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JP2018061141A - 通信装置および通信方法 - Google Patents

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JP2018061141A JP2016197576A JP2016197576A JP2018061141A JP 2018061141 A JP2018061141 A JP 2018061141A JP 2016197576 A JP2016197576 A JP 2016197576A JP 2016197576 A JP2016197576 A JP 2016197576A JP 2018061141 A JP2018061141 A JP 2018061141A
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亮一 武藤
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Abstract

【課題】通信効率を向上する。【解決手段】通信装置は、計測部、決定部、通信部を備える。計測部は、通信先装置へのパケットの送信レートと、通信先装置におけるパケットの受信レートを用いて第1の送信レートを計測する。決定部は、通信先装置との間の通信で使用するプロトコルによる誤り訂正の種別と第1の送信レートに基づいて第2の送信レートを算出し、第2の送信レートを、通信先装置との通信に使用する送信レートに決定する。通信部は、決定部が決定した送信レートで、通信先装置にパケットを送信する。【選択図】図3

Description

本発明は、通信装置と通信方法に関する。
ネットワークでの通信を効率化するために、送信側の端末(送信端末)がパケットロスを発生させずに利用可能な送信レートを計測し、得られた送信レートを用いて送信処理を行うことがある。
図1は、送信レートの計測方法の例を説明する図である。送信端末5は、送信レートを変更させながら、ネットワーク3経由で、パケットを受信端末7に送信する。図1中のグラフG1は、送信端末5から送信したパケットの送信レートと、受信端末7で受信するパケットの受信レートの関係を示す。送信レートが大きくなるとともに、受信端末7での受信レートも大きくなる。この関係が成り立つ間は、受信レートは送信レートと同じ値を示す。しかし、送信レートがパケットロスを発生させずに利用可能な送信レート(最大送信レート)に達すると、これ以上送信レートを大きくしても、パケットロスによって受信端末7での受信が失敗してしまうので、受信レートは大きくならなくなる。従って、送信端末5は、パケットロスを避けて、最大送信レートで受信端末7にパケットを送信する。
関連する技術として、複数のフローの最低使用要求帯域を一旦割り当て、フローの優先度順に最大使用要求帯域と割り当て済みの帯域の差分か、使用可能な帯域幅から決定した帯域幅のうちの少ない帯域を追加する方法が提案されている(特許文献1など)。物理的な通信経路の各インタフェースの帯域利用率と、各通信フローの帯域利用率を監視し、各利用率に応じて通信フローに適用する制御方法を変更することでデータ転送時間を最小化するシステムも提案されている(特許文献2など)。転送先ネットワークの通信環境などに応じて転送先ネットワークに送出するパケットの最適なパケット長を計算し、転送元から受信したパケットを最適なパケット長に分割して転送先ネットワークに送出する転送装置も提案されている(特許文献3など)。さらに、網管理部が、複数のノードからトラフィック量やノード間の遅延時間などの情報の通知を受信し、受信した状況に基づいて網のスループットが最適化するように各ノード間の光パスを設定するシステムも考案されている(特許文献4など)。
国際公開第2006/057381号 特開2012−182605号公報 特開2008−153778号公報 特開2000−232483号公報
背景技術でも述べたとおり、パケットロスが発生しない最大の送信レートでパケットを送信することにより、通信に使用する送信レートをなるべく高い値に設定しようとしているが、通信速度をさらに改善して、通信を効率化できることが望ましい。しかし、送信レートを高くしすぎてパケットが廃棄されることによりデータのスループットが低下すると、結果的には、通信効率を悪化させてしまう。
本発明は、1つの側面では、通信効率を向上することを目的とする。
ある1つの態様にかかる通信装置は、計測部、決定部、通信部を備える。計測部は、通信先装置へのパケットの送信レートと、通信先装置におけるパケットの受信レートを用いて第1の送信レートを計測する。決定部は、通信先装置との間の通信で使用するプロトコルによる誤り訂正の種別と第1の送信レートに基づいて第2の送信レートを算出し、第2の送信レートを、通信先装置との通信に使用する送信レートに決定する。通信部は、決定部が決定した送信レートで、通信先装置にパケットを送信する。
通信効率が向上する。
送信レートの計測方法の例を説明する図である。 データの送受信の際に使用されるプロトコルの例を説明する図である。 実施形態にかかる通信方法の例を説明する図である。 通信装置の構成の例を説明する図である。 通信装置のハードウェア構成の例を説明する図である。 トランスポートプロトコルの廃棄率特性の例を説明する図である。 廃棄率特性テーブルの例を説明する図である。 性能限界廃棄率の決定方法の例を説明するフローチャートである。 パケットのフォーマットの例を説明する図である。 第1の実施形態にかかる通信方法を説明するシーケンス図である。 送信側の通信装置で行われる処理の例を説明するフローチャートである。 受信側の通信装置で行われる処理の例を説明するフローチャートである。 送信側の通信装置で行われる処理の例を説明するフローチャートである。 第3の実施形態で使用される通信装置の構成の例を説明する図である。 廃棄率特性テーブルの例を説明する図である。 第3の実施形態にかかる通信方法を説明するシーケンス図である。 送信側の通信装置で行われる処理の例を説明するフローチャートである。 受信側の通信装置で行われる処理の例を説明するフローチャートである。 第4の実施形態で使用される通信装置の構成の例を説明する図である。 第4の実施形態にかかる通信方法を説明するシーケンス図である。
図2は、データの送受信の際に使用されるプロトコルの例を説明する図である。図2の例では、通信装置10aが通信装置10bにパケットを送信する場合を例として説明する。
通信装置10aのアプリケーション203aで生成された通信装置10b宛のデータは、L4トランスポートプロトコル202aやL3ネットワークプロトコル201aでの処理を経て、通信装置10b宛のパケットに含められる。ネットワークインタフェース(NIC、Network Interface Card)11aは、通信装置10b宛のパケットを通信装置10bに送信する。
一方、通信装置10bでは、ネットワークインタフェース11bがパケットを受信する。受信パケットは、L3ネットワークプロトコル201bやL4トランスポートプロトコル202bによって処理されることにより、受信パケット中のデータがアプリケーション203bに出力される。アプリケーション203bは、受信したデータを用いて、適宜処理を行う。
ここで、アプリケーション203aからアプリケーション203bに送られるデータのスループットは、アプリケーションレイヤでのデータのスループット(アプリケーションスループット)である。同様に、L4トランスポートプロトコル202aからL4トランスポートプロトコル202bに送られるデータのスループットは、トランスポートレイヤでのデータのスループット(トランスポートスループット)である。
一方、送信側の通信装置10aから通信装置10bに送信されるパケット数の送信速度を送信レートと記載する。また、通信装置10bが通信装置10aからパケットを受信する速度を受信レートと記載する。パケットロスが発生するまでは、通信装置10aでの送信レートと、通信装置10bでの受信レートは同じ値となるが、パケットロスが発生すると、通信装置10aでの送信レートは、通信装置10bでの受信レートよりも大きな値となる。なお、パケット中には、IP(Internet Protocol)ヘッダなどのヘッダが含まれているので、トランスポートスループットは、送信レートよりも小さな値となる。
図3は、実施形態にかかる通信方法の例を説明する図である。αは、送信側の装置からのパケットの送信レートを変化させたときに、受信側の装置で得られる受信レートを示している。図2を参照しながら説明したように、送信レートと受信レートは、いずれも、ネットワークレイヤでの転送速度を表わしている。このため、パケットロスが発生するまでは、受信レートと送信レートは同じ値をとり、送信レートを大きくすると、送信レートの変化に応じて受信レートも大きくなる。図3では、パケットロスを発生させずに利用可能な送信レートの最大値を、BWavaと示す。また、以下の説明では、パケットロスを発生させずに利用可能な送信レートの最大値を「最大送信レート」と記載することがある。また、パケットロスを発生させずに利用可能な送信レートの最大値は、「空き帯域」と記載されても良い。
