以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
<ネットワークシステムの全体構成と動作概要>
まず、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と動作概要について説明する。図1は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と第1の動作概要とを示すイメージ図である。図2は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と第2の動作概要とを示すイメージ図である。図3は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と第3の動作概要とを示すイメージ図である。図4は、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成と第4の動作概要とを示すイメージ図である。
まず、図1を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の全体構成について説明する。本実施の形態にかかるネットワークシステム1は、主に、サーバ100と、サーバ100と通信可能な電気機器としてのスマートフォン300・エアコン200A・給湯システム200B・冷蔵庫200Cなどとを含む。
なお、電気機器とは、図1に記載のスマートフォン300A・エアコン200A・給湯システム200B・冷蔵庫200Cに限らず、空気清浄機、電子レンジ、洗濯機、自走式掃除機、照明機器などの家電、テレビ、ハードディスクレコーダ、音楽プレーヤー、ゲーム機などのAV(オーディオ・ビジュアル)機器、太陽光発電気、インターホン、トイレットシステム、カメラ、マイク、照明器具、各種センサなどの住宅設備、などであってもよい。なお、以下では、説明にために、これらの機器を総称して電気機器200ともいう。
また、サーバ100は、上記の電気機器が配置される住宅内に配置されてもよいし、上記の電気機器とインターネットなどを介して接続可能なデータセンターなどに配置されてもよい。
次に、図1を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の第1の動作概要について説明する。まず、予め、ユーザとしてのお父さんが、お父さんのスマートフォン300Aを介して自分が好みの執事の音声の属性を設定する。たとえば、お父さんが、スマートフォン300Aを介して、メッセージサービスに、音声の属性として、初老の紳士がご主人に接する場合の話し方をするキャラクターを設定する。
サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、21時から24時までの間に、スマートフォン300Aを介してお父さんを検知した場合、あるいは外出していたお父さんが自宅から所定距離内に達したときなどに、スマートフォン300Aに初老の紳士の声で非常に丁寧に「お父様、本日もお疲れ様でございました。」と音声メッセージを出力させる。
サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、6時から10時までの間に、スマートフォン300Aを介してお父さんを検知した場合、スマートフォン300Aに初老の紳士の声で非常に丁寧に「お父様、おはようございます。」と音声メッセージを出力させる。
次に、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、7時から10時までの間に、エアコン200Aを介してお父さんを検知した場合、天気予報のデータベースの情報に基づいて、エアコン200Aに初老の紳士の声で非常に丁寧に「良いお天気でございますね。」と音声メッセージを出力させる。
次に、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、7時から10時までの間に、給湯システム200Bを介して浴室内にお父さんを検知した場合、天気予報のデータベースの情報に基づいて、給湯システム200Bの操作パネルに初老の紳士の声で非常に丁寧に「今日は、晴れのち雨でございます。」と音声メッセージを出力させる。
次に、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、6時から10時までの間に、冷蔵庫200Cを介してお父さんを検知した場合、天気予報のデータベースの情報に基づいて、冷蔵庫200Cに初老の紳士の声で非常に丁寧に「傘をお忘れになりませんようにご注意ください。」と音声メッセージを出力させる。
あるいは、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、6時から10時までの間に、玄関の照明を介してお父さんを検知した場合、天気予報のデータベースの情報に基づいて、当該照明に初老の紳士の声で非常に丁寧に「くれぐれも傘をお忘れになりませんようにご注意ください。」と音声メッセージを出力させてもよい。
あるいは、予めお父さんがスマートフォン300Aを介して、玄関の照明を介してお父さんを検知した場合のメッセージを登録していてもよい。この場合は、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、6時から10時までの間に、玄関の照明を介してお父さんを検知した場合、ユーザ登録データベースの情報に基づいて、玄関の照明に初老の紳士の声で非常に丁寧に「スマホとハンカチと定期券と社員証をお忘れになりませんようにご注意ください。」と音声メッセージを出力させてもよい。
