JP2017188058A - 表示装置及び表示制御プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】ユーザーの手間を発生させることなく、スクロール画像の存在をユーザーに気付かせるようにする。【解決手段】画像形成装置１は、表示部４７３と、表示制御部１０４と、操作受付部１０１とを備える。表示制御部１０４は、表示部４７３に表示させる画像が、表示部４７３の予め定められた表示領域よりも大きく、スクロール表示により当該画像の全域を当該表示領域に表示可能なスクロール画像であると判断した場合には、当該スクロール画像における先頭位置から離れた位置まで下方に移動した部分を当該表示領域に表示させ、その後、当該スクロール画像の先頭位置が上記表示領域の上端に到達するまで、当該スクロール画像をスクロールダウンさせて上記表示領域に表示させる。【選択図】図１

Description

本発明は、表示装置及び表示制御プログラムに関し、特に、表示部に表示される画像をスクロール表示させる技術に関する。

表示装置には、ユーザーが表示部の表示画面に対して行うタッチ操作に従って、表示部の表示画面をスクロール表示するものがある。スワイプ等のタッチ操作に従って実行されるスクロール表示は直感的で操作性も良く、さらにはスクロールバーの表示を無くしたり小さくできるため、表示部における画像の表示領域を大きくできるというメリットがある。

しかしながら、スクロールバーの表示が無い、あるいは小さいと、表示画面をスクロールできること、すなわち、表示部の表示領域に表示していないが更に表示すべき画像があることをユーザーが気付かないおそれがある。例えば、画像形成装置では、複数のジョブ情報が予め定められた順序で列挙されたリストを表示する場合がある。ジョブ情報は複数のジョブ名等が受付時刻順に列挙して表示されるが、スクロールバーの表示が無い、あるいは小さいと、ユーザーは、表示されずに隠れているジョブ情報に気付かない事態が生じ得る。

このため、表示部にスクロール可能な画像を表示する場合には、当該画像をその最終位置が表示されるまで一旦スクロールアップさせる表示装置が提案されている（例えば、下記特許文献１を参照）。

特開平４−２３４７８９号公報

しかしながら、上記特許文献１に示される表示装置は、表示対象の画像をその最終位置が表示されるまで一旦スクロールアップさせるため、ユーザーが、当該画像の先頭位置から内容を確認して操作を行うためには、当該画像の先頭位置を表示部の表示画面に表示させるスクロールダウンを指示する操作を行う必要が生じ、ユーザーにとっては操作が面倒になっていた。

本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、ユーザーの操作を面倒にすることなく、表示部に表示されている画像が、スクロール表示により全体が表示部に表示される画像であることを、ユーザーが容易に把握できるようにすることを目的とする。

本発明の一局面に係る表示装置は、画像が表示される表示部と、前記表示部の表示制御を行う表示制御部と、ユーザーによる前記表示部へのタッチ操作を操作指示として受け付ける操作受付部と、を備え、前記表示制御部は、前記表示部に表示させる画像が、前記表示部の予め定められた表示領域よりも大きく、前記表示部の表示画面における縦方向又は横方向の スクロール表示により当該画像の全域を前記表示領域に表示可能になるスクロール画像であると判断した場合には、当該スクロール画像における先頭位置から離れた予め定められた位置まで縦方向又は横方向に移動した部分を前記表示領域に表示させ、その後、当該スクロール画像の前記先頭位置が前記表示領域の前記移動方向における端に到達するまで、当該スクロール画像をスクロールさせて前記表示領域に表示させるものである。

また、本発明の一局面に係る表示制御プログラムは、表示部の表示制御を行う表示制御部と、ユーザーによる前記表示部へのタッチ操作を操作指示として受け付ける操作受付部としてコンピューターを機能させ、前記表示制御部は、前記表示部に表示させる画像が、前記表示部の予め定められた表示領域よりも大きく、前記表示部の表示画面における縦方向又は横方向のスクロール表示により当該画像の全域を前記表示領域に表示可能になるスクロール画像であると判断した場合には、当該スクロール画像における先頭位置から離れた予め定められた位置まで縦方向又は横方向に移動した部分を前記表示領域に表示させ、その後、当該スクロール画像の前記先頭位置が前記表示領域の前記移動方向における端に到達するまで、当該スクロール画像をスクロールさせて前記表示領域に表示させるように、更に前記コンピューターを機能させるものである。

本発明によれば、スクロール表示をしなければ全域が表示領域に表示されないスクロール画像を表示部に表示させる場合に、当該スクロール画像が未だ表示部に表示されていない画像部分を含むことを、ユーザーがスクロールにより表示される内容を視認することで、容易に把握することができる。さらに、ユーザーは、当該スクロール画像の先頭位置を表示部の表示領域に表示させるスクロール操作を指示する操作を行わなくても、スクロール画像の先頭位置から内容を確認して操作を行えるため、ユーザーは、面倒な操作を行わなくても、スクロール画像の内容を容易に把握することができる。

