相互参照出願
本出願は、2014年4月18日に出願された米国特許仮出願第61/981,498号明細書および2014年8月28日に出願された米国特許仮出願第62/042,934号明細書の優先権および利益を主張するものであり、その全体がすべての目的で参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、一般に、医療機器産業(medical device industry)向けに特別に設計される在庫管理制御システム(inventory management and control system)に関する。しかしながら、記載されているシステムおよび方法は、他の産業にも適用可能である。
今日、高価な医療機器の製造業者は、製造業者が製造設備から離れるとこれらの製品を見ることができないことが多く、それによって市場における顕著な非能率およびコスト増大を引き起こす。こうした在庫制御の欠如は以下のように産業廃棄物に相当する、すなわち、1)何百万ドルもの運転資本浪費に相当する非常に低い在庫回転、2)現場で機器が期限切れになるリスクが高いので、機器がヒト患者に外科的に埋め込まれるかもしれないというリスクを引き起こす、3)製品が製造場所から出荷されれば在庫場所が未知であるので、回収または現場活動管理に費用がかかる、4)不要な在庫で満たされ、それによって製品および製品管理のコストを著しく押し上げる在庫供給/流通チェーン。今日、在庫を国中で見ることができる既知の電子データシステムがない。
在庫管理における非能率性のうちの1つが、バーコードなどのコンピュータ可読証印(computer−readable indicia)を利用して在庫を記録するプロセスである。在庫パッケージの外側にあるバーコードは、相手先商標製品管理者(original equipment manager)(OEM)の名前、部品番号、ロットおよび/もしくはシリアル番号、数量、および/または有効期限を反映するように使用され得る反映する符号化証印である。ハンドヘルド走査機器を使用して包装の外側にあるバーコードを走査すると時間がかかる可能性があり、証印が読み飛ばされたときにユーザエラーの可能性を導入する。
在庫を管理する一方法を提供することにより従来技術の欠点が克服されかつ追加の利点が提供され、この方法は、プロセッサによって復号可能証印の信号を入手すること、プロセッサによって復号可能証印の信号を復号して復号データにアクセスすることであって、復号データが目的物を識別する情報を含み、目的物が複数の品目を含む、アクセスすること、目的物を識別する情報に基づいて、プロセッサによってメモリから目的物の一部の視覚的表現を入手することであって、視覚的表現が複数の領域に分割され、各領域が複数の品目のうちの一品目を表す、入手すること、プロセッサによって視覚的表現を顧客に表示すること、プロセッサによって複数の領域のうちの少なくとも1つの名称を入手すること、および、名称を入手することに基づいて、複数の領域のうちの少なくとも1つによって表される品目の注文要求を生成すること、を含む。
在庫を管理する一方法を提供することにより従来技術の欠点が克服されかつ追加の利点が提供され、この方法は、復号可能証印の信号を入手すること、復号可能証印の信号を復号して復号データにアクセスすること、復号データを利用して画像を検索することであって、画像が複数の領域に分割され、各領域が品目を表す、検索すること、複数の領域のうちの少なくとも1つの名称を顧客から入手すること、および、選択される少なくとも1つの領域によって表される少なくとも1つ品目を表す注文要求を生成すること、を含む。
在庫を管理する一方法を提供することにより従来技術の欠点が克服されかつ追加の利点が提供され、この方法は、プロセッサによって復号可能証印の少なくとも1つのシンボルを含むデジタル画像を、このデジタル画像で描写される品目に関連して入手すること、プロセッサによって復号可能証印のシンボルを画像内に配置すること、プロセッサによって復号可能証印のシンボルを復号して復号データにアクセスすることであって、復号データが品目に関する有効期限を含む、アクセスすること、プロセッサによって品目が回収されているかどうかに関する情報を入手すること、および、有効期限が切れている、または品目が回収されている、の少なくとも一方を判定することに基づいて、グラフィカルユーザインタフェースに表示されたときにデジタル画像を更新して品目に対して視覚的インジケータを含めること、を含む。
上記技法の1つまたは複数の態様に関するコンピュータシステム、コンピュータプログラムプロダクト、および方法についても記述され、本明細書で請求され得る。さらに、上記技法の1つまたは複数の態様に関するサービスについても記述され、本明細書で請求され得る。
付加的な特徴が本発明の技法によって実現される。本発明の他の実施形態および態様は、本明細書に詳述され、請求された発明の一部と見なされる。
本発明の1つまたは複数の態様の上記の目的、特徴、および利点は、添付図面に関連して行われる下記の詳細な説明から明らかである。
本発明の一実施形態の1つまたは複数の態様を実行するために使用されるコンピューティング環境の一態様の一例を示す図である。
本発明の一実施形態に利用されるEIR端末の1つまたは複数の態様を示す図である。
本発明の1つまたは複数の態様を組み込み使用する単一プロセッサコンピューティング環境の一実施形態を示す図である。
本発明の1つまたは複数の態様を組み込んだコンピュータプログラムプロダクトの一実施形態を示す図である。
本発明の一実施形態の諸態様を示す関係図である。
本発明の一実施形態の諸態様を示すグラフィカルユーザインタフェース(GUI)のスクリーンショットの図である。
本発明の一実施形態の一態様を示す関係図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示す関係図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示す関係図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示す関係図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示す関係図である。
本発明の一実施形態の一態様を示すグラフィカルユーザインタフェース(GUI)のスクリーンショットの図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示すGUIのスクリーンショットの図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示すGUIのスクリーンショットの図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示すGUIのスクリーンショットの図である。
本発明の一実施形態の一態様を示すワークフローである。
本発明の一実施形態の別の態様を示すワークフローである。
本発明の一実施形態の別の態様を示すワークフローである。
本発明の一実施形態の別の態様を示すワークフローである。
本発明の一実施形態の一態様を示すグラフィカルユーザインタフェース(GUI)のスクリーンショットの図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示すGUIのスクリーンショットの図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示すGUIのスクリーンショットの図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示すGUIのスクリーンショットの図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示すGUIのスクリーンショットの図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示すGUIのスクリーンショットの図である。
本発明の一実施形態のワークフローを示す図である。
本発明の一実施形態のワークフローを示す図である。
開示されるシステムおよび方法の諸態様が採用され得る物理的環境の態様を示す図である。
本発明の一実施形態の1つまたは複数の態様を実行するために使用されるコンピューティング環境の諸態様の一例を示す図である。
本発明の少なくとも2つの異なる実施形態に関連する一ワークフローを示す図である。
本発明の少なくとも2つの異なる実施形態に関連する別のワークフローを示す図である。
本発明の一実施形態の一態様を示すGUIのスクリーンショットの例を示す図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示すGUIのスクリーンショットの例を示す図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示すGUIのスクリーンショットの例を示す図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示すGUIのスクリーンショットの例を示す図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示すGUIのスクリーンショットの例を示す図である。
本発明の一実施形態の別の態様を示すGUIのスクリーンショットの例を示す図である。
発明の詳細な説明
本発明の諸態様、ならびにそれらの特定の特徴、利点、および詳細について、添付図面に示されている非限定的な例を参照して以下でより十分に説明する。周知の材料、製作ツール、加工技術などの説明は、本発明を不必要にあいまいにしないように省略する。しかしながら、詳細な説明および具体的な例は、本発明の諸態様を示しながら、例示としてのみ与えられ、限定するために与えられるものではないことが理解されるべきである。基礎となる発明概念の趣旨および/または範囲内にある様々な置換、修正、追加、および/または配置が、本開示から当業者には明らかとなるであろう。
本発明の諸実施形態は、消費者が在庫を管理する能力を大幅に改善する。本発明の諸態様は、医療機器産業を含むが、これに限定されるものではない産業向けの現行産業ソルーションよりもずっと低いコストで(より大きな機能性、より大きな情報可視性、改善された企業の意思決定)提供する改善されたサービスを行う。
本発明の諸実施形態の態様は、供給者および/または相手先商標製品製造会社(Original Equipment Manufacturers)(OEM)の、現場の在庫を非常に目立つようにする能力を可能にする。可視性は、本発明を利用する認可された個人がサービスを受けるどのストック場所でも在庫に関して位置特定または報告することができ、その場合、システムにアクセスできるメモリリソースで利用できるデータがあることを意味する。この機能性は、各場所にある在庫が「見える」ので、単一エンティティが複数の物理的場所にわたって在庫を管理することを可能にする。OEMという用語は、別の会社によって購入され、その購入会社のブランド名で小売りされる製品または構成要素の元の製造業者を意味する。OEMという用語は、製品を当初製造した会社を意味する。
本発明の諸実施形態は、以下の4つの構成要素、すなわち、1)医療機器産業向けに特別に設計された在庫管理制御システム、2)品目を正確に在庫するための高度な画像認識能力および証印走査読取り能力を有するハンドヘルドの電子データ収集ハードウェアおよびソフトウェアシステム、3)在庫を確実に保管しかつ管理するように設計された部屋、4)以下の処理の管理、すなわち、受領、振替、サイクルカウント、損傷製品管理、期限管理、および回収管理の処理の管理、のうちの少なくとも1つを含むことができる。
