JP2017200926A - 第一選択の抗TNEα療法に失敗したクローン病患者を治療するためのラキニモドの使用 - Google Patents
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Abstract
【課題】抗TNFα耐性のクローン病に罹患したヒト患者を治療するための方法、非繊維狭窄性クローン病に罹患したヒト患者を治療する方法、および外科的に治療されたことがないクローン病に罹患したヒト患者を治療する方法。
【解決手段】抗TNFα耐性のクローン病に罹患したヒト患者、非繊維狭窄性クローン病に罹患したヒト患者、及び外科的に治療されたことがないクローン病に罹患したヒト患者を治療するために有効な或る量のラキニモド又はその医薬的に許容可能な塩を定期的に投与する方法。又、クローン病に罹患したヒト患者において臨床的寛解を誘導または維持する方法であって、前記患者を治療するために有効な或る量のラキニモドを定期的に投与することを含んでなり、該ラキニモドの量が0.5mg/日である方法。
【選択図】なし
【解決手段】抗TNFα耐性のクローン病に罹患したヒト患者、非繊維狭窄性クローン病に罹患したヒト患者、及び外科的に治療されたことがないクローン病に罹患したヒト患者を治療するために有効な或る量のラキニモド又はその医薬的に許容可能な塩を定期的に投与する方法。又、クローン病に罹患したヒト患者において臨床的寛解を誘導または維持する方法であって、前記患者を治療するために有効な或る量のラキニモドを定期的に投与することを含んでなり、該ラキニモドの量が0.5mg/日である方法。
【選択図】なし
Description
本出願は2012年2月3日付提出の米国仮出願番号61/595,0006の優先権を主張するものであり、その全内容を本明細書の一部として援用する。
本出願の全体を通して、種々の刊行物が引用される。これら刊行物の開示内容は、その全内容を、本発明が属する技術の状態をより十分に記述するために、本明細書の一部として本願に援用する。
クローン病(CD)および潰瘍性大腸炎(UC)は、二つの主な種類の炎症性腸疾患(IBD)である…IBDは、胃腸管(GI)における一群の非特異的な突発性炎症性疾患の包括的分類であり、分類不能大腸炎(Indeterminate Colitis;IC)も含まれる。不確定大腸炎とは、CDとUCの識別が不可能なIBD症例の15%以下が該当する(Kasper, 2008)。CDおよびUCの両者とも、本来的に慢性になる傾向があり、悪化および寛解に特徴づけられる経過を辿る。
CDは、IG管の如何なる部位にも生じる可能性があるが、最も普通には遠位回腸および大腸を冒す。それは、正常組織の「スキップ」領域に散在する胃腸壁の経壁的炎症を特徴とし、これは該疾患の内視鏡的およびX線的な外観に導く。その症例の半数において、生検サンプルは非乾酪変性肉芽腫の特徴的な組織像を示す(Friedman, 2001)。
CDは、通常は急性または慢性の腸炎として現れるが、その炎症プロセスは一つまたは二つの疾患パターンへと発展する:即ち、繊維狭窄閉塞パターンまたは穿通瘻孔パターンであり、それぞれが異なる治療および予後を有する(Friedman, 2001)。
クローン病の最も普通の初期症状は、瘻孔または穿通を伴わない純粋な炎症であるにもかわらず、CD患者の70%超が、診断の10年以内に更に複雑な疾患コースへと進行する。これら患者の3分の1超が、腸閉塞の可能性をもった腸ルーメンの進行性狭窄により呈される明確な繊維狭窄フェノタイプを発症する。何れのCD患者が繊維狭窄疾患フェノタイプを発送するか、および如何なる時間フレームにおいてこれらの変化が生じるかは、現在のところ未だ知られていない(Rieder, 2011)。繊維狭窄性クローン病は医学的療法に反応せず、内視鏡的または外科的な治療には応答しない(Foehlich, 2007)。
クローン病の特徴的な炎症症状は、腹痛、下痢、発熱および体重減少であり、これらは腸の瘻形成、閉塞またはその両方を併発する可能性がある。瘻形成は、隣接する腸、皮膚、膀胱、または他の部位に生じ得る。閉塞は、もし存在するならば、腸壁の浮腫および痙攣に起因して最初は間欠的である;更なる進行により、慢性の瘢痕および狭窄症を導かれる可能性がある。肛門周囲の疾患は普通であり、肛門瘻、肛門周囲瘻、または膿瘍を呈する可能性がある(Friedman, 2001; Wu, 2007)。
腸管外の症状もまた生じる可能性があり、それには関節炎(例えば、抹消関節炎、強直性脊椎炎)、皮膚病巣(例えば、結節性紅斑、壊疸性膿皮症)、眼球併発症(例えば、虹彩炎、ブドウ膜炎)、および肝臓障害(例えば、肝脂肪変性、原発性硬化性胆管炎)が含まれる(Friedman, 2001; Wu, 2007)。
CDの発症率は、異なる地理的領域内で変化する。US、UK、ノルウェーおよびスエーデンのような北方の国々は高率を有する。USにおけるCDの発症率は、約10,000人当たり7人である。南欧、南アフリカおよびオーストラリアの国々は、10,000人当たり0.9〜3.1人の低い発症率を有する。この病気は、アジアおよび南アメリカでは稀である(Friedman, 2001)。
クローン病発症のピーク年齢は15〜30歳の間であり、第二のピークは60歳〜80歳の間である(Friedman, 2001)。
CDの根本的な原因は知られていない。CDの病態生理学に影響を及ぼす四つの基本的な因子が存在する:即ち、性別、免疫失調症、上皮性関門機能不全、および微生物叢構成である。証拠によれば、遺伝的素因によって、環境、食事または感染物質に対する無秩序な腸内免疫応答が導かれることが示唆される(Friedman, 2001; Wen, 2004)。多くの研究によって、CDはT−ヘルパー1(TH−1)に媒介された疾患であること、また広範な炎症誘発性サイトカイン[インターロイキン(IL)−1、IL−2および腫瘍壊死因子(TNF)−α]の産生、並びに炎症誘発性反応および抗炎症性反応の不均衡に導く過剰なTh1細胞活性が、CDの重要な構成要素であることが示唆されている(Hendrickson, 2002)。しかしながら、如何なる刺激性抗原も同定されていない。
重要な診断試験がない状態で、クローン病の診断は内視鏡的、放射線透視的、並びに病巣、非対称経壁もしくは肉芽腫の特徴に基づいている。実験室的異常には、上昇した沈降速度およびC反応性タンパク質(CRP)のような炎症の非特異的マーカーが含まれる。更に重篤な症例の場合、所見には低アルブミン血症、貧血および白血球増多症が含められる(Friedman, 2001; Wu, 2007)。
CDについては、決定的な治療法または療法が存在しない。主な治療上のゴールは、徴候および症状の軽減、寛解の誘導および維持であり、最も重要なことは疾患の進行および合併症の防止である。
寛解の誘導および/またはその維持においては、スルファサラジンおよび他の5−アミノサリチル酸薬剤、メトロニダゾールおよびシプロフロキサチンのような抗生物質、副腎皮質ステロイド、アザチオプリンおよび6−メルカプトプリンのような免疫抑制剤、並びに白血球浸潤を防止する抗TNFα剤、および抗インテグリンのような生物学的製剤が有用であることが示されている(Targan, 1977; Hanauer, 2002; Colombel, 2007; Ghosh, 2003; Sandborn, 2005; Schreiber, 2005; Schreiber, 2007; Kozuch, 2008)。しかしながら、これら医薬品の多くは控えめに有効であるに過ぎず、また困難な副作用を伴っている(Hommes, 2003; Thomas, 2004; Colombel, 2004; Van Assche, 2005; Vermeire, 2003; Sweetman, 2006)。加えて、より新しい生物学的製剤は、比較的不便な非経口投与経路を有するものである。
治療12月目における抗TNFαに対する応答性の喪失は、単位時間投与量(dose intensification)により判断したときには患者の23〜46%で生じ、また薬物中断率により評価したときには5〜13%で生じる。患者の症状は、治療を変更することなく非常に頻繁に回復する可能性があるので、応答性喪失の管理は用心深く待機する期間を考慮すべきである。そうしないのであれば、臨床的悪化の原因である正しい機構を同定するのが賢明である。症状が炎症性IBD活性から生じることが確認されたならば、薬物レベルおよび抗薬物抗体の測定によって、治療に対する非遵守性、即ち、抗TNFαの免疫原性と、非免疫クリアランス、即ち十分なTNFαレベルにも拘わらずチェックされない炎症との間の識別を補助することができる。後者の所見は、もう一つ別の分類の免疫モジュレータへのスイッチングによって最良に扱われる可能性があり、ここでの低い薬物レベルは、おそらくは単位時間投与量またはもう一つの抗TNFαへのスイッチングによって扱われるべきであろう(S. Ben-Horin; Alimentary Pharmacology & Therapeutics.2011; 33(9):987-995.)。
従って、現在入手可能なオプションよりも良好なリスク−利益プロファイル、および更に便利な投与経路をもった代替療法についての決定的な必要性が存在する。
ここでは、ラキニモドを用いてクローン病を治療する方法が開示される。ラキニモドは、経口での高い生体利用性をもった新規な合成化合物であり、再発寛解性の多発性硬化症(MS)のための経口製剤として示唆されてきた。ラキニモドおよびそのナトリウム塩形態は、例えば米国特許第6,077,851号に記載されている。
この出願は、抗TNFα耐性のクローン病に罹患したヒト患者を治療するための方法であって、前記患者に対して、前記患者を治療するために有効な或る量のラキニモドまたはその医薬的に許容可能な塩を定期的に投与することを含んでなる方法を提供する。
この出願はまた、非繊維狭窄性クローン病に罹患したヒト患者を治療する方法であって、前記患者に対して、前記患者を治療するために有効な或る量のラキニモドまたはその医薬的に許容可能な塩を定期的に投与することを含んでなる方法を提供する。
この出願はまた、クローン病に罹患したヒト患者を治療する方法であって、前記患者に対して、前記患者を治療するために有効な或る量のラキニモドまたはその医薬的に許容可能な塩を定期的に投与することを含んでなり、前記患者のクローン病は外科的に治療されたことがない方法を提供する。
この出願はまた、抗TNFα耐性のクローン病に罹患した患者を治療するためのラキニモドの使用を提供する。
この出願はまた、抗TNFα耐性のクローン病に罹患した被験者の治療に使用するための、ラキニモドを含有する医薬組成物を提供する。
この出願はまた、非繊維狭窄性クローン病に罹患した患者を治療するための、ラキニモドの使用を提供する。
この出願はまた、非繊維狭窄性クローン病に罹患した被験者を治療することにおいて使用するためのラキニモドを含有する医薬組成物を提供する。
この出願はまた、クローン病に罹患した患者を治療するためのラキニモドの使用であって、前記クローン病は外科的に治療されたことがない使用を提供する。
この出願はまた、クローン病に罹患した患者を治療することにおいて使用するためのラキニモドを含有する医薬組成物であって、前記クローン病は外科的に治療されたことがない医薬組成物を提供する。
この出願はまた、クローン病に罹患したヒト患者における臨床的寛解を誘導または維持する方法であって、前記患者における臨床的寛解を誘導または維持するのに有効な或る量のラキニモドを定期的に投与することを含んでなり、前記ラキニモドの量は0.5mg/日未満である方法を提供する。
この出願はまた、クローン病に罹患したヒト患者において臨床的寛解を誘導または維持するための、0.5mg/日未満のラキニモドの一日投与量の使用を提供する。
この出願はまた、クローン病に罹患したヒト患者において臨床的寛解を誘導または維持するための、0.5mg未満のラキニモドの単位投与量を含有してなる医薬組成物を提供する。
この出願は、抗TNFα耐性のクローン病に罹患したヒト患者を治療するための方法であって、前記患者に対して、前記患者を治療するために有効な或る量のラキニモドまたはその医薬的に許容可能な塩を定期的に投与することを含んでなる方法を提供する。
一つの実施形態において、前記クローン病は非繊維狭窄性クローン病である。もう一つの実施形態において、前記クローン病は炎症性クローン病である。
一つの実施形態において、前記クローン病はステロイド耐性クローン病である。もう一つの実施形態において、前記患者のクローン病は外科的に治療されたことがない。
もう一つの実施形態において、前記クローン病は、インフリキシマブ、アダリミマブ、セルトリズマブ、またはナタリズマブを用いる抗TNFα治療に対して耐性である。更にもう一つの実施形態において、前記患者は抗TNFα治療を受けたことがない。
この出願はまた、非繊維狭窄性クローン病に罹患したヒト患者を治療する方法であって、前記患者に対して、前記患者を治療するために有効な或る量のラキニモドまたはその医薬的に許容可能な塩を定期的に投与することを含んでなる方法を提供する。
一つの実施形態において、前記非繊維狭窄性クローン病は炎症性クローン病である。もう一つの実施形態において、前記クローン病はステロイド耐性のクローン病である。更にもう一つの実施形態において、前記患者のクローン病は外科的に治療されたことがないものである。
この出願はまた、クローン病に罹患したヒト患者を治療する方法であって、前記患者に対して、前記患者を治療するのに有効な或る量のラキニモドまたはその医薬的に許容可能な塩を定期的に投与することを含んでなり、前記患者のクローン病は外科的に治療されたことがないものである方法を提供する。一つの実施形態において、前記クローン病はステロイド耐性のクローン病である。
一実施形態において、前記ラキニモドの量は、前記被験者のクローン病の症状を軽減し、前記被験者において臨床的応答を誘導し、臨床的寛解を維持し、疾患進行を阻止し、または疾患の合併を阻止するために効果的である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの医薬的に許容可能な塩は、ラキニモドナトリウムである。
一つの実施形態において、前記定期的投与は経口である。もう一つの実施形態において、前記量はラキニモド0.5mgの単位投与量で投与される。もう一つの実施形態において、前記量はラキニモド0.25mgの単位投与量で投与される。もう一つの実施形態において、前記定期的投与は毎日投与で行われる。
一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は、前記患者において臨床的寛解を誘導するために有効である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は、前記患者において臨床的寛解を維持するために有効である。更にもう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は、前記患者において臨床的寛解を誘導および維持するために有効である。
