30、連結部35又は雌ネジ部54を、直接、後方から前方に向けて付勢する付勢部材を別途設けてもよい。
(出力部材)
出力部材60は、略中央の軸支部が車体のドアに軸支され、表裏方向の軸を中心として揺動自在となっている。
また、出力部材60は、一端に、突出部13の操作端部12側が係合する係合部62を備え、他端に、ドアを車体に対して閉鎖状態に保持可能なラッチ機構(不図示)に連結される連結部と、を備える。
出力部材60の係合部62は、ハンドルグリップ10が収納位置から展開位置までにある状態で、突出部13と対向し、突出部13の揺動範囲における後方に位置する。
操作部材30によりハンドルグリップ10が収納位置から展開位置まで揺動するように突出部13が操作された後、ユーザがハンドルグリップ10を展開位置から作動位置まで表側に向けて揺動するように引くと、ハンドルグリップ10の揺動と連動して突出部13が後方に移動する。そして、突出部13が出力部材60の係合部62に係合し、更にハンドルグリップ10を引くと、突出部13が係合部62と接触しながら後方に移動し、軸支部を中心として出力部材60は、図2において反時計回りに揺動する。
出力部材60が揺動すると、連結部に連結されたラッチ機構が作動し、ドアの閉鎖状態を解除する。
(動作)
以下、ドアハンドル装置1の動作の概要を、実施形態に基づいて、図1から図8を用いて説明する。
初めに、前提として、ドアハンドル装置1は収納位置(図3及び図4参照)にある。
(1)ドアを閉鎖状態から解除するため、ユーザはドアハンドル装置1に近づき、スイッチ100(図1参照)に接触する。なお、スイッチ100は、例えば、ドアに設けられるものであり、接触式でも非接触式でもよい。
(2)スイッチ100が接触を検知すると、モータ制御部は、タイマを作動させるとともに、駆動部40を駆動する。詳細には、モータ41によりモータ出力軸42が回転し、第1ギヤ51及び第2ギヤ52を介して、雄ネジ部53が、前方から後方を見たときに反時計回りに回転する。
(3)雄ネジ部53が反時計回りに回転すると、雄ネジ部53の雄ネジ53pは右ねじであるので、雄ネジ53pと噛み合って螺合している螺合部54qを設けた雌ネジ部54は、後方(図3において左)に移動する。
(4)雌ネジ部54が後方に移動すると、雌ネジ部54と一体となった操作部材30が後方に移動する。
(5)操作部材30が後方に移動すると、操作部材30が突出部13に係合して、突出部13が後方に移動する。そして、突出部13と一体となったハンドルグリップ10は、付勢部材70の付勢力に抗して、収納位置(図3及び図4参照)から展開位置(図5及び図6参照)に揺動する。
(6)ハンドルグリップ10が展開位置となるまで操作部材30が移動すると、雄ネジ53pと螺合部54qの噛み合いが外れ、雄ネジ53pの外径部が雌ネジ部54のガイド部54gに支持された状態となる(図5参照)。雄ネジ53pと螺合部54qの噛み合いが外れてからは、モータ41の回転はしばらく維持されるので、雄ネジ部53はガイド部54gに支持された状態で雌ネジ部54に対して空転することになるが、操作部材30は、それ以上後方に移動しなくなり、展開位置に留まる。
(7)モータ制御部は、駆動部40を駆動したときに作動させたタイマがあらかじめ設定した時間になると、モータ41の駆動を停止し、タイマをリセットする。
また、展開位置において、突出部13は出力部材60の係合部62に近接又は当接する(図6参照)。
(8)図6に示すように、ハンドルグリップ10が展開位置となると、ユーザが直接、ハンドルグリップ10の操作端部12を操作できるようになる。
(9)ユーザが展開位置にあるハンドルグリップ10を揺動させ、操作位置(図7及び図8参照)まで操作すると、ハンドルグリップ10の突出部13が更に揺動して、出力部材60の係合部62を押すことで出力部材60を操作し、出力部材60に連結されたロッド(不図示)がラッチ機構(不図示)を操作して、ドアの閉鎖状態が開錠され、ドアが開放可能となる。
