JP2017205169A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】操作手段の動き以外の喚起要素で操作手段の操作感覚を体感できるようにする。【解決手段】遊技者が第1位置Xcと第2位置Ycとの間で操作可能な操作手段140と、該操作手段140の第2位置Ycへの操作を検出する検出手段144とを備えた遊技機において、操作手段140の第1位置Xcと第2位置Ycとの操作範囲内に、操作手段140の動き以外の喚起要素により遊技者に対して操作手段140の操作感覚を喚起させる操作感覚喚起手段146を備える。操作感覚喚起手段146は例えば操作手段140の第1位置Xcから第2位置Ycへの操作に連動して操作抵抗を段階的に増加させる抵抗式が適当である。【選択図】図31
Description
本発明は、パチンコ機、アレンジボール機、スロットマシン等の遊技機に関するものである。
例えば、パチンコ機等の遊技機では、遊技者の遊技への関与意識を高めて興趣を増大させるために、発射ハンドルとは別に操作可能な操作ボタン式の操作手段を設け、図柄変動中等の特定の操作可能期間中に遊技者が操作手段を操作することにより、画像表示手段に所定の演出画像を出現させる等の操作演出機能を搭載したものが多くなっている(特許文献1)。
この操作手段は付勢手段により原点位置に保持された状態にあり、その原点位置の操作手段を付勢手段に抗して検出位置へと押圧するようになっており、操作手段が検出位置まで達したときに、検出手段が操作手段の操作を検出して検出信号を出力するようになっている。
この操作手段は付勢手段により原点位置に保持された状態にあり、その原点位置の操作手段を付勢手段に抗して検出位置へと押圧するようになっており、操作手段が検出位置まで達したときに、検出手段が操作手段の操作を検出して検出信号を出力するようになっている。
近年の操作手段は遊技者の目を引くことを目的に大型化を図る傾向にあり、その操作範囲は以前よりも飛躍的に拡大している。しかし、従来の操作手段は遊技者が付勢手段に抗して検出位置まで操作するようになっており、その操作手段が検出位置まで達したときに検出手段がそれを検出するだけである。
そのため操作手段の操作範囲が拡大しているにも拘わらず、遊技者は単に拡大した操作範囲での操作手段の動きによって操作感覚を実感できるのみであって、操作手段の動き以外の喚起要素で体感することができず操作感覚に乏しいという問題がある。
本発明は、このような従来の課題に鑑み、操作手段の動き以外の喚起要素で操作手段の操作感覚を体感できる遊技機を提供することを目的とする。
そのため操作手段の操作範囲が拡大しているにも拘わらず、遊技者は単に拡大した操作範囲での操作手段の動きによって操作感覚を実感できるのみであって、操作手段の動き以外の喚起要素で体感することができず操作感覚に乏しいという問題がある。
本発明は、このような従来の課題に鑑み、操作手段の動き以外の喚起要素で操作手段の操作感覚を体感できる遊技機を提供することを目的とする。
本発明は、遊技者が第1位置から第2位置へと操作可能な操作手段と、該操作手段の前記第2位置への操作を検出する検出手段とを備えた遊技機において、前記操作手段の前記第1位置と前記第2位置との操作範囲内に、遊技者に対して前記操作手段の操作感覚を喚起させる操作感覚喚起手段を備えたものである。
前記操作感覚喚起手段は少なくとも前記操作手段を前記第1位置から前記第2位置へと操作するときの操作感覚を喚起させるものでもよい。また前記操作感覚喚起手段は前記操作手段の前記第1位置から前記第2位置への操作に連動して操作抵抗を増加させる抵抗式であってもよい。前記操作感覚喚起手段は段階的に操作抵抗を増加させることが望ましい。
前記操作感覚喚起手段は前記操作手段の操作に連動して音を発生させる音式であってもよい。また前記操作感覚喚起手段は機械音式であってもよい。
前記操作感覚喚起手段は少なくとも前記操作手段を前記第1位置から前記第2位置へと操作するときの操作感覚を喚起させるものでもよい。また前記操作感覚喚起手段は前記操作手段の前記第1位置から前記第2位置への操作に連動して操作抵抗を増加させる抵抗式であってもよい。前記操作感覚喚起手段は段階的に操作抵抗を増加させることが望ましい。
前記操作感覚喚起手段は前記操作手段の操作に連動して音を発生させる音式であってもよい。また前記操作感覚喚起手段は機械音式であってもよい。
本発明によれば、操作手段の動き以外の喚起要素で操作手段の操作感覚を体感できる利点がある。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図21は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に左右一側、例えば左側のヒンジ3により開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側には、遊技盤5等が上部側に、発射手段6等が下部側にそれぞれ配置され、また遊技盤5等の前側に対応してガラス扉7が、発射手段6等の前側に対応して前面板8がそれぞれヒンジ3と同じ側のヒンジ9により開閉自在に枢支されている。なお、ガラス扉7と前面板8とを一つの扉体として一体に開閉可能としてもよい。
前面板8の前側には、払い出し手段(図示省略)から払い出された遊技球を貯留して発射手段6に供給する上皿10が上部側に配置され、またその上皿10の下側には、例えば上皿10が満杯のときにその余剰球を貯留する下皿11が左端側に、発射手段6を作動させるための発射ハンドル12が右端側に夫々設けられている。
更に、例えば上皿10等を前側から覆う上皿カバー13上には、例えば左右方向略中央に演出ボタン14が、その左側に例えば上下左右に対応する4つのキー15a〜15dを有する十字キー15が夫々配置されている。これらの操作手段、即ち演出ボタン14及び十字キー15は夫々遊技者による押下操作が可能であり、図示しない操作検出手段がそれらの押下操作を検知可能となっている。
遊技盤5の前面側には、発射手段6から発射された遊技球を案内するガイドレール16が環状に装着されると共に、そのガイドレール16の内側の遊技領域5aに、中央表示ユニット17、普通図柄始動手段18、特別図柄始動手段19、大入賞手段20、普通入賞手段21等の各種遊技部品が配置されている。
中央表示ユニット17は、例えば遊技領域5aの略中央に配置されており、液晶式等の画像表示手段22に対応する略矩形状の表示窓23を備え、その表示窓23を取り囲む装飾枠24上に、例えば普通図柄表示手段25、特別図柄表示手段26、普通保留個数表示手段27、第1特別保留個数表示手段28等の各種表示手段の他、ステージ29、可動演出手段30等が設けられている。
ステージ29は、画像表示手段22の下部前側に左右方向に配置されており、中央表示ユニット17の側部、例えば左側に設けられたワープ入口29aに流入した遊技球を自由に転動させた後、例えば左右方向中央の中央落下部又はその左右両側の側部落下部から前側に落下させるようになっている。
可動演出手段30は、例えば動物や任意のキャラクター等を象った所定形状に形成され且つ揺動、水平移動等の所定動作が可能な状態に支持された可動体30aと、この可動体30aを駆動するステッピングモータ等の駆動手段30bとを備えている。
普通図柄始動手段18は、普通図柄表示手段25による図柄変動を開始させるためのもので、遊技球が通過可能な通過ゲートにより構成され、例えば中央表示ユニット17の左側に配置されており、遊技球の通過を検出可能な遊技球検出手段(図示省略)を備えている。
普通図柄表示手段25は、普通図柄を変動表示するためのもので、複数個の普通図柄(例えば「○」「×」の2種類)に対応する複数個の発光体(例えばLED)を備え、普通図柄始動手段18が遊技球を検出することに基づいてそれら複数の発光体が所定順序で発光するように点滅して、普通図柄始動手段18による遊技球検出時に取得された普通乱数情報に含まれる当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には当たり態様(所定態様)に対応する例えば「○」側の発光体が点灯し、それ以外の場合には外れ態様に対応する例えば「×」側の発光体が点灯して停止する。
普通図柄始動手段18による遊技球検出時に取得された普通乱数情報は、予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として保留記憶され、普通図柄表示手段25による図柄変動が開始される毎に順次消化される。普通乱数情報の記憶個数(普通保留個数)は普通保留個数表示手段27によって遊技者に報知される。
特別図柄始動手段19は、特別図柄表示手段26による図柄変動を開始させるためのもので、例えば上下2つの特別始動口19a,19bと、下特別始動口19bを開閉する開閉手段36と、特別始動口19a,19bに入賞した遊技球を夫々検出する遊技球検出手段(図示省略)とを備え、例えば中央表示ユニット17の下側に配置されている。上特別始動口19aは開閉手段等を有しない非開閉式入賞手段で、例えばステージ29の中央落下部に対応してその下側に上向き開口状に配置されている。下特別始動口19bは、開閉手段36により遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能(又は開状態よりも入賞困難)な閉状態とに切り換え可能な開閉式入賞手段で、普通図柄表示手段25の変動後の停止図柄が当たり態様となった場合に発生する普通利益状態において、開閉手段36が所定時間閉状態から開状態に変化するように構成されている。
特別図柄表示手段(第1表示手段)26は、特別図柄(第1図柄)を変動表示するためのもので、1個又は複数個、例えば1個の特別図柄を変動表示可能な7セグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段19が遊技球を検出すること、即ち上下2つの特別始動口19a,19bの何れかに遊技球が入賞することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、特別始動口19a,19bへの入賞時に取得された特別乱数情報に含まれる大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致する場合には大当たり態様(特定態様)で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。
特別図柄には、例えば大当たり態様及び外れ態様が夫々1又は複数種類ずつ設けられている。なお、それら各態様には夫々数字図柄等を割り当ててもよいし、遊技者がその特別図柄の種類を容易に区別できないように、任意の線や点の組み合わせのような特別な意味を持たない図柄を割り当ててもよい。
特別図柄始動手段19への遊技球入賞時に取得された特別乱数情報は、予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として保留記憶され、特別図柄表示手段26による図柄変動が開始される毎に順次消化される。特別乱数情報の記憶個数(特別保留個数)は、第1特別保留個数表示手段28及び後述する第2特別保留個数表示手段39によって遊技者に報知される。
大入賞手段20は、遊技球が入賞可能な開状態と入賞不可能な閉状態とに切り換え可能な開閉板37を備えた開閉式入賞手段で、特別図柄表示手段26の変動後の停止図柄が大当たり態様(特定態様)となった場合に発生する特別利益状態(特典遊技)において、開閉板37が所定の開放パターンに従って前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
また画像表示手段22は、演出図柄表示手段38、第2特別保留個数表示手段39、進行状況表示手段40等を構成しており、演出図柄表示手段(第2表示手段)38により、例えば特別図柄表示手段26による特別図柄の変動表示と略同期して演出図柄(第2図柄)を含む各種演出画像が表示される他、第2特別保留個数表示手段39により、特別保留個数分の保留表示画像39aが表示画面22aの保留表示部41に表示されるようになっている。
ここで、演出図柄は、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の数字図柄等で構成されており、特別図柄の変動開始から変動終了までの図柄変動期間(特別図柄変動期間)中に、例えば特別図柄の変動開始時期と略同時期に所定の変動パターンに従って変動を開始した後、特別図柄が停止表示されるよりも前に、左、右、中等の所定の順序で、或いは略同時に停止するようになっている。演出図柄には、例えば「0」〜「9」の10種類の数字を含む図柄が用いられ、「6・6・6」、「7・7・7」等、3つの図柄が全て同じ図柄で揃ったものが大当たり演出態様、少なくとも1つの図柄が異なるものが外れ演出態様となっている。本実施形態では、特別図柄が大当たり態様(特定態様)となる場合には演出図柄はそれに対応する大当たり演出態様となり、特別図柄が外れ態様となる場合には演出図柄はそれに対応する外れ演出態様となる。
また、演出図柄の変動パターンとしては、リーチ状態を経ることなく外れ演出態様となるリーチなし通常変動パターンと、リーチ状態を経由して外れ演出態様又は大当たり演出態様となるリーチ変動パターンとがある。また、本実施形態のリーチ変動パターンは、図15に示す変動パターンの全体概略構成より明らかなように、リーチ成立後にノーマルリーチ演出又はその後の発展演出まで実行されるノーマルリーチ変動パターンと、リーチ成立後にノーマルリーチ演出、発展演出を経てスーパーリーチ演出まで実行されるスーパーリーチ変動パターンとが設けられている。また、リーチなし通常、ノーマルリーチ、スーパーリーチの各変動パターンは、変動時間やリーチ演出の種類、後述する予告期間の設定等の違いによって夫々複数種類設けられている。
図2は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図2において、42は主制御基板、43は演出制御基板で、これら各制御基板42,43は、遊技盤5に装着された中央表示ユニット17、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠4及び遊技盤5を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板42は、遊技動作を統括的に制御するもので、CPU,ROM,RAM等により構成される普通乱数作成処理手段51、普通始動口チェック処理手段52、普通乱数記憶手段53、普通図柄処理手段54、普通図柄表示制御手段55、普通保留個数表示制御手段56、普通利益状態発生手段57、特別乱数作成処理手段61、特別始動口チェック処理手段62、特別乱数記憶手段63、特別図柄処理手段64、特別図柄表示制御手段65、第1特別保留個数表示制御手段66、特別利益状態発生手段67、特別遊技状態発生手段68、制御コマンド送信手段69等を備えている。
