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JP2017508391A - 異なる通信技術を用いるネットワークで送受信されるデータ及びイベントギャップの整合方法 - Google Patents

異なる通信技術を用いるネットワークで送受信されるデータ及びイベントギャップの整合方法 Download PDF

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JP2017508391A JP2016554388A JP2016554388A JP2017508391A JP 2017508391 A JP2017508391 A JP 2017508391A JP 2016554388 A JP2016554388 A JP 2016554388A JP 2016554388 A JP2016554388 A JP 2016554388A JP 2017508391 A JP2017508391 A JP 2017508391A
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Abstract

システム及び方法は、欠落データを自動的に検出し、上記欠落データの収集を試みる。欠落データは、データ読取りに関するものであってよく、又はイベントに関するものであってよい。欠落データは、ある端末から受信した通信と、その端末から過去に受信した通信とを比較することによって検出される。端末が使用する通信技術は、欠落データを検出する方法及び端末から欠落データを要求する方法を判断するにあたって考慮され得る。単一のデータ収集及び通信制御装置は、使用されるスピード、バッチサイズ及び再試行プロセスを調整することにより、異なる通信技術を用いる複数の端末と通信してよい。【選択図】図4

Description

関連出願
本出願は2014年2月26日出願の米国仮特許出願第61/944,719号に基づく優先権を主張するものであり、その内容は参照により本明細書に援用される。
本発明は一般的に、異なる端末が異なる通信技術を使用してよい際に、端末が使用する通信技術に基づく処理を用いて、1つ又は複数の通信が受信されなかったことを判断し、欠落データ又は情報を収集することに関する。
データを収集し、収集したデータを指令センターのようなデータ収集及び通信制御装置に通知する端末を複数備えたネットワークでは、端末があるデータを収集する。しかし、上記端末に影響するハードウェア障害若しくはソフトウェア障害、ネットワーク問題、又は電源異常を含む種々の理由に起因して、上記収集したデータの全てをデータ収集及び通信制御装置が受信しないことがある。データが欠落しているとき、データ収集及び通信制御装置は、データが欠落していることを認識する処理及び欠落データを取得する処理を行う必要がある。
異なる端末は、無線周波数(RF)、電力線通信(PLC)及びセルラー方式などの異なる通信技術を使用することができるが、これらに限定されない。したがって上述の処理は、各端末が使用する通信技術に適応している必要がある。そうでなければ、ある1つの技術用に設計された処理が、異なる技術を使用するネットワークにとって過負荷となったり、又は上記ネットワークを損なったりし得る。
データ収集及び通信制御装置は、自動的に欠落データの検出、即ちギャップの検出を行い、欠落データの収集、即ちギャップの収集を試みる。データ収集及び通信制御装置は、複数の端末を有し、かつ異なる端末が異なる通信技術を使用するネットワークを経由して動作してよい。上記複数の異なる技術は、端末と通信してギャップを収集する方法を調整することをデータ収集及び通信制御装置に要求してよい。この調整は、使用されるスピード、バッチサイズ、及び再試行プロセスに関係してよい。
データ収集及び通信制御装置は、自己読取りギャップ、インターバルギャップ及びイベントギャップのような種々のギャップを検出してよい。ギャップは、ある端末から受信した通信を、以前にその端末から受信した通信と比較することによって検出される。ギャップが検出されると、データ収集及び通信制御装置は、ギャップの整合プロセスにおいて欠落データの収集を試みる。ギャップの整合プロセスの間に、データ収集及び通信制御装置は、データ収集及び通信制御装置が受信することを予期していた欠落データの送信元のデバイスに要求を送信する。初期ギャップの収集プロセスの間にデータが受信されない場合は、データ収集及び通信制御装置はギャップ再試行プロセスを起動することができる。ギャップ再試行プロセスは、欠落データ又は情報の収集を試みることを繰り返す。