あるいは、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、6時から9時までの間に、洗面所の照明を介してお父さんを検知した場合、新聞社のデータベースの情報に基づいて、洗面所の照明に初老の紳士の声で非常に丁寧に「昨夜のニューヨーク株式市場の終値は・・・」とか「現在の為替は1ドル・・・」とか「AA県で地震情報ですが・・・」などの音声メッセージを出力させてもよい。
次に、図2を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の第2の動作概要について説明する。まず、予め、ユーザとしてのお母さんが、お母さんのスマートフォン300Bを介して自分が好みの執事の音声の属性を設定する。たとえば、お母さんが、スマートフォン300Bを介して、メッセージサービスに、若い男性の俳優の話し方をするキャラクターを設定する。
サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、21時から24時までの間に、スマートフォン300Bを介してお母さんを検知した場合、あるいは外出していたお母さんが自宅から所定距離内に達したときなどに、スマートフォン300Bに若い男性の俳優の声で丁寧に「お母さん、今日もお疲れ様です。」と音声メッセージを出力させる。
サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、6時から10時までの間に、スマートフォン300Bを介してお母さんを検知した場合、スマートフォン300Bに若い男性の俳優の声で丁寧に「お母さん、おはようございます。」と音声メッセージを出力させる。
次に、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、7時から10時までの間に、エアコン200Aを介してお母さんを検知した場合、天気予報のデータベースの情報に基づいて、エアコン200Aに若い男性の俳優の声で丁寧に「良いお天気ですね。」と音声メッセージを出力させる。
次に、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、7時から10時までの間に、洗濯機200Dを介してお母さんを検知した場合、天気予報のデータベースの情報に基づいて、洗濯機200Dに若い男性の俳優の声で丁寧に「今日は、晴れのち雨です。」と音声メッセージを出力させる。
次に、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、8時から10時までの間に、冷蔵庫200Cを介してお母さんを検知した場合、天気予報のデータベースの情報に基づいて、冷蔵庫200Cに若い男性の俳優の声で丁寧に「傘を忘れないようにご注意ください。」と音声メッセージを出力させる。
あるいは、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、6時から10時までの間に、玄関の照明を介してお母さんを検知した場合、天気予報のデータベースの情報に基づいて、当該照明に若い男性の俳優の声で丁寧に「くれぐれも傘をお忘れになりませんようにご注意ください。」と音声メッセージを出力させてもよい。
あるいは、予めお母さんがスマートフォン300Bを介して、玄関の照明を介してお母さんを検知した場合のメッセージを登録していてもよい。この場合は、サーバ100は、所定の曜日の所定の時間帯、たとえば、月曜日の6時から10時までの間に、玄関の照明を介してお母さんを検知した場合、ユーザ登録データベースの情報に基づいて、玄関の照明に若い男性の俳優の声で丁寧に「今日は、燃えるゴミの日です。また、BBマーケットではポイントが5倍になります。」と音声メッセージを出力させてもよい。
次に、図3を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の第3の動作概要について説明する。まず、予め、ユーザとしての長女が、長女のスマートフォン300Bを介して自分が好みの執事の音声の属性を設定する。たとえば、長女が、スマートフォン300Bを介して、メッセージサービスに、男性アイドルの話し方をするキャラクターを設定する。
サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、21時から24時までの間に、スマートフォン300Cを介して長女を検知した場合、あるいは外出していた長女が自宅から所定距離内に達したときなどに、スマートフォン300Cに男性アイドルの声で元気よく「花子さん、今日もお疲れさん。」と音声メッセージを出力させる。
サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、6時から10時までの間に、スマートフォン300Cを介して長女を検知した場合、スマートフォン300Cに男性アイドルの声で元気よく「花子さん、おはよう。」と音声メッセージを出力させる。
次に、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、7時から10時までの間に、エアコン200Aを介して長女を検知した場合、天気予報のデータベースの情報に基づいて、エアコン200Aに男性アイドルの声で元気よく「いいお天気だね。」と音声メッセージを出力させる。
次に、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、7時から10時までの間に、テレビ200Eを介してリビング内に長女を検知した場合、天気予報のデータベースの情報に基づいて、テレビ200Eに男性アイドルの声で元気よく「今日は、晴れのち雨だよ。」と音声メッセージを出力させる。
次に、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、8時から10時までの間に、冷蔵庫200Cを介して長女を検知した場合、天気予報のデータベースの情報に基づいて、冷蔵庫200Cに男性アイドルの声で元気よく「傘を忘れないようにね。」と音声メッセージを出力させる。