普通乱数作成処理手段51は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定乱数等を所定時間毎に繰り返し発生するように構成されている。普通始動口チェック処理手段52は、普通図柄始動手段18による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段18が遊技球を検出することに基づいて、普通乱数作成処理手段51で作成された当たり判定乱数値等の普通乱数情報を取得し、その普通乱数情報を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として先入れ先出し式の普通乱数記憶手段53に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段54は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、当たり判定手段54a、普通停止図柄選択手段54b、変動時間選択手段54c等を備えている。当たり判定手段54aは、普通図柄の変動後の停止図柄を当たり態様とするか否か(普通利益状態を発生させるか否か)の判定を行うもので、普通図柄表示手段25が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段53に1以上の普通乱数情報が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に、普通乱数記憶手段53に記憶されている普通乱数情報の待ち行列の先頭から当たり判定乱数値を取り出し、その当たり判定乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに応じて当たり/外れの判定を行うように構成されている。
普通停止図柄選択手段54bは、普通図柄の変動後の停止図柄の種類を選択するものである。本実施形態では、当たり態様と外れ態様に対応するのは各1種類の図柄のみであるため、当たり判定機能による当たり/外れの判定結果に基づいて、当たり判定の場合には「○」が、外れ判定の場合には「×」が画一的に選択される。また、変動時間選択手段54cは普通図柄の変動時間を選択するものである。
普通図柄表示制御手段55は、普通図柄処理手段54による普通図柄処理に基づいて普通図柄表示手段25の表示制御を行うもので、普通図柄表示手段25が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段53に1個以上の普通乱数情報が記憶されていること(普通保留個数が1以上であること)を条件に普通図柄表示手段25による普通図柄の変動を開始させ、変動時間選択手段54cで選択された変動時間が経過することに基づいて、普通停止図柄選択手段54bで選択された停止図柄で普通図柄の変動を停止させるようになっている。
普通保留個数表示制御手段56は、普通保留個数表示手段27の表示制御を行うもので、普通図柄始動手段18による遊技球の検出、及び普通図柄表示手段25による普通図柄の変動に基づいて、普通保留個数表示手段27により普通保留個数情報を例えばアラビア数字で表示させるようになっている。もちろん、普通保留個数情報をLEDの発光数等で表示してもよい。
普通利益状態発生手段57は、当たり判定手段54aによる判定結果が当たり判定となることに基づいて普通図柄表示手段25の変動後の停止図柄が当たり態様となった場合に、特別図柄始動手段19を構成する下特別始動口19bの開閉手段36を例えば複数種類の開閉パターンの何れかに従って開状態に変化させるようになっている。
特別乱数作成処理手段61は、大当たり/外れの判定に用いる大当たり判定乱数、特別図柄の変動後の停止図柄等の選択に用いる図柄判定乱数、変動パターンの選択に用いる変動パターン乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を行うように構成されている。
特別始動口チェック処理手段(遊技情報取得手段)62は、特別図柄始動手段19への遊技球の入賞に基づく処理を行うもので、先読み判定処理手段62a等を備え、特別図柄始動手段19が遊技球を検出すること、即ち特別始動口19a,19bの何れかに遊技球が入賞すること(特定条件の成立)に基づいて、例えば図3に示す特別始動口チェック処理を実行するように構成されている。
この特別始動口チェック処理(図3)では、まず特別保留個数が上限値(例えば4個)に達しているか否かを判定する(S1)。ここで、特別保留個数は、特別乱数記憶手段63に記憶されている特別乱数情報の数、即ち未消化の特別図柄変動の回数を表しており、本実施形態の特別乱数情報は、大当たり判定乱数値、図柄判定乱数値及び変動パターン乱数値で構成されている。
特別保留個数が上限値である場合には(S1:Yes)、ここで特別始動口チェック処理は終了する。一方、特別保留個数が上限値でない場合には(S1:No)、特別乱数作成処理手段61から特別乱数情報(遊技情報)、即ち大当たり判定乱数値、図柄判定乱数値及び変動パターン乱数値を取得して特別乱数記憶手段63に格納する(S2)。そして、例えば特別利益状態中でなく(S3:No)、且つ後述する特別遊技状態中でないこと(S4:No)を条件に、その特別乱数情報に基づいて先読み判定処理手段62aにより例えば図4に示す先読み判定処理を実行する(S5)。なお、特別利益状態中(S3:Yes)であるか、特別遊技状態中(S4:Yes)である場合には、先読み判定処理(S5)以降の処理を行うことなく特別始動口チェック処理を終了する。
先読み判定処理(図4)では、まず先読み禁止中であるか否かを判定する(S11)。そして、先読み禁止中であれば(S11:Yes)、保留増加コマンドとして例えばB*00を選択し(S12)、先読み判定処理を終了する。ここで、保留増加コマンドは、特別保留個数の増加時に送信されるもので、図6に示すように、増加後の特別保留個数と先読み判定結果とに基づいて複数種類設けられている。本実施形態の保留増加コマンドは、上位バイト「B*」の「*」に、増加後の特別保留個数に応じて例えば1〜4の何れかがセットされ、下位バイトに、先読み判定結果等に応じて00〜の何れかがセットされるようになっており、下位バイトの「00」は先読み禁止を示している。
一方、先読み禁止中でない場合には(S11:No)、大当たり判定乱数値に基づいて大当たり判定を行う(S13)。即ち、大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定結果を出力する。
S13の判定結果が外れの場合には(S14:No)、図柄判定乱数値に基づいて外れの種類を選択する(S15)。本実施形態では、図5(a)に示すように外れAと外れBの2種類の外れが設けられており、それら外れA,Bが、例えば0〜99の範囲で生成される図柄判定乱数値に基づいて例えば9/10,1/10の確率で選択されるようになっている。そして、選択された外れの種類に応じて(S16)、保留増加コマンドを選択し(S17,S18)、先読み判定処理を終了する。
ここで、外れAは、図柄変動の開始時点の特別保留個数に応じて変動パターンの振り分けが異なるもので、図5(a)に示すように、特別保留個数0〜3の夫々について、変動パターン乱数値の範囲と複数種類の外れ変動パターンとの対応関係が規定されている。先読み判定処理の時点では図柄変動開始時点の特別保留個数は不明であるため、外れAの場合にはS17において変動パターンを確定することはできず、従って図6に示すように保留増加コマンドとして変動パターンとは無関係にB*01が選択される。なお本実施形態では、外れAの場合には4種類のリーチなし通常変動パターンのみが選択対象となっているため(図5(a))、外れAが選択された時点で、リーチ変動ではなくリーチなし通常変動となることが確定する。
一方の外れBは、図柄変動の開始時点の特別保留個数に拘わらず変動パターンの振り分けが変化しないもので、図5(a)に示すように、変動パターン乱数値の範囲と複数種類の変動パターンとの対応関係が1種類のみ規定されている。従って外れBの場合には、S18において変動パターン乱数値に基づいて変動パターンを確定することができ、図6に示すように、保留増加コマンドとして複数種類のリーチ外れ変動パターンに対応するB*02〜の何れかが選択される。なお本実施形態では、外れBの場合にはリーチ外れ変動パターンのみが選択対象となっている。
また、S13の判定結果が大当たりの場合には(S14:Yes)、図柄判定乱数値と変動パターン乱数値とに基づいて保留増加コマンドを選択し(S19)、先読み判定処理を終了する。本実施形態では、図5(b)に示すように、通常15R、通常5R、確変15R、確変5Rの4種類の大当たりが設けられており、それらが図柄判定乱数値に基づいて例えば4/10,1/10,4/10,1/10の確率で選択されるようになっている。
通常15R大当たり,通常5R大当たりは、後述する特別遊技状態として時短状態を発生させることとなる大当たりで、特別利益状態では大入賞手段20による所定の単位開放動作を夫々15ラウンド,5ラウンド行うようになっている。ここで、単位開放動作とは、例えば大入賞手段20を開放してから所定時間(例えば28秒)経過するか、それまでに所定個数(例えば9個)の遊技球が入賞することを条件に大入賞手段20を閉鎖する動作である。また、確変15R大当たり,確変5R大当たりは、後述する特別遊技状態として確変状態を発生させることとなる大当たりで、特別利益状態では単位開放動作を夫々15ラウンド,5ラウンド行うようになっている。
また大当たりの場合には、図5(b)に示すように、大当たりの種類毎に変動パターン乱数値の範囲と複数種類のリーチ大当たり変動パターンとの対応関係が規定されている。従って大当たりの場合には、S19において図柄判定乱数値と変動パターン乱数値とに基づいて変動パターンを確定することができ、図6に示すように、保留増加コマンドとして複数種類のリーチ大当たり変動パターンに対応するB*50〜の何れかが選択される。
以上の先読み判定処理(図3のS5)が終了すると、選択された保留増加コマンドを送信し(S6)、特別始動口チェック処理を終了する。
特別図柄処理手段64は、特別図柄の変動表示に関する処理を行うもので、大当たり判定手段64a、大当たり・外れ選択手段64b、変動パターン選択手段64c等を備えている。大当たり判定手段64aは、乱数抽選により大当たり/外れ、即ち特別利益状態を発生させる(特典遊技を実行させる)か否かの判定を行うもので、特別図柄表示手段26が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段63に1以上の特別乱数情報が記憶されていること(特別保留個数が1以上であること)を条件に、特別乱数記憶手段63に記憶されている特別乱数情報の待ち行列の先頭から大当たり判定乱数値を取り出し、その大当たり判定乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致するか否かに応じて大当たり/外れの判定を行うように構成されている。
大当たり・外れ選択手段64bは、大当たり又は外れの種類を選択するもので、大当たり判定手段64aによる判定結果が外れの場合には、特別乱数記憶手段63から取り出した図柄判定乱数値に基づいて例えば外れA,Bの何れか(図5(a))を選択し、大当たり判定手段64aによる判定結果が大当たりの場合には、同じく図柄判定乱数値に基づいて例えば通常15R,通常5R,確変15R,確変5Rの4種類の大当たりの何れか(図5(b))を選択するように構成されている。
変動パターン選択手段64cは、演出図柄の変動パターンを複数の中から選択するもので、例えば大当たり判定手段64aによる判定結果が外れであり、大当たり・外れ選択手段64bにより外れAが選択された場合には、その時点の特別保留個数と、特別乱数記憶手段63に記憶されている特別乱数情報の待ち行列の先頭における変動パターン乱数値とに基づいて複数のリーチなし通常変動パターンの何れかを選択し(図5(a))、大当たり判定手段64aによる判定結果が外れであり、大当たり・外れ選択手段64bにより外れBが選択された場合には、特別乱数記憶手段63に記憶されている特別乱数情報の待ち行列の先頭における変動パターン乱数値に基づいて複数のリーチ外れ変動パターンの何れかを選択し(図5(a))、大当たり判定手段64aによる判定結果が大当たりの場合には、大当たり・外れ選択手段64bにより選択された大当たりの種類と、特別乱数記憶手段63に記憶されている特別乱数情報の待ち行列の先頭における変動パターン乱数値とに基づいて複数のリーチ大当たり変動パターンの何れかを選択する(図5(b))ようになっている。
なお、演出図柄の変動パターンは夫々任意の変動時間に設定されており、変動パターン選択手段64cが演出図柄の変動パターンを複数の中から選択することにより、演出図柄及び特別図柄の変動時間(特別図柄変動期間の開始から終了までの時間)が決定する。
特別図柄表示制御手段(第1図柄制御手段)65は、特別図柄表示手段(第1表示手段)26の表示制御を行うもので、特別図柄表示手段26が変動表示可能な状態となり且つ特別乱数記憶手段63に1以上の特別乱数情報が記憶されていること(特別保留個数が1以上であること)を条件に、特別図柄表示手段26による特別図柄の変動を開始させ、変動パターン選択手段64cにより選択された演出図柄の変動パターンに対応する変動時間が経過することに基づいて、例えば大当たり判定手段64aの判定結果が外れの場合には所定の外れ態様で、大当たり判定手段64aの判定結果が大当たりの場合には大当たり・外れ選択手段64bで選択された大当たりの種類に応じた大当たり態様で、特別図柄の変動を停止させるようになっている。
第1特別保留個数表示制御手段66は、第1特別保留個数表示手段28の表示制御を行うもので、特別図柄始動手段19による遊技球の検出、及び特別図柄表示手段26による特別図柄の変動に基づいて、第1特別保留個数表示手段28により特別保留個数情報を例えばアラビア数字で表示させるようになっている。もちろん、特別保留個数情報をLEDの発光数等で表示してもよい。
特別利益状態発生手段(特典遊技制御手段)67は、大入賞手段20が所定の開放パターンに従って開放する特別利益状態(特典遊技)を発生させるもので、大当たり判定手段64aによる判定結果が大当たりとなり、特別図柄表示手段26による特別図柄(第1図柄)の変動後の停止態様が大当たり態様(特定態様)となり、演出図柄表示手段38による演出図柄の変動後の停止態様が大当たり演出態様となった場合に、大当たり・外れ選択手段64bにより選択された大当たりの種類に応じて、大入賞手段20による単位開放動作を例えば5ラウンド,15ラウンドの何れかだけ繰り返させるようになっている(図5(b))。
特別遊技状態発生手段68は、特別利益状態の終了後に遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのもので、例えば大当たり・外れ選択手段64bにより選択された大当たりの種類に応じて、例えば通常15R,5R大当たりの場合には時短状態を、確変15R,5R大当たりの場合には確変状態を発生させるように構成されている。
時短状態中は、例えば特別図柄に関して特別図柄表示手段26の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換えられる他、普通図柄に関して、当たり確率が通常確率(例えば1/10)から高確率(例えば1/1.3)へ、変動時間が通常変動時間(例えば27秒)から短縮変動時間(例えば2.7秒)へ、下特別始動口19bの開閉手段36の開閉パターンが通常開閉パターン(例えば0.2秒×1回開放)から特別開閉パターン(例えば2秒×3回開放)へ、夫々切り換えられるようになっている。なお、時短状態は特別利益状態が終了した時点で開始し、例えば特別図柄が所定回数(例えば50回)変動するか、それまでに次の特別利益状態が発生した時点で終了する。
確変状態中は、例えば時短状態と同様の各切り換えに加えて、大当たり判定値の数が例えば1個から10個へ増加されることにより、特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/350)よりも高い高確率(例えば1/35)に切り換えられるようになっている。なお、確変状態は特別利益状態が終了した時点で開始し、例えば次の特別利益状態が発生した時点で終了する。
