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JP2018083896A - 粘着剤組成物 - Google Patents

粘着剤組成物 Download PDF

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JP2018083896A
JP2018083896A JP2016227719A JP2016227719A JP2018083896A JP 2018083896 A JP2018083896 A JP 2018083896A JP 2016227719 A JP2016227719 A JP 2016227719A JP 2016227719 A JP2016227719 A JP 2016227719A JP 2018083896 A JP2018083896 A JP 2018083896A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
naphthoquinone
meth
acrylate
adhesive composition
sensitive adhesive
Prior art date
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Pending
Application number
JP2016227719A
Other languages
English (en)
Inventor
翔太 北島
Shota Kitajima
翔太 北島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Soken Kagaku KK
Soken Chemical and Engineering Co Ltd
Original Assignee
Soken Kagaku KK
Soken Chemical and Engineering Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP2016227719A priority Critical patent/JP2018083896A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

【解決手段】アルキル(メタ)アクリレートと、前記アルキル(メタ)アクリレート100質量部に対して0.01〜15質量部のスチレンと、ナフトキノン系連鎖移動剤とを含む重合性混合物を重合反応させてなるポリマー組成物を得ることを特徴とする粘着剤組成物。【効果】本発明の粘着剤組成物は、ポリマー成分の十分な分子量制御が可能であり、銀などの部材を腐食させることがなく、耐熱性に優れる。本発明の粘着剤組成物は、特に紫外線重合により製造すると、ポリマーの分子量を高くなりやすい特徴を有する。【選択図】なし

Description

本発明は粘着剤組成物等に関する。
粘着剤の製造には、当該粘着剤を構成するポリマー成分の分子量を調整するために適当な連鎖移動剤を使用することがある。
このような連鎖移動剤としては、例えばノルマルドデシルメルカプタン等の硫黄を含む化合物が、比較的容易に分子量の制御を行うことができることから重宝されている。
しかしながら、昨今では電子部材として耐触性の低い銀が使用される場合がある。銀部材に当接又は近接して配置される粘着剤の中に硫黄分が微量にでも存在すると、銀部材は容易に腐食され、導電性能を損なったり、着色を生じさせたりする。
また、ノルマルドデシルメルカプタン等の硫黄系連鎖移動剤を使用してなる、紫外線重合型の粘着剤組成物では、紫外線重合時にポリマーの分子量が上がり難く、得られる粘着テープは耐熱性に劣ることがあった。これは、粘着剤組成物に残存する硫黄系連鎖移動剤が影響しているからであると考えられる。
硫黄系連鎖移動剤を用いない連鎖移動剤組成物として、特許文献1に、縮合多環芳香族骨格を有する連鎖移動剤を含有する連鎖移動剤組成物が開示されている。
特許文献2には、硫黄系連鎖移動剤を用いない粘着剤として、放射線反応性基を有するアクリル系ポリマーと、アクリル系モノマーと、ナフトキノン化合物と、紫外線重合開始剤とを含む放射線硬化型ホットメルト粘着剤が記載されている。
しかしながら、縮合多環芳香族骨格を有する連鎖移動剤を用いて、銀などの耐食性の劣る材料に腐食を生じさせず、かつ、特に耐熱性等の、粘着剤に求められる高度な要求物性を満たし得る粘着剤が得られるかは定かでなかった。
特開2013−245344号公報 特開2015−214601号公報
本発明は、ポリマー成分の十分な分子量制御が可能であり、さらに、銀などの部材を腐食させることがなく、耐熱性にも優れた粘着剤組成物を提供することを目的とする。
本発明は、硫黄系連鎖移動剤を使用せず、ナフトキノン系連鎖移動剤と、アルキル(メタ)アクリレートに対し少量のスチレンとを用いることにより前記目的を達成したものである。
すなわち、本発明の粘着剤組成物は、アルキル(メタ)アクリレートと、前記アルキル(メタ)アクリレート100質量部に対して0.01〜15質量部のスチレンと、ナフトキノン系連鎖移動剤とを含む重合性混合物を重合反応させてなるポリマー組成物を含むことを特徴とする。
本発明のひとつの態様による粘着剤組成物は、前記重合反応により生じたポリマー成分と、未反応のモノマー成分とを含むことを特徴とする。
本発明のひとつの態様による粘着剤組成物は、希釈モノマー成分をさらに含むことを特徴とする。
本発明の粘着テープは、前記粘着剤組成物を含む粘着テープである。
本発明の粘着剤組成物の製造方法は、アルキル(メタ)アクリレートと、前記アルキル(メタ)アクリレート100質量部に対して0.01〜15質量部のスチレンと、ナフトキノン系連鎖移動剤とを含む重合性混合物を重合反応させ、ポリマー組成物を得る工程を含むことを特徴とする。
本発明のひとつの態様による粘着剤組成物の製造方法は、前記ポリマー組成物が、前記重合反応により生じたポリマー成分と、未反応のモノマー成分とを含むことを特徴とする。
本発明のひとつの態様による粘着剤組成物の製造方法は、前記ポリマー組成物を得る工程の後に、希釈モノマーを添加する工程を含むことを特徴とする。
本発明のひとつの態様による粘着剤組成物の製造方法は、前記ポリマー組成物を得る工程の後、さらに紫外線重合工程を含むことを特徴とする。
