JP2017187003A - ブローバイガス還流装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】経路内における凍結を抑制することが可能なブローバイガス還流装置を提供することを課題とする。
【解決手段】内燃機関から排出されるブローバイガスを前記内燃機関に還流させるブローバイガス経路と、前記ブローバイガス経路およびブレーキ系のマスターバックに接続されたガス経路と、前記ブローバイガス経路に設けられ、前記ブローバイガス経路内の圧力を低下させることで、前記ブローバイガスを吸引して前記内燃機関に還流させ、かつ前記マスターバックに負圧を供給するポンプと、前記ブローバイガス経路の温度が所定の温度以下の場合、前記ブローバイガス経路の圧力が水の昇華圧以下になるように、前記ポンプを作動させる制御部と、を具備するブローバイガス還流装置。
【選択図】図3
【解決手段】内燃機関から排出されるブローバイガスを前記内燃機関に還流させるブローバイガス経路と、前記ブローバイガス経路およびブレーキ系のマスターバックに接続されたガス経路と、前記ブローバイガス経路に設けられ、前記ブローバイガス経路内の圧力を低下させることで、前記ブローバイガスを吸引して前記内燃機関に還流させ、かつ前記マスターバックに負圧を供給するポンプと、前記ブローバイガス経路の温度が所定の温度以下の場合、前記ブローバイガス経路の圧力が水の昇華圧以下になるように、前記ポンプを作動させる制御部と、を具備するブローバイガス還流装置。
【選択図】図3
Description
本発明はブローバイガス還流装置に関する。
内燃機関においては、クランクケース内にブローバイガスが漏れ出ることがある。炭化水素(HC)を含むブローバイガスを大気に放出させないため、ブローバイガスを内燃機関に還流させるPCV(Positive Crankcase Ventilation)方式が用いられる。ブローバイガスの経路と、ブレーキ系のマスターバックに負圧を供給する経路を共通化することがある(特許文献1など)。例えばポンプにより負圧を発生させることでブローバイガスを内燃機関に還流させ、かつマスターバックを吸引する。
しかし、低温環境下ではブローバイガス中の水分が凍結し、氷によりガスの経路が閉塞してしまう。また、ブレーキ系の空気の温度は低いため、氷が解凍しにくい。この結果、ブローバイガスの還流およびマスターバックへの負圧の供給が困難になる。
そこで、経路内における凍結を抑制することが可能なブローバイガス還流装置を提供することを目的とする。
上記目的は、内燃機関から排出されるブローバイガスを前記内燃機関に還流させるブローバイガス経路と、前記ブローバイガス経路およびブレーキ系のマスターバックに接続されたガス経路と、前記ブローバイガス経路に設けられ、前記ブローバイガス経路内の圧力を低下させることで、前記ブローバイガスを吸引して前記内燃機関に還流させ、かつ前記マスターバックに負圧を供給するポンプと、前記ブローバイガス経路の温度が所定の温度以下の場合、前記ブローバイガス経路の圧力が水の昇華圧以下になるように、前記ポンプを作動させる制御部と、を具備するブローバイガス還流装置によって達成できる。
経路内における凍結を抑制することが可能なブローバイガス還流装置を提供できる。
以下、図面を参照して本実施例のブローバイガス還流装置100について説明する。図1はブローバイガス還流装置100を例示する概略構成図である。
図1に示すように、ブローバイガス還流装置100は、エンジン10(内燃機関)、マスターバック20、負圧ポンプ30、ECU40(Engine Control Unit、制御部)、温度センサ42および圧力センサ44を備える。
エンジン10は例えばガソリンを燃料としており、ブローバイガス経路11およびインテークマニホールド12が接続されている。インテークマニホールド12からエンジン10に吸気が供給され、燃焼後の排気は不図示の排気経路から車両の外に排出される。エンジン10で発生するブローバイガスはブローバイガス経路11からエンジン10のクランクケースの外に排出される。
ブローバイガス経路11の一端はエンジン10に接続され、他端はPCVバルブ32を介してブローバイガス経路13および14に接続されている。PCVバルブ32は三方弁であり、開閉することで、ブローバイガス経路11、13および14それぞれにおけるガスの流量を調整することができる。ブローバイガス経路13の一端はPCVバルブ32に接続され、他端はインテークマニホールド12に接続されている。
ブローバイガス経路14の一端はPCVバルブ32に接続され、他端はバルブ34に接続されている。ブローバイガス経路18の一端はバルブ34に接続され、他端はインテークマニホールド12に接続されている。ブローバイガス経路18はブローバイガスを還流させる経路、およびマスターバック20に負圧を供給する経路として機能する。負圧経路16(ガス経路)の一端はマスターバック20に接続され、他端はバルブ34に接続されている。マスターバック20が負圧経路16およびブローバイガス経路18内の負圧により吸引されることで、ブレーキをアシストすることができる。