制御コマンド送信手段69は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板43等のサブ制御基板に送信して制御指令を与えるためのもので、例えば演出制御基板43に対しては、特別保留個数の増加時に、増加後の特別保留個数等を指定する保留増加コマンドを送信し、また特別図柄の変動時には、まず変動開始時に、減少後の特別保留個数等を指定する保留減算コマンド、演出図柄の変動パターンを指定する変動パターンコマンド、特別図柄の停止図柄を指定する図柄指定コマンドを例えばこの順序で送信し、変動終了時に、演出図柄の変動停止を指示する変動停止コマンドを送信する等、所定のタイミングで各種制御コマンドを送信するようになっている。
演出制御基板43は、画像表示手段22、LED71,スピーカ72、可動演出手段30等の各種演出手段による演出を制御するもので、シナリオ実行処理手段73、保留増加コマンド受信時処理手段74、変動パターンコマンド受信時処理手段75、進行状況報知態様変更手段76、第2特別保留個数表示制御手段77等を備えている。なお、LED71は中央表示ユニット17の他、遊技盤5及び前枠4に多数配置され、スピーカ72は例えば前枠4の上部に2個、下部に1個配置されている(図1)。
保留増加コマンド受信時処理手段74は、特別保留個数が増加した場合の処理を行うもので、先読み演出抽選手段74a等を備え、主制御基板42から保留増加コマンドを受信したときに、図7に示す保留増加コマンド受信時処理を実行するように構成されている。
保留増加コマンド受信時処理(図7)では、まず先読み演出禁止中であるか否かを判定し、先読み演出禁止中であれば(S21:Yes)、ここで保留増加コマンド受信時処理を終了する。先読み演出禁止中でない場合には(S21:No)、後述する先読み連続演出を実行中であるか否かを判定し(S22)、先読み連続演出実行中であれば(S22:Yes)、ここで保留増加コマンド受信時処理を終了する。
先読み連続演出実行中でない場合には(S22:No)、先読み演出抽選手段74aにより、一又は複数種類の先読み演出について実行するか否かを抽選する(S23)。ここで「先読み演出」とは、先読み判定処理手段62aによる先読み判定結果に基づく演出であり、本実施形態では「先読み連続演出」と「先読み保留変化演出」の2種類の先読み演出を実行可能である。
「先読み連続演出」は、先読み判定結果に基づいて、その先読み判定の対象となった特別乱数情報に対応する図柄変動までの複数回の図柄変動において同一態様の演出を実行するものである。また、「先読み保留変化演出」は、先読み判定結果に基づいて、第2特別保留個数表示手段39による保留表示画像39aを所定の表示態様で表示するものである。なお、本実施形態では先読み連続演出と先読み保留変化演出との両方に同時に当選可能とするが、複数種類の先読み演出に同時に当選できないようにしてもよい。
S23における先読み連続演出に関する抽選は、例えば図8に示す先読み連続演出抽選テーブルに基づいて行う。図8に示すように、本実施形態の先読み連続演出における演出態様には「雨」と「雷」の2種類があり、主制御基板42から受信した保留増加コマンド、即ち演出図柄の変動パターンの種類に応じて、「雨」と「雷」との何れかが所定の確率で選択されるようになっている。また図8の例では、演出図柄の変動パターンがリーチ変動パターンの場合にのみ先読み連続演出に当選可能であり、リーチなし通常変動パターンの場合には先読み連続演出には当選しないようになっている。なお、先読み連続演出抽選テーブルに基づく抽選を行う前提として他の条件を設けてもよい。本実施形態では、特別保留個数が所定個数(例えば3個)以上であり、今回の先読み判定の対象となった保留記憶以外の全ての保留記憶に対応する変動パターンがリーチなし通常変動パターンであることを、先読み連続演出を実行するための条件としている。
また、S23における先読み保留変化演出に関する抽選は、例えば図9に示す先読み保留変化演出抽選テーブルに基づいて行う。図9に示すように、本実施形態の先読み保留変化演出における保留表示態様、即ち保留表示画像39aの表示態様(ここでは表示色)には「青」、「緑」、「赤」の3種類があり、主制御基板42から受信した保留増加コマンド、即ち演出図柄の変動パターンの種類に応じて、「青」、「緑」、「赤」の何れかが所定の確率で選択されるようになっている。先読み保留変化演出に当選しなかった場合、即ち「青」、「緑」、「赤」の何れの保留表示態様も選択されなかった場合には、保留表示画像39aは先読み保留変化演出に係る「青」、「緑」、「赤」の保留表示態様以外の表示態様、例えば「白」で表示される。なお、先読み保留変化演出抽選テーブルに基づく抽選を行う前提として他の条件を設けてもよい。例えば、所定の遊技状態中でないこと等を先読み保留変化演出を実行するための条件としてもよい。
続いて、S23による抽選結果に応じた処理(S24〜S27)を実行し、保留増加コマンド受信時処理を終了する。即ち、S23で先読み連続演出に当選した場合には(S24:Yes)、増加後の特別保留個数を連続演出回数カウンタにセットする(S25)。ここで、連続演出回数カウンタは先読み連続演出の残り変動回数をカウントするためのもので、例えば特別図柄の変動が行われる毎に1減算され、先読み連続演出の最終図柄変動においてその値が0となる。
また、S23で先読み保留変化演出に当選した場合には(S26:Yes)、S23の抽選結果に応じた先読み保留変化演出シナリオをセットする(S27)。例えばS23の抽選で保留表示態様として「赤」が選択された場合には、画像表示手段22に赤色の保留表示画像39aを1個追加表示する先読み保留変化演出シナリオがセットされる。
変動パターンコマンド受信時処理手段75は、特別図柄表示手段26による図柄変動を開始する場合の処理を行うもので、予告演出抽選手段75a等を備え、主制御基板42から保留減算コマンド、変動パターンコマンド及び図柄指定コマンドを例えば一定時間内に受信したときに、図10に示す変動パターンコマンド受信時処理を実行するように構成されている。
変動パターンコマンド受信時処理(図10)では、まず連続演出回数カウンタの値が0より大であるか否か、即ち先読み連続演出の実行中であるか否かを判定する(S31)。そして、連続演出回数カウンタの値が0よりも大である場合、即ち先読み連続演出の実行中である場合には(S31:Yes)、連続演出回数カウンタの値を1減算する(S32)と共に、先読み連続演出シナリオをセットする(S33)。ここで、先読み連続演出シナリオは、先読み連続演出の種類(ここでは雨と雷)毎に設けられているが、更に変動パターン毎に異なっている。なお本実施形態では、先読み演出シナリオが実行される変動パターンはリーチなし通常変動パターンに限られており、例えば背景画像として雨演出又は雷演出が行われるように設定されている。
続いて、予告演出抽選手段75aにより、変動パターンコマンドより得られた変動パターンに対応して、予告演出の実行に関する抽選を行う(S34)。ここで「予告演出」とは、大当たり判定手段64aによる判定結果等に基づく演出であって、本実施形態では、特別図柄変動期間中における実行タイミングによって「第1予告演出」、「第2予告演出」、「第3予告演出」、「次変動予告演出」の4種類に分けられている。
「第1予告演出」は、特別図柄変動期間の開始後、3つの演出図柄の何れかが停止するまでの第1予告期間中に実行される予告演出であって、例えば当該図柄変動で大当たり演出態様となるか否か等を予告するものである。「第2予告演出」は、3つの演出図柄の何れか(例えば左図柄)が停止した後、他の何れか(例えば右図柄)が停止するまでの第2予告期間中に実行される予告演出であって、例えば当該図柄変動でリーチ状態が成立するか否か等を予告するものである。
「第3予告演出」は、例えば最終停止図柄以外の図柄(例えば右図柄及び左図柄)が停止してリーチ状態が成立した後、最終停止図柄(例えば中図柄)が停止するまでの第3予告期間中に実行される予告演出であって、例えば当該図柄変動で大当たり演出態様となるか否か、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展するか否か等を予告するものである。また「次変動予告演出」は、3つの演出図柄が全て停止した後、特別図柄変動期間が終了するまでの次変動予告期間中に実行される予告演出であって、当該図柄変動よりも後の図柄変動、例えば次の図柄変動において大当たり演出態様となるか否か等を予告するものである。
また本実施形態の変動パターンには、例えば図11に示すように、夫々1以上の予告期間が設けられている。もちろん、予告期間を設けない変動パターンがあってもよいが、その変動パターンに対してはS34の抽選は行われない。なお、図11における「左」「中」「右」の各帯は、夫々左図柄、中図柄、右図柄が停止動作に入ってから停止するまでの期間を示している。
図11に例示した複数の変動パターンのうち、例えば図柄停止で終了している変動パターン、例えばリーチなし通常1〜3変動パターン、ノーマルリーチ1,2,4変動パターン、スーパーリーチ1〜4変動パターンについては、特別図柄が停止表示されるタイミング(即ち特別図柄変動期間の終了タイミング)の直前(第1停止タイミング)で演出図柄を全て停止させるようになっているものとし、図柄停止で終了していない変動パターン、例えばノーマルリーチ3変動パターン、スーパーリーチ5変動パターンについては、特別図柄が停止表示されるタイミング(即ち特別図柄変動期間の終了タイミング)の直前(第1停止タイミング)よりも更に前のタイミング(第2停止タイミング)で演出図柄を全て停止させるようになっているものとする。このように本実施形態では、特別図柄(第1図柄)が停止表示されるタイミングよりも前で且つそのタイミングに近い第1停止タイミングと、この第1停止タイミングよりも更に前の第2停止タイミングとを含む2以上のタイミングで前記第2図柄を停止表示することが可能となっている。
なお、図柄の「停止」とは、その図柄が再度変動して別態様に変化することのない状態をいい、再度変動して別態様に変化する可能性のある「仮停止」とは異なる。従って、図柄が所定箇所でゆらゆら揺れている状態(完全には停止していない状態)であっても、再度変動しない場合には「仮停止」ではなく「停止」に含まれる。
図11に示すように、例えばリーチなし通常1〜3変動パターンでは、変動開始後の第1予告期間の後に3つの演出図柄が略同時に、又は左図柄、右図柄、中図柄の順序で停止するようになっている。リーチなし通常4変動パターンでは、左図柄の停止後に第2予告期間が設けられ、その後に右図柄、中図柄が順次停止するようになっている。
また、ノーマルリーチ1,2変動パターンでは、第2予告期間を挟んで左図柄と右図柄とが同一図柄で停止してリーチ状態が成立し、Nリーチ1演出が実行された後、そのまま、又は発展演出の後に中図柄が停止するようになっている。ノーマルリーチ3変動パターンでは、中図柄が停止して外れ態様となった後に次変動予告期間が設けられている。即ち、ノーマルリーチ3変動パターンの場合は必ず外れ態様となる。ノーマルリーチ4変動パターンでは、リーチ状態成立後にNリーチ2前半演出、Nリーチ2後半演出が第3予告期間を挟んで実行され、その後に中図柄が停止するようになっている。
また、スーパーリーチ3変動パターンでは、Nリーチ後の発展演出に続いてSリーチ3前半演出、Sリーチ3後半演出が第3予告期間を挟んで実行され、その後に中図柄が停止するようになっている。スーパーリーチ4変動パターンでは、Nリーチ後の発展演出に続いて第3予告期間が設けられ、その後にSリーチ3後半演出が実行されて中図柄が停止するようになっている。スーパーリーチ5変動パターンでは、Nリーチ後の発展演出に続いてSリーチ4演出が実行され、中図柄が停止して外れ態様となった後に次変動予告期間が設けられている。即ち、スーパーリーチ5変動パターンの場合は必ず外れ態様となる。
また「予告演出」は、その演出内容によって例えば「会話演出」、「ステップアップ演出」、「ボタン演出」、「可動体演出」等の複数種類設けられている。「会話演出」では、特別図柄変動中に例えば複数のキャラクターのセリフが画像表示手段22上に会話形式で順次出力されるようになっている。「ステップアップ演出」では、特別図柄変動中に、例えば大当たり信頼度に応じて一又は複数段階の演出ステップが順次実行される。本実施形態のステップアップ演出は、su1,su2,su3の3段階の演出ステップのうちのsu1までで構成される第1ステップアップ演出と、同じくsu2までで構成される第2ステップアップ演出と、同じくsu3までで構成される第3ステップアップ演出の3種類設けられている。
また「ボタン演出」では、操作有効期間中に演出ボタン14の操作が所定操作条件を満たした(操作成立)と判定された場合に、大当たり信頼度等に応じた所定の確率で所定の操作時演出が実行される。本実施形態では、操作有効期間中に演出ボタン14が1回押下操作された場合に操作成立と判定され、また操作時演出として「成功演出」と「失敗演出」の2種類が設けられている。なお、操作成立と判定するための所定操作条件は任意であり、例えば演出ボタン14の押下状態が所定時間以上維持された場合(長押し)、演出ボタン14が所定時間内に所定回数以上押下操作された場合(連打)に操作成立と判定するように構成してもよい。「可動体演出」では、大当たり信頼度等に応じた所定の確率で、可動体が一又は複数種類の動作パターンの何れかで動作するようになっている。
予告演出抽選処理(図10のS34)では、まず予告演出抽選テーブルに基づいて、当該変動パターンにおける予告期間毎に予告演出を選択する。図12は、ノーマルリーチ変動パターンに関する予告演出抽選テーブルの一例である。予告演出抽選テーブルでは、図12に示すように、各変動パターンにおける一又は複数の予告期間毎に、例えば4種類の予告演出の選択率が設定されている。本実施形態では、選択対象となる予告演出の種類が予告期間毎に予め定められており、第1予告期間に対しては会話演出とステップアップ演出とが、第2予告期間に対してはボタン演出が、第3予告期間に対してはボタン演出と可動体演出とが、次変動予告期間に対しては会話演出とステップアップ演出と可動体演出とが、夫々選択対象となっている。また本実施形態では何れの予告演出も実行しない予告演出なしが選択される場合もあるが、予告期間には何らかの予告演出を必ず実行するようにしてもよい。また、本実施形態では一つの予告期間に対して選択される予告演出は最大1種類となっているが、一つの予告期間中に複数の予告演出を並行して、又は順次実行可能としてもよい。
また、何れかの予告演出が選択された場合には、更にその選択された予告演出の種類等を抽選により決定する。なお、第1〜第3予告演出については、その対象は当該図柄変動であるから、例えば大当たり判定手段64a、変動パターン選択手段64c等による判定結果に基づいて予告演出の種類等を選択する必要があるのに対し、次変動予告演出については、その対象は次の図柄変動であるから、例えば次の図柄変動に対する先読み判定結果に基づいて予告演出の種類等を選択する必要がある。
このように本実施形態では、予告対象が当該図柄変動である点で同一種類であると言える予告演出(第1〜第3予告期間に実行される会話、ステップアップ、ボタン、可動体演出)が2以上のタイミング(第1〜第3予告期間)で実行可能であり、更に演出の内容に関して同一種類であると言える予告演出(例えばボタン演出)についても2以上のタイミング(第2,第3予告期間)で実行可能となっている。即ち、本実施形態のパチンコ機では、複数種類の予告演出を実行可能であると共に、同一種類の予告演出を2以上のタイミングで実行可能となっている。
また図11に示すように、予告演出の実行タイミングには、複数の演出図柄(第2図柄)が全て停止するよりも前の第1実行タイミング(ここでは第1〜第3予告期間)と、複数の演出図柄(第2図柄)が全て停止した後の第2実行タイミング(ここでは次変動予告期間)とが含まれており、ノーマルリーチ3変動パターン、スーパーリーチ5変動パターンのように、特別図柄が停止表示されるタイミングの直前(第1停止タイミング)よりも更に前のタイミング(第2停止タイミング)で演出図柄が停止表示される場合に、複数の演出図柄(第2図柄)が全て停止した後の第2実行タイミング(ここでは次変動予告期間)で予告演出を実行するようになっている。