(10)ハンドルグリップ10が操作位置にあるときに、ユーザがハンドルグリップ10から手を離すと、ハンドルグリップ10は付勢部材70の付勢力により展開位置まで移動し、突出部13が操作部材30の係合部32に係合することで停止する。
(11)モータ制御部は、ドアが再び閉じられたこと、あるいは、ラッチ機構が閉鎖状態となったことを検知すると、モータ制御部は、タイマを作動させるとともに、駆動部40を駆動して、モータ41を逆転(図5において前方から後方に見て時計回りに回転)させる。すると、付勢部材70によって、雌ネジ部54と雄ネジ部53との噛み合いが再開するように、雌ネジ部54と雄ネジ部53とが互いに近接する方向に付勢されているので、雌ネジ部54と雄ネジ部53とが噛み合う。
(12)雌ネジ部54と雄ネジ部53とが噛み合うと、雄ネジ部53が回転するのに伴い、雌ネジ部54が前方に移動する。そして、雌ネジ部54と一体となった操作部材30が前方(図3及び図4参照)に移動して元の収納位置に戻る。また、ハンドルグリップ10は、付勢部材70の付勢力によって収納位置まで移動する。
(13)操作部材30は段部28の端部に設けられたスライダストッパ27で移動が規制され、ハンドルグリップ10はベース部材20に設けられたハンドルストッパ(不図示)で移動が規制され、収納位置に保持される。そして、モータ制御部は、駆動部40を駆動したときに作動させたタイマがあらかじめ設定した時間になると、モータ41の駆動を停止し、タイマをリセットする。
(14)モータ41が何らかの理由で作動しない場合には、手動にてハンドルグリップ10を収納位置から展開位置、展開位置から操作位置まで操作することで、出力部材60を操作でき、ラッチ機構を操作できる。このとき、操作部材30には切欠部31が設けられているので、ハンドルグリップ10の突出部13が操作部材30に干渉することなく、操作できる。
このように、ドアハンドル装置1は、収納位置で空気抵抗を小さくでき、見た目もすっきりとし、ユーザがドアの閉鎖状態を解除する際は、駆動部40の駆動により展開位置までハンドルグリップ10を展開するので、空力性と意匠性と利便性を達成できる。
また、ドアハンドル装置1は、雄ネジ部53と雌ネジ部54との噛み合いが外れて空転することにより、モータ41の回転を停止しなくても、操作部材30を所定の移動量だけ移動させて停止する制御ができるように構成されているので、操作部材30を所定の移動量だけ移動させて停止するためのセンサを別途設ける必要がなく、部品数を削減でき、コストを低減できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明に係るドアハンドル装置1は上述した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変化が可能である。
例えば、上記実施形態においては、伝達機構50が、モータ41の回転に伴い回転する雄ネジ部53と、操作部材30と一体となった雌ネジ部54を備えるものであったが、伝達機構50が、モータ41の回転に伴い回転する雌ネジ部と、操作部材30と一体となった雄ネジ部を備えるものであってもよい。
例えば、上記実施形態においては、伝達機構50が、第1ギヤ51及び第2ギヤ52を備えるものであったが、これに限らず、モータ41の性能に応じてギヤを設けない機構としてもよく、ギヤの種類や向きや数を変えてもよい。
本発明のドアハンドル装置1によれば、車体のドアに設けられたベース部材20と、ドアの外面に略同一面をなすように没入した収納位置と、ドアの外面から突出した展開位置と、展開位置から突出した操作位置とに揺動可能なハンドルグリップ10と、ハンドルグリップ10を操作する操作部材30と、操作部材30を駆動する駆動部40と、駆動部40からの駆動力を伝達して操作部材30を作動させる伝達機構50と、を備え、伝達機構50は、雄ネジ部53と、雄ネジ部53に対して螺合自在な雌ネジ部54とを有し、ハンドルグリップ10が収納位置から展開位置まで揺動するように操作部材30を作動させたときに、雄ネジ部53と雌ネジ部54との噛み合いが外れるように構成したので、ハンドルグリップ10や操作部材30の位置を検知するスイッチ等が不要となり、部品数を削減でき、コストを低減できる。