一方、送信側の装置からのパケットの送信レートを変化させたときに受信側の装置で得られるトランスポートスループットを求めると、βに示すようなグラフが得られる可能性がある。βに示すグラフは、パケットロスが発生しても、送信レートの増加によるデータの到達量の増加が、パケットロスによって受信側の装置が取得に失敗したデータ量を上回っている間は、トランスポートスループットが向上することを示す。例えば、トランスポートプロトコルが誤り訂正を行うことにより、パケットロスによって受信に失敗したパケット中のデータを復元できる場合、パケットロスが発生しても、受信側の装置が取得に失敗したデータはない。このため、誤り訂正によって、受信に失敗したパケット中のデータを復元できる間は、パケットロスが発生しても、トランスポートプロトコルでのスループットは改善する。トランスポートスループットが最高点に達したときの送信レートを図3ではAとする。
実施形態にかかる通信装置10は、図3のAに示すように、トランスポートスループットが最高点に達するときの送信レートを求める。このとき、通信装置10は、通信先の装置との通信に使用するトランスポートプロトコルについて、そのトランスポートプロトコルを用いたときのデータのスループットをパケットの廃棄率に対応付けた情報を使用する。通信装置10は、トランスポートスループットが最高点に達するときの送信レートを用いて、通信先の装置にパケットを送信する。このため、実施形態にかかる通信方法を用いると通信が効率化される。
また、通信装置10は、トランスポートスループットが最高点に達するときの送信レート以下で、パケットロスが発生しない送信レートの最大値よりも大きな値を、通信先との間の通信に使用する送信レートとしても良い。この場合も、通信先の装置では、誤り訂正で訂正可能なデータの分だけ、パケットロスが発生していないときの受信能力を超えてパケットの受信ができるので、通信が効率化される。
なお、トランスポートスループットはアプリケーションスループットとほぼ同じ値になる。例えば、トランスポートレイヤで誤り訂正が行われる場合であっても、誤り訂正で復元されたデータもアプリケーション203で処理されることから、アプリケーションスループットとトランスポートスループットはほぼ同じ値になる。従って、図3を参照しながら説明したように、トランスポートレイヤでのデータのスループットが最高点に達するときの送信レートを用いて通信を行うことにより、通信が効率化される。
<第1の実施形態>
以下、第1の実施形態を、通信装置の構成、トランスポートスループットを最大化する送信レートの求め方の例、通信装置間での通信の例に分けて説明する。
(1)通信装置の構成
図4は、通信装置10の構成の例を説明する図である。図4では、通信装置10aがネットワーク3を介して通信装置10bにパケットを送信する場合を例として示している。なお、以下の説明では、動作を行っている通信装置10を明確にするために、符号の最後に動作を行っている通信装置10に割り当てられているアルファベットを記載することがある。通信装置10aと通信装置10bのいずれも、ネットワークインタフェース11、送信処理部20、記憶部30、受信処理部40、アプリケーション処理部50を備える。
通信装置10aでは、パケットの送信に使用される送信処理部20や記憶部30の詳細を示している。送信処理部20は、レート制御部21、L3ネットワーク処理部22、L4トランスポート処理部23、計測部24、送信レート決定部25を有する。記憶部30は、送信レートテーブル31と廃棄率特性テーブル32を保持する。
ネットワークインタフェース11はパケットの送受信を行う。レート制御部21は、パケットの送信レートを、送信レート決定部25で決められた値に制御する。L3ネットワーク処理部22は、パケットに対してネットワークレイヤでの処理を行う。L4トランスポート処理部23は、パケット中のデータに対して、トランスポートレイヤでの処理を行う。L4トランスポート処理部23は、適宜、トランスポートヘッダの処理を行う。また、誤り訂正を伴うトランスポートプロトコルが使用される場合、誤り訂正の際に使用される冗長化データを送信データに含める。計測部24は、パケットロスを発生させずに利用可能な送信レートの最大値(BWava)を求めるための処理を行う。計測部24は、パケットロスを発生させずに利用可能な送信レートの最大値を、送信レートテーブル31に格納する。送信レート決定部25は、送信レートテーブル31と廃棄率特性テーブル32を用いて、トランスポートスループットが最大となる送信レートを決定する。なお、廃棄率特性テーブル32は、通信先の装置との通信に使用するトランスポートプロトコルについて、そのトランスポートプロトコルを用いたときのデータのスループットをパケットの廃棄率に対応付けた情報である。廃棄率特性テーブル32の例は後述する。
通信装置10bでは、パケットの受信に使用される受信処理部40の詳細を示している。受信処理部40は、L3ネットワーク処理部41、振り分け部42、L4トランスポート処理部43、計測部44を有する。
L3ネットワーク処理部41は、パケットに対して、ネットワークレイヤでの処理を行う。振り分け部42は、パケット中のペイロードを用いて、送信レートの測定用のパケットを計測部44に出力し、データパケットをL4トランスポート処理部43に出力する。L4トランスポート処理部43は、トランスポートプロトコルによる処理を行い、データをアプリケーション処理部50に出力する。アプリケーション処理部50は、適宜、データを処理する。計測部44は、測定用のパケットを用いて、測定用のパケットの受信レートを計算するとともに、得られた受信レートを、測定用のパケットの送信元に通知する。
図5は、通信装置10のハードウェア構成の例を説明する図である。通信装置10は、プロセッサ101、メモリ102、記憶装置103、バス104、通信インタフェース105を有し、オプションとして、さらに、出力装置106と入力装置107を有する。プロセッサ101は、任意の処理回路であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)とすることができる。プロセッサ101は、メモリ102をワーキングメモリとして使用して、プログラムを実行することにより、様々な処理を実行する。メモリ102には、RAM(Random Access Memory)が含まれ、さらに、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性のメモリも含まれる。メモリ102や記憶装置103は、プログラムやプロセッサ101での処理に使用されるデータの格納に使用される。通信インタフェース105は、ネットワークを介した他の装置との通信に使用される。バス104は、プロセッサ101、メモリ102、記憶装置103、通信インタフェース105を、互いにデータの入出力が可能になるように接続する。入力装置107は、キーボードやマウスなど、情報の入力に使用される任意の装置であり、出力装置106は、ディスプレイを含む表示デバイスなど、データの出力に使用される任意の装置である。
通信装置10において、プロセッサ101は、送信処理部20、受信処理部40、アプリケーション処理部50として動作する。メモリ102と記憶装置103は、記憶部30として動作する。さらに、通信インタフェース105は、ネットワークインタフェース11として動作する。
(2)トランスポートスループットを最大化する送信レートの求め方の例
以下、通信装置10aから通信装置10bに向けて、誤り訂正を行うトランスポートプロトコルを用いて、データが送信される場合を例として、通信装置10aがトランスポートスループットを最大化する送信レートの決定方法の例を説明する。
図6は、トランスポートプロトコルの廃棄率特性の例を説明する図である。図6のグラフG2は、誤り訂正を行うトランスポートプロトコルが用いられる場合に通信装置10aが保持する廃棄率特性テーブル32a中の情報を、スループットを縦軸、廃棄率を横軸としてグラフ化している。ここで、廃棄率Xは、パケットロスの発生割合であり、式(1)で表される。
X=(TR−RR)/TR ・・・(1)
変数TRは送信レートであり、変数RRは受信レートである。以下の説明では、受信に失敗しているパケット中のデータを誤り訂正によって再現できる場合の廃棄率の最大値を「性能限界廃棄率」と記載する。
