JP2017132319A - シートスライド装置 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、特許文献1には、モータ駆動ユニットと、シート左右に連続する駆動シャフトと、駆動シャフトに連動するウォームギアと、ウォームギアから回転が伝達されるナット部材とを備えるシートスライド装置(同文献には、パワーシート装置と記載。)が開示されている。
このシートスライド装置においては、モータ駆動ユニットによってシート左右に連続する駆動シャフトを介してウォームギアを回転駆動させ、ウォームギアの回転がナット部材に伝達される結果、スライドレールを構成するアッパレールとともにシートが前後方向に直進動作を行う。
シートスライド装置SLaは、モータ120が動作することによって、シャフト130及びギヤ140を介して、スライドレール100を構成するアッパレール及びシートS1をシート前後方向に移動させるというものである。
上記構成によれば、ギヤによってモータの回転速度を減速しつつ回転動力を高めることができ、低出力のモータであっても可動レールを直進させることができる。
上記構成によれば、モータが可動レールから離れた位置に配設されていることで、モータが配設されることによる可動レールの動作への影響を抑制することができる。
上記構成によれば、動力変換部としてスクリュー部材とナット部材とを備えることによって、モータの回転動力をスライド方向の動力に変換することが可能となる。
上記構成によれば、二つの支持部材がスクリュー部材の拡径部を挟み込むように取り付けられていることで、スクリュー部材と支持部材を有するロアレール又はアッパレールの一方との連動性を容易に得ることができる。
また、本発明に係るシートスライド装置によれば、ギヤによってモータの回転速度を減速しつつ回転動力を高めることができ、低出力のモータであっても可動レールを直進させることができる。
さらに、本発明に係るシートスライド装置によれば、モータが配設されることによる可動レールの動作への影響を抑制することができる。
また、本発明に係るシートスライド装置によれば、モータの回転動力をスライド方向の動力に変換することが可能となる。
さらに、本発明に係るシートスライド装置によれば、スクリュー部材と支持部材を有するロアレール又はアッパレールの一方との連動性を容易に得ることができる。
本発明の第1実施形態に係るシートスライド装置SLについて、図1〜図3を参照して説明する。
ここで、図1は、本発明の第1実施形態に係るシートSとシートスライド装置SLを示す模式的な側面図、図2は、一対のシートスライド装置SLのうちの一個を示す模式的な分解斜視図、図3は、シートスライド装置SLを示す模式的な平面図である。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
シートスライド装置SLは、シートSの前後方向への直進移動を可能にシートSを支持する装置である。シートスライド装置SLは、可動レールとしてのスライドレール10と、スライドレール10に取り付けられたスクリュー部材11と、スクリュー部材11を回転させるモータ12と、を主に備える。
詳細には、支持部材11bは、断面L字状に形成されており、スクリュー部材11の両端を支持するように、一対設けられている。スクリュー部材11は、モータ12の後ろ側に設けられた取付面12aに、スクリュー部材11の前側端部に形成されたフランジ11cが接続されており、モータ12の回転動力が伝達されるように構成されている。ナット部材10cは、シート前後方向に形成された雌ネジ部10dを中央に有し、アッパレール10bに固定可能に形成されている。
つまり、スクリュー部材11及びナット部材10cは、モータ12の回転動力をスライドレール10の直進動作に変換する動力変換部として機能する。
このように、一体的に構成されたナット部材10c、アッパレール10b及びシートSの剛性によって、一対のモータ12が完全に同期して動作しなくとも、一方のスライドレール10が他方のスライドレール10に対して相対的に移動してしまうことが制限される。
このため、シートSの前後方向のスライド動作を好適に維持することができる。
例えば、モータ12がギヤを介してスクリュー部材11に接続されていてもよく、特に、静音化のために、モータ装置内にギヤが内蔵されたギヤードモータであると好ましい。
上記構成によれば、モータ12がギヤを介してスクリュー部材11に加わる回転荷重を大きくすることができ、従来と比較して、シャフト130が設けられていない分、音及び振動の発生を抑制することができる。
次に、第2実施形態に係るシートスライド装置SL1について、図4を参照して説明する。ここで、図4は、シートスライド装置SL1を示す模式的な側面図である。
また、以降の実施形態の説明において、他の実施形態と同じ構成のものには同じ符号を使用しつつ、異なる構成のみ異なる符号を使用し、重複する説明を排除して相違点を明確にする。
また、アッパレール10bの下面には、スクリュー部材11を回転可能に支持するスクリュー部材11の前端側及び後端側に一対の支持部材21bが固定されている。この支持部材21bは、第1実施形態に係る一対の支持部材11bの形状と略同一の形状を有し、第1実施形態の状態から上下に反転した状態で、アッパレール10bの下面に取り付けられている。そして、支持部材21bは、貫通孔21cを有してスクリュー部材11を回動可能に支持しつつ、スクリュー部材11の前後方向の相対的な移動が制限されるように、貫通孔21cの内縁に軸受等を介してスクリュー部材11に取り付けられている。
また、モータ12は、図示せぬ固定具によってアッパレール10bに固定されており、スクリュー部材11の前側端部と接続されて、回転動力をスクリュー部材11に供給する。
次に、変形例に係るシートスライド装置SL2について、図5を参照して説明する。ここで、図5は、変形例に係るシートスライド装置SL2を示す模式的な側面図である。
変形例に係るシートスライド装置SL2の部品構成のうち、スクリュー部材31及びスクリュー部材31を支持する支持部材31b以外の部品構成は、第2実施形態に係るシートスライド装置SL1と同様の構成である。