発明の開示の上述の及び他の特徴、態様及び利点は、添付の図面を参照して以下の詳細な説明を読むと一層良く理解されるであろう。
図1は、例示的なネットワークの一部分を示すブロック図である。 図2は、例示的な自己読取りデータの読取りを示す図である。 図3は、例示的なインターバルデータの読取りを示す図である。 図4は、ギャップを検出して欠落データを収集する例示的な方法を示すフローチャートである。
本発明のいくつかの態様は、異なるネットワーク端末が異なるタイプの通信技術を用いてデータ収集及び通信制御装置と通信できる際に、データが欠落していることを認識して、ネットワーク端末に欠落データを要求する。上記データ収集及び通信制御装置は、データが欠落していることを自動的に検出して、欠落データの収集を試みることができる。欠落データが収集されない場合、データ収集及び通信制御装置は、欠落データの収集を再度試みてよい。データ収集及び通信制御装置が欠落データの収集を試みることができる方法は、上記異なるタイプの通信技術に基づいて異なっていてよい。データ収集及び通信制御装置が対応する通信技術のタイプは、無線周波数(RF)、電力線通信(PLC)、及びセルラー方式通信を含む。
ギャップ検出、ギャップ整合、及びギャップ再試行
データ収集及び通信制御装置は、1)ギャップ検出、2)ギャップ整合又はギャップ収集、及び3)ギャップ再試行を実行する各プロセスを含む。ギャップ検出は、欠落データ又は情報の検出である。データは、データ収集及び通信制御装置がある特定のスケジュールでデータを受信することを予期しているものの、一切のデータを受信していないことにより、又はデータ収集及び通信制御装置が受信したデータが、受信されていない他のデータがあることを示していることにより、欠落していると見做される。
ギャップが検出されると、データ収集及び通信制御装置はギャップ整合プロセスにおいて欠落データの収集を試みる。ギャップ整合プロセスはここでは、ギャップ収集プロセスとも呼ばれる。いくつかの実装形態では、二種類のギャップ収集プロセス、即ち:1)定常プロセス;及び2)非定常プロセスが存在する。定常プロセスは通常動作条件下で使用され、非定常プロセスは停電のような異常条件下で使用される。停電の場合、データ収集及び通信制御装置は、ネットワークの氾濫を回避するために、又はオフラインのままである端末への要求の送信を回避するために、ギャップ収集プロセスを変更することができる。ギャップ収集の間、データ収集及び通信制御装置は、データ収集及び通信制御装置が受信することを予期していた欠落データ又は情報の送信元のデバイスに要求を送信する。初期ギャップ収集プロセスの間にデータが受信されない場合、データ収集及び通信制御装置はギャップ再試行プロセスを起動することができる。ギャップ再試行プロセスは、欠落データ又は情報の収集を試みることを繰り返す。
例示的な動作環境
図1は、データ収集及び通信制御装置102、コレクタ110、120、130、及び端末112、114、122、124、132、134を含む、例示的な動作環境の一部分を示す。図示したように、ネットワーク上の端末は、RF、PLC、及びセルラー方式通信のような異なる通信技術を使用し得る。コレクタ110と端末112、114はRFを用いて通信を行い、コレクタ120と端末122、124とはPLCを用いて通信を行い、コレクタ130と端末132、134とはセルラー方式通信を用いて通信を行う。他のタイプの通信技術を用いてもよい。データ収集及び通信制御装置は、コレクタとその端末が使用する通信技術と異なる通信技術を用いて、コレクタと通信することができる。あるいは、データ収集及び通信制御装置は、コレクタとその端末が使用する通信技術と同じ通信技術を用いて、コレクタと通信してもよい。
端末は、同じ通信技術を使用する他の端末又はデバイスと通信することができる。例えば端末112は、端末114及び他の端末又はデバイス(図示せず)と通信してよい。端末間の、又は端末とコレクタとの間の関係は、時間とともに変化してよい。
一実装形態では、ネットワークの端末は、電気、ガス、水のような資源の消費量を測定するメータを含むデバイスである。各デバイスは、家、建物、又は建物内のユニットのような家屋に関連付けられていてよい。デバイスは、測定データを記憶することができ、測定データをヘッドエンドへ通信することができる。各デバイスは互いに通信することができ、またルーター及びコレクタを含む他のネットワークデバイスと通信することができる。図1は、データ収集及び通信制御装置がコレクタと通信し、コレクタが多数の端末と通信するネットワークを示しているが、本発明は図示された形態に限定されず、他のネットワーク形態も可能である。