あるいは、予め長女がスマートフォン300Cを介して、玄関の照明を介して長女を検知した場合のメッセージを登録していてもよい。この場合は、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、6時から10時までの間に、玄関の照明を介して長女を検知した場合、ユーザ登録データベースの情報に基づいて、玄関の照明に男性アイドルの声で音声メッセージを「今日は、部活はないかな。定期も持った?」と音声メッセージを出力させてもよい。
次に、図4を参照して、本実施の形態にかかるネットワークシステム1の第4の動作概要について説明する。まず、予め、ユーザとしての長男が、長男のスマートフォン300Bを介して自分が好みの執事の音声の属性を設定する。たとえば、長男が、スマートフォン300Bを介して、メッセージサービスに、アニメのツンデレ系の女の子の話し方をするキャラクターを設定する。
サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、21時から24時までの間に、スマートフォン300Dを介して長男を検知した場合、あるいは外出していた長男が自宅から所定距離内に達したときなどに、スマートフォン300Dにアニメのツンデレ系の女の子の声でぶっきらぼうに「今日もお疲れ。まあ、あんたなりに頑張ったんじゃない。」と音声メッセージを出力させる。
サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、6時から10時までの間に、スマートフォン300Dを介して長男を検知した場合、スマートフォン300Dにアニメのツンデレ系の女の子の声でぶっきらぼうに「太郎、、、早く起きろよな。」と音声メッセージを出力させる。
次に、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、7時から10時までの間に、エアコン200Aを介して長男を検知した場合、天気予報のデータベースの情報に基づいて、エアコン200Aにアニメのツンデレ系の女の子の声でぶっきらぼうに「いい天気だな、バカ。」と音声メッセージを出力させる。
次に、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、7時から10時までの間に、テレビ200Eを介してリビング内に長男を検知した場合、天気予報のデータベースの情報に基づいて、テレビ200Eにアニメのツンデレ系の女の子の声でぶっきらぼうに「今日は、晴れのち雨だぞ。」と音声メッセージを出力させる。
次に、サーバ100は、所定の時間帯、たとえば、8時から10時までの間に、冷蔵庫200Cを介して長男を検知した場合、天気予報のデータベースの情報に基づいて、冷蔵庫200Cにアニメのツンデレ系の女の子の声でぶっきらぼうに「傘を忘れんなよ。気を付けてな。」と音声メッセージを出力させる。
以上のように、本実施の形態にかかるネットワークシステム1においては、従来よりもユーザの好みにあった属性の音声のメッセージを出力することができるし、ユーザも電気機器200がどのユーザに向かって話しかけているかを把握しやすくなる。特に、本実施の形態にかかるネットワークシステム1に関しては、設定したキャラクターがユーザの移動に合わせて異なる電気機器200からメッセージを音声出力するため、ユーザはあたかも執事が自分について移動してくれているように感じることができる。以下、このような機能を実現するためのネットワークシステム1の具体的な構成について詳述する。
<サーバ100のハードウェア構成>
まず、ネットワークシステム1を構成するサーバ100のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図5は、本実施の形態にかかるサーバ100のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図5を参照して、サーバ100は、主たる構成要素として、CPU(Central Processing Unit)110と、メモリ120と、ディスプレイ130と、操作部140と、通信インターフェイス160とを含む。
CPU110は、メモリ120に記憶されているプログラムを実行することによって、サーバ100の各部を制御する。より詳細には、CPU110は、メモリ120に格納されているプログラムを実行し、各種のデータを参照することによって、後述する各種の処理を実行する。
メモリ120は、各種のRAM(Random Access Memory)、各種のROM(Read-Only Memory)、フラッシュメモリーなどによって実現される。なお、メモリ120は、インターフェイスを介して利用される、USB(Universal Serial Bus)(登録商標)メモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk)、メモリカード、ハードディスク、IC(Integrated Circuit)カード、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)などの記憶媒体などによっても実現される。
メモリ120は、CPU110によって実行されるプログラムや、CPU110によるプログラムの実行により生成されたデータ、入力されたデータ、その他の本実施の形態にかかるサービスに利用されるデータベースなどを記憶する。たとえば、メモリ120は、家族データベース121や、ユーザデータベース122や、キャラクターデータベース123や、音声メッセージデータベース124や、電気機器データベース125などのデータを格納する。なお、本実施の形態においては、家族データベース121や、ユーザデータベース122や、キャラクターデータベース123や、音声メッセージデータベース124や、電気機器データベース125などのデータが、サーバ100に格納されているが、それらのデータはサーバ100がアクセス可能な他の装置に格納されてもよい。
