JP2018044735A - 空調装置又は冷凍装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】近距離無線通信信号に基づき各種設定が行われる空調システムは、近距離無線通信信号を受け付けるうえで利用者に対して入力を要求するパスワードを生成するパスワード生成部と、パスワードを入力されるパスワード入力部(近距離無線通信部)と、入力されたパスワードが適切である場合に近距離無線通信信号に基づく処理を実行する処理部(運転スケジュール制御部、アクチュエータ制御部、使用センサ管理部、現地情報管理部、時刻管理部、運転履歴管理部、接続制御部)と、通信ネットワークと、を備えている。パスワード生成部は、所定のタイミングで通信ネットワークに接続されている接続機器の特色を示す接続機器情報に基づきパスワードを生成する。
【選択図】図9
Description
図1は、空調システム100の概略構成図である。空調システム100は、家屋等の屋内に含まれる対象空間SPにおいて冷房や暖房等の空気調和を実現するシステムである。本実施形態において、空調システム100は、複数(ここでは6つ)の対象空間SP(SP1−SP6)を含む施設1に適用されている(図3参照)。
室外ユニット10は、室外(対象空間SP外)に設置される。室外ユニット10は、主として、冷媒回路を構成する要素として、複数の冷媒配管、圧縮機、四路切換弁、室外熱交換器、膨張弁等を有している(図示省略)。また、温度センサ及び圧力センサ等の各種センサ12や、室外ファン等の機器を有している。
図3は、施設1における各機器の設置態様を概略的に示した模式図である。図3において示される内容は、空調システム100の施工の際に用いられる(作業者に参照される)施工図面における記載内容の一部に相当する。図4は、対象空間SPにおける室内ユニット20の設置態様を概略的に示した模式図である。
図5は、正面視(使用時)におけるリモコン30の外観図である。本実施形態においては、複数のリモコン30(具体的には、第1リモコン30a−第6リモコン30f)が、施設1の対象空間SPに設置されている。各リモコン30は、いずれかの室内ユニット20と対応付けられており、対応する室内ユニット20と同一の対象空間SPに設置されている。具体的に、第1リモコン30aは、第1室内ユニット20aと対応付けられている。また、第2リモコン30bは第2室内ユニット20bと、第3リモコン30cは第3室内ユニット20cと、第4リモコン30dは第4室内ユニット20dと、第5リモコン30eは第5室内ユニット20eと、第6リモコン30fは第6室内ユニット20fと、それぞれ対応付けられている。各リモコン30は、対象空間SPの側壁SWに、取付部材を介して固定されている。
リモコン入力部31は、複数の物理キー311を含んでいる。物理キー311は、ユーザが押下することによりコマンドを入力するプッシュ式ボタンである。物理キー311は、機能が固定的に割り当てられた固定キー、又は割り当てられる機能が状況に応じて変動するファンクションキーである。各物理キー311は、リモコン制御部35と電気的に接続されており、押下されると所定の入力信号をリモコン制御部35に出力する。
リモコン表示部32は、フルドットマトリクス液晶表示パネルと、LEDバックライトと、を含んでいる。リモコン表示部32は、供給される駆動電圧に応じてバックライトの輝度を段階的に切り換えられる。
リモコン30が有するセンサ33には、室温を検出するためのサーミスタ等の温度センサが含まれている。センサ33は、リモコン制御部35と電気的に接続されており、検出値に相当する信号をリモコン制御部35に対して出力する。
近距離無線通信部34は、端末110と近距離無線通信を行うための機能部である。近距離無線通信部34は、端末110と近距離線通信用のアンテナやリーダ/ライタを含む通信回路を含んでいる。なお、リモコン30においては、視認者がリモコン30に内蔵されている近距離無線通信部34の位置を把握しやすいように、正面視(設置時)において近距離無線通信部34と重畳する位置に、所定のマーク又はテキストが印字されたラベル34aが貼り付けられている。なお、係るラベル34aについては、適宜省略若しくは変更が可能である。
リモコン制御部35は、RAMやROM等のメモリやCPU等で構成されるマイクロコンピュータを含んでいる。リモコン制御部35は、近距離無線通信部34と共通のプリント基板に実装されている。リモコン制御部35は、配線を介して近距離無線通信部34やセンサ33と電気的に接続されており、互いに信号の送受信を行う。
