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JP2018076019A - 画像処理装置 - Google Patents

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JP2018076019A
JP2018076019A JP2016220464A JP2016220464A JP2018076019A JP 2018076019 A JP2018076019 A JP 2018076019A JP 2016220464 A JP2016220464 A JP 2016220464A JP 2016220464 A JP2016220464 A JP 2016220464A JP 2018076019 A JP2018076019 A JP 2018076019A
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JP2016220464A
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幸真 永畑
Yukima Eihata
幸真 永畑
浩一郎 本多
Koichiro Honda
浩一郎 本多
亘 野木森
Wataru Nogimori
亘 野木森
紀子 足立
Noriko Adachi
紀子 足立
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Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

【課題】運転者の視線移動を小さくできる画像処理装置を提供する。【解決手段】画像処理装置は、移動体の運転者の顔または視線の向き、または、方向指示部材が指示する前記移動体の進行方向を検出する検出部と、前記移動体の進行方向を変更する操舵部よりも前に設けられて画像を表示する表示装置に表示されている前記移動体の後方の周辺の画像を含む周辺画像のうち、前記顔または前記視線が向けられた領域の前記周辺画像、または、前記方向指示部材が指示する前記進行方向側の前記周辺画像の表示形態を変更する画像生成部と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、画像処理装置に関する。
車両等の移動体の周辺の画像を移動体に設けられた装備に表示させる技術が知られている。
特開2010−165087号公報
しかしながら、移動体の後方の周辺の画像を見る場合、運転者の視線移動が大きいといった課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、車両の後方の周辺の画像を見る場合において、運転者の視線移動を小さくできる画像処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の画像処理装置は、移動体の運転者の顔または視線の向き、または、方向指示部材が指示する前記移動体の進行方向を検出する検出部と、前記移動体の進行方向を変更する操舵部よりも前に設けられて画像を表示する表示装置に表示されている前記移動体の後方の周辺の画像を含む周辺画像のうち、前記顔または前記視線が向けられた領域の前記周辺画像、または、前記方向指示部材が指示する前記進行方向側の前記周辺画像の表示形態を変更する画像生成部と、を備える。
このように、画像処理装置では、画像生成部が、操舵部よりも前に設けられた表示装置に移動体の後方の周辺の画像を含む周辺画像を表示させている。これにより、画像処理装置は、当該周辺画像によって後方を見る際の運手者の視線移動を小さくできる。また、画像生成部が、運転者の視線方向上の周辺画像または移動体の進行方向側の周辺画像の表示形態を変更するので、画像処理装置は、運転手が見ている周辺画像または運転手が進行方向を変える際に見る周辺画像を、見やすく提供できる。
また、本発明の画像処理装置の前記画像生成部は、前記顔または前記視線が向けられた領域の前記周辺画像、または、前記進行方向側の前記周辺画像を拡大して前記表示形態を変更してもよい。
このように、画像処理装置は、周辺画像を拡大しているので、移動体の周辺の小さい物体(例えば他の移動体)を含む周辺画像を、運転者により見やすく提供できる。
また、本発明の画像処理装置の前記画像生成部は、前記周辺画像の拡大に伴って、前記顔または前記視線が向けられていない領域の前記周辺画像または前記進行方向と異なる側の前記周辺画像を、縮小して空いた領域に前記移動体に関する計測値を示す前記計器画像を前記表示装置に表示させてもよい。
