JP2017218109A - 車両用冷凍装置および冷凍車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置の大型化を回避しつつ、比較的短時間で荷室の温度を均一な低温状態にすることができる車両用冷凍装置および冷凍車両を提供する。【解決手段】車両用冷凍装置1は、荷室3に取り付けられる筐体1aと、筐体1a内に設けられ、荷室3内の空気を冷却する蒸発器13と、筐体1a内に設けられ、蒸発器13から荷室3内に向かう風路と、風路に配置され、蒸発器13を通じて冷却された空気を荷室3内に送風するファンと、を備え、ファンは、クロスフローファン16であり、クロスフローファン16の側方には、風路R1を仕切る仕切板25が設けられており、仕切板25は、クロスフローファン16の軸O1を含む水平な面を基準面Wとして、基準面Wから風路R1を狭める方向にクロスフローファン16の直径の0.075倍から0.125倍となる位置に配置されている構成とした。【選択図】図7
Description
本発明は車両用冷凍装置および冷凍車両に関する。
従来、車両に搭載される車両用冷凍装置は、ターボファンやプロペラファンを用いて荷室に冷風を送風している(例えば、特許文献1参照)。一般的に車両用冷凍装置は、運転席の屋根の斜め後方において荷室を構成する前壁等に設置されている。前壁には冷風の導入口が設けられており、導入口を介して車両用冷凍装置に備わるターボファンやプロペラファンからの冷風が荷室に導入される。これにより、荷室の荷物が冷却される。
ところで、車両用冷凍装置に用いられるターボファンは、羽に強度を持たせ易く、ファン自体の性能を安定して発揮することができるものであり、比較的大きな風量を得ることができるという利点を有している。
また、車両用冷凍装置に用いられるプロペラファンは、構造が簡易で価格も手頃であり、風量が比較的大きく騒音も比較的小さいという利点を有している。
また、車両用冷凍装置に用いられるプロペラファンは、構造が簡易で価格も手頃であり、風量が比較的大きく騒音も比較的小さいという利点を有している。
しかしながら、ターボファンを有する車両用冷凍装置では、冷風の吹出し方向が荷室の左側または右側に片寄る傾向にあり、荷室の後部へ向けて真っ直ぐに冷風を送風することが難しかった。例えば、荷室の左側に吹き出された冷風は、荷室の左壁に当たった後、反対側の右壁へ跳ね返り、荷室の後部へ向けて左右の壁間をジグザグに進み易い。このため、荷室内に冷風で冷却されない領域が生じてしまうとともに、荷室の後部まで冷風が行き渡り難く、荷室の温度を均一な低温状態にすることに時間がかかるといった課題があった。特に、荷室の後部にドアがある場合には、ドアの開閉により上昇した荷室の後部の温度を低温状態に戻すまでに時間を要していた。
また、プロペラファンを有する車両用冷凍装置では、冷風に渦が生じ易く、荷室に冷風を均一に送風することが難しかった。また、ファン風量がファン中心部では減少し、冷風の到達距離を確保することが難しいため、荷室の後部まで冷風を均一に送風することができなかった。したがって、プロペラファンを有する車両用冷凍装置においても、荷室の温度を均一な低温状態にすることに時間がかかるといった課題があった。なお、風量を確保するためには、比較的径の大きいプロペラファンを用いる必要があるため、装置が大型化するといった課題が生じる。
本発明は、前記課題を解決するためになされたものであり、装置の大型化を回避しつつ、比較的短時間で荷室の温度を均一な低温状態にすることができる車両用冷凍装置および冷凍車両を提供することを課題とする。
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意検討を重ねた結果、荷室内に冷風を送風するファンとしてクロスフローファンを用い、クロスフローファンの側方の適正な位置に仕切板を配置して風路を仕切ることにより、比較的短い風路でありながらも冷風を荷室内に真っ直ぐに吹き出すことができることを見出し、本発明を完成するに至った。
上記課題を解決するためになされた本発明の車両用冷凍装置は、荷室に取り付けられる筐体を備えている。前記筐体内には、前記荷室内の空気を冷却する蒸発器が設けられている。前記筐体内には、前記蒸発器から前記荷室内に向かう風路が設けれている。前記風路には、前記蒸発器を通じて冷却された空気を前記荷室内に送風するファンが配置されている。前記ファンは、クロスフローファンであり、前記クロスフローファンの側方には、前記風路を仕切る仕切板が設けられている。前記仕切板は、前記クロスフローファンの軸を含む水平な面を基準面として、前記基準面から前記風路を狭める方向に前記クロスフローファンの直径の0.075倍から0.125倍となる位置に配置されている。
ここで、水平な面とは、基準となる路面上、例えば水平にされた路面上に車両が停止しているとき等において、路面と平行になる面をいう。
ここで、水平な面とは、基準となる路面上、例えば水平にされた路面上に車両が停止しているとき等において、路面と平行になる面をいう。
この車両用冷凍装置では、クロスフローファンからの冷風が仕切板で仕切られて、荷室内に向けて真っ直ぐに進むため、荷室の後部へ向けて真っ直ぐに冷風を送風することが可能となる。これにより、荷室全体に冷風を行き渡らせ易く、比較的短時間で荷室の温度を均一な低温状態にすることが可能となる。
また、クロスフローファンを用いているので、同一風量を得るのにターボファンやプロペラファンを用いた場合に比べて省スペース化(小型、薄型化)が可能であり、装置の大型化を回避することができる。さらに、クロスフローファンは、静圧が高く、気密性の高い荷室への送風にも風量が安定しており、比較的短時間で荷室の温度を均一な低温状態にすることに好適である。
また、クロスフローファンを用いているので、同一風量を得るのにターボファンやプロペラファンを用いた場合に比べて省スペース化(小型、薄型化)が可能であり、装置の大型化を回避することができる。さらに、クロスフローファンは、静圧が高く、気密性の高い荷室への送風にも風量が安定しており、比較的短時間で荷室の温度を均一な低温状態にすることに好適である。
