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JP2017509857A - 軽量外傷低減防護服 - Google Patents

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Abstract

軟質防護服として特に有用な多層積層構造は、ポリオレフィン接着剤を用いて互いに接合させたアラミド布、熱可塑性シート、またはポリオレフィン布の層を有する。熱および圧力下で層のスタックを連結させることで、インドの防護服規格に要求されるような軽量および低外傷の外傷パックが得られる。

Description

本発明は、耐弾道性軟質防護服に特に好適な外傷低減ラミネート、およびそれらの製造方法に関する。
防護服研究の主目的は、低コストで軽量で着用が快適な耐弾道衝撃性を有するシステムを開発することである。インドの防護服の規格では、弾道衝撃下で発射体が停止すべきこと、および試験中の防護服の後ろの粘土証拠物中への貫通深さが25mmを超えるべきではないことが必要である。貫通深さがこの値を超えると、着用者は重篤な鈍的外傷を受けることがある。弾道保護用の基材としてアラミドおよび超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)が使用されている。これらの高性能繊維は、低密度、高強度、および高エネルギー吸収を特徴とする。しかし、典型的な弾道脅威への保護要件を満たすためには、使用される布の種類により約20〜50層の布が必要となる。結果として防護具は重くなり、低外傷要件、例えば25mm以下に適合しない場合がある。
2007年7月のNIJ 0101.06:“Ballistic Resistance of Personal Body Armor”などの試験において、仮想着用者が受ける衝撃または外傷の重篤度を定量化する手段として、発射体の衝突後のクレイボックス(clay box)上の背面形跡(backface signature)の深さが使用される。
発射体の衝突によって人が受ける衝撃を減少させる弾道防護具の製造方法が記載される文献報告がいくつか存在する。
Leeによる英国特許第2232063号明細書には、2つの平行な繊維材料層と、それらに挟まれ2つの平行な層の面に対して垂直の延在する複数のポリプロピレン(PP)繊維とを含む外傷低減保護シールドが記載される。衝撃を受けると、樹脂が含浸されてもよい垂直の繊維が押しつぶされて、発射体の運動エネルギーを吸収し散逸し、それによって外傷の強さが減少する。
Boettgerらによる国際公開第2006136323号パンフレットには、プラスチック材料の少なくとも1つのパネルと、パネルに固定され、ASTM D7269に準拠して測定して少なくとも900MPaの引張強度を有する繊維を有するヤーンからなる少なくとも1つの織布層とを含む外傷低減パックであって、プラスチック材料は、例えばPPテープなどの自己強化熱可塑性材料であり、これらは互いに密接に接触し高温で互いに接合される、外傷低減パックが開示されている。これらの構造は、背面形跡をわずかに軽減することができ、さらには可燃性の問題が発生する。
Morinらによる国際公開第2007021611号パンフレットには、海洋、自動車、および電子用途に好適な接着剤を用いてアラミド繊維の間に挟まれた高モジュラスポリオレフィン繊維、特にPPテープ繊維を含む構造が開示されている。しかし、これらの構造は剛性で硬く、そのため着用者が不快になる場合がある。
Baderらによる米国特許出願公開第20120240756号明細書には、ポリオレフィン接着剤によって互いに接合したアラミドまたはポリオレフィンの織布の複数の層を含む外傷低減ラミネートが開示されている。
当技術分野において報告される構造は、それらの適用範囲がNIJ 0101.06に規定される環境試験プロトコルに適合するようには対応しない。また、報告されている構造は、インドの状況に望ましい低背面形跡(25mm未満)のための特殊な要求にも対応しない。また、当技術分野において報告される構造は、コストおよび軽量の要件に適合しない。
したがって、鈍的外傷からより強く保護し、当技術分野において周知の外傷パックよりも生存率が増加し、着用が快適となる、より軽量でより良好な性能の外傷パックが非常に必要とされている。
本発明の一態様は、外傷低減パックであって、
(i)少なくとも900MPaの引張強度を有し、444〜1111dtexの線密度を有するヤーンを含むアラミド布の少なくとも1つの第1の層であって、上記布が内面および外面を有する第1の層と、
(ii)少なくとも60MPaの引張強度を有する熱可塑性シート、または少なくとも900MPaの引張強度を有するヤーンを含む熱可塑性不織布の少なくとも1つの第2の層であって、上記シートまたは不織布が内面および外面を有する第2の層と、
