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JP2017139404A - Ledモジュール - Google Patents

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萱沼 安昭
Yasuaki Kayanuma
安昭 萱沼
雄紀 落合
Yuki Ochiai
雄紀 落合
茂久 渡辺
Shigehisa Watanabe
茂久 渡辺
達郎 山田
Tatsuro Yamada
達郎 山田
雄樹 西川
Takeki Nishikawa
雄樹 西川
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Citizen Electronics Co Ltd
Citizen Watch Co Ltd
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Abstract

【課題】照明器具に組み込んだとき、一の回路基板に複数のLEDダイが実装された発光領域と当該LEDダイを駆動するための電子部品が実装された回路領域とを備えていても、光誤動作及び光損失が少ない小型のLEDモジュールを提供する。【解決手段】発光領域51がダム材53で囲まれ、回路領域52がダム材53とダム材54で囲まれ、回路領域52にはIC57が実装され、IC57を被覆するため酸化チタン又はアルミナを含有する白色反射樹脂52aが充填されている。【選択図】図1

Description

本発明は、一の回路基板に発光領域と回路領域を備えるLEDモジュールに関する。
一の回路基板に複数のLEDダイを配置し当該LEDダイを蛍光樹脂で被覆して発光領域を構成するとともに、同回路基板に電子部品を配置し当該電子部品を遮光樹脂で被覆して回路領域を構成したLEDモジュールが知られている(例えば特許文献1)。そこで特許文献1の図1Aを図5に再掲示し、その概要を説明する。
図5は従来技術として示すLEDモジュールZ(マルチチップパッケージ)の斜視図である。図5に示されるようにLEDモジュールZは、回路基板10(基板本体)上に発光領域11(第1のチップ載置領域)と回路領域12(第2のチップ載置領域)を備えている。
発光領域11では、複数のLEDダイ20(発光ダイオードチップ)が実装されている。このLEDダイ20はダム材30(第1の囲繞状フレームペースト)で囲まれ、LEDダイ20を被覆するためダム材30の内側に蛍光樹脂40(第1の封止用ペースト)が充填されている。回路領域12では、電流制限ユニットC1及びブリッジ整流回路ユニットC2が実装されている。電流制限ユニットC1やブリッジ整流回路ユニットC2はダム材31(第2の囲繞状フレームペースト)で囲まれ、電流制限ユニットC1やブリッジ整流回路ユニットC2を被覆するためダム材31の内側に遮光樹脂41(第2の封止用ペースト)が充填されている。
蛍光樹脂40は、蛍光ペーストや透明ペースで良い。遮光樹脂41は、不透明ペーストや非透光性ペーストで良く、電流制限ユニットC1やブリッジ整流回路ユニットC2を白色光束による損傷から守る。
回路基板10には、基材100(回路基板)の下面に放熱層101、上面に電極102(導電パッド)及び絶縁層103が形成されている。また回路基板10には、回路領域12の発熱を発光領域11に伝達させにくくするスリット13が設けられている。なお、図5に示された符号1~4、300、310、Cについては説明を省略する。
特開2012−94866号公報(図1A)
遮光樹脂41に要求される遮光性は、素子サイズの大きなトランジスタなどでは低くても良いが、素子サイズが極めて小さい集積回路では高くなければならない。すなわち、集積回路を遮光するのに一般的に黒色の樹脂が使われているから、前述の非透光性ペーストは黒色であることが好ましいと考えられる。遮光樹脂41が黒色の非透光性ペーストであっても、LEDモジュールZを孤立させて発光させたとき、LEDダイ20の発光特性が上方に強い指向性を有し、自らの発光がほとんど回路領域12に到達しないため、遮光樹脂41はLEDモジュールZの発光量にほとんど影響しない。
しかしながらこのLEDモジュールZを照明器具に組み込むと、LEDモジュールZの
