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JP2017187927A - 広告枠の広告効果検証システム - Google Patents

広告枠の広告効果検証システム Download PDF

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JP2017187927A JP2016076171A JP2016076171A JP2017187927A JP 2017187927 A JP2017187927 A JP 2017187927A JP 2016076171 A JP2016076171 A JP 2016076171A JP 2016076171 A JP2016076171 A JP 2016076171A JP 2017187927 A JP2017187927 A JP 2017187927A
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信宏 鈴木
鈴木 直之
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Abstract

【課題】 広告出稿主が希望する広告情報の広告内容を表示させるようにレンタルした広告枠の広告効果を合理的に検証すること。【解決手段】 媒体者が所有する広告枠200を広告出稿主にレンタルし、広告出稿主が希望する広告情報の広告内容を当該広告枠200の表示部210に表示させる広告枠200の広告効果検証システムであって、広告枠200の表示部210に表示されたある広告情報の広告内容について、当該広告内容の表示に対応して人物識別部41が識別した人物の識別結果に基づき、当該広告情報のために当該広告枠200をレンタルしたことの広告効果を確認する効果確認部42を有してなるもの。【選択図】 図1

Description

本発明は広告枠の広告効果検証システムに関する。
従来、広告情報を配信しようとする広告出稿主は、特許文献1、2に記載の如く、小売店舗に設置された広告端末や、需要者端末の表示部に当該広告情報の広告内容を表示させている。
ここで、広告端末や需要者端末は、顧客情報や商品情報及び広告情報のデータベースを保持しているデータセンタとネットワークを介して接続されている。
特開2012-123176号公報 特開2002-259809号公報
しかるに、小売企業等におけるデジタルサイネージの利用が進んでいる状況下で、屋外広告枠、店頭や店舗内の各種ガラス面等の媒体主が所有する広告枠を広告出稿主にレンタルし、広告出稿主が希望する広告情報の広告内容を当該広告枠の表示部に表示させる広告枠のレンタルビジネスが考えられている。
本発明の課題は、広告出稿主が希望する広告情報の広告内容を表示させるようにレンタルした広告枠の広告効果を合理的に検証することにある。
請求項1に係る発明は、媒体者が所有する広告枠を広告出稿主にレンタルし、広告出稿主が希望する広告情報の広告内容を当該広告枠の表示部に表示させる広告枠の広告効果検証システムであって、広告枠の前を通過する人物を検出する特殊センサと、特殊センサの検出結果に基づき、広告枠の表示部に表示されたある広告情報の広告内容を視聴して当該広告内容に興味を示した人物を、性別、年齢層、外見的特徴、表情の少なくとも一種からなる識別項目について識別する人物識別部と、広告枠の表示部に表示されたある広告情報の広告内容について、当該広告内容の表示に対応して人物識別部が識別した人物の識別結果に基づき、当該広告情報のために当該広告枠をレンタルしたことの広告効果を確認する効果確認部とを有してなるようにしたものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において更に、前記広告情報の広告内容の視聴者として広告出稿主が期待する顧客の性別、年齢層、外見的特徴、表情の少なくとも一種からなる識別項目について得られるであろう識別結果の優劣いずれかに応じて付与される、最高ポイント以下の一定のポイントが予め定められ、前記人物識別部が、前記広告枠の出稿期間内において、当該広告枠の表示部に表示された広告情報の広告内容を視聴して当該広