(ii)70〜150℃の融点を有するポリオレフィン接着剤とを含み、
少なくとも1つの第1の層と少なくとも1つの第2の層とがポリオレフィン接着剤によって互いに接合される、外傷低減パックである。
本発明の別の一態様は、外傷パックを含む防護服である。
本発明は、添付の図面で例示され、図面全体で異なる図中の同様の参照番号は対応する部分を示す。
パラアラミド−ポリカーボネート(PC)ラミネートの断面図である。 別のパラアラミド−PCラミネートの断面図である。 パラアラミド−パラアラミドラミネートの断面図である。 パラアラミド−ポリオレフィンラミネートの断面図である。 別のパラアラミド−ポリオレフィンラミネートの断面図である。 別のパラアラミド−パラアラミドラミネートの断面図である。
弾道体に抵抗するのに好適な外傷パックのための多層積層構造は、接着剤を用いて別の布またはシート層と互いに接合された少なくとも1つのアラミド布層を含む複数の層を含む。
ある実施形態においては、本発明による耐弾道性多層積層構造に使用されるアラミド布層は、繊維でできた連続フィラメントヤーンでできている。本明細書における目的のためには、用語「繊維」は、比較的可撓性であり、その長さに対して垂直の断面領域にわたる幅に対する長さの比が大きい、巨視的に均一の物体として定義される。繊維の断面はあらゆる形状であってよいが、典型的には円形である。本明細書において、用語「フィラメント」は用語「繊維」と同義で使用される。
「アラミド」は、アミド(−CONH−)結合の少なくとも85%が2つの芳香環に直接結合するポリアミドを意味する。好適なアラミド繊維は、Man−Made Fibers − Science and Technology,Volume 2,Section titled Fiber−Forming Aromatic Polyamides,page 297,W.Black et al.,Interscience Publishers,1968に記載されている。アラミド繊維およびそれらの製造は、米国特許第4,172,938号明細書、米国特許第3,869,429号明細書、米国特許第3,819,587号明細書、米国特許第3,673,143号明細書、米国特許第3,354,127号明細書、および米国特許第3,094,511号明細書にも開示されている。好ましいアラミドはパラアラミドである。好ましいパラアラミドは、PPD−Tと記載されるポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)である。
布は、織布、一方向布、二方向布などの多方向布、または不織布であってよい。
「一方向(UD)布」は、成分ヤーンまたは繊維が布の面内の平行な方向に整列している布層(プライ)を意味する。
「多方向布」は、1つのUD布層中のヤーンまたは繊維の方向が、次の層中のヤーンまたは繊維の方向に対してずれている複数の一方向布層を含む布を意味する。一実施形態において、本発明の「多方向アラミド」布は、布の機械方向に対して+45/−45°の方向で整列したヤーンを有するパラアラミドヤーンの一方向布の2つの層を含む。多方向布は、UD布層の面に直交する方向でUD布層を通って縫われるポリエステルヤーン結合糸をさらに含む。機械方向は、布の面内の長い方向、すなわち機械によって布が製造される方向である。一方向布の2つの層を含む多方向布は二方向布とも呼ばれる。
本明細書において、用語「不織布」は、多数の不規則に配向した繊維を含むウェブを意味する。「不規則に配向した」は、繊維が肉眼で識別できる長い繰り返し構造を有さないことを意味する。ウェブに強度および完全性を付与するために、繊維を互いに結合させることができるし、または接合させずに絡ませることができる。繊維は、ステープル繊維または連続繊維であってよく、1つの材料を含むことができるし、または異なる繊維の組合せとして、または異なる材料からそれぞれ構成される類似の繊維の組合せとして多数の材料を含むことができる。
不織布またはウェブは、例えば、メルトブロー法、スパンボンド法、および接合カードウェブ法などの多くの方法から形成されている。不織布の坪量は、通常は1平方ヤード当たりの材料のオンス数(osy)または1平方メートル当たりのグラム数(gsm)の単位で通常は表され、有用な繊維直径は、通常はミクロンの単位で表される。
