JP2017116235A - 熱交換器及び空気調和装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】冷房運転中の室内熱交換器にて空気中の水蒸気が凝縮して生成されたドレイン水を、ドレインパン230から導水管231で流下部33bに向けて導く。空気との間で熱交換を行うための伝熱部33aの表面に親水性及び撥油性を有する塗膜が成膜されており、伝熱部33aの表面に沿って流下部33bからの水を流下させる。
【選択図】図2
Description
従って、表面への汚れの付着を抑えて熱交換効率を向上させることが可能となる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る空気調和装置1の要部構成を示すブロック図である。空気調和装置1は、屋内に設置される室内機2、屋外に設置される室外機3及びリモートコントローラ(以下、リモコンという)4を備える。室内機2は、室内制御部20と、室内送風機21と、室内センサ22と、室内熱交換器(第2の熱交換器に相当)23と、を有する。室外機3は、室外制御部30と、室外送風機(送風機に相当)31と、室外センサ32と、室外熱交換器(熱交換器に相当)33と、圧縮機34と、四方弁35と、膨張弁36とを有する。
図4は、伝熱部33aに施された表面処理を説明するための説明図である。ここでは伝熱部33aがフィン33xを有するものとする。フィン33xの表面には、リン酸クロメート処理等の化成処理による下地層33yが形成されている。化成処理はリン酸クロメート処理に限定されず、耐食性及び塗膜の密着性を向上させるものであれば他の化成処理であってもよい。
これにより、流下部33bから流下した水で伝熱部33aの表面に付着する油分や汚れが剥離して除去されると共に、伝熱部33aが効果的に冷却される。
従って、伝熱部33aの表面への汚れの付着を抑えて熱交換効率を向上させることが可能となる。
従って、冷房運転の際に空気に放熱する室外熱交換器33を、流下部33bからの水により効果的に冷却することが可能となる。また、流下部33bが伝熱部33aに流下させる水が室内機2で生成されるため、外部からの水の供給を不要にすることが可能となる。
実施の形態1が、ドレインパン230から導水管231を通じて導かれるドレイン水を直接的に流下部33bに供給する形態であるのに対し、実施の形態2は、導水管231を通じて導かれるドレイン水を一旦タンクに貯水し、貯水したドレイン水を流下部33bに供給する形態である。実施の形態2に係る空気調和装置1の要部構成は実施の形態1と同様であるため、ブロック図を用いた説明を省略する。以下では、実施の形態2について、実施の形態1と異なる点を中心に説明し、実施の形態1に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
図6は、本発明の実施の形態2に係る空気調和装置1で開閉弁234を開閉する制御部の処理手順を示すフローチャートである。図6に示す処理は、冷房運転が開始された場合に起動される。先ず、実線で示されるフローについて説明する。
従って、開閉弁234を閉じている間にタンク232内の水位がタンク232における第2給水管235の位置より高くなったときに、溢れ出したドレイン水を第2給水管235から流下部33bに供給することが可能となる。また、開閉弁234を開いたときに、タンク232における第1給水管233の位置に対応する水位を超える分のドレイン水を第1給水管233から流下部33bに一斉に供給することが可能となる。
従って、室内熱交換器23の表面を高温にして乾燥させ、同時に室外熱交換器33の伝熱部33aに空気中の水蒸気が凝縮して発生した水分で伝熱部33aの表面の油分や汚れを剥離させることが可能となる。そして、伝熱部33aの表面の油分や汚れを大量のドレイン水で洗い流すことが可能となる。
実施の形態2が、流下部33bを1つ備え、第2給水管235の管路を開閉する弁を備えていない形態であるのに対し、実施の形態3は、横長の伝熱部33aに対して複数の流下部33bを備え、第2給水管235の管路を開閉する弁を更に備える形態である。実施の形態3に係る空気調和装置1の要部構成は実施の形態1及び2と同様であるため、ブロック図を用いた説明を省略する。以下では、実施の形態3について、実施の形態1及び2と異なる点を中心に説明し、実施の形態1及び2に対応する箇所には同様の符号を付してその説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態3に係る空気調和装置1で第2の開閉弁236,236を順次開閉する制御部の処理手順を示すフローチャートであり、図9は、冷房運転の運転時間を計時する制御部の処理手順を示すフローチャートである。図8に示す処理は、冷房運転が開始された場合に起動される。図9に示す処理は、冷房運転の停止中に適時起動される。