本発明の第１実施形態に係る表示装置としての画像形成装置の主要内部構成を概略的に示した機能ブロック図である。 画像形成装置による表示処理の第１実施形態を示すフローチャートである。 操作画像の一例を示した図である。 操作画像の一例を示した図である。 表示部に表示される操作画像の一例を示した図であり、（Ａ）はスクロール開始時の状態を示し、（Ｂ）はスクロール終了時の状態を示している。 画像形成装置による表示処理の第２実施形態を示すフローチャートである。 操作画像の一例を示した図であり、（Ａ）は表示領域の下端がジョブ情報の区切り部分と一致する場合を示した図であり、（Ｂ）は一致しない場合を示した図である。 画像形成装置による表示処理の第３実施形態を示すフローチャートである。 操作画像の一例を示した図である。 表示部に表示される操作画像の一例を示した図であり、（Ａ）はスクロール開始時の状態を示し、（Ｂ）はスクロール終了時の状態を示している。 表示部に表示される操作画像の一例を示した図であり、（Ａ）はスクロール開始時の状態を示し、（Ｂ）はスクロール終了時の状態を示している。 操作画像の一例を示した図である。 操作画像の一例を示した図である。 表示部に表示される操作画像の一例を示した図であり、（Ａ）はスクロール開始時の状態を示し、（Ｂ）はスクロール終了時の状態を示している。

以下、本発明の一実施形態に係る表示装置及び表示制御プログラムについて図面を参照して説明する。図１は、本発明の第１実施形態に係る表示装置としての画像形成装置の主要内部構成を概略的に示した機能ブロック図である。

第１実施形態に係る表示装置は、例えば、画像形成装置１である。画像形成装置１は、例えば、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、及びファクシミリ機能のような複数の機能を兼ね備える。画像形成装置１は、制御ユニット１０、原稿給送部６、原稿読取部５、画像形成部１２、画像メモリー３２、ＨＤＤ（Hard Disk Drive）９２、定着部１３、給紙部１４、操作部４７、ファクシミリ通信部７１、及びネットワークインターフェイス部９１を備える。

ＨＤＤ９２は、原稿読取部５によって読み取られた原稿画像等を記憶する大容量の記憶装置であるとともに、本発明の一実施形態に係る表示制御プログラムを記憶している。

操作部４７は、画像形成装置１が実行可能な各種動作及び処理について、操作者から、画像形成動作実行指示や原稿読取動作実行指示等の指示を受け付ける。操作部４７は、操作者への操作案内等を表示する表示部４７３を備えている。表示部４７３はタッチパネルになっており、操作者は画面表示されるボタンやキーに触れて画像形成装置１を操作することができる。

制御ユニット１０は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＲＡＭ（Random Access Memory）、ＲＯＭ（Read Only Memory）、及び専用のハードウェア回路を含んで構成される。制御ユニット１０は、制御部１００と、操作受付部１０１と、ログイン処理部１０２と、ジョブ管理部１０３と、表示制御部１０４と、ログイン情報記憶部１０５と、ジョブ情報記憶部１０６と、を備えている。

制御ユニット１０は、ＨＤＤ９２に記憶されている表示制御プログラムなどに従った動作により、制御部１００、操作受付部１０１、ログイン処理部１０２、ジョブ管理部１０３、表示制御部１０４、ログイン情報記憶部１０５、及びジョブ情報記憶部１０６として機能するものである。但し、制御部１００等は、制御ユニット１０による表示制御プログラムなどに従った動作によらず、それぞれハードウェア回路により構成することも可能である。以下、特に触れない限り、各実施形態について同様である。

ログイン情報記憶部１０５は、当該画像形成装置１にログインするために必要なユーザー固有の識別情報であるログインＩＤ及びパスワード等のログイン情報を記憶する。

ジョブ情報記憶部１０６は、各ジョブの受付時刻や種類（例えば、コピー印刷、プリンター印刷、ファクス受信印刷、ファクス送信、スキャン保存）、ジョブ名、ユーザー名、状況（例えば、待機中、処理中、完了）など、ジョブの内容を示すジョブ情報を記憶する。

制御部１００は、画像形成装置１の全体的な動作制御を司る。制御部１００は、原稿給送部６、原稿読取部５、画像形成部１２、画像メモリー３２、ＨＤＤ９２、定着部１３、給紙部１４、操作部４７、ファクシミリ通信部７１、及びネットワークインターフェイス部９１と接続され、これら各部の駆動制御を行う。

操作受付部１０１は、ユーザーにより操作部４７に入力されたユーザー操作を受け付ける。操作部４７としての表示部４７３はタッチパネル機能を備え、このタッチパネル機能により、ユーザーによる表示部４７３の表示画面へのタッチ操作、例えばスワイプやフリック等のジャスチャー操作がユーザー操作として入力され、操作受付部１０１は、当該ユーザー操作を受け付ける。