これにより、画像処理装置は、周辺画像とともに、計器画像も見やすくすることができる。
また、本発明の画像処理装置の前記画像生成部は、前記顔または前記視線が向けられた領域の前記周辺画像、または、前記進行方向側の前記周辺画像を明るくして前記表示形態を変更してもよい。
このように、画像処理装置は、周辺画像を明るくすることによって、暗い場所でも運転者により見やすい周辺画像を提供できる。
図1は、実施形態の車両の車室内のダッシュボード近傍の図である。 図2は、車両の制御系を示すブロック図である。 図3は、画像処理装置として機能するECUの機能を説明するブロック図である。 図4は、制御部が実行する画像処理のフローチャートである。 図5は、通常状態の表示画像の一例を示す図である。 図6は、周辺画像を拡大して表示形態を変更した表示画像の例を示す図である。 図7は、周辺画像を拡大して表示形態を変更した表示画像の他の例を示す図である。 図8は、周辺画像を明るくして表示形態を変更した表示画像の他の例を示す図である。
以下の例示的な実施形態等の同様の構成要素には共通の符号を付与して、重複する説明を適宜省略する。
<実施形態>
図1は、実施形態の車両10の車室内のダッシュボード近傍の図である。車両10は、移動体の一例である。車両10は、例えば、内燃機関(エンジン、図示されず)を駆動源とする自動車(内燃機関自動車)であってもよいし、電動機(モータ、図示されず)を駆動源とする自動車(電気自動車、燃料電池自動車等)であってもよいし、それらの双方を駆動源とする自動車(ハイブリッド自動車)であってもよい。また、車両10は、種々の変速装置を搭載することができるし、内燃機関や電動機を駆動するのに必要な種々の装置(システム、部品等)を搭載することができる。また、車両10における車輪の駆動に関わる装置の方式、個数、及び、レイアウト等は、種々に設定することができる。
図1に示すように、車両10は、操舵部12と、方向指示部材14と、モニタ装置16と、表示装置の一例である計器表示装置18と、車内撮像部20とを備える。
操舵部12は、車輪を転舵させて車両10の進行方向を変更させるために運転者が操作する部材である。操舵部12の一例は、運転席の前方に設けられたステアリングホイールまたはハンドルである。
方向指示部材14は、車両10の側部(例えば、ドアミラー22)に設けられた方向指示器(即ち、ウィンカー)24を点灯させて、車両10の進行方向を示すために運転者が操作する部材である。方向指示部材14は、方向指示レバーまたは方向指示スイッチとも呼ばれる。方向指示部材14は、運転者によって左右方向のいずれかに回転させられると、当該回転方向に応じた方向指示器24を点滅させる。
モニタ装置16は、画像及び音声を出力するとともに、運転者を含む乗員からの入力を受け付ける。モニタ装置16は、中央表示装置26と、音声出力装置28と、操作入力部30とを有する。中央表示装置26は、操舵部12よりも前に設けられている。中央表示装置26は、例えば、画像を表示可能な液晶表示装置である。中央表示装置26は、ナビゲーションシステムの道案内等の画像を表示する。音声出力装置28は、例えば、スピーカである。音声出力装置28は、道案内等の音声を出力する。操作入力部30は、例えば、中央表示装置26の画像を透過可能なタッチパネルである。操作入力部30は、中央表示装置26の表面に設けられている。操作入力部30は、運転者を含む乗員からの入力を受け付ける。
計器表示装置18は、ダッシュボード32の内部であって、操舵部12よりも前に設けられている。計器表示装置18は、例えば、画像を表示可能な液晶表示装置である。計器表示装置18は、車両10に関する計測値を示す計器画像MPを表示する。計器画像MPの一例は、車両10の速度を示すスピードメータの画像である。計器画像MPの他の例は、車両10のエンジンの回転数を示すタコメータの画像である。また、計器表示装置18は、少なくとも車両10の後方の周辺の画像を含む周辺画像CPを表示する。これにより、計器表示装置18は、車両10の後方を映す電子ミラーとしての機能を有する。尚、周辺画像CPは、車両10の斜め後方、及び、車両10の側方の状況を示す画像を含んでもよい。計器表示装置18は、後述する条件に従って、周辺画像CPの表示形態を変更する。以下の説明において、計器表示装置18が表示する計器画像MP及び周辺画像CPを含む画像を表示画像DPと記載する。