空調システム100では、図1及び図3に示すように、複数の通信ネットワークが構成されている。すなわち、空調システム100は、複数の通信ネットワークを備えている。具体的に、空調システム100では、室外ユニット10(室外ユニット制御部13)及び各室内ユニット20(室内ユニット制御部23)間における信号の伝送路として機能する第1ネットワークNW1が構築されている。第1ネットワークNW1は、室外ユニット制御部13(第1室外通信アダプタ15)が一の室内ユニット20(ここでは第1室内ユニット20a)の室内ユニット制御部23(第1室内通信アダプタ25)と通信線cb1で接続されるとともに、各室内ユニット20の室内ユニット制御部23(第1室内通信アダプタ25)が他の室内ユニット20の室内ユニット制御部23(第1室内通信アダプタ25)と通信線cb1で接続されることで構築されている。
図6は、コントローラ50、及びコントローラ50に接続される各部を模式的に示したブロック図である。図7は、コントローラ50に含まれる各機能部を模式的に示したブロック図である。
記憶部51は、室外ユニット制御部13、各室内ユニット制御部23、及び各リモコン制御部35等に含まれるROM、RAM、フラッシュメモリ等のメモリによって構成されている。記憶部51は、複数の記憶領域を含み、各記憶領域において所定の情報を記憶している。具体的に、記憶部51は、プログラム記憶領域511と、コマンド記憶領域512と、状態記憶領域513と、運転スケジュール記憶領域514と、運転履歴記憶領域515と、現地情報記憶領域516と、時刻記憶領域517と、使用センサ判別フラグ518と、表示データ記憶領域519と、送信データ記憶領域520と、接続機器情報記憶領域521と、パスワード記憶領域522と、を有している。
コマンド取得部52は、近距離無線通信部34において受信したコマンドを取得する機能部である。コマンド取得部52は、近距離無線通信部34において受信したコマンドのうち、通信コネクションを確立した端末110から送信されたコマンドを取得してコマンド記憶領域512に格納する。
検出値取得部53は、各種センサ(12、22、23)から検出値を出力されると、これを取得して状態記憶領域513に格納する。
運転スケジュール制御部54は、コマンド記憶領域512において運転スケジュールに係るコマンド(スケジュール設定コマンド)が新たに格納されると、当該コマンドに基づき、運転スケジュールテーブルを生成又は更新する。運転スケジュール制御部54は、生成又は更新した運転スケジュールテーブルを、運転スケジュール記憶領域514に格納する。
アクチュエータ制御部55は、記憶部51に記憶されている各種情報(例えば、コマンド記憶領域512において記憶されているコマンド、状態記憶領域513に記憶されている情報、運転スケジュール記憶領域514に記憶されている運転スケジュールテーブル、及び/又は現地情報記憶領域516に記憶されている現地情報等)に基づき、状況に応じて各種アクチュエータ(11、21)に信号を送信して動作を制御する。
使用センサ管理部56は、コマンド記憶領域512に記憶されている所定のコマンド(使用センサ選択コマンド)に基づき、使用センサ判別フラグ518において対応するビットを立てる、又はクリアする。
現地情報管理部57は、コマンド記憶領域512に記憶されている所定のコマンド(現地情報設定コマンド)に基づき、現地情報テーブルを生成又は更新する。現地情報管理部57は、生成した現地情報テーブルを現地情報記憶領域516に格納する。現地情報テーブルは、各室内ユニット20の設置場所に関する情報(現地情報)であり、例えば、対象空間SPの天井高、広さ、所在階、又は識別名称等を特定するための情報である。
時刻管理部58は、時間を計測するカウンタを含む機能部である。時刻管理部58は、コマンド記憶領域512において時刻の設定に係るコマンド(時刻設定コマンド)が新たに格納されると、当該コマンドに基づき時刻情報を生成し、時刻記憶領域517に格納する。時刻管理部58は、継続的に時間を計測し、計測した時間に基づき時刻記憶領域517に記憶されている時刻情報を適宜更新する。
運転履歴管理部59は、記憶部51に記憶されている各種情報(例えば、コマンド記憶領域512において記憶されているコマンド、状態記憶領域513に記憶されている各情報、運転スケジュール記憶領域514に記憶されている運転スケジュールテーブル、及び/又は時刻記憶領域517に記憶されている時刻情報等)に基づき、状況に応じて、運転履歴情報を生成する。運転履歴管理部59は、生成した運転履歴情報を運転履歴記憶領域515に格納する。
接続制御部60は、近距離無線ネットワークNW3を介した近距離無線通信によって端末110からの所定の信号(接続要求信号)を受信した際に、端末110との通信コネクションを確立する機能部である。具体的に、接続制御部60は、近距離無線通信によって端末110から所定の近距離無線通信信号(接続要求信号)を受信することに応じて、パスワード要求情報を接続要求信号の送信元の端末110(以下、「接続要求端末110」と称する)に対して送信する。パスワード要求情報は、空調システム100と端末110との通信コネクションを確立する際に接続要求端末110の保持者(利用者)に対して、パスワード記憶領域522に格納されているパスワードの入力を要求する情報である。