なお、複数の演出図柄(第2図柄)が全て停止した後の第2実行タイミング(ここでは次変動予告期間)で予告演出を実行する場合に、その予告演出(次変動予告演出)を、その実行期間が次の特別図柄変動期間等の複数の特別図柄変動期間に跨がるように実行してもよい。
図13は、ノーマルリーチ変動パターンの第1予告演出としてステップアップ演出が選択された場合に、そのステップアップ演出の種類を選択するためのステップアップ演出抽選テーブルの一例である。第1予告演出の対象は当該図柄変動であるから、図13のステップアップ演出抽選テーブルでは、変動パターンコマンドより得られる当該図柄変動における変動パターンの種類に応じて複数種類(ここでは第1〜第3の3種類)のステップアップ演出の選択率が設定されている。
また図14は、ノーマルリーチ変動パターンの次変動予告演出でステップアップ演出が選択された場合に、そのステップアップ演出の種類を選択するためのステップアップ演出抽選テーブルの一例である。次変動予告演出の対象は当該図柄変動ではなくその次の図柄変動であるから、図14のステップアップ演出抽選テーブルでは、保留増加コマンドより得られる次の図柄変動における変動パターンの種類に応じて複数種類(ここでは第1〜第3の3種類)のステップアップ演出の選択率が設定されている。
予告演出抽選処理(図10のS34)が終了すると、その抽選結果に応じて、変動パターンシナリオと予告演出シナリオとをセットする(S35)。ここで、変動パターンシナリオは、主に演出図柄の変動に関するシナリオであり、予告演出シナリオは、ステップアップ演出、ボタン演出等の予告演出に関するシナリオである。なお、この変動パターンコマンド受信時処理手段75と、シナリオ実行処理手段73とが、予告演出を実行制御可能な予告演出制御手段の一例である。
また、演出の進行状況を報知するための進行状況報知に関する各種設定処理を行う(S36)。本実施形態では、画像表示手段22の所定領域、例えば下部領域に進行状況報知画像81を表示することにより、演出図柄の変動に係る演出(以下、単に演出図柄変動演出という)の進行状況を報知するようになっている。ここで、進行状況報知画像(進行状況表示)81は、演出図柄変動演出(演出)の進行状況を示すもので、図15等に示すように、演出構成画像82と、進行度合い報知画像83とで構成されている。
演出構成画像82は、演出図柄変動演出の構成を表すもので、表示される情報の詳細度等に応じて複数種類設けられている。本実施形態の演出構成画像82には、演出図柄変動演出の全体構成を示す全体画像X(図15)と、その全体構成の一部についての詳細構成を示す詳細画像Y(図16〜図18)とがある。また詳細画像Yとして、全体構成のうちの通常変動演出の詳細構成を示す通常変動詳細画像Y1(図16)と、ノーマルリーチ演出の詳細構成を示すノーマルリーチ詳細画像Y2(図17)と、発展演出からスーパーリーチ演出の詳細構成を示すスーパーリーチ詳細画像Y3(図18)とが設けられている。
なお、本実施形態の演出構成画像82は、図15〜図18に示すように、通常変動、ノーマルリーチ、発展、スーパーリーチ、第1予告、図柄停止(右停止、中停止等)等を示す演出パーツ画像84と、演出の進行経路に従ってそれら演出パーツ画像84を接続する進行経路画像80とで構成されている。本実施形態の演出パーツ画像では、その演出パーツの内容が「通常変動」、「第1予告」等の文字情報で表されている。
進行度合い報知画像83は、演出の進行に応じて現在地点表示を変化させることにより、現在の進行度合いを演出構成画像82上に示すためのもので、例えば演出構成画像82とは異なるレイヤーに設けられ、演出構成画像82に重ねて表示されるようになっている。本実施形態の進行度合い報知画像83は、例えば図15に示すように、演出図柄変動演出の進行に応じて、演出構成画像82を構成する演出パーツ画像84及び進行経路画像80における実行済み及び実行中に対応する部分に対応する形状に形成され、且つ未実行に対応する部分とは異なる態様(例えば表示色)に形成されている(図面では黒ベタで示す)。これにより、演出図柄変動演出の進行に応じて、実行済み及び実行中に対応する領域の色が順次変化し、未実行の部分との境界(現在地点表示)が徐々に移動するため、遊技者は現在の演出の進行度合いを容易に認識することが可能である。なお、図15に示すように実行中に対応する演出パーツ画像84等をハイライト表示してもよい。また、演出構成画像82上の実行中に対応する部分を示す現在地点表示として、実行中を示す図形や絵柄を表示してもよい。
本実施形態のS36では、前回の演出図柄変動演出の終了時点の設定内容が引き継がれるものとする。これにより、前回の演出図柄変動演出の終了時点で、演出構成画像82として例えば全体画像Xが選択されていた場合には引き続き全体画像Xが選択され、例えば詳細画像Yが選択されていた場合には引き続き詳細画像Yが選択される。もちろん、S36において設定内容を初期化し、演出図柄変動演出が開始される毎に演出構成画像82として例えば全体画像X(又は詳細画像Y)を選択するようにしてもよい。また、S36において遊技状態等に応じて演出構成画像82の種類を選択してもよい。S36の設定処理が終了すると、選択された進行状況報知画像81に対応する演出進行状況報知シナリオをセットし(S37)、変動パターンコマンド受信時処理を終了する。
シナリオ実行処理手段73は、変動パターンシナリオ、先読み保留変化演出シナリオ、先読み連続演出シナリオ、予告演出シナリオ、演出進行状況報知シナリオ等の各種シナリオ(実行制御情報)に基づく演出実行処理を行うもので、それら各種シナリオに従って、画像表示手段22、LED71、スピーカ72、可動演出手段30等を制御するようになっている。ここで、変動パターンシナリオ等を選択する変動パターンコマンド受信時処理手段75及びそのシナリオを実行するシナリオ実行処理手段73が、演出図柄表示手段(第2表示手段)38による演出図柄(第2図柄)の変動表示を制御する第2図柄制御手段の一例である。
進行状況報知態様変更手段(表示態様変更手段)76は、進行状況報知画像81の表示態様を変更するためのもので、変更操作報知制御手段76a等を備え、例えば進行状況報知画像81の表示中における変更操作有効期間中に十字キー(所定操作手段)15が操作された場合に(所定条件成立の一例)、進行状況報知画像81を構成する演出構成画像82を全体画像Xから詳細画像Yに変更し、又は詳細画像Yから全体画像Xに変更するようになっている。なお、本実施形態では、進行状況報知画像81が表示されている期間全体を変更操作有効期間とするが、例えば進行状況報知画像81が表示されている期間の一部を変更操作有効期間としてもよい。
変更操作報知制御手段76aは、遊技者操作により進行状況報知画像81の表示態様の変更が可能である旨を報知する変更操作報知画像85の表示制御を行うものである。変更操作報知画像85は、例えば進行状況報知画像81の表示態様に応じて複数種類(ここでは2種類)設けられている。図19(a)に示す変更操作報知画像85aは、進行状況報知画像81が全体画像Xを用いた全体表示態様で表示されている場合に、詳細画像Yを用いた詳細表示態様への変更が可能である旨を報知するもので、変更操作に用いる十字キー15のうちの例えば下キー15bを示すイラストと、「詳細表示へ」の文言とで構成されている。また、図19(b)に示す変更操作報知画像85bは、進行状況報知画像81が詳細画像Yを用いた詳細表示態様で表示されている場合に、全体画像Xを用いた全体表示態様への変更が可能である旨を報知するもので、変更操作に用いる十字キー15のうちの例えば上キー15aを示すイラストと、「全体表示へ」の文言とで構成されている。
画像表示手段22の演出図柄表示手段38により演出図柄の変動が開始されると、図19(a),(b)に示すように、画像表示手段22における例えば下部領域に進行状況報知画像81が、例えば全体画像Xによる全体表示態様、又は詳細画像Yによる詳細表示態様で表示される。そして、演出図柄変動演出の進行に応じて、進行状況報知画像81の進行度合い報知画像83が変化することにより、演出図柄変動演出の進行度合い、即ち現時点で演出図柄変動演出のどの部分を実行中であるかを報知する。
また、進行状況報知画像81の表示中は、変更操作報知画像85が、例えば進行状況報知画像81の表示態様に応じて画像表示手段22上に表示される。即ち、進行状況報知画像81が全体表示態様で表示されている場合には(図19(a))、十字キー15の下キー15aを操作することにより詳細表示態様に変更することが可能である旨の変更操作報知画像85aが表示され、進行状況報知画像81が詳細表示態様で表示されている場合には(図19(b)、十字キー15の上キー15aを操作することにより全体表示態様に変更することが可能である旨の変更操作報知画像85bが表示される。
画像表示手段22に変更操作報知画像85aが表示されている状態で遊技者が十字キー15の下キー15bを操作すると、その時点の演出図柄変動演出の進行状況に応じて、例えばノーマルリーチ演出中であれば、進行状況報知画像81が、全体画像Xによる全体表示態様(図19(a))からノーマルリーチ詳細画像Y2による詳細表示態様(図19(b))に切り換えられる。また、画像表示手段22に変更操作報知画像85bが表示されている状態で遊技者が十字キー15の上キー15aを操作すると、進行状況報知画像81が、詳細画像Yによる詳細表示態様(図19(b))から全体画像Xによる全体表示態様(図19(a))に切り換えられる。
このように、遊技者は進行状況報知画像81の表示態様を全体表示態様と詳細表示態様とに任意に変更することが可能であるため、実行中の演出に関して必要な情報を遊技者が容易に把握することが可能である。このように、詳細画像Yを用いた進行状況報知画像81は、全体画像Xを用いた進行状況報知画像81の一部を詳細に表示したものであるため、進行状況報知態様変更手段76は、進行状況報知画像81の詳細度を変更し(詳細度変更手段)、また全体表示態様と部分表示態様との切り換えを行うことが可能である。
また、演出図柄変動演出が進行し、進行状況報知画像81の演出構成画像82における分岐箇所を通過すると、図15,図19に示すように、演出構成画像82に表された各経路のうち、進行する可能性のなくなった非選択経路部分が、その他の経路部分と異なる表示態様、例えばグレーアウト表示(図面では点線で表示)に変更される。なお、非選択経路部分を消去してもよい。
演出図柄変動演出において予告期間に入ると、変動パターンコマンド受信時処理(図10)の予告演出抽選処理(S34)において何れかの予告演出が選択された場合にはその予告演出が実行される。例えば第1予告期間では、会話予告とステップアップ予告との何れかにより当該図柄変動で大当たり演出態様となるか否か等について予告され、第2予告期間では、ボタン予告により当該図柄変動でリーチ状態が成立するか否か等について予告され、第3予告期間では、ボタン予告と可動体予告との何れかにより当該図柄変動で大当たり演出態様となるか否か、ノーマルリーチからスーパーリーチに発展するか否か等が予告される。また、3つの演出図柄が全て停止した後、特別図柄変動期間が終了するまでの次変動予告期間では、会話予告、ステップアップ予告、可動体予告の何れかにより、例えば次の図柄変動において大当たり演出態様となるか否か等が予告される。
図20は、ノーマルリーチ演出中の第3予告期間においてボタン予告が実行された場合の一例を示している。この第3予告期間には操作有効期間が設定されており、その操作有効期間中には画像表示手段22に演出ボタン14の操作を促す操作誘導画像86が表示される(図20(a))。そして、その操作有効期間中に遊技者が演出ボタン14を操作すると、所定の確率で、当該図柄変動における大当たり信頼度を示す的当てゲーム(操作時演出)が実行される(図20(b))。
なお、変動パターンコマンド受信時処理(図10)の予告演出抽選処理(S34)において何れかの予告期間について「予告なし」が選択された場合には、進行状況報知画像81の演出構成画像82においてその予告期間を示す部分を、何れかの予告が選択された場合と異なる表示態様、例えばグレーアウト表示に変更するようにしてもよいし(図21参照)、その予告期間を示す部分を演出構成画像82から削除するようにしてもよい。またその変更又は削除のタイミングは任意であり、例えば当該図柄変動の開始時でもよいし、当該予告期間の開始直前でもよい。
図22及び図23は本発明の第2の実施形態を例示し、第1の実施形態を一部変更し、進行状況報知画像81を構成する演出構成画像82として、予告演出等を示すアイコンとそのアイコンに対応する文字情報とを含む第1演出構成画像と、その第1演出構成画像からアイコンに対応する文字情報を除去した第2演出構成画像とを設け、第1演出構成画像と第2演出構成画像とを切り換えることにより、進行状況報知画像81に含まれる情報量を変更するように構成した例を示している。
本実施形態の進行状況報知画像81における通常全体画像(第1演出構成画像)Xaと簡易全体画像(第2演出構成画像)Xbとは、第1の実施形態における全体画像Xに対応するものである。図22(a)に示す通常全体画像Xaは、第1の実施形態における全体画像X(図15)における演出パーツ画像84を、アイコン84aとそのアイコン84aに対応する文字情報84bとに変更したものである。また、図22(b)に示す簡易全体画像Xbは、図22(a)に示す通常全体画像Xaからアイコン84aに対応する文字情報84bを除去することにより情報量を少なくしたものである。簡易全体画像Xbは、通常全体画像Xaよりも情報量が少ないため、画像表示手段22に表示するための領域を小さくできる。
そして、進行状況報知態様変更手段76の制御により、遊技者操作に基づいて、進行状況報知画像81の表示態様を、第1全体画像Xaを用いた簡易全体表示態様(図23(a))と、第2全体画像Xbを用いた通常全体表示態様(図23(b))と、詳細画像Yを用いた詳細表示態様(図23(c))とに変更可能となっている。図23(b)に示す通常全体表示態様の場合には、アイコンに文字情報が付加されているために表示内容が分かりやすいが、広い表示領域を必要とするため、他の演出に用いられる表示領域を圧迫してしまう。一方、図23(a)に示す簡易全体表示態様の場合には、アイコンに文字情報が付加されていないために初心者には分かりにくいが、通常全体表示態様よりも狭い表示領域で足りるため、演出図柄変動演出に広い表示領域を割り当てることができる。即ち、本実施形態の進行状況報知態様変更手段76は、進行状況報知画像81の表示領域の広さ及び/又は位置を変更する表示領域変更手段の一例である。
変更操作報知画像85は、例えば進行状況報知画像81の表示態様に応じて複数種類(ここでは3種類)設けられている。簡易全体表示態様の場合に表示される変更操作報知画像85cは、通常全体表示態様への変更が可能である旨を報知するもので、図23(a)に示すように、変更操作に用いる十字キー15のうちの例えば下キー15bを示すイラストと、「通常全体表示へ」の文言とで構成されている。通常全体表示態様の場合に表示される変更操作報知画像85dは、簡易全体表示態様、詳細表示態様への変更が可能である旨を報知するもので、図23(b)に示すように、変更操作に用いる十字キー15のうちの例えば上下キー15a,15bを示すイラストと、それら各キーに対応する「簡易全体表示へ」、「詳細表示へ」の文言とで構成されている。詳細表示態様の場合に表示される変更操作報知画像85eは、通常全体表示態様への変更が可能である旨を報知するもので、図23(c)に示すように、変更操作に用いる十字キー15のうちの例えば上キー15aを示すイラストと、「全体表示へ」の文言とで構成されている。