本発明の粘着剤組成物は、ポリマー成分の十分な分子量制御が可能であり、銀などの部材を腐食させることがなく、耐熱性に優れる。本発明の粘着剤組成物は、特に紫外線重合により製造すると、ナフトキノン系連鎖移動剤及び少量のスチレンを用いない系と比較して、ポリマーの分子量を高くしやすい特徴を有する。
本発明の粘着剤組成物の製造方法は、ポリマー成分の十分な分子量制御が可能であり、銀などの部材を腐食させることがなく、耐熱性に優れる粘着剤組成物を製造することができる。
本発明の粘着剤組成物は、アルキル(メタ)アクリレートと、前記アルキル(メタ)アクリレート100質量部に対して0.01〜15質量部のスチレンと、ナフトキノン系連鎖移動剤とを含む重合性混合物を重合反応させてなるポリマー組成物を含む。
ここで、「重合反応」とは、上述の「重合性混合物」内に含まれる重合性のモノマー成分の一部を重合させる部分重合と、全部を重合させる全部重合との両方の場合を含む。
なお、詳しくは後述するが、上述の重合性モノマー成分とは、アルキル(メタ)アクリレート、スチレン及び任意で配合し得るその他のモノマー成分を含む概念である。
<重合性混合物>
本発明の重合性混合物とは、アルキル(メタ)アクリレート、スチレン及びナフトキノン系連鎖移動剤とを含む。本発明の重合性混合物は重合反応に供されることで、本発明のポリマー組成物を生じる。
また、本発明の重合性混合物は、アルキル(メタ)アクリレート、スチレン及びナフトキノン系連鎖移動剤以外に後述する他の成分を含んでいてもよい。
また、詳しくは後述するが、重合反応は部分重合でもよく、全部重合でもよいので、仮に本発明の重合性混合物が部分重合に供されれば、得られるポリマー組成物中には、少なくとも、重合反応により生じたポリマー成分と、未反応のモノマー成分とが共存することとなる。
<アルキル(メタ)アクリレート>
本発明のアルキル(メタ)アクリレートは、アルキルアルコールと(メタ)アクリル酸とのエステルであって、スチレンと共に重合反応に供されることで、本発明の粘着剤組成物の構成要素となるポリマーを形成するものである。
アルキル(メタ)アクリレートとしては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、sec−ブチル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレート、n−デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)メタクリレートなどが挙げられ、特にアルキル基の炭素数が1〜8のアルキル(メタ)アクリレートを含むことが好ましい。アルキル基の炭素数が1〜8のアルキル(メタ)アクリレートは、2−エチルへキシル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレート及びブチル(メタ)アクリレートが好ましい。アクリル系モノマーは、1種単独でも、二種以上の併用でもよい。なお、(メタ)アクリレートは、アクリレート又はメタクリレートを意味する。
<スチレン>
本発明の粘着剤組成物は、アルキル(メタ)アクリレートに対して少量のスチレンを用いることを特徴としている。アルキル(メタ)アクリレートに対して少量のスチレンを用いることにより、得られるポリマーの分子量を粘着剤に好適な範囲に制御することが容易になり、さらに得られた粘着剤組成物は耐熱性にも優れる。
スチレンの量は、具体的には、アルキル(メタ)アクリレート100質量部に対して0.01〜15質量部であり、好ましくは0.1〜10質量部、さらに好ましくは0.5〜8質量部である。
<ナフトキノン系連鎖移動剤>
本発明のナフトキノン系連鎖移動剤は、アルキル(メタ)アクリレート及びスチレンを含む系内における重合反応時に、得られるポリマーの分子量を制御し得るものであって、当該ポリマー成分を、粘着剤として良好な物性を発揮し得るために好適な分子量範囲とし得るものである。
また、本発明のナフトキノン系連鎖移動剤は硫黄を含まないので、得られる粘着剤組成物が銀などの耐食性が低い材料を腐食させることがない。
ナフトキノン系連鎖移動剤としては、硫黄、セレン、テルルなどを含むものでなければ特に限定されないが、例えば1,4−ナフトキノン、5−メチル−1,4−ナフトキノン、6−メチル−1,4−ナフトキノン、6,7−ジメチル−1,4−ナフトキノン、5−ブチル−1,4−ナフトキノン、6−ブチル−1,4−ナフトキノン、6,7−ジブチル−1,4−ナフトキノン、5−ペンチル−1,4−ナフトキノン、6−ペンチル−1,4−ナフトキノン、5−クロロ−1,4−ナフトキノン、6−クロロ−1,4−ナフトキノン、6,7−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、6−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、5,8−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、5,6,8−トリヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、5−メトキシ−1,4−ナフトキノン、6−メトキシ−1,4−ナフトキノン、5,8−ジメトキシ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−1,4−ナフトキノン、2−エチル−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2−クロロ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−1,4−ナフトキノン、2,5−ジメチル−1,4−ナフトキノン、2,6−ジメチル−1,4−ナフトキノン、2,6,7−トリメチル−1,4−ナフトキノン、2−メチル−5−ブチル−1,4−ナフトキノン、2−メチル−6−ブチル−1,4−ナフトキノン、2−メチル−6,7−ジブチル−1,4−ナフトキノン、2−メチル−5−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2−メチル−6−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2−メチル−5−クロロ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−6−クロロ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