また、アッパレール10bの下面には、スクリュー部材31を回転可能に支持する、断面L字状の一対の支持部材21bが向かい合わせとなる向きで固定されている。支持部材31bには、シート前後方向に貫通する貫通孔31dが形成されており、その貫通孔31dをスクリュー部材31が挿通している。
次に、本発明の第3実施形態に係るシートスライド装置SL3について、図6を参照して説明する。ここで、図6は、第3実施形態に係る一対のシートスライド装置SL3のうちの一個を示す模式的な分解斜視図である。
特に、第3実施形態に係るシートスライド装置SL3は、ナット部材16bとロアレール15aとの固定方法、及びスクリュー部材16とアッパレール15bとの固定方法に特徴を有する。
特に、スタッドボルト16eとスクリュー部材16とによってスクリュー部材16とアッパレール15bとを連結する構成によれば、図5に示す拡径部31cを挟み込むようにして一対の支持部材31bを配置する構成よりも、バックラッシを少なくできやすい。このため、スクリュー部材16とアッパレール15bとの連動性を良好にしやすくなる。
ブラケット16cは、不図示のボルト・ナット等によって、ロアレール15aの底壁の上面でありシート前後方向中央部に固定されている。
次に、本発明の第4実施形態に係るシートスライド装置SL4について、図7A及び図7Bを参照して説明する。なお、図7Aは、第4実施形態に係るシートスライド装置SL4を示す模式的な平面図、図7Bは、図7Aの位置と異なる位置にシートSを移動させた状態を示す模式的な平面図である。
また、モータ12及びギヤボックス13は、ナット部材14のシート幅方向内側に配設されており、アッパレール10b又はシートS(詳細にはシートクッション)に固定されている。つまり、モータ12及びギヤボックス13は、アッパレール10bのスライドとともに移動する構成となっている。ギヤボックス13は、モータ12及びナット部材14を連結するように取り付けられており、モータ12から生じた回転を減速して、スクリュー部材11の中心軸を中心にナット部材14を回転させる動力に変換する機構である。
そして、ナット部材14は、内周面にある雌ねじ部がスクリュー部材11のネジに嵌め合わされている。ナット部材14は、第1実施形態に係るナット部材10cと異なり外周面がギヤボックス13内のギヤに噛み合うように構成されている。また、ナット部材14は、アッパレール10b又はシートS(詳細にはシートクッション)に回転可能に支持されている。つまり、ナット部材14は、モータ12及びギヤボックス13ともに、アッパレール10bのスライドにともなって移動する構成となっている。
たとえば、モータ12の出力軸に接続された図示せぬウォームと、当該ウォームの外周に嵌め合わせられた図示せぬウォームホイールとを用いて動力の方向を変換するようにしてもよい。
また、本願発明に係るシートスライド装置は、上記の実施形態によって具現されたスクリュー部材とアッパレール又はロアレールとの支持の構成、及びモータの配置構成に係る特徴を任意に組み合わせたものを含むものである。
10a ロアレール
10b アッパレール
10c ナット部材(動力変換部)
10d 雌ネジ部
11 スクリュー部材(動力変換部)
11a 雄ねじ部
11b 支持部材
11c フランジ
12 モータ
12a 取付面
13 ギヤボックス(動力変換部)
14 ナット部材(動力変換部)
15 スライドレール
15a ロアレール
15b アッパレール
15c ボルト孔
16 スクリュー部材(動力変換部)
16a 雄ねじ部
16b ナット部材(動力変換部)
16c ブラケット
16d 軸受部材
16e スタッドボルト
16f ナット
16g 支持部材
20c ナット部材(動力変換部)
21b 支持部材
21c 貫通孔
31 スクリュー部材(動力変換部)
31a 雄ねじ部
31b 支持部材
31c 拡径部
31d 貫通孔
100 スライドレール
110 スクリュー部材
120 モータ
130 シャフト
140 ギヤ
S,S1 シート
SLa,SL,SL1,SL2,SL3,SL4 シートスライド装置
Claims (5)
- シートをスライドさせるシートスライド装置であって、
一対の可動レールと、
回転動力を生じさせるモータと、
該モータの回転動力を前記可動レールを直進させる動力に変換する動力変換部と、を備え、
前記モータ及び前記動力変換部は、前記一対の可動レールのそれぞれに個別に設けられている、ことを特徴とするシートスライド装置。 - 前記モータと前記動力変換部との間にギヤが設けられており、前記モータは、前記ギヤを介して前記可動レールに動力を加えることを特徴とする請求項1に記載のシートスライド装置。
- 前記モータは、前記可動レールから離れた位置に配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートスライド装置。
- 前記可動レールは、
ロアレールと、
該ロアレールに対して摺動可能に取り付けられたアッパレールとから構成され、
前記動力変換部は、
少なくとも一部の周面に雄ねじ部が形成されて前記シートのスライド方向に延在するスクリュー部材と、
該スクリュー部材の前記雄ねじ部に嵌め合わせられる雌ねじ部を有するナット部材と、から構成され、
前記スクリュー部材は、前記ロアレール又は前記アッパレールの一方に支持され、
前記ナット部材は、前記ロアレール又は前記アッパレールの他方に支持されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のシートスライド装置。 - 前記スクリュー部材は、他の部位よりも径方向に大きく形成された拡径部を有し、
前記ロアレール又は前記アッパレールの一方は、前記スクリュー部材を支持する二つの支持部材を有し、
前記ロアレール又は前記アッパレールの一方と前記スクリュー部材とは、前記二つの支持部材がスライド方向において前記拡径部を挟み込むようにして、取り付けられていることを特徴とする請求項4に記載のシートスライド装置。
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