このように、予告演出等を示すアイコンとそのアイコンに対応する文字情報とを含む第1演出構成画像と、その第1演出構成画像からアイコンに対応する文字情報を除去した第2演出構成画像とを設け、第1演出構成画像と第2演出構成画像とを切り換えることにより、同じ内容を示す進行状況報知画像81の情報量とその表示領域の広さを状況に応じて変更可能である。
図24及び図25は本発明の第3の実施形態を例示し、第1の実施形態を一部変更して、進行状況報知画像81の表示/非表示を切り換える進行状況報知切換手段78を設けた例を示している。
図24に示すように、進行状況報知切換手段(表示切換手段)78は、切換操作報知制御手段78a等を備え、演出制御基板43に設けられており、例えば遊技者による十字キー(特定操作手段)15の操作に基づいて進行状況報知画像81の表示/非表示を切り換え可能となっている。
切換操作報知制御手段78aは、遊技者操作により進行状況報知画像81を非表示に切り換え、又は非表示の状態から進行状況報知画像81を表示可能である旨を報知する切換操作報知画像91の表示制御を行うものである。切換操作報知画像91は、例えば進行状況報知画像81が表示されているか否かに応じて複数種類設けられている。図25(a)に示す切換操作報知画像91aは、進行状況報知画像81が表示されている場合に非表示への切り換えが可能である旨を報知するもので、切換操作に用いる十字キー15のうちの例えば左キー15cを示すイラストと、「演出進行状況非表示」の文言とで構成されている。なお、切換操作報知画像91aは例えば変更操作報知画像85と一体化した状態で画像表示手段22に表示される。
また、図25(b)に示す切換操作報知画像91bは、演出図柄変動演出中にも拘わらず進行状況報知画像81が表示されていない場合に進行状況報知画像81を表示させることが可能である旨を報知するもので、切換操作に用いる十字キー15のうちの例えば右キー15dを示すイラストと、「演出進行状況表示」の文言とで構成されている。
画像表示手段22に切換操作報知画像91aが表示されている状態(図25(a))で遊技者が左キー15cを操作すると、画像表示手段22に表示されていた進行状況報知画像81が画面から消去され、例えば演出図柄表示手段38、第2特別保留個数表示手段39等の表示領域が拡大及び/又は移動する(図25(b))。また、画像表示手段22に切換操作報知画像91bが表示されている状態(図25(b))で遊技者が右キー15dを操作すると、画像表示手段22の例えば下部側に進行状況報知画像81が表示され、例えば演出図柄表示手段38、第2特別保留個数表示手段39等の表示領域が縮小及び/又は移動する(図25(a))。
このように、例えば遊技者操作により進行状況報知画像81の表示/非表示を切り換え可能とすることにより、例えば遊技者が必要と感じた場合にのみ進行状況報知画像81を表示し、それ以外は演出図柄変動演出に広い表示領域を割り当てることができる。
なお、本実施形態では進行状況報知画像81の全部(ここでは全体表示態様の全部)の表示/非表示を切換可能としたが、進行状況報知画像81の一部(例えば全体表示態様の一部)の表示/非表示を切換可能としてもよい。
図26は本発明の第4の実施形態を例示し、第1,第2の実施形態を一部変更して、演出の構成とその一部の拡大とを共に表示する部分拡大表示態様に切換可能に構成した例を示している。
本実施形態の進行状況報知画像81における部分拡大画像Z(図26(b))は、第2の実施形態における簡易全体画像Xb(図22(b))と、第1,第2の実施形態における詳細画像Y(例えば図16に示す通常変動詳細画像Y1)とを結合したものである。本実施形態では、進行状況報知態様変更手段76の制御により、遊技者操作に基づいて、簡易全体画像Xbによる進行状況報知画像81と、部分拡大画像Zによる進行状況報知画像81とに変更可能となっている。
また、変更操作報知制御手段76aの制御により、遊技者操作に基づいて、進行状況報知画像81の表示態様を、簡易全体画像Xbを用いた簡易全体表示態様(図26(a))と、部分拡大画像Zを用いた部分拡大表示態様(図26(b))とに変更可能となっている。
変更操作報知画像85は、例えば進行状況報知画像81の表示態様に応じて複数種類(ここでは2種類)設けられている。全体表示態様の場合に表示される変更操作報知画像85fは、部分拡大表示態様への変更が可能である旨を報知するもので、図26(a)に示すように、変更操作に用いる十字キー15のうちの例えば下キー15bを示すイラストと、「部分拡大表示ON」の文言とで構成されている。部分拡大表示態様の場合に表示される変更操作報知画像85gは、全体表示態様への変更、即ち部分拡大表示を終了することが可能である旨を報知するもので、図26(b)に示すように、変更操作に用いる十字キー15のうちの例えば下キー15bを示すイラストと、「部分拡大表示OFF」の文言とで構成されている。
このように、演出の構成とその一部の拡大とを共に表示する部分拡大表示態様に切換可能とすることで、進行状況報知画像81の表示領域は広くなるが、遊技者にとってより分かりやすい表示が可能となる。
図27は本発明の第5の実施形態を例示し、演出図柄の変動パターンとしてリーチ演出から開始される特別リーチ変動パターンを設けた例を示している。
図27に示す特別ノーマルリーチ1変動パターンは、図11に示すノーマルリーチ3変動パターンにおけるリーチ成立後と略同様に構成されており、リーチが成立した状態から変動が開始され、Nリーチ1演出後に中図柄が停止して外れ演出態様となった後、次変動予告期間が設けられている。
また、図27に示す特別ノーマルリーチ2変動パターンは、図11に示すノーマルリーチ4変動パターンにおけるリーチ成立後と略同様に構成されており、リーチが成立した状態から変動が開始され、Nリーチ2前半演出、Nリーチ2後半演出が第3予告期間を挟んで実行され、その後に中図柄が停止するようになっている。
このように、リーチ成立前の通常変動演出を行わず、リーチ演出から開始される変動パターンを設けてもよい。
図28は本発明の第6の実施形態を例示し、演出図柄が外れ演出態様で停止した後、その特別図柄変動期間が終了するまでに次変動演出期間を設け、その次変動演出期間に、次の図柄変動における変動パターンの一部を実行するように構成した例を示している。
図28の例では、図27に示す特別ノーマルリーチ2変動パターンによる演出図柄変動のうちのNリーチ前半演出を、その前の特別図柄変動期間の次変動演出期間に実行するように構成されている。なお、次の図柄変動における変動パターンの種類については、先読み判定結果に基づく保留増加コマンド(図6参照)により予め知ることができる。
図29〜図33は本発明の第7の実施形態を例示する。この実施形態では、図29、図30に示すように、画像表示手段22は予告演出画像表示手段135と報知画像表示手段136とを備え、上皿カバー(供給皿カバー)13は第1演出操作装置120と第2演出操作装置130とを備えている。
予告演出画像表示手段135は演出図柄表示手段38の演出図柄の変動中等の所要時期に所定の予告演出表示を行うもので、演出図柄表示手段38の下側等の所定位置に設けられており、所定の予告演出が選択された場合に、その予告演出に対応する演出画像を表示するように構成されている。
そして、この予告演出画像表示手段135は、例えば複数種類の予告演出の内の第1操作演出が選択された場合には、その第1操作演出中の操作可能期間内に遊技者が第1演出操作装置120を所定回数操作することにより、その第1演出操作装置120に対応する予告演出画像を表示するように構成されている。
報知画像表示手段136は第1操作演出及び第2操作演出における操作可能期間中に遊技者に対して第1演出操作装置120及び第2演出操作装置130の操作を促す報知を行うもので、演出図柄表示手段38の下側等の所定位置に設けられている。即ち、報知画像表示手段136は、第1操作演出の操作可能期間中に「チャンスボタンを連打しろ!」等の文言と押しボタンが押されるアニメーション画像とからなる第1操作誘導画像を表示して第1演出操作装置120の操作を促し、第2操作演出の操作可能期間中に「パトランプボタンを押せ!」等の文言とドーム型の押しボタンが押されるアニメーション画像とからなる第2操作誘導画像を表示して第2演出操作装置130の操作を促すように構成されている。
第1演出操作装置120は押しボタン式の操作手段140を有し、第1操作演出中の操作可能期間内に操作手段140を所定回数有効に操作したときに、予告演出画像表示手段135に所定の予告演出画像を表示する第1予告演出処理が実行されるようになっている。第2演出操作装置130は回転灯141を押圧操作する回転灯式になっている。
第1演出操作装置120は、図31、図32に示すように、第1位置Xc(原点位置、初期位置)と第2位置Yc(押圧位置、検出位置)との間で操作可能な操作手段140と、この操作手段140を第1位置Xcと第2位置Ycとの間で操作可能に支持する支持手段142と、操作手段140を第1位置Xcに付勢する付勢手段143と、操作手段140の第2位置Ycへの操作を検出する検出手段144と、検出手段144が操作手段140の操作を検出したときに操作手段140を発光させる発光手段145と、操作手段140の第1位置Xcと第2位置Ycとの間の操作範囲内で操作手段140の動き以外の喚起要素により遊技者に操作感覚を喚起させる操作感覚喚起手段146とを備えている。
なお、図31においては、第1位置Xc、第2位置Ycは操作手段140の操作部153の頂部に対応する位置としているが、第1位置Xcは操作手段140が通常保持される原点位置、初期位置を意味し、第2位置Ycは操作手段140を押圧限界まで押圧したときの押圧位置、検出位置を意味するものである。
支持手段142は遮光性を有する合成樹脂製の第1支持体147と、この第1支持体147の下側に係合爪等を介して着脱自在に連結された第2支持体148とを有する。第1支持体147は上向きに開口する上向き開放状であって、上端側の外周に形成された鍔部149と、下側を閉塞する支持壁部150とを一体に備え、上皿カバー13の開口部151内に着脱自在に固定されている。
操作手段140は光透過性を有する合成樹脂製であって、上面側に操作部153を有する倒立有底円筒状に構成され、支持壁部150上で第1支持体147内に上下方向に移動可能に配置されている。なお、この操作手段140は第2位置Ycまで移動したときにその下端が第1支持体147の支持壁部150に当接する。
操作手段140内には遮光性を有する合成樹脂製の支持部材154が固定されている。この支持部材154は操作部153の下側に位置する上壁部156と、この上壁部156から下方へと突出する複数個の突出部157及び係合爪158とを一体に備え、上壁部156の外周の係合爪158を介して操作手段140内に着脱自在に固定されている。突出部157と係合爪158は周方向に交互に略等配位置にあり、支持壁部150に形成された通孔から下側へと挿通されている。係合爪158は操作手段140が第1位置Xcのときに支持手段142の支持壁部150に下側から係合する。
操作手段140の操作部153と支持部材154の上壁部156との間には、光透過性又は半透過性を有する装飾シート159と、この装飾シート159の下側で光を乱反射させる乱反射板160とが上下に介在されている。
検出手段144は非接触式の透過型フォトセンサ等により構成され、操作手段140が第2位置Ycまで移動したときに、操作手段140側の被検出部161を光学的に検出するようになっている。この検出手段144は支持壁部150上の基板163に設けられ、また被検出部161は支持部材154の上壁部156の下側に設けられている。検出手段144は操作手段140を第2位置Ycまで操作したときに外部の演出制御基板に対して検出信号を出力し、また発光手段145に発光信号を出力するようになっている。
付勢手段143はコイルバネ等のバネ162により構成され、支持部材154の上壁部156と支持壁部150との間に介在され、常時、操作手段140を第1位置Xcへと付勢するようになっている。従って、操作手段140は付勢手段143の付勢により係合爪158が支持壁部150の下側に係合して第1位置Xcに保持された状態にある。
発光手段145は検出手段144の外周で基板163に装着された1個又は複数個のLEDにより構成され、検出手段144が操作手段140の操作を検出したときに、LEDが発光して操作手段140の操作部153を発光させるようになっている。なお、上壁部156にはLEDの光軸に対応して通孔(図示省略)が形成され、その通孔を通過する光により操作部153を発光させるようになっている。
操作感覚喚起手段146は操作手段140を付勢手段143に抗して第1位置Xcから第2位置Ycへと操作したときに、その操作手段140の動き以外の機械的抵抗によって遊技者に操作感覚を喚起させるためのものであって、支持手段142側に周方向に略等配に配置された抵抗付与部166と、抵抗付与部166に対応して操作手段140側に設けられ且つ操作手段140の操作方向に略直交する方向から抵抗付与部166に対して弾性的に摺動自在に押圧する弾性押圧部167とを備えている。
なお、この操作感覚喚起手段146は操作手段140側に抵抗付与部166を設け、支持手段142側に弾性押圧部167を設けてもよい。操作手段140は付勢手段143の付勢力に抗して押圧するため、操作時にその付勢手段143による抵抗が増加するが、操作手段140の操作感覚を喚起する上では、その抵抗の増加は無視できる程度である。
抵抗付与部166は第2支持体148の傾斜部168に形成され且つ下側になるほど第2支持体148の中心側に接近する段階部169a〜169cが上下方向に複数個設けられている。なお、段階部169aの上側に傾斜面168aが設けられている。一方、弾性押圧部167は突出部157の下端部に固定された保持ケース170と、この保持ケース170内に組み込まれた押圧体171と、保持ケース170内に組み込まれ且つ押圧体171を抵抗付与部166側に付勢するバネ172とを備えている。
そして、操作感覚喚起手段146は操作手段140を第1位置Xcから第2位置Ycへと操作したときに、図33(a)(b)に示すように、操作手段140が第1位置Xcから第2位置Ycへと移動するに伴って押圧体171が抵抗付与部166の各段階部169a〜169cに順次乗り上がる毎に機械的な操作抵抗が段階的に増加するため、遊技者に対して操作手段140の操作感覚を体感させるようになっている。
なお、逆に操作手段140が付勢手段143の付勢により第2位置Ycから第1位置Xcへと復帰する場合には、操作手段140の第1位置Xcへの移動に伴って操作感覚喚起手段146による操作抵抗が段階的に減少する。従って、付勢手段143の付勢により操作手段140を第1位置Xcへと容易に戻すことができる。
このパチンコ機において、特別図柄等の変動中に実行される操作演出には、第1操作演出と第2操作演出との二種類があり、演出図柄の変動中の予告演出抽選処理の抽選結果によって各操作演出が行われる。第1操作演出では、第1演出操作装置120の操作により予告演出画像表示手段135が所定の予告演出画像を表示し、第2操作演出では、第2演出操作装置130の操作により回転灯141が作動する。
第1操作演出に当選した場合には、演出図柄の変動開始と同時又はその後の所定のタイミングで第1操作演出の操作可能期間となり、予告演出画像表示手段135に未操作時画像、例えば回転する的とそれに狙いを定めた弓矢の画像が表示されると共に、報知画像表示手段136に「チャンスボタンを連打しろ!」等の文言と円形状の操作手段140が押されるアニメーション画像とによる第1操作誘導画像が表示される。