ログイン処理部１０２は、操作部４７に対するユーザー操作により入力されたログイン情報を操作受付部１０１が受け付けたときに、入力されたログイン情報が、ログイン情報記憶部１０５に記憶されているか否かを判断し、当該ログイン情報が記憶されていると判断したときに、画像形成装置１に対する当該ユーザーのログインを許可する。

ジョブ管理部１０３は、画像形成装置１のジョブを示すジョブ情報をジョブ情報記憶部１０６に記憶させ、ジョブの状況変化に応じて、ジョブ情報記憶部１０６に記憶されているジョブ情報を更新する。

表示制御部１０４は、表示部４７３の表示制御を行う。例えば、表示制御部１０４は、操作受付部１０１が、表示部４７３の表示内容をスクロール表示させる要求をユーザーから受け付けると、当該要求に応じて表示部４７３に表示している画像をスクロール表示させる。

次に、画像形成装置１による表示処理について説明する。図２は、画像形成装置１による表示処理を示すフローチャートである。なお、ここでは、ユーザーからジョブリストの表示が要求された場合を例に挙げて説明する。

操作受付部１０１がユーザーからジョブリストの表示要求の指示を受け付けると、制御部１００は、ジョブ情報記憶部１０６からジョブ情報を読み出し（Ｓ１）、表示制御部１０４は、読み出したジョブ情報を示すジョブリスト画像を作成する（Ｓ２）。

図３は、ジョブリスト画像を含む表示画像の一例を示した図である。表示画像Ｄ１は複数の項目（番号、受付時刻、種類、ジョブ名、ユーザー名、状況）からなるジョブリスト画像Ｊ１と、タイトル名「ジョブ確認画面」及び項目名が表示された上段バーＢｕと、表示画像Ｄ１を閉じるための「Close」と表示されたボタンＢ１を有する下段バーＢｄとを含んで構成される。このジョブリスト画像Ｊ１は、表示画像Ｄ１内のスクロール領域Ｅ１（図４）内に収まる。当該スクロール領域は、特許請求の範囲における予め定められた表示領域の一例である。

しかしながら、表示制御部１０４がジョブ情報を多く含むジョブリスト画像を作成すると、当該ジョブリスト画像が表示画像内のスクロール領域に収まらない場合も生じる。ジョブリスト画像Ｊ１よりもジョブ情報が多いジョブリスト画像Ｊ２の例を図４に示す。図４に示す表示画像Ｄ２は、ジョブリスト画像Ｊ２と、ジョブリスト画像Ｊ２をスクロールさせるスクロール領域Ｅ１と、上段バーＢｕと、下段バーＢｄとを含んで構成される。なお、図中のＳＴ、ＥＤはそれぞれ、ジョブリスト画像Ｊ２の先頭位置及び最終位置を示している。

続いて、表示制御部１０４は、Ｓ２で作成したジョブリスト画像がスクロール領域Ｅ１に収まるか、すなわち、スクロール表示を行わなければ画像全域をスクロール領域Ｅ１に表示できないスクロール画像であるかを判断する（Ｓ３）。表示制御部１０４は、Ｓ２で作成したジョブリスト画像がスクロール画像であると判断した場合（Ｓ３でＹＥＳ）、スクロール画像（ジョブリスト画像Ｊ２（図４）を例にして説明する）の先頭位置ＳＴから最終位置ＥＤまでの距離Ｌ１を算出する（Ｓ４）。

そして、表示制御部１０４は、Ｓ４で算出した距離Ｌ１が長くなるにつれて、スクロール速度が遅くなるようにスクロール速度Ｖ１を設定する（Ｓ５）。例えば、表示制御部１０４は、スクロール速度の基準値を予め設定しておき、例えば、Ｖ１＝基準値／Ｌ１の数式を用いて、スクロール速度Ｖ１を算出する。

表示制御部１０４は、図５（Ａ）に示すように、スクロール画像であるジョブリスト画像Ｊ２の先頭位置ＳＴから離れた予め定められた位置（この実施形態では、当該予め定められた位置を半ページ分離れた位置としている。例えばジョブリスト画像Ｊ２では、「番号0003」により示されるジョブ情報を表示する表示部分）がスクロール領域Ｅ１の上端に配置されるように、ジョブリスト画像Ｊ２と上段バーＢｕと下段バーＢｄとを含んで構成される表示画像Ｄ２を表示部４７３に表示させる（Ｓ６）。