図6は、本実施の形態にかかる家族データベース121を示すイメージ図である。図6を参照して、本実施の形態にかかる家族データベース121は、家族毎に、主に、家族IDと、家族名と、家族の住所などを含む。
図7は、本実施の形態にかかるユーザデータベース122を示すイメージ図である。図7を参照して、本実施の形態にかかるユーザデータベース122は、ユーザ毎に、主に、ユーザIDと、ユーザ名と、ユーザの家族のIDと、ユーザの好みのキャラクターのIDと、ユーザのメールアドレスと、キャラクターの属性を変更する場合などにメッセージサービスにログインする際のパスワード、ユーザの属性たとえば年齢・性別・興味がある分野などと、ユーザを特定するためのデータたとえば顔画像データや音声データやそれらの特徴データなど、ユーザに向けてすでに音声出力されたメッセージのIDと、などを含む。
図8は、本実施の形態にかかるキャラクターデータベース123を示すイメージ図である。図8を参照して、本実施の形態にかかるキャラクターデータベース123は、ユーザが設定したキャラクター毎に、主に、キャラクターIDと、音声メッセージの声色の種類たとえば低い声・高い声・声の年齢などと、音声メッセージの声調の種類たとえばゆっくり・早口などと、音声メッセージの口調の種類たとえばビジネス調・丁寧・上から目線・命令調・甘えんぼう・お兄さん口調・妹口調などと、音声メッセージの方言の種類たとえば標準語・大阪弁・京都弁・秋田弁などと、キャラクターの性格たとえば優しい・怖い・せっかち・おっとりなど、を格納する。
図9は、本実施の形態にかかるメッセージデータベース124を示すイメージ図である。図9を参照して、本実施の形態にかかるメッセージデータベース124は、メッセージサービスの運営者によってまたは天気予報やニュースなどに応じて自動的に次から次へと登録されてくるメッセージ毎に、主に、メッセージIDと、メッセージを出力すべきユーザの属性と、メッセージの基本テキストと、基本テキストの音声データと、メッセージの有効期限とを含む。
図10は、本実施の形態にかかる電気機器データベース125を示すイメージ図である。図10を参照して、本実施の形態にかかる電気機器データベース125は、電気機器毎に、主に、電気機器のIDと、購入者などに設定された電気機器の名前と、電気機器の商品名と、電気機器の型番と、電気機器を所有する家族のIDと、電気機器が現在検知しているユーザのIDなど、を格納する。
図5に戻って、ディスプレイ130は、CPU110からの信号に基づいて、テキストや画像を表示する。操作部140は、サービスの管理者などの命令を受け付けて、当該命令をCPU110に入力する。
通信インターフェイス160は、CPU110からのデータを、インターネット、ルータなどを介して、電気機器200など他の装置に送信する。逆に、通信インターフェイス160は、インターネット、ルータなどを介して電気機器など他の装置からのデータを受信して、CPU110に受け渡す。
<サーバ100における情報処理>
次に、図11を参照しながら、本実施の形態にかかるメッセージサービスを運営するサーバ100における情報処理について説明する。なお、図11は、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理を示すフローチャートである。サーバ100のCPU110は、通信インターフェイス160を介して、電気機器からデータを受信した際に以下の処理を実行する。
CPU110は、通信インターフェイス160を介して、電気機器200から受信したデータから電気機器200を特定するためのIDを取得する(ステップS102)。CPU110は、電気機器データベース125を参照して、電気機器200が属する家族のIDを特定する(ステップS104)。CPU110は、電気機器200から受信したデータに基づいて、ユーザデータベース122を参照して、家族に属する複数のユーザから電気機器の前にユーザを特定する(ステップS106)。
CPU110は、メッセージデータベース124を参照して、特定されたユーザの属性にマッチするメッセージのうちの、ユーザに向けて未だ音声出力されていないメッセージを検索する(ステップS108)。CPU110は、ユーザに向けて未だ音声出力されていないメッセージがない場合(ステップS110においてNOである場合)、次の電気機器200からのデータを待ち受ける。
一方、CPU110は、ユーザに向けて未だ音声出力されていないメッセージが見つかった場合(ステップS110においてYESである場合)、ユーザに対応するキャラクターIDに基づいて、キャラクターデータベース123を参照して、音声の各種の属性を特定する(ステップS112)。CPU110は、当該音声の属性に従って、当該メッセージの音声データを作成する(ステップS120)。
CPU110は、作成した音声データを、通信インターフェイス160を介して電気機器200に送信する(ステップS122)。CPU110は、次の電気機器200からのデータを待ち受ける。これによって、電気機器200は、サーバ100から受信した音声データに基づいて、電気機器200の近傍にいるユーザに向けて、当該ユーザが指定したキャラクターの執事による音声メッセージを出力することができる。
<電気機器としての家電のハードウェア構成>
次に、ネットワークシステム1を構成する電気機器200のハードウェア構成の一態様について説明する。なお、図12は、本実施の形態にかかる電気機器200のハードウェア構成を表わすブロック図である。
図12を参照して、電気機器200は、主たる構成要素として、CPU210と、メモリ220と、ディスプレイ230、操作部240と、通信インターフェイス260と、スピーカ270と、マイク280と、機器駆動部290と、カメラ250などの各種センサを含む。