データ収集及び通信制御装置は、データ収集及び通信制御装置と端末との間の通信に使用される所定のパラメータをユーザが設定できるようにするユーザインタフェースを含むことができる。パラメータのうちのいくつかの値は、端末が使用する通信技術に基づくものであってよい。例えば、RFインタフェースによる端末との通信に使用される値は、セルラー方式通信インタフェースによる端末との通信に使用される値と異なっていてよい。システムは、ネットワーク、端末、収集データ等に関する情報を表示するための、ディスプレイ及びユーザ入力デバイスを備えてもよい。
端末、コレクタ及びデータ収集及び通信制御装置のようなネットワークデバイスは、上記デバイスがコンピュータ及びコマンド機能を実行できるようにするためのマイクロコントローラ又は他のプロセッサを含むか、又はそれらにアクセスしてよい。ネットワークデバイスは例えば、メモリ、フロッピーディスク、CD−ROM、DVD、又はノードの内部に配置された若しくはネットワークを介してアクセス可能な他の記憶デバイスのような記憶媒体を含んでもよい。コンピュータが読み込むことのできる命令を記憶媒体に記憶しておくことができ、これをプロセッサが実行することにより、本明細書に記載の動作を実施してよい。ネットワークデバイスは、ネットワークとの物理的なインタフェースのための1つ又は複数のハードウェア構成要素を含む。限定するものではないが、例えば、ネットワークインタフェースコントローラ又はトランシーバ等を含むことができる。一実装形態では、端末は公共料金メータであり、ネットワークとの通信のための通信モジュール、及び資源の消費に関するデータを計測するための計測モジュールを含むものある。
ギャップ検出
ギャップは、データ収集及び通信制御装置が通信を受信し、この通信を、以前に受信した1つ又は複数の通信と比較することにより検出される。データ収集及び通信制御装置は、ギャップの後に発生する通信を受信するまで、そのギャップを検出することはない。言い換えれば、データ収集及び通信制御装置は、通信の欠落に基づいてギャップを検出するのではなく、受信された複数の通信を比較することで検出する。データ収集及び通信制御装置によって検出され得るギャップの種類としては、1)自己読取りギャップ、2)インターバルギャップ、及び3)イベントギャップが挙げられる。自己読取りギャップは、特定の時刻に関連するデータ、例えば、毎晩真夜中に取得されるメータの状態に関連するデータから導かれる。インターバルギャップは、特定のインターバルに関連するデータ、例えば15分インターバルに関連するデータから導かれる。イベントギャップは、特定のイベントに関連するデータから導かれる。いくつかの実装形態では、イベントは、自己読取りデータ及びインターバルデータのようなデータ関連イベントを含んでよい。
データ収集及び通信制御装置は、ギャップ検出のための設定可能なオプション又はパラメータを提供することができる。例えば、データ収集及び通信制御装置は、ギャップを探す日付及び/又は時間範囲を設定するためのオプションを含んでよい。このオプションが使用されれば、データ収集及び通信制御装置は、指定された日付及び/若しくは時間範囲内のギャップを探すだけでよく、又は指定された日付及び/若しくは時間範囲内のギャップのための欠落データの収集を試みるだけでよい。データ収集及び通信制御装置は、異なるタイプのギャップに関するギャップ検出を可能/不可能にするオプションを提供することができる。例えば、自己読取りギャップを可能/不可能にする設定と、インターバル読取りギャップを可能/不可能にする設定とを行うことができる。また、ギャップを検出する前の端末からの通信の最小数を指定する設定を行ってもよい。一実装形態では、ギャップが検出される前に2つの通信が要求される。
データ収集及び通信制御装置は、通信が端末から受信される際に、ギャップを検出することができる。あるいは、データ収集及び通信制御装置は、端末からの通信を受信して、この通信に関する情報のログを取ってよく、後でログ情報を用いてギャップを検出してよい。この状況において、データ収集及び通信制御装置は、ギャップ検出処理を例えば一日に一回行うように、ユーザが指定できるようにしてよい。