グラフG2は、送信レートをある所定値に保った場合について、廃棄率に応じてトランスポートスループットがどのように変化するかを表している。グラフG2より、通信装置10aからのデータ送信に伴う廃棄率が性能限界廃棄率(Plim)に達するまでは、パケットロスが発生しても、受信側の通信装置10bでの誤り訂正によって、トランスポートスループットが低下しないと予測できる。廃棄率がPlimを超えると、誤り訂正による訂正能力を超えてパケットロスが発生するので、トランスポートスループットが低下する。従って、廃棄率がPlimになるまで、送信レートを高くすると、パケットロスした分のパケットのデータが誤り訂正で再現されるので、トランスポートスループットを最大化できる。
グラフG3は、縦軸をレートとして、受信レートとトランスポートスループットを、それぞれ、送信レートの関数としてプロットしたグラフの例である。受信レートは、ネットワークレイヤでのスループットであり、受信側の通信装置10bでの受信に成功したパケットの数に比例する。このため、グラフG3のBに示すように、受信レートは、パケットロスが発生するまでは送信レートの増加とともに増加するが、送信レートがBWavaに達するとパケットロスが発生しだすため、受信レートは変化しなくなる。なお、BWavaはパケットロスが発生しない送信レートの最大値である。グラフG3において、送信レートは横軸の値であるため、送信レートをプロットすると、グラフG3のEに示すように傾きが1の直線になる。従って、Eに示す細い点線とBに示す受信レートの太い波線の差分がパケットロスによって受信されていないパケットの量を表している。
一方、トランスポートスループットは、グラフG3のCに示すように、パケットロスが発生しても、受信に失敗したパケット中のデータが誤り訂正によって再現されている間は、送信レートの増加に伴って増加する。従って、送信レートがBWavaに達しても、パケットロスの発生割合が性能限界廃棄率Plimに達するまで、トランスポートスループットは改善する。パケットロスの発生割合が性能限界廃棄率と同じ値になったときの転送レートを、トランスポートスループット最大化レート(BWtra)とする。すると、Cに示すように、トランスポートスループットは、送信レートがトランスポートスループット最大化レートBWtraに達すると最大値となり、さらに送信レートが増えると低下する。このため、トランスポートスループット最大化レートでパケットを送信した場合には、グラフG3のDに示す分だけのパケットの廃棄が発生していることになる。
トランスポートスループット最大化レートBWtraはトランスポートスループットが最大となる送信レートなので、廃棄率=Plimのときの送信レートがBWtraとなる。また、送信レート=BWtra≧BWavaなので、廃棄率=Plimとなっているときの受信レート=BWavaとなる。従って、式(2)が成り立つ。
lim=(BWtra−BWava)/BWtra ・・・(2)
式(2)を変形すると、BWtraは式(3)のように表せる。
BWtra=BWava/(1−Plim) ・・・(3)
従って、送信処理を行う通信装置10a中の送信レート決定部25aは、トランスポートスループットを最大化できる送信レートBWtraを、性能限界廃棄率とパケットロスが発生しない送信レートの最大値BWavaから、式(3)を用いて計算できる。
パケットロスが発生しない送信レートの最大値BWavaを求める方法は、任意の既知の方法が使用され得る。一方、性能限界廃棄率は、廃棄率特性テーブル32などを用いて求められる。
図7は、廃棄率特性テーブル32の例を説明する図である。図7に示す廃棄率特性テーブル32は、インデックス、廃棄率、スループットが対応付けられている。廃棄率とスループットは、通信に使用されるトランスポートプロトコルを用いて、トランスポートプロトコルの特性を評価するためのモデルシステムで得られたシミュレーション結果などから生成される。シミュレーション結果は、図6のグラフG2中のプロットと同様に、廃棄率の関数としてトランスポートプロトコルの値をプロットしたグラフであり、廃棄率特性テーブル32は、シミュレーション結果からのサンプリングにより生成される。インデックスは、廃棄率とスループットの組み合わせに対応付けられている。図7の例では、廃棄率が0%から10%になるまでは、トランスポートプロトコルでの誤り訂正によって、受信に失敗しているパケットのデータが再現されている。なお、図7は一例であり、例えば、廃棄率とスループットの組み合わせのサンプリングの間隔は任意である。図7に示す廃棄率特性テーブル32を用いて、性能限界廃棄率を求める方法の例を、図8を参照しながら説明する。
図8は、性能限界廃棄率を決定するための処理の例を説明するフローチャートである。送信レート決定部25は、変数indexの値を1に設定する(ステップS1)。送信レート決定部25は、変数thr1を廃棄率特性テーブル32中のインデックス=0の時のスループットに設定するとともに、変数thr2を廃棄率特性テーブル32中のインデックスが変数indexと同じ値のときのスループットに設定する(ステップS2)。送信レート決定部25は、変数thr1から変数thr2を差し引いて得られる値が閾値を超えているかを判定する(ステップS3)。変数thr1から変数thr2を差し引いて得られる値が閾値を超えていない場合、送信レート決定部25は、変数indexの値を1つインクリメントしてステップS2に戻る(ステップS3でNo、ステップS4)。一方、変数thr1から変数thr2を差し引いて得られる値が閾値を超えた場合、送信レート決定部25は、廃棄率特性テーブル32において、インデックスが変数indexと同じ値となる組み合わせの廃棄率を、性能限界廃棄率に決定する(ステップS3でYes、ステップS5)。
例えば、ステップS3で使用する閾値をスループットの10%に設定したとする。すると、廃棄率特性テーブル32が図7に示すテーブルである場合、index=6のときに、thr1=100Mbps、thr2=80Mbpsとなる。すると、変数thr1から変数thr2を差し引いて得られる値は、100Mbps−80Mbps=20Mbpsとなるので、閾値である(100Mbps×10%=)10Mbpsを超える。そこで、送信レート決定部25は、index=6のときの廃棄率である10%を性能限界廃棄に決定する。従って、送信レート決定部25は、パケットロスが発生しない送信レートBWavaと、性能限界廃棄率Plimを用いて、式(3)を用いて計算される。
(3)通信装置10間での通信の例
図9は、通信に使用されるパケットのフォーマットの例を説明する図である。パケットは、IP(Internet Protocol)ヘッダ、シーケンス番号、タイプ情報、ペイロードを含む。なお、ペイロード中には、トランスポートプロトコルで用いられるヘッダなどが含まれている。シーケンス番号は廃棄率や送信レートの測定に使用される値であり、送信側の通信装置10のL3ネットワーク処理部22で設定される。タイプは、パケットの種類を表す2ビットの情報である。図9の例では、タイプ情報=01の場合、送信レートの最大値(BWava)の測定に使用される計測パケットである。タイプ情報=10は廃棄率の測定に使用されるパケット(廃棄率測定パケット)である。廃棄率測定パケットは、通信装置10が廃棄率特性テーブル32を備えていない場合に用いられる。廃棄率測定パケットを用いた処理については後述する。タイプ情報=00はユーザデータの送受信に使用されるパケットであり、タイプ情報=11は制御メッセージの送受信に使用されるパケットであるとする。
受信側の通信装置10bの振り分け部42は、タイプ情報を用いて、パケットの振り分け処理を行うものとする。振り分け部42の処理については後述する。
図10は、第1の実施形態にかかる通信方法を説明するシーケンス図である。通信装置10a中の送信レート決定部25aは、廃棄率特性テーブル32aを読み込んで、性能限界廃棄率を計算する(ステップS11、S12)。ステップS12での処理は、図7、図8を用いて説明した処理と同様である。
次に、パケットロスが発生しない送信レートの最大値BWavaの計測処理が行われる。パケットロスが発生しない送信レートの最大値BWavaの計測処理はFに示す点線で囲まれた処理である。
ステップS13において、計測部24aは、パケットの宛先となる通信装置10bとの通信に使用する送信レートをレート制御部21aに設定する。計測部24aは、計測パケットに含めるペイロードと、計測パケットの送信先が通信装置10bであることを特定する情報をL3ネットワーク処理部22aに出力する。L3ネットワーク処理部22aは、計測パケットに含めるペイロードに、計測パケットの識別に使用されるタイプ情報の値(01)とシーケンス番号を付加したうえで、IPヘッダを付加することにより、計測パケットを生成する。L3ネットワーク処理部22aは、生成した計測パケットをレート制御部21aに出力する。レート制御部21aは、L3ネットワーク処理部22aから入力されたパケットを、計測部24aから通知された送信レートで、通信装置10bに送信する(ステップS14)。
