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JP2017219137A - 電磁弁 - Google Patents

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JP2017219137A
JP2017219137A JP2016114660A JP2016114660A JP2017219137A JP 2017219137 A JP2017219137 A JP 2017219137A JP 2016114660 A JP2016114660 A JP 2016114660A JP 2016114660 A JP2016114660 A JP 2016114660A JP 2017219137 A JP2017219137 A JP 2017219137A
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cylindrical
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JP2016114660A
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正至 小島
Masashi Kojima
正至 小島
木船 仁志
Hitoshi Kibune
仁志 木船
紀幸 森田
Noriyuki Morita
紀幸 森田
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Fujikoki Corp
Original Assignee
Fujikoki Corp
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Abstract

【課題】寸法精度を向上し、動作安定性を高めた電磁弁を提供する。【解決手段】可動部材40が内挿される筒状胴体部52aに環状の内周段差部60が設けられ、筒状胴体部52aにおける内周段差部60の基端側の内周及び弁本体10の内周の各々に、可動部材40の移動に際して可動部材40の基端側外周及び先端側外周に摺接して該可動部材40の移動を案内する基端側摺動案内部61及び先端側摺動案内部14が設けられる。また、筒状胴体部52aにおける内周段差部60の先端側が、内周が円筒面で構成される薄肉部62とされ、該薄肉部62と前記可動部材40との間に、軸線O方向で所定の長さを有する円筒状の隙間63が形成される。【選択図】図1

Description

本発明は、電磁弁に係り、特に、自動車に装備されるウインドウォッシャ装置において、ウォッシャ液(洗浄液)の流路の切り換えなどに用いられる電磁弁に関する。
この種の電磁弁として、洗浄液が導入される導入部と、洗浄液が導出される第1導出部と、前記導入部と前記第1導出部とを連通する第1流通路と、ソレノイドコイル(電磁コイルともいう)と、前記ソレノイドコイルの内側に配置された内周支持部に内嵌されて該ソレノイドコイルの軸方向に沿って移動可能に支持され、前記ソレノイドコイルが通電状態で前記第1流通路を閉塞又は連通する可動部材(プランジャ)とを備え、前記内周支持部に、前記可動部材の外周面と摺接する摺接部が周方向に断続的に形成されたものが知られている(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2014−119031号公報
上記構成の従来の電磁弁では、内周支持部に、可動部材の外周面と摺接する摺接部が周方向に断続的に形成されているため、例えば摺接部が周方向の全周に形成されたものに比べて、洗浄液が蒸発した際に摺接部と可動部材との間に残る溶質(界面活性剤等)によって可動部材の外周が内周支持部の摺動部に固着して不動(動作不能)となることを抑えることができる。また、可動部材の外周面は円形でよいため、可動部材の製造が容易となるとともに、可動部材の外周面を非円形とした場合(例えば、可動部材の外周面に複数の凸面部と溝部を設けた場合)に比べて、ソレノイドコイルの磁力を効果的に利用することができ、高効率化を図ることができる。
しかし、上記従来の電磁弁では、内周支持部の摺接部が周方向に断続的に形成されているので、当該内周支持部(例えば、ソレノイドコイルが外嵌される樹脂製のコイルボビン)の形状が複雑になり、寸法精度を確保することが難しくなるという課題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、寸法精度を向上し、動作安定性を高めた電磁弁を提供することにある。