告内容に興味を示した全ての人物について、各人物の性別、年齢層、外見的特徴、表情の少なくとも一種からなる識別項目の各識別結果に応じて付与された前記ポイントの上記全ての人物に亘る積算結果を実測値として出力するものとされ、前記効果確認部は、当該広告枠の出稿期間内において、当該広告枠の表示部に表示された上記広告内容を視聴して当該広告内容に興味を示すことが期待されている人物に対して上記識別項目の各識別結果に応じて付与され得る前記最高ポイントの合計値に、当該広告内容に興味を示すことが期待されている人物の人数を乗じて得られる期待値を演算し、この期待値と前記人物識別部が出力した実測値との合致度によって、当該広告情報のために当該広告枠をレンタルしたことの広告効果を確認するようにしたものである。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に係る発明において更に、前記効果確認部によって確認された広告枠の広告効果に基づき、対応する広告出稿主から取立てるべき広告料の管理と、対応する媒体者に支払うべき広告枠使用料の管理とを行なう料金管理部を有してなるようにしたものである。
請求項4に係る発明は、請求項1乃至3のいずれかに係る発明において更に、前記広告枠の表示部が透明ディスプレイを用いて構成されてなるようにしたものである。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに係る発明において更に、前記広告情報が、広告内容、当該広告内容が属する商品区分、当該広告内容が表示されるべき場所及び時間帯、広告料、視聴者情報を含むようにしたものである。
(請求項1、5)
(a)カメラ等の特殊センサの検出結果に基づき、広告枠の表示部に表示されたある広告情報の広告内容を視聴して当該広告内容に興味を示した人物を、人物識別部によってその性別、年齢層、外見的特徴、表情の少なくとも一種からなる識別項目について識別する。そして、効果確認部がこの識別結果に基づき、当該広告情報のために当該広告枠をレンタルしたことの広告効果を確認する。従って、広告出稿主が希望する広告情報の広告内容を表示させるようにレンタルした広告枠の広告効果を合理的に確認できる。
(請求項2)
(b)人物識別部が、広告枠の出稿期間内において、当該広告枠の表示部に表示されたある広告情報の広告内容を視聴して当該広告内容に興味を示した全ての人物について、各人物の性別、年齢層、外見的特徴、表情の少なくとも一種からなる識別項目の各識別結果に応じて付与されたポイントの上記全ての人物に亘る積算結果を実測値として出力する。他方、効果確認部は、当該広告枠の出稿期間内において、当該広告枠の表示部に表示された上記広告内容を視聴して当該広告内容に興味を示すことが期待される人物に対して上記識別項目の各識別結果に応じて付与され得る最高ポイントの合計値に、当該広告内容に興味を示すことが期待される人物の人数を乗じて得られる期待値を演算し、この期待値と前記人物識別部が出力した実測値との合致度によって、当該広告情報のために当該広告枠をレンタルしたことの広告効果を確認する。従って、ある広告情報のためにある広告枠をレンタルしたことの広告効果を定量的に評価し、広告枠の広告効果を合理的に確認できる。
(請求項3)
(c)効果確認部によって確認された広告枠の広告効果に基づき、対応する広告出稿主から取立てるべき広告料の管理と、対応する媒体者に支払うべき広告枠使用料の管理とを行なう料金管理部を有する。従って、広告出稿主から取立てるべき広告料と、媒体者に支払うべき広告枠使用料とを、当該広告枠の広告効果に基づいて算定し、広告枠のレンタルビジネスを合理的に運用できる。
(請求項4)
(d)広告枠の表示部が、店頭の窓ガラス面や店舗内の各種ガラス面に有機EL等の透明ディスプレイを取付けて構成される。従って、それらのガラス面が、透明の普通のガラス面として利用されるだけでなく、時には当該ガラス面の透明性を確保したまま動画等からなる広告を表示できるガラス面としても利用され得る。
図1は広告枠提供システムの全体構成を示すブロック図である。 図2は広告効果検証処理部の識別項目に対するポイントを示す図表である。 図3は広告枠管理装置の動作を示すフローチャートである。 図4は広告効果検証処理部の動作を示すフローチャートである。