通信装置10bのネットワークインタフェース11bは、計測パケットをL3ネットワーク処理部41bに出力する。L3ネットワーク処理部41bは、計測パケット中のIPヘッダを処理し、IPヘッダ以降の情報を振り分け部42bに出力する。振り分け部42bは、タイプ情報を用いて、計測パケットを受信したと判定すると、計測パケットを計測部44bに出力する。計測部44bは、計測パケットの受信レートを計測し、得られた受信レートをネットワークインタフェース11b経由で通信装置10aに送信する(ステップS15)。なお、受信レートの通知には、タイプ情報=11の制御パケットが用いられてもよい。
通信装置10aのL3ネットワーク処理部41aは、ネットワークインタフェース11aを介して、受信レートを通知する制御パケットを受信する。L3ネットワーク処理部41aは、通知パケットのIPヘッダを処理し、受信レートを通知する制御パケット中のデータを振り分け部42aに出力する。振り分け部42aは、タイプ情報等を用いて、得られた情報を、計測部24aに出力する。計測部24aは、得られた情報から、送信レートと受信レートが等しいかを判定する。送信レートが受信レートを超えない場合、送信レートが受信レートと等しくなる場合の送信レートの最大値を求めるために、計測部24aは、レート制御部21aに設定する送信レートを大きくして、ステップS13〜S15の処理を繰り返す。一方、送信レートと受信レートが等しい場合も、送信レートが受信レートと等しくなる場合の送信レートの最大値を求めるために、計測部24aは、レート制御部21aでの送信レートの設定値を増大させてステップS13〜S15の処理を繰り返す。ここで、送信レートが受信レートと等しくなる場合の送信レートの最大値は、パケットロスが発生しない送信レートの最大値BWavaである。
図10では、図を見やすくするために、図10中のFではステップS13〜S15が1回行われる場合を例として示しているが、図10中のFに示す処理は、送信レートBWavaが得られるまで、ステップS13での設定値を変えて繰り返し行われるものとする。
計測部24aは、得られた送信レートBWavaを送信レートテーブル31aに記録する。すると、送信レート決定部25aは、送信レートテーブル31aにアクセスすることで、送信レートBWavaを取得できる(ステップS16)。
送信レート決定部25aは、送信レートBWavaとステップS12で求めた性能限界廃棄率Plimを用いて、次式に従って、トランスポートスループットを最大化する送信レートBWtraを決定する(ステップS17)。
BWtra=BWava/(1−Plim
送信レート決定部25aは、送信レートBWtraを、ユーザデータを含むパケットの送信レートとして、レート制御部21aに設定する(ステップS18)。
ステップS19において、アプリケーション処理部50aでの処理により、通信装置10b宛てのデータが生成されたとする。アプリケーション処理部50aは、得られたデータを宛先が通信装置10bであることを示す情報とともに、L4トランスポート処理部23aに出力する。L4トランスポート処理部23aは、トランスポートレイヤでの処理を行うとともに、処理後のデータをL3ネットワーク処理部22aに出力する。L4トランスポート処理部23aは、入力されたデータに、適宜、シーケンス番号やユーザデータを示すタイプ情報(タイプ情報=00)を含め、IPヘッダを付加して、送信パケットを生成する。L3ネットワーク処理部22aは、生成したパケットをレート制御部21aに出力する。レート制御部21aは、送信レートを、送信レート決定部25aから指定された値であるBWtraに制御しつつ、ネットワークインタフェース11a経由で通信装置10bにパケットを送信する。このため、ユーザデータを含むパケットは、BWtraの送信レートで通信装置10bに送信される。従って、通信装置10aから通信装置10bに送信されたパケットのうち、性能限界廃棄率Plimの割合のパケットはパケットロスによって通信装置10bに到達しない。
通信装置10bのL3ネットワーク処理部41bは、ネットワークインタフェース11b経由でパケットを受信すると、パケット中のデータを振り分け部42bに出力する。振り分け部42bは、入力されたデータのタイプ情報がユーザデータを示す値であるため、入力されたデータをL4トランスポート処理部43bに出力する。L4トランスポート処理部43bでは、トランスポートプロトコルでの処理が行われる。ここで、L4トランスポート処理部43bで使用されるトランスポートプロトコルによって、誤り訂正が行われて、パケットロスで失われたパケット中のデータが再現される。L4トランスポート処理部43bは、誤り訂正後のデータをアプリケーション処理部50bに出力する。
なお、図10は処理の一例であって、実装に応じて、処理のタイミングは変更され得る。例えば、ステップS11〜S12の処理とステップS13〜S15の処理の順序は変更されてもよく、また、ステップS11〜S12の処理とステップS13〜S15の処理が並行して行われても良い。
図11は、送信側の通信装置10で行われる処理の例を説明するフローチャートである。送信レート決定部25は、廃棄率特性テーブル32を読み込んで、性能限界廃棄率Plimを算出する(ステップS21、S22)。性能限界廃棄率の算出処理は、図7、図8を参照しながら説明した処理と同様である。次に、通信装置10は、ループ端L1とL2に挟まれた処理(通信処理ループ)を行う。計測部24は、パケットロスが発生しない最大の送信レート(BWava)を測定する(ステップS23)。ステップS23の処理は、図10のステップS13〜S15を参照しながら説明した処理と同様である。送信レート決定部25は、性能限界廃棄率PlimとBWavaを用いて、トランスポートスループットを最大化する送信レートBWtraを決定する(ステップS24)。送信レート決定部25は、得られた送信レートBWtraをレート制御部21に設定する。その後、レート制御部21は、トランスポートスループットを最大化する送信レートBWtraで、データパケットを送信する(ステップS25)。ステップS23〜S25の処理は、通信が完了するまで繰り返される。通信が完了すると、通信装置10は、通信処理ループを抜けて、処理を終了する。
図12は、受信側の通信装置10で行われる処理の例を説明するフローチャートである。ネットワークインタフェース11は、計測パケットを受信する(ステップS31)。計測パケットは、L3ネットワーク処理部41と振り分け部42を経て、計測部44に出力される。計測部44は、計測パケットの受信レートを測定し、計測パケットの送信元に受信レートを通知する(ステップS32)。その後、受信側の通信装置10は、データパケットを受信する(ステップS33)。ここで、受信側の通信装置10へは、送信側の通信装置10が、トランスポートスループットを最大化する送信レートBWtraとして求めた送信レートで、データパケットが送信されるので、パケットロスが発生する。そこで、通信装置10中のL4トランスポート処理部43は、適宜、誤り訂正により、未受信のパケット中のデータを再現して、アプリケーション処理部50に出力する。
図13は、送信側の通信装置10が、パケットロスが発生しない送信レートの最大値BWavaの計測処理を求める際に行う処理の例を説明するフローチャートである。図13は、図11のステップS23や図10のFで示す処理の例を詳しく記載したものである。
計測部24は、レート制御部21に設定されている送信レートを初期化する(ステップS41)。その後、計測部24は、レート制御部21などを介して計測パケットを、通信先に送信する(ステップS42)。ステップS42において、計測パケットは、レート制御部21を介して送信されるため、レート制御部21に設定されている送信レートで通信先に向けて送信される。
ネットワークインタフェース11は、計測パケットの宛先から、受信レートを通知する制御パケットを受信する(ステップS43)。制御パケットが受信処理部40で処理される結果、通知された受信レートが計測部24に出力される。計測部24は、送信レートが受信レートよりも大きいかを判定する(ステップS44)。送信レートが受信レートよりも大きくない場合、計測部24は、送信レートをインクリメントし、ステップS42以降の処理を行う(ステップS44でNo、ステップS45)。このとき、計測部24は、レート制御部21での送信レートの設定値も、合わせて変更する。このため、送信レートが受信レートよりも大きくなるまで、ステップS42〜S45の処理が繰り返される。
一方、送信レートが受信レートよりも大きくなると、計測部24は、得られた受信レートを、パケットロスが発生しない最大の送信レート(BWava)に決定する(ステップS44でYes、ステップS46)。