上記する課題を解決するために、本発明に係る電磁弁は、流体が導入導出される弁室、並びに、該弁室に開口せしめられた導入ポート及び導出ポートを有する弁本体と、ソレノイドコイルと、前記ソレノイドコイルが外装される筒状胴体部を有するコイルボビンと、前記コイルボビンの筒状胴体部に軸線方向に沿って移動自在に内挿され、前記ソレノイドコイルの通電状態に応じて前記導入ポートと前記導出ポートとを連通する流路を開閉する弁体を有する可動部材とを備え、前記筒状胴体部に環状の内周段差部が設けられ、前記筒状胴体部における前記内周段差部の基端側の内周及び前記弁本体の内周の各々に、前記可動部材の移動に際して前記可動部材の基端側外周及び先端側外周に摺接して該可動部材の移動を案内する基端側摺動案内部及び先端側摺動案内部が設けられるとともに、前記筒状胴体部における前記内周段差部の先端側が、内周が円筒面で構成される薄肉部とされ、該薄肉部と前記可動部材との間に、軸線方向で所定の長さを有する円筒状の隙間が形成されていることを特徴としている。
より具体的な好ましい態様では、流体が導入導出される弁室、並びに、該弁室に開口せしめられた導入ポート及び第1導出ポートを有する弁本体と、前記弁本体に連結された筒状胴体部を有するコイルボビンと、前記コイルボビンの筒状胴体部に外装されたソレノイドコイルと、前記コイルボビンの内側に配在され、内部に前記弁室に開口する第2導出ポートが設けられた管状のパイプ部材と、前記コイルボビンと前記パイプ部材との間に配置された吸引子と、前記コイルボビンの筒状胴体部に軸線方向に沿って移動自在に内挿されるようにして前記コイルボビンと前記パイプ部材との間で前記吸引子に対向配置されたプランジャ、及び、該プランジャに保持固定された弁体を有する可動部材と、前記可動部材を前記第1導出ポート側に付勢する付勢部材とを備え、前記ソレノイドコイルの通電状態に応じて、前記可動部材が移動して、前記弁体が前記弁本体の前記第1導出ポートと前記パイプ部材の前記第2導出ポートとを選択的に開閉するようにされた電磁弁であって、前記筒状胴体部に環状の内周段差部が設けられ、前記筒状胴体部における前記内周段差部の基端側の内周及び前記弁本体の内周の各々に、前記可動部材の移動に際して前記可動部材の基端側外周及び先端側外周に摺接して該可動部材の移動を案内する基端側摺動案内部及び先端側摺動案内部が設けられるとともに、前記筒状胴体部における前記内周段差部の先端側が、内周が円筒面で構成される薄肉部とされ、該薄肉部と前記可動部材との間に、軸線方向で所定の長さを有する円筒状の隙間が形成されていることを特徴としている。
好ましい態様では、前記薄肉部の外周に、前記ソレノイドコイルの先端側端部を支持する先端側フランジ部が突設される。
更に好ましい態様では、前記先端側フランジ部は、前記薄肉部の中腹部の外周に設けられる。
更に好ましい態様では、前記先端側フランジ部の厚みは、前記薄肉部の厚みより大きい。
他の好ましい態様では、前記可動部材の先端側の部分が、該可動部材の基端側の部分より小径の小筒部とされる。
別の好ましい態様では、前記先端側摺動案内部は、周方向に断続的に形成される。
本発明によれば、可動部材が内挿される筒状胴体部に環状の内周段差部が設けられ、筒状胴体部における内周段差部の基端側の内周及び弁本体の内周の各々に、可動部材の移動に際して可動部材の基端側外周及び先端側外周に摺接して該可動部材の移動を案内する基端側摺動案内部及び先端側摺動案内部が設けられるので、可動部材の基端側及び先端側の両側を筒状胴体部の基端側摺動案内部及び弁本体の先端側摺動案内部の各々で支持でき、例えば電磁弁を横向きで使用した場合でも、弁本体に対する可動部材の軸ずれを防止できる。また、筒状胴体部における内周段差部の先端側が、内周が円筒面で構成される薄肉部とされ、該薄肉部(の内周面)と前記可動部材(の外周面)との間に、軸線方向で所定の長さを有する円筒状の隙間が形成されているので、洗浄液が蒸発した際に筒状胴体部(の薄肉部)と可動部材との間に残る溶質(界面活性剤等)によって可動部材の外周が筒状胴体部に固着して不動(動作不能)となることを抑えられるとともに、薄肉部の内周を円筒面で構成すればよいので、コイルボビンにおける筒状胴体部の寸法精度を良くできるため、動作安定性を向上することができる。
また、前記薄肉部の外周に、ソレノイドコイルの先端側端部を支持する先端側フランジ部が突設されているので、コイルボビンの薄肉部の強度を確保することができる。