−6,7−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−6−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−5,8−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−5,6,8−トリヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−5−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−6−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−5,8−ジメトキシ−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−5−メチル−1,4−ナフトキノン、2−エチル−5−メチル−1,4−ナフトキノン、2−エチル−6−メチル−1,4−ナフトキノン、2−エチル−6,7−ジメチル−1,4−ナフトキノン、2−エチル−5−ブチル−1,4−ナフトキノン、2−エチル−6−ブチル−1,4−ナフトキノン、2−エチル−6,7−ジブチル−1,4−ナフトキノン、2−エチル−5−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2−エチル−6−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2−エチル−5−クロロ−1,4−ナフトキノン、2−エチル−6−クロロ−1,4−ナフトキノン、2−エチル−6,7−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2−エチル−5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−エチル−6−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−エチル−5,8−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−エチル−5,6,8−トリヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−エチル−5−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2−エチル−6−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2−エチル−5,8−ジメトキシ−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−6−メチル−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−6,7−ジメチル−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−5−ブチル−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−6−ブチル−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−6,7−ジブチル−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−5−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−6−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−5−クロロ−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−6−クロロ−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−6,7−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2,5−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2,6−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2,5,8−トリヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2,5,6,8−テトラヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−5−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−6−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2−ヒドロキシ−5,8−ジメトキシ−1,4−ナフトキノン、2−メトキシ−5−メチル−1,4−ナフトキノン、2−メトキシ−6−メチル−1,4−ナフトキノン、2−メトキシ−6,7−ジメチル−1,4−ナフトキノン、2−メトキシ−5−ブチル−1,4−ナフトキノン、2−メトキシ−6−ブチル−1,4−ナフトキノン、2−メトキシ−6,7−ジブチル−1,4−ナフトキノン、2−メトキシ−5−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2−メトキシ−6−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2−メトキシ−5−クロロ−1,4−ナフトキノン、2−メトキシ−6−クロロ−1,4−ナフトキノン、2−メトキシ−6,7−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2−メトキシ−5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−メトキシ−6−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−メトキシ−5,8−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−メトキシ−5,6,8−トリヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