第1操作可能期間中に遊技者が第1演出操作装置120を操作すると、検出手段144がその操作を検出して検出信号を出力する。そして、この第1操作可能期間中での第1演出操作装置120の操作が所定回数になれば、予告演出画像表示手段135にその操作時画像が表示される。
このように第1演出操作装置120は第1操作演出の際に使用する。この第1演出操作装置120において、操作手段140は通常付勢手段143の付勢により第1位置Xcにあり、被検出部161が検出手段144から離れている。このため検出手段144は非検出状態にある。
そこで、遊技者が操作手段140を付勢手段143に抗して下方へと図31のA矢示方向に押圧すると、操作手段140が支持手段142の第1支持体147内で下方へと下降し、下限の第2位置Ycまで達したときに操作手段140の下端が支持壁部150に当接して停止する。
操作手段140の押圧に伴って被検出部161が下降して、操作手段140が第2位置Ycに達したときに、図31に二点鎖線で示すように被検出部161が検出手段144の光を遮光するため、検出手段144が操作手段140の操作を検出して検出信号を出力する。そして、検出手段144が操作手段140の操作を検出すると、発光手段145が発光してその光により操作手段140の操作部153の略全面が発光する。
一方、操作手段140を第1位置Xcから第2位置Ycへと操作する間に操作感覚喚起手段146が働くため、操作手段140の第1位置Xcと第2位置Ycとの間の操作範囲が大の場合でも、この操作感覚喚起手段146の働きにより、遊技者は操作手段140を操作するときの手応えを体感することができる。従って、遊技者は手応えを実感しながら操作手段140を積極的に操作できるので、遊技者の遊技意欲を向上させることが可能である。
即ち、第1位置Xcの操作手段140をA矢示方向に操作すると、この操作手段140と一体に操作感覚喚起手段146の弾性押圧部167側が下降して、その弾性押圧部167の押圧体171が抵抗付与部166の傾斜面168aを経て各段階部169a〜169cを順次乗り越えながら下方へと摺動する。
そのため図33(a)に示すように押圧体171が傾斜面168aから各段階部169a〜169cを通過する毎にバネ172の圧縮量が大となり、抵抗付与部166と弾性押圧部167との間の操作抵抗が図33(c)に示すように増加して行く。
従って、このような操作感覚喚起手段146を設けておけば、遊技者は第1位置Xcから第2位置Ycまでの操作手段140の操作範囲が大であっても、操作手段140の動き以外の操作抵抗の増加という喚起要素の変化により操作手段140の操作の手応えを体感することができる。
図34は本発明の第8の実施形態を例示する。この操作感覚喚起手段146は操作手段140の操作時に操作抵抗が無段階に連続的に増加する連続増加式であって、抵抗付与部166が傾斜部168の所定勾配の傾斜面168aによって構成されており、その傾斜面168aを弾性押圧部167の押圧体171が摺動するようになっている。なお、傾斜面168aの勾配は、第2位置Ycに接近するに従って無段階的に大にしてもよい。他の構成は第1の実施形態と同様である。
このように抵抗付与部166を所定勾配の傾斜面168aによって構成すれば、操作手段140の押圧操作によって操作抵抗を所定の割合で連続的に増加させることができる。従って、操作感覚喚起手段146による操作抵抗の増加は、段階的な増加、連続的な増加の何れであってもよい。
また抵抗付与部166を傾斜面168aによって構成すれば、単に操作抵抗が連続的に変化するだけでなく、操作手段140に対する操作力を解除したときに、操作感覚喚起手段146により抵抗付与部166の傾斜角度に応じた分力が操作手段140の戻し方向に加わるため、操作手段140の操作力を解除した後、その操作感覚喚起手段146に生じる分力により操作手段140の第1位置Xcへの戻りを補助することができる。
図35、図36は本発明の第9の実施形態を例示する。この操作感覚喚起手段146は操作手段140、支持手段142の略中央部に配置されている。即ち、操作感覚喚起手段146の抵抗付与部166は円柱状であって、断面円形状の段階部169a〜169cを上下方向に複数個備え、操作手段140の略中央部に配置されている。各段階部169a〜169cは下側から上側へと順次大径となっている。円柱状の抵抗付与部166の下端に板状の被検出部161が設けられている。
操作感覚喚起手段146の弾性押圧部167は第1支持体147の支持壁部150に設けられている。第1支持体147の支持壁部150には、抵抗付与部166が挿通可能な通孔174が中央部に設けられ、その通孔174の周囲に複数個の弾性押圧部167が周方向に略等配に設けられている。
弾性押圧部167は通孔174に嵌め込んで支持壁部150に固定された環状基部175と、この環状基部175から起立して抵抗付与部166の外周側に突出する複数個の押圧片176とを備え、板バネ等の弾性を有する素材により構成されている。
検出手段144は基板163を介して第2支持体148に下側から取り付けられ、抵抗付与部166の下端側の被検出部161を検出するようになっている。他の構成は各実施形態と同様である。
この場合には、操作手段140を押圧すると、操作感覚喚起手段146の弾性押圧部167が抵抗付与部166の各段階部169a〜169cに順次接触するため、操作手段140の下降に伴って各段階部169a〜169c毎に操作抵抗が増大する。従って、第1の実施形態の場合と同様に、遊技者は操作手段140の操作の手応えを体感することができる。
また検出手段144、操作感覚喚起手段146を操作手段140、支持手段142の内側の略中央側に配置できるので、第1演出操作装置120全体の大型化を防止することができる。更に操作感覚喚起手段146の抵抗付与部166の一部を、検出手段144用の被検出部161として利用できる。
なお、抵抗付与部166の各段階部169a〜169cは、各押圧片176と対向する対向面が偏平状であってもよい。従って、周方向に3個の押圧片176がある場合には、各段階部169a〜169cの断面形状は略三角形状となる。また抵抗付与部166は断面円形状、断面三角形状等のテーパー状とし、各押圧片176が上下方向の傾斜面に接触するようにしてもよい。
図37〜図39は本発明の第10の実施形態を例示する。この操作感覚喚起手段146は、図37、図38に示すように、操作手段140を第1位置Xcから第2位置Ycへと操作するときに、操作手段140が所定量移動する毎に操作手段140に操作抵抗が間欠的に加わるようにしたものである。
即ち、この操作感覚喚起手段146は、操作手段140から支持壁部150の下側に突出する突出部157と、第2支持体148に支軸179で枢着された複数個の衝撃片180a〜180cとを周方向に略等配に複数組備え、操作手段140を第1位置Xcから第2位置Ycへと操作する間に、突出部157が衝撃片180a〜180cの受け部181に衝突する毎に操作手段140に所定の衝撃を与えながら、各衝撃片180a〜180cが順次突出部157から逃げて側面に接触するようになっている。
例えば、操作手段140の1操作毎に3回の衝撃を加える場合には、操作手段140の突出部157に対応して3個の衝撃片180a〜180cが設けられている。各衝撃片180a〜180cは操作手段140の突出部157を一時的に受けて操作手段140側に衝撃を発生させる受け部181と、突出部157が受け部181に衝突した後に突出部157の下降により衝撃片180a〜180cを支軸179廻りに外側に逃がす逃がし部183と、受け部181が突出部157の下側に突出するように衝撃片180a〜180cを付勢する重錘182とを備え、支軸179廻りに突出部157に対して遠近方向に移動自在に支持されている。他の構成は各実施形態と同様である。
この実施形態では、操作手段140を下方へとA矢示方向に押圧操作したときに、その操作手段140と一体に突出部157が第1位置Xcから第2位置Ycへと下降する。そして、突出部157が第2位置Ycまで下降する間に、突出部157が図38の二点鎖線、図39(a)〜(c)に夫々示すように、各衝撃片180a〜180cの受け部181に衝突する。
突出部157が衝突する都度、各衝撃片180a〜180cは受け部181で突出部157を一時的に受け止めながら、逃がし部183の逃がし作用により重錘182の抵抗に抗して外側へと支軸179廻り後退して突出部157の下方側への通過を許容する。
そのため突出部157が各衝撃片180a〜180cの受け部181に衝突する毎に、突出部157を介して操作手段140に衝撃が加わることとなり、その衝撃によって遊技者に対して操作感覚を惹起させることができる。
また突出部157が各衝撃片180a〜180cに衝突した後は、衝撃片180a〜180cが突出部157から後退するため、操作手段140に衝撃が間欠的に加わるものの、操作手段140の操作量の増加に伴って負荷が極端に増加するようなことはない。従って、遊技者は大きな負荷変動を伴うことなく比較的軽快に操作手段140を操作することができる。
図40〜図42は本発明の第11の実施形態を例示する。この操作手段401は、図40、図41に示すように、操作部153と、この操作部153を支持する操作軸184とを備えている。操作軸184はその基部側が上皿カバー13内の支持部材185に軸受等の支持機構186を介して軸心廻りに正逆方向に回動自在に支持されている。なお、支持部材185、支持機構186により支持手段142が構成されている。
操作手段401は付勢手段143により第1位置Xcに付勢されており、第1位置Xcとその左右両側の左第2位置Yc1及び右第2位置Yc2との間で操作軸184廻りに正逆方向に回動操作可能である。この操作手段401の周辺近傍には、図41に示すように、操作手段401の左第2位置Yc1、右第2位置Yc2への操作を検出する左検出手段144a、右検出手段144bと、操作手段401の第1位置Xcから左第2位置Yc1、右第2位置Yc2への操作を遊技者に体感させる操作感覚喚起手段146とが設けられている。
付勢手段143は操作手段401を第1位置Xcに付勢する二つの付勢バネ143a,143bを有し、通常はこの二つの付勢バネ143a,143bにより操作手段401を第1位置Xcに弾性的に保持するようになっている。各付勢バネ143a,143bは操作軸184のバネ掛け部187と、支持部材185側のバネ掛け部188a,188bとの間に設けられている。
左検出手段144a、右検出手段144bは左第2位置Yc1、右第2位置Yc2に対応しており、操作軸184の被検出部161を介して操作手段401の操作を検出するようになっている。なお、付勢バネ143a,143bには引張バネが使用されているが、この引張バネに代えて弦巻バネ等を使用してもよい。また付勢バネ143a,143bは1個で構成することも可能である。
操作感覚喚起手段146は、操作軸184に固定された抵抗付与部166と、支持部材185側に設けられ且つ抵抗付与部166へと弾性的に押圧する弾性押圧部167とを備えている。抵抗付与部166は操作軸184に固定された抵抗付与板189に設けられており、操作手段401の第1位置Xcに対応する原点部190と、この原点部190の両側に略対称に形成された左段階部191a及び右段階部191bが設けられている。
左段階部191a及び右段階部191bは、図41、図42に示すように、操作軸184廻りに複数個の段階部192a〜192cを有し、その各段階部192a〜192cは原点部190から両側に離れるに従って操作軸184の中心からの距離が段階的に大になる円弧状に形成されている。なお、各段階部192a〜192cは原点部190から両側に離れるに従って操作抵抗が大になる構造であれば、円弧状である必要はない。
弾性押圧部167は押圧ローラ等の押圧体171と、この押圧体171を支持する押圧支持体193と、この押圧支持体193を介して押圧体171を抵抗付与部166側に付勢する付勢バネ194とを有する。押圧体171は押圧支持体193の先端部に支軸179を介して回動自在に支持され、押圧支持体193は支持部材185に枢軸195を介して支持されている。付勢バネ194は引張バネ式である。
なお、弾性押圧部167は押圧ローラ等の押圧体171を抵抗付与部166側に押圧できる構造であればよく、回動又は揺動式の押圧支持体193に設ける他、操作軸184に対して遠近方向に直線的に始動可能な押圧支持体193の先端部に設けてもよい。
この実施形態では、操作手段401は操作軸184廻りに正転方向B1又は逆転方向B2に操作可能であり、操作手段401を正転方向B1に左第2位置Yc1まで操作したときに左検出手段144aが、また操作手段401を逆転方向B2に右第2位置Yc2まで操作したときに右検出手段144bが夫々操作手段401の操作を検出して、その検出信号を演出制御基板等に送信する。従って、演出制御基板側では、遊技者が操作手段401を操作するときの操作方向の違いに応じて、演出画像、その他により異なる演出を行うことも可能である。勿論、操作手段401の操作方向の如何に拘わらず同じ演出を行ってもよい。
操作手段401は通常は第1位置Xcに保持されており、また操作感覚喚起手段146はその押圧体171が原点部190に対応している。そこで、操作手段401を操作軸184廻りに左第2位置Yc1側又は右第2位置Yc2側へと回動操作すると、操作手段401の回動に伴い押圧体171が付勢バネ194に抗して左段階部191a又は右段階部191bの各段階部192a〜192c上に順次乗り上がる。そして、押圧体171が左段階部191a又は右段階部191bの各段階部192a〜192cに順次乗り上がる度に操作抵抗が増加するため、その操作抵抗の増加により操作手段401の操作の手応えを体感することができる。
左第2位置Yc1又は右第2位置Yc2で操作手段401に対する操作力を解除するか、又は第1位置Xcへと軽く操作すれば、操作手段401は付勢バネ143a,143bの付勢により操作軸184廻りに第1位置Xcへと戻る。このときには操作手段401が第1位置Xcに戻るに伴って操作感覚感喚起手段146による操作抵抗が小さくなる。
このように操作軸184廻りに正逆の二方向に回動操作可能な操作手段401の場合にも、遊技者は操作感覚喚起手段146により操作感覚を体感することができる。従って、操作手段401は押圧式又は直線移動式に限らず、回動操作式でも同様に実施することが可能である。
図43〜図49は本発明の第12の実施形態を例示する。前枠4の前側には、図43〜図45に示すように、ガラス扉7と前面板8とを一体化した前扉197が開閉自在に配置されており、その前扉197の前面側の左右方向の一側部の下部側に、横軸198廻りに前後方向に回動操作可能な操作手段402が設けられている。
操作手段402は突出体の一例である可動体を構成するものであり、横軸198から上側に起立する第1位置Xc(原点位置、初期位置)と、第1位置Xcから横軸198廻りに手前側に倒れる第2位置Yc(操作位置、検出位置)と、収納軸199廻りに遊技機本体200の前面側に沿って内側に倒して収納する第3位置Z(収納位置)とに夫々操作可能になっている。
この操作手段402の基部側には、図43〜図47に示すように、操作手段402を第1位置Xcに付勢する付勢手段143と、操作手段402の第2位置Ycへの操作を検出する検出手段144と、操作手段402の第1位置Xcから第2位置Ycへの操作を遊技者に体感させる操作感覚喚起手段146と、収納時に操作手段402の収納位置側への屈曲を許容する屈曲許容手段201とが設けられている。前扉197にはその下部側の一側に支持基部202が設けられ、この支持基部202の左右一対のブラケット203間に横軸198を介して操作手段402が前後方向に回動自在に枢支されている。
操作手段402は、図46、図47に示すように、横軸198により枢支された基部部材204と、この基部部材204に収納軸199を介して屈折可能に連結された操作部材205と、この操作部材205の上端側に設けられた装飾部206とを備えている。