本発明に係る電磁弁の一実施形態における無通電状態を示す縦断面図。 本発明に係る電磁弁の一実施形態における通電状態を示す縦断面図。 図1のU−U矢視線に従う断面図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1及び図2はそれぞれ、本発明に係る電磁弁の一実施形態における無通電状態及び通電状態を示す縦断面図であり、図3は、図1のU−U矢視線に従う断面図である。
なお、本明細書において、上下、左右、前後等の位置、方向を表わす記述は、説明が煩瑣になるのを避けるために図面に従って便宜上付けたものであり、実際の使用状態での位置、方向を指すとは限らない。本明細書では、ソレノイドコイルが配置された基端側を上端側、可動部材(の弁体)及び弁本体が配置された先端側を下端側としている。
また、各図において、部材間に形成される隙間や部材間の離隔距離等は、発明の理解を容易にするため、また、作図上の便宜を図るため、各構成部材の寸法に比べて大きくあるいは小さく描かれている場合がある。
図示実施形態の電磁弁1は、自動車等の車両に搭載され、ウォッシャ液(洗浄液)等の液体やその他の流体の流路を切り換えるもので、基本的に、流体が導入導出される弁室15を有する底部付き短円筒状の弁本体10と、前記弁室15に開口する導出ポート(第2導出ポート)p2が内部に設けられた円管状のパイプ部材20と、前記弁室15内に軸線O方向に沿って移動自在に配在された可動部材40と、前記可動部材40を移動(昇降)させるべく、前記弁本体10の上部に配置されたソレノイド50と、を備えている。
前記弁本体10は例えば樹脂製とされ、その側部に、弁室15に開口する横向きの導入ポートp10が設けられた流入管18が連結されるとともに、その底部中央に、弁室15に開口する縦向きの導出ポート(第1導出ポート)p1が設けられた弁座16付きの流出管19が連結されている。また、弁本体10の上部外周(上端開口の周囲)には、(後述するソレノイド50のモールドカバー54へ向けて)環状接合壁17が立設されている。
前記ソレノイド50は、ソレノイドコイル51が外装(巻回)された樹脂製のコイルボビン52を備える。このコイルボビン52は、ソレノイドコイル51の内周側を支持する円筒状の筒状胴体部52aを有するとともに、その筒状胴体部52aの上端部及び下部(下端から所定寸法だけ上側の部分)に、ソレノイドコイル51の上端部(基端側端部)及び下端部(先端側端部)を支持する(すなわち、ソレノイドコイル51のばらつきを規制する)一対のフランジ部(上側フランジ部52b、下側フランジ部52c)が一体的に形成されている。また、コイルボビン52(の筒状胴体部52a)の内周には、磁性金属からなる円筒状の吸引子53が配置されている。
前記コイルボビン52(及び該コイルボビン52に外装されたソレノイドコイル51)を覆うように樹脂製のモールドカバー54が配在され、該モールドカバー54の外側において、ソレノイドコイル51、コイルボビン52、及び吸引子53が磁性材料からなるハウジング55により覆われている。また、モールドカバー54には、コネクタ部56が一体成形され、コネクタ部56の内部には、ソレノイドコイル51に通電するための外部端子57が突設されている。また、モールドカバー54の下部には、前記弁本体10の環状接合壁17に内嵌されてレーザ溶着等により固着(連結)される環状嵌合壁58が突設されている。
パイプ部材20は例えば樹脂製とされ、その下端部を前記弁室15内に突出させるようにして前記コイルボビン52(の筒状胴体部52a)の内側に配在されるとともに、外周に設けられた円板状の接合突起21を介して前記コイルボビン52(の筒状胴体部52a)に溶着等により接合されて、前記コイルボビン52(の筒状胴体部52a)に内挿固定されている。このパイプ部材20(の導出ポートp2)の下端部は、後述する弁体46(の上面)と接離する弁座22とされている。パイプ部材20の外周面とコイルボビン52の筒状胴体部52aの内周面との間において、接合突起21の上側に前記吸引子53が配置され、その下側に、可動部材40における段付き円筒状の弁ホルダとしてのプランジャ41が配置されている。すなわち、パイプ部材20とコイルボビン52(の筒状胴体部52a)との間において、吸引子53と可動部材40を構成するプランジャ41とが(パイプ部材20の接合突起21を介して)対向配置されている。
前記可動部材40における段付き円筒状のプランジャ41は、磁性材料から作製されており、パイプ部材20の下部外周及びコイルボビン52の筒状胴体部52aの下部内周に摺動するようにして軸線O方向に沿って摺動自在に配置されている。プランジャ41の下端開口には、前記弁本体10における弁座16及び前記パイプ部材20における弁座(下端部)22に選択的に接離するシール材としての短円柱状の弁体46が保持固定されている。