一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は0.1〜1.0mg/日である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は0.1〜0.75mg/日である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は0.2〜1.0mg/日である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は0.25〜1.0mg/日である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は0.2〜0.5mg/日である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は0.25〜0.5mg/日である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は0.3〜0.7mg/日である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は0.25mg/日である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は0.5mg/日である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は1.0mg/日である。
一つの実施形態において、前記ラキニモドは、他のクローン病治療と共に補助療法として投与される。もう一つの実施形態において、前記他のクローン病治療は、経口で投与されるステロイド、6−メルカプトプリン、アザチオプリン、およびメトトレキセートである。
この出願はまた、抗TNFα耐性のクローン病に罹患した患者を治療するための、ラキニモドの使用を提供する。この出願は更に、抗TNFα耐性クローン病に罹患した被験者を治療することに使用するための、ラキニモドを含有してなる医薬組成物を提供する。
この出願はまた、非繊維狭窄性クローン病に罹患した患者を治療するための、ラキニモドの使用を提供する。この出願は更に、非繊維狭窄性クローン病に罹患した被験者を治療することにおいて使用するための、ラキニモドを含有してなる医薬組成物を提供する。
この出願はまた、クローン病に罹患した患者を治療するためのラキニモドの使用であって、前記クローン病は外科的に治療されたことがない使用を提供する。この出願は更に、クローン病に罹患した患者を治療することにおいて使用するための、ラキニモドを含有してなる医薬組成物であって、前記クローン病は外科的に治療されたことがない医薬組成物を提供する。
この出願はまた、クローン病に罹患したヒト患者において臨床的寛解を誘導または維持する方法であって、前記患者において臨床的寛解を誘導または維持するために有効な或る量のラキニモドを定期的に投与することを含んでなり、前記ラキニモドの量は0.5mg/日未満である方法。
一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は、前記患者において臨床的寛解を誘導するために有効である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は、前記患者において臨床的寛解を維持するために有効である。更にもう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は、前記患者において臨床的寛解を誘導および維持するために有効である。
一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は0.1〜0.45mg/日である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は0.1mg/日である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は0.2mg/日である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は0.25mg/日である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は0.3mg/日である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は0.4mg/日である。もう一つの実施形態において、前記ラキニモドの量は0.45mg/日である。
この出願はまた、クローン病に罹患したヒト患者において臨床的寛解を誘導または維持するための、0.5mg/日未満の一日投与量のラキニモドの使用を提供する。この出願は更に、クローン病に罹患したヒト患者において臨床的寛解を誘導または維持するための、0.5mg未満の一日投与量のラキニモドの単位投与量を含有してなる医薬組成物を提供する。
上述した実施形態について、ここに開示された各実施形態は、他の開示された実施形態の各々に適用可能であるものと想定される。加えて、医薬組成物の実施形態に記載された要素はここに記載する方法および使用の実施形態においても使用でき、その逆もまた同様である。
この出願において使用されるラキニモドの医薬的に許容可能な塩には、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、銅、亜鉛、アルミニウム、および鉄の塩が含まれる。ラキニモドの塩形成および該塩の調製方法は、例えば米国特許出願公開番号2005/0192315およびPCT国際出願公開番号WO・2005/074899に記載されており、その各々を本明細書の一部として本願に援用する。
投与量単位は、一つの化合物または化合物の混合物を含有してよい。投与量単位は、錠剤、カプセル、丸薬、粉末および顆粒のような経口投与形態のために調製することができる。
ラキニモドは、意図した投与形態に関して適切に選択され、且つ従来の医薬プラクティスに一致するような適切な医薬的希釈剤、増量剤、賦形剤またはキャリア(ここでは医薬的に許容可能なキャリアと総称する)との混合物として投与することができる。該単位は、経口投与のために適切な形態であろう。ラキニモドは単独で投与することもできるが、一般には医薬的に許容可能なキャリアと混合され、錠剤もしくはカプセル、リポソーム、または凝集した粉末として同時に投与される。適切な固体キャリアの例には、ラクトース、蔗糖、ゼラチンおよび寒天が含まれる。カプセルまたは錠剤は容易に製剤化でき、且つ嚥下または咀嚼することができる;他の固体形態には、顆粒およびバルク粉末が含まれる。錠剤は、適切なバインダ、潤滑剤、希釈剤、崩壊剤、着色剤、香料、流れ誘導剤、および溶融剤を含有してよい。本発明の経口投与形態を製剤化するために使用し得る技術、医薬的に許容可能なキャリアおよび賦形剤の具体的な例は、米国特許出願公開番号2005/0192315、PCT国際出願公開番号WO・2005/074899、WO・2007/047863、およびWO・2007/146248に記載されており、その各々を本明細書の一部として本願に援用する。
本発明において有用な投与量形態を作製するための一般的な技術および組成物は、次の参考文献に記載されている:7現代の薬学第9章および第10章(Lieberman et al., 1981);医薬剤形:錠剤(Lieberman et al., 1981);医薬剤形への序第二版(1976);レミングトンの薬学第17版(Mack Publishing Company, Easton, Pa., 1985);薬学における進歩(David Ganderton, Trevor Jones, Eds., 1992);薬学における進歩第7巻(David Ganderton, Trevor Jones, James McGinity, Eds., 1995);医薬剤形のための水性ポリマーコーティング(Drugs and the Pharmaceutical Sciences, Series 36 (James McGinity, Ed., 1989));医薬粒子キャリア:治療的応用:薬物および薬学第61巻(Alain Rolland, Ed., 1993);胃腸管への薬物送達(Ellis Horwood Books in the Biological Sciences. Series in Pharmaceutical Technology; J. G. Hardy, S. S. Davis, Clive G. Wilson, Eds.);現代の医薬および薬学第40巻(Gilbert S. Banker, Christopher T. Rhodes, Eds.)。これらの参照文献については、それらの全体を本願の一部として援用する。
錠剤は、適切なバインダ、潤滑剤、崩壊剤、着色剤、香料、流れ誘導剤、および溶融剤を含有してもよい。例えば、錠剤またはカプセルの剤形での経口投与について、活性薬物成分は、経口で無毒の医薬的の許容可能な不活性なキャリア、例えばラクトース、ゼラチン、寒天、澱粉、蔗糖、グルコース、メチルセルロース、リン酸二カルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、ソルビトール、および微結晶セルロース等と組み合わせることができる。適切なバインダには、澱粉、ゼラチン、グルコースまたはβ−ラクトースのような天然の糖、コーンスターチ、天然および合成のガム、例えばアカシア、トラガカンスまたはアルギン酸ナトリウム、ポビドン、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、およびワックス等が含まれる。これらの剤形に使用される潤滑剤には、オレイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、安息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム、ステアリン酸、ステアリルフマル酸ナトリウム、およびタルク等が含まれる。崩壊剤には、澱粉、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガム、クロスカルメロースナトリウム、および澱粉グリコール酸ナトリウム等が含まれる。
<用語>
ここで用いるとき、別途述べない限り、次の用語の各々は以下に記載の定義を有するものとする。
ここで用いるとき、別途述べない限り、次の用語の各々は以下に記載の定義を有するものとする。
ここで用いるとき、「ラキニモド」とは、ラキニモド酸またはその医薬的に許容可能な塩を意味する。
ここで用いるとき、「ベースライン」にいる被験者または患者とは、ラキニモドの定期的投与を開始する前の被験者または患者である。
ここで用いるとき、数値または範囲の文脈において、「約」の語は、明細書または特許請求の範囲に記載された数値または範囲の±10%を意味する。
ミリグラムで測定されたラキニモドの「量」または「分量」は、製剤の形態にかかわらず、製剤中に存在するラキニモド酸のミリグラム数を言う。
ここで用いるとき、「負荷用量」とは、より低い「計画用量」または「維持用量」に低下させる前に、治療コースの最初に与えられる初期のより高い薬物投与量を言う。
疾患または状態に罹患した患者におけるように、ここで用いる「罹患した」とは、当該疾患または状態を有すると断定的に診断された患者を意味する。例えば、抗TNFα耐性クローン病に罹患した患者とは、抗TNFα耐性クローン病を有すると断定的に診断された患者を意味する。疾患または状態の診断は、当該技術において知られた適切な方法の何れかを用いて実施することができる。例えば、抗TNFα耐性クローン病は、クローン病患者に対して抗TNFα治療剤を投与し、患者が反応するかどうか及びどのように反応するかを評価することによって診断することができる。従って、本発明の一実施形態において、この方法は、患者が抗TNFα耐性クローン病患者であるかどうか、該患者が非繊維狭窄性クローン病患者であるかどうか、該患者がステロイド耐性クローン病患者であるかどうか、または該患者が未だ外科的に治療されたことのないクローン病の患者であるかどうかを決定する工程を含んでいる。
疾患または障害に関連した「症状」には、該疾患または障害に関連した如何なる臨床的または実験室的な徴候も含まれ、被験者が感じ取ることができ、または観察できるものに限定されない。
ここで用いるとき、「クローン病活性指数」または「CDAI」とは、クローン病患者の症状を定量化するために、1976年(Best, 1976)にWRベスト(WR Best)およびイリノイ州における中西部地域ヘルスセンターの同僚等によって開発された治験ツールである。この指数は、クローン病活性の評価のための最も広範に使用される手段であり(Best, 1976; Best, 1979; Sandborn, 2002)、八つの因子/変数からなっている。
これら変数の最初の4つ及び37.8℃を越える発熱の存在は、被験者の日誌での自己申告とし、残りの4つは治験来診時に評価する。身長及び標準体重の評価は、標準の身長−体重表に基づいている。
全体のCDAIスコアは、0〜約600に亘っており、ここではスコアが高いほど疾患の活性が高い。150ポイント未満のCDAIスコアは、クローン病の「臨床的寛解」を示し、150〜219ポイントは「活性で温和なクローン病を示し、220〜450ポイントは「活性で中程度のクローン病」を示し、また450を超えるポイントは「活性で重篤なクローン病」を示す。
ここで用いるとき、「抗TNF耐性クローン病」は、抗TNFα療法に対して非応答性または耐性であるクローン病を意味する。特に、患者はが二つの臨床的に承認された投与量の抗TNFα療法に対する初期応答を有さず、または最初は応答したが、1年以内に応答性を喪失し、または不耐性を生じたならば、彼らは抗TNFα耐性クローン病に罹患している。クローン病の患者はまた、特定の抗TNFα療法に対して耐性である可能性がある(Mannon, 2007)。
「臨床的応答」とは、被験者のクローン病の症状が、重篤度および/または数において減少したことを意味する。「臨床的寛解」とは、被験者のクローン病症状が定義されたレベル、例えば、CDAIスケール上で150ポイント未満にまで減少したことを意味する。「臨床的寛解」および「臨床的応答」は、クローン病の治療のための新規医薬製品の開発に際して、EMEAドラフトガイドラインに従って測定されてよい。EMEAガイドラインは、「臨床的寛解」を、治療期間の終了時点においてベースラインと比較したときに、CDAIスコアにおける150ポイント未満の合計スコアまでの減少として定義し、また「臨床的応答」を、寛解が達成されたか或いは合計CDAIスコアにおいて少なくとも100ポイントの減少が観察されたものとして定義している(EMEA, 2007)。
