JP2018084975A - 操作装置、プログラム及び汚染監視システム - Google Patents
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Abstract
【課題】感染症に感染したユーザーが共用の操作部を操作することにより、感染していない他のユーザーに二次感染することがある。【解決手段】操作装置が備えるユーザー検出部は、タッチパネルを操作可能な範囲でユーザーを検出する。エリア識別部は、タッチパネルが汚染された汚染エリアと、タッチパネルが汚染されていない非汚染エリアとを識別する。表示可否判定部は、汚染エリアに表示される画面表示釦を、非汚染エリアに表示可能か否かを判定する。画面表示釦出力部は、表示可能と判定された非汚染エリアに画面表示釦を移動して表示パネルに表示するデータを操作部に出力する。【選択図】図5
Description
本発明は、操作装置、プログラム及び汚染監視システムに関する。
感染症(ノロウイルス、ロタウイルス、腸管出血性大腸菌(O157)、サルモネラ、黄色ブドウ球菌等の病原体による感染性胃腸炎、インフルエンザウイルスによる呼吸器感染症)や、普通感冒(鼻や喉の風邪)が蔓延する時期は、感染症毎にピークは異なるものの、ほぼ1年中、感染するリスクは存在する。
感染症や普通感冒に感染する経路として、以下の3経路(飛沫感染、タッチ感染、空気感染)が知られている。
(1)飛沫感染…感染症に感染した人が咳やくしゃみをしたことにより飛び散った飛沫に含まれる病原体が、他人の口や鼻等の粘膜に触れて感染する感染経路である。
(2)接触感染…皮膚や粘膜の直接的な接触や、手、ドアノブ、手すり、便座、スイッチ、ボタン等の表面を介した接触により、ユーザーの皮膚に病原体が付着して感染する感染経路である。咳やくしゃみが、スイッチやボタンに付着して、そのスイッチやボタンに触れても同様に感染する。
(3)空気感染…飛沫の水分が乾燥したことにより、長時間にわたって浮遊する病原体を、他人が吸い込むことで感染する感染経路である。
(1)飛沫感染…感染症に感染した人が咳やくしゃみをしたことにより飛び散った飛沫に含まれる病原体が、他人の口や鼻等の粘膜に触れて感染する感染経路である。
(2)接触感染…皮膚や粘膜の直接的な接触や、手、ドアノブ、手すり、便座、スイッチ、ボタン等の表面を介した接触により、ユーザーの皮膚に病原体が付着して感染する感染経路である。咳やくしゃみが、スイッチやボタンに付着して、そのスイッチやボタンに触れても同様に感染する。
(3)空気感染…飛沫の水分が乾燥したことにより、長時間にわたって浮遊する病原体を、他人が吸い込むことで感染する感染経路である。
例えば、画像形成装置に設置される操作部は、誰でも利用できる場所に設置されている。このため、画像形成装置に設けられた共用の操作部を利用するユーザーが感染症に感染している場合、ユーザーが操作部を操作している時に、操作部に向けて咳やくしゃみをすると、釦に多数の飛沫が飛んでしまう。また、画像形成装置のそばを通りかかったユーザーが操作部に向けて咳やくしゃみをした際にも、釦に多数の飛沫が飛んでしまう。そして、操作部に感染症の菌やウイルスが付着すると、感染症に感染していない他のユーザーが、同じ操作部を操作することにより、この操作部を介して他のユーザーの手や指に菌やウイルスが移ってしまう。このように複数のユーザーによって使用される共通の操作部は、二次感染の元となりやすい。
感染症の二次感染を防ぐための技術として、以下の特許文献1〜4に開示された技術が知られている。
特許文献1には、タッチパネルの操作キー位置を表示画面上の他の位置に適時に移動させることにより、タッチパネル面の汚れの分散を図る技術が開示されている。
特許文献1には、タッチパネルの操作キー位置を表示画面上の他の位置に適時に移動させることにより、タッチパネル面の汚れの分散を図る技術が開示されている。
特許文献2には、タッチパネルの特定の部分にのみ押圧操作が集中するのを防止することにより、特定の部分に汚れや傷が集中するのを防止する技術が開示されている。
特許文献3には、電子機器の画面上に汚れを検出すると、汚れの箇所をユーザーに通知する技術が開示されている。
特許文献4には、オペレーターが汚染されているか否かに応じて入力モードを非接触入力モード又は接触入力モードに切り替え、汚染されたオペレーターによる操作パネルの操作を禁止する技術が開示されている。
ところで、特許文献1及び2に開示された技術では、感染症に感染した複数のユーザーがタッチパネルの異なる位置に触れることで、タッチパネルの汚染範囲が拡大する。このため、感染症に感染していないユーザーに二次感染するリスクが残っている。
また、特許文献3に開示された技術では、汚れた場所に配置された釦を操作しなければ設定が行えない状況であれば、感染していないユーザーは、手又は指に汚れが付着して二次感染する可能性があることを知りつつ、操作を強行しなければならない。
また、特許文献4に開示された技術は、プロジェクターが底面に投影した操作画面は誰もが見ることが可能となる。そして、共用エリアに投影された画面を通じて操作を行うことにより、他人にその操作が見られるとセキュリティ性が低下してしまう。このため、特許文献1に開示された技術は、セキュリティ画面(暗証番号の入力画面、宛先情報の入力画面、アドレス帳の画面、履歴画面)や、他人に見られたくない設定画面等を操作する用途として不向きであった。
本発明はこのような状況に鑑みて成されたものであり、例えば、感染症に感染したユーザーによる操作部を介した二次感染を防ぐことを目的とする。
本発明に係る操作装置は、ユーザーによってタッチ操作が行われるタッチパネル、及びタッチパネルに重畳され情報を表示する表示パネルを有する操作部と、タッチパネルを操作可能な範囲でユーザーを検出するユーザー検出部と、タッチパネルが汚染された汚染エリアと、タッチパネルが汚染されていない非汚染エリアとを識別するエリア識別部と、汚染エリアに表示される画面表示釦を、非汚染エリアに表示可能か否かを判定する表示可否判定部と、表示可能と判定された非汚染エリアに画面表示釦を移動して表示パネルに表示するデータを操作部に出力する画面表示釦出力部と、を備える。
本発明によれば、操作部が汚染されている場合には、非汚染エリアに釦を移動して表示することで、汚染されていないユーザーが汚染箇所に触れて操作することが無くなり、他の操作ボタンに汚染が拡散しなくなる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態例の説明により明らかにされる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施の形態例の説明により明らかにされる。
[第1の実施の形態例]
以下、本発明を実施するための形態例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
以下、本発明を実施するための形態例について、添付図面を参照して説明する。本明細書及び図面において、実質的に同一の機能又は構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
<汚染監視システムの構成例>
図1は、第1の実施の形態例に係る汚染監視システム10の全体構成例を示す概要図である。
汚染監視システム10は、画像形成装置1、携帯端末2、PC端末3を備える。画像形成装置1、携帯端末2、PC端末3は、無線又は有線からなるLAN(Local Area Network)等のネットワークNを通じて接続されており、互いにデータを送受信することが可能である。
図1は、第1の実施の形態例に係る汚染監視システム10の全体構成例を示す概要図である。
汚染監視システム10は、画像形成装置1、携帯端末2、PC端末3を備える。画像形成装置1、携帯端末2、PC端末3は、無線又は有線からなるLAN(Local Area Network)等のネットワークNを通じて接続されており、互いにデータを送受信することが可能である。
画像形成装置1は、用紙に画像を形成し、画像が形成された用紙(「印刷物」とも呼ぶ。)に所定の後処理を行う。後処理として、例えば、「紙折り」、「ステープル」処理がある
携帯端末2及びPC端末3(情報処理装置の一例)は、ユーザーによって操作される。携帯端末2及びPC端末3を操作するユーザーは、異なるユーザーであってもよいし、同じユーザーであってもよい。携帯端末2及びPC端末3において、それぞれ原稿データの編集や閲覧等を行うアプリケーション、及び、画像形成装置1に印刷の指示を行うプリンタードライバー等が動作している。プリンタードライバーは、アプリケーションからの印刷指示に従い、印刷に必要な設定を行うと共に、印刷データを生成する。印刷データは、画像形成装置1が読み取り可能な言語(PCL(Printer Control Language)やPostScript等)で記述されたPDL(Page Description Language)データである。そして、携帯端末2及びPC端末3は、プリンタードライバーを通じて行われた各種の印刷設定と、印刷データとを含むジョブを、ネットワークNを通じて画像形成装置1に送信する。
<画像形成装置のハードウェア構成例>
図2は、画像形成装置1のハードウェア構成例を示す概要図である。
画像形成装置1は、静電気を用いて画像の形成を行う電子写真方式を採用しており、例えばY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の4色のトナー画像を重ね合わせたカラー印刷が可能である。この画像形成装置1は、操作装置5、自動原稿給送装置(ADF:Auto Document Feeder)6、給紙部8、画像形成部20、中間転写ベルト21(像担持体)、2次転写部22、定着部23、後処理部24、排紙トレイ25等を有する。
図2は、画像形成装置1のハードウェア構成例を示す概要図である。
画像形成装置1は、静電気を用いて画像の形成を行う電子写真方式を採用しており、例えばY(イエロー),M(マゼンタ),C(シアン),K(ブラック)の4色のトナー画像を重ね合わせたカラー印刷が可能である。この画像形成装置1は、操作装置5、自動原稿給送装置(ADF:Auto Document Feeder)6、給紙部8、画像形成部20、中間転写ベルト21(像担持体)、2次転写部22、定着部23、後処理部24、排紙トレイ25等を有する。