より詳しくは、段付き円筒状のプランジャ41の下半部(先端側の部分)は、当該プランジャ41の上半部(基端側の部分)より若干小径の小筒部42とされ、その小筒部42の中間部に、複数個(図示例では、90°の等角度間隔で4個)の連通孔43が開設されるとともに、小筒部42の下端に、該小筒部42の内径と略同径のゴム等の弾性材料から作製された短円柱状の弁体46が適宜の手法により保持固定されている。なお、本実施形態では、プランジャ41を段付き円筒状としたが、プランジャの下半部と上半部の径を同等とした円筒状のプランジャとしてもよい。
ここでは、弁体46の外周に設けられた複数の突起又は環状突起が当該弁体46の弾性を利用してプランジャ41(の小筒部42)の下端開口に形成された凹部(保持部)に嵌入されることにより、当該弁体46がプランジャ41に固定されているが、例えばかしめや接着等の他の手段を用いて当該弁体46を固定してもよい。
前記プランジャ41の内周面には、一端(下端)を閉じ且つ他端(上端)を開いたばね挿入溝44が形成され、このばね挿入溝44には(より詳しくは、ばね挿入溝44の上向きの段差面(下側ばね受け面)とパイプ部材20の接合突起21の下面(上側ばね受け面)との間には)、可動部材40(のプランジャ41)を常時下方(導出ポートp1の弁座16側)に付勢する圧縮コイルばね(付勢部材)45が装着されている。
また、本実施形態では、前記コイルボビン52における筒状胴体部52aの下部に環状の内周段差部60が形成されており、その筒状胴体部52aにおける内周段差部60の上側(基端側)の内周(面)が、可動部材40の移動に際して当該可動部材40(のプランジャ41)の上端側(基端側)外周に常時摺接して当該可動部材40の(軸線O方向の)移動を案内する基端側摺動案内部(面)61とされている。また、筒状胴体部52aにおける内周段差部60の先端側(下側)の部分(言い換えれば、内周段差部60と下端部との間の部分)が薄肉部62とされ、その薄肉部62の内周は円筒面で構成され、円筒状の薄肉部62(の円筒面からなる内周面)と可動部材40(のプランジャ41)(の円筒面からなる外周面)との間に、軸線O方向で所定の長さ(及び、径方向で所定の幅)を有する円筒状の隙間63が形成されている。
そして、前記薄肉部62、具体的には、その薄肉部62の中腹部の外周に、前記した下側フランジ部52cが(径方向で)外向きに突設されている。前記薄肉部62の強度を確保すべく、ここでは、下側フランジ部52cの厚み(板厚)は、筒状胴体部52aの厚みと同等であって、薄肉部62の厚み(板厚)より若干大きくされている。
さらに、弁本体10の上端開口(内周)には、可動部材40の移動に際して当該可動部材40(のプランジャ41)の下端側(先端側)外周に常時摺接して当該可動部材40の(軸線O方向の)移動を案内する先端側摺動案内部(面)14が設けられている。この先端側摺動案内部14は、周方向に断続的に形成された複数(図示例では、等角度間隔で5個)のリブ(縦方向に延びるリブ)で構成されており、隣接するリブ(先端側摺動案内部14)の間は、流体が流通する流路とされている(特に、図3参照)。
可動部材40の弁本体10に対する軸ずれ(傾き)を防止すべく、前記したコイルボビン52の筒状胴体部52aにおける基端側摺動案内部61及び弁本体10における先端側摺動案内部14の各々の上下方向(軸線O方向)長さは、少なくとも、可動部材40の移動量(リフト量)に所定量(例えば、0.5mm以上)を足した量に設定されている。
また、ウォッシャ液(洗浄液)(の溶質)の滞留を防止すべく、前記した薄肉部62と可動部材40との間の隙間63の(径方向の)幅は、例えば0.3mm以上とされている。
なお、本例では、弁本体10の導出管19(の導出ポートp1)、パイプ部材20(の導出ポートp2)、コイルボビン52(の筒状胴体部52a)、吸引子53、可動部材40(のプランジャ41及び弁体46)等は、同一軸線O上に配置されている。
かかる構成とされた電磁弁1では、ソレノイドコイル51に通電しないときには、図1に示される如くに、圧縮コイルばね45の付勢力(ばね力)により可動部材40が下方に付勢され、弁体46(の下面)が弁本体10の弁座16に圧接されて、導出ポートp1が閉じられる。そのため、流入管18の導入ポートp10から弁室15内に流入した流体(例えばウォッシャ液)は、可動部材40(のプランジャ41)の連通孔43からパイプ部材20の(縦方向に延びる)導出ポートp2の下端開口へ案内され、当該導出ポートp2を通過してその上端開口から流出し、例えばリアのウインドガラスやリアカメラに噴射される。