車内撮像部20は、例えば、CCD(Charge-Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)センサ等を有するデジタルカメラである。車内撮像部20は、例えば、操舵部12の前方のダッシュボード32の上面に設置されている。車内撮像部20は、後方に向けられている。これにより、車内撮像部20は、操舵部12の後方に着座している運転者の少なくとも眼の部分を含む顔を撮像して、運転者の撮像画像(以下、顔画像)の撮像画像データを生成する。尚、車内撮像部20は、運転者の顔画像(好ましくは、運転者の顔の正面の画像)を撮像できれば、いずれの位置(例えば、操舵部12、コンソールの前方、フロントガラスの上部等)に配置されていてもよい。
図2は、車両10の制御系を示すブロック図である。図2に示すように、車両10は、1または複数の周辺撮像部34と、車輪速センサ36と、回転数センサ38と、位置センサ39と、ECU(Electronic Control Unit)40と、車内ネットワーク42とを更に備える。ECU40は、画像処理装置50の一例である。例えば、車内撮像部20、周辺撮像部34、計器表示装置18、方向指示部材14、及び、ECU40は、画像処理システム52として機能する。
周辺撮像部34は、例えば、CCDまたはCMOSセンサ等を有するデジタルカメラである。周辺撮像部34は、広角レンズまたは魚眼レンズを有し、水平方向で140°〜190°の範囲を撮影することができる。周辺撮像部34は、車両10の外周部に設けられている。例えば、周辺撮像部34は、車両10の後端の中央部に設けられている。これにより、周辺撮像部34は、車両10の後方の周辺を広角で撮像して、車両10の後方及び後方の左右近傍の画像を含む周辺画像の撮像画像データを生成する。周辺撮像部34は、周辺画像の撮像画像データをECU40へ出力する。
方向指示部材14は、運転者によって操作されると、操作の方向(または方向指示部材14の位置)を示す方向信号を、車内ネットワーク42を介して、ECU40へ出力する。
車輪速センサ36は、車両10の速度を算出するための車輪の回転量または単位時間当たりの回転数を検出するセンサである。車輪速センサ36は、例えば、ホール素子などを用いて構成される。車輪速センサ36は、検出した回転数を示す車輪速パルス数を示すセンサ値を、車内ネットワーク42を介して、ECU40へ出力する。
回転数センサ38は、エンジンまたはモータ等の駆動源によって回転される駆動軸の回転数を検出するセンサである。回転数センサ38は、例えば、ロータリーエンコーダー等によって検出した駆動軸の回転数を、車内ネットワーク42を介して、ECU40へ出力する。
位置センサ39は、操舵部12の近傍に設けられている。位置センサ39は、操舵部12の回転位置を検出する。位置センサ39は、検出した操舵部12の回転位置を、車内ネットワーク42を介して、ECU40へ出力する。
ECU40は、例えば、コンピュータである。本実施形態では、ECU40は、ハードウェアとソフトウェア(即ち、プログラム)が協働することにより、車両10の制御全般を司る。
ECU40は、CPU(Central Processing Unit)40aと、ROM(Read Only Memory)40bと、RAM(Random Access Memory)40cと、表示制御部40dと、音声制御部40eと、SSD(Solid State Drive)40fとを備える。CPU40a、ROM40b及びRAM40cは、同一パッケージ内に集積されていてもよい。
CPU40aは、ハードウェアプロセッサの一例であって、ROM40b等の不揮発性の記憶装置に記憶されたプログラムを読み出し、当該プログラムにしたがって各種の演算処理および制御を実行する。ROM40bは、各プログラム及びプログラムの実行に必要なパラメータ等を記憶する。RAM40cは、CPU40aでの演算で用いられる各種のデータを一時的に記憶する。表示制御部40dは、ECU40での演算処理のうち、主として、車内撮像部20及び周辺撮像部34で得られた画像の画像処理、及び、計器表示装置18及び中央表示装置26に表示させる表示用の画像のデータ変換等を実行する。音声制御部40eは、ECU40での演算処理のうち、主として、音声出力装置28に出力させる音声の処理を実行する。SSD40fは、書き換え可能な不揮発性の記憶部であって、ECU40の電源がオフされた場合にあってもデータを維持する。
車内ネットワーク42は、例えば、CAN(Controller Area Network)である。車内ネットワーク42は、方向指示部材14と、車輪速センサ36と、回転数センサ38と、位置センサ39と、ECU40と、操作入力部30とを制御信号及び操作内容等の信号及び情報を送受信可能に電気的に接続する。