ギャップに関する情報は、データ収集及び通信制御装置のユーザインタフェースを介してユーザが利用することができる。この情報は、検出されたギャップを識別してよく、欠落データの収集のいずれの試行に関する情報を提供してよい。ユーザインタフェースは、端末から受信した、ギャップ整合プロセスを介して受信したいずれのデータの指標を含むデータも表示することができる。
自己読取りギャップ
端末が公共料金メータである一実装形態では、自己読取りデータは特定の時刻に対応する資源の消費のスナップショットを提供する。一例において、このデータは真夜中に取得された値に対応している。このデータは毎日、端末からデータ収集及び通信制御装置へ送信され、図2に示すように、典型的には真夜中から午前4時までの間にランダム化される。この例において、データ収集及び通信制御装置が、特定の日の自己読取りデータが受信されていないことを示す通信を受信すると、自己読取りギャップが検出される。
一例において、データ収集及び通信制御装置が、1)1月12日の自己読取りデータと、2)1月14日の自己読取りデータとを受信した場合、データ収集及び通信制御装置は自己読取りギャップが生じたと判断する。データ収集及び通信制御装置は、1月14日の自己読取りデータの前に1月13日の自己読取りデータが受信されるべきであったことを認識することにより、ギャップが存在していたと判断する。
他の例において、データ収集及び通信制御装置が、1)1月12日の自己読取りデータと、2)1月12日の全インターバルデータと、3)1月13日の午前8時から午後12時までのインターバルのインターバルデータを受信した場合、データ収集及び通信制御装置は自己読取りギャップが生じたと判断する。データ収集及び通信制御装置は、1月13日の午前8時から午後12時までの区間のインターバルデータの前に1月13日の自己読取りデータが受信されるべきであったことを認識することによりで、ギャップが存在していたと判断する。この例は、他のタイプのギャップに関係する通信を用いてギャップを検出できることを示している。
インターバルギャップ
端末が公共料金メータである一実装形態では、インターバルデータは、固定期間当たりの資源の消費を示している。一例において、このデータは、15分インターバルにおける消費に対応している。このデータは端末からデータ収集及び通信制御装置へ送信され、図3に示すように、典型的には4時間ブロックの最後のインターバルに続く4時間に亘ってランダム化される。図3は、4時間ブロックt1の間に15分毎に収集されたインターバルデータが、次の4時間ブロックt2の間のある時点で端末によってデータ収集及び通信制御装置へ送信される例を示している。ブロックt1のデータは、ブロックt2の間にランダムに送信することができる。ブロックt3の間に、端末は、ブロックt2の間に収集されたインターバルデータを送信する。データ収集及び通信制御装置が、ブロックt1内のインターバルのうちの全てではないが一部のデータを受信すると、ギャップが検出され得る。データ収集及び通信制御装置がブロックt1及びt3内のインターバルのデータを受信するが、ブロックt2内のインターバルのいずれのデータも受信しない場合にも、ギャップが検出され得る。データ収集及び通信制御装置は、インターバルデータを予期したように受信しなかったことを認識することにより、ギャップが生じたと判断する。この場合、あるインターバルのデータは受信されるが、以前の15分インターバルのうちの1つ又は複数についてデータが欠落している。インターバル及びブロックの長さ、並びにイベントデータの送信のタイミングは、この例で用いた具体的な値に限定されない。
イベントギャップ
一実装形態では、端末は、あるイベントに関係する端末から送信された各通信にシーケンス番号を関連付ける。上記イベントは、計量イベント、通信モジュールイベント、自己読取りデータの読取り、及びインターバルデータの読取りを含む任意のタイプのイベントとすることができる。データ収集及び通信制御装置は受信したシーケンス番号のトラックを保持し、ギャップがあったことをシーケンス番号がいつ示しているかを認識する。一例において、端末は、後続の各通信対してシーケンス番号を1だけ増加させる。この例では、イベントギャップが検出されると、データ収集及び通信制御装置は、特定のシーケンス番号のデータが受信されていないことを示す通信を受信する。例えば、データ収集及び通信制御装置が1)シーケンス番号10のイベントデータと、2)シーケンス番号12のイベントデータを受信した場合に、データ収集及び通信制御装置は、イベントギャップが発生したと判断する。データ収集及び通信制御装置は、シーケンス番号12のイベントデータの前にシーケンス番号11のイベントデータが受信されるべきであったことを認識することによって、ギャップが存在していたと判断する。シーケンス番号を付す方法は、後続の通信の端末によってシーケンス番号が調整される方法を含むが、この例に限定されない。