操作装置5は、例えば画像形成処理等の各種ジョブの開始を指示するためのタッチパネル付き表示装置41、操作装置5に物理的に取り付けられた物理的な釦の一例としてのハード釦42(後述する図3を参照)を備える。タッチパネル付き表示装置41により、ユーザーによる操作、及び各種情報の表示が可能になっている。
自動原稿給送装置6は、原稿の読み取りに際して、原稿を自動給送する。そして、自動原稿給送装置6に設けられたスキャナ46(後述する図3を参照)は、画像形成装置1の上部プラテンガラスに置かれた原稿や、自動原稿給送装置6で自動搬送される原稿の画像を読み取ることができる。
給紙部8は、用紙のサイズや種類に応じて複数の用紙収納部を備える。給紙部8では、操作装置5からの指示に基づいて該当する用紙収納部が選択されると、用紙収納部から用紙が取り出され、搬送路Cに用紙が送られる。
画像形成部20は、Y,M,C,Kの各色のトナー画像を形成するために、4つの画像形成ユニット7Y,7M,7C,7Kを備えている。画像形成部20は、画像形成ユニット7Y,7M,7C,7Kの動作を制御して、Y,M,C,Kのトナー画像を形成する。そして、画像形成部20は、操作装置5のタッチパネル付き表示装置41を通じた指示に基づいて用紙に画像形成を行う。また、画像形成装置1は、搬送路Cに用紙を搬送するための複数のローラ(搬送ローラ)を備えている。これらのローラは、通常、ローラ対により構成される。
画像形成装置1は、画像形成モードにおいて、画像形成ユニット7Y,7M,7C,7Kが有する感光体を帯電させると共に、電荷を消去して露光し、感光体に静電潜像を形成する。そして、Y,M,C,Kの感光体の静電潜像に対し現像部を用いてトナーを付着させ、各色のトナー画像を形成する。次に、Y,M,C,Kの感光体に形成されたトナー画像を、矢印方向へ回転する中間転写ベルト21の表面に順次、1次転写する。
次に、2次転写部22(2次転写ローラ)により、中間転写ベルト21上に1次転写された各色のトナー画像を、給紙部8から供給されてローラにより搬送される用紙に2次転写する。中間転写ベルト21上の各色のトナー画像が用紙に2次転写されることにより、カラー画像が形成される。カラーのトナー画像が形成された用紙は、定着部23へ搬送される。
定着部23は、カラーのトナー画像が形成された用紙に定着処理を行う。この定着部23は、搬送された用紙を加圧及び加熱して、転写されたトナー画像を用紙に定着させる。定着部23は、例えば、定着部材である定着上ローラ及び定着下ローラ(不図示)で構成されている。定着上ローラ及び定着下ローラは、互いに圧接した状態で配置されており、定着上ローラと定着下ローラとの圧接部として定着ニップ部が形成される。
定着上ローラの内部には、不図示の加熱部が設けられている。この加熱部からの輻射熱により定着上ローラの外周部にあるローラ部が温められる。用紙は、2次転写部22によりトナー画像が転写された面(定着対象面)が定着上ローラと向き合うように定着ニップ部に搬送される。定着ニップ部を通過する用紙には、定着上ローラと定着下ローラとによる加圧と、定着上ローラのローラ部の熱による加熱が行われる。定着部23により画像が定着された用紙は、印刷ジョブに設定された所定の後処理が後処理部24により行われた後、排紙トレイ25に排紙される。ユーザーは、排紙トレイ25に排紙された用紙を印刷物として取得する。
なお、本実施の形態例において、カラー画像を形成する画像形成装置1を例示したが、モノクロ画像を形成する画像形成装置を用いてもよい。
なお、本実施の形態例において、カラー画像を形成する画像形成装置1を例示したが、モノクロ画像を形成する画像形成装置を用いてもよい。
<画像形成装置本体の概略構成例>
図3は、画像形成装置1の概略構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、コピー機能、スキャン機能、印刷機能等を備えた、いわゆる複合機(MFP:Multi Function Printer)である。コピー機能とは、スキャナ46が原稿を光学的に読み取ってその複製画像を用紙に印刷する機能である。スキャン機能とは、スキャナ46が読み取った原稿の映像をファイルにして保存したり、ネットワークNを通じて映像をPC端末等に送信したりする機能である。印刷機能とは、ネットワークNを通じてPC端末3等から受信した印刷ジョブ、又は操作装置5より印刷指示された印刷ジョブに基づいて用紙に文書や画像を印刷して出力する機能である。
図3は、画像形成装置1の概略構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、コピー機能、スキャン機能、印刷機能等を備えた、いわゆる複合機(MFP:Multi Function Printer)である。コピー機能とは、スキャナ46が原稿を光学的に読み取ってその複製画像を用紙に印刷する機能である。スキャン機能とは、スキャナ46が読み取った原稿の映像をファイルにして保存したり、ネットワークNを通じて映像をPC端末等に送信したりする機能である。印刷機能とは、ネットワークNを通じてPC端末3等から受信した印刷ジョブ、又は操作装置5より印刷指示された印刷ジョブに基づいて用紙に文書や画像を印刷して出力する機能である。
画像形成装置1は、画像形成装置1の動作を統括的に制御する制御部30を備える。制御部30は、CPU(Central Processing Unit)によって実行されるプログラムにより実現される機能の一つである。CPUは、OS(Operating System)プログラムをベースとし、ミドルウェアやアプリケーションプログラム等の様々なプログラムを実行することで、制御部30を動作する。
制御部30は、記憶部31、通信インタフェース(I/F:Inter Face)36、画像形成部20、後処理部24、操作装置5、スキャナ46、ファクシミリ通信部47、認証部48を備える。
記憶部31は、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、不揮発性メモリ34、HDD(Hard Disk Drive)35を備える。
ROM32には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従って制御部30が処理を実行することで画像形成装置1の各機能が実現される。
RAM33は、制御部30がプログラムを実行する際に用いる各種のデータ、画像形成部20が用いる画像形成用データ等を一時的に格納するワークメモリとして使用される。
不揮発性メモリ34には各種の設定が保存される。
HDD35には、通信インタフェース36がPC端末等から受信した印刷ジョブ、各種の設定ファイル、各種のプログラム等が格納される。
ROM32には各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従って制御部30が処理を実行することで画像形成装置1の各機能が実現される。
RAM33は、制御部30がプログラムを実行する際に用いる各種のデータ、画像形成部20が用いる画像形成用データ等を一時的に格納するワークメモリとして使用される。
不揮発性メモリ34には各種の設定が保存される。
HDD35には、通信インタフェース36がPC端末等から受信した印刷ジョブ、各種の設定ファイル、各種のプログラム等が格納される。
ROM32,HDD35は、画像形成装置1によって実行されるプログラムを格納したコンピュータ読取可能な非一過性の記録媒体の一例として用いられる。このため、ROM32,HDD35には、このプログラムが永続的に格納される。なお、画像形成装置1によって実行されるプログラムを格納したコンピュータ読取可能な非一過性の記録媒体としては、ROM32,HDD35に限定されず、例えば、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体であってもよい。
通信インタフェース36は、ネットワークNを通じて、PC端末3等から印刷ジョブを受信可能である。
通信インタフェース36は、ネットワークNを通じて、PC端末3等から印刷ジョブを受信可能である。
操作装置5は、タッチパネル付き表示装置41、ハード釦42、撮影部43、音声取得部44、通知部45を備える。タッチパネル付き表示装置41のタッチパネル52(後述する図4を参照)、ハード釦42は共に、複数のユーザーによって共用され、操作が行われる操作部の一例として用いられる。なお、ユーザーは、タッチパネル52に重畳される表示パネル54に仮想的に表示されたソフト釦を選択して操作を行うことが可能である。また、ハード釦42は、操作部に取り付けられる実体を有する釦である。
タッチパネル付き表示装置41は、液晶ディスプレイ(LCD)等で構成され、表示部の一例として示される表示パネル54(後述する図4を参照)に設定画面(後述する図8等を参照)等を表示する。このため、タッチパネル付き表示装置41は、画像を表示する表示部の一例としても用いられる。そして、タッチパネル付き表示装置41は、タッチペンや指等で押下された座標位置を検出したり、フリック操作、ドラッグ操作、スクロールバーに対する操作等を検出したりする。
ハード釦42には、例えば、主電源キー、スタートキー、ストップキー、リセットキー、テンキー、プレビューキー等が含まれる。
撮影部43は、例えば、カメラであり、操作装置5の周辺であって、ユーザーが操作部を操作可能な範囲を撮影して映像を取得する。この撮影範囲には、操作部が含まれるものとする。撮影部43が取得した映像は、RAM33又はHDD35に記憶される。
音声取得部44は、例えば、マイクロフォンであり、画像形成装置1に近づくユーザーにより行われた動作と合わせて、操作部を操作可能な範囲の音声情報を取得する。音声取得部44が取得した音声は、音声情報として、制御部30に送られ、又は、RAM33,HDD35に記憶される。
撮影部43は、例えば、カメラであり、操作装置5の周辺であって、ユーザーが操作部を操作可能な範囲を撮影して映像を取得する。この撮影範囲には、操作部が含まれるものとする。撮影部43が取得した映像は、RAM33又はHDD35に記憶される。
音声取得部44は、例えば、マイクロフォンであり、画像形成装置1に近づくユーザーにより行われた動作と合わせて、操作部を操作可能な範囲の音声情報を取得する。音声取得部44が取得した音声は、音声情報として、制御部30に送られ、又は、RAM33,HDD35に記憶される。