図1に示す広告枠提供システム100は、多数の媒体者(メディア)が所有する多数の広告枠200(201、202、203…20i…)を多数の小売企業等の広告出稿主のそれぞれにレンタルする等によって提供し、広告出稿主が希望する広告情報に基づいて当該広告情報の広告内容を当該広告枠200が備える有機EL等の透明ディスプレイ、スピーカ等からなる表示部210に表示させる。尚、広告枠提供システム100は、広告枠200の広告効果検証システムをも構成する。
ここで、媒体者が所有する広告枠200としては、屋外広告枠、店頭や店舗内の各種ガラス面等の広告枠がある。
以下、広告枠提供システム100による(A)広告枠管理装置30、(B)広告効果検証処理部40、(C)双方向制御処理部50について詳述する。図1は、広告枠提供システム100の全体構成を示すブロック図であり、広告枠管理装置30は、CPU及びメモリを有し、CPUがメモリに記録されたオペレーティングシステムを含むプログラムを読み出し、逐次実行することにより、各ブロックがもつ以下の各機能を実現する。
(A)広告枠管理装置30
広告枠提供システム100は、各媒体者が有する媒体者端末装置10(11、12、13…1i…)と、各広告出稿主が有する広告出稿主端末装置20(21、22、23…2i…)と、媒体者端末装置10又は広告出稿主端末装置20とインターネット等の通信網Nを介して通信する広告枠管理装置30とを備えて構成される。
広告枠管理装置30は、広告枠管理制御部31、広告枠情報データベース32、広告枠在庫管理部33、広告枠提供管理部34、広告表示制御部35、料金管理部36を有する。
広告枠管理装置30の広告枠管理制御部31は、媒体者が媒体者端末装置10から通信網Nを介して送信してきた広告枠情報(広告枠200の設置場所、使用可能時間帯、希望する広告枠使用料、表示部210の性能等)を通信部101経由で受信し、この広告枠情報を広告枠情報データベース32に蓄積させる。
広告枠管理装置30の広告枠管理制御部31は、広告枠情報データベース32に蓄積された広告枠情報に基づき、この広告枠情報を構成している広告枠200の在庫状況を広告枠在庫管理部33に管理させる。広告枠在庫管理部33は、各広告枠200について、その設置場所(例えばアパレル商品に好適となる有名ブランドの店舗等)及び空き時間帯並びに広告枠使用料、表示部210の表示性能等を管理する。
広告枠管理装置30の広告枠管理制御部31は、広告出稿主が広告出稿主端末装置20から通信網Nを用いて希望してきた広告情報(広告内容(動画等の画像情報、音楽情報、商品情報等を含む)、当該広告内容が属する商品区分、当該広告内容が表示されるべき場所及び時間帯、希望する広告料、希望する視聴者(顧客)情報等)を通信部102経由で受信し、広告枠提供管理部34を駆動し、広告枠200の提供管理手続を実施させる。広告枠提供管理部34は、広告枠在庫管理部33にて管理されている広告枠200の在庫情報を広告枠管理制御部31経由で把握し、この在庫状況の中から広告出稿主が希望してきた広告情報に適合する広告枠200を選択し、当該広告枠200を当該広告出稿主に提供することを決定する。広告枠管理制御部31は、広告枠提供管理部34によるこの決定結果を通信部102経由で対応する広告出稿主の広告出稿主端末装置20に通信し、この広告出稿主との間で広告枠提供契約を締結する。
尚、広告出稿主が希望してきた広告情報に適合する広告枠200が上記在庫状況の中にないことを広告枠提供管理部34が確認したとき、広告枠管理制御部31は広告枠提供管理部34によるこの確認結果を通信部102経由で対応する広告出稿主端末装置20に通信する。
ここで、広告枠管理制御部31は、複数の広告出稿主が希望してきた広告情報が同一の場所及び時間帯で重複し、当該広告枠200をいずれの広告出稿主に提供するかの決定ができない場合には、当該事情を通信部102経由でそれらの複数の広告出稿主の各広告出稿主端末装置20に伝達し、各広告出稿主が当該広告枠200を落札するための入札手続に参加するか否かを問い合わせる。広告枠管理制御部31は、この入札に応じた複数の広告出稿主に対し、広告枠提供管理部34が備える入札管理部34Aに定めてある入札手続を適用し、より高い広告料を示して入札してきた広告出稿主に対し、当該広告情報に適合する広告枠200を提供することを決定する。