2,5−ジメトキシ−1,4−ナフトキノン、2,6−ジメトキシ−1,4−ナフトキノン、2,5,8−トリメトキシ−1,4−ナフトキノン、2−クロロ−5−メチル−1,4−ナフトキノン、2−クロロ−6−メチル−1,4−ナフトキノン、2−クロロ−6,7−ジメチル−1,4−ナフトキノン、2−クロロ−5−ブチル−1,4−ナフトキノン、2−クロロ−6−ブチル−1,4−ナフトキノン、2−クロロ−6,7−ジブチル−1,4−ナフトキノン、2−クロロ−5−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2−クロロ−6−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2,5−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2,6−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2,6,7−トリクロロ−1,4−ナフトキノン、2−クロロ−5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−クロロ−6−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−クロロ−5,8−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−クロロ−5,6,8−トリヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−クロロ−5−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2−クロロ−6−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2−クロロ−5,8−ジメトキシ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−5−メチル−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−6−メチル−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−6,7−ジメチル−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−5−ブチル−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−6−ブチル−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−6,7−ジブチル−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−5−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−6−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−5−クロロ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−6−クロロ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−6,7−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−6−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−5,8−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−5,6,8−トリヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−5−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−6−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−5,8−ジメトキシ−1,4−ナフトキノン2,3−ジメチル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジエチル−1,4−ナフトキノン、
2−メチル−3−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−3−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメトキシ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3−クロロ−1,4−ナフトキノン、2,3,6−トリメチル−1,4−ナフトキノン、2,3,6,7−テトラメチル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチル−5−ブチル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチル−6−ブチル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチル−6,7−ジブチル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチル−5−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチル−6−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチル−5−クロロ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチル−6−クロロ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチル−6,7−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチル−5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチル−6−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチル−5,8−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチル−5,6,8−トリヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチル−5−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチル−6−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジメチル−5,8−ジメトキシ−1,4−ナフトキノン、2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2,6,7−トリメチル−3−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−3−ヒドロキシ−5−ブチル−1,4−ナフトキノン、2−メチル−3−ヒドロキシ−6−ブチル−1,4−ナフトキノン、2−メチル−3−ヒドロキシ−6,7−ジブチル−1,4−ナフトキノン、2−メチル−3−ヒドロキシ−5−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2−メチル−3−ヒドロキシ−6−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2−メチル−3−ヒドロキシ−5−クロロ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−3−ヒドロキシ−6−クロロ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−3−ヒドロキシ−6,7−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−3,5−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−3,6−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−3,5,8−トリヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−3,5,6,8−テトラヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−3−ヒドロキシ−5−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−3−ヒドロキシ−6−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2−メチル−3−ヒドロキシ−5,8−ジメトキシ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−6−メチル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−6,7−ジメチル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−5−ブチル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−6−ブチル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−6,7−ジブチル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−5−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−6−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2,3,5−トリクロロ−1,4−ナフトキノン、2,3,6−トリクロロ−1,4−ナフトキノン、2,3,6,7−テトラクロロ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−5,8−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−5,6,8−トリヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−5−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−6−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2,3−ジクロロ−5,8−ジメトキシ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3−クロロ−6−メチル−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3−クロロ−6,7−ジメチル−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3−クロロ−5−ブチル−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3−クロロ−6−ブチル−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3−クロロ−6,7−ジブチル−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3−クロロ−5−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3−クロロ−6−ペンチル−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3−クロロ−5−クロロ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3,6−ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3,6,7−トリクロロ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3−クロロ−5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3−クロロ−6−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