図3は、画像処理装置50として機能するECU40の機能を説明するブロック図である。
図3に示すように、ECU40は、制御部54と、記憶部56とを有する。制御部54は、CPU40a、表示制御部40d、及び、音声制御部40eの機能として実現される。記憶部56は、ROM40b、RAM40c、及び、SSD40fの機能として実現される。
制御部54は、検出部60と、画像生成部62とを有する。制御部54は、画像処理用のプログラムを読み込むことによって、検出部60及び画像生成部62として機能する。検出部60及び画像生成部62の一部または全部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含む回路等のハードウェアによって構成してもよい。
検出部60は、車両10の運転者の少なくとも眼を含む顔を撮像した撮像画像のデータを車内撮像部20から取得する。検出部60は、取得した撮像画像内の顔画像に基づいて、車両10の運転者の顔または視線の向きとともに、運転者の顔または眼の位置を検出する。尚、以下の説明において、顔または眼の位置を“基準点”と記載し、顔または視線の向きを“視線方向”と記載する。検出部60は、検出した基準点及び視線方向を画像生成部62へ出力する。検出部60は、方向指示部材14が操作されると、方向指示部材14が操作された方向(または、方向指示部材14の位置)を示す方向信号から、方向指示部材14が指示する車両10の進行方向を検出する。検出部60は、検出した車両10の進行方向を画像生成部62へ出力する。検出部60は、方向指示部材14が操作された後、操舵部12の回転位置を位置センサ39から取得して、画像生成部62へ出力する。
画像生成部62は、計器表示装置18に表示する表示画像DPを生成して、計器表示装置18に表示させる。例えば、画像生成部62は、表示画像DPに含める車両10に関する計測値を示す計器画像MPを生成する。具体的には、画像生成部62は、車輪速センサ36から取得したセンサ値から算出した車両10の速度を示すスピードメータの画像である計器画像MPを生成する。車両10の速度は、計測値の一例である。画像生成部62は、回転数センサ38から取得した回転数を示すタコメータの画像である計器画像MPを生成する。回転数は、計測値の一例である。また、画像生成部62は、表示画像DPに含める周辺画像CPを生成する。具体的には、画像生成部62は、周辺撮像部34から取得した周辺画像CPに歪み除去またはトリミング等の画像処理を実行して、表示画像DPに含める周辺画像CPを生成する。
画像生成部62は、予め設定された条件に基づいて、表示画像DPの計器画像MPまたは周辺画像CPの表示形態を変更する。表示形態は、例えば、画像の大きさ、及び、画像の明度等である。以下の説明において、画像生成部62が表示形態を変更する前の表示画像DPの状態を通常状態とする。画像生成部62が表示形態を変更した後の表示画像DPの状態を変更状態とする。例えば、画像生成部62は、表示画像DPに含まれる周辺画像CPのうち、検出部60から取得した基準点から視線方向上の領域(以下、変更領域)の周辺画像CPの表示形態を変更する。画像生成部62は、例えば、強調表示によって表示形態を変更する。視線方向上の領域である変更領域は、顔または視線が向けられた領域の一例である。画像生成部62は、表示画像DPが複数の周辺画像CPを含む場合、複数の周辺画像CPのうち視線方向と交差する周辺画像CPの全域を変更領域としてよい。また、画像生成部62は、視線方向が表示画像DPと交差する位置を含む予め定められた範囲を変更領域としてもよい。
例えば、画像生成部62は、当該変更領域の周辺画像CPを拡大することによって、表示形態を変更してよい。また、画像生成部62は、変更領域の周辺画像CPの拡大に伴って、顔または視線が向けられていない領域、即ち、変更領域以外の領域の周辺画像CPを縮小してもよい。この場合、画像生成部62は、周辺画像CPを縮小して空いた領域に計器画像MPを表示してもよい。
画像生成部62は、当該変更領域の周辺画像CPを明るくして表示形態を変更してもよい。更に、画像生成部62は、当該変更領域の周辺画像CPを拡大かつ明るくすることによって変更してもよい。