また、前記した車両用冷凍装置において、前記クロスフローファンと前記仕切板の端部との水平距離が、前記クロスフローファンの直径の0.1倍以下であるのがよい。このように構成することによって、クロスフローファンからの冷風が仕切板で仕切られて、荷室内に向けて真っ直ぐに進むため、荷室の後部へ向けて真っ直ぐに冷風を送風することが可能となる。
また、前記した車両用冷凍装置において、冷媒を圧縮する電動圧縮機と、前記電動圧縮機から吐出される冷媒を外気と熱交換させて凝縮する凝縮器と、前記凝縮器により冷却された冷媒を減圧する減圧手段と、を備えているのがよい。この場合には、前記電動圧縮機と前記凝縮器と前記減圧手段とが、前記筐体内に設けられているのがよい。このような構成とすることにより、主要構成を筐体内に総て備える一体型(冷媒封入済)の車両用冷凍装置とすることができる。したがって、装置外部に冷媒配管を引き出す必要がなくなり、車両への車両用冷凍装置の取付性が高まる。また、装置内に冷媒配管も収まることから、冷媒配管の配管経路も短くなって冷媒の使用量が減少し、冷却性能も向上する。
また、前記した車両用冷凍装置において、前記クロスフローファンは、軸方向に短く形成された短軸のクロスフローファン組立体を軸方向に複数つなげて形成されているのがよい。このように構成することによって、クロスフローファンの長尺化を容易に図ることができる。長尺化を図ることにより、冷風が吹き出される領域を大きくすることができるので、高風量のクロスフローファンを容易に作成することができる。また、長尺のクロスフローファンを一体成形するときのような高価な成形型を必要とせず、コストの低減を図ることができる。また、つなげる数を変更することによって、種々の大きさの車両用冷凍装置に対応するすることができ、製品のバリエーションを高めることができる。
また、本発明の冷凍車両は、荷室と、前記荷室に設置される前記車両用冷凍装置を備えた冷凍車両である。前記荷室は少なくとも2つの空間に区画されており、前記空間のそれぞれに対応して前記車両用冷凍装置が設置されている。
この冷凍車両では、荷室の各空間を各車両用冷凍装置で冷やすことができる。また、荷室の各空間を異なる温度に設定することが可能である。特に、本発明の車両用冷凍装置は、電動圧縮機を含む主要構成要素が筐体内に一体的に収容されているため、電源配線等を延設するだけで任意の位置に車両用冷凍装置を設置することができる。また、荷室ごとに冷却することができるため、冷却効率もよい。
また、前記した冷凍車両において、12V用または24V用の発電機を備え、前記車両用冷凍装置が、前記発電機および蓄電池を電源として駆動されるのがよい。このように構成することによって、既存の発電機を用いて、車両用冷凍装置を作動させることができる。
本発明によれば、装置の大型化を回避しつつ、比較的短時間で荷室の温度を均一な低温状態にすることができる車両用冷凍装置および冷凍車両が得られる。
以下、本発明に係る車両用冷凍装置および冷凍車両の実施形態について図面を参照して説明する。以下では、車両用冷凍装置を冷凍車両としてのトラック型車両に適用した場合を例として説明するが、本発明が適用される車両の種類を限定する趣旨ではない。以下の説明において、「前後」「左右」「上下」を言うときは、図1から図4に示す方向を基準とする。
図1に示すように、車両用冷凍装置1は、キャビン2と荷室3とを備えたトラック型車両の荷室3に対して取り付けられている。キャビン2内のインパネには、車両用冷凍装置1のオンオフ操作や温度調節等を行うためのコントローラ4が備わる。また、トラック型車両の車体には、冷凍機用発電機5が備わる。荷室3には、冷凍食品等の荷物が収容される。荷室3の後部には、荷物を搬入または搬出するための図示しないドア3dが設けられている。コントローラ4にはディスプレイや操作スイッチ、操作レバー等が備わる。ディスプレイには、車両用冷凍装置1の作動状態を表示、後記する冷凍機用蓄電池6(図9参照)の充電状態に関する表示、荷室3内の温度表示、車両に関する情報、例えば、燃費等に関する走行情報を表示することも可能である。
車両用冷凍装置1は、キャビン2の上方後方となる荷室3の前壁3aにブラケット1j(図2〜図5参照)により取り付けられている。つまり、車両走行時の走行風を効率的に受ける位置に車両用冷凍装置1が取り付けられている。車両用冷凍装置1は、図2〜図3に示すように、一つの筐体1a内に、電動圧縮機11、凝縮器12、蒸発器13、アキュームレータ14、凝縮器ファン15、凝縮器ファンモータ15a、クロスフローファン16、クロスフローファンモータ16a等の冷凍機を構成する構成要素が備わる。つまり、車両用冷凍装置1は、主要構成を筐体1a内に総て備える一体型(冷媒封入済)の装置である。
なお、車両用冷凍装置1は、荷室3内への突出がなく、荷室3の容積を確保することができ積載効率を向上可能である。
なお、車両用冷凍装置1は、荷室3内への突出がなく、荷室3の容積を確保することができ積載効率を向上可能である。
筐体1a内は、図2,図3に示すように、仕切壁1bを介して前室1cと後室1dに仕切られている。前室1cは、側面視で略台形状を呈しており、下面を構成する前室下板1c1が、前部から後部に向けて下る傾斜状をなしている。
前室1c内は、図4に示すように、縦壁1eによって左室1fと右室1gとに分割されている。
前室1c内は、図4に示すように、縦壁1eによって左室1fと右室1gとに分割されている。
左室1f内には、図2に示すように、主として電動圧縮機11、アキュームレータ14が収容されている。電動圧縮機11は、冷媒を吸入し圧縮、吐出する装置である。電動圧縮機11は、左室1fの後部側の高さの大きい部分を利用して配置されている。電動圧縮機11は、ドライヤ11aを有している(図4参照)。アキュームレータ14は、蒸発器13から流れてきた冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離する気液分離器である。アキュームレータ14は、電動圧縮機11よりも容量および高さ寸法が小さく形成されており、左室1fの前部側の高さの小さい部分を利用して配置されている。また、左室1fに配設される冷媒配管には、膨張弁17、高圧センサー18a、低圧センサー18b、高圧チャージ口19a、および低圧チャージ口19bが備わる。膨張弁17は、凝縮器12により冷却された冷媒を減圧する減圧手段として機能する。