本明細書において使用される場合、用語「スパンボンド繊維」は、例えばAppelらに付与された米国特許第4,340,563号明細書、およびDorschnerらに付与された米国特許第3,692,618号明細書、Matsukiらに付与された米国特許第3,802,817号明細書、Kinneyに付与された米国特許第3,338,992号明細書および米国特許第3,341,394号明細書、米国特許第3,502,763号明細書、およびDoboらに付与された米国特許第3,542,615号明細書のように、押出成形されるフィラメントの直径を有するスピナレットの複数の微細で通常は円形の細孔からフィラメントとして溶融熱可塑性材料を押出成形し、次に急速に縮めることによって形成される小さな直径の繊維を意味する。スパンボンド繊維は、全体的に連続で7ミクロンを超える大きさであり、特に、通常は約15〜50ミクロンの間である。
テープは、高度に配向した非フィラメント状ポリオレフィンシートを意味する。好ましくはテープが、互いに直行して配置され接着フィルムまたはスクリムによって接合された2つの交差して重ね合わせたシートを含み、このような配置は場合により二方向テープとも呼ばれる。
本明細書において使用される場合、用語「高モジュラス」は、1,000グラム/デニール(gpd)を超えるモジュラスを有する材料を意味する。
本発明による方法で使用される多層構造は、少なくとも1つのアラミド層と、熱可塑性シートまたは不織布のいずれかを含む少なくとも1つの別の層とのあらかじめ組み立てられた構造である。これらの層は、接着剤およびサーモプレス法を用いて互いに積層される。好ましくは、熱可塑性シートは、ASTM D885/D885M−10a(2014)に準拠して測定した場合に少なくとも60MPaの引張強度を有する。熱可塑性シートは、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、エチレン−メタクリル酸コポリマー(Surlyn(登録商標)の商品名で販売される)、二方向ポリオレフィンテープ、およびそれらの混合物から選択することができる。好ましくは、熱可塑性シートは、0.2〜2.0mmの範囲の厚さのポリカーボネートでできている。より好ましくは、熱可塑性シートは多方向ポリオレフィンテープでできている。熱可塑性不織層は、ポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレンなどから選択される多種多様な不織材料から選択することができる。好ましくは、熱可塑性不織布は、ASTM D885/D885M−10a(2014)に準拠して測定した場合に少なくとも900MPaの引張強度を有するヤーンを含む。
本発明による好適なポリオレフィン接着剤は、ASTM D1238−13に準拠して測定した場合に70℃〜150℃の融点を有し、ASTM1238に準拠し190℃において2.16kgの重りを用いて測定した場合に0.2g/10分〜10g/10分のメルトフロー粘度を有する例えばポリエチレン、エチレンコポリマー、ポリプロピレン、プロピレンコポリマー、および/またはそれらの組合せなどのポリオレフィンから選択することができる。
ポリオレフィン接着剤は、グラフトさせることができる。好適なグラフト剤は、例えば無水マレイン酸、マレイン酸水素アルキル、マレイン酸、フマル酸、フマル酸水素アルキル水素、および/またはそれらの組合せなどのエチレン性不飽和有機酸ならびにそれらのエステル、半エステル、および無水物から選択することができる。
ポリオレフィンがグラフトされる場合、グラフト剤は、ポリオレフィンの全重量を基準として0.1重量パーセント〜3.5重量パーセントで存在する。好適なポリエチレンは、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、メタロセンポリエチレン(mPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)および/またはそれらの組合せから選択することができる。好ましくは、ポリエチレンは線状低密度ポリエチレン(LLDPE)である。
好適なエチレンコポリマーは、エチレン酢酸ビニル、エチレン(メタ)アクリレートコポリマー、エチレン(メタ)アクリル酸コポリマーおよびそれらの対応するアイオノマー、エチレンビニルアルコール、および/またはそれらの組合せから選択することができる。ポリオレフィン布の層の間、および/または組立体の両側の上に接着剤を配置するなどの種々の方法で、ポリオレフィン接着剤をポリオレフィン織布の組立体に適切に塗布することができる。
本発明による好適な接着剤は、ポリオレフィンのエチレン系コポリマー、または酢酸ビニル(VA)もしくはメタクリル酸(MAA)などの官能基を有するグラフトポリオレフィンから選択することができる。酸性基は、ナトリウム、カリウム、亜鉛、マグネシウム、リチウムおよびそれらの組合せなどの中和剤で完全にまたは部分的に中和される。本発明への使用に好適な接着剤は、E.I.du Pont de Nemours and Company,Wilmington,Delaware,USAよりSurlyn(登録商標)の商標で市販されている。