発光は照明器具の様々な部分で反射しLEDモジュールZに戻って来る。すなわち回路基板10の上面において黒色の遮光樹脂41により回路領域12の反射率が低くなっていると、LEDモジュールZに戻ってきた光が吸収され照明器具が暗くなってしまう。一方、前述のように集積回路を使用する場合、わずかな光で誤動作が誘発されるので、小型化のため発光領域11と回路領域12を近接させようとすると、遮光樹脂41は高い遮光性をもっていなければならない。
そこで本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、照明器具に組み込んだとき光誤動作がなく光損失の少ない小型のLEDモジュールを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため本発明のLEDモジュールは、一の回路基板に複数のLEDダイが実装された発光領域と前記LEDダイを駆動するための電子部品が実装された回路領域とを備えるLEDモジュールにおいて、前記発光領域は、一のダム材で囲まれ、前記回路領域は、前記一のダム材の一部分と他のダム材で囲まれ、前記回路領域に白色反射樹脂が充填されていることを特徴とする。
本発明のLEDモジュールを照明器具に組み込んだ場合、当該LEDモジュールから発し、照明器具内のいろいろな部分で反射して当該LEDモジュールに戻ってきた光のうち回路領域に達した光は、回路領域を覆う白色反射樹脂で反射し照明光の一部となる。また本発明のLEDモジュールでは、発光領域を囲むダム材の一部が回路領域を囲むダム材に一部とすることにより小型化が達成されるなかで、高い遮光性を有する白色反射樹脂が電子部品を光誤動作から守る。
前記白色反射樹脂は、酸化チタン又はアルミナを含有するシリコン樹脂であり、前記LEDダイは、直列接続してLED列を形成し、前記電子部品は、前記LED列のなかで発光させる前記LEDダイの個数を切り換えるためのスイッチを内蔵した集積回路を含んでいても良い。
以上のように本発明のLEDモジュールは、小型化とともに照明器具に組み込んでも、電子部品の光誤動作と光損失を極力少なくすることができる。
本発明の第1実施形態として示すLEDモジュールの平面図である。 図1に示したLEDモジュールから被覆用の樹脂を除去した平面図である。 図1に示したLEDモジュールの回路図である。 本発明の第2実施形態として示すLEDモジュールの平面図である。 従来のLEDモジュールの斜視図である。
以下、図1〜4を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお図面の説明において、同一又は相当要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。( )には特許請求の範囲に記載した発明特定事項を示す。
(第1実施形態)
図1により本発明の第1実施形態として示すLEDモジュール50の構造を説明する。図1はLEDモジュール50の平面図である。図1に示すように、LEDモジュール50は、回路基板50a上に発光領域51と回路領域52を備えている。発光領域51は、円形状のダム材53(一のダム材)で囲まれ、ダム材53の内側に蛍光樹脂51aが充填さ
れている。回路領域52は、ダム材53の一部とコの字型のダム材54(他のダム材)で囲まれ、その囲まれた部分に白色反射樹脂52aが充填されている。回路基板50a上には、正側の電力供給用の端子58a、負側の電力供給用の端子58b、後述する集積回路57(以下IC57と呼ぶ。図2参照)の電源用の端子、信号入出力用の端子などその他の端子58c及び電極配線(図示せず)が形成されている。
蛍光樹脂51aは、蛍光体を含有したシリコン樹脂であり、後述するLEDダイ55(図2参照)を被覆して、LEDダイ55の発する青色光の一部を波長変換し、この波長変換光と蛍光樹脂51aを通り抜けた青色光により、LEDモジュール50を白色発光させるものである。白色反射樹脂52aは、酸化チタン又はアルミナの微粒子を含有したシリコン樹脂であり、IC57を被覆している。白色反射樹脂52aは、厚さが50μm程度あれば十分な反射率と遮光性を確保できる。なおLEDモジュール50において白色反射樹脂52aは、LEDモジュール50が照明器具内に配置されたとき、IC57を遮光するとともに、照明器具内で反射しLEDモジュール50に戻ってきた光を更に反射して照明光として利用する。