接続機器情報管理部61は、新たな接続機器情報を入力されると、これに対応する接続機器情報テーブルTB1(図8参照)を生成して、記憶部51(接続機器情報記憶領域521)に格納する。
パスワード生成部62は、所定のタイミングで、接続機器情報記憶領域521に記憶されている接続機器情報に基づき、所定のアルゴリズムでパスワードを生成する。本実施形態において、パスワード生成部62は、電源投入時(電源を供給された際)において接続機器情報記憶領域521に接続機器情報が記憶されている場合にパスワードを生成する。また、パスワード生成部62は、電源投入後において新たな接続機器情報が格納された場合にも、パスワードを生成する。すなわち、パスワード生成部62は、電源を供給されている状態において、保持している接続機器情報又はリモコン入力部31(接続機器情報入力部)に入力された接続機器情報に基づき、パスワードを生成する。
送信データ生成部63は、記憶部51に記憶されている各種情報(例えば、コマンド記憶領域512において記憶されているコマンド、状態記憶領域513に記憶されている各情報、運転スケジュール記憶領域514に記憶されている運転スケジュールテーブル、運転履歴記憶領域515に記憶されている運転履歴情報、及び/又は現地情報記憶領域516に記憶されている現地情報テーブル等)に沿って、送信データを生成する。送信データ生成部63は、生成した送信データを送信データ記憶領域520に格納する。
表示データ生成部64は、記憶部51に記憶されている各種情報(例えば、コマンド記憶領域512において記憶されているコマンド、状態記憶領域513に記憶されている情報、運転スケジュール記憶領域514に記憶されている運転スケジュールテーブル、運転履歴記憶領域515に記憶されている運転履歴情報、現地情報記憶領域516に記憶されている現地情報テーブル、及び/又は時刻記憶領域517に記憶されている時刻情報等)に基づき、状況に応じて、各リモコン30のリモコン表示部32において表示させる情報に係るデータ(表示データ)を生成する。表示データ生成部64は、生成した表示データを表示データ記憶領域519に格納する。
出力制御部65は、状況に応じて、各部に所定のデータを出力する。例えば、出力制御部65は、表示データ記憶領域519に新たな表示データが格納されると、当該表示データが対応するリモコン30において表示されるように、当該リモコン30(リモコン表示部32)に対して対応する駆動信号を出力する。
送信データ出力部66は、送信データ記憶領域520に記憶されている送信データを宛先となっている機器へ送信(出力)する。これにより、送信データ生成部63によって生成された送信データが、対応する機器へ適宜送信される。例えば、送信データ生成部63によって生成された接続機器情報に相当する送信データが、送信データ出力部66によって管理サーバ120へ送信される。
空調システム100においては、操作者によって各種設定に係るコマンドを入力される。操作者は、リモコン30のリモコン入力部31に所望のコマンドを入力することにより、又は端末110から近距離無線通信によってコマンド(近距離無線通信信号)を送信することにより、コマンドを入力する。
以下、図9を参照して、コントローラ50の処理の流れの一例を説明する。図9は、コントローラ50の処理の流れの一例を示したフローチャートである。
図10は、空調システム100で行われる処理の一例を模式的に示したシーケンス図である。
図10の期間S1に示されるように、まず、空調システム100に電源部から駆動電源が供給された後、作業者によってリモコン入力部31(接続機器情報入力部)において接続機器情報が入力されると、空調システム100は入力された接続機器情報を記憶する。その後、空調システム100は、記憶している接続機器情報を管理サーバ120へ送信する。これにより、管理サーバ120において空調システム100を設置している施設1や、他の現場における接続機器情報が蓄積され、蓄積した接続機器情報を活用することが可能となっている。例えば、管理サーバ120においては、蓄積されている接続機器情報に基づき、空調システム100を設置している施設1や、他の現場における定期点検やメンテナンスに関して時期や項目の確認及び通知等が行われる。