以上説明したように、通信装置10は、トランスポートスループットが最大となるように決定した送信レートで、パケットを通信先に送信する。このため、第1の実施形態にかかる通信方法を用いると通信が効率化される。
例えば、通信装置10aと通信装置10bの間で、パケットロスが発生しない最大の送信レート(BWava)が100Mbpsであるとする。また、通信装置10aと通信装置10bの間で使用されるプロトコルでは、性能限界廃棄率Plimが10%であるとする。すると、トランスポートスループットが最大となるように決定した送信レートBWtraを、送信レート決定部25は、以下の計算によって求める。
BWtra=BWava/(1−Plim
=100/(1−0.1)=111
従って、パケットロスが発生しない最大の送信レート(BWava)は100Mbpsであるが、通信装置10aは、111Mbpsで通信装置10bにデータパケットを送信することができる。データパケットが111Mbpsで送信されているため、パケットロスが発生するものの、通信装置10bが受信に失敗したパケット中のデータは、L4トランスポート処理部43bでの誤り訂正により復元される。従って、通信装置10bは、通信装置10aから送信されたデータを効率的に受信することができる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、廃棄率特性テーブル32として、図7に示すテーブルを通信装置10が備えている場合の例を説明したが、廃棄率特性テーブル32の代わりに、プロトコルの性質に基づいて決定された数式などが通信装置10に記憶されていてもよい。
例えば、通信装置10aと通信装置10bの間の通信に使用されるトランスポートプロトコルでは、廃棄率≦10%の場合、トランスポートスループット(Tthr)の値は式(4)で表されるとする。
Tthr=100 ・・・(4)
同様に、10%<廃棄率<50%の場合、廃棄率Pとトランスポートスループット(Tthr)の関係が式(5)で表されるとする。
Tthr=120−200×P ・・・(5)
さらに、廃棄率≧50%の場合、トランスポートスループット(Tthr)が式(6)で表されるとする。
Tthr=20 ・・・(6)
送信側の通信装置10a中の送信レート決定部25は、これらの関数から各廃棄率に対するトランスポートスループットを算出し、図7に示すような廃棄率特性テーブル32aを生成する。送信レート決定部25aは、得られた廃棄率特性テーブル32aを用いて、図8などを参照しながら説明した処理と同様の処理により、性能限界廃棄率Plimを算出する。性能限界廃棄率Plimを算出した後の処理は、第1の実施形態と同様である。このため、第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様に、送信側の通信装置10aがトランスポートスループットを最大化するように決定した送信レートBWtraを用いて、通信が行われ、通信が効率化される。
第2の実施形態では、通信装置10は、廃棄率特性テーブル32の代わりに、トランスポートプロトコルでの廃棄率とトランスポートスループットの関係を記述する関数を記憶するだけで済む。このため、第1の実施形態に比べて、通信装置10がデータの記憶にするメモリ容量を少なくすることができる。
<第3の実施形態>
第3の実施形態では、通信装置が廃棄率特性テーブル32を生成する場合の例を説明する。
図14は、第3の実施形態で使用される通信装置60の構成の例を説明する図である。通信装置60は、送信処理部65、受信処理部68、アプリケーション処理部50、記憶部30、ネットワークインタフェース11を備える。図14では、送信処理部65の詳細を通信装置60a中に示し、受信処理部68の詳細を通信装置60b中に示している。なお、送信処理部65と受信処理部68は、プロセッサ101によって実現される。
送信処理部65は、廃棄率特性測定部61と廃棄率制御部62を有し、さらに、レート制御部21、L3ネットワーク処理部22、L4トランスポート処理部23、計測部24、送信レート決定部25を有する。受信処理部68は、L4トランスポート処理部70、L3ネットワーク処理部41、振り分け部42、計測部44を有する。L4トランスポート処理部70は、廃棄率特性測定部72を有する。
廃棄率特性測定部61は、廃棄率特性テーブル32を生成するために、廃棄率計測パケットに含めるデータや廃棄率計測パケットの送信数などの情報をL4トランスポート処理部23に出力する。L4トランスポート処理部23やL3ネットワーク処理部22は、廃棄率特性測定部61から入力された情報を処理することにより、廃棄率計測パケットや廃棄率計測パケットの送信数を含む制御パケットを生成する。
廃棄率制御部62は、レート制御部21から入力された廃棄率計測パケットを、ネットワークインタフェース11を介して、廃棄率計測パケットの宛先に送信する。このとき、廃棄率制御部62は、廃棄率計測パケットの廃棄率が送信レート決定部25から設定された廃棄率になるように、レート制御部21から入力された廃棄率計測パケットの一部を廃棄する。
廃棄率特性測定部72は、廃棄率計測パケットを用いて受信したデータのトランスポートスループットを測定する。廃棄率特性測定部72は、廃棄率計測パケットの廃棄率を計算するとともに、計測したトランスポートスループットに対応付ける。さらに、廃棄率特性測定部72は得られた廃棄率とトランスポートスループットの組み合わせを、廃棄率計測パケットの送信元に通知するための処理を行う。
アプリケーション処理部50、レート制御部21、L3ネットワーク処理部22、L4トランスポート処理部23、計測部24、送信レート決定部25、L3ネットワーク処理部41、振り分け部42、計測部44の処理は第1の実施形態と同様である。記憶部30、送信レートテーブル31と廃棄率特性テーブル32を保持する。ここで、第3の実施形態では、廃棄率特性テーブル32は、通信装置60の処理によって更新され得る。
図15は、廃棄率特性テーブル32の例を説明する図である。通信に使用されるトランスポートプロトコルに応じた廃棄率特性が求められる前は、廃棄率特性テーブル32a−1には、廃棄率とトランスポートスループットの対応が含められていない。通信装置60aが通信装置60bとの間の通信を開始する際に、通信装置60aは、廃棄率特性測定部61aや廃棄率制御部62aなどの処理により、廃棄率計測パケットを通信装置60bに送信する。通信装置60bのL4トランスポート処理部70bでの処理により得られた情報を、廃棄率特性測定部72bが通信装置60aに通知すると、通信装置60aの廃棄率特性測定部61aが、得られた情報を廃棄率特性テーブル32aに記録する。このため、例えば、廃棄率特性テーブル32a−1が廃棄率特性テーブル32a−2に示すように更新される。以下、図16を参照しながら、廃棄率特性テーブル32が更新される際の処理の詳細について説明する。
図16は、第3の実施形態にかかる通信方法を説明するシーケンス図である。以下、通信装置60aから通信装置60bにパケットが送信される場合を例として説明する。送信レート決定部25aは、廃棄率特性測定部61aに、廃棄率特性の測定を指示する(ステップS51)。ステップS51において、送信レート決定部25aは、廃棄率特性測定部61aに対して、廃棄率特性を測定する際の通信先が通信装置60aであることを通知する。
ステップS52において、廃棄率特性測定部61aは、1回の計測で通信装置60aに送信する廃棄率測定パケットの数を決定する。このとき、廃棄率特性測定部61aは、廃棄率制御部62aに設定する廃棄率に応じて決定する。例えば、廃棄率制御部62aに設定する廃棄率が0.0001%であれば、100万パケット中の1パケットが廃棄されるので、1回の測定に送信する廃棄率測定パケットの数を1億パケットなど、100万パケット以上の値に設定する。一方、廃棄率制御部62aに設定する廃棄率が0%の場合、送信する廃棄率測定パケットの数は10000パケット程度でも良い。廃棄率特性測定部61aは、廃棄率測定パケットの数を通知するための制御パケットに含めるデータを生成し、L4トランスポート処理部23aに出力する。廃棄率特性測定部61aで生成されたデータを用いて、L4トランスポート処理部23aとL3ネットワーク処理部22aは、廃棄率特性の測定を開始する通知と、使用するパケット数を含む制御パケットを生成する。制御パケットは、ネットワークインタフェース11aを介して、通信装置60bに送信される。
通信装置60bの振り分け部42bは、ネットワークインタフェース11bやL3ネットワーク処理部41bを介して、制御パケット中のデータを取得すると、制御パケット中のデータを廃棄率特性測定部72bに出力する。廃棄率特性測定部72は、制御パケットで通知されたパケット数を記憶する。