従って、第1給水管233,233について開閉弁234,234を閉じている間にタンク232内の水位がタンク232における第2給水管235,235の位置より高くなったときに、ドレイン水が溢れて何れかの第2給水管235から対応する流下部33bに供給される。このため、ドレイン水の生成量が十分ではない場合であっても、伝熱部33aの表面の一部にドレイン水を集中的に流下させることが可能となる。
これにより、流下部から流下した水で伝熱部の表面に付着する油分や汚れが剥離して除去されると共に、伝熱部が効果的に冷却される。
これにより、耐食性及び塗膜の密着性を向上させるための下地の上に、親水性の塗膜が成膜され、表面の微細な凹凸に基づく撥油性が発揮される。
これにより、流下部が伝熱部に流下させる水が室内機で生成されるため、外部からの水の供給が不要となる。
これにより、開閉弁が閉じられた場合は、タンク内の水位がタンクにおける第2給水管の位置より高くなったときに、溢れ出したドレイン水が第2給水管から流下部に供給される。また、開閉弁が開かれた場合は、タンクにおける第1給水管の位置に対応する水位を超える分のドレイン水が第1給水管から流下部に一斉に供給される。
これにより、全ての第1給水管について開閉弁が閉じられた場合は、タンク内の水位がタンクにおける第2給水管の位置より高くなったときに、ドレイン水が溢れて何れかの第2給水管から対応する流下部に供給される。このため、ドレイン水の生成量が十分ではない場合であっても、伝熱部の表面の一部にドレイン水が集中的に流下される。
これにより、タンクからのドレイン水が集中的に供給される流下部が、所定時間毎に順次切り替わる。
これにより、室内機側の第2の熱交換器の表面が高温になって乾燥し、同時に室外機の熱交換器の伝熱部に空気中の水蒸気が凝縮して発生した水分で伝熱部の表面の油分や汚れが剥離する。
これにより、伝熱部の表面の油分や汚れが大量のドレイン水で洗い流される。
これにより、伝熱部の表面が乾燥するため、カビの発生が抑制される。
2 室内機
20 室内制御部
23 室内熱交換器
230 ドレインパン
231 導水管
232 タンク
233 第1給水管
234 開閉弁
235 第2給水管
236 第2の開閉弁
3 室外機
30 室外制御部
31 室外送風機
33 室外熱交換器
33a 伝熱部
33y 下地層
33z 塗膜
33b 流下部
330 流下孔
34 圧縮機
4 リモコン
Claims (5)
- 伝熱部を介して空気との間で熱交換を行う熱交換器において、
前記伝熱部は、親水性及び撥油性を有する膜が表面に成膜されており、
前記伝熱部の表面に水を流下させる流下部を備える
ことを特徴とする熱交換器。 - 室内機及び室外機を備える空気調和装置において、
請求項1に記載の熱交換器を前記室外機に搭載してあり、
冷房運転が可能であり、
前記室内機に搭載された第2の熱交換器と、
該第2の熱交換器にて空気中の水蒸気が凝縮したドレイン水を前記流下部に向けて導く導水部とを備える
ことを特徴とする空気調和装置。 - 前記導水部により導かれるドレイン水を貯水するタンクと
該タンクに貯水されたドレイン水を前記流下部に供給する第1及び第2給水管と
を備え、
前記第1給水管は、管路を開閉する開閉弁を有し、
前記第2給水管は、前記第1給水管よりも前記タンクにおける水位の高い位置からドレイン水を供給するようにしてある
ことを特徴とする請求項2に記載の空気調和装置。 - 前記流下部並びに該流下部にドレイン水を供給する第1及び第2給水管を複数備え、
各流下部は、前記伝熱部の表面の異なる部位に対応しており、
各第2給水管は、管路を開閉する第2の開閉弁を有し、
前記開閉弁を開閉する制御、及び前記第2の開閉弁の何れかを開く制御を行う制御部を備える
ことを特徴とする請求項3に記載の空気調和装置。 - 暖房運転が可能であり、
前記制御部は、
暖房運転を開始及び停止する制御が可能であり、
冷房運転の停止後に暖房運転を開始及び停止する制御を行い、
暖房運転を停止する制御の後に前記開閉弁を開く制御を行う
ことを特徴とする請求項3又は4に記載の空気調和装置。
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