ギャップ整合
ギャップが検出されると、データ収集及び通信制御装置はギャップに関する情報を記録し、ギャップ整合プロセスを介して欠落データ又は情報の収集を試みる。端末は一般にデータをある期間に亘って保持し、これによりデータ収集及び通信制御装置は、以前の時刻、インターバル、又はイベントのデータを要求できる。一例において、端末は自己読取りデータを4日間保持し、インターバルデータを35日間保持する。
データ収集及び通信制御装置は、1つ又は複数の通信を端末に対して送信し、欠落データを要求する。これらの通信はここではコマンドとも呼ばれる。要求を端末へ送信する方法は、端末が使用する通信技術に依存する。データ収集及び通信制御装置は、使用される通信技術に対応するために、スピード、バッチサイズ、及び再試行プロセスを調整するパラメータを提供することができる。この調整は、異なる通信技術に対してパラメータの異なる値を使用することによって行うことができる。パラメータの値は、データ収集及び通信制御装置が提供するユーザインタフェースを介して、ユーザによって提供されてもよい。
一実装形態では、以下のパラメータの値は、端末が使用する通信技術に基づいて設定される。
1)コレクタによる実行毎の最大コマンド数
2)コマンド応答時間遅延(分)
3)再試行の最大回数
コレクタによる実行毎の最大コマンド数のパラメータの値は、1つのコレクタのギャップ整合プロセス毎にヘッドエンドが送信してよい自己読取りデータ及びインターバルデータのギャップコマンドの数を指定する。コマンド応答時間遅延(分)のパラメータの値は、ギャップ再試行プロセスが再試行を行う前に端末からの応答を何分間待つかを指定する。再試行の最大回数のパラメータの値は、ギャップの要求毎に許容される再試行の最大回数を指定する。コレクタによる実行毎の最大コマンド数のパラメータはギャップ整合プロセスで使用され、コマンド応答時間遅延(分)のパラメータ及び再試行の最大回数のパラメータはギャップ再試行プロセスで使用される。代替の又は追加のパラメータを他の実装形態で使用してよい。
一実装形態では、コレクタによる実行毎の最大コマンド数の典型的な値の範囲は1,000〜10,000であり、コマンド応答時間遅延(分)の典型的な値の範囲は5〜60であり、再試行の最大回数の典型的な値の範囲は1〜5である。一例において、セルラー方式通信ネットワークの再試行の最大回数は3であり、RFネットワーク及びPLCネットワークの再試行の最大回数は5である。選択される値は、使用される通信技術や他のネットワークの具体的な要因に基づいたものであってよい。
データ収集及び通信制御装置は、ギャップ収集のために追加の設定可能なオプション及びパラメータを提供することができる。これらのオプションは通信技術全般に亘って適用してよく、又は複数の特定の通信技術に対応するために各通信技術に対して個別のオプションがあってよい。例えば、ギャップ収集プロセスが欠落データの要求を行わない中断時間があってよい。一実装形態では、この中断時間は、中断開始時刻及び中断終了時刻を設定することによって指定される。中断時間は、予期される大量のネットワーク使用の時間に対応するように設定してよい。中断時間において、ギャップコマンドは、欠落データの要求が中断時間の後で送信されるように待ち行列に入ってよい。ギャップ整合プロセスを不可能にするオプションを設けてもよい。これは、データ収集及び通信制御装置が、応答できない端末との通信を試みることがないように、停電の場合に使用してよい。
ネットワークが要求で氾濫しないように、ギャップ整合プロセスの単一の実行内においてデータ収集及び通信制御装置が送信する要求の数を制御するために、他のパラメータを用いてもよい。これらのパラメータは、コレクタ毎の最大インターバルギャップ要求数と、コレクタ毎の最大自己読取りギャップ要求数と、インターバル読取り大ギャップしきい値(分)とを含んでよく、上記、インターバル読取り大ギャップしきい値(分)は、ギャップ整合プロセスの単一の実行に際して、この値を超えるとインターバルギャップが大きすぎることになる値(分)を指定する。
ギャップ再試行
データ収集及び通信制御装置が初期ギャップ整合プロセスの間に欠落データを収集しない場合、要求は待ち行列に入り、後に再試行されてよい。要求が待ち行列に入ると、その要求に関連する再試行カウントが増加してよい。より高い再試行カウントを有するコマンドは、より低い再試行カウントを有するコマンドよりも高い優先度が与えられてよい。