外傷パックは、少なくとも1つのアラミド布層と少なくとも1つの熱可塑性シートまたは熱可塑性不織布層とでできており、前記層はポリオレフィン接着剤を用いて互いに接合される。外傷パックの異なる層は、個々の層の化学的および物理的性質を実質的に変化させずに、接着剤が軟化し、流動し、布層の繊維を被覆するのに十分な圧力および温度において、ある時間の間プレス中で同時に加熱される。
典型的には、外傷パックは、2〜100barの間、より好ましくは10〜70barの間の圧力でプレスされる。接着剤が適切に流動できるようにするため、温度は、典型的には熱可塑性シートまたは不織布の融点よりも少なくとも約30℃高い。サーモプレスの時間は、好ましくは10〜60分の間であり、パイルの異なる層の数によって決定される。この含浸複合構造は、一定圧力を維持しながら典型的には50℃まで冷却され、次に周囲条件下で室温まで冷却される。
本発明の一態様は、外傷低減パックであって、
a.内面および外面を有する、少なくとも900MPaの引張強度を有し、444〜1111dtex(400〜1000デニール)の線密度を有するヤーンを含むアラミド布の少なくとも1つの第1の層と、
b.少なくとも60MPaの引張強度を有する熱可塑性シート、または少なくとも900MPaの引張強度を有するヤーンを含む熱可塑性不織布の少なくとも1つの第2の層であって、シートまたは不織布が内面および外面を有する第2の層と、
c.70〜150℃の融点を有するポリオレフィン接着剤とを含み、
少なくとも1つの第1の層と少なくとも1つの第2の層とが、ポリオレフィン接着剤によって互いに接合される、外傷低減パックである。
本発明の一実施形態において、外傷低減パック中のポリオレフィン接着剤はエチレンコポリマーである。
本発明の別の一実施形態において、外傷低減パック中のポリオレフィン接着剤はグラフトポリオレフィンである。
本発明のさらに別の一実施形態において、アラミド布中の繊維は、織られたもの、織られていないもの、一方向、または多方向であってよい。
本発明のさらに別の一実施形態において、熱可塑性シートは、ポリカーボネート、アクリロニトリルブタジエンスチレン、エチレン−メタクリル酸コポリマー、二方向ポリオレフィンテープ、またはそれらの組合せから選択される。
本発明の別の一実施形態において、熱可塑性不織布はポリオレフィンのスパンボンド不織布である。
本発明の別の一実施形態において、ポリオレフィンは、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、またはそれらのブレンドもしくはコポリマーである。
本発明の別の一実施形態において、多方向ポリオレフィンテープは、交差して重ね合わせた非繊維状超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)テープである。
本発明のさらに別の一実施形態において、外傷パックは1000g/m2未満の面密度を有する。
本発明のさらに別の一実施形態において、外傷パックは、1〜4層のパラアラミド布、1〜5層の熱可塑性シート、1〜3層の不織布、および1〜4層のポリオレフィン接着剤を含む。
本発明の別の一態様は、少なくとも1つの外傷パックを含む防護服である。
図面の詳細な説明
図1は:
1.パラアラミド布
2.ポリオレフィン接着剤
3.ポリカーボネートシート
を含むパラアラミド−ポリカーボネートラミネートの断面図である。
図2は:
1A.パラアラミド布の第1の層
2A.ポリオレフィン接着フィルムの第1の層
3.ポリカーボネートシート
2B.ポリオレフィン接着フィルムの第2の層
1B.パラアラミド布の第2の層
を含む別のパラアラミド−ポリカーボネートラミネートの断面図である。
図3は:
1A.1000デニールのパラアラミド布の第1の層
2A.ポリオレフィン接着フィルムの第1の層
3A.600デニールのパラアラミド布の第1の層
2B.ポリオレフィン接着フィルムの第2の層
3B.600デニールのパラアラミド布の第2の層
2C.ポリオレフィン接着フィルムの第3の層
1B.1000デニールのパラアラミド布の第2の層
を含むパラアラミド−パラアラミドラミネートの断面図である。
図4は:
1.パラアラミド布
2.ポリオレフィン接着剤
3.複数のポリオレフィンシート層
を含む別のパラアラミド−パラアラミドラミネートの断面図である。
図5は、別のパラアラミド−ポリオレフィンラミネートの断面図である:
1A.1000デニールのパラアラミド布の第1の層
2A.ポリオレフィン接着フィルムの第1の層
3A.スパンボンドポリエチレン不織布の第1の層
2B.ポリオレフィン接着フィルムの第2の層
3B.スパンボンドポリエチレン不織布の第2の層
2C.ポリオレフィン接着フィルムの第3の層
3C.スパンボンドポリエチレン不織布の第3の層
2D.ポリオレフィン接着フィルムの第4の層