屈曲許容手段201は基部部材204と操作部材205との間に設けられている。基部部材204は横軸198廻りに一体回動可能に支持された内部材207と外部材208とを有し、筒状の外部材208内に内部材207が設けられている。操作部材205は連結部209,210及び収納軸199を介して内部材207に屈折可能に連結され、また外部材208に螺合する固定ナット211により外部材208に屈折不能に固定されている。
内部材207の連結部209は前後に偏平状である。操作部材205の連結部210は内部材207の連結部209を前後両側から挟む二股状であって、上下方向の長孔212が形成されている。収納軸199は横軸198と平面視略直角の前後方向に配置されており、この収納軸199は内部材207の連結部209に挿通されると共に、操作部材205の連結部210の長孔212に挿通されている。
外部材208は固定ナット211が螺合するネジ部213と、このネジ部213の収納位置側に形成された切り欠き部214とを有する。固定ナット211はキャップ状であって、外部材208のネジ部213に螺合して締め付けたときに操作部材205の連結部210を内部材207側に押圧して、操作部材205を基部部材204に対して屈折不能に固定し、ネジ部213との螺合を解除したときに操作部材205の基部部材204に対する固定を解除するようになっている。切り欠き部214は第1位置Xcの操作部材205の連結部210に対応してネジ部213の第3位置Z側に設けられている。
付勢手段143は収納軸199の外周側に巻回された弦巻式の付勢バネ143cを備え、その付勢バネ143cの一端は内部材207に係止され、他端は支持基部202に係止されている。なお、操作手段402は第1位置Xcと第2位置Ycとの操作許容範囲内で前後方向に操作可能であり、支持基部202内には操作手段402の回動を操作許容範囲内に規制する規制手段(図示省略)が設けられている。
検出手段144は非接触式であって、支持基部202内に配置されており、被検出部161を介して操作手段402の操作を検出するようになっている。被検出部161は板状であり、外部材208と内部材207との間に介在され、収納軸199廻りに操作手段402と一体に回動可能に設けられている。
操作感覚喚起手段146は操作手段402の第1位置Xcから第2位置Ycへの操作を機械音により遊技者に体感させるためのものであって、図48に示すように、横軸198廻りに複数個の弾き部215aを有する弾き部材215と、この弾き部材215の弾き部215aにより弾かれて機械音を発生する音発生部材216とを備えている。
音発生部材216はピン状、板状等の弾性部材により構成され、支持基部202の固定側に設けられている。弾き部材215は横軸198廻りの円弧状であって、内部材207のボス部217の下側に形成された円弧状の凹部218内に配置されている。この弾き部材215は手前側がピン219により内部材207のボス部217に枢支され、反対側が凹部218内で横軸198の遠近方向に遊動自在であり、自重により音発生部材216に当接している。弾き部215aは横軸198廻りに略等間隔に設けられており、操作手段402を第1位置Xcから第2位置Yc側に一方向に操作したときに音発生部材216を引っ掛けて弾くようになっている。
なお、操作感覚喚起手段146は弾き部材215を固定側に設け、音発生部材216を操作手段402側に設けてもよい。また操作感覚喚起手段146は操作手段402の第2位置Yc側への操作時に機械音を発生する一方向式の他、第1位置Xcへの操作時にも機械音を発生する双方向式にしてもよい。
装飾部206は可動演出部を構成するものであり、例えば手首から先の左手をモチーフにする場合には、図43〜図45に示すように、操作部材205の上端側に固定された掌側の支持部253と、支持部253に作動可能に設けられた親指側の第1可動部254と、第1可動部254と対向して支持部253に作動可能に設けられた人指し指等の第2可動部255と、第1可動部254及び第2可動部255を駆動する駆動手段256とを備えている。
第1可動部254は支持部253に第1軸257廻りに回動可能に支持され、第2可動部255は支持部253に第2軸258廻りに回動可能に支持されている。
駆動手段256は、図45に示すように、第1軸257廻りに第1可動部254と一体回動可能な第1ギヤ259と、第2軸258廻りに第2可動部255と一体回動可能な第2ギヤ260と、第1ギヤ259に噛合し且つ第2ギヤ260に中間ギヤ261を介して噛合する駆動ギヤ262と、駆動ギヤ262を正逆転駆動する駆動モータ263とを備え、駆動モータ263の正転又は逆転により、駆動ギヤ262を介して各可動部254,255が各軸257,258廻りに開閉すべく駆動するようになっている。
支持部253、可動部254,255内にはLED等の発光手段(図示省略)が設けられており、この発光手段からの光により、支持部253及び/又は可動部254,255の発光部(図示省略)を内側から発光させるようになっている。
この操作手段402の装飾部206では、例えば特定の予告演出その他の演出時に、外部の演出制御基板(図示省略)からの演出指令信号により、駆動モータ263が正転又は逆転方向に起動して各可動部254,255が各軸257,258廻りに開動作又は閉動作をする一方、この開動作又は閉動作に同期して発光手段が発光して支持部253及び/又は可動部254,255の発光部を内側から発光させる。
従って、可動部254,255の動きと発光部の発光とを組み合わせた演出を行うことができる。勿論、操作演出に際して可動部254,255の動きと発光部の発光との両方又は何れか一方により、操作手段402の操作可能期間を遊技者に対して報知することも可能である。
なお、この装飾部206の形態は単なる一例に過ぎず、例えば第1可動部254と第2可動部255とが各軸257,258廻りに開閉する他、その開閉式又は開閉不能な固定式に合わせて、支持部253が操作部材205を中心として前向き姿勢と内向き姿勢とに回動するようにしてもよい。勿論、その他のモチーフを採用したものでもよい。
この実施形態では、操作手段402は通常固定ナット211をネジ部213に螺合することにより基部部材204と操作部材205とが屈折不能に固定されており、また付勢手段143により第1位置Xcに保持されている。
そこで、第1位置Xcにある操作手段402を横軸198廻りに第2位置Yc側へとC矢示方向に回動操作すると、操作部材205、基部部材204が横軸198廻りに一体にC矢印方向に回動する。この基部部材204の回動に伴って内部材207のボス部217内の弾き部材215がC矢印方向に一体に回動するため、その弾き部材215の各弾き部215aが音発生部材216の先端を弾くことになり、音発生部材216が弾かれる毎に機械音を発生する。
操作手段402を第2位置Ycから第1位置Xcに戻す場合には、操作手段402に対する操作力を解除するか、又は操作手段402を第1位置Xcへと軽く操作すれば、操作手段402が第1位置Xcに戻る。このとき弾き部材215は操作手段402と横軸198廻りに反C矢示方向に回動する。
しかし、弾き部材215がピン219廻りに遊動自在であり、しかもその弾き部215aが一方向の爪構造となっているため、操作手段402が第1位置Xcへと回動しても、図49に示すように、弾き部材215がピン219廻りに上下動しながら音発生部材216上を乗り越えるだけである。そのため操作手段402の第1位置Xcへの戻り時に、操作感覚喚起手段146が機械音を発生するようなことはない。
このように操作手段402を第1位置Xcから第2位置Ycへと操作したときに操作感覚喚起手段146が機械音を発生するため、その機械音により遊技者に対して操作手段402の操作感覚を喚起することが可能であり、遊技者は操作手段402の操作をその機械音により体感することができる。また操作感覚喚起手段146は操作手段402の操作速度に略同期して機械音を発生するため、その機械音から操作手段402の操作速度の違いも体感することが可能であり、遊技者の遊技に対する興趣を更に喚起することができる。
更に、操作感覚喚起手段146は第1位置Xcから第2位置Ycへと操作したときに機械音を発生する一方向型であるため、その操作手段402の操作が第2位置Yc側への操作であることを遊技者に積極的に体感させることができる。
前扉197の前側、取り分けヒンジ3,9側に大型の操作手段402を配置した場合には、前枠4又は前扉197をヒンジ3,9廻りに開放するときには、その操作手段402が隣り合う遊技機間に配置された球貸し機等の付属機器類と干渉する等の問題がある。
そこで、前枠4又は前扉197を開放するときには、第1位置Xcにある操作手段402を収納軸199廻りに屈曲させて、図44、図46に二点鎖線で示すように、前扉197の前側の第3位置Zに収納する。これによって前枠4又は前扉197の開放時にも、操作手段402の付属機器類等に対する干渉を回避することができる。
操作手段402を第3位置Zに収納するときには、先ず固定ナット211のネジ部213に対する螺合を解除して、第1位置Xc側の操作部材205を長孔212の範囲内でD矢示方向(図46参照)に持ち上げた後、操作部材205を収納軸199廻りに第3位置ZへとE矢示方向(図46参照)に回動させる。すると操作部材205、取り分けその連結部210が切り欠き部214内に入るため、操作手段402の上部側の操作部材205を前扉197の前側近傍に沿って第3位置Zへと倒して収納することができる。
なお、この実施形態では、操作手段402は遊技機本体200等の主要部分の平面投影領域から突出していないので、操作手段402が第1位置Xcにあっても、そのままで段ボール箱等により梱包することが可能である。しかし、操作手段402が遊技機本体200等の主要部分の平面投影領域から外側に突出する場合には、梱包時に操作手段402を第3位置Zに収納してから梱包すればよい。
図50は本発明の第13の実施形態を例示する。操作手段403は、図50に示すように横軸198廻りに第1位置Xcと第2位置Ycとの間で操作可能である。操作感覚喚起手段146は弾き部材215の複数個の弾き部215aが横軸198廻りに略等間隔に配置され、また弾き部材215に対応して固定側に1個又は複数個の音発生部材216が設けられている。
弾き部材215としてセクターギヤ等のギヤを利用する場合には、その歯部により弾き部215aが構成されるが、弾き部215aは操作手段403の基部側のボス部217に一体に突起を設けたものでもよい。また逆に弾き部215aを固定側に、音発生部材216を操作手段403側に夫々設けてもよい。他の構成は各実施形態と略同様である。
このような構成の操作感覚喚起手段146でもよい。この場合には、操作感覚喚起手段146は操作手段403の第2位置Yc側への操作と、第1位置Xc側への操作との双方向で機械音を発生して遊技者に対して操作手段403の操作感覚を喚起することができる。
なお、この実施形態では、弾き部215aが音発生部材216を弾くことにより、音発生部材216が機械音を発生するようにしているが、弾き部215aが音発生部材216を弾く毎に操作手段403側に所定の操作抵抗が加わるようにしてもよい。このようにすれば、機械音と操作抵抗とにより遊技者の操作感覚を喚起することができる。
弾き部215aを突起部とし、音発生部材216をその突起部に弾性的に係脱する係脱部材として、操作手段403の回動操作時に係脱部材が突起部に係脱することにより、操作手段403に間欠的に所定の操作抵抗が加わるようにしてもよい。
図51、図52は本発明の第14の実施形態を例示する。スロットマシン220は、図51、図52に示すように、筐体222と、この筐体222の前側に配置され且つ上下一対のヒンジ(図示省略)により開閉自在に枢支された前扉223とを備え、その前扉223の前上部に可動演出手段221が配置されている。なお、筐体222、前扉223により遊技機本体が構成されている。
筐体222内には上下方向の中間に遊技図柄表示手段224が、その上側に画像表示手段225が夫々設けられている。遊技図柄表示手段224は左右方向に3個の回転リール224aを備えたリール式であり、その各回転リール224aには周方向に複数個の遊技図柄が付されている。画像表示手段225は演出画像等を表示可能な液晶式である。
前扉223には遊技図柄表示手段224に対応する遊技図柄表示窓226と、画像表示手段225に対応する画像表示窓227と、画像表示手段225の前側に上下に位置変更可能に配置された可動演出手段221と、遊技図柄表示窓226の下側に配置された操作パネル228と、最下部に配置されたメダル受け皿241とが設けられている。
遊技図柄表示窓226は遊技図柄表示手段224の遊技図柄が、画像表示窓227は画像表示手段225の表示画像が夫々前側から視認できるようになっている。例えば、遊技図柄表示窓226は遊技図柄表示手段224の回転リール224aが停止したときに、その各回転リール224aの遊技図柄表示窓226に対応する周方向の複数個の遊技図柄を前側から視認可能である。
操作パネル228は上パネル部229と前パネル部230とを備え、上パネル部229にはマックスベットボタン231、メダル投入口232等が設けられている。前パネル部230には各回転リール224aを同時に回転させるためのスタートレバー233、回転中の各回転リール224aを個別に停止させるためのストップボタン234等が設けられている。
可動演出手段221は突出体の一例である可動体を構成するものであって、枢軸236により回動自在に枢支された左右一対の可動アーム237と、この可動アーム237の先端側に設けられた第1表示パネル238と、可動アーム237に第1表示パネル238よりも枢軸236側で且つ第1表示パネル238とは異なる向きに設けられた第2表示パネル239とを備えている。
枢軸236は左右両側の張り出し部235の上部間に左右方向に支架され、また張り出し部235は画像表示窓227の左右両側に配置されている。第1表示パネル238は固定板、その他のパネルにより構成され、スロットマシン220の機種名等の第1遊技情報が表示されている。第2表示パネル239は液晶等の表示パネルにより構成され、遊技図柄表示手段224の変動後の停止図柄が特別態様となる予告演出を抽選した場合に予告演出画像を表示する等、必要に応じて第2遊技情報を可変表示可能である。
可動演出手段221は回転駆動手段240の駆動により第1位置Xc(原点位置、初期位置)と第2位置Yc(検出位置、演出位置)との間で枢軸236廻りに回動可能であり、また手動操作により第1位置Xcと第3位置Z(収納位置)との間で枢軸236廻りに回動可能である。
回転駆動手段240は可動演出手段221を枢軸236廻りに正逆駆動する駆動モータ(図示省略)と、可動演出手段221を第1位置Xc、第2位置Ycにロックするロック手段(図示省略)とを備え、外部の演出制御基板等からの制御信号に応じて第1位置Xcと第2位置Ycとの間で可動演出手段221を可逆的に回動させるようになっている。なお、回転駆動手段240は一方の張り出し部235内に設けられている。
前扉223には第1位置Xc、第2位置Ycの可動演出手段221を検出する検出手段144X,144Yが可動演出手段221の近傍側に設けられており、その各検出手段144X,144Yが可動演出手段221の第1位置Xc、第2位置Ycへの移動を検出したときに、回転駆動手段240による可動演出手段221の駆動を停止させるようになっている。
可動演出手段221は第1位置Xcでは枢軸236から前側に突出して第1表示パネル238が前向き状態となり、演出位置では前扉223から上側に突出して第2表示パネル239が前向き状態となる。また可動演出手段221は第3位置Zでは枢軸236から前下側へと倒れて、画像表示窓227の前近傍に前下り状に収納されており、筐体222及び前扉223の正面視及び平面視の投影領域内に収まった状態となっている。