更に、広告枠管理制御部31は、特定の広告枠200については、広告枠提供管理部34による当該広告枠200の提供管理手続の当初から上述と同様の入札手続を採用することが予定された広告対象物件とすることができる。この場合には、入札対象物件となっている広告枠200の提供を希望してきた複数の広告出稿主の各広告出稿主端末装置20に対し、当該広告枠200が入札対象物件であることを通信部102経由で伝達する等によって告知し、当該広告枠200について広告枠提供管理部34が備える入札管理部34Aに定めてある入札手続を適用し、より高い広告料を示して入札してきた広告出稿主に対し、当該広告情報に適合する広告枠200を提供することを決定する。
上述の各入札手続の終了後、広告枠管理制御部31は、広告枠提供管理部34の入札管理部34Aによる以上の決定結果を、通信部102経由で対応する複数の広告出稿主の各広告出稿主端末装置20に通信し、広告枠200の提供が決定された各広告出稿主との間で広告枠提供契約を締結する。
広告枠管理装置30の広告枠管理制御部31は、広告枠提供管理部34が決定した広告枠200の表示部210に対応する広告情報の広告内容を、広告表示制御部35から通信部103経由で通信網Nによって当該広告枠200に配信し、当該広告枠200の表示部210に表示させる。
広告枠管理装置30の広告枠管理制御部31は、広告枠提供管理部34の決定結果に基づいて料金管理部36を駆動し、対応する広告出稿主から取立てるべき広告料の管理と、対応する媒体者に支払うべき広告枠使用料の管理とを行なう。
広告枠管理装置30の広告枠管理制御部31は、各広告枠200の稼働状況(表示状況)、及び対応する広告出稿主から取立てるべき広告料、対応する媒体者に支払うべき広告枠使用料の管理状況を、通信網Nによって対応する広告出稿主端末装置20と媒体者端末装置10に送信する。
従って、広告枠管理装置30による広告枠管理手順は以下の如くになされる(図3)。
(1)広告枠管理制御部31は、媒体者が媒体者端末装置10から送信してきた広告枠情報(広告枠200の設置場所、使用可能時間帯、希望する広告枠使用料、表示部210の性能等)を受信し(S1)、この広告枠情報を広告枠情報データベース32に蓄積する。
(2)広告枠管理制御部31は、広告枠情報データベース32に蓄積された広告枠情報に基づき、この広告枠情報を構成している広告枠200の在庫状況を広告枠在庫管理部33に管理させる(S2)。
(3)広告枠管理制御部31は、広告出稿主が広告出稿主端末装置20によって希望してきた広告情報(広告内容、当該広告内容が属する商品区分、当該広告内容が表示されるべき場所及び時間帯、希望する広告料、希望する視聴者情報等)を受信する(S3)。
(4)広告枠管理制御部31は、広告枠提供管理部34によって広告枠200の提供管理手続を実施させる(S4)。
広告枠提供管理部34は、広告枠在庫管理部33によって管理されている広告枠200の在庫状況の中から、広告出稿主が希望してきた広告情報に適合する広告枠200を選択し、当該広告枠200を当該広告出稿主に提供することを決定する(S5)。このとき、必要により、印刷手続が適用される。
(5)広告枠管理制御部31は、広告枠提供管理部34が決定した広告枠200の表示部210に対応する広告情報の広告内容を当該広告枠200に配信し、当該広告枠200の表示部210に表示させる(S6)。
(6)広告枠管理制御部31は、広告枠200について、広告効果検証処理部40による後述の広告効果検証処理を行なうとともに(S7)、双方向制御処理部50による後述の双方向制御処理を行なう(S8)。
(7)広告枠管理制御部31は、広告枠提供管理部34の決定結果に基づいて料金管理部36を駆動し、対応する広告出稿主から取立てるべき広告料の管理と、対応する媒体者に支払うべき広告枠使用料の管理とを行なう(S9)。
(8)広告枠管理制御部31は、各広告枠200の稼働状況、及び対応する広告出稿主から取立てるべき広告料、対応する媒体者に支払うべき広告枠使用料の管理状況を、広告出稿主端末装置20と媒体者端末装置10に送信する(S10)。