「不確定大腸炎」または「IC」は、結腸切除の前の大腸鏡検査または大腸生検の何れかに際して、潰瘍性大腸炎(UC)またはクローン病(CD)の確定診断がなされていない幾つかの形態の炎症性腸疾患を持った患者において臨床的に使用される。不確定大腸炎と診断された幾人かの患者はUCまたはCDを発症するに至ったが、治験により、多くの患者は10年の中央値追跡期間に亘って不確定大腸炎を保持することが示されている(Guindi, 2004)。
被験者における疾患進行または疾患合併症の「阻害」とは、被験者において、疾患進行および/または疾患合併症を予防または低減することを意味する。
ここで用いるとき、「C反応性タンパク質」または「CRP」は炎症メディエータであり、そのレベルは急性炎症再発の条件下で上昇し、また炎症が治まれば迅速に正常化する。クローン病は、疾患挙動に従って特徴付けされてよい:即ち、主に非狭窄性で非貫通性(炎症)のもの、狭窄性のもの、または貫通性のものである(Silverberg, 2005)。下痢、疲労、または腹痛のような症状の起源(CDAIスコアに影響する)は、多因子性の可能性があり、必ずしも胃腸(GI)管の顕著な炎症性病巣の存在とは相関しない。優勢に非狭窄性で且つ非貫通性(炎症性)のクローン病は、高いCRPレベルによって特徴づけられる可能性がある。従って、CRPは炎症性疾患活性および治療に対する応答をモニターするための代理マーカーとして働く(Solem, 2005; Denis, 2007; Chamouard, 2006)。
ここで用いるとき、「カルプロテクチン」とは、顆粒球により放出される抗微生物タンパク質であり、カルシウムおよび亜鉛に結合する。このたんぱく質は糞便の中に検出することができ、その濃度は、腸腔の中に移動する多形核白血球(PMN)の数を反映する。従って、それは腸炎症についてのバイオマーカと考えられる。
ここで用いるとき、ラキニモドの量を参照するときの「有効な」とは、本発明の方法で使用したときに、不当な副作用(例えば毒性、刺激作用、またはアレルギー反応)を伴うことなく、合理的な恩恵/リスク比に見合った望ましい治療的応答を生じるのに十分なラキニモドの量を言う。
ここで用いるとき、「治療する」とは、例えば、病気の阻害、回帰、または安定化を誘導することを包含する。
ここで用いるとき、「医薬的に許容可能なキャリア」とは、不当な副作用(例えば毒性、刺激作用、またはアレルギー反応)を伴うことなく、合理的な恩恵/リスク比に見合った、ヒトおよび/または動物で使用するために適したキャリアまたは賦形剤を言う。それは、本化合物を被験者に送達するための、医薬的に許容可能な溶媒、懸濁剤、または媒体であることができる。
パラメータ範囲が与えられる場合は、当該範囲内の全ての整数、およびその10分の1もまた本発明によって提供されるものとして理解される。例えば、「5〜10%」には10.0%以下の、5.0%、5.1%、5.2%、5.3%、5.4%等が含まれる。
本発明は、以下の実験の詳細を参照することによって、より良好に理解されるであろう。しかし、当業者であれば、詳述された特定の実験は、後述する特許請求の範囲において更に十分に記載される本発明の例示に過ぎないことを容易に承認するであろう。
実施例1: 臨床試験(第IIa相)−活性な中程度のクローン病ないし重篤なクローン病における経口ラキニモドの評価(CD−LAQ−201)
第IIa相の、多重センターでのランダム化された二重盲検プラセボ対照による、逐次的コホートでの投与量範囲を発見する治験を行って、上記の活性な中程度のクローン病ないし重篤なクローン病におけるラキニモドの段階的に増大する投与量を評価した。
第IIa相の、多重センターでのランダム化された二重盲検プラセボ対照による、逐次的コホートでの投与量範囲を発見する治験を行って、上記の活性な中程度のクローン病ないし重篤なクローン病におけるラキニモドの段階的に増大する投与量を評価した。
<治験タイトル>
活性な中程度のクローン病ないし重篤なクローン病におけるラキニモドの段階的に増大する投与量の安全性、耐容性および臨床的効果を評価するための、第IIa相の、多重センターでのランダム化された二重盲検プラセボ対照による、連続的コホートでの投与量範囲を発見する治験
<参加する国およびサイトの数>
ヨーロッパ(ベルギー、フランス、イタリー、オランダ、スペイン、ポーランド、およびUK)、イスラエル、および南アフリカの、約51サイト。
活性な中程度のクローン病ないし重篤なクローン病におけるラキニモドの段階的に増大する投与量の安全性、耐容性および臨床的効果を評価するための、第IIa相の、多重センターでのランダム化された二重盲検プラセボ対照による、連続的コホートでの投与量範囲を発見する治験
<参加する国およびサイトの数>
ヨーロッパ(ベルギー、フランス、イタリー、オランダ、スペイン、ポーランド、およびUK)、イスラエル、および南アフリカの、約51サイト。
<被験者の数>
4つの異なる連続コホートが存在し、各コホートには2:1の比率でランダムに分けられた約45人の被験者が含まれていた(ラキニモドには〜30人、プラセボには〜15人)。全体で〜180までのクローン病患者が登録された。これらのうちから117人の患者がラキニモドの投与を受け、また63人の患者はプラセボの投与を受けた。
4つの異なる連続コホートが存在し、各コホートには2:1の比率でランダムに分けられた約45人の被験者が含まれていた(ラキニモドには〜30人、プラセボには〜15人)。全体で〜180までのクローン病患者が登録された。これらのうちから117人の患者がラキニモドの投与を受け、また63人の患者はプラセボの投与を受けた。
<治験用医薬品(IMP)&投与量>
ラキニモド0.5mgまたは対応するプラセボを含有する1以上のカプセルを、経口で1日1回投与した。
ラキニモド0.5mgまたは対応するプラセボを含有する1以上のカプセルを、経口で1日1回投与した。
第一のコホート:ラキニモド0.5mg(1×0.5)または対応するプラセボ;
第二のコホート:ラキニモド1.0mg(2×0.5)または対応するプラセボ;
第三のコホート:ラキニモド1.5mg(3×0.5)または対応するプラセボ;
および
第四のコホート:ラキニモド2.0mg(4×0.5)または対応するプラセボ。
第二のコホート:ラキニモド1.0mg(2×0.5)または対応するプラセボ;
第三のコホート:ラキニモド1.5mg(3×0.5)または対応するプラセボ;
および
第四のコホート:ラキニモド2.0mg(4×0.5)または対応するプラセボ。
カプセル当たり0.534mgのラキニモドナトリウム(0.5mgのラキニモド酸と等価である)を用いて、0.5mgのラキニモドカプセルを調製した。このカプセルは、PCT国際出願番号PCT/US2007/013721(WO2007/146248)に記載の0.6mgカプセルに比例したブレンドを使用して調製した。該カプセルは、本明細書の一部として本願に援用するPCT国際出願番号PCT/US2007/013721(WO2007/146248)に記載の方法に従って調製された。
治験薬物治療の最初の2日間は、維持用量/計画用量の2倍量の負荷用量計画に従って投与された。その後、第3日からは、1日の維持用量/計画用量の投与が開始された。
表2には、4つの治験コホートの各々について、1日に投与されたカプセルの数および合計投与量が要約されている。「BID」は、その用量が1日に2回投与されたことを示している。「QD」は、その投与量が1日に1回投与されたことを示している。
被験者は、スクリーニング期間は毎日CDAI日誌カードを保持することを要求され、またランダム化された場合には、治療期間および追跡期間についても毎日要求された。ベースライン来診の前、並びに第1,2,4,6,8および12週の各々の前に完成した7つの連続的な日誌から得られたスコアは、各時点における合計CDAIスコアに寄与する。
許容された以前の標準のケア治療は、本治験の全体(ここで定義された追跡期間を含む)を通して安定に保たれた。
<治験期間>
各コホート(用量群)を14週に亘って評価した。
各コホート(用量群)を14週に亘って評価した。
スクリーニング:1〜2週
治療期間:8週
追跡期間:4週
<治験対象集団>
220〜450(両端を含む)のクローン病活性指数(CDAI)スコアにより決定された、中程度から重篤な被験者までのクローン病(CD)被験者。
治療期間:8週
追跡期間:4週
<治験対象集団>
220〜450(両端を含む)のクローン病活性指数(CDAI)スコアにより決定された、中程度から重篤な被験者までのクローン病(CD)被験者。
<治験設計>
活性で中程度のクローン病ないし重篤なクローン病におけるラキニモドの段階的に増大する用量の安全性、許容度および臨床的効果を評価するための、第IIa相ランダム化二重盲検プラセボ対照の逐次的コホートでの用量範囲発見治験は、活性なCD被験者におけるラキニモドの耐容性および効果を評価するための最初の治験である。
活性で中程度のクローン病ないし重篤なクローン病におけるラキニモドの段階的に増大する用量の安全性、許容度および臨床的効果を評価するための、第IIa相ランダム化二重盲検プラセボ対照の逐次的コホートでの用量範囲発見治験は、活性なCD被験者におけるラキニモドの耐容性および効果を評価するための最初の治験である。
この治験は、1日当たり0.5mg、1.0mg、1.5mgおよび2.0mgにおいて、ラキニモドの用量を研究する。各投与量が、異なるコホートにおいて逐次研究された。
ベースラインの1〜2週前に、治験適格性について被験者を評価した。
約45人の適格性を有する被験者を、各コホートに割り当てた。被験者は、以下の治療アームの各々について2:1の比率でランダム化された:
1.経口ラキニモド(〜30人の被験者)。
1.経口ラキニモド(〜30人の被験者)。
2.対応する経口プラセボ(〜15人の被験者)。
次の2つの条件に合致したときにのみ、各々の逐次的コホートをスクリーニング/ランダム化する
1.先行するコホートについての少なくとも45人の被験者のランダム化、並びに先行するコホートのスクリーニングおよびランダム化の終了。
1.先行するコホートについての少なくとも45人の被験者のランダム化、並びに先行するコホートのスクリーニングおよびランダム化の終了。
2.次の投与量レベルに進むための安全性委員会の決定。
この決定は、先のコホートにおける少なくとも4週間の治療を完了した少なくとも15人の被験者のデータ、並びに先行するコホートの何れかについての治験において得られた他の全てのデータの検討に基づいていた。
全ての治験検査員には、スクリーニングおよび/またはランダム化が、先のコホートについて何時終了するか、および次のコホート/投与量レベルについて何時開始されるかが知らされる。スクリーニング相にいる全ての被験者は、(適格性を有していれば)先のコホートまたは次のコホートへと(ランダム化/ベースライン来診時に何れが開かれるとしても)ランダム化されることが許容される。
安全性委員会は、これら安全性評価の何れかにおいて、投与量を制限する毒性(DLT)に達したことを決定してよい。DLTについての基準は、予め定義されておらず、安全性委員会の最良の医学的判断にのみ基づいていた。
用量を制限する毒性に達した場合、安全性委員会には次の決定オプションが存在する:
1.次の投与量レベル/コホートへと進むことなく、現在のコホートを完了させる:および
2.その治験を直ちに終了させる。
1.次の投与量レベル/コホートへと進むことなく、現在のコホートを完了させる:および
2.その治験を直ちに終了させる。
予定された来診は、スクリーニング、ベースライン、並びに第1週,第2週,第4週,第6週および第8週に行われた。ラキニモド/プラセボでの治療は、第8週の来診において中止され、追跡/治験の完了来診は第12週に行われた。第8週の来診前に治験薬物を早期中断した被験者については、治験薬物中止の4週間(28日)以内に、追跡終了のための来診に移行した。
安全性の理由または他の理由での予定外の来診は、治験の間は何時でも実施された。
治験期間においては、ルーチンの安全性についての実験室試験およびPK分析に加えて、CDAIスコアが評価された。
先の薬物動態学治験に基づけば、1日の維持用量を約10〜12日間投薬した後に、ラキニモドは定常状態に達する。定常状態までの時間を減少させ、また応答までの時間を潜在的に縮小させるために、以下に説明する負荷用量計画を使用して、約6〜7日で定常状態レベルに達することを可能にした。
負荷用量計画の治験薬物が、治療(第1日/ベースラインおよびその後)の最初の2日に亘って与えられた。治験の最初の負荷用量は現場で投与される。この負荷用量は、最初の二日のための計画投与量の2倍であり、投与の際には12時間の間隔を置いて1日に2回(BID)投与される。その後、第3日から始まる投与量計画は、1日に1回の計画用量からなっている(表1参照)。
1. 第1日(ベースライン):薬物の負荷投与量(0時に現場おいて計画投与量、および12時に計画投与量)。合計投与量は計画投与量の2倍であった。
2. 第2日:治験薬物の負荷投与量(0時に計画投与量および12時に計画投与量。合計投与量は計画投与量の2倍であった。
3. 第3日:治験薬物の計画/維持用量
ケア治療の許容された以前の標準が、本治験の全体(ここで定義した追跡期間を含む)を通して維持された。
ケア治療の許容された以前の標準が、本治験の全体(ここで定義した追跡期間を含む)を通して維持された。
<PK分析>
薬物動態学的サブ治験(PK)−現場のサブセットで行われた補助的治験
PK分析のための血液サンプル--24時間プロファイル--は、第4週に第一のコホートの被験者から採取された(0.5mg/プラセボ)。
薬物動態学的サブ治験(PK)−現場のサブセットで行われた補助的治験
PK分析のための血液サンプル--24時間プロファイル--は、第4週に第一のコホートの被験者から採取された(0.5mg/プラセボ)。
一つの投与前サンプルが、定常状態コース評価の一部として、第1週に第一のコホートから採取された(0.5mg/プラセボ)。
集団PC治験(PPK)
PPK評価ののための血液サンプルが、第2週および第8週に、全てのコホートの全被験者から採集された。一つの投与前サンプルおよび投与後0.5〜6時間内の時点での一つのサンプルを採取した。
PPK評価ののための血液サンプルが、第2週および第8週に、全てのコホートの全被験者から採集された。一つの投与前サンプルおよび投与後0.5〜6時間内の時点での一つのサンプルを採取した。
<遺伝薬理学的サブ治験>
遺伝薬理学的サブ治験のための血液サンプルを、倫理委員会(EC)の承認を条件に別途のインフォームドコンセント書式に署名した全ての被験者から採取した。
遺伝薬理学的サブ治験のための血液サンプルを、倫理委員会(EC)の承認を条件に別途のインフォームドコンセント書式に署名した全ての被験者から採取した。
<治験の間に許容される併用薬剤>