バルブ34は三方弁であり、ブローバイガス経路14および18、ならびに負圧経路16におけるガスの流量を調整することができる。
負圧ポンプ30はブローバイガス経路18のバルブ34より下流の部分に設けられており、ブローバイガス経路18内の空気を吸引し、ブローバイガス経路18内の圧力を低下させる。これによりブローバイガス経路18内の圧力を負圧とし、ブローバイガスを引き込み、かつマスターバック20に負圧を供給することができる。
温度センサ42はブローバイガス経路18の温度を測定する。圧力センサ44はブローバイガス経路18内の圧力を測定する。
ECU40は、図示せぬROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、CPU(Central Processing Unit)等から構成されるコンピュータである。ECU40は、温度センサ42および圧力センサ44からブローバイガス経路18の温度および圧力を取得し、PCVバルブ32およびバルブ34の開度を制御し、さらに負圧ポンプ30の作動状態を制御する。
インテークマニホールド12の圧力が十分に低い場合、ECU40はPCVバルブ32を開き、ブローバイガス経路11および13を連通させる。ブローバイガスはエンジン10からブローバイガス経路11および13を通じてインテークマニホールド12へと流れ、エンジン10に還流する。これによりエンジン10のクランクケース内の圧力が低下する。
一方、インテークマニホールド12の圧力が高い場合、ECU40はバルブ34を開き、ブローバイガス経路14および18と負圧経路16とを連通させる。さらにECU40は負圧ポンプ30を作動させ、ブローバイガス経路18内の圧力を低下させる。これにより、マスターバック20に負圧を供給すると共に、ブローバイガス経路14および18を通じてブローバイガスをエンジン10に還流させる。
図2(a)は水の状態図である。横軸は温度、縦軸は圧力を示す。圧力が昇華曲線より高い場合、温度の低下により、水分は固体(氷)になる。例えばブローバイガス経路18の温度が水の凝固点以下(0℃以下)であり、かつブローバイガス経路18内の圧力が昇華曲線より高い場合、ブローバイガス中の水分が凍結する可能性がある。そこで本実施例ではブローバイガス経路18内の圧力を低下させ、図2(a)に斜線で示した昇華曲線より低い圧力とし、水分を気体(水蒸気)の状態に維持する。
図2(b)は負圧ポンプ30を作動させた際のブローバイガス経路18内の圧力を例示する図である。横軸は時間、縦軸はブローバイガス経路18内の圧力を示す。破線は負圧ポンプ30が通常作動モードで作動したときの圧力、実線は負圧ポンプ30が氷点下作動モードで作動したときの圧力を示す。図2(b)に点線で示す圧力P0は昇華曲線以下の圧力であり、図2(a)の斜線の領域に含まれる。図2(b)に示すように、負圧ポンプ30が氷点下作動モードで作動すると、通常作動モードの場合よりも圧力が低下し、時間t0で圧力P0に到達する。ブローバイガス経路18内の圧力が昇華曲線以下の圧力P0となることで、ブローバイガス中の水分の凍結が抑制され、気体(水蒸気)の状態が維持される。
次に凍結抑制のためにECU40が実行する制御について説明する。図3はECU40が実行する制御の一例を示すフローチャートである。制御の開始時点ではバルブ34は閉じているものとする。
図3に示すように、ECU40は、温度センサ42を用いてブローバイガス経路18の温度を取得する(ステップS1)。ECU40は、ブローバイガス経路18の温度が水の凝固点(0℃)以下であるか否かを判断する(ステップS2)。
ブローバイガス経路18の温度が凝固点より高い場合(ステップS2でNo)、ECU40は負圧ポンプ30を、図2(b)に破線で示した通常作動モードで作動させる(ステップS3)。ステップS3の後、ECU40は制御を終了する。
ブローバイガス経路18の温度が凝固点以下の場合(ステップS2でYes)、ECU40は負圧ポンプ30を、図2(b)に実線で示した氷点下作動モードで作動させる(ステップS4)。
ECU40は、圧力センサ44を用いてブローバイガス経路18内の圧力を取得する(ステップS5)。ECU40は、ブローバイガス経路18内の圧力が水の昇華圧以下であるか否かを判断する(ステップS6)。つまりECU40は、ブローバイガス経路18内の圧力が、図2(b)に示した圧力P0に到達しているか判断する。