通知部45は、例えば、スピーカーであり、画像形成装置1に近づき、操作部を操作しようとするユーザーに対して、通知情報を放音して注意を促すことが可能である。また、通知部45は、例えば、LEDであり、赤色表示したり、点滅表示したりして、ユーザーに注意を促すことも可能である。
スキャナ46は、例えば、ラインイメージセンサと、移動ユニットと、光学経路と、データ変換部等を備えて構成されており、原稿を光学的に読み取って映像を生成する機能を有する。この映像は、例えば、RAM33又はHDD35に一時的に記憶される。
ファクシミリ通信部47は、タッチパネル付き表示装置41から入力された宛先に、スキャナ46により生成された映像をファクシミリ通信により送信する。また、ファクシミリ通信部47は、不図示の送信元から送信された映像をファクシミリ通信により受信する。ファクシミリ通信部47が受信した映像は、HDD35に記憶される。
認証部48は、例えば、タッチパネル付き表示装置41の近傍に設置される。認証部48は、ユーザーがかざしたIC(Integrated Circuit)カードからユーザーIDを読み取り、ユーザー認証を行う。
フォトセンサ49a(第1受光量検出部の一例)は、ハード釦42の表面に照射した光に対する受光量を検出する。ハード釦42が透明な素材で形成されていれば、フォトセンサ49aは、ハード釦42の裏面に照射した光と、ハード釦42の表面から透過する光に対する受光量を検出してもよい。フォトセンサ49b(第2受光量検出部の一例)は、タッチパネル52の裏面に照射した光に対する受光量を検出する。フォトセンサ49bにおいても、タッチパネル52の裏面に照射した光と、タッチパネル52の表面から透過する光に対する受光量を検出してもよい。フォトセンサ49a,49bが検出した受光量は制御部30に出力される。例えば、画像形成装置1の出荷時には、フォトセンサ49a,49bが、それぞれハード釦42及びタッチパネル52に光を照射して反射した光の受光量が記憶部31に受光量データ31aとして記憶される。
<タッチパネル付き表示装置の概略構成例>
図4は、タッチパネル付き表示装置41の概略構成を示すブロック図である。
タッチパネル付き表示装置41は、タッチパネル制御部51、静電容量方式のタッチパネル52、表示パネル制御部53、表示パネル54を備える。
図4は、タッチパネル付き表示装置41の概略構成を示すブロック図である。
タッチパネル付き表示装置41は、タッチパネル制御部51、静電容量方式のタッチパネル52、表示パネル制御部53、表示パネル54を備える。
ユーザーによってタッチ操作が行われるタッチパネル52は、情報を表示する表示パネル54(例えば、液晶ディスプレイ)上に、接着剤で接着して重畳される。タッチパネル52と表示パネル54は、ほぼ同じ大きさである。タッチパネル52は、走査信号を印加するために用いられる複数の走査電極(Y電極)と、走査電極と交差して検出信号を検出するために用いられる複数の検出電極(X電極)を有する。タッチパネル52は、表示パネル54の前面に設置される。従って、表示パネル54に表示された画像をユーザーが見る場合には、表示画像がタッチパネル52を透過する必要があるため、タッチパネル52は光透過率が高いことが望ましい。
タッチパネル52の走査電極と検出電極は、配線41bによってタッチパネル制御部51に接続される。
タッチパネル制御部51は、走査電極に対して順次走査信号を印加し、走査電極と検出電極の交点における電極間容量を測定し、各電極間の交点の容量値に基づいてタッチ操作された位置(タッチ位置)の入力座標を演算して求める。タッチパネル制御部51は、I/F信号41aを用いて、入力座標を制御部30に転送する。
タッチパネル制御部51は、走査電極に対して順次走査信号を印加し、走査電極と検出電極の交点における電極間容量を測定し、各電極間の交点の容量値に基づいてタッチ操作された位置(タッチ位置)の入力座標を演算して求める。タッチパネル制御部51は、I/F信号41aを用いて、入力座標を制御部30に転送する。
制御部30は、タッチ操作によりタッチパネル52から入力座標が転送されると、そのタッチ操作に応じて生成した表示画像を表示制御信号41cとして表示パネル制御部53に転送する。
表示パネル制御部53は、表示制御信号41cにより転送される表示画像に応じて表示信号41dを生成し、表示パネル54に画像を表示する。表示パネル54としては、有機発光ダイオード素子や表面伝導型電子放出素子を用いる表示パネル、又は有機ELディスプレイ(OELD:Organic ElectroLuminescence Display)等も使用可能である。
上述したように、タッチパネル付き表示装置41のタッチパネル52の裏面には、フォトセンサ49bが設けられる。フォトセンサ49bは、例えば、画像形成装置1が待機状態であり、表示パネル54が黒表示されている時に、タッチパネル52の裏面に対して所定強度の光を照射し、タッチパネル52から反射した光の受光量を検出する。
<制御部の内部構成例>
図5は、制御部30の内部構成例を示すブロック図である。
制御部30は、エリア識別部61、表示可否判定部62、ソフト釦出力部63、通知情報出力部64、釦形態変更部66、釦表示位置変更部67を備える。
図5は、制御部30の内部構成例を示すブロック図である。
制御部30は、エリア識別部61、表示可否判定部62、ソフト釦出力部63、通知情報出力部64、釦形態変更部66、釦表示位置変更部67を備える。
また、記憶部31は、受光量データ31a、通知情報31bを記憶する。
受光量データ31aは、画像形成装置1の出荷時にハード釦42及びタッチパネル52に対して、それぞれフォトセンサ49a,49bが照射した光を受光して検出した受光量のデータである。また、受光量データ31aは、操作部に触れて操作しようとするユーザーが検出されたときに、ハード釦42及びタッチパネル52に対して、それぞれフォトセンサ49a,49bが照射した光を受光して得た受光量のデータでもある。
通知情報31bは、タッチパネル付き表示装置41又は通知部45によってユーザーに通知されるデータである。受光量データ31a、通知情報31bは、記憶部31内のHDD35に記憶される。
受光量データ31aは、画像形成装置1の出荷時にハード釦42及びタッチパネル52に対して、それぞれフォトセンサ49a,49bが照射した光を受光して検出した受光量のデータである。また、受光量データ31aは、操作部に触れて操作しようとするユーザーが検出されたときに、ハード釦42及びタッチパネル52に対して、それぞれフォトセンサ49a,49bが照射した光を受光して得た受光量のデータでもある。
通知情報31bは、タッチパネル付き表示装置41又は通知部45によってユーザーに通知されるデータである。受光量データ31a、通知情報31bは、記憶部31内のHDD35に記憶される。
ユーザー検出部60は、タッチパネル52を操作可能な範囲でユーザーを検出する。例えば、認証部48によってユーザー認証が行われると、ユーザーが画像形成装置1の近くでユーザー認証のための操作を行うと考えられる。このため、ユーザー検出部60は、認証部48により認証が行われた場合に、ユーザーを検出する。ユーザー検出部60によって検出されるユーザーの指が、咳やくしゃみの飛沫で汚染されていることは、予め判明しているものとする。
エリア識別部61は、ユーザー検出部60によりユーザーが検出された時点におけるフォトセンサ49a,49bにより検出された操作部の受光量と、受光量データ31aに記憶される出荷時(初期状態)でフォトセンサ49a,49bが検出した操作部の受光量とを比較する。例えば、感染症に感染したユーザーが咳やくしゃみをして飛沫が付着する場合や、感染症にかかっているユーザーが鼻の下をこすったことにより、鼻水等が付着した指が濡れる場合がある。そして、飛沫が付着した指、又は濡れた指で操作部を操作した場合、操作部の表面に飛沫等が付着し、操作部が汚染されたり、濡れたりする。操作部が汚染されたり、濡れたりすると、フォトセンサ49a,49bが操作部に照射した光の反射光の受光量が少なくなる。このため、エリア識別部61は、ユーザーが検出された時点で検出した操作部の受光量と、出荷時に検出した操作部の受光量とが変化したエリアを、操作部が汚染された汚染エリアとし、受光量が変化していないエリアを、操作部が汚染されていない非汚染エリアとして識別する。なお、汚染エリアは、操作部に液体が付着して、操作部が濡れたエリアであり、非汚染エリアは、操作部に液体が付着せず、操作部が濡れていないエリアでもある。
表示可否判定部62は、エリア識別部61によって識別された汚染エリアに表示されるソフト釦を、非汚染エリアに表示可能か否かを判定する。タッチパネル52の非汚染エリアが十分に大きければ、表示パネル54にソフト釦を表示可能であり、非汚染エリアが小さければ表示パネル54にソフト釦は表示できない。
ソフト釦出力部63(画面表示釦出力部の一例)は、表示パネル54に表示するソフト釦(画面表示釦の一例)のデータをタッチパネル付き表示装置41に出力する。ソフト釦は、例えば、制御部30がROM32から読出したプログラムを実行することでタッチパネル付き表示装置41の表示パネル54に表示される釦であり、所定の位置に所定の形態で配置される。なお、エリア識別部61によりタッチパネル52の汚染エリアと非汚染エリアが識別されると、ソフト釦出力部63は、表示可否判定部62により表示可能と判定された非汚染エリアにソフト釦を移動して表示パネル54に表示するデータをタッチパネル付き表示装置41に出力する。そして、タッチパネル付き表示装置41は、ソフト釦出力部63から入力するデータに従って、表示パネル54にソフト釦を表示する。
通知情報出力部64は、操作部が汚染されている場合に、汚染エリアをタッチせずに操作することを可能とするための通知情報を出力する。このため、通知情報出力部64は、表示可否判定部62から通知された判定結果に基づいて、通知情報が含まれる通知情報31bを記憶部31から読出し、タッチパネル付き表示装置41又は通知部45に通知情報を出力する。そして、タッチパネル付き表示装置41が通知情報を表示し、又は通知部45が通知情報をユーザーに通知する。これにより操作部を操作しようとするユーザーは、操作部を非汚染エリアで操作したり、携帯端末2を用いた代替操作を行ったりするようになる。