期間S2に示されるように、利用者が保有する端末110をリモコン30(近距離無線通信部34)に接近させると、端末110とリモコン30との間で近距離無線ネットワークNW3が形成されて近距離無線通信が行われる。係る近距離無線通信によって、端末110から接続要求信号が送信されると、空調システム100は当該接続要求信号の送信元の端末110に対してパスワードの入力を要求するパスワード要求信号を送信する。その後、当該端末110から所定時間t1以内に、適正なパスワードが送信され、空調システム100において係るパスワードが正常に受信されると、当該端末110が認証されて空調システム100と当該端末110との通信コネクションが確立される。これにより、空調システム100において、当該端末110からの近距離無線ネットワークNW3を介したコマンドの入力が可能な状態となる。
期間S3に示されるように、通信コネクションを確立されている端末110から空調システム100に対して、コマンド(近距離無線通信信号)が送信されると、空調システム100では、係るコマンドが取得され、当該コマンドに応じて対応する処理が実行される。その後、当該端末110との通信コネクション確立後、所定時間t2が経過したことに応じて、当該端末110との通信コネクションが切断される。
(7−1)
上記実施形態に係る空調システム100では、セキュリティ性及び信頼性の低下が抑制されており、また、利便性の低下が抑制されつつセキュリティ性について確保することが可能となっている。
上記実施形態に係る空調システム100では、接続機器情報は、通信ネットワークに接続されている各接続機器の施工時に用いられる施工図面によって特定される情報である。すなわち、接続機器情報が、一般に公開されない機密性の高い施工図面に基づき特定可能な情報となっている。これにより、接続機器情報の機密性を高めることが可能となっており、ひいてはパスワードの機密性を高めることが可能となっている。よって、利便性の低下が抑制されるとともにセキュリティ性が確保されている。
上記実施形態に係る空調システム100おいて、接続機器情報は、通信ネットワークに接続されている接続機器の機種名、機番又は台数を特定する情報である。これにより、接続機器情報を、一般に公開されない機密性の高い情報とすることが容易に可能となっている。その結果、接続機器情報、並びにパスワードの機密性を高めることが容易に可能となっている。
上記実施形態に係る空調システム100では、通信ネットワークに接続されている接続機器は、熱源ユニット、利用ユニット、リモートコントロール装置、若しくは通信アダプタ、又はこれらいずれかの構成要素である。これにより、接続機器情報を、一般に公開されない機密性の高い情報とすることが容易に可能となっている。その結果、接続機器情報並びにパスワードの機密性を高めることが容易に可能となっている。
上記実施形態に係る空調システム100では、「接続機器情報記憶部」(記憶部51、接続機器情報記憶領域521)が接続機器情報を記憶し、パスワード生成部62は接続機器情報記憶部に記憶されている接続機器情報に基づきパスワードを生成している。これにより、保持している接続機器情報に基づき、パスワードが生成されるようになっている。その結果、パスワードの入力を要求されるサービスマンや利用者等に対して大きな労力を強いることなく、パスワードが生成されるようになっている。よって、利便性に優れている。
上記実施形態に係る空調システム100では、パスワード生成部62は、接続機器情報入力部(リモコン入力部31)に入力された接続機器情報に基づき、パスワードを生成している。これにより、利用者等が接続機器情報入力部を介して入力した接続機器情報に基づき、パスワードが生成されるようになっている。その結果、利用者側で指定した接続機器情報に基づきパスワードが生成されうる。よって、利便性に優れている。
上記実施形態に係る空調システム100では、接続機器情報送信部(送信データ生成部63、送信データ出力部66)は、接続機器情報を、広域ネットワークNWaに接続されている管理サーバ120に宛てて送信するように構成されている。これにより、管理サーバ120側で施工現場毎に接続機器情報を収集することが可能となっている。その結果、施工現場毎に接続機器情報を蓄積することが容易となるとともに、蓄積した接続機器情報を活用することが容易に可能となっており、利便性に優れている。
上記実施形態に係る空調システム100では、パスワード出力部(リモコン表示部32、表示データ生成部64、出力制御部65)は、パスワード生成部62によって生成されたパスワードを、リモコン表示部32に出力(表示)するように構成されている。これにより、自動生成されたパスワードについて、権限を有する者が直接的に把握可能となっている。よって、利便性に優れている。
上記実施形態に係る空調システム100では、パスワード生成部62は、電源を供給された時にパスワードを生成するように構成されている。これにより、電源投入時にパスワードが自動生成されるようになっている。その結果、利用者等が特に意識することなく、パスワードが生成されるようになっており、利便性に優れている。