3−クロロ−5,8−ジヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3−クロロ−5,6,8−トリヒドロキシ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3−クロロ−5−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3−クロロ−6−メトキシ−1,4−ナフトキノン、2−アミノ−3−クロロ−5,8−ジメトキシ−1,4−ナフトキノン、1,4−ジヒドロ−9,10−アントラキノン、2−メチル−1,4−ジヒドロ−9,10−アントラキノン、2−クロロ−1,4−ジヒドロ−9,10−アントラキノン、6−メチル−1,4−ジヒドロ−9,10−アントラキノン、2,6−ジメチル−1,4−ジヒドロ−9,10−アントラキノン、2−クロロ−6−メチル−1,4−ジヒドロ−9,10−アントラキノン、2,6−ジクロロ−1,4−ジヒドロ−9,10−アントラキノン、1,2,3,4−テトラヒドロ−9,10−アントラキノン、2−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−9,10−アントラキノン、2−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−9,10−アントラキノン、6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−9,10−アントラキノン、2,6−ジメチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−9,10−アントラキノン、2−クロロ−6−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−9,10−アントラキノン、2,6−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−9,10−アントラキノン、9,10−アントラキノン、2−メチル−9,10−アントラキノン、2−クロロ−9,10−アントラキノン、6−メチル−9,10−アントラキノン、2,6−ジメチル−9,10−アントラキノン、2−クロロ−6−メチル−9,10−アントラキノン、2,6−ジクロロ−9,10−アントラキノン等を挙げることができる。
本発明の重合性混合物におけるナフトキノン系連鎖移動剤の含有量は、アルキル(メタ)アクリレート、スチレン及び任意で配合され得るその他のモノマー成分の合計100質量部に対して、通常0.01〜5質量部、好ましくは0.05〜3質量部である。
<その他成分>
本発明の重合性混合物は、アルキル(メタ)アクリレート、スチレンおよびナフトキノン系連鎖移動剤を含み、さらに、本発明の目的を損なわない範囲で、アルキル(メタ)アクリレート以外のモノマー、重合溶媒、重合開始剤、フィラー、粘着付与樹脂、硬化剤、紫外線吸収剤、老化防止剤、消泡剤、レベリング剤、帯電防止剤、界面活性剤、保存安定剤、可塑剤、シランカップリング剤、重合禁止剤、顔料等の任意成分を配合することもできる。
特に、アルキル(メタ)アクリレート以外のモノマーとしては、(メタ)アクリル酸2−メトキシエチル、(メタ)アクリル酸2−エトキシエチル、(メタ)アクリル酸2−メトキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−メトキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−メトキシブチル、(メタ)アクリル酸4−メトキシブチル等の(メタ)アクリル酸アルコキシエステル;(メタ)アクリル酸エチレングリコール、(メタ)アクリル酸ポリエチレングリコール、(メタ)アクリル酸プロピレングリコール、(メタ)アクリル酸ポリプロピレングリコール等の(メタ)アクリル酸アルキレングリコール;(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸フェノキシエチル、(メタ)アクリル酸フェニル等のアクリル酸アリール;(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸β−カルボキシエチル、(メタ)アクリル酸5−カルボキシペンチル等のカルボキシル基含有モノマー;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ−3−クロロプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル等の水酸基含有モノマー;(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエチル等のアミノ基含有モノマー;(メタ)アクリルアミド等のアミド基含有モノマー;(メタ)アクリル酸グリシジルエーテル、(メタ)アクリル酸−2−エチルグリシジルエーテル等のエポキシ基含有モノマー等を挙げることができる。
重合開始剤としては、ベンゾインエーテル系光重合開始剤、アセトフェノン系光重合開始剤、ベンゾフェノン系光重合開始剤、ケタール系光重合開始剤、アシルホスフィンオキサイド系光重合開始剤等を挙げることができる。
<ポリマー組成物>
本発明のポリマー組成物は、アルキル(メタ)アクリレート、スチレン及びナフトキノン系連鎖移動剤を含む重合性混合物を重合反応させることで調製される。上述のように、重合反応は部分重合でもよく、全部重合でもよい。
本発明の重合性混合物が部分重合に供される場合、得られるポリマー組成物中には、少なくとも、重合反応により生じたポリマー成分と、未反応のモノマー成分とが共存することとなる。
当該ポリマー組成物中のポリマー成分の重量平均分子量(Mw)は、通常、100,000〜1,500,000、好ましくは120,000〜800,000、より好ましくは140,000〜500,000であり、分子量分布(Mw/Mn)は、通常、1.5〜3.2、好ましくは1.8〜3.0である。
特に、ポリマー組成物が部分重合により得られる場合は、当該ポリマー組成物中のポリマー成分の重量平均分子量(Mw)は、通常、100,000〜500,000、好ましくは120,000〜250,000であり、分子量分布(Mw/Mn)は、通常、1.5〜2.5、好ましくは1.8〜2.2である。