本発明の一実施形態では、パッケージ在庫からの在庫情報の収集は、バーコードおよび/またはその他のタイプの符号化情報を読み取るように構成された、符号化情報読取り(EIR)端末を含むが、これに限定されるものではないモバイルコンピューティング機器を利用して、品目の包装上のバーコードを含むが、これに限定されるものではない証印を走査することによって実現することができる。在庫パッケージの外側にあるバーコードは、相手先商標製品管理者(OEM)名、部品番号、ロット番号および/もしくはシリアル番号、数量、および/または有効期限を反映するように使用され得る符号化証印である。しかしながら、ハンドヘルドの走査機器を使用して包装の外側にあるバーコードを個々に走査すると時間がかかり、証印が読み飛ばされたときにユーザエラーの可能性を導入する。本発明の一態様は、前述したモバイル機器を利用して、ソフトウェアおよび/またはハードウェアを利用することによって品目群を一度に効果的に走査し、それによって在庫表示の画像を取り込み、その画像からバーコードおよび/またはその他の符号化証印を取り出すシステムおよび方法を含む。この方法は、ソフトウェアおよび/またはハードウェアを利用して、取り出されたバーコードを復号するとともに、復号情報を保有することをさらに含む。保有された情報は、特定のディスプレイ上でもかつ/または異なる場所でも在庫を管理するのに役立つ。
本発明の一実施形態は、例えば、産業のうちでとりわけ医療機器産業での使用に適合することができる在庫管理制御システムである。本明細書に定義されるように、医療機器はインプラントと器具の両方を含む。本発明の諸実施形態は、下記の構成要素および/または機能性を含む、すなわち、1)データ分析のための高度な分析能力および報告書作成能力、2)品目マスタの維持管理、3)現場で実行されるすべての在庫処理のためのリポジトリ、4)OEMに在庫補充処理を発行するための補充エンジン、5)継続的/連続的在庫サービスをスケジュール設定するためのスケジューリングシステム、および/または、6)管理対象在庫(例えば、手術室(OR)手順の完了時のOR内の医療材料)の消費に関係する情報を取り込むように構成された在庫管理制御システム、を含む。
本発明の諸実施形態は、ユーザが、例えば、具体的には、1)受領、2)振替、3)サイクルカウント、4)損傷製品管理、5)期限管理、6)回収管理を含むが、これらに限定されるものではない高価な医療機器に関するプロセスを管理することを可能にする。
図1は、本発明の諸実施形態によって利用され得るアーキテクチャ100の一例である。少なくとも1つのプロセッサを有する少なくとも1つのコンピュータサーバ110が、在庫管理制御システムの一部としてプログラムコードを実行する。このプログラムコードは、本開示を通してソフトウェアとも称される。コンピュータサーバ110上にありかつかつ/またはそのサーバ110上で実行されるプログラムコードと通信するメモリリソースもまた、在庫管理制御システムの一部を備えることができる。サーバ110は、バーコードおよび/またはその他のタイプの符号化情報を読み取るように構成された符号化情報読取り(EIR)端末を含むが、これに限定されるものではない少なくとも1つのモバイルコンピューティング機器120と通信する。本発明の一実施形態では、モバイルコンピューティング機器120は、この方法の一実施形態では医療機器を正確に在庫するために利用される画像認識能力およびバーコード走査読取り能力を有するEIR端末を備える。図1において、サーバ110は、通信接続130を通じてモバイルコンピューティング機器120と通信することができる。
本発明の諸実施形態は、例えば、高価な医療機器および/またはその他の在庫(器具を含む)を確実に保管しかつ管理するように設計された「部屋」140も含むことができる。部屋130は、図1には単一の部屋として表されているが、1つの部屋から多数の部屋および/または離間された部屋を代表している。この部屋は、本発明の諸実施形態では、部屋に入って来る在庫のRFID取込み(受領)および部屋から出て行く在庫のRFID取込み(発行)を支援する安全な場所である。情報は、部屋内のRFID読取り機器150によって取り込まれる。RFID読取り機器150によって取り込まれたデータは、サーバ110に電子的に伝えることができる。
本発明の一実施形態では、部屋140の特徴は、すなわち、高価な医療機器を含むことができる在庫(ストックまたはストア)への安全な部屋を含む。さらに、医療機器はそれぞれ、パッケージに付着されたRFIDチップを有しているはずである。したがって、医療機器が出入口内の電子読取り機を通って部屋から除去されると、「発行トランザクション」は、サーバ110にアクセスできる収容される分析エンジンに電子的に取り込まれることになる。さらに、医療機器が部屋内の後方に置かれると、医療機器は、出入口内の電子読取り機を通過することになり、「受領トランザクション」が、分析エンジンを備えるサーバ上のプログラムコードによって電子的に取り込まれることになり、プログラムコードは本開示を通して論じられる。部屋140の用途は、部屋140として医療機器を保管することに限定されないのに加えて、本発明は全体として、自動車産業、宝飾品や衣料などの一般小売業界を含む幅広い産業で使用可能である。
図2は、EIR端末の一実施形態の構成要素レベルの図であり、EIR端末は、本発明の一実施形態に利用され得るモバイルコンピューティング機器120の一例である。図7の例では、EIR端末100は、両方ともシステムバス370に結合される少なくとも1つのマイクロプロセッサ310とメモリ320とを備えることができる。マイクロプロセッサ310は、汎用マイクロプロセッサまたは専用マイクロプロセッサ(例えばASIC)によって提供することができる。一実施形態では、EIR端末100は単一のマイクロプロセッサを備えることができ、このマイクロプロセッサは中央処理装置(CPU)と称されることがある。別の実施形態は、EIR端末100は、2つ以上のマイクロプロセッサ、例えば、EIR端末の機能性の一部または大部分を与えるCPUとある特定の機能性を果たす専用マイクロプロセッサとを備えることができる。当業者なら、2つ以上のマイクロプロセッサの間の処理タスク分配の他のスキームが本開示の範囲内にあることを理解するであろう。
EIR端末100は、システムバス370に通信可能に結合される通信インタフェース340をさらに備えることができる。一実施形態では、通信インタフェースは、無線通信インタフェースによって提供することができる。無線通信インタフェースは、例えば、以下のプロトコル、IEEE802.11/802.15/802.16プロトコルファミリのうちの少なくとも1つのプロトコル、HSPA/GSM/GPRS/EDGEプロトコルファミリのうちの少なくとも1つのプロトコル、TDMAプロトコル、UMTSプロトコル、LTEプロトコル、および/またはCDMA/1xEV−DOプロトコルファミリのうちの少なくとも1つをサポートするように構成することができるが、これらのプロトコルに限定するものではない。
EIR端末100は、両方ともやはりシステムバス370に結合されるキーボードインタフェース354およびディスプレイアダプタ355をさらに備えることができる。EIR端末100は、電池356をさらに備えることができる。一実施形態では、電池356は、交換可能な再充電可能電池パックによって提供することができる。
EIR端末100は、GPS受信機380をさらに備えることができる。EIR端末100は、加入者識別モジュール(SIM)カードを受け入れるように構成された少なくとも1つのコネクタ390をさらに備えることができる。
EIR端末100は、例えば、以下に限定されるものではないが、RFID読取り機器、バーコード読取り機器、またはカード読取り機器によって提供される1つまたは複数のEIR機器330をさらに備えることができる。一実施形態では、EIR端末100は、EIR機器330を使用して符号化メッセージを読み取るとともに、符号化メッセージの入った生のメッセージデータを出力するように構成することができる。別の実施形態では、EIR端末100は、EIR機器330を使用して符号化メッセージを読み取るとともに、符号化メッセージに対応する復号メッセージデータを出力するように構成することができる。本明細書に用いられているように、「メッセージ」は、英数字および/または非英数字を含む文字列を表示すためのものである。符号化メッセージは、製品のソースおよびモデルを識別するような情報を例えばUPCコードで伝達するために使用することができる。
バーコードを読み取る、RFIDを読み取る、または符号化情報が記録されているカードを読み取るモバイルコンピューティング機器は、本開示の範囲内においてこれらのカテゴリのうちの2つ以上を読み取ることができる。例えば、バーコードを読み取る機器は、カード読取り機および/またはRFID読取り機を含んでいてもよく、RFIDを読み取る機器もまた、バーコードおよび/またはカードを読み取ることができてもよく、カードを読み取る機器は、バーコードおよび/またはRFIDも読み取ることができてもよい。さらに明瞭にするために、機器の主要機能は、かかる機器と見なされるためにこれらの機能のいずれも含んでいる必要がなく、例えば、バーコードを読み取ることができる携帯電話、スマートフォン、またはPDAは、本開示の目的のために、バーコードを読み取り、かつ図1に見られるようなモバイルコンピューティング機器120を構成することができる機器である。
本発明の一実施形態では、EIR端末100は、EIR端末100がデジタル画像を取り込むことを可能にするデジタルカメラ構成要素350を含み、デジタル画像は、EIR端末100の1つまたは複数の処理ユニットによって処理することができる。EIR端末100は、EIR端末100のデジタルカメラ構成要素350によって取り込まれた画像とEIR端末のオペレータへの警報および情報とを表示するための、グラフィカルユーザインタフェース(GUI)(図示せず)も含むことができる。例えば、後でより詳細に論じるように、GUIは、EIR端末100によって走査された品目が期限切れになっているかつ/または回収されていることをオペレータに表示することができる。
図3は、コンピュータシステム100内のサーバ110のようなリソース200のブロック図を示し、リソース200は、技法のいくつかの実施形態の技術アーキテクチャの一部である。リソース200は、いくつかの実施形態ではマイクロプロセッサ204を含むことができる回路網202を含むことができる。コンピュータシステム200は、メモリ206(例えば、揮発性メモリ機器)および記憶装置208も含むことができる。記憶装置208は、不揮発性メモリ機器(例えば、EEPROM、ROM、PROM、RAM、DRAM、SRAM、フラッシュ、ファームウェア、プログラマブル論理など)、磁気ディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブなどを含むことができる。記憶装置208は、内部記憶機器、付属記憶機器、および/またはネットワークアクセス可能記憶機器を備えることができる。システム200は、メモリ206にロードされ、かつマイクロプロセッサ204または回路網202によって実行され得るコード212を含むプログラム論理210を含むことができる。
いくつかの実施形態では、コード212を含むプログラム論理210は、記憶装置208またはメモリ206に保存されてもよい。他のいくつかの実施形態では、プログラム論理210は、回路網202に実装されてもよい。したがって、図2は、プログラム論理210を他の要素から切り離して示してあるが、プログラム論理210は、メモリ206および/または回路網202に実装されてもよい。