1B.1000デニールのパラアラミド布の第2の層。
図6は:
1A.3300デニールのパラアラミド布の第1の層
2.ポリオレフィン接着フィルム層
1B.3300デニールのパラアラミド布の第2の層
を含むパラアラミド−ポリオレフィンラミネートの断面図である。
試験方法
温度:すべての温度は摂氏温度(℃)の単位で測定した。
線密度:ヤーンまたは繊維の線密度は、ASTM D1907/D1907M−12およびD885/D885M−10a(2014)に記載される手順に基づいて既知の長さのヤーンまたは繊維を計量することによって求めた。デシテックスまたは「dtex」は、10,000メートルのヤーンまたは繊維のグラムの単位での重量として定義される。デニール(d)は、デシテックス(dtex)の9/10倍である。
引張特性:試験される繊維は、コンディショニングの後、ASTM D885/D885M−10a(2014)に記載の手順に基づいて引張試験を行った。テナシティ(破断テナシティ)、弾性率、破断力、および破断時伸びは、Instron万能試験機上で試験繊維を破断させることによって求められる。
面密度:布層の面密度は、1平方メートルの布、すなわち1m×1mの重量を測定することによって求めた。複合構造の面密度は個々の層の面密度の合計によって求めた。
メルトフローインデックスはASTM D 1238−13に従って測定した。
環境コンディショニングプロトコルは、温度および相対湿度がそれぞれ65±2℃および80±5%に維持されるチャンバー中で10日間の環境コンディショニングに防護服を曝露することからなった。コンディショニングした軟質防護服は、背面形跡の弾道試験で試験を行った。軟質防護服の背面形跡の値はコンディショニングの前後で25mm未満となるべきである。
外傷試験方法(背面変形またはBFD)
弾道パックおよび外傷パックを有する防護服をRoma No 1クレイのクレイボックスに、弾道パックがクレイとは反対側に向くように固定し、次に5メートルの距離から発射され400±15m/sの速度で移動する9×19mm弾(OFB、India)による弾道衝撃を受けさせた。背面変形は背面形跡とも呼ばれる。弾丸をパックに衝突させた後、クレイ上に形成されたくぼみの深さを測定して、背面形跡(または外傷)として記録した;各試験試料に対して、試験は平均で3つのパネルにそれぞれ4発であった。
層の説明
多層積層複合外傷パックを作製するために、以下の説明の布層および接着フィルムを使用した;
KL−1は、E.I.du Pont de Nemours and Company,Wilmington,Delaware,USA(以降DuPont)より商品名Kevlar(登録商標)パラアラミドで入手可能な平織で、面密度が190g/m2であり、1000デニールの線密度および8.5×8.5エンド/センチメートルを有するポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)ヤーンからなる織布であり、400×400mmのシートに切断した。
KL−2は、DuPontより商品名Kevlar(登録商標)XPS300で入手可能な面密度が300g/m2であり、線密度が400デニールのポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)からなる多方向織布であり、および400×400mmのシートに切断した。
KL−3は、DuPontより商品名Kevlar(登録商標)XPS102で入手可能な面密度が510g/m2であり、線密度が1000デニールのポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)からなる多方向織布であり、400×400mmのシートに切断した。
KL−4は、DuPontより商品名Kevlar(登録商標)パラアラミドで入手可能な平織で、面密度が165g/m2であり、600デニールの線密度および8.5×8.5エンド/センチメートルを有するポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)ヤーンからなる織布であり、400×400mmのシートに切断した。
KL−5は、E.I.du Pont de Nemours and Company,Wilmington,Delaware,USA(以降DuPont)より商品名Kevlar(登録商標)パラアラミドで入手可能な平織で、面密度が440g/m2であり、3300デニールの線密度および6.5×6.5エンド/センチメートルを有するポリ(p−フェニレンテレフタルアミド)ヤーンからなる織布であり、400×400mmのシートに切断した。
IC 600Dは、DuPontより入手可能な面密度が900g/m2の市販のKevlar(登録商標)複合布であった。