入力無効化部65は、タッチパネル52に汚染エリアが存在し、かつ、タッチパネル52を通じた操作が、指を滑らせる操作(フリック、スクロール、ピンチイン、ピンチアウト等)であり、この操作が汚染エリアと重なる場合には、指を滑らせる操作を受付可能なオブジェクトの受付を無効化し、この操作を禁止する。そして、ユーザーには、指を滑らせる操作を無効化したことを示す通知情報を通知情報出力部64を通じてタッチパネル付き表示装置41又は通知部45に出力する。これにより、ユーザーは、指を滑らせる操作が無効化されたことを知ることができる。また、指を滑らせる操作を受付可能なオブジェクトが汚染エリアと非汚染エリアに表示されていた場合に、ユーザーが指を滑らせる操作の過程で汚染エリアに接触し、指に飛沫(汚れ)が付着することを防ぐことができる。入力無効化部65が指を滑らせる操作を無効化した場合には、ソフト釦出力部63が、指を滑らせる操作を行わなくてすむ矢印等のソフト釦をタッチパネル付き表示装置41に指を滑らせる操作を受付可能なオブジェクトの代わりに出力して表示パネル54に表示する。
釦形態変更部66は、ソフト釦の形態を、汚染エリアを除いた形態に変更し、形態を変更したソフト釦のデータをソフト釦出力部63に出力する。そして、ソフト釦出力部63は、形態が変更されたソフト釦のデータをタッチパネル付き表示装置41に出力し、タッチパネル付き表示装置41が表示するソフト釦の形態を変更する。
釦表示位置変更部67は、非汚染エリアにソフト釦が表示されるよう、ソフト釦の表示位置を変更するデータをソフト釦出力部63に出力する。そして、ソフト釦出力部63は、表示位置が変更されたソフト釦のデータをタッチパネル付き表示装置41に出力し、タッチパネル付き表示装置41が表示するソフト釦の表示位置を再配置する変更を行う。
他装置出力部68は、表示可否判定部62により、ソフト釦を非汚染エリアに表示できないと判定された場合に、ソフト釦を、ユーザーが所持する携帯端末2に移動して表示するためのデータを携帯端末2に出力する。このデータは、通信インタフェース36からネットワークNを介して携帯端末2に送信される。そして、携帯端末2の表示部73には、非汚染エリアに表示できないと判定されたソフト釦が表示される。このため、ユーザーは、携帯端末2に表示されたソフト釦を操作して、操作を行うことが可能となる。
同様に、他装置出力部68は、入力無効化部65により、指を滑らせる操作が無効化された場合に、ユーザーが携帯している携帯端末2に指を滑らせる操作を行うためのオブジェクトを表示するためのデータを出力する。このデータは、通信インタフェース36からネットワークNを介して携帯端末2に送信される。そして、携帯端末2の表示部73には、指を滑らせる操作を行うためのオブジェクトが表示される。このため、ユーザーは、携帯端末2に表示された指を滑らせる操作を行うためのオブジェクトを操作して、操作を行うことが可能となる。
図6は、携帯端末2の内部構成例を示すブロック図である。
携帯端末2は、制御部71、操作部72、表示部73、ネットワーク通信部74、近接無線通信部75、撮影部76、音声取得部77、記憶部78、画像処理部82、通知部83を備える。
携帯端末2は、制御部71、操作部72、表示部73、ネットワーク通信部74、近接無線通信部75、撮影部76、音声取得部77、記憶部78、画像処理部82、通知部83を備える。
制御部71は、例えばCPUにより構成されており、携帯端末2内の各部の動作を制御する。
操作部72は、ユーザーからの操作を受け付ける。この操作部72は、携帯端末2の筐体に配置された不図示の釦、スイッチの他に、画面タッチ(タップ)によって行われた操作入力の内容を制御部71に出力する。
表示部73は、操作画面等を表示する。この携帯端末2では、操作部72と表示部73は、操作面と表示面とを重ねたタッチパネル付き表示装置として用いられている。
操作部72は、ユーザーからの操作を受け付ける。この操作部72は、携帯端末2の筐体に配置された不図示の釦、スイッチの他に、画面タッチ(タップ)によって行われた操作入力の内容を制御部71に出力する。
表示部73は、操作画面等を表示する。この携帯端末2では、操作部72と表示部73は、操作面と表示面とを重ねたタッチパネル付き表示装置として用いられている。
ネットワーク通信部74は、不図示のアクセスポイントを通じてネットワークNに接続するための通信処理を行う。
近接無線通信部75は、数cm程度の距離で相手装置(例えば、画像形成装置1の認証部48)と通信処理を行う。
撮影部76は、携帯端末2の周囲、携帯端末2を使用するユーザーを撮影して映像を取得する。
音声取得部77は、携帯端末2を使用するユーザーの通話音声や、携帯端末2の周囲の音声に基づいて集音した音声情報を取得する。
近接無線通信部75は、数cm程度の距離で相手装置(例えば、画像形成装置1の認証部48)と通信処理を行う。
撮影部76は、携帯端末2の周囲、携帯端末2を使用するユーザーを撮影して映像を取得する。
音声取得部77は、携帯端末2を使用するユーザーの通話音声や、携帯端末2の周囲の音声に基づいて集音した音声情報を取得する。
記憶部78は、ROM79、RAM80、不揮発性メモリ81を備える。
ROM79は、制御部71が実行するための各種のプログラムを記憶する。
RAM80は、制御部71の実行結果等を一時的に記憶する。
不揮発性メモリ81は、携帯端末2を所持するユーザーの認証情報等を記憶する。
ROM79は、制御部71が実行するための各種のプログラムを記憶する。
RAM80は、制御部71の実行結果等を一時的に記憶する。
不揮発性メモリ81は、携帯端末2を所持するユーザーの認証情報等を記憶する。
画像処理部82は、撮影部76から出力される映像に所定の画像処理を施して不揮発性メモリ81に保存する。
通知部83は、ユーザーに所定情報の通知を行う。
なお、PC端末3の構成は、携帯端末2と同様であるため、PC端末3の構成に関する詳細な説明は省略する。
通知部83は、ユーザーに所定情報の通知を行う。
なお、PC端末3の構成は、携帯端末2と同様であるため、PC端末3の構成に関する詳細な説明は省略する。
図7は、映像パターンの例を示す説明図である。
図7には、ユーザーが行う4種類の動作を示す映像パターンP1〜P4の例と、マスクを装着したユーザーの様子を示す映像パターンP5とが示されている。
図7には、ユーザーが行う4種類の動作を示す映像パターンP1〜P4の例と、マスクを装着したユーザーの様子を示す映像パターンP5とが示されている。
映像パターンP1は、ユーザーが手を口の周辺に近づけてくしゃみをする第1動作を表す。
映像パターンP2は、ユーザーが手を口の周辺に近づけて咳をする第2動作を表す。
映像パターンP3は、鼻水が出たユーザーが鼻の下をこする第3動作を表す。
映像パターンP4は、口を紙や布で覆ったユーザーが口から痰を出す第4動作を表す。
映像パターンP5は、ユーザーの口と鼻がマスクで覆われている状態を表す。この状態では、撮影部43の撮影方向からユーザーの口と鼻が見えない。
映像パターンP2は、ユーザーが手を口の周辺に近づけて咳をする第2動作を表す。
映像パターンP3は、鼻水が出たユーザーが鼻の下をこする第3動作を表す。
映像パターンP4は、口を紙や布で覆ったユーザーが口から痰を出す第4動作を表す。
映像パターンP5は、ユーザーの口と鼻がマスクで覆われている状態を表す。この状態では、撮影部43の撮影方向からユーザーの口と鼻が見えない。
本実施の形態例では、ユーザー検出部60がユーザーを検出する際、このユーザーが行った動作が、予め映像パターンP1〜P5と比較されて、ユーザーの汚染状態が判定され、汚染部位が特定されているものとする。例えば、映像パターンP1〜P4に示される動作では、ユーザーが口元に近づけた手又は指に、自身の唾液、鼻水等が付着したことにより、手又は指が感染症の病原体により汚染された可能性がある。この場合、ユーザーは感染症に感染していると判定され、ユーザーの手又は指が汚染部位であると特定される。一方、映像パターンP5では、ユーザーの口と鼻がマスクで覆われていることが示される。この場合、例えば、ユーザーがくしゃみをしたとしても、マスクで飛沫が遮られ、手又は指に飛沫が付着しない。このようにユーザーの口と鼻がマスクで覆われている状態であれば、ユーザーが、第1動作〜第4動作のいずれかを行ったとしても、ユーザーが汚染状態であるとは判定されず、汚染部位も特定されない。
次に、操作装置5の拡大図として、図8〜図10を参照して設定画面の表示例を説明する。
図8は、設定画面の表示例を示す説明図である。操作装置5の左側にタッチパネル付き表示装置41が配置され、操作装置5の右側にハード釦42と、撮影部43及び音声取得部44が配置される。
図8は、設定画面の表示例を示す説明図である。操作装置5の左側にタッチパネル付き表示装置41が配置され、操作装置5の右側にハード釦42と、撮影部43及び音声取得部44が配置される。
タッチパネル付き表示装置41には、ユーザーが画像形成装置1に対して「設定1」〜「設定9」の指示を行うための9個のソフト釦b1が配置されている。ここで、ユーザーが汚染された指f1で「設定3」のソフト釦b1の一部に触れたとする。同様に、このユーザーが汚染された指f2で「設定6」のソフト釦b1の一部に触れ、汚染された指f3で「設定7」のソフト釦b1の一部に触れたとする。
ユーザーが汚染された指f1〜f3で触れた箇所は、指f1〜f3に付着していた唾液等に含まれる感染症の病原体が移るため、感染症に感染していない他のユーザーが指f1〜f3で触れた箇所に触れると、このユーザーに病原体が移る可能性が高い。このため、エリア識別部61により指f1〜f3が触れた箇所が汚染エリアと識別され、指f1〜f3が触れていない箇所が非汚染エリアと識別される。
そして、表示可否判定部62が、非汚染エリアにソフト釦b1を表示可能であると判定した場合に、釦表示位置変更部67によりソフト釦b1の表示位置が変更されたデータが、ソフト釦出力部63からタッチパネル付き表示装置41に出力される。このため、図8の下側に示すようにタッチパネル付き表示装置41の表示内容が変わる。具体的には、汚染された指f1〜f3で触れた箇所を避ける位置に移動したソフト釦b2が表示される。移動前のソフト釦b1は、図中に破線で表す。このようにソフト釦を移動して表示することを「移動表示」と呼ぶ。これにより、感染していない他のユーザーは、移動したソフト釦b2に触れて操作することができる。そして、感染していない他のユーザーに病原体が移ることを防止できる。