ソフトウェア、コンピュータ可読コードまたは命令を実行するためにリソース200の処理リソースを使用することは、このコードを保存することができる場所を限定するものではない。プログラム論理、コード、およびソフトウェアという用語は、本出願を通して同義に用いられる。
図4を参照すると、一例では、コンピュータプログラムプロダクト400が、例として、コンピュータ可読プログラムコード手段または論理404を保存するための1つまたは複数の非一時的コンピュータ可読記憶媒体402を含んでいて、技法の1つまたは複数の態様を提供しかつ容易にする。
当業者なら理解するように、技法の態様は、システム、方法、またはコンピュータプログラムプロダクトとして具体化することができる。したがって、技法の態様は、以下のすべてが概して本明細書では「回路」、「モジュール」または「システム」と称されることがある、全体がハードウェアの実施形態、全体がソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、あるいはソフトウェア態様とハードウェア態様を組み合わせた実施形態の形をとることができる。さらに、技法の態様は、コンピュータ可読プログラムコードがその上で具現化される、1つまたは複数のコンピュータ可読媒体で具体化されるコンピュータプログラムプロダクトの形をとることができる。
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体を任意に組み合わせたものが利用されてもよい。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読信号媒体またはコンピュータ可読記憶媒体とすることができる。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読信号媒体で具体化されるコンピュータ可読プログラムコードを有する伝搬データ信号を、例えば、搬送波のベースバンド内でまたは一部として含むことができる。このような搬送信号は、電磁気、光学、またはそれらの任意の適当な組合せを含むが、これらに限定されるものではない様々な形のうちのいずれかをとることができる。コンピュータ可読信号媒体は、コンピュータ可読記憶媒体ではなく、命令実行のシステム、装置または機器によって使用されるまたはそれと通信するプログラムを伝達、伝搬、または搬送することができる任意のコンピュータ可読媒体とすることができる。
コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、電子、磁気、光学、電磁、赤外線もしくは半導体のシステム、装置、または機器、あるいはこれらを任意適当に組み合わせたものとすることができるが、これらに限定されるものではない。コンピュータ可読記憶媒体のより具体的な例(限定的なリスト)としては、1つまたは複数の電線を有する電気接続部、携帯用コンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読出し専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラマブル読出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)、光ファイバ、携帯用コンパクトディスク読出し専用メモリ(CD−ROM)、光学式記憶機器、磁気記憶機器、またはそれらを任意適当に組み合わせたもの、がある。本明細書では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行のシステム、装置、または機器によって使用されるまたはこれに関連するプログラムを含むまたは保存することができる任意の有形媒体とすることができる。
コンピュータ可読媒体上に具体化されるプログラムコードは、無線、有線、光ファイバケーブル、RFなど、またはそれらを任意適当に組み合わせたものを含むが、それらに限定されるものではない適切な媒体を使用して送信することができる。
技法の態様に対する演算を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語と、「C」プログラミング言語、アセンブラもしくは類似のプログラミング言語などの従来の手続きプログラミング言語とを含む1つまたは複数のプログラミング言語を任意に組み合わせたもので書き込むことができる。プログラムコードは、ユーザのコンピュータ上で完全に、ユーザのコンピュータ上で部分的に、独立したソフトウェアパッケージとして、ユーザのコンピュータ上で部分的にかつ遠隔コンピュータ上で部分的に、または遠隔コンピュータもしくはサーバ上で完全に実行することができる。後者のシナリオでは、遠隔コンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)または広域ネットワーク(WAN)を含む任意のタイプのネットワークを通じてユーザのコンピュータに接続されてもよく、あるいは、接続は(例えば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通じて)外部コンピュータに対してなされてもよい。
技法の態様は、本発明の諸実施形態による方法、装置(システム)およびコンピュータプログラムプロダクトのフローチャート図および/またはブロック図を参照して本明細書に記載されている。フローチャート図および/またはブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート図および/またはブロック図内のブロックを組み合わせたものが、コンピュータプログラム命令によって実行され得ることが理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、機械を生産するために汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラマブルデータ処理装置に提供することができ、したがって、これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたはその他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行するものであり、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに明記されている機能/動作を実行するための手段を作り出す。
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他の機器に特定の態様で機能するように指示することができるコンピュータ可読媒体に保存することもでき、したがって、コンピュータ可読媒体に保存される命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロック内に明記されている機能/動作を実行する命令を含む製造物品を生産する。
コンピュータプログラム命令は、コンピュータプログラムコードとも称され、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他の機器にロードされて、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他の機器上で一連の演算ステップを実行させてコンピュータ実施プロセスを生成することもでき、したがって、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行する命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックに明記されている機能/動作を実行するためのプロセスを提供する。
各図内のフローチャートおよび/またはブロック図は、技法の様々な実施形態によるシステム、方法、およびコンピュータプログラムプロダクトの可能な実装のアーキテクチャ、機能性、および演算を示す。この点に関連して、フローチャートまたはブロック図の各ブロックは、特定の論理機能を実行するための1つまたは複数の実行可能命令を含むモジュール、セグメント、またはコード部分を表すことができる。いくつかの代替実装では、ブロック内に記載されている機能は、各図に記載されている順序を外れて行われることがあることにも留意されたい。例えば、連続的に示されている2つのブロックは、実際には実質的に同時に実行されてもよく、あるいは、ブロックは、関係する機能性に応じて逆の順序で実行されてもよいことがある。ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート図内のブロックを組み合わせたものは、特定の機能または動作を実行する専用ハードウェアベースのシステム、あるいは専用ハードウェアおよびコンピュータ命令を組み合わせたものによって実行することができることにも留意されたい。
上記に加えて、技法の1つまたは複数の態様は、顧客の環境の管理を提供するサービスプロバイダによって提供、提案、展開、管理、サービスなどが行われてもよい。例として、サービスプロバイダは、1つまたは複数の顧客に技法の1つまたは複数の態様を実行するコンピュータコードおよび/またはコンピュータ命令の作成、維持、サポートなどを行うことができる。見返りとして、サービスプロバイダは、例として、加入および/または料金契約の下で顧客から支払いを受けることができる。追加的にまたは代替的に、サービスプロバイダは、1つまたは複数の第三者への広告コンテンツの販売から支払いを受けることができる。
技法の一態様では、技法の1つまたは複数の態様を実行するためにアプリケーションが展開されてもよい。一例として、アプリケーションの展開は、技法の1つまたは複数の態様を実行するように動作可能なコンピュータインフラを設けることを含む。
技法の別の態様として、コンピューティングインフラが、コンピュータ可読コードをコンピューティングシステムに組み入れることを含めて展開されてもよく、コンピュータ可読コードはコンピューティングシステムと組み合わせると、技法の1つまたは複数の態様を実行することができる。技法の別の態様として、コンピューティングシステムは、1つまたは複数のデータベースを含むが、これに限定されるものではないいくつかのシステムリソースが共有されるピアツーピアモードで動作することができるが、1つまたは複数のプロセッサによって実行可能なプログラムコードは、図1のモバイルコンピューティング機器120を含む各コンピュータ上でローカルにロードされる。
技法の別の態様として、コンピュータ可読コードを含むコンピューティングインフラをコンピュータシステムに組み入れるプロセスが提供され得る。コンピュータシステムはコンピュータ可読媒体を備え、コンピュータ可読媒体は技法の1つまたは複数の態様を備える。コンピュータ可読コードはコンピュータシステムと組み合わせると、技法の1つまたは複数の態様を実行することができる。
さらに、他のタイプのコンピューティング環境が、技法の1つまたは複数の態様の恩恵を受けることができる。一例として、環境はエミュレータ(例えば、ソフトウェアまたは他のエミュレーション機構)を含むことができ、エミュレータでは、特定のアーキテクチャ(例として、命令実行、アドレス交換などのアーキテクトされた機能、およびアーキテクトされたレジスタ)またはそのサブセットが(例えば、プロセッサおよびメモリを有するネイティブコンピュータシステム上で)エミュレートされる。このような環境では、エミュレータを実行するコンピュータがエミュレートされる能力とは異なるアーキテクチャを有することができるにしても、エミュレータの1つまたは複数のエミュレーション機能が技法の1つまたは複数の態様を実装することができる。一例として、エミュレーションモードで、エミュレートされる特定の命令または演算が復号され、適切なエミュレーション機能が個々の命令または演算を実装するように構築される。