PE−1は、DuPont Companyより商品名Tensylon(商標)HSBD 30Aで入手可能な面密度が111g/m2の超高分子量ポリエチレンでできた二方向テープであった。
PE−2は、DuPontより商品名Tyvek(登録商標)で入手可能な面密度が73g/m2のスパンボンドポリエチレン不織布であった。
PE−3は、DuPontより商品名Tyvek(登録商標)で入手可能な面密度が105g/m2のスパンボンドポリエチレン不織布であった。
PC−1は、SABIC Innovative Plasticsより商品名Lexan(登録商標)で入手可能な空中密度(aerial density)が1000g/m2で厚さが0.8mmのポリカーボネートシートであった。
PC−2は、SABIC Innovative Plasticsより商品名Lexan(登録商標)で入手可能な空中密度(aerial density)が475g/m2で厚さが0.3mmのポリカーボネートシートであった。
接着フィルム1は、無水マレイン酸含有量が0.05〜1.5%の範囲内であり、融点が85〜120℃の範囲内であり、メルトフローインデックスが2〜9g/10分の範囲内であり、空中密度(aerial density)が50g/m2である、DuPontより商品名Bynel(登録商標)で入手可能な無水マレイン酸変性線状低密度ポリエチレンであった。
接着フィルム2は、融点が115〜130℃の範囲内であり、メルトフローインデックスが3〜8g/10分の範囲内であり、空中密度(aerial density)が50g/m2である、Nolax(登録商標)AGより商品名Nolax(登録商標)で入手可能な酢酸ビニルなどの官能基を有するエチレンコポリマーであった。
接着フィルム3は、融点が80〜100℃の範囲内であり、メルトフローインデックスが3〜8g/10分の範囲内であり、空中密度(aerial density)が50g/m2である、DuPontより商品名Surlyn(登録商標)で入手可能なメタクリル酸などの官能基を有し亜鉛またはナトリウムの金属イオンで部分的に中和されたエチレンコポリマーであった。
本発明の1つ以上の方法により作製した実施例は数字で示される。対照または比較例は文字で示される。対照Aを除けば、すべての実施例および比較例は弾道パックおよび外傷パックを含む最終組立体中で試験を行った。組立体の構成は以下の文章および表に記載される。比較例および本発明の実施例に関するデータおよび試験結果は表1〜3に示される。
実施例A
E.I.du Pont de Nemours and Companyより商品名IC 600Dで入手可能な面密度が900g/m2の市販のKevlar(登録商標)複合布を外傷パックとして使用した。弾道パックは11層のKL2を含んだ。
対照A
400デニールのKevlar(登録商標)ヤーンでできており面密度が300g/m2の多方向織布KL2の15層のスタックを弾道パックとして使用し、外傷パックは使用しなかった。
実施例B
1層の織布KL1、1層のPC1、および別の1層のKL1(KL1−PC1−KL1)を積層して外傷パックを形成した。このスタックは連結させずに使用し、このスタックの面密度は1380g/m2である。弾道パックは9層のKL2を含んだ。
実施例C
スタック中、織布KL1の第1の層、接着フィルム1の第1の層、織布KL4の第1の層、接着フィルム1の第2の層、織布KL4の第2の層、接着フィルム1の第3の層、およびKL1の織布の第2の層(KL1−フィルム1−KL4−フィルム1−KL4−フィルム1−KL1)の順序で重ね合わせることによって外傷パックを形成した。予備加熱温度が115℃であることを除けば実施例1に記載のように加熱および冷却の能力を有する工業用液圧プレス中で、このスタックを連結させた。スタックを125℃に10分間60トンで加熱し、次に室温まで冷却して、空中密度(aerial density)が860g/m2のラミネート/外傷低減パックを得た。弾道パックは11層のKL2を含んだ。
実施例D
スタック中、織布KL5の第1の層、接着フィルム1の第1の層、および織布KL5の第2の層の順序で重ね合わせることで外傷パックを形成した。予備加熱温度が115℃であることを除けば実施例1に記載のように加熱および冷却の能力を有する工業用液圧プレス中で、このスタックを連結させた。スタックを125℃に10分間60トンで加熱し、次に室温まで冷却して、空中密度(aerial density)が930g/m2のラミネート/外傷低減パックを得た。弾道パックは11層のKL2を含んだ。
実施例1