一方、通信装置60aでは、廃棄率特性測定部61aは、廃棄率を廃棄率制御部62aに設定する(ステップS53)。ステップS54において、廃棄率特性測定部61aは、廃棄率測定パケットに含めるデータをL4トランスポート処理部23aに出力する。廃棄率特性測定部61aから出力されたデータを処理することにより、L4トランスポート処理部23aとL3ネットワーク処理部22aは、廃棄率測定パケットを生成する。なお、L3ネットワーク処理部22aは、廃棄率測定パケットのタイプ情報=10(図9参照)に設定したとする。L3ネットワーク処理部22aやレート制御部21aを介して廃棄率測定パケットは廃棄率制御部62aに出力される。廃棄率制御部62aは、廃棄率測定パケットの廃棄率が、廃棄率特性測定部61aから設定された値になるように、入力された廃棄率測定パケットの一部を廃棄し、残りの廃棄率測定パケットを通信装置60bに送信する。
通信装置60bでは、振り分け部42bが、ネットワークインタフェース11bを介して廃棄率測定パケット中のデータを取得する。取得したデータでは、タイプ情報=10に設定されているので、振り分け部42bは、取得したデータを廃棄率特性測定部72bに出力する。廃棄率特性測定部72bは、廃棄率測定パケットのペイロード中に含まれているデータを用いて、トランスポートスループットを測定する。さらに、廃棄率特性測定部72は、廃棄率測定パケット中のシーケンス番号と、あらかじめ通知されたパケット数を用いて、廃棄率を計算する(ステップS55)。廃棄率特性測定部72bは、得られた廃棄率とトランスポートスループットの組み合わせを、廃棄率測定パケットの送信元である通信装置60aに送信するための処理を行う(ステップS56)。
通信装置60aの受信処理部68aは、ネットワークインタフェース11aを介して、廃棄率とトランスポートスループットの組み合わせの通知を取得する。受信処理部68a中の振り分け部42aは、得られた通知中の情報を廃棄率特性測定部61aに出力する。このため、廃棄率特性測定部61aは、廃棄率とトランスポートスループットの組み合わせを廃棄率特性テーブル32aに格納することにより、廃棄率特性テーブル32aを更新する。その後、廃棄率特性測定部61aは、廃棄率特性テーブル32中に含まれているインデックスの全てに対して、廃棄率とトランスポートスループットの組み合わせが格納されているかを判定する。全てのインデックスに対して、廃棄率とトランスポートスループットの組み合わせが格納されるまで、廃棄率特性測定部61aは、ステップS52以降の処理を繰り返す。
図16では、図を見やすくするために、図16中のGではステップS52〜S56の処理を1回だけ図示しているが、図16中のGに示す処理は、廃棄率特性テーブル32を生成するために複数回にわたって行われる。すなわち、廃棄率特性テーブル32の各インデックスに対応付けた廃棄率とトランスポートスループットの組み合わせが得られるまで、ステップS53での廃棄率の設定値を変えて、図16中のGに示す処理が繰り返し行われるものとする。なお、廃棄率特性テーブル32の更新のためにステップS52〜S56の処理を複数回繰り返すが、ステップS52〜S56の処理のいずれの回でも、送信レートは一定値に保たれているとする。
ステップS58〜S63の処理は、図10のステップS12〜S19を参照しながら説明した処理と同様である。このように、第3の実施形態にかかる通信装置60は、廃棄率特性テーブル32中の情報を更新することができる。
図17は、送信側の通信装置60で行われる処理の例を説明するフローチャートである。廃棄率特性測定部61は、廃棄率制御部62での廃棄率の設定値を初期化する(ステップS71)。廃棄率特性測定部61は、廃棄率測定を行う通信先に向けて、廃棄率測定開始の通知を送信するための処理を行う(ステップS72)。なお、廃棄率測定開始の通知には、1回の廃棄率の測定で送信される廃棄率測定パケットの数の情報が含められている。その後、廃棄率特性測定部61は、廃棄率を廃棄率制御部62に設定する(ステップS73)。廃棄率特性測定部61から廃棄率計測パケットに含めるデータを取得すると、L4トランスポート処理部23とL3ネットワーク処理部22は、廃棄率計測パケットを生成する。廃棄率制御部62は、生成された廃棄率計測パケットの一部を、廃棄率計測パケットの廃棄率がステップS73で設定された値になるように廃棄し、廃棄していない廃棄率計測パケットを、通信先に向けて送信する(ステップS74)。
その後、廃棄率特性測定部61は、ネットワークインタフェース11や受信処理部68を介して、通信先の通信装置60での廃棄率とトランスポートスループットの通知を取得する(ステップS75)。廃棄率特性測定部61は、通知された廃棄率が前回の通知よりも減少しているかを判定する(ステップS76)。廃棄率特性測定部61は、通知された廃棄率が前回の通知よりも減少している場合、処理を終了する(ステップS76でYes)。一方、通知された廃棄率が前回の通知よりも減少していない場合、廃棄率特性測定部61は、設定された廃棄率が廃棄率特性テーブル32での廃棄率の最大値であるかを判定する(ステップS76でNo、ステップS77)。設定された廃棄率が廃棄率特性テーブル32での廃棄率の最大値である場合、廃棄率特性測定部61は、処理を終了する(ステップS77でYes)。
一方、設定された廃棄率が廃棄率特性テーブル32での廃棄率の最大値ではない場合、廃棄率特性測定部61は、得られたデータを廃棄率特性テーブル32に記録する(ステップS77でNo、ステップS78)。さらに、廃棄率特性測定部61は、廃棄率制御部62での廃棄率の設定値を増加させて、ステップS72に戻る(ステップS79)。
なお、図17は一例であって、実装に応じて、図17の処理は変更され得る。例えば、ステップS76やステップS77でYesと判定された場合であっても、得られた廃棄率とスループットの情報を廃棄率特性テーブル32に記録するように変形されてもよい。
図18は、受信側の通信装置60で行われる処理の例を説明するフローチャートである。廃棄率特性測定部72は、廃棄率計測パケットの送信元から受信したパケットから、廃棄率計測パケットの送信数を取得する(ステップS81)。ネットワークインタフェース11は、廃棄率計測パケットを受信する(ステップS82)。廃棄率特性測定部72は、廃棄率計測パケット中のデータを取得する。廃棄率特性測定部72は、廃棄率計測パケットのうちで最後に送信されたパケットを受信したかを判定する(ステップS83)。廃棄率計測パケットのうちで最後に送信されたパケットを受信していない場合、廃棄率特性測定部72は、廃棄率計測パケットを待ち合わせる期間のタイムアウトが発生しているかを判定する(ステップS83でNo、ステップS84)。廃棄率計測パケットを待ち合わせる期間のタイムアウトが発生していない場合、廃棄率特性測定部72は、ステップS82に戻る(ステップS84でNo)。
一方、廃棄率計測パケットのうちで最後に送信されたパケットまでを受信している場合、廃棄率特性測定部72は、受信した廃棄率計測パケットを用いて、廃棄率とトランスポートスループットを求める(ステップS83でYes、ステップS85)。その後、廃棄率特性測定部72は、廃棄率とトランスポートスループットを、廃棄率測定パケットの送信元に通知する(ステップS86)。ステップS84において、廃棄率計測パケットを待ち合わせる期間のタイムアウトが発生していると判定した場合(ステップS84でYes)にも、廃棄率特性測定部72は、ステップS85以降の処理を行う。
このように、第3の実施形態によると、廃棄率特性テーブル32は、起動時などに、通信装置60によって自律的に更新される。このため、実際に送受信を行う通信装置60間での通信で得られた実測に基づいて廃棄率特性テーブル32が得られる。従って、第3の実施形態では、予め、オペレータが他のシステム等で通信装置間での通信をシミュレーションすることによって廃棄率特性テーブル32を生成する処理を削減することができる。
<第4の実施形態>
第4の実施形態では、データの受信側の通信装置がデータの送信レートを計算して、送信側の通信装置に通知する場合について説明する。
図19は、第4の実施形態で使用される通信装置の構成の例を説明する図である。通信装置80は、送信処理部81、受信処理部85、アプリケーション処理部50、記憶部30、ネットワークインタフェース11を備える。図19では、送信処理部81の詳細を通信装置80a中に示し、受信処理部85の詳細を通信装置80b中に示している。なお、送信処理部81と受信処理部85は、プロセッサ101によって実現される。
送信処理部81は、レート制御部21、L3ネットワーク処理部22、L4トランスポート処理部23、計測部24を備える。一方、受信処理部85は、L3ネットワーク処理部41、振り分け部42、L4トランスポート処理部43、計測部44、送信レート決定部86を有する。