一般に、許容された併用薬剤の投与量は、本治験の全体(追跡期間を含む)を通して安定に維持された。CDのための如何なる新たな薬剤/治療も、または投与量増加も、本治験治療期間の全体を通して本プロトコルでは許容されず、主要なプロトコル違反をもたらすものとされ、また治療の失敗と看做された。投与量または用量計画における減少もまた、本プロトコルでは許容されず、主要なプロトコル違反を生じるとされる。
一般に、許容された併用薬剤の投与量は、本治験の全体(追跡期間を含む)を通して安定に維持された。CDのための如何なる新たな薬剤/治療も、または投与量増加も、本治験治療期間の全体を通して本プロトコルでは許容されず、主要なプロトコル違反をもたらすものとされ、また治療の失敗と看做された。投与量または用量計画における減少もまた、本プロトコルでは許容されず、主要なプロトコル違反を生じるとされる。
本治験の治療期間全体を通して、CDの外科的治療、生物学的治療または免疫抑制薬は、治療の失敗と看做され、また早期の治療中断という結果を生じる。
5−ASA化合物
5−ASA化合物の使用は、本治験の全体を通して安定に維持された。
5−ASA化合物の使用は、本治験の全体を通して安定に維持された。
抗生物質
クローン病の治療のための抗生物質の使用は、本試験の全体を通して安定に維持された。(クローン病に関連しない)急性感染を管理することが許容された。
クローン病の治療のための抗生物質の使用は、本試験の全体を通して安定に維持された。(クローン病に関連しない)急性感染を管理することが許容された。
副腎皮質ステロイド
経口での副腎皮質ステロイドの投与量は、本治験の全体を通して安定なままである:
1. 経口での全身副腎皮質ステロイド:2.5mg/日以下(またはこれと等価な量)のプレニゾロンは、ベースラインに比較して増加または減少させる。
経口での副腎皮質ステロイドの投与量は、本治験の全体を通して安定なままである:
1. 経口での全身副腎皮質ステロイド:2.5mg/日以下(またはこれと等価な量)のプレニゾロンは、ベースラインに比較して増加または減少させる。
2. ブデゾニド:ベースライン医比較して変化は認められなかった。
3. IVまたはIMの副腎皮質ステロイドの投与量または副腎皮質浣腸は許容されなかった。
免疫抑制剤
プロトコル(AZT/6MP/MTX)により許容された免疫抑制剤治療は、本治験の全体を通して安定に維持された。新規な免疫抑制剤の追加は許容されない。
プロトコル(AZT/6MP/MTX)により許容された免疫抑制剤治療は、本治験の全体を通して安定に維持された。新規な免疫抑制剤の追加は許容されない。
その他
1. 止瀉薬、鎮痛剤、NSAIDおよび局所製剤が許容された(局所的皮膚薬、眼科ステロイドもしくは吸入ステロイド)。
1. 止瀉薬、鎮痛剤、NSAIDおよび局所製剤が許容された(局所的皮膚薬、眼科ステロイドもしくは吸入ステロイド)。
2. プロバイオティック薬の使用は、本治験を通して安定に維持された。
<算入/除外の基準>
算入基準
被験者は、有資格者であるためには全ての参入基準に適合しなければならない。
算入基準
被験者は、有資格者であるためには全ての参入基準に適合しなければならない。
1. 18〜75歳の男性および女性(両端を含む)。
2. スクリーニング前の少なくとも3月間クローン病と診断された被験者であって、内視鏡もしくは放射線医学(スクリーニング前36月以内および外科的切除の後に行われたもの)、または外科手術により適切に記録および支持されているもの。
3. 220〜450(両端を含む)のCDAIスコアにより決定される、中程度ないし重篤なクローン病患者。
4. スクリーニング時、およびスクリーニングないしベースラインの間(ベースライン時を含む)の何れかの時点において、C−反応性タンパク質(CRP)レベルが約5mg/Lを超える被験者、またはベースライン前4週間以内に粘膜潰瘍の内視鏡的証拠が記録された被験者。
a.粘膜潰瘍の証拠が、少なくとも10mm以上の二つの潰瘍の存在として定義されたもの
b.記録に、裏付けの写真またはビデオを伴う内視鏡報告が含まれること。
b.記録に、裏付けの写真またはビデオを伴う内視鏡報告が含まれること。
かあれあ
5. 書かれたインフォームドコンセントを提供する意思および能力がある被験者。
5. 書かれたインフォームドコンセントを提供する意思および能力がある被験者。
糞便中のカルプロテクチンの上昇は必要とされない。
排除基準
以下の何れかは、被験者が本治験に組み込まれることを排除する:
1. 不確定大腸炎と診断された被験者
2. スクリーニング時における腸内病原菌(サルモネラ、シゲラ(Shigella)、イェリシニア(Yersinia)、カンピロバクター、又はクロストリジウム・ディフィシル毒素試験)の糞便培養に陽性の被験者。
以下の何れかは、被験者が本治験に組み込まれることを排除する:
1. 不確定大腸炎と診断された被験者
2. スクリーニング時における腸内病原菌(サルモネラ、シゲラ(Shigella)、イェリシニア(Yersinia)、カンピロバクター、又はクロストリジウム・ディフィシル毒素試験)の糞便培養に陽性の被験者。
3. スクリーニングの3月前以内に大腸手術を受けた被験者、または本治験の実施中に選択的手術または入院(これらは治験のコンプライアンスまたは結果を妨害する可能性がある)を計画している被験者。
4. 臨床的に有意な短腸症候群を有する被験者。
5. 臨床的に有意なGI閉塞症候群を有する被験者。
6. 腹部内膿瘍を有する被験者。
7. 膿瘍の臨床的または放射線学的証拠と共に、瘻孔を有する被験者。
8. 回腸造瘻術、人工肛門形成術を有する被験者、または非経腸栄養補給を受けている被験者。
9. 臨床的に有意な、または不安定な内科的または外科的状態であって、治験者の意見では、医学的履歴、身体的検査、ECG、実験室的試験または撮像によって決定されるときに安全で且つ完全な治験参加を妨げる状態を持った被験者。このような状態には次のものが含まれ得る:
a.治験プロトコルでにより許された標準の治療によっては十分に制御できない心臓血管系または肺の障害
b.腎臓病、代謝病または血液学的病気
c.何れかの形態の急性または慢性の肝臓疾患
d.既知のヒト免疫不全ウイルス(HIV)陽性の状態
e.スクリーニング時における全身感染
f.QT延長症候群の家族歴
g.薬物乱用および/またはアルコール乱用の履歴
h.現在の主要な精神障害
10.スクリーニング時において、以下の何れか一つの正常な血清上昇の上限(ULN)が、a≧2xである被験者:ALT、AST、GGT、ALKPまたは直接ビリルビン。
a.治験プロトコルでにより許された標準の治療によっては十分に制御できない心臓血管系または肺の障害
b.腎臓病、代謝病または血液学的病気
c.何れかの形態の急性または慢性の肝臓疾患
d.既知のヒト免疫不全ウイルス(HIV)陽性の状態
e.スクリーニング時における全身感染
f.QT延長症候群の家族歴
g.薬物乱用および/またはアルコール乱用の履歴
h.現在の主要な精神障害
10.スクリーニング時において、以下の何れか一つの正常な血清上昇の上限(ULN)が、a≧2xである被験者:ALT、AST、GGT、ALKPまたは直接ビリルビン。
11.下記から得られた、>500msec(機械出力による)であるQTc間隔:
a.スクリーニング来診時の二つのECG記録、または
b.2つのベースラインECG記録から計算された平均値。
a.スクリーニング来診時の二つのECG記録、または
b.2つのベースラインECG記録から計算された平均値。
12.スクリーニングの前年に、基底細胞癌を除く何らかの悪性腫瘍の病歴を持った被験者
13.経口副腎皮質ステロイド(例えばプレドニゾロン/ブデゾニド)で治療され、且つスクリーニング前の4週未満以内にこの治療を開始した被験者。
13.経口副腎皮質ステロイド(例えばプレドニゾロン/ブデゾニド)で治療され、且つスクリーニング前の4週未満以内にこの治療を開始した被験者。
14.スクリーニング時に、CDについて、20mg/日超のプレドニゾロン(または等価物)またはブデゾニド>6mg/日で治療された被験者、または彼らの副腎皮質ステロイド投与計画がベースライン前の少なくとも2週間は安定でない被験者。[安定な投与量は、ベースライン前の少なくとも2週以内において、プレドニゾロン(または均等物)の増加または減少が≦2.5mg、ブデゾニドに変化なし、およびIVまたはIMステロイドの投与なしとして定義される]。
15.5−ASAで治療され、且つスクリーニング前の少なくとも2週間は安定な投与量ではなかった被験者。
16.CDについて抗生物質で治療され、且つスクリーニング前の少なくとも2週間は安定な投与量ではなかった被験者。
17.6−MP、AZAまたはMTXで治療され、且つこの治療をスクリーニング前の12週以内に開始し、またはスクリーニング前の少なくとも6週間は安定な投与量ではなかった被験者。
18.スクリーニング前の4週間以内に抗TNFαで治療された被験者[以前に抗TNFα薬で治療された被験者のパーセンテージは、各コホートについてランダム化された被験者の約60%に限定された。全てのサイトの主要な治験者は、各コホートについて、抗TNFα薬での以前の治療の定数に達したときにスポンサーによって知らされる]。
19.スクリーニング前2月以内に、シクロスポリン、タクロリムス(tacrolimus)、ミコフェノール酸モフェチル(mycophenolate mofetil)、またはタリドマイド(thalidomide)で治療された被験者。
20.スクリーニング前6以内に、ナタリズマブで治療された被験者。
21.スクリーニング前3月以内に何れか他の治験用薬物を使用したことのある被験者。
22.ベースライン来診前2週間以内でのCYP3A4の阻害剤の使用(フルオキセチンについて1月)。
23.スクリーニング来診前2年以内のアミオダロン(amiodarone)の使用。
24.スクリーニング時に妊娠または母乳をやっている被験者、または治験期間内にその予定のある被験者。
25.産児制限の許容可能な方法を実施しない出産可能な女性。この治験において産児制限の許容可能な方法は次の通りである:外科的不妊法、子宮内装置、経口避妊薬、避妊パッチ、長期作用型注射避妊薬、パートナーの精管切除、二重保護法(殺精子剤を備えたコーンドームまたはペッサリー)。
26.治験薬物の投与を排除する既知薬物の過敏症、例えば、マンニトール、メグルミン、またはフマル酸ステアリルナトリウムに対する過敏症。
27.治験来診および治験手順の計画されたスケジュールを遵守できない被験者。
<中止基準/治療失敗>
1. 治験者の指示において、治療プロトコルに対して応答しなかった被験者は治験から撤退させられる。
1. 治験者の指示において、治療プロトコルに対して応答しなかった被験者は治験から撤退させられる。
2. 治験治療期間の全体を通して、クローン病のための救助療法(プロトコルでは許容されない何れか新規な薬物療法/治療または投与量増加)は主要なプロトコル違反を生じ、治療失敗と看做される。
3. 治験治療期間の全体を通して、CD手術、新規な免疫抑制薬の生物学的治療は治療の失敗と看做され、早期の治療中断を生じる
<モニタリング計画および安全性停止ルール>
下記に列記した何れかの事象では、治験における被験者の関与が直ちに中断される。この被験者は、症状または実験室的異常が解決または安定化されるまで追跡される。
<モニタリング計画および安全性停止ルール>
下記に列記した何れかの事象では、治験における被験者の関与が直ちに中断される。この被験者は、症状または実験室的異常が解決または安定化されるまで追跡される。
1. INRの≧1.5倍ULN上昇または全ビリルビンの≧2倍ULN上昇と組み合わされた、ALTまたはASTにおける≧3倍ULNへの何らかの増大。
2. 疲労、悪心、嘔吐、右上象限の痛みもしくは圧痛、発熱、発疹、または好酸球増加症を伴った、ALTまたはASTにおける≧3倍ULNへの何らかの増大。
3. ≧2週間の反復測定の間持続する、ALTまたはASTにおける≧5倍ULNで<8倍ULNレベルへの何らかの増大。
4. ≧8倍ULNレベルへのAltまたはASTにおける何らかの増大
<結果測定>:
臨床効果
本治験の予備的薬効結果測定は、活性なクローン病の治療/寛解誘導についてのEMEAガイダンス草案(EMEA,2007)に従って選ばれた。
<結果測定>:
臨床効果
本治験の予備的薬効結果測定は、活性なクローン病の治療/寛解誘導についてのEMEAガイダンス草案(EMEA,2007)に従って選ばれた。
1. 第4,6,8および12週での臨床的寛解(合計CDAIスコア<150)にある(かつ治療失敗でない)被験者の比率
2. 第4,6,8および12週での治療に応答する被験者(CDAIスコアにおける少なくとも100ポイントのベースラインからの減少または寛解)の比率。
2. 第4,6,8および12週での治療に応答する被験者(CDAIスコアにおける少なくとも100ポイントのベースラインからの減少または寛解)の比率。
3. 寛解までの時間
4. 応答までの時間
5. 第2,4,6,8および12週における、C−反応性タンパク質(CRP)のベースラインからの変化
6. 第2,4,6,8および12週における、糞便カルプロテクチンのベースラインからの変化。
4. 応答までの時間
5. 第2,4,6,8および12週における、C−反応性タンパク質(CRP)のベースラインからの変化
6. 第2,4,6,8および12週における、糞便カルプロテクチンのベースラインからの変化。
7. 開いた滲出性瘻孔(open draining fistulas)の数がベースラインから少なくとも50%減少した被験者の比率
安全性/耐容性
1. 副作用(AEs)
2, 臨床的な実験室的値
3, バイタルサイン
4. ECG
5. 早期に治療を打ち切った被験者の比率
6. AEsのために早期に治療を打ち切った被験者の比率
7. 早期の治療打ち切りまでの時間
8. AEsによる早期の治療打ち切りまでの時間
最高耐容量能量の決定
何れの安全性評価においても、安全性委員会は投与量規制毒性(DLT)に到達したことを決定してよい。DLTについての基準は予め定義されず、安全性委員会の最良の医学的判断にのみ基づいていた。
安全性/耐容性
1. 副作用(AEs)
2, 臨床的な実験室的値
3, バイタルサイン
4. ECG
5. 早期に治療を打ち切った被験者の比率
6. AEsのために早期に治療を打ち切った被験者の比率
7. 早期の治療打ち切りまでの時間
8. AEsによる早期の治療打ち切りまでの時間
最高耐容量能量の決定
何れの安全性評価においても、安全性委員会は投与量規制毒性(DLT)に到達したことを決定してよい。DLTについての基準は予め定義されず、安全性委員会の最良の医学的判断にのみ基づいていた。
最高耐容量は、安全性委員会の決定に従って、更なる上昇が許容されない投与量未満のレベルとして定義された。
薬物動態学/母集団PK
定常状態パラメータ(AUCtau、Cmax、およびCmin)は、0.5mg用量だけについて計算された(現場のサブセットで)。
定常状態パラメータ(AUCtau、Cmax、およびCmin)は、0.5mg用量だけについて計算された(現場のサブセットで)。