上記実施形態は、以下の変形例に示すように適宜変形が可能である。なお、各変形例は、矛盾が生じない範囲で他の変形例と組み合わせて適用されてもよい。
上記実施形態において、リモコン30及び端末110間で行われる近距離無線通信は、13.56MHzの周波数を用いるNFC(Near Field Communication)であった。しかし、リモコン30及び端末110間で行われる近距離無線通信は、必ずしもNFCである必要はなく、例えば2.4GHzの周波数を用いるBluetooth(登録商標)等、他の方式であってもよい。
上記実施形態では、パスワード生成部62は、接続機器情報に含まれる室外ユニット10、各室内ユニット20、各リモコン30、及び/又は各通信アダプタ15・16・25・26・36の、機種名、機番、及び/又は台数等に基づき、パスワードを生成するように構成されていた。しかし、パスワード生成部62がパスワードを生成する態様については、これに必ずしも限定されず、接続機器情報に基づいてパスワードを生成する限り適宜変更が可能である。例えば、パスワード生成部62は、接続機器情報に含まれる接続機器の通信アドレスやMACアドレスに基づいてパスワードを生成するようにしてもよい。また、例えば、パスワード生成部62は、接続機器情報に含まれる接続機器の構成要素(例えば、各種アクチュエータ11、21や各種センサ12、22、33等)の特色を示す情報(例えば型式や機番等)に基づいてパスワードを生成するようにしてもよい。
上記実施形態では、パスワード生成部62は、ベーシックデータに、接続機器情報を付加することでパスワードを生成していた。より詳細には、ベーシックデータの後に接続機器の機種名、機番、又は台数を付加することで、パスワードを生成していた。しかし、パスワードの生成態様については、必ずしもこれに限定されず、適宜変更が可能である。
上記実施形態では、接続機器情報は、接続機器の施工時に用いられる施工図面によって特定される情報であった。利便性の低下を抑制しつつ接続機器情報の機密性を高める、という観点では、接続機器情報がこのような情報であることが好ましい。しかし、これに限定されず、接続機器情報は、必ずしも接続機器の施工時に用いられる施工図面によって特定される情報である必要はない。
上記実施形態では、接続機器情報は、通信ネットワークに接続されている接続機器の機種名、機番又は台数を特定する情報であった。利便性の低下を抑制しつつ接続機器情報の機密性を高める、という観点では、接続機器情報がこのような情報であることが好ましい。しかし、これに限定されず、接続機器情報は、必ずしも通信ネットワークに接続されている接続機器の機種名、機番又は台数を特定する情報である必要はなく、接続機器の他の特色を特定する情報であってもよい。
上記実施形態では、リモコン30は、近距離無線通信部34を介してパスワードを入力されていた。つまり、本実施形態において、近距離無線通信部34は、端末110から出力されたパスワードを入力される「パスワード入力部」として機能していた。しかし、これに限定されず、リモコン30は、他の入力部を介して、パスワードを入力されてもよい。例えば、リモコン30は、リモコン入力部31にパスワードを入力されてもよい。係る場合、当該他の入力部が「パスワード入力部」として機能する。
上記実施形態では、接続機器情報が「接続機器情報入力部」を介して入力される場合について説明した。しかし、これに限定されず、接続機器情報は、予め(製造時や出荷時等に)接続機器情報記憶領域521に格納されていてもよい。すなわち、空調システム100は、予め接続機器情報を保持していてもよい。係る場合、電源投入時に、利用者等が特に操作することなく、パスワードが自動生成されるようになり、利便性に特に優れる。
上記実施形態では、パスワード生成部62は、電源を供給された時にパスワードを生成するように構成されていた。しかし、パスワード生成部62がパスワードを生成するタイミングについては必ずしもこれに限定されず、設置環境や設計仕様に応じて適宜変更が可能である。例えば、パスワード生成部62は、ユーザからパスワード生成の指示が入力されたことを契機として、パスワードを生成するように構成されてもよい。
上記実施形態では、初期設定完了後、利用者等が端末110の操作等を行うことによって、意図しない設定変更が偶発的に行われることについて抑制されている。係る効果をより確実にするためには、端末110との間に構築する通信コネクションにバリエーションをもたせてもよい。例えば、初期設定を行う作業者の端末110との間で構築する通信コネクションである初期設定接続と、日常的に利用者の端末110との間で構築する通信コネクションである利用者接続と、を設けて、状況に応じた通信コネクションを構築するように構成してもよい。係る場合、パスワード生成部62が初期設定接続用のパスワードと利用者接続用のパスワードとを生成し、接続制御部60において、入力されたパスワードに応じて確立する通信コネクションを区別されるように構成すればよい。これにより、初期設定完了後に、偶発的に初期設定が変更・上書きされることがさらに抑制される。