従って、広告枠管理装置30によれば以下の作用効果を奏する。
(a)広告枠管理装置30が具備する広告枠在庫管理部33によって、広告枠情報データベース32に蓄積された広告枠200の設置場所、使用可能時間帯、広告枠使用料、表示性能を含む広告枠情報を構成している広告枠200の在庫状況を管理する。そして、広告枠管理装置30が具備する広告枠提供管理部34によって、広告出稿主が広告出稿主端末装置20を用いて希望してきた広告内容、当該広告内容が属する商品区分、当該広告内容が表示されるべき場所及び時間帯、希望する広告料、希望する視聴者情報を含む広告情報を受信し、広告枠在庫管理部33にて管理されている広告枠200の在庫状況の中から、当該広告情報に適合する広告枠200を選択し、当該広告枠200を広告出稿主に提供することを決定する。従って、多数の媒体者が所有する多数の広告枠200を一括管理し、これらの広告枠200を広告出稿者の希望にマッチングさせて提供し、広告枠200の空きを減じた有効利用を促進するものになる。
(b)上述(a)において、同一の場所及び時間帯で広告を表示することを希望する広告出稿主が重複したとき、広告枠提供管理部34の入札管理部34Aを用いて、入札時においてより高い金額で入札した広告出稿主に当該広告枠200が提供される。
(c)広告枠管理装置30が、広告枠提供管理部34の決定結果に基づき、対応する広告出稿主から取立てるべき広告料の管理と、対応する媒体者に支払うべき広告枠使用料の管理とを行なう料金管理部36を有するものとすることにより、広告出稿主に対する広告料の取立て、及び媒体者に対する広告枠使用料の支払いの管理も含んで、多数の広告枠200を一括管理できる。
(d)広告枠200の表示部210が、店頭の窓ガラス面や店舗内の各種ガラス面に有機EL等の透明ディスプレイを取付けて構成される。従って、それらのガラス面が、透明の普通のガラス面として利用されるだけでなく、時には当該ガラス面の透明性を確保したまま動画等からなる広告を表示できるガラス面としても利用され得る。
(B)広告枠の広告効果検証処理部40
広告枠提供システム100は、広告効果検証処理部40を構成するため、広告枠管理装置30に人物識別部41、効果確認部42を有するとともに、各広告枠200に特殊センサとしてのカメラ43を有する。
各広告枠200に設けたカメラ43は、当該広告枠200の前を通過する人物を検出し、この検出結果をインターネット等の通信網Nを介して通信部103経由で広告枠管理装置30の人物識別部41に送信する。
広告枠管理装置30の人物識別部41は、広告枠管理制御部31によって駆動され、各広告枠200の表示部210に表示される広告内容の視聴者として広告出稿主が期待する視聴者の性別、年齢層、外見的特徴、表情の少なくとも一種からなる識別項目が当該広告出稿主の希望に基づいて決定される(広告出稿主のその希望は広告出稿主端末装置20から広告枠管理制御部31に送信される広告情報中に希望する視聴者情報として含まれる)。そして、人物識別部41は、各広告枠200に設けたカメラ43の検出結果に基づき、当該広告枠200の表示部210に表示されたある広告情報の広告内容を視聴して当該広告内容に興味を示し、結果として、表示部210に対して一定時間(例えば10秒間)以上、顔を向けたり、立ち止まった人物を、性別、年齢層(大人と子供)、外見的特徴(身長等)、表情の少なくとも一種からなる識別項目について識別する。
広告枠管理装置30の効果確認部42は、広告枠管理制御部31によって駆動され、各広告枠200の表示部210に表示されたある広告情報の広告内容について、当該広告内容の表示に対応して人物識別部41が識別した人物の識別結果(各識別項目についての識別結果)に基づき、当該広告情報のために当該広告枠200をレンタルしたことの広告効果を確認する。
より具体的に説明すれば、広告効果検証処理部40にあっては、各広告枠200の表示部210に表示されるであろう各広告情報の広告内容に対し、当該広告内容の視聴者として広告出稿主が期待する視聴者の性別、年齢層、外見的特徴(身長等)、表情の少なくとも一種からなる識別項目について得られるであろう識別結果の優劣いずれかに応じて付与される、最高ポイント以下の一定のポイントが予め、人物識別部41に付帯するポイント設定部41Aに定められる。