CPU210は、メモリ220あるいは外部の記憶媒体に記憶されているプログラムを実行することによって、電気機器200の各部を制御する。
メモリ220は、各種のRAMや、各種のROMなどによって実現される。メモリ220は、CPU210によって実行されるプログラムや、CPU210によるプログラムの実行により生成されたデータ、サーバ100から受信したデータ、操作部240を介して入力されたデータなどを記憶する。
ディスプレイ230は、CPU110からの信号に基づいて、文字や画像などを出力する。なお、ディスプレイ230は、単にライトであってもよい。
操作部240は、ボタン、タッチパネル、キーボードなどによって実現され、ユーザからの命令を受け付けて、当該命令をCPU210に入力する。
通信インターフェイス260は、IEEE802.11a/b/g/n/acなどの無線LAN通信、ZigBee(登録商標)、BlueTooth(登録商標)、あるいは、イーサネット(登録商標)などの有線LANなどの通信モジュールによって実現される。通信インターフェイス260は、有線通信あるいは無線通信によって他の装置との間でデータをやり取りする。すなわち、CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100などの他の装置から各種の情報を受信したり、当該他の装置に各種の情報を送信したりする。
本実施の形態においては、CPU210は、通信インターフェイス260を介して、電気機器200が実行した動作やユーザから入力された操作命令やカメラ250で撮影した画像などのデータをサーバ100に送信する。また、CPU210は、サーバ100から制御命令やメッセージの音声データを受信する。
スピーカ270は、CPU210からの信号に基づいて、サーバ100からのメッセージなどの音声を出力する。マイク280は、外部からの音声に基づいてCPU210に音声信号を入力する。
機器駆動部290は、CPU210からの信号に基づいて、電気機器の各部(モータやヒータなど)を制御する。
カメラ250は、たとえば、定期的に電気機器の近傍にいる人物の静止画像または動画像を撮影する。CPU210は、カメラ250または人感センサやマイク280などの他のセンサが移動物体を検知した際に、静止画像または動画像を撮影してもよい。
電気機器200としてのスマートフォン300A,300B,300C,300Dのハードウェア構成も、本実施の形態の主要な部分については、上記同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
本実施の形態においては、スマートフォン300A,300B,300C,300Dは、操作部を介して、ユーザからキャラクターの設定の命令を受け付けたり、メッセージの登録の命令を受け付けたりすることができる。なお、スマートフォン300A,300B,300C,300Dは、スマートフォン300A,300B,300C,300Dに専用のキャラクターの設定と、電気機器を乗り移るキャラクターの設定と、2種類のキャラクターの設定を受け付けてもよい。
そして、サーバ100のCPU110は、スマートフォン300A,300B,300C,300Dからの、ユーザ毎の好みの声の属性の指定を受け付けた際に、ユーザデータベース122とキャラクターデータベース123とを参照し、同じグループ内の別のユーザに同じ音声の属性が登録されることがないようにする。たとえば、CPU110は、同じグループ内の別のユーザから同じ音声の属性の指定を受けた際に、属性を変更するようなエラー表示・音声を返すように、プログラムされていることが好ましい。
<電気機器200における情報処理>
次に、図13を参照しながら、本実施の形態にかかるメッセージサービスを利用する電気機器200における情報処理について説明する。なお、図13は、本実施の形態にかかる電気機器200における情報処理を示すフローチャートである。
CPU210は、カメラ250またはマイク280などを介して、電気機器200の近傍にいる人を検知して、ユーザ特定用の画像または音声を取得する(ステップS152)。CPU210は、取得した画像データまたは音声データを、通信インターフェイス260を介して、サーバ100に送信する(ステップS154)。
CPU210は、通信インターフェイス260を介して、サーバ100からの音声データを待ち受ける(ステップS156)。より詳細には、CPU210は、サーバ100からデータを受信しなかった場合(ステップS156においてNOである場合)、ユーザ特定用データを送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS158)。所定時間が経過していない場合(ステップS158においてNOである場合)、CPU210は、ステップS156からの処理を繰り返す。
所定時間が経過した場合は(ステップS158においてYESである場合)、CPU210は、次の人の検知を待ち受ける。
一方、CPU210は、サーバ100から音声データを受信した場合(ステップS156においてYESである場合)、当該音声データに基づいてスピーカ270にメッセージを音声出力させる(ステップS162)。CPU210は、次の人の検知を待ち受ける。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態においては、検知されたユーザに対して、登録されたキャラクターの音声で、複数の電気機器200の各々がメッセージを出力するものであった。本実施の形態においては、複数の電気機器200が、同時に、同じのキャラクターの音声にてメッセージを出力しないように構成されている。2つ以上の電気機器200が、同時に、同じキャラクターの音声にてメッセージを出力すると、ユーザが、自分専用の執事が自分についてきてくれていると感じにくくなってしまうからである。