図9は、ハード釦42の一部をソフト釦b4として表示する例を示す説明図である。
図9の上側に示すようにユーザーが汚染された指f4で、ハード釦42に含まれるSTARTボタンを押したとする。この操作により、STARTボタンに病原体が移るため、別のユーザーがSTARTボタンを押すと病原体が別のユーザーの手又は指に移動し、別のユーザーが感染症に感染する可能性が高くなる。
図9の上側に示すようにユーザーが汚染された指f4で、ハード釦42に含まれるSTARTボタンを押したとする。この操作により、STARTボタンに病原体が移るため、別のユーザーがSTARTボタンを押すと病原体が別のユーザーの手又は指に移動し、別のユーザーが感染症に感染する可能性が高くなる。
しかし、ユーザーが汚染された指f4でハード釦42の一部を押す操作を行ったとしても、このハード釦42を移動することはできない。このため、ソフト釦出力部63は、感染したユーザーがハード釦42にタッチして、ハード釦42が汚染された場合に、ハード釦42の機能と同じ機能を有するソフト釦を追加するデータを表示パネル54(タッチパネル付き表示装置41)に出力する。これにより図9の下側に示すように、ハード釦42の一部がソフト釦として表示される。
この例では、ユーザーにより操作されたSTARTボタンが、ソフト釦出力部63によりソフト釦b4としてタッチパネル付き表示装置41の右下に表示される。なお、ソフト釦b4が表示されるスペースを確保するため、釦形態変更部66により既存のソフト釦b1は、ソフト釦b3に示すように横方向の幅が縮められ、釦表示位置変更部67によりタッチパネル付き表示装置41の左側にソフト釦b3が移動して表示される。これにより感染していない他のユーザーは、目的とするソフト釦b3,b4のいずれかを確実に押して画像形成装置1に指示を行うことが可能となる。
なお、ユーザーが汚染された指f4でハード釦42を押す操作を行った場合、操作されたハード釦42の内、現在の操作状況(操作画面)で必要となるハード釦42だけをソフト釦化して表示パネル54に表示してもよい。このため、ソフト釦出力部63は、ハード釦42の内、所定の操作に必要となるハード釦42をソフト釦とするデータをタッチパネル付き表示装置41に出力する。例えば、タッチパネル付き表示装置41にFAXの番号入力画面が表示されている場合、ハード釦42に含まれるテンキー釦を優先してソフト釦化して表示パネル54に表示することが可能となる。また、例えば、コピーの応用設定で、Z折り、3つ折り等を設定するための折り設定画面が表示パネル54に表示されている場合、ハード釦42に含まれるプレビュー釦を優先してソフト釦化して表示パネル54に表示し、設定に不要なテンキー釦はソフト釦化して表示しないことも可能となる。このように優先的にソフト釦化して表示するハード釦42を選択することで、タッチパネル付き表示装置41に操作を継続するために必要なソフト釦だけを簡潔に表示することができ、ユーザーが操作を迷わなくてすむ。
図10は、ソフト釦b1を、その一部を除いて表示する例を示す説明図である。
図10の上側に示すようにユーザーが汚染された指f5で、「設定3」のソフト釦b1の下側に触れたとする。この場合、ソフト釦出力部63は、釦形態変更部66により形態が変更されたソフト釦を表示するデータをタッチパネル付き表示装置41に出力する。このため、図10の下側に実線で示すように、「設定3」のソフト釦b1は、指f5で触れた箇所を欠いたソフト釦b5として表示される。このため、感染していない他のユーザーは、ユーザーが汚染された指f5で押していない箇所でソフト釦b5を押すことができる。
図10の上側に示すようにユーザーが汚染された指f5で、「設定3」のソフト釦b1の下側に触れたとする。この場合、ソフト釦出力部63は、釦形態変更部66により形態が変更されたソフト釦を表示するデータをタッチパネル付き表示装置41に出力する。このため、図10の下側に実線で示すように、「設定3」のソフト釦b1は、指f5で触れた箇所を欠いたソフト釦b5として表示される。このため、感染していない他のユーザーは、ユーザーが汚染された指f5で押していない箇所でソフト釦b5を押すことができる。
このように所定の通知が行われた後に、ユーザーが汚染された指f5でソフト釦b1を押す操作を行った場合、感染していない他のユーザーがタッチパネル付き表示装置41を操作しようとする。この時、ソフト釦の配置位置(他の釦との相対位置)は変わらないが、ユーザーの操作箇所(タッチ箇所)を、くり抜くように除外した、ソフト釦b5を再生成し、タッチパネル付き表示装置41にソフト釦b5を表示する。これにより感染していない他のユーザーは、ソフト釦b5のくり抜かれた部分を触らずに操作することができる。このため、感染していない他のユーザーに病原体が移って感染することを防止できる。
図11と図12は、制御部30の動作例を示すフローチャートである。
画像形成装置1の出荷時に、フォトセンサ49a(図中では第1フォトセンサと記載する)が、ハード釦42に照射した光を受光して得た第1受光量を検出し、記憶部31に第1受光量を記憶する(S1)。同様に、画像形成装置1の出荷時に、フォトセンサ49b(図中では第2フォトセンサと記載する)が、タッチパネル52に照射した光に対する第2受光量を検出し、記憶部31に第2受光量を記憶する(S2)。
次に、認証部48は、ユーザー認証を行い、ユーザー検出部60は、認証結果に基づいて、ハード釦42やタッチパネル52を操作可能な範囲でのユーザーを検出する(S3)。そして、ユーザー検出部60は、ユーザーを検出したか否かを判定する(S4)。ユーザー検出部60がユーザーを検出していないとは(S4のNO)、認証部48がユーザーを認証していない場合に該当する。このとき、ユーザーは、操作可能な範囲にいないので、ステップS4に戻って処理を繰り返す。
ユーザー検出部60がユーザーを検出したとは(S4のYES)、認証部48がユーザーを認証した場合に該当する。そして、ユーザーが検出された後、フォトセンサ49aが、ハード釦42に照射した光を受光して得た第1受光量を検出し、記憶部31に第1受光量を記憶する(S5)。同様に、ユーザーが検出された後、フォトセンサ49bが、タッチパネル52に照射した光に対する第2受光量を検出し、記憶部31に第2受光量を記憶する(S6)。
そして、エリア識別部61は、記憶部31から受光量データ31aを読出し、ハード釦42とタッチパネル52の出荷時に記憶した第1及び第2受光量と、ユーザーを検出した後に記憶した第1及び第2受光量とを比較する(S7)。そして、エリア識別部61は、比較した結果、出荷時に記憶した第1及び第2受光量と、ユーザーを検出した後に記憶した第1及び第2受光量との間に変化があったか否かを判定する(S8)。
第1及び第2受光量に変化がなかった場合(S8のNO)、エリア識別部61は、ハード釦42やタッチパネル52に汚れが付着していないと認識する(S9)。このため、ユーザーは、ハード釦42やタッチパネル52を用いて操作することが可能であり、本処理を終了する。
一方、第1及び第2受光量に変化があった場合(S8のYES)、エリア識別部61は、ハード釦やタッチパネル52で、第1及び第2受光量に変化が合った箇所が、汚れが付着した箇所と認識する(S10)。このため、エリア識別部61は、汚れが付着していない非汚染エリアと、汚れが付着した汚染エリアとを識別する(S11)。
次に、表示可否判定部62は、汚れが付着したエリアに表示される釦を移動表示できる非汚染エリアが存在するか否かを判定する(S12)。非汚染エリアが存在しない場合(S12のNO)、表示可否判定部62は、現在、タッチパネル付き表示装置41に表示されている操作画面の操作状況で必要とされる釦を抽出する(S13)。
そして、表示可否判定部62は、抽出した釦を非汚染エリアに移動表示するだけの領域が存在するか否かを判定する(S14)。領域が存在しないと判定した場合(S14のNO)、通知情報出力部64は、非汚染エリアが少ないために移動表示が行えないことを表示パネル54に表示するための通知情報31bをタッチパネル付き表示装置41に出力する(S15)。
一方、ステップS14にて領域が存在すると判定した場合(S14のYES)、ソフト釦出力部63は、釦表示位置変更部67により非汚染エリアに表示位置を変更した釦のデータをタッチパネル付き表示装置41に出力する。そして、タッチパネル付き表示装置41の表示パネル54に、抽出された釦が移動表示される(S16)。
次に、入力無効化部65は、移動表示をした釦の、元の釦(飛沫が付着して汚れた釦)を無効化する(S17)。これによりユーザーが元の釦を押しても操作することができなくなる。
ステップS12において、汚れが付着したエリアに表示される釦を移動表示するだけの非汚染エリアが存在する場合(S12のYES)、汚れが付着したエリアに表示される釦を非汚染エリアに移動表示する(S18)。そして、入力無効化部65は、移動表示をした釦の、元の釦(飛沫が付着して汚れた釦)を無効化し、元の釦を非表示とする(S19)。そして、ステップS9,S15,S17,S19の後、本処理を終了する。
以上説明した第1の実施の形態例に係る画像形成装置1では、感染症に感染したユーザーが触った操作部の機能を有する釦を非汚染エリアに移動表示する。このため、感染症に感染していないユーザーは、非感染エリアに表示された釦を操作することで、二次感染を防ぐことができる。
また、ソフト釦は、床や壁に投影されて操作するものではないため、他のユーザーが操作内容を視認することで秘密情報が流出する事態を避けることができる。このようにセキュリティと利便性を失うことが無い操作性を、操作者に提供することが可能となる。
なお、上述した実施の形態例では、画像形成装置1が備える制御部30が、図13と図14に示す各種の処理を行った。しかし、操作装置5が制御部30及び記憶部31を備えることにより、この制御部30が、図13と図14に示す各種の処理を行ってもよい。このため、操作装置5を単独で用いる構成としてもよい。
また、フォトセンサ49a,49bは、画像形成装置1の出荷時に操作部に照射した光に対する受光量を検出した。例えば、アルコールを浸み込ませた布等で操作部が所定時間毎に拭かれるのであれば、操作部が拭かれたタイミングでフォトセンサ49a,49bが操作部に照射した光に対する受光量を検出し、この受光量を受光量データ31aとして記憶部31に記憶してもよい。例えば、毎朝操作部が拭かれるのであれば、朝8時にフォトセンサ49a,49bが受光量を検出してもよい。また、ユーザーが操作部を拭いた後、受光量をリセットする釦が押されたタイミングで、フォトセンサ49a,49bが受光量を検出してもよい。