スタック中、KL1の第1の織布、1層の接着フィルム2、および1層のポリカーボネートシートPC1(KL1−フィルム2−PC1)の順序で重ね合わせることで外傷パックを形成した。加熱および冷却の能力を有する工業用液圧プレス(125℃に予備加熱した金型)中、140℃および60トンで10分、次に室温まで冷却して、スタックを連結させて、空中密度(aerial density)が1240g/m2のラミネート/外傷低減パックを得た。弾道パックは10層のKL2を含んだ。
実施例2
KL1およびフィルム2を用いた積層をPCシートの両側で行ったことを除けば、実施例1に記載のように外傷パックを形成した。ラミネートの構成はKL1−フィルム2−PC1−フィルム2−KL1であり、得られたパックの空中密度(aerial density)は1480g/m2であった。弾道パックは9層のKL2を含んだ。
実施例3
PC1の代わりにPC2を用いたことを除けば、実施例1に記載のように外傷パックを形成した。ラミネートの構成はKL1−フィルム2−PC2であり、得られたパックの空中密度(aerial density)は715g/m2であった。弾道パックは11層のKL2を含んだ。
実施例4
PC1の代わりにPC2を用いたことを除けば、実施例2に記載のように外傷パックを形成した。ラミネートの構成は、KL1−フィルム2−PC2−フィルム2−KL1であり、得られたパックの空中密度(aerial density)は955g/m2であった。弾道パックは8層のKL2を含んだ。
実施例5
スタック中、織布KL1の第1の層、接着フィルム1の第1の層、スパンボンドポリエチレンPE2の第1の層、接着フィルム1の第2の層、スパンボンドポリエチレンPE2の第2の層、接着フィルム1の第3の層、およびKL1の織布の第2の層(KL1−フィルム1−PE2−フィルム1−PE2−フィルム1−PE2−フィルム1−KL1)の順序で重ね合わせることで外傷パックを形成した。予備加熱温度および成形温度がそれぞれ115℃および125℃であることを除けば実施例1に記載のように工業用液圧プレス中で、このスタックを連結させて、空中密度(aerial density)が800g/m2のラミネート/外傷低減パックを得た。弾道パックは11層のKL2を含んだ。
実施例6
フィルム1の代わりにフィルム2を用いたことを除けば、実施例5に記載のように外傷パック(KL1−フィルム2−PE2−フィルム2−PE2−フィルム2−PE2−フィルム2−KL1)形成して、空中密度(aerial density)が800g/m2のラミネート/外傷低減パックを得た。弾道パックは11層のKL2を含んだ。
実施例7
フィルム1の代わりにフィルム3を用いたことを除けば、実施例5に記載のように外傷パック(KL1−フィルム3−PE2−フィルム3−PE2−フィルム3−PE2−フィルム3−KL1)を形成して、空中密度(aerial density)が800g/m2のラミネート/外傷低減パックを得た。弾道パックは11層のKL2を含んだ。
実施例8
PE2の代わりにPE3を用いたことを除けば、実施例5に記載のように外傷パック(KL1−フィルム1−PE3−フィルム1−PE3−フィルム1−PE3−フィルム1−KL1)を形成して、空中密度(aerial density)が895g/m2のラミネート/外傷低減パックを得た。弾道パックは11層のKL2を含んだ。
実施例9
スタック中、織布KL2の第1の層、1層の接着フィルム1、および5層の二方向UHMWPEテープPE1(KL2−フィルム1−PE1−PE1−PE1−PE1−PE1)の順序で重ね合わせることで外傷パックを形成した。予備加熱温度および成形温度がそれぞれ115℃および125℃であることを除けば実施例1に記載のように工業用液圧プレス中で、このスタックを連結させて、面密度が900g/m2のラミネート/外傷低減パックを得た。弾道パックは11層のKL2を含んだ。
弾道外傷試験
実施例1、2、5〜9の場合、それぞれスタックを形成するための複数層のKL2と、面密度が100g/m2であり厚さが4ミリメートルである架橋ポリエチレンを主成分とする2層の非弾道性発泡体XLPEとからなる弾道パックの後方に、試験試料の1層のみを配置した。
実施例3および4の場合、それぞれスタックを形成するための複数層のKL2と、面密度が100g/m2であり厚さが4ミリメートルである架橋ポリエチレンを主成分とする2層の非弾道性発泡体XLPEとからなる弾道パックの後方に、2層の試験試料を配置した。
本発明の試験試料は、実施例1〜9による外傷低減パックからなった。
比較試験試料は、実施例1〜9の本発明の試料と同等の面密度を実現するために、対照Aおよび実施例A〜Cによる外傷低減パックからなった。
各スタックを、Roma No 1クレイのクレイボックスに、弾道パックがクレイとは反対側に向くように固定し、次に5メートルの距離から発射され400±15m/sの速度で移動する9×19mm弾(OFB、India)による弾道衝撃を受けさせた。