以下では、このような機能を実現するためのサーバ100の電気機器データベース125とサーバ100の情報処理について説明するものとし、ネットワークシステム1を構成する各装置のハードウェア構成などは第1の実施の形態のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
図14は、本実施の形態にかかる電気機器データベース125を示すイメージ図である。図14を参照して、本実施の形態にかかる電気機器データベース125は、電気機器200毎に、主に、電気機器のIDと、購入者などに設定された電気機器の名前と、電気機器の商品名と、電気機器の型番と、電気機器を所有する家族のIDと、電気機器が検知中のユーザのIDなどに加えて、発話中のメッセージのキャラクターIDと、発話中フラグとを格納する。これによって、CPU110は、電気機器データベース125を参照することによって、対象となるユーザに設定されている属性の音声が別の場所で出力中であるか否かを判断することができる。
図15は、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理を示すフローチャートである。図15を参照して、CPU110は、ユーザに向けて未だ音声出力されていないメッセージが見つかった場合(ステップS110においてYESである場合)、ユーザに対応するキャラクターIDに基づいて、キャラクターデータベース123を参照して、音声の各種の属性を特定する(ステップS112)。
CPU110は、電気機器データベース125を参照して、同じ音声属性のキャラクターIDに基づいてメッセージを出力している別の電気機器200があるか否かを判断する(ステップS114)。同じ音声属性のキャラクターIDに基づいてメッセージを出力している別の電気機器200がある場合(ステップS114にてYESである場合)、CPU110は、当該電気機器200による音声出力が完了してから(ステップS116にてYESである場合)、ステップS120からの処理を実行する。
一方、同じ音声属性のキャラクターIDに基づいてメッセージを出力している別の電気機器200がない場合(ステップS114にてNOである場合)、CPU110は、当該音声の属性に従って、当該メッセージの音声データを作成する(ステップS120)。
CPU110は、作成した音声データを、通信インターフェイス160を介して電気機器200に送信する(ステップS122)。CPU110は、次の電気機器200からのデータを待ち受ける。これによって、電気機器200は、サーバ100から受信した音声データに基づいて、電気機器200の近傍にいるユーザに向けて、当該ユーザが指定したキャラクターの執事による音声メッセージを出力することができる。
<第3の実施の形態>
第1の実施の形態においては、検知されたユーザに対して、登録されたキャラクターの音声で、複数の電気機器200の各々がメッセージを出力するものであった。本実施の形態においては、さらに、1つの電気機器200が、同時に、または所定時間内に、2種類以上のキャラクターの音声にてメッセージを出力しないように構成されている。1つの電気機器200が、同時に、または直ぐに、2種類以上のキャラクターの音声にてメッセージを出力すると、ユーザは電気機器200がどのユーザに話しかけているかを把握し難くなるし、電気機器200に自分の執事のキャラクターが乗り移っていると感じにくくなってしまうからである。
以下では、このような機能を実現するためのサーバ100の電気機器データベース125とサーバ100の情報処理と電気機器200の情報処理とについて説明するものとし、ネットワークシステム1を構成する各装置のハードウェア構成などは第1の実施の形態のそれらと同様であるため、ここでは説明を繰り返さない。
図16は、本実施の形態にかかる電気機器データベース125を示すイメージ図である。図16を参照して、本実施の形態にかかる電気機器データベース125は、電気機器200毎に、主に、電気機器のIDと、購入者などに設定された電気機器の名前と、電気機器の商品名と、電気機器の型番と、電気機器を所有する家族のIDと、電気機器が検知中のユーザのIDなどに加えて、最終のキャラクターIDと、発話中フラグと、最終発話完了日時を格納する。これによって、CPU110は、電気機器データベース125を参照して、対象となる電気機器200がどのような属性の音声のメッセージを出力中であるか、または対象となる電気機器200がどのような属性の音声のメッセージを出力したばかりであるか、を把握することができる。
図17は、本実施の形態にかかるサーバ100における情報処理を示すフローチャートである。図17を参照して、CPU110は、ユーザに向けて未だ音声出力されていないメッセージが見つかった場合(ステップS110においてYESである場合)、ユーザに対応するキャラクターIDに基づいて、キャラクターデータベース123を参照して、音声の各種の属性を特定する(ステップS112)。
CPU110は、電気機器データベース125を参照して、同じ音声属性のキャラクターIDに基づいてメッセージを出力している電気機器200があるか否かを判断する(ステップS114)。一方、同じ音声の属性のキャラクターIDに基づいてメッセージを出力している電気機器200がある場合(ステップS114にてYESである場合)、CPU110は、当該電気機器200による音声出力が完了してから(ステップS116にてYESである場合)、ステップS118からの処理を実行する。
一方、同じ音声の属性のキャラクターIDに基づいて、メッセージを出力している電気機器200がない場合(ステップS114にてNOである場合)、CPU110は、電気機器データベース125を参照して、今回対象となっている電気機器200が別の音声属性のメッセージを出力してから所定の時間、たとえば30秒、が経過した日時、すなわち出力可能日時を特定する(ステップS118)。