図2は、ポイント設定部41Aに予め定めた各識別項目とその識別項目に応じて付与されるポイントを示した一例である。識別項目が性別とされ、広告出稿主が期待する視聴者の性別が男であるとき、男の識別結果には1ポイント(最高ポイント)、女の識別結果には0ポイントが付与される。識別項目が年齢層とされ、広告出稿主が期待する視聴者の年齢層が20〜50才であるとき、20〜50才の識別結果には1ポイント(最高ポイント)、20才未満の識別結果には0ポイント、50才越えの識別結果には0.5ポイントが付与される。識別項目が年齢層とされ、広告出稿主が期待する視聴者の年齢層が子供であるとき、身長150cm未満の識別結果には1ポイント(最高ポイント)、身長150cm以上の識別結果には0ポイントが付与される。識別項目が表情とされ、広告出稿主が期待する視聴者の表情が喜怒哀楽を表す表情であるとき、喜怒哀楽を表す表情の識別結果には1ポイント(最高ポイント)、その他の識別結果には0ポイントが付与される。
従って、広告効果検証処理部40による広告効果検証手順は以下の如くになされる(図4)。
(1)各広告情報のためにレンタルした各広告枠200において、当該広告枠200に設けたカメラ43によって当該広告枠200の前を通過した人物を検出し(S101)、その検出結果が人物識別部41に送信される。人物識別部41はカメラ43が検出した検出結果を受信するものになる(S102)。
(2)人物識別部41は、上述(1)の広告枠200の出稿期間内において、当該広告枠200に設けたカメラ43による上述(1)の検出結果に基づき、当該広告枠200の表示部210に表示された広告情報の広告内容を視聴して当該広告内容に興味を示し、結果として、表示部210に対して一定期間(例えば10秒間)以上、顔を向けたり、立ち止まった全ての人物について、各人物の性別、年齢層、外見的特徴(身長等)、表情の少なくとも一種からなる識別項目について識別処理する(S103)。
そして、人物識別部41は、各人物の各識別項目についての各識別結果に対し、前記ポイント設定部41Aに定めてある各ポイントの設定値を適用し、この適用によってそれらの識別結果に応じて付与された前記ポイントを上記全ての人物に亘って積算処理し、この積算結果を実測値として効果確認部42に向けて出力する(S104)。
例えば、全ての人物の人数が135人、各人物が各識別項目について得たポイントの積算結果が270ポイントであれば、実測値は270ポイントになる。
(3)効果確認部42は、上述(1)の広告枠200の出稿期間において、当該広告枠200の表示部210に表示された上記広告内容を視聴して当該広告内容に興味を示すことが広告出稿主によって期待されている人物に対して上記識別項目(性別、年齢層、外見的特徴(身長等)、表情)の各識別結果に応じて付与され得る前記最高ポイントの合計値(例えば3ポイント)に、当該広告内容に興味を示すことが広告出稿主によって期待されている人物の人数(広告出稿主のこの期待は広告出稿主端末装置20から広告枠管理制御部31に送信される広告情報中に希望する視聴者情報として含まれる)(例えば100人)を乗じて得られる期待値を演算処理する(S105)。例えば、3ポイント×100人=300ポイントが期待値になる。
そして、効果確認部42は、この期待値と前述(2)で人物識別部41が出力した実測値との合致度(又は乖離度)によって、当該広告情報のために当該広告枠200をレンタルしたことの広告効果を確認する(S106)。例えば、合致度=270/300=0.9になる。この効果確認部42によって確認された当該広告枠200の広告効果は広告枠管理制御部31に伝達される。
ここで、広告枠管理装置30の広告枠管理制御部31は、前述した広告枠提供管理部34の決定結果だけでなく、効果確認部42によって確認された広告枠200の広告効果を加味して料金管理部36を駆動し、対応する広告出稿主から取立てるべき広告料の算定と、対応する媒体主に支払うべき広告枠使用料の算定とを行ない、それらの広告料と広告枠使用料とを管理する。