弾丸をスタックに衝突させた後、クレイ上に形成されたくぼみの深さを測定し、背面形跡(または外傷)として記録し、結果を表1〜表3に示している。各試験試料に対して、試験は平均で3つのパネルにそれぞれ4発であった。
Figure 2017509857
アラミド−PCラミネートの中で、両側にアラミド層を有するアラミド−PCラミネートを使用してもあまり有用ではなかった。しかし、このようなアラミド−PC構造はアラミドのみの構造(実施例B)よりも性能が優れていた。
Figure 2017509857
Figure 2017509857
アラミド−ポリオレフィンラミネートの中で、グラフトから直鎖エチレンコポリマーへの接着フィルムの変更(実施例5〜実施例7)によって、背面形跡が大きく改善され、またより低い面密度からより高い面密度へのポリエチレンの変更(実施例7および実施例8)では背面形跡は改善されなかった。
他方、接着フィルムを用いて複数層の二方向UHMWPEテープ(Tensylon(商標))をKL2層に接着したスタックは、さらなる背面形跡の減少を示した。また、Tensylon(商標)は片面に接着層を有したので、この構造の場合は層間に別個の接着層は不要であった。
環境コンディショニング試験結果
各外傷パックを65±2℃の温度および80±5%の相対湿度に10日間曝露した。こうして環境コンディショニングしたパックを次に、以下の方法による背面形成試験のために、複数層のKL2、および面密度が100g/m2であり厚さが4ミリメートルである架橋ポリエチレンを主成分とする2層の非弾道性発泡体XLPEの前の弾道パックの後方に配置した。
このスタックを、Roma No 1クレイのクレイボックスに、弾道パックがクレイとは反対側に向くように固定し、次に5メートルの距離から発射され400±15m/sの速度で移動する9×19mm弾(OFB、India)の弾道衝撃を受けさせた。
弾丸をスタックに衝突させた後、背面形跡の深さを測定して記録し、結果を表4に示している。各パックに対して、試験は平均で3つのパネルにそれぞれ4発であった。
前述のような外傷パックを有する軟質防護服は、環境コンディショニングの前後に以下の表4に示すような背面形跡を示した。
Figure 2017509857
すべての外傷パックが、環境コンディショニング後でさえも25mm未満の背面形跡を示した。

Claims (10)

  1. 外傷低減パックであって、
    (i)少なくとも900MPaの引張強度を有し、444〜1111dtexの線密度を有するヤーンを含むアラミド布の少なくとも1つの第1の層であって、前記布が内面および外面を有する第1の層と、
    (ii)少なくとも60MPaの引張強度を有する熱可塑性シート、または少なくとも900MPaの引張強度を有するヤーンを含む熱可塑性不織布の少なくとも1つの第2の層であって、前記シートまたは不織布が内面および外面を有する第2の層と、
    (ii)70〜150℃の融点を有するポリオレフィン接着剤と
    を含み、
    前記少なくとも1つの第1の層と前記少なくとも1つの第2の層とが前記ポリオレフィン接着剤によって互いに接合される、外傷低減パック。
  2. 前記ポリオレフィン接着剤がエチレンコポリマーまたはグラフトポリオレフィンである、請求項1に記載の外傷低減パック。
  3. 前記布が、織布、不織布、一方向布、または多方向布である、請求項1に記載の外傷低減パック。
  4. 前記熱可塑性シートが、ポリカーボネート、アクリロニトリルブタジエンスチレンコポリマー、エチレン−メタクリル酸コポリマー、二方向ポリオレフィンテープ、またはそれらの組合せである、請求項1に記載の外傷低減パック。
  5. 前記熱可塑性不織布が、ポリオレフィンのスパンボンド不織布である、請求項1に記載の外傷パック。
  6. 前記ポリオレフィンが、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、またはそれらのブレンドもしくはコポリマーである、請求項5に記載の外傷パック。
  7. 前記多方向ポリオレフィンテープが、交差して重ね合わせた非繊維状超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)テープである、請求項4に記載の外傷パック。
  8. 1000g/m2未満の空中密度(aerial density)を有する、請求項1に記載の外傷パック。
  9. (i)1〜4層のアラミド布、
    (ii)1〜5層の熱可塑性シート、
    (iii)1〜3層の不織布、および
    (iv)1〜4層のポリオレフィン接着剤
    を含む、請求項1に記載の外傷パック。
  10. 請求項1に記載の少なくとも1つの外傷パックを含む、防護服。
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