上記実施形態では、端末110を、コマンドを入力するための「コマンド入力装置」として機能させることが可能であり、端末110を介したコマンド入力を行う際に、各リモコン30は端末110から送信されたコマンドを受信するための「コマンド受信装置」として機能していた。しかし、これに限定されず、リモコン30以外の接続機器に近距離無線通信部34に相当する機能部を配置して、当該接続機器をコマンド受信装置として機能させてもよい。
上記実施形態では、近距離無線通信部34は、リモコン30内に配置されていた。しかし、近距離無線通信部34は、リモコン30以外の接続機器内に配置されてもよい。
上記実施形態においては、接続機器が、室外ユニット10、各室内ユニット20、各リモコン30、及び各通信アダプタ15・16・25・26・36である場合について説明した。しかし、これに限定されず、空調システム100に含まれる接続機器は、適宜変更が可能であり、上記のものに代えて/加えて、他の機器(例えば各リモコン30の機能を統括した集中リモコンや、室外ユニット10と室内ユニット20の間で冷媒の流れを切り換える冷媒流路切換ユニット等)であってもよい。
上記実施形態では、リモコン30はリモコン入力部31を有しており、リモコン30の操作者はリモコン入力部31を介して接続機器情報を入力することが可能であるように構成されている。すなわち、リモコン30は、「接続機器情報入力部」に相当するリモコン入力部31を有している。しかし、リモコン30は、リモコン入力部31に代えて/リモコン入力部31とともに、接続機器情報を入力する他の入力部を有していてもよい。係る場合、当該他の入力部は「接続機器情報入力部」に相当する。
上記実施形態では、パスワード生成部62によって生成されたパスワードがリモコン表示部32において表示(出力)されるように構成されていた。しかし、生成されたパスワードの出力態様については、必ずしもこれに限定されず、他の態様によって出力されてもよい。例えば、生成されたパスワードを、利用者が保持する端末110や他の機器へ出力制御部65等(パスワード出力部)から直接送信するように構成してもよい。
上記実施形態では、室外ユニット制御部13、室内ユニット制御部23、及びリモコン制御部35が個別に配置されていた。しかし、これに限定されず、室外ユニット制御部13の一部若しくは全部、各室内ユニット制御部23の一部若しくは全部、及び/又は各リモコン制御部35の一部若しくは全部は、一体に構成されてもよい。係る場合、一体に構成された制御部は、室外ユニット10内に配置されてもよいし、いずれかの室内ユニット20内に配置されてもよいし、いずれかのリモコン30内に配置されてもよいし、他の接続機器内に配置されてもよいし、接続機器とLANやWANを介して接続された他の装置(例えば管理サーバ120等)の内部に配置されてもよい。
上記実施形態では、コントローラ50は、室外ユニット制御部13、各室内ユニット20の室内ユニット制御部23、及び各リモコン30のリモコン制御部35が、通信ネットワーク(NW1、NW2)を介して接続されることで構成されていた。しかし、コントローラ50の構成態様については、特に限定されず、適宜変更が可能である。例えば、コントローラ50は、室外ユニット10、各室内ユニット20、及び各リモコン30の、いずれかに代えて/全てとともに、他の装置(例えば、管理サーバ120や集中リモコン等の他の機器等)を追加されて構成されてもよい。また、コントローラ50は、異なる空間に配置されるユニットが通信ネットワークで接続されることで構成されるのではなく、同一の空間に配置される各ユニットによって一体に構成されてもよい。
上記実施形態では、リモコン30は、いずれかの室内ユニット20と1対1に対応していたが、リモコン30は複数の室内ユニット20と対応付けられてもよい。すなわち、リモコン30は、いずれかの室内ユニット20と、1対多、又は多対多の関係となるように対応づけられてもよい。
上記実施形態では、近距離無線通信部34は、リモコン制御部35とは別に設けられていた。しかし、近距離無線通信部34は、リモコン制御部35に含まれていてもよい。
上記実施形態では、リモコン30は、いわゆる有線式のリモートコントロール装置であり、通信線cb2を介して対応する室内ユニット20と電気的に接続されていた。しかし、リモコン30は、対応する室内ユニット20(室内ユニット制御部23)と電波や赤外線を用いた無線通信を行うワイアレスリモコンであってもよい。係る場合、リモコン30は、持ち運び自在であるハンディタイプのものであってもよい。