CPU110は、当該音声の属性に従って、当該メッセージの音声データを作成する(ステップS120)。CPU110は、作成した音声データと出力可能日時とを、通信インターフェイス160を介して電気機器200に送信する(ステップS122)。
ただし、CPU110は、対象となる電気機器200が最後に音声出力したメッセージの属性すなわちキャラクターが今回と同じ属性すなわちキャラクターである場合や、別の音声属性のメッセージを出力してから既に所定の時間、たとえば30秒、が経過している場合は、出力可能日時を電気機器200に送信しないものであってもよい。
次に、図18を参照しながら、本実施の形態にかかるメッセージサービスを利用する電気機器200における情報処理について説明する。なお、図18は、本実施の形態にかかる電気機器200における情報処理を示すフローチャートである。
一方、CPU210は、サーバ100から音声データを受信した場合(ステップS156においてYESである場合)、出力可能日時に達したか否かを判断する(ステップS160)。CPU210は、出力可能日時に達するまで待機したのち(ステップS160にてYESである場合)、当該音声データに基づいてスピーカ270にメッセージを音声出力させる(ステップS162)。CPU210は、次の人物の検知を待ち受ける。
ただし、サーバ100のCPU110が、ステップS118において、電気機器データベース125を参照して、別の音声属性のメッセージを出力してから所定の時間、たとえば30秒、が経過するまで待機をしてから、音声データを作成して(ステップS120)、電気機器200に送信するものであってもよい(ステップS122)。
<第4の実施の形態>
第1〜第3の実施の形態においては、ユーザ毎に音声属性を変えてメッセージを出力するものであった。しかしながら、冷蔵庫やエアコンのように、据え置き型の電気機器が音声を出力する際に、「お父様」や「花子さん」というユーザを特定するためのテキストを出力し、スマートフォン300などのユーザが所持するような通信端末が音声を出力する際に、「お父様」や「花子さん」というユーザを特定するためのテキストを出力しない形態であってもよい。
より詳細には、図19に示すように、サーバ100は、スマートフォン300Aから音声を出力する際には、初老の紳士の声で非常に丁寧に「本日もお疲れ様でございました。」という音声メッセージや「おはようございます。」という音声メッセージを出力させる。すなわち、音声を出力する宛先のユーザを特定するメッセージを出力しない。
そして、サーバ100は、エアコン200Aや冷蔵庫200Cには、初老の紳士の声で非常に丁寧に「お父様、良いお天気でございますね。」という音声メッセージや「お父様、傘をお忘れになりませんようにご注意ください。」という音声メッセージを出力させる。すなわち、音声を出力する宛先のユーザを特定するメッセージを出力する。
より詳細には、本実施の形態にかかるサーバ100のメモリ120は、機器種別データベース128をさらに記憶する。図20は、本実施の形態にかかる機器種別データベース128を示すイメージ図である。図20を参照して、本実施の形態にかかる機器種別データベース128は、機器の種類毎に、主に、機器の種類と、商品名と、ユーザの特定情報を出力すべきか否かを示すフラグとを含む。
そして、図21に示すように、CPU110は、ユーザに向けて未だ音声出力されていないメッセージが見つかった場合(ステップS110においてYESである場合)、ユーザに対応するキャラクターIDに基づいて、キャラクターデータベース123を参照して、音声の各種の属性を特定する(ステップS112)。
そして、CPU110は、出力先の機器IDに対応する機器の種類を特定し、当該機器の種類に応じてユーザを特定するための情報を出力すべきか否かを判断する(ステップS119)。当該CPU110は、判断結果に基づいて、YESの場合に検知されたユーザを特定する情報をメッセージに付加し、NOの場合にユーザを特定する情報をメッセージに付加しない。CPU210は、当該音声の属性に従って、当該メッセージの音声データを作成する(ステップS120)。
<第5の実施の形態>
第1〜第3の実施の形態においては、ユーザ毎に音声属性を変えてメッセージを出力するものであった。しかしながら、ユーザを検知した機器が自宅内にいる場合に、「お父様」や「花子さん」というユーザを特定するためのテキストを出力し、ユーザを検知した機器が自宅内でない場合に、「お父様」や「花子さん」というユーザを特定するためのテキストを出力しない形態でもよい。
より詳細には、図22に示すように、サーバ100は、外出中のユーザのスマートフォン300Aから音声を出力する際には、初老の紳士の声で非常に丁寧に「本日もお疲れ様でございました。」という音声メッセージを出力させる。すなわち、音声を出力する宛先のユーザを特定するメッセージを出力しない。
そして、サーバ100は、自宅にいるユーザのスマートフォン300やエアコン200Aや冷蔵庫200Cは、初老の紳士の声で非常に丁寧に「お父様、良いお天気でございますね。」という音声メッセージや「お父様、傘をお忘れになりませんようにご注意ください。」という音声メッセージを出力させる。すなわち、音声を出力する宛先のユーザを特定するメッセージを出力する。
より詳細には、図23に示すように、本実施の形態にかかる電気機器データベース125は、電気機器毎に、主に、電気機器のIDと、購入者などに設定された電気機器の名前と、電気機器の商品名と、電気機器の型番と、電気機器を所有する家族のIDと、電気機器が現在検知しているユーザのIDと、電気機器の現在位置など、を格納する。