この表示後、表示制御部１０４は、表示中のジョブリスト画像Ｊ２を、Ｓ５で設定したスクロール速度Ｖ１で、下方に向けてスクロールさせるスクロールダウンを開始する（Ｓ７）。表示制御部１０４は、例えば図５（Ｂ）に示すように、ジョブリスト画像Ｊ２の先頭位置ＳＴがスクロール領域Ｅ１の上端に到達するまで当該スクロールダウンを行う（Ｓ８でＹＥＳ）。この後、表示制御部１０４は、当該スクロールダウンを終了する（Ｓ９）。

一方、表示制御部１０４が、Ｓ２で作成したジョブリスト画像がスクロール画像ではないと判断した場合は（Ｓ３でＮＯ）、当該ジョブリスト画像を含む表示画像をそのまま表示部４７３のスクロール領域Ｅ１に表示させる（Ｓ１０）。すなわち、表示制御部１０４は、上記予め定められた位置を示す部分を含む画像の表示及び上記スクロールダウンを行わない。例えば、図３に示したように、ジョブリスト画像がジョブ情報を４つしか含まないジョブリスト画像Ｊ１の場合は、表示制御部１０４は、当該ジョブリスト画像Ｊ１を含む表示画像Ｄ１を表示部４７３にそのまま表示させる。

上記第１実施形態によれば、スクロール領域Ｅ１に全体を１度には表示し切れないジョブリスト画像を含む表示画像を表示部４７３に表示させる場合は、表示制御部１０４が、上記スクロール画像としてのジョブリスト画像を、上記スクロール領域Ｅ１に、上記予め定められた位置を示す部分を含む画像を表示してからスクロールダウンさせて表示部４７３に表示させるので、ユーザーに、当該ジョブリスト画像が表示部４７３に表示し切れない画像部分を含むことを容易に把握させることができる。

また、上記スクロールダウンが終了すると、ジョブリスト画像の先頭が表示部４７３に表示された状態になるので、ユーザーは、何らの表示操作を行わなくても、ジョブリスト画像の先頭位置から内容を確認して、例えば画像形成に必要な操作指示の入力を操作部４７に対して行えるため、ユーザーは、面倒な操作を行わなくても、ジョブリスト画像の内容を容易に把握することができる。

さらに、上記実施形態では、表示制御部１０４は、スクロール速度Ｖ１をスクロール画像（ジョブリスト画像Ｊ２）の長さに応じて変えるので、表示部４７３で行われるスクロール表示の速度に基づいて、ユーザーはジョブリスト画像の長さ（大きさ）を把握することが可能になる。

次に、画像形成装置１による表示処理の第２実施形態について説明する。図６は、画像形成装置による表示処理の第２実施形態を示すフローチャートである。なお、第１実施形態と同様の処理については説明を省略する。

第１実施形態では、表示制御部１０４が、ジョブリスト画像（スクロール画像）における先頭位置から離れた予め定められた位置まで下方に移動した部分を表示部４７３のスクロール領域に一旦表示させてから上記スクロールダウンするという表示処理を行うが、第２実施形態では、当該表示処理の実行に制限を設けている点で、第１実施形態とは相違する。なお、第２実施形態では、Ｓ１１に入る前に、ユーザーによる操作部４７の操作によりログインＩＤ及びパスワードか入力され、ログイン処理部１０２によって当該ユーザーに対するログインが許可されているものとする。

第２実施形態では、表示制御部１０４は、作成したジョブリスト画像がスクロール画像であると判断したとき（Ｓ１３でＹＥＳ）、更に、当該スクロール画像をその先頭位置からスクロール領域に表示させたとしたときに、当該スクロール領域に表示されているスクロール画像の後端が、いずれかのジョブ情報を示す画像の途中で途切れた状態となるかを判断する。すなわち、表示制御部１０４は、スクロール領域Ｅ１の下端がジョブ情報を示す画像同士の区切り部分と一致していない状態となっているかを判断する（Ｓ１４）。なお、図７（Ａ）はスクロール領域Ｅ１の下端がジョブ情報を示す画像同士の区切り部分と一致する場合を示した図であり、（Ｂ）はスクロール領域Ｅ１の下端がジョブ情報を示す画像同士の区切り部分と一致しない場合を示した図である。図７（Ｂ）に示すように、スクロール領域Ｅ１の下端がジョブ情報の区切り部分と一致しない場合は、スクロールアップを伴う表示処理を行わなくても、当該ジョブリスト画像Ｊ２がスクロール領域Ｅ１に表示し切れていない画像部分を含むことを、ユーザーに容易に気付かせることができる。

表示制御部１０４は、スクロール領域Ｅ１の下端がジョブ情報の区切り部分と一致していないと判断した場合は（Ｓ１４で「一致していない」）、当該ジョブリスト画像を含む表示画像をそのまま表示部４７３のスクロール領域Ｅ１に表示させる（Ｓ２１）。すなわち、上記スクロールダウンを伴う表示処理を行わず、スクロールダウンなしの表示処理を行う。