母集団アプローチは、可能であれば、全ての投与量群からの血漿濃度−時間データを適合させるために使用される。ラキニモドの薬物動態学に対する異なる共変動の効果を、モデル(全ての現場、全てのコホート)において評価した。
<結果>
臨床的寛解および応答性100
第8週において、寛解および応答性100に対する効果を、0.5mg/日のラキニモドを用いて観察した。1mg/日の投与量は、長い大きさ効果を示し、またより高いラキニモド用量は、プラセボに類似した効果を示した(図2および図3参照)。
臨床的寛解および応答性100
第8週において、寛解および応答性100に対する効果を、0.5mg/日のラキニモドを用いて観察した。1mg/日の投与量は、長い大きさ効果を示し、またより高いラキニモド用量は、プラセボに類似した効果を示した(図2および図3参照)。
ラキニモド0.5mg/日の投与群における患者は、臨床的寛解を達成し(2週間と早い)、またプールされたプラセボ群における患者よりも早期に応答性100を達成した(第7日)。
糞便中カルプロテクチンレベルにおける変化
ラキニモドの全ての用量が、糞便中カルプロテクチンを減少させたが、ベースラインからの変化の平均または中央値パーセントにおいて投与量に関連した何らかの一貫した傾向の証拠はない。ベースラインにおいて糞便カプロテクチンのレベル≧250μg/gを有する患者のうち、ラキニモド群(全ての投与ろう)におけるより大きなパーセンテージが、プールされたプラセボ群に比較して少なくとも50%の減少および第8週におけるレベル<250μg/gを示した(それぞれ26.7〜38.9% vs.13.6%)。
ラキニモドの全ての用量が、糞便中カルプロテクチンを減少させたが、ベースラインからの変化の平均または中央値パーセントにおいて投与量に関連した何らかの一貫した傾向の証拠はない。ベースラインにおいて糞便カプロテクチンのレベル≧250μg/gを有する患者のうち、ラキニモド群(全ての投与ろう)におけるより大きなパーセンテージが、プールされたプラセボ群に比較して少なくとも50%の減少および第8週におけるレベル<250μg/gを示した(それぞれ26.7〜38.9% vs.13.6%)。
安全性分析
有害事象(AE):
AEの合計発生件率は、ラキニモド群についての86.2〜96.7%に対して、プールされたプラセボ群についての82.5%に亘る。AEの全体の発生率について、明らかな用量応答関係は存在しない。殆どのAEは、重篤度において穏やかまたは中程度であった。
有害事象(AE):
AEの合計発生件率は、ラキニモド群についての86.2〜96.7%に対して、プールされたプラセボ群についての82.5%に亘る。AEの全体の発生率について、明らかな用量応答関係は存在しない。殆どのAEは、重篤度において穏やかまたは中程度であった。
頭痛は、全ての治療群において最も共通したAEであり、また頭痛の発生率は他の治療群に比較して、ラキニモド2mg/日の治療群で高かった(44.8%)。
最も共通したSAEは、ラキニモド群における患者の3.4〜6.9% vs.プールされたプラセボ群における患者の1.6%で報告されたCD(悪化)であった。殆どの他のSAEは、一人の患者で報告された。治験中に死亡した被験者はいなかった。
用量群またはプールされたプラセボ群の何れにおいても、何れの生化学的または血液学的パラメータについても、ベースラインからの変化に一貫した傾向はなかった。同様に、臨床的に顕著な変化は存在しなかった。同様に、ラキニモド投与量群において、バイタルサインまたはECGに臨床的に有意な変化は存在しなかった。
結論
これは、報告されるべき活性なクローン病におけるラキニモドの最初の治験である。本治験は、ラキニモドでの治療が十分に耐容性を示すこと、および0.5および1mg用量が、寛解および応答に対して臨床的に関連した効果を有することを示した。
これは、報告されるべき活性なクローン病におけるラキニモドの最初の治験である。本治験は、ラキニモドでの治療が十分に耐容性を示すこと、および0.5および1mg用量が、寛解および応答に対して臨床的に関連した効果を有することを示した。
全ての用量(LAQ・0.5〜2mg/日)が、活性なCDにおける腸炎の客観的尺度を低減することが見いだされた。
実施例2: クローン病患者のサブ集団における経口ラキニモドの評価
多重センターでのランダム化された二重盲検プラセボ対照による投与量範囲を見出す治験を行って、4つの異なるコホートにおける段階的に増大する投与量のラキニモドを評価した。この治験は、実施例1において提示したのと同様の要件に従って行った。
<結果>
抗TNFαの以前の治療
このサブコホート分析は、過去の何れかの時点で以前に抗TNFαでの治療を受けた患者vs.該治療を受けなかった患者について、第8週での寛解率を記載している。過去に抗TNFαの投与を受けた患者は、クローン病集団の重篤な抵抗性セグメントを反映する傾向にある。その結果は、0.5mgについてみられる効果が両方のサブ集団について頑強に残ることを示している。以前に抗TNFαを受け且つプラセボで治療された患者は、過去に抗TNFαの投与を受けずかつプラセボで治療された患者よりも応答性が低い傾向にある。これは、以前に抗TNFαの投与を受けた患者のより重篤な病気を反映している(図1A)。
抗TNFαの以前の治療
このサブコホート分析は、過去の何れかの時点で以前に抗TNFαでの治療を受けた患者vs.該治療を受けなかった患者について、第8週での寛解率を記載している。過去に抗TNFαの投与を受けた患者は、クローン病集団の重篤な抵抗性セグメントを反映する傾向にある。その結果は、0.5mgについてみられる効果が両方のサブ集団について頑強に残ることを示している。以前に抗TNFαを受け且つプラセボで治療された患者は、過去に抗TNFαの投与を受けずかつプラセボで治療された患者よりも応答性が低い傾向にある。これは、以前に抗TNFαの投与を受けた患者のより重篤な病気を反映している(図1A)。
ステロイドおよびラキニモドの併用療法
このサブコホート解析は、治験エントリー時点で何れかの用量の経口ステロイド(ブデゾニドを含む)投与を受けている患者 vs.該ステロイドを投与されていない患者について、第8週時点での寛解率を記載した。経口ステロイドで治療され且つラキニモド0.5mgの投与を受けた患者の約60%が寛解を達成したのに対して、補完的なサブコホート(傾向ステロイド投与なし)では約40%のみが達成しただけので、それは経口ステロイドとラキニモドとの潜在的な相乗効果を示している(図1B)。
このサブコホート解析は、治験エントリー時点で何れかの用量の経口ステロイド(ブデゾニドを含む)投与を受けている患者 vs.該ステロイドを投与されていない患者について、第8週時点での寛解率を記載した。経口ステロイドで治療され且つラキニモド0.5mgの投与を受けた患者の約60%が寛解を達成したのに対して、補完的なサブコホート(傾向ステロイド投与なし)では約40%のみが達成しただけので、それは経口ステロイドとラキニモドとの潜在的な相乗効果を示している(図1B)。
炎症性 vs.繊維狭窄性のクローン病
CDは、通常は急性または慢性の腸炎症として提示されるが、炎症性プロセスは二つの疾患パターン、即ち、繊維狭窄性閉塞パターンまたは穿通瘻孔パターンのうちの一つへと進化し、その各々は異なる治療および予後を伴う。
CDは、通常は急性または慢性の腸炎症として提示されるが、炎症性プロセスは二つの疾患パターン、即ち、繊維狭窄性閉塞パターンまたは穿通瘻孔パターンのうちの一つへと進化し、その各々は異なる治療および予後を伴う。
このサブコホート解析は、主に炎症性疾患を有するものとして分類された患者(モントリオール分類に基づく) vs.繊維狭窄性または穿通性疾患を有する患者についての第8週での寛解率を記載している。それは、ラキニモド0.5mgおよび1mgが、主に炎症性疾患を有する患者(vs.補完的コホート)についてより良好に作用する可能性があることを示唆する。主に炎症性のサブ集団に対するラキニモド0.5mgの効果は約60%の寛解に達したのに対して、繊維狭窄性または穿通性の疾患に対しては、0.5mgまたは1mgの何れについても何ら効果は認められなかった(図1C)。
以前のクローン病手術
このサブコホート解析は、過去の何れかの時点で腸切除を受けた患者(vs.受けなかった患者)について、第8週時点での寛解率を記載している。以前に手術を受けなかった患者は、彼らの疾患コースのより早期の段階の患者または主に炎症性疾患を有する患者である。
このサブコホート解析は、過去の何れかの時点で腸切除を受けた患者(vs.受けなかった患者)について、第8週時点での寛解率を記載している。以前に手術を受けなかった患者は、彼らの疾患コースのより早期の段階の患者または主に炎症性疾患を有する患者である。
ラキニモド0.5mgは、両方のサブ集団においてプラセボを凌駕する効果を有していたが、以前に手術を伴わないセグメントでの寛解者は50%よりも高かった(図1D)。
実施例3: 臨床試験(第IIb相)−活性な中程度ないし重篤なクローン病における経口ラキニモドの評価(LAQ−CD−202)
活性な中程度ないし重篤なクローン病(LAQ−CD−202)
IIb相の多重センターでのランダムな二重盲検プラセボ対照治験を行い、活性な中程度のクローン病ないし重篤なクローン病におけるラキニモドの有効性、安全性および耐容性が評価した。
<治験タイトル>
活性な中程度のクローン病ないし重篤なクローン病におけるラキニモドの有効性、安全性および耐容性を評価するための、IIb相の多重センターでのランダムな二重盲検プラセボ対照治験。
活性な中程度のクローン病ないし重篤なクローン病におけるラキニモドの有効性、安全性および耐容性を評価するための、IIb相の多重センターでのランダムな二重盲検プラセボ対照治験。
<被験者の数>
405人(1つのアーム当たり約135人)
<盲検およびランダム化の方法>
1〜2週間のスクリーニング期間の間、被験者には、インタラクティブ音声/ウエブ応答システム(IVRS/IWRS)を介してスクリーニング番号が付与される。ベースライン来診において、被験者はIVRS/IWRSにより、3つの可能な治療群のうちの一つに1:1:1の比率で割り振られる。
405人(1つのアーム当たり約135人)
<盲検およびランダム化の方法>
1〜2週間のスクリーニング期間の間、被験者には、インタラクティブ音声/ウエブ応答システム(IVRS/IWRS)を介してスクリーニング番号が付与される。ベースライン来診において、被験者はIVRS/IWRSにより、3つの可能な治療群のうちの一つに1:1:1の比率で割り振られる。
スクリーニングの前に抗TNF剤で治療された被験者のパーセンテージは、約50%に制限される。抗TNF剤の以前の使用は、層別化因子として使用された。
治療の8週間後に応答を示す患者[ベースラインに比較してCDAIの≧70ポイントの減少、および誘導の際に治療失敗(TF)と指定されなかった患者(特に、これは寛解にある患者を含む)と比較して第8週における合計CDAI<220として定義される]は、二重盲検プラセボ対照維持治験(LAQ−CD−303、実施例4参照)に登録される資格を有し、ここで彼らは再ランダム化される。治療の第8週後に応答を示さない被験者は、非盲検の誘導および維持治験(LAQ-CD-203)に登録される資格を有する。
<薬物用量、投与モード、および投与速度を研究する>
全ての被験者にラキニモド0.25mg、ラキニモド0.5mg、および/またはプラセボカプセルを、毎日お同じ時間に経口投与する。カプセルはコップ1杯の水と共に飲み込まれるべきである。
全ての被験者にラキニモド0.25mg、ラキニモド0.5mg、および/またはプラセボカプセルを、毎日お同じ時間に経口投与する。カプセルはコップ1杯の水と共に飲み込まれるべきである。
<治験製品>
ラキニモド0.25mg用量群: 各投与に際して、1×0.25mgカプセルおよび1×プラセボカプセル(0.5mg用)が投与された。第1日および第2日には、この投与量が毎日2回(BID)、負荷用量として投与された(合計の1日投与量0.5mg)。第3日以降について、投与は毎日1回(QD)である。
ラキニモド0.25mg用量群: 各投与に際して、1×0.25mgカプセルおよび1×プラセボカプセル(0.5mg用)が投与された。第1日および第2日には、この投与量が毎日2回(BID)、負荷用量として投与された(合計の1日投与量0.5mg)。第3日以降について、投与は毎日1回(QD)である。
ラキニモド0.5mg投与群: 各投与に際して、1×0,5mgカプセルおよび0.25mgのための1×プラセボカプセルが投与された。第1日および第2日には、この投与量がBIDで負荷投与量として投与される(合計の1日投与量1mg)。第3日以降、投与はQDで行われる。
ラキニモド0.25mgおよび0.5mgは、キャップの中の2gのシリカゲルと共に、高密度ポリエチレンの50mL(DUMA)ボトルの中に、ボトル当たり35カプセルで包装される。これらカプセルは、毎日同時にコップ1杯の水と共に飲み込まれるべきである。
<プラセボ>
プラセボカプセル: 各投与に際して、1×プラセボ(0.25mg用)カプセルおよび1×プラセボ(0.5mg用)カプセルを投与した:第1日および第2日にはBID、第3日以降はQDである。
プラセボカプセル: 各投与に際して、1×プラセボ(0.25mg用)カプセルおよび1×プラセボ(0.5mg用)カプセルを投与した:第1日および第2日にはBID、第3日以降はQDである。
適合したプラセボカプセルは、キャップの中の2gのシリカゲルと共に、高密度ポリエチレンの50mL(DUMA)ボトルの中に、ボトル当たり35カプセルで包装される。これらカプセルは、毎日同時にコップ1杯の水と共に飲み込まれるべきである。
<治験期間>
各群は10週間に亘って評価された: スクリーニング、1〜2週間;治療期間、8週間。その後に維持または非盲検誘導治験に登録されない被験者は、本治験では4週間の追跡調査期間を有する。
各群は10週間に亘って評価された: スクリーニング、1〜2週間;治療期間、8週間。その後に維持または非盲検誘導治験に登録されない被験者は、本治験では4週間の追跡調査期間を有する。
<治験集団>
220〜450(両端含む)のクローン病活性指数(CDAI)スコアにより決定された、中程度ないし重篤なクローン病(CD)を伴う被験者
<定義>
治験では以下の定義が用いられる:
寛解: CDAI<150の被験者、治療失敗(TF)を指定されない被験者
応答性100: 治療失敗(TF)に指定されない被験者において、ベースラインに比較して少なくとも100ポイントのCDAIの減少。寛解を伴う如何なる被験者も応答性100を達成したものと看做される。
220〜450(両端含む)のクローン病活性指数(CDAI)スコアにより決定された、中程度ないし重篤なクローン病(CD)を伴う被験者
<定義>
治験では以下の定義が用いられる:
寛解: CDAI<150の被験者、治療失敗(TF)を指定されない被験者