右室1g内には、図3に示すように、主として凝縮器12および凝縮器ファン15が収容されている。凝縮器12は、電動圧縮機11(図2参照)から吐出される冷媒を外気と熱交換させて凝縮する。凝縮器ファン15は、凝縮器ファンモータ15aにより駆動されるプロペラファンである。
右室1gの前方において前室下板1c1には、図3に示すように、空気の取入口1c2が形成されている。右室1g内には、前部から後部に向けて上る傾斜状の導風板1c3が設けられている。導風板1c3は、取入口1c2を通じて右室1g内に取り入れられた空気を上方の凝縮器12に導く役割をなす。導風板1c3の後方内側において、仕切壁1bの前面には、制御ボックス20が設けられている。制御ボックス20内には、電動圧縮機11の駆動や、凝縮器ファンモータ15aの駆動、クロスフローファンモータ16aの駆動を制御する図示しない制御基板や電気部品が収容されている。制御ボックス20は、例えば−10℃から−20℃を維持するために電動圧縮機11、クロスフローファンモータ16a等を制御する冷凍制御を実行する。
右室1g内において、凝縮器12は、水平に取り付けられている。なお、凝縮器12は、水平に取り付けられたものに限られることはなく、傾斜させて取り付けてもよい。
凝縮器ファン15は、凝縮器12の上方に配置されている。凝縮器ファンモータ15aは、右室1gの天板1c4に取り付けられた図示しないブラケット等によって支持されている。凝縮器ファン15は、凝縮器12で熱交換された空気を天板1c4の開口部1c5を通じて筐体1aの外部に放出する。なお、開口部1c5には、異物の侵入を防止するための網材1c6が取り付けられている。また、右室1gの前端上部には、上方へ走行風を導くウイング1c7が取り付けられている。
後室1dは、図2,図3に示すように、側面視で縦長四角状を呈している。後室1dの内面には、断熱材21が取り付けられている。断熱材21は、後室1dの後板1d5の内面を除く、上側板1d4の内面、仕切壁1bの後面、下側板1d3の内面、さらに、図4に示すように、左側板1d7の内面、および右側板1d8の内面を覆っている。
蒸発器13は、図2に示すように、膨張弁17からの冷媒を蒸発させて蒸発時の蒸発潜熱によってクロスフローファン16による送風空気を冷却する熱交換器である。蒸発器13は、後室1d内において、上下方向の略中央に位置しており、支持部材13aによって略水平に取り付けられている。蒸発器13の下方には、吸込口空間S1が形成されている。吸込口空間S1は、図6に示すように、後板1d5に形成された吸込口23(図6参照)に連通している。後板1d5は、荷室3の前壁3aを通じて荷室3内に露出しており、クロスフローファン16の作動によって吸込口23を通じて荷室3内の空気が吸込口空間S1に流入するようになっている。吸込口空間S1の下部にはドレンパン22が配置されている。ドレンパン22に溜まったドレン水は、ドレンホース22a(図2参照)を通じて外部に排出される。
クロスフローファン16は、図2,図3に示すように、蒸発器13の空気流れ方向の下流側となる蒸発器13の上方に配置されている。クロスフローファン16は、蒸発器13を通じて冷却された空気を後板1d5に設けられた吹出口26から荷室3内に向けて吹き出す役割をなす。
クロスフローファン16は、図4に示すように、蒸発器13の左右方向(長手方向)に沿って、左右方向に長尺に形成されている。本実施形態では、軸方向に短く形成された短軸のクロスフローファン組立体160を軸方向に6個つなげて長尺のクロスフローファン16を構成している。各クロスフローファン組立体160は樹脂成形品である。クロスフローファン16は、クロスフローファン組立体160の隣接する対向部同士を接着剤等を用いて接続することにより容易に長尺化可能である。なお、クロスフローファン組立体160の軸方向の長さや、つなげる数は、蒸発器13の大きさ、容量等を考慮して適宜設定することができる。
クロスフローファン16の左端部は、クロスフローファンモータ16aの駆動軸に支持されている。クロスフローファンモータ16aは、支持部材16bに支持されている。クロスフローファン16の右端部には、軸部材16cが取り付けられている。軸部材16は、軸受16c1を介して右側の支持部材16bに支持されている。
クロスフローファン16は、図4に示すように、蒸発器13の左右方向(長手方向)に沿って、左右方向に長尺に形成されている。本実施形態では、軸方向に短く形成された短軸のクロスフローファン組立体160を軸方向に6個つなげて長尺のクロスフローファン16を構成している。各クロスフローファン組立体160は樹脂成形品である。クロスフローファン16は、クロスフローファン組立体160の隣接する対向部同士を接着剤等を用いて接続することにより容易に長尺化可能である。なお、クロスフローファン組立体160の軸方向の長さや、つなげる数は、蒸発器13の大きさ、容量等を考慮して適宜設定することができる。
クロスフローファン16の左端部は、クロスフローファンモータ16aの駆動軸に支持されている。クロスフローファンモータ16aは、支持部材16bに支持されている。クロスフローファン16の右端部には、軸部材16cが取り付けられている。軸部材16は、軸受16c1を介して右側の支持部材16bに支持されている。
クロスフローファン16は、図2に示すように、蒸発器13から荷室3(吹出口26)に向かう風路R1の途中に配置されている。風路R1はクロスフローファン16の周方向に沿って配置されたケーシング24によって形成されている。クロスフローファン16の側方となる後方には、クロスフローファン16の下流側の風路R1を形成する(仕切る)仕切板25が配置されている。
仕切板25は、図2〜図4に示すように、平らな板からなる。仕切板25は、後板1d5の前面(内側面)に取り付けられている。また、仕切板25の左右両端部は、図4に示すように、左右の支持部材16bに固定されている。なお、仕切板25は、後板1d5に一体に形成してもよい。
仕切板25は、図7に示すように、クロスフローファン16の軸O1を含む水平な面を基準面Wとして、基準面Wから風路R1を狭める方向となる位置(基準面Wよりも上側となる位置)に配置されている。
仕切板25は、図7に示すように、クロスフローファン16の軸O1を含む水平な面を基準面Wとして、基準面Wから風路R1を狭める方向となる位置(基準面Wよりも上側となる位置)に配置されている。