一方、外部端子57を介してソレノイドコイル51に通電すると、ソレノイドコイル51により発生した磁界により吸引子53及びプランジャ41が励磁され、可動部材40のプランジャ41が上方向へ移動する(吸着する)力が発生する。その結果、可動部材40(のプランジャ41)は、圧縮コイルばね45の付勢力(ばね力)に抗して上方へ移動せしめられ、図2に示される如くに、弁体46(の上面)がパイプ部材20の弁座22(導出ポートp2の下端部開口)に圧接されて、導出ポートp2が閉じられる。そのため、流入管18の導入ポートp10から弁室15内に流入した流体(例えばウォッシャ液)は、弁体46の下方を通って弁本体10の導出ポートp1の上端開口へ案内され、当該導出ポートp1を通過してその下端開口から流出し、例えばリアカメラ等に噴射される。
すなわち、上記構成とされた電磁弁1では、ソレノイドコイル51の通電状態に応じて、可動部材40が移動して、弁体46が弁本体10の導出ポートp1とパイプ部材20の導出ポートp2とを選択的に開閉するようにされている。詳しくは、可動部材40に設けられた弁体46が圧縮コイルばね45の付勢力(ばね力)により流出管19の弁座16に着座し、弁本体10の導出ポートp1を閉じるとともにパイプ部材20の導出ポートp2を開き、通電されたソレノイドコイル51の磁力による吸引子53の吸引力により、可動部材40の弁体46が移動して、流出管19の弁座16から離れるとともにパイプ部材20の弁座22(下端部開口)に着座し、パイプ部材20の導出ポートp2を閉じるとともに弁本体10の導出ポートp1を開くようにして、弁室15内で流路の切り換えが行われる。
上記可動部材40の弁体46の移動に際して、可動部材40(のプランジャ41)の上端側外周は、コイルボビン52の筒状胴体部52aの基端側摺動案内部61(内周段差部60の上側の内周)に摺動して、上下方向(軸線O方向)に案内されるとともに、可動部材40(のプランジャ41)の下端側外周も、弁本体10のリブ状の先端側摺動案内部14(弁本体10の弁座16の外側に位置する内周)に摺動して、上下方向(軸線O方向)に案内されることになる。
このように、本実施形態の電磁弁1では、可動部材40が内挿される筒状胴体部52aに環状の内周段差部60が設けられ、筒状胴体部52aにおける内周段差部60の基端側の内周及び弁本体10の内周の各々に、可動部材40の移動に際して可動部材40の基端側外周及び先端側外周に摺接して該可動部材40の(軸線O方向の)移動を案内する基端側摺動案内部61及び先端側摺動案内部14が設けられるので、可動部材40の基端側及び先端側の両側を筒状胴体部52aの基端側摺動案内部61及び弁本体10の先端側摺動案内部14の各々で支持でき、例えば電磁弁1を横向き(軸線O方向が横方向となる向き)で使用した場合でも、弁本体10に対する可動部材40の軸ずれ(具体的には、弁体46と弁本体10の弁座16との間、及び、弁体46とパイプ部材20の弁座22との間の位置ずれ)を防止できる。また、筒状胴体部52aにおける内周段差部60の先端側が、内周が円筒面で構成される薄肉部62とされ、該薄肉部62(の内周面)と前記可動部材40(の外周面)との間に、軸線O方向で所定の長さを有する円筒状の隙間63が形成されているので、洗浄液が蒸発した際に筒状胴体部52a(の薄肉部62)と可動部材40との間に残る溶質(界面活性剤等)によって可動部材40の外周が筒状胴体部52aに固着して不動(動作不能)となることを抑えられるとともに、薄肉部62の内周を円筒面で構成すればよい(言い換えれば、薄肉部62を円筒状に形成すればよい)ので、コイルボビン52における筒状胴体部52aの寸法精度を良くすることができる。そのため、動作安定性を向上することができる。
また、前記薄肉部62の外周(特に、その中腹部の外周)に、ソレノイドコイル51の下端部(先端側端部)を支持する環状の下側(先端側)フランジ部52cが突設されているので、コイルボビン52の薄肉部62の強度を確保することができる。
なお、上記実施形態では、ソレノイドコイル51の通電状態に応じて、可動部材40が移動して、弁体46が弁本体10の導出ポートp1とパイプ部材20の導出ポートp2とを選択的に開閉するようにした電磁弁1を使用しているが、ソレノイドコイル51の通電状態に応じて導入ポートp10と導出ポートp1とを連通する流路を開閉する他のタイプの電磁弁を採用しても良いことは勿論である。
1 電磁弁
10 弁本体
14 先端側摺動案内部
15 弁室
16 弁座(弁本体側弁座)