[第2の実施の形態例]
次に、本発明の第2の実施の形態例に係る画像形成装置1Aについて説明する。
図13は、画像形成装置1Aの内部構成例を示すブロック図である。
次に、本発明の第2の実施の形態例に係る画像形成装置1Aについて説明する。
図13は、画像形成装置1Aの内部構成例を示すブロック図である。
画像形成装置1Aは、制御部30、記憶部31、撮影部43、音声取得部44を備える。この画像形成装置1Aでは、撮影部43が撮影した映像と、音声取得部44が取得した音声情報に基づいて、ユーザー検出と、汚染エリア及び非汚染エリアの識別が行われる。
このため、制御部30が備えるユーザー検出部60は、撮影部43により、操作部を操作可能な範囲が撮影された映像に基づいて、ユーザーを検出し、ユーザーから発生した飛沫が操作部に飛んだか否かを解析する。このため、映像には、操作部も撮影されている。
エリア識別部61は、撮影部43が撮影した取得した映像と、音声取得部44が録音して取得した音声情報とに基づいて、ユーザーから発生した飛沫が操作部に飛んだか否かを解析する。飛沫が操作部に飛んだ場合、エリア識別部61が、操作部の非汚染エリアと汚染エリアを識別する。
図14は、制御部30の動作例を示すフローチャートである。
始めに、撮影部43が、画像形成装置1Aに近づいたユーザーの動作、ハード釦42及びタッチパネル52(操作部)を撮影する(S21)。次に、音声取得部44が、撮影部43によって取得された映像に対応する音声情報を取得する(S22)。そして、ユーザー検出部60が、映像と音声情報を解析し、ユーザーを検出する(S23)。
ユーザー検出部60が解析した結果、ユーザーから発生した飛沫が操作部に付着したか否かを判定する(S24)。飛沫が操作部に付着していなければ(S24のNO)、ステップS21に戻って処理を続ける。一方、飛沫が操作部に付着していれば(S24のYES)、エリア識別部61は、飛沫が付着していない非汚染エリアと、飛沫が付着した汚染エリアとを識別する(S25)。
その後、ステップS26〜S33の処理は、上述した第1の実施の形態例に係る図12のステップS12〜S19の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
その後、ステップS26〜S33の処理は、上述した第1の実施の形態例に係る図12のステップS12〜S19の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上説明した第2の実施の形態例に係る画像形成装置1Aでは、撮影部43が取得した映像と、音声取得部44が取得した音声情報に基づいてユーザーから発生した飛沫が操作部に付着したことが分かる。そして、飛沫が付着した汚染エリアと、飛沫が付着していない非汚染エリアが識別され、非汚染エリアに釦が移動表示されるため、感染していないユーザーが汚染エリアに触れて汚染されることを防止できる。
[第3の実施の形態例]
次に、本発明の第3の実施の形態例に係る画像形成装置1Bについて説明する。
図15は、画像形成装置1Bの内部構成例を示すブロック図である。
次に、本発明の第3の実施の形態例に係る画像形成装置1Bについて説明する。
図15は、画像形成装置1Bの内部構成例を示すブロック図である。
画像形成装置1Bは、制御部30、記憶部31、撮影部43、フォトセンサ49a,49bを備える。画像形成装置1Bでは、撮影部43が撮影した映像に基づいてユーザー検出が行われ、フォトセンサ49a,49bが検出した第1及び第2受光量に基づいて、汚染エリア及び非汚染エリアの識別が行われる。
このため、制御部30が備えるユーザー検出部60は、撮影部43により、操作部を操作可能な範囲が撮影された映像に基づいて、ユーザーを検出し、ユーザーから発生した飛沫が操作部に飛んだか否かを解析する。このため、映像には、操作部も撮影されている。
ユーザー検出部60により飛沫が操作部に飛んだと解析された場合、エリア識別部61は、フォトセンサ49a,49bから第1及び第2受光量を取得する。そして、エリア識別部61は、記憶部31から受光量データ31aを読出し、非汚染エリアと汚染エリアを識別する。
図16と図17は、制御部30の動作例を示すフローチャートである。
画像形成装置1Bの出荷時に、フォトセンサ49a(図中では第1フォトセンサと記載する)が、ハード釦42に照射した光を受光して得た第1受光量を検出し、記憶部31に第1受光量を記憶する(S41)。同様に、画像形成装置1Bの出荷時に、フォトセンサ49b(図中では第2フォトセンサと記載する)が、タッチパネル52に照射した光に対する第2受光量を検出し、記憶部31に第2受光量を記憶する(S42)。
次に、撮影部43は、ユーザーがハード釦42やタッチパネル52を操作可能な範囲を撮影する(S43)。そして、ユーザー検出部60は、撮影部43が撮影した映像を解析し(S44)、ユーザーを検出したか否かを判定する(S45)。ユーザー検出部60が撮影範囲内にユーザーを検出しなければ(S45のNO)、ステップS43に戻って処理を続ける。
ユーザー検出部60が撮影範囲内にユーザーを検出していれば(S45のYES)、フォトセンサ49aが、ハード釦42に照射した光を受光して得た第1受光量を検出し、記憶部31に第1受光量を記憶する(S46)。同様に、ユーザーが検出された後、フォトセンサ49bが、タッチパネル52に照射した光に対する第2受光量を検出し、記憶部31に第2受光量を記憶する(S47)。
その後、ステップS48〜S60の処理は、上述した第1の実施の形態例に係る図12のステップS7〜S19の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
その後、ステップS48〜S60の処理は、上述した第1の実施の形態例に係る図12のステップS7〜S19の処理と同様であるため、詳細な説明を省略する。
以上説明した第3の実施の形態例に係る画像形成装置1Bでは、撮影部43が取得した映像に基づいてユーザーが操作部に近づいていることが分かる。そして、フォトセンサ49a,49bが測定した第1及び第2受光量に基づいて、エリア識別部61が汚染エリアと非汚染エリアを識別できる。このため、タッチパネル52の非汚染エリアに釦が移動表示されるため、感染していないユーザーが汚染エリアに触れて汚染されることを防止できる。
[第4の実施の形態例]
次に、本発明の第4の実施の形態例に係る汚染監視システム10Aの構成例について説明する。
図18は、汚染監視システム10Aの全体構成例を示す概要図である。
汚染監視システム10Aは、第1の実施の形態例に係る画像形成装置1と同様の画像形成装置1C、携帯端末2、PC端末3に加えて、監視カメラ装置4を備える。汚染監視システム10Aでは、撮影部92が撮影した映像と、音声取得部93が取得した音声情報に基づいて、監視カメラ装置4が、ユーザー検出と、汚染エリア及び非汚染エリアの識別を行う。
次に、本発明の第4の実施の形態例に係る汚染監視システム10Aの構成例について説明する。
図18は、汚染監視システム10Aの全体構成例を示す概要図である。
汚染監視システム10Aは、第1の実施の形態例に係る画像形成装置1と同様の画像形成装置1C、携帯端末2、PC端末3に加えて、監視カメラ装置4を備える。汚染監視システム10Aでは、撮影部92が撮影した映像と、音声取得部93が取得した音声情報に基づいて、監視カメラ装置4が、ユーザー検出と、汚染エリア及び非汚染エリアの識別を行う。
監視カメラ装置4は、例えば、画像形成装置1Cが設置される事務室内の天井に取付けられており、事務室にいるユーザーを監視するために用いられる。水平方向の方位角θ(0°≦θ<360°)、垂直方向の俯角φ(0°≦φ<180°)で定まる撮影方向にレンズの向きを変え、事務室にいるユーザーを撮影可能である。そして、監視カメラ装置4は、撮影した映像と、音声情報に基づいて、ユーザーが画像形成装置1Cに接近したことを検出した場合には、ハード釦42とタッチパネル52の汚染エリアと非汚染エリアを識別し、非汚染エリアに釦を移動表示可能であるか否かを判定する。そして、監視カメラ装置4は、判定結果を画像形成装置1Cに送信する。
画像形成装置1Cは、監視カメラ装置4が受信した判定結果に基づいて、表示パネル54に釦を移動表示する。
画像形成装置1Cは、監視カメラ装置4が受信した判定結果に基づいて、表示パネル54に釦を移動表示する。
図19は、監視カメラ装置4のハードウェア構成例を示すブロック図である。
監視カメラ装置4は、制御部91、撮影部92、音声取得部93、ネットワーク通信部94、画像処理部95、記憶部96を備える。
制御部91は、例えばCPUにより構成されており、監視カメラ装置4内の各部の動作を制御する。
撮影部92は、例えば、事務室内にいるユーザー、画像形成装置1Cの周辺を含む実空間を撮影して、映像を取得する。
音声取得部93は、例えば、事務室内にいるユーザーが発した音声を集音し、ユーザーが画像形成装置1Cの操作部を操作可能な範囲の音声情報を取得する。
ネットワーク通信部94は、ネットワークNに接続するための通信処理を行う。撮影部92が取得した映像、音声取得部93が取得した音声情報に基づいて、制御部91が釦を移動表示可能か否かを判定した判定結果は、ネットワーク通信部94を介して画像形成装置1Cに送信される。
画像処理部95は、撮影部92から出力される映像に所定の画像処理を施して不揮発性メモリ99に保存する。
監視カメラ装置4は、制御部91、撮影部92、音声取得部93、ネットワーク通信部94、画像処理部95、記憶部96を備える。
制御部91は、例えばCPUにより構成されており、監視カメラ装置4内の各部の動作を制御する。
撮影部92は、例えば、事務室内にいるユーザー、画像形成装置1Cの周辺を含む実空間を撮影して、映像を取得する。
音声取得部93は、例えば、事務室内にいるユーザーが発した音声を集音し、ユーザーが画像形成装置1Cの操作部を操作可能な範囲の音声情報を取得する。
ネットワーク通信部94は、ネットワークNに接続するための通信処理を行う。撮影部92が取得した映像、音声取得部93が取得した音声情報に基づいて、制御部91が釦を移動表示可能か否かを判定した判定結果は、ネットワーク通信部94を介して画像形成装置1Cに送信される。