エミュレーション環境では、ホストコンピュータが、例として、命令およびデータを保存するメモリと、メモリから命令を取り出し、随意に、取り出された命令に対してローカルバッファリングする命令フェッチユニットと、取り出された命令を受け、取り出されている命令のタイプを決定する命令復号ユニットと、命令を実行する命令実行ユニットと、を含む。実行は、復号ユニットによって決定されるように、メモリからデータをレジスタにロードすること、レジスタからデータをメモリに戻して保存すること、またはあるタイプの算術演算または論理演算を行うこと、を含むことができる。一例では、各ユニットはソフトウェアに実装される。例として、上記ユニットによって実行される上記演算は、エミュレータソフトウェアに1つまたは複数のサブルーチンとして実装される。
さらに、システムバスを介してメモリ要素に直接または間接的に結合される少なくとも1つのプロセッサを含む、プログラムコードを保存しかつ/または実行するのに適したデータ処理システムが使用可能である。メモリ要素は、例として、プログラムコードの実際実行中に使用されるローカルメモリと、大容量記憶装置と、キャッシュメモリと、を含み、キャッシュメモリは、コードが実行中に大容量記憶装置から検索されなければならない回数を減らすために、少なくとも一部のプログラムコードを一時的に記憶するものである。
入出力機器またはI/O機器(キーボード、ディスプレイ、ポインティング機器、DASD、テープ、CD、DVD、サムドライブ、および他の記憶媒体など)は、システムに直接結合することができ、あるいは介在I/Oコントローラを通じてシステムに結合することができる。データ処理システムが介在プライベートネットワークまたはパブリックネットワークを通じて他のデータ処理システムまたは遠隔プリンタもしくは記憶機器に結合した状態になるのを可能にするために、ネットワークアダプタがシステムに結合されてもよい。モデム、ケーブルモデム、およびイーサネットカードは、入手可能なタイプのネットワークアダプタのほんの一部に過ぎない。
前述のように、本発明の一実施形態は、図1のサーバ110などの1つまたは複数のコンピュータリソース、ならびに図2のEIR端末200などのモバイルコンピューティング機器上で提供される集中在庫管理システム、を含む。
本発明の一実施形態では、モバイルコンピューティング機器は、医療機器を正確にカウントするための高度な画像認識およびバーコード走査読取り能力を有するハンドヘルドの電子データ収集システムである。この機器は、医療機器の在庫管理および在庫補充をサポートするために分析エンジンとインタフェースをとる。本発明の一実施形態では、モバイル機器上の処理リソースによって実行されるプログラムコードは、医療機器産業で使用するために構成される。この産業向けにカスタマイズされるソフトウェアの機能の中に、機器トレイの画像上に領域を選択する能力があり、機器トレイで、小さい印のない部分がこの選択に基づいて配置され補充注文書を作成する。この機能を利用するために、ユーザは、モバイル機器のEIR能力を利用してバーコードおよび/またはRFIDを走査することができる。この選択を行った後、プログラムコードが機器上でかつ/またはサーバで実行することで、この識別情報を復号して走査された品目を認識する。この例では、走査された品目は、多くの小型品目を収容するトレイ群を備える。走査された品目を識別した後、プログラムコードは、モバイル機器上のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を通じて機器の各トレイの画像を表示する。次いで、ユーザは、トレイの画像を実際のトレイと比較し、トレイ内の不足品目を表す画像上の領域を選択する。ユーザによる選択結果は、モバイル機器からサーバ上の分析エンジンに伝達され、次いで、分析エンジンは、その保管スロット内に何個配置されるべきかを決定することができ、不足個数の補充注文を出す。
本発明の諸実施形態は、例えば医療産業、具体的には医療機器産業に関係する在庫を管理するのを支援する実施形態を含めて、欠品の補充を支援するためにキットの画像を対話形式で利用する。この技法を利用して、ユーザ(例えば、監査員)は、写真内の品目に触れることにより、キットからなくなっている品目を画像から選択することになる。本発明の一実施形態では、GUI内の画像の要素を選択することにより、プログラムコードが画像内の選択された1つまたは複数の品目が「グレーアウトする(Gray Out)」。製品のこうした灰色化は、品目がキット内に存在していないことを示しているはずである。次いで、プログラムコードは、画像、メタデータおよびユーザ入力に基づいて在庫リストを構築する。
本発明の一実施形態では、画像ベースの選択結果およびその後の在庫リストの作成は、3つのサブシステムおよび/またはモジュールを含むものとして理解することができる。モジュールは、1)キット定義およびホットスポットマッピング、2)データ同期化システム、3)モバイルアプリケーション監査ソフトウェアである。モジュール(サブシステム)の説明では、整形外科業界で利用されるキットは管理され得る在庫の例として使用される。当業者なら、開示されるシステムおよび方法が他の産業にわたって他の品目を在庫するのにも適用できることを認識するであろう。
本発明の一実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ上で実行されるプログラムコードは、キット定義およびホットスポットマッピングシステムを備え、このシステムは、各キットを分析エンジン内に構成する役割を担うサブシステムである。このシステムは、キットに各層の高解像度画像を追加すること、各層に製品を割り当てること、および座標点(長方形、円形、または多角形)を各製品に関連付けること、を含む。
本発明の一実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ上で実行されるプログラムコードは、データ同期化システムを備える。このデータ同期化サブシステムは、分析エンジンとモバイルコンピューティング機器上の処理リソースによって実行されるプログラムコードとの間で製品およびキットメタデータを通信する役割を担う。
本発明の一実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ上で実行されるプログラムコードは、モバイルアプリケーション監査ソフトウェアを備える。このサブシステムは、製品およびキットメタデータならびにキット画像とのユーザ対話を翻訳する役割を担う。これらの対話の完了時に、アプリケーションは、キットメタデータを利用して、在庫キットの在庫記録を作成する。
図5は、本技法の諸態様を備える3つの主要システム、すなわち、分析エンジン、データ同期化サービス、および遠隔在庫制御モバイルアプリケーションの対話を示す。これらの構成要素はそれぞれ、何千もの在庫ポイントおよび何百万ものSKU(在庫管理単位)を扱うようにスケール変更する企業クラスの技法を提供するために協調して働く。
在庫管理のための画像ベースの選択は、製品およびスケジューリングデータ、ならびにキットを処理するためのキット層情報を含む、メタデータおよびデータを含むバックエンドデータの存在に頼っている。このデータは、サーバまたは集中データベースに保存することができるが、モバイルコンピューティング機器上で実行するプログラムコードは、モバイルアプリケーション監査ソフトウェアと称されることがあり、メタデータを分析エンジンからモバイル機器の近くにあるメモリリソースへ転送するためにデータ同期化を要求することができる。データ同期化により、モバイルアプリケーションは容易にアクセスできる通信接続のない環境で動作することができる。
記述される視覚的キット在庫はメタデータに頼っている。キット用の視覚的走査機能を使用した場合、この動作をサポートするメタデータは、キット情報、キット層情報、および層製品に関係するデータ定義を含むが、これらに限定されるものではない。キット情報は、キット自体に特有のデータであり、SKUの数、キットの別名、説明、ロットコード、およびキット内にある層の数を含むが、これらに限定されるものではない。キット層情報はキット層メタデータを含み、キット層メタデータは、キットの高解像度画像、および各画像がどの層(例えば、第1/最上の層、第2の層など)に関係するのかを示す情報を含む。層製品のメタデータは、キット層上にある各製品に製品IDおよび製品情報を提供する。当業者には明らかなように、与えられる例に利用される製品は、OR内で共通に利用される医療キットであるが、本発明の技法は、どの品目にも適用することができ、在庫が例えば工具ケースのような所与の容器内に層をなして置かれるときに特に役立つ。
キット層、画像および製品が入手されると、プログラムコードは、各画像上の各製品位置に座標点/形状を生成することができる。図6は、記載されている方法のこの部分がいかに実施されるかの一例である。
図6を参照すると、製品のリストが層上の各品目について提示される。管理者などのユーザが、形状タイプを選択し、それを各製品の画像上に置く。プログラムコードはこの選択結果を入手し、選択された形状をリスト内の調整品目と関連付けた。層が保存されると、リスト内の各品目に対する形状座標が保存され、層に関連付けられる。
本技法の一実施形態では、データ同期化システムは、本発明の一態様として理解され得るものであり、2つの主要構成要素、すなわち、受信データ同期化(在庫データ)および発信データ同期化(メタデータおよびイベント情報)を有する。
アウトバウンドデータ同期化は、モバイルアプリケーションへの新しいまたは更新されたメタデータ情報(モバイルコンピューティング機器上で実行するプログラムコード)を得る役割を担っている。データ同期化サービスは、データ同期のためのレストフルコール(restful call)を受ける。データ同期要求は、少なくとも2つのタイプを有することができる。例えば、顧客は、初期のまたは完全なデータロードを要求することがある。これは、すべてのメタデータを顧客に送信する。これは、エンドユーザに対して新しいモバイル機器を起動するために使用されることが多い。さらに、顧客は増分同期を要求することができ、増分同期は、最終更新の日時からのデータ変更内容だけを送信する。
要求が受信されると、データ同期化サービスは、各サービスタイプにアクション要求を送り、データを検索する。データはハッシュマップに追加され、JSON(ジャバスクリプトオブジェクトノーテーション)ドキュメントに変換される。JSONは、オブジェクトモデルのシリアライゼーション、転送、およびデシリアライゼーションを可能にするテキストベースのデータ交換である。JSONは、本発明の一実施形態に使用されるデータ交換の一種の一例である。当業者なら、追加の類似技術が本発明の他の実施形態において置換され得ることを認識するであろう。図7は、前述したデータ同期化プロセスの諸態様を可視化したものである。
インバウンドデータ同期化プロセスは、在庫から受信されたデータ(キットデータをすべて含む)を保存すること、およびそのデータを処理して分析エンジンデータベースにすることを含む。受信されたデータは、データのすべてがうまく処理されるようにするトランザクションを利用して処理することができ、フィードに関する問題があれば容易に取り消すことができる。図8は、本発明の諸実施形態におけるデータフローの詳細図を提供する。