データ収集及び通信制御装置はまた、コマンドの再送信を試行する前に、コマンド応答時間遅延(分)のパラメータの値で指定された時間だけ待機する。データ収集及び通信制御装置は、要求の再試行カウントが再試行の最大回数のパラメータの値を超えるまで、要求の送信の試行を続ける。再試行の最大回数のパラメータの値を超えると、データ収集及び通信制御装置は欠落情報の取得の試行を止める。データ収集及び通信制御装置はギャップの要求のログをとってよく、又はギャップが未収集のままであることを記録若しくは表示してよい。
ギャップ検出及び収集の例示的な方法
図4は、ギャップ検出及びギャップ収集の例示的な方法を示す。データ収集及び通信制御装置は、402で端末からの通信を受信する。ブロック404はオプションであり、使用しない場合は、この方法は402から406へ進む。使用する場合は、データ収集及び通信制御装置がギャップを検出する前に、最小数の通信が端末から受信されたか否かをデータ収集及び通信制御装置が判断する。404で、最小数が受信されていないとデータ収集及び通信制御装置が判断した場合は、「いいえ」の分岐にしたがって402に戻り、ヘッドエンドは端末からの他の通信を待つ。404で、最小数が受信されたとデータ収集及び通信制御装置が判断した場合は、方法は406へ進む。
406で、データ収集及び通信制御装置は、402で受信された通信を、以前にその端末から受信した通信と比較する。この比較は、自己読取りギャップ、インターバルギャップ及びイベントギャップに関連して前述した比較と同様のものでよい。この方法は406から408へ進み、データ収集及び通信制御装置は、402で受信された通信と、以前に端末から受信した通信との間にギャップがあるか否かを判断する。ギャップがない場合は、この方法は「いいえ」の分岐にしたがって402に戻り、端末からの他の通信を待つ。ギャップがある場合は、この方法は「はい」の分岐にしたがって410へ進み、初期ギャップ整合プロセスが実行される。図4は、ギャップの前に受信された通信とギャップの後に受信された少なくとも1つの通信とに基づいてギャップが検出されることを示している。
ギャップ整合プロセスが実行されると、この方法は412へ進み、データ収集及び通信制御装置は欠落データが受信されたか否かを判断する。欠落データが受信されると、この方法は「はい」の分岐にしたがって402に戻って、端末からの他の通信を待つ。欠落データが受信されなかった場合は、ギャップが残り、この方法は「いいえ」の分岐にしたがって414へ進む。414では、データ収集及び通信制御装置がギャップ再試行プロセスを実行する。このとき、データ収集及び通信制御装置は、欠落データの収集の要求に関連付けられた再試行カウントを増加又は調整してよい。ギャップ再試行プロセスが実行されると、データ収集及び通信制御装置は、欠落データが受信されたか、又はギャップが残っているかを416で判断する。欠落データが受信された場合は、この方法は「はい」の分岐にしたがって402に戻り、端末からの他の通信を待つ。欠落データが受信されなかった場合は、ギャップが残り、この方法は「いいえ」の分岐にしたがって418へ進む。418では、データ収集及び通信制御装置は、再試行カウントが再試行の最大回数のパラメータの値を超えたか否かを判断する。超えた場合は、「はい」の分岐にしたがって420へ進み、ギャップが残り、未収集となる。再試行カウントが最大数を超えていない場合は、この方法は「いいえ」の分岐にしたがって414へ戻る。
ログデータを用いてギャップが検出された場合は、図4に示す方法はそれにしたがって修正される。この方法もまた、ギャップの前に受信された1つ又は複数の通信とギャップの後に受信された少なくとも1つの通信とに基づいてギャップを検出する。
上述のように、ギャップを検出して欠落データを収集する方法の1つ又は複数の態様の実行は、設定又は選択されたオプションに基づいて、追加の要求を受けることができる。初期ギャップ整合プロセス410及びギャップ再試行プロセス414で使用されるいくつかのパラメータの値は、端末が使用する通信技術に基づくものであってよい。