また、本発明のポリマー組成物が重合性混合物を部分重合してなるものである場合、その重合度は、通常、20〜90質量%、好ましくは25〜70質量%である。
<粘着剤組成物>
本発明の粘着剤組成物は、アルキル(メタ)アクリレート、スチレン及びナフトキノン系連鎖移動剤を含む重合性混合物を重合反応させてなる、ポリマー組成物を含む。
本発明の粘着剤組成物は、当該ポリマー組成物の他、本発明の目的を損なわない範囲で、重合性モノマー、重合溶媒、重合開始剤、フィラー、粘着付与樹脂、硬化剤、紫外線吸収剤、老化防止剤、消泡剤、レベリング剤、帯電防止剤、界面活性剤、保存安定剤、可塑剤、シランカップリング剤、重合禁止剤、顔料等の任意成分を配合することもできる。
すなわち、本発明の粘着剤組成物は、本発明の重合性混合物に配合し得る成分と同じ成分をさらに含むこともでき、特に、本発明のポリマー組成物の構成要素であるアルキル(メタ)アクリレートやその他モノマー成分と同じ成分を、希釈モノマー成分として別途含むこともできる。
なお、本発明の粘着剤組成物が未反応のモノマー成分や希釈モノマー成分を含むような場合には、粘着剤組成物はいまだ、重合能を有した状態にある。
このように、粘着剤組成物がいまだ重合能を有している場合には、熱や紫外線などを適用し、さらなる重合反応に供してもよく、このような、いまだ重合能を有している粘着剤組成物を特に「シロップ型粘着剤組成物」とも称する。
<重合反応>
本発明の重合性組成物の重合反応は、アルキル(メタ)アクリレート、スチレン及びナフトキノン系連鎖移動剤を含む系の重合反応である。
特に、上述のように本発明の粘着剤組成物がいまだ重合能を有している場合も当然に想定されるから、「重合反応」とは、本発明のポリマー組成物中の未反応モノマー成分及び/又は希釈モノマー成分を含む系でのさらなる重合反応をも含む。
重合反応の方法は特に限定されず、溶液重合、塊状重合、エマルジョン重合、紫外線重合など、従来公知の任意の重合方法を選択できるが、特に、本発明の粘着剤組成物が、ポリマー成分の重合反応に加えて、さらなる重合反応を適用されてなる場合、当該さらなる重合反応としては紫外線重合が好ましい。
本発明のひとつの好ましい態様によれば、本発明の粘着剤組成物は、重合性混合物を塊状重合に供して部分重合させた後、任意で希釈モノマー成分を配合し、さらに紫外線重合を適用されてなるものである。
重合反応にはおいては、適宜、熱重合開始剤や光重合開始剤等、適当な重合開始剤を使用し得る。
<粘着剤組成物の製造方法>
本発明の粘着剤組成物は、アルキル(メタ)アクリレート、スチレン及びナフトキノン系連鎖移動剤を含む重合性混合物を重合反応させ、ポリマー組成物を得る工程を含む。
ここで、上述のように、重合性混合物の重合反応は従来公知の方法を選択できる。
また、いまだ重合能を有している粘着剤組成物を製造する場合には、重合性混合物を部分重合させた後、任意で希釈モノマーを配合してもよい。
また、さらなる重合反応を適用し、系内のモノマー成分を全て重合させた粘着剤組成物としてもよい。
本発明のひとつの好ましい態様によれば、重合性混合物を塊状重合に供して部分重合させ、ポリマー組成物を得る工程の後、任意で希釈モノマー成分を配合し、得られた粘着剤組成物について、さらに紫外線重合の工程を適用する。各々の重合反応にはおいては、適宜、熱重合開始剤や光重合開始剤等、適当な重合開始剤を使用し得る。
<粘着剤組成物の形態等>
本発明の粘着剤組成物は、定法に従って、粘着テープに供することも可能である。特に、本発明の粘着剤組成物がいまだ重合能を有したものである場合には、当該粘着剤組成物を剥離フィルム上に塗工し、さらなる重合反応に供することで、粘着テープの形態とすることもできる。この際のさらなる重合方法としては、紫外線重合が好適である。
本発明の本発明の粘着剤組成物は系内に硫黄を含まず、ポリマー成分の分子量が適切に制御され、かつポリマー分子量の分散指数が狭いことに加え、特に粘着剤組成物をさらなる重合反応に供する際に紫外線重合を用いることで、系内のポリマー成分の分子量を高くしやすいので、得られる粘着剤組成物は、特に銀などの耐食性の低い材料にも腐食を生じさせず、かつ耐熱性の高いものとなる。
[実施例1]
(粘着剤組成物の製造)
攪拌機、温度計、窒素ガス導入管及び冷却管を備えた反応容器に2−エチルヘキシルアクリレート95.3質量部、アクリル酸4質量部、スチレン1.5質量部およびQE−2014(商品名、川崎化成工業(株)製、ナフトキノン系連鎖移動剤)を0.15質量部入れ、混合した。反応容器内を窒素ガスで置換し、重合性混合物を50℃に加温して、1時間放置した。その後、重合開始剤V−70(商品名、和光純薬工業(株)製)0.09質量部を重合性混合物に加え、120℃に加温した。得られたポリマー組成物に2−エチルヘキシルアクリレート19.2質量部およびアクリル酸0.8質量部を加えた後、ポリマー組成物を室温まで冷却し、粘着剤組成物(1)を得た。
粘着剤組成物(1)に含まれるポリマーの重量平均分子量Mwおよび数平均分子量Mnをゲルパーミッションクロマトグラフ(GPC)により測定し、分子量分布Mw/Mnを求めた。結果を表1に示す。なお、GPC測定条件は下記のとおりである:
〔GPC測定条件〕
測定装置:HLC−8120GPC(東ソー社製)
GPCカラム構成:以下の5連カラム(すべて東ソー社製)
(i)TSK−GEL HXL−H (ガードカラム)
(ii)TSK−GEL G7000HXL
(iii)TSK−GEL GMHXL
(iv)TSK−GEL GMHXL
(v)TSK−GEL G2500HXL
サンプル濃度:1.0mg/cm3となるように、テトラヒドロフランで希釈
移動相溶媒:テトラヒドロフラン
流量:1.0cm3/min
カラム温度:40℃
(粘着テープの製造)
粘着剤組成物(1)100質量部および光重合開始剤IRGACURE819(BASF社製) 0.2質量部(固形分換算、以下同じ)を混合した後、真空脱法して気泡を取り除いた塗液を、剥離処理したポリエチレンテレフタラートフィルム上に、膜厚が100μmになるように塗工して粘着剤層を形成し、剥離処理したポリエチレンテレフタラートフィルムを粘着剤層の塗工面に貼り合わせた。その後、3mW/cm2の紫外線を90秒間照射して、粘着テープ(1)を調製した。
粘着テープ(1)に含まれるポリマーの重量平均分子量Mwおよび数平均分子量MnをGPCにより測定し、分子量分布Mw/Mnを求めた。
粘着テープ(1)に含まれるポリマーの2−エチルヘキシルアクリレート量、アクリル酸量およびスチレン量をガスクロマトグラフィー装置(型名GC−1700(島津製作所製)により測定した。結果を表2に示す。