画像生成部62は、検出部60から取得した方向指示部材14が指示する車両10の進行方向側の領域を変更領域として、当該変更領域の周辺画像CPの表示形態を変更してもよい。例えば、画像生成部62は、表示画像DPが複数の周辺画像CPを含む場合、進行方向側の周辺画像CPを変更してよい。具体的には、画像生成部62は、進行方向側の周辺画像CPを拡大することによって表示形態を変更してよい。この場合、画像生成部62は、周辺画像CPの拡大に伴って、進行方向側と異なる側の周辺画像CPを縮小してもよい。画像生成部62は、周辺画像CPを縮小して空いた領域に計器画像MPを表示してもよい。
画像生成部62は、進行方向側の周辺画像CPを明るくして表示形態を変更してよい。また、画像生成部62は、進行方向側の周辺画像CPを拡大かつ明るくすることによって変更してよい。
画像生成部62は、周辺画像CPを変更した後、視線方向が移動して表示形態を変更した周辺画像CPから外れた場合、または、操舵部12が基準範囲に戻った場合、変更した計器画像MP及び周辺画像CPを含む表示画像DPを通常状態に戻す。操舵部12の基準範囲とは、点灯している方向指示器24を消灯させる範囲であって、車両10を略前方に進行させる範囲である。
記憶部56は、制御部54が実行する画像処理用のプログラム、プログラムの実行に必要なデータ、及び、プログラムの実行によって生成されるデータ等を記憶する。例えば、記憶部56は、画像処理用のプログラムの実行に必要な撮像部20、34が撮像した撮像画像のデータ等を記憶する。また、記憶部56は、画像処理の実行によって生成された周辺画像CPと、計器画像MPと、周辺画像CP及び計器画像MPを含む表示画像DPのデータ等を記憶する。記憶部56は、ネットワーク上の記憶装置(いわゆる、クラウド)等によって実現してもよい。
図4は、制御部54が実行する画像処理のフローチャートである。制御部54は、画像処理用のプログラムを読み込むことによって、画像処理を実行する。
図4に示すように、画像処理では、制御部54の画像生成部62が、通常状態の表示画像DPを生成して計器表示装置18に表示させる(S102)。画像生成部62が表示させる表示画像DPの一例は、動画である。
図5は、通常状態の表示画像DPの一例を示す図である。図5に示すように、画像生成部62は、計器表示装置18の下部の中央部の計器画像領域(太点線の下側の領域)に計器画像MPa、MPbを表示させる。画像生成部62は、計器表示装置18の上部に計器画像領域を囲むように設定した周辺画像領域(太点線の上側の領域)に複数の周辺画像CPa、CPb、CPcを表示させる。
本実施形態では、画像生成部62は、周辺画像領域に3個の周辺画像CPa、CPb、CPcを表示させる。具体的には、画像生成部62は、車両10の右方及び後方の周辺を撮像した周辺画像CPaを、周辺画像領域の右側に表示させる。画像生成部62は、周辺撮像部34から取得した撮像画像の一部(例えば、右側)をトリミングして、周辺画像CPaを生成してよい。これにより、画像生成部62は、右側のドアミラー22に映る周辺を周辺画像CPaとして表示させる。画像生成部62は、車両10を含む鳥瞰図の画像を周辺画像CPbとして周辺画像領域の中央部に表示させる。画像生成部62は、車両10の左方及び後方の周辺を撮像した周辺画像CPcを、周辺画像領域の左側に表示させる。画像生成部62は、周辺撮像部34から取得した撮像画像の一部(例えば、左側)をトリミングして、周辺画像CPcを生成してよい。これにより、画像生成部62は、左側のドアミラー22に映る周辺を周辺画像CPcとして表示させる。以下の説明において、周辺画像CPa、CPb、CPcを区別する必要がない場合、周辺画像CPと記載する。
検出部60は、通常状態の表示画像DPが表示されると、基準点及び視線方向を検出して、画像生成部62へ出力する(S104)。例えば、検出部60は、車内撮像部20から運転者の顔画像を取得して、当該顔画像に基づいて、基準点及び視線方向を検出する。
画像生成部62は、検出部60から視線方向を取得すると、基準点を起点として視線方向上に周辺画像CPが存在するか否かを判定する(S106)。換言すれば、画像生成部62は、運転者の顔を起点として顔の向きに周辺画像CPが存在するか否か、または、運転者の眼の位置を起点として視線の向きに周辺画像CPが存在するか否かを判定する。
画像生成部62は、視線方向上に周辺画像CPが存在すると判定すると(S106:Yes)、視線方向上の領域の周辺画像CPの表示形態を変更して変更状態にする(S108)。
周辺画像CPaが視線方向上にある場合の表示形態が変更された表示画像DPについて図6から図8を参照して説明する。