上記実施形態では、リモコン30は、室内ユニット20とは別に独立して設けられていた。しかし、リモコン30は、必ずしも室内ユニット20と別体に構成される必要はなく、室内ユニット20と一体に構成されてもよい。すなわち、リモコン30は、室内ユニット20に内蔵されていてもよい。
上記実施形態では、リモコン30には表示手段としてのリモコン表示部32が設けられていた。しかし、必ずしもリモコン30においてリモコン表示部32を設ける必要はなく、リモコン表示部32については適宜省略が可能である。係る場合、リモコン表示部32において表示される表示データを表示する表示部を、他のユニット(室外ユニット10や室内ユニット20等)に設けてもよいし、他のユニットとは独立に設けて対象空間SPや他の空間に配置してもよい。
上記実施形態では、リモコン30は、対応する室内ユニット20と同一の対象空間SPに設置されたが、対応する室内ユニット20が設置される対象空間SPとは異なる他の空間に設置されてもよい。
上記実施形態では、各対象空間SPにおいて1台の室内ユニット20が設置されていた。しかし、各対象空間SPには、室内ユニット20が複数台設置されてもよい。
上記実施形態では、1台の室外ユニット10と複数台の室内ユニット20とが冷媒配管で接続されることで冷媒回路が構成されていた。しかし、空調システム100は、複数台の室外ユニット10を有していてもよい。すなわち、複数台の室外ユニット10と複数台の室内ユニット20とが冷媒配管で接続されることで冷媒回路が構成されてもよい。係る場合、空調システム100において構成される冷媒系統の数は単数であってもよいし複数であってもよい。
上記実施形態では、室内ユニット20は、天井に設置される天井埋込型であったが、これに限定されず、他の型式のものでもよい。例えば、室内ユニット20は、対象空間SPの内壁に設置される壁掛型、床面に設置される床置型等の空調室内機、又は床面より下方に設置される床下収納型等でもよい。
上記実施形態では、本発明が空調システム100において適用される場合について説明したが、本発明は、他の空調装置又は冷凍装置にも適用可能である。例えば、本発明は、空気清浄機、換気装置、又は除湿機等の空調装置にも適用可能である。係る場合、室内ユニット20は、対象空間SPに設置され、空気清浄(塵埃の回収)、換気、又は除湿等の空気調和を行う。
上記実施形態では、空調システム100は、複数の対象空間SPを含む施設1に設置されていた。しかし、空調システム100が設置される環境は、特に限定されず、あらゆる環境において設置可能である。例えば、空調システム100は、単一の対象空間SPを含む施設や家屋に設置されてもよい。また、空調システム100は、管理者と利用者とが一致する空間のみならず、管理者と利用者とが一致しない空間(例えばホテルの客室やレンタルルーム等、利用者が一時的に滞在する空間)に設置されてもよい。
上記実施形態では、管理サーバ120は、広域ネットワークNWa上に配置されていた。しかし、管理サーバ120は、必ずしも広域ネットワークNWa上に配置される必要はなく、空調システム100の設置場所(上記実施形態では施設1)と同一構内に配置されてもよい。
上記実施形態では、管理サーバ120は、空調システム100とは別に独立して配置されたが、管理サーバ120は、空調システム100の構成要素として、空調システム100に含まれていてもよい。
端末110は、近距離無線通信機能とは別の他の無線通信用のアンテナを有していてもよい。係る場合、空調システム100及び端末110間で行われる近距離無線通信の一部が、当該他の無線通信によって行われるように構成してもよい。
上記実施形態では、空調システム100に入力されるコマンドとして、運転状態切換コマンド、現地情報登録設定コマンド、スケジュール設定コマンド、時刻設定コマンド、使用センサ選択コマンド、及び表示態様設定コマンド等を例に挙げて説明した。しかし、空調システム100において入力されるコマンドは、必ずしもこれらのコマンドに限定されず、これらのコマンドのいずれかについては設計仕様や設置環境に基づき適宜省略が可能である。また、空調システム100において入力されるコマンドには、他のコマンドが含まれていてもよい。
上記実施形態では、管理サーバ120は、空調システム100とは別に配置されていた。しかし、空調システム100は、管理サーバ120を含んでいてもよい(すなわち、管理サーバ120は、空調システム100の構成要素として配置されてもよい)。そして、係る場合、コントローラ50に含まれる機能部(51−66)は、必要に応じて管理サーバ120内に配置されてもよい。
10 :室外ユニット(接続機器)
13 :室外ユニット制御部
15 :第1室外通信アダプタ(通信アダプタ、接続機器)