応答性100: 治療失敗(TF)に指定されない被験者において、ベースラインに比較して少なくとも100ポイントのCDAIの減少。寛解を伴う如何なる被験者も応答性100を達成したものと看做される。
応答性70: TFに指定されない被験者において、ベースラインに比較して少なくとも70ポイントのCDAIの減少。
治療失敗: TFは、治験期間の全体を通して、CDまたはプロトコルにより許容されない何らかの新しい投薬/治療(外科手術を含む)または投与量増加として定義される。治験からの何らかの早期終了は、TFと看做される。
IBDQ応答性: 合計IBDQスコアにおける≧16ポイントのベースラインからの増加。
IBDQ寛解: >170ポイントの合計IBDQスコア
WPAI重要な最小変化量(MID): WPAIにおける変化;7%のCDスコア。
WPAI重要な最小変化量(MID): WPAIにおける変化;7%のCDスコア。
臨床的に重要な最小変化量(MCID): 4.2のEQ−5Dスコアの視覚的アナログスケール(VAS)成分における変化
カルプロテクチン応答性: 糞便中カルプロテクチン応答性の定義は、ベースラインにおけるレベルに依存する。
カルプロテクチン応答性: 糞便中カルプロテクチン応答性の定義は、ベースラインにおけるレベルに依存する。
・ベースライン糞便カルプロテクチンレベル≧250μg/gについて、レベルは少なくとも50%減少し、且つ<250μg/gである必要がある。
・ベースライン糞便カルプロテクチンレベル≧50μg/gおよび<250μg/gについて、レベルはベースラインに比較して少なくとも50%だけ、または<50μg/gにまで減少する必要がある。
・ベースライン糞便カルプロテクチンレベル<50μg/gについて、レベルは<50μg/gのまま残ることが必要とされる。
<治験の設計および方法論>
これは、活性な中程度ないし重篤なCD被験者におけるラキニモドの2投与量の効果、安全性および耐容性を評価するための、第IIb相のランダム化された二重盲検プラセボ対照治験である。治療期間は8週間である。定期的な来診は、スクリーニング時、ベースライン(第0週)、並びに第1,2,4,6、および8週に行われた。安全性、または何れか他の理由での予定外の来診は、治験の間は何時でも行われてよい。
これは、活性な中程度ないし重篤なCD被験者におけるラキニモドの2投与量の効果、安全性および耐容性を評価するための、第IIb相のランダム化された二重盲検プラセボ対照治験である。治療期間は8週間である。定期的な来診は、スクリーニング時、ベースライン(第0週)、並びに第1,2,4,6、および8週に行われた。安全性、または何れか他の理由での予定外の来診は、治験の間は何時でも行われてよい。
この治験は、活性な中程度ないし重篤なDCの被験者において、第8週において寛解にある被験者と治療失敗(TF)に指定されない被験者との比率に関して、0.25mgおよび0.5mgラキニモドの1日投与量とプラセボとを比較したときの効果を評価する。この治験はまた、活性な中程度ないし重篤なCDの被験者において、0.25mgおよび0.5mgラキニモドの1日投与量のプラセボと比較したときの安全性および耐容性を評価する。
加えて、この治験は、応答性70および応答性100に関して、プラセボと比較したときの0.25mgおよび0.5mgラキニモド1日投与量の有効性、炎症性腸疾患質問票(IBDQ)を用いた、プラセボと比較したときの0.25mgおよび0.5mgラキニモド1日投与量の有効性を評価する。
この治験はまた、同じ適応症において、その後の誘導および維持治験で用いられるラキニモドの投与量レベルを確立する。
更に、この治験は、糞便カルプロテクチン応答性に関して、プラセボに比較したときの0.25mgおよび0.5mgラキニモド1日投与量の有効性を評価する。
最後に、この治験は、CD特異的な作業生産性および活動低下(WPAI)質問票、およびEQ−5D質問票を用いて、プラセボに比較したときの0.25mgおよび0.5mgラキニモド1日投与量の有効性を評価する。
本治験には三つの治療アームが存在する:即ち、ラキニモド0.25mg、ラキニモド0.5mg、またはプラセボが毎日投与される(ランダム化比率1:1:1)。負荷投与量計画の治験薬物は、治療の最初の2日間(第1日[ベースライン]および第2日)に与えられる。最初の負荷投与量の治験薬物は現場で投与される。この負荷投与量は、最初の2日間の計画投与量の倍であり、投与の間に12時間の間隔を置いてBID投与される。その後、第3日から始まる投与量計画は、計画投与量QDからなっている
治験期間の間、ルーチンの安全性に加えて、CDAIスコアが評価される。被験者は、スクリーニング期間の各々の日について、またランダム化されるときには治療期間の各々の日ついて、日誌を保持することが要求される。ベースライン来診の前、並びに第1,2,4,6および8週の前に完成した7つの連続的日誌から得られたスコアは、これら時点の各々における合計CDAIスコアに寄与する。
治験期間の間、ルーチンの安全性に加えて、CDAIスコアが評価される。被験者は、スクリーニング期間の各々の日について、またランダム化されるときには治療期間の各々の日ついて、日誌を保持することが要求される。ベースライン来診の前、並びに第1,2,4,6および8週の前に完成した7つの連続的日誌から得られたスコアは、これら時点の各々における合計CDAIスコアに寄与する。
糞便カルプロテクチンは、第8週/早期終了までの各来診時に採取された便サンプルから評価される。血清CRPレベルは、標準臨床実験室評価の一部として評価される。加えて、被験者はベースラインおよび第8週において、IBDQ、CD特異的WPAI、およびEQ−5D質問票を完成させるように要求される。
一般に、許容された併用投薬の用量は、治験の全体を通して安定に維持される。治験治療期間の全体を通してプロトコルにより許容されない何らかの新たな投薬/治療または用量増加は、主要なプロトコル違反をもたらし、治療失敗(TF)と看做される。プロトコルにより許容されない投与量または投与量計画における減少もまた、主要なプロトコル違反をもたらす。治験期間の全体を通して、CD手術、生物学的治療、または新たな免疫抑制薬は治療失敗(TF)と看做され、早期の治療中止をもたらす。
この治験には、3アームの各々における約40人の被験者が8週間の治療を終了した後の、暫定的な無益性解析が含まれる。この無益性解析は、計画通りに続けるべきか、無益な投与量を中断するか、または治験を終了するかを決定する。一つの投与量が中断される場合、当該治験は、プラセボ群およびラキニモド投与量群において継続される被験者が約135人に達するまで継続され、ランダム化率は1:1に変更される(合計サンプルサイズは、135+135+40=310人の被験者)。
<算入/除外の基準>
算入基準
被験者は、有資格者であるためには全ての参入基準に適合しなければならない。
算入基準
被験者は、有資格者であるためには全ての参入基準に適合しなければならない。
1. 18〜75歳の男性および女性(両端を含む)。
2. スクリーニング前の少なくとも3月間クローン病と診断された被験者であって、内視鏡もしくは放射線医学または外科的手術(スクリーニング前の36月以内に行われたもの)により適切に記録および支持されているもの。
3. 220〜450(両端を含む)のCDAIスコアにより決定される中程度ないし重篤なクローン病被験者。
4. スクリーニング時、およびスクリーニングないしベースラインの間(ベースライン時を含む)の何れかの時点において、糞便カルプロテクチン>250μg/g、および/または血清C−反応性タンパク質(CRP)レベル>5mg/Lの被験者。
5. 書かれたインフォームドコンセントを提供する意思および能力がある被験者。
排除基準
以下の何れかは、被験者が本治験に組み込まれることを排除する:
1. 不確定または潰瘍性大腸炎の診断
2. スクリーニング時における腸内病原菌(サルモネラ、シゲラ(Shigella)、イェリシニア(Yersinia)、カンピロバクター、又はクロストリジウム・ディフィシル毒素試験)の糞便培養で陽性の結果。
以下の何れかは、被験者が本治験に組み込まれることを排除する:
1. 不確定または潰瘍性大腸炎の診断
2. スクリーニング時における腸内病原菌(サルモネラ、シゲラ(Shigella)、イェリシニア(Yersinia)、カンピロバクター、又はクロストリジウム・ディフィシル毒素試験)の糞便培養で陽性の結果。
3. スクリーニングの6月前以内に大腸手術/切除、または被験者の人生の何れかの時点で適応症がCDであった2回以上の切除。
4. 臨床的に有意な短腸症候群。
5. 臨床的に有意な、または徴候的なGI閉塞症候群。
6. スクリーニング前6月以内の腸穿孔。
7. 腹部内膿瘍または疑わしい膿瘍。
8. 活性に排出する肛門周囲または腸管皮膚瘻、または他の非腸管皮膚瘻。
9. 造瘻または回腸瘻。
10.非経腸的栄養補給を受ける被験者。
11.スクリーニング前4週間未満に開始された、経口副腎皮質ステロイド治療(例えばプレドニゾロン/プレドニゾン/ブデゾニド)。
12.ベースライン時に、CDについて、プレドニゾン>15mg/日(または等価物)またはブデゾニド>6mg/日で治療された被験者、または彼らの副腎皮質ステロイド投与計画がベースライン前の少なくとも4週間は安定でない被験者。[安定な投与量は、プレドニゾロン(または均等物)の増加または減少≦2.5mgとして定義される]。
13.ベースラインの8週間以内の静脈内(IV)または筋肉内(IM)副腎皮質ステロイド投与。
14.スクリーニング前少なくとも2週間は安定な投与量ではない5−アミノサリチル酸(5−ASA)での治療。
15.スクリーニング前少なくとも2週間は安定な投与量ではない、スクリーニング時点でのCDについての抗生物質。
16.6−メルカプトプリン(6−MP)、アザチオプリン(AZA)またはメソトレキセート(MTX)での治療であって、スクリーニング前の12週以内に開始し、またはスクリーニング前の少なくとも6週間は安定な投与量ではなかった治療
17.スクリーニング前8週間以内の抗TNFαでの治療。
17.スクリーニング前8週間以内の抗TNFαでの治療。
18.スクリーニング前2月以内での、シクロスポリン、タクロリムス(tacrolimus)、ミコフェノール酸モフェチル(mycophenolate mofetil)、またはタリドミド(thalidomide)での治療。
19.スクリーニング前6以内での、ナタリズマブ/ベドリズマブ(bedolizumab)/ウステキヌマブ(ustekinumab)での治療。
20.病歴、身体検査、心電図(ECG)、または実験室評価によって決定したときに、安全かつ完全な治験参加を排除するような臨床的に有意な、または不安定な内科的または外科的条件を伴う被験者。
21.本治験の実施中に選択的手術または入院(これらは治験のコンプライアンスまたは結果を妨害する可能性がある)を計画している被験者。
22.スクリーニング時におけるアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)またはアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)の血清上昇≧3×ULN。
23.スクリーニング時における直接ビリルビンの血清上昇≧2×ULN。
24.スクリーニング来診時の2回のECG記録または2回のベースラインECG記録から計算した平均値から得られた、QTc間隔>500msec(機械出力による)。
25.スクリーニングの前年に、基底細胞癌を除く何らかの悪性腫瘍の病歴。
26.スクリーニング前3月以内における他の何れかの治験薬物の使用。
27.ベースライン来診前2週間以内でのチトクロムP450(CYP)3A4の中程度および強力な阻害剤の使用(フルオキセチンについて1月)。
28.スクリーニング来診前2年以内のアミオダロン(amiodarone)。
29.スクリーニング時に妊娠または母乳をやっている被験者、または治験期間内にその予定のある被験者。
30.産児制限の許容可能な方法を実施しない出産可能な女性。(この治験において産児制限の許容可能な方法は次の通りである:外科的不妊法、子宮内装置、経口避妊薬、避妊パッチ、長期作用型注射避妊薬、パートナーの精管切除、二重保護法[殺精子剤を備えたコーンドームまたはペッサリー])。
31.治験薬物の投与を排除する既知薬物の過敏症、例えば、マンニトール、メグルミン、またはフマル酸ステアリルナトリウムに対する過敏症。
32.治験来診および治験手順の計画されたスケジュールを遵守できない被験者。
<結果測定>:
一次薬効終点:
一次薬効終点は、治療失敗(TF)に指定されない被験者について、第8週に寛解を達成する被験者の比率(CDAI<150)である
二次薬効終点:
・第8週において応答性70を達成する被験者の比率。
一次薬効終点:
一次薬効終点は、治療失敗(TF)に指定されない被験者について、第8週に寛解を達成する被験者の比率(CDAI<150)である
二次薬効終点:
・第8週において応答性70を達成する被験者の比率。
・第8週において応答性100を達成する被験者の比率。
・ベースラインから第8週までの合計IBDQにおける平均変化。
・第8週においてIBDQ応答性を伴う被験者の比率。
・第8週においてIBDQ寛解を伴う被験者の比率。
他の薬効終点
・第8週に先立つ各来診時において寛解、応答性70および応答性100を達成する被験者の比率。
・第8週に先立つ各来診時において寛解、応答性70および応答性100を達成する被験者の比率。
・各来診時でのベースラインからのCDAI平均変化。
・寛解までの時間。
・応答性70までの時間。
・応答性100までの時間。
・来診までに糞便カルプロテクチン応答性を達成する被験者の比率。
・来診までに糞便カルプロテクチン応答性および寛解を達成する被験者の比率。
・来診までに糞便カルプロテクチン応答性および応答性70を達成する被験者の比率。
・来診までに糞便カルプロテクチン応答性および応答性100を達成する被験者の比率。
・来診までの、ベースラインからの糞便カルプロテクチン平均パーセンテージ変化
・四つのIBDQドメインスコアの各々についての、ベースラインから第8週までのスコアの平均変化。
・四つのIBDQドメインスコアの各々についての、ベースラインから第8週までのスコアの平均変化。
・ベースラインから第8週までの、CD特異的WPAI(WPAI:CD)質問票の各スコアにおける変化。
・第8週において、WPAI:CDスコアで少なくともMID(7%)を達成する被験者の比率。
・第8週におけるEQ−5D質問票の結果
・第8週におけるEQ−5D質問票のVAS成分において、少なくともMCID(4.2)を達成する被験者の比率
安全性変数および終点
安全性変数および終点には、有害事象(AE)、臨床検査値、バイタルサイン、およびECGが含まれる。
・第8週におけるEQ−5D質問票のVAS成分において、少なくともMCID(4.2)を達成する被験者の比率
安全性変数および終点