図6は、周辺画像CPを拡大して表示形態を変更した表示画像DPの例を示す図である。画像生成部62は、例えば、図6に示すように、視線方向上の周辺画像CPaを拡大して表示形態を変更してよい。この場合、画像生成部62は、計器画像MPa、MPb、及び、視線方向上でない周辺画像CPb、CPcを縮小する。
図7は、周辺画像CPを拡大して表示形態を変更した表示画像DPの他の例を示す図である。画像生成部62は、例えば、図7に示すように、視線方向上の周辺画像CPaを拡大して表示形態を変更してよい。この場合、画像生成部62は、視線方向上でない周辺画像CPb、CPcを縮小する。画像生成部62は、周辺画像CPb、CPcを縮小することによって空いた領域に、計器画像MPa、MPbを縮小することなく表示させる。
図8は、周辺画像CPを明るくして表示形態を変更した表示画像DPの他の例を示す図である。画像生成部62は、例えば、図8に示すように、視線方向上の周辺画像CPaを明るくして表示形態を変更してよい。この場合、画像生成部62は、周辺画像CPaを拡大して、周辺画像CPb、CPc及び計器画像MPa、MPbを縮小してもよい。
検出部60は、周辺画像CPの表示形態が変更された後、基準点及び視線方向を検出して、画像生成部62へ出力する(S110)。
画像生成部62は、取得した視線方向上から拡大した周辺画像CPが外れたか否かを判定する(S112)。画像生成部62は、視線方向上から拡大した周辺画像CPが外れていないと判定すると(S112:No)、検出部60は、再度、基準点及び視線方向を検出する(S110)。これにより、画像生成部62は、視線方向上から拡大した周辺画像CPが外れるまで、変更状態の表示画像DPの表示を維持する。
画像生成部62は、視線方向上から拡大した周辺画像CPが外れたと判定すると(S112:Yes)、画像処理のスタートに戻って、ステップS102以降を繰り返す。これにより、画像生成部62は、変更した周辺画像CPの表示形態を、図5に示す通常状態に戻して計器表示装置18に表示させる。尚、画像生成部62は、視線方向上から拡大した周辺画像CPが外れてから所定時間経過してから表示画像DPを通常状態に戻してもよい。
画像生成部62が視線方向上に周辺画像CPがないと判定すると(S106:No)、検出部60は、運転者が方向指示部材14を操作したか否かを判定する(S114)。検出部60は、方向指示部材14が操作されていないと判定すると(S114:No)、ステップS102以降を繰り返す。即ち、画像生成部62は、視線方向上に周辺画像CPがなく、かつ、方向指示部材14が操作されていない間、通常状態の表示画像DPの表示を継続する。
検出部60は、運転者が方向指示部材14を操作したと判定すると(S114:Yes)、方向指示部材14が操作された方向を車両10の進行方向として画像生成部62へ出力する。
画像生成部62は、検出部60から進行方向を取得すると、進行方向側の周辺画像CPの表示形態を変更する(S116)。ステップS116における表示形態の変更は、図6、図7、及び、図8のいずれかと同様である。
検出部60は、周辺画像CPの表示形態が変更されると、操舵部12の回転位置を位置センサ39から取得することによって検出して、画像生成部62へ出力する(S118)。
画像生成部62は、検出部60から取得した操舵部12の回転位置に基づいて、当該回転位置が基準範囲か否かを判定する(S120)。画像生成部62は、操舵部12の回転位置が基準範囲でないと判定すると(S120:No)、検出部60は、再度、操舵部12の回転位置を検出する(S118)。
画像生成部62は、操舵部12の回転位置が基準範囲と判定すると(S120:Yes)、画像処理のスタートに戻って、ステップS102以降を繰り返す。これにより、画像生成部62は、変更状態の周辺画像CPの表示形態を、図5に示す元の通常状態に戻して、計器表示装置18に表示させる。
上述したように、ECU40、即ち、画像処理装置50では、画像生成部62が、操舵部12よりも前に配置された計器表示装置18に車両10の後方の周辺を含む周辺画像CPを表示させている。これにより、画像処理装置50は、車両10の前方と後方の周辺画像CPとの間の距離を小さくすることができ、車両10の前方から後方の周辺画像CPを見る際の運手者の視線移動を小さくできる。