送信レート決定部86は、適宜、計測部44に対して、通信先の通信装置80との間でパケットロスを発生させずに利用可能な送信レートの最大値BWavaの計測の開始を要求する。なお、送信レート決定部86は、データの送信を要求する通信装置80の情報を、通信先として予め取得しているとする。また、送信レート決定部86は、廃棄率特性テーブル32を用いて、性能限界廃棄率Plimの算出も行う。なお、性能限界廃棄率Plimの算出の手順は、図7と図8を参照しながら説明した処理と同様である。
計測部44は、送信レート決定部86からの要求に応じて、通信先の通信装置80に対して、パケットロスを発生させずに利用可能な送信レートの最大値BWavaの計測の開始を通知する。以下、図20を参照しながら、通信方法の例を説明する。
図20は、第4の実施形態にかかる通信方法を説明するシーケンス図である。データパケットの受信側の通信装置80bに含まれている送信レート決定部86bは、廃棄率特性テーブル32bを読み込み、性能限界廃棄率を算出する(ステップS91、S92)。さらに、送信レート決定部86bは、計測部44bに対して、通信先の通信装置80との間でパケットロスを発生させずに利用可能な送信レートの最大値BWavaの計測の開始を要求する。
計測部44bは、通信先の通信装置80aに向けて、計測パケットの送信に使用する送信レートを通知する制御パケットを送信するための処理を行う(ステップS93)。計測部24aは、制御パケット中に含まれている送信レートをレート制御部21aに設定する(ステップS94)。計測部24aは、計測パケットに含めるペイロードと、計測パケットの送信先が通信装置80bであることを特定する情報をL3ネットワーク処理部22aに出力する。L3ネットワーク処理部22aは、計測パケットを生成し、レート制御部21aに出力する。レート制御部21aは、L3ネットワーク処理部22aから入力されたパケットを、計測部24aから通知された送信レートで、通信装置80bに送信する(ステップS95)。
通信装置80bの振り分け部42bは、ネットワークインタフェース11bなどを介して、計測パケットを取得すると、計測パケットを計測部44bに出力する。計測部44bは、計測パケットの受信レートを計測し、通信装置80aに通知した送信レートと受信レートを比較する。計測部44bは、比較処理の結果を用いて、適宜、再度の計測に使用する送信レートを決定して、ステップS93以降の処理を行う。図20中のHに示す処理は、パケットロスを発生させずに利用可能な送信レートの最大値BWavaが得られるまで繰り返される。
パケットロスを発生させずに利用可能な送信レートの最大値BWavaが得られると、通信装置80bの計測部44bは、得られた値を送信レート決定部86bに出力する。すると、送信レート決定部86bは、制御パケット中のデータから得られたBWavaと性能限界廃棄率Plimを用いて、トランスポートスループットを最大化する送信レート(BWtra)を決定する(ステップS97)。送信レート決定部86bは、トランスポートスループットを最大化する送信レート(BWtra)として求めた値を通知する制御パケットを生成し、ネットワークインタフェース11b経由で通信装置80aに送信する(ステップS98)。
通信装置80aのレート制御部21aは、受信処理部85aなどを介して、制御パケットで通知された送信レート(BWtra)を取得する。レート制御部21aは、取得した送信レートを通信装置80bとのデータパケットの送信に用いる送信レートに設定する。その後、アプリケーション処理部50aが通信装置80b宛てのデータを生成する。L4トランスポート処理部23aやL3ネットワーク処理部22aの処理により、データパケットが生成される。L3ネットワーク処理部22aは、データパケットをレート制御部21aに出力すると、レート制御部21aは、設定された送信レート(BWtra)でデータパケットを通信装置80bに向けて送信する。
このように、第4の実施形態によると、データパケットの受信側の通信装置80bは、データパケットの送信元の通信装置80aに対して、通信装置80bへのデータパケットの送信レートを通知することができる。このため、送信側の通信装置80aは、データパケットの送信レートを通信先ごとに決定しなくてもよい。このため、第4の実施形態は、送信側の通信装置80の負荷を軽くするために使用することができる。例えば、送信側の通信装置80aがサーバ装置であり、複数の端末にデータを送信する場合などでは、送信側の通信装置80の負荷を軽くすることが望ましいので、第4の実施形態の適用に適している。
<その他>
なお、実施形態は上記に限られるものではなく、様々に変形可能である。以下にその例をいくつか述べる。
以上の説明で記載したテーブルやパケットのフォーマットは一例であり、実装に応じて変更され得る。
第4の実施形態では、説明を分かりやすくするために、廃棄率特性テーブル32を通信装置80が更新しない場合の例を説明したが、第4の実施形態においても、第3の実施形態と同様に、廃棄率特性テーブル32が通信装置80で生成されてもよい。
パケットロスを発生させない送信レートの最大値の計算方法の例を、図13を参照しながら説明したが、図13の処理は一例である。例えば、通信装置(10、60、80)は、高い送信レートを初期値に設定し、送信レート=受信レートとなるまで、送信レートを徐々に下げてもよい。通信装置(10、60、80)は、送信レート=受信レートとなったときの送信レートを、パケットロスが発生しない送信レートの最大値BWavaとしても良い。さらに、通信装置(10、60、80)は、計測パケットを様々なレートで送信し、二分探索でBWavaを探索してもよい。この場合、通信装置(10、60、80)は、送信レート>受信レートなら送信レートを下げて再度計測パケットを送信することで、送信レートの上限を更新する。一方、送信レート=受信レートなら、通信装置(10、60、80)は、送信レートを上げて再度計測パケットを送信することで、送信レートの下限を更新する。通信装置(10、60、80)は、これらの処理を、送信レートの上限と下限の差分が所定の誤差範囲内に収束するまで行い、BWavaを求めてもよい。
上述の第1〜第4の実施形態を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
通信先装置へのパケットの送信レートと、前記通信先装置におけるパケットの受信レートを用いて第1の送信レートを計測する計測部と、
前記通信先装置との間の通信で使用するプロトコルによる誤り訂正の種別と前記第1の送信レートに基づいて第2の送信レートを算出し、前記第2の送信レートを、前記通信先装置との通信に使用する送信レートに決定する決定部と、
前記決定部が決定した送信レートで、前記通信先装置にパケットを送信する通信部
を備えることを特徴とする通信装置。
(付記2)
前記計測部は、前記第1の送信レートを、パケットロスが発生しない送信レートの最大値として計測し、
前記決定部は、前記通信先装置が受信に失敗するパケットで送信されたデータを前記プロトコルによる誤り訂正によって復元可能な送信レートの上限値以下で、前記第1の送信レートよりも大きな値を、前記第2の送信レートに決定する
ことを特徴とする付記1に記載の通信装置。
(付記3)
前記プロトコルを用いた通信が所定の送信レートで行われた場合の、前記プロトコルでの誤り訂正処理後のスループットと、前記通信先装置宛のパケットの廃棄率を対応付けた情報を記憶する記憶部をさらに備え、
前記決定部は、前記情報で前記プロトコルでの誤り訂正後のスループットの低下が所定の閾値に達したときの廃棄率である限界廃棄率を求め、前記通信先装置宛のパケットの廃棄率が前記限界廃棄率となる送信レートを、前記プロトコルでの誤り訂正によって復元可能な送信レートの上限値として計算する
ことを特徴とする付記2に記載の通信装置。
(付記4)
前記通信先装置に送信する計測パケットを、予め設定された設定廃棄率で廃棄してから前記通信部に出力する廃棄処理部と、
前記廃棄処理部に前記設定廃棄率の設定値を通知する特性測定部を備え、
前記通信部は、前記計測パケットの総数を、前記計測パケットの送信数として前記通信先装置に通知する制御パケットを送信するとともに、前記通信先装置への送信レートを所定の値に保って、前記廃棄処理部から出力された計測パケットの送信処理を行い、
前記特性測定部は、前記廃棄処理部での前記設定廃棄率を変更することによって、前記通信先装置から前記プロトコルでの誤り訂正後のデータのスループットを、前記設定廃棄率に設定した個々の値に対応付けて取得することにより、前記プロトコルでの誤り訂正の特性を測定し、
前記決定部は、前記特性測定部が求めた特性での誤り訂正後のスループットの低下が所定の閾値に達したときの廃棄率である限界廃棄率を求め、前記通信先装置宛のパケットの廃棄率が前記限界廃棄率となる送信レートを、前記プロトコルでの誤り訂正によって復元可能な送信レートの上限値として計算する
ことを特徴とする付記2に記載の通信装置。
(付記5)
通信先装置からパケットを受信する通信装置であって、