モバイルアプリケーション監査ソフトウェアは、キット在庫プロセス中に利用される。監査員(ユーザ)が棚上の各品目を走査しているときに、プログラムコードは、受信データをパースし、製品情報を探索して、走査される製品がデータベース内で識別され得るようにする(この実施形態では、ローカルデータベースは、分析エンジンからのデータとして同期されており、データ同期化を利用しないいくつかの実施形態では、モバイル機器はサーバ上に配置される集中データベースにアクセスすることができる)。製品を識別することができない場合、監査員はその情報をシステムに手動で入力する。製品がプログラムコードによってキットとして識別された場合、システムは、キットを開放できるか否かについて促す。キットを開放することができる場合、監査員はキットを在庫する。図9に監査プロセスを概略的に示す。
本発明の一実施形態では、ユーザが製品を走査している、またはキット在庫プロセスを使用している間、図10に見られるように、データはサービス層を利用してデータベースから検索される。
本技法の一実施形態では、図11に見られるように、走査される製品がキットであり、キットが監査するために開放され得る場合、システムはキットおよび層の関連画像をロードする。ユーザは、層画像の側面にある矢印を使用して複数の層の間をナビゲートすることができる。次いで、監査員は画面上の写真を比較し、キット層上にない品目を選択する。これにより、品目が画像上で「グレーアウトする」。キットの在庫が完了すると、プログラムコードは、どの製品があるか(およびどの製品がないか)を決定し、キットの在庫リストを構築する。図11は、プログラムコードによって表示されるキットおよび層に関連する画像を示す。図13は、ユーザがキット層上に表示される画像から実際のキット内の不足している品目を選択できることを示す。
図12は、GUI内の所与のキットからの完全層のプログラムコードによるレンダリングである。プログラムコードは、バーコードおよび/または他の証印を入手し、証印を復号し、それが写真のトレイを有するキットを表していると決定すると、この写真を生成する。この写真を見ると、ユーザは、図12における完全トレイの写真をユーザが調べている実際のトレイと比較することができる。ユーザが実際のトレイ内に空き領域を探し出すと、ユーザは、GUI内の不足品目を選択することができる。図13に見られるように、ユーザは、品目がなくなっている領域を選択し、強調表示することができる。プログラムコードは、これらの選択結果を受け取り、サーバに送信するための不足品目の記録を作成して、分析エンジンが補充注文を作成することができるようにする。
図14を参照すると、1つのトレイの分析を完了すると、プログラムコードは、所与のキット内の次のトレイをレンダリングすることができる。最初のトレイとまったく同じように、ユーザは、図15に見られるように、不足品目を表す領域を選択することができ、それによって、分析エンジンを備えるプログラムコードは不足品目のための補充注文書を作成することが可能になる。
本発明の別の実施形態では、ユーザは、バーコードを走査しかつ/または所与のキット上の他の証印を読み取り、次いで、モバイル機器を使用して各トレイの写真を撮ることができる。プログラムコードは、証印を復号することによってトレイに関する識別情報を入手し、メモリリソースを参照してキットの構成要素を識別する。画像認識能力を利用すると、プログラムコードは、キット内のトレイの写真を受け取り、不足構成要素を識別するとともに、補充のためにこの情報をサーバに伝達することができる。
医療産業に関係する品目は、本システムの注記機能がどのように働くのかの例として提供されるに過ぎない。当業者には明らかなように、本明細書に開示されるシステムおよび方法は、例えば、小売商品、自動車、フードサービスなどを含む様々な産業における在庫管理システムにわたって適用可能である。
本発明の諸実施形態は、受領、替、サイクルカウント、損傷製品管理、期限管理、回収管理を含むが、これらに限定されるものではない、高価な医療機器に特有の処理を管理するために使用されるビジネスプロセスの一部として利用することができる。
上述したプロセスにおける本発明の諸実施形態の使用のサブセットについて以下で論じる。本技法の諸態様がビジネスプロセスに利用される場合に論じられる特定のプロセス例としては、外科製品受領管理、外傷受領管理、外科製品サイクルカウント管理、外傷製品サイクルカウント管理、外科製品返品管理、返品管理、およびOR在庫管理がある。提案される例は医療機器産業に特有であるが、当業者なら、その技法がさらなる産業に適合するようになされ得ることを認識するであろう。外科製品管理への言及は整形外科用製品を含むが、これに限定されるものではない。
外科製品受領管理:本発明の諸実施形態は外科製品受領管理を管理する。受領管理は、確立された基準および手順に従ってイベント施設で製造業者の製品の収集、分類および承認をする手順と定義される。このプロセスは、製品を所与の施設内のストック棚上にしまうことも含む。
受領管理の前に、病院または外来患者用施設(本明細書ではまとめて「病院」と称される)内の到着OEMストック場所から在庫が検索される。受領および収納用の在庫は、病院内の無菌パックストック場所へ移され、すべての既存ストックから離れた物理的な場所に置かれる。前述のサイクルカウント手順は、すべてのOEMの製品に対して完了する。
この手順を開始するために、ユーザは、病院施設内の到着OEMストック場所から検索された箱を開梱または開放する。ユーザ(例えば監査員)は、モバイルコンピューティング機器上のアプリケーションをプルアップし、受領アプリケーションを起動する。このアプリケーションを利用して、監査員は受領書を作成し、パッキングスリップから重要な情報(すなわち、ASN番号、注文番号、出荷日、および追跡番号)を取り込む。モバイルコンピューティング機器を使用して、監査員は製品番号を走査し、監査員はロット番号を走査し、監査員は数量(例えば1)を入力し、監査員は製品を棚に置き、監査員は、受領されるべき次のパッケージへ進み処理する。完了すると、監査員は受領パッケージを閉鎖する。受領パッケージがユーザによって閉鎖されたという情報を入手すると、モバイルコンピューティング機器上で実行するプログラムコードが、モバイルコンピューティング機器のローカルデータをサーバ上のローカルデータと同期させる。サーバは在庫を入手し、受領「パッケージ」またはイベントを作成する。
外傷受領管理−受領管理は、確立された基準および手順に従ってイベント施設で製造業者の製品の収集、分類および承認をする手順と定義される。このプロセスは、製品を、前述した図1の部屋のような所与の施設内のストック棚上にしまうことも含む。
受領管理を開始する前に、在庫は、病院施設内の到着OEMストック場所から検索されるべきである。受領および収納用の在庫は、病院内の外傷製品ストック領域へ移され、すべての既存ストックから離れた物理的な場所に置かれるべきである。一般に、この領域は、無菌処理局(SPD)の中または近くにある。後で論じるサイクルカウント手順は、受領管理作業指示を実行する前にプログラムの範囲内にあるすべてのOEMの製品に対して完了されるべきである。
本技法の一実施形態では、複数の監査員が施設をサイクルカウントすることができ、複数のOEMの外傷製品を在庫パッケージに含めることができる。ただ一人の監査員が日々の在庫イベント当たりの受領パッケージを処理することが推奨される。
受領プロセスを開始するために、ユーザは、病院施設内の到着OEMストック場所から検索された箱を開梱または開放する。監査員(例えばユーザ)は、アプリケーションをプルアップし、監査員のモバイル機器上の受領アプリケーションを起動する。監査員は受領書を作成し、パッキングスリップから重要な情報(すなわち、ASN番号、注文番号、出荷日、および追跡番号)を取り込む。次いで、ユーザは部品の処理を始めることができ、部品の処理は、受領される各部品のOEM名、部品番号および数量を入力すること、各部品をその部品の適切なビンの中に配置すること、および受領パッケージを閉鎖すること、を含む。
外科製品サイクルカウント管理:本発明の諸実施形態は、ユーザが、集中施設および/または任意の数の施設で製造業者の無菌および/または非滅菌包装の外科製品をサイクルカウントすることを可能にする。プロセスの結果は、モバイル機器を利用してトランザクションの詳細の会計を送達し、この情報を、保持、顧客報告、および補充管理のための1つまたは複数の集中サーバ上の分析エンジンに送信することを含む。
一般に、運用管理者および/またはイベント提携者の責任は、それらのイベントに対する標準作業指示からの所要の逸脱があればこれを識別することである。この作業指示からの永久的な逸脱に特有の問題が生じた場合、運用管理者は承認を求めて文書化し上がる。
この手順は、プロバイダサイトで、製品、ロットコード、および満了情報の取込みを含むすべてのサイクルカウントトランザクションに適用する。
この方法は、サイクルカウント管理と呼ばれる本発明の一実施形態の一態様であり、確立された基準および手順に従ってイベント施設で製造業者の製品を編成し会計報告するプロセスと定義される。この方法の各部分は、本発明を利用して達成される。
方法は、1)すべての受領製品を収集し、サイクルカウントされるべき製品から隔離すること、2)返却製品を置くための隔離領域を作ること、3)すべての無菌箱詰め製品を整え組織化することであって、破損または損傷した無菌包装を有する製品は返却用の隔離領域に置かれるべきであり、パッケージ損傷やバーコード損傷などにより識別不能の製品は返却用の隔離領域に置かれるべきであること、4)サイクルカウンティングプロセスを開始すること、を含む。
モバイルコンピューティング機器は、サイクルカウンティングプロセスに利用することができる。ユーザがパッケージの有効期限を調べ、有効期限が現在の日付よりも遅い場合、返却用の製品を引き抜き、隔離領域に置く。次いで、ユーザは、モバイルコンピューティング機器を利用して製品番号のバーコードラベルを走査することができる。バーコード情報を入手すると、モバイルコンピューティング機器はこの情報を復号し、機器上で実行するプログラムコードは、プログラムコードにアクセスできる、製品データベース内の少なくとも1つの製品を表すものとして、バーコードを認識しようとする。モバイル機器が走査済みバーコードを有効な製品番号と認識しない場合、ユーザは、GUIによって提供されるオーバーライド機能を利用し、モバイル機器に製品番号をハンドキー入力することができる。
ユーザはさらに、モバイルコンピューティング機器を利用してロット番号またはシリアル番号のバーコードラベルを走査することができる。モバイルコンピューティング機器(プログラムコードを実行する)は、走査済みバーコードを有効なロット番号またはシリアル番号として認識しない場合、ユーザは、GUIのオーバーライド機能を利用してロット番号またはシリアル番号を入力し、したがってプログラムコードによって入手することができる。
本発明の一実施形態では、ユーザはさらに、プログラムコードによって生成されるGUIを利用して数量、例えば「1」を入力し、走査のために次の品目へ進むことができる。
カウンティングプロセスの効率は、左から右へかつ上から下へカウントし、中断された場合は、たった今カウントされた箱または容器の右にカウント_カードを置き、その領域にとどまり、離脱または停止する前にカウントを完了することにより、高めることができる。複数のハンドヘルド機器を利用することにより、複数の監査員が領域を同時にカウントすることができる。本発明の一実施形態を利用することにより、複数のOEMの製品を同時にカウントすることができる。
医療機器在庫管理および関連製品に関連する本発明の一実施形態を利用することにより、プログラムコードは、処理を向上させるためにいくぶんかの区別をする。例えば、在庫に受け入れられるべき無菌梱包の外科製品がある場合、在庫受領トランザクション作業指示WI0003−Orthoへ進む。さらに、在庫に受け入れられるべき無菌包装の外科製品がない場合、サイクルカウントプロセスが完了するとモバイルコンピューティング機器を企業のサーバに同期させる。サイクルカウント情報は、終了後にOEMまたは供給者が分析エンジンを介して利用できることがある。