仕切板25の設置位置(基準面Wからの高さH1)は、吹出口26から荷室3内に真っ直ぐ(水平方向後方)に冷風を吹き出させるという観点から、クロスフローファン16の直径の0.075倍から0.125倍の範囲となる位置(高さH1)であることが好ましい。また、より好ましくは、クロスフローファン16の直径の0.1倍の前後の微小な範囲となる位置(高さH1)に仕切板25を設置するのがよい。クロスフローファン16の直径の0.075倍よりも小さい範囲では、冷風の吹出し方向がクロスフローファン16の回転方向(図7中矢印Y1方向、以下同じ)の下向きとなり、冷風が荷室3内に真っ直ぐに吹き出されない。また、クロスフローファン16の直径の0.125倍よりも大きい範囲では、荷室3内に吹き出される冷風の風量を確保することができず(仕切板25としての機能を確保することができず)、荷室3の後部に向けた冷風の到達距離を確保することが難しい。
クロスフローファン16の外周と仕切板25の前端部との水平距離(隙間)L1は、荷室3内に吹き出される冷風の風量を確保するという観点から、クロスフローファン16の直径の0.1倍以下であることが好ましい。クロスフローファン16の直径の0.1倍よりも大きい範囲では、荷室3内に吹き出される冷風の風量を確保することができず(仕切板25としての機能を確保することができず)、荷室3の後部に向けた冷風の到達距離を確保することが難しい。
さらに、仕切板25の長さL2(クロスフローファン16の外周から仕切板25の後端部までの水平距離)は、吹出口26から荷室3内に真っ直ぐに冷風を吹き出させるという観点から、クロスフローファン16の直径の0.15倍〜0.35倍の範囲であることが好ましい。また、より好ましくは、クロスフローファン16の直径の0.25倍となる大きさ(長さL2)であるのがよい。クロスフローファン16の直径の0.15倍よりも小さい範囲では、吹出口26から荷室3内に真っ直ぐに冷風を吹き出させることが難しく、荷室3の後部に向けた冷風の到達距離を確保することが難しい。また、クロスフローファン16の直径の0.35倍よりも大きい範囲では、風路R1(吹出口)の長さが長くなるため、製品小型化の観点から好ましくない。
ケーシング24と仕切板25とによって仕切られる風路R1の高さ(開口高さ)H2は、風量を確保しつつ吹出口26から荷室3内に真っ直ぐに冷風を吹き出させるという観点から、クロスフローファン16の直径の0.5倍〜0.7倍の範囲となる大きさであることが好ましい。また、より好ましくは、クロスフローファン16の直径の0.6倍となる大きさ(高さH2)であるのがよい。クロスフローファン16の直径の0.5倍よりも小さい範囲およびクロスフローファン16の直径の0.7倍よりも大きい範囲では、荷室3内に吹き出される冷風の風量を確保することができず、荷室3の後部に向けた冷風の到達距離を確保することが難しい。
また、ケーシング24とクロスフローファン16の外周とによって仕切られる風路R1の高さH3は、吹出口26から吹き出される冷風の風量を確保するという観点から、クロスフローファン16の直径の0.1倍〜0.3倍の範囲となる大きさであることが好ましい。また、より好ましくは、クロスフローファン16の直径の0.2倍となる大きさ(高さH3)であるのがよい。クロスフローファン16の直径の0.1倍よりも小さい範囲およびクロスフローファン16の直径の0.3倍よりも大きい範囲では、荷室3内に吹き出される冷風の風量を確保することができず、荷室3の後部に向けた冷風の到達距離を確保することが難しい。
次に本実施形態の車両用冷凍装置1の冷凍サイクルについて図8を参照して説明する。
車両用冷凍装置1は、図8に示すように、筐体1aの前室1cと後室1dとが冷媒配管18,19によって接続されることで冷却運転可能な冷凍サイクルを構成している。冷凍サイクル内には、熱の授受を行うための作動流体として冷媒が充填されている。冷媒としては、地球温暖化係数の大きいHFC(ハイドロフルオロカーボン)系混合冷媒として、R404AやR407C等が使用されている。
車両用冷凍装置1は、図8に示すように、筐体1aの前室1cと後室1dとが冷媒配管18,19によって接続されることで冷却運転可能な冷凍サイクルを構成している。冷凍サイクル内には、熱の授受を行うための作動流体として冷媒が充填されている。冷媒としては、地球温暖化係数の大きいHFC(ハイドロフルオロカーボン)系混合冷媒として、R404AやR407C等が使用されている。
車両用冷凍装置1の運転時には、矢印で示すように、前室1cの電動圧縮機11で圧縮された高温・高圧のガス冷媒が凝縮器12に流れ、外気(空気)と熱交換することで凝縮し、高圧の液冷媒となる。液冷媒は、膨張弁17の作用で減圧され、低温低圧の気液二相状態となり、冷媒配管18を通じて後室1dの蒸発器13に流れる。蒸発器13で冷媒は、クロスフローファン16によって荷室3から取り込まれた空気と熱交換することで蒸発する。蒸発器13で蒸発した冷媒は、冷媒配管19を通じて、後室1dから前室1cに戻り、アキュームレータ14に蓄えられた後に再び電動圧縮機11で圧縮される。
なお、蒸発器13には、図2,図3にも示すように、温水コイル30が取り付けられている。温水コイル30には、車両のエンジンEの熱で暖められた水が供給される。温水コイル30への水の供給は、主として蒸発器13に付着した霜を除霜する場合のほか、荷室3を加温する場合に行われる。荷室3を加温することで、寒冷地などにおける物流に対しても好適に対応することができる。
なお、温水コイル30は必ずしも装着する必要はなく、除霜運転を他の方法によって行ってもよい。例えば、蒸発器13に後記する冷凍機用蓄電池6で駆動する図示しない電気コイルを取り付け、これにより除霜運転を行ってもよい。また、電動圧縮機11の吐出口に通じる冷媒配管に図示しない冷媒経路分岐用の電磁弁を設け、この電磁弁に蒸発器13の入口側に通じるバイバス冷媒配管を施設してもよい。この場合には、電磁弁を作動させることにより高温高圧の冷媒を蒸発器13に直接流入することができ、蒸発器13の除霜を行うことができる。電磁弁の作動制御は、蒸発器13等に設置したセンサー等に基づいて、制御ボックス20により行うことができる。また、温水コイル30に代えて、前記した電気コイル等を用いたり、四路切替弁等を用いて加温運転(暖房運転)可能な冷凍サイクルを構成したりして、加温を行ってもよい。