一方、表示制御部１０４は、スクロール領域Ｅ１の下端がジョブ情報の区切り部分と一致すると判断した場合は（Ｓ１４で「一致している」）、当該一致するとの判断が上記ログインの処理後に第１回目であるかを判断する（Ｓ１５）。

ここで、表示制御部１０４は、上記判断が上記ログイン処理後の第１回目ではないと判断した場合（Ｓ１５でＮＯ）、すなわち、既に上記スクロールダウンを伴う表示処理を１度行っている場合は、上記スクロールダウンなしの表示処理を行う（Ｓ２１）。すなわち、ユーザーは、スクロールダウンを伴う表示処理による表示を一度視認しており、表示されているジョブリスト画像がスクロール領域に表示し切れていない画像部分を含むことを既に把握していると思われるため、スクロールダウンを伴う表示処理を省略する。

他方、表示制御部１０４は、上記判断が上記ログイン処理後の第１回目であると判断した場合は（Ｓ１５でＹＥＳ）、更に、操作受付部１０１が受け付けた直前の操作指示から予め定められた時間が経過しているかを判断する（Ｓ１６）。

ここで、表示制御部１０４が、直前の操作指示の受付から予め定められた時間（例えば、２分）が経過していないと判断した場合は（Ｓ１６でＮＯ）、上記スクロールダウンなしの表示処理を行う（Ｓ２１）。

これに対して、表示制御部１０４が、直前の操作指示の受付から予め定められた時間が経過していると判断した場合は（Ｓ１６でＹＥＳ）、表示制御部１０４は、図５（Ａ）に示したように、スクロール画像であるジョブリスト画像Ｊ２（図４）の先頭位置ＳＴから離れた予め定められた位置がスクロール領域Ｅ１の上端に配置されるように、ジョブリスト画像Ｊ２を含む表示画像Ｄ２を表示部４７３に表示させ（Ｓ１７）、その後、ジョブリスト画像Ｊ２の上方へのスクロールダウンを開始させる（Ｓ１８）、という上記スクロールダウンを伴う表示処理を行う。すなわち、ユーザーは、スクロールダウンを伴う表示処理による表示を一度視認してから、予め定められた時間が経過しているため、表示されているジョブリスト画像がスクロール領域に表示仕切れていない画像部分を含むか否かを即座には思い出せないおそれがあるため、表示制御部１０４は、スクロールダウンを伴う表示処理を実行する。

当該第２実施形態によれば、スクロール表示は毎回行われるのではなく、ジョブリスト画像がスクロール領域に表示し切れていない画像部分を含むことを把握できないおそれがある場合など、必要な場合にのみ行われるので、ユーザーにとって必要性が低い場合にはスクロールダウンを伴う表示処理が省略され、ユーザーが煩わしさを感じないようにすることができる。一方、スクロールダウンを伴う表示処理は、真に必要な場合には実行されるので、ジョブリスト画像がスクロール領域に表示し切れていない画像部分を含むことを的確にユーザーに気付かせることができる。

次に、画像形成装置１による表示処理の第３実施形態について説明する。図８は、画像形成装置による表示処理の第３実施形態を示すフローチャートである。なお、第１又は第２実施形態と同様の処理については説明を省略する。

第３実施形態では、スクロール画像であるジョブリスト画像の長さに応じてスクロールアップの開始位置を変更して設定し、さらには、ジョブリスト画像が複数の画像からなる場合には、上記とは異なる表示処理を行う点で第１及び第２実施形態と相違する。

第３実施形態では、表示制御部１０４は、作成したジョブリスト画像がスクロール画像であると判断したとき（Ｓ３３でＹＥＳ）、当該ジョブリスト画像を、複数の画像からなり、かつ当該各画像が見出し画像を有するもの（下記図９）として作成したかを判断する（Ｓ３４）。

図９に、ジョブリスト画像が複数の画像からなり、かつ当該各画像が見出し画像を有している場合の一例を示す。図９に示すジョブリスト画像Ｊ３は、複数のジョブ情報から構成されるとともに、複数のジョブ情報が３つのグループ画像（印刷ジョブ画像Ｈ１、送信ジョブ画像Ｈ２、保存ジョブ画像Ｈ３）に分けられ、各グループ画像に見出し画像が形成されている。ここでは、印刷ジョブ画像Ｈ１が見出し画像ｉｍ１、送信ジョブ画像Ｈ２が見出し画像ｉｍ２、保存ジョブ画像Ｈ３が見出し画像ｉｍ３を有する例を示している。

表示制御部１０４は、ジョブリスト画像を、上記複数のグループ画像からなり上記見出し画像を有するものとして作成していたと判断した場合は（Ｓ３４でＹＥＳ）、ジョブリスト画像Ｊ３（図９）の先頭位置ＳＴから最も離れた位置に形成されている見出し画像（最終見出し）を特定し（Ｓ４２）、先頭位置ＳＴから当該見出し画像（最終見出し）までの距離Ｌ３を算出する（Ｓ４３）。