回路基板50aの材料は、放熱性と反射特性を考慮して選択される。例えば、白色のセラミックや表面に透明な絶縁層を形成したアルミ板などが挙げられる。ダム材53、54は白色のシリコン樹脂であり、幅及び高さが0.7~1.0mm程度である。電力供給用の端子58a、58bには、商用交流電源61(図3参照)から得た交流を全波整流した全波整流波形が印加される。その他の端子58cには、平滑された電圧入力端子、クロック入力端子、デジタル制御信号入出力端子、調光制御用アナログ電圧入力端子、フリッカ低減用コンデンサ接続端子が含まれる。
図2は、LEDモジュール50から蛍光樹脂51a(図1参照)及び白色反射樹脂52a(図1参照)を除去した平面図である。なお図2では、図1で図示しなかった配線電極を示している(ダム材53、54については透視できるよう描いている)。発光領域51には複数のLEDダイ55が実装されている。LEDダイ55はワイヤ56により直列接続している。回路領域52にはIC57が実装されている。IC57はワイヤ56で配線電極と接続している。
図3は、LEDモジュール50において発光に直接的に係る部分の回路図である。なお説明のため図3では、LEDモジュール50に加え商用交流電源61と整流用のダイオードブリッジ66を記載している。商用交流電源61はダイオードブリッジ66の入力端子に接続している。ダイオードブリッジ66は、4個のダイオード62、63、64、65からなり、全波整流波形を出力する。このときダイオード62、63のカソードから電流が出力され、ダイオード64,65のアノードに電流が戻ってくる。
図3に示すように、LEDモジュール50はLED列59とIC57を備えている。LED列59は直列接続する2個の部分LED列59a、59bからなる。さらに部分LED列59a、59bは、直列接続する複数のLEDダイ55からなる。IC57はFET57a、57b(スイッチ)と制御回路57cを備えている。FET57aのドレインは部分LED列59a、59bの接続点に接続している。FET57bのドレインは部分LED列59bのカソードに接続している。FET57a、57bのソースは制御回路57cの一の端子に接続している。FET57a、57bのゲートは制御回路57cの別々の端子と接続している。
ダイオードブリッジ66が出力する全波整流波形の電圧Vが低い期間(電圧Vが、部分LED列59aの閾値電圧より高く、LED列59の閾値電圧より低い期間)ではFET57aがオンし、部分LED列59a、FET57a及び制御回路57cを通る経路で電
流が流れる。全波整流波形の電圧Vが高い期間(電圧Vが、LED列59の閾値電圧より高い期間)では、FET57aがオフし、部分LED列59a、部分LED列59b、FET57b及び制御回路57cを通る経路で電流が流れる。なおFET57bは電流の上限を制限する。制御回路57cは流入する電流に応じてFET57a、57bを定電流(フィードバック)制御及び切替え(オン−オフ)制御する。
IC57の発光に直接的に係る部分は図3に示す通りである。すなわちLEDダイ55の発光にはダイオードブリッジ66の出力する全波整流波形が使われる。なお制御回路57cを動作させるには平滑された電源が必要である(図示せず。LEDモジュール50にはその他の端子58cに含まれる「平滑された電圧入力端子」(図1参照)から電力が供給される。)。IC57は、メモリや演算増幅器を含み、LEDモジュール50毎の発光量がばらつかないようにするための設定や調光ができる。この設定には、その他の端子58cに含まれるクロック入力端子58c及びデジタル制御信号入出力端子58cが使われる(図1参照)。調光にはその他の端子58cに含まれるアナログ電圧入力端子が使われる(図1参照)。設定及び調光は、制御回路57cによりFET57a、57bに流す電流を調整することで行われる。
以上のようにLEDモジュール50は、発光領域51を蛍光樹脂51aで被覆し、回路領域52を白色反射樹脂52aで被覆していた。この結果、LEDモジュール50は、照明器具内に実装されたとき、発光領域51から発し、器具内で反射し、回路領域52に戻ってきた光を、白色反射樹脂52aが反射し、照明光とすることで損失を少なくできる。