画像処理部95は、撮影部92から出力される映像に所定の画像処理を施して不揮発性メモリ99に保存する。
記憶部96は、ROM97、RAM98、不揮発性メモリ99を備える。
ROM97は、制御部91が実行するための各種のプログラムを記憶する。
RAM98は、制御部91の実行結果等を一時的に記憶する。
不揮発性メモリ99は、撮影部92が撮影した映像、音声取得部93が取得した音声情報等を記憶する。
ROM97は、制御部91が実行するための各種のプログラムを記憶する。
RAM98は、制御部91の実行結果等を一時的に記憶する。
不揮発性メモリ99は、撮影部92が撮影した映像、音声取得部93が取得した音声情報等を記憶する。
図20は、画像形成装置1C及び監視カメラ装置4の内部構成例を示すブロック図である。
監視カメラ装置4が備える制御部91は、ユーザー検出部101、エリア識別部102、表示可否判定部103、判定結果送信部104を備える。ユーザー検出部101、エリア識別部102、表示可否判定部103は、上述した第1の実施の形態例に係る画像形成装置1Cが備えたユーザー検出部60、エリア識別部61、表示可否判定部62と同等の機能を有する。
監視カメラ装置4が備える制御部91は、ユーザー検出部101、エリア識別部102、表示可否判定部103、判定結果送信部104を備える。ユーザー検出部101、エリア識別部102、表示可否判定部103は、上述した第1の実施の形態例に係る画像形成装置1Cが備えたユーザー検出部60、エリア識別部61、表示可否判定部62と同等の機能を有する。
例えば、ユーザー検出部101は、撮影部92から入力する映像に基づいて、画像形成装置1Cに近づくユーザーを検出する。さらに、ユーザー検出部101は、撮影部92から入力する映像と、音声取得部93から入力する音声情報に基づいて、ユーザーが飛沫を発生したか否かを検出することもできる。
エリア識別部102は、撮影部92により撮影された映像に基づいて、操作部の汚染エリアと非汚染エリアを識別する。
表示可否判定部103は、エリア識別部102によって識別された非汚染エリアにソフト釦を表示可能か否かを判定する。
判定結果送信部104は、表示可否判定部103の判定結果を、ネットワークNを通じて画像形成装置1Cに送信する。
表示可否判定部103は、エリア識別部102によって識別された非汚染エリアにソフト釦を表示可能か否かを判定する。
判定結果送信部104は、表示可否判定部103の判定結果を、ネットワークNを通じて画像形成装置1Cに送信する。
画像形成装置1Cは、上述した第1の実施の形態例に係る画像形成装置1に対して、監視カメラ装置4から送信される判定結果を受信する判定結果受信部69を備える。判定結果受信部69は、判定結果を受信すると、ソフト釦出力部63と通知情報出力部64に判定結果を転送する。そして、ソフト釦出力部63は、判定結果に基づいて、非汚染エリアに釦を移動表示するようなデータをタッチパネル付き表示装置41に出力する。また、通知情報出力部64は、感染していないユーザーに対して、操作部の汚染エリアをタッチせずに行うことが可能な操作を通知する通知情報を出力する。その他の構成及び処理は、上述した第1の実施の形態例に係る汚染監視システム10と同様である。
以上説明した第4の実施の形態例に係る汚染監視システム10Aでは、監視カメラ装置4が広範囲を撮影することにより、画像形成装置1Cにユーザーが近づいていることを検出する。そして、監視カメラ装置4は、操作部の汚染エリア及び非汚染エリアを識別し、表示可否を判定することが可能である。
なお、監視カメラ装置4の制御部91は、ユーザーの検出、汚染エリアと非汚染エリアの識別、表示可否の判定をすることなく、撮影部92から取得した映像と、音声取得部93が取得した音声情報をそのまま画像形成装置1Cに送信してもよい。そして、第1の実施の形態例に係る画像形成装置1Aと同様の構成とした画像形成装置1Cが、監視カメラ装置4から受信した映像と、音声情報を用いて、ユーザーの検出、汚染エリアと非汚染エリアの識別、表示可否の判定を行ってもよい。
[第5の実施の形態例]
次に、本発明の第5の実施の形態例に係る汚染監視システム10Bの構成例について説明する。
図21は、汚染監視システム10Bの全体構成例を示す概要図である。
汚染監視システム10Bは、2台の画像形成装置1D、携帯端末2、PC端末3、監視カメラ装置4A、管理装置9を備える。2台の画像形成装置1Dは、符号(1)、(2)を付して識別する。ただし、画像形成装置1Dを区別しない場合は、単に「画像形成装置1D」と記載する。汚染監視システム10Bでは、監視カメラ装置4Aの撮影部92が撮影した映像と、音声取得部93が取得した音声情報に基づいて、画像形成装置1D(1)、(2)のそれぞれが、ユーザー検出と、汚染エリア及び非汚染エリアの識別を行う。
次に、本発明の第5の実施の形態例に係る汚染監視システム10Bの構成例について説明する。
図21は、汚染監視システム10Bの全体構成例を示す概要図である。
汚染監視システム10Bは、2台の画像形成装置1D、携帯端末2、PC端末3、監視カメラ装置4A、管理装置9を備える。2台の画像形成装置1Dは、符号(1)、(2)を付して識別する。ただし、画像形成装置1Dを区別しない場合は、単に「画像形成装置1D」と記載する。汚染監視システム10Bでは、監視カメラ装置4Aの撮影部92が撮影した映像と、音声取得部93が取得した音声情報に基づいて、画像形成装置1D(1)、(2)のそれぞれが、ユーザー検出と、汚染エリア及び非汚染エリアの識別を行う。
監視カメラ装置4Aは、上述した第4の実施の形態例に係る監視カメラ装置4と同様に、撮影部92、音声取得部93を備える。ただし、監視カメラ装置4Aは、撮影部92が撮影した映像と、音声取得部93が取得した音声情報に基づく処理を行うことなく、映像と音声情報を、ネットワークNを介して画像形成装置1Dの制御部30に送信する。
管理装置9は、サーバー機能を有しており、画像形成装置1Dが備える操作部の汚染状態や濡れ状態といった、画像形成装置1Dの汚染情報を管理している。管理装置9は、例えば、画像形成装置1D(1)の操作部が汚染されたり、濡れたりしている場合には、汚染されていないユーザーが画像形成装置1D(1)の操作部を操作しようとすると、汚染されていない操作部を有する画像形成装置1D(2)に行って操作するように指示する情報を汚染されていないユーザーに通知する。
図22は、管理装置9のハードウェア構成例を示すブロック図である。
管理装置9は、制御部111、操作部112、表示部113、ネットワーク通信部114、記憶部115を備える。
管理装置9は、制御部111、操作部112、表示部113、ネットワーク通信部114、記憶部115を備える。
制御部111は、例えばCPUにより構成されており、管理装置9内の各部の動作を制御する。
操作部112は、ユーザーからの操作を受け付ける。
表示部113は、操作画面等を表示する。
ネットワーク通信部114は、制御部111が特定した汚染された操作部を備える画像形成装置1D(2)の情報を、ネットワークNを通じて画像形成装置1D(1)に送信する。
操作部112は、ユーザーからの操作を受け付ける。
表示部113は、操作画面等を表示する。
ネットワーク通信部114は、制御部111が特定した汚染された操作部を備える画像形成装置1D(2)の情報を、ネットワークNを通じて画像形成装置1D(1)に送信する。
記憶部115は、ROM116、RAM117、不揮発性メモリ118を備える。
ROM116は、制御部111が実行するための各種のプログラムを記憶する。
RAM117は、制御部111の実行結果等を一時的に記憶する。
不揮発性メモリ118は、例えば、汚染されている画像形成装置1D(1)と、汚染されていない画像形成装置1D(2)を記憶する。
ROM116は、制御部111が実行するための各種のプログラムを記憶する。
RAM117は、制御部111の実行結果等を一時的に記憶する。
不揮発性メモリ118は、例えば、汚染されている画像形成装置1D(1)と、汚染されていない画像形成装置1D(2)を記憶する。
図23は、汚染監視システム10Bの内部構成例を示すブロック図である。
画像形成装置1D(1)は、上述した第1の実施の形態例に係る画像形成装置1と同様の構成であるが、汚染装置問合せ部70を備える点が異なる。ここでは、画像形成装置1D(1)の内部構成例を説明するが、画像形成装置1D(2)についても画像形成装置1D(1)と同様の内部構成例である。
画像形成装置1D(1)は、上述した第1の実施の形態例に係る画像形成装置1と同様の構成であるが、汚染装置問合せ部70を備える点が異なる。ここでは、画像形成装置1D(1)の内部構成例を説明するが、画像形成装置1D(2)についても画像形成装置1D(1)と同様の内部構成例である。
上述したように画像形成装置1D(1)が備える操作部が汚染されており、画像形成装置1D(2)が備える操作部が汚染されていないとする。この場合、エリア識別部61は、汚染エリアを有する操作部を備える画像形成装置1D(1)の情報を通知情報出力部64に出力する。
エリア識別部61は、汚染エリアと非汚染エリアを識別し、画像形成装置1D(1)の汚染エリアと非汚染エリアを含む汚染情報を管理装置9に送信する。このため、管理装置9は、画像形成装置1D毎に汚染情報を管理することができる。
汚染装置問合せ部70は、非汚染エリアがない場合に、汚染されていない操作部を有する操作装置5、すなわち、この操作装置5を備える他の画像形成装置1Dの情報(他の操作装置の情報の一例)の有無を問合せとして管理装置9に送信する。例えば、汚染装置問合せ部70は、汚染されていないユーザーが操作しようとする画像形成装置1D(1)の操作部に飛沫が付着して汚染されている場合、管理装置9に対して、操作部に飛沫が付着していない画像形成装置1Dの有無を問い合せる。
汚染装置問合せ部70は、非汚染エリアがない場合に、汚染されていない操作部を有する操作装置5、すなわち、この操作装置5を備える他の画像形成装置1Dの情報(他の操作装置の情報の一例)の有無を問合せとして管理装置9に送信する。例えば、汚染装置問合せ部70は、汚染されていないユーザーが操作しようとする画像形成装置1D(1)の操作部に飛沫が付着して汚染されている場合、管理装置9に対して、操作部に飛沫が付着していない画像形成装置1Dの有無を問い合せる。