続いて、表示制御部１０４は、算出した距離Ｌ３が長くなるにつれて、スクロール速度Ｖ３を速くして、距離Ｌ３に関係なく、当該ジョブリスト画像Ｊ３の先頭位置ＳＴをスクロール領域の上端に到達させるまでのスクロールダウンの時間が一定となるようにスクロール速度Ｖ３を設定する（Ｓ４４）。表示制御部１０４は、例えば、Ｖ３＝Ｌ３／スクロール表示時間、という数式を用いて、スクロール速度Ｖ３を算出する。

表示制御部１０４は、図１１（Ａ）に例を示すように、まず、ジョブリスト画像Ｊ３の上記最終見出し、ここでは見出し画像ｉｍ３の上端がスクロール領域Ｅ１の上端に配置されるように、ジョブリスト画像Ｊ３を含む表示画像Ｄ３を表示部４７３に表示させる（Ｓ４４）。

他方、表示制御部１０４は、ジョブリスト画像として上記複数のグループ画像からなり上記見出し画像を有するものを作成していないと判断した場合は（Ｓ３４でＮＯ）、図４の例を用いて説明すると、ジョブリスト画像Ｊ２の先頭位置ＳＴから最終位置ＥＤまでの距離Ｌ１を算出する（Ｓ３５）。そして、表示制御部１０４は、当該算出した距離Ｌ１に例えば０．５を乗算することによって、先頭位置ＳＴから中間位置ＣＮまでの距離Ｌ２を算出することにより、ジョブリスト画像Ｊ２の中間位置ＣＮを特定する（Ｓ３６）。

続いて、表示制御部１０４は、距離Ｌ２が長くなるにつれて、スクロール速度Ｖ２が速くなり、距離Ｌ２に関係なく、当該ジョブリスト画像Ｊ３の先頭位置ＳＴをスクロール領域の上端に到達させるまでのスクロールダウンの時間が一定となるようにスクロール速度Ｖ２を設定する（Ｓ３７）。表示制御部１０４は、例えば、スクロール表示基準時間を予め設定しておき、Ｖ２＝Ｌ２／スクロール表示基準時間の数式を用いて、スクロール速度Ｖ２を設定する。

表示制御部１０４は、図１０（Ａ）に示すように、ジョブリスト画像Ｊ２の中間位置ＣＮがスクロール領域Ｅ１の上端に配置されるように、ジョブリスト画像Ｊ２を含む表示画像Ｄ２を表示部４７３に表示させる（Ｓ３８）。

Ｓ３８の処理後、表示制御部１０４は、この時点で表示させているジョブリスト画像Ｊ２に対するスクロールダウンを、Ｓ３７で設定したスクロール速度Ｖ２で開始させる（Ｓ３９）。表示制御部１０４は、例えば図１０（Ｂ）に例を示すように、ジョブリスト画像Ｊ２の先頭位置ＳＴがスクロール領域Ｅ１の上端に到達するまでスクロールダウンを行わせた後に（Ｓ４０でＹＥＳ）、当該スクロールダウンを終了する（Ｓ４１）。

或いは、表示制御部１０４は、Ｓ４５の処理後、この時点で表示させているジョブリスト画像Ｊ２に対するスクロールダウンを、Ｓ４４で設定したスクロール速度Ｖ３で開始させる（Ｓ３９）。表示制御部１０４は、例えば図１１（Ｂ）に例を示すように、ジョブリスト画像Ｊ２の先頭位置ＳＴがスクロール領域Ｅ１の上端に到達するまでスクロールダウンを行わせた後に（Ｓ４０でＹＥＳ）、当該スクロールダウンを終了する（Ｓ４１）。

当該第３実施形態によれば、ジョブリスト画像Ｊ２の長さ（先頭位置ＳＴから最終位置ＥＤまでの距離）が長くなるにつれて、スクロールダウンによるスクロール量が大きくなるので、ユーザーは、当該スクロール量の大きさに基づいて、ジョブリスト画像の長さ（非表示とされている画像部分の大きさ）を把握しやすくなる。また、ジョブリスト画像が複数のグループ画像毎に見出し画像を有する場合には、上記スクロールダウンによる表示中に、ユーザーに、全ての見出し画像を視認させることが可能になるため、ジョブリスト画像の内容構成をユーザーが把握しやすくなる。

なお、上記では、表示制御部１０４は、ジョブリスト画像を、上記複数のグループ画像からなり上記見出し画像を有するものとして作成していたと判断した場合に（Ｓ３４でＹＥＳ）、ジョブリスト画像Ｊ３の先頭位置ＳＴから最も離れた位置に形成されている見出し画像（最終見出し）を特定し（Ｓ４２）、先頭位置ＳＴから当該見出し画像（最終見出し）までの距離Ｌ３を算出するものとしたが（Ｓ４３）、これに限られず、表示制御部１０４が上記のように特定する見出し画像は、ジョブリスト画像の先頭位置からみて第２番目以降のいずれかのグループ画像の見出し画像としてもよい。なお、この場合は、特定した見出し画像までの距離に基づくスクロール速度の設定は不要である。