広告枠管理装置30の広告枠管理制御部31は、前述した各広告枠200の稼働状況(表示状況)、及び対応する広告出稿主から取立てるべき広告料、対応する媒体者に支払うべき広告枠使用料の管理状況に加え、当該広告枠200の上述の広告効果についても、通信網Nによって対応する広告出稿主端末装置20と媒体者端末装置10に送信する(S107)。
従って、広告効果検証処理部40によれば以下の作用効果を奏する。
(a)カメラ43の検出結果に基づき、広告枠200の表示部210に表示されたある広告情報の広告内容を視聴して当該広告内容に興味を示した人物を、人物識別部41によってその性別、年齢層、外見的特徴、表情の少なくとも一種からなる識別項目について識別する。そして、効果確認部42がこの識別結果に基づき、当該広告情報のために当該広告枠200をレンタルしたことの広告効果を確認する。従って、広告出稿主が希望する広告情報の広告内容を表示させるようにレンタルした広告枠200の広告効果を合理的に確認できる。
(b)人物識別部41が、広告枠200の出稿期間内において、当該広告枠200の表示部210に表示されたある広告情報の広告内容を視聴して当該広告内容に興味を示した全ての人物について、各人物の性別、年齢層、外見的特徴、表情の少なくとも一種からなる識別項目の各識別結果に応じて付与されたポイントの上記全ての人物に亘る積算結果を実測値として出力する。他方、効果確認部42は、当該広告枠200の出稿期間内において、当該広告枠200の表示部210に表示された上記広告内容を視聴して当該広告内容に興味を示すことが期待される人物に対して上記識別項目の各識別結果に応じて付与され得る最高ポイントの合計値に、当該広告内容に興味を示すことが期待される人物の人数を乗じて得られる期待値を演算し、この期待値と前記人物識別部41が出力した実測値との合致度によって、当該広告情報のために当該広告枠200をレンタルしたことの広告効果を確認する。従って、ある広告情報のためにある広告枠200をレンタルしたことの広告効果を定量的に評価し、広告枠200の広告効果を合理的に確認できる。
(c)効果確認部42によって確認された広告枠200の広告効果に基づき、対応する広告出稿主から取立てるべき広告料の管理と、対応する媒体者に支払うべき広告枠使用料の管理とを行なう料金管理部36を有する。従って、広告出稿主から取立てるべき広告料と、媒体者に支払うべき広告枠使用料とを、当該広告枠200の広告効果を加味して算定し、広告枠200のレンタルビジネスを合理的に運用できる。
(C)双方向制御処理部50
広告枠提供システム100は、双方向制御処理部50を構成するため、広告枠管理装置30に広告枠管理制御部31によって駆動される双方向制御部51を有するとともに、各広告枠200の表示部210にタッチパネル式センサ52を有する。各広告枠200は、表示部210に広告内容の商品を表示するだけでなく、当該広告内容を視聴した人物が当該表示部210のタッチパネル式センサ52にタッチすると、このタッチ信号がインターネット等の通信網Nを介して通信部103経由で双方向制御部51に送信される。広告枠管理装置30の広告枠管理制御部31は双方向制御部51が受信したタッチ結果に基づき、例えば広告表示制御部35によって当該表示部210の表示内容を変化させ、或いは当該表示部210に表示された商品の関係先(例えば当該広告枠200をレンタル中の広告出稿主が有する広告出稿主端末装置20)に通信部102経由で通信網N等を介して当該タッチ結果を転送する。
双方向制御処理部50は、各広告枠200の表示部210に表示された広告内容を視聴した人物(視聴者)と、広告枠管理装置30ひいては広告出稿主等との双方向性のある通信を行ない、当該視聴者のアクションが広告効果を飛躍的に高めるものになる。
即ち、各広告枠200の表示部210に表示された広告内容を視聴した人物が表示部210のタッチパネル式センサ52をタッチしたタッチ結果に応じて、ショーウインドウを形成している当該表示部210内の商品の姿勢を変化させたり(表示部210のタッチパネル式センサ52をタッチしている指を左右に動かすことにより、商品を指の動きに応じて左右に回転させる等)、或いは当該表示部210上に表示されている動画を変化させる。