このようなスロットマシン220では、可動演出手段221は通常枢軸236から前側に突出する第1位置Xcにあり、その第1表示パネル238で遊技情報を前向きに表示している。このとき可動演出手段221の下側は第2表示パネル239が前下がり状態に傾斜しているが、第2表示パネル239が遊技者の目線よりも上側にあるため、遊技者が画像表示窓227を通して画像表示手段225に表示された演出画像等の画像を視認することは可能である。
特別利益状態の発生を予告する予告演出等が抽選され、演出制御基板等から演出制御信号があれば、回転駆動手段240が上昇方向に起動するため、その回転駆動手段240の駆動により可動演出手段221が枢軸236廻りに第2位置Ycへと上昇方向に回動する。なお、可動演出手段221は第2位置Ycでロック手段によりロックされる。
これによって回転駆動手段240の第2表示パネル239が前向きになり、その第2表示パネル239に表示される演出画像等の画像が視認可能になるため、可動演出手段221の第1位置Xcから第2位置Ycへの回動と、その第2表示パネル239の演出画像等の画像との双方によって演出効果の向上を図ることができる。
可動演出手段221はその後外部から制御信号があれば回転駆動手段240の駆動により第1位置Xcに復帰し、ロック手段によりロックされる。
スロットマシン220を段ボール箱242で梱包する場合、前扉223をヒンジ廻りに開放する場合には、可動演出手段221の第1位置Xcでのロックを解除した後、可動演出手段221を枢軸236廻りに第3位置Zへと手動により回動させて、第1位置Xcから第3位置Zへと収納する。
これによって可動演出手段221は前扉223の前面側に近接するため、前扉223を開放した場合にも、可動演出手段221が他のものと干渉するようなことがなく、前扉223を容易に開閉することができる。また可動演出手段221がスロットマシン220の主要部分の平面投影領域内に収まるため、小型の段ボール箱242によりスロットマシン220をコンパクトに梱包することができる。
なお、可動演出手段221を第1位置Xcでロックするロック手段がある場合には、電源を切った状態で梱包作業を行うことを考えると、第1位置Xcでのロック手段は手動解除式として、手動操作でロック手段を解除してから可動演出手段221を第3位置Zへと回動させることが望ましい。勿論、スイッチを操作すれば、その操作に応じて可動演出手段221が第1位置Xcから第3位置Zへ、第3位置Zから第1位置Xcへと夫々自動的に回動するように構成することも可能である。可動演出手段221を第1位置Xcでロックするロック手段は省略してもよい。
可動演出手段221は第1位置Xcと第2位置Ycとの間で回動するときの回動中心と、第1位置Xcと第3位置Zとの間で回動するときの回動中心は、第7の実施形態では共通の1本の枢軸236により同軸に構成しているが、別々の軸を同心円状に設けてもよい。
図53は本発明の第15の実施形態を例示する。この可動演出手段221は、前扉223に第1枢軸243廻りに回動可能に支持された第1可動部材244と、この第1可動部材244に第2枢軸245により枢支された第2可動部材246とを備えた二段回動式となっている。
そして、この可動演出手段221は、第1位置Xcと第2位置Ycとの間では電動式の回転駆動手段240等により第1枢軸243廻りに回動可能であり、また第1位置Xcと第3位置Zとの間では手動操作又は別の電動式の回転駆動手段等により第2枢軸245廻りに回動可能である。なお、第2可動部材246側には第1表示パネル238、第2表示パネル239が設けられている。他の構成は各実施形態と略同様である。
このように第1枢軸243と第2枢軸245とを略平行に設けて、各枢軸243,245廻りに別々に回動するようにしてもよい。特に可動演出手段221を第1可動部材244と第2可動部材246とにより屈折可能に構成して、収納時に第2可動部材246を第2枢軸245廻りに下向きに回動させて収納することにより、第1枢軸243の下側近傍で前扉223から前側に突出する突出部247等の障害物があるような場合にも、その突出部247等の障害物との干渉を容易に防止することができる。
図54は本発明の第16の実施形態を例示する。この操作感覚喚起手段146は、操作手段404の操作中に喚起要素である電子音を発生する電子音式である。操作手段404は横軸198廻りに第1位置Xc(原点位置、初期位置)と第2位置Yc(操作位置、検出位置)とに操作可能であり、被検出部161を介して操作手段404の各位置Xc,Ycを検出する検出手段144X,144Yが設けられている。各検出手段144X,144Yは電子音制御部250に接続されている。
電子音制御部250は第1位置Xcと第2位置Ycとの間での操作手段404の操作中に、各検出手段144X,144Yからの検出信号によりスピーカ251を駆動して、操作手段404が操作中である旨の所定の電子音をスピーカ251から発生させるようになっている。他の構成は各実施形態と同様である。
例えば、第1位置Xcの操作手段404を第2位置Ycへと操作する場合には、検出手段144Xが操作手段404の動きを検出してその検出信号を電子音制御部250に送信する。そのため電子音制御部250の制御により、操作手段404が操作中である旨の電子音をスピーカ251が発生し始める。操作手段404が第2位置Ycに達すると、検出手段144Yが操作手段404を検出してその検出信号を電子音制御部250に送信する。そして、電子音制御部250の制御によりスピーカ251からの電子音の発生を終了する。
このようにすることによって、電子音の発生によって遊技者に対して操作手段404の操作を体感させることも可能である。特に電子音であるため、その音の種類の選択、変更等が容易であり、他の効果音と組み合わせることにより、演出効果の向上を図ることも可能である。なお、操作手段404の操作中に発生する電子音は、遊技者に対して操作手段404の操作感覚を喚起できるものであれば自由に選択可能である。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、実施形態では、十字キー15により所定操作が行われた場合(所定条件の成立の一例)に進行状況報知画像81の表示態様を変更し、また十字キー15により特定操作が行われた場合に進行状況報知画像81の表示/非表示を切り換えるように構成した例を示したが、演出の進行状況、遊技状態、大当たり期待度等に応じて自動的に進行状況報知画像81の表示態様を変更し、或いは進行状況報知画像81の表示/非表示を変更するように構成してもよい。例えば、図柄変動開始時に全体画像Xによる進行状況報知画像81を表示した後、通常変動中は通常変動詳細画像Y1による進行状況報知画像81に、ノーマルリーチ演出中はノーマルリーチ詳細画像Y2による進行状況報知画像81に自動的に変更してもよい。また例えば、演出図柄変動演出(演出)の結果として遊技者にとって有益な結果を表示する場合(例えば「勝利」、「大当たり」等)に進行状況報知画像81の表示態様を変更し、或いは進行状況報知画像81の表示/非表示を切り換えるように構成してもよい。
例えば第3予告期間に対してボタン演出が選択された場合には、第3予告期間に対応する演出パーツ画像84をボタン演出に対応する画像とする等、S34の予告演出抽選処理の結果に対応する進行状況報知画像81を表示してもよい。またこの場合、操作誘導画像86を進行状況報知画像81上に表示してもよい。
進行状況報知画像81の詳細画像を表示する場合、全体画像を例えば縮小表示により同時に表示してもよい。
遊技者操作を伴う操作演出における遊技者操作の有無、大当たり期待度等に応じて、進行状況報知画像81を複数種類設けてもよい。それら複数種類の進行状況報知画像81では、例えば操作タイミング(操作誘導画像86が表示されるタイミング)や、進行状況報知画像81上で進行度合い報知画像83が進む速度を異ならせてもよい。
実施形態では進行状況報知画像81の詳細度(縮尺)を変更可能としたが、その詳細度を更に細かく変更可能としてもよい。
第1〜第3予告期間等の各予告期間に実行される予告演出を別のタイミングで実行可能としてもよい。
また遊技機本体200から突出する突出体として、レバー式の操作手段402,403,404、可動演出手段221等を例示しているが、これらに限定されるものではなく、他の種類のもの、他の構造のものでもよい。また操作手段402、可動演出手段221を収納する第3位置Zは、取り扱い上それらが障害にならない位置であればよい。
操作感覚喚起手段146は操作抵抗式、機械的操作音式、電子音式を各実施形態に例示しているが、他の構造、形式の操作抵抗式、機械的操作音式、電子音式等でもよいし、操作感覚を喚起できるものであれば、どのような喚起要素を利用したものでもよい。例えば、操作手段140,401,402,403,404の操作時に、その操作手段140,401,402,403,404が振動する振動式でもよい。また操作手段140,401,402,403,404の操作時に、遊技者に対してある種の軽い疼痛感を与えるものでもよい。その他、送風、温熱、冷熱を利用してもよい。
また操作感覚喚起手段146は操作手段140,401,402,403,404を第1位置Xcから第2位置Ycへと操作する場合、逆に第2位置Ycから第1位置Xcへと操作する場合の内、その前者の操作について遊技者に操作感覚を喚起させるようになっておれば十分であり、前者についてのみ喚起機能を有するものでもよいし、前者及び後者の両方の喚起機能を有するものでもよい。逆に後者についてのみ喚起機能を有するものでもよい。
更に操作感覚喚起手段146は、操作手段140の第1位置Xcと第2位置Ycとの間の操作範囲の内、その第1位置Xc及び第2位置Ycを含む全範囲、又は両端の第1位置Xc及び第2位置Ycを除く範囲で連続的又は間欠的に喚起機能を奏するように構成してもよいし、第1位置Xc及び第2位置Ycの近傍のある範囲を除く中間部分で連続的又は間欠的に喚起機能を奏するように構成してもよい。
突出体として操作手段402,403,404、可動演出手段221を例示しているが、これら以外のものでもよい。例えば、突出体は収納時以外の通常時には固定状態にある固定体でもよいし、通常時に動きを伴う可動体でもよい。
また操作手段402,403,404、可動演出手段221等の突出体を遊技機本体の近傍の第3位置Zに収納する場合、その突出体を支点廻りに回動させて収納するのが一般的であるが、遊技機本体から分離せずに収納可能であれば十分であり、その突出体は回転運動、直線運動等の何れの運動形態で収納することも可能である。
突出体はそれが通常保持される第1位置Xcから第3位置Zへと収納するのが一般的であるが、第2位置Ycを経由して第3位置Zへと収納するようにしてもよい。また突出体は第1位置Xcと第2位置Ycとの少なくとも一方のときに遊技機本体側の平面投影領域から食み出す構成であればよい。
実施形態では、突出体は遊技機本体200から分離せずに該遊技機本体200の近傍に収納可能にしているが、遊技機本体200の近傍に変位可能であればよい。突出体を構成する可動体は、遊技機本体200に第1位置Xcと第2位置Ycとの間で変位可能であり、その第1位置Xcと第2位置Ycとの一方の位置から遊技機本体200の近傍に位置する第3位置Zに変位可能であればよい。
また第1位置Xc及び/又は第2位置Ycは、可動体を除く遊技機主要部分の平面投影領域から可動体の少なくとも一部が食み出す位置であり、第3位置Zは、可動体を除く遊技機主要部分の平面投影領域から可動体の全部が食み出さない位置であってもよい。
更に可動体は、操作手段402に例示するように、第1位置Xcから第2位置Ycへの変位を遊技の一部として用いられるものであり、第1位置Xcと第2位置Ycとの一方の位置から第3位置Zへの変位を遊技の一部として用いられないものであってもよい。
また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機、スロットマシン等の各種遊技機において同様に実施することが可能である。
2 外枠
4 前枠
140,401,402,403 操作手段
142 支持手段
143 付勢手段
144,144X、144Y 検出手段
146 操作感覚喚起手段
166 抵抗付与部
167 弾性押圧部
200 遊技機本体
221 可動演出手段
Xc 第1位置
Yc 第2位置
Z 第3位置
4 前枠
140,401,402,403 操作手段
142 支持手段
143 付勢手段
144,144X、144Y 検出手段
146 操作感覚喚起手段
166 抵抗付与部
167 弾性押圧部
200 遊技機本体
221 可動演出手段
Xc 第1位置
Yc 第2位置
Z 第3位置
本発明は、遊技者が第1位置から第2位置へと操作可能な操作手段と、該操作手段の前記第2位置への操作を検出する検出手段とを備えた遊技機において、前記操作手段の前記第1位置と前記第2位置との操作範囲内に、遊技者に対して前記操作手段の操作感覚を喚起させる操作感覚喚起手段を備え、前記操作感覚喚起手段は、前記操作手段を前記第1位置から前記第2位置へと操作する場合に、前記操作手段の操作に連動して操作感覚喚起音を発生させ、前記操作手段を前記第2位置から前記第1位置へと戻す場合に、前記操作感覚喚起音を発生させないようにしたものである。
本発明は、遊技者が第1位置から第2位置へと操作可能な操作手段と、該操作手段の前記第2位置への操作を検出する検出手段とを備えた遊技機において、前記操作手段は前記第1位置から前記第2位置への操作力を解除したときに、前記第1位置から前記第2位置への操作時と同じ経路上を前記第1位置へと復帰可能であり、前記操作手段の前記第1位置と前記第2位置との操作範囲内に、遊技者に対して前記操作手段の操作感覚を喚起させる操作感覚喚起手段を備え、前記操作感覚喚起手段は、前記操作手段に連動して操作方向及び復帰方向に相対移動可能な相対移動部材を備え、前記相対移動部材は、前記操作手段の操作力を解除した場合に操作感覚喚起音を発生せずに前記復帰方向に相対移動し、前記操作手段を第2位置へと操作した場合に操作感覚喚起音を発生して前記操作方向に相対移動するものである。
Claims (6)
- 遊技者が第1位置から第2位置へと操作可能な操作手段と、該操作手段の前記第2位置への操作を検出する検出手段とを備えた遊技機において、
前記操作手段の前記第1位置と前記第2位置との操作範囲内に、遊技者に対して前記操作手段の操作感覚を喚起させる操作感覚喚起手段を備えた
ことを特徴とする遊技機。 - 前記操作感覚喚起手段は少なくとも前記操作手段を前記第1位置から前記第2位置へと操作するときの操作感覚を喚起させる
ことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記操作感覚喚起手段は前記操作手段の前記第1位置から前記第2位置への操作に連動して操作抵抗を増加させる抵抗式である
ことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。 - 前記操作感覚喚起手段は段階的に操作抵抗を増加させる
ことを特徴とする請求項3に記載の遊技機。 - 前記操作感覚喚起手段は前記操作手段の操作に連動して音を発生させる音式である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。 - 前記操作感覚喚起手段は機械音式である
ことを特徴とする請求項5に記載の遊技機。
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2016
- 2016-05-16 JP JP2016098014A patent/JP2017205169A/ja active Pending
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