以上の記述は、本発明の態様を例示、記載及び説明する目的でなされたものあり、本発明を網羅すること又は本開示の正確な形態に本発明を限定することを意図したものではない。これらの実施形態のさらなる改変及び適合は当業者にとって明らかであり、本発明の範囲及び精神から逸脱することなく実施できる。上述の構成要素の異なる配置、並びに図示又は記載されていない構成要素及びステップも可能である。同様に、いくつかの特徴及び部分的組み合わせが有用であり、他の特徴及び部分的組み合わせを参照することなく実施してよい。本発明の実施形態は限定の目的ではなく例示の目的で記載されており、本出願の読者には代替の実施形態が明らかであろう。本発明は、他のタイプのネットワーク、並びに他のタイプのデータ及び情報の収集にも適用可能である。端末は、通信のシーケンスを識別するためにシーケンス番号以外の識別子を用いてよい。追加の通信技術をサポートするために、又は特定のネットワーク特性若しくは実施態様に対応するために、追加の又は代替のコマンド及び設定が含まれてよい。

Claims (14)

  1. ネットワーク内の端末からデータを収集するための方法であって、
    前記端末は、第1の通信技術を用いて、前記ネットワークを介して通信し、
    第2の端末は、第2の通信技術を用いて、前記ネットワークを介して通信する、データ収集方法において、
    前記方法は、
    前記端末から第1のデータ通信を受信するステップと、
    前記端末から第2のデータ通信を受信するステップと、
    前記第1のデータ通信と前記第2のデータ通信とを比較し、前記比較に基づいて、前記第1のデータ通信において通信されたデータと、前記第2のデータ通信において通信されたデータとの間にギャップが存在するか否かを判断するステップと、
    前記ギャップが存在する場合に、前記ギャップの少なくとも一部分に関連するデータを収集するための要求を生成するステップと、
    前記要求を前記端末に伝送するステップであって、前記要求の前記伝送は、第1のパラメータの第1の値によって制御され、前記第1の値は前記第1の通信技術に基づくものである、ステップと、
    応答期間の満了に基づいて、前記ギャップが残っているか否かを判断するステップであって、前記応答期間は、第2のパラメータの第2の値に基づくものであり、前記第2の値は前記第1の通信技術に基づくものである、ステップと、
    前記ギャップの少なくとも一部分に関連する前記データを収集するための再試行要求を生成するステップと、
    前記再試行要求を前記端末に伝送するステップ
    を含む、データ収集方法。
  2. データ収集及び通信制御装置は、前記第1の通信技術を用いて複数の端末と通信するネットワークデバイスを介して、前記端末と通信し、
    前記第1の値は、単一の収集期間中に前記ネットワークデバイスに送信できる要求の数を指定する、請求項1に記載のデータ収集方法。
  3. 前記データ収集及び通信制御装置は、前記第1の通信技術を用いて複数の端末と通信するネットワークデバイスを介して、前記端末と通信し、
    前記第2の値は、前記要求に対する応答を待機する時間量を指定する、請求項1に記載のデータ収集方法。
  4. 前記再試行要求の伝送は、第3のパラメータの第3の値によっても制御され、
    前記第3の値は再試行の最大回数を指定し、前記第1の通信技術に基づくものである、請求項1に記載のデータ収集方法。
  5. 前記第1のデータ通信と前記第2のデータ通信とを比較する前記ステップは、前記第1のデータ通信に関連するシーケンス番号と、前記第2のデータ通信に関連するシーケンス番号とを比較するステップを含む、請求項1に記載のデータ収集方法。
  6. 前記第1のデータ通信と前記第2のデータ通信とを比較する前記ステップは、前記第1のデータ通信に関連する時間間隔と、前記第2のデータ通信に関連する時間間隔とを比較するステップを含む、請求項1に記載のデータ収集方法。
  7. 前記第1のデータ通信と前記第2のデータ通信とを比較する前記ステップは、前記第1のデータ通信に関連する日付と、前記第2のデータ通信に関連する日付とを比較するステップを含む、請求項1に記載のデータ収集方法。
  8. 前記第2の端末から第3のデータ通信を受信するステップと、
    前記第2の端末から第4のデータ通信を受信するステップと、
    前記第3のデータ通信と前記第4のデータ通信とを比較し、前記比較に基づいて、前記第3のデータ通信において通信されたデータと、前記第4のデータ通信において通信されたデータとの間に第2のギャップが存在するか否かを判断するステップ;
    前記第2のギャップが存在する場合に、前記第2のギャップの少なくとも一部分に関連するデータを収集するための第2の要求を生成するステップと、