上記第１実施形態乃至第３実施形態では、縦方向へのスクロール表示について説明しているが、本発明はこれに限定されず、横方向へのスクロール表示についても対応でき、原稿読取部５によって読み取られた原稿画像を表示部４７３に横に並べてプレビュー表示する場合や、画像形成部１２によって記録媒体上に形成される画像を表示部４７３に横に並べてプレビュー表示する場合などに有効であり、以下それについて第４実施形態として説明する。

まず、プレビュー表示するためのプレビュー画像の作成手順の一例について説明する。例えば、操作受付部１０１が、ユーザーから原稿画像に対するプレビューの表示要求の指示を受け付けると、制御部１００が、ＨＤＤ９２から原稿画像を読み出し、表示制御部１０４が、制御部１００が読み出した原稿画像を示すプレビュー画像を作成する。

図１２は、プレビュー画像を含む表示画像の一例を示した図である。表示画像Ｄ４は、複数の原稿画像をプレビュー表示するためのプレビュー画像ＰＶ１と、タイトル名「プレビュー画面」が表示された上段バーＢｕと、表示画像Ｄ４を閉じるための「Close」と表示されたボタンＢ１を有する下段バーＢｄとを含んで構成される。このプレビュー画像ＰＶ１は、表示画像Ｄ４内のスクロール領域Ｅ２（図１３）内に収まる。

しかしながら、表示制御部１０４が原稿画像を多く含むプレビュー画像を作成すると、当該プレビュー画像が表示画像内のスクロール領域に収まらない場合も生じる。プレビュー画像ＰＶ１よりも原稿画像が多いプレビュー画像ＰＶ２の例を図１３に示す。図１３に示す表示画像Ｄ５は、プレビュー画像ＰＶ２と、プレビュー画像ＰＶ２をスクロールさせるスクロール領域Ｅ２と、上段バーＢｕと、下段バーＢｄとを含んで構成される。なお、図中のＳＴ、ＥＤはそれぞれ、プレビュー画像ＰＶ２の先頭位置及び最終位置を示している。

表示制御部１０４は、表示部４７３に表示させるプレビュー画像ＰＶ２が、表示部４７３のスクロール領域Ｅ２よりも大きく、横方向へのスクロール表示によりプレビュー画像ＰＶ２の全域をスクロール領域Ｅ２に表示可能になるスクロール画像であると判断した場合、図１４（Ａ）に示すように、当該スクロール画像における先頭位置ＳＴから離れた予め定められた位置（この実施形態では、当該予め定められた位置を半ページ分離れた位置としている。例えばプレビュー画像ＰＶ２では、「画像３」により示される原稿画像を表示する表示部分）がスクロール領域Ｅ２の左端に配置されるように、プレビュー画像ＰＶ２と上段バーＢｕと下段バーＢｄとを含んで構成される表示画像Ｄ５を表示部４７３に表示させる。

この表示後、表示制御部１０４は、スクロール領域Ｅ２の左に隠れているプレビュー画像ＰＶ２部分が示す原稿画像を表示させるために、図１４（Ｂ）に示すように、プレビュー画像ＰＶ２の先頭位置ＳＴがスクロール領域Ｅ２の左端に到達するまで、表示中のプレビュー画像ＰＶ２の右スクロールを行う。これにより、横方向へのスクロール表示の場合も、縦方向へのスクロール表示の場合と同等の効果を発揮することができる。

本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。また、上記実施形態では、本発明に係る表示装置の一実施形態として画像形成装置である複合機を用いて説明しているが、これは一例に過ぎず、コピー機能、プリンター機能、スキャナー機能、ファクシミリ機能を有した他の画像形成装置や、他の電子機器などでもよい。

また、上記実施形態において、図１乃至図１４を用いて説明した構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。

１ 画像形成装置
１０ 制御ユニット
１００ 制御部
１０１ 操作受付部
１０２ ログイン処理部
１０４ 表示制御部
４７３ 表示部

Claims (12)