外傷受領サイクルカウント管理:サイクルカウント管理は、確立された標準および手順に従ってイベント施設で製造業者の製品を編成し会計報告するプロセスと定義される。本技法は、ユーザがOEM製品用の各施設ですべての外傷トレイを「スティックカウントする」ことを可能にする。スティックカウンティングは、OEM名、外傷トレイのモデル名(各トレイはモデル名を有する)、および1のカウント(トレイに対する)を単純に識別することである。ほとんどの外傷トレイは、青色ラップ布で無菌包装される。このラップ布は、監査員、したがって、各製造業者の施設内でトレイの数およびタイプを取り込むためのスティックカウント法によって除去されるべきでない。
プログラムコードは、次の状況、1)外傷トレイは施設において無菌処理局によって補充される、2)外傷キャビネットは中央管理される、3)外傷キャビネットは、個々のねじ、皿およびその他の外傷製品が配置される所である、を含む最良の商業実務の制約内で働く。
一般に、外傷キャビネット内に配置される外傷製品は、プラスチック包装上に配置される製品番号を有する小さいプラスチックパッケージに個々に包装される。この製品は監査員によってカウントされる。監査員は、返却する必要のある製品を引き抜いて、製品が適切であることを保証する役割も担う。
外傷製品をサイクルカウントすることは、すべての受領外傷製品を収集し、サイクルカウントされるべき製品から隔離すること、を含む。サイクルカウントすることは、無菌環境、例えば図1に記載されている部屋の中に返却製品を置くための隔離領域を作ること、も含む。場合によっては、外傷製品は図1の部屋に保管されない。しかしながら、返却されるべき製品は、受け取られ処理および収納を待っている在庫を含め、病院にとどまる在庫から離れて分離されるべきである。
本技法の一実施形態を利用して外傷製品をサイクルカウントするために、ユーザは、プログラムコードによって生成されるGUI内のOEM名を入力もしくは選択すること、モデル名を入力もしくは選択すること、および各トレイの数量(例えば1)を入力することにより、すべての無菌包装製品をカウントすることができる。監査員(ユーザ)は、同じOEM名およびモデル名のトレイが複数ある場合に、1より大きい数を入力することができる。ユーザは、このようにして、本システムをすべてのプロセスが完了するまで利用し続けることができる。
ユーザ(例えば監査員)は、モバイルコンピューティング機器を利用して外傷キャビネット内の製品をカウントすることにより、本発明の一実施形態の諸態様を利用することもできる。キャビネットには製品の箱がある。各箱には、1つの一意の製品番号または部品が入っている。ユーザは、各箱内の部品の数をカウントし、部品が混合されていないことを確かめることができる。部品が間違ったビン内に見つかった場合、ユーザはその部品を引き抜き、その部品をかたわらに置いて後でカウントし、その部品の適切なビンまたは箱に戻すことができる。箱内の部品をカウントし終えたとき、ユーザは、カウントされる数量とともにOEM名および部品番号をモバイルコンピューティング機器上のGUIに入力することができ、その後、プログラムコードが1つまたは複数のプロセッサによって実行される。ユーザは、外傷キャビネットの処理を完了するまで続けることができる。
ユーザはソフトウェアを利用して、間違った場所に置かれているためにキャビネットから引き抜かれた製品をカウントすることができる。これを行うために、本発明の一実施形態では、ユーザはGUIを利用して、間違った場所に置かれた各品目のOEM名、部品番号および装置台数を入力することができる。ユーザは、各部品をその部品の適切なストックビンまたは箱の中に戻すために、ソフトウェアを利用して各部品が属しているキャビネット内の位置を見つけることができる。この演算を終了した後、ユーザは、モバイルコンピューティング機器上でのサイクルカウント演算を終えることができる。
外科製品返品管理:返却管理は、3つの主な理由のうちの1つによりOEMに返却される必要のある製品を顧客施設で収集するプロセスと定義される。製品返却の主な理由は、製品が損傷している(返却コード=「損傷」)、製品が期限切れである(返却コード=「期限切れ」)、製品が移動のために引き抜かれている(返却コード=「移動」)、である。
返品管理プロセスで本技法の諸態様を利用する前に、いくつかのビジネスプロセスステップを実行することができる。例えば、在庫は、病院施設内の到着OEMストック場所から検索されているべきである。さらに、受領および収納用の在庫は、病院内の無菌パックストック場所へ移され、すべての既存ストックから離れた物理的な場所に置かれるべきである。さらに、返品を引き抜くプロセスは、返品の実際の処理が最終ステップであるとき、施設で在庫サービスを実施する際の最初のプロセスステップである。
複数の監査員が施設をサイクルカウントすることができ、複数のOEMの無菌包装製品を在庫サイクルカウントパッケージに含めることができる。ただ一人の監査員が日々の在庫イベント当たりの返品パッケージを処理することが推奨される。さらに、製品が返却用に引き抜かれるのは、システムのメモリリソースに製品の記録が存在するように、「範囲内の」OEM製品に対してのみとすべきである。
返品を開始する前に、ユーザは、棚上に配置された製品を視覚的に検査し、箱上の無菌包装が損傷を受けている、開放されている、または何かで貫通されている、箱上の有効期限が現在の日付より後である、かつ/または、パッケージ上のラベルが読めない場合に、返却用の製品を引き抜くことができる。ユーザは、この製品を後で処理するための隔離返品領域にかたわらに置くこともできる。ユーザはモバイルコンピューティング機器およびソフトウェアを利用して、前述したサイクルカウントを完了することができる。サイクルカウントを実行する間、監査員(ユーザ)は、アプリケーションによって棚から製品を引き抜くよう通知され、返品処理のためにRAMに返送され得る。プログラムコードは、このシナリオに遭遇したときにユーザに警報を出すために、モバイル機器に可聴信号および/または視覚信号を生成させる。ユーザが警報を受け取ったときに、ユーザは、棚から製品を引き抜き、その製品を返却用の返品隔離領域に置かれることを知ることになる。サイクルカウントを完了すると、ユーザはソフトウェアを利用して受領処理を完了することができる。
返品プロセスを開始するために、本発明の一実施形態では、監査員はアプリケーションをプルアップし、返品アプリケーションを起動する。監査員は返品を作成し、返品が出荷されている場所に特有の重要な情報(すなわち、顧客番号、出荷日、および追跡番号)を取り込む。監査員は、モバイルコンピューティング機器を利用して製品番号を走査する。製品番号が利用できないまたは判読できない場合、監査員は、GUIを介して品目の説明を入力することができる。
モバイルコンピューティング機器を利用すると、監査員は、利用可能であれば、ロット番号を走査することができる。監査員は数量を入力する。監査員は、製品を配送箱の中に入れ、次の返却用品目へ進む。完了すると、監査員は返品パッケージを閉鎖する。次いで、監査員は、モバイルコンピューティング機器のローカルデータベースを企業のサーバに同期させる。監査員は前もって印刷されたラベルを箱に貼り、この箱は、例えば集中流通センターに返送するために、出荷施設の出荷ドックへ運ばれるべきである。
返品管理−返品管理は、3つの主な理由のうちの1つによりOEMに返却される必要のある製品を顧客施設で収集するプロセスと定義される。製品返却の主な理由は、製品が損傷している(返却コード=「損傷」)、製品が期限切れである(返却コード=「期限切れ」)、および/または、製品が移動のために引き抜かれている(返却コード=「移動」)、である。
本発明の実施態様を実施するためにソフトウェアを利用する前に、ユーザ(監査員)は、最初に病院施設内の到着OEMストック場所から在庫を検索し、受領および収納用の在庫を病院内の無菌パックストック場所へ移し、既存ストックから離れた物理的場所に置くことができる。返品を引き抜くプロセスは、施設で在庫サービスを実施する際の最初のプロセスステップであり、これらの返品のソフトウェアによる処理は最終ステップである。
前述の他の手順と同様に、複数の監査員が施設をサイクルカウントすることができ、複数のOEMの無菌包装製品を在庫サイクルカウントパッケージに含めることができる。ただ一人の監査員が日々の在庫イベント当たりの返品パッケージを処理することが推奨される。製品が返却のために引き抜かれるのは、「範囲内の」OEM製品に対してのみとすべきであり、システムのメモリリソースに保有されるこれらの製品に関係するデータがあることを意味する。
本技法の一実施形態では、製品を走査する前に、ユーザは、棚上に配置された製品を視覚的に検査し、箱上の無菌包装が損傷を受けている、開放されている、または何かで貫通されている、箱上の有効期限が現在の日付より後である、かつ/または、パッケージ上のラベルが読めない場合に、返却用の製品を引き抜くことができる。ユーザは、この製品を、後で処理するための隔離返品領域のわきに置く。次いで、ユーザは、モバイルコンピューティング機器上のソフトウェアを利用してサイクルカウントを完了する。
本発明の一実施形態では、サイクルカウントを実行する間、監査員(ユーザ)は、棚から製品を引き抜くよう通知され、返品処理のためにRAMに返送され得る。この通知はソフトウェアからのものであり、ソフトウェアは、走査から識別情報を入手し、メモリリソースを参照し、品目が検索されるデータに基づいて返却されるべきであることを決定する。例えば、検索されるデータは、製品の期限が切れていることを示すことができる。ユーザにこの問題を通知するには、プログラムコードはユーザ(例えば監査員)に警報を送ることができる。この警報は、モバイルコンピューティング機器からの可聴信号および/または視覚信号とすることができる。ユーザがこの警報を受けたときに、ユーザは、警報を発生させた製品を棚から引き抜き、その製品を返却用の返品隔離領域に置くべきである。次いで、ユーザは、説明した通り、本発明を利用して受領処理を完了することができる。
モバイルコンピューティング機器上のアプリケーションを使用して返品プロセスを完了するには、監査員(ユーザ)はアプリケーションをプルアップし、返品アプリケーションを起動する。監査員は返品を作成し、返品が出荷されている場所に特有の重要な情報(すなわち、顧客番号、出荷日、および追跡番号)を取り込む。監査員は製品番号を操作する。製品番号が利用できないまたは判読できない場合、監査員は品目の説明を入力する。監査員は、利用可能であれば、ロット番号を走査する。監査員は数量(例えば1)を入力する。監査員は、製品を配送箱の中に入れ、次の返却用品目へ進むことになる。完了すると、監査員は返品パッケージを閉鎖する。次いで、監査員は、モバイルコンピューティング機器を企業のサーバに同期させる。監査員は前もって印刷されたラベルを箱に貼り(ラベルはソフトウェアによって生成されている)、この箱は、例えば集中流通センターに返送するために、出荷施設の出荷ドックへ運ばれるべきである。
上述のプロセスの例は、図16〜図19にも示されている。図20〜図25は、ユーザの視点からのシステムならびにユーザがアプリケーションによって供給される機能性と対話する方法を示す、本発明の一実施形態のGUIからのスクリーンショットである。
前述のように、本発明の諸態様は、ORセッティングにおいてユーザに特に有益となる。したがって、本発明の諸実施形態は、OR環境に合わせたモジュールを含んでいてもよいが、当業者なら理解するように、本発明のこの態様の技法は、類似の在庫管理需要を有する追加のセッティングに適用することもできる。