安全性変数および終点には、有害事象(AE)、臨床検査値、バイタルサイン、およびECGが含まれる。
耐容性変数および終点
耐容性終点には、早期に治療を中断した被験者の比率、AEにのために早期に治療を中断した被験者の比率、早期の治療中断までの時間、およびAEによる早期の治療中断までの時間が含まれる。
耐容性終点には、早期に治療を中断した被験者の比率、AEにのために早期に治療を中断した被験者の比率、早期の治療中断までの時間、およびAEによる早期の治療中断までの時間が含まれる。
<結果>
・ラキニモド0.25g/日は、第8週までに被験者において寛解(CDAI<150)を誘導するために有効である。
・ラキニモド0.25g/日は、第8週までに被験者において寛解(CDAI<150)を誘導するために有効である。
・ラキニモド0.25g/日は、第8週までに被験者において応答性70および/または応答性100を誘導するために有効である。
・ラキニモド0.25g/日は、第8週までに被験者のIBDQスコアをベースラインから改善するために有効である。
・ラキニモド0.25g/日は、第8週までに被験者のIBDQ応答性および/またはIBDQ寛解を誘導するために有効である。
・ラキニモド0.5g/日は、第8週までに被験者において寛解(CDAI<150)を誘導するために有効である。
・ラキニモド0.5g/日は、第8週までに被験者において応答性70および/または応答性100を誘導するために有効である。
・ラキニモド0.5g/日は、第8週までに被験者のIBDQスコアをベースラインから改善するために有効である。
・ラキニモド0.5g/日は、第8週までに被験者のIBDQ応答性および/またはIBDQ寛解を誘導するために有効である。
実施例4: 臨床試験(第III層)−活性な中程度ないし重篤なクローン病における52週の寛解維持治験(LAQ−CD−303)
活性な中程度ないし重篤なクローン病患者において、第III層ランダム化二重盲検プラセボ対照の52週寛解維持治験が行われた。
<治験タイトル>
活性な中程度ないし重篤なクローン病患者において、第III層ランダム化二重盲検プラセボ対照の52週寛解維持治験。
活性な中程度ないし重篤なクローン病患者において、第III層ランダム化二重盲検プラセボ対照の52週寛解維持治験。
<被験者の数>
アーム当たり160人(2または3アームが含められることに応じて320または480人の被験者)が、この治験の一次薬効コホート(PEC)に含められた。このPECは、3つの誘導治験(LAQ-CD-202、LAQ-CD-301、およびLAQ-CD-302)の一つにおいて有効なラキニモド投与量に対する応答者である被験者のみからなっている;被験者のうちの幾人かはプラセボまたは誘導治験での無効なラキニモド用量に対する応答者なので、治験に登録された被験者の合計数は、3つの誘導治験からの応答者の合計よりも多い。有効投与量は、治験LAQ−CD−202の全体の利益/リスクの結果に基づいている。
アーム当たり160人(2または3アームが含められることに応じて320または480人の被験者)が、この治験の一次薬効コホート(PEC)に含められた。このPECは、3つの誘導治験(LAQ-CD-202、LAQ-CD-301、およびLAQ-CD-302)の一つにおいて有効なラキニモド投与量に対する応答者である被験者のみからなっている;被験者のうちの幾人かはプラセボまたは誘導治験での無効なラキニモド用量に対する応答者なので、治験に登録された被験者の合計数は、3つの誘導治験からの応答者の合計よりも多い。有効投与量は、治験LAQ−CD−202の全体の利益/リスクの結果に基づいている。
<盲検およびランダム化の方法>
治験LAQ−CD−202は、プラセボに比較したときのラキニモドの1日投与量0.25mgおよび0.5mgを評価し、その結果に基づいてLAQ−CD−303のための投与量が選択される。LAQ−CD−303は、投与量の選択が行われる前に被験者の登録が開始され、従って、LAQ−CD−303の開始時に被験者は0.25mg群、0.5mg群またはプラセボ群へと1:1:1でランダム化される。投与量選択の後、このランダム化比率は1:1:1のままか、或いはラキニモドの一つの投与量だけが継続されるときには1:1に変更される。
治験LAQ−CD−202は、プラセボに比較したときのラキニモドの1日投与量0.25mgおよび0.5mgを評価し、その結果に基づいてLAQ−CD−303のための投与量が選択される。LAQ−CD−303は、投与量の選択が行われる前に被験者の登録が開始され、従って、LAQ−CD−303の開始時に被験者は0.25mg群、0.5mg群またはプラセボ群へと1:1:1でランダム化される。投与量選択の後、このランダム化比率は1:1:1のままか、或いはラキニモドの一つの投与量だけが継続されるときには1:1に変更される。
被験者は、参入時の寛解状態(CDAI<150; CDAI≧150)、彼らが参加する誘導治験(LAQ−CD−202;LAQ−CD−301;LAQ−CD−302)、該誘導治験で受ける投与量、および以前の抗TNFαの使用によって層別化される。
ベースライン来診において、被験者は、双方向の音声/ウエブ応答システム(IVRS/IWRS)によって可能な治療群の一つに割り当てられる。
誘導治験の一つにおいて8週間の治療後に応答する被験者は、LAQ−CD−303に登録される資格があり、再ランダム化される。
<薬物用量、投与モード、および投与速度を研究する>
治験製品
ラキニモド0.25mg用量群: 1×0.25mgカプセルおよび1×プラセボカプセル(0.5mg用)を毎日1回(QD)。
治験製品
ラキニモド0.25mg用量群: 1×0.25mgカプセルおよび1×プラセボカプセル(0.5mg用)を毎日1回(QD)。
ラキニモド0.5mg投与群: 1×0,5mgラキニモドカプセルおよび0.25mgのための1×プラセボカプセル;QD。
両方の用量のラキニモドは、白色高密度ポリエチレンの50mL(DUMA)ボトルの中に包装される。これらカプセルは、毎日同時にコップ1杯の水と共に飲み込まれるべきである。
プラセボ
適合したプラセボカプセル: 2プラセボカプセルQD(0.25mgのための1×プラセボ、および0.5mgのための1×プラセボ)。
適合したプラセボカプセル: 2プラセボカプセルQD(0.25mgのための1×プラセボ、および0.5mgのための1×プラセボ)。
適合したプラセボカプセルは、白色高密度ポリエチレンの50mLボトルの中に包装される。これらのカプセルは、毎日同時にコップ1杯の水と共に飲み込まれるべきである。
<治験期間>
各群は52週間に亘って評価される。その後に非盲検延長治験(治験LAQ-CD-303E)に入らない被験者は、本治験において4週間の追跡調査期間を有する。
各群は52週間に亘って評価される。その後に非盲検延長治験(治験LAQ-CD-303E)に入らない被験者は、本治験において4週間の追跡調査期間を有する。
<治験集団>
8週誘導治験LAQ-CD-202、LAQ-CD-301、またはLAQ-CD-302の間に応答性を有する被験者は、このプラセボ対照維持治験の中に再ランダム化される。これら誘導治験における応答は、ベースラインから少なくとも70ポイントのクローン病活性指数(CDAI)減少、および治療失敗のない誘導治験の第8週でのCDAI<220として定義された;特に、これは寛解にある被験者を含んでいた。これら3つの誘導治験において、TFは次のように定義された:治験期間の全体を通して、プロトコルでは許容されないような、クローン病のための何らかの新たな投薬/治療(外科手術を含む);治験からの如何なる早期打切りもまたTFと看做される。この治験には新規被験者は含められない。
8週誘導治験LAQ-CD-202、LAQ-CD-301、またはLAQ-CD-302の間に応答性を有する被験者は、このプラセボ対照維持治験の中に再ランダム化される。これら誘導治験における応答は、ベースラインから少なくとも70ポイントのクローン病活性指数(CDAI)減少、および治療失敗のない誘導治験の第8週でのCDAI<220として定義された;特に、これは寛解にある被験者を含んでいた。これら3つの誘導治験において、TFは次のように定義された:治験期間の全体を通して、プロトコルでは許容されないような、クローン病のための何らかの新たな投薬/治療(外科手術を含む);治験からの如何なる早期打切りもまたTFと看做される。この治験には新規被験者は含められない。
<定義>
治験では以下の定義が用いられる:
一次薬効コホート(PEC): PECは、3つの誘導治験(LAQ-CD-202、LAQ-CD-301、およびLAQ-CD-302)の一つにおいて、有効なラキニモド投与量に対する応答者であった被験者からなり、維持の際にはプラセボまたは選択された用量の投薬を受けるようにランダム化される。維持治験で一つの投与量だけが選ばれる場合には、2つのアームだけ、即ち、プラセボおよび選ばれた投与量だけが比較される。
治験では以下の定義が用いられる:
一次薬効コホート(PEC): PECは、3つの誘導治験(LAQ-CD-202、LAQ-CD-301、およびLAQ-CD-302)の一つにおいて、有効なラキニモド投与量に対する応答者であった被験者からなり、維持の際にはプラセボまたは選択された用量の投薬を受けるようにランダム化される。維持治験で一つの投与量だけが選ばれる場合には、2つのアームだけ、即ち、プラセボおよび選ばれた投与量だけが比較される。
寛解: 本治験の間に治療失敗(TF)を伴わないCDAI<150の被験者。
治療失敗(TF): TFは、この治験では次のように定義される:1)プロトコルに要求されるような副腎皮質ステロイドを先細りさせることに失敗する被験者;2)プロトコルにより許容されない新たなCD薬物療法を受け、または併用薬物療法の投与量を増大させる被験者;3)CDのための外科手術;および4)52週間の治療を完了する前の何らかの早期終了。
ステロイドフリー: 被験者は、次の先細りスキームの後はステロイドフリーと看做される:プレドニゾロン…10mg/日まで先細りさせるための5mg/2週以下の減少、および10mg/日まで先細りさせるための2.5mg/2週以下の減少。ブデゾニド先細り…3mg/4週。第12週から本治験の終了時まで…ステロイドは安定なままとすべきである。
ステロイドフリー寛解: 寛解およびステロイドフリーの両方を達成する被験者。
IBDQ応答: 合計IBDQスコアにおけるベースラインから≧16ポイントの増加。
IBDQ寛解: 170ポイントの合計IBDQスコア。
WPAI重要な最小変化量(MID): WPAIにおける変化;7%のCDスコア。
臨床的に重要な最小変化量(MCID): 4.2のEQ−5Dスコアの視覚的アナログスケール(VAS)成分における変化
カルプロテクチン応答性: 糞便中カルプロテクチン応答性の定義は、ベースラインにおけるレベルに依存する:
・ベースライン糞便カルプロテクチンレベル≧250μg/gについて、レベルは少なくとも50%減少し、且つ<250μg/gである必要がある。
カルプロテクチン応答性: 糞便中カルプロテクチン応答性の定義は、ベースラインにおけるレベルに依存する:
・ベースライン糞便カルプロテクチンレベル≧250μg/gについて、レベルは少なくとも50%減少し、且つ<250μg/gである必要がある。
・ベースライン糞便カルプロテクチンレベル≧50μg/gおよび<250μg/gについて、レベルはベースラインに比較して少なくとも50%だけ、または<50μg/gにまで減少する必要がある。
・ベースライン糞便カルプロテクチンレベル<50μg/gについて、レベルは<50μg/gのまま残ることが必要とされる。
<治験の設計および方法論>
これは、先の誘導治験において応答性を有した中程度ないし重篤なCD被験者における、第III相の、ランダム化された二重盲検プラセボ対照による寛解の52週維持治験である。
これは、先の誘導治験において応答性を有した中程度ないし重篤なCD被験者における、第III相の、ランダム化された二重盲検プラセボ対照による寛解の52週維持治験である。
この治験は、PECにおける被験者について、CDの被験者における第52週での寛解(CDAI<150)に関するラキニモドの薬効、およびCDの被験者における持続する臨床的寛解(第36週および第52週における寛解として定義される)に関するラキニモドの薬効を評価する。
この治験はまた、第52週におけるステロイドフリー寛解を維持することに関するラキニモドの薬効、第52週における炎症性腸疾患質問票(IBDQ)を用いたラキニモドの薬効、およびCD被験者におけるラキニモドの長期(52週間)安全性および耐容性を評価する。
加えて、この治験は、PECにおける被験者について、治験の開始時に寛解にあった被験者だけでの持続性寛解(第36週および第52週における寛解として定義される)に関するラキニモドの薬効;治験の開始時に応答者であったが寛解にはなかった被験者における、第12週における寛解に関するラキニモドの薬効;治験開始時に応答者ではあったが寛解にはなかった被験者における持続的寛解(第36週および第52週における寛解として定義される)に関するラキニモドの薬効;CD特異的作業生産性および活動の低下(WPAI:CD)質問票およびEQ−5D質問票を用いたラキニモドの薬効;糞便カルプロテクチン応答性に関するラキニモドの薬効を評価する。
この治験は、次の三つの治療アームで開始する:即ち、ラキニモド0.25mg、ラキニモド0.5mg、および適合したプラセボ(ランダム化比率1:1:1)である。LAQ−CD−202誘導治験からの投与量選択の後、LAQ−CD−202 (1投与量を中断した場合の無益性解析の後)、LAQ-CD-301、またはLAQ−CD−302誘導治験からの応答被験者が、選択され得た吸光なラキニモド投与量(0.25mgおよび/または0.5mg)またはプラセボの投薬を受けるように、等しい比率でランダム化された(即ち、1つの多岐にモド投与量のみが選択されるならば1:1の比率、2つのラキニモド投与量が選択されるなら1:1:1の比率)。
治療期間は52週である。計画された来診は、ベースライン(第0週)、および第2,4,8,12,16,20,28,36,44および52週である。この維持治験のための第0週の来診は、誘導治験における第8週の来診と同じである。安全性または何らかの他の理由での計画されない来診は、本治験の間の如何なる時点で行われてもよい。本治験を完了する被験者は、その非盲検延長治験(治験LAQ-CD-303E)に登録するオプションを有しており、彼らは市場での製品の市販認可/利用可能性までは、選択された維持投与量のラキニモド投与を受けてよい。治験LAQ-CD-303Eに参加しない被験者は、本治験において4週間の追跡期間を有する。
治験参加時に経口ステロイド(15mg以下のプレドニゾロンまたは6mgのブデゾニド)を受ける全ての被験者は、第12週時にステロイドフリーになるまで、彼らのステロイド投与量を徐々に低下させることが要求される。[プレドニゾロン…10mg/日までの漸減のためには5mg/2週間以下、また10mg/非未満への漸減のためには2.5mg/2週間以下の減少]。第12週から本治験の終了時(52週)まで…ステロイド用量は安定なままにすべきである。