1. 画像が表示される表示部と、
   前記表示部の表示制御を行う表示制御部と、
   ユーザーによる前記表示部へのタッチ操作を操作指示として受け付ける操作受付部と、を備え、
   前記表示制御部は、前記表示部に表示させる画像が、前記表示部の予め定められた表示領域よりも大きく、前記表示部の表示画面における縦方向又は横方向のスクロール表示により当該画像の全域を前記表示領域に表示可能になるスクロール画像であると判断した場合には、当該スクロール画像における先頭位置から離れた予め定められた位置まで縦方向又は横方向に移動した部分を前記表示領域に表示させ、その後、当該スクロール画像の前記先頭位置が前記表示領域の前記移動方向における端に到達するまで、当該スクロール画像をスクロールさせて前記表示領域に表示させる表示装置。
2. 前記表示制御部は、前記表示部に表示させる画像が、前記表示部の前記予め定められた表示領域よりも大きく、縦方向のスクロール表示により当該画像の全域を前記表示領域に表示可能になるスクロール画像であると判断した場合には、当該スクロール画像における先頭位置から離れた前記予め定められた位置まで下方に移動した部分を前記表示領域に表示させ、その後、当該スクロール画像の前記先頭位置が前記表示領域の上端に到達するまで、当該スクロール画像をスクロールダウンさせて前記表示領域に表示させる請求項１に記載の表示装置。
3. 前記表示制御部は、前記表示部に表示させる画像が、前記表示部の前記予め定められた表示領域よりも大きく、横方向のスクロール表示により当該画像の全域を前記表示領域に表示可能になるスクロール画像であると判断した場合には、当該スクロール画像における先頭位置から離れた前記予め定められた位置まで横方向に移動した部分を前記表示領域に表示させ、その後、当該スクロール画像の前記先頭位置が前記表示領域の左右両端のいずれかに到達するまで、当該スクロール画像を右スクロール又は左スクロールさせて前記表示領域に表示させる請求項１又は請求項２に記載の表示装置。
4. 前記表示制御部は、前記スクロール画像の先頭位置から最終位置までの距離が長くなるにつれて、前記スクロール画像の先頭位置から前記離れた位置を示す部分までの距離を長くして、前記予め定められた位置を設定する請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の表示装置。
5. 前記表示制御部は、前記スクロール画像の先頭位置から前記予め定められた位置までの距離が長くなるにつれて、前記スクロールのスクロール速度を速く設定し、当該距離に関係なく、当該スクロール画像の前記先頭位置を前記表示領域の上端に到達させるまでの前記スクロールの時間を一定にする請求項４に記載の表示装置。
6. 前記表示制御部は、前記スクロール画像の先頭位置から最終位置までの距離が長くなるにつれて、前記スクロールのスクロール速度を遅く設定する請求項４に記載の表示装置。
7. 前記スクロール画像が、複数の画像からなり、当該各画像が見出し画像を有する場合、
   前記表示制御部は、前記予め定められた位置を示す部分が、前記先頭位置からみて第２番目以降の前記画像の前記見出し画像を含むように設定する請求項１乃至請求項３のいずれかに記載の表示装置。
8. 前記表示制御部は、前記予め定められた位置を示す部分が、前記先頭位置から最も離れた位置にある前記見出し画像を含むように設定する請求項７に記載の表示装置。
9. 前記表示制御部は、前記スクロール画像が複数の情報を示す画像から構成されており、当該スクロール画像をその前記先頭位置が前記表示領域の前記移動方向における端に位置させて表示させたとしたときに、当該表示領域に表示されているスクロール画像の後端が、前記情報を示す画像の途中で途切れた状態となる場合には、前記予め定められた位置を示す部分の表示及び前記スクロールを行わずに、当該スクロール画像の先頭位置を前記表示領域の前記移動方向における端に位置させて、当該スクロール画像を前記表示部に表示させる請求項１乃至請求項８のいずれかに記載の表示装置。
10. ユーザー固有の識別情報に基づいて、ログイン処理を行うログイン処理部を備え、
    前記表示制御部は、前記予め定められた位置を示す部分の表示及び前記スクロールを、前記ユーザーに対するログイン処理後に１回のみ行う請求項１乃至請求項９のいずれかに記載の表示装置。
11. 前記表示制御部は、前記操作受付部が受け付けた直前の操作指示から予め定められた時間が経過したときに、前記予め定められた位置を示す部分の表示及び前記スクロールを行う請求項１乃至請求項１０のいずれかに記載の表示装置。
12. 表示部の表示制御を行う表示制御部と、
    ユーザーによる前記表示部へのタッチ操作を操作指示として受け付ける操作受付部としてコンピューターを機能させ、
    前記表示制御部は、前記表示部に表示させる画像が、前記表示部の予め定められた表示領域よりも大きく、前記表示部の表示画面における縦方向又は横方向のスクロール表示により当該画像の全域を前記表示領域に表示可能になるスクロール画像であると判断した場合には、当該スクロール画像における先頭位置から離れた予め定められた位置まで縦方向又は横方向に移動した部分を前記表示領域に表示させ、その後、当該スクロール画像の前記先頭位置が前記表示領域の前記移動方向における端に到達するまで、当該スクロール画像をスクロールさせて前記表示領域に表示させるように、更に前記コンピューターを機能させる表示制御プログラム。