OR在庫管理−OR在庫管理は、ORの手順またはケースの完了時にOR内の材料の消費量を取り込むことによってセットされる在庫管理制御解決法である。営業マンおよび/またはOR看護師を含むが、これらに限定されない、ORセッティングにおける有資格ユーザが、この機能性を使用して外科手術中に消費される在庫を取り込むことができる。外科手術中の在庫の使用を取得することにより、各サービスイベント中の全サイクルカウントは、在庫を追跡するのにもはや必要でない。この機能性を利用することにより、全サイクル(物理的)カウントは、例えば、調整能力が組み込まれた月例イベントまたは3カ月ごとのイベントとして、それほど頻繁に行うことができない。
本発明の一実施形態では、この機能性は、安全なウェブサイトに接続することによりユーザが利用することができ、ソフトウェアは、ユーザと、関連在庫が配置されている場所とを識別する。本発明の一実施形態では、ユーザは、アクセスするために、ユーザ名およびパスワードおよび/または追加の識別情報を入力するよう要求され得る。本発明の一実施形態では、バーコードを走査する、または品目上の他の証印を読み取ることにより、製品情報を安全なウェブインタフェースに入力することができる。ウェブインタフェースと通信する、プロセッサに通信可能に結合されるEIR機器によって収集されるこの証印から、ウェブインタフェースを備えるコンピュータコードが製品を識別することができる。
本発明の一実施形態では、安全なウェブインタフェースは、ユーザがインラインヘルプを受けることを可能にするヘルプポータルを備える。オンラインヘルプリソースは、チュートリアルおよびビデオを含むことができる。
本発明の一実施形態では、本発明のOR在庫管理態様は、患者ID、外科医の名前、データ範囲、および管理者によってフィルタにかけることができる、過去の手術に関する情報を有する少なくとも1つのメモリリソースを含む。OR内のユーザがアプリケーションを利用して手順中に在庫を追跡するとき、本発明は、ほとんどの現在の手術手順記録を表示するように構成することができる。本発明の一実施形態は、データが所望の品目に削減され、ユーザが容易に理解することができるグリッドまたはその他のフォーマットで結果を表示することを可能にするさらなるフィルタリング能力を含む。
本発明の一実施形態では、OR在庫管理に使用されるGUIは、ユーザが入力できるようにするために、入力部(画面上にレンダリングされるボタンなど)を含む。OR内で働くユーザの時間的制約があるので、本発明の一実施形態は、前述したメモリリソースを利用して、ユーザによるデータ入力に対してマッチングさせることにより予めデータを投入する。所与の手術のために収集されるデータは、手術の日付/時刻、患者の一意のID(プライバシを保護しかつプライバシ規則に従うために、本発明の諸実施形態は、システムを使用する個人が患者を識別することを可能にするであろう患者固有のデータを追跡しない)、外科医の名前、営業マンの名前、営業マンのID、利用される製造業者(OEM)、および供給者の所在地(特定のチェーンへのすべての所在地を包括し得る)を含むが、これらに限定されるものではない。本発明の一実施形態内で追跡される製品情報は、製品ID、製品名および説明、および数量を含むことができるが、これらに限定されるものではない。
本発明の一実施形態では、ユーザは、本発明のOR在庫管理能力を利用し、所与の場合に請求される製品に関する在庫関連を入力する(すなわち、開放されたが外科手術に使用されなかった製品、または「非在庫」と見なされる製品は入力されない)。同様に、アプリケーションのこの態様は、無菌バリヤが破れたかまたは他の理由でOEMに戻される必要のある製品を入力するために利用されなくてもよい。このタイプの製品は、本明細書の他のセクションで説明される機能性を利用して返却される。
本発明の一実施形態では、コンピュータコードはトランザクションを承認し、この承認に基づいて、トランザクションは、関連する場所、このOEM、およびこのSKU番号について手元にある在庫をデクレメントする。コンピュータコードは様々なトランザクションの状態を追跡し、ユーザは、その状態を、各在庫トランザクション記録へのステータスフラグのコンピュータコードの使用を通じて観察することができる。フラグは、トランザクションの状態を表す。有効値は、挿入される、在庫処理される、請求書が発送される、を含むが、これらに限定されるものではない。トランザクションの承認に基づいて、コンピュータコードはリストにあるOEMにトランザクションを送ることができ、したがって、OEMは消費済み製品の請求書を送ることができる。
OR環境内の製品情報の入力は、様々な異なる方法で処理することができる。コンピュータコードは、この製品情報を手入力で入手し、情報が、先行入力機能(先行入力機能性は、顧客製品ID、製品名および説明をサーチする)を使用し、製品のバーコートまたは他の証印(例えばRFID)を走査しているかどうかを探索することができる。本発明の一実施形態では、ユーザは数量を手動で調整することができる。本発明の一実施形態では、ビジネスルールに基づく安全な承認プロセスがコンピュータコードによって実装されて、置き換え製品は、消費が認可されたユーザによってシステム内で承認されるまで注文されないようにする。
本発明の一実施形態では、ユーザは、本発明によって表示されるキットの映像を利用することにより、どの製品がORセッティング(または任意のセッティング)で消費されるのかを識別することができる。このインタフェースについては他のセクションで論じたが、本発明の一実施形態では、ユーザは、この機能を利用して、キットから使用される製品を選択する映像をプルアップすることにより、ORセッティングで使用される品目を補充することができる。先に論じたように、視覚的に選択される製品はすべて、本システムおよび方法によって消費リストに追加することができる。本発明の他の特徴は、ユーザがキーワード、名前および製品IDによってキット(またはその他の製品)をサーチすることを可能にするサーチ機能、ユーザが写真上の品目を選択することを可能にする選択機能を含むが、これらに限定されるものではなく、ソフトウェアは選択結果を入手し、ID、名前、説明および/または数量を含むが、これらに限定されるものではない、選択済み製品に関する情報を表示する。
上記のように、個々の品目のバーコードを走査するのに時間がかかることがある。したがって、本発明の一実施形態は、在庫管理を支援するためにデジタル画像を取込み利用する施設を含む。図26〜図30Bはこの機能性の諸態様を示す。
図26は、本発明の一実施形態のワークフローである。方法およびシステムは、その一実施形態がこのフローチャートに示されており、アドバンストビジョンシステムと称されることがある。本発明の一実施形態では、モバイル機器120は、ばらの符号化証印を有する品目群からデータを取り込むためにユーザ(監査員)によって利用されるとともに、ローカル情報用に保有されかつ/または在庫管理用のサーバ110などの集中リポジトリに送信される。証印は、本明細書では復号可能証印のシンボルとも称され、バーコード、QCコード、および品目のラベル付けに利用されるような証印を含む。
在庫品目の包装からデータが取り込まれる前に、バーコードを含むが、これに限定されるものではない在庫上の証印が所与の透視図から見ることができ、EIR機器のユーザがこの透視図から証印を含む画像を取り込むことができる態様で品目を整列させることが有利となり得る。
図26を参照すると、EIR機器は、在庫されるべき品目群のデジタル画像を入手する。本発明の一実施形態では、デジタル画像は白黒で得られる。本発明の別の実施形態では、画像は高解像度で得られる。モバイル(例えばEIR)機器上のプロセッサがコンピュータコード(プログラムコード、ソフトウェア)を実行することでデジタル画像を得る(S510)。コンピュータプログラムコード(プロセッサ上で実行する)は、画像をサーチして、証印を画像内の在庫品目の包装上に配置する(S520)。証印を配置したのに基づいて、プログラムコードは証印(例えばバーコード)を取り出す(S530)。モバイル機器が任意のバーコードまたは他の証印を取込み画像内に配置しない場合は、プログラムコードは、ユーザに各在庫品目を手動で走査するよう促す(S535)。
プログラムコードは証印を復号する(S540)。復号されるデータは、OEM名、部品番号、ロットおよび/またはシリアル番号、数量、および/または有効期限を含むことができるが、これらに限定されるものではない。述べたように、さらに他の製品関連情報がラベル付けしたバーコードから取り込まれてもよい。
証印からのデータに基づいて、プログラムコードは、各バーコードに関連する在庫品目の期限が切れているかどうかを判定する(S550)。所与の品目の期限が切れた場合、プログラムコードは、在庫の画像を更新して、期限切れの品目を描いた画像の一部に対して視覚的インジケータを含め、それによって所与のバーコードに関連する品目の期限が切れていることを示す(S555)。プログラムコードは、オペレータへの更新画像を、例えば、モバイル機器上のGUI内のモバイル機器上に表示する(S560)。本発明の一実施形態では、視覚的インジケータは、画像内の期限切れ品目の周りの赤色の枠である。本発明の一実施形態では、プログラムコードはプロセス中に画像を表示し、追加の品目が期限切れであると指示されるたびに画像を更新する。本発明の別の実施形態では、プログラムコードは、画像内のすべてのバーコードデータに関連する有効期限が評価されてから、画像をすべてのインジケータで表示する。
証印からのデータに基づいて、プログラムコードは、各バーコードに関連する在庫品目が回収されているかどうかを判定する(S565)。本発明の一実施形態では、プログラムコードは、プログラムコードを実行するプロセッサにアクセスできるメモリリソース上に保有される各在庫品目に関連する情報をアクセスすることによってこの判定をする。メモリリソースは、モバイル機器の内部および/または外部にあってもよい。所与の品目の期限が切れている場合、プログラムコードは在庫の画像を更新して、所与のバーコードに関連する品目が回収されていることを示す視覚的インジケータを含める(S570)。プログラムコードは、オペレータへの更新画像を、例えば、モバイル機器上のGUI内のモバイル機器上に表示する(S575)。本発明の一実施形態では、視覚的インジケータは、画像内の回収済み品目の周りの赤色(または別の色、期限切れ品目に利用される色とは異なる色を含む)の枠である。本発明の一実施形態では、プログラムコードはプロセス中に画像を表示し、追加の品目が回収済みであると指示されるたびに画像を更新する。本発明の別の実施形態では、プログラムコードは、画像内のすべてのバーコードデータに関連する回収情報が評価されてから、画像をすべてのインジケータで表示する。
本発明の一実施形態では、プログラムコードは、同じ画像に期限切れ情報および回収情報を表示する。本発明の別の実施形態では、プログラムコードは、別の画像に回収および期限切れの情報を表示し、ユーザが上記の2つの画像の間をトグルで切り換えかつ/または一方の画像を他方の画像にオーバーレイすることを可能することができる。本発明の一実施形態では、バーコード情報がプログラムコードによって評価されるときに、期限切れおよび回収の更新が行われてもよく、かつ/または、所与の画像からのすべてのバーコード情報が写真の在庫品目の期限切れおよび/または回収のために評価されてから、画像の更新が1回だけ行われてもよい。
図26を参照すると、プログラムコードは、メモリリソース上の在庫記録を更新するために復号済み証印からの情報を保有する(S580)。図26に表されているように、プログラムコードは、プロセス中に様々なポイントで復号済み証印からの情報を保有する。当業者なら、図26が情報の保持のための可能なタイミングを表していることも認識するであろう。プログラムコードはローカルメモリリソース上の在庫情報を保存することができる、あるいは、図1を参照すると、モバイル機器110はこの情報をサーバ120に送ることができ、サーバ120は在庫の集中データベースを収容していてもよい。サーバ120上で実行するプログラムコードはこの情報を入手し、この情報を利用して集中メモリリソース上の在庫記録を更新することができる。