ブローバイガス経路18内の圧力が昇華圧より高い場合(ステップS6でNo)、ECU40は制御を終了する。ブローバイガス経路18内の圧力が昇華圧以下である場合(ステップS6でYes)、ECU40はバルブ34を開き、ブローバイガス経路14および18と負圧経路16とを連通させる(ステップS7)。これにより、マスターバック20に負圧を供給すると共に、ブローバイガスを、ブローバイガス経路14および18を通じてエンジン10に還流させる。
本実施例によれば、上記のように、負圧ポンプ30が氷点下作動モードで作動することにより、ブローバイガス経路18内の圧力が水の昇華圧以下となる。その後に、バルブ34が開き、ブローバイガスがブローバイガス経路18に流れる。このため、ブローバイガス中の水分の凍結が抑制され、ブローバイガス経路18の閉塞が抑制される。この結果、ブローバイガスをブローバイガス経路18およびインテークマニホールド12を通じてエンジン10に還流させることができる。またマスターバック20に負圧を供給することにより、ブレーキブースタの機能を得ることができる。
ブローバイガス経路18の温度が例えば凝固点より高くなれば、ECU40は負圧ポンプ30を通常作動モードに切り替える。これにより負圧ポンプ30の負荷を低下させる。ECU40は図3のステップS2において、厳密に凝固点か否かではなく、例えば0.01℃以下か否かを判断してもよい。
ブローバイガス経路18の温度は、温度センサ42により測定してもよいし、例えば車両の外の気温、エンジン10の冷却水の温度などに基づいて、ECU40が推定してもよい。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 エンジン
11、13、14、18 ブローバイガス経路
12 インテークマニホールド
16 負圧経路
20 マスターバック
30 負圧ポンプ
32 PCVバルブ
34 バルブ
40 ECU
42 温度センサ
44 圧力センサ
100 ブローバイガス還流装置
11、13、14、18 ブローバイガス経路
12 インテークマニホールド
16 負圧経路
20 マスターバック
30 負圧ポンプ
32 PCVバルブ
34 バルブ
40 ECU
42 温度センサ
44 圧力センサ
100 ブローバイガス還流装置
Claims (1)
- 内燃機関から排出されるブローバイガスを前記内燃機関に還流させるブローバイガス経路と、
前記ブローバイガス経路およびブレーキ系のマスターバックに接続されたガス経路と、
前記ブローバイガス経路に設けられ、前記ブローバイガス経路内の圧力を低下させることで、前記ブローバイガスを吸引して前記内燃機関に還流させ、かつ前記マスターバックに負圧を供給するポンプと、
前記ブローバイガス経路の温度が所定の温度以下の場合、前記ブローバイガス経路の圧力が水の昇華圧以下になるように、前記ポンプを作動させる制御部と、を具備するブローバイガス還流装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016078370A JP2017187003A (ja) | 2016-04-08 | 2016-04-08 | ブローバイガス還流装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016078370A JP2017187003A (ja) | 2016-04-08 | 2016-04-08 | ブローバイガス還流装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017187003A true JP2017187003A (ja) | 2017-10-12 |
Family
ID=60046253
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016078370A Pending JP2017187003A (ja) | 2016-04-08 | 2016-04-08 | ブローバイガス還流装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017187003A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020007987A (ja) * | 2018-07-10 | 2020-01-16 | いすゞ自動車株式会社 | ブローバイガス経路の凍結診断装置 |
-
2016
- 2016-04-08 JP JP2016078370A patent/JP2017187003A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020007987A (ja) * | 2018-07-10 | 2020-01-16 | いすゞ自動車株式会社 | ブローバイガス経路の凍結診断装置 |
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