画像処理装置50では、画像生成部62が、運転者の視線方向上の周辺画像CPまたは車両10の進行方向側の周辺画像CPの表示形態を変更している。これにより、画像処理装置50は、運転手が見ている周辺画像CPまたは運転手が進行方向を変える際に見る周辺画像CPを、運転者に見やすく提供できる。例えば、画像処理装置50は、周辺画像CPを拡大することによって、車両10の周辺の小さい物体(例えば他の車両)を含む周辺画像CPを、運転者により見やすく提供できる。画像処理装置50は、周辺画像CPを明るくすることによって、暗い場所でも運転者により見やすい周辺画像CPを提供できる。これにより、画像処理装置50は、運転者が後方確認を正確かつ短時間で行える環境を提供でき、後方の確認不足及び後方の注視しすぎ等の状況を低減できる。
画像処理装置50では、画像生成部62が、視線方向上または進行方向側の周辺画像CPを拡大した場合、視線方向以外または進行方向と異なる側の周辺画像CPを縮小して空いた領域に計器画像MPを拡大して表示する。これにより、画像処理装置50は、周辺画像CPとともに、計器画像MPも見やすくすることができる。
上述の各実施形態の構成の機能、接続関係、配置、個数及び形状等は適宜変更してよい。また、上述のフローチャートの各ステップの処理内容及び順序は適宜変更してよい。
上述の実施形態では、検出部60が運転者の視線方向及び車両10の進行方向の両方を検出する例を示したが、これに限定されない。検出部60が運転者の視線方向、または、車両10の進行方向のいずれか一方を検出してもよい。この場合、画像生成部62は、検出部60が検出した情報に基づいて、表示画像DPの表示形態を変更してよい。
上述の実施形態では、周辺撮像部34が1個の例を示したが、これに限定されない。例えば、複数の周辺撮像部34が車両10のドアミラー22、車体の後方の左右両端部等に設けられていてもよい。この場合、画像生成部62は、複数の周辺撮像部34が車両10の周辺を撮像した複数の撮像画像から生成した複数の周辺画像CPを合成して表示画像DPを生成してもよい。
上述の実施形態では、視線方向上の周辺画像CPを拡大する場合、視線方向上でない周辺画像CPを縮小する例を示したが、視線方向上でない周辺画像CPを縮小せずに表示領域の一部を削除して、当該削除した表示領域に拡大した周辺画像CPを重畳させてもよい。
上述の実施形態では、計器表示装置18が少なくとも車両10の後方の周辺の画像を含む周辺画像CPを表示する例を示したが、これに限定されない。例えば、中央表示装置26が、周辺画像CPを表示してもよい。この場合、画像生成部62は、中央表示装置26が表示する表示画像DPを生成して、中央表示装置26に表示させる。中央表示装置26は、ナビゲーションシステムの道案内等の画像とともに、周辺画像CPを表示してもよい。この場合、中央表示装置26が、表示装置の一例となる。
本発明の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…車両
12…操舵部
14…方向指示部材
18…計器表示装置
50…画像処理装置
52…画像処理システム
60…検出部
62…画像生成部
CP…周辺画像
DP…表示画像
MP…計器画像

Claims (4)

  1. 移動体の運転者の顔または視線の向き、または、方向指示部材が指示する前記移動体の進行方向を検出する検出部と、
    前記移動体の進行方向を変更する操舵部よりも前に設けられて画像を表示する表示装置に表示されている前記移動体の後方の周辺の画像を含む周辺画像のうち、前記顔または前記視線が向けられた領域の前記周辺画像、または、前記方向指示部材が指示する前記進行方向側の前記周辺画像の表示形態を変更する画像生成部と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記画像生成部は、前記顔または前記視線が向けられた領域の前記周辺画像、または、前記進行方向側の前記周辺画像を拡大して前記表示形態を変更する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像生成部は、前記周辺画像の拡大に伴って、前記顔または前記視線が向けられていない領域の前記周辺画像または前記進行方向と異なる側の前記周辺画像を、縮小して空いた領域に前記移動体に関する計測値を示す計器画像を前記表示装置に表示させる
    請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像生成部は、前記顔または前記視線が向けられた領域の前記周辺画像、または、前記進行方向側の前記周辺画像を明るくして前記表示形態を変更する
    請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
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