また、各広告枠200の表示部210に表示された広告内容を視聴した人物が表示部210のタッチパネル式センサ52をタッチしたタッチ結果に応じて、当該表示部210の画面が当該表示部210に表示されている商品のための購入画面に切換る。そして、当該人物が上記購入画面に必要事項を入力することで、その必要事項が当該商品の販売先である例えば広告出稿主等に転送され、商品購入手続を完了させる。
また、広告枠管理装置30の広告枠管理制御部31が、広告表示制御部35によって各広告枠200の表示部210に表示する広告内容中に、当該広告内容に対応するQRコード(登録商標)を表示させることも考えられる。当該広告内容を視聴した人物が、スマートフォンを表示部210にかざしてQRコード(登録商標)を認識させると、当該広告内容の広告出稿主等の地図、クーポン等が当該スマートフォンに配信され、広告効果を高めることができる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、広告枠の広告効果検証処理部において、広告枠の前を通過する人物を検出する特殊センサは、カメラに限らない。
本発明によれば、広告出稿主が希望する広告情報の広告内容を表示させるようにレンタルした広告枠の広告効果を合理的に検証することができる。
36 料金管理部
40 広告効果検証処理部
41 人物識別部
42 効果確認部
43 カメラ(特殊センサ)
100 広告枠提供システム(広告枠の広告効果検証システム)
200 広告枠
210 表示部

Claims (5)

  1. 媒体者が所有する広告枠を広告出稿主にレンタルし、広告出稿主が希望する広告情報の広告内容を当該広告枠の表示部に表示させる広告枠の広告効果検証システムであって、
    広告枠の前を通過する人物を検出する特殊センサと、
    特殊センサの検出結果に基づき、広告枠の表示部に表示されたある広告情報の広告内容を視聴して当該広告内容に興味を示した人物を、性別、年齢層、外見的特徴、表情の少なくとも一種からなる識別項目について識別する人物識別部と、
    広告枠の表示部に表示されたある広告情報の広告内容について、当該広告内容の表示に対応して人物識別部が識別した人物の識別結果に基づき、当該広告情報のために当該広告枠をレンタルしたことの広告効果を確認する効果確認部とを有してなる広告枠の広告効果検証システム。
  2. 前記広告情報の広告内容の視聴者として広告出稿主が期待する顧客の性別、年齢層、外見的特徴、表情の少なくとも一種からなる識別項目について得られるであろう識別結果の優劣いずれかに応じて付与される、最高ポイント以下の一定のポイントが予め定められ、
    前記人物識別部が、前記広告枠の出稿期間内において、当該広告枠の表示部に表示された広告情報の広告内容を視聴して当該広告内容に興味を示した全ての人物について、各人物の性別、年齢層、外見的特徴、表情の少なくとも一種からなる識別項目の各識別結果に応じて付与された前記ポイントの上記全ての人物に亘る積算結果を実測値として出力するものとされ、
    前記効果確認部は、当該広告枠の出稿期間内において、当該広告枠の表示部に表示された上記広告内容を視聴して当該広告内容に興味を示すことが期待されている人物に対して上記識別項目の各識別結果に応じて付与され得る前記最高ポイントの合計値に、当該広告内容に興味を示すことが期待されている人物の人数を乗じて得られる期待値を演算し、この期待値と前記人物識別部が出力した実測値との合致度によって、当該広告情報のために当該広告枠をレンタルしたことの広告効果を確認する請求項1に記載の広告枠の広告効果検証システム。
  3. 前記効果確認部によって確認された広告枠の広告効果に基づき、対応する広告出稿主から取立てるべき広告料の管理と、対応する媒体者に支払うべき広告枠使用料の管理とを行なう料金管理部を有してなる請求項1又は2に記載の広告枠の広告効果検証システム。
  4. 前記広告枠の表示部が透明ディスプレイを用いて構成されてなる請求項1乃至3のいずれかに記載の広告枠の広告効果検証システム。
  5. 前記広告情報が、広告内容、当該広告内容が属する商品区分、当該広告内容が表示されるべき場所及び時間帯、広告料、視聴者情報を含む請求項1乃至4のいずれかに記載の広告枠の広告効果検証システム。
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