図26に記載されているように、本発明の一実施形態は、多くの無菌包装済み在庫インプラントまたはその他の医療機器のデジタル画像を取り込むとともに、これらの画像を、それらの画像の数字で表した在庫記録表現に変換するために利用することができる。図27は、詳細プロセスの諸態様の代替代表例である。図27では、プログラムコードが画像内に証印を配置したとき、プログラムコードは、個々のデータ内のデータを復号するために、証印にタイルを張って画像を収集し、個々のタイルを輪で囲む。医療用インプラント産業はシステムおよび方法の一応用例として使用されるが、当業者なら、本システムおよび方法が、製品に証印を付けられるという条件で、在庫されるべき別のタイプの商品にも利用され得ることを認識するであろう。
在庫インプラント、一般に、箱の外側にコード情報を有する箱または容器に詰め込まれる(かつ無菌化される)「無菌包装」医療機器に関係するアプリケーションでは、デジタル画像で取り込まれ、最後に本発明の一実施形態によって復号される証印は、標準であろうと非標準であろうと、HIBC、GTIN、QRコード、Aztec、または任意のバーコードを含むバーコードを含むことができるが、これらに限定されるものではない。インプラントの箱は、一般に、図28に示されているように移動ラック上に積み重ねられるため、デジタル画像取込みは品目上のバーコードを取り込むのに有効である。したがって、上述の方法は、監査員が(上述のモバイル機器を操作して)棚部分の写真を撮ることを可能にする。画像を入手すると、ソフトウェアは、部分の各パッケージに対して写真内の各品目のバーコード情報をそれの正しいデータ表現に変換し、この情報を保存する。この情報は、機器に局所的に保存されてもよく、かつ/または、集中分析エンジンに送信されてもよい。
図1に示されているシステムは、画像取込み機能性を、図2のようなEIR端末を含むが、これに限定されるものではないモバイルコンピューティング機器120に組み入れる。しかしながら、本発明の別の実施形態では、1つまたは複数の画像取込み機器が、在庫されるべき目的物を保持するラック(または別の保管構造体)に搭載される。例えば、1つまたは複数のカメラが図28のラックに搭載される。図29は、ラック上に目的物を在庫するためにカメラなどの搭載固定画像取込み機器を利用するシステムの各要素を示す。
図29を参照すると、1つまたは複数のカメラ830がラック810に搭載される。ラック810上のカメラ830および目的物870は、カメラ830が目的物870上に表示されるバーコードなどの復号可能な証印820を取り込むことができるような態様で配置される。本発明の一実施形態では、ラック810に搭載されるカメラ830は、ラック810上の目的物870の内容物の写真を撮ることができる。
図29のシステムでは、端末840(コンピュータリソース)が搭載カメラ830から画像を入手する。端末840は、ラック810およびカメラ830に物理的に極めて接近して配置されてもよく、あるいは、端末840は、通信ネットワーク890を通じてカメラ830と通信してもよい。本発明の一実施形態では、端末840内のプロセッサによって実行されるプログラムコードが、図26に記載されている方法で取り込まれる画像を処理する。プログラムコードは、画像から在庫情報を取り出し、この情報を、ネットワーク880を通じてサーバ850に伝える。サーバ850は、在庫情報をデータベース860などのメモリ機器に保存し、ネットワーク895を通じてこの機器と通信する。本発明の別の実施形態では、在庫情報が保有され維持されているメモリ機器はサーバ850に内蔵されていてもよい。
本発明の別の実施形態では、端末840は画像を入手してもよいが、在庫情報を取り出すプログラムコードはサーバ850上で実行されてもよい。したがって、端末840は画像を入手し、通信接続を通じて画像をサーバ850に伝えることになり、次いで、サーバ850は画像データを処理し、得られた在庫情報をデータベース860に保存することになる。
サーバ850は、端末840がラック810と同じ物理的場所に配置されたときに、端末840と共に現地に配置されてもよく、あるいは、サーバ830は、それが端末840のような複数の端末に接続し、様々な場所にあるラック上のカメラから画像および/または在庫データを入手することができるように中央に配置されてもよい。
本発明の一実施形態では、カメラ830の画像取込み機能性は、次いで画像取込みを引き起こすコンピュータリソースを使用してスケジュール設定される。本発明の一実施形態では、画像取込みは、サーバ850、またはサーバ850に接続されるコンピューティング機器(図示せず)を使用して、集中位置でスケジュール設定される。サーバ850は、画像取込みを引き起こせという要求を端末840に伝え、端末840はカメラ830と通信する。この通信を受信すると、カメラ830はラック810の画像を取り込む。本発明の別の実施形態では、画像取込みは、端末840のグラフィカルユーザインタフェース(GUI)および/または入出力機器を介してユーザによってスケジュール設定される。
画像取込みを自動化することの一利点は、それにより監査員が在庫を管理する時間をさらに削減することができることである。
図30Aおよび図30Bは、本発明の諸実施形態の態様を利用する2つの手法を対比する。図30Aでは、画像取込みは技術員によって手動で処理される。図30Bでは、画像取込みは、図29のように、遠隔制御される搭載カメラによって処理される。
最初に図30Aを参照すると、保守技術員がラック上の1つの棚の写真を撮る(S910)。プロセッサによって実行されるプログラムコードが、写真を(図26および図27に記載されているように)処理し、ラックの棚上の品目上のバーコードの呼びかけ記号に基づいて、どの品目がラック上にあるのかを判定する(S910)。在庫情報は、サーバ上で実行するプログラムコードによってデータベースに保存される(S930)。1つの棚上の在庫の処理を完了すると、保守技術員は、すべての棚および/またはラックの在庫が処理されるまで、次の棚、および次のラックなどへ進む(S930)。
ここで図30Bを参照すると、ラックに搭載されるカメラがラック上の内容物の画像を取り込む(S911)。本発明のこの実施形態では、このプロセスは、カメラへの遠隔システムコールによって起動され、遠隔サーバからスケジュール設定される。写真はサーバによって入手される(S921)。サーバで実行されるプログラムコードが画像を処理して、ラックの棚上の品目上のバーコードの呼びかけ記号に基づいて、どの品目がラック上にあるのかを判定する(S931)。在庫情報がデータベースに保存される(S941)。
図30Aおよび図30Bに記載されているプロセスは相互排他的ではなく、共に様々な場所の在庫目的物に利用することができる。
無菌包装の医療機器を含むが、これに限定されるものではない商品を目録に記入するための上記システムおよび方法を利用することの利点としては、1)インプラント箱の外側に配置されるバーコードに含まれている重要情報を確保する際の監査員の時間投資を大幅に削減することによりスピードを上げること、2)個々の箱を走査することが監査員によって誤って読み飛ばされたときに導入される人的エラーを低減することにより精度を上げること、が含まれる。
先に論じたように、本発明の諸実施形態の一利点は、在庫管理でユーザを支援するより高速でより効率的な方法をユーザに提示することである。図31〜図36は、ユーザが利用できるインタフェースの機能の使い勝手の良さを強調表示する、本発明の諸実施形態のユーザが遭遇するインタフェースの例である。これらの例では、理解しやすくするために、在庫品目は、多数の構成要素を有するトレイの入った外科キットである。しかし、当業者によって理解されるように、これらの例に示されているインタフェースおよび機能性は、多くの製品タイプに対する多くの産業における在庫管理にわたって適用可能である。
図31は、ユーザが在庫補充される必要のある品目を含む製品を探すために利用できるインタフェースを表示している。図31に見られるように、ユーザは、在庫品目名や顧客製品IDなどの様々な基準を使用して製品を調べることができる。本発明の諸実施形態は、様々な基準で探すように構成することができ、図31のものは非限定的な例である。
図32は、ユーザが情報を入力した後で(かつ/または、EIR端末を利用して復号可能証印の信号、RFID、および/またはバーコードを走査した後で)ユーザに対して表示される製品情報の一例である。製品に関する情報がユーザに対して表示されるので、ユーザは、選択された製品が正しいことを確認することができる。
図33は、ユーザが製品をその製品の名前に基づいて調べることを可能にする、本発明の一実施形態におけるルックアップ画面の一例である。この例に見られるように、ユーザは製品名の一部だけを入力することができ、インタフェースを生成するためにプロセッサ上で実行するコンピュータコードは、入力と一致し、コンピュータシステム上に、例えばメモリおよび/またはフラットファイルに保存されているものから類似用語を示唆することができる。
図34は、ユーザが製品および/または顧客に関連するOEMを選択することを可能にする、本発明の一実施形態におけるルックアップ画面の一例である。
図35は、本発明の一実施形態における製品の視覚表示の一例である。製品は、この製品を含む品目が、これらの品目が使用されていることを示すためにユーザによって選択され得るように表示される。視覚的レンダリングにより、ユーザは使用された在庫を製品に容易に書き留めることが可能になる。画像の領域を選択することにより、ユーザは、どの品目が使用されており、再注文されるべきかを示している。
図36は、本発明の一実施形態における確認ページの一例である。ユーザが、例えば製品上の視覚表示上の品目に触れることによって品目を選択すると、ユーザには、どの品目が選択されたかに関する確認が提示される。
本明細書に用いられる用語は、特定の実施形態だけを説明するためのものであり、本発明を限定するものではない。本明細書では、単数形の「a」、「an」および「the」は、文脈上特に示していない限り、複数形も含むものとする。さらに、ことが理解されよう。「備える(comprises)」および/または「備えている(comprising)」という用語は、本明細書において用いられる場合、規定された特徴、完全体、ステップ、演算、要素、および/または構成要素の存在を明示するものであるが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、演算、要素、構成要素、および/またはそれらの群の存在または追加を排除するものではない。
下記の説明におけるすべてのミーンズもしくはステッププラスファンクション要素の対応する構造、材料、行為、および同等物がある場合、それらは、具体的に記されている他の要素と組み合わせて機能を果たすための任意の構造、材料、または行為を含むよう意図されている。技法に関する記述は、例示および説明のために提示されているが、網羅的とする、あるいは本発明を開示されている形に限定するためのものではない。本発明の範囲および趣旨から逸脱することなく多くの修正形態および変形形態が、当業者には明らかとなるであろう。実施形態は、本発明の原理および実際の適用を最も良く説明するとともに、当業者が本発明を様々な実施形態について、企図される特定の用途に適する様々な修正形態と共に理解できるようにするために、選択され説明された。