前記通信先装置から前記通信装置への計測パケットの送信レートの設定要求を前記通信先装置に通知する通信部と、
前記通信先装置に通知した送信レートと、前記計測パケットの受信レートを用いて、第1の送信レートを計測する計測部と、
前記通信先装置との間の通信で使用するプロトコルによる誤り訂正の種別と前記第1の送信レートに基づいて第2の送信レートを算出し、前記第2の送信レートを、前記通信先装置との通信に使用する送信レートに決定する決定部
を備え、
前記通信部は、前記決定部が決定した送信レートを、前記通信装置との通信に使用することを要求する制御パケットを、前記通信先装置に送信する
をことを特徴とする通信装置。
(付記6)
前記計測部は、前記第1の送信レートを、パケットロスが発生しない送信レートの最大値として計測し、
前記決定部は、前記通信先装置が受信に失敗するパケットで送信されたデータを前記プロトコルによる誤り訂正によって復元可能な送信レートの上限値以下で、前記第1の送信レートよりも大きな値を、前記第2の送信レートに決定する
ことを特徴とする付記5に記載の通信装置。
(付記7)
通信先装置へのパケットの送信レートと、前記通信先装置におけるパケットの受信レートを用いて第1の送信レートを計測し、
前記通信先装置との間の通信で使用するプロトコルによる誤り訂正の種別と前記第1の送信レートに基づいて第2の送信レートを算出し、前記第2の送信レートを、前記通信先装置との通信に使用する送信レートに決定し、
前記決定した送信レートで、前記通信先装置にパケットを送信する
処理を通信装置が行うことを特徴とする通信方法。
(付記8)
前記通信装置は、
前記第1の送信レートを、パケットロスが発生しない送信レートの最大値として計測し、
前記通信先装置が受信に失敗するパケットで送信されたデータを前記プロトコルによる誤り訂正によって復元可能な送信レートの上限値以下で、前記第1の送信レートよりも大きな値を、前記第2の送信レートに決定する
ことを特徴とする付記7に記載の通信装置。
(付記9)
前記通信装置は、
前記プロトコルを用いた通信が所定の送信レートで行われた場合の、前記プロトコルでの誤り訂正処理後のスループットと、前記通信先装置宛のパケットの廃棄率を対応付けた情報を記憶する記憶部を備え、
前記情報で前記プロトコルでの誤り訂正後のスループットの低下が所定の閾値に達したときの廃棄率である限界廃棄率を求め、
前記通信先装置宛のパケットの廃棄率が前記限界廃棄率となる送信レートを、前記プロトコルでの誤り訂正によって復元可能な送信レートの上限値として計算する
ことを特徴とする付記8に記載の通信方法。
(付記10)
前記通信先装置に送信する計測パケットを、予め設定された設定廃棄率で廃棄してから前記通信先装置に送信し、
前記計測パケットの総数を、前記計測パケットの送信数として前記通信先装置に通知する制御パケットを送信し、
前記設定廃棄率を変更することによって、前記通信先装置から前記プロトコルでの誤り訂正後のデータのスループットを、前記設定廃棄率に設定した個々の値に対応付けて取得することにより、前記プロトコルでの誤り訂正の特性を測定し、
求めた特性での誤り訂正後のスループットの低下が所定の閾値に達したときの廃棄率である限界廃棄率を求め、
前記通信先装置宛のパケットの廃棄率が前記限界廃棄率となる送信レートを、前記プロトコルでの誤り訂正によって復元可能な送信レートの上限値として計算する
処理を前記通信装置が行うことを特徴とする付記8に記載の通信方法。
3 ネットワーク
5 送信端末
7 受信端末
10、60 通信装置
11 ネットワークインタフェース
20、65、81 送信処理部
21 レート制御部
22、41 L3ネットワーク処理部
23、43、70 L4トランスポート処理部
24 計測部
25、86 送信レート決定部
30 記憶部
31 送信レートテーブル
32 廃棄率特性テーブル
40、68、85 受信処理部
42 振り分け部
44 計測部
50 アプリケーション処理部
61 廃棄率特性測定部
62 廃棄率制御部
72 廃棄率特性測定部
101 プロセッサ
102 メモリ
103 記憶装置
104 バス
105 通信インタフェース
106 出力装置
107 入力装置
201 L3ネットワークプロトコル
202 L4トランスポートプロトコル
203 アプリケーション

Claims (6)

  1. 通信先装置へのパケットの送信レートと、前記通信先装置におけるパケットの受信レートを用いて第1の送信レートを計測する計測部と、
    前記通信先装置との間の通信で使用するプロトコルによる誤り訂正の種別と前記第1の送信レートに基づいて第2の送信レートを算出し、前記第2の送信レートを前記通信先装置との通信に使用する送信レートに決定する決定部と、
    前記決定部が決定した送信レートで、前記通信先装置にパケットを送信する通信部
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記計測部は、前記第1の送信レートを、パケットロスが発生しない送信レートの最大値として計測し、
    前記決定部は、前記通信先装置が受信に失敗するパケットで送信されたデータを前記プロトコルによる誤り訂正によって復元可能な送信レートの上限値以下で、前記第1の送信レートよりも大きな値を、前記第2の送信レートに決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記プロトコルを用いた通信が所定の送信レートで行われた場合の、前記プロトコルでの誤り訂正処理後のスループットと、前記通信先装置宛のパケットの廃棄率を対応付けた情報を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記決定部は、前記情報で前記プロトコルでの誤り訂正後のスループットの低下が所定の閾値に達したときの廃棄率である限界廃棄率を求め、前記通信先装置宛のパケットの廃棄率が前記限界廃棄率となる送信レートを、前記プロトコルでの誤り訂正によって復元可能な送信レートの上限値として計算する
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記通信先装置に送信する計測パケットを、予め設定された設定廃棄率で廃棄してから前記通信部に出力する廃棄処理部と、
    前記廃棄処理部に前記設定廃棄率の設定値を通知する特性測定部を備え、
    前記通信部は、前記計測パケットの総数を、前記計測パケットの送信数として前記通信先装置に通知する制御パケットを送信するとともに、前記通信先装置への送信レートを所定の値に保って、前記廃棄処理部から出力された計測パケットの送信処理を行い、
    前記特性測定部は、前記廃棄処理部での前記設定廃棄率を変更することによって、前記通信先装置から前記プロトコルでの誤り訂正後のデータのスループットを、前記設定廃棄率に設定した個々の値に対応付けて取得することにより、前記プロトコルでの誤り訂正の特性を測定し、
    前記決定部は、前記特性測定部が求めた特性での誤り訂正後のスループットの低下が所定の閾値に達したときの廃棄率である限界廃棄率を求め、前記通信先装置宛のパケットの廃棄率が前記限界廃棄率となる送信レートを、前記プロトコルでの誤り訂正によって復元可能な送信レートの上限値として計算する
    ことを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  5. 通信先装置からパケットを受信する通信装置であって、
    前記通信先装置から前記通信装置への計測パケットの送信レートの設定要求を前記通信先装置に通知する通信部と、
    前記通信先装置に通知した送信レートと、前記計測パケットの受信レートを用いて、第1の送信レートを計測する計測部と、
    前記通信先装置との間の通信で使用するプロトコルによる誤り訂正の種別と前記第1の送信レートに基づいて第2の送信レートを算出し、前記第2の送信レートを、前記通信先装置との通信に使用する送信レートに決定する決定部
    を備え、
    前記通信部は、前記決定部が決定した送信レートを、前記通信装置との通信に使用することを要求する制御パケットを、前記通信先装置に送信する
    をことを特徴とする通信装置。
  6. 通信先装置へのパケットの送信レートと、前記通信先装置におけるパケットの受信レートを用いて第1の送信レートを計測し、
    前記通信先装置との間の通信で使用するプロトコルによる誤り訂正の種別と前記第1の送信レートに基づいて第2の送信レートを算出し、前記第2の送信レートを、前記通信先装置との通信に使用する送信レートに決定し、
    前記決定した送信レートで、前記通信先装置にパケットを送信する
    処理を通信装置が行うことを特徴とする通信方法。
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