なお、温水コイル30は必ずしも装着する必要はなく、除霜運転を他の方法によって行ってもよい。例えば、蒸発器13に後記する冷凍機用蓄電池6で駆動する図示しない電気コイルを取り付け、これにより除霜運転を行ってもよい。また、電動圧縮機11の吐出口に通じる冷媒配管に図示しない冷媒経路分岐用の電磁弁を設け、この電磁弁に蒸発器13の入口側に通じるバイバス冷媒配管を施設してもよい。この場合には、電磁弁を作動させることにより高温高圧の冷媒を蒸発器13に直接流入することができ、蒸発器13の除霜を行うことができる。電磁弁の作動制御は、蒸発器13等に設置したセンサー等に基づいて、制御ボックス20により行うことができる。また、温水コイル30に代えて、前記した電気コイル等を用いたり、四路切替弁等を用いて加温運転(暖房運転)可能な冷凍サイクルを構成したりして、加温を行ってもよい。
次に、車両用冷凍装置1の電源について説明する。図9は車両用冷凍装置を駆動するための駆動システムを示したブロック図である。
図9に示すように、車両用冷凍装置1(図9では電動圧縮機11として図示)は、冷凍機用発電機5で発電された12Vまたは24Vの電力を冷凍機用蓄電池6に充電し、冷凍機用蓄電池6の電力で駆動される。車両用冷凍装置1は、冷凍機用蓄電池6との間に介設されたコントローラ4の設定に基づいて、オンオフ制御や温度コントロール制御がなされる。なお、冷凍機用蓄電池6を介することなく、冷凍機用発電機5で車両用冷凍装置1を直接駆動するように構成してもよい。
図9に示すように、車両用冷凍装置1(図9では電動圧縮機11として図示)は、冷凍機用発電機5で発電された12Vまたは24Vの電力を冷凍機用蓄電池6に充電し、冷凍機用蓄電池6の電力で駆動される。車両用冷凍装置1は、冷凍機用蓄電池6との間に介設されたコントローラ4の設定に基づいて、オンオフ制御や温度コントロール制御がなされる。なお、冷凍機用蓄電池6を介することなく、冷凍機用発電機5で車両用冷凍装置1を直接駆動するように構成してもよい。
冷凍機用発電機5は、車両のエンジンEにより駆動されて、12Vまたは24Vを発電する。冷凍機用発電機5は、車載用発電機7と別製品であり、車載用発電機7で発電された電力は、車両用蓄電池8に充電され、車両電源として供される。
なお、車載用発電機7で発電された電力を変圧装置等を介して冷凍機用蓄電池6に充電するように構成してもよい。また、冷凍機用蓄電池6を介することなく、冷凍機用発電機5や車載用発電機7で発電された電力で直接的に車両用冷凍装置1を駆動してもよい。
また、200V電源や外部の施設(物流施設、駐車施設等)から電力の供給を受けて車両用冷凍装置1を駆動してもよい。この場合には、冷凍車両の荷室3を保管庫(繁忙期の商品保管庫等)として利用することもできる。
なお、車載用発電機7で発電された電力を変圧装置等を介して冷凍機用蓄電池6に充電するように構成してもよい。また、冷凍機用蓄電池6を介することなく、冷凍機用発電機5や車載用発電機7で発電された電力で直接的に車両用冷凍装置1を駆動してもよい。
また、200V電源や外部の施設(物流施設、駐車施設等)から電力の供給を受けて車両用冷凍装置1を駆動してもよい。この場合には、冷凍車両の荷室3を保管庫(繁忙期の商品保管庫等)として利用することもできる。
図10(a)(b)に本実施形態の車両用冷凍装置1から吹き出された冷風の様子を模式的に示す。これらの図に示すように、クロスフローファン16により吹き出された冷風は、荷室3の天井壁3bに沿って荷室3の後部に略真っ直ぐに進む。冷風は荷室3の空気よりも重たいため、図10(b)に示すように、真っ直ぐ吹き出されて後部に進む過程で、その一部が天井壁3b近くから床部3cに向けて流れる。この作用により、冷風が後部に向けて到達しつつ荷室3内が好適に冷却されることとなる。
荷室3の後部まで到達した冷風は、後壁3d(ドア)に当たって床部3cへ流れ、その後、床部3cを伝って前壁3aに流れ、車両用冷凍装置1に吸い込まれる。このように、車両用冷凍装置1から吹き出された冷風は、荷室3内に行き渡り、荷室3内全体を効果的に冷却する。
以上説明した本実施形態の車両用冷凍装置1では、クロスフローファン16からの冷風が仕切板25で仕切られて、荷室3内に向けて真っ直ぐに進むため、荷室3の後部へ向けて真っ直ぐに冷風を送風することが可能となる。これにより、荷室3の全体に冷風を行き渡らせ易く、比較的短時間で荷室3の温度を均一な低温状態にすることが可能となる。
また、クロスフローファン16を用いているので、同一風量を得るのにターボファンやプロペラファンを用いた場合に比べて省スペース化(小型、薄型化)が可能であり、装置の大型化を回避することができる。さらに、クロスフローファン16は、静圧が高く、気密性の高い荷室3への送風にも風量が安定しており、比較的短時間で荷室3の温度を均一な低温状態にすることに好適である。
また、クロスフローファン16を用いているので、同一風量を得るのにターボファンやプロペラファンを用いた場合に比べて省スペース化(小型、薄型化)が可能であり、装置の大型化を回避することができる。さらに、クロスフローファン16は、静圧が高く、気密性の高い荷室3への送風にも風量が安定しており、比較的短時間で荷室3の温度を均一な低温状態にすることに好適である。
また、クロスフローファン16と仕切板25の前端部との水平距離L1を、クロスフローファン16の直径の0.1倍以下としたことで、クロスフローファン16からの冷風が仕切板25で仕切られて、荷室3内に向けて真っ直ぐに進む。このため、荷室3の後部へ向けて真っ直ぐに冷風を送風することが可能となる。
また、車両用冷凍装置1は、電動圧縮機11等の主要構成を筐体1a内に総て備える一体型(冷媒封入済)とされているので、装置外部に冷媒配管を引き出す必要がなくなり、車両への取付性が高い。また、装置内に冷媒配管も収まることから、冷媒配管の配管経路も短くなって冷媒の使用量が減少し、冷却性能も向上する。
また、クロスフローファン16は、クロスフローファン組立体160を軸方向に複数つなげて形成されているので、クロスフローファン16の長尺化を容易に図ることができる。長尺化を図ることにより、冷風が吹き出される領域を大きくすることができるので、高風量のクロスフローファン16を容易に作成することができる。また、長尺のクロスフローファン16を一体成形するときのような高価な成形型を必要とせず、コストの低減を図ることができる。また、つなげる数を変更することによって、種々の大きさの車両用冷凍装置1に対応するすることができ、製品のバリエーションを高めることができる。