    前記第2の要求を前記第2の端末に伝送するステップであって、前記第2の要求の前記伝送は、前記第1のパラメータの第4の値によって制御され、前記第4の値は前記第2の通信技術に基づくものである、ステップと、
    第2の応答期間の満了に基づいて、前記第2のギャップが残っているか否かを判断するステップであって、前記第2の応答期間は、前記第2のパラメータの第5の値に基づくものであり、前記第5の値は前記第2の通信技術に基づくものである、ステップと、
    前記第2のギャップの少なくとも一部分に関連する前記データを収集するための第2の再試行要求を生成するステップと、
    前記第2の再試行要求を前記第2の端末に伝送するステップ
    を更に含む、請求項1に記載のデータ収集方法。
  9. 前記第1の通信技術は、無線周波数(RF)、電力線通信(PLC)又はセルラー方式通信のうちの1つであり、
    前記第2の通信技術は、RF、PLC又はセルラー方式通信のうちの異なる1つである、請求項1に記載のデータ収集方法。
  10. ネットワーク内の端末からデータを収集するためのシステムであって、
    前記端末は、第1の通信技術を用いて、前記ネットワークを介して通信し、
    第2の端末は、第2の通信技術を用いて、前記ネットワークを介して通信する、データ収集システムにおいて、
    前記データ収集システムは、
    応答期間に関連する第1のパラメータのための第1の値と、再試行の回数に関連する第2のパラメータのための第2の値とを受信するユーザインタフェースを有する、データ収集及び通信制御装置であって、前記第1の値及び前記第2の値は前記第1の通信技術に基づくものである、データ収集及び通信制御装置と、
    前記データ収集及び通信制御装置と通信し、また前記第1の通信技術を用いて前記端末と通信する、ネットワークデバイス
    を備え、
    前記データ収集及び通信制御装置は、
    前記端末が通信したデータ中にギャップが存在するか否かを判断し、
    前記ギャップの少なくとも一部分に関連するデータを収集するための要求を生成し、
    前記ネットワークデバイスを介して前記要求を前記端末に伝送し、
    前記ギャップの少なくとも一部分に関連する前記データが、前記応答期間の満了前に受信されていない場合、前記ギャップが残っていることを判断し、ここで前記応答期間は、前記第1のパラメータの前記第1の値によって指定され、
    前記ギャップの少なくとも一部分に関連する前記データを収集するための再試行要求を生成し、
    前記再試行要求が、許容される再試行回数内である場合、前記再試行要求を前記端末に伝送し、前記許容される再試行回数は、前記第2のパラメータの前記第2の値によって指定される
    ように動作可能である、データ収集システム。
  11. 前記端末が通信したデータ中にギャップが存在するか否かを判断するために、前記データ収集及び通信制御装置は、
    前記端末から第1のデータ通信を受信し、
    前記端末から第2のデータ通信を受信し、
    前記第1のデータ通信と前記第2のデータ通信とを比較し、前記比較に基づいて、前記第1のデータ通信において通信されたデータと、前記第2のデータ通信において通信されたデータとの間にギャップが存在するか否かを識別する
    ように動作可能である、請求項10に記載のデータ収集システム。
  12. 前記第1の通信技術は、無線周波数(RF)、電力線通信(PLC)又はセルラー方式通信のうちの1つであり、
    前記第2の通信技術は、RF、PLC又はセルラー方式通信のうちの異なる1つである、請求項10に記載のデータ収集システム。
  13. 前記データ収集及び通信制御装置の前記ユーザインタフェースは、前記ネットワークデバイスとの通信に関連する第3のパラメータのための第3の値を受信し、
    前記第3の値は、単一の収集期間中に前記ネットワークデバイスに送信できる要求の数を指定する、請求項10に記載のデータ収集システム。
  14. 前記データ収集及び通信制御装置と通信し、前記第2の通信技術を用いて前記第2の端末と通信する、第2のネットワークデバイスを更に備え、
    前記データ収集及び通信制御装置の前記ユーザインタフェースは、前記第2の端末と通信するために、前記第1のパラメータのための第4の値及び前記第2のパラメータのための第5の値を受信する、請求項10に記載のデータ収集システム。
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