一般に、許容された併用薬物の投与量は本治験の全体を通して安定に維持される。本治験の治療期間の全体を通して、プロトコルにより許容されないCDのための何らかの新たな薬物投与/治療または用量の増加は主要なプロトコル違反を生じ、治療失敗(TF)と看做される。CD外科手術または本プロトコルが要求する副腎皮質ステロイド漸減の失敗は、TFと看做され、早期の治療中断をもたらす。
本治験期間の間、ルーチンの安全性に加えてCDAIスコアが評価される。被験者は、治療期間の各来診前の7日間、CDAI日誌を毎日保持管理することが要求される;被験者は、各7日蒐集期間の開始前に、催促指示(例えば、eメール、テキストメッセージ等により)を受け取る。ベースライン来診前(彼らの以前の誘導治験における最終週からの日誌から取ったもの)に完成された7日間日誌およびベースライン後の各来診前(第2週から開始)に完成された7日間日誌から得られるスコアは、これら各々の時点での合計CDAIスコアに寄与する。
加えて、被験者はベースライン、第28週および第52週において、IBDQ、CD特異的WPAI(WPAI:CD)、およびEQ−5D質問票を完成させることが要求される。IBDQは、疾患特異的な、健康関連の32項目のクオリティーオブライフ質問票であり、これは、次の4つの局面を評価するものである:(1)腸症状、(2)全身症状、(3)社会的機能、および(4)情緒的機能。WPAI:CDは、確証された6質問器具であり、過去の7日間の作業および活動に対するCDの影響力を評価するものである。EQ−5Dは、健康状態を測定するために設計された6項目の自己管理された質問票である。
糞便カルプロテクチンは、各来診時に採取された糞便サンプルから評価される。血清CRPレベルは、標準的な臨床試験評価の一部として評価される。
<算入/除外の基準>
算入基準
被験者は、有資格者であるためには全ての参入基準に適合しなければならない。
算入基準
被験者は、有資格者であるためには全ての参入基準に適合しなければならない。
1. 被験者は、以前の誘導治験(LAQ−CD−202,LAQ−CD−301またはLAQ−CD−302)に由来する全ての算入基準に適合しなければならない。。
2. 被験者は、以前の誘導治験(LAQ−CD−202,LAQ−CD−301またはLAQ−CD−302)の結果として臨床応答を有している(ベースラインから少なくとも70ポイントのCDAIの低下、およびTFのない誘導治験の第8週でのCDAI<220として定義され;これは寛解にある被験者を含んでいた)。
3. 書かれたインフォームドコンセントを提供する意思および能力がある被験者。
排除基準
以下の何れかは、被験者が本治験に組み込まれることを排除する:
1. 以前の誘導治験(LAQ−CD−202,LAQ−CD−301またはLAQ−CD−302)に由来する排除基準の1以上に適合する被験者。
以下の何れかは、被験者が本治験に組み込まれることを排除する:
1. 以前の誘導治験(LAQ−CD−202,LAQ−CD−301またはLAQ−CD−302)に由来する排除基準の1以上に適合する被験者。
2. 治験来診および治験手順の計画されたスケジュールを遵守することができない被験者。
<結果測定>
一次薬効終点:
・一次薬効終点は、PECに属する被験者について評価された。
一次薬効終点:
・一次薬効終点は、PECに属する被験者について評価された。
・第52週において寛解にある被験者の比率。
二次薬効終点:
・二次終点はPECに属する被験者に被験者について評価される。
・二次終点はPECに属する被験者に被験者について評価される。
・持続的寛解(第36週および第52週の時点での寛解として定義される)にある被験者の比率。
・第52週におけるステロイドフリー寛解の被験者の比率。
・ベースラインから第52週までの合計IBDQスコアにおける平均変化
・第52週においてIBDQ応答性を伴う被験者の比率。
・第52週においてIBDQ応答性を伴う被験者の比率。
・第52週においてIBDQ寛解を伴う被験者の比率。
他の薬効終点
・他の薬効終点は、PECに属する被験者について評価される。
・他の薬効終点は、PECに属する被験者について評価される。
・持続的寛解にあり且つ治験開始時に寛解にあった被験者の比率。
・且LAQ−CD−303において12週間後に寛解を達成し、且つ治験開始時には応答者ではあったが寛解にはなかった被験者の比率。
・持続的寛解にあり、且つ治験開始時には応答者であったが寛解にはなかった被験者の比率。
・第52週以前の各来診において寛解にあった被験者の比率。
・来訪毎の、ベースラインからのCDAI平均変化。
・CDAIの増大を伴う被験者の比率。
・4つのIBDQドメインスコアの各々について、ベースラインから第52週までのスコアにおける平均変化。
・合計IBDQスコアにおける、且つベースラインから第28週までのドメイン毎の平均変化。
・CD特異的WPAI(WPAI:CD)質問表からの各々のスコアにおける変化。
・第28週および第52週のWPAI:CDスコアにおいて、少なくともMID(7%)を達成する被験者の比率。
・第28週および第52週におけるEQ-5D質問票の結果。
・第28週および第52週のEQ-5D質問票のVAS成分において、少なくともMCID(4.2)を達成する被験者の比率。
・来診ごとに糞便カルプロテクチン応答性を達成する被験者の比率。
・来診ごとに糞便カルプロテクチン応答性および寛解を達成する被験者の比率。
・来診ごとの、ベースラインからの糞便カルプロテクチン平均パーセント変化
安全性変数および終点
安全性変数および終点には、有害事象(AE)、臨床検査値、バイタルサイン、およびECGが含まれる。
安全性変数および終点
安全性変数および終点には、有害事象(AE)、臨床検査値、バイタルサイン、およびECGが含まれる。
耐容性変数および終点
耐容性終点は、本治験に参加した全ての被験者、および別途PECに含められた被験者について提示され、また、治療を永久的に中断した被験者の比率、AEにより治療を永久的に中断した被験者の比率、永久的な治療中断までの時間、およびAEによる永久的な治療中断までの時間が含められる。
耐容性終点は、本治験に参加した全ての被験者、および別途PECに含められた被験者について提示され、また、治療を永久的に中断した被験者の比率、AEにより治療を永久的に中断した被験者の比率、永久的な治療中断までの時間、およびAEによる永久的な治療中断までの時間が含められる。
薬物動態学、薬物動力学および遺伝薬理学は、本治験においては評価されない。
<結果>
・ラキニモド0.25g/日は、第52週までに被験者において寛解を誘導および/または維持するために有効である。
・ラキニモド0.25g/日は、第52週までに被験者において寛解を誘導および/または維持するために有効である。
・ラキニモド0.25g/日は、被験者において寛解を持続させる(第36週および第52週における寛解)ために有効である。
・ラキニモド0.25g/日は、第52週までに被験者においてステロイドフリー寛解を誘導および維持するために有効である。
・ラキニモド0.25g/日は、第52週までに被験者のIBDQスコアを改善および/または維持するために有効である。
・ラキニモド0.25g/日は、第52週までに被験者のIBDQ応答性を誘導および/または維持するために有効である。
・ラキニモド0.25g/日は、第52週までに被験者においてIBDQ寛解を誘導誘導および/または維持するために有効である。
・ラキニモド0.5g/日は、第52週までに被験者において寛解を誘導および/または維持するために有効である。
・ラキニモド0.5g/日は、被験者において寛解を持続させる(第36週および第52週における寛解)ために有効である。
・ラキニモド0.5g/日は、第52週までに被験者においてステロイドフリー寛解を誘導および/または維持するために有効である。
・ラキニモド0.5g/日は、第52週までに被験者においてIBDQスコアを誘導するために有効である。
・ラキニモド0.5g/日は、第52週までに被験者においてIBDQ応答性を誘導および/または維持するために有効である。
・ラキニモド0.5g/日は、第52週までに被験者においてIBDQ寛解を誘導および/または維持するために有効である。
Claims (45)
- 抗TNFα耐性のクローン病に罹患したヒト患者を治療するための方法であって、前記患者に対して、前記患者を治療するために有効な或る量のラキニモドまたはその医薬的に許容可能な塩を定期的に投与することを含んでなる方法。
- 請求項1に記載の方法であって、前記クローン病は非繊維狭窄性クローン病である方法。
- 請求項2に記載の方法であって、前記クローン病は炎症性クローン病である方法。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載の方法であって、前記クローン病はステロイド耐性クローン病である方法。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載の方法であって、前記患者はベースラインにおいて経口ステロイドの投与を受けたことがある方法。
- 請求項1〜5の何れか1項に記載の方法であって、前記患者のクローン病は外科的に治療されたことがない方法。
- 請求項1〜6の何れか1項に記載の方法であって、前記クローン病はインフリキシマブ、アダリミマブ、セルトリズマブ、またはナタリズマブを用いる抗TNFα治療に対して耐性である方法。
- 請求項1〜7の何れか1項に記載の方法であって、前記患者は抗TNFα治療を受けたことがない方法。
- 非繊維狭窄性クローン病に罹患したヒト患者を治療する方法であって、前記患者に対して、前記患者を治療するために有効な或る量のラキニモドまたはその医薬的に許容可能な塩を定期的に投与することを含んでなる方法。
- 請求項9に記載の方法であって、前記クローン病は炎症性クローン病である方法。
- 請求項9に記載の方法であって、前記患者はベースラインにおいて経口ステロイドの投与を受けたことがある方法。
- 請求項10または11に記載の方法であって、前記クローン病はステロイド耐性クローン病である方法。
- 請求項10〜12の何れか1項に記載の方法であって、前記患者のクローン病は外科的に治療されたことがない方法。
- クローン病に罹患したヒト患者を治療する方法であって、前記患者に対して、前記患者を治療するのに有効な或る量のラキニモドまたはその医薬的に許容可能な塩を定期的に投与することを含んでなり、前記患者のクローン病は外科的に治療されたことがない方法。
- 請求項14に記載の方法であって、前記患者のクローン病はステロイド耐性のクローン病である方法。
- 請求項10〜15の何れか1項に記載の方法であって、前記ラキニモドの量は、前記被験者におけるクローン病の症状を軽減し、臨床的応答性を誘導し、臨床的寛解を誘導もしくは維持し、疾患の進行を阻害し、または前記被験者において疾患の合併症を阻止するために有効である方法。
- 請求項16に記載の方法であって、前記ラキニモドの量は、前記患者において臨床的寛解を誘導するために有効である方法。
- 請求項16に記載の方法であって、前記ラキニモドの量は、前記患者において臨床的寛解を維持するために有効である方法。
- 請求項16に記載の方法であって、前記ラキニモドの量は、前記患者において臨床的寛解を誘導および維持するために有効である方法。
- 請求項1〜19の何れか1項に記載の方法であって、前記ラキニモドの医薬的に許容可能な塩がラキニモドナトリウムである方法。
- 請求項1〜20の何れか1項に記載の方法であって、前記定期的投与が経口投与である方法。
- 請求項1〜21の何れか1項に記載の方法であって、前記量はラキニモドの0.25mgの単位投与量により投与される方法。
- 請求項1〜21の何れか1項に記載の方法であって、前記量はラキニモドの0.5mgの単位投与量により投与される方法。
- 請求項1〜23の何れか1項に記載の方法であって、前記定期的投与は毎日の投与である方法。
- 請求項24に記載の方法であって、前記ラキニモドの量は0.1〜1.0mg/日である方法。
- 請求項24に記載の方法であって、前記ラキニモドの量は0.1〜0.75mg/日である方法。
- 請求項24に記載の方法であって、前記ラキニモドの量は0.3〜0.7mg/日である方法。
- 請求項24に記載の方法であって、前記ラキニモドの量は0.25mg/日である方法。
- 請求項24に記載の方法であって、前記ラキニモドの量は0.5mg/日である方法。
- 請求項24に記載の方法であって、前記ラキニモドの量は1.0mg/日である方法。
- 請求項1〜30の何れか1項に記載の方法であって、前記ラキニモドは他のクローン病治療と共に補助療法として投与される方法。
- 抗TNFα耐性のクローン病に罹患した患者を治療するためのラキニモドの使用。
- 抗TNFα耐性のクローン病に罹患した患者を治療することにおいて使用するための、ラキニモドを含有する医薬組成物。
- 非繊維狭窄性クローン病に罹患した患者を治療するためのラキニモドの使用。
- 非繊維狭窄性クローン病に罹患した患者を治療することにおいて使用するための、ラキニモドを含有する医薬組成物。
- クローン病に罹患した患者を治療するためのラキニモドの使用であって、前記クローン病は外科的に治療されたことがない使用。
- クローン病に罹患した患者を治療することにおいて使用するための、ラキニモドを含有する医薬組成物であって、前記クローン病は外科的に治療されたことがない医薬組成物。
- クローン病に罹患したヒト患者において臨床的寛解を誘導または維持する方法であって、前記患者において臨床的寛解を誘導または維持するために有効な或る量のラキニモドを定期的に投与することを含んでなり、前記ラキニモドの量は0.5mg/日未満である方法。
- 請求項38に記載の方法であって、前記ラキニモドの量が、前記患者において臨床的寛解を誘導するために有効である方法。
- 請求項38に記載の方法であって、前記ラキニモドの量が、前記患者において臨床的寛解を維持するために有効である方法。
- 請求項38に記載の方法であって、前記ラキニモドの量が、前記患者において臨床的寛解を誘導および維持するために有効である方法。
- 請求項38〜41の何れか1項に記載の方法であって、前記ラキニモドの量が、0.1〜0.45mg/日である方法。
- 請求項42に記載の方法であって、前記ラキニモドの量が、0.25mg/日である方法。
- クローン病に罹患したヒト患者において臨床的寛解を誘導または維持するための、0.5mg/日未満の1日投与量の使用。
- クローン病に罹患したヒト患者において臨床的寛解を誘導または維持するための、0.5mg/日未満のラキニモド単位投与量を含有する医薬組成物。
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