また、冷凍車両において、12V用または24V用の冷凍機用発電機5を備え、車両用冷凍装置1が、この冷凍機用発電機5および冷凍機用蓄電池6を電源として駆動されるので、新たな設計等による発電機を用いることなく、既存の発電機を用いて、車両用冷凍装置1を作動させることができる。したがって、冷凍車両に対する車両用冷凍装置1の設置性が高い。
図11(a)(b)は複数の荷室が備わる冷凍車両を示す説明図である。図11(a)に示した冷凍車両は、パーテイション300により荷室3を左右の荷室301,302(左右2つの空間)に分割したものである。荷室301,302に対応して計2つの車両用冷凍装置1が備わる。
また、図11(b)に示した冷凍車両は、パーテイション305により荷室3を前後の荷室303,304(前後2つの空間)に分割したものである。前側の荷室303は、前記実施形態と同様の車両用冷凍装置1を有している。前側の荷室303は、側壁にドア3eが設けられている。後側の荷室304は後部上側に車両用冷凍装置1Aが備わる。この車両用冷凍装置1Aは、図示しない吸込口および吹出口が下向きに開口している点を除いて、クロスフローファン16を備える等、前記実施形態の車両用冷凍装置1と略同様の構成を備えている。
また、図11(b)に示した冷凍車両は、パーテイション305により荷室3を前後の荷室303,304(前後2つの空間)に分割したものである。前側の荷室303は、前記実施形態と同様の車両用冷凍装置1を有している。前側の荷室303は、側壁にドア3eが設けられている。後側の荷室304は後部上側に車両用冷凍装置1Aが備わる。この車両用冷凍装置1Aは、図示しない吸込口および吹出口が下向きに開口している点を除いて、クロスフローファン16を備える等、前記実施形態の車両用冷凍装置1と略同様の構成を備えている。
以上のような冷凍車両では、荷室3の各空間を各車両用冷凍装置1,1Aで冷やすことができる。また、荷室3の各空間を異なる温度に設定することが可能である。特に、車両用冷凍装置1,1Aは、電動圧縮機11を含む主要構成要素が筐体1a内に一体的に収容されているため、電源配線等を延設するだけで任意の位置に車両用冷凍装置1,1Aを設置することができる。また、荷室3ごとに冷却することができるため、冷却効率もよい。
なお、荷室3を3つ以上の空間に分割して、各空間をそれぞれの車両用冷凍装置1,1Aで冷やすように(例えば、3温度帯物流に対応するように)構成してもよい。
なお、荷室3を3つ以上の空間に分割して、各空間をそれぞれの車両用冷凍装置1,1Aで冷やすように(例えば、3温度帯物流に対応するように)構成してもよい。
評価試験
本発明に関連して行われた評価試験について説明する。評価試験は、実施形態で説明したように、後室1dの蒸発器13の上流側に吸込口23を介して連通する吸込口空間S1を形成するとともに、下流側のケーシング24内にクロスフローファン16を設置して仕切板25により風路R1を形成した車両用冷凍装置1を用いて行った。評価方法として、風路R1を仕切る仕切板25の設置位置をクロスフローファン16の軸O1を含む水平な面を基準面Wの下側から上側に移動させて、各位置における吸込口空間S1の風速値および荷室3の風速値を測定した。
本発明に関連して行われた評価試験について説明する。評価試験は、実施形態で説明したように、後室1dの蒸発器13の上流側に吸込口23を介して連通する吸込口空間S1を形成するとともに、下流側のケーシング24内にクロスフローファン16を設置して仕切板25により風路R1を形成した車両用冷凍装置1を用いて行った。評価方法として、風路R1を仕切る仕切板25の設置位置をクロスフローファン16の軸O1を含む水平な面を基準面Wの下側から上側に移動させて、各位置における吸込口空間S1の風速値および荷室3の風速値を測定した。
評価項目および評価基準
(1)吸込口空間S1において測定された風速値の平均が3.5m/s以上であるか否か。
(2)吸込口空間S1における風速値に基づき風量を算出し、算出した風量が1000m3/h以上であるか否か。
(3)吹出口26から荷室3の後部に向かって6m地点で、風速値が5.0m/s以上であるか否か。
以上の項目を評価し、総ての項目を満たした場合を良好であるとした。
(1)吸込口空間S1において測定された風速値の平均が3.5m/s以上であるか否か。
(2)吸込口空間S1における風速値に基づき風量を算出し、算出した風量が1000m3/h以上であるか否か。
(3)吹出口26から荷室3の後部に向かって6m地点で、風速値が5.0m/s以上であるか否か。
以上の項目を評価し、総ての項目を満たした場合を良好であるとした。
試験条件
(1)吸込口空間S1内における前後方向の3つのポイントP1〜P3を設定し(図12参照)、各ポイントP1〜P3ごとに、クロスフローファン16の軸方向に等間隔となるA〜Gの7つのポイント(図4参照)について風速値を計測した。ポイントP1は吸込口23から前方に20mmの位置である。ポイントP2は、ポイントP1とポイントP3との中間位置である。ポイントP3は、仕切壁1bの後面から後方に100mmの位置である。
(2)クロスフローファンモータ16aの入力電圧はDC27V(JIS)、定格27V57W、回転速度は2800rpmとした。
(3)クロスフローファン16は、φ80mm、長さ100mmのクロスフローファン組立体160を接着して長尺化し、軸方向長さ600mmに形成したクロスフローファン16を用いた。
(4)吸込口23の寸法は、高さ120mm、長さ680mmとした。
(5)風量は次式により算出した。
風量m3/s=平均風速値×吸込口の高さ×吸込口の長さ×秒(1h:3600)
(1)吸込口空間S1内における前後方向の3つのポイントP1〜P3を設定し(図12参照)、各ポイントP1〜P3ごとに、クロスフローファン16の軸方向に等間隔となるA〜Gの7つのポイント(図4参照)について風速値を計測した。ポイントP1は吸込口23から前方に20mmの位置である。ポイントP2は、ポイントP1とポイントP3との中間位置である。ポイントP3は、仕切壁1bの後面から後方に100mmの位置である。