16 :第2室外通信アダプタ(通信アダプタ、接続機器)
20 :室内ユニット(接続機器)
23 :室内ユニット制御部
25 :第1室内通信アダプタ(通信アダプタ、接続機器)
26 :第2室内通信アダプタ(通信アダプタ、接続機器)
30 :リモコン(接続機器)
31 :リモコン入力部(接続機器情報入力部)
32 :リモコン表示部(パスワード出力部)
34 :近距離無線通信部(パスワード入力部)
35 :リモコン制御部
36 :リモコン通信アダプタ(通信アダプタ、接続機器)
50 :コントローラ
51 :記憶部(接続機器情報記憶部)
52 :コマンド取得部(処理部)
53 :検出値取得部
54 :運転スケジュール制御部(処理部)
55 :アクチュエータ制御部(処理部)
56 :使用センサ管理部(処理部)
57 :現地情報管理部(処理部)
58 :時刻管理部(処理部)
59 :運転履歴管理部(処理部)
60 :接続制御部(処理部)
61 :接続機器情報管理部
62 :パスワード生成部
63 :送信データ生成部(接続機器情報送信部)
64 :表示データ生成部(パスワード出力部)
65 :出力制御部(接続機器情報送信部、パスワード出力部)
66 :送信データ出力部(接続機器情報送信部)
100 :空調システム(空調装置、冷凍装置)
110 :端末(携帯通信端末)
120 :管理サーバ
NW1 :第1ネットワーク(通信ネットワーク)
NW2 :第2ネットワーク(通信ネットワーク)
NW3 :近距離無線ネットワーク
NWa :広域ネットワーク
SP(SP1−6) :対象空間
TB1 :接続機器情報テーブル
cb1―3 :通信線
Claims (9)
- 利用者が有する携帯通信端末(110)から近距離無線通信によって送信される近距離無線通信信号に基づき各種設定が行われる空調装置又は冷凍装置であって、
前記近距離無線通信信号を受け付けるうえで前記利用者に対して入力を要求するパスワード、を生成するパスワード生成部(62)と、
前記パスワードを入力されるパスワード入力部(34)と、
前記パスワード入力部に入力された前記パスワードが適切である場合に、前記近距離無線通信信号に基づく処理を実行する処理部(52、54−60)と、
前記近距離無線通信とは異なる他の通信の伝送信号、の伝送路として機能する通信ネットワーク(NW1、NW2)と、
を備え、
前記パスワード生成部は、所定のタイミングで、前記通信ネットワークに接続されている各機器(10、20、30、15、16、25、26、36)の特色を示す接続機器情報に基づき、前記パスワードを生成する、
空調装置又は冷凍装置(100)。 - 前記接続機器情報は、前記機器の施工時に用いられる施工図面によって特定される情報である、
請求項1に記載の空調装置又は冷凍装置(100)。 - 前記接続機器情報は、前記通信ネットワークに接続されている前記機器の機種名、機番又は台数を特定する情報である、
請求項1又は2に記載の空調装置又は冷凍装置(100)。 - 前記通信ネットワークに接続されている前記機器は、熱源ユニット(10)、利用ユニット(20)、リモートコントロール装置(30)、若しくは通信アダプタ(15、16、25、26、36)、又はこれらいずれかの構成要素である、
請求項1から3のいずれか1項に記載の空調装置又は冷凍装置(100)。 - 前記接続機器情報を記憶する接続機器情報記憶部(51)をさらに備え、
前記パスワード生成部は、前記接続機器情報記憶部に記憶されている前記接続機器情報に基づき、前記パスワードを生成する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の空調装置又は冷凍装置(100)。 - 前記接続機器情報を入力される接続機器情報入力部(31)をさらに備え、
前記パスワード生成部は、前記接続機器情報入力部に入力された前記接続機器情報に基づき、前記パスワードを生成する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の空調装置又は冷凍装置(100)。 - 前記接続機器情報を、前記通信ネットワーク又は他のネットワークに接続されている管理サーバ(120)に宛てて送信する接続機器情報送信部(63、66)をさらに備える、
請求項5又は6に記載の空調装置又は冷凍装置(100)。 - 前記パスワード生成部によって生成された前記パスワードを出力するパスワード出力部(32、64、65)をさらに備える、
請求項1から7のいずれか1項に記載の空調装置又は冷凍装置(100)。 - 前記パスワード生成部は、電源を供給された時に前記パスワードを生成する、
請求項1から8のいずれか1項に記載の空調装置又は冷凍装置(100)。
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