そして、汚染装置問合せ部70は、汚染されていない操作部を有する他の画像形成装置1Dの情報を管理装置9から受信する。この画像形成装置1Dの情報には、例えば、画像形成装置1D(2)が備える操作部が汚染されていないことが示される。このため、通知情報出力部64は、汚染されていないユーザーに対して、汚染された操作部にタッチせずに行うことが可能な操作として、汚染されていない操作部を有する画像形成装置1D(2)を通知する通知情報を出力する。この通知情報には、汚染されていない操作部を有する画像形成装置1D(2)に行って操作するように指示する情報が含まれる。そして、タッチパネル付き表示装置41又は通知部45からユーザーにこの通知情報が通知される。このため、汚染されていないユーザーは、操作部が汚染されていない操作装置5を備える画像形成装置1D(2)にて操作を行う。
管理装置9は、汚染情報収集部121及び汚染装置特定部122を備える。
汚染情報収集部121は、例えば、画像形成装置1D(1)のエリア識別部61から、操作部が汚染されたことを示す汚染情報を収集する。エリア識別部61が汚染エリアと非汚染エリアを識別していなければ、汚染情報収集部121は、汚染情報を収集しない。
汚染情報収集部121は、例えば、画像形成装置1D(1)のエリア識別部61から、操作部が汚染されたことを示す汚染情報を収集する。エリア識別部61が汚染エリアと非汚染エリアを識別していなければ、汚染情報収集部121は、汚染情報を収集しない。
汚染装置特定部122は、画像形成装置1D(1)の汚染装置問合せ部70から受信した問合せの回答として、汚染情報収集部121が収集した汚染情報から特定した、汚染されていない操作部を有する画像形成装置1D(2)の情報を、汚染された操作部を有する画像形成装置1D(1)に送信する。
以上説明した第5の実施の形態例に係る汚染監視システム10Bでは、管理装置9により、画像形成装置1D(1),(2)がそれぞれ備える操作部が汚染されたか否かが管理されている。そして、汚染されていないユーザーが接近して操作しようとする画像形成装置1D(1)の操作部が汚染されていれば、汚染されていない操作部を備える画像形成装置1D(2)を用いて操作することを示す通知情報が、このユーザーに通知される。このため、汚染されていないユーザーが、既に汚染されている操作部を使用して二次感染することが防がれ、安全性を高めることができる。
なお、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
例えば、上述した実施の形態例は本発明を分かりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されない。また、ここで説明した実施の形態例の構成の一部を他の実施の形態例の構成に置き換えることは可能であり、さらにはある実施の形態例の構成に他の実施の形態例の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態例の構成の一部について、他の構成の追加、削除、置換をすることも可能である。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1…画像形成装置、2…携帯端末、3…PC端末、3…設定、5…操作装置、10…汚染監視システム、20…画像形成部、30…制御部、31…記憶部、31a…受光量データ、31b…通知情報、43…撮影部、44…音声取得部、45…通知部、60…ユーザー検出部、61…エリア識別部、62…表示可否判定部、63…ソフト釦出力部、64…通知情報出力部、65…入力無効化部、66…釦形態変更部、67…釦表示位置変更部、68…他装置通知部
Claims (14)
- ユーザーによってタッチ操作が行われるタッチパネル、及び前記タッチパネルに重畳され情報を表示する表示パネルを有する操作部と、
前記タッチパネルを操作可能な範囲で前記ユーザーを検出するユーザー検出部と、
前記タッチパネルが汚染された汚染エリアと、前記タッチパネルが汚染されていない非汚染エリアとを識別するエリア識別部と、
前記汚染エリアに表示される画面表示釦を、前記非汚染エリアに表示可能か否かを判定する表示可否判定部と、
表示可能と判定された前記非汚染エリアに前記画面表示釦を移動して前記表示パネルに表示するデータを前記操作部に出力する画面表示釦出力部と、を備える
操作装置。 - さらに、前記操作部に照射した光に対する受光量を検出する受光量検出部を備え、
前記エリア識別部は、初期状態で前記受光量検出部により検出された第1の前記受光量と、前記ユーザー検出部により前記ユーザーが検出された場合に前記受光量検出部により検出された第2の前記受光量とを比較して、第1の前記受光量と第2の前記受光量が変化したエリアを前記汚染エリアと識別し、第1の前記受光量と第2の前記受光量が変化していないエリアを前記非汚染エリアと識別する
請求項1に記載の操作装置。 - 前記操作部は、前記操作部に取り付けられる物理的な釦を有し、
前記受光量検出部は、前記物理的な釦に照射した光に対する受光量を検出し、
前記エリア識別部は、前記物理的な釦に対して検出された第1の前記受光量と、第2の前記受光量とを比較して、第1の前記受光量と第2の前記受光量が変化したエリアを前記汚染エリアと識別し、第1の前記受光量と第2の前記受光量が変化していないエリアを前記非汚染エリアと識別する
請求項2に記載の操作装置。 - 前記画面表示釦出力部は、前記物理的な釦の内、所定の操作に必要となる前記物理的な釦を前記画面表示釦として追加した前記データを出力する
請求項3に記載の操作装置。 - さらに、前記操作部を操作可能な範囲を撮影する撮影部を備え、
前記ユーザー検出部は、前記撮影部により撮影された映像に基づいて、前記ユーザーを検出し、
前記エリア識別部は、前記映像に基づいて、前記汚染エリア及び前記非汚染エリアを識別する
請求項1に記載の操作装置。 - さらに、前記操作部を操作可能な範囲の音声情報を取得する音声取得部を備え、
前記エリア識別部は、前記映像、前記音声情報に基づいて、前記操作部の前記汚染エリア及び前記非汚染エリアを識別する
請求項5に記載の操作装置。 - さらに、前記画面表示釦の形態を、前記汚染エリアを除外した形態に変更する釦形態変更部を備え、
前記画面表示釦出力部は、前記形態が変更された前記画面表示釦の前記データを出力する
請求項1〜6のいずれか一項に記載の操作装置。 - 前記汚染エリアに、前記ユーザーが特定部位を滑らせる操作が重なる場合に、前記特定部位を滑らせる操作を無効とし、前記操作を無効としたことを前記ユーザーに通知する入力無効化部を備える
請求項1〜7のいずれか一項に記載の操作装置。 - さらに、前記表示可否判定部により、前記画面表示釦が前記非汚染エリアに表示できないと判定された場合に、前記画面表示釦を、前記ユーザーが所持する情報処理装置に移動して表示させるための前記画面表示釦の前記データを前記情報処理装置に出力する他装置出力部を備える
請求項8に記載の操作装置。 - 前記他装置出力部は、前記入力無効化部により無効とされた前記画面表示釦を前記情報処理装置に移動して表示させるための前記画面表示釦の前記データを前記情報処理装置に出力する
請求項9に記載の操作装置。 - さらに、前記ユーザーの認証を行う認証部を備え、
前記ユーザー検出部は、前記認証部により認証が行われた場合に、前記ユーザーを検出する
請求項1に記載の操作装置。 - ユーザーによってタッチ操作が行われるタッチパネル、及び前記タッチパネルに重畳され情報を表示する表示パネルを有する操作部を操作可能な範囲で前記ユーザーを検出する手順と、
前記タッチパネルが汚染された汚染エリアと、前記タッチパネルが汚染されていない非汚染エリアとを識別する手順と、
前記汚染エリアに表示される画面表示釦を、前記非汚染エリアに表示可能か否かを判定する手順と、
表示可能と判定された前記非汚染エリアに前記画面表示釦を移動して前記表示パネルに表示するデータを、前記操作部に出力する手順と、を
コンピュータに実行させるためのプログラム。 - 監視カメラ装置と、ユーザーによって操作が行われる操作装置と、を備え、
前記監視カメラ装置は、
前記操作装置を操作可能な範囲を撮影して映像を取得する撮影部と、
前記映像より、前記操作装置を操作可能な範囲で前記ユーザーを検出するユーザー検出部と、
前記ユーザーが検出された場合に、前記操作装置が備える、前記ユーザーによってタッチ操作が行われるタッチパネル、及び前記タッチパネルに重畳され情報を表示する表示パネルを有する操作部のうち、前記ユーザーにより前記タッチパネルが汚染された汚染エリアと、前記タッチパネルが汚染されていない非汚染エリアとを識別するエリア識別部と、
前記汚染エリアに表示される画面表示釦を、前記非汚染エリアに表示可能か否かを判定する表示可否判定部と、
前記表示可否判定部による判定結果を前記操作装置に送信する判定結果送信部と、を有し、
前記操作装置は、
前記操作部と、
前記判定結果を受信する判定結果受信部と、
表示可能と判定された前記非汚染エリアに前記画面表示釦を移動して前記表示パネルに表示するデータを前記操作部に出力する画面表示釦出力部と、を備える
汚染監視システム。 - ユーザーによって操作が行われる操作装置と、前記操作装置の汚染情報を管理する管理装置と、を備え、
前記管理装置は、
前記操作装置から前記汚染情報を収集する汚染情報収集部と、
前記汚染情報から特定した、汚染されていない操作部を有する他の前記操作装置の情報を前記操作装置から受信する問合せの回答として送信する汚染装置特定部と、を有し、
前記操作装置は、
前記ユーザーによってタッチ操作が行われるタッチパネル、及び前記タッチパネルに重畳され情報を表示する表示パネルを有する前記操作部と、
前記タッチパネルを操作可能な範囲で前記ユーザーを検出するユーザー検出部と、
前記タッチパネルが汚染された汚染エリアと、前記タッチパネルが汚染されていない非汚染エリアとを識別し、前記汚染エリアを含む前記汚染情報を前記管理装置に送信するエリア識別部と、
前記非汚染エリアがない場合に、汚染されていない前記操作部を有する他の前記操作装置の情報の有無を前記問合せとして前記管理装置に送信する問合せ部と、
前記問合せ部が前記管理装置から受信する、汚染されていない前記操作部を有する他の前記操作装置の情報を通知情報として出力する通知情報出力部と、を有する
汚染監視システム。
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