(2)クロスフローファンモータ16aの入力電圧はDC27V(JIS)、定格27V57W、回転速度は2800rpmとした。
(3)クロスフローファン16は、φ80mm、長さ100mmのクロスフローファン組立体160を接着して長尺化し、軸方向長さ600mmに形成したクロスフローファン16を用いた。
(4)吸込口23の寸法は、高さ120mm、長さ680mmとした。
(5)風量は次式により算出した。
風量m3/s=平均風速値×吸込口の高さ×吸込口の長さ×秒(1h:3600)
評価試験1として、仕切板25の位置を、クロスフローファン16の軸O1を含む水平な面を基準面Wとして、風路R1が拡がる方向に(下方向に)クロスフローファン16の直径の0.1倍となる位置に設定した。このときの、クロスフローファンモータ16aの電圧は27V、電流は2.65A、回転速度2966rpmであった。
評価試験1では、吹出口26から吹き出される冷風が下向きとなってしまい、荷室3内に真っ直ぐに冷風が吹き出されることはなかった。吹出口26から吹き出される冷風の風量および風速は、上記評価項目に挙げた数値に至らなかった。
評価試験1では、吹出口26から吹き出される冷風が下向きとなってしまい、荷室3内に真っ直ぐに冷風が吹き出されることはなかった。吹出口26から吹き出される冷風の風量および風速は、上記評価項目に挙げた数値に至らなかった。
評価試験2として、仕切板25の位置を、クロスフローファン16の軸O1を含む基準面W上に設定した。このときの、クロスフローファンモータ16aの電圧は27V、電流は2.7A、回転速度2980rpmであった。
評価試験2では、評価試験1と同様に、吹出口26から吹き出される冷風が下向きとなってしまい、荷室3内に真っ直ぐに冷風が吹き出されることはなかった。吹出口26から吹き出される冷風の風量および風速は、上記評価項目に挙げた数値に至らなかった。
評価試験2では、評価試験1と同様に、吹出口26から吹き出される冷風が下向きとなってしまい、荷室3内に真っ直ぐに冷風が吹き出されることはなかった。吹出口26から吹き出される冷風の風量および風速は、上記評価項目に挙げた数値に至らなかった。
評価試験3として、仕切板25の位置を、クロスフローファン16の軸O1を含む基準面Wから上方となる風路R1が狭まる方向に(上方向に)クロスフローファン16の直径の0.05倍となる位置に設定した。このときの、クロスフローファンモータ16aの電圧は27V、電流は2.75A、回転速度2990rpmであった。
評価試験3の結果を表1に示す。評価試験3では、各ポイントP1〜P3(ポイントA〜G)における風速値の上昇がみられたが、風速値の平均が3.2m3/sであり、上記評価基準(1)を満たさなかった。また、風量値が940m3/hであり、上記評価基準(2)を満たさなかった。
評価試験3の結果を表1に示す。評価試験3では、各ポイントP1〜P3(ポイントA〜G)における風速値の上昇がみられたが、風速値の平均が3.2m3/sであり、上記評価基準(1)を満たさなかった。また、風量値が940m3/hであり、上記評価基準(2)を満たさなかった。
評価試験4として、仕切板25の位置を、クロスフローファン16の軸O1を含む基準面Wから上方となる風路R1が狭まる方向に(上方向に)クロスフローファン16の直径の0.1倍となる位置に設定した。このときの、クロスフローファンモータ16aの電圧は27V、電流は2.5A、回転速度2850rpmであった。
評価試験4の結果を表2に示す。評価試験4では、各ポイントP1〜P3(ポイントA〜G)における風速値の上昇がみられ、上記評価基準(1)(2)を満たした。また、荷室3内において吹出口26より6m地点で0.55m/sとなり、評価基準(3)を満たした。
評価試験4の結果を表2に示す。評価試験4では、各ポイントP1〜P3(ポイントA〜G)における風速値の上昇がみられ、上記評価基準(1)(2)を満たした。また、荷室3内において吹出口26より6m地点で0.55m/sとなり、評価基準(3)を満たした。
評価試験5として、仕切板25の位置を、クロスフローファン16の軸O1を含む基準面Wから上方となる風路R1が狭まる方向に(上方向に)クロスフローファン16の直径の0.133倍となる位置に設定した。このときの、クロスフローファンモータ16aの電圧は27V、電流は2.5A、回転速度2880rpmであった。
評価試験5の結果を表3に示す。評価試験5では、各ポイントP1〜P3(ポイントA〜G)における風速値の上昇がみられたが、風速値の平均が3.27m3/sであり、上記評価基準(1)を満たさなかった。また、風量値が961m3/hであり、上記評価基準(2)を満たさなかった。
評価試験5の結果を表3に示す。評価試験5では、各ポイントP1〜P3(ポイントA〜G)における風速値の上昇がみられたが、風速値の平均が3.27m3/sであり、上記評価基準(1)を満たさなかった。また、風量値が961m3/hであり、上記評価基準(2)を満たさなかった。
以上の評価試験1〜5から、評価試験4が上記評価基準(1)〜(3)を満たしていることが分かる。評価試験4に基づいて仕切板25の位置を上下にずらして風速値を測定したところ、基準面Wから上方となる風路R1が狭まる方向に(上方向に)、図13に示すように、クロスフローファン16の直径の0.075倍から0.125倍となる位置に仕切板25を配置した場合に、上記評価基準(1)〜(3)を満たすことが分かった。
1 車両用冷凍装置
1A 車両用冷凍装置
1a 筐体
1b 仕切壁
3 荷室
3e ドア
4 コントローラ
5 冷凍機用発電機(発電機)
6 冷凍機用蓄電池(蓄電池)
11 電動圧縮機
12 凝縮器
13 蒸発器
16 クロスフローファン
17 膨張弁
23 吸込口
25 仕切板
26 吹出口
160 クロスフローファン組立体
301,302 荷室
303,304 荷室
L1 水平距離
L2 水平距離
O1 軸
P1 ポイント
P2 ポイント
P3 ポイント
R1 風路
S1 吸込口空間
W 基準面
1A 車両用冷凍装置
1a 筐体
1b 仕切壁
3 荷室
3e ドア
4 コントローラ
5 冷凍機用発電機(発電機)
6 冷凍機用蓄電池(蓄電池)
11 電動圧縮機
12 凝縮器
13 蒸発器