本発明のドアハンドル装置1によれば、雌ネジ部54は、操作部材30と一体となって作動するので、簡素な構造で雌ネジ部54と操作部材30とを連動させることができる。
本発明のドアハンドル装置1によれば、雌ネジ部54は、雌ネジが設けられた螺合部54qと、螺合部54qに隣接し、雄ネジ部53の外径よりも大きい内径を有し、雄ネジ部53を支持するガイド部54gと、を有するので、ハンドルグリップ10を収納位置から展開位置まで揺動するように操作部材30を作動させたときに、雄ネジ部53と雌ネジ部54との噛み合いが外れても、ガイド部54gが雄ネジ部53(雄ネジ53p)を螺合部54qと再び噛み合い可能な位置に保持する。また、ガイド部54gが操作部材30の姿勢を保持し、操作部材30をガタつくことなく支持できる。
本発明のドアハンドル装置1によれば、噛み合いが外れた状態から噛み合いが再開するように、雌ネジ部54と雄ネジ部53とが互いに近接する方向に付勢する付勢部材70を備えるので、雌ネジ部54と雄ネジ部53との噛み合いが外れた状態から、再び、両者を噛み合わせることができる。
本発明のドアハンドル装置1によれば、付勢部材70は、ハンドルグリップ10を、操作位置から収納位置に向けて付勢するので、付勢部材70が、雌ネジ部54と雄ネジ部53との噛み合いが外れた状態から、再び、両者を噛み合わせる機能と、ハンドルグリップ10を操作位置から収納位置に戻す機能と、を兼ねることができる。
1 ドアハンドル装置
10 ハンドルグリップ
11 軸支端部
12 操作端部
13 突出部
20 ベース部材
20a 逃げ穴
27 スライダストッパ
28 段部
30 操作部材
31 切欠部
32 係合部
35 連結部
40 駆動部
41 モータ
42 モータ出力軸
50 伝達機構
51 第1ギヤ
52 第2ギヤ
53 雄ネジ部
53p 雄ネジ
54 雌ネジ部
54q 螺合部
54g ガイド部
60 出力部材
62 係合部
100 スイッチ
X 接線方向

Claims (5)

  1. 車体のドアに設けられたベース部材と、
    前記ドアの外面に略同一面をなすように没入した収納位置と、前記ドアの外面から突出した展開位置と、前記展開位置から突出した操作位置とに揺動可能なハンドルグリップと、
    前記ハンドルグリップを操作する操作部材と、
    前記操作部材を駆動する駆動部と、
    前記駆動部からの駆動力を伝達して前記操作部材を作動させる伝達機構と、を備え、
    前記伝達機構は、雄ネジ部と、前記雄ネジ部に対して螺合自在な雌ネジ部とを有し、
    前記ハンドルグリップが前記収納位置から前記展開位置まで揺動するように前記操作部材を作動させたときに、前記雄ネジ部と前記雌ネジ部との噛み合いが外れるように構成したことを特徴とするドアハンドル装置。
  2. 前記雌ネジ部は、前記操作部材と一体となって作動する
    ことを特徴とする請求項1に記載のドアハンドル装置。
  3. 前記雌ネジ部は、
    雌ネジが設けられた螺合部と、
    前記螺合部に隣接し、前記雄ネジ部の外径よりも大きい内径を有し、前記雄ネジ部を支持するガイド部と、を有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のドアハンドル装置。
  4. 前記噛み合いが外れた状態から前記噛み合いが再開するように、前記雌ネジ部と前記雄ネジ部とが互いに近接する方向に付勢する付勢部材を備える
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のドアハンドル装置。
  5. 前記付勢部材は、前記ハンドルグリップを、操作位置から収納位置に向けて付勢する
    ことを特徴とする請求項4に記載のドアハンドル装置。
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