そして、図21に示すように、CPU110は、ユーザに向けて未だ音声出力されていないメッセージが見つかった場合(ステップS110においてYESである場合)、ユーザに対応するキャラクターIDに基づいて、キャラクターデータベース123を参照して、音声の各種の属性を特定する(ステップS112)。
そして、CPU110は、出力先の電気機器の現在位置と当該電気機器の住所とに基づいて、電気機器が自宅にあるか否かを判断する(ステップS119)。当該CPU110は、判断結果に基づいて、電気機器が自宅にある場合に検知されたユーザを特定する情報をメッセージに付加し、電気機器が自宅にない場合にユーザを特定する情報をメッセージに付加しない。CPU210は、当該音声の属性に従って、当該メッセージの音声データを作成する(ステップS120)。
あるいは、図24に示すように、サーバ100は、予め、ユーザの自宅のWiFi(登録商標)ルータのMACアドレスなどの登録を受け付けて、家族データベース121に格納する。そして、図25に示すように、サーバ100は、電気機器データベース125に、電気機器毎に、主に、電気機器のIDと、購入者などに設定された電気機器の名前と、電気機器の商品名と、電気機器の型番と、電気機器を所有する家族のIDと、電気機器が現在検知しているユーザのIDと、現在接続中のWiFi(登録商標)ルータのMACアドレスなど、を格納する。
そして、図21に示すように、CPU110は、通信インターフェイス160を介して、電気機器200から受信したデータから電気機器200を特定するためのIDを取得する(ステップS102)。特に、本実施の形態においては、CPU110は、電気機器200から受信したデータから電気機器200が接続中のルータのMACアドレスも取得する。
そして、CPU110は、電気機器200が接続中のルータのMACアドレスと、電気機器の家族に対応付けられているルータのMACアドレスとに基づいて、両者が一致した場合に電気機器200が自宅にあると判断する(ステップS119)。当該CPU110は、判断結果に基づいて、電気機器200が自宅にある場合に検知されたユーザを特定する情報をメッセージに付加し、電気機器が自宅にない場合にユーザを特定する情報をメッセージに付加しない。CPU210は、当該音声の属性に従って、当該メッセージの音声データを作成する(ステップS120)。
このように、本実施の形態においては、電気機器200が自宅などの屋内WiFi(登録商標)機器に接続されるか否かに基づいてユーザ名を付加するか否かを判断するため、電気機器200毎にユーザ名を付加するか否かのフラグを記憶する必要がない。
<第6の実施の形態>
第1〜第5の実施の形態のネットワークシステム1の各装置の役割の一部または全部を他の装置が実行してもよい。たとえば、サーバ100の役割をクラウド上の複数の装置が担ったり、電気機器200がサーバ100の役割の一部を担ったり、逆にサーバ100が電気機器200の役割の一部を担ったりしてもよい。具体的には、電気機器200が、画像や音声に基づいてユーザIDを特定し、ユーザIDをサーバ100に送信するものであってもよい。あるいは、電気機器200が自身のカメラ250などの自身のセンサを利用せずに、電気機器200またはサーバ100が通信可能な他のセンサを利用してユーザを特定するものであってもよい。
<その他の応用例>
本発明は、システム或いは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適用できることはいうまでもない。そして、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体(あるいはメモリ)を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の効果を享受することが可能となる。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる他の記憶媒体に書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
<まとめ>
上記の第1〜第6の実施の形態においては、音声を出力可能な複数の機器200と、複数の機器200と通信可能なサーバ100と、を備えるネットワークシステム1が提供される。サーバ100は、複数の機器200の各々に、複数の機器200の各々の周辺で検知されたユーザ毎に異なる属性の音声のメッセージを出力させる。
好ましくは、複数の機器200は、携帯端末300を含む。サーバ100は、携帯端末300を介してユーザが設定した属性に基づいて、複数の機器200の各々に、複数の機器200の各々の周辺で検知されたユーザ毎に設定された属性の音声のメッセージを出力させる。
好ましくは、ユーザはグループに対応付けられる。同じグループ内の別のユーザに同じ属性を設定できないように構成されている。
好ましくは、サーバ100は、同時に別の機器に同じ属性の音声を出力させないように構成されている。
好ましくは、サーバ100は、1つの機器200に、所定時間以内に異なる属性の音声を出力させない。
この発明の別の局面に従うと、情報処理方法が提供される。情報処理方法は、複数の機器200のいずれかの周辺のユーザを特定するステップと、サーバ100が、複数の機器200のいずれかに、複数の機器200のいずれかの周辺で検知されたユーザ毎に異なる属性の音声のメッセージを出力させるステップとを備える。
この発明の別の局面に従うと、複数の機器200と通信するための通信インターフェイス160と、プロセッサ110とを備えるサーバ100が提供される。プロセッサ110は、通信インターフェイス160を介して、複数の機器200のいずれかに、複数の機器200のいずれかの周辺で検知されたユーザ毎に異なる属性の音声のメッセージを出力させる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。