粘着剤組成物(1)100質量部、架橋剤T−X(テトラッドX)(三菱ガス化学社製) 0.11質量部(固形分換算、以下同じ)および光重合開始剤IRGACURE819(BASF社製) 0.2質量部を混合した後、真空脱法して気泡を取り除いた塗液を、剥離処理したポリエチレンテレフタラートフィルム上に、膜厚が100μmになるように塗工して粘着剤層を形成し、剥離処理したポリエチレンテレフタラートフィルムを粘着剤層の塗工面に貼り合わせた。その後、3mW/cm2の紫外線を90秒間照射して、粘着テープ(2)を製造した。
粘着テープ(2)の保持力、粘着力および定荷重剥離試験を以下の方法により実施した。結果を表3に示す。
〔保持力〕
JIS Z 0237に準拠して、粘着テープ(2)を20mm幅に裁断し、ステンレス板に20mm×20mmの面積が接するように貼り付け、80℃で、荷重1.0kgの条件で60分間放置した。基材(ポリエチレンテレフタラートフィルム)がずれた長さを測定し、その長さを粘着テープ(2)の保持力として評価した。
〔粘着力〕
幅20mmの粘着テープ(2)を磨いたステンレス板に貼りつけ、毎分30cmの速度で、90°の角度に引っ張り、引っ張ったときに測定された力を粘着テープ(2)の粘着力とした。また、ステンレス板をアルミニウム板に替えて、上記と同様の測定を行った。
〔定荷重剥離〕
定荷重剥離については、20×50mmの粘着テープ(2)を用い、粘着テープ(2)の両面をそれぞれステンレス板に接着させて、80℃で、鉛直方向に荷重200gの条件で、60分間放置したときのステンレス板のズレの長さ(mm)、または、ステンレス板が落下した場合には、落下するまでの時間(min)を測定した。また、荷重を100gにして、上記と同様の測定を行った。
[比較例1]
(粘着剤組成物の製造)
反応容器に2−エチルヘキシルアクリレート96質量部、アクリル酸4質量部およびノルマルドデシルメルカプタン0.06量部を入れ、混合した。反応容器内を窒素ガスで置換し、重合性混合物を50℃に加温して、1時間放置した。その後、重合開始剤V−70(商品名、和光純薬工業(株)製)0.0025質量部を重合性混合物に加え、120℃に加温した。得られたポリマー組成物に2−エチルヘキシルアクリレート24質量部、アクリル酸 1質量部およびノルマルドデシルメルカプタン0.5量部を加え、50℃に冷却し、反応容器内を窒素ガスで置換して、0.5時間放置した。その後、重合開始剤V−70(商品名、和光純薬工業(株)製)0.0025質量部をポリマー組成物に加え、120℃に加温した。2−エチルヘキシルアクリレート48質量部およびアクリル酸2質量部を加えた後、ポリマー組成物を室温まで冷却し、粘着剤組成物(R1)を得た。
粘着剤組成物(R1)に含まれるポリマーの重量平均分子量Mwおよび数平均分子量Mnを実施例1と同様の方法により測定し、分子量分布Mw/Mnを求めた。結果を表1に示す。
(粘着テープの製造)
粘着剤組成物(R1)100質量部および光重合開始剤IRGACURE819(BASF社製) 0.2質量部を混合した後、真空脱法して気泡を取り除いた塗液を、剥離処理したポリエチレンテレフタラートフィルム上に、膜厚が100μmになるように塗工して粘着剤層を形成し、剥離処理したポリエチレンテレフタラートフィルムを粘着剤層の塗工面に貼り合わせた。その後、3mW/cm2の紫外線を90秒間照射して、粘着テープ(R1)を製造した。
粘着テープ(R1)に含まれるポリマーの重量平均分子量Mwおよび数平均分子量Mnを実施例1と同様の方法により測定し、分子量分布Mw/Mnを求めた。
粘着テープ(R1)に含まれるポリマーの2−エチルヘキシルアクリレート量、アクリル酸量およびスチレン量を実施例1と同様の方法により測定した。
結果を表2に示した。
粘着剤組成物(R1)100質量部、架橋剤T−X(テトラッドX)(三菱ガス化学社製) 0.11質量部および光重合開始剤IRGACURE819(BASF社製) 0.2質量部を混合した後、真空脱法して気泡を取り除いた塗液を、剥離処理したポリエチレンテレフタラートフィルム上に、膜厚が100μmになるように塗工して粘着剤層を形成し、剥離処理したポリエチレンテレフタラートフィルムを粘着剤層の塗工面に貼り合わせた。その後、3mW/cm2の紫外線を90秒間照射して、粘着テープ(R2)を調製した。
粘着テープ(R2)の保持力、粘着力および定荷重剥離試験を実施例1と同様の方法により実施した。結果を表3に示す。
Figure 2018083896
Figure 2018083896
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Claims (8)

  1. アルキル(メタ)アクリレートと、
    前記アルキル(メタ)アクリレート100質量部に対して0.01〜15質量部のスチレンと、ナフトキノン系連鎖移動剤とを含む重合性混合物を重合反応させてなるポリマー組成物を含むことを特徴とする、粘着剤組成物。
  2. 前記ポリマー組成物が、前記重合反応により生じたポリマー成分と、未反応のモノマー成分とを含むことを特徴とする、請求項1に記載の粘着剤組成物。
  3. 希釈モノマー成分をさらに含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の粘着剤組成物。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の粘着剤組成物を含むことを特徴とする、粘着テープ。
  5. アルキル(メタ)アクリレートと、前記アルキル(メタ)アクリレート100質量部に対して0.01〜15質量部のスチレンと、ナフトキノン系連鎖移動剤とを含む重合性混合物を重合反応させ、ポリマー組成物を得る工程
    を含むことを特徴とする、粘着剤組成物の製造方法。
  6. 前記ポリマー組成物が、前記重合反応により生じたポリマー成分と、未反応のモノマー成分とを含むことを特徴とする、請求項5に記載の粘着剤組成物の製造方法。
  7. 前記ポリマー組成物を得る工程の後に、希釈モノマーを添加する工程を含むことを特徴とする、請求項5又は6に記載の粘着剤組成物の製造方法。
  8. 前記ポリマー組成物を得る工程の後、さらに紫外線重合工程を含むことを特徴とする、請求項5〜7いずれか1項に記載の粘着剤組成物の製造方法。
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