また図3に示したようにLEDモジュール50はLED列59のなかで点灯するLEDダイ55の数を調整して全高周波歪率や力率を改善していた。このLEDモジュール50は全波整流波形だけで駆動できるため、LEDモジュール50に電力を供給する回路を簡単にできる。すなわちLEDモジュール50は、自らを小型化できるとともにLEDモジュールを使用する装置の小型化にも寄与できる。一方、LEDダイ55の点灯個数や発光量を調整できるIC57は、メモリや演算回路を含み、光に対し誤動作しやすい。このようなIC57であっても、絶縁性が高く容易に入手できる酸化チタンやアルミナを含有した白色反樹脂52aは、十分な反射率と遮光性を確保できるため、小型化に際し光による誤動作を発生させずに照明光の損失を少なくできる。
(第2実施形態)
図1~3に示したLEDモジュール50は、LED列59を2個の部分LED列59a、59bに分割し、1個のIC57で発光制御していた(図3参照)。これに対し全高調波歪率や力率を改善するため、LED列をさらに細かく分割することがある。このときIC57を複数使えば良い場合がある。そこで本発明の第2実施形態として、図4によりIC57を2個使うLEDモジュール70を説明する。
図4は、LEDモジュール70の平面図である。図4に示すように、LEDモジュール70は、回路基板70a上に発光領域71と2個の回路領域72を備えている。発光領域71は、円形状のダム材73(一のダム材)で囲まれ、ダム材73の内側に蛍光樹脂71aが充填されている。回路領域72は、ダム材73の一部とコの字型のダム材74(他のダム材)で囲まれ、その囲まれた部分に白色反射樹脂72aが充填されている。また回路基板70a上には、正側の電力供給用の端子78a、負側の電力供給用の端子78b、その他の端子78c(IC57(図2参照)の電源端子、信号入出力端子など)及び電極配線(図示せず)が形成されている。
蛍光樹脂71aは、蛍光体を含有したシリコン樹脂であり、LEDダイ55(図2参照)の発する青色光の一部を波長変換し、この波長変換光と蛍光樹脂71aを通り抜けた青
色光によりLEDモジュール70を白色発光させるものである。白色反射樹脂72aは、酸化チタン又はアルミナを含有したシリコン樹脂であり、IC57について遮光するとともに、LEDモジュール70が照明器具内に配置されたとき、照明器具内で反射しLEDモジュール70に戻ってきた光を更に反射して照明光として利用できるものである。
二つの回路領域72にはそれぞれIC57(図2参照)が一個ずつ実装されている。発光領域71に実装されているLEDダイ55(図2参照)は、直列接続してLED列を構成している。このLED列は4つの部分LED列よりなる。なお、回路基板70a、蛍光樹脂71a、白色反射樹脂72a及びダム材73、74の材料は図1に示した回路基板50a、蛍光樹脂51a、白色反射樹脂52a及びダム材53、54と等しい。
以上のようにLEDモジュール70は、図1〜3に示したLEDモジュール50に比べ高調波歪率や力率を改善しながら、回路基板70aの中心部に発光領域71を配置し、さらに回路基板70aサイズの増大を抑えている。
50、70…LEDモジュール、
50a、70a…回路基板、
51、71…発光領域、
51a、71a…蛍光樹脂、
52、72…回路領域、
52a、72a…白色反射樹脂、
53、54、73、74…ダム材、
55…LEDダイ、
56…ワイヤ、
57…IC(集積回路)、
57a、57b…FET(スイッチ)、
57c…制御回路、
58a、58b、58c、78a、78b、78c…端子、
59…LED列、
59a、59b…部分LED列、
61…商用交流電源、
62~65…ダイオード、
66…ダイオードブリッジ。

Claims (2)

  1. 一の回路基板に複数のLEDダイが実装された発光領域と前記LEDダイを駆動するための電子部品が実装された回路領域とを備えるLEDモジュールにおいて、
    前記発光領域は、一のダム材で囲まれ、
    前記回路領域は、前記一のダム材の一部分と他のダム材で囲まれ、
    前記回路領域に白色反射樹脂が充填されている
    ことを特徴とするLEDモジュール。
  2. 前記白色反射樹脂は、酸化チタン又はアルミナを含有するシリコン樹脂であり、
    前記LEDダイは、直列接続してLED列を形成し、
    前記電子部品は、前記LED列のなかで発光させる前記LEDダイの個数を切り換えるためのスイッチを内蔵した集積回路を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載のLEDモジュール。
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