17 環状接合壁
18 流入管
19 流出管
20 パイプ部材
21 接合突起
22 弁座(パイプ部材側弁座)
40 可動部材
41 プランジャ
42 プランジャの小筒部
43 連通孔
44 ばね挿入溝
45 圧縮コイルばね(付勢部材)
46 弁体
50 ソレノイド
51 ソレノイドコイル
52 コイルボビン
52a 筒状胴体部
52b 上側フランジ部
52c 下側フランジ部(先端側フランジ部)
53 吸引子
54 モールドカバー
55 ハウジング
56 コネクタ部
57 外部端子
58 環状嵌合壁
60 内周段差部
61 基端側摺動案内部
62 薄肉部
63 隙間
p1 導出ポート(第1導出ポート)
p2 導出ポート(第2導出ポート)
p10 導入ポート

Claims (7)

  1. 流体が導入導出される弁室、並びに、該弁室に開口せしめられた導入ポート及び導出ポートを有する弁本体と、
    ソレノイドコイルと、
    前記ソレノイドコイルが外装される筒状胴体部を有するコイルボビンと、
    前記コイルボビンの筒状胴体部に軸線方向に沿って移動自在に内挿され、前記ソレノイドコイルの通電状態に応じて前記導入ポートと前記導出ポートとを連通する流路を開閉する弁体を有する可動部材とを備え、
    前記筒状胴体部に環状の内周段差部が設けられ、前記筒状胴体部における前記内周段差部の基端側の内周及び前記弁本体の内周の各々に、前記可動部材の移動に際して前記可動部材の基端側外周及び先端側外周に摺接して該可動部材の移動を案内する基端側摺動案内部及び先端側摺動案内部が設けられるとともに、
    前記筒状胴体部における前記内周段差部の先端側が、内周が円筒面で構成される薄肉部とされ、該薄肉部と前記可動部材との間に、軸線方向で所定の長さを有する円筒状の隙間が形成されていることを特徴とする電磁弁。
  2. 流体が導入導出される弁室、並びに、該弁室に開口せしめられた導入ポート及び第1導出ポートを有する弁本体と、
    前記弁本体に連結された筒状胴体部を有するコイルボビンと、
    前記コイルボビンの筒状胴体部に外装されたソレノイドコイルと、
    前記コイルボビンの内側に配在され、内部に前記弁室に開口する第2導出ポートが設けられた管状のパイプ部材と、
    前記コイルボビンと前記パイプ部材との間に配置された吸引子と、
    前記コイルボビンの筒状胴体部に軸線方向に沿って移動自在に内挿されるようにして前記コイルボビンと前記パイプ部材との間で前記吸引子に対向配置されたプランジャ、及び、該プランジャに保持固定された弁体を有する可動部材と、
    前記可動部材を前記第1導出ポート側に付勢する付勢部材とを備え、
    前記ソレノイドコイルの通電状態に応じて、前記可動部材が移動して、前記弁体が前記弁本体の前記第1導出ポートと前記パイプ部材の前記第2導出ポートとを選択的に開閉するようにされた電磁弁であって、
    前記筒状胴体部に環状の内周段差部が設けられ、前記筒状胴体部における前記内周段差部の基端側の内周及び前記弁本体の内周の各々に、前記可動部材の移動に際して前記可動部材の基端側外周及び先端側外周に摺接して該可動部材の移動を案内する基端側摺動案内部及び先端側摺動案内部が設けられるとともに、
    前記筒状胴体部における前記内周段差部の先端側が、内周が円筒面で構成される薄肉部とされ、該薄肉部と前記可動部材との間に、軸線方向で所定の長さを有する円筒状の隙間が形成されていることを特徴とする電磁弁。
  3. 前記薄肉部の外周に、前記ソレノイドコイルの先端側端部を支持する先端側フランジ部が突設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電磁弁。
  4. 前記先端側フランジ部は、前記薄肉部の中腹部の外周に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の電磁弁。
  5. 前記先端側フランジ部の厚みは、前記薄肉部の厚みより大きいことを特徴とする請求項3又は4に記載の電磁弁。
  6. 前記可動部材の先端側の部分が、該可動部材の基端側の部分より小径の小筒部とされていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電磁弁。
  7. 前記先端側摺動案内部は、周方向に断続的に形成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の電磁弁。
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