16 クロスフローファン
17 膨張弁
23 吸込口
25 仕切板
26 吹出口
160 クロスフローファン組立体
301,302 荷室
303,304 荷室
L1 水平距離
L2 水平距離
O1 軸
P1 ポイント
P2 ポイント
P3 ポイント
R1 風路
S1 吸込口空間
W 基準面
Claims (6)
- 荷室に取り付けられる筐体と、
前記筐体内に設けられ、前記荷室内の空気を冷却する蒸発器と、
前記筐体内に設けられ、前記蒸発器から前記荷室内に向かう風路と、
前記風路に配置され、前記蒸発器を通じて冷却された空気を前記荷室内に送風するファンと、を備え、
前記ファンは、クロスフローファンであり、
前記クロスフローファンの側方には、前記風路を仕切る仕切板が設けられており、
前記仕切板は、前記クロスフローファンの軸を含む水平な面を基準面として、前記基準面から前記風路を狭める方向に前記クロスフローファンの直径の0.075倍から0.125倍となる位置に配置されていることを特徴とする車両用冷凍装置。 - 前記クロスフローファンと前記仕切板の端部との水平距離は、前記クロスフローファンの直径の0.1倍以下であることを特徴とする請求項1に記載の車両用冷凍装置。
- 冷媒を圧縮する電動圧縮機と、
前記電動圧縮機から吐出される冷媒を外気と熱交換させて凝縮する凝縮器と、
前記凝縮器により冷却された冷媒を減圧する減圧手段と、を備え、
前記電動圧縮機、前記凝縮器および前記減圧手段は、前記筐体内に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用冷凍装置。 - 前記クロスフローファンは、軸方向に短く形成された短軸のクロスフローファン組立体を軸方向に複数つなげて形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用冷凍装置。
- 荷室と、前記荷室に設置される請求項3または請求項4に記載の車両用冷凍装置を備えた冷凍車両であって、
前記荷室は少なくとも2つの空間に区画されており、前記空間のそれぞれに対応して前記車両用冷凍装置が設置されていることを特徴とする冷凍車両。 - 12V用または24V用の発電機と、前記発電機によって充電される蓄電池と、を備え、
前記車両用冷凍装置は、前記発電機および蓄電池を電源として駆動されることを特徴とする請求項5に記載の冷凍車両。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016116000A JP2017218109A (ja) | 2016-06-10 | 2016-06-10 | 車両用冷凍装置および冷凍車両 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016116000A JP2017218109A (ja) | 2016-06-10 | 2016-06-10 | 車両用冷凍装置および冷凍車両 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=60658432
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016116000A Pending JP2017218109A (ja) | 2016-06-10 | 2016-06-10 | 車両用冷凍装置および冷凍車両 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017218109A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019214886A (ja) * | 2018-06-13 | 2019-12-19 | Ihi運搬機械株式会社 | 機械式駐車装置と既設の機械式駐車装置の改造方法 |
WO2020059142A1 (ja) * | 2018-09-21 | 2020-03-26 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 輸送用冷凍ユニット及び輸送用冷凍ユニット組立方法 |
JP7063497B1 (ja) | 2020-11-24 | 2022-05-09 | 株式会社コアテクノロジー | 車両用冷凍装置並びに冷凍車両 |
JP7528765B2 (ja) | 2020-12-15 | 2024-08-06 | 株式会社デンソー | 車両用冷凍機 |
-
2016
- 2016-06-10 JP JP2016116000A patent/JP2017218109A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019214886A (ja) * | 2018-06-13 | 2019-12-19 | Ihi運搬機械株式会社 | 機械式駐車装置と既設の機械式駐車装置の改造方法 |
JP7061023B2 (ja) | 2018-06-13 | 2022-04-27 | Ihi運搬機械株式会社 | 機械式駐車装置と既設の機械式駐車装置の改造方法 |
WO2020059142A1 (ja) * | 2018-09-21 | 2020-03-26 | 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 | 輸送用冷凍ユニット及び輸送用冷凍ユニット組立方法 |
JP7063497B1 (ja) | 2020-11-24 | 2022-05-09 | 株式会社コアテクノロジー | 車両用冷凍装置並びに冷凍車両 |
JP2022082863A (ja) * | 2020-11-24 | 2022-06-03 | 株式会社コアテクノロジー | 車両用冷凍装置並びに冷凍車両 |
JP7528765B2 (ja) | 2020-12-15 | 2024-08-06 | 株式会